JPH11154230A - 画像照合装置及び画像照合方法 - Google Patents

画像照合装置及び画像照合方法

Info

Publication number
JPH11154230A
JPH11154230A JP9319237A JP31923797A JPH11154230A JP H11154230 A JPH11154230 A JP H11154230A JP 9319237 A JP9319237 A JP 9319237A JP 31923797 A JP31923797 A JP 31923797A JP H11154230 A JPH11154230 A JP H11154230A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
score
template
fingerprint
registered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9319237A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3858391B2 (ja
Inventor
Takeshi Funabashi
武 船橋
Yoshihiro Tsukamura
善弘 塚村
Kazuyuki Sakamoto
和之 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP31923797A priority Critical patent/JP3858391B2/ja
Publication of JPH11154230A publication Critical patent/JPH11154230A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3858391B2 publication Critical patent/JP3858391B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、画像照合装置及び画像照合方法に関
し、例えば指紋照合装置に適用して、従来に比して照合
精度を向上する。 【解決手段】登録時、判定基準でなるスコアにより信頼
性の高いテンプレートを登録し、また登録したスコアに
よりテンプレートを更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像照合装置及び
画像照合方法に関し、例えば指紋照合装置に適用するこ
とができる。本発明は、登録時、判定基準でなるスコア
により信頼性の高いテンプレートを登録することによ
り、また登録したスコアによりテンプレートを更新する
ことにより、従来に比して照合精度を向上することがで
きるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像照合装置でなる指紋
照合装置においては、マニューシヤ方式、周波数検出方
式、パターンマッチング方式等により、事前に登録され
た個人の指紋画像と一致するか否か判定するようになさ
れている。
【0003】すなわちマニューシヤ方式においては、撮
像手段を介して得られた指紋の画像より、指紋の中心を
検出すると共に、分岐、点、切れ等の特徴的な部分(以
下、特徴点と呼ぶ)を抽出する。さらに指紋の中心より
特徴点の座標値等を検出し、これらの検出結果をデータ
ベース化する。
【0004】これに対して検査対象でなる指紋の画像を
画像処理し、同様に指紋の中心より特徴点の座標値等を
検出すると共に、これら検出したデータよりデータベー
スをアクセスし、これにより対応する特徴点の有無によ
り指紋照合をするようになされていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで子供等にあっ
ては、成長に伴い、指の大きさが変化し、これにより特
徴点の位置も変化する。また指を怪我したような場合に
も特徴点が変化し、さらにこの怪我が直ってゆく過程に
おいては、特徴点が徐々に変化することになる。
【0006】また例えば指紋画像を取り込む画像入力手
段においては、指の湿り具合により取り込んだ指紋画像
が変化するものもあり、さらに指の湿り具合等は、季節
によって変化する。
【0007】これらにより従来の指紋照合装置において
は、指紋照合精度が劣化する問題があった。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、指紋等の画像について、従来に比して照合精度を向
上することができる画像照合装置及び画像照合方法を提
案しようとするものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】かかる課題を解決する
ため本発明においては、基準画像の特徴を示すデータに
よるテンプレートを基準にして一致の程度を示すスコア
を検出し、このスコアを基準にして一致又は不一致を判
定する画像照合装置又は画像照合方法に適用する。本発
明は、テンプレートの登録時、基準画像に対応する第1
及び第2の登録対象の画像を取得し、第1又は第2の登
録対象の画像によるテンプレートを検出し、この検出し
たテンプレートを用いて、第2又は第1の登録対象の画
像についてスコアを検出し、このスコアが所定の基準値
以上のとき、テンプレートを登録する。
【0010】また同様の画像照合装置及び画像照合方法
に適用して、判定基準を、判定対象毎に設定できるよう
にする。
【0011】また同様の画像照合装置及び画像照合方法
に適用して、1の判定対象に対して、テンプレートと対
応するスコアとを複数登録し、検査対象画像との判定
時、複数のテンプレートの何れかを選択的に使用して一
致又は不一致を判定し、一致の判定結果が得られたと
き、検査対象画像より新たなテンプレートを生成し、検
出したスコアと各テンプレートについて登録されたスコ
アとの比較結果に基づいて、登録されたテンプレート及
びスコアを、新たなテンプレートと検出したスコアとに
より更新すると共に、スコアの検出に使用したテンプレ
ートのスコアを検出したスコアに更新する。
【0012】判定対象においては、画像入力手段に対す
る配置等により、取り込んだ画像が種々に変化する場合
がある。例えば指紋にあっては、押圧力により変形し易
い指もあり、この種の指は、指紋判定に適したものでは
ないと言える。これによりテンプレートの登録時、基準
画像に対応する第1及び第2の登録対象の画像を取得
し、第1又は第2の登録対象の画像によるテンプレート
を検出し、この検出したテンプレートを用いて、第2又
は第1の登録対象の画像についてスコアを検出し、この
スコアが所定の基準値以上のとき、テンプレートを登録
すれば、この種の判定に適していない判定対象を除外す
ることができる。またテンプレートが登録されないこと
により、登録の処理を繰り返して、判定に適した状態を
待って登録することができる。
【0013】また同様の画像照合装置及び画像照合方法
に適用して、判定基準を、判定対象毎に設定できるよう
にすれば、例えば個人毎に、セキュリティーのレベルを
設定することができる。
【0014】また一致の判定結果が得られたとき、検査
対象画像より新たなテンプレートを生成し、検出したス
コアと各テンプレートについて登録されたスコアとの比
較結果に基づいて、登録されたテンプレート及びスコア
を、新たなテンプレートと検出したスコアとにより更新
すれば、例えば経時変化等により照合に不適になったテ
ンプレートを、このテンプレートより照合に適したテン
プレートに更新することができる。またこのとき複数の
テンプレートの何れかを選択的に使用して一致又は不一
致を判定し、スコアの検出に使用したテンプレートのス
コアを検出したスコアに更新すれば、簡易な処理により
テンプレートの更新処理を実行することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0016】(1)実施の形態の構成 図2は、本発明の実施の形態に係る指紋照合装置の全体
構成を示すブロック図である。この指紋照合装置1にお
いては、ホストパーソナルコンピュータ(ホストPC)
PCとの通信により、キー入力部2を介して入力される
ユーザーの操作に応動してシステム制御回路3により全
体の動作を制御し、これにより所定のユーザーについ
て、事前に、指紋データ入力部4を介して指紋画像によ
る指紋データD1を取り込む。さらにこの取り込んだ指
紋データD1に基づいて、指紋画像の特徴を示すデータ
(以下テンプレートと呼ぶ)を作成し、このテンプレー
トにより指紋データベース5を構築する。
【0017】これに対してユーザーが指紋照合の要求を
入力すると、指紋データ入力部4を介して、検査対象の
指紋画像による指紋データD2を取り込み、この取り込
んだ指紋データD2を検査指紋メモリ6に一時保持す
る。さらにキー入力部2を介して入力されるユーザーの
操作に応動して、指紋データベース5に登録された対応
するテンプレートと検査指紋メモリ6に一時保持した指
紋データD2とを照合率検出部7に入力する。さらにこ
のテンプレートを基準にして、指紋データD2による指
紋画像と登録時の指紋画像との間で、一致の程度を示す
スコアを検出し、システム制御回路3において、このス
コアに応じて指紋の一致不一致を判断する。
【0018】これにより指紋照合装置1は、個人の指を
判定対象にして、指紋データ入力部4を介して入力され
る指紋データD2の人物が、事前に登録された人物か否
かを判定する。
【0019】図3は、指紋データ入力部4を示すブロッ
ク図である。この指紋データ入力部4においては、所定
の光学系を介して、所定の指載置位置に保持されたユー
ザーの指より指紋を撮像し、この撮像結果より指紋デー
タD1又はD2を生成する。
【0020】ここでこの光学系は、指紋を採取する指を
底面に載置可能に保持された二等辺三角形プリズム11
と、この二等辺三角形プリズム11の斜面より底面を照
明する光源12と、底面で反射された光源12の照明光
を残る斜面より撮像するCCDカメラ13とにより構成
される。なお光源12は、発光ダイオードアレイ等によ
り構成される。
【0021】これによりこの光学系は、二等辺三角形プ
リズム11の底面に皮膚が接触していない部分について
は、光源12から射出された照明光を底面により全反射
してCCDカメラ13に導き、これとは逆に、二等辺三
角形プリズム11の底面に皮膚が接触している部分につ
いては、底面において照明光を乱反射してCCDカメラ
13に照明光が入射しないようにする。その結果この光
学系は、指紋の模様に対応した明暗の画像をCCDカメ
ラ13よりビデオ信号SVの形式で出力するようになさ
れている。
【0022】かくするにつきこのようにして皮膚の接触
の有無により輝度レベルの異なる指紋画像を生成するこ
とにより、この光学系は、皮膚の乾燥により、取り込ん
だ指紋画像における濃淡が変化することになり、何ら対
策を講じない場合、指紋照合装置1全体として識別力が
変化することになる。また三角形プリズム11への押圧
力に応じて指紋の形状も変化し、何ら対策を講じない場
合、指紋照合装置1全体として識別力が変化することに
なる。
【0023】アナログディジタル変換回路(A/D)A
Dは、このビデオ信号SVをアナログディジタル変換処
理してディジタルビデオ信号を出力する。比較回路14
は、基準データ設定回路15より出力される基準データ
REFを基準にして、このアナログディジタル変換回路
ADより出力されるディジタルビデオ信号を2値化して
2値化信号S1を出力する。ここで基準データ設定回路
15は、システム制御回路3による制御により、光学系
の光量ムラを補正すると共に、指紋画像の明暗部の比が
所定値になるように、基準データREFを生成する。ラ
ッチ回路18は、比較回路14の出力信号を所定のラッ
チパルスにより順次ラッチし、ラッチ結果でなる1ビッ
トの画像データDV1を出力する。
【0024】シリアルパラレル変換回路(S/P)21
は、このラッチ回路18より出力される画像データDV
1を8ビット単位で取り込んで間欠的に出力することに
より、1ビット×8画素の画像データDV1を1バイト
の指紋データD1又はD2に変換してデータバスBUS
に出力する。これにより指紋データ入力部4は、図4に
示すように、水平方向256サンプリング、垂直方向1
28サンプリングでなる2値の指紋画像を出力する。
【0025】図5は、指紋データベース5及び検査指紋
メモリ6を、システム制御回路3、照合率検出部7の一
部と共に示すブロック図である。ここで検査指紋メモリ
6は、指紋データベース5への指紋データD1の登録
時、また指紋照合時、上述した指紋データ入力部4より
出力される指紋データD1、D2を保持する。
【0026】さらに検査指紋メモリ6は、システム制御
回路3により制御されて実行されるメモリ制御回路30
によるアドレス制御により、保持した指紋データD1を
8ピクセルを単位にして水平方向、垂直方向に所定順序
で出力する。また検査指紋メモリ6は、指紋登録時及び
指紋照合時、保持した指紋データD2を、後述する照合
率検出部7の動作に応動して順次選択的に出力する。
【0027】指紋データベース5は、事前に登録したユ
ーザーデータ、検査指紋メモリ6より入力された指紋デ
ータD1によるテンプレート、各テンプレートに対応す
るスコアにより構成される。すなわち図6に示すよう
に、この指紋データベース5は、登録したユーザーデー
タ毎に、ユーザーIDが記録され、さらに各ユーザーI
D毎に第1〜第5のテンプレート、各テンプレートに対
応するスコア、ユーザー個人が設定した判定基準が登録
される。
【0028】ここで各テンプレートは、指紋データD1
による指紋画像の特徴を示すデータにより構成され、A
枠及びB枠のデータにより構成される。各枠のデータ
は、それぞれ8本の水平方向登録データD1H0〜D1
H7及び垂直方向登録データD1V0〜D1V7、各登
録データD1H0〜D1H7、D1V0〜D1V7の位
置情報(X0,Y0)〜(X0,Y7)、(X0,Y
0)〜(X7,Y0)により構成される。
【0029】ここでA枠及びB枠は、図7に示すよう
に、指紋データD1による指紋画像上に所定距離だけ離
間して設定された64ピクセル×64ピクセルの枠であ
る。これに対して水平方向登録データD1H0〜D1H
7は、図8に示すように、A枠及びB枠において、検査
指紋メモリ6に一時保持した指紋データD1による画像
を、水平方向に延長するように、順次、64ピクセル切
り出して指紋データベース5に登録したものである。こ
れにより指紋データベース5は、照合対象の画像の1つ
より、垂直方向に1画素、水平方向に64画素の領域を
計8×2個切り出して保持し、テンプレートの一部を構
成することになる。
【0030】これに対して垂直方向登録データD1V0
〜D1V7は、図9に示すように、A枠及びB枠におい
て、検査指紋メモリ6に一時保持した指紋データD1に
よる画像を、垂直方向に延長するように、順次、64ピ
クセル切り出して指紋データベース5に登録したもので
ある。これにより指紋データベース5は、照合対象の画
像の1つより、水平方向に1画素、垂直方向に64画素
の領域を計8×2個切り出して保持することになる。
【0031】これに対して位置情報(X0,Y0)〜
(X0,Y7)、(X0,Y0)〜(X7,Y0)は、
このようにして切り出される線状画像の基準位置を、指
紋データD1による画像上において特定する座標値によ
り構成される。この実施の形態において、水平方向登録
データD1H0〜D1H7及び垂直方向登録データD1
V0〜D1V7は、検査指紋メモリ6より順次所定間隔
で切り出されるようになされている。
【0032】これに対してスコアは、指紋データベース
5への登録時、各スコアについて検出した照合率を加工
したデータであり、各テンプレートの信頼性を示すデー
タである。また判定基準は、各個人が設定できるように
なされた一致不一致の判定基準である。
【0033】指紋データベース5は、指紋登録時及び指
紋照合時、この保持した水平方向登録データD1H0〜
D1H7及び垂直方向登録データD1V0〜D1V7、
位置情報(X0,Y0)〜(X7,Y0)、(X0,Y
0)〜(X0,Y7)を、システム制御回路3の制御に
よりバスBUSに出力する。
【0034】照合率検出部7(図5)は、各線状画像の
画像データD1H0〜D1H7、D1V0〜D1V7を
順次入力し、この入力した線状画像を照合対象でなる指
紋データD2による画像上で順次変位させる。さらに照
合率検出部7は、各変位位置で、重なり合う線状画像と
指紋データD2による画像間で順次比較結果を得ること
により、各線状画像と指紋データD2による画像間で一
致の程度を示す一致度を順次検出する。照合率検出部7
は、これにより一致度の分布を示すビットマップデータ
を検出する。さらに照合率検出部7は、ビットマップデ
ータより指紋データD1及びD2による指紋画像間で照
合率を算出する。
【0035】すなわち一致度検出部40は、システム制
御回路3の制御により、指紋データベース5に格納され
た画像データD1H0〜D1H7、D1V0〜D1V7
を選択的にラッチ回路41にセットする。続いて一致度
検出部40は、メモリ制御回路30のアドレス制御によ
り、一致度検出部40にセットした指紋データD1H0
〜D1H7、D1V0〜D1V7による画像が、指紋デ
ータD2による画像上でラスタ走査の順序で順次変位す
るように、連続する指紋データD2が検査指紋メモリ6
より順次供給される。
【0036】一致度検出部40において、パラレルシリ
アル変換回路(P/S)42は、順次入力される指紋デ
ータD2をシリアルデータに変換して、一定周期でシフ
トレジスタ43に出力する。シフトレジスタ43は、こ
のシリアルデータを64ビット分保持し、パラレルシリ
アル変換回路42より出力されるシリアルデータに同期
して順次ビットシフトさせると共に、ビットシフトさせ
たデータを64ビットパラレルにより出力する。
【0037】ラッチ回路41は、ラッチした8バイトの
指紋データD1H0〜D1H7、D1V0〜D1V7を
64ビットパラレルにより出力する。比較回路44は、
64系統のイクスクルーシブオア回路により構成され、
シフトレジスタ43の出力データとラッチ回路41の出
力データとの間で、各ビットの比較結果をそれぞれ出力
する。
【0038】これにより一致度検出部40は、例えば水
平方向に連続する画素による指紋データD1H0〜D1
H7がセットされた場合、図10に示すように、指紋デ
ータD2により形成される画像上を、この指紋データD
1H0〜D1H7により形成される線状の画像をラスタ
走査させ、重なり合う指紋データD2及び線状画像D1
H0〜D1H7間で、各ビットの一致不一致を判定す
る。
【0039】また一致度検出部40は、例えば垂直方向
に連続する画素による指紋データD1V0〜D1V7が
セットされた場合、図11に示すように、指紋データD
2により形成される画像上を、この指紋データD1V0
〜D1V7により形成される線状の画像をラスタ走査さ
せ、重なり合う指紋データD2及び線状画像D1V0〜
D1V7間で、各ビットの一致不一致を判定する。
【0040】カウンタ45は、このようにして比較回路
44より得られる64系統の比較結果をカウントし、カ
ウント値を出力する。これによりカウンタ45において
は、指紋データD1H0〜D1H7、D1V0〜D1V
7により形成される線状の画像と、この線状の画像と重
なり合う指紋データD2より形成される画像との間の一
致の程度(すなわち一致度でなる)を検出するようにな
され、この重なり合った画像が完全に一致した場合、値
64の一致度を出力するようになされている。かくする
につき照合率検出部7においては、このようにして一致
度検出部40により順次検出される一致度が、システム
制御回路3により所定のしきい値以上か否か判定され
て、しきい値以上の一致度が値1に丸め処理され、また
各座標値が検出され、これら丸め処理した一致度及び座
標値のデータDMH0〜DMV7を処理して照合率を検
出するようになされている。
【0041】座標メモリ32は、図12に示すように、
システム制御回路3により検出されたしきい値を基準に
して、このように丸め処理した一致度及び座標値((X
01,Y01)、(X02,Y02)、(X03,Y0
3)、……)のデータDMH0〜DMV7を格納する。
さらに座標メモリ32は、システム制御回路3の制御に
より、この丸め処理した一致度及び座標値のデータDM
H0〜DMV7を順次出力する。
【0042】図13は、照合率検出部7の残りの部分を
示すブロック図である。この照合率検出部7において、
テンポラリ用メモリ50は、所定領域を有するビットマ
ップメモリにより構成され、メモリ制御回路30を介し
て実行されるシステム制御回路3の制御により、照合率
算出時、内容を値0にクリアした後、順次座標メモリ3
2よりバスBUSに出力される丸め処理した一致度を対
応する座標値の領域に格納する。またこのように丸め処
理した一致度を割り当てて生成されるビットマップ形式
の2次元データをバスBUSに出力する。
【0043】このときテンポラリ用メモリ50は、シス
テム制御回路3の制御により、図14に示すように、座
標メモリ32に格納された座標値DMH0〜DMV7の
周囲、所定範囲ARの値が、この丸め処理した一致度に
設定されて入力される。また図15に示すように、所定
のしきい値を越える一致度が近接して、この近接した一
致度の各領域AR1及びAR2が重なり合う場合、この
重なり合う部分については、共に値1の一致度を割り当
てる。
【0044】また図16に示すように、8本の水平方向
登録データD1H0〜D1H7による線状画像のうち
の、中央の線状画像を基準にして、この中央の線状画像
より遠ざかるに従って、この一致度DMH0を更新する
領域ARが拡大するように、テンポラリ用メモり50
は、内容が設定される。
【0045】テンポラリ用メモリ50は、垂直方向登録
データD1V0〜D1V7について、またA枠及びB枠
について、同様にして、丸め処理した一致度を配置して
なるビットマップのデータを格納し、また格納したデー
タを出力する。
【0046】足し合わせ部51は、システム制御回路3
の制御により動作を開始し、足し合わせ用メモリ52に
保持されたビットマップデータと、テンポラリ用メモリ
50に格納された対応するビットマップデータとを加算
し、その結果得られる累積の一致度DMAによるビット
マップデータを足し合わせ用メモリ52に格納する。
【0047】足し合わせ用メモリ52は、メモリ制御回
路30を介して実行されるシステム制御回路3の制御に
より、指紋登録時及び指紋照合時、内容を更新した後、
順次足し合わせ部51よりバスBUSに出力される一致
度DMAによるビットマップデータを格納し、また格納
したビットマップデータをバスBUSに出力する。
【0048】このとき足し合わせ用メモリ52は、シス
テム制御回路3の制御により、図17(A)〜(D)に
示すように、中央の線状画像から各登録データによる線
状画像の距離を補正して(すなわち図6においては、
(X4−X0,Y4−Y0,……)の分だけ座標値をシ
フトさせて)、足し合わせ部51より出力されるビット
マップのデータを格納する。
【0049】これによりこの実施の形態においては、各
線状画像について検出された所定値以上の一致度の箇所
を、各線状画像の相対位置関係で補正して足し合わせ用
メモリ52にて集計するようになされ、その集計結果に
より一致不一致の判定を実行するようになされている。
【0050】すなわちこのようにして検出される所定値
以上の一致度は、テンプレートによる8×4本の線状画
像について、それぞれ検出されることにより、図17に
示すように、ビットマップデータにより累積して、例え
ば値32の箇所が検出されれば、この検査対象の指紋画
像と線状画像による指紋画像は、完全に一致していると
判断することができる。これによりこの実施の形態で
は、このようにして累積したビットマップのピーク値を
検出し、このピーク値を照合率に設定する。従って照合
率は、値0〜値32の範囲で検出される。またこの実施
の形態では、この値0〜値32の照合率より値16を減
算して得られる減算値について、値0以下を値0に丸
め、これにより値1〜値16の範囲で得られる照合率の
加工値をスコアに設定する。
【0051】すなわち最大値検出部53は、システム制
御回路3の制御により動作を開始し、全ての線状画像に
ついて、足し合わせ用メモリ52に一致度の集計が得ら
れると、バスBUSを介して、この一致度を順次入力
し、その最大値を検出する。さらに検出した最大値をシ
ステム制御回路3に出力する。
【0052】システム制御回路3は、マイクロコンピュ
ータにより構成され、ホストパーソナルコンピュータP
C(図2)との通信によりこの指紋照合装置1全体の動
作を制御して、指紋データベース5に指紋データD1を
登録し、またこの指紋データベース5を基準にして指紋
照合の処理を実行する。
【0053】図18は、このシステム制御回路3の処理
手順を大まかに示すフローチャートである。システム制
御回路3は、電源が投入されると、ステップSP1から
ステップSP2に移り、所定のメモリに保持された基準
データを基準データ設定回路15にセットする。これに
よりシステム制御回路3は、光学系の光量ムラを補正す
るように、比較回路14の基準データREFをセット
し、簡易な構成の光学系によっても、正しい照合結果を
得ることができるようにする。
【0054】続いてシステム制御回路3は、ステップS
P3に移り、指紋登録要求が入力されたか否か判断す
る。ここでこの実施の形態においては、キー入力部2を
介して所定のコマンド、暗証番号等を入力することによ
り指紋登録要求を入力できるようになされ、この指紋登
録要求により各ユーザーの指紋データD1を指紋データ
ベース5に登録する。システム制御回路3は、この指紋
登録要求が入力されると、ステップSP3において肯定
結果が得られることにより、ステップSP4に移って指
紋登録処理を実行してステップSP3に戻る。
【0055】この指紋登録処理において、システム制御
回路3は、シリアルパラレル変換回路21の出力データ
D1を監視し、プリズム11上に指が載置されるのを検
出する。さらにシステム制御回路3は、指が載置される
と、シリアルパラレル変換回路21の出力データD1を
検査指紋メモリ6に取り込む。さらにこの検査指紋メモ
リ6に取り込んだ指紋データD1より、図8及び図9に
ついて上述した線状画像を切り出して指紋データベース
5に登録する。
【0056】これに対して指紋登録要求が入力されてい
ない場合、システム制御回路3は、ステップSP3より
ステップSP5に移り、キー入力部2の操作により指紋
照合要求が入力されたか否か判断する。ここで否定結果
が得られると、システム制御回路3は、ステップSP3
に戻る。これに対して指紋照合要求が検出されると、シ
ステム制御回路3は、ステップSP5よりステップSP
6に移り、指紋照合処理を実行する。
【0057】この指紋照合処理を完了すると、システム
制御回路3は、ステップSP7に移り、登録画像更新処
理を実行し、ここで一定の条件が満足される場合、指紋
データベース5の内容を更新した後、ステップSP3に
戻る。
【0058】図1は、この指紋登録処理を詳細に示すフ
ローチャートである。この処理手順において、システム
制御回路3は、ステップSP10からステップSP11
に移り、バスBUSに出力されるシリアルパラレル変換
回路21の出力データを監視することにより(図3)、
二等辺三角形プリズム11の底面でなる指載置位置に指
が載置されたか否か判断し、ここで否定結果が得られる
とステップSP11を繰り返す。これによりシステム制
御回路3は、ユーザーにより指が載置されるのを待機
し、指が載置されるとこの載置をホストパーソナルコン
ピュータPCに通知した後、ステップSP12に移る。
【0059】ここでシステム制御回路3は、ホストパー
ソナルコンピュータPCより発行される登録コマンドを
受信し、この登録コマンドに従ってステップSP13に
移る。ここでシステム制御回路3は、シリアルパラレル
変換回路21の出力データを検査指紋メモリ6に格納す
る。さらにこの検査指紋メモリ6に登録した指紋画像に
ついて、図7について上述したA枠、B枠を設定し、さ
らにこのA枠、B枠よりそれぞれ図8及び図9について
上述した線状画像を切り出し、この線状画像を指紋デー
タベース5の第1のテンプレートの領域に仮登録する。
これによりシステム制御回路3は、この検査指紋メモリ
6に格納した指紋画像より第1のテンプレートを作成す
る。
【0060】続いてシステム制御回路3は、ステップS
P14に移り、この第1のテンプレートの作成結果をホ
ストパーソナルコンピュータPCに通知する。ここで例
えば指の押圧力が弱い等により十分な面積により指紋画
像を取得できないような場合には、上述したA枠、B枠
を設定できなくなる。また指が異常に乾燥している場合
等にあっては、十分なコントラストにより指紋画像を採
取困難で、これにより2値化してなる比較回路14の出
力信号S1において、論理1の信号レベルが連続するこ
とになる。これによりシステム制御回路3は、上述した
第1のテンプレート作成過程において、これらの異常を
監視すると共に、このステップSP14において、これ
らの異常をホストパーソナルコンピュータPCに通知す
る。
【0061】これによりこの実施の形態においては、ホ
ストパーソナルコンピュータPCに設定された判断基準
に従って、これら異常により登録を中止するか否か判断
され、この判断結果がシステム制御回路3に通知され
る。システム制御回路3は、ステップSP15におい
て、ホストパーソナルコンピュータPCからの通知によ
り、仮登録がOKか否か判断し、ここで否定結果が得ら
れると、ステップSP11に戻って仮登録をやり直す。
【0062】これに対してステップSP15において、
肯定結果が得られると、システム制御回路3は、ステッ
プSP16に移り、指載置位置より指が離された後、再
び指が載置されたか否か判断し、ここで否定結果が得ら
れると、ステップSP16を繰り返す。これによりシス
テム制御回路3は、ユーザーが一旦指載置位置より指を
離した後、再び載置するのを待機し、指が載置される
と、この載置をホストパーソナルコンピュータPCに通
知した後、ステップSP17に移る。
【0063】ここでシステム制御回路3は、ホストパー
ソナルコンピュータPCより発行される照合コマンドを
受信し、この照合コマンドに従ってステップSP18に
移る。ここでシステム制御回路3は、シリアルパラレル
変換回路21の出力データを検査指紋メモリ6に格納す
る(図5)。さらにステップSP13において仮登録し
たテンプレートより、1の線状画像による指紋データD
1を一致度検出部40にセットした状態で、この検査指
紋メモリ6に格納した指紋データD2を順次一致度検出
部40に供給し、これにより図10及び図11について
上述したように、線状画像を指紋データD2による指紋
画像上で順位ラスタ走査させると共に、各ラスタ走査位
置において重なり合う画素間で一致する画素数を検出
し、これにより順次一致度を検出する。
【0064】さらに同様の処理を、一致度検出部40に
セットする線状画像を切り換えて実行することにより、
このようにして得られる一致度を各線状画像について順
次検出し、この検出した一致度を丸め処理して座標メモ
リ32に記録する(図12)。さらにこの座標メモリ3
2に記録した内容より、テンポラリ用メモリ50に、所
定値以上の一致度が得られた箇所をその周囲の領域AR
と共に値1にセットしてなるビットマップデータを形成
し、足し合わせ部51、足し合わせ用メモリ52により
このビットマップデータを重ね合わせてなるビットマッ
プデータを形成する(図14〜図17)。
【0065】さらにこの重ね合わせてなるビットマップ
データより、最大値検出部53により最大値を検出し、
これにより32本の線状画像のうちの、何本の線状画像
が所定値以上指紋画像と一致してなるかを示す照合率を
算出する。
【0066】このようにして照合率を検出すると、シス
テム制御回路3は、図19に示すように、ステップSP
19に移り、ここで照合率よりスコアを算出する。ここ
で図20に示すように、照合率は(図20(A))、3
2本の線状画像のうちの、何本の線状画像が所定値以上
指紋画像と一致してなるかを示すことにより、値0〜値
32の範囲で変化することになる。
【0067】これに対して実験した結果によれば、この
実施の形態に係る登録処理により十分に信頼性の高いテ
ンプレートが登録されていることを前提として、照合値
15以下においては、登録した個人と他人とを誤認識す
る他人受入率が増大し、実用に供することが困難なこと
が分かった。因みに、照合値17においては、他人受入
率が2〔%〕であり、照合値18においては、他人受入
率が0.2〔%〕であった。またそれぞれ照合値19、
20、21においては、他人受入率が0.1〔%〕、
0.01〔%〕、0.001〔%〕であった。
【0068】これによりこの実施の形態において、シス
テム制御回路3は、照合率より値16を減算した後、値
0以下を値0に丸め処理し、照合率をスコアに変換する
(図20(B))。さらにこのスコアにおいて、値1〜
値5の範囲でユーザーの選択した値を、一致不一致の判
定基準値に設定し、一連の処理を実行する。
【0069】すなわちシステム制御回路3は、このよう
にしてスコアを作成すると、ステップSP20に移り
(図19)、照合結果、スコアをホストパーソナルコン
ピュータPCに通知する。ここでホストパーソナルコン
ピュータPCにおいては、ステップSP21において、
スコアが所定基準値以上か否か判断する。ここでこの基
準値は、ディフォルトの値において、一致不一致の判定
基準値でなる値1〜値5より判定条件の厳しい、値9に
設定される(図20)。これによりシステム制御回路3
においては、ホストパーソナルコンピュータPCにおい
て、仮登録したテンプレートが、十分に値の大きな照合
率を得ることができるテンプレートか否か、すなわち充
分に信頼性の高いテンプレートか否か判定するようにな
されている。
【0070】このようにしてホストパーソナルコンピュ
ータPCにより判定結果が得られると、システム制御回
路3は、ステップSP22に移り、ここで判定結果がO
Kか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステッ
プSP11に戻り、再びテンプレートの仮登録からスコ
アの検出、判定処理を繰り返す。これによりこの実施の
形態において、指紋登録に不適な例えば柔らかな指等に
あっては、このステップSP22において否定結果が得
られ、改めて他の指による登録をユーザーに促すように
なされている。
【0071】これに対してステップSP22において肯
定結果が得られると、この場合、充分に指紋照合に適し
たテンプレートが仮登録されていることになり、システ
ム制御回路3は、ステップSP23に移り、この仮登録
したテンプレートに対応させて、検出したスコアを登録
する。
【0072】続いてシステム制御回路3は、ステップS
P24に移り、図6について上述した第1〜第5のテン
プレートについて、登録が完了したか否か判断し、ここ
で否定結果が得られると、ステップSP25に移り、処
理対象を次のテンプレートに切り換える。さらにシステ
ム制御回路3は、ステップSP11に戻り、これにより
次のテンプレートについて、同様の処理を繰り返す。
【0073】これによりシステム制御回路3は、第1〜
第5のテンプレートについて、テンプレートを仮登録し
てスコアにより信頼性を確認し、これら第1〜第5のテ
ンプレートについて登録を完了すると、ステップSP2
4において肯定結果が得られることにより、ステップS
P26に移る。ここでシステム制御回路3は、ユーザー
に対して、指紋照合時における一致不一致の判定基準値
の入力を受け付ける。システム制御回路3は、図20に
示すスコア1〜5の範囲で、ユーザーの選択した判定基
準値を受け付け、この受け付けた判定基準値を対応する
指紋データベース5(図6)に登録する。
【0074】これによりシステム制御回路3は、例えば
この指紋照合装置を住居の入退出管理に適用して、個人
毎に、セキュリティーのレベルを設定できるようになさ
れている。なおこのステップSP26における処理は、
ホストパーソナルコンピュータPCの設定により、必要
に応じて省略され、この場合ホストパーソナルコンピュ
ータPCにより設定された標準の判定基準値により一致
不一致の判定がなされる。
【0075】このようにして判定基準値を受け付ける
と、システム制御回路3は、ステップSP27に移り、
この処理手順を終了する。
【0076】図21は、指紋照合処理の処理手順を示す
フロチャートである。システム制御回路3は、この処理
手順において、指紋データベース5に格納されたテンプ
レートを用いて、指紋データ入力部4を介して入力され
る検査対象の指紋画像と、事前に登録された指紋画像と
の間で、指紋の一致不一致を判定する。
【0077】すなわちシステム制御回路3は、ユーザー
がキー入力部2を操作して指紋照合の要求を入力する
と、ステップSP30からステップSP31に移り、バ
スBUSに出力される指紋データD2の論理レベルを監
視し、ユーザーがプリズム11上に指を載置したか否か
判断する。ここで否定結果が得られると、システム制御
回路3は、ステップSP31を繰り返すことにより、ユ
ーザーが指載置位置に指を載置するまで待機する。シス
テム制御回路3は、このステップSP31において肯定
結果が得られると、指の載置をホストパーソナルコンピ
ュータPCに通知した後、ステップ32に移る。
【0078】ここでシステム制御回路3は、ホストパー
ソナルコンピュータPCより発行される照合コマンドを
受信し、この照合コマンドに従ってステップSP33に
移る。ここでシステム制御回路3は、シリアルパラレル
変換回路21の出力データを検査指紋メモリ6に格納す
る(図5)。さらにシステム制御回路3は、前回の指紋
照合で使用したテンプレートの次のテンプレート(図6
に示す順序で循環する順序でなる)より、1の線状画像
による指紋データD1を一致度検出部40にセットした
状態で、この検査指紋メモリ6に格納した指紋データD
2を順次一致度検出部40に供給し、これにより図10
及び図11について上述したように、線状画像を指紋デ
ータD2による指紋画像上で順次ラスタ走査させると共
に、各ラスタ走査位置において重なり合う画素間で一致
する画素数を検出し、これにより順次一致度を検出す
る。
【0079】さらに同様の処理を、一致度検出部40に
セットする線状画像を切り換えて実行することにより、
このようにして得られる一致度を各線状画像について順
次検出し、この検出した一致度を丸め処理して座標メモ
リ32に記録する(図12)。さらにこの座標メモリ3
2に記録した内容より、テンポラリ用メモリ50に、所
定値以上の一致度が得られた箇所をその周囲の領域AR
と共に値1にセットしてなるビットマップデータを形成
し、足し合わせ部51、足し合わせ用メモリ52により
このビットマップデータを重ね合わせてなるビットマッ
プデータを形成する(図14〜図17)。
【0080】さらにこの重ね合わせてなるビットマップ
データより、最大値検出部53により最大値を検出し、
これにより32本の線状画像のうちの、何本の線状画像
が所定値以上指紋画像と一致してなるかを示す照合率を
算出する。
【0081】このようにして照合率を検出すると、シス
テム制御回路3は、テップSP34に移り、指紋登録時
と同様にして照合率よりスコアを算出する。
【0082】続いてシステム制御回路3は、ステップS
P35に移り、このスコアより一致、不一致を判定す
る。ここでこの判定は、この照合率算出に使用したユー
ザーIDについて登録された判定基準と検出したスコア
との比較結果により実行される。ここで検出したスコア
がこの判定基準以上のとき、システム制御回路3は、一
致と判定し、ステップSP36に移り、この判定結果を
スコアと共にホストパーソナルコンピュータPCに通知
した後、ステップSP37に移ってこの処理手順を終了
する。
【0083】これに対して一致の判定結果が得られない
場合、システム制御回路3は、ステップSP35よりス
テップSP38に移り、この照合処理を所定回数(n
回)繰り返したか否か判断する。ここで否定結果が得ら
れると、システム制御回路3は、ステップSP31に移
り、改めて指紋照合の処理を実行する。これに対して所
定回数繰り返しても、一致の判定結果が得られない場
合、システム制御回路3は、ステップSP38からステ
ップSP36に移り、その旨ホストパーソナルコンピュ
ータPCに通知した後、ステップSP37に移り、この
処理手順を終了する。
【0084】図22は、登録画像更新処理の処理手順を
示すフローチャートである。システム制御回路3は、指
紋照合処理に続いてこの処理手順を実行する。すなわち
システム制御回路3は、ステップSP40からステップ
SP41に移り、ここで先の照合処理において、一致の
判定結果が得られたか否か判断する。ここで先の照合処
理において不一致の判定結果が得られた場合、このステ
ップSP41において、否定結果が得られ、システム制
御回路3は、ステップSP42に移り、この処理手順を
終了する。
【0085】これに対して先の照合処理において一致の
判定結果が得られた場合、システム制御回路3は、ステ
ップSP41よりステップSP43に移り、指紋データ
ベース5に登録した対応するユーザーIDに関する各ス
コアをロードする。さらにシステム制御回路3は、続く
ステップSP44において、照合処理において検出した
スコアと、これらロードしてスコアとを順次比較し、照
合において検出したスコアより値の小さなスコアを検出
する。
【0086】続いてシステム制御回路3は、ステップS
P45に移り、このような照合において検出したスコア
より値の小さなスコアが検出されたか否か判断し、ここ
で否定結果が得られると、ステップSP46に移る。こ
こでシステム制御回路3は、照合に使用したテンプレー
トのスコアを、この検出したスコアにより更新した後、
ステップSP42に移ってこの処理手順を終了する。
【0087】これに対して値の小さなスコアが検出され
ると、システム制御回路3は、ステップSP45よりス
テップSP47に移り、ここで該当するスコアより値の
最も小さなスコアを検出し、このスコアを検出したスコ
アにより更新する。さらに検査指紋メモリ6に登録した
指紋データD2にA枠及びB枠を設定して8×4個の線
状画像を切り出し、これら8×4個の線状画像によるテ
ンプレートにより、更新したスコアのテンプレートを更
新する。これによりシステム制御回路3は、経時変化等
により指紋照合に適さなくなったテンプレートを更新し
た後、ステップSP46に移り、照合に使用したテンプ
レートのスコアを更新し、ステップSP42に移ってこ
の処理手順を終了する。
【0088】これにより図23に示すように、システム
制御回路3は、例えば第1〜第5のテンプレートTP1
〜TP5について、それぞれスコア2、6、9、3、7
が登録されている場合に(図23(A))、例えば第1
のテンプレートTP1を用いて値4のスコアが検出され
た場合(図23(B))、この第1のテンプレートTP
1に登録された値2のスコアを値4に更新すると共に、
この第1のテンプレートTP1を検査対象の指紋画像よ
り生成したテンプレートTP1Aにより更新する(図2
3(C))。
【0089】また続く指紋照合処理において、システム
制御回路3は、第2のテンプレートTP2を用いて指紋
照合処理を実行し、このとき値5のスコアが検出された
場合(図23(D))、この第2のテンプレートTP2
の値6のスコアを値5に更新し、また値の最も小さなス
コアでなる第4のテンプレートTP4を検査対象の指紋
画像より生成したテンプレートTP4Aにより更新する
と共に、このテンプレートTP4Aのスコアを値5にセ
ットする(図23(E))。
【0090】(2)実施の形態の動作 以上の構成において、指紋照合装置1は、電源が立ち上
げられると(図2、図3、図18)、システム制御回路
3の制御により、所定の基準データが基準データ設定回
路15にセットされ、これにより光学系の光量ムラを補
正するように比較回路14の基準データREFが設定さ
れる。続いてユーザーがキー入力部2(図2)を操作す
ると、指紋照合装置1は、対応する指紋登録処理、指紋
照合処理を実行する。
【0091】この指紋登録処理において(図1)、指紋
照合装置1は、光源12より射出された照明光が二等辺
三角形プリズム11の底面で反射されてCCDカメラ1
3により撮像され、この撮像結果が比較回路14により
2値のディジタルビデオ信号に変換される。またこの比
較回路14より出力された2値化信号S1が、ラッチ回
路18によりラッチされて1ビットの画像データDV1
に変換された後、シリアルパラレル変換回路21により
8ピクセルを単位にした8ビットの画像データD1に変
換される。
【0092】指紋照合装置1は、このシリアルパラレル
変換回路21より出力される画像データD1が検査指紋
メモリ6(図5)に格納される。さらにこの指紋データ
D1による指紋画像上に、64ピクセル×64ピクセル
によるA枠及びB枠が所定距離だけ離間して設定され
(図7)、このA枠及びB枠において、それぞれ垂直方
向及び水平方向に延長する各8本の線状画像が切り出さ
れ(図8及び図9)、この線状画像の画像データD1H
0〜D1V7が、各線状画像の座標値、ユーザーIDと
共に指紋データベース5に仮登録される(図6)。これ
によりテンプレートが仮登録される。
【0093】さらにユーザーがプリズム11より指を離
して、再び指を載置すると、同様にしてCCDカメラ1
3により撮像された指紋画像が、検査指紋メモリ6(図
5)に格納され、指紋データベース5に仮登録されたテ
ンプレートより、1の線状画像による指紋データD1を
一致度検出部40にセットした状態で、この検査指紋メ
モリ6に格納した指紋データD2を順次一致度検出部4
0に供給し、これにより線状画像を指紋データD2によ
る指紋画像上で順次ラスタ走査させると共に、各ラスタ
走査位置において重なり合う画素間で一致する画素数を
検出し、これにより順次一致度を検出する(図10及び
図11)。
【0094】さらに同様の処理が、一致度検出部40に
セットする線状画像を切り換えて繰り返され、このよう
にして得られる一致度を各線状画像について順次検出さ
れ、この検出した一致度を丸め処理して、その座標値と
共に座標メモリ32に記録される(図12)。さらにこ
の座標メモリ32に記録した内容より、テンポラリ用メ
モリ50に、所定値以上の一致度が得られた箇所をその
周囲の領域ARと共に値1にセットしてなるビットマッ
プデータが形成され、足し合わせ用メモリ52にこのビ
ットマップデータを重ね合わせてなるビットマップデー
タが形成される(図14〜図17)。
【0095】さらにこの重ね合わせてなるビットマップ
データより、最大値検出部53により最大値が検出さ
れ、これにより32本の線状画像のうちの、何本の線状
画像が所定値以上指紋画像と一致してなるかを示す照合
率が算出される。さらにこのようにして検出された照合
率より値16を減算した後、値0以下を値0に丸め処理
し、値0〜値32の範囲で変化する照合率が値0〜値1
6の範囲で変化するスコアに変換される(図20)。
【0096】さらにこのようにして作成されたスコア
が、ディフォルトの値において、一致不一致の判定基準
値より大きな所定の基準値以上か否か判断され、所定値
以上のとき仮登録されたテンプレートが正式に登録さ
れ、またこのテンプレートに対応してこの作成されたス
コアが登録される。
【0097】これにより例えば柔らかい指により繰り返
し指を載置して変化する指の押圧力により指紋が変形す
るような場合には、指紋データベースへの登録が拒否さ
れ、何度指の載置を繰り返してもほぼ似通った、指紋照
合に適した指紋によるテンプレートだけが指紋データベ
ース5に登録されることになる。因みに、このような指
紋照合に適していない柔らかい指の持ち主でも、何れか
の指においては、指紋照合に適していることを実験によ
り確認することができた。
【0098】これらによりこの実施の形態では、指紋照
合に適した信頼性の高いテンプレートを登録することが
でき、これにより照合精度が向上される。また連続して
得られる指紋画像により検出されるスコアにおいては、
一致、不一致の判定基準より厳しい判定基準によりテン
プレートを登録することにより、短時間で繰り返し同じ
指より指紋画像を取得してテンプレートを登録する場合
でも、信頼性の高い指紋画像よりテンプレートを作成し
て登録することができる。
【0099】このようにして1のテンプレートを登録す
ると、指紋照合装置1では、同様の処理を繰り返して、
第1〜第5のテンプレートが登録され、これにより必要
に応じて指を代えて登録して、また後述するテンプレー
トの更新処理により対応して、例えば季節により指紋画
像が変化した場合でも、指紋照合率が向上される。
【0100】かくしてこのようにしてテンプレートが登
録されると、指紋照合装置1では、指紋登録したユーザ
ーに対して、判定基準の設定が促され(図20)、これ
により例えばセキュリティーを優先するユーザー等の意
向を反映した指紋照合が可能となる。
【0101】これらにより指紋登録の処理が完了し、ユ
ーザーがユーザーIDを入力して指紋照合を指示する
と、指紋照合装置1は、指紋登録時と同様にして、バス
BUSに出力される画像データの論理レベルに基づいて
指紋照合の処理を開始し、ユーザーの入力した指紋画像
を検査指紋メモリ6に格納する(図2、図3、図5、図
19)。指紋照合装置1では、指紋データベース5に登
録されたテンプレートを用いてこの検査指紋メモリ6に
取り込んだ検査対象の指紋画像について、指紋登録時と
同様にして照合率が検出され、この照合率に基づいて一
致不一致が判定される。
【0102】さらにこのようにして一致の判定結果が得
られた場合、登録画像更新処理において(図22、図2
3)、各テンプレートのスコアと検出したスコアとの間
で比較結果が得られ、検出したスコアより値の小さなス
コアについては、最も値の小さなスコアが検出したスコ
アにより更新されると共に、指紋照合に使用した指紋画
像よりテンプレートが作成され、この更新したスコアの
テンプレートがこの新たなテンプレートにより更新され
る。
【0103】これにより指紋の経時変化により指紋照合
に適さなくなったテンプレートが新たなテンプレートに
より更新され、指紋照合装置1では、常に高い照合率が
得られるように維持される。またこのとき前回の指紋照
合に使用したテンプレートより続くテンプレートが使用
されて指紋照合の処理が実行され、必要に応じて更新さ
れることにより、例えば数カ月に1回程度しか指紋照合
しないようなユーザーにおいても、季節変動に対応した
テンプレートが蓄積され、これにより高い照合率が維持
される。
【0104】また指紋照合により得られるスコアと、指
紋データベースに登録したスコアとの比較によりテンプ
レートを更新することにより、指紋照合の処理に加え
て、これらスコアの比較処理、データベースの書き換え
処理だけで、テンプレートを更新することができ、これ
により短時間でこれらの処理を完了して、指紋照合に供
する負担を軽減することができる。
【0105】さらにこのとき指紋照合に使用したテンプ
レートのスコアが、検出したスコアにより更新され、こ
れにより指の経時変化によりこのテンプレートが指紋照
合に適さなくなっている場合には、このテンプレートの
スコアが低下し、これにより何れかの指紋照合により更
新されることになり、これらによっても高い照合率が維
持される。
【0106】これに対して1のテンプレートにより不一
致の判定結果が得られると、指紋データベース5に登録
された第1〜第5のテンプレートを順次使用して、指紋
照合の処理が実行され、これにより例えば数カ月に1回
程度しか指紋照合しないようなユーザーにおいて、指紋
が経時変化、季節により変化している場合でも、高い照
合率により確実に本人と判定でき、高い照合率を得るこ
とができる。
【0107】(3)実施の形態の効果 以上の構成によれば、テンプレートの登録時、所定値以
上のスコアを検出することができるテンプレートを選択
的に登録することにより、指紋照合に適した指よりテン
プレートを生成、登録でき、これにより照合精度を向上
することができる。
【0108】またこのとき指紋照合時の判定基準に比し
て厳しい基準値によりスコアを判定してテンプレートを
登録することにより、連続して取り込んだ指紋画像よ
り、指紋照合に適したテンプレートを確実に選択するこ
とができる。
【0109】また個人毎に、指紋照合の判定基準を登録
できることにより、個人毎に、セキュリティーのレベル
を設定して、この種のシステムの使い勝手を向上するこ
とができる。
【0110】さらにこの種のテンプレートを複数登録し
て順次循環的に使用して指紋照合することにより、季節
変動等によって指紋画像が変化した場合でも、適切なテ
ンプレートにより指紋照合することができ、その分照合
精度を向上することができる。
【0111】また各テンプレートに登録したスコアを基
準にして、検査対象の指紋画像より生成したテンプレー
トで登録したテンプレートを更新することにより、経時
変化等により指紋照合に適さなくなったテンプレートを
更新することができ、これによっても照合精度を向上す
ることができる。このとき指紋照合により検出されるス
コアと、指紋データベースに登録されたスコアとの比較
結果により、最も値の小さなスコアについてテンプレー
トを更新することにより、簡易かつ短時間の処理により
テンプレートを更新することができる。
【0112】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、データベースに各5
枚のテンプレートを保持する場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、必要に応じてテンプレートを複数
枚登録して上述の実施の形態と同様の効果を得ることが
できる。
【0113】また上述の実施の形態においては、ビット
マップデータによる一致度の分布を集計して最大値を検
出することにより照合率を検出し、この照合率よりスコ
アを検出する場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、要は線状画像相互間の位置関係により各線状画像
を変位させて得られる一致度を処理して一致不一致を判
定する場合に広く適用することができる。
【0114】また上述の実施の形態においては、指紋デ
ータベースに線状画像によるテンプレートを登録し、検
査対象の指紋画像上でこの線状画像を走査させる場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、これとは逆
に、検査対象の指紋画像より線状画像を切り出し、指紋
データベースに登録した指紋画像上で走査させる場合に
も適用することができる。なおこの場合、指紋画像その
ものがテンプレートとして指紋データベースに登録さ
れ、このテンプレートを必要に応じて更新することにな
る。
【0115】さらに上述の実施の形態においては、幅が
1画素の線状画像を走査させて一致度を検出し、この一
致度を処理する場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、2次元的な広がりを有する所定領域を切り出し
て一致度を検出する場合にも広く適用することができ
る。
【0116】また上述の実施の形態においては、いわゆ
るパターンマッチング方式により指紋照合する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、特徴点を基準に
して指紋照合するマニューシヤ方式等、指紋の特徴を示
すデータによるテンプレートを登録する場合、さらには
このテンプレートにより指紋照合する場合に広く適用す
ることができる。
【0117】さらに上述の実施の形態においては、機器
の内部にテンプレートを保持する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば通信回線を介して、
データベースに登録されたテンプレートをアクセスする
場合等にも広く適用することができる。
【0118】また上述の実施の形態においては、ハード
ウエア構成により照合率を検出し、システム制御回路の
演算処理によりこの照合率からスコアを計算する場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、例えばコンピ
ュータに指紋画像を取り込んで処理する場合にも適用す
ることができる。
【0119】さらに上述の実施の形態においては、本発
明を指紋照合装置に適用する場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、例えば印影の照合装置、さらには
データベース化された画像間で、全体又は部分的に類
似、否類似を判定する画像照合装置等に広く適用するこ
とができる。
【0120】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、テンプレ
ートの登録時、所定値以上のスコアを検出することがで
きるテンプレートを選択的に登録することにより、照合
に適したテンプレートを登録でき、これにより照合精度
を向上することができる。
【0121】また個々の判定対象毎に判定基準を設定す
ることにより、例えば個人毎に、セキュリティーのレベ
ルを設定して使い勝手を向上することができる。
【0122】また照合により検出したスコアを基準にし
て、登録したテンプレートを更新することにより、簡易
な処理により、経時変化等により照合に適さなくなった
テンプレートを更新することができ、これによっても照
合精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る指紋照合装置の動作
の説明に供するフローチャートである。
【図2】図1の指紋照合装置の全体構成を示すブロック
図である。
【図3】図2の指紋照合装置の指紋データ入力部を示す
ブロック図である。
【図4】図3の指紋データ入力部による指紋の画像を示
す略線図である。
【図5】照合率検出部の一部を周辺回路と共に示すブロ
ック図である。
【図6】指紋データベースの内容を示す略線図である。
【図7】枠設定の説明に供する略線図である。
【図8】線状画像の切り出しの説明に供する略線図であ
る。
【図9】図8の線状画像と異なる方向について切り出さ
れる線状画像の説明に供する略線図である。
【図10】図8の線状画像の走査の説明に供する略線図
である。
【図11】図9の線状画像の走査の説明に供する略線図
である。
【図12】座標メモリの説明に供する略線図である。
【図13】図5の照合率検出部の残りを示すブロック図
である。
【図14】一致度の処理の説明に供する略線図である。
【図15】図14の領域が重なり合う場合の処理の説明
に供する略線図である。
【図16】基準の線状画像と図14の領域との関係を示
す略線図である。
【図17】一致度分布の集計の説明に供する略線図であ
る。
【図18】システム制御回路3の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図19】図1の続きの処理手順を示すフローチャート
である。
【図20】照合率、スコア及び各種判定基準との関係を
示す略線図である。
【図21】指紋照合処理の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図22】登録画像更新処理の説明に供するフローチャ
ートである。
【図23】図22の処理の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
1……指紋照合装置、3……システム制御回路、4……
指紋データ入力部、5……指紋データベース、6……検
査指紋メモリ、7……照合率検出部、40……一致度検
出部、32……座標メモリ、50……テンポラリ用メモ
リ、51……足し合わせ部、52……足し合わせ用メモ
リ、53……最大値検出部、PC……ホストパーソナル
コンピュータ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像入力手段を介して取得した基準画像の
    特徴を示すデータによるテンプレートを基準にして、前
    記基準画像と検査対象画像との間で一致の程度を示すス
    コアを検出し、前記スコアと所定の判定基準との比較結
    果に基づいて、前記基準画像及び検査対象画像の一致又
    は不一致を判定する画像照合装置において、 前記テンプレートの登録時、 前記基準画像に対応する第1及び第2の登録対象の画像
    を取得し、 前記第1又は第2の登録対象の画像によるテンプレート
    を検出し、 該テンプレートを用いて、前記第2又は第1の登録対象
    の画像について、前記スコアを検出し、 該スコアが所定の基準値以上のとき、前記テンプレート
    を登録することを特徴とする画像照合装置。
  2. 【請求項2】前記判定基準に比して、前記基準値を大き
    な値に設定したことを特徴とする請求項1に記載の画像
    照合装置。
  3. 【請求項3】前記スコアを個々のテンプレート毎に登録
    したことを特徴とする請求項1に記載の画像照合装置。
  4. 【請求項4】特定の判定対象に対して、前記テンプレー
    トを複数登録し、 各テンプレートに前記スコアを登録したことを特徴とす
    る請求項1に記載の画像照合装置。
  5. 【請求項5】基準画像の特徴を示すデータによるテンプ
    レートを基準にして、前記基準画像と検査対象画像との
    間で一致の程度を示すスコアを検出し、前記スコアと所
    定の判定基準との比較結果に基づいて、前記基準画像及
    び検査対象画像の一致又は不一致を判定することによ
    り、前記検査対象画像が登録された判定対象によるもの
    か否か判定する画像照合装置において、 前記判定基準を、前記判定対象毎に設定できるようにし
    たことを特徴とする画像照合装置。
  6. 【請求項6】画像入力手段を介して取得した基準画像の
    特徴を示すデータによるテンプレートを基準にして、前
    記基準画像と検査対象画像との間で一致の程度を示すス
    コアを検出し、前記スコアと所定の判定基準との比較結
    果に基づいて、前記基準画像及び検査対象画像の一致又
    は不一致を判定する画像照合装置において、 1の判定対象に対して、前記テンプレートを複数登録
    し、 前記テンプレートの登録時、 前記基準画像に対応する第1及び第2の登録対象の画像
    を取得し、 前記第1又は第2の登録対象の画像によるテンプレート
    を検出し、 該テンプレートを用いて、前記第2又は第1の登録対象
    の画像について、前記スコアを検出し、 該スコアが所定の基準値以上のとき、前記テンプレート
    と対応するスコアとを登録し、 前記検査対象画像の判定時、 前記複数のテンプレートの何れかを選択的に使用して前
    記検査対象画像との間で前記スコアを検出し、 該検出したスコアと前記判定基準との比較結果に基づい
    て、前記基準画像及び検査対象画像の一致又は不一致を
    判定し、 前記一致の判定結果が得られるとき、 前記検査対象画像より新たなテンプレートを生成し、 前記検出したスコアと各テンプレートについて登録され
    た前記スコアとの比較結果に基づいて、前記登録された
    テンプレート及びスコアを、前記新たなテンプレートと
    前記検出したスコアとにより更新すると共に、前記検出
    したスコアの検出に使用したテンプレートのスコアを前
    記検出したスコアに更新することを特徴とする画像照合
    装置。
  7. 【請求項7】画像入力手段を介して取得した基準画像の
    特徴を示すデータによるテンプレートを基準にして、前
    記基準画像と検査対象画像との間で一致の程度を示すス
    コアを検出し、前記スコアと所定の判定基準との比較結
    果に基づいて、前記基準画像及び検査対象画像の一致又
    は不一致を判定する画像照合方法において、 前記テンプレートの登録時、 前記基準画像に対応する第1及び第2の登録対象の画像
    を取得し、 前記第1又は第2の登録対象の画像によるテンプレート
    を検出し、 該テンプレートを用いて、前記第2又は第1の登録対象
    の画像について、前記スコアを検出し、 該スコアが所定の基準値以上のとき、前記テンプレート
    を登録することを特徴とする画像照合方法。
  8. 【請求項8】前記判定基準に比して、前記基準値を大き
    な値に設定したことを特徴とする請求項7に記載の画像
    照合方法。
  9. 【請求項9】前記スコアを個々のテンプレート毎に登録
    したことを特徴とする請求項7に記載の画像照合方法。
  10. 【請求項10】特定の判定対象に対して、前記テンプレ
    ートを複数登録し、 各テンプレートに前記スコアを登録したことを特徴とす
    る請求項7に記載の画像照合方法。
  11. 【請求項11】基準画像の特徴を示すデータによるテン
    プレートを基準にして、前記基準画像と検査対象画像と
    の間で一致の程度を示すスコアを検出し、前記スコアと
    所定の判定基準との比較結果に基づいて、前記基準画像
    及び検査対象画像の一致又は不一致を判定することによ
    り、前記検査対象画像が登録された判定対象によるもの
    か否か判定する画像照合方法において、 前記判定基準を、前記判定対象毎に設定できるようにし
    たことを特徴とする画像照合方法。
  12. 【請求項12】画像入力手段を介して取得した基準画像
    の特徴を示すデータによるテンプレートを基準にして、
    前記基準画像と検査対象画像との間で一致の程度を示す
    スコアを検出し、前記スコアと所定の判定基準との比較
    結果に基づいて、前記基準画像及び検査対象画像の一致
    又は不一致を判定する画像照合方法において、 1の判定対象に対して、前記テンプレートを複数登録
    し、 前記テンプレートの登録時、 前記基準画像に対応する第1及び第2の登録対象の画像
    を取得し、 前記第1又は第2の登録対象の画像によるテンプレート
    を検出し、 該テンプレートを用いて、前記第2又は第1の登録対象
    の画像について、前記スコアを検出し、 該スコアが所定の基準値以上のとき、前記テンプレート
    と対応するスコアとを登録し、 前記検査対象画像の判定時、 前記複数のテンプレートの何れかを選択的に使用して前
    記検査対象画像との間で前記スコアを検出し、 該検出したスコアと前記判定基準との比較結果に基づい
    て、前記基準画像及び検査対象画像の一致又は不一致を
    判定し、 前記一致の判定結果が得られるとき、 前記検査対象画像より新たなテンプレートを生成し、 前記検出したスコアと各テンプレートについて登録され
    た前記スコアとの比較結果に基づいて、前記登録された
    テンプレート及びスコアを、前記新たなテンプレートと
    前記検出したスコアとにより更新すると共に、前記検出
    したスコアの検出に使用したテンプレートのスコアを前
    記検出したスコアに更新することを特徴とする画像照合
    方法。
JP31923797A 1997-11-20 1997-11-20 画像照合装置及び画像照合方法 Expired - Lifetime JP3858391B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31923797A JP3858391B2 (ja) 1997-11-20 1997-11-20 画像照合装置及び画像照合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31923797A JP3858391B2 (ja) 1997-11-20 1997-11-20 画像照合装置及び画像照合方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11154230A true JPH11154230A (ja) 1999-06-08
JP3858391B2 JP3858391B2 (ja) 2006-12-13

Family

ID=18107950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31923797A Expired - Lifetime JP3858391B2 (ja) 1997-11-20 1997-11-20 画像照合装置及び画像照合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3858391B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006039720A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Yamatake Corp 指紋登録方法および指紋登録装置
JP2006113772A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Oki Electric Ind Co Ltd 生体情報認証装置、生体情報登録装置および生体情報照合装置
JP2008117333A (ja) * 2006-11-08 2008-05-22 Sony Corp 情報処理装置、情報処理方法、個人識別装置、個人識別装置における辞書データ生成・更新方法および辞書データ生成・更新プログラム
WO2011108061A1 (ja) 2010-03-01 2011-09-09 富士通株式会社 生体情報処理装置及び方法
JP2012118729A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Fujitsu Frontech Ltd 印鑑照合装置、印鑑照合方法およびプログラム
US8358814B2 (en) 2005-01-19 2013-01-22 Nec Corporation Pattern information registration device, pattern information registration method, pattern information registration program and pattern collation system
JP2019121188A (ja) * 2018-01-05 2019-07-22 富士通株式会社 生体認証装置、生体認証方法および生体認証プログラム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10909347B2 (en) 2017-03-14 2021-02-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus with fingerprint verification

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006039720A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Yamatake Corp 指紋登録方法および指紋登録装置
JP4575060B2 (ja) * 2004-07-23 2010-11-04 株式会社山武 指紋登録方法および指紋登録装置
JP2006113772A (ja) * 2004-10-14 2006-04-27 Oki Electric Ind Co Ltd 生体情報認証装置、生体情報登録装置および生体情報照合装置
JP4525286B2 (ja) * 2004-10-14 2010-08-18 沖電気工業株式会社 生体情報認証装置および認証方法
US8358814B2 (en) 2005-01-19 2013-01-22 Nec Corporation Pattern information registration device, pattern information registration method, pattern information registration program and pattern collation system
JP2008117333A (ja) * 2006-11-08 2008-05-22 Sony Corp 情報処理装置、情報処理方法、個人識別装置、個人識別装置における辞書データ生成・更新方法および辞書データ生成・更新プログラム
US8194934B2 (en) 2006-11-08 2012-06-05 Sony Corporation Apparatus for and method of using reliability information to produce and update image recognition data
WO2011108061A1 (ja) 2010-03-01 2011-09-09 富士通株式会社 生体情報処理装置及び方法
US8736421B2 (en) 2010-03-01 2014-05-27 Fujitsu Limited Biometric information processing apparatus and biometric information processing method
JP2012118729A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Fujitsu Frontech Ltd 印鑑照合装置、印鑑照合方法およびプログラム
JP2019121188A (ja) * 2018-01-05 2019-07-22 富士通株式会社 生体認証装置、生体認証方法および生体認証プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3858391B2 (ja) 2006-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2759309B2 (ja) 指紋照合方法
JPH10105704A (ja) 画像照合装置
JPH10105707A (ja) 画像照合装置
JPH11154230A (ja) 画像照合装置及び画像照合方法
CN112668423A (zh) 楼道杂物检测方法、装置、终端设备及存储介质
JPH10187985A (ja) 画像照合装置
JP3793977B2 (ja) 画像照合装置
JP2008198083A (ja) 個人識別装置
JP2909136B2 (ja) 指紋画像処理装置
JPH09259272A (ja) 指紋照合に於ける生体認識方法
JPH09297844A (ja) 指紋照合装置
JP2659046B2 (ja) 本人照合装置
JPH0433065A (ja) 指紋照合装置
JPH0353385A (ja) 特徴抽出装置
JP4900701B2 (ja) 認証システム
JP3208652B2 (ja) 指紋登録方法
JPH10187984A (ja) 画像照合装置
JP2859681B2 (ja) 指紋データの2値化方法
JPH09147113A (ja) 指紋照合方法及び装置
JP3033595B2 (ja) 指紋画像登録方法
JPH10293849A (ja) 画像照合装置
JPH10187987A (ja) 画像照合装置
JPH10187983A (ja) 画像照合装置
JPH10105708A (ja) 画像照合装置
JPH10187986A (ja) 画像照合装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060502

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060829

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060911

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090929

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100929

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100929

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110929

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110929

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120929

Year of fee payment: 6