JPH11154367A - ディスクローディング装置 - Google Patents

ディスクローディング装置

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JPH11154367A
JPH11154367A JP9319348A JP31934897A JPH11154367A JP H11154367 A JPH11154367 A JP H11154367A JP 9319348 A JP9319348 A JP 9319348A JP 31934897 A JP31934897 A JP 31934897A JP H11154367 A JPH11154367 A JP H11154367A
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JP
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gear
worm gear
disk
motor
worm
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Application number
JP9319348A
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English (en)
Inventor
Kozo Ezawa
弘造 江澤
Shinichi Maeda
眞一 前田
Akira Kurozuka
章 黒塚
Yasuhisa Fukushima
安久 福嶋
Makoto Fujita
誠 藤田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスク装置において、メディアを搭載す
るディスクトレイを手動にて挿入する際、あるいは未通
電時に搬出する際の、駆動負荷を低減すること、また、
ローディングモータの破損を回避する。 【解決手段】 ローディングモータ2のモータ回転軸7
に駆動力伝達手段8を圧入し、駆動力伝達の為ウォーム
ギア3を係合させモータ回転軸7に回転方向には自由に
軸支することで、ウォームホイール4側からウォームギ
ア3に駆動を与えた際、モータ回転軸7がローディング
モータ2から抜去する方向への軸方向力を排除し、軸方
向力による負荷の軽減あるいはローディングモータの破
損の回避ができる。またウォームギア3がウォームホイ
ール4とのかみ合いから解除され、未通電時にディスク
トレイユニットU1を容易に搬出することが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光でディスクに情
報を記録および再生する装置のディスクローディング装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オーディオディスクやビデオディスク、
また、コンピュータのデータ記憶装置として、光ディス
ク装置が広く用いられている。
【0003】光ディスクには、主にデータ記憶用に用い
られる、カートリッジに収納された記録再生可能なもの
と、音楽用CDやCD−ROMの様に、ディスク単体で
使用される再生専用のディスクとがある。マルチメディ
ア技術の進歩により、AV機器のデジタル化とコンピュ
ータのAV機能の充実が同時進行し、光ディスクにおい
ても、AV機器とコンピュータの区別なく、広く用いら
れるデジタルディスクとしての機能が要望される。
【0004】さらに、AV機器のみならず、パーソナル
コンピュータの小型化が進むにつれて、光ディスク装置
の薄型化が望まれている。特にディスクローディング装
置は、ノートパソコンへの搭載、また携帯用外部記憶装
置としての利用等、小型化、薄型化が要求されているた
め、駆動系の占める空間も小型化、薄型化する必要があ
る。
【0005】図18は、従来のディスクローディング装
置の構成を示す分解斜視図、図19は、その内部構成を
示す平面図を示し、図20は従来のディスクローディン
グ装置の本体ユニットを示す図で、(a)は本体ユニッ
トのみ示した平面透視図、(b)は側面断面図である。
図中の方向を示す座標系は、装置の奥行き方向をX(X
1〜X2)、幅方向をY(Y1〜Y2)、高さ方向をZ
(Z1〜Z2)としている。また、図21はカートリッ
ジと単体ディスクの斜視図で、(a)はディスク300
aを内包したカートリッジ300、(b)はそのシャッ
ター300bを開け、内部のディスク300aが露出し
ている様子を示し、(c)は単体ディスクのうち大径の
大型ディスク301、(d)は小径ディスク302を示
す。
【0006】図18、図19において、従来のディスク
ローディング装置は、本体ユニットU12とディスクト
レイユニットU11とクランパユニットU13とで構成
される。
【0007】本体ユニットU12には、ベース108
に、光ヘッド107やターンテーブル一体化ディスクモ
ータ102を取り付けたシャーシ103と、これを昇降
する昇降機構が組み込まれている。ベース108内の側
面のガイド部108fにディスクトレイ200を乗せ、
上から天板325を取り付ける。
【0008】天板325は、クランパ326を備えたク
ランプレバー327が取り付けられ、クランパユニット
U13を構成する。
【0009】ディスクトレイユニットU11のディスク
トレイ200には、ローディングモータ211と歯車列
212が組み込まれており、歯車列212の最終段の歯
車212aが、ベース108に取り付けたスライドラッ
ク113に設けたラック113aとかみ合って、ディス
クトレイ200がX1−X2方向に駆動される。ローデ
ィングモータ211の駆動電流は、フレキ213を通じ
て本体ユニットより供給される。
【0010】さらに、ディスクトレイ200には、裸デ
ィスクを案内保持する左右一対のディスク保持機構と、
カートリッジのシャッタを開閉するシャッタオープナ2
03、および、カートリッジのロック機構、ディスクト
レイのロック機構、カートリッジの付勢ばねが組み込ま
れている。
【0011】また、フレキ213には、スイッチ214
およびスイッチ215が設けられ、それぞれ、シャッタ
ーオープナ203、連結板208によってON/OFF
される。
【0012】ディスクトレイ200は、組み込んだロー
ディングモータ211により、保持されたディスクが約
半分露出するような、図19に示す距離SだけX1方向
に引き出され、メディア交換の待機状態となる。
【0013】図20において、101はディスクローデ
ィング装置の筐体で、記録再生のための回路部品を実装
したプリント基板120、パネル121、およびディス
クトレイ200の収納時に筐体101の前面の開口12
1aを塞ぐシャッタ122が設けられている。
【0014】パネル121には、ディスクトレイ200
の搬出および収納用のボタン(図示せず)と、ディスク
トレイユニットU11に載置されているカートリッジ3
00または単体ディスク(大型ディスク301、小型デ
ィスク302)を未通電時に取り出す強制イジェクト用
の穴(図示せず)が設けられている。
【0015】ベース108は筐体101に、外部からの
振動や衝撃を緩和するためのダンパ109を介して弾性
支持されている。シャーシ103にはトーションリーフ
111が固定され、トーションリーフ111はベース1
08にシャーシ103の先端部103aが常時Z2方向
に付勢されるよう取り付けられている。
【0016】昇降カム110は、ベース108の軸10
8aで回動可能に軸支され、ディスクトレイ200内に
設けられた歯車列212およびローディングモータ21
1から成る駆動手段によって昇降カム110が矢印R1
方向に回動されたときに、斜面110aによってシャー
シ103のスリット103bと係合してシャーシ103
の先端部103aをトーションリーフ111のばね付勢
力に抗してZ1方向に押し上げシャーシ103を略水平
にする。このときシャーシ103は斜面110aの端部
の水平面で支持される。昇降カム110が矢印R2方向
に回動されたときは、昇降カム110の斜面110aに
沿って、トーションリーフ111のばね付勢力によって
シャーシ103が水平位置からZ2方向へ傾く。昇降カ
ム110とベース108の間にはヘッドユニット付勢バ
ネ(図示せず)が設けられ、シャーシ103を介して天
板325に対してディスクトレイ200がバネ付勢され
る。スライドラック113は上面に駆動歯車212aと
かみ合うラック形状113aを持ち、ベース108の突
起108bと係合してX1−X2方向に摺動自在に保持
され、溝部113cで昇降カム110のピン110bと
係合する。クラッチ112の爪112cとベース108
の突起108cが係合してスライドラック113が固定
された時はディスクトレイ200が自走可能であり、ク
ラッチ112の爪112cとベース108の突起108
cの係合が外れた時にはスライドラック113が摺動し
昇降カム110が回動可能となる。昇降カム110のリ
ブ110bは、ディスクトレイ200が収納完了してシ
ャーシ103が略水平になったローディング動作完了時
に駆動検出スイッチ123bと当接して、中央処理装置
(MPU)が駆動手段の停止を命じる。
【0017】強制イジェクトレバー114は強制イジェ
クトばね115でX1方向に付勢され、ベース108と
スライドラック113との間でX1−X2方向に摺動自
在に保持され、先端にディスクトレイ200の下部の係
合部(図示せず)と係合する爪114aを持つ。停電等
の未通電時に装置内のディスクトレイ200に格納され
たメディアを取り出す際には、パネル121の強制イジ
ェクト用の穴(図示せす)よりピンをX2方向に強制イ
ジェクトばね115を圧縮しながら差し入れ、爪114
aがディスクトレイ200の下部の係合部(図示せず)
と係合すると駆動系の負荷に抗してディスクトレイ20
0が装置内より排出される。その後ディスクトレイ20
0を搬出位置まで手で引き出せば、ディスクトレイ20
0に格納されたカートリッジ300あるいは単体ディス
クを取り出すことができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】一般的に駆動系ギア列
には、ギアの伝達効率等を考慮して、平歯車を使用する
ことが望ましい。平歯車列を使用した場合、減速比を高
くしなければならないため、比較的大径の平歯車を使用
することが必要となるが、このように比較的大径の平歯
車を使用すれば、ディスクローディング装置の小型化、
薄型化が困難となる。
【0019】このため、狭い空間で高い減速比を得るた
めには、ウォームギアを使用することが有効である。
【0020】しかしながら、上述した従来のディスクロ
ーディング装置においては、駆動元のローディングモー
タより駆動を行ってディスクトレイを搬送するほかに、
ディスクトレイの搬送をローディングモータ以外の駆動
源にて行い、すなわちディスクトレイを搬送すること
で、ローディングモータおよび駆動系をこの駆動源によ
り強制的に動作させる場合がある。この際、ウォームギ
アの回転中心軸に連動する部材、例えばローディングモ
ータには、軸方向力のうち一方向の力は与えないで、こ
の方向の軸方向力により増加する回転制止力を低減する
こと、また、この連動する部材を軸方向力により損傷す
ることを防止することが要求される。このために、ウォ
ームギアの回転中心軸への軸方向の少なくとも一方向へ
は力が加わらず、その方向へは軸方向力は伝達されない
構成とすることが必要となる。
【0021】本発明のディスクローディング装置は、ウ
ォームギアの回転中心軸へ、ウォームギア軸方向の力
を、少なくとも一方向へは直接伝達されるのを防止し、
これにより、特にディスクトレイを手動で操作する際、
あるいはディスクローディング装置の未通電時の搬出操
作など、ローディングモータ以外の手段により搬送させ
る際、また通常にモータを駆動させることによりディス
クトレイを搬送する際においても、ディスクトレイの搬
送力を低減し、また、この回転中心軸に連動する部材
の、軸方向力による損傷を防止することを目的とする。
【0022】また、このディスクローディング装置にお
いては、ウォームギアより駆動のローディングモータに
近い駆動側の駆動部材で回転に支障が生じた際において
も、ディスクローディング装置が未通電時に、ウォーム
ギアより出力段に近い駆動側の駆動部材をローディング
モータ以外の駆動源、例えば圧縮された圧縮バネにより
容易に動作させることが可能な構成であることが要求さ
れている。そこでこのような場合に、ウォームギアより
駆動のローディングモータに近い駆動側の駆動部材で
の、回転の支障の影響を回避することが必要となる。
【0023】本発明のディスクローディング装置は、ウ
ォームギアを、相かみ合うウォームホイールとのかみ合
いが解除される位置まで軸方向に移動することにより、
ウォームギアよりローディングモータに近い駆動側の駆
動部材が異常により回転が不能となった際においても、
ウォームギアと、相かみ合うウォームホイールの間での
駆動力伝達が行われず、ウォームギアより出力段に近い
駆動側の駆動部材の動作への支障を防止することを目的
とする。
【0024】さらに、ディスクローディング装置の小型
化、薄型化のため、ウォームギアとウォームホイールの
かみ合いを、ウォームギアの歯切り部分の端部近傍に配
置し、ギア列の構成空間をも縮小することが必要とな
る。
【0025】本発明のディスクローディング装置は、ギ
ア列の構成空間を縮小することにより、ウォームギアの
終端部分でウォームホイールとかみ合う場合でも、ウォ
ームギアの一方の終端の歯先の曲線が滑らかな状態で歯
の高さが低くなり歯が終結することにより、ウォームギ
アの終端部分で、このウォームギアにウォームホイール
が支障なくかみ合い、このかみ合い部分での駆動負荷の
増大を回避することを目的とする。
【0026】また本発明のディスクローディング装置に
おいては、駆動手段のうちの、ディスクトレイにより搬
送されるディスクに略垂直な方向に回転軸を持つギア
を、その相かみ合うギアとのかみ合いを解除する解除位
置まで移動可能な構成とすることで、そのローディング
モータに近い駆動側の駆動系で回転に支障が生じた際
に、出力段に近い駆動側に回転の支障の影響を与えない
で、未通電時等にディスクトレイを容易に搬出すること
が可能となることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、ディスクを搭載するディスクトレイを搬送
するモータと駆動系の少なくとも一カ所にウォームギア
を含む駆動手段と、ディスクトレイおよび駆動手段とを
設置する外殻部材を具備し、ウォームギアは、ウォーム
ギアの回転中心でかつ他の駆動源より駆動力を得るウォ
ームギア回転軸に対し、回転方向には自由支持され、ウ
ォームギア回転軸に対し回転方向および軸方向に固定で
かつウォームギアの軸方向の1方向のみ軸方向の力を規
制し、さらにウォームギアに係合してウォームギア回転
軸の駆動力を伝達する駆動力伝達手段と、駆動力伝達手
段が規制する側と反対側の、ウォームギアの軸方向の力
を規制する、軸方向規制手段とを具備することを特徴と
するものであって、ウォームギア回転軸の回転駆動に対
してはウォームギアに回転を伝達させ、ウォームギアの
みの軸方向の一定方向の移動に対しては軸方向規制手段
がその動きをウォームギア回転軸に伝達させないように
作用するものである。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ディスクを搭載し、搬送するディスクトレイと、デ
ィスクトレイを搬送するための、モータおよび、駆動系
の少なくとも一カ所にウォームギアを含む駆動手段と、
ディスクトレイ、および駆動手段とを設置する外殻部材
を具備し、ウォームギアは、ウォームギアの回転中心で
かつ他の駆動源より駆動力を得るウォームギア回転軸に
対し、回転方向には自由支持され、ウォームギア回転軸
に対し回転方向および軸方向に固定でかつウォームギア
の軸方向の1方向のみ軸方向の力を規制し、さらにウォ
ームギアに係合してウォームギア回転軸の駆動力を伝達
する駆動力伝達手段と、駆動力伝達手段が規制する側と
反対側の、ウォームギアの軸方向の力を規制する、軸方
向規制手段とを具備することを特徴とするものであっ
て、ウォームギア回転軸の回転駆動に対してはウォーム
ギアに回転を伝達させ、ウォームギアのみの軸方向の一
定方向の移動に対しては軸方向規制手段がその動きをウ
ォームギア回転軸に伝達させないようにすることで、モ
ータの回転軸がそのケーシングからの突出側に軸方向力
を受けることはなく、モータが破損する、あるいは破損
にいたらなくともモータの駆動負荷が増大することを防
止することが可能となるものである。
【0029】また請求項7に記載の発明は、ウォームギ
アは駆動力伝達手段との係合が解除される位置まで、軸
方向に移動が可能で、ウォームギアと駆動力伝達手段と
の、係合が解除された位置から係合される位置へ向かう
方向へ、軸方向の付勢を行う付勢手段を有することを特
徴とするもので、モータの故障等により、モータ回転軸
を外部から駆動する際に大きなトルクが必要な際に、未
通電時にディスクトレイユニットの搬出を支障なく行う
ことができるものである。
【0030】請求項8に記載の発明は、ウォームギアの
歯の、少なくとも一方の終端は、歯先の曲線が滑らかな
状態で、歯の高さが低くなり、前記歯が終結することを
特徴とするものであって、ディスクローディング装置の
小型化、薄型化のために、ウォームギアとウォームホイ
ールのかみ合いの位置を、ウォームギアの根元の際の歯
の終端付近に配置し、スペース効率を向上させた場合に
も、ウォームホイールがウォームギアにかみ合う際に
は、正規の歯面以外でかみ合うことはなく、正常なギア
のかみ合いを損なうことが回避される。従って、駆動力
の円滑な伝達を阻害されることがなく、駆動負荷が増大
することを回避することが可能となる。
【0031】請求項9に記載の発明は、駆動手段には、
ディスクトレイ上のディスクと略垂直な方向に回転軸を
持ち、互いにかみ合う第1ギアと第2ギアを有し、第1
ギアは、第2ギアとのかみ合いが解除される解除位置ま
で、軸方向に移動が可能で、第1ギアの回転軸方向に、
第1ギアを解除位置まで移動させる移動手段と、第1ギ
アを、回転軸方向に、第2ギアとかみ合う位置の方向に
付勢する付勢手段を有することを特徴とするもので、請
求項10に記載の発明は、駆動手段には、ディスクトレ
イ上のディスクと略垂直な方向に回転軸を持ち、互いに
かみ合う第1ギアと第2ギアを有し、第1ギアは、第2
ギアとのかみ合いが解除される解除位置まで、回転軸と
直交する平面の方向に移動が可能で、第1ギアの回転軸
と直交する平面の方向に、前記ギアを解除位置まで移動
させる移動手段と第1ギアを、回転軸と直交する平面の
方向に、第2ギアとかみ合う位置の方向に付勢する付勢
手段を有することを特徴とするものであって、歯車が破
損する等、駆動系に異常が発生し、駆動負荷が増大した
場合においても関係なく、未通電時にディスクトレイを
搬出することが可能となるものである。
【0032】以下、本発明のディスクローディング装置
の実施の形態について図面を参照しながら構成を説明す
る。
【0033】本発明のディスクローディング装置は水平
および垂直設置での使用が可能であるが、説明の都合
上、ディスクローディング装置を水平設置した状態で以
後の説明を行う。
【0034】また、以下の実施の形態で説明するディス
クローディング装置で扱う記録メディアは、直径12c
mの音楽用CDやCD−ROMのようなディスク単体の
形態、音楽用シングルCDのような8cmディスク単体
の形態、カートリッジにディスクが収納された形態を対
象とする。以下、これらの記録メディアを総称して、単
にメディアと呼ぶ。ローディング機構で考慮するのはメ
ディアの形態であって、その記録再生方式や記録密度な
どは、上記で例示したものに限るものではない。
【0035】(実施の形態1)図1は、本発明のディス
クローディング装置の実施の形態1のローディング機構
部分の構成の概略を示す全体平面構成図、図2は、ディ
スクローディング装置を構成する、主な構成ブロックの
組み立て状態を示す全体構成斜視図、図3は同、ローデ
ィング駆動系を示す部分構成斜視図、図4はウォームギ
アとウォームギア回転軸の駆動力をウォームギアに伝達
する駆動力伝達手段の係合状態を示す部分構成斜視図、
図5はディスクトレイ裏面の、未通電時にディスクトレ
イを搬出するための動作を示す部分構成斜視図、図6、
図7は未通電時にディスクトレイを搬出する際の動作を
示す部分断面図、図8はウォームギアとウォームホイー
ルとのかみ合いの関係を示す動作説明図、図9はローデ
ィングモータの内部の概略を示す構成図、図10、図1
1はディスクトレイが挿入される際のウォームギアの軸
方向の移動を示す部分構成図、図12はウォームギアと
ウォームホイールとのかみ合い位置をウォームギア端部
間際に設定した場合のウォームギアのギア端部の形状お
よびそのときのウォームホイールとのかみ合いを説明す
るための部分構成図、図13は本発明のウォームギアの
ギア端部の形状およびそのときのウォームホイールとの
かみ合いの状態を示す部分構成図、図14は図13の断
面P−Pを示し、ウォームギアの根元部分の歯先の状態
を示す部分断面図、図15は未通電時にディスクトレイ
を搬出する際に、駆動ギアをラックから解除して搬出す
るための動作を示す部分構成斜視図、図16、図17は
未通電時にディスクトレイを搬出する際に、駆動ギアを
ラックから解除して搬出する動作を示す構成断面図であ
る。
【0036】まず、本発明の実施の形態のディスクロー
ディング装置の全体の構成の概略を図面を用いて説明す
る。
【0037】図1、図2において、U1はメディアを所
定位置まで搬送させるディスクトレイユニットを示し、
U2はディスクトレイユニットU1のガイドを行い、ま
たメディア(図示せず)へのデータの記録あるいは読み
出しを行うヘッドユニットおよびその移送機構を含む本
体ユニットを示すものである。U3はメディアの上面の
押さえ部、およびディスクをクランプするクランパ機構
を含む、クランパユニットであって、U4はディスクロ
ーディング装置の動作およびメディアへのデータの記録
あるいは読み出し等の動作を制御する回路基板である。
【0038】ディスクトレイユニットU1において、1
はメディアを搭載するディスクトレイ、2はディスクト
レイユニットU1の搬送機構の駆動源であるローディン
グモータ、3はローディングモータ2の駆動力を外部に
伝達するギア系の初段伝達を行うウォームギア、4はウ
ォームギア3にかみ合い、同軸上に段付きで平歯車をも
つウォームホイール、4aはウォームホイール4のうち
ウォームギア3とかみ合うはす歯、4bはウォームホイ
ール4のうち平歯車側のウォームホイール平歯、5はウ
ォームホイール平歯4bとかみ合う中間アイドラギア、
6は中間アイドラギア5とかみ合う平歯車と、同軸上に
段付きで別の平歯車をもつ駆動ギア、6aは駆動ギア6
のうち中間アイドラギア5とかみ合う上段歯、6bは駆
動ギア6のうち次の段のギアとかみ合う下段歯、7はロ
ーディングモータ2のモータ回転軸、8はローディング
モータ2の駆動力を、モータ回転軸7を介してウォーム
ギア3へ伝達する駆動力伝達手段、9はウォームギア3
をローディングモータ2側へモータ回転軸7の軸方向に
付勢するウォーム付勢バネ、3aはウォームギア3に固
定され、駆動力伝達手段8に係合する係合爪、8aは駆
動力伝達手段8に設けられ、係合爪3aが挿入する係合
穴である。
【0039】本体ユニットU2において、15は駆動ギ
ア6とかみ合うラック、16はディスクトレイユニット
U1の挿入完了を検出する挿入完了検出スイッチ、17
はディスクトレイユニットU1の搬出完了を検出する搬
出完了検出スイッチ、18はメディアへのデータの記録
あるいは読み出しを行うヘッドユニット、19はヘッド
ユニット18の移送を行う移送機構、20はラック1
5、挿入完了検出スイッチ16、搬出完了検出スイッチ
17、ヘッドユニット18、移送機構19の各部材を装
着し、ディスクトレイユニットU1のガイドを行うベー
スである。
【0040】また、ディスクトレイ1に付加する1a
は、挿入完了検出スイッチ16を押圧して作動させる挿
入検出爪である。
【0041】クランパユニットU3において、25はデ
ィスクをクランプするクランパであって、26はクラン
パ25を装着しメディア上面の押さえを行う天板であ
る。
【0042】回路基板U4において、27は、ディスク
トレイユニットU1の挿入および搬出動作の指示を与え
る、イジェクトボタンである。
【0043】次に、図1、図2の駆動系についての詳細
を説明する。ローディングモータ2、ウォームギア3、
ウォームホイール4、中間アイドラギア5、駆動ギア
6、モータ回転軸7、駆動力伝達手段8、ウォーム付勢
バネ9は図3、図4に示すような位置関係で組み込ま
れ、またこの際ウォームギア3とモータ回転軸7および
駆動力伝達手段8は図4に示すような組み込み関係とな
る。すなわち、図4において駆動力伝達手段8は、モー
タ回転軸7に対して圧入され、モータ回転軸7の回転力
は、この圧入によりほぼ100%が駆動力伝達手段8に
伝達される。ウォームギア3はモータ回転軸7に対して
は回転自由に軸支される。この構成により、係合爪3a
は係合穴8aに係合した際には、駆動力伝達手段8の駆
動力がウォームギア3に伝達される。本実施の形態にお
いては、ウォームギア3は2条ウォーム、ウォームギア
3の進み角は18.5度とした。また、ウォームギア
3、ウォームホイール4、中間アイドラギア5、駆動ギ
ア6はポリアセタール樹脂製を使用した。
【0044】なお、本発明においては、ウォームギアの
条数、進み角、材質については、ウォームホイール4か
らの駆動でウォームギア3の駆動が可能なものであれ
ば、特にこれに限定するものではない。
【0045】次に、各部分の動作について説明する。ま
ず、ディスクトレイユニットU1の搬出動作について説
明する。
【0046】ディスクトレイユニットU1の搬出動作開
始の指示は、イジェクトボタン27を押すことで回路基
板U4に信号を送って行う。これにより、図1に示した
ようにローディングモータ2がRm1方向に回転駆動さ
れる。このとき、ウォームホイール4はRh1、駆動ギ
ア6がRk1の方向に駆動され、下段歯6bとラック1
5のかみ合いによりディスクトレイユニットU1は、U
1o(2点鎖線により一部分のみ図示)の位置まで搬出
される。これにより、ディスクトレイ1の挿入検出爪1
aが1ao(破線で図示)の位置まで移動し、搬出完了
検出スイッチ17を作動させることで、ディスクローデ
ィング装置が搬出の完了を認識し、ローディングモータ
2の回転駆動を停止し、ディスクトレイユニットU1の
搬出動作が終了する。
【0047】ディスクトレイユニットU1の搬出動作が
終了すると、ディスクトレイユニットU1がディスクロ
ーディング装置内から外に露出され、使用者がディスク
トレイ1の所定の位置にメディアを配置、あるいはディ
スクトレイ上のメディアの取り出しをすることができ
る。
【0048】次に、ディスクトレイユニットU1の挿入
動作について説明する。ローディングモータ2がRm2
の方向に回転駆動した際、ウォームホイール4がRh2
の方向に、駆動ギア6がRk2の方向に駆動され、ラッ
クとのかみ合いによりディスクトレイユニットU1が挿
入される。ディスクトレイユニットU1の挿入後、ディ
スクトレイ1の挿入検出爪1aが挿入完了検出スイッチ
16を作動することで、ディスクローディング装置が挿
入の完了を認識し、ローディングモータ2の回転駆動を
停止し、ディスクトレイの挿入動作が終了する。
【0049】ディスクトレイの挿入動作開始の指示は、
上述した搬出動作と同様、イジェクトボタン27を押す
ことで回路基板に信号を送って行うか、もしくは、ディ
スクトレイユニットU1を手動にて挿入方向に挿入を行
い、挿入検出爪1aが搬出完了検出スイッチ17の作動
を停止した旨の信号を回路基板U4に送って行う。手動
にて挿入を開始させる場合の操作は、人の力で行うた
め、その操作力は例えば1kgf以下程度であることが
望ましい。
【0050】ディスクトレイの挿入動作が終了すると、
ヘッドユニット18が移送機構19により移送され、デ
ィスク(図示せず)上でのデータのシーク、また記録、
読み出しを行う。
【0051】次に、ディスクローディング装置の未通電
時にディスクトレイユニットU1を搬出する手段につい
て、図5〜図7により説明する。
【0052】図5において、31は未通電時にディスク
トレイユニットU1を引き出して搬出する未通電時搬出
レバー、32は未通電時に未通電時搬出レバー31を外
部より押圧するための治具である未通電時搬出ピンを示
す。また、1b、31aはそれぞれ、未通電時にディス
クトレイ1と未通電時搬出レバー31を係合する、トレ
イ爪、レバー爪である。図6、図7に示した33は、未
通電時搬出レバー31を押し戻す未通電時搬出バネであ
る。
【0053】このように構成された未通電時にディスク
トレイユニットU1を搬出する手段の動作について以下
説明する。
【0054】未通電時ディスクトレイユニットU1を搬
出する際には、ディスクローディング装置の使用者は未
通電時搬出ピン32を用いて未通電時搬出レバー31を
図6に図示したL方向に、未通電時搬出バネ33のバネ
力に抗して、レバー爪31aがトレイ爪1bに係合する
まで押し込む。未通電時搬出バネ33のバネ力は、本実
施の形態においては、動作時の最大バネ力を1kgfと
した。レバー爪31aがトレイ爪1bに係合すると、図
7のようにディスクトレイユニットU1は未通電時搬出
バネ33のバネ力により、図示E方向に移動し、ディス
クローディング装置内から搬出される。
【0055】次に、ディスクトレイユニットU1が搬出
動作および挿入動作を行う際の、ウォームギア3とウォ
ームホイール4の動作について、図1および図8により
説明する。
【0056】ディスクトレイユニットU1が、ローディ
ングモータ2の駆動力により搬出されるときは、モータ
回転軸7、ウォームギア3はRm1の方向に回転し、ウ
ォームホイール4にRh1の方向の駆動力を伝達しなが
ら、ウォームホイール4からの反力により、Fwの方向
の軸方向力を受ける。
【0057】また、ディスクトレイユニットU1を手動
にて挿入方向に挿入を行うときは、ラック15と下段歯
6bとのかみ合わせにより、駆動ギア6がRk2の方向
に駆動され、ウォームホイール4はRh2の方向に駆動
される。このときもウォームギア3はウォームホイール
4よりFwの方向の軸方向力を受ける。
【0058】ディスクトレイユニットU1が、ローディ
ングモータ2の駆動力により挿入されるときは、モータ
回転軸7、ウォームギア3はRm2の方向に回転し、ウ
ォームホイール4にRh2の方向の駆動力を伝達しなが
ら、ウォームホイール4からの反力により、Bwの方向
に軸方向力を受ける。このときウォーム付勢バネ9のバ
ネ力は、ウォームホイール4からウォームギア3が軸方
向力を受けない場合に比べ、Fwの方向の力が増す。
【0059】また、未通電時にディスクトレイユニット
U1を搬出するときは、ラック15と下段歯6bとのか
み合わせにより、駆動ギア6がRk1の方向に駆動さ
れ、ウォームホイール4はRh1の方向に駆動される。
このときもウォームギア3はウォームホイール4よりB
wの方向の軸方向力を受ける。
【0060】ローディングモータ2は、例えばDCモー
タの場合であると内部の概略構造は、一般的に図9に示
すものである。2aはモータ回転軸7に留め溝により軸
方向に拘束された留め輪、2bはローディングモータ全
体の外殻であるケーシング、2cはケーシング2bの、
モータ回転軸7突出側とは反対側の開口を覆うカバー、
2dはカバー上に、モータ回転軸7のケーシング2bか
らの突出側とは反対側の端部の軸方向の規制を行うスラ
スト軸受け部である。なお、図9において、回転駆動力
を発生する磁気回路(マグネット、コイル等)は図番を
設けてなく、またモータ回転軸等の回転体の回転位相を
検知するブラシ等は図示していない。
【0061】さて、ウォームギア3がウォームホイール
4側から駆動され、モータ回転軸7がスラスト軸受け部
2dの方向に軸方向力を受ける場合は、軸受け構造がな
されており、モータ回転軸7に軸方向摺動による過負荷
を与えることはない。しかしながら、軸受け部2dで受
け得る軸方向力には限度があるため、その軸方向力は可
能な限り低減することが望ましい。
【0062】DCモータの場合であると、留め輪2aと
ケーシング2bとの間に図9に示すように、通常0.0
5から0.5mm程度の間隙Gが存在する。従って、モ
ータ回転軸7がケーシング2bからの突出側に軸方向力
を受ける場合は、この間隙Gの間を、モータ回転軸7が
軸方向に移動すれば双方が当接することにより軸受けを
なすことになり、確実な軸受け構造がなされない。この
ため、モータ回転軸7にスラスト摺動による過負荷を与
え、結果として駆動負荷が増大する。さらに、留め輪2
aは通常、軸方向力を十分に受けることのできる耐軸方
向力を備えておらず、結果としてモータ回転軸7がケー
シング2bからの突出側に軸方向力を受ける場合は、負
荷の大きさによっては留め輪2aが破損し、ローディン
グモータ2が故障する。従って、モータ回転軸7には、
留め輪2aがケーシング2bと接触するまでこの方向に
軸方向力を与えることを回避する必要がある。
【0063】このため本実施の形態においては、ウォー
ム付勢バネ9を使用し、モータ回転軸7をローディング
モータ2の方向に付勢し、モータ回転軸7がケーシング
2bからの突出側に軸方向力を受けるのを防止する構造
を有している。
【0064】仮に、本実施の形態に示すようなウォーム
ギア3と駆動力伝達手段8の構成を用いない場合、すな
わち通常あるようなウォームギアとモータの回転軸が直
結されている場合、ウォーム付勢バネ9のバネ力は、ウ
ォームギア3に間隙Gの移動をさせないようバネ力を管
理する必要がある。またウォーム付勢バネ9のバネ力が
過度に強い場合、ローディングモータ2の中の軸受け部
2dで受け得る軸方向力の限度を超える場合があり、極
力バネ力は低減することが望ましい。これら双方を満た
すには、ウォーム付勢バネ9のバネ力はきわめて厳密に
管理する必要があり、バネのばらつきを考慮した際に
は、良好な条件を設定することが困難である。具体的に
は、この場合の構成に使用できるウォーム付勢バネ9
は、バネ定数が10〜20gf/mm程度として、ウォ
ームギア3が0.05〜0.5mm程度の間隙Gを移動
しないようにする。またバネの自由長は10mm程度の
もので、ばらつき幅は2〜5mm程度生じる。この場
合、バネ力は、40〜100gfもばらつくことにな
る。一方、本実施の形態で使用できる類のローディング
モータ2の軸受け部2dで動作時に定常的に受け得る軸
方向力は、100gf程度である。すなわち、受け得る
軸方向力に対してのバネ力のばらつきが過度に大きく、
実用的ではない。
【0065】これに対して、本実施の形態に示すウォー
ムギア3と駆動力伝達手段8を使用すれば、ウォーム付
勢バネ9のバネ力は、ウォームギア3を軸方向に間隙G
を移動させないように、特に管理をする必要がなく、バ
ネ力の自由度が拡大し、ばらつきによる不具合を低減す
ることが可能となる。
【0066】次に、ローディングモータ2が故障する場
合等により、モータ回転軸7を外部から強制的に回転さ
せることが困難な場合に、未通電時にディスクトレイユ
ニットU1を、搬出する場合の動作について、図5〜図
7と図10、図11により説明する。
【0067】図6、図7において詳述したように、ディ
スクローディング装置の使用者が、未通電時に未通電時
搬出ピン32を使用して未通電時搬出レバー31を押し
込み未通電時搬出バネ33を圧縮して、レバー爪31a
をトレイ爪1bに係合させると、未通電時搬出バネ33
のバネ力によりディスクトレイユニットU1がEの方向
に移動し、これにより駆動ギア6がラック15によって
Rk1の方向に駆動される。これにより、ウォームホイ
ール4がRh1の方向に駆動され、モータ回転軸7に駆
動を与えるため大きなトルクが必要となった場合には、
ウォームギア3を駆動力伝達手段8と係合して回転させ
るトルクも大きくなり、ウォームホイール4によりウォ
ームギア3をモータ回転軸7の回転方向に回転すること
が不可能となる。よって、もともと図10に示す位置関
係にウォームギア3が配置していた状態が、図11に示
すように、ウォームギア3がローディングモータ2から
遠ざかる方向に、ウォームギア3とウォームホイール4
がかみ合わない位置まで、ウォーム付勢バネ9をたわま
してウォームギア3を移動させる状態となる。すなわ
ち、ウォームギア3とウォームホイール4のかみ合いが
解除され、ウォームホイール4は回転自在となる。これ
により、ディスクトレイユニットU1は、容易に搬出さ
れる。このようにして、未通電時においてもディスクト
レイユニットU1の搬出を支障なく行うことが可能とな
る。
【0068】なお、本実施の形態においては、ウォーム
付勢バネ9を設ける構成を採ったが、この構成は、ロー
ディングモータ2の故障等により、モータ回転軸7を外
部から強制的に回転させることが困難な場合に、未通電
時にディスクトレイユニットU1を搬出する、という状
況の生じる際に必要なものであり、本発明はこの構成に
限定するものではない。ローディングモータ2の故障等
により、モータ回転軸7を外部から強制的に回転させる
ことが困難な場合に、未通電時にディスクトレイユニッ
トU1を搬出する、という状況が生じなければ、特にウ
ォーム付勢バネ9を設ける必要はない。ウォームギア3
の先端より適宜間隙を設けて、ウォームギア3の軸方向
力を規制する固定の部材を設けることにより、ウォーム
ギア3が、出力段に近い側から駆動されたウォームホイ
ール4から駆動を受ける際に、モータ回転軸7を直接軸
方向に力を与えることを回避できる。これにより、ウォ
ームギア3がケーシング2bからの突出側に軸方向力を
受ける場合にも、留め輪2aがケーシング2bに当接し
てモータ回転軸7にスラスト摺動による過負荷を与える
ことを防止できる。また、留め輪2aが破損することも
防止できる。
【0069】次に、ウォームギア3の歯の高さの端部に
おける処理について説明する。一般的に、ウォームギア
3とウォームホイール4のかみ合わせは図8に示すよう
に、かみ合わせ位置の前後には十分にウォームの歯が存
在するように配置する。これは、ウォームギア3とウォ
ームホイール4のかみ合わせにおいて不完全な部分を排
除するためである。
【0070】本実施の形態のディスクローディング装置
は、小型化あるいは薄型化を目標とするものであり、上
記一連のギア列の配置については、これを配慮し、可能
な限り寸法的に切り詰めた配置とする必要がある。
【0071】しかしながら、このために仮に図12に示
すように、ウォームギア3とウォームホイール4は、係
合爪3a間際の、ウォームのギア端部にさしかかる部分
にかみ合い位置を設定すると、ウォームのギア端部は、
図12の端部3bのような形状となり、本来のウォーム
ギアの歯面とは異なり、この位置で軸に垂直に切り放し
た形状となる。この場合、端部3bの位置でかみ合わさ
れば、本来の正常なギアのかみ合わせがなされない部分
が存在するため、駆動力を円滑に伝達することが困難と
なってしまい、駆動負荷が増大する恐れが生じる。
【0072】本発明の実施の形態においては、図13に
示すように、ウォームのギア端部を軸に垂直に切り放さ
ず、図14に示すように、2条の歯先をそれぞれ3c、
3dの様な形状に、端部にさしかかった部分から徐々に
歯先を収束させる形状とした。この場合、収束する形状
は歯先のみで、ウォームのギア歯面は正規の歯面形状と
相違ないものである。これにより、ウォームホイール4
がウォームギア3とかみ合う際には、正規の歯面以外で
かみ合うことはなく、正常なギアのかみ合いを損なうこ
とが回避される。従って、駆動力の円滑な伝達を阻害さ
れることがなく、駆動負荷が増大することがない。
【0073】なお、以上の実施の形態において、駆動ギ
ア6の下段歯6bとラック15のかみ合わせの関係が逆
の場合、すなわち、上記実施の形態において駆動ギア6
がRk1の方向に駆動した場合に搬出、Rk2の方向に
駆動した場合に挿入するところを、駆動ギア6がRk1
の方向に駆動した場合に挿入、Rk2の方向に駆動した
場合に搬出するという関係にした場合にも同様の効果が
得られる。
【0074】また、以上の実施の形態においては、ロー
ディングモータ2および駆動ギア列はディスクトレイユ
ニットU1に組み込まれる構成としたが、本発明はこれ
に限定するものではなく、本体ユニットU2に組み込ん
で構成する場合においても、同様の効果を得ることがで
きる。
【0075】(実施の形態2)次に、未通電時のディス
クトレイユニットU1搬出の、別の実施の形態について
図3、図15〜図17により説明する。なお、これらの
図に示されない部分については、上述した実施の形態1
と同様である。
【0076】図15〜図17において、34は駆動ギア
6を軸方向に付勢する駆動ギア付勢バネ、6cは駆動ギ
ア6のテーパ部分、31bは未通電時搬出レバー31を
押し込んだ際にこのテーパ部分6cを持ち上げる勾配部
である。
【0077】上述した実施の形態1と同様に、使用者
が、ディスクローディング装置の未通電時に未通電時搬
出ピン32を使用して未通電時搬出レバー31を押し込
み、未通電時搬出バネ33を圧縮する。このとき、テー
パ部分6cが勾配部31bにより、駆動ギア付勢バネ3
4を圧縮しながらディスクトレイユニットU1の内部側
に押し込まれ、駆動ギア6の上段歯6aと中間アイドラ
ギア5、下段歯6bとラック15のかみ合いが解除され
る。この行程の終了付近で、レバー爪31aがトレイ爪
1bに係合する。これにより、ディスクトレイユニット
U1は駆動系とは無関係に未通電時搬出バネ33のバネ
力により、搬出方向に力を受け、搬出される。
【0078】本実施の形態によれば、歯車が破損する
等、駆動系に異常が発生し、駆動負荷が増大した場合に
おいても関係なく、未通電時にディスクトレイユニット
U1を搬出することが可能となる。
【0079】また、駆動ギア6を同様に、未通電時搬出
レバー31の操作により、駆動ギア6の回転軸と直交す
る位置の平面方向に駆動ギア6を移動可能とし、上段歯
6aと中間アイドラギア5あるいはラック15とのかみ
合いが解除される構成とし、駆動ギア6が上段歯6aあ
るいは中間アイドラギア5とかみ合う方向には駆動ギア
付勢バネが駆動ギア6を付勢する構成としても、上記と
ほぼ同じ効果が得られる。
【0080】なお、上述した本発明の実施の形態におい
て、使用するメディアの形態は、ディスク単体の形態の
もの、単体ディスクを外殻により内包したカートリッジ
の形態等、特に限定はするものではない。また、ディス
クの径についても特に限定はしない。さらに記録・読み
出し(再生)の方法についても、相変化方式、光磁気方
式等の光記録、あるいは、磁気記録等が主に用いられる
が、本発明においては、記録および読み出し方式は特に
上述したものに限定するものではない。
【0081】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ローディ
ングモータのモータ回転軸がケーシングからの突出側に
軸方向力を受けることはなく、ローディングモータの中
留め輪が破損する、あるいは破損にいたらなくとも留め
輪とケーシングとの当接により駆動負荷が増大すること
を防止することが可能となる。
【0082】また本発明によれば、ローディングモータ
の故障等により、モータ回転軸を外部から駆動する際に
大きなトルクが必要な際に、未通電時にディスクトレイ
ユニットの搬出を支障なく行うことが可能となる。
【0083】また本発明によれば、ディスクローディン
グ装置の小型化、薄型化のために、ウォームギアとウォ
ームホイールのかみ合いの位置を、ウォームギアの根元
の際の歯の終端付近に配置し、スペース効率を向上させ
た場合にも、ウォームホイールがウォームギアにかみ合
う際には、正規の歯面以外でかみ合うことはなく、正常
なギアのかみ合いを損なうことが回避される。従って、
駆動力の円滑な伝達を阻害されることがなく、駆動負荷
が増大することを回避することが可能となる。
【0084】また本発明によれば、歯車が破損する等、
駆動系に異常が発生し、駆動負荷が増大した場合におい
ても関係なく、未通電時にディスクトレイユニットを搬
出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクローディング装置における実
施の形態1の全体平面構成図
【図2】同、全体構成斜視図
【図3】同、部分構成斜視図
【図4】同、部分構成斜視図
【図5】同、部分構成斜視図
【図6】同、動作を示す部分断面図
【図7】同、動作を示す部分断面図
【図8】ウォームギアとウォームホイールの動作説明図
【図9】本発明のディスクローディング装置における実
施の形態1のローディングモータの内部構成図
【図10】本発明のディスクローディング装置における
実施の形態1の動作を示す部分構成図
【図11】同、動作を示す部分構成図
【図12】動作を説明する部分構成図
【図13】本発明のディスクローディング装置における
実施の形態1の動作を示す部分構成図
【図14】同、ウォームギアの部分断面図
【図15】同、部分構成斜視図
【図16】同、動作を示す構成断面図
【図17】同、動作を示す構成断面図
【図18】従来のディスクローディング装置における全
体構成斜視図
【図19】同、内部構成平面図
【図20】同、部分構成図
【図21】ディスクローディング装置で使用されるメデ
ィアの構成斜視図
【符号の説明】
1 ディスクトレイ 1a 挿入検出爪 2 ローディングモータ 3 ウォームギア 3a 係合爪 4 ウォームホイール 5 中間アイドラギア 6 駆動ギア 7 モータ回転軸 8 駆動力伝達手段 8a 係合穴 9 ウォーム付勢バネ 15 ラック 16 挿入完了検出スイッチ 17 搬出完了検出スイッチ 18 ヘッドユニット 19 移送機構 20 ベース 25 クランパ 26 天板 27 イジェクトボタン U1 ディスクトレイユニット U2 本体ユニット U3 クランパユニット U4 回路基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 17/04 415 G11B 17/04 415H 415L (72)発明者 福嶋 安久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤田 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録再生ディスクまたは前記記録再生デ
    ィスクを収納したカートリッジを搭載し搬送するトレイ
    と、前記トレイを搬送するため、モータおよび、駆動系
    の少なくとも一カ所にウォームギアを含む駆動手段と、
    前記トレイおよび前記駆動手段を設置する外殻部材とを
    具備し、 前記ウォームギアは、 前記ウォームギアの回転中心でかつ他の駆動源より駆動
    力を得るウォームギア回転軸に対し、回転方向には自由
    支持され、前記ウォームギア回転軸に対し回転方向およ
    び軸方向に固定でかつ前記ウォームギアの軸方向の1方
    向のみ軸方向の力を規制し、さらに前記ウォームギアに
    係合して前記ウォームギア回転軸の駆動力を伝達する駆
    動力伝達手段と、 前記駆動力伝達手段が規制する側と反対側の、前記ウォ
    ームギアの軸方向の力を規制し、前記外殻部材に対して
    軸方向に固定、または軸方向に弾性を有する軸方向規制
    手段とを具備することを特徴とするディスクローディン
    グ装置。
  2. 【請求項2】 トレイの搬送のうち、挿入の行程の少な
    くとも一部はモータ以外の原動手段で行うことを特徴と
    する請求項1記載のディスクローディング装置。
  3. 【請求項3】 トレイの搬送のうち、搬出の行程の少な
    くとも一部はモータ以外の原動手段で行うことを特徴と
    する請求項1記載のディスクローディング装置。
  4. 【請求項4】 モータおよび駆動手段は、トレイ上に設
    置されることを特徴とする請求項1、2あるいは3記載
    のディスクローディング装置。
  5. 【請求項5】 ウォームギア回転軸はモータ回転軸であ
    り、前記モータ回転軸はトレイ上のディスクと略平行で
    あることを特徴とする請求項1、2、3あるいは4記載
    のディスクローディング装置。
  6. 【請求項6】 トレイが外殻部材に対し搬送駆動力を伝
    達する位置は、ディスクの外径より外側に位置すること
    を特徴とする請求項1、2、3、4あるいは5記載のデ
    ィスクローディング装置。
  7. 【請求項7】 ウォームギアは駆動力伝達手段との係合
    が解除される位置まで、軸方向に移動が可能で、前記ウ
    ォームギアと前記駆動力伝達手段との、係合が解除され
    た位置から係合される位置へ向かう方向への、軸方向へ
    の付勢を行う付勢手段を有することを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5あるいは6記載のディスクローディ
    ング装置。
  8. 【請求項8】 ウォームギアの歯の、少なくとも一方の
    終端は、歯先の曲線が滑らかな状態で、前記歯の高さが
    低くなり、前記歯が終結することを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6あるいは7記載のディスクロー
    ディング装置。
  9. 【請求項9】 駆動手段には、トレイ上のディスクと略
    垂直な方向に回転軸を持ち、互いにかみ合う第1ギアと
    第2ギアを有し、前記第1ギアは、前記第2ギアとのか
    み合いが解除される解除位置まで、軸方向に移動が可能
    で、前記第1ギアの回転軸方向に、前記第1ギアを解除
    位置まで移動させる移動手段と、前記第1ギアを、回転
    軸方向に、前記第2ギアとかみ合う位置の方向に付勢す
    る付勢手段を有することを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7あるいは8記載のディスクローディ
    ング装置。
  10. 【請求項10】 駆動手段には、トレイ上のディスクと
    略垂直な方向に回転軸を持ち、互いにかみ合う第1ギア
    と第2ギアを有し、前記第1ギアは、前記第2ギアとの
    かみ合いが解除される解除位置まで、回転軸と直交する
    平面の方向に移動が可能で、前記第1ギアの回転軸と直
    交する平面の方向に、前記第1ギアを解除位置まで移動
    させる移動手段と前記第1ギアを、回転軸と直交する平
    面の方向に、前記第2ギアとかみ合う位置の方向に付勢
    する付勢手段を有することを特徴とする請求項1、2、
    3、4、5、6、7あるいは8記載のディスクローディ
    ング装置。
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JP9319348A Pending JPH11154367A (ja) 1997-11-18 1997-11-20 ディスクローディング装置

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JP (1) JPH11154367A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6993777B2 (en) * 2000-10-13 2006-01-31 Teac Corporation Recording medium loading apparatus
US7216353B2 (en) 2001-03-28 2007-05-08 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Disk-loading apparatus

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