JPH1115668A - データ格納方法及び装置 - Google Patents

データ格納方法及び装置

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JPH1115668A
JPH1115668A JP9183034A JP18303497A JPH1115668A JP H1115668 A JPH1115668 A JP H1115668A JP 9183034 A JP9183034 A JP 9183034A JP 18303497 A JP18303497 A JP 18303497A JP H1115668 A JPH1115668 A JP H1115668A
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JP
Japan
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data
control data
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specifying
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JP9183034A
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Inventor
Kazuhiro Kuwabara
和浩 桑原
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用型ブートローダーとフラッシュメモリを
用いて、仕様の異なる機器用に作成された個々のプログ
ラムをダウンロードする上で、アップデート時に仕様の
異なるプログラムを誤ってダウンロードしてしまわない
ようにする。 【解決手段】 プログラムのダウンロードを実行する際
に、パスワード照合モードが設定されている場合は(S
440:YES)、モデル・国識別用パスワードを受信
し(S450)、メインプログラムエリアの該当領域に
格納されているパスワードと照合し、一致していないと
きは受信したデータを読み捨てる(S460〜S48
0)。パスワード照合モードは初期ロードが完了してい
るときに設定される。初期ロードが完了していないとき
はパスワード照合モードは設定されておらず、パスワー
ド照合をすることなくプログラム及びパスワードの読み
込みが実行され、それぞれ該当領域に書き込まれる(S
510〜S560)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュメモリ
等の書き換え可能な不揮発性記憶装置に対して、プログ
ラムや機器の動作に必要なデータを格納する方法及び装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば世界各国へ輸出される電子
機器においては、国毎に仕様を変えることが多い。ま
た、同じ国への輸出品であってもモデルの相違により仕
様を変更することも行われている。こうした多くの仕様
を有する電子機器に対して、その制御基板を、モデル・
国毎に専用のものとして生産する方法を採用すると、メ
ーカー側で用意すべき部品点数が増大する。
【0003】最近では、こうした制御基板を製造するに
当たり、フラッシュメモリをプログラム格納用のデバイ
スとして用いることで、汎用基板を用いてそこにダウン
ロードするプログラムのみを変更するという方法が採用
される様になってきている。より具体的には、フラッシ
ュメモリに、国・モデル等の仕様の違いによらず共通な
ブートローダーをダウンロードしておき、このブートロ
ーダーを用いて、国・モデル毎に作成されたメインプロ
グラムを個々のフラッシュメモリにダウンロードする方
法が採用されつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
に汎用ブートローダーを用いてメインプログラムをダウ
ンロードする方法を採用した場合、例えば出荷後にメイ
ンプログラムをアップデートする際に他の仕様のプログ
ラムを誤ってダウンロードしてしまうおそれがある。そ
して、誤って他の仕様のプログラムをダウンロードして
しまった場合、国・モデルに応じた規格の相違やハード
ウェアの相違により、機器の作動に支障を来す可能性が
ある。
【0005】最近では、インターネットの普及により、
海外に対してもインターネットを通じて簡単にアップデ
ート用プログラムを配信することができる。このため、
今後は、メーカーのホームページに国・モデルに応じた
複数のアップデート用プログラムへのリンクを設けてお
き、この複数のリンクの中から、ユーザーが自分の持っ
ている機器に対応するアップデート用プログラムを自己
のパーソナルコンピュータへダウンロードし、これを電
子機器へダウンロードするという方法が有力である。こ
の様な配信方法は便利である反面、不慣れなユーザーが
リンクの選択を誤って、異なる仕様のプログラムをダウ
ンロードしてしまうと、上述の通り汎用ブートローダー
を採用するが故に、当該ユーザーの所有する機器のプロ
グラムが他の仕様の機器用のプログラムに書き換えられ
てしまうという問題がある。
【0006】本発明は、前記問題点を解決するためにな
されたものであり、汎用型のブートローダーと汎用型の
不揮発性記憶手段とを用いて、仕様の異なる機器用に作
成された個々のプログラムや各種情報をダウンロードす
る上で、アップデート時に仕様の異なるプログラム等を
誤ってダウンロードしてしまわない様にすることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた本発明のデータ格納方法は、電子機器の制
御基板に備えられる書き換え可能な不揮発性の記憶装置
に対して、該電子機器の動作を制御するための各種情報
やプログラム等の制御データをダウンロードするデータ
格納方法において、前記制御データが制御対象とする電
子機器の仕様を特定するための仕様特定データを、該制
御データの一部又は該制御データに付随するデータとし
て該制御データと共に供給し、前記制御データの初期ロ
ード時には、該制御データ及び前記仕様特定データを、
前記記憶装置内で予め定められている制御データ格納領
域及び仕様特定データ格納領域にそれぞれ格納し、前記
制御データのアップデート時には、該アップデート用の
制御データと共に供給される前記仕様特定データと、前
記仕様特定データ格納領域に既に格納されているデータ
とが一致しているか否かを照合し、該照合されたデータ
同士が一致しているとき、前記制御データ格納領域を前
記アップデート用として供給される制御データに書き換
えることを特徴とする。
【0008】このデータ格納方法では、制御データが制
御対象とする電子機器の仕様を特定するための仕様特定
データを、制御データの一部又は制御データに付随する
データとして制御データと共に供給する。そして、初期
ロード時に、制御データ及び仕様特定データを、記憶装
置内で予め定められている制御データ格納領域及び仕様
特定データ格納領域にそれぞれ格納しておく。一方、ア
ップデートに際しては、アップデート用の制御データと
共に供給される仕様特定データと、仕様特定データ格納
領域に既に格納されているデータとが一致している場合
に限って制御データの書き換えを行う。
【0009】従って、本発明のデータ格納方法によれ
ば、初期ロード時にダウンロードした制御データによっ
て作動する仕様の電子機器以外の制御データでアップデ
ートしようとしても、仕様特定データの不一致によりア
ップデートが禁止されることになる。この結果、本発明
によれば、電子機器に備えるべき記憶装置として共通の
ブートローダーを格納した汎用のものを用意し、その
後、ある仕様の電子機器用の制御データを初期ロードす
ることによって以後はこの記憶装置を特定の仕様の電子
機器専用の記憶装置として機能させ、しかも、アップデ
ートに際して誤った制御データが書き込まれることもな
い。よって、本発明によれば、汎用型のブートローダー
を搭載した汎用型の記憶装置を、あたかも、専用のブー
トローダーを備えた専用の記憶装置である如くに機能さ
せることができ、機器の作動に関する信頼性を維持しつ
つもメーカーが用意すべき部品点数の削減を図ることが
できる。
【0010】また、上記問題点を解決するためのデータ
格納方法は、次の様にも構成することができる。即ち、
電子機器の制御基板に備えられる書き換え可能な不揮発
性の記憶装置に対して、前記電子機器の動作を制御する
ための各種情報やプログラム等の制御データをダウンロ
ードするデータ格納方法において、前記制御データが制
御対象とする電子機器の仕様を特定するための仕様特定
データを、該制御データの一部又は該制御データに付随
するデータとして該制御データと共に供給し、前記制御
データを前記記憶装置にダウンロードする際には、該制
御データと共に供給される前記仕様特定データと、前記
記憶装置内で予め定められている仕様特定データ格納領
域に既に格納されているデータとを照合し、該照合され
たデータ同士が一致しているときに限って、前記記憶装
置内で予め定められている制御データ格納領域を前記制
御データに書き換える様に構成すると共に、前記ダウン
ロードが初期ロードに当たるときは、前記照合における
データ同士の一致・不一致に関係なく、前記制御データ
格納領域及び前記仕様特定データ格納領域に対して、前
記制御データ及び前記仕様特定データをそれぞれ書き込
む様にしたことを特徴とするデータ格納方法がそれであ
る。
【0011】このデータ格納方法では、基本的には仕様
特定データの一致・不一致を照合し、一致の場合にだけ
制御データのダウンロードを許可するものであるが、そ
もそも仕様特定データが記憶装置に格納されていない初
期ロードに当たっては、仕様特定データの照合結果が一
致であるか不一致であるかに拘わらず、制御データ及び
仕様特定データをダウンロードする。なお、ここでいう
「一致・不一致に関係なく」とは、照合を行った結果に
関係なくダウンロードを行う場合はもちろん、照合自体
を行うことなく初期ロード時には直ちに制御データ及び
仕様特定データをダウンロードするものも含む。作用・
効果において何ら相違はないからである。
【0012】また、上記問題点を解決するためになされ
た本発明のデータ格納装置は、電子機器の動作を制御す
るための各種情報やプログラム等の制御データを格納す
る制御データ格納領域、及び該制御データが制御対象と
する電子機器の仕様を特定するための仕様特定データを
格納する仕様特定データ格納領域を備える書き換え可能
な不揮発性の記憶手段と、前記制御データ及び前記仕様
特定データを外部から受信する受信手段と、前記制御デ
ータの初期ロードが完了しているか否かを判別する判別
手段と、該判別手段によって初期ロードが完了していな
いと判別される状態において前記受信手段を介して前記
制御データ及び前記仕様特定データを受信したとき、該
受信した各データを前記制御データ格納領域及び前記仕
様特定データ格納領域のそれぞれにダウンロードする初
期ロード手段と、前記判別手段によって初期ロードが完
了していると判別される状態において前記受信手段を介
して前記仕様特定データが受信されたとき、該受信した
仕様特定データと前記仕様特定データ格納領域に格納さ
れているデータとを照合する照合手段と、該照合手段に
より照合されたデータ同士が一致するときに限り、前記
受信手段を介して受信される前記制御データで前記制御
データ格納領域を書き換えるアップデート手段とを備え
る。
【0013】このデータ格納装置によれば、判別手段に
より、初期ロードが完了していないと判別されるときは
初期ロード手段が作動し、受信手段を介して受信した制
御データ及び仕様特定データを、記憶手段の制御データ
格納領域及び仕様特定データ格納領域のそれぞれにダウ
ンロードする。一方、初期ロードが既に完了していると
判別されるときはアップデート手段が作動し、受信手段
を介して仕様特定データが受信されたとき、この仕様特
定データと既に格納されている仕様特定データとを照合
手段で照合し、両者が一致するときに限り、受信した制
御データで制御データ格納領域を書き換える。よって、
アップデートに際して、仕様の異なる電子機器用の制御
データが誤って送信されてきたとしても、制御データ格
納領域の内容がこの誤った制御データに書き換えられて
しまうことはない。また、初期ロード時に仕様特定デー
タを書き込む構成を採用しているので、記憶手段自体
は、例えば汎用型のブートローダーを搭載しただけのも
のとしておくことができ、しかも、初期ロード後は初期
ロードによって特定された仕様の電子機器専用の記憶手
段として機能させることができ、上述の方法発明による
のと同じ作用・効果が発揮される。
【0014】また、上記問題点を解決するためのデータ
格納装置としては、電子機器の動作を制御するための各
種情報やプログラム等の制御データを格納する制御デー
タ格納領域、及び該制御データが制御対象とする電子機
器の仕様を特定するための仕様特定データを格納する仕
様特定データ格納領域を備える書き換え可能な不揮発性
の記憶手段と、前記制御データ及び前記仕様特定データ
を外部から受信する受信手段と、前記受信手段を介して
受信した前記制御データを、前記制御データ格納領域に
書き込む制御データダウンロード手段と、前記受信手段
を介して受信した前記仕様特定データを、前記仕様特定
データ格納領域に書き込む仕様特定データダウンロード
手段と、前記制御データの初期ロードが完了しているか
否かを判別する判別手段と、該判別手段によって前記初
期ロードが完了していると判別されるとき、前記制御デ
ータダウンロード実行手段を動作させる前に、前記仕様
特定データ格納領域に格納されているデータと、前記受
信手段を介して受信した前記仕様特定データとを照合す
る照合手段と、該照合手段により照合されたデータ同士
が不一致のときは、前記制御データダウンロード手段を
動作させないダウンロード禁止手段とを備えるデータ格
納装置として把握することもできる。
【0015】このデータ格納装置も、基本的には上述の
データ格納装置と同じものということができる。このデ
ータ格納装置によれば、基本的には、受信手段を介して
制御データを受信した場合には、制御データダウンロー
ド手段が作動して、記憶手段の制御データ格納領域のデ
ータを書き換える。しかし、初期ロードが既に完了して
いる場合は、直ちに制御データの書き換えを行うのでは
なく、まず、仕様特定データの照合を実行し、照合結果
が不一致の場合にはダウンロード禁止手段が作動して、
制御データの書き換えを禁止する。かかる構成によって
も、上述の方法を具体的に実現することができる。
【0016】また、さらに、本発明のデータ格納装置
は、電子機器の動作を制御するための各種情報やプログ
ラム等の制御データを格納する制御データ格納領域、及
び該制御データが制御対象とする電子機器の仕様を特定
するための仕様特定データを格納する仕様特定データ格
納領域を備える書き換え可能な不揮発性の記憶手段と、
前記制御データ及び前記仕様特定データを外部から受信
する受信手段と、前記受信手段を介して前記仕様特定デ
ータを受信したとき、該受信した仕様特定データと前記
仕様特定データ格納領域に格納されているデータとを照
合する照合手段と、該照合手段により照合されたデータ
同士が一致するときは、前記制御データ格納領域に対し
て、前記受信手段を介して受信した前記制御データを書
き込み、一方、該照合手段により照合されたデータ同士
が不一致のときは、前記受信手段を介して受信した前記
制御データの書き込みを禁止するダウンロード制御手段
と、前記制御データの初期ロードが完了しているか否か
を判別する判別手段と該判別手段によって前記初期ロー
ドが完了していないと判別されるときは、前記照合手段
による照合を行うことなく、前記受信手段を介して受信
した前記制御データ及び前記仕様特定データを、前記制
御データ格納領域及び前記仕様特定データ格納領域に書
き込む初期ロード手段とを備えるデータ格納装置として
把握することもできる。
【0017】このデータ格納装置によれば、基本的に
は、制御データを受信してもこれを記憶手段に対して直
ちに書き込むことはせず、仕様特定データを照合した結
果、一致する場合にのみ制御データの書き換えを行う。
しかしながら、初期ロード時には、仕様特定データ自体
が書き込まれていない。そこで、初期ロード時には、照
合手段による照合を行うことなく、受信手段を介して受
信した制御データ及び仕様特定データを、制御データ格
納領域及び仕様特定データ格納領域に書き込む様に構成
したものである。この装置も、上述した本発明の方法を
具体的に実施するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態につ
いて説明する。この実施の形態は、ファクシミリ機能、
プリンタ機能、複写機能等を備えたマルチ・ファンクシ
ョンデバイスに対して動作プログラムをダウンロードす
る方法に関するものである。実施の形態として説明する
マルチ・ファンクションデバイス10は、図1に示す様
に、CPU11、フラッシュメモリ12、RAM13、
EEPROM14、ブザーユニット15、パラレルI/
Fユニット16、符号・復号器17、プリンタユニット
18、モデム19、スキャナユニット20、ネットワー
クコントロールユニット(NCU)21及び操作パネル
22を備える。
【0019】このマルチ・ファンクションデバイス10
は、操作パネル22による機能選択の結果に応じて、フ
ラッシュメモリ12に格納されたメインプログラムをC
PU11が実行することにより、ファクシミリとしての
機能の他に、プリンタ、複写機、スキャナ等としても機
能することができるものである。
【0020】フラッシュメモリ12は、図2に示す様
に、ブートローダーエリア30と、メインプログラムエ
リア40とから構成されている。ブートローダーエリア
30には、ブートローダープログラムを格納するブート
ローダープログラム格納領域31の他に、ブートローダ
ープログラムの作成時期を表す「作成時期データ」を格
納するためのブートローダー作成時期格納領域32と、
ブートローダーエリアについての「チェックサムデー
タ」を格納するためのブートローダーチェックサム格納
領域33が設定されている。また、メインプログラムエ
リア40には、メインプログラムを格納するメインプロ
グラム格納領域41の他に、本実施の形態の特徴である
「モデル・国識別用パスワード」を格納するパスワード
格納領域42と、同じく本実施の形態の特徴であるメイ
ンプログラムのロード完了を示す「ロード完了マーク」
を格納する完了マーク格納領域43と、メインプログラ
ムの作成時期を表す「作成時期データ」を格納するため
のメインプログラム作成時期格納領域44と、メインプ
ログラムエリア40についての「チェックサムデータ」
を格納するためのメインプログラムチェックサム格納領
域45とが設定されている。
【0021】EEPROM14は、ユーザーのパネル操
作によって設定可能なワンタッチダイヤル等の情報を格
納するためのものである。また、ブザーユニット15
は、プログラムのダウンロード完了時やエラー発生時に
報知音をスピーカ23から出力するためのものである。
パラレルI/Fユニット16は、パラレルポート24を
介してパーソナルコンピュータとの間でデータのやり取
りを行うために設けられている。メインプログラムは、
後述する様に、このパラレルI/Fユニット16を介し
てパーソナルコンピュータからダウンロードされる。ま
た、本実施の形態のマルチ・ファンクションデバイス1
0は、このパラレルI/Fユニット16を介してパーソ
ナルコンピュータから印字データを受信した場合はプリ
ンタとして機能する。
【0022】符号・復号器17は、ファクシミリとして
機能する際に、スキャナユニット20にて原稿から読み
取ったデータをファクシミリ送信用のデータに符号化す
る処理と、外部から受信したファクシミリデータをプリ
ンタユニット18で印字出力可能な印字データに復号化
する処理とを行うためのものである。この符号・復号器
17によって符号化されたファクシミリデータは、モデ
ム19及びNCU21を介して、一般電話回線25で送
信される。また、モデム19及びNCU21を介して、
一般電話回線25から受信したファクシミリデータは、
符号・復号器17で復号化され、プリンタユニット18
に送られて記録用紙に印字される。
【0023】操作パネル22には、電話番号を入力する
ためのテンキーの他、スタートキー、ストップキー、機
能選択キー等が設けられている。この操作パネル22に
よって機能を選択することにより、本装置10を、ファ
クシミリ、プリンタ、複写機等として機能させることが
できる様になっている。また、テンキー等による入力値
や各種メッセージを表示するための液晶ディスプレイも
この操作パネル22の中に備えられている。
【0024】次に、このように構成される本装置10の
製造方法を含め、メインプログラムをダウンロードする
手順等について説明する。
【0025】まず、本装置10に備えられるフラッシュ
メモリ12は、図3に示す様に、ワークステーションW
Sにフラッシュメモリープログラマー50を接続し、ブ
ートローダープログラムを格納したマスタチップ51を
製造する。続いて、このマスタチップ51をフラッシュ
メモリプログラマー52にセットして、コピーチップ5
3,53,…を製造する。そして、このコピーチップ5
3を、本装置10用の基板54に実装し、これを本装置
10に組み付ける。
【0026】次に、ワークステーションWSで作成した
メインプログラムを、データベース56にアップロード
する。そして、このデータベース56に対してパーソナ
ルコンピュータPCを接続し、メインプログラムをパー
ソナルコンピュータPCにダウンロードする。こうして
パーソナルコンピュータPCにメインプログラムをダウ
ンロードしたら、このPCと本装置10とをプリンタケ
ーブル57で接続し、装置10の電源を投入する。する
と、後述する様に、ブートローダープログラムが起動さ
れ、メインプログラムの初期ロードが実行される。
【0027】また、こうして製造された装置10に対し
て、ユーザーに供給した後のプログラムのアップデート
に当たっても、図4に示す様に、パーソナルコンピュー
タPCを使用することができる。メーカーは、アップデ
ート用プログラムの提供時期、方法等について、自己の
ホームページに情報を表示する。この表示を見たユーザ
ーは、インターネット経由で、アップデート用プログラ
ムを自己のパーソナルコンピュータPC内にダウンロー
ドする。そして、このパーソナルコンピュータPCと装
置10とをプリンタケーブル57で接続し、ダウンロー
ドを実行する。あるいは、他の方法として、メーカーが
フロッピーディスクあるいはCDROM等の可搬式記憶
媒体58にアップデート用プログラムを格納し、これを
各ユーザーに供給する。各ユーザーは、この記憶媒体5
8を自己のパーソナルコンピュータPCにセットし、後
は、インターネット経由の場合と同様に装置10に対し
てプリンタケーブル57を介してアップデート用プログ
ラムのダウンロードを実行する。
【0028】なお、このマルチファンクション・デバイ
ス10は、複数のモデルを有し、メインプログラムは各
モデル毎に異なるものである。また、各モデルについ
て、さらに、仕向国別にメインプログラムが異なるもの
として作成されている。しかしながら、これらメインプ
ログラムは、いずれも、上述のブートローダープログラ
ムを使ってダウンロードすることが可能である。この結
果、本実施の形態では、製品に組み付ける基板54に実
装されるコピーチップ53は全て共通のものを使用す
る。
【0029】ここで、ワークステーションWSで作成さ
れるメインプログラムは、図5に示す様に、データの先
頭から順番に、PJLコマンド、固定文字列、モデル・
国識別用パスワード、開始レコード、データレコード、
最終レコードによって構成されている。
【0030】PJLコマンドは、このコマンドに続くデ
ータが印字データではなくプログラムであることをCP
U11に認識させるためのコマンドである。続く固定文
字列は、本装置10用のプログラムであることを識別さ
せるためのデータである。
【0031】さらに、その後に続くモデル・国識別用パ
スワードは、データレコードとして格納されているプロ
グラムが、本装置10におけるどのモデルの、どの国用
のものであるかを識別するためのパスワードである。開
始レコードと最終レコードは、データレコード領域の開
始と終了とを識別するためのものである。
【0032】データレコードは、属性フィールド、アド
レスフィールド、データフィールド、チェックサムフィ
ールドから構成されている。属性フィールドには、デー
タレコードであることを示すデータとデータフィールド
内のデータ数を判別するためのデータとが記憶される。
アドレスフィールドには、データフィールド内のデータ
のフラッシュメモリ上での格納アドレスに関するデータ
が記憶されている。チェックサムフィールドには、属性
フィールド、アドレスフィールド及びデータフィールド
のデータを加算した合計の値を示すデータが記憶されて
いる。
【0033】そして、データフィールドには、プログラ
ム、モデル・国識別用パスワード、メインプログラムロ
ード完了マーク、メインプログラム作成時期データ、メ
インプログラムエリアのチェックサムデータといったも
のが記憶されている。これらの並び方は、開始レコード
側から最終レコード側にかけて、プログラム、モデル・
国識別用パスワード、メインプログラムロード完了マー
ク、メインプログラム作成時期データ、メインプログラ
ムエリアのチェックサムデータの順となっている。
【0034】次に、メインプログラムの初期ロードを含
む、本装置10の制御処理の内容について図6〜図10
のフローチャートを用いて説明する。
【0035】本装置10に電源が投入されると、図6に
示す処理が開始され、まず、I/Oポートの初期化が実
行される(S10)。次に、フラッシュメモリ12のブ
ートローダーエリア30についてサムチェックを行う
(S20)。そして、ブートローダーエリア30の内、
チェックサムデータ格納領域33を除くエリアの全デー
タを加算した合計とチェックサムとが一致している場合
に正常と判定し(S30:YES)、続いてRAM13
がデバイスとして正常に動作し得るか否かを検査する
(S40)。このRAM13の検査も正常であるとき
(S50:YES)、後述するメインプログラムエリア
チェック処理が実行される(S100)。
【0036】そして、メインプログラムエリアチェック
処理の結果が正常であるとき(S60:YES)、後述
のメインプログラム実行ルーチンが起動される。一方、
メインプログラムエリア40に対するチェックの結果が
異常であるときは(S60:NO)、後述のダウンロー
ド処理へと移行する(S200)。なお、ブートローダ
ーエリア30のサムチェック結果が異常であるとき(S
30:NO)、及びRAM13の検査結果が異常である
ときは(S50:NO)、装置異常処理ルーチンが起動
される。この装置異常処理ルーチンは、デバイスの交換
等を指示するもので、ブザーの鳴動やエラーメッセージ
のディスプレイ表示あるいは印字出力等、所定の処理が
実行される。
【0037】メインプログラムエリアに対するチェック
処理は、図7に示す手順で実行される。まず、フラッシ
ュメモリ12内のロード完了マーク格納領域43にロー
ド完了マークが格納されているか否かを検査する(S1
10)。この検査の結果、ロード完了マークが正常に格
納されているときは(S120:YES)、メインプロ
グラムエリア40に対するサムチェックを実行する(S
130)。そして、メインプログラムエリア40の内、
チェックサムデータ格納領域45を除くエリアの全デー
タを加算した合計とチェックサム格納領域45に格納さ
れているチェックサムとが一致しているときは(S14
0:YES)、検査結果を正常に設定して本ルーチンを
抜ける(S150)。一方、ロード完了マークが正しく
格納されていないと判定されたとき(S120:N
O)、及びメインプログラムエリア40に対するサムチ
ェックの結果が異常であると判定されたときは(S14
0:NO)、検査結果を異常に設定して本ルーチンを抜
ける(S160)。上述のS60の処理では、こうして
S150,S160で設定された検査結果に基づき、メ
インプログラム実行ルーチン及びダウンロード処理のい
ずれのルーチンを起動すべきかが判定されることにな
る。
【0038】ダウンロード処理ルーチンが起動された場
合、図8に示す様に、まず、初期ロードとしてダウンロ
ードを実行すべき状態であるのか、アップデートとして
ダウンロードを実行すべき状態であるのかが判定される
(S210)。S60でNOと判定されたときは、初期
ロードに失敗している状態であることから、このS21
0の判定の後、S220へと処理が進む。
【0039】S210で初期ロードと判定されたとき
は、まず、初期ロードであることを特定するために動作
モードを「0」に設定すると共に、フラッシュメモリ1
2のセクタがいずれも消去されていないことを判別させ
るための消去フラグを「0」に設定する(S220)。
その後、データ待ちカウンタを「0」に設定すると共に
(S230)、パスワード照合に関する条件を「照合し
ない」に設定する(S240)。
【0040】そして、まず、フラッシュメモリ12に対
して正常に読み書き動作を実行できるか否かのデバイス
チェックを実行する(S250)。このデバイスチェッ
クの結果が異常であるときは(S260:NO)、装置
異常処理ルーチンを起動する。一方、デバイスチェック
の結果が正常であるときは(S260:YES)、後述
のダウンロード実行処理ルーチンを起動する(S40
0)。そして、ダウンロード実行処理ルーチンが正常に
終了した場合は(S270:YES)、先に説明したメ
インプログラムエリア40に対するチェック処理を実行
し(S100)、その結果が正常であるときは(S28
0:YES)、電源投入・リセット処理ルーチンへ戻っ
て、メインプログラム実行ルーチンを起動する。
【0041】一方、ダウンロード実行処理ルーチンが正
常終了しなかったとき(S270:NO)、及びメイン
プログラムエリア40に対するチェック処理の結果が異
常であるときは(S280:NO)、ダウンロード異常
を報知するためにブザー23を鳴動させる(S29
0)。そして、設定されている動作モードに応じてS2
20またはS310へとジャンプする。
【0042】S310〜S330の処理は、初期ロード
ではなく、アップデートとしてメインプログラムをダウ
ンロードする場合に実行されるステップである。アップ
デートとしてメインプログラムのダウンロードを実行す
るときは、初期ロードと区別するために動作モードを
「1」に設定すると共に、フラッシュメモリ12のセク
タがいずれも消去されていないことを判別させるための
消去フラグを「0」に設定する(S310)。その後、
データ待ちカウンタを「0」に設定すると共に(S32
0)、パスワード照合に関する条件を「照合する」に設
定する(S330)。
【0043】次に、ダウンロード実行ルーチンについて
図9のフローチャートに従って説明する。このルーチン
では、まず、パラレルポート24からプログラムデータ
を受信可能な状態に準備する(S410)。続いて、ダ
ウンロード開始を報知するためにブザーを鳴動させ(S
420)、固定文字列を受信するのを待つ(S43
0)。固定文字列を受信したら(S430:YES)、
パスワード照合を実行するモードが設定されているか否
かを判定する(S440)。前述の様に、パスワード照
合のモードとしては、初期ロードの場合には「照合しな
い」が設定され(S240)、アップデートの場合には
「照合する」が設定されている(S330)。
【0044】従って、アップデートの場合に限ってモデ
ル・国識別用パスワードの受信が実行され、メインプロ
グラムエリア40の該当領域42に格納されているパス
ワードと照合される(S450)。そして、照合の結
果、パスワードが一致していないときは(S460:N
O)、アップデート用として選択されたメインプログラ
ムの種類が間違っていることを報知し(S470)、受
信したデータを読み捨てる処理を実行する(S48
0)。
【0045】一方、照合の結果、パスワードが一致する
ときは(S460:YES)、ロード完了マークの格納
されている領域43に、ロード完了マークとは異なる内
容の文字列を書き込むことにより、当該領域43のデー
タを破壊する処理を実行する(S490)。そして、開
始レコードを受信するのを待った後(S500)、1セ
クタ分のデータを受信し(S510)、このデータを書
き込むべき1セクタの領域内のデータを消去し(S52
0)、消去フラグを「1」に設定すると共にブザーを鳴
動させる(S530)。そして、S510で受信した1
セクタ分のデータを先ほど消去を行ったセクタに書き込
み(S540)、書き込み完了ブザーを鳴動させる(S
550)。そして、最終レコードを受信するまでは(S
560:NO)、上記S510以下の処理を繰り返し実
行する。
【0046】なお、フローチャートでは処理手順が複雑
になって理解し難くならないように記載していないが、
このS510〜S560の間の処理において、パラレル
ポート24からデータを受信するに当たってデータ待ち
タイマをセットしておき、データ待ちタイマがタイムア
ップしてもデータを受信できないときは、データ待ちカ
ウンタをインクリメントし、このデータ待ちカウンタの
値が所定値になったとき、未だいずれのセクタも消去し
ていない場合は、電源投入・リセットルーチンへ戻るこ
とにしている。セクタを未だ消去していない場合は、ダ
ウンロードを全く開始していないのと同じであるので最
初から実行し直せばよいからである。
【0047】一方、既にいずれかのセクタを消去してい
る場合には、ダウンロード実行処理を異常終了として、
S270に進む様に構成してある。これはダウンロード
途中での異常終了であることから、特に、アップデート
の場合にはメインプログラムの一部が破壊された状態に
あり、電源投入直後の状態に復帰させると装置10が正
常に動作できなくなってしまうおそれがあることから、
速やかにメインプログラムをダウンロードすべく、ダウ
ンロード処理ルーチンを再度スタートさせるためであ
る。
【0048】こうしてS510〜S560の処理を繰り
返し、最終レコードを受信したときは(S560:YE
S)、メインプログラムエリア40の中の未消去のセク
タを全て消去し(S570)、ダウンロード完了を意味
するブザーを鳴動させて本ルーチンを抜ける(S58
0)。このときは正常終了となる。よって、S270は
YESと判定され、メインプログラムエリアチェック処
理を実行し(S100)、データが正しくダウンロード
されたか否かを判定する処理に進む。
【0049】次に、メインプログラム実行ルーチンにつ
いて、図10のフローチャートに基づいて説明する。こ
のルーチンでは、外部からPJLコマンドを受信したか
否かを判定し(S610)、PJLコマンドを受信した
場合に(S610:YES)、前述のダウンロード処理
ルーチンを起動する(S200)。これが、アップデー
トの状態であり、ダウンロード処理ルーチンのS210
でアップデートと判定され、S310以下の処理が実行
されることになる。
【0050】一方、印字データを受信したときは(S6
20:YES)、受信した印字データに基づいてプリン
タユニット18を制御して印字処理を実行する(S70
0)。また、NCU21及びモデム19を介してファク
シミリデータを受信した場合は(S630:YES)、
符号・復号器17に当該ファクシミリデータを入力して
復号化を行った後にプリンタユニット18を制御して受
信した情報を記録紙に印字して出力するファクシミリ受
信処理を実行する(S800)。また、操作パネル22
においてファクシミリ機能が選択されているときは(S
640:YES)、スキャナユニット20に投入された
原稿からデータを読み取り、これを符号・復号器17に
入力して符号化し、さらに、モデム19及びNCU21
を制御してファクシミリデータを送信する処理を実行す
る(S900)。また、その他の機能、例えば、複写機
能等が選択されているときは(S650)、当該選択さ
れた機能に従って、スキャナユニット20やプリンタユ
ニット18等を制御し、選択された機能に従った処理を
実行する(S1000)。以上の処理は、電源がOFF
にされるかリセットが行われるまで続行される(S66
0)。
【0051】以上説明した様に、本実施の形態では、メ
インプログラムの末尾に、ロード完了マークとして予め
定めた特定の文字列を含ませておき、ダウンロードに当
たっては、このロード完了マークをフラッシュメモリ1
2の特定の格納領域に格納する様にしている。そして、
メインプログラムが正しく格納されているか否かの判定
に当たっては、サムチェックだけでなく、このロード完
了マークの書き込みが正常か否かについてもチェックす
る様にしている。ここで、サムチェックの場合、単純に
データの数を合計した値とチェックサムとを比較するだ
けであるため、偶然の一致による誤判定の危険性があ
る。しかし、本実施の形態によれば、さらにロード完了
マークとしての文字列が格納されているか否かをもチェ
ックすることで、こうした偶然の一致による誤判定を的
確に防止することができる様になる。
【0052】また、本実施の形態では、アップデートの
際にプログラムをダウンロードする前に、このロード完
了マークを一旦破壊する構成を採用している。しかも、
ロード完了マークをプログラムデータの末尾に配置する
ことで、プログラムが正常にダウンロードされないでデ
ータの受信が中断されてしまった様なときは、正しいロ
ード完了マークが格納されていない状態になる。この結
果、本実施の形態によれば、アップデートの際に、ダウ
ンロード途中でエラーが発生した様なときにも誤判定を
防止することができる。
【0053】さらに、本実施の形態によれば、メインプ
ログラムの末尾にモデル・国識別用パスワードをデータ
として含ませておき、初期ロードの際に、このモデル・
国識別用パスワードをフラッシュメモリ12の特定の格
納領域に書き込む様にしている。そして、プログラムデ
ータの前に、このモデル・国識別用パスワードを配置し
たデータでアップデートを行う様に構成し、アップデー
ト時には最初にパスワードの照合を行う様にしている。
この結果、アップデートの際に、異なるモデル・国の仕
様に合わせたメインプログラムを間違ってダウンロード
してしまうといった不具合を防止することができる。ま
た、初期ロードの際には、このパスワード照合を行わな
いモードを設定することで、モデル・国の別に関係なく
製造したフラッシュメモリ12を用いることができる。
この結果、フラッシュメモリ12自体は、各製品に共通
のものとして採用することができ、しかも、アップデー
トにおける誤りを的確に防止し得るという優れた効果が
発揮される。
【0054】なお、上述の実施の形態と本発明のデータ
格納装置における構成要素との対応関係を簡単に示すと
次の様になる。各請求項に共通なものとしては、フラッ
シュメモリ12が不揮発性の記憶手段に該当し、パラレ
ルポート24及びパラレルI/Fユニット16に関する
構成が受信手段に、S210、S220〜S240、S
310〜S330の処理が判別手段に、S440〜S4
60の処理が照合手段にそれぞれ該当する。また、請求
項3に関しては、S440からS490へジャンプし、
それ以後の処理を実行する部分が初期ロード手段に、S
460でYESと判定された後の処理がアップデート手
段にそれぞれ該当する。請求項4に関しては、S510
〜S560の処理が制御データダウンロード手段及び仕
様特定データダウンロード手段に、S460からS47
0以下に進む処理がダウンロード禁止手段に該当する。
請求項5に関しては、S450以下の処理がダウンロー
ド制御手段に、S440からS490へジャンプし、そ
れ以後の処理を実行する部分が初期ロード手段に該当す
る。
【0055】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明はこの実施の形態に限られるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲内においてさらに種々の
形態を採用することができることはもちろんである。
【0056】実施の形態では、仕様特定データとしての
モデル・国識別用パスワードを、プログラムデータの直
前に付随する参照データ及びプログラムデータの直後に
含ませた書き込み用データの両方としてダウンロードに
当たって受信するデータを構成したが、参照用データを
付随させることなく書き込み用データのみをデータ中に
含ませる構成にしておいても構わない。但し、プログラ
ムデータを一旦読み込んでからパスワード照合を行う場
合には、読み込んだプログラムデータをバッファ等に一
旦保持しておく必要が生じる。従って、プログラムデー
タを読み込む前にパスワード照合を可能にすることでこ
の様なバッファを特に設ける必要をなくしている点で、
上述の実施の形態の方が実用上有利であるといえる。即
ち、仕様特定データを参照データとしてアップデート用
の制御データの前に付随させておく方法は、無駄な記憶
容量を必要としない点で実用上有利なものということが
できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、汎
用型のブートローダーと汎用型の不揮発性記憶手段とを
用いて、仕様の異なる機器用に作成された個々のプログ
ラムや各種情報をダウンロードする上で、アップデート
時に仕様の異なるプログラム等を誤ってダウンロードし
てしまうことがなく、汎用型の記憶手段を用いるにも拘
わらず、アップデート時の誤ったデータの書き換えに対
しては専用の記憶手段と何ら変わりなくその防止を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としてのマルチファンクション・デ
バイスの構成を示すブロック図。
【図2】実施の形態におけるフラッシュメモリの構造を
示す模式図。
【図3】実施の形態における製品製造時のプログラムの
ダウンロードの手法を示す模式図。
【図4】実施の形態におけるアップデート時のプログラ
ムのダウンロードの手法を示す模式図。
【図5】実施の形態におけるメインプログラムのデータ
構造を示す模式図。
【図6】実施の形態において実行する制御処理の手順を
示すフローチャート。
【図7】実施の形態において実行する制御処理の手順を
示すフローチャート。
【図8】実施の形態において実行する制御処理の手順を
示すフローチャート。
【図9】実施の形態において実行する制御処理の手順を
示すフローチャート。
【図10】実施の形態において実行する制御処理の手順
を示すフローチャート。
【符号の説明】
10・・・マルチ・ファンクションデバイス、11・・
・CPU、12・・・フラッシュメモリ、13・・・R
AM、14・・・EEPROM、15・・・ブザーユニ
ット、16・・・パラレルI/Fユニット、17・・・
符号・復号器、18・・・プリンタユニット、19・・
・モデム、20・・・スキャナユニット、21・・・N
CU、22・・・操作パネル、23・・・スピーカ、2
4・・・パラレルポート、25・・・一般電話回線、3
0・・・ブートローダーエリア、31・・・ブートロー
ダープログラム格納領域、32・・・ブートローダー作
成時期格納領域、33・・・ブートローダーチェックサ
ム格納領域、40・・・メインプログラムエリア、41
・・・メインプログラム格納領域、42・・・パスワー
ド格納領域、43・・・ロード完了マーク格納領域、4
4・・・メインプログラム作成時期格納領域、45・・
・メインプログラムチェックサム格納領域、51・・・
マスタチップ、52・・・フラッシュメモリプログラマ
ー、53・・・コピーチップ、54・・・基板、56・
・・プログラム記憶装置、57・・・プリンタケーブ
ル、58・・・可搬式記憶媒体、PC・・・パーソナル
コンピュータ、WS・・・ワークステーション。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器の制御基板に備えられる書き換
    え可能な不揮発性の記憶装置に対して、該電子機器の動
    作を制御するための各種情報やプログラム等の制御デー
    タをダウンロードするデータ格納方法において、 前記制御データが制御対象とする電子機器の仕様を特定
    するための仕様特定データを、該制御データの一部又は
    該制御データに付随するデータとして該制御データと共
    に供給し、 前記制御データの初期ロード時には、該制御データ及び
    前記仕様特定データを、前記記憶装置内で予め定められ
    ている制御データ格納領域及び仕様特定データ格納領域
    にそれぞれ格納し、 前記制御データのアップデート時には、該アップデート
    用の制御データと共に供給される前記仕様特定データ
    と、前記仕様特定データ格納領域に既に格納されている
    データとが一致しているか否かを照合し、該照合された
    データ同士が一致しているとき、前記制御データ格納領
    域を前記アップデート用として供給される制御データに
    書き換えることを特徴とするデータ格納方法。
  2. 【請求項2】 電子機器の制御基板に備えられる書き換
    え可能な不揮発性の記憶装置に対して、前記電子機器の
    動作を制御するための各種情報やプログラム等の制御デ
    ータをダウンロードするデータ格納方法において、 前記制御データが制御対象とする電子機器の仕様を特定
    するための仕様特定データを、該制御データの一部又は
    該制御データに付随するデータとして該制御データと共
    に供給し、 前記制御データを前記記憶装置にダウンロードする際に
    は、該制御データと共に供給される前記仕様特定データ
    と、前記記憶装置内で予め定められている仕様特定デー
    タ格納領域に既に格納されているデータとを照合し、 該照合されたデータ同士が一致しているときに限って、
    前記記憶装置内で予め定められている制御データ格納領
    域を前記制御データに書き換える様に構成すると共に、 前記ダウンロードが初期ロードに当たるときは、前記照
    合におけるデータ同士の一致・不一致に関係なく、前記
    制御データ格納領域及び前記仕様特定データ格納領域に
    対して、前記制御データ及び前記仕様特定データをそれ
    ぞれ書き込む様にしたことを特徴とするデータ格納方
    法。
  3. 【請求項3】 電子機器の動作を制御するための各種情
    報やプログラム等の制御データを格納する制御データ格
    納領域、及び該制御データが制御対象とする電子機器の
    仕様を特定するための仕様特定データを格納する仕様特
    定データ格納領域を備える書き換え可能な不揮発性の記
    憶手段と、 前記制御データ及び前記仕様特定データを外部から受信
    する受信手段と、 前記制御データの初期ロードが完了しているか否かを判
    別する判別手段と、 該判別手段によって初期ロードが完了していないと判別
    される状態において前記受信手段を介して前記制御デー
    タ及び前記仕様特定データを受信したとき、該受信した
    各データを前記制御データ格納領域及び前記仕様特定デ
    ータ格納領域のそれぞれにダウンロードする初期ロード
    手段と、 前記判別手段によって初期ロードが完了していると判別
    される状態において前記受信手段を介して前記仕様特定
    データが受信されたとき、該受信した仕様特定データと
    前記仕様特定データ格納領域に格納されているデータと
    を照合する照合手段と、 該照合手段により照合されたデータ同士が一致するとき
    に限り、前記受信手段を介して受信される前記制御デー
    タで前記制御データ格納領域を書き換えるアップデート
    手段とを備えるデータ格納装置。
  4. 【請求項4】 電子機器の動作を制御するための各種情
    報やプログラム等の制御データを格納する制御データ格
    納領域、及び該制御データが制御対象とする電子機器の
    仕様を特定するための仕様特定データを格納する仕様特
    定データ格納領域を備える書き換え可能な不揮発性の記
    憶手段と、 前記制御データ及び前記仕様特定データを外部から受信
    する受信手段と、 前記受信手段を介して受信した前記制御データを、前記
    制御データ格納領域に書き込む制御データダウンロード
    手段と、 前記受信手段を介して受信した前記仕様特定データを、
    前記仕様特定データ格納領域に書き込む仕様特定データ
    ダウンロード手段と、 前記制御データの初期ロードが完了しているか否かを判
    別する判別手段と、 該判別手段によって前記初期ロードが完了していると判
    別されるとき、前記制御データダウンロード実行手段を
    動作させる前に、前記仕様特定データ格納領域に格納さ
    れているデータと、前記受信手段を介して受信した前記
    仕様特定データとを照合する照合手段と、 該照合手段により照合されたデータ同士が不一致のとき
    は、前記制御データダウンロード手段を動作させないダ
    ウンロード禁止手段とを備えるデータ格納装置。
  5. 【請求項5】 電子機器の動作を制御するための各種情
    報やプログラム等の制御データを格納する制御データ格
    納領域、及び該制御データが制御対象とする電子機器の
    仕様を特定するための仕様特定データを格納する仕様特
    定データ格納領域を備える書き換え可能な不揮発性の記
    憶手段と、 前記制御データ及び前記仕様特定データを外部から受信
    する受信手段と、 前記受信手段を介して前記仕様特定データを受信したと
    き、該受信した仕様特定データと前記仕様特定データ格
    納領域に格納されているデータとを照合する照合手段
    と、 該照合手段により照合されたデータ同士が一致するとき
    は、前記制御データ格納領域に対して、前記受信手段を
    介して受信した前記制御データを書き込み、一方、該照
    合手段により照合されたデータ同士が不一致のときは、
    前記受信手段を介して受信した前記制御データの書き込
    みを禁止するダウンロード制御手段と、 前記制御データの初期ロードが完了しているか否かを判
    別する判別手段と、 該判別手段によって前記初期ロードが完了していないと
    判別されるときは、前記照合手段による照合を行うこと
    なく、前記受信手段を介して受信した前記制御データ及
    び前記仕様特定データを、前記制御データ格納領域及び
    前記仕様特定データ格納領域に書き込む初期ロード手段
    とを備えるデータ格納装置。
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