JPH11154375A - 情報生成方法及び装置、情報再生方法及び装置並びに情報記録媒体 - Google Patents

情報生成方法及び装置、情報再生方法及び装置並びに情報記録媒体

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JPH11154375A
JPH11154375A JP18534898A JP18534898A JPH11154375A JP H11154375 A JPH11154375 A JP H11154375A JP 18534898 A JP18534898 A JP 18534898A JP 18534898 A JP18534898 A JP 18534898A JP H11154375 A JPH11154375 A JP H11154375A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正規に生成された画像情報等が不法複写さ
れ、更に不法に再生されて一般に拡布されることを効果
的に防止できる情報生成装置、情報再生装置並びに情報
記録媒体等を提供する。 【解決手段】 ECCエンコーダ2において、出力すべ
き画像情報等に対してECC符号を付加し、識別情報書
込器3において、当該ECC符号が付加された情報内の
当該ECC符号の一部を、画像情報等が不法複写された
ものでないことを示す識別情報に置換する。その画像情
報等が一度再生されるとECC符号内の識別情報はエラ
ー訂正により消滅するので、当該画像情報等を再生する
際に識別情報を検出したときのみ再生可能として再生す
れば、識別情報がない(すなわち一度複写された)画像
情報等の不法な再複写を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正規に生成された
情報が不法複写され、更に不法に再生されて一般に拡布
されることを防止するための情報生成装置及び情報再生
装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般的に映画等の画像情報や音楽等の音
声情報は著作権により保護されている場合が多く、その
場合には、これらの情報を無断で複写することは基本的
には禁止されている。
【0003】また、当該著作権者においては、これらの
複写を効果的に防止する方策を取る必要がある。
【0004】ここで、従来の不法複写防止方法として
は、上記画像情報等に対してスクランブルと称される変
調をかける方法が一般的である。このスクランブル変調
は、特別なキーデータを用いないと復調できない変調方
式であり、通常はスクランブル変調された画像情報等と
共に当該キーデータを記録情報(記録すべきデータ)と
して光ディスク等のデータ記録領域に記録して販売され
る。
【0005】そして、当該光ディスクを購入した使用者
においては、当該使用者が所有している光ディスクの再
生装置内に記録されているキーデータと当該光ディスク
に画像情報等と共に記録されていたキーデータとが一致
したときのみ当該画像情報等のスクランブル変調が当該
キーデータにより復調されて画像情報等が再生できるよ
うになる構成とされている。このとき、当該使用者がキ
ーデータを他人に知られることがないように管理すれ
ば、スクランブル変調された画像情報等のみが不法複写
された場合でも、これを復調して再生することはできな
いこととなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の不法複写防止方法では、上記キーデータがスクラン
ブル変調された画像情報等と共に記録情報として光ディ
スク等のデータ記録領域に記録されていたため、当該キ
ーデータが画像情報等と共に不法複写される場合があ
り、この場合には、不法複写した者が取得したキーデー
タを用いて画像情報等を復調してこれを視聴することが
可能となる場合があるという問題点があった。
【0007】更に、上記従来の不法複写防止方法では、
画像情報等が正規に拡布されたものであるか否か(すな
わち、当該画像情報等がいわゆる「オリジナル」のもの
であるか否か)を判別する術がないため、不法複写され
た画像情報等であっても、それが不法複写されたもので
あるか否かが判別できないという問題点もあった。
【0008】そこで、本発明は、上記の各問題点に鑑み
てなされたもので、その課題は、正規に生成された画像
情報等が不法複写され、更に不法に再生されて一般に拡
布されることを効果的に防止できる情報生成方法及び装
置、情報再生方法及び装置並びに情報記録媒体を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、出力すべき出力情報に
対して当該出力情報の出力時におけるエラー訂正に用い
られるエラー訂正符号を付加し、訂正符号付加出力情報
を生成する付加工程と、前記生成された訂正符号付加出
力情報の一部を、前記出力情報が不法複写されたもので
ないことを示す識別情報に置換し、置換出力情報を生成
する置換工程と、を備える。
【0010】よって、生成された訂正符号付加出力情報
の一部を識別情報に置換し、置換出力情報を生成するの
で、例えば、生成された置換出力情報を情報記録媒体に
記録し、更に当該情報記録媒体から出力情報を再生する
際に、識別情報を検出したときのみ再生可能として再生
すれば、識別情報がない(すなわち不法複写された)出
力情報の不法な再生を防止することができる。
【0011】更に、エラー訂正符号を付加した後に訂正
符号付加出力情報の一部を識別情報に置換するので、出
力情報の再生時に識別情報が検出されて出力情報が再生
されても、当該識別情報は当該再生時のエラー訂正によ
り消滅することとなり、当該再生された出力情報を情報
記録装置により記録する際には識別情報は最早記録され
ない。
【0012】従って、識別情報を検出したときのみ出力
情報の再生が可能となる情報再生装置においては、当該
情報記録装置で記録された出力情報が再生されることを
防止できる。
【0013】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の情報生成方法におい
て、前記出力情報に対して、当該出力情報が不法複写さ
れたものでないことを示す副識別情報を付加する副識別
情報付加工程を更に備え、前記付加工程において、前記
副識別情報が付加された前記出力情報に対して前記エラ
ー訂正符号を付加し、前記訂正符号付加出力情報を生成
すると共に、前記副識別情報Mと前記識別情報Nとが、
予め設定された関数fに基づいて、
【数10】M=f(N) の関係にあるように構成される。
【0014】よって、副識別情報Mと識別情報Nとが
【数11】M=f(N) の関係にあるので、例えば、情報記録媒体に記録された
出力情報の再生時に、上記識別情報N及び副識別情報M
が共に得られたときのみ出力情報を再生するように構成
すれば、識別情報N或いは副識別情報Mのいずれか一方
が何らかの不当な方法で取得された場合でも、関数fが
特定されない限り、他方の情報(副識別情報M或いは識
別情報N)が正しく得られないこととなり、よって、記
録された出力情報を再生する再生装置においては、当該
不法複写された出力情報が再生されることをより効果的
に防止できる。
【0015】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報生成方法に
おいて、前記エラー訂正符号は、ECC内符号等の内符
号の検査シンボルとECC外符号等の外符号の検査シン
ボルとにより構成されると共に、前記置換工程におい
て、前記内符号の検査シンボルと前記外符号の検査シン
ボルとが重複する部分の一部を前記識別情報に置換する
ように構成される。
【0016】よって、内符号の検査シンボルと外符号の
検査シンボルとが重複する部分の一部を識別情報に置換
するので、例えば、情報記録媒体に記録された出力情報
の再生時における当該出力情報自体のエラー訂正に用い
られる内符号の検査シンボルと外符号の検査シンボルが
識別情報に置換されることがなく、出力情報そのものに
対するエラー訂正能力が低下することがない。
【0017】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、記録すべき記録情報に対して当該記録情
報の再生時におけるエラー訂正に用いられるエラー訂正
符号を付加して形成される訂正符号付加記録情報の一部
を、前記記録情報が不法複写されたものでないことを示
す識別情報に置換して形成される置換記録情報が記録さ
れて構成される。
【0018】よって、訂正符号付加記録情報の一部を識
別情報に置換して形成される置換記録情報が記録されて
いるので、当該情報記録媒体から置換記録情報を再生す
る際に、識別情報を検出したときのみ再生可能として再
生すれば、識別情報がない(すなわち不法複写された)
記録情報の不法な再生を防止することができる。
【0019】また、エラー訂正符号が付加された訂正符
号付加記録情報の一部が識別情報に置換されているの
で、識別情報が検出されて記録情報が再生されても、当
該識別情報は当該再生時のエラー訂正により消滅するこ
ととなり、当該再生された記録情報を他の情報記録装置
に記録する際には識別情報は最早記録されない。
【0020】よって、識別情報を検出したときのみ記録
情報の再生が可能となる情報再生装置においては、当該
他の情報記録装置で記録された記録情報が再生されるこ
とを防止できる。
【0021】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、請求項4に記載の情報記録媒体におい
て、前記訂正符号付加記録情報の一部が、前記識別情報
及び前記置換記録情報内における当該識別情報の位置を
示す位置情報に置換されて生成された前記置換出力情報
が記録されて構成されている。
【0022】よって、不法複写防止のために置換記録情
報内の識別情報の置換位置が変更されていても、位置情
報を手がかりとして識別情報を抽出することができるの
で、識別情報の置換位置を変更することにより、記録情
報再生時のエラー訂正前に識別情報が不法に読み出され
ることを防止できる。
【0023】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項4又は5に記載の情報記録媒体に
おいて、前記識別情報が、前記記録情報が不法複写され
たものでないことを示す予め設定された原識別情報を構
成する各符号を並べ替えることにより生成されて構成さ
れている。
【0024】よって、識別情報が、不法複写でないこと
を示す原識別情報を構成する符号の並べ替えにより生成
されているので、記録情報再生時のエラー訂正前に識別
情報が読み出されても、元の原識別情報が認識されるこ
とを防止できる。
【0025】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項6に記載の情報記録媒体におい
て、前記識別情報は、前記エラー訂正における訂正単位
であるエラー訂正単位について、複数の当該エラー訂正
単位に対応する前記原識別情報内の符号を一度に並べ替
えることにより生成されている。
【0026】よって、複数のエラー訂正単位に渡って並
べ替えが行われているので、記録情報の再生時により効
果的に識別情報の漏洩を防止できる。
【0027】上記の課題を解決するために、請求項8に
記載の発明は、請求項4から7のいずれか一項に記載の
情報記録媒体において、前記エラー訂正における訂正単
位であるエラー訂正単位について、複数の当該エラー訂
正単位に渡って一の前記識別情報が含まれるように前記
訂正符号付加記録情報の一部が当該識別情報に置換され
て生成された前記置換記録情報が記録されている。
【0028】よって、複数のエラー訂正単位に渡って一
の識別情報が含まれているので、記録情報の記録時に更
に効果的に識別情報の漏洩を防止できる。
【0029】上記の課題を解決するために、請求項9に
記載の発明は、請求項4から8のいずれか一項に記載の
情報記録媒体において、暗号化時刻に対応した異なる暗
号化処理により前記エラー訂正符号の付加前の前記記録
情報が暗号化されていると共に、前記識別情報には、当
該暗号化における暗号化処理の内容及び前記暗号化時刻
を示す世代情報が含まれている。
【0030】よって、世代情報内に暗号化処理の内容及
び暗号化時刻が含まれているので、記録情報の再生時
に、当該暗号化時刻に応じて暗号化を解く解読処理の内
容を各暗号化処理の内容毎に選択すれば、当該出力時に
一の暗号化処理の内容が漏洩しても、他の暗号化処理の
内容を用いて暗号化された出力情報を解読でき、効果的
に不法複写を防止できる。
【0031】上記の課題を解決するために、請求項10
に記載の発明は、請求項9に記載の情報記録媒体におい
て、前記識別情報中に、前記暗号化処理に用いられた暗
号化鍵情報が含まれている。
【0032】よって、再生時に、識別情報が取得できな
いと暗号化された出力情報が解読できないので、効果的
に不法複写を防止できる。
【0033】上記の課題を解決するために、請求項11
に記載の発明は、請求項10に記載の情報記録媒体にお
いて、前記暗号化鍵情報が予め設定された暗号化処理に
より暗号化された後に前記識別情報中に挿入されてい
る。
【0034】よって、暗号化のための暗号化鍵が更に暗
号化されているので、暗号化された記録情報を解読する
ことが更に困難になる。
【0035】上記の課題を解決するために、請求項12
に記載の発明は、請求項4から11のいずれか一項に記
載の情報記録媒体において、前記訂正符号付加記録情報
の一部を、前記識別情報を前記記録情報の再生時にエラ
ー訂正するための前記エラー訂正符号及び当該識別情報
に置換して形成された前記置換記録情報が記録されてい
る。
【0036】よって、再生寺に識別情報がエラーとなっ
ても、これを訂正して確実に識別情報を認識することが
できる。
【0037】上記の課題を解決するために、請求項13
に記載の発明は、請求項4から12のいずれか一項に記
載の情報記録媒体において、前記記録情報に対して、当
該記録情報が不法複写されたものでないことを示す副識
別情報が予め付加されており、更に前記訂正符号付加記
録情報が、前記副識別情報が付加された前記記録情報に
対して前記エラー訂正符号を付加することにより形成さ
れていると共に、前記副識別情報Mと前記識別情報Nと
が、予め設定された関数fに基づいて、
【数12】M=f(N) の関係にあるように構成される。
【0038】よって、副識別情報Mと識別情報Nとが、
予め設定された関数fに基づいて、
【数13】M=f(N) の関係にあるので、当該情報記録媒体からの記録情報の
再生時に、上記識別情報N及び副識別情報Mが共に得ら
れたときのみ記録情報を再生するように構成すれば、識
別情報N或いは副識別情報Mのいずれか一方が何らかの
不当な方法で取得された場合でも、関数fが特定されな
い限り、他方の情報(副識別情報M或いは識別情報N)
が正しく得られないこととなり、従って、記録情報を再
生する再生装置においては、当該不法複写された記録情
報が再生されることをより効果的に防止できる。
【0039】上記の課題を解決するために、請求項14
に記載の発明は、請求項4から13のいずれか一項に記
載の情報記録媒体において、前記エラー訂正符号は、E
CC内符号等の内符号の検査シンボルとECC外符号等
の外符号の検査シンボルとにより構成されると共に、前
記内符号の検査シンボルと前記外符号の検査シンボルと
が重複する部分の一部が前記識別情報に置換されて記録
されているように構成される。
【0040】よって、内符号の検査シンボルと外符号の
検査シンボルとが重複する部分の一部が識別情報に置換
されて記録されているので、記録情報自体のエラー訂正
に用いられる内符号の検査シンボルと外符号の検査シン
ボルが識別情報に置換されることがなく、記録情報その
ものに対するエラー訂正能力が低下することがない。
【0041】上記の課題を解決するために、請求項15
に記載の発明は、記録すべき記録情報に対して当該記録
情報の再生時におけるエラー訂正に用いられるエラー訂
正符号を付加して形成される訂正符号付加記録情報の一
部を、前記記録情報が不法複写されたものでないことを
示す識別情報に置換して形成される置換記録情報が記録
されているDVD等の情報記録媒体から前記記録情報を
再生する情報再生方法であって、前記情報記録媒体から
前記置換記録情報を検出する検出工程と、前記検出され
た置換記録情報から前記識別情報を抽出する抽出工程
と、前記識別情報が抽出されたか否かを判定する判定工
程と、前記識別情報が抽出されたときのみ前記エラー訂
正符号を用いて前記置換記録情報に対してエラー訂正を
行い、前記記録情報を再生する再生工程と、を備える。
【0042】よって、識別情報を検出したときのみ再生
可能となるので、識別情報がない(すなわち不法複写さ
れた)記録情報の不法な再生を防止することができる。
【0043】また、エラー訂正符号が付加された後の訂
正符号付加記録情報の一部が識別情報に置換されている
ので、当該識別情報が再生時のエラー訂正により消滅す
ることとなり、再生された記録情報を他の情報記録装置
に記録する際には識別情報は最早記録されない。
【0044】従って、識別情報を検出したときのみ記録
情報の再生が可能となる場合に、当該他の情報記録装置
で記録された記録情報が再生されることを防止できる。
【0045】上記の課題を解決するために、請求項16
に記載の発明は、記録すべき記録情報に対して当該記録
情報の再生時におけるエラー訂正に用いられるエラー訂
正符号を付加して形成される訂正符号付加記録情報の一
部を、前記記録情報が不法複写されたものでないことを
示す識別情報に置換して形成される置換記録情報が記録
されているDVD等の情報記録媒体から前記記録情報を
再生する情報再生方法であって、前記情報記録媒体から
前記置換記録情報を検出する検出工程と、前記検出され
た置換記録情報から前記識別情報を抽出する抽出工程
と、前記識別情報が抽出されたか否かを判定する判定工
程と、前記エラー訂正符号を用いて前記検出された置換
記録情報に対してエラー訂正を行うエラー訂正工程と、
前記識別情報が抽出されたときのみ前記エラー訂正され
た置換記録情報に基づいて前記記録情報を再生する再生
工程と、を備える。
【0046】よって、識別情報を検出したときのみ再生
可能となるので、識別情報がない(すなわち不法複写さ
れた)記録情報の不法な再生を防止することができる。
【0047】また、エラー訂正符号が付加された後の訂
正符号付加記録情報の一部が識別情報に置換されている
ので、当該識別情報が再生時のエラー訂正により消滅す
ることとなり、再生された記録情報を他の情報記録装置
に記録する際には識別情報は最早記録されない。
【0048】従って、識別情報を検出したときのみ記録
情報の再生が可能となる場合に、当該他の情報記録装置
で記録された記録情報が再生されることを防止できる。
【0049】上記の課題を解決するために、請求項17
に記載の発明は、請求項15又は16のいずれか一項に
記載の情報再生方法において、前記記録情報に対して、
当該記録情報が不法複写されたものでないことを示す副
識別情報が予め付加されており、更に前記訂正符号付加
記録情報が、前記副識別情報が付加された前記記録情報
に対して前記エラー訂正符号を付加することにより形成
されていると共に、前記副識別情報Mと前記識別情報N
とが、予め設定された関数fに基づいて、
【数14】M=f(N) の関係にあり、前記抽出工程において、前記置換記録情
報から前記識別情報及び前記副識別情報を抽出し、前記
判定工程において、前記識別情報が抽出されたか否か、
及び前記識別情報Nと前記副識別情報Mとの関係が、前
記関数fに基づいて、
【数15】M=f(N) の関係にあるか否かを判定し、前記再生工程において、
前記識別情報が抽出され、且つ、前記識別情報Nと前記
副識別情報Mとの関係が、
【数16】M=f(N) の関係にあるときのみ前記記録情報を再生するように構
成される。
【0050】よって、再生工程において、識別情報が抽
出され、且つ、識別情報Nと副識別情報Mとの関係が、
【数17】M=f(N) の関係にあるときのみ記録情報を再生するので、識別情
報N或いは副識別情報Mのいずれか一方が何らかの不当
な方法で取得された場合でも、関数fが特定されない限
り、他方の情報(副識別情報M或いは識別情報N)が正
しく得られないこととなり、よって、情報再生時におい
ては、当該不法複写された記録情報が再生されることを
より効果的に防止できる。
【0051】上記の課題を解決するために、請求項18
に記載の発明は、請求項15から17のいずれか一項に
記載の情報再生方法において、前記エラー訂正符号は、
ECC内符号等の内符号の検査シンボルとECC外符号
等の外符号の検査シンボルとにより構成されると共に、
前記内符号の検査シンボルと前記外符号の検査シンボル
とが重複する部分の一部が前記識別情報に置換されて構
成される。
【0052】よって、内符号の検査シンボルと外符号の
検査シンボルとが重複する部分の一部が識別情報に置換
されているので、記録情報自体のエラー訂正に用いられ
る内符号の検査シンボルと外符号の検査シンボルは識別
情報に置換されておらず、よって、記録情報そのものに
対するエラー訂正能力が低下することがない。
【0053】上記の課題を解決するために、請求項19
に記載の発明は、出力すべき出力情報に対して当該出力
情報の出力時におけるエラー訂正に用いられるエラー訂
正符号を付加し、訂正符号付加記録情報を生成するEC
Cエンコーダ等の付加手段と、前記生成された訂正符号
付加記録情報の一部を、前記記録情報が不法複写された
ものでないことを示す識別情報に置換し、置換記録情報
を生成する識別情報書込器等の置換手段と、を備える。
【0054】よって、生成された訂正符号付加出力情報
の一部を識別情報に置換し、置換出力情報を生成するの
で、例えば、生成された置換出力情報を情報記録媒体に
記録し、更に当該情報記録媒体から出力情報を再生する
際に、識別情報を検出したときのみ再生可能として再生
すれば、識別情報がない(すなわち不法複写された)出
力情報の不法な再生を防止することができる。
【0055】更に、エラー訂正符号を付加した後に訂正
符号付加出力情報の一部を識別情報に置換するので、記
録情報の再生時に識別情報が検出されて出力情報が再生
されても、当該識別情報は当該再生時のエラー訂正によ
り消滅することとなり、当該再生された出力情報を情報
記録装置により記録する際には識別情報は最早記録され
ない。
【0056】従って、識別情報を検出したときのみ出力
情報の再生が可能となる情報再生装置においては、当該
情報記録装置で記録された出力情報が再生されることを
防止できる。
【0057】上記の課題を解決するために、請求項20
に記載の発明は、請求項19に記載の情報生成装置にお
いて、前記置換手段は、前記生成された訂正符号付加出
力情報の一部を、前記識別情報及び前記置換出力情報内
における当該識別情報の位置を示す位置情報に置換し、
前記置換出力情報を生成するように構成される。
【0058】よって、不法複写防止のために置換出力情
報内の識別情報の置換位置を変更しても、位置情報を手
がかりとして識別情報を抽出することができるので、識
別情報の置換位置を変更することにより、エラー訂正前
に識別情報が不法に読み出されることを防止できる。
【0059】上記の課題を解決するために、請求項21
に記載の発明は、請求項19又は20に記載の情報生成
装置において、前記出力情報が不法複写されたものでな
いことを示す予め設定された原識別情報を構成する各符
号を並べ替えて前記識別情報を生成する並替部等の並替
手段を更に備えると共に、前記置換手段は、前記生成さ
れた訂正符号付加記録情報の一部を、前記生成された識
別情報に置換し、前記置換出力情報を生成するように構
成される。
【0060】よって、識別情報が不法複写でないことを
示す原識別情報を構成する符号の並べ替えにより生成さ
れるので、出力情報の出力時のエラー訂正前に識別情報
が読み出されても、元の原識別情報が認識されることを
防止できる。
【0061】上記の課題を解決するために、請求項22
に記載の発明は、請求項21に記載の情報生成装置にお
いて、前記並替手段は、前記エラー訂正における訂正単
位であるエラー訂正単位について、複数の当該エラー訂
正単位に対応する前記原識別情報内の符号を一度に並べ
替えて前記識別情報を生成するように構成される。
【0062】よって、複数のエラー訂正単位に渡って並
べ替えが行われるので、出力情報の出力時により効果的
に識別情報の漏洩を防止できる。
【0063】上記の課題を解決するために、請求項23
に記載の発明は、請求項19から22のいずれか一項に
記載の情報生成装置において、前記置換手段は、前記エ
ラー訂正における訂正単位であるエラー訂正単位につい
て、複数の当該エラー訂正単位に渡って一の前記識別情
報が含まれるように前記訂正符号付加出力情報の一部を
当該識別情報に置換するように構成される。
【0064】よって、複数のエラー訂正単位に渡って一
の識別情報が含まれるので、出力情報の出力時に更に効
果的に識別情報の漏洩を防止できる。
【0065】上記の課題を解決するために、請求項24
に記載の発明は、請求項19から23のいずれか一項に
記載の情報生成装置において、暗号化時刻に対応して異
なる暗号化処理により前記エラー訂正符号の付加前の前
記出力情報を暗号化するデータ生成器等の暗号化手段を
更に備えると共に、前記識別情報には、当該暗号化手段
における暗号化処理の内容及び前記暗号化時刻を示す世
代情報が含まれているように構成される。
【0066】よって、世代情報内に暗号化処理の内容及
び暗号化時刻が含まれているので、出力情報の出力時
に、当該暗号化時刻に応じて暗号化を解く解読処理の内
容を各暗号化処理の内容毎に選択すれば、当該出力時に
一の暗号化処理の内容が漏洩しても、他の暗号化処理の
内容を用いて暗号化された出力情報を解読でき、効果的
に不法複写を防止できる。
【0067】上記の課題を解決するために、請求項25
に記載の発明は、請求項24に記載の情報生成装置にお
いて、前記識別情報中に、前記暗号化手段における暗号
化処理に用いられた暗号化鍵情報が含まれているように
構成される。
【0068】よって、識別情報が取得できないと暗号化
された出力情報が解読できないので、効果的に不法複写
を防止できる。
【0069】上記の課題を解決するために、請求項26
に記載の発明は、請求項25に記載の情報生成装置にお
いて、前記暗号化鍵情報を予め設定された暗号化処理に
より暗号化した後に前記識別情報中に挿入する暗号化部
等の暗号化挿入手段を更に備える。
【0070】よって、暗号化のための暗号化鍵が更に暗
号化されているので、暗号化された出力情報を解読する
ことが更に困難になる。
【0071】上記の課題を解決するために、請求項27
に記載の発明は、請求項19から26のいずれか一項に
記載の情報生成装置において、前記置換手段は、前記訂
正符号付加出力情報の一部を、前記識別情報を前記出力
情報の出力時にエラー訂正するための前記エラー訂正符
号及び当該識別情報に置換して前記置換記録情報を生成
するように構成される。
【0072】よって、出力寺に識別情報がエラーとなっ
ても、これを訂正して確実に識別情報を認識することが
できる。
【0073】上記の課題を解決するために、請求項28
に記載の発明は、請求項19から27のいずれか一項に
記載の情報生成装置において、前記出力情報に対して、
当該出力情報が不法複写されたものでないことを示す副
識別情報を付加する副識別情報付加手段を更に備え、前
記付加手段は、前記副識別情報が付加された前記出力情
報に対して前記エラー訂正符号を付加し、前記訂正符号
付加出力情報を生成すると共に、前記副識別情報Mと前
記識別情報Nとが、予め設定された関数fに基づいて、
【数18】M=f(N) の関係にあるように構成される。
【0074】よって、副識別情報Mと識別情報Nとが、
関数fに基づいて、
【数19】M=f(N) の関係にあるので、例えば、情報記録媒体に記録された
出力情報の再生時に、上記識別情報N及び副識別情報M
が共に得られたときのみ出力情報を再生するように構成
すれば、識別情報N或いは副識別情報Mのいずれか一方
が何らかの不当な方法で取得された場合でも、関数fが
特定されない限り、他方の情報(副識別情報M或いは識
別情報N)が正しく得られないこととなり、よって、記
録された出力情報の再生装置においては、当該不法複写
された出力情報が再生されることをより効果的に防止で
きる。
【0075】上述の課題を解決するために、請求項29
に記載の発明は、請求項19から28のいずれか一項に
記載の情報生成装置において、前記エラー訂正符号は、
ECC内符号等の内符号の検査シンボルとECC外符号
等の外符号の検査シンボルとにより構成されると共に、
前記置換手段は、前記内符号の検査シンボルと前記外符
号の検査シンボルとが重複する部分の一部を前記識別情
報に置換するように構成される。
【0076】よって、置換手段が内符号の検査シンボル
と外符号の検査シンボルとが重複する部分の一部を識別
情報に置換するので、例えば、情報記録媒体に記録され
た出力情報の再生時における当該出力情報自体のエラー
訂正に用いられる内符号の検査シンボルと外符号の検査
シンボルが識別情報に置換されることがなく、出力情報
そのものに対するエラー訂正能力が低下することがな
い。
【0077】上記の課題を解決するために、請求項30
に記載の発明は、記録すべき記録情報に対して当該記録
情報の再生時におけるエラー訂正に用いられるエラー訂
正符号を付加して形成される訂正符号付加記録情報の一
部を、前記記録情報が不法複写されたものでないことを
示す識別情報に置換して形成される置換記録情報が記録
されているDVD等の情報記録媒体から前記記録情報を
再生する情報再生装置であって、前記情報記録媒体から
前記置換記録情報を検出する光ピックアップ等の検出手
段と、前記検出された置換記録情報から前記識別情報を
抽出する識別情報抽出回路等の抽出手段と、前記識別情
報が抽出されたか否かを判定するCPU等の判定手段
と、前記エラー訂正符号を用いて前記検出された置換記
録情報に対してエラー訂正を行うエラー訂正回路等のエ
ラー訂正手段と、前記識別情報が抽出されたときのみ前
記エラー訂正された置換記録情報に基づいて前記記録情
報を再生する復調回路等の再生手段と、を備える。
【0078】よって、識別情報が抽出されたときのみエ
ラー訂正された置換記録情報に基づいて記録情報を再生
するので、識別情報を検出したときのみ再生可能となる
こととなり、識別情報がない(すなわち不法複写され
た)記録情報の不法な再生を防止することができる。
【0079】また、エラー訂正符号が付加された後の訂
正符号付加記録情報の一部が識別情報に置換されている
ので、当該識別情報が再生時のエラー訂正により消滅す
ることとなり、再生された記録情報を他の情報記録装置
に記録する際には識別情報は最早記録されない。
【0080】従って、識別情報を検出したときのみ記録
情報の再生が可能となる場合に、当該他の情報記録装置
で記録された記録情報が再生されることを防止できる。
【0081】上記の課題を解決するために、請求項31
に記載の発明は、請求項30に記載の情報再生装置にお
いて、前記記録情報に対して、当該記録情報が不法複写
されたものでないことを示す副識別情報が予め付加され
ており、更に前記訂正符号付加記録情報が、前記副識別
情報が付加された前記記録情報に対して前記エラー訂正
符号を付加することにより形成されていると共に、前記
副識別情報Mと前記識別情報Nとが、予め設定された関
数fに基づいて、
【数20】M=f(N) の関係にあり、前記抽出手段は、前記置換記録情報から
前記識別情報及び前記副識別情報を抽出し、前記判定手
段は、前記識別情報が抽出されたか否か、及び前記識別
情報Nと前記副識別情報Mとの関係が、前記関数fに基
づいて、
【数21】M=f(N) の関係にあるか否かを判定し、前記再生手段は、前記識
別情報が抽出され、且つ、前記識別情報Nと前記副識別
情報Mとの関係が、
【数22】M=f(N) の関係にあるときのみ前記記録情報を再生するように構
成される。
【0082】よって、識別情報が抽出され、且つ、識別
情報Nと副識別情報Mとの関係が、
【数23】M=f(N) の関係にあるときのみ記録情報を再生するので、上記識
別情報N及び副識別情報Mが共に得られたときのみ記録
情報を再生することにより、識別情報N或いは副識別情
報Mのいずれか一方が何らかの不当な方法で取得された
場合でも、関数fが特定されない限り、他方の情報(副
識別情報M或いは識別情報N)が正しく得られないこと
となり、よって、情報再生装置においては、当該不法複
写された記録情報が再生されることをより効果的に防止
できる。
【0083】上記の課題を解決するために、請求項32
に記載の発明は、請求項30又は31に記載の情報再生
装置において、前記エラー訂正符号は、ECC内符号等
の内符号の検査シンボルとECC外符号等の外符号の検
査シンボルとにより構成されると共に、前記内符号の検
査シンボルと前記外符号の検査シンボルとが重複する部
分の一部が前記識別情報に置換されて構成される。
【0084】よって、内符号の検査シンボルと外符号の
検査シンボルとが重複する部分の一部が識別情報に置換
されているので、記録情報自体のエラー訂正に用いられ
る内符号の検査シンボルと外符号の検査シンボルは識別
情報に置換されておらず、よって、記録情報そのものに
対するエラー訂正能力が低下することがない。
【0085】
【発明の実施の形態】次に本発明に好適な実施の形態に
ついて、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明す
る実施の形態は、光ディスクの一種であるDVD(従来
のCD(Compact Disk)に比して約7倍以上に記録容
量を高めた光ディスク)に対して情報を記録する情報記
録装置(より具体的には、DVDの大量生産に用いられ
るスタンパディスクを製造するためのカッティング装
置)並びに当該DVDから情報を再生するための情報再
生装置を含む不法複写防止システムに対して本発明を適
用した場合の実施の形態である。
【0086】(I)不法複写防止システムの第1実施形
始めに、本発明に係る不法複写防止システムの第1実施
形態について、図1乃至図7を用いて説明する。
【0087】(A)カッティング装置の第1実施形態 始めに、不法複写防止システムの第1実施形態(以下、
単に第1実施形態と称する。)に係る上記カッティング
装置の実施形態について、図1乃至図5を用いて説明す
る。
【0088】まず、第1実施形態のカッティング装置の
構成について、図1を用いて説明する。
【0089】図1に示すように、第1実施形態のカッテ
ィング装置Cは、暗号化手段としてのデータ生成器1
と、付加手段としてのECC(Error Correcting Cod
e)エンコーダ2と、置換手段としての識別情報書込器
3と、エンコーダ4と、レーザ発生器5と、光変調器6
と、対物レンズ7と、スピンドルモータ13と、回転検
出器9と、回転サーボ回路8と、送りユニット12と、
位置検出器11と、送りサーボ回路10とにより構成さ
れている。
【0090】また、スタンパディスクSPは、レジスト
14と、ガラス基板15とにより構成されている。ここ
で、レジスト14は、後述の光ビームBが照射されるこ
とにより感光され、当該光ビームBの強度の変化に対応
した形状のピットが形成されるものである。
【0091】次に、概要動作を説明する。
【0092】データ生成器1は、DVDとして記録すべ
きデータ(画像情報や音声情報またはコンピュータで活
用すべきデータ等)に対して後述するデータセクタの生
成処理等を施し、データ信号SdとしてECCエンコー
ダ2に出力する。
【0093】そして、ECCエンコーダ2は、データ信
号Sdに含まれる記録すべきデータに対して後述するE
CCブロックの形成を施し、付加データ信号Sdeとして
識別情報書込器3に出力する。
【0094】次に、識別情報書込器3は、付加データ信
号Sdeに含まれるECCブロックの一部を後述の識別情
報(DVDに記録されるデータが正規の(すなわち、不
法複写でない)データであることを示す識別データ)に
置換して置換データ信号Sdrを生成する。
【0095】そして、エンコーダ4は、置換データ信号
Sdrに含まれるECCブロックに対してインターリーブ
及び8−16変調を施し、記録データ信号Srを生成す
る。
【0096】一方、レーザ発生器5は、スタンパディス
クSPに対してDVDとしてのピットを形成するための
光ビームBを出射する。
【0097】そして、光変調器6は、レーザ発生器5が
発生した光ビームBを上記記録データ信号Srを用いて
強度変調する。
【0098】次に、対物レンズ7は、強度変調された光
ビームBをスタンパディスクSPのレジスト14上に集
光する。
【0099】このとき、スピンドルモータ13はスタン
パディスクSPを回転させる。
【0100】そして、回転検出器9はスタンパディスク
SPの回転数を検出する。
【0101】これにより、回転サーボ回路8は、検出さ
れた回転数に基づいて、スタンパディスクSPの回転を
サーボ制御する。
【0102】また、送りユニット12は、上記ピットが
一列に並んで構成される螺旋状のトラックをスタンパデ
ィスクSP上に形成するために、スタンパディスクSP
の回転に対応してスピンドルモータ13及びスタンパデ
ィスクSPを当該スタンパディスクSPの半径方向に移
動させる。
【0103】このとき、位置検出器11は送りユニット
12の位置を検出する。
【0104】そして、送りサーボ回路10は検出された
送りユニット12の位置に基づいて送りユニット12の
移動をサーボ制御する。
【0105】以上の動作により、記録データ信号Srに
対応したピットが螺旋状のトラックを形成してスタンパ
ディスクSPのレジスト14上に形成され、DVD製造
のための抜き型としてのスタンパディスクSPが完成す
る。
【0106】この後は、当該スタンパディスクSPを用
いて、樹脂成形、反射膜形成、保護層形成等のいわゆる
レプリケーションプロセスが実行されて、記録データ信
号Srに対応したピットを有するレプリカディスクとし
てのDVDが大量生産される。
【0107】次に、本発明に係る記録データ信号Sr生
成の細部動作について、図1乃至図5を用いて説明す
る。なお、図2は当該動作を示すフローチャートであ
り、図3乃至図5は当該動作により生成されるデータ
(記録データ信号Srに含まれるデータ)の構造を示す
図である。
【0108】第1実施形態のカッティング装置Cにおい
て記録データ信号Srを生成する場合には、始めに、記
録すべき元データの構造を、データセクタと称される情
報単位を複数個含んだ構造に変更する。
【0109】すなわち、図2に示すように、先ず、記録
すべき元データを2048バイト毎のデータに分割し、
分割した夫々のデータに対して、データセクタの開始位
置を示すID情報と、当該ID情報の誤りを訂正するた
めのID情報誤り訂正コード(IEC(ID Data Error
correction Code ))が付加される(ステップS1)。
【0110】次に、ステップS1で生成されたデータに
対して、予備データと、分割された2048バイトのデ
ータにおけるエラーを検出するためのエラー検出コード
(EDC(Error Detection Code))が付加され、これ
により、一のデータセクタが形成される(ステップS
2)。
【0111】このデータセクタについて具体的な構成を
説明すると、図3(a)に示すように、一のデータセク
タ20の先頭から、ID情報21と、ID情報誤り訂正
コード22と、予備データ23と、上記元データから分
割されたデータ24と、エラー検出コード25とが形成
される。そしてこのデータセクタ20が複数連続するこ
とにより記録すべきデータが構成される。
【0112】データセクタ20が形成されると、次に、
データ24部分に対して所定のキーデータを用いてスク
ランブル変調が施される(ステップS3)。
【0113】以上説明したステップS1乃至S3の処理
は上記データ生成器1において実行され、スクランブル
変調されたデータ24を含む上記データ信号Sdが出力
される。なお、スクランブルに用いられたキーデータ
は、他の画像情報等と共にデータ24として記録され
る。
【0114】次に、ECCエンコーダ2において、デー
タ信号Sdに含まれるデータセクタ20を用いて、DV
Dに記録されたデータを再生する際に施されるエラー訂
正における訂正単位であるECCブロックが生成され、
当該ECCブロックを含む付加データ信号Sdeが識別情
報書込器3に出力される(ステップS4)。
【0115】このECCブロックの生成処理についてよ
り詳細に説明すると、図3(b)に示すように、始め
に、一のデータセクタ20を172バイト毎に分割し、
分割した夫々のデータ(これを、以下、データブロック
33という。)を垂直方向に並べる(図3(b)左図参
照)。このとき、垂直方向には12行のデータブロック
33が並ぶこととなる。
【0116】そして、垂直方向に並べた夫々のデータブ
ロック33に対して10バイトのECC内符号(PI
(Parity In )符号とも称され、ECCブロック内の横
一行分のデータを訂正するためのエラー訂正符号であ
る。)31を当該データブロック33の最後に付加して
一の訂正ブロック34を構成する(図3(b)右図参
照)。この段階では、ECC内符号31が付加された訂
正ブロック34が垂直方向に12行並んでいることとな
る。その後、この処理を16のデータセクタ20分だけ
繰返す。これにより、192行の訂正ブロック34が得
られる。
【0117】次に、上記の192行の訂正ブロック34
が垂直方向に並べられた状態で、今度は、当該192行
の訂正ブロック34を1バイト毎に最初から垂直方向に
分割し、分割した夫々のデータに対して16個のECC
外符号(PO(Parity Out)符号とも称され、ECCブ
ロック内の縦一列分のデータを訂正するためのエラー訂
正符号である。)32を付加する。なお、当該ECC外
符号32は、上記訂正ブロック34のうち、ECC内符
号31の部分に対しても付加される。
【0118】以上の処理により、16のデータセクタ2
0を含む一のECCブロック30が図3(b)右図に示
すように形成され、当該ECCブロック30を含む付加
データ信号Sdeが識別情報書込器3に出力される。
【0119】このとき、一のECCブロック30内に含
まれる情報の総量は、
【数24】(172+10)バイト×(192+16)
行=37856バイト であり、この内、実際のデータ24は、
【数25】2048バイト×16=32768バイト となる。
【0120】また、図3(b)右図に示すECCブロッ
ク30においては、1バイトのデータを「D#.*」で
示している。例えば、「D1.0」は第1行第0列に配
置されている1バイトのデータを示しており、「D19
0.170」は第190行第170列に配置されている
1バイトのデータを示している。従って、ECC内符号
31は第172列乃至第181列に配置され、ECC外
符号32は第192行乃至第207行に配置されること
となる。
【0121】更に、一の訂正ブロック34はDVD上
(スタンパディスクSP上)には連続して記録される。
【0122】ここで、図3(b)右図に示すように、E
CCブロック30をECC内符号31とECC外符号3
2の双方を含むように構成するのは、図3(b)右図に
おける水平方向に並んでいるデータの訂正をECC内符
号31で行い、図3(b)右図における垂直方向に並ん
でいるデータの訂正をECC外符号32で行うためであ
る。
【0123】すなわち、図3(b)右図で示すECCブ
ロック30内においては、水平方向と垂直方向の二重に
誤り訂正することが可能となり、従来のCD等に用いら
れている誤り訂正処理に比してより強力に誤り訂正がで
きるように構成されている。
【0124】この点について更に具体的には、例えば、
一の訂正ブロック34(上述のように、一行分のECC
内符号31を含んで計182バイトのデータにより構成
され、連続してDVD上に記録される。)が全てDVD
のキズ等により破壊されたとしても、それを垂直方向か
ら見ると、1列のECC外符号32に対して1バイトの
データ破壊でしかない。従って、夫々の列のECC外符
号32を用いて誤り訂正を行えば、たとえ一の訂正ブロ
ック34の全てが破壊されていても、正しく誤り訂正を
行って正確に再生することができるのである。
【0125】次に、識別情報書込器3において、上述の
ようにして生成したECCブロック30の一部を、カッ
ティング装置Cにより記録されるデータが正規の(オリ
ジナルの)データであり不法複写されたものではないこ
とを示す識別情報に置換する(ステップS5)。
【0126】この置換処理について図4を用いて説明す
ると、本第1実施形態では、ECCブロック30のう
ち、ECC内符号31とECC外符号32が重複する部
分(一のECCブロック30内ではその右下部に位置す
る。)の左上端から下方に12バイト(すなわち、EC
Cブロック30において、第192行第172列目から
第203行第172列目まで)を識別情報35(一般に
ウオーターマークと称される画像内に重畳される識別情
報ではなく、画像以外のデータとして重畳される識別情
報である。)に置換している。
【0127】なお、この識別情報35を挿入するECC
ブロック30内の位置は、DVDに記録された後の当該
データを再生すべき(正規の)情報再生装置(後述)に
記憶されている。
【0128】ステップS5において識別情報35が書き
込まれると、当該識別情報35が含まれるECCブロッ
ク30’により構成される上記置換データ信号Sdrがエ
ンコーダ4に出力される。
【0129】次に、エンコーダ4において、置換データ
信号Sdrに含まれるECCブロック30’に対してイン
ターリーブ及び8−16変調が施され、上記記録データ
信号Srが出力される(ステップS6及びS7)。
【0130】このステップS6及びS7の処理につい
て、具体的に図5を用いて説明する。なお、図5におい
て、「D#.*」で示されるデータは、図3(b)右図
内に記述されているデータに対応している。
【0131】先ず、ステップS6においてECCブロッ
ク30’に対してインターリーブを施す際には、始め
に、図5最上段に示すように、ECCブロック30’が
訂正ブロック34毎に水平方向に一列に並べられる。そ
して当該並べられたデータを一定の規約の下に並べ替え
ることによりインターリーブが施され、当該ECCブロ
ック30’分の情報が16のレコーディングセクタ40
に分割される。このとき、一のレコーディングセクタ4
0は、2366バイト(37856バイト÷16)の情
報を含むこととなり、この中には、データセクタ20と
ECC内符号31またはECC外符号32並びに識別情
報35が混在している。但し、各レコーディングセクタ
40の先頭には、データセクタ20におけるID情報2
1(図3(a)参照)が配置される。
【0132】そして、一のレコーディングセクタ40
は、91バイト毎のデータ41に分割され、夫々にヘッ
ダHが付加される。その後、この状態のレコーディング
セクタ40を8−16変調することにより、夫々のデー
タ41毎に一のシンクフレーム42が形成される。この
とき、一のシンクフレーム42はヘッダH’とデータ4
3とにより構成されている。また、一のシンクフレーム
42内の情報量は、
【数26】91バイト×8×(16/8)=1456バ
イト となり、このシンクフレーム42が連続した形態でDV
Dに情報が書き込まれる。このとき、一のレコーディン
グセクタ40は、26のシンクフレーム42を含むこと
となる。
【0133】以上説明したフォーマットを構成してDV
D(スタンパディスクSP)にデータが記録されること
により、当該データを再生する際に8−16復調及びデ
インターリーブを行えば(図5参照)、もとのECCブ
ロック30’を復元することができ、上記のように強力
な誤り訂正を行って情報を正確に再生することができる
のである。
【0134】(B)情報再生装置の実施形態 次に、上記カッティング装置Cによりデータが記録され
たスタンパディスクSPを用いて製造されたDVD上の
当該データを再生するための第1実施形態の情報再生装
置の実施形態について、図6及び図7を用いて説明す
る。なお、以下に説明する情報再生装置は、DVDにデ
ータとして画像情報及び音声情報の双方が記録されてい
る場合に、当該画像情報及び音声情報を再生する機能を
有する情報再生装置である。
【0135】始めに、第1実施形態の情報再生装置の構
成について、図6を用いて説明する。
【0136】図6に示すように、第1実施形態の情報再
生装置Sは、検出手段としての光ピックアップ51と、
RF(Radio Frequency)アンプ52と、エラー訂正手
段としてのエラー訂正回路53と、スピンドルドライバ
ー54と、スピンドルモータ55と、再生手段としての
ビデオ回路56と、再生手段としてのオーディオ回路5
7と、判定手段としてのCPU58と、操作パネル59
と、RAM(RandomAccess Memory)60と、サーボ回
路61と、フォーカスドライバ62と、トラッキングド
ライバ63と、再生手段としての復調回路64と、抽出
手段としての識別情報抽出回路65と、表示部66と、
により構成される。
【0137】次に、概要動作を説明する。
【0138】上述のスタンパディスクSPを用いて製造
されたDVD50は、図示しないターンテーブル上に載
置され、スピンドルモータ55により回転される。
【0139】そして、光ピックアップ51は、回転する
DVD50に対して情報再生用の光ビームBを照射し、
その反射光に基づいて、DVD50に形成されているピ
ットに対応する検出信号Spを生成し、RFアンプ52
に出力する。
【0140】そして、RFアンプ52は、入力された検
出信号Spに基づいて、DVD50に記録されているデ
ータに対応するRF信号Srfと、光ビームBがDVD5
0に照射されることにより当該DVD50の情報記録面
に形成される光スポットの位置のDVD50上にピット
により形成されているトラックからのずれを示すトラッ
キングエラー信号Steと、光ビームBの焦点位置の上記
情報記録面からのずれを示すフォーカスエラー信号Sfe
とを生成し、RF信号Srfを復調回路64に出力すると
共にトラッキングエラー信号Ste及びフォーカスエラー
信号Sfeをサーボ回路61に出力する。
【0141】これにより、サーボ回路61は、トラッキ
ングエラー信号Steに基づいて、CPU58の制御の
下、上記光スポットの位置がトラックの位置と一致する
ように、光ビームBをDVD50の情報記録面に集光さ
せる図示しない対物レンズを当該情報記録面に平行な方
向にサーボ駆動するためのトラッキング駆動信号Stdを
生成し、トラッキングドライバ63に出力する。
【0142】これと並行して、サーボ回路61は、フォ
ーカスエラー信号Sfeに基づいて、CPU58の制御の
下、上記光ビームBの集光位置がDVD50の情報記録
面と一致するように、上記対物レンズを情報記録面に垂
直な方向にサーボ駆動するためのフォーカス駆動信号S
fdを生成し、フォーカスドライバ62に出力する。
【0143】そして、トラッキングドライバ63及びフ
ォーカスドライバ62は、夫々トラッキング駆動信号S
tdまたはフォーカス駆動信号Sfdに対して増幅等の処理
を施し、光ピックアップ51内の図示しないアクチュエ
ータに出力してこれを駆動することにより、光スポット
の位置及び光ビームBの集光位置をサーボ制御する。
【0144】一方、RF信号Srfが入力されている復調
回路64は、当該RF信号Srfに対してデインターリー
ブ及び8−16復調(図5参照)を施し、再生信号Se
を生成して識別情報抽出回路65に出力する。
【0145】次に、識別情報抽出回路65は、後述する
ように、再生信号Seから上記識別情報35が含まれる
こととされている一部のデータ(一のECCブロックの
うち、当該識別情報35が含まれることとされている位
置のデータ)を抽出し、識別情報信号SwとしてCPU
58に出力すると共に、入力された再生信号Seをその
ままエラー訂正回路53に出力する。
【0146】そして、エラー訂正回路53は、CPU5
8の制御の下、入力された再生信号Se内に含まれてい
る上記ECCブロック30’に対して上記ECC内符号
31及びECC外符号32を用いたエラー訂正処理を施
し、更にエラー訂正されたデータを画像情報と音声情報
に分離して、画像情報を含む画像信号はビデオ回路56
に出力し、音声情報を含む音声信号はオーディオ回路5
7に出力する。
【0147】これらにより、ビデオ回路56は入力され
た画像信号を元の画像に復元し、図示しないモニタ等に
出力して表示する。また、オーディオ回路57は入力さ
れた音声信号を元の音声に復元し、図示しないスピーカ
等に出力する。
【0148】一方、エラー訂正回路53は、上述したエ
ラー訂正処理と並行して、再生信号Seの位相と、予め
設定されている基準再生クロック信号の位相との位相差
を検出し、位相差信号をスピンドルドライバ54に出力
する。そして、スピンドルドライバ54は、当該位相差
信号に基づいて、スピンドルモータ55の回転数をサー
ボ制御する。
【0149】なお、CPU58は上述した各構成部材の
制御処理の他に、情報再生装置S全体の制御処理を行
う。このとき、当該制御処理に必要な情報は操作パネル
59を介して外部から入力される。
【0150】更に、当該制御処理に必要な情報は、一時
的にRAM60に記憶され、必要に応じてCPU58に
読み出される。
【0151】また、情報再生装置Sの動作状態等は、必
要に応じて液晶ディスプレイ等の表示部66に表示され
る。
【0152】次に、本発明に係るDVD50に記録され
ているデータの再生動作について、図6及び図7を用い
て説明する。なお、図7は当該再生動作を示すフローチ
ャートである。
【0153】再生動作においては、図7に示すように、
始めに、DVD50に対して光ピックアップ51から光
ビームBを照射し、その反射光を用いてDVD50に記
録されているデータを再生する(ステップS10)。こ
の時には、RFアンプ52により上述したフォーカスエ
ラー信号Sfe及びトラッキングエラー信号Steが生成さ
れてサーボ回路61に出力されると共にRF信号Srfが
生成されて復調回路64に出力される。
【0154】次に、復調回路64においてRF信号Srf
に対してデインターリーブ及び8−16復調が施され
(ステップS11)、再生信号Seが生成される。
【0155】この再生信号Seの段階では、DVD50
から検出されたデータは、デインターリーブ及び8−1
6復調により図4に示すECCブロック30’が複数個
含まれた状態となっている。
【0156】次に、識別情報抽出回路65において、再
生信号Se内のECCブロック30’のうち、上記識別
情報35が記録されている領域(上記カッティング装置
Cにより製造されたスタンパディスクSPを用いてレプ
リケーションされたDVD50の場合では、一のECC
ブロック30’における第192行第172列目から第
203行第172列目まで。なお、この領域に識別情報
35が含まれていることは、CPU58内に予め記憶さ
れている。)のデータが検出され、識別情報信号Swと
してCPU58に出力される(ステップS12)。
【0157】更にこれと並行して、識別情報抽出回路6
5は、入力された再生信号Seをそのままエラー訂正回
路53に出力する。
【0158】次に、CPU58は、入力された識別情報
信号Swに含まれているデータの内容を確認し(ステッ
プS13)、当該データが上記識別情報35であるか否
か、すなわち、上記再生されたECCブロック30’内
に識別情報35が含まれているか否かを判定する(ステ
ップS14)。
【0159】ステップS14の判定において、識別情報
信号Sw内に含まれているデータが識別情報35であっ
たときは(ステップS14;yes)、DVD50に記
録されていたデータが正規に(オリジナルに)記録され
たデータ、すなわち、不法複写されたものでないデータ
であるとして、次に、エラー訂正回路53において、C
PU58の制御の下、再生信号Seに含まれているデー
タをECCブロック30’内のECC内符号31及びE
CC外符号32を用いてエラー訂正し、ビデオ回路56
に出力すべき上記画像信号及びオーディオ回路57に出
力すべき上記音声信号を生成する(ステップS15)。
【0160】なお、ECCブロック30’内の識別情報
35は、エラー訂正回路53におけるエラー訂正ではエ
ラーとして扱われて訂正されるため再生されたデータ内
から消滅する。これは、当該識別情報35が、エラー訂
正用のECC外符号32及びECC内符号31が重複す
る部分のデータの一部を本来のエラー訂正用でないデー
タに置換したものであるので、エラー訂正回路53にお
けるエラー訂正では、当該識別情報35がエラーとして
取り扱われるからである。
【0161】ステップS15において再生信号Se内の
データに対するエラー訂正が終了すると、生成された画
像信号については、ビデオ回路56においてデスクラン
ブル処理が実行されて画像として図示しないモニタ等に
出力されると共に、音声信号についてはオーディオ回路
57において再生されて図示しないスピーカに出力され
る(ステップS16)。なお、ビデオ回路56における
デスクランブルは、データ24として他の画像等と共に
記録されているキーデータを用いることにより実行され
る。
【0162】一方、ステップS14の判定において、識
別情報35が検出されていないときは(ステップS1
4;no)、DVD50に記録されていたデータが正規
に記録されたデータではなく、従って不法複写されたデ
ータであるとして、そのままデータの再生処理を実行せ
ずに処理を終了する。
【0163】以上説明したように、不法複写防止システ
ムの第1実施形態に含まれるカッティング装置C及び情
報再生装置Sの動作によれば、識別情報35を検出した
ときのみエラー訂正された再生信号Seが再生されるの
で、識別情報35がない(すなわち不法複写された)デ
ータの不法な再生を防止することができる。
【0164】また、ECC内符号31及びECC外符号
32が付加された後のECCブロック30の一部が識別
情報35に置換されているので、当該識別情報35が再
生時のエラー訂正により消滅することとなり、再生され
たデータを他の情報記録装置に記録する際には識別情報
35は最早記録されないこととなり、識別情報35を検
出したときのみデータの再生が可能となる場合に、当該
他の情報記録装置で記録されたデータが再生されること
を防止できる。
【0165】更に、ECC内符号31とECC外符号3
2とが重複する部分の一部が識別情報35に置換されて
いるので、本来の再生すべきデータ自体のエラー訂正に
用いられるECC内符号31とECC外符号32は識別
情報35に置換されておらず、よって、データそのもの
に対するエラー訂正能力が低下することがない。
【0166】(II)不法複写防止システムの第2実施形
次に、本発明に係る不法複写防止システムの第2実施形
態について、図8乃至図13を用いて説明する。
【0167】(A)カッティング装置の実施形態 始めに、不法複写防止システムの第2実施形態(以下、
単に第2実施形態と称する。)に係る上記カッティング
装置の実施形態について、図8乃至図11を用いて説明
する。
【0168】なお、以下に説明する第2実施形態のカッ
ティング装置において、第1実施形態のカッティング装
置Cと同様の部材には同様の部材番号を付して細部の説
明は省略する。
【0169】上述した第1実施形態のカッティング装置
Cにおいては、識別情報35のみがECCブロック30
に挿入されていたが、第2実施形態のカッティング装置
では、ECCブロック30内には、当該識別情報35の
他に、後述する世代情報、DVD50に記録すべきデー
タをデータ生成器1においてスクランブル変調する際の
キーデータ及び挿入後の識別情報35のECCブロック
内の位置を示す位置情報が認証情報として挿入される。
【0170】更に、これらの認証情報として挿入される
各情報は、ECCブロック30におけるECC内符号3
1とECC外符号32とが重なった領域だけでなく、そ
れ以外のデータ領域にも挿入される。
【0171】すなわち、図8に示すように、第2実施形
態のカッティング装置C’は、第1実施形態のカッティ
ング装置Cにおける識別情報書込器3に代えて置換手段
としての認証情報書込器3’を備えると共に、ECCブ
ロック30に挿入すべき認証情報を生成する認証情報生
成器16を更に備える。
【0172】その他の構成及び動作は、第1実施形態の
カッティング装置Cと全く同様である。
【0173】このとき、認証情報生成器16は、図9に
示すように、キーデータ生成部70と、暗号化挿入手段
としての暗号化部71と、識別情報生成部72と、世代
情報生成部73と、合成部74と、並替手段としての並
替部75と、分割部76と、分割制御部77と、付加手
段としての訂正符号付加部78と、位置情報生成部79
と、により構成されている。
【0174】更に、並替部75は、図10に示すよう
に、バッファ80と、バッファ書込回路81と、バッフ
ァ読出回路82と、により構成されている。
【0175】次に、認証情報生成器16の動作及びそれ
に伴う認証情報書込器3’の動作について、図9乃至図
11を用いて説明する。
【0176】先ず、キーデータ生成部70は、データ生
成器1における上記スクランブル変調に用いられるキー
データを生成し、キーデータ信号Skとして暗号化部7
1に出力すると共に、データ生成器1に出力する。
【0177】そして、データ生成器1では、このキーデ
ータ信号Skに基づき、カッティング装置C’内で計時
されている時刻に基づいて予め設定された時間毎に予め
設定された手順により変更されるスクランブル方法を用
いて上記スクランブル変調を行う。
【0178】このとき、当該キーデータは、例えば図示
しない乱数発生器によって発生することで、毎回異なっ
た値とすることができる。
【0179】次に、暗号化部71は、入力されたキーデ
ータ信号Skに含まれているキーデータを外部から入力
されるパラメータPを用いて予め設定された方法で暗号
化し、暗号化キーデータKKを生成して暗号化キーデー
タ信号Skkとして合成部74に出力する。
【0180】ここで、図11最上段に示すように、キー
データ信号Skに含まれているキーデータが、例えばそ
の内容が「K1’」乃至「K5’」である5バイトから
なるキーデータであるとすると、暗号化部71では、当
該5バイトのキーデータを各バイト毎にパラメータPを
用いて暗号化し、例えばその内容が「K1」乃至「K
5」である5バイトからなる暗号化キーデータKKを含
む暗号化キーデータ信号Skkを生成する。
【0181】なお、上記パラメータPとしては、具体的
には、例えば、カッティング装置C’の製造番号又は識
別番号、製造されるスタンパディスクSPの製造番号又
は識別番号若しくは時刻情報等が用いられる。
【0182】また、キーデータの暗号化は、必ずしもバ
イト毎に行う必要はなく、キーデータのデータ長単位
(上記の例では5バイト)で暗号化してもよい。
【0183】一方、識別情報生成部72は、ECCブロ
ック30に挿入すべき上記識別情報35を生成し、識別
情報信号Siとして合成部74へ出力する。
【0184】更に、世代情報生成部73は、カッティン
グ装置C’内で計時されている時刻に対応する時刻信号
Stに基づいて、その時の上記スクランブル方法を示す
世代情報を生成し、世代情報信号Sgとして合成部74
に出力する。
【0185】そして、合成部74は、上記暗号化キーデ
ータ信号Skk、識別情報信号Si及び世代情報信号Sgを
合成し、合成信号Smを生成して並替部75に出力す
る。
【0186】この合成部74の動作について具体的に
は、図11上から三段目に示すように、識別情報信号S
iに含まれている識別情報35(その内容は、例えば
「I1」乃至「I3」の3バイト。)に対して、その内
容が「G」である1バイトの世代情報GGと、上記暗号
化キーデータKKとを合成し、これにより認証情報Nを
形成して合成信号Smとして並替部75へ出力する。
【0187】次に、並替部75は、図11上から四段目
に示すように、合成信号Smに含まれる認証情報Nを各
バイト毎にランダムに並べ替え、並替認証情報N’を生
成し、並替信号Smrとして分割部76へ出力する。
【0188】ここで、この並替部75における並替処理
について具体的に図10を用いて説明すると、先ず、合
成信号Smが並替部75に入力されると、図示しないC
PUからの制御信号Scwに基づきバッファ書込回路81
から出力される書込アドレス信号Swaに含まれる書込ア
ドレスの指定に従って、当該合成信号Smに含まれる認
証情報Nがバッファ80に順次一時的に書き込まれる。
このとき、書込アドレス信号Swaには、例えば書込イネ
ーブル情報等の制御情報が含まれる場合もある。
【0189】なお、バッファ80の容量としては、一の
認証情報Nの長さ(図11の場合は9バイト)より大き
い容量とされる。
【0190】そして、バッファ80への書き込みが終了
すると、次に、図示しないCPUからの制御信号Scr及
び外部から入力されるパラメータP’に基づきバッファ
読出回路82から出力される読出アドレス信号Sraに含
まれる読出アドレスの指定に従って、当該記憶されてい
る認証情報N内の各バイト毎の情報がランダムに並べ替
えられて並替信号Smrとして読み出される。このとき、
読出アドレス信号Sraには、例えば読出イネーブル情報
等の制御情報が含まれる場合もある。
【0191】また、このときのパラメータP’として
は、上記パラメータPと同様に、カッティング装置C’
の製造番号又は識別番号、製造されるスタンパディスク
SPの製造番号又は識別番号若しくは時刻情報等が用い
られる。
【0192】なお、上記の並替部75においては、読出
アドレス信号Sraによつバッファ80からの認証情報N
の読み出しの際に並べ替えを行ったが、この他に、書込
アドレス信号Swaによるバッファ80への認証情報Nの
書込みの際に各バイトの情報を並べ替えて記憶させても
よい。
【0193】次に、分割部76は、分割制御部77から
の制御信号Sbcにより指定される分割方法に基づいて、
並替信号Smrに含まれている並替認証情報N’を分割
し、分割認証情報NNを含む分割信号Sscを生成して訂
正符号付加部78に出力する。
【0194】このとき、並替認証情報N’の分割方法と
しては、例えば、図11上から五段目に示すように、当
該並替認証情報N’を先頭から3バイトづつ分割しても
よいし、また、その先頭から2バイト、3バイト及び4
バイトづつ分割してもよい。
【0195】ここで、各分割認証情報NNのうち、一の
分割認証情報NNが夫々に一のECCブロック30に挿
入されることとなる。
【0196】次に、訂正符号付加部78は、分割された
分割認証情報NNの夫々に、所定のバイト数のエラー訂
正符号を付加し、訂正認証情報CMを含む訂正信号Scm
を生成して認証情報書込器3’に出力する。
【0197】この時、具体的には、図11に示すよう
に、一の分割認証情報NNについて、例えばその内容が
「E1」及び「E2」である2バイトのエラー訂正符号
EEが付加されて訂正認証情報CMが生成される。
【0198】なお、図11では、一の分割認証情報NN
についてのエラー訂正符号EEの付加についてのみ示し
ているが、実際には、分割された全ての分割認証情報N
Nについて夫々にエラー訂正符号EEが付加される。
【0199】一方、位置情報生成部79は、当該生成さ
れた訂正認証情報CMに含まれる各バイトの情報を挿入
するECCブロック30内の位置を示す位置情報を含む
位置信号Spoを生成し、認証情報書込器3’に出力す
る。
【0200】この場合、当該位置情報は、各ECCブロ
ック30内のランダムな位置(すなわち、上記ECC内
符号31又はECC外符号32以外の領域を含んでラン
ダムな位置)に挿入される訂正認証情報CMに含まれる
各バイトの位置を示すように生成され、更に、各ECC
ブロック30毎に異なって挿入される当該位置を示すよ
うに生成される。
【0201】そして、認証情報書込器3’は、図11最
下段に示すように、付加データ信号Sdeに含まれるEC
Cブロック30内のランダムな位置のデータを訂正認証
情報CM及び位置信号Spoに含まれるその内容が「P
O」である位置情報PPに置換し、ECCブロック3
0”を生成し、これを含む置換データ信号Sdrを出力す
る。
【0202】このとき、訂正認証情報CMの各バイトの
情報は、上記位置情報PPに記述されているECCブロ
ック30内のランダムな位置に挿入されることとなる。
【0203】この場合に、位置情報PPは、ECCブロ
ック30内の予め設定された特定の位置に挿入される。
この特定の位置は、後述する情報再生装置との間で予め
取り決められているものである。具体的には、例えば、
ECCブロック30上の予め設定された固定位置として
もよいし、ECCブロック30の付加データSdeにおけ
るアドレスデータをパラメータとし、所定の関数に基づ
いて位置を特定するように構成することも可能である。
【0204】この後は、上述した第1実施形態のカッテ
ィング装置Cと同様な動作が実行され、認証情報Nを含
むECCブロック30”により構成される記録データ信
号Srが記録されたスタンパディスクSPが形成され、
これにより上記DVD50が大量生産されることとな
る。
【0205】なお、上記訂正認証情報CM及び位置情報
PPを組み合わせた情報組をECCブロック30内の異
なる位置に複数個記録するように構成してもよい。この
ように複数個記録することにより、例えばDVD50の
傷等によりある位置に記録した情報が読み取ることがで
きなくなった場合に、他の位置に記録した情報をそのバ
ックアップとして利用することができる。
【0206】(B)情報再生装置の実施形態 次に、第2実施形態に係る上記情報再生装置の実施形態
について、図12及び図13を用いて説明する。
【0207】なお、以下に説明する情報再生装置におい
て、第1実施形態の情報再生装置Sと同様の部材には同
様の部材番号を付して細部の説明は省略する。
【0208】上述した第1実施形態の情報再生装置Sに
おいては、識別情報35のみに基づいてDVD50から
再生された再生信号Seをエラー訂正して再生出力する
こととしたが、第2実施形態の情報再生装置では、当該
識別情報35の他に、認証情報NとしてDVD50に記
録されている上記世代情報GG、キーデータKK、識別
情報35及び位置情報PPを用いて情報が再生される。
【0209】すなわち、図12に示すように、第2実施
形態の情報再生装置S’は、上記第1実施形態の情報再
生装置Sにおける識別情報抽出回路65に代えて認証情
報抽出回路65’を備えると共に、これらの構成に加え
て、エラー訂正回路90と、復元回路91と、解読回路
92と、を含んで構成される。
【0210】その他の構成及び動作は、第1実施形態の
情報再生装置Sと全く同様である。
【0211】また、解読回路92は、図13に示すよう
に、解読部選択回路95と、第1解読部96-1、第2解
読部96-2、…、第n解読部96-nと、により構成され
ている。
【0212】ここで、第1解読部96-1、第2解読部9
-2、…、第n解読部96-nは、夫々に、上記データ生
成器1におけるスクランブル変調(時刻に応じてスクラ
ンブル方法を変更しつつ行われたスクランブル変調)に
用いられた各スクランブル方法に夫々対応する解読処理
を行うものである。
【0213】次に、情報再生装置S’の動作を説明す
る。
【0214】先ず、上述した光ピックアップ51、RF
アンプ52及び復調回路64の動作により、再生信号S
eが生成されて認証情報抽出回路65’に入力される。
【0215】このとき、当該再生信号Seには、再生す
べき情報のほかに、各ECCブロック30”毎に上記訂
正認証情報CM及び位置情報PPが含まれている。
【0216】そして、認証情報抽出回路65’は、最初
に再生信号Se中のECCブロック30”から位置情報
PPを抽出し(当該位置情報PPのECCブロック3
0”内の位置については、予め情報再生装置S’内に記
憶されている。)、この位置情報PPに基づいて訂正認
証情報CMを抽出して訂正認証情報信号Sw'としてエラ
ー訂正回路90に出力する。
【0217】また、認証情報抽出回路65’は、上述し
た動作の他に、訂正認証情報CM及び位置情報PPを抽
出した後の再生信号Seをそのままエラー訂正回路53
に出力する。
【0218】次に、エラー訂正回路90は、訂正認証情
報CMに含まれているエラー訂正符号EEを用いて当該
訂正認証情報CMに対してエラー訂正を行い、更に、各
ECCブロック30”に分割されていた分割認証情報N
Nを集約し、上記並替認証情報N’を含む訂正信号Swc
を生成して復元回路91に出力する。
【0219】そして、復元回路91は、上記並替部75
による並替処理と逆の処理を並替認証情報N’に対して
施すことにより、上記認証情報Nを復元する。
【0220】更に、復元回路91は、復元した認証情報
Nのうち、上記暗号化キーデータKKを上記暗号化部7
1における暗号化処理に対応する解読処理により解読
し、元のキーデータを生成する。
【0221】そして、認証情報Nに含まれていた世代情
報GGと上記解読されたキーデータを夫々世代情報信号
Sg及びキーデータ信号Skとして解読回路92に出力す
ると共に、認証情報Nに含まれていた識別情報35を含
む識別情報信号Swcmを生成し、CPU58に出力す
る。
【0222】これにより、当該CPU58は、識別情報
35に基づいて、図7にステップS14及びS15とし
て示す処理を実行する。
【0223】一方、解読回路92は、エラー訂正回路5
3から出力されるエラー訂正後の再生信号Seである訂
正再生信号Secの内容を解読し(すなわち、データ生成
器1において実行されたスクランブル変調に対応するス
クランブル復調を施し)、更に解読されたデータを画像
情報と音声情報に分離して、画像情報を含む画像信号は
ビデオ回路56に出力し、音声情報を含む音声信号はオ
ーディオ回路57に出力する。
【0224】ここで、解読回路92の動作についてより
具体的に説明すると、先ず、当該入力された訂正再生信
号Secは、世代情報GGに基づいて解読部選択回路95
により選択された解読部に対して、キーデータ信号Sk
に含まれているキーデータと共に出力される。
【0225】すなわち、世代情報GGにはデータ生成器
1において実行されたスクランブル変調におけるスクラ
ンブル方法を指定する指定情報が含まれているので、こ
の指定情報に基づいて、解読部選択回路95が当該実行
されたスクランブル方法に対応する解読方法を有する解
読部を選択し、当該選択された解読部に対して訂正再生
信号Secをキーデータ信号Skに含まれているキーデー
タと共に出力するのである。
【0226】なお、図13は、世代情報GGに基づいて
第2解読部96-2が選択された状態を示している。
【0227】そして、解読部選択回路95により選択さ
れた解読部(図13の場合、第2解読部96-2)は、入
力されたキーデータを用いて訂正再生信号Secに含まれ
ている情報を解読して(すなわち、スクランブル復調し
て)上記画像情報を含む画像信号及び音声情報を含む音
声信号を出力する。
【0228】以上説明したように、不法複写防止システ
ムの第2実施形態に含まれるカッティング装置C’及び
情報再生装置S’の動作によれば、第1実施形態のカッ
ティング装置C及び情報再生装置Sの動作による効果に
加えて、不法複写防止のためにECCブロック30”の
並替認証情報N’の置換位置が変更されていても、位置
情報PPを手がかりとして並替認証情報N’を抽出する
ことができるので、並替認証情報N’の置換位置を変更
することにより、情報再生時のエラー訂正前に並替認証
情報N’が不法に読み出されることを防止できる。
【0229】また、並替認証情報N’が、元の認証情報
Nを構成する各バイトの内容を並べ替えることにより生
成されているので、情報再生時にエラー訂正前に並替認
証情報N’が読み出されても、元の認証情報Nが認識さ
れることを防止できる。
【0230】更に、世代情報GG内に暗号化処理の内容
及び暗号化の時刻が含まれており、且つ、再生時に、当
該暗号化の時刻に応じて暗号化を解く解読処理の内容を
各暗号化処理の内容毎に選択することにより、当該再生
時に一の暗号化処理の内容が漏洩しても、他の暗号化処
理の内容を用いて暗号化されたデータを解読でき、効果
的に不法複写を防止できる。
【0231】また、認証情報N内にスクランブル復調の
ためのキーデータが含まれているので、再生時に、当該
認証情報Nが取得できないと暗号化された記録情報が解
読できないこととなり、効果的に不法複写を防止でき
る。
【0232】更にまた、認証情報Nは再生時に消滅する
ので、一度再生時のスクランブル復調に用いられたキー
データも消滅することとなり、当該キーデータが外部に
漏洩することが防止でき、従って、より強力に不法複写
を防止することができる。
【0233】なお、この構成は、例えば、情報再生装置
S’がホストコンピュータの外部記憶装置である場合
で、当該情報再生装置S’からホストコンピュータに対
して上記キーデータを送信する必要があるとき等におい
ては、認証情報N内にキーデータを含ませ、外部記憶装
置である情報再生装置S’においてDVD50内のデー
タが不法複写されたものか否かを判定し、不法複写され
たものでないときのみキーデータを暗号化してホストコ
ンピュータに送信することにより、不法複写されたデー
タがホストコンピュータに取り込まれ、それにより例え
ば、ホストコンピュータがコンピュータウイルス等に感
染すること等を防止できる。
【0234】更に、暗号化のためのキーデータが更に暗
号化されて認証情報Nに含まれているので、暗号化され
た記録情報を不法にスクランブル復調解読することが更
に困難になる。
【0235】また、認証情報N自体にエラー訂正符号E
Eが付加されているので、再生時に認証情報Nがエラー
となっても、これを訂正して確実に認証情報Nを認識す
ることができる。
【0236】更に、認証情報Nを分割して複数のECC
ブロック30”に含ませていることにより、一のECC
ブロック30”だけを見ると認証情報Nに置換されるデ
ータ量が減少するため、当該一のECCブロック30”
における全体としてのエラー訂正能力の低下を低減する
ことができる。
【0237】また、複数のECCブロック30”に渡っ
て認証情報Nの並べ替えが行われているので、再生時に
より効果的に認証情報Nの漏洩を防止できる。
【0238】なお、上記第2実施形態では、位置情報P
Pを訂正認証情報CMと共に付加データ信号Sdeに含ま
れるECCブロック30に挿入するように構成したが、
これ以外に、位置情報PPを画像情報等により構成され
るデータストリーム上における使用者の視覚特性上又は
聴覚特性上重要でない領域(例えば、画像情報の高周波
領域)に、いわゆるウオーターマークとして挿入するよ
うに構成してもよい。
【0239】(III)変形形態 次に、本発明の変形形態について説明する。
【0240】すなわち、変形形態として、上述の各実施
形態では、識別情報35として、本来のエラー訂正符号
等とは全く関係のない識別情報を挿入したが、これ以外
に、以下のようにしてエラー訂正符号以外のデータを挿
入することなく識別情報と同等の情報をECCブロック
30に含ませることができる。
【0241】すなわち、例えば、ECCブロック30内
のいずれか1バイトのデータの内容が、 d0、d1、d2……d6、d7 であるとする。そして、ECCブロック30内に含ませ
るべき識別情報内のあるビットの値が「3」であるとす
ると、上記1バイト内のデータの配列を3ビットだけシ
フトさせて、 d5、d6、d7、d0、d1……d4 と並び替えてDVD50(スタンパディスクSP)に記
録する。
【0242】そして、再生時においては、上記並び替え
た1バイトのデータをエラー訂正する際に、どれだけビ
ット数をシフトさせると元のデータが得られたかを判定
することにより、識別情報内のビットの値が取得され
る。この処理を識別情報内の全てのビット分だけ繰り返
せば、ECCブロック30内に本来のデータ以外のデー
タを全く挿入させることなく、上記識別情報35と同等
の機能を実現することができる。
【0243】なお、この変形形態の方法によると、並び
替える1バイトのデータの内容が、例えば、「1010
1010」であるとすると、再生時のエラー訂正におい
ては、シフト数は「0」、「2」、「4」または「6」
のいずれかとなり、特定できなくなる場合もあるが、そ
の場合には、エラー訂正符号における冗長度を増加させ
たり、パターンマッチングとエラー訂正とを組み合わせ
ることで正しい識別情報を再生時に取得することができ
る。
【0244】すなわち、例えば、上記「1010101
0」のデータを繰り返し挿入して(すなわち、冗長度を
増加させて)再生時に可能となるデータの組み合わせ数
を少なくすると共に、夫々のデータをエラー訂正するこ
とにより正しい識別情報(すなわち、正しいシフト数)
を取得することができる。
【0245】更に、上述した各実施形態及び変形形態に
おいては、DVD50に記録されるデータに対して本発
明を適用した場合について説明したが、本発明はこれ以
外に、ECCブロックを用いてデータのエラー訂正を実
行する場合すべてに適用可能である。
【0246】より具体的に述べると、例えば、上記EC
Cブロック30’(又は30”)を含むデータを生成し
た後これを電話回線を介して伝送し、当該伝送先で不法
複写でないことを確認して再生する場合に適用すること
ができる。
【0247】その他、同様にして、CATV(Cable T
elevision)によるデータの伝送や、MD(Mini Dis
k)、DAT(Digital Audio Tape)またはDVD−
R(DVD-Recordable;記録可能なDVD)を用いた情報
の記録再生に適用することもできる。
【0248】(IV)本発明と従来の不法複写防止技術と
の組み合わせに係る実施形態 次に、本発明と従来から提案されている不法複写防止技
術とを併用した場合の実施形態について説明する。
【0249】すなわち、例えば、画像情報等のスクラン
ブルを解くキーデータを記録情報として記録すると共
に、識別情報35を本発明によって記録することによ
り、不法複写を二重に防止する効果が期待できる。
【0250】ここで、より具体的に、第1実施形態の不
法複写防止システムと従来から提案されている不法複写
防止技術とを併用する例について説明する。
【0251】先ず、第1実施形態の識別情報35と組み
合わされて不法複写の防止に用いられる従来の技術につ
いて簡単に説明すると、当該従来技術とは、画像情報等
により構成されるデータストリーム上における人の視覚
特性又は聴覚特性上重要でない部分(例えば、画像情報
の高周波数領域)に、上述したウオーターマークに類す
る特定の識別情報を挿入するものである。
【0252】そして、この従来技術と第1実施形態の識
別情報35とを組み合わせた場合の構成としては、具体
的には、従来技術の識別情報としてCGMS(Copy Ge
neration Management System)データ(複写の許可又
は不許可、或いはタイムシフト記録(内容は後述)の許
可又は不許可を示すデータ)をデータ領域に記録し、一
方、第1実施形態の識別情報35としてCM(Complian
ce Mark)データ(認証データ。すなわち、不法複写さ
れたものでないことを示す識別情報)をECC内符号3
1とECC外符号32との重複した部分に記録する。
【0253】ここで、以下に説明する具体例では、CG
MSデータ及びCMデータを以下のように定義するもの
とする。
【0254】CGMSデータ;00 → 複写許可 CGMSデータ;01 → タイムシフト記録許可 CGMSデータ;11 → 複写不可 CMデータ;11 → 認証されている(不法複写され
たものではない。) CMデータ;** → 認証されていない(不法複写さ
れたものである。) なお、この定義において、CGMSデータについて「1
0」は未定義であり、CMデータにおける「**」は
「11」以外の全てのデータを示している。
【0255】ここで、上記タイムシフト記録とは、放送
番組を再生用に録画することを示している。すなわち、
実際の放送時間とその放送番組を視聴する時間とがずれ
ていることをタイムシフトと称するのである。従って、
CGMSデータとしての「01」は、画像情報等が例え
ば衛星放送を受信することにより得られたものである場
合であって、録画したものを後で再生することを許可す
るときのみ付加されるものである。
【0256】なお、画像情報等が上述したDVD50か
ら供給されるときは、CGMSデータとしては、「0
0」又は「11」のいずれか一方のみが付加されること
となる。
【0257】また、画像情報等は上述のようにキーデー
タを用いてスクランブル化されて光ディスクに記録され
るか又は伝送されるものであるので、このときには画像
情報の一部である上記CGMSデータもスクランブル化
されて記録又は伝送される。
【0258】そして、DVD50を再生する情報再生装
置又は衛星放送を受信する衛星放送受信機(以下、IR
D(Integrated Receiver Decoder)と称する。)が
当該画像情報等をキーデータを使用してデスクランブル
化すると共に復調したのち、アナログビデオ信号として
出力するが、このアナログビデオ信号にもCGMSデー
タが含まれることとなる。
【0259】以上説明したことを前提として、以下、画
像情報等がDVD50から供給される場合とIRDから
供給される場合とについて、本発明の識別情報35と従
来の識別情報とを用いた不法複写防止の具体例を説明す
る。
【0260】(A)画像情報等がDVDから供給される
場合 画像情報等がDVD50(以下、一般に光ディスクと称
する。)から供給される場合において、その不法複写を
防止するシステムに含まれる装置には以下のものがあ
る。
【0261】すなわち、画像情報等を再生するものとし
ては、光ディスクを再生してアナログビデオ信号を出力
するプレーヤと、光ディスクに記録されている画像情報
等がコンピュータデータである場合に、これを再生して
ディジタルデータとしてコンピュータに出力するための
ドライバとがある。
【0262】また、再生された画像情報等を記録するも
のとしては、プレーヤから出力されたアナログビデオ信
号を記録するレコーダと、ドライバから出力されるディ
ジタルデータを記録するライタとがある。
【0263】ここで、プレーヤには、画像情報等をデス
クランブル化して復号するためのデコーダ用IC(Inte
grated Circuit)が備えられている。そして、当該デ
コーダ用ICはデスクランブル化のための上記キーデー
タを記憶しており、光ディスクを供給する供給元から厳
重な管理の下でプレーヤの製造者に供給されるものであ
る。このとき、デコーダ用IC自体がIC化されている
ので、外部からはキーデータを取得することはできず、
実質的に不法なプレーヤが製造されることはない。
【0264】また、ドライバについては、当該ドライバ
はコンピュータの周辺機器としての位置づけがされるも
のであり、コンピュータ側に備えられているビデオ入力
用ボード(上述したプレーヤにおけるデコーダ用ICと
同様のものを備え、ドライバから出力されるディジタル
データをデスクランブル化して復号する。)に対してデ
スクランブル化される前の画像情報等(光ディスクから
再生された画像情報等)を転送する。このとき、画像情
報等の供給元から不法でないと認定されているドライバ
は、ディジタルデータをビデオ入力用ボードに転送する
前に当該ビデオ入力用ボードとの間で認定コード(互い
が不法でないと認定されているものか否かを確認するた
めのコードデータ)の授受を実行し、双方が認定された
ものであるときのみデータの授受を実行する構成となっ
ている。従って、ドライバとビデオ入力用ボードのいず
れか一方が不法でないと認定されてないものであるとき
は、上記認定コードの授受ができず、ディジタルデータ
の授受も実行されない。
【0265】一方、これらのプレーヤ又はドライバに対
し、レコーダ及びライタについては、夫々に、不法なも
のでないと認定されたレコーダ又はライタと当該認定が
されていない(すなわち、不法なものであるとみなされ
る)レコーダ又はライタが考えられる。以下、夫々の場
合について、場合を分けて不法複写の防止について説明
する。
【0266】(a)認定されているレコーダがプレーヤ
からの画像情報等を記録する場合 認定されているレコーダは、先ず、プレーヤとの間で上
記認定コードの授受を行い、互いが不法なものでないこ
とを確認する。そして、当該確認後、入力されてくるア
ナログビデオ信号からCGMSデータを抽出し、当該C
GMSデータが「00」の場合のみアナログビデオ信号
の記録を開始する。
【0267】ここで、プレーヤはすべて不法でないと認
定されるので、不法でないと認定されているレコーダで
は、プレーヤから出力されるアナログビデオ信号(当該
アナログビデオ信号においては、本発明の構成によりC
Mデータは消失している。)に対してCMデータとして
「11」を新たに付加し直して記録する。従って、認定
されているレコーダにおいて記録される画像情報等にお
いては、CGMSデータは必ず「00」であり、また、
CMデータは必ず「11」となる。
【0268】(b)認定されていないレコーダがプレー
ヤからの画像情報等を記録する場合 認定されていないレコーダが上記プレーヤに接続された
場合でも、最初に上記認定コードの授受が行われ、通常
であればこの段階で認定コードの授受ができずプレーヤ
はアナログビデオ信号を出力することを停止し、不法複
写が防止されることとなる。
【0269】しかし、何らかの理由により、プレーヤが
認定されていないレコーダを認定されているものである
と誤認識した場合には、アナログビデオ信号は当該レコ
ーダに出力され、記録されてしまうこととなる。
【0270】しかしながら、この場合には、当該認定さ
れていないレコーダではCMデータを「11」として新
たに記録し直すことができないので、結果として当該レ
コーダで記録された画像情報等におけるCMデータは上
記「**」となり、本発明により当該画像情報等が他の
プレーヤで再生されることはなく、不法複写された画像
情報等の再生を防止できる。
【0271】(c)認定されているドライバで光ディス
クを再生する場合 認定されているドライバで光ディスクを再生した場合
に、再生したディジタルデータの転送先としては、 (i) 認定されているビデオ入力用ボード (ii) 認定されているライタ (iii) 認定されてないライタ の三つが考えられる。
【0272】このうち、(iii)の認定されていないラ
イタに対して転送しようとすると、初期段階で実行され
る上記認定コードの授受において当該授受ができないの
で、ドライバにおいてライタが認定されているものでな
いことが認識でき、ディジタルデータの転送を行わない
ので、不法複写は防止できる。
【0273】次に、(i)の認定されているビデオ入力
用ボードに転送するときに、最初に認定コードの授受を
実行した後、ビデオ入力ボードではドライバからディジ
タルデータの供給を受け、その中のCMデータが「1
1」の場合のみデスクランブル化及び復号を行って外部
機器(当該ビデオ入力用ボードが装着されているコンピ
ュータ等)に出力する。
【0274】なお、最初に認定コードの授受を実行した
際に、ビデオ入力ボードが認定されていない不法なもの
であると確認された場合には、ドライバからディジタル
データの供給が行われないのは勿論である。
【0275】更に、(ii)の認定されているライタの場
合は、上述した「認定されているレコーダがプレーヤか
らの画像情報等を記録する場合」と同様の処理となり、
CGMSデータが「00」であり、且つCMデータが
「11」である画像情報等しか記録生成されないことと
なる。
【0276】(d)認定されていないドライバで光ディ
スクを再生する場合 この場合には、当初の認定コードの授受により、上記認
定されているビデオ入力用ボードと認定されているライ
タにはディジタルデータが出力されない(ビデオ入力用
ボード又はライタにおいては認定されていないドライバ
からのディジタルデータの入力を拒否する構成とされて
いる。)ので、結局、ディジタルデータが転送されるの
は、上記認定されてないライタのみとなる。そして、当
該認定されていないライタでディジタルデータを記録し
た場合には、CMデータが「**」となるので、プレー
ヤ及びビデオ入力用ボードでは、当該ライタで記録され
たデータを不法複写されたものであるとして再生しない
こととなる。
【0277】以上、各場合について説明したように、画
像情報等にCGMSデータを挿入し、更にECC符号領
域にCMデータを挿入することで、不法コピーされた光
ディスクを実質的に排除することができる。
【0278】(B)画像情報等が衛星放送から供給され
る場合 衛星放送を受信してデコードする上記IRDと上記認定
されたレコーダとを組み合わせた場合には、最初に当該
IRDとレコーダの間で上記認定コードの授受を行っ
て、相互に不法なものでないことを確認する。
【0279】ここで、衛星放送から供給される画像情報
等では、CGMSデータは「01」か、又は「11」の
いずれか一方となっている。ここで、CMデータが挿入
されていない場合に、CGMSデータが「01」、すな
わち、タイムシフト記録許可であるとすると、一度複写
されたものから何度でも不法複写されることとなる。
【0280】そこで、CGMSデータとCMデータとを
組み合わせて衛星放送として放送し、これをIRDにて
受信した後、これを記録するレコーダでは、IRDと相
互に認定処理を実行し、画像情報等の供給元がIRDで
あるときはCGMSデータを「01」とすると共にCM
データを「11」として画像情報等に付加し、光ディス
ク又はビデオテープ等へ記録する。この場合には、その
後の光ディスク又はビデオデータ等からのタイムシフト
記録が可能となる。
【0281】一方、レコーダが、相互認定の結果画像情
報等の供給元がIRDでなくプレーヤであると判定した
場合(すなわち、衛星放送を受信後、一度光ディスクに
記録されたものをプレーヤで再生している状態である場
合)には、当該画像情報中のCGMSデータが「01」
か「00」かを確認し、「01」である場合には、一度
光ディスク等に記録されたものの再複写となるのでCM
データを「**」として記録する。これにより、CMデ
ータが「**」であるので、その後にプレーヤ等で再生
されることはなく、多段階の複写及び再生を防止でき
る。
【0282】なお、このように、レコーダで記録を認め
てもその再生を認めないほうが、レコーダにおける記録
自体を認めない場合に比して光ディスクが消耗すること
となるので、不法複写防止には効果的である。
【0283】(C)その他の具体例 その他の具体例として、光ディスクの画像情報領域に挿
入する識別情報(上記CGMS)に加えて、当該画像情
報領域内にCMデータに類する副識別情報としての認証
データ(不法複写されたものでないことを示す認証デー
タ)をも記録し、更にECC符号領域に上記CMデータ
を記録するように構成することもできる。
【0284】そして、このとき、画像情報領域に挿入す
る認証データMとCMデータNとを所定の関数fを用い
て、
【数27】M=f(N) の関係を有するように付加することにより不法複写防止
の効果を更に高めることができる。
【0285】すなわち、画像情報等の再生時に、検出し
た認証データMとCMデータNとが上述した関係を有し
ていないときは再生しないようにするのである。
【0286】このように上記関数fを設定することによ
り、CMデータN又は認証データMのいずれか一方が何
らかの方法で不法に取得された場合でも、上記関数fが
取得されない限り一方の取得されているデータから他方
のデータを求めることができないので、当該不法複写さ
れた画像情報等が再生されることを防止できる。
【0287】また、ECCブロック30毎にCMデータ
N並びに上記関数fに基づいて認証データMを変更して
記録するようにすれば、当該CMデータN及び認証デー
タM自体の外部への漏洩も防止できる。すなわち、CM
データN、延いては認証データMをランダムに変更する
ことができるので、固定化されたCMデータNを記録す
るだけの場合と比較した場合に規則性をより特定しにく
くして不法複写を防止することができるのである。
【0288】また、上述した具体例では、画像情報領域
内にCGMSデータを挿入する場合について述べたが、
これ以外に、画像情報がMPEG(Moving Picture E
xpert Group)方式のデータであるときは、夫々のピク
チャ毎の識別データ、すなわち、Iピクチャ、Pピクチ
ャ又はBピクチャのいずれであるかを示すデータを識別
情報として画像情報領域に挿入してもよい。
【0289】この場合に、認定されているレコーダであ
れば記録用のエンコードの際に原画像とピクチャの種類
を一致させて正確に記録することができる。
【0290】一方、認定されてないレコーダで記録され
た画像情報では、各ピクチャの種類の識別及び原画像と
の対応づけが正しくなされないで記録されるので、プレ
ーヤにてこの識別及び対応づけが正しくなされていない
ことを検出すれば、不法複写であることを検出すること
ができる。
【0291】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、出力情報に対してエラー訂正符号を付加
して訂正符号付加出力情報を生成し、生成された訂正符
号付加出力情報の一部を識別情報に置換して置換出力情
報を生成するので、例えば、生成された置換出力情報を
情報記録媒体に記録し、更に当該情報記録媒体から出力
情報を再生する際に、識別情報を検出したときのみ再生
可能として再生すれば、識別情報がない(すなわち不法
複写された)出力情報の不法な再生を防止することがで
きる。
【0292】更に、エラー訂正符号を付加した後に訂正
符号付加出力情報の一部を識別情報に置換するので、記
録情報の再生時に識別情報が検出されて出力情報が再生
されても、当該識別情報は当該再生時のエラー訂正によ
り消滅することとなり、当該再生された出力情報を情報
記録装置により記録する際には識別情報は最早記録され
ない。
【0293】従って、識別情報を検出したときのみ出力
情報の再生が可能となる情報再生装置においては、当該
情報記録装置で記録された出力情報が再生されることを
防止できる。
【0294】また、例えば、生成された置換出力情報を
他の情報再生装置に伝送してこれを再生する際に、識別
情報を検出したときのみ再生可能として再生すれば、識
別情報がない出力情報が伝送されてもその不法な再生を
防止することができる。
【0295】更にまた、伝送後に識別情報が検出されて
出力情報が再生されても、当該識別情報は当該再生時の
エラー訂正により消滅することとなり、当該再生された
出力情報を情報記録装置により記録する際には識別情報
は最早記録されない。
【0296】従って、出力情報を検出したときのみ出力
情報の再生が可能となる情報再生装置においては、当該
情報記録装置で記録された出力情報が再生されることを
防止できる。
【0297】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、副識別情報Mと識別情報
Nとが
【数28】M=f(N) の関係にあるので、例えば、情報記録媒体に記録された
出力情報の再生時に、上記識別情報N及び副識別情報M
が共に得られたときのみ出力情報を再生するように構成
すれば、識別情報N或いは副識別情報Mのいずれか一方
が何らかの不当な方法で取得された場合でも、関数fが
特定されない限り、他方の情報(副識別情報M或いは識
別情報N)が正しく得られないこととなり、よって、記
録された出力情報を再生する再生装置においては、当該
不法複写された出力情報が再生されることをより効果的
に防止できる。
【0298】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2に記載の発明の効果に加えて、エラー訂正符号が
内符号の検査シンボルと外符号の検査シンボルとにより
構成されると共に、内符号の検査シンボルと外符号の検
査シンボルとが重複する部分の一部を識別情報に置換す
るので、情報記録媒体に記録された出力情報の再生時に
おける当該出力情報自体のエラー訂正に用いられる内符
号の検査シンボルと外符号の検査シンボルが識別情報に
置換されることがなく、出力情報そのものに対するエラ
ー訂正能力が低下することがない。
【0299】また、同様に、伝送された出力情報の再生
時においても、出力情報そのものに対するエラー訂正能
力が低下することがない。
【0300】請求項4に記載の発明によれば、記録情報
に対してエラー訂正符号を付加して形成される訂正符号
付加記録情報の一部を識別情報に置換して形成される置
換記録情報が記録されているので、当該情報記録媒体か
ら置換記録情報を再生する際に、識別情報を検出したと
きのみ再生可能として再生すれば、識別情報がない(す
なわち不法複写された)記録情報の不法な再生を防止す
ることができる。
【0301】また、エラー訂正符号が付加された訂正符
号付加記録情報の一部が識別情報に置換されているの
で、識別情報が検出されて記録情報が再生されても、当
該識別情報は当該再生時のエラー訂正により消滅するこ
ととなり、当該再生された記録情報を他の情報記録装置
に記録する際には識別情報は最早記録されない。
【0302】よって、識別情報を検出したときのみ記録
情報の再生が可能となる情報再生装置においては、当該
他の情報記録装置で記録された記録情報が再生されるこ
とを防止できる。
【0303】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の効果に加えて、不法複写防止のために置
換記録情報内の識別情報の置換位置が変更されていて
も、位置情報を手がかりとして識別情報を抽出すること
ができるので、識別情報の置換位置を変更することによ
り、記録情報再生時のエラー訂正前に識別情報が不法に
読み出されることを防止できる。
【0304】請求項6に記載の発明によれば、請求項4
又は5に記載の発明の効果に加えて、識別情報が、不法
複写でないことを示す原識別情報を構成する符号の並べ
替えにより生成されているので、記録情報の再生時にエ
ラー訂正前に識別情報が読み出されても、元の原識別情
報が認識されることを防止できる。
【0305】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
に記載の発明の効果に加えて、複数のエラー訂正単位に
渡って並べ替えが行われているので、記録情報の再生時
により効果的に識別情報の漏洩を防止できる。
【0306】請求項8に記載の発明によれば、請求項4
から7のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、複
数のエラー訂正単位に渡って一の識別情報が含まれてい
るので、記録情報の記録時に更に効果的に識別情報の漏
洩を防止できる。
【0307】請求項9に記載の発明によれば、請求項4
から8のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、世
代情報内に暗号化処理の内容及び暗号化時刻が含まれて
いるので、記録情報の再生時に、当該暗号化時刻に応じ
て暗号化を解く解読処理内容を各暗号化処理の内容毎に
選択すれば、当該出力時に一の暗号化処理の内容が漏洩
しても、他の暗号化処理の内容を用いて暗号化された記
録情報を解読でき、効果的に不法複写を防止できる。
【0308】請求項10に記載の発明によれば、請求項
9に記載の発明の効果に加えて、再生時に、識別情報が
取得できないと暗号化された出力情報が解読できないの
で、効果的に不法複写を防止できる。
【0309】請求項11に記載の発明によれば、請求項
10に記載の発明の効果に加えて、暗号化のための暗号
化鍵が更に暗号化されているので、暗号化された記録情
報を解読することを更に困難にすることができる。
【0310】請求項12に記載の発明によれば、請求項
4から11のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、再生寺に識別情報がエラーとなっても、これを訂正
して確実に識別情報を認識することができる。
【0311】請求項13に記載の発明によれば、請求項
4から12のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、記録情報に対して副識別情報が予め付加されてお
り、更に訂正符号付加記録情報が、副識別情報が付加さ
れた記録情報に対してエラー訂正符号を付加することに
より形成されていると共に、副識別情報Mと識別情報N
とが、予め設定された関数fに基づいて、
【数29】M=f(N) の関係にあるので、当該情報記録媒体からの記録情報の
再生時に、上記識別情報N及び副識別情報Mが共に得ら
れたときのみ記録情報を再生するように構成すれば、識
別情報N或いは副識別情報Mのいずれか一方が何らかの
不当な方法で取得された場合でも、関数fが特定されな
い限り、他方の情報(副識別情報M或いは識別情報N)
が正しく得られないこととなり、よって、記録情報を再
生する再生装置においては、当該不法複写された出力情
報が再生されることをより効果的に防止できる。
【0312】請求項14に記載の発明によれば、請求項
4から13のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、エラー訂正符号が内符号の検査シンボルと外符号の
検査シンボルとにより構成されると共に、内符号の検査
シンボルと外符号の検査シンボルとが重複する部分の一
部が識別情報に置換されて記録されているので、記録情
報自体のエラー訂正に用いられる内符号の検査シンボル
と外符号の検査シンボルが識別情報に置換されることが
なく、記録情報そのものに対するエラー訂正能力が低下
することがない。
【0313】請求項15に記載の発明によれば、識別情
報を検出したときのみエラー訂正後の記録情報が再生可
能となるので、識別情報がない(すなわち不法複写され
た)記録情報の不法な再生を防止することができる。
【0314】また、エラー訂正符号が付加された後の訂
正符号付加記録情報の一部が識別情報に置換されている
ので、当該識別情報が再生時のエラー訂正により消滅す
ることとなり、再生された記録情報を他の情報記録装置
に記録する際には識別情報は最早記録されない。
【0315】従って、識別情報を検出したときのみ記録
情報の再生が可能となる場合に、当該他の情報記録装置
で記録された記録情報が再生されることを防止できる。
【0316】請求項16に記載の発明によれば、識別情
報を検出したときのみ記録情報が再生可能となるので、
識別情報がない(すなわち不法複写された)記録情報の
不法な再生を防止することができる。
【0317】また、エラー訂正符号が付加された後の訂
正符号付加記録情報の一部が識別情報に置換されている
ので、当該識別情報が再生時のエラー訂正により消滅す
ることとなり、再生された記録情報を他の情報記録装置
に記録する際には識別情報は最早記録されない。
【0318】従って、識別情報を検出したときのみ記録
情報の再生が可能となる場合に、当該他の情報記録装置
で記録された記録情報が再生されることを防止できる。
【0319】請求項17に記載の発明によれば、請求項
15又は16に記載の発明の効果に加えて、上記識別情
報N及び副識別情報Mが共に得られたときのみ記録情報
を再生するので、識別情報N或いは副識別情報Mのいず
れか一方が何らかの不当な方法で取得された場合でも、
関数fが特定されない限り、他方の情報(副識別情報M
或いは識別情報N)が正しく得られないこととなり、よ
って、情報再生時においては、当該不法複写された出力
情報が再生されることをより効果的に防止できる。
【0320】請求項18に記載の発明によれば、請求項
15から17のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、エラー訂正符号が内符号の検査シンボルと外符号の
検査シンボルとにより構成されると共に、内符号の検査
シンボルと外符号の検査シンボルとが重複する部分の一
部が識別情報に置換されているので、記録情報自体のエ
ラー訂正に用いられる内符号の検査シンボルと外符号の
検査シンボルは識別情報に置換されておらず、よって、
記録情報そのものに対するエラー訂正能力が低下するこ
とがない。
【0321】請求項19に記載の発明によれば、出力情
報に対してエラー訂正符号を付加して訂正符号付加出力
情報を生成し、生成された訂正符号付加出力情報の一部
を識別情報に置換して置換出力情報を生成するので、例
えば、生成された置換出力情報を情報記録媒体に記録
し、更に当該情報記録媒体から出力情報を再生する際
に、識別情報を検出したときのみ再生可能として再生す
れば、識別情報がない(すなわち不法複写された)出力
情報の不法な再生を防止することができる。
【0322】更に、エラー訂正符号を付加した後に訂正
符号付加出力情報の一部を識別情報に置換するので、記
録情報の再生時に識別情報が検出されて出力情報が再生
されても、当該識別情報は当該再生時のエラー訂正によ
り消滅することとなり、当該再生された出力情報を情報
記録装置により記録する際には識別情報は最早記録され
ない。
【0323】従って、識別情報を検出したときのみ出力
情報の再生が可能となる情報再生装置においては、当該
情報記録装置で記録された出力情報が再生されることを
防止できる。
【0324】また、例えば、生成された置換出力情報を
他の情報再生装置に伝送してこれを再生する際に、識別
情報を検出したときのみ再生可能として再生すれば、識
別情報がない出力情報が伝送されてもその不法な再生を
防止することができる。
【0325】更にまた、伝送後に識別情報が検出されて
出力情報が再生されても、当該識別情報は当該再生時の
エラー訂正により消滅することとなり、当該再生された
出力情報を情報記録装置により記録する際には識別情報
は最早記録されない。
【0326】従って、出力情報を検出したときのみ出力
情報の再生が可能となる情報再生装置においては、当該
情報記録装置で記録された出力情報が再生されることを
防止できる。
【0327】請求項20に記載の発明によれば、請求項
19に記載の発明の効果に加えて、不法複写防止のため
に置換出力情報内の識別情報の置換位置を変更しても、
位置情報を手がかりとして識別情報を抽出することがで
きるので、識別情報の置換位置を変更することにより、
エラー訂正前に識別情報が不法に読み出されることを防
止できる。
【0328】請求項21に記載の発明によれば、請求項
19又は20に記載の発明の効果に加えて、識別情報が
不法複写でないことを示す原識別情報を構成する符号の
並べ替えにより生成されるので、出力情報の出力時のエ
ラー訂正前に識別情報が読み出されても、元の原識別情
報が認識されることを防止できる。
【0329】請求項22に記載の発明によれば、請求項
21に記載の発明の作用に加えて、複数のエラー定生単
位に渡って並べ替えが行われるので、出力情報の出力時
により効果的に識別情報の漏洩を防止できる。
【0330】請求項23に記載の発明によれば、請求項
19から22のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、複数のエラー訂正単位に渡って一の識別情報が含ま
れるので、出力情報の出力時に更に効果的に識別情報の
漏洩を防止できる。
【0331】請求項24に記載の発明によれば、請求項
19から23のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、世代情報内に暗号化処理の内容及び暗号化時刻が含
まれているので、出力情報の出力時に、当該暗号化時刻
に応じて暗号化を解く解読処理の内容を各暗号化処理の
内容毎に選択すれば、当該出力時に一の暗号化処理の内
容が漏洩しても、他の暗号化処理の内容を用いて暗号化
された出力情報を解読でき、効果的に不法複写を防止で
きる。
【0332】請求項25に記載の発明によれば、請求項
24に記載の発明の効果に加えて、識別情報が取得でき
ないと暗号化された出力情報が解読できないので、効果
的に不法複写を防止できる。
【0333】請求項26に記載の発明によれば、請求項
25に記載の発明の作用に加えて、暗号化のための暗号
化鍵が更に暗号化されているので、暗号化された出力情
報を解読することを更に困難にすることができる。
【0334】請求項27に記載の発明によれば、請求項
19から26のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、出力寺に識別情報がエラーとなっても、これを訂正
して確実に識別情報を認識することができる。
【0335】請求項28に記載の発明によれば、請求項
19から27のいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、例えば、情報記録媒体に記録された出力情報の再生
時に、上記識別情報N及び副識別情報Mが共に得られた
ときのみ出力情報を再生するように構成すれば、識別情
報N或いは副識別情報Mのいずれか一方が何らかの不当
な方法で取得された場合でも、関数fが特定されない限
り、他方の情報(副識別情報M或いは識別情報N)が正
しく得られないこととなり、よって、記録された出力情
報の再生装置においては、当該不法複写された出力情報
が再生されることをより効果的に防止できる。
【0336】請求項29に記載の発明によれば、請求項
19から28にいずれか一項に記載の発明の効果に加え
て、エラー訂正符号が内符号の検査シンボルと外符号の
検査シンボルとにより構成されると共に、内符号の検査
シンボルと外符号の検査シンボルとが重複する部分の一
部を識別情報に置換するので、情報記録媒体に記録され
た出力情報の再生時における当該録出力情報自体のエラ
ー訂正に用いられる内符号の検査シンボルと外符号の検
査シンボルが識別情報に置換されることがなく、出力情
報そのものに対するエラー訂正能力が低下することがな
い。
【0337】また、同様に、伝送された出力情報の再生
時においても、出力情報そのものに対するエラー訂正能
力が低下することがない。
【0338】請求項30に記載の発明によれば、識別情
報を検出したときのみエラー訂正された記録情報が再生
可能となるので、識別情報がない(すなわち不法複写さ
れた)記録情報の不法な再生を防止することができる。
【0339】また、エラー訂正符号が付加された後の訂
正符号付加記録情報の一部が識別情報に置換されている
ので、当該識別情報が再生時のエラー訂正により消滅す
ることとなり、再生された記録情報を他の情報記録装置
に記録する際には識別情報は最早記録されない。
【0340】従って、識別情報を検出したときのみ記録
情報の再生が可能となる場合に、当該他の情報記録装置
で記録された記録情報が再生されることを防止できる。
【0341】請求項31に記載の発明によれば、請求項
30に記載の発明の効果に加えて、上記識別情報N及び
副識別情報Mが共に得られたときのみ記録情報を再生す
るので、識別情報N或いは副識別情報Mのいずれか一方
が何らかの不当な方法で取得された場合でも、関数fが
特定されない限り、他方の情報(副識別情報M或いは識
別情報N)が正しく得られないこととなり、よって、情
報再生装置においては、当該不法複写された出力情報が
再生されることをより効果的に防止できる。
【0342】請求項32に記載の発明によれば、請求項
30又は31に記載の発明の効果に加えて、エラー訂正
符号が内符号の検査シンボルと外符号の検査シンボルと
により構成されると共に、内符号の検査シンボルと外符
号の検査シンボルとが重複する部分の一部が識別情報に
置換されているので、記録情報自体のエラー訂正に用い
られる内符号の検査シンボルと外符号の検査シンボルは
識別情報に置換されておらず、よって、記録情報そのも
のに対するエラー訂正能力が低下することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のカッティング装置を概要構成を
示すブロック図である。
【図2】第1実施形態のカッティング動作を示すフロー
チャートである。
【図3】第1実施形態のデータにおけるECCブロック
の構造を示す図であり、(a)はデータセクタの構造を
示す図であり、(b)はECCブロックの構造を示す図
である。
【図4】第1実施形態の識別情報挿入後のECCブロッ
クの構造を示す図である。
【図5】第1実施形態のデータの物理フォーマットを示
す図である。
【図6】第1実施形態の情報再生装置の概要構成を示す
ブロック図である。
【図7】第1実施形態の再生動作を示すフローチャート
である。
【図8】第2実施形態のカッティング装置を概要構成を
示すブロック図である。
【図9】第2実施形態の認証情報生成器の細部構成を示
すブロック図である。
【図10】第2実施形態の並替部の細部構成を示すブロ
ック図である。
【図11】第2実施形態のカッティング装置の動作を示
す図である。
【図12】第2実施形態の情報再生装置の概要構成を示
すブロック図である。
【図13】第2実施形態の解読回路の細部構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1…データ生成器 2…ECCエンコーダ 3…識別情報書込器 3’…認証情報書込器 4…エンコーダ 5…レーザ発生器 6…光変調器 7…対物レンズ 8…回転サーボ回路 9…回転検出器 10…送りサーボ回路 11…位置検出器 12…送りユニット 13…スピンドルモータ 14…レジスト 15…ガラス基板 16…認証情報生成器 20…データセクタ 21…ID情報 22…ID情報誤り訂正コード 23…予備データ 24、41、43…データ 25…エラー検出コード25 30、30’、30”…ECCブロック 31…ECC内符号 32…ECC外符号 33…データブロック 34…訂正ブロック 35…識別情報 40…レコーディングセクタ 42…シンクフレーム 50…DVD 51…光ピックアップ 52…RFアンプ 53、90…エラー訂正回路 54…スピンドルドライバ 55…スピンドルモータ 56…ビデオ回路 57…オーディオ回路 58…CPU 59…操作パネル 60…RAM 61…サーボ回路 62…フォーカスドライバ 63…トラッキングドライバ 64…復調回路 65…識別情報抽出回路 65’…認証情報抽出回路 66…表示部 70…キーデータ生成部 71…暗号化部 72…識別情報生成部 73…世代情報生成部 74…合成部 75…並替部 76…分割部 77…分割制御部 78…訂正符号付加部 79…位置情報生成部 80…バッファ 81…バッファ書込回路 82…バッファ読出回路 91…復元回路 92…解読回路 95…解読部選択回路 96-1…第1解読部 96-2…第2解読部 96-n…第n解読部 C、C’…カッティング装置 S、S’…情報再生装置 H、H’…ヘッダ KK…暗号化キーデータ N…認証情報 N’…並替認証情報 NN…分割認証情報 CM…訂正認証情報 PP…位置情報 EE…エラー訂正符号 P、P’…パラメータ Sd…データ信号 Sde…付加データ信号 Sdr…置換データ信号 Sr…記録データ信号 Sp…検出信号 Sfe…フォーカスエラー信号 Ste…トラッキングエラー信号 Sfd…フォーカス駆動信号 Std…トラッキング駆動信号 Srf…RF信号 Se…再生信号 Sw、Si、Swcm…識別情報信号 Sw'…訂正認証情報信号 Spo…位置信号 Scm、Swc…訂正信号 St…時刻信号 Sg…世代情報信号 Skk…暗号化キーデータ信号 Sk…キーデータ信号 Sm…合成信号 Smr…並替信号 Scw、Scr、Sbc…制御信号 Swa…書込アドレス信号 Sra…読出アドレス信号 Sec…訂正再生信号 Ssc…分割信号
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力すべき出力情報に対して当該出力情
    報の出力時におけるエラー訂正に用いられるエラー訂正
    符号を付加し、訂正符号付加出力情報を生成する付加工
    程と、 前記生成された訂正符号付加出力情報の一部を、前記出
    力情報が不法複写されたものでないことを示す識別情報
    に置換し、置換出力情報を生成する置換工程と、 を備えることを特徴とする情報生成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の情報生成方法におい
    て、 前記出力情報に対して、当該出力情報が不法複写された
    ものでないことを示す副識別情報を付加する副識別情報
    付加工程を更に備え、 前記付加工程において、前記副識別情報が付加された前
    記出力情報に対して前記エラー訂正符号を付加し、前記
    訂正符号付加出力情報を生成すると共に、 前記副識別情報Mと前記識別情報Nとが、予め設定され
    た関数fに基づいて、 【数1】M=f(N) の関係にあることを特徴とする情報生成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の情報生成方法に
    おいて、 前記エラー訂正符号は、内符号の検査シンボルと外符号
    の検査シンボルとにより構成されると共に、 前記置換工程において、前記内符号の検査シンボルと前
    記外符号の検査シンボルとが重複する部分の一部を前記
    識別情報に置換することを特徴とする情報生成方法。
  4. 【請求項4】 記録すべき記録情報に対して当該記録情
    報の再生時におけるエラー訂正に用いられるエラー訂正
    符号を付加して形成される訂正符号付加記録情報の一部
    を、前記記録情報が不法複写されたものでないことを示
    す識別情報に置換して形成される置換記録情報が記録さ
    れていることを特徴とする情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の情報記録媒体におい
    て、 前記訂正符号付加記録情報の一部が、前記識別情報及び
    前記置換記録情報内における当該識別情報の位置を示す
    位置情報に置換されて生成された前記置換出力情報が記
    録されていることを特徴とする情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の情報記録媒体に
    おいて、 前記識別情報が、前記記録情報が不法複写されたもので
    ないことを示す予め設定された原識別情報を構成する各
    符号を並べ替えることにより生成されていることを特徴
    とする情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の情報記録媒体におい
    て、 前記識別情報は、前記エラー訂正における訂正単位であ
    るエラー訂正単位について、複数の当該エラー訂正単位
    に対応する前記原識別情報内の符号を一度に並べ替える
    ことにより生成されていることを特徴とする情報記録媒
    体。
  8. 【請求項8】 請求項4から7のいずれか一項に記載の
    情報記録媒体において、 前記エラー訂正における訂正単位であるエラー訂正単位
    について、複数の当該エラー訂正単位に渡って一の前記
    識別情報が含まれるように前記訂正符号付加記録情報の
    一部が当該識別情報に置換されて生成された前記置換記
    録情報が記録されていることを特徴とする情報記録媒
    体。
  9. 【請求項9】 請求項4から8のいずれか一項に記載の
    情報記録媒体において、 暗号化時刻に対応した異なる暗号化処理により前記エラ
    ー訂正符号の付加前の前記記録情報が暗号化されている
    と共に、 前記識別情報には、当該暗号化における暗号化処理の内
    容及び前記暗号化時刻を示す世代情報が含まれているこ
    とを特徴とする情報記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の情報記録媒体におい
    て、 前記識別情報中に、前記暗号化処理に用いられた暗号化
    鍵情報が含まれていることを特徴とする情報記録媒体。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の情報記録媒体にお
    いて、 前記暗号化鍵情報が予め設定された暗号化処理により暗
    号化された後に前記識別情報中に挿入されていることを
    特徴とする情報記録媒体。
  12. 【請求項12】 請求項4から11のいずれか一項に記
    載の情報記録媒体において、 前記訂正符号付加記録情報の一部を、前記識別情報を前
    記記録情報の再生時にエラー訂正するための前記エラー
    訂正符号及び当該識別情報に置換して形成された前記置
    換記録情報が記録されていることを特徴とする情報記録
    媒体。
  13. 【請求項13】 請求項4から12のいずれか一項に記
    載の情報記録媒体において、 前記記録情報に対して、当該記録情報が不法複写された
    ものでないことを示す副識別情報が予め付加されてお
    り、 更に前記訂正符号付加記録情報が、前記副識別情報が付
    加された前記記録情報に対して前記エラー訂正符号を付
    加することにより形成されていると共に、 前記副識別情報Mと前記識別情報Nとが、予め設定され
    た関数fに基づいて、 【数2】M=f(N) の関係にあることを特徴とする情報記録媒体。
  14. 【請求項14】 請求項4から13のいずれか一項に記
    載の情報記録媒体において、 前記エラー訂正符号は、内符号の検査シンボルと外符号
    の検査シンボルとにより構成されると共に、 前記内符号の検査シンボルと前記外符号の検査シンボル
    とが重複する部分の一部が前記識別情報に置換されて記
    録されていることを特徴とする情報記録媒体。
  15. 【請求項15】 記録すべき記録情報に対して当該記録
    情報の再生時におけるエラー訂正に用いられるエラー訂
    正符号を付加して形成される訂正符号付加記録情報の一
    部を、前記記録情報が不法複写されたものでないことを
    示す識別情報に置換して形成される置換記録情報が記録
    されている情報記録媒体から前記記録情報を再生する情
    報再生方法であって、 前記情報記録媒体から前記置換記録情報を検出する検出
    工程と、 前記検出された置換記録情報から前記識別情報を抽出す
    る抽出工程と、 前記識別情報が抽出されたか否かを判定する判定工程
    と、 前記識別情報が抽出されたときのみ前記エラー訂正符号
    を用いて前記置換記録情報に対してエラー訂正を行い、
    前記記録情報を再生する再生工程と、 を備えることを特徴とする情報再生方法。
  16. 【請求項16】 記録すべき記録情報に対して当該記録
    情報の再生時におけるエラー訂正に用いられるエラー訂
    正符号を付加して形成される訂正符号付加記録情報の一
    部を、前記記録情報が不法複写されたものでないことを
    示す識別情報に置換して形成される置換記録情報が記録
    されている情報記録媒体から前記記録情報を再生する情
    報再生方法であって、 前記情報記録媒体から前記置換記録情報を検出する検出
    工程と、 前記検出された置換記録情報から前記識別情報を抽出す
    る抽出工程と、 前記識別情報が抽出されたか否かを判定する判定工程
    と、 前記エラー訂正符号を用いて前記検出された置換記録情
    報に対してエラー訂正を行うエラー訂正工程と、 前記識別情報が抽出されたときのみ前記エラー訂正され
    た置換記録情報に基づいて前記記録情報を再生する再生
    工程と、 を備えることを特徴とする情報再生方法。
  17. 【請求項17】 請求項15又は16のいずれか一項に
    記載の情報再生方法において、 前記記録情報に対して、当該記録情報が不法複写された
    ものでないことを示す副識別情報が予め付加されてお
    り、更に前記訂正符号付加記録情報が、前記副識別情報
    が付加された前記記録情報に対して前記エラー訂正符号
    を付加することにより形成されていると共に、前記副識
    別情報Mと前記識別情報Nとが、予め設定された関数f
    に基づいて、 【数3】M=f(N) の関係にあり、 前記抽出工程において、前記置換記録情報から前記識別
    情報及び前記副識別情報を抽出し、 前記判定工程において、前記識別情報が抽出されたか否
    か、及び前記識別情報Nと前記副識別情報Mとの関係
    が、前記関数fに基づいて、 【数4】M=f(N) の関係にあるか否かを判定し、 前記再生工程において、前記識別情報が抽出され、且
    つ、前記識別情報Nと前記副識別情報Mとの関係が、 【数5】M=f(N) の関係にあるときのみ前記記録情報を再生することを特
    徴とする情報再生方法。
  18. 【請求項18】 請求項15から17のいずれか一項に
    記載の情報再生方法において、 前記エラー訂正符号は、内符号の検査シンボルと外符号
    の検査シンボルとにより構成されると共に、 前記内符号の検査シンボルと前記外符号の検査シンボル
    とが重複する部分の一部が前記識別情報に置換されてい
    ることを特徴とする情報再生方法。
  19. 【請求項19】 出力すべき出力情報に対して当該出力
    情報の出力時におけるエラー訂正に用いられるエラー訂
    正符号を付加し、訂正符号付加出力情報を生成する付加
    手段と、 前記生成された訂正符号付加出力情報の一部を、前記出
    力情報が不法複写されたものでないことを示す識別情報
    に置換し、置換出力情報を生成する置換手段と、 を備えることを特徴とする情報生成装置。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の情報生成装置にお
    いて、 前記置換手段は、前記生成された訂正符号付加出力情報
    の一部を、前記識別情報及び前記置換出力情報内におけ
    る当該識別情報の位置を示す位置情報に置換し、前記置
    換出力情報を生成することを特徴とする情報生成装置。
  21. 【請求項21】 請求項19又は20に記載の情報生成
    装置において、 前記出力情報が不法複写されたものでないことを示す予
    め設定された原識別情報を構成する各符号を並べ替えて
    前記識別情報を生成する並替手段を更に備えると共に、 前記置換手段は、前記生成された訂正符号付加記録情報
    の一部を、前記生成された識別情報に置換し、前記置換
    出力情報を生成することを特徴とする情報生成装置。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の情報生成装置にお
    いて、 前記並替手段は、前記エラー訂正における訂正単位であ
    るエラー訂正単位について、複数の当該エラー訂正単位
    に対応する前記原識別情報内の符号を一度に並べ替えて
    前記識別情報を生成することを特徴とする情報生成装
    置。
  23. 【請求項23】 請求項19から22のいずれか一項に
    記載の情報生成装置において、 前記置換手段は、前記エラー訂正における訂正単位であ
    るエラー訂正単位について、複数の当該エラー訂正単位
    に渡って一の前記識別情報が含まれるように前記訂正符
    号付加出力情報の一部を当該識別情報に置換することを
    特徴とする情報生成装置。
  24. 【請求項24】 請求項19から23のいずれか一項に
    記載の情報生成装置において、 暗号化時刻に対応して異なる暗号化処理により前記エラ
    ー訂正符号の付加前の前記出力情報を暗号化する暗号化
    手段を更に備えると共に、 前記識別情報には、当該暗号化手段における暗号化処理
    の内容及び前記暗号化時刻を示す世代情報が含まれてい
    ることを特徴とする情報生成装置。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の情報生成装置にお
    いて、 前記識別情報中に、前記暗号化手段における暗号化処理
    に用いられた暗号化鍵情報が含まれていることを特徴と
    する情報生成装置。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の情報生成装置にお
    いて、 前記暗号化鍵情報を予め設定された暗号化処理により暗
    号化した後に前記識別情報中に挿入する暗号化挿入手段
    を更に備えることを特徴とする情報生成装置。
  27. 【請求項27】 請求項19から26のいずれか一項に
    記載の情報生成装置において、 前記置換手段は、前記訂正符号付加出力情報の一部を、
    前記識別情報を前記出力情報の出力時にエラー訂正する
    ための前記エラー訂正符号及び当該識別情報に置換して
    前記置換記録情報を生成することを特徴とする情報生成
    装置。
  28. 【請求項28】 請求項19から27のいずれか一項に
    記載の情報生成装置において、 前記出力情報に対して、当該出力情報が不法複写された
    ものでないことを示す副識別情報を付加する副識別情報
    付加手段を更に備え、 前記付加手段は、前記副識別情報が付加された前記出力
    情報に対して前記エラー訂正符号を付加し、前記訂正符
    号付加出力情報を生成すると共に、 前記副識別情報Mと前記識別情報Nとが、予め設定され
    た関数fに基づいて、 【数6】M=f(N) の関係にあることを特徴とする情報生成装置。
  29. 【請求項29】 請求項19から28のいずれか一項に
    記載の情報生成装置において、 前記エラー訂正符号は、内符号の検査シンボルと外符号
    の検査シンボルとにより構成されると共に、 前記置換手段は、前記内符号の検査シンボルと前記外符
    号の検査シンボルとが重複する部分の一部を前記識別情
    報に置換することを特徴とする情報生成装置。
  30. 【請求項30】 記録すべき記録情報に対して当該記録
    情報の再生時におけるエラー訂正に用いられるエラー訂
    正符号を付加して形成される訂正符号付加記録情報の一
    部を、前記記録情報が不法複写されたものでないことを
    示す識別情報に置換して形成される置換記録情報が記録
    されている情報記録媒体から前記記録情報を再生する情
    報再生装置であって、 前記情報記録媒体から前記置換記録情報を検出する検出
    手段と、 前記検出された置換記録情報から前記識別情報を抽出す
    る抽出手段と、 前記識別情報が抽出されたか否かを判定する判定手段
    と、 前記エラー訂正符号を用いて前記検出された置換記録情
    報に対してエラー訂正を行うエラー訂正手段と、 前記識別情報が抽出されたときのみ前記エラー訂正され
    た置換記録情報に基づいて前記記録情報を再生する再生
    手段と、 を備えることを特徴とする情報再生装置。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の情報再生装置にお
    いて、 前記記録情報に対して、当該記録情報が不法複写された
    ものでないことを示す副識別情報が予め付加されてお
    り、更に前記訂正符号付加記録情報が、前記副識別情報
    が付加された前記記録情報に対して前記エラー訂正符号
    を付加することにより形成されていると共に、前記副識
    別情報Mと前記識別情報Nとが、予め設定された関数f
    に基づいて、 【数7】M=f(N) の関係にあり、 前記抽出手段は、前記置換記録情報から前記識別情報及
    び前記副識別情報を抽出し、 前記判定手段は、前記識別情報が抽出されたか否か、及
    び前記識別情報Nと前記副識別情報Mとの関係が、前記
    関数fに基づいて、 【数8】M=f(N) の関係にあるか否かを判定し、 前記再生手段は、前記識別情報が抽出され、且つ、前記
    識別情報Nと前記副識別情報Mとの関係が、 【数9】M=f(N) の関係にあるときのみ前記記録情報を再生することを特
    徴とする情報再生装置。
  32. 【請求項32】 請求項30又は31に記載の情報再生
    装置において、 前記エラー訂正符号は、内符号の検査シンボルと外符号
    の検査シンボルとにより構成されると共に、 前記内符号の検査シンボルと前記外符号の検査シンボル
    とが重複する部分の一部が前記識別情報に置換されてい
    ることを特徴とする情報再生装置。
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