JPH11156171A - ポリスルホン系中空糸膜 - Google Patents

ポリスルホン系中空糸膜

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Publication number
JPH11156171A
JPH11156171A JP33771897A JP33771897A JPH11156171A JP H11156171 A JPH11156171 A JP H11156171A JP 33771897 A JP33771897 A JP 33771897A JP 33771897 A JP33771897 A JP 33771897A JP H11156171 A JPH11156171 A JP H11156171A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polysulfone
hollow fiber
fiber membrane
poly
based hollow
Prior art date
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Pending
Application number
JP33771897A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Tashiro
秀樹 田代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリスルホンおよびポリビニルアセタール系
樹脂のブレンド物よりなるポリスルホン系中空糸膜であ
って、ファウリング性にすぐれ、従って油水分離等に有
効に使用し得るものを提供する。 【解決手段】 ポリスルホン、ポリビニルアセタール系
樹脂および親水性高分子物質のブレンド物よりなるポリ
スルホン系中空糸膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリスルホン系中
空糸膜に関する。更に詳しくは、ファウリング性にすぐ
れたポリスルホン系中空糸膜に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平3-213130号公報には、ポリスルホ
ン98〜60重量%とポリビニルホルマール樹脂2〜40重量%
とのブレンド物よりなるポリスルホン系中空糸膜が記載
されている。このポリスルホン系中空糸膜は、水濡れ性
にすぐれているばかりではなく、透水性および分離性能
にもすぐれ、限外ロ過膜あるいは精密ロ過膜として好適
に用いられる親水性膜であると述べられている。
【0003】しかしながら、このようなポリスルホン系
中空糸膜にあっても、ファウリング性(目詰り防止性)の
点では十分ではなく、これを例えば油水分離に使用した
場合、膜表面に油分が付着し易く、流量低下の原因とも
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
スルホンおよびポリビニルアセタール系樹脂のブレンド
物よりなるポリスルホン系中空糸膜であって、ファウリ
ング性にすぐれ、従って油水分離等に有効に使用し得る
ものを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
ポリスルホン、ポリビニルアセタール系樹脂および親水
性高分子物質のブレンド物よりなるポリスルホン系中空
糸膜によって達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】ポリビニルアセタール系樹脂とし
ては、ポリビニルアルコールにアルデヒドを反応させ、
分子中に水酸基、アセチル基およびアセタール化部分を
有しており、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラ
ール等も用いられるが、好ましくはポリビニルエチラー
ルが用いられる。実際には、市販品、例えば積水化学製
品エスレックKSシリーズのものなどが用いられる。
【0007】これらのポリビニルアセタール系樹脂とポ
リスルホンとは、これら両者の合計量中ポリアセタール
樹脂が約0.1〜20重量%、好ましくは約0.5〜2重量%の割
合で用いられる。ポリアセタール樹脂のブレンド割合が
これより少ないと、ファウリング性に欠けるようにな
り、一方これ以上の割合で用いられると、均一な溶解が
困難となる。
【0008】親水性高分子物質としては、ポリビニルピ
ロリドン、ポリエチレングリコール等が用いられ、好ま
しくはポリビニルピロリドンが用いられる。ポリビニル
ピロリドンの場合、種々の重合度のものがあり、本発明
においては分子量が約1〜120万である重合度範囲のもの
が用いられる。これらの親水性高分子物質は、ポリスル
ホンとポリアセタール樹脂との合計量に対し、約1〜20
重量%、好ましくは約1〜10重量%の割合で用いられる。
親水性高分子物質の添加割合がこれより少ないと、透水
性が殆んどないなど十分な膜性能のものが得られず、一
方これ以上の割合で用いられると、均一な溶解が困難と
なる。
【0009】以上の各成分は、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン等の水溶性
の非プロトン性極性溶媒中に、固形分濃度が約1〜40重
量%となるように溶解された紡糸原液(ドープ液)として
調製され、一般に行われている乾湿式紡糸法によって中
空糸膜に製膜される。その際、水または水溶性有機溶媒
の水溶液などの水性溶液が、芯液として用いられる。
【0010】
【発明の効果】ポリスルホンおよびポリビニルアセター
ル系樹脂のブレンド物よりなるポリスルホン系中空糸膜
に、更に親水性高分子物質、好ましくはポリビニルピロ
リドンを添加することにより、ファウリング性にすぐ
れ、従って油水分離等に有効に用いられる中空糸膜を得
ることができる。
【0011】前記特許公開公報には、ポリスルホンにポ
リビニルピロリドンを併用した場合には、湿式製膜時に
おける脱溶剤時にポリビニルピロリドンが溶出し、その
部分が空洞になるため、得られる膜は内部に大きな空洞
を有するルーズな膜であり、このようなポリビニルピロ
リドン併用方法によったのでは、緻密で分離性能の高い
膜を得ることは困難であると記載されている。
【0012】本発明においては、かかるポリビニルピロ
リドンを用いた場合にあっても、ファウリング性のみな
らず、分離性能の点においても満足される中空糸膜が得
られること、下記実施例の結果に示される如くである。
【0013】
【実施例】次に、実施例について本発明を説明する。
【0014】実施例 ポリスルホン(アモコ製品P-1700)18.7重量部、ポリビニ
ルエチラール(積水化学製品エスレックKS-1;重合度約50
0、アセタール化度70モル%以上、アセチル基3モル%以
下、ガラス転移温度110℃以上)0.3重量部およびポリビ
ニルピロリドン(K-30)9重量部をジメチルホルムアミド7
2重量部に溶解させて調製したドープ液を、50%ジメチル
ホルムアミド水溶液を芯液として、紡糸速度40m/分、ギ
ャップ50cmの条件下で乾湿式紡糸し、外径1.5mm、内径
0.8mmのポリスルホン系中空糸膜を得た。
【0015】得られたポリスルホン系中空糸膜4本より
なる有効長14.0cmのミニモジュールを作製し、純水透過
係数を1.0Kgf/cm2の条件下で測定すると、8.5ml/cm2・hr
という値が得られた。また、分画分子量を測定すると、
ポリエチレングリコール(#6000)が90%カットされるとい
う結果が得られた。
【0016】更に、線速0.5m/秒、液温20〜28℃、圧力
1.0Kgf/cm2(平均)の条件下で、純水透過係数を測定した
のと同じ方法で、油分濃度50000ppmの油水混合液をこの
ミニモジュールでクロスフローロ過し、それの経時的流
量低下割合を測定すると、図1のグラフに○で示される
ような結果が得られた。なおグラフに併記された●はポ
リビニルエチラールが用いられなかった比較例である。
【図面の簡単な説明】
【図1】経時的流量低下割合を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリスルホン、ポリビニルアセタール系
    樹脂および親水性高分子物質のブレンド物よりなるポリ
    スルホン系中空糸膜。
  2. 【請求項2】 油水分離膜として用いられる請求項1記
    載のポリスルホン系中空糸膜。
JP33771897A 1997-11-21 1997-11-21 ポリスルホン系中空糸膜 Pending JPH11156171A (ja)

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JP33771897A JPH11156171A (ja) 1997-11-21 1997-11-21 ポリスルホン系中空糸膜

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JPH11156171A true JPH11156171A (ja) 1999-06-15

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JP33771897A Pending JPH11156171A (ja) 1997-11-21 1997-11-21 ポリスルホン系中空糸膜

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