JP3800001B2 - 記録媒体、記録装置、再生装置及び記録再生方法 - Google Patents

記録媒体、記録装置、再生装置及び記録再生方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は記録媒体、記録装置、再生装置及び記録再生方法に係り、特に不正なコピーを防止するための記録媒体、その記録媒体にコンテンツデータを記録する記録装置、その記録媒体からコンテンツデータを再生する再生装置及び記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、著作権保護のために、記録媒体に記録されたコンテンツデータの不正コピーを防止する方法が種々提案されている(例えば、特開平2−287970号公報、特開平9−91781号公報、特開2000−113586号公報など)。特開平2−287970号公報には、記録媒体から読み出した媒体識別コードを記録装置内の不揮発性メモリに入力して、暗号コードの記録配置アドレスを得てアクセスして暗号コードを解読し、媒体識別コードが記録装置内の不揮発性メモリに登録されていない場合には記録/再生を禁止する記録再生方法が開示されている。
【0003】
また、特開平9−91781号公報には、記録媒体上には記録媒体毎に異なる媒体識別コード(不可逆性記録)と媒体識別コードが記録されているか否かを判定する媒体判定コード(不可逆性記録又はピットで形成)があり、両者を使い記録媒体が正規か否かを判別する記録再生方法が開示されている。更に、特開2000−113586号公報には、暗号化コンテンツと共にコンテンツを利用するための鍵を媒体に記録して、媒体固有のIDと組み合わせてコピーしたディスクの利用を許可したり、課金を可能とする方法が開示されている。
【0004】
ところで、共通の記録フォーマットでデータを記録する、コンパクトディスク(CD)とCD−R、CD−R/Wなどの円盤状記録媒体では、データ書き込みを制限する媒体識別方法は特段ない。このため、CDとCD−R、CD−R/Wの場合、ドライブ(記録装置)が媒体に物理信号的に記録さえできれば、本来は書き込み型媒体にコピーしてはならないCD上の音楽情報や、コンピュータソフト等が自由に複製できてしまう欠点がある。
【0005】
そこで、DVD(Digital Versatile Disk)では、CDの事例を教訓にリードイン領域にあるコントロールデータ内にあるフィジカル・フォーマット・インフォーメーション(Physical format information)に物理情報として規格書の種類とバージョンを表すブックタイプ・アンド・パートバージョン(Book Type and part version)が容易に読み取り可能な状態で(生のデータで)記録されている。そして、記録装置はリードイン領域にある物理情報を記録前にチェックして、記録してはいけない媒体へは記録しない(できないのではない)ように強く推奨している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、現実には上記DVDの規格書は基本的に公開が原則であり秘匿性が低く、媒体の種類を表すデータの記録位置や記録するデータの内容は公開されているも同然である。また記録されているデータも高々1バイトのしかも裸のデータであり、ドライブ(記録装置)が媒体に物理信号を記録さえできれば、機器の改造やドライバソフトの改変などにより前記の制御データを改竄して、本来は許可されない媒体への違法な記録が容易にできてしまう。
【0007】
結局、ドライブ(記録装置)が媒体に物理的に信号を記録でき、その信号フォーマットやデータ構造規格が読み出し専用媒体と互換性を持つようになっている媒体(例えばCD類、DVD類)では、媒体相互間で許可されない違法な記録による媒体、つまり著作物の複製ができてしまうという宿命を持つ。
【0008】
更に、最近ではパッケージメディアの作成数量が少量多品種になり、従来はパッケージメディアには使われなかったCD−RやDVD−Rのような媒体が、一度だけ書き込み可能であるという特性を生かして、従来は読み出し専用媒体で行われていたパッケージメディアの製作に使われ始めている。すなわち、従来よりパッケージメディアとして使用されていたCD−ROMやDVD−ROMにコンテンツデータなどの情報信号を記録するには、大規模な工場設備が必要であり、一般市販の記録装置ではCD−ROMやDVD−ROMへの不正コピーは不可能であり、その製作には費用がかなりかかる。
【0009】
このため、上記の少量出版ではCD−ROMやDVD−ROMでパッケージメディアとして提供すると、費用がかかるために、CD−ROMやDVD−ROMに比べて極めて安価に作成できるCD−RやDVD−Rのような媒体が、パッケージメディアの製作に使われるようになってきている。しかし、CD−R、CD−R/WやDVD−Rはブランクディスクとして一般に市販されており、複写されては困るパッケージメディアを製作した媒体であるCD−RやDVD−Rと、容易に入手できるCD−R、CD−R/WやDVD−Rのブランクディスクとに区別がない。
【0010】
前述したように、CD−R、CD−R/WやDVD−Rの場合、ドライブ(記録装置)が媒体に物理信号的に記録さえできれば、本来は書き込み型媒体にコピーしてはならないパッケージメディアを製作した媒体であるCD−RやDVD−Rの少量出版の音楽情報や、コンピュータソフト等のコンテンツデータが同一の書き込み方法で自由に複製できてしまう欠点がある。
【0011】
このような矛盾があるにもかかわらず、書き込み可能な媒体による少量出版のパッケージを作成せざるを得ないコンテンツサイドから上記の不正なコピー(複製)を規制する技術が強く望まれている。しかし、前述した各公報記載の従来の不正コピー防止方法では、CD−R、CD−R/WやDVD−Rなどのブランクディスクに対して、再生可能な情報信号の記録が行えるのか、再生が正常にできないような情報信号の記録しかできないのかの選択ができず、対応が不十分である。
【0012】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、機器の改造やドライバソフトの改変などによりデータを改竄して許可されない媒体への違法な記録、再生を防止し得る記録媒体、記録装置、再生装置及び記録再生方法を提供することを目的とする。
【0013】
また、本発明の他の目的は、少量出版のようなパッケージメディアの用途に対応可能な記録媒体、記録装置、再生装置及び記録再生方法を提供することにある。
【0014】
更に、本発明の他の目的は、上位互換性を実現可能な記録媒体、記録装置、再生装置及び記録再生方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の記録媒体は、書き込み専用又は書き換え可能な第1の領域と、媒体の製造時にのみ記録可能でユーザにより改変できない、物理的に読み出し専用の第2の領域とが設けられており、複数の記録装置用暗号化キーの中から選択された、記録が許可された記録装置に割り当てられた一つの記録装置用暗号化キーを用いて、所定のキーデータを暗号化した第1の暗号化データと、複数の記録装置用暗号化キーとは異なる値で、再生が許可された再生装置に割り当てられた再生装置用暗号化キーで所定のキーデータを暗号化した第2の暗号化データとが、第2の領域に予め記録され、かつ、第1の領域が初期化状態で未記録であることを特徴とする。
【0016】
この発明では、ユーザにより改変できない読み出し専用の第2の領域に、記録が許可された記録装置に割り当てられた一つの記録装置用暗号化キーを用いて、所定のキーデータを暗号化した第1の暗号化データと、再生装置に割り当てられた再生装置用暗号化キーで所定のキーデータを暗号化した第2の暗号化データとが予め記録されているので、物理的記録方法が同じ未記録記録媒体でも、第1の領域にコンテンツデータを記録する記録装置や、第1の領域に記録されたコンテンツデータを再生する再生装置の指定が記録媒体上で可能になる。
【0017】
ここで、上記の第1の暗号化データ及び第2の暗号化データを複数記録するようにした場合は、複数の記録装置や複数の再生装置に対応できる。
【0018】
また、上記の目的を達成するため、本発明の記録装置は、記録媒体の第2の領域から第1の暗号化データを読み出す読み出し手段と、予め割り当てられた記録装置用暗号化キーを復号鍵として用いて、読み出し手段により読み出された第1の暗号化データを復号して暫定キーデータを得る復号手段と、復号手段により復号された暫定キーデータで、記録するコンテンツデータを暗号化して暗号化コンテンツデータを生成する暗号化手段と、暗号化コンテンツデータを記録媒体の第1の領域に書き込む記録手段とを有する構成としたものである。
【0019】
この発明では、記録装置に割り当てられた記録装置用暗号化キーと、第1の領域が未記録であるブランクメディアを製造する際に使った、記録することを許可する記録装置用の暗号鍵とが同じである場合に限り、暫定キーデータとして第2の領域に記録されている、第1の暗号化データを復元でき、この所定のディスクキーを暗号鍵として記録するコンテンツデータを暗号化した暗号化コンテンツデータを記録することができ、再生装置での再生が可能とすることができる。
【0020】
また、上記の目的を達成するため、本発明の再生装置は、第2の領域から第2の暗号化データを読み出す第1の読み出し手段と、第1の領域から暗号化コンテンツデータを読み出す第2の読み出し手段と、予め割り当てられた再生装置用暗号化キーを復号鍵として用いて、第1の読み出し手段により読み出された第2の暗号化データを復号して再生キーデータを得る第1の復号手段と、第2の読み出し手段により読み出された暗号化コンテンツデータを、第1の復号手段により復号された再生キーデータで復号して再生コンテンツデータを得る第2の復号手段とを有する構成としたものである。
【0021】
この発明では、再生する記録媒体が、その第1の領域に不正又は改造された記録装置で記録制限を破ってコンテンツデータを記録した媒体である場合は、記録装置でコンテンツデータの暗号化に用いたキーデータが、第2の暗号化データを暗号化するときに用いた所定のキーデータと異なるため、再生キーデータを復号鍵として暗号化コンテンツデータを復号しても、正しいコンテンツデータの復号ができないようにできる。
【0022】
ここで、再生が許可された再生装置に割り当てられた一又は二以上の再生装置用暗号化キーを用いて暗号化された一又は二以上の第2の暗号化データが予め第2の領域に記録されている場合は、個々の再生装置に異なる再生装置用暗号化キーを割り当てることで、再生制限、つまり再生が許可される再生装置と再生可能な媒体との組み合わせに制限を加えることができる。
【0023】
また、上記の目的を達成するため、本発明の記録再生方法は、書き込み専用又は書き換え可能な第1の領域と、媒体の製造時にのみ記録可能でユーザにより改変できない、物理的に読み出し専用の第2の領域とが設けられており、複数の記録装置用暗号化キーの中から選択された、記録が許可された記録装置に割り当てられた一つの記録装置用暗号化キーを用いて、所定のキーデータを暗号化した第1の暗号化データと、複数の記録装置用暗号化キーとは異なる値で、再生が許可された再生装置に割り当てられた再生装置用暗号化キーで所定のキーデータを暗号化した第2の暗号化データとが、第1の領域に予め記録され、かつ、第1の領域が初期化状態で未記録である記録媒体の第2の領域にコンテンツデータを記録し、再生する記録再生方法であって、記録媒体の第2の領域から第1の暗号化データを読み出す第1のステップと、予め割り当てられた記録装置用暗号化キーを復号鍵として用いて、第1のステップにより読み出された第1の暗号化データを復号して暫定キーデータを得る第2のステップと、暫定キーデータで、記録するコンテンツデータを暗号化して暗号化コンテンツデータを生成する第3のステップと、暗号化コンテンツデータを記録媒体の第1の領域に書き込む第4のステップと、第2の領域から第2の暗号化データを読み出す第5のステップと、第1の領域から暗号化コンテンツデータを読み出す第6のステップと、予め割り当てられた再生装置用暗号化キーを復号鍵として用いて、第5のステップにより読み出された第2の暗号化データを復号して再生キーデータを得る第7のステップと、第6のステップにより読み出された暗号化コンテンツデータを、再生キーデータで復号して再生コンテンツデータを得る第8のステップとを含むことを特徴とする。
【0024】
ここで、上記の第1の暗号化データ及び第2の暗号化データは、所定のキーデータを別々に暗号化した複数の第1の暗号化データのうち、記録が許可された記録装置に割り当てられた一又は二以上の記録装置用暗号化キーを用いて暗号化された一又は二以上の第1の暗号化データと、所定のキーデータを別々に暗号化した複数の第2の暗号化データのうち、再生が許可された再生装置に割り当てられた一又は二以上の再生装置用暗号化キーを用いて暗号化された一又は二以上の第2の暗号化データとしてもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になる記録媒体の一実施の形態の構成図を示す。同図において、記録媒体である光ディスク1は、最内周領域2の外縁から始まり外周リードアウト領域3の内周までデータが記録される。この光ディスク1の記録領域は、ディスク外周部分にある記録装置において書き込み専用若しくは書き換えが可能なユーザデータ領域4からなる第1の領域と、内周部分にある読み出し専用のリードイン領域5からなる第2の領域により構成される。
【0026】
第1の領域の内周側に位置するリードイン領域(第2の領域)5には、後述するが、作成(製造)されたブランクメディアが記録を許可する記録装置を選択できるようにするための暗号化データの他に、ディスクの物理フォーマットで定められた様々な制御データが「コントロールデータ」として読み出し専用となるよう、例えば原盤に記録するデータをレーザによりカッティングし原盤を作成した後、その原盤からスタンパを作成し、ポリカ等の樹脂で成型しピットデータとして記録する。
【0027】
第2の領域5は当初未記録状態であるが、グルーブと呼ばれる書き込み時のトラッキング案内溝が連続的に予め成型されており、記録装置は第2の領域5への書き込みの際、この案内溝をトレースすることで正しいトラック上にデータを書き込みできるようになっている。
【0028】
次に、本発明の記録装置の第1の実施の形態について説明する。図2は本発明になる記録装置(プリフォーマッタ)の第1の実施の形態のブロック図を示す。同図において、コンテンツが未記録の光ディスク1には第2の領域5の読み出し専用のリードイン領域に、予め暗号化したデータを記録するため、図2に示すプリフォーマッタにより原盤にピットにより暗号化データが記録される。すなわち、この第2の領域5に記録されるデータは、作成(製造)されたブランクメディアが記録を許可する記録装置を選択できるようにするためのデータである。プリフォーマッタの出力はカッティングマシンに入力されレーザにより読み出し専用領域である第2の領域5の部分に読み出し専用の記録がされる。プリフォーマッタは、ディスク製造工場に設けられるものである。
【0029】
次に、図2に示すプリフォーマッタ(記録装置)について説明する。プリフォーマッタのディスクキーデータ暗号化回路11及び12には、ディスクキー(Kd)と呼ばれ記録時にコンテンツのスクランブルに利用される任意のデータがそれぞれ入力される。このプリフォーマッタには、記録を許可する記録装置の分類により複数の異なった暗号化キー(KR−1、2、3)が予め用意されており、作成(製造)する媒体の種類に応じてキー選択回路13で、その中の一つの暗号化キーを選択する。
【0030】
ディスクキーデータ暗号化回路11は、キー選択回路13で選択された暗号化キーで前記のディスクキー(Kd)を暗号化し、記録装置用の暗号化データ(Ekr)を生成する。また、ディスクキーデータ暗号化回路12は、前記のディスクキー(Kd)を、再生装置用に用意された暗号化キー(KP)14で暗号化し、再生装置用の暗号化データ(Ekp)を生成する。
【0031】
生成された2つの暗号化データEkr、Ekpは、データ結合器15にそれぞれ供給されて所定のフォーマットにより結合され、前記ディスクの物理フォーマットで定められた様々な制御データである「コントロールデータ」と共にカッティングマシンに入力され、レーザにより光ディスク1の読み出し専用領域である第2の領域5に記録(プリレコーディング)される。
【0032】
図3(a)はプリレコーディングされるリードイン領域5のフォーマット構成の一例を示す。リードイン領域5内のコントロールデータ領域18には、暗号化データのほかにディスクの物理フォーマットで定められた様々な制御データが「コントロールデータ」として記録される。コントロールデータは、図3(b)に示すように、読み出しエラーに対応するため16物理セクタを単位として複数回(例えば192回)繰り返し記録される。
【0033】
図3(c)は繰り返される16物理セクタの内容で、第1セクタにはディスクの物理情報が、第2セクタにはディスク製造業者が自由に使える領域である。通常のDVDでは以降の第3セクタから最終の第16セクタまでは著作権者の予約領域で空いているが、本実施の形態では図3(d)に示すように、第3番目のセクタに、生成された暗号化データEkr、Ekpを記録するものとする。
【0034】
光ディスク1の第1の領域(ユーザデータ領域4及び外周リードアウト領域3)はこの段階では未記録で、記録時に使われる案内溝(グルーブ)を原盤に記録しておく。この第1の領域のフォーマットは光ディスク1の種類(CD−RAM、CD−R、CD−R/W)により異なる。
【0035】
次に、原盤からマザー、マスター、スタンパを複製して、金型であるスタンパを使い射出成型などでポリカなどの樹脂をディスクとして成型する。成型されたディスクには更にスパッタ装置などで記録膜、反射膜を付け、最終的に腐食防止のため保護膜を塗布し必要であればレーベル印刷などを施しブランクディスクとして供給、販売する。この時、第1の領域は未だ未記録状態である。
【0036】
次に、ディスクキー(Kd)を暗号化する暗号化キー(KR−1、2、3)と媒体に記録される2つの暗号化データEkr、Ekpの関係および、暗号化データが記録されたブランクメディアと記録装置の関係について、図4と共に説明する。
【0037】
図4(a)において、縦軸は作成するブランクメディアの種類、横軸は作成の際に用いる暗号化キー、表の中身はそれぞれのブランクメディアに記録される暗号化データを示している。例えば、少量出版をするための専用メディア(記録メディアー1)を作成する場合、ディスクキーKdの暗号化には暗号化キーKR−1を選択する。これにより、暗号化データはEkr−1となり、これが記録を許可する記録装置の分類を示すデータとなる。また、ディスクキー(Kd)を再生装置用に用意された暗号化キー(KP)で暗号化したデータEkpは、記録装置には無関係で共通であるから記録装置の分類に関わらず記録される。
【0038】
同様に、有料のコンテンツ記録用メディア、つまり少量出版やフリーコンテンツの記録に使われたくない専用媒体(記録メディアー2)を作るには、図4(a)に示すように、ディスクキーKdの暗号化に暗号化キーKR−2を選択する。これにより、暗号化データはEkr−2となり、これが記録を許可する記録装置の分類を示すデータとなる。また、ディスクキー(Kd)を再生装置用に用意された暗号化キー(KP)で暗号化したデータEkpは、記録装置には無関係で共通であるから記録装置の分類に関わらずEkpである。
【0039】
更に、フリー(著作権を主張しない)コンテンツを記録用ブランクメディア(記録メディアー3)を作るには、ディスクキーKdの暗号化に暗号化キーKR−3を選択する。これにより、ディスクキー(Kd)を暗号化した暗号化データはEkr−3となり、これが記録を許可する記録装置の分類を示すデータとなる。またディスクキー(Kd)を再生装置用に用意された暗号化キー(KP)で暗号化したデータEkpは、記録装置には無関係で共通であるから記録装置の分類に関わらずEkpである。
【0040】
コンテンツデータを記録する記録装置での詳細な動作は後述するが、これら目的別に異なる暗号化データが記録されたブランクディスクに対する記録装置の対応をまとめたものが図4(b)である。記録装置#1は少量出版用の記録装置であり、通常は一般に市販されるものではなく、工場(コンテンツ制作側)に設置される装置であり、記録時に暗号化データを解くためのキーとしてKR−1が予め割り当てられ実装されている。従って、暗号化データEkrが暗号化キーKR−1を鍵として暗号化されているEkr−1の場合には復号が可能であり、この記録装置でEkr−1を復号すれば、少量出版をするための専用メディア(記録メディアー1)にコンテンツを記録する場合には復号の結果正しいディスクキーKdが得られる。
【0041】
その後、それを用いて記録するコンテンツを暗号化するので、詳細な動作は後述するが再生装置で使われるコンテンツ復号用のキーは常にKdであることから、この記録装置では少量出版をするための専用メディア(記録メディアー1)にコンテンツを正しく記録/再生できる。
【0042】
しかし、記録装置#1で少量出版専用メディア(記録メディアー1)以外のブランクメディアを使用して記録しようとすると、記録装置#1に実装されている暗号鍵はKR−1であるのにブランクメディアに入っている暗号化データは異なる暗号化キーで暗号化されたEkr−1以外であるから正しいディスクキーKdは得られず、間違ったディスクキーK’dを使ってコンテンツを暗号化することになる。その記録済みメディアを再生装置で再生すると、再生装置で使われるコンテンツ復号用のキーは常にKdであるから、前記記録装置で間違ったディスクキーK’dで暗号化されたコンテンツデータを再生装置では正しく復号できずコンテンツを利用できない。
【0043】
同様に、記録装置#2は有料コンテンツ記録用の記録装置であり、通常は一般に市販されるものではなく、有料コンテンツの利用料金を予め支払った限定された利用者にのみ設置が許可される装置であり、記録時に暗号化データを解くためのキーとしてKR−2が予め割り当てられ実装されている。記録装置#3は、フリーコンテンツ記録用の記録装置であり、通常は一般に市販されるものであり、記録時に暗号化データを解くためのキーとしてKR−3が予め割り当てられ実装されている。
【0044】
従って、暗号化データEkrが暗号化キーKR−2を鍵として暗号化されているEkr−2の場合には記録装置#2で復号が可能であり、暗号化キーKR−3を鍵として暗号化されているEkr−3の場合には記録装置#3で復号が可能であり、復号可能である記録装置でのみ復号の結果正しいディスクキーKdが得られ、正しく再生できるようにコンテンツを記録することができる。
【0045】
このように、予め記録が許可された媒体と記録装置の組み合わせ以外では、記録されている暗号化コンテンツデータは利用価値の無いランダムデータとなり、媒体と記録装置の組み合わせに制限をかけることができるわけである。
【0046】
次に、コンテンツデータを記録する記録装置の基本的な動作を説明する。図5は本発明になる記録装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。同図において、記録装置はコンテンツデータを記録する前に、ブランクメディアである光ディスク1の第2の領域5にプリレコーディングされているコントロールデータを読み出して、記録装置用暗号化データEkrを読み出す。
【0047】
読み出された暗号化データEkrは、ディスクキーデータ復号回路20に供給され、ここで記録装置に予め割り当てられ実装されている暗号化キー(KR−m)を使って暫定ディスクキーK’dに復号される。次に、記録されるコンテンツデータ(Dav)21は、コンテンツデータ暗号化回路22に供給され、ここでディスクキーデータ復号回路20により復号された暫定ディスクキーK’dを暗号鍵として暗号化されてEdavとされ、更にデータフォーマットを整え、誤り訂正符号(ECC)付加し、更に変調等の所定の信号処理が施されて光ディスク1の第1の領域(ユーザデータ領域)4に書き込まれる。
【0048】
ここで、コンテンツデータの記録を行う記録装置とブランクメディアの組み合わせが「記録を許可されている組み合わせ」の場合、光ディスク1から読み出された暗号化データEkrは、記録装置に予め割り当てられ実装されている暗号化キーKR−mと同じ暗号化キー(例えば、記録装置#1と記録メディア−1であれば双方ともKR−1)で、ディスクキーKdを暗号化しているはずなので、暫定ディスクキーK’dはディスクキーKdと必ず同じになる。
【0049】
そのディスクキーKdを用いて記録するコンテンツデータDavを暗号化した暗号化コンテンツデータEdavを記録することになるので、この記録装置で記録された記録済みディスクは、再生装置でコンテンツ復号用のキーKdで復号されなければコンテンツを正しく再生できない。従って、記録を行う記録装置とブランクメディアの組み合わせが「記録を許可されている組み合わせ」の場合、暫定ディスクキーK’dはディスクキーKdと必ず同じになるのでコンテンツデータを正しく記録、再生できることになる。
【0050】
一方、許可されていない記録装置とブランクメディアの組み合わせでコンテンツデータの記録を強行すると、コンテンツデータ記録前に光ディスク1から読み出された暗号化データEkrが、記録装置に予め割り当てられ実装されている暗号化キーKR−mと異なる暗号化キーで、ディスクキーKdを暗号化しているデータであるはずなので、暫定ディスクキーK’dはディスクキーKdと必ず異なったものとなる。
【0051】
その暫定ディスクキーK’d(≠Kd)を用いてコンテンツデータDavをコンテンツ暗号化した暗号化コンテンツデータEdavを記録した記録済みディスクを再生装置で再生したとしても、再生装置で使われるコンテンツ復号用のキーは常にKdであるから、コンテンツデータを復号しようとしても正しく復号できず、無意味なデータとなりコンテンツを利用できない。
【0052】
上記で説明した正規の記録以外の不正な記録方法について考えてみる。まず違法な記録を実現するには、プリレコーディングされた暗号化データEkr、Ekpを他のブランクメディア(例えば記録メディア−1のEkr−1を記録メディア−2)に転写すれば実現できることになるが、記録再生制限に関わる暗号化データEkr、Ekpは第2の領域5の読み出し専用(ROM)領域に記録されており、その改変は不可能であり、マスタリング装置等の大規模な工場設備が必要であり、容易に転写・改変できるものではない。
【0053】
また、異なるEkrから正しいディスクキーKdを得ようとしても、従来のDVDのリードイン領域にあるコントロールデータ内にあるブックタイプ・アンド・パートバージョン(Book Type and part version)と異なり、暗号化データEkr、Ekpは従来のDVDの媒体識別フラグのように容易に読み取り可能な状態(生のデータ)で記録されていないので、暗号アルゴリズムや暗号化鍵が判らないかぎり解読は容易ではない。
【0054】
次に、暗号化の具体的一例について説明する。暗号化はDESやRSAなど公知の方法でも構わない。暗号化にはキーデータを初期値にM系列の乱数を発生させ暗号化したいデータと排他的論理和をとる方法とする。復号化は暗号化と同様にキーデータを初期値にM系列の乱数を発生させ復号したいデータと排他的論理和をとれば元のデータが復元できる。
【0055】
図6(a)はPN乱数発生器の一例の回路図を示す。同図において、PN乱数発生器は、4段縦続接続されたD型フリップフロップ241〜244による4ビットシフトレジスタと、最終段のD型フリップフロップ244のQ出力データと初段のD型フリップフロップ241のQ出力データとを入力として受ける排他的論理和(EOR)回路25と、EOR回路25の出力信号を位相反転して初段のD型フリップフロップ241のD入力端子に帰還入力するインバータ26とから構成されており、M系列(最長線形符号系列)を用いた擬似乱数発生回路を構成している。
【0056】
M系列はレジスタへの初期値及び帰還回路(EOR回路25及びインバータ26)の構成により、レジスタのクロック毎に出力に現れるビットパターンが異なり、最長2n−1の周期を持つ擬似乱数パターンが得られる。この特性を活かしてデータのスクランブルを始め、通信分野(スペクトラム拡散方式など)に多用されている。
【0057】
図6(a)に示すPN乱数発生器は、4ビットのシフトレジスタを用いており、PN符号長15クロックで、例えばシフトレジスタの初期値として「0000」binをロードしてクロック毎にシフトレジスタをビットシフトすると、その出力には図7(a)に示すように、”0”に始まり15クロックを1周期とする疑似乱数が得られる。
【0058】
また、シフトレジスタの初期値として例えば「1001」binをロードしてクロック毎にシフトレジスタをビットシフトすると、その出力には図7(b)に示すように”1”に始まり15クロックを1周期とする、図7(a)とは異なるパターンの疑似乱数が得られる。
【0059】
このような疑似乱数を発生するPN乱数発生器29は、図6(b)に示すように入力データとPN乱数とを乗算する乗算器30と共にスクランブラ28を構成することができる。スクランブラ28は前述したディスクキーデータ暗号化回路11、12、コンテンツデータ暗号化回路22などとして用いることができ、同じ入力データであっても、乗算器30から出力される暗号化データは、PN乱数発生器29の初期値によって擬似乱数が異なるために、PN乱数発生器29の初期値によって異なる。
【0060】
また、上記のPN乱数発生器29は、図6(c)に示すように、暗号化データとPN乱数を乗算する乗算器33と共にデスクランブラ32を構成することができる。デスクランブラ32は、前述したディスクキーデータ復号回路20などとして用いることができ、PN乱数発生器29の初期値(キーデータ)と帰還回路の構成を知らないと、正しく元のデータを復元する事はできない。これによりデータを秘匿する事が可能になる。
【0061】
なお、図6ではPN乱数発生器のレジスタ長を説明のために4ビットとしたので疑似乱数の発生周期は15クロックであるが、レジスタ長を更に長く例えば40ビットや64ビットにする事でPN乱数発生器のパターン周期は飛躍的に長くなり、出力される疑似乱数のパターンもより複雑で長周期となり、暗号化回路11、12、22の出力はさらに解読しにくくなり、秘匿性が高まる。
【0062】
次に、本発明になる再生装置の第1の実施の形態について説明する。図8は本発明になる再生装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。同図において、再生装置は記録時と同様にコンテンツデータを再生する前に、記録済みメディアである光ディスク1の第2の領域5にプリレコーディングされているコントロールデータを読み出し、同時に再生装置用暗号化データEkpを読み出す。
【0063】
読み出された再生装置用暗号化データEkpは、ディスクキーデータ復号回路35に供給され、ここで再生装置に予め割り当てられ実装されている再生装置用の暗号化キーKPを使ってディスクキーKdに復号される。再生装置では再生装置用の暗号化キーKPは常に媒体に記録されている暗号化データEkpを暗号化したキーと同じである。
【0064】
次に、記録済みの光ディスク1の第1の領域(ユーザデータ領域)4に記録されている暗号化されたコンテンツデータEdavが読み出されてコンテンツデータ復号回路36に供給され、ここで既にディスクキーデータ復号回路35で復号されている再生ディスクキーKdを復号キーとして復号化される。既に記録装置のところで説明したように、記録を行う記録装置とブランクメディアの組み合わせが記録を許可されている組み合わせの場合、コンテンツデータを暗号化するキーはディスクキーKdで暗号化しているはずなので、光ディスク1から読み出した暗号化コンテンツデータEdavは、コンテンツデータ復号回路36で再生ディスクキーKdを用いて復号され、正しいコンテンツデータ(Dav)37が得られる。
【0065】
これに対し、正しくない組み合わせの記録であれば記録時にコンテンツデータを暗号化するキーはK’d≠Kdとなり、再生時の復号キーKdと異なってしまうため、光ディスク1から読み出した暗号化コンテンツデータEdavは、コンテンツデータ復号回路36で本来の再生ディスクキーKdと異なるディスクキーを用いて復号されることとなり、復号したコンテンツデータは無意味なデータとなりコンテンツデータを正常に再生できないことになる。従って、結果として不正コピーを防止することができる。
【0066】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。前記の第1の実施の形態は基本形であり、実際には上位の例えば少量出版用の記録装置でフリー(著作権を主張しない)コンテンツを記録することしかできないブランクメディア(記録メディアー3)に記録できないことは不便である。そこで、この第2の実施の形態では、上記の問題を解決するため、暗号化データEkrを複数記録して複数の記録装置に対応することができるようにしたものである。
【0067】
まず、本発明の第2の実施の形態のプリフォーマッタの構成について説明する。図9は本発明になる記録装置のプリフォーマッタの第2の実施の形態のブロック図を示す。同図において、このプリフォーマッタにはディスクキー(Kd)と呼ばれる任意のデータが入力されてディスクキーデータ暗号化回路41、42、43及び44にそれぞれ供給され、記録時にコンテンツのスクランブルに利用される。
【0068】
一方、このプリフォーマッタには、記録を許可する記録装置の分類により複数の暗号化キー(KR−1、2、3)が予め用意されており、作成(製造)する媒体の種類に応じた暗号化キーKR−1、KR−2及びKR−3をそれぞれディスクキーデータ暗号化回路41、42及び43に別々に供給し、ここでディスクキーKdを別々に暗号化して、暗号化データEkr1、Ekr2及びEkr3を生成させる。これらの暗号化データEkr1、Ekr2及びEkr3は、データ結合器45に供給されて記録装置用の暗号化データとして後述の図10と共に説明するように、製造しようとするブランクメディアの種類に応じて選択的に結合される。
【0069】
一方、ディスクキーKdは第1の実施の形態と同様に再生装置用に用意された暗号化キーKPを用いてディスクキーデータ暗号化回路44にて再生装置用の暗号化データEkpとして生成された後、データ結合器46に供給される。
【0070】
データ結合器45により選択的に結合された暗号化データEkr−1及びEkr2、又はEkr3のみと、ディスクキーデータ暗号化回路44で生成された再生装置用の暗号化データEkpとはデータ結合器46に供給され、ここで所定のフォーマットにより結合され、ディスクの物理フォーマットで定められた様々な制御データである「コントロールデータ」と共にカッティングマシン(図示せず)に入力され、ここでレーザにより光ディスク47(ここでは原盤)の読み出し専用領域である第2の領域49に記録される。
【0071】
また、記録媒体である光ディスク47の記録再生可能な第1の領域48は、この段階では未記録で、記録時に使われる案内溝(グルーブ)を記録しておく。この第1の領域48のフォーマットはディスクの種類(CD−RAM、CD−R、CD−R/W)により異なる。次に、上記のようにしてカッティングされた原盤からマザー、マスター、スタンパと順次に複製をして、金型であるスタンパを使い射出成型などでポリカなどの樹脂を成型する。
【0072】
成型されたディスクにはさらにスパッタ装置などで記録膜、反射膜を付け、最終的に腐食防止のため保護膜を塗布する。これに必要であればレーベル印刷などを施しブランクディスクとして供給、販売する。このブランクディスクである光ディスク47の第1の領域48は未だ未記録状態である。
【0073】
次に、第2の実施の形態の記録媒体と記録を許可する記録装置の関係について、図10と共に説明する。ディスクキー(Kd)を暗号化する暗号化キー(KR−1、KR−2、KR−3)と媒体に記録される暗号化データEkr−1、Ekr−2、Ekr−3及びEkpの関係、及び暗号化データが記録されたブランクメディアと記録装置の関係について説明する。
【0074】
図10(a)において縦軸は作成するブランクメディアの種類、横軸は作成の際に用いる暗号化キー、表の中身はそれぞれのブランクメディアに記録される暗号化データを示している。例えば、少量出版と有料コンテンツの記録を許可するメディア(記録メディアー1)を作成する場合、ブランクディスクには暗号化キーKR−1でディスクキーKdを暗号化した少量出版用記録装置に対応した暗号化データEkr−1と、有料コンテンツの記録を許可する記録装置用の暗号化キーKR−2でディスクキーKdを暗号化した暗号化データEkr−2、それとEkr−3の代わりになるランダムデータで構成されたダミーデータを記録する。
【0075】
また、フリーコンテンツの記録を許可するメディア(記録メディアー2)を作成する場合、ブランクディスクには暗号化キーKR−3でディスクキーKdを暗号化したフリーコンテンツの記録を許可する記録装置用の暗号化データEkr−3と、Ekr−1及びEkr−2の代わりになるランダムデータで構成されたダミーデータを記録する。
【0076】
また、ディスクキーKdを再生装置用に用意された暗号化キーKPで暗号化したデータEkpは記録装置には無関係で共通であるから、記録メディア−1及び記録メディア−2のいずれの場合も、記録装置の分類に関わらず第2の領域49に記録される。
【0077】
これら目的別に異なる暗号化データが記録されたブランクディスクに対する記録装置の対応をまとめたものが図10(b)である。記録装置#1は少量出版用の記録装置であり、記録時に暗号化データを解くためのキーとしてKR−1が予め割り当てられ実装されている。
【0078】
従って、プリレコーディングされている暗号化データのうちEkr−1を取り出し、この記録装置で少量出版をするための専用メディア(記録メディアー1)にコンテンツを記録する場合には復号の結果正しいディスクキーKdが得られ、それを用いて記録するコンテンツデータを暗号化するので、再生装置で使われるコンテンツ復号用のキーは常にKdであることから、この記録装置では少量出版と有料コンテンツの記録を許可する記録メディア-1にコンテンツデータを正しく記録/再生できる。
【0079】
また、図10(b)に示すように、記録装置#2は有料コンテンツ記録用の記録装置であるので、プリレコーディングされた暗号化データのうちEkr−2を取り出し、復号の結果正しいディスクキーKdが得られ、それを用いて記録するコンテンツデータを暗号化するので、再生装置で使われるコンテンツ復号用のキーは常にKdであることから、この記録装置では少量出版と有料コンテンツの記録を許可する記録メディア−1にコンテンツデータを正しく記録/再生できる。
【0080】
このように、少量出版と有料コンテンツの記録を許可する記録メディア−1には記録装置#1、#2のいずれでも正しい記録が可能だが、記録装置#3はフリーのコンテンツデータの記録のみ許可されているので、この少量出版と有料コンテンツデータの記録を許可する記録メディア−1へコンテンツデータを記録しようとすると、記録装置#3に実装されている暗号鍵はKR−3であるから、ブランクメディアに入っている、異なる暗号化キーで暗号化されたEkr−1、Ekr−2をいずれも復号することはできず、正しいディスクキーKdは得られず、ダミーデータを復号した間違ったディスクキーK’dを使ってコンテンツデータを暗号化して記録することになる。
【0081】
その記録済みメディアを再生装置で再生すると、再生装置で使われるコンテンツ復号用のキーは本来は読み出した暗号化データEkpを、再生装置に用意されている暗号化キーKPで復元したKdであり、ディスクキーK’dと異なるから、記録装置#3で暗号化されたコンテンツデータを再生装置では正しく復号できず記録済みメディアの第1の領域に記録されているコンテンツデータを正常に再生復元できない。
【0082】
従って、予め記録が許可された記録媒体(記録済みメディア)と記録装置の組み合わせ以外では、記録媒体に記録されている暗号化コンテンツデータは、再生された場合に利用価値の無いランダムデータとなり、記録媒体と記録装置の組み合わせに制限をかけることができるわけである。
【0083】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。以上の第1及び第2の実施の形態では、未記録媒体(ブランクメディア)を製造する際、プリフォーマッタにより、記録装置毎に記録を許可する媒体を定めて、予めこの媒体に記録することを許可される記録装置用の暗号化キー(暗号鍵)を使ってディスクキーデータKdを暗号化した暗号化データEkr、又はEkr−1、Ekr−2及びEkr−3と、記録装置に割り当てられた暗号化キーとは異なった再生装置に割り当てられた暗号化キー(暗号鍵)KPで同じディスクキーデータKdを暗号化した暗号化データEkpを予めブランクメディアの改変が不可能な第2の領域(ROM領域)5に記録しておき、続いて記録装置によりコンテンツデータを上記のブランクメディアのユーザデータ領域に記録する際に、記録装置はブランクメディアを製造する際定めた、この媒体に記録することを許可する暗号化キーと同じ暗号鍵が記録装置に割り当てられている場合は、上記の第2の領域から再生した暗号化キーから正しい所定のデータ(ディスクキーKd)が得られるので、それを使ってコンテンツスクランブルを行う。
【0084】
再生装置は記録装置に割り当てられた暗号鍵とは異なった再生装置に割り当てられた暗号化キーKPで暗号化したデータを復号してコンテンツ暗号鍵(ディスクキーKd)を復元して、それを使ってコンテンツデータを復元する。これにより、もし、不正もしくは改造された記録装置で上記の制限を破って記録した場合、記録媒体の第2の領域5から再生される再生装置用の暗号化データEkpを、再生装置に割り当てられた暗号化キーKPで復元したデータKdが、再生しようとする記録媒体のユーザデータ領域に記録されているコンテンツデータのスクランブルに使用した暗号化キーK’dとは必ず異なるので、再生装置で正しくコンテンツのデータが再生できない。このようにして、記録装置が不正に改造された場合であっても、記録が許可されない媒体へコンテンツ記録を強行しても利用できないようにして媒体の不正使用を制限している。
【0085】
これに対し、この第3の実施の形態では、再生装置用暗号化データEkpを複数設け、個々の再生装置に異なる再生キーKPを割り当てることにより、再生の制限、つまり再生可能な媒体に制限を加えるようにしたものである。例えば、同じ少量出版用ブランクディスクでも、会員(成人)向きの少量出版と一般向けの少量出版を分けて作る場合に有効である。
【0086】
つまり、会員(成人)向きの少量出版に使われるメディアの再生装置用暗号化データEkpと、一般向けの少量出版で使われるメディアの再生装置用暗号化データEkpを異なったキーで暗号化してプリフォーマットしておけば、再生装置への復号キーKPの割り当てにより再生制限が実現できる。これにより、一般に市販されている再生装置とは異なる特殊なKPを持つ(例えば会員にだけ販売するような)再生装置でのみ再生可能な記録済みディスクを作ることが可能になる。
【0087】
次に、プリフォーマッタの第3の実施の形態について説明する。図11は本発明になる記録装置(プリフォーマッタ)の第3の実施の形態のブロック図を示す。同図において、プリフォーマッタにはディスクキーKdと呼ばれる任意のデータが入力され、記録時にコンテンツのスクランブルに利用される。
【0088】
一方、このプリフォーマッタには、再生装置の分類に応じて複数の暗号化キー(KP−1、2、3)が予め用意されており、再生装置の種類に応じた暗号化キーKP−1、KP−2及びKP−3をそれぞれディスクキーデータ暗号化回路51、52及び53に別々に供給し、ここでディスクキーKdを別々に暗号化して、暗号化データEkp1、Ekp2及びEkp3を生成させる。
【0089】
これらの暗号化データEkp1、Ekp2及びEkp3は、データ結合器55に供給されて再生装置用の暗号化データとして、後述するように使用しようとする再生装置の分類に応じて、選択的に結合される。例えば、会員向けの再生装置用のブランクディスクではEkp1とダミーデータの結合出力、一般向けの再生装置用のブランクディスクではEkp1とEkp2とダミーデータの結合出力、フリーコンテンツ用のブランクディスクではEkp1、Ekp2及びEkp3の結合出力がデータ結合器55から出力される。
【0090】
一方、ディスクキーKdは記録装置用に用意された暗号化キーKRを用いてディスクキーデータ暗号化回路54にて記録装置用の暗号化データEkrとして生成された後、データ結合器56に供給される。
【0091】
データ結合器55により結合された暗号化データと、ディスクキーデータ暗号化回路54で生成された記録装置用の暗号化データEkrとはデータ結合器56に供給され、ここで所定のフォーマットにより結合され、ディスクの物理フォーマットで定められた様々な制御データである「コントロールデータ」と共にカッティングマシン(図示せず)に入力され、ここでレーザにより光ディスク57(ここでは原盤)の読み出し専用領域である第2の領域59に記録される。
【0092】
また、光ディスク57の第1の領域58はこの段階では未記録で、記録時に使われる案内溝(グルーブ)を原盤に記録しておく。この第1の領域58のフォーマットはディスクの種類(CD−RAM、CD−R、CD−R/W)により異なる。次に、上記のようにカッティングされた原盤からマザー、マスター、スタンパの順で順次複製をして、金型であるスタンパを使い射出成型などでポリカなどの樹脂を成型する。成型されたディスクにはさらにスパッタ装置などで記録膜、反射膜を付け、最終的に腐食防止のため保護膜を塗布する。これに必要であればレーベル印刷などを施しブランクディスクとして供給、販売する。このブランクディスクの第1の領域58は未だ未記録状態である。なお、記録媒体と記録を許可する記録装置の関係は、第1及び第2の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0093】
次に、第3の実施の形態の記録媒体と再生を許可する再生装置の関係について、図12と共に説明する。ここでは、ディスクキーKdを暗号化する暗号化キー(KP−1、2、3)と媒体に記録される記録装置用暗号化データEkrは1つとしてEkp1、2、3の関係および、暗号化データが記録された記録済み光ディスク(記録メディア)と再生装置の関係について説明する。
【0094】
図12(a)において、縦軸は作成する記録媒体(記録メディア)の種類、横軸は作成の際に用いる暗号化キー、表の中身はそれぞれのブランクメディアに記録される暗号化データを示す。また、ディスクキーKdを記録装置用に用意された暗号化キーKRで暗号化したデータEkrは、再生装置には無関係で共通である。
【0095】
図12(a)に示すように、会員専用ブランクディスク(記録メディアー1)を作成する場合、暗号化キーKP−1を用いる。従って、ディスクキーKdを暗号化した暗号化データはEkp1となり、これが再生を許可を示すデータとして前述の第2の領域59に予め記録される。同様に、会員以外には再生されたくないブランクディスク(記録メディアー2)を作るには、前記のEkp1に加えて暗号化キーKP−2でディスクキーKdを暗号化した暗号化データEkp2を共に前述の第2の領域59に予め記録する。また、市販の媒体(記録メディア−3)にはEkp1、Ekp2に加えて暗号化キーKR−3でディスクキーKdを暗号化した暗号化データEkp3を共に前述の第2の領域59に予め記録する。
【0096】
再生装置での詳細な動作は後述するが、これら目的別に異なる暗号化データが記録された記録済み記録媒体(記録メディア)に対する再生装置の対応をまとめたものが図12(b)である。再生装置#1は会員専用の再生装置であり、記録時に暗号化データを解くためのキーとしてKP−1が予め割り当てられ実装されている。従って、3種類の記録メディアのいずれもに含まれる暗号化データEkp1がKP−1を復号鍵として復号されるので、正しいディスクキーKdが得られ、それを用いて暗号化されたコンテンツデータEdavを復号するので、再生装置ではコンテンツを正しく再生できる。従って、再生装置#1は3種類の記録メディアのいずれも再生可能である。これは上位互換性を保つためにも必要である。
【0097】
しかし、再生装置#2で前記の会員向の記録メディア−1を再生しようとすると、再生装置#2に実装されている暗号鍵はKP−2であるのに、記録メディア−1には一般向けの暗号化データEkp2は無く、入っている暗号化データは異なる暗号化キーで暗号化されたEkp1であるから正しいディスクキーKdは得られず、間違ったディスクキーK’dを使ってコンテンツを復号するため、その記録済みメディア−1を再生すると記録装置で使われるコンテンツ暗号用のキーは常にKdであるから、記録装置で暗号化されたコンテンツデータを再生装置では正しく復号できずコンテンツを利用できないことになる。
【0098】
従って、予め再生が許可された媒体と再生装置の組み合わせ以外では、媒体から再生し復号したコンテンツデータは利用価値の無いランダムデータとなり、媒体と再生装置の組み合わせに制限をかけることができるわけである。また、市販の再生装置である再生装置#3では、実装されている暗号鍵はKP−3であるため、暗号化データEkp3が入っている記録メディアー3の再生しか許されない。
【0099】
次に、本発明の再生装置の第3の実施の形態の構成について説明する。図13は本発明になる再生装置の第3の実施の形態のブロック図を示す。同図において、再生装置はコンテンツデータを再生する前に、記録済み光ディスク60の第2の領域62にプリレコーディングされているコントロールデータを読み出し、同時に再生装置用暗号化データEkp1、Ekp2、Ekp3を読み出す。読み出された複数の暗号化データEkp1、Ekp2、Ekp3は、再生装置に予め割り当てられ実装されている再生装置用の暗号化キーKPを使ってディスクキーデータ復号回路63によりディスクキーK’dを復号する。
【0100】
ここで、図13に示すように、再生装置が前述した会員向けの再生装置#1であり、予め割り当てられて実装されている再生装置用の暗号化キーがKP−1であるものとすると、記録済み光ディスク60がどのような種類であっても、図12(a)と共に説明したように第2の領域62には少なくとも暗号化データEkp1は記録されているので、第2の記録領域62から再生された暗号化データEkp1がディスクキーデータ復号回路63に供給されて再生装置用の暗号化キーKP−1を復号鍵として復号されてディスクキーKdが得られる。
【0101】
一方、記録済み光ディスク60の第1の領域61から再生された暗号化コンテンツデータEdavは、コンテンツデータ復号回路64に供給され、ここでディスクキーデータ復号回路63で復号されたディスクキーKdを復号鍵として復号される。ここで、記録を行う記録装置とブランクメディアの組み合わせが記録を許可されている組み合わせの場合、コンテンツデータはディスクキーKdで暗号化されており、再生を行う再生装置と記録済み光ディスク60の組み合わせが再生することが許されているなら、再生装置用の暗号化キーKP−1を使って暗号化データEkp1を復号した暫定ディスクキーはKdに等しくなるはずである。従って、読み出した暗号化コンテンツデータEdavは、コンテンツデータ復号回路64において、再生ディスクキーKdにより復号され正しいコンテンツデータ(Dav)65が得られる。
【0102】
これに対し、図14に示すように、再生装置が前述した一般向けの再生装置#2であり、予め割り当てられて実装されている再生装置用の暗号化キーがKP−2であり、記録済み光ディスク60が有料・会員向けの記録メディア−1であるものとすると、図12(a)と共に説明したように記録済み光ディスク60の第2の領域62には暗号化データEkp1は記録されているが、Ekp2は記録されていないので、ディスクキーデータ復号回路63は再生装置用の暗号化キーKP−2を復号鍵として暗号化データEkp1を復号されて暫定ディスクキーK’d(≠Kd)が得られる。
【0103】
このため、記録済み光ディスク60の第1の領域61から再生された暗号化コンテンツデータEdavは、コンテンツデータ復号回路64において、記録時と異なる暗号化キーを復号鍵として復号されるので、復号したコンテンツデータは無意味なデータとなり、図14に67で模式的に示すようにコンテンツデータは復元されず、コンテンツを利用できないことになる。
【0104】
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば前述した第2の実施の形態と同等の機能はEkrを複数記録して複数の記録装置に対応する代わりに、記録装置側に複数の暗号化キー(KR−m)を持つことで実現でき、同様に、第3の実施の形態と同等の機能が再生装置用暗号化データEkpを複数記録して複数の再生装置に対応する代わりに、個々の再生装置に複数の異なる再生キーKPを割り当てることでも実現できる。
【0105】
また、図9の第2の実施の形態と図11の第3の実施の形態とを組み合わせ、記録装置用の暗号化データと再生装置用の暗号化データをそれぞれ3種類、予め第2の領域に記録してもよい。更には、それらの暗号化データは3種類に限定しなくてもよい。
【0106】
また、予め記録が許可された記録媒体(記録済みメディア)と記録装置の組み合わせ以外では、記録媒体に記録されている暗号化コンテンツデータは、利用価値の無いランダムデータとして再生するように説明したが、再生出力自体を禁止したり、再生不可であることを表示や警報音などにより報知するようにしてもよい。
【0107】
また、本発明は書き込み可能なデータ領域と読み出し専用領域の2つの領域を持つ光ディスクであれば、書き込み専用媒体に限定することなく、書き換え可能な媒体(例えば、DVD−RAM、DVD−R/Wなど)にも応用可能であり、更には光ディスク以外の記録媒体(磁気ディスク、磁気テープなど)でも、書き込み可能な第1の領域とユーザが改変できない読み出し専用の第2の領域とを設けることにより、適用可能である。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、物理的記録方法が同じ未記録記録媒体でも、第1の領域にコンテンツデータを記録する記録装置や、第1の領域に記録されたコンテンツデータを再生する再生装置の指定が記録媒体上でできるようにしたため、少量出版のようなパッケージメディアの用途では、同一の媒体から一般に市販されている媒体で作成したものとは異なる書き込み媒体を作らなくてはならないという矛盾を解決することができ、機器の改造やドライバソフトの改変などによりデータを改竄して許可されない媒体への違法な記録を不可能にすることができ、コンテンツサイドからの不正コピー防止の強い要求に応えることができる。
【0109】
また、本発明によれば、記録装置用の暗号化データを複数記録して複数の種類の記録装置に対応できるようにしたため、上位の記録装置では、複数の暗号化データのどれを用いても所定のキーデータを復元して暗号化したコンテンツデータの記録ができ、上位互換性を実現することができる。
【0110】
更に、本発明によれば、再生装置用の暗号化データを複数記録して複数の種類の再生装置に対応できるようにしたため、個々の再生装置に異なる再生装置用暗号化キーを割り当てることで、再生制限、つまり再生が許可される再生装置と再生可能な媒体の組み合わせに制限を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる記録媒体の一実施の形態の構成図である。
【図2】本発明になる記録装置(プリフォーマッタ)の第1の実施の形態のブロック図である。
【図3】プリレコーディングされるリードイン領域のフォーマット構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における暗号化キーと媒体に記録される暗号化データの関係および、暗号化データが記録されたブランクメディアと記録装置の関係を示す図である。
【図5】本発明になる記録装置(プリフォーマッタ)の第1の実施の形態のブロック図である。
【図6】PN乱数発生器の一例の回路図、及びスクランブラとデスクランブラの構成の一例を示す図である。
【図7】図6のPN乱数発生器の初期値によりスクランブル出力が変化することを示す図である。
【図8】本発明になる再生装置の第1の実施の形態のブロック図である。
【図9】本発明になる記録装置(プリフォーマッタ)の第2の実施の形態のブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態における暗号化キーと媒体に記録される暗号化データの関係および、暗号化データが記録されたブランクメディアと記録装置の関係を示す図である。
【図11】本発明になる記録装置(プリフォーマッタ)の第3の実施の形態のブロック図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態における暗号化データと媒体の関係および、暗号化データが記録された記録済み光ディスク(記録メディア)と再生可能な再生装置の関係を示す図である。
【図13】本発明になる再生装置の第3の実施の形態の正常再生時のブロック図である。
【図14】本発明になる再生装置の第3の実施の形態の異常再生時のブロック図である。
【符号の説明】
1、47、57、60 光ディスク
3 外周リードアウト領域
4、48、58、61 第1の領域(書き込み可能なユーザデータ領域)
5、49、59、62 第2の領域(読み出し専用リードイン領域)
11、12 ディスクキー暗号化回路
13 キー選択回路
15、45、46、55、56 データ結合器
20、35、63 ディスクキーデータ復号回路
21 記録されるコンテンツデータ
22 コンテンツデータ暗号化回路
28 スクランブラ
29 PN乱数発生器
32 デスクランブラ
36、64 コンテンツデータ復号回路
37 復元されたコンテンツデータ
41〜44、51〜54 ディスクキーデータ暗号化回路
Kd ディスクキー(ディスクキーデータ)
K’d 暫定ディスクキー
Ekr、Ekr1〜Ekr3 記録装置用の暗号化データ
Ekp、Ekp1〜Ekp3 再生装置用の暗号化データ
KR−1、KR−2、KR−3 媒体用の暗号化キー
KP 再生装置用の暗号化キー
Dav コンテンツデータ
Edav 暗号化コンテンツデータ

Claims (10)

  1. 書き込み専用又は書き換え可能な第1の領域と、媒体の製造時にのみ記録可能でユーザにより改変できない、物理的に読み出し専用の第2の領域とが設けられており、複数の記録装置用暗号化キーの中から選択された、記録が許可された記録装置に割り当てられた一つの記録装置用暗号化キーを用いて、所定のキーデータを暗号化した第1の暗号化データと、前記複数の記録装置用暗号化キーとは異なる値で、再生が許可された再生装置に割り当てられた再生装置用暗号化キーで前記所定のキーデータを暗号化した第2の暗号化データとが、前記第2の領域に予め記録され、かつ、前記第1の領域が初期化状態で未記録であることを特徴とする記録媒体。
  2. 書き込み専用又は書き換え可能な第1の領域と、媒体の製造時にのみ記録可能でユーザにより改変できない、物理的に読み出し専用の第2の領域とが設けられており、複数の記録装置用暗号化キーを用いて、所定のキーデータを別々に暗号化した複数の第1の暗号化データのうち、記録が許可された記録装置に割り当てられた一又は二以上の記録装置用暗号化キーを用いて暗号化された一又は二以上の第1の暗号化データと、前記複数の記録装置用暗号化キーとは異なる値の複数の再生装置用暗号化キーを用いて、前記所定のキーデータを別々に暗号化した複数の第2の暗号化データのうち、再生が許可された再生装置に割り当てられた一又は二以上の再生装置用暗号化キーを用いて暗号化された一又は二以上の第2の暗号化データとが、前記第2の領域に予め記録され、かつ、前記第1の領域が初期化状態で未記録であることを特徴とする記録媒体。
  3. 請求項1記載の記録媒体の前記第1の領域にコンテンツデータを記録する記録装置であって、
    前記記録媒体の第2の領域から前記第1の暗号化データを読み出す読み出し手段と、
    予め割り当てられた記録装置用暗号化キーを復号鍵として用いて、前記読み出し手段により読み出された前記第1の暗号化データを復号して暫定キーデータを得る復号手段と、
    前記復号手段により復号された暫定キーデータで、記録するコンテンツデータを暗号化して暗号化コンテンツデータを生成する暗号化手段と、
    前記暗号化コンテンツデータを前記記録媒体の前記第1の領域に書き込む記録手段と
    を有することを特徴とする記録装置。
  4. 請求項2記載の記録媒体の前記第1の領域にコンテンツデータを記録する記録装置であって、
    前記記録媒体の第2の領域から一又は二以上の前記第1の暗号化データを読み出す読み出し手段と、
    予め割り当てられた一又は二以上の記録装置用暗号化キーのうちの一つを復号鍵として用いて、前記読み出し手段により読み出された一又は二以上の前記第1の暗号化データのうちの一つを復号して暫定キーデータを得る復号手段と、
    前記復号手段により復号された暫定キーデータで、記録するコンテンツデータを暗号化して暗号化コンテンツデータを生成する暗号化手段と、
    前記暗号化コンテンツデータを前記記録媒体の前記第1の領域に書き込む記録手段と
    を有することを特徴とする記録装置。
  5. 書き込み専用又は書き換え可能な第1の領域と、媒体の製造時にのみ記録可能でユーザにより改変できない、物理的に読み出し専用の第2の領域とが設けられており、前記第2の領域には、複数の記録装置用暗号化キーの中から選択された、記録が許可された記録装置に割り当てられた一つの記録装置用暗号化キーを用いて、所定のキーデータを暗号化した第1の暗号化データと、前記複数の記録装置用暗号化キーとは異なる値で、再生が許可された再生装置に割り当てられた再生装置用暗号化キーで前記所定のキーデータを暗号化した第2の暗号化データとが予め記録されており、前記第1の領域には、前記第2の領域から読み出した前記第1の暗号化データを記録装置に予め割り当てられた記録装置用暗号化キーを復号鍵として用いて復号して得られた暫定キーデータで、コンテンツデータを暗号化してなる暗号化コンテンツデータが記録されていることを特徴とする記録済みの記録媒体。
  6. 請求項5記載の記録済みの記録媒体を再生する再生装置であって、
    前記第2の領域から前記第2の暗号化データを読み出す第1の読み出し手段と、
    前記第1の領域から前記暗号化コンテンツデータを読み出す第2の読み出し手段と、
    予め割り当てられた再生装置用暗号化キーを復号鍵として用いて、前記第1の読み出し手段により読み出された前記第2の暗号化データを復号して再生キーデータを得る第1の復号手段と、
    前記第2の読み出し手段により読み出された前記暗号化コンテンツデータを、前記第1の復号手段により復号された再生キーデータで復号して再生コンテンツデータを得る第2の復号手段と
    を有することを特徴とする再生装置。
  7. 書き込み専用又は書き換え可能な第1の領域と、媒体の製造時にのみ記録可能でユーザにより改変できない、物理的に読み出し専用の第2の領域とが設けられており、前記第2の領域には、複数の記録装置用暗号化キーを用いて、所定のキーデータを別々に暗号化した複数の第1の暗号化データのうち、記録が許可された記録装置に割り当てられた一又は二以上の記録装置用暗号化キーを用いて暗号化された一又は二以上の第1の暗号化データと、前記複数の記録装置用暗号化キーとは異なる値の複数の再生装置用暗号化キーを用いて、前記所定のキーデータを別々に暗号化した複数の第2の暗号化データのうち、再生が許可された再生装置に割り当てられた一又は二以上の再生装置用暗号化キーを用いて暗号化された一又は二以上の第2の暗号化データとが予め記録されており、前記第1の領域には、前記第2の領域から読み出した前記一又は二以上の第1の暗号化データの一つを記録装置に予め割り当てられた一又は二以上の記録装置用暗号化キーの一つを復号鍵として用いて復号して得られた暫定キーデータで、コンテンツデータを暗号化してなる暗号化コンテンツデータが記録されていることを特徴とする記録済みの記録媒体。
  8. 請求項7記載の記録済みの記録媒体を再生する再生装置であって、
    前記第2の領域から前記一又は二以上の第2の暗号化データを読み出す第1の読み出し手段と、
    前記第1の領域から前記暗号化コンテンツデータを読み出す第2の読み出し手段と、
    前記第1の読み出し手段により読み出された前記一又は二以上の第2の暗号化データのうち、予め割り当てられた一又は二以上の再生装置用暗号化キーに対応する一の第2の暗号化データを、一の前記再生装置用暗号化キーを復号鍵として用いて復号して再生キーデータを得る第1の復号手段と、
    前記第2の読み出し手段により読み出された前記暗号化コンテンツデータを、前記第1の復号手段により復号された再生キーデータで復号して再生コンテンツデータを得る第2の復号手段と
    を有することを特徴とする再生装置。
  9. 書き込み専用又は書き換え可能な第1の領域と、媒体の製造時にのみ記録可能でユーザにより改変できない、物理的に読み出し専用の第2の領域とが設けられており、複数の記録装置用暗号化キーの中から選択された、記録が許可された記録装置に割り当てられた一つの記録装置用暗号化キーを用いて、所定のキーデータを暗号化した第1の暗号化データと、前記複数の記録装置用暗号化キーとは異なる値で、再生が許可された再生装置に割り当てられた再生装置用暗号化キーで前記所定のキーデータを暗号化した第2の暗号化データとが、前記第2の領域に予め記録され、かつ、前記第1の領域が初期化状態で未記録である記録媒体の前記第1の領域にコンテンツデータを記録し、再生する記録再生方法であって、
    前記記録媒体の第2の領域から前記第1の暗号化データを読み出す第1のステップと、
    予め割り当てられた記録装置用暗号化キーを復号鍵として用いて、前記第1のステップにより読み出された前記第1の暗号化データを復号して暫定キーデータを得る第2のステップと、
    前記暫定キーデータで、記録するコンテンツデータを暗号化して暗号化コンテンツデータを生成する第3のステップと、
    前記暗号化コンテンツデータを前記記録媒体の前記第1の領域に書き込む第4のステップと、
    前記第2の領域から前記第2の暗号化データを読み出す第5のステップと、
    前記第1の領域から前記暗号化コンテンツデータを読み出す第6のステップと、
    予め割り当てられた再生装置用暗号化キーを復号鍵として用いて、前記第5のステップにより読み出された前記第2の暗号化データを復号して再生キーデータを得る第7のステップと、
    前記第6のステップにより読み出された前記暗号化コンテンツデータを、前記再生キーデータで復号して再生コンテンツデータを得る第8のステップと
    を含むことを特徴とする記録再生方法。
  10. 書き込み専用又は書き換え可能な第1の領域と、媒体の製造時にのみ記録可能でユーザにより改変できない、物理的に読み出し専用の第2の領域とが設けられており、複数の記録装置用暗号化キーを用いて、所定のキーデータを別々に暗号化した複数の第1の暗号化データのうち、記録が許可された記録装置に割り当てられた一又は二以上の記録装置用暗号化キーを用いて暗号化された一又は二以上の第1の暗号化データと、前記複数の記録装置用暗号化キーとは異なる値の複数の再生装置用暗号化キーを用いて、前記所定のキーデータを別々に暗号化した複数の第2の暗号化データのうち、再生が許可された再生装置に割り当てられた一又は二以上の再生装置用暗号化キーを用いて暗号化された一又は二以上の第2の暗号化データとが、前記第2の領域に予め記録され、かつ、前記第1の領域が初期化状態で未記録である記録媒体の前記第1の領域にコンテンツデータを記録し、再生する記録再生方法であって、
    前記記録媒体の第2の領域から一又は二以上の前記第1の暗号化データを読み出す第1のステップと、
    予め割り当てられた一又は二以上の記録装置用暗号化キーのうちの一つを復号鍵として用いて、前記第1のステップで読み出された一又は二以上の前記第1の暗号化データのうちの一つを復号して暫定キーデータを得る第2のステップと、
    前記暫定キーデータで、記録するコンテンツデータを暗号化して暗号化コンテンツデータを生成する第3のステップと、
    前記暗号化コンテンツデータを前記記録媒体の前記第1の領域に書き込む第4のステップと、
    前記第2の領域から前記一又は二以上の第2の暗号化データを読み出す第5のステップと、
    前記第1の領域から前記暗号化コンテンツデータを読み出す第6のステップと、
    前記第5のステップで読み出された前記一又は二以上の第2の暗号化データのうち、予め割り当てられた一又は二以上の再生装置用暗号化キーに対応する一の第2の暗号化データを、一の前記再生装置用暗号化キーを復号鍵として用いて復号して再生キーデータを得る第7のステップと、
    前記第6のステップで読み出された前記暗号化コンテンツデータを、前記再生キーデータで復号して再生コンテンツデータを得る第8のステップと
    を含むことを特徴とする記録再生方法。
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