JPH1115367A - シミュレーション装置及びシミュレーション装置の揺動方法 - Google Patents

シミュレーション装置及びシミュレーション装置の揺動方法

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JPH1115367A
JPH1115367A JP9181715A JP18171597A JPH1115367A JP H1115367 A JPH1115367 A JP H1115367A JP 9181715 A JP9181715 A JP 9181715A JP 18171597 A JP18171597 A JP 18171597A JP H1115367 A JPH1115367 A JP H1115367A
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JP
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elastic member
operator
air
expansion
contraction
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Application number
JP9181715A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Inagawa
泰洋 稲川
Azuma Mochizuki
東 望月
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Namco Ltd
Original Assignee
Namco Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1115367A publication Critical patent/JPH1115367A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレータに付与される揺動等といった体感
動作の動作量を高精度に検知できるシミュレーション装
置を提供する。 【解決手段】 伸縮可能な弾性部材30の中に形成され
るエアー室R内にエアーを充填すると、オペレータを載
せた床5が矢印Jのように上昇し、エアーを抜くと矢印
J’のように降下する。この昇降運動によりオペレータ
に揺動等が付与される。弾性部材30の伸縮移動はリン
ク81及び83を含む伝動機構45によって回転軸83
aの回転運動として取り出され、その回転角度がポテン
ショメータ86によって検出される。ポテンショメータ
86は弾性部材30の伸縮移動量、すなわち床5の移動
量を直接的に検出し、その検出結果に基づいてシミュレ
ーション動作を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オペレータの動作
に対応してプロジェクタ等といった映像表示手段に仮想
空間を映像として表示するシミュレーション装置に関す
る。また本発明は、そのシミュレーション装置において
オペレータを揺動させるために用いられる揺動方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】オペレータが操作レバー、操作ボタン等
といった操作入力装置を操作することによってプロジェ
クタ等に映し出される映像を制御するようにしたシミュ
レーション装置は、既に広く知られている。また、この
ようなシミュレーション装置において、オペレータに揺
動や振動等を体感させるための体感付与装置を配設する
ことがある。例えば、特開平6−175581号公報に
よれば、圧縮空気の出し入れによって伸縮動作する伸縮
部材をオペレータが座るための座席の下に配設し、この
伸縮部材の伸縮動作によってその座席を揺動させるよう
にしたシミュレーション装置が開示されている。このよ
うなシミュレーション装置を用いてシミュレーション動
作を行う際には、座席がどのような揺動状態にあるかを
知る必要があり、上記従来のシミュレーション装置で
は、空気圧センサを用いてその揺動状態を検知してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空気圧
センサを用いた従来の揺動状態検査系においては、伸縮
部材の伸縮状態、すなわち座席の揺動状態を精度良く検
知することができず、よって、プロジェクタ等といった
映像表示手段に映し出される映像に合わせて座席を細か
く揺動させることが難しかった。
【0004】本発明は、従来のシミュレーション装置に
おける上記の問題点に鑑みてなされたものであって、オ
ペレータに付与される体感動作の動作量を高精度に検知
できるシミュレーション装置を提供することを目的とす
る。また、そのような検知方法を利用して実現できる新
たな揺動方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(シミュレーション装置)上記の目的を達成するため、
本発明に係るシミュレーション装置は、オペレータの動
作に対応して映像表示手段に仮想空間を映像として表示
するシミュレーション装置であって、オペレータに体感
を与えるために伸縮する伸縮部材と、その伸縮部材の伸
縮量を検出する伸縮量検出センサとを有することを特徴
とする。
【0006】このシミュレーション装置によれば、伸縮
部材の伸縮量を直接的に検知するので、空気圧センサ等
によって間接的に検知する場合に比べて、オペレータに
付与される体感動作の動作量を高精度に検知できる。従
って、実際の動作に近似した臨場感豊かなシミュレーシ
ョン動作を提供できる。
【0007】上記構成において、伸縮部材はエアー圧に
従って伸縮させることができる。エアーのような気体に
代えて、油等といった液体を用いることもできる。ま
た、エアー圧を用いる場合、ゴム等の弾性部材によって
エアー室を形成し、そのエアー室にエアーを出し入れす
ることによって弾性部材を伸縮移動させることにより、
オペレータに揺動運動を付与できる。エアーすなわち空
気は圧縮性流体であってそれ自体が圧縮によって容積変
化できる性質を有するので、エアーを出し入れするエア
ー室を弾性部材によって形成すれば、エアーが有する弾
性と弾性部材が有する弾性との相乗効果により、オペレ
ータに対して「ふわふわ」とした感触を付与できる。こ
の感触は、カヌーのような乗物が水上に浮かぶ状況をシ
ミュレートする際に好都合である。
【0008】伸縮量検出センサとしては種々のセンサを
用いることができるが、細かな精度で伸縮量を検出した
い場合には、エンコーダ、ポテンショメータ等といった
回転角度検出器を用いることが望ましい。エンコーダと
いうのは、被測定物の回転に応じてパルス列を発生する
電子機器であり、例えばそのパルス列のパルス間隔によ
って被測定物の回転角度を検出できる。また、ポテンシ
ョメータというのは、被測定物の回転に応じて抵抗値が
変化する電子機器であり、例えば、抵抗値の端子間電圧
によって被測定物の回転角度を検出できる。
【0009】伸縮量検出センサとして回転角度検出器を
用いる場合には、上記伸縮部材と上記伸縮量検出センサ
との間に伝動手段を配設し、その伝動手段によって上記
伸縮部材の直線移動を回転移動量に変換して出力し、そ
して、上記伝動手段の出力に現れる回転角度を上記伸縮
量検出センサによって検出するように構成することが望
ましい。
【0010】直線移動を回転移動量に変換するための伝
動手段は、望ましくは、伸縮部材の移動側に連結された
移動側リンクと、その移動側リンクに連結すると共に伸
縮部材の固定側に連結された固定側リンクとを有し、そ
して、各リンクの他の部材に対する連結点を玉継手によ
って構成する。周知の通り、玉継手によって連結される
一対のリンクは、それぞれ、相手方のリンクに対して三
次元空間内で自由に回転できる。従って、伸縮部材に付
随する伝動手段の中に含まれる連結点を玉継手によって
構成すれば、伸縮部材が伸縮方向だけではなく横方向へ
も振動する場合に、伝動手段をその横方向振動に追従さ
せて動かすことができ、よって、伝動手段の破損を防止
できる。
【0011】(シミュレーション装置の揺動方法)次
に、本発明に係る揺動方法は、オペレータの動作に対応
して映像表示手段に仮想空間を映像として表示するシミ
ュレーション装置においてオペレータを揺動させるため
に用いられる揺動方法であって、(1)弾性部材によっ
て形成されたエアー室に対してエアーを出し入れするこ
とによってその弾性部材を伸縮させてオペレータを揺動
させる揺動工程と、(2)オペレータを揺動させない平
常工程とを有し、(3)その平常工程において上記エア
ー室にはエアーが供給されて弾性部材は伸長状態にあ
り、その伸長状態の弾性部材によってオペレータが平常
状態に支持されることを特徴とする。
【0012】このように、弾性部材が伸長状態にあり、
さらにその弾性部材によって形成されるエアー室の中に
エアーが充填されていれば、弾性部材の弾性及びその内
部に存在するエアーの弾性の相乗効果により、さらに
は、弾性部材が伸縮方向に対する横方向へも移動できる
性質を有することから、弾性部材によって支持されるオ
ペレータに対して「ふわふわ」した感触を与えることが
でき、この感触は、オペレータが水に浮かぶ船に乗って
いる状態を臨場感豊かに表現できる。
【0013】さらに、本発明に係る他の揺動方法は、オ
ペレータの動作に対応して映像表示手段に仮想空間を映
像として表示するシミュレーション装置においてオペレ
ータを揺動させるために用いられる揺動方法であって、
(1)弾性部材によって形成されたエアー室に対してエ
アーを出し入れすることによってその弾性部材を伸縮さ
せてオペレータを揺動させる揺動工程を有し、(2)そ
の揺動工程において、収縮移動する弾性部材が最も収縮
する位置に到達する前にエアー室へエアーを供給してそ
の弾性部材の移動方向を伸長方向へと反転することを特
徴とする。
【0014】収縮移動する弾性部材が最も低い位置まで
収縮しきってしまうと、弾性部材が最下位位置に達した
ときにオペレータに大きな衝撃が加わり、その結果、プ
レイヤが操作し難くなる等といった現実の状態にそぐわ
ない不都合が発生するおそれがある。これに対し、上記
のように、弾性部材が最下位位置に到達する前にその弾
性部材の移動方向を反転させれば、大きな衝撃の発生を
防止して、オペレータに適度の「ふわふわ」感を継続し
て与えることができる。この感触も、水に浮かぶ船に乗
っている状態を臨場感豊かにシミュレートする際に好都
合である。
【0015】さらに、本発明に係る他の揺動方法は、オ
ペレータの動作に対応して映像表示手段に仮想空間を映
像として表示するシミュレーション装置であって、オペ
レータに体感を与えるために伸縮する伸縮部材と、その
伸縮部材の伸縮量を検出する伸縮量検出センサとを有す
るシミュレーション装置においてオペレータを揺動させ
るために用いられる揺動方法において、上記伸縮部材が
収縮運動を開始した後、その伸縮部材が所定量だけ収縮
したことを上記伸縮量検出センサによって検出したと
き、その伸縮部材の運動方向を伸長方向へと反転させる
ことを特徴とする。この構成の場合、望ましくは、上記
伸縮部材をエアー圧に従って伸縮する部材によって構成
する。この部材を用いる場合には、伸縮部材の収縮運動
はその伸縮部材からエアーを抜き取ることによって実現
され、そして、その伸縮部材の伸長運動はその伸縮部材
へエアーを供給することによって実現される。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るシミュレー
ション装置の一実施形態を示している。このシミュレー
ション装置は、ベース1の上に設置された床5と、その
床5の上に設置された座席2と、床5の上に設置された
操作部3と、そしてベース1の前方に設置された筐体4
とを有する。座席2は、例えば、硬質ウレタンでイスの
型を作り、その上にスポンジを貼り、さらにその上に合
成皮革を張ることによって形成される。この構成の座席
2によれば、カヌーに乗って水の上に浮かんでいる状態
を臨場感豊かに再現できる。座席2の上には、図2に示
すように、1人又は2人、場合によっては3人以上のオ
ペレータ7が座ることができる。
【0017】また、ベース1と床5との間には伸縮部材
としての複数の空気バネ6が設けられる。これらの空気
バネ6は、図3に示すように、床5の4隅に対応する複
数箇所に配設される。これらの空気バネ6は、エアーコ
ンプレッサ等といったエアー供給源40に接続されてい
て、それらのうちの少なくとも1個に選択的に空気を供
給できるようになっている。空気が供給された空気バネ
6は、図2の上方へ伸長移動し、これにより、座席2が
傾斜移動やジャンプ移動する。このように移動する座席
2にオペレータが座っていれば、そのオペレータは、カ
ヌーが川の流れに従って傾斜したり、ジャンプしたりす
る動作を体感できる。
【0018】各空気バネ6は、図4に示すように、ゴム
等の弾性部材30を有し、その弾性部材30の内部にエ
アー室Rが形成される。図3のエアー供給源40から供
給されるエアーがこのエアー室Rへ導入されると床5は
図4の矢印Jのように上昇し、エアー室Rからエアーが
抜けると床5は矢印J’のように降下する。エアー室R
内へエアーが供給されない場合には、弾性部材30が収
縮移動して床5は自重によって最下位位置に降りてい
る。
【0019】床5とベース1との間には伝動機構45が
配設される。この伝動機構45は、図5に示すように、
弾性部材30の移動側に連結された移動側リンク81
と、その移動側リンク81に連結された固定側リンク8
3とを有する。固定側リンク83の他端は、ベース1上
に設けた支点82によって回転自在に支持される。移動
側リンク81と弾性部材30の移動端は玉継手84aに
よって連結され、移動側リンク81と固定側リンク83
は玉継手84bによって連結される。支点82によって
支持されている固定側リンク83の回転軸83aには伸
縮量検出センサとしてのポテンショメータ86が接続さ
れる。このポテンショメータ86は内部に可変抵抗器を
有し、固定側リンク83の回転角度に対応してその抵抗
器の抵抗値が変化する。
【0020】図1において、操作部3には、パドルを模
した操作入力部材8を有する操作入力装置が設けられ
る。操作入力部材8は、座席2に座ったオペレータ7
(図2参照)に対して横方向(図2の紙面垂直方向)へ
延びる棒状の握り部材9と、その握り部材9の両端に固
定されたフィン11とによって構成される。握り部材9
はオペレータ7に対して横方向へ延びているので、その
握り部材9は1人のオペレータ7によって握ることがで
きるのはもちろんのこと、オペレータ7が複数人になる
場合でも各オペレータ7が無理なく握り部材9を握るこ
とができる。
【0021】操作部3のヘッド部分3aの中には図6及
び図7に示すような、操作入力部材8の握り部材9を支
持するための支持構造12が格納される。この支持構造
12は、ベース10の上に設けた軸受13a及び13b
によって水平軸線L1 を中心として回転自在に支持され
た回転軸14を有する。この回転軸14の先端(図の右
端)部分には、縦方向軸線L2 を中心として自由に回転
できるように回転ブロック16が取り付けられ、その回
転ブロック16の両端に湾曲アーム17,17が固定さ
れ、それらの湾曲アーム17によって操作入力部材8の
棒状部分9が支持される。
【0022】以上の構造により、握り部材9すなわち操
作入力部材8は、水平軸線L1 を中心として自由に回転
でき、同時に縦方向軸線L2 を中心として自由に回転で
きる。従って、握り部材9を両手で握り、その両手を前
後へ回転させれば、両軸線L1 及びL2 の交点Sを中心
として握り部材9を三次元の円錐形状を描くように回転
させることができる。握り部材9のこの動きは、オペレ
ータ7がカヌーのパドルを操作する状況を提供する。
【0023】回転軸14の後端(図の左端)部分には水
平維持機構18が設けられる。この水平維持機構18に
関してX−X線に従って断面をとって見ると図8に示す
通りである。図示のように、水平維持機構18は、回転
軸14の外周面上に部分的に形成された角柱部分19
と、その角柱部分19を取り囲む角柱状のケース21
と、そして回転軸の角柱部分19とケース21との間に
形成される4個の空間のそれぞれに挟み込まれた弾性体
22とによって構成される。弾性体22は、例えばゴム
によって形成できる。
【0024】回転軸14は、弾性体22に生じる弾性力
が釣り合う状態の角度位置に保持され、このときの角度
位置が図1において操作入力部材8を実質的に水平に保
持する角度位置に一致する。ここにいう実質的というの
は、操作入力部材8が厳密に水平状態になるということ
ではなくて、それが適当に傾いている場合であってもオ
ペレータ7がそれを両手で握ることができる程度に水平
になっている状態を意味している。
【0025】操作入力部材8の棒状部分9を握るオペレ
ータ7が、その握り部材9を水平軸線L1 を中心として
水平状態から適宜の角度だけ傾けると、角柱部分19が
同じ角度だけ回転して各弾性体22を圧縮し、その結
果、各弾性体22に反力が発生する。オペレータ7が力
を緩めれば、握り部材9は各弾性体22の反力によって
水平状態へと戻されてその位置に保持される。このよう
に、水平維持機構18は、握り部材9に対して反力すな
わち抵抗力を付与するための抵抗力付与手段としても作
用する。
【0026】図6及び図7において、回転軸14の中央
部分には、回転ブロック23が設けられる。この回転ブ
ロック23は、回転軸14を縦方向に貫通する縦方向軸
線L3 を中心として回転軸14に対して回転自在になっ
ている。この回転ブロック23の一方の側には連結ロッ
ド24の一端が連結され、その連結ロッド24の他端は
操作入力部材8側の回転ブロック16の底面に連結され
ている。この構造により、オペレータ7によって操作入
力部材8が操作されて操作側回転ブロック16が縦方向
軸線L2 を中心として適宜の角度だけ回転すると、それ
に対応して回転ブロック23も同様にして縦方向軸線L
3 を中心として同じ角度だけ回転する。
【0027】回転ブロック23の他方の側には、外方へ
突出する円錐状のガイド突起である被ガイド部材26が
設けられ、その被ガイド部材26はガイド板27に形成
されたガイド孔28を貫通している。ガイド孔28は、
図6の矢印C方向から見て円形状となっている。オペレ
ータ7の操作によって操作入力部材8が水平軸線L1及
び縦方向軸線L2 の両軸線を中心として複合的すなわち
立体的に回転するとき、ガイド側回転ブロック23はそ
の複合回転移動に対応して三次元空間内で移動する。こ
のとき、被ガイド部材26のまわりには円形状のガイド
孔28が存在するので、被ガイド部材26の運動はその
ガイド孔28によって制限される。これにより、操作入
力部材8がオペレータ7によって必要以上に大きく動か
されることを防止する。
【0028】回転軸14の後端(図6の左端)には回転
角度検出器29aが接続される。また、ガイド側回転ブ
ロック23の回転軸線L3 にも回転角度検出器29bが
接続される。オペレータ7の操作によって操作入力部材
8が三次元的に動かされるとき、その操作入力部材8の
水平軸線L1 まわりの回転角度は回転角度検出器29a
によって検出され、そして、縦方向軸線L2 まわりの回
転角度は回転角度検出器29bによって検出される。従
って、2つの検出器29a及び29bの出力信号を組み
合わせることによって操作入力部材8の三次元的な位置
を特定できる。
【0029】操作入力側の回転ブロック16の端部(図
6の下端部)の上面には、抵抗力付与手段としてのエア
ーシリンダ31のピストンロッド31aの先端が接続さ
れている。そして、そのエアーシリンダ31の後端(図
6の左端)が、ベース10の上に設けたブラケット32
によって支持される。通常のエアーシリンダにおいては
エアー入力ポートにエアー供給源が接続されるのである
が、本実施形態ではそのような通常の使用形態とは異な
った以下のような使用方法を採用している。
【0030】すなわち、図9に示すように、エアーシリ
ンダ31に設けられる2つの入出力ポート33a及び3
3bのうちの一方、本実施形態ではポート33aに細径
の通気管、すなわちオリフィス34が設けられ、さら
に、それら2個の入出力ポート33a及び33bがホー
ス36によって連通する。図6において、操作入力部材
8が縦方向軸線L2 を中心として矢印D又は矢印Eのよ
うに回転すると、回転ブロック16に接続されたピスト
ンロッド31aがそれらの回転に対応して図9に矢印
D’又は矢印E’で示すようにエアーシリンダ31の本
体に対して進退移動する。
【0031】この進退移動の際、ピストン37が矢印
D’及び矢印E’のいずれの方向に移動する場合でも、
ピストン37の移動当初はオリフィス34の働きによっ
てピストン37の動きに対して大きな抵抗力が付与され
る。シリンダ内に格納される空気は圧縮性流体であるか
らその空気は圧縮されて復元力を発生し、その復元力に
基づいて握り部材9に反力が付与される。そして、ピス
トン37の移動開始後しばらくの時間が経過すると、オ
リフィス34を通してエアーが抜けてピストン37に対
する抵抗力すなわち反力がほとんど無くなってピストン
37、従って操作入力部材8の動きに対してほとんど抵
抗力が無くなる。このような抵抗力付与動作は、あたか
も、パドルが水中に入れられた当初に大きな抵抗力がそ
のパドルに付与され、パドルが水中を移動するのに従っ
てその抵抗力が小さくなるという、実際のパドル操作に
非常に近似した感覚をオペレータ7に提供する。
【0032】なお、オリフィス34を利用した上記のよ
うな抵抗力付与操作は、2個の入出力ポート33a及び
33bをホース36によって連通しなくても得ることが
できる。しかしながら、ホース36を設けておかない
と、オリフィス34及びポート33bからエアーが抜け
るときに大きなエアー排気音が発生し、それ故、シミュ
レーションに臨場感を持たせることに関して大きな障害
となる。これに対し、2個の入出力ポート33a及び3
3bをホース36で連通すれば、そのような排気音の発
生を防止できる。
【0033】図1において、筐体4の上部には光表示部
39が設置される。この光表示部39は透光性のプラス
チックカバー41によってその外形形状が決定されてお
り、そのカバー41の中に蛍光管42及びスピーカ43
が格納されている。スピーカ43の音響発生部はカバー
41に設けた穴を通して外部へ露出する。スピーカ43
は、図10に示すように、カバー41の内部に格納され
ると共に、蛍光管42の発光領域Hの範囲内に収まるよ
うに配置される。
【0034】光表示部39のカバー41には、本シミュ
レーション装置の装置名称やその他の必要パターンが描
かれ、内部の蛍光管42が発光したときにそのパターン
が光によって外部へ鮮明に表示される。従来一般的に使
用されているシミュレーション装置では、光表示部とス
ピーカとがそれぞれ別体に配設されることが多く、その
構成では光表示部のための空間が狭くなってしまい、そ
のため、人の目を惹き付け易い大胆なパターンを設ける
ことができなかった。
【0035】これに対し本実施形態では、スピーカ43
をカバー41の内部に格納することにより、カバー41
の全体形状を大きく形成でき、その結果、面積の広いカ
バー41の全面を使って目に付き易い効果的なパターン
を形成できる。また、スピーカ43をパターンの一部と
して有効に活用することもできる。また、蛍光管42の
発光領域Hをスピーカ43を配置した位置よりも広く設
定したので、面積の広いカバー41の全面をむら無く照
明できる。
【0036】図1に戻って、筐体4の前面上部には映像
表示手段としてのプロジェクタ38が配設され、さらに
そのプロジェクタ38を制御するための制御装置44が
筐体4の内部に設けられる。この制御装置44はコンピ
ュータを含んだ電子回路によって構成されていて、例え
ば図12に示すように、ゲーム演算部61及び画像合成
部62を含んで構成される。
【0037】ゲーム演算部61は、マップ情報記憶部6
4、移動体情報記憶部65及びゲーム空間演算部66を
含んで構成される。マップ情報記憶部64は、カヌーの
川下りのためのコースに関する情報を分割マップ情報と
して記憶する。すなわち、コース情報が各地点の平面座
標とその地点の高度座標として記憶される。移動体情報
記憶部65は、オペレータ7の現在位置を三次元座標で
記憶する。ゲーム空間演算部66は、移動体情報記憶部
65の記憶内容に基づいてオペレータの現在位置を読み
出し、さらに操作部3からの操作信号及びマップ情報記
憶部64からの地形信号に基づいてオペレータ7の移動
位置を演算する。なお、移動体情報記憶部65内の記憶
内容は、模擬動作を表示する手段としてプロジェクタ3
8を用いた本実施形態では、ゲーム演算部66の演算に
基づいて1/60秒ごとに更新される。
【0038】画像合成部62は、三次元演算部68、画
像描画部69及びオブジェクト画像情報記憶部71を含
んで構成される。オブジェクト画像情報記憶部71は、
コースの映像を作成するために必要な情報、例えば、オ
ペレータの画像情報、山、川、岩、鳥等に対応する画像
情報を記憶する。三次元演算部68は、ゲーム空間演算
部66から出力されたデータ、すなわちオペレータに関
する情報や分割マップ情報等に基づいて、対応する画像
情報をオブジェクト画像情報記憶部71から読み出して
三次元の仮想空間を演算し、その演算結果を画像描画部
69へ出力する。
【0039】画像描画部69は、三次元演算部68の出
力データをプロジェクタ38で映像表示可能な映像デー
タへ変換し、これにより、上記の仮想空間が例えば図1
1に示すように二次元的な映像としてプロジェクタ38
に表示される。図11は、川の上を移動するカヌーの映
像70を含んだ川下りの景色映像を示している。この映
像は、ゲーム空間演算部66による演算処理に基づいて
1/60秒ごとに更新され、オペレータにとっては連続
して変化する川下りの景色映像として認識される。な
お、図11において、符号Q1 及びQ2 は二人のオペレ
ータ像を示し、符号73は川を示し、符号74は岩山を
示し、符号75は川の中にある岩を示し、そして符号7
6は鳥を示している。
【0040】以下、上記構成より成るシミュレーション
装置に関してその動作を説明する。図2において、1人
又は複数人のオペレータ、図では2人のオペレータ7が
座席2の上に腰掛ける。座席2は軟質の材料によって形
成されるので、オペレータ7はカヌーに乗ったような感
触を受ける。
【0041】オペレータ7が最初に座席2に腰掛けると
き、すなわちオペレータ7を揺動させることのない平常
状態のとき、図4又は図5においてエアー室Rの中には
予めエアーが供給されていて弾性部材30は伸長状態に
ある。従って、オペレータ7は伸長状態にある弾性部材
30の弾性力及びエアー室R内のエアーが有する弾性力
の両方によって「ふわふわ」した状態で支持される。こ
の状態は、カヌーが水の上に浮かぶ状態を忠実に模倣す
る。
【0042】その後、操作部3の適所に設けたコイン投
入口(図示せず)にオペレータ7がコインを投入する
と、シミュレーション動作、本実施形態の場合はカヌー
の川下り動作が開始される。シミュレーションが開始さ
れると、プロジェクタ38に川下りの景色映像及びカヌ
ー像に乗ったオペレータ自身に対応するキャラクタ像Q
1 及びQ2 が映し出される。
【0043】オペレータ7は、プロジェクタ38に映し
出される映像を見ながら、操作入力部材8をパドルを漕
ぐようにして手によって回転させる。回転する操作入力
部材8の回転角度位置は角度検出器29a及び29b
(図6、図7参照)によって検出され、さらにその角度
位置の変化に基づいて操作入力部材8の回転速度が演算
され、そしてその回転速度に応じた速度でカヌー像70
が川73の下流側に向かって移動する映像が表示され
る。この移動の際、コンピュータのメモリ部に記憶され
たシミュレーション・プログラムに従って図3の空気バ
ネ6のいずれか1つ、いずれか複数又は全部が選択さ
れ、それらのエアー室R内へ選択的に空気が供給され
る。
【0044】図4において、エアー室R内にエアーが供
給されると、弾性部材30は矢印J方向へ伸長移動す
る。この伸長移動が全ての空気バネ6に関して同時に生
じると、座席2は上方へジャンプする。また、弾性部材
30の伸長移動が1つ又はいくつかの空気バネ6に関し
て選択的に生じると、座席2は傾斜移動する。座席2が
異なる方向へ連続的に傾斜移動すれば、オペレータ7を
揺動させることができ、この揺動によりオペレータ7
は、カヌーが川の流れに従って揺動する状況を体感す
る。
【0045】また、オペレータ7は、図11において、
プロジェクタ38に映し出されるカヌー像70が岩像7
5や岩山像74等に衝突しないように操作入力部材8を
操縦しながら、できるだけ速く仮装空間内の川下のゴー
ル地点へ到達することを意図してシミュレーションを行
う。もし、カヌー像70が岩像75等に衝突したときに
は、空気バネ6のいずれかに多量の空気を急激に供給し
て座席2を激しく揺動させ、もって、オペレータ7に衝
突時の大きな衝撃を体感させる。
【0046】座席2が揺動運動するとき、すなわち各空
気バネ6が伸縮移動するとき、図5において、弾性部材
30の伸縮移動は伝動機構45の働きによって出力軸8
3aに回転角度変化として取り出され、その回転角度変
化がポテンショメータ86を介して電気的に検出され
る。図12のゲーム空間演算部66は、ポテンショメー
タ86の出力情報を読み取ることにより、弾性部材30
の伸長量又は収縮量を検出し、その検出結果に基づいて
シミュレーション内容を制御する。
【0047】例えば、弾性部材30内のエアー室R内か
らエアーを抜き取ることによって弾性部材30を収縮移
動させて座席2を最下位位置へ向けて降下させるとき、
弾性部材30が最下位位置に近い基準限界位置まで下が
ったことをポテンショメータ86が検知したときに、エ
アー室R内へのエアーの供給を行う。つまり、弾性部材
30が最下位位置まで落ち切ってしまう前の適宜のタイ
ミングで弾性部材30の移動方向を収縮方向から伸長方
向へと反転させる。
【0048】弾性部材30を最下位位置まで落としきっ
てしまうと、その瞬間にオペレータ7に対して大きな衝
撃が加わり、これは川を流れるカヌーに関しては実際に
は出現し難い感触である。従って、上記のように弾性部
材30が最下位位置まで落下する前にその移動方向を反
転させるようにすれば、川の中で「ふわふわ」と上下動
するカヌーの動きを忠実に模倣できる。
【0049】また、弾性部材30に上下伸縮運動をさせ
る際、本実施形態では、上方位置にある弾性部材30内
のエアー室R内からエアーを抜き取ってその弾性部材3
0を収縮移動させ、その後、ポテンショメータ86によ
って希望の降下量が検知されたときにエアー室R内へエ
アーを再供給して弾性部材30の運動方向を上方へと反
転させる。
【0050】従来の制御方法であれば、エアー室R内か
らエアーを抜き取った後、所定時間の経過後にエアーの
供給を再開して弾性部材30の移動方向を降下から上昇
へと反転させていたが、この方法では、オペレータ7の
体重が重い場合には弾性部材30の沈み込み量が大き
く、その反面、オペレータ7の体重が軽い場合には弾性
部材30の沈み込み量が小さくなる。つまり、オペレー
タ7の体重のバラツキによって座席2の揺動状態にバラ
ツキが生じ、あらゆるオペレータ7に対して均一な体感
を付与することが難しかった。これに対し本実施形態に
よれば、オペレータ7の体重が重い場合でも、あるい
は、軽い場合でも、弾性部材30の伸縮量を常に一定量
にすることができ、従って、あらゆるオペレータ7に対
して安定した揺動運動を与えることができる。
【0051】本実施形態では、弾性部材30が、いわゆ
る太鼓形状に形成され、その内部の全体がエアー室Rと
なっているので、弾性部材30は伸縮方向(図4の矢印
J及び矢印J’方向)へ移動できることはもとより、そ
れに対する横方向(図4の左右方向)へも揺動できる。
この左右方向への揺動は、カヌーが水の上で揺れる動作
を模倣することに関して非常に有効である。本実施形態
では、伝動機構45内に含まれるリンク81及び83に
関する連結点に玉継手84a及び84bを採用している
ので、弾性部材30が上記のように左右方向へ揺動する
場合でも、各連結点はその揺動に追従して自由に動くこ
とができ、従って、弾性部材30の横方向移動によって
伝動機構45が損傷するという心配がない。
【0052】オペレータ7が、図6に矢印E及び矢印D
で示すように、操作入力部材8を縦方向軸線L2 を中心
として左右に回転させると、エアーシリンダ31のピス
トンロッド31aがエアーシリンダの本体に対して進退
移動を行う。ピストンロッド31aがそのような進退移
動を行うとき、図9のオリフィス34の働きにより、そ
の進退移動の初期にはオペレータに大きな抵抗力が付与
され、さらにその抵抗力は少しの時間の経過後に“す
っ”と消失し、その後はオペレータに抵抗力が加わらな
いという状況を実現する。これは、あたかも、オペレー
タによって操作されるパドルが川の水を掻いた当初には
そのパドルに大きな負荷が加わり、しばらくするとその
負荷が無くなるという実際のパドル漕ぎ操作に非常に近
似した感触をオペレータに付与する。
【0053】以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を
説明したが、本発明はその実施形態に限定されるもので
はなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改
変できる。例えば、上記実施形態では、カヌーで川下り
を行うことを主題とするシミュレーション装置に対して
本発明を適用する場合を考えたが、他の任意の内容を主
題とするシミュレーション装置に対しても本発明を適用
できることはもちろんである。
【0054】また、伸縮部材として用いることができる
材料は、ゴムに限られず、他の任意の弾性材料とするこ
ともできる。また、伸縮部材の形状も、図4及び図5に
示すような、いわゆる太鼓形状に限られず、設計上の必
要性に応じて種々の形状とすることができる。また、空
気バネ6の直線状の伸縮移動を回転移動量に変換するた
めの伝動機構45の構造も図4及び図5に示した構造に
限られず、他の任意の構造とすることができる。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載のシミュレーション装置に
よれば、伸縮部材の伸縮量を伸縮量検出センサによって
直接的に検知するので、空気圧センサ等によって間接的
に検知する場合に比べて、オペレータに付与される体感
動作の動作量を細かく且つ高精度に検知できる。従っ
て、実際の動作に近似した臨場感豊かなシミュレーショ
ン動作を提供できる。
【0056】請求項2記載のシミュレーション装置によ
れば、圧縮性流体であるエアーを用いて伸縮部材を伸縮
させるので、油等といった非圧縮性流体を用いる場合に
比べて、オペレータに「ふわふわ」とした感触を与える
ことができる。このことは、水の上にふわふわと浮かぶ
状態をシミュレートする場合に特に有効である。
【0057】請求項3記載のシミュレーション装置によ
れば、弾性部材そのものによってエアー室を形成し、さ
らにそのエアー室に圧縮性流体であるエアーを出し入れ
するようにしたので、弾性部材の弾性及びエアーの弾性
の相乗効果によってオペレータに「ふわふわ」感を与え
ることができる。また、弾性部材は伸縮方向に対して横
方向へも揺動できるようになり、よって、水上に浮かん
でいる感触を臨場感豊かに模倣できる。
【0058】請求項4記載のシミュレーション装置によ
れば、弾性部材の伸縮量をきわめて正確に検出できる。
【0059】請求項5記載のシミュレーション装置によ
れば、伝動手段内に設けられる連結点を玉継手によって
構成するので、弾性部材が伸縮方向に対して横方向へ揺
動する場合にも伝動手段内に破損が発生することを防止
できる。
【0060】請求項6記載の揺動方法によれば、オペレ
ータに揺動運動を与えない平常時に、伸長状態にある弾
性部材が有する弾性と、その中に充填されたエアーが有
する弾性との相乗効果により、オペレータにふわふわと
した感触を与えることができ、この感触は、水に浮かぶ
乗物をシミュレートする際に有効である。
【0061】請求項7記載の揺動方法によれば、弾性部
材が一気に最下位位置まで落下して硬い物同士がぶつか
り合うという事態が無くなるので、揺動運動しているオ
ペレータに異常に大きな衝撃が付与されることが無くな
り、常にふわふわとした感触を与え続けることができ
る。
【0062】請求項8及び請求項9記載の揺動方法によ
れば、オペレータの体重が重い場合、あるいは軽い場合
のどちらの場合でも、オペレータに対して安定したスト
ロークの揺動運動を与えることができる。特に、請求項
9記載の揺動方法によれば、エアーを用いて揺動運動を
行うので、簡単な制御により応答性の良い揺動運動を実
現できる。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシミュレーション装置の一実施形
態を示す斜視図である。
【図2】図1のシミュレーション装置にオペレータが乗
った状態を示す側面図である。
【図3】図1のシミュレーション装置を上方から見た様
子を示す平面図である。
【図4】オペレータに体感を与えるための伸縮部材の一
例を示す側面図である。
【図5】図4の矢印Zに従った側面図である。
【図6】操作入力装置の一実施形態を示す平面図であ
る。
【図7】図6の構造を一部破断して示す側面図である。
【図8】図6のX−X線に従った断面図である。
【図9】図6の構造の要部である抵抗力発生用のエアー
シリンダの断面構造を示す側面断面図である。
【図10】図1のシミュレーション装置の要部を示す正
面図である。
【図11】図1のシミュレーション装置の要部であるプ
ロジェクタに映し出される映像の一例を示す図である。
【図12】図1のシミュレーション装置に用いられる制
御装置の一例を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 ベース 2 座席 3 操作部 3a 操作部ヘッド部分 4 筐体 5 床 6 空気バネ 7 オペレータ 8 操作入力部材 9 握り部材 11 フィン 12 支持構造 13a,13b 軸受 14 回転軸 22 弾性体 29a,29b 回転角度検出器 30 弾性部材(伸縮部材) 31 エアーシリンダ 33a,33b エアー入出力ポート 34 オリフィス 36 ホース 38 プロジェクタ(映像表示手段) 45 伝動機構 81 移動側リンク 83 固定側リンク 83a 回転軸 84a,84b 玉継手 86 ポテンショメータ(伸縮量検出センサ) L1 ,L2 回転中心軸線 Q1 ,Q2 オペレータ像 R エアー室

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オペレータの動作に対応して映像表示手
    段に仮想空間を映像として表示するシミュレーション装
    置において、 オペレータに体感を与えるために伸縮する伸縮部材と、
    その伸縮部材の伸縮量を検出する伸縮量検出センサとを
    有することを特徴とするシミュレーション装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシミュレーション装置に
    おいて、伸縮部材はエアー圧に従って伸縮することを特
    徴とするシミュレーション装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のシミュレーション装置に
    おいて、伸縮部材はエアー室を形成する弾性部材を有
    し、そのエアー室に対してエアーを出し入れすることに
    よりその伸縮部材を伸縮させることを特徴とするシミュ
    レーション装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちの少なくと
    もいずれか1つに記載のシミュレーション装置におい
    て、 上記伸縮部材と上記伸縮量検出センサとの間に伝動手段
    を配設し、 その伝動手段は上記伸縮部材の直線移動を回転移動量に
    変換して出力し、 上記伸縮量検出センサは上記伝動手段の出力に現れる回
    転角度を検出することを特徴とするシミュレーション装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のシミュレーション装置に
    おいて、上記伝動手段は、伸縮部材の移動側に連結され
    た移動側リンクと、その移動側リンクに連結すると共に
    伸縮部材の固定側に連結された固定側リンクとを有し、
    各リンクの他の部材に対する連結点は玉継手を含むこと
    を特徴とするシミュレーション装置。
  6. 【請求項6】 オペレータの動作に対応して映像表示手
    段に仮想空間を映像として表示するシミュレーション装
    置においてオペレータを揺動させるために用いられる揺
    動方法において、 弾性部材によって形成されたエアー室に対してエアーを
    出し入れすることによってその弾性部材を伸縮させてオ
    ペレータを揺動させる揺動工程と、 オペレータを揺動させない平常工程とを有し、 その平常工程において上記エアー室にはエアーが供給さ
    れて弾性部材は伸長状態にあり、その伸長状態の弾性部
    材によってオペレータが平常状態に支持されることを特
    徴とするシミュレーション装置の揺動方法。
  7. 【請求項7】 オペレータの動作に対応して映像表示手
    段に仮想空間を映像として表示するシミュレーション装
    置においてオペレータを揺動させるために用いられる揺
    動方法において、 弾性部材によって形成されたエアー室に対してエアーを
    出し入れすることによってその弾性部材を伸縮させてオ
    ペレータを揺動させる揺動工程を有し、 その揺動工程において、収縮移動する弾性部材が最も収
    縮する位置に到達する前にエアー室へエアーを供給して
    その弾性部材の移動方向を伸長方向へ反転することを特
    徴とするシミュレーション装置の揺動方法。
  8. 【請求項8】 オペレータの動作に対応して映像表示手
    段に仮想空間を映像として表示するシミュレーション装
    置であって、オペレータに体感を与えるために伸縮する
    伸縮部材と、その伸縮部材の伸縮量を検出する伸縮量検
    出センサとを有するシミュレーション装置においてオペ
    レータを揺動させるために用いられる揺動方法におい
    て、 上記伸縮部材が収縮運動を開始した後、その伸縮部材が
    所定量だけ収縮したことを上記伸縮量検出センサによっ
    て検出したとき、その伸縮部材の運動方向を伸長方向へ
    と反転させることを特徴とするシミュレーション装置の
    揺動方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のシミュレーション装置の
    揺動方法において、上記伸縮部材はエアー圧に従って伸
    縮する部材であり、その伸縮部材の収縮運動はその伸縮
    部材からエアーを抜き取ることによって実現され、そし
    て、その伸縮部材の伸長運動はその伸縮部材へエアーを
    供給することによって実現されることを特徴とするシミ
    ュレーション装置の揺動方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019202061A (ja) * 2018-05-25 2019-11-28 株式会社バンダイナムコアミューズメント シミュレーションシステム及びプログラム
CN113015043A (zh) * 2021-02-25 2021-06-22 翟桂荣 一种可实现网络同步的多媒体教育平台
WO2022113678A1 (ja) * 2020-11-24 2022-06-02 ソニーグループ株式会社 触覚提示装置及び触覚制御装置

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