JPH11152869A - 可動庇 - Google Patents

可動庇

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JPH11152869A
JPH11152869A JP9318119A JP31811997A JPH11152869A JP H11152869 A JPH11152869 A JP H11152869A JP 9318119 A JP9318119 A JP 9318119A JP 31811997 A JP31811997 A JP 31811997A JP H11152869 A JPH11152869 A JP H11152869A
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driving
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Yuichi Kano
裕市 鹿野
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  • Building Awnings And Sunshades (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾斜角度を可変できかつ建物の外観を低下さ
せない可動庇の提供。 【解決手段】 可動庇2は、方立3の室外部3Aに形成
された中空部6と、方立3の室外面に形成されて前記中
空部6を室外側に連通する溝3Bと、中空部6内に配置
された固定部材11と、固定部材11に溝3Bを介して
揺動自在に取り付けられた庇部材30と、中空部6内に
配置されて庇部材30を揺動させる駆動ロッド21、シ
リンダ、駆動アーム60等からなる駆動手段とを備え
る。庇部材30は、固定部材11に対して揺動自在に支
持され、駆動手段によって揺動できるため、その傾斜角
度を調整でき、日射を容易に調整できる。固定部材11
や駆動手段は、方立3の中空部6内に配置されて外部に
露出しないので、建物の外観の低下を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動庇に係り、カ
ーテンウォール等で構成された建物の外壁に庇を設ける
場合等に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、一般家屋の外壁には庇が設けら
れていたが、ビル等の建築物には、通常、庇が設けられ
ていなかった。ところで、近年、意匠性や採光性等を考
慮して、ビルの外壁としてガラスカーテンウォールが多
用されるようになった。これにより、自然光を室内に採
り込むことができるようになったが、一方、建築物の南
面等では、直射日光が室内に入りこんでしまうという問
題があった。このような直射日光の入射を防ぐために、
カーテンウォールで構成されたビル等の外壁面に庇部材
を取付けたものとして、実公昭62−37881 号公報に記載
された庇部材の取付装置が知られている。この取付装置
では、建設現場において、所定間隔置いて設けられた複
数の方立にL形ブラケットをそれぞれ取付け、これらの
L形ブラケット間に垂直板及び水切板からなる庇部材を
取付けて、カーテンウォール外壁面に庇を構成してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の庇は方立に固定されているため、季節によっ
て入射角度が異なる太陽光線を効果的に遮ることができ
ない場合もあり、日射の調整が十分に行えるように傾斜
角度を可変できる庇が望まれていた。この際、建物の外
壁に設けられる庇は、意匠性を考慮する必要があり、外
観を低下させることなく、可動できる庇が望まれてい
た。
【0004】本発明の目的は、傾斜角度を可変できかつ
建物の外観を低下させることがない可動庇を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の可動庇は、建物
の構造材の室外部に構造材の長手方向に沿って形成され
た中空部と、前記構造材の室外部における室外面の少な
くとも一部に形成されて前記中空部を室外側に連通する
開口部と、前記中空部内に配置された固定部材と、この
固定部材に前記開口部を介して揺動自在に取り付けられ
た庇部材と、前記中空部内に配置されて前記庇部材を揺
動させる駆動手段とを備えて構成されていることを特徴
とするものである。
【0006】このような本発明によれば、庇部材は、固
定部材に対して揺動自在に支持され、かつ駆動手段によ
って揺動できるため、その傾斜角度を調整することがで
き、日射の調整も容易に行うことができる。また、固定
部材や駆動手段は、構造材の中空部内に配置されて建物
の外部に露出しないので、建物の外観の低下を防止でき
る。なお、本発明において、中空部および開口部は、例
えば、構造材の室外部を円筒状や角筒状に形成するとと
もに、その室外面に開口を一定間隔毎にあるいは連続し
て形成することで構成してもよいし、チャンネル材のよ
うに凹溝状に形成された部材を用い、その凹溝部分を中
空部とし、開口部分を開口部として構成してもよい。
【0007】この際、前記駆動手段は、一端が庇部材に
回動自在に取り付けられた駆動アームと、この駆動アー
ムの他端が前記開口部を介して連結されかつ前記構造材
の中空部内に挿通された駆動ロッドと、この駆動ロッド
を前記中空部の長手方向に沿って進退駆動させる進退駆
動装置とを備えて構成されていることが好ましい。
【0008】このような構成の駆動手段を用いれば、駆
動ロッドに複数の庇部材に対応した各駆動アームを連結
でき、シリンダやラック、ピニオン等で構成された1つ
の進退駆動装置によって複数の庇部材を回動でき、各庇
部材毎にシリンダなどを設ける場合に比べて部品点数を
少なくでき、安価にできる。
【0009】前記構造材内の中空部は、長手方向に沿っ
て連続する区画壁によって区画された2つの中空空間で
形成されており、一方の中空空間は駆動ロッドが配置さ
れ、他方の中空空間には固定部材が配置されていること
が好ましい。2つの中空空間のそれぞれに、駆動ロッド
および固定部材を配置できるので、駆動ロッドおよび固
定部材が互いに干渉することが無くなり、駆動ロッドを
スムーズに進退移動することができるとともに、駆動ロ
ッドおよび固定部材の配置構造を簡略化できる。
【0010】また、本発明の可動庇は、建物の構造材の
室外部に構造材の長手方向に沿って形成された中空部
と、前記構造材の室外部の室外面の少なくとも一部に形
成されて前記中空部を室外側に連通する開口部と、前記
中空部内に回動自在に配置された軸部材と、この軸部材
に前記開口部を介して取り付けられた庇部材と、前記軸
部材を回動させて庇部材を揺動させる駆動手段とを備え
るものでもよい。
【0011】このような本発明においても、庇部材は、
中空部に対して回動自在な軸部材に取り付けられ、前記
軸部材を駆動手段によって回動することで揺動できるた
め、傾斜角度を調整することができ、日射の調整も容易
に行うことができる。また、軸部材や駆動手段が構造材
の中空部内に配置されているので、建物の外部に露出せ
ず、建物の外観の低下を防止できる。
【0012】さらに、庇部材には太陽電池が設けられ、
前記構造材の中空部には太陽電池からの配線が配置され
ているものでもよい。傾斜角度を可変できる庇部材に太
陽電池が設けられているため、季節などに応じて太陽電
池への入射光の角度が最適となるように庇部材の傾斜角
度を調整でき、太陽電池における発電効率を向上でき
る。また、配線が構造材の中空部内に隠れるために外観
を向上でき、かつ複数の庇部材に太陽電池を設けた場合
に、各太陽電池からの配線を容易に接続できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。本実施形態は、図1,2に示すよ
うに、カーテンウォール1で構成された建物の外壁に設
置される可動庇2に関するものである。
【0014】カーテンウォール1は、建物の上下階の躯
体間に方立3を取り付け、この方立3間に無目4を掛け
渡し、これら方立3および無目4により区画された開口
部にガラス板、アルミ板、コンクリート板、石材板等か
らなる各種の面材5を配置して構成される。
【0015】方立3の室外側先端に設けられた室外部3
Aは、略円筒状に形成されており、その内部側に中空部
6が形成されている。この中空部6の内壁には、互いに
対向する位置に設けられた突出壁7が形成されており、
中空部6はこれらの突出壁7を結ぶ位置によって実質的
に2つの中空空間6A,6Bに区画されている。従っ
て、前記突出壁7により本発明の区画壁が形成されてい
る。なお、方立3の室外面には、方立3の長手方向(上
下方向)に連続する溝3Bが形成されており、この溝3
Bを介して中空部6は建物外部と連通されている。従っ
て、溝3Bにより本発明の開口部が形成されている。
【0016】室外側の中空空間6A内には、図3,4に
も示すように、半円柱状の固定部材11が配置されてい
る。この固定部材11は、中空空間6A部分に設けられ
た固定手段12によってその上下位置が変化しないよう
に固定されている。固定手段12は、具体的には、溝3
Bに配置されたボルト13と、このボルト13に螺合す
るナット14が固定されたプレート15とを備え、ボル
ト13およびプレート15で方立3の壁部分を挟持する
ことで方立3に固定され、固定部材11が下方にずれる
ことを防止している。
【0017】なお、固定部材11は自重により上方には
移動しないため、通常は、固定部材11の下側のみに固
定手段12を設ければよいが、固定部材11の上側にも
同様な固定手段12を設けて固定部材11の上方への移
動を確実に防止してもよい。
【0018】一方、室内側の中空空間6Bには、中空空
間6Bの長手方向(上下方向)に沿って延長されている
半円柱状の駆動ロッド21が配置されている。この駆動
ロッド21は、建物の複数階にそれぞれ可動庇2が設け
られている場合には、少なくともそれらの複数階分の長
さ寸法に形成され、1本の駆動ロッド21が複数階に渡
って設けられている。この際、駆動ロッド21は、複数
の棒材を連結して形成してもよく、実質的に1本のロッ
ドとして構成されていればよい。
【0019】駆動ロッド21の下端は、油圧やエアで作
動されるアクチュエータであるシリンダ22のピストン
ロッド23に接続されている。これにより、駆動ロッド
21は、シリンダ22の駆動に伴い上下方向に所定スト
ローク進退する。従って、シリンダ22によって本発明
の進退駆動手段が構成されている。なお、この進退駆動
手段であるシリンダ22は、通常、建物の1階部分に設
けられるが、方立3を建物の地下部分まで延長してシリ
ンダ22を地下部分に設けてもよい。また、可動庇2が
建物の下層階には設けられていない場合等には、その可
動庇2が設けられた中間階部分にシリンダ22を設けて
もよい。さらには、方立3が建物の最上階まで連続して
設けられている場合には、屋上部分などにシリンダ22
を設けてもよい。
【0020】前記固定部材11には、室内外方向に沿っ
た長穴11Aが形成されている。長穴11Aには、可動
庇2の庇部分を構成する庇部材30が揺動可能に取り付
けられている。すなわち、庇部材30は、板状に形成さ
れた面材ユニット40と、これらの各面材ユニット40
を連結する連結手段50とを備えている。
【0021】各面材ユニット40は、アルミの押出形材
などからなる枠材を方形状に枠組みしてなる庇部材骨組
フレーム41と、庇部材骨組フレーム41上に取付けら
れる太陽電池パネル42とで構成されている。太陽電池
パネル42は、ガラス板などの透明パネルと、アルミ等
で形成された裏面パネルとの間にEVA,PVB等の接
着力を有する透明樹脂からなる透明充填材を充填し、そ
の充填材内に複数の太陽電池43を封入することで形成
されている。
【0022】連結手段50は、前記固定部材11の長穴
11A内に一端側が配置され、長穴11Aに直交する貫
通穴11Bに挿通されるピン11Cによって固定部材1
1に対して揺動可能に設けられるとともに、各面材ユニ
ット40の側方に配置された支持アーム51と、この支
持アーム51を介して各面材ユニット40を連結する連
結部材52とを備えて構成されている。
【0023】支持アーム51は、図4にも示すように断
面コ字状に形成されたアルミなどの金属材で構成されて
いる。連結部材52は、前記支持アーム51を貫通する
丸棒状の軸部52Aと、この軸部52Aの両端に設けら
れて前記太陽電池パネル42を貫通して取り付けられた
取付部52Bとを備えている。
【0024】前記支持アーム51の内側には、図3にも
示すように、アルミなどの金属材で構成された駆動アー
ム60の一端が配置され、前記軸部52Aによって支持
アーム51に対して回動自在に取り付けられている。こ
の駆動アーム60の他端は、駆動ロッド21において各
庇部材30の配置位置に応じて形成された長穴21A内
に配置され、図4に示すように、長穴21Aに直交する
貫通穴21Bに挿通されるピン21Cによって駆動ロッ
ド21に対して揺動可能に設けられている。
【0025】このように構成された各可動庇2は、建物
のカーテンウォール1の方立3間に配置されて左右方向
に複数連続して配置されるだけではなく、建物の各階の
窓部分に応じてつまり建物の外壁の上下方向の複数箇所
にそれぞれ配置される。このため、固定部材11やこの
固定部材11に連結される各庇部材30は、方立3の中
空部6内の上下方向の複数位置にそれぞれ設けられてい
る。一方、各中空部6には、長尺な駆動ロッド21が1
本配置されているだけであるが、駆動ロッド21の長穴
21Aは、前記固定部材11と同様に上下方向の複数位
置にそれぞれ設けられ、この長穴21Aに連結される駆
動アーム60も各庇部材30に対応して上下方向の複数
位置にそれぞれ設けられている。
【0026】また、各庇部材30の太陽電池43からの
配線は、前記支持アーム51を介して中空部6の中空空
間6A内に引き回されて建物の屋上、地下、室内等の適
宜な部分で屋内側に引き込まれ、蓄電装置(鉛蓄電池、
ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池等)やイン
バータや電力会社からの系統送電線等に接続されてい
る。これにより、各太陽電池43で発電された電力は、
中空部6内を通る配線を介して蓄電装置やインバータに
送られて利用されるようになっている。
【0027】このような本実施形態においては、シリン
ダ22を駆動して駆動ロッド21を上下動させると、前
記支持アーム51の揺動支点(ピン11C部分)と駆動
アーム60の回動支点(ピン21C部分)との距離が変
わり、各庇部材30が固定部材11のピン11C部分を
軸にして上下方向に揺動する。これにより、各庇部材3
0の傾斜角度を調整することができ、シリンダ22を制
御して駆動ロッド21を所定の位置で停止させれば、庇
部材30が所定の角度に傾斜した状態に維持することが
できる。
【0028】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。 1)庇部材30を固定部材11に揺動自在に取り付ける
とともに、シリンダ22によって上下動される駆動ロッ
ド21に連結された駆動アーム60を庇部材30に取り
付けているので、シリンダ22で駆動ロッド21を上下
動させることで庇部材30の傾斜角度を調整することが
できる。従って、庇部材30を所定の角度に傾斜させた
状態に容易に維持することができ、庇部材30による日
射の調整も容易に行うことができる。
【0029】2)固定部材11や駆動ロッド21、シリ
ンダ22を方立3の中空部6内に配置しているので、こ
れらの駆動機構が建物の外部に露出せず、建物の外観の
低下を防止できる。従って、意匠性に優れた可動庇2を
形成することができる。
【0030】3)駆動ロッド21は、庇部材30が設け
られた複数階に渡って延長された長尺なロッドにより形
成されているので、駆動ロッド21に複数の庇部材30
の駆動アーム60を取り付けることができ、シリンダ2
2で駆動ロッド21を上下動させるだけで複数の庇部材
30の傾斜角度を同時に調整することができる。このた
め、各庇部材30毎にシリンダ等のアクチュエータを設
ける場合に比べて部品点数を少なくできて設置作業が容
易になるとともに、駆動装置のコストを低減できる。さ
らに、かつ複数の庇部材30を同時に作動させる制御を
容易に行うことができる。
【0031】4)方立3の中空部6を、長手方向に沿っ
て連続する区画壁である突出壁7で区画して2つの中空
空間6A,6Bを形成し、固定部材11および駆動ロッ
ド21を各中空空間6A,6Bに分けて配置しているの
で、固定部材11および駆動ロッド21が互いに干渉す
ることが無く、駆動ロッド21をスムーズに進退移動す
ることができ、駆動トルクの小さなシリンダ22を用い
ることができる。さらに、固定部材11および駆動ロッ
ド21を配置する際に、互いの干渉等を考慮する必要が
ないため、配置構造を簡略化できる。
【0032】5)傾斜角度を可変できる庇部材30に太
陽電池43を設けられているため、季節などに応じて太
陽電池43への入射光の角度が最適となるように庇部材
30の傾斜角度を調整でき、太陽電池43における発電
効率を向上できる。
【0033】6)太陽電池43からの配線を、方立3の
中空部6内に配置しているので、配線を方立3内に隠す
ことができて外観を向上できるとともに、複数の庇部材
30に太陽電池を設けた場合に、各太陽電池43からの
配線を容易に接続でき、配線作業を容易に行うことがで
きる。さらに、方立3は建物の上下階に渡って連続して
設けられているので、配線を自由な位置で建物内に引き
込むことができる。このため、電力供給目的箇所に最も
近い場所や、都合のよい場所で配線を建物内に引き込ん
で蓄電装置などに接続でき、効率的な配線を行うことが
できる。
【0034】なお、本発明は前述の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前
記実施形態では、方立3の中空部6内に庇部材30を揺
動させる機構を設けていたが、図5に示すように、無目
4に庇部材30を揺動させる機構を設けて可動庇2を形
成してもよい。例えば、無目4の室外部4Aに、中空部
70とこの中空部70を室外側に連通する開口部71と
を形成し、中空部70内に軸部材72を回動自在に配置
し、この軸部材72に開口部71を介して庇部材30を
取り付けるとともに、軸部材72を回動させるモータ等
の駆動手段を設けて庇部材30を揺動させるように構成
すればよい。
【0035】このような構成においても、前記実施形態
の1)〜3)と同様の効果、すなわち、庇部材30の傾
斜角度を自由に設定でき、かつ軸部材72等の回動させ
るための機構を無目4の中空部70内に配置できて外観
を向上できるとともに、軸部材72を延長して複数の庇
部材30を取り付けておけば、建物の左右方向に複数の
庇部材30が取り付けられている際にも、これらの複数
の庇部材30を同時にかつ容易に揺動させて同じ傾斜角
度に制御することができるという効果が得られる。
【0036】その上、軸部材72で庇部材30の支持お
よび回動の両方を行っているため、前記実施形態のよう
に固定部材11、駆動ロッド21、駆動アーム60等を
設ける場合に比べて部品点数を少なくできる。但し、こ
の場合、庇部材30は軸部材72で片持ち支持されるの
に対して、前記実施形態では駆動アーム60でも支持し
ているので、支持強度を向上でき、延出寸法が大きかっ
たり、重量の大きな庇部材30でも配置できるという効
果がある。
【0037】中空部6,70は、方立3や無目4と一体
形成された部分によって形成されていたが、方立3や無
目4の室外側に取り付けられる別体の部材で中空部を形
成してもよい。また、中空部6,70を室外側に連通す
る開口部としては、前記実施形態のような溝状の開口に
限らず、中空部の室外壁に、支持アーム51や駆動アー
ム60が配置される部分のみに長孔を形成することで構
成されたものでもよい。但し、溝状に連続する開口であ
れば、方立3や無目4の押出成形時に同時に形成できる
ため、製造が容易であり、コストも低減できる利点があ
る。要するに、本発明において、中空部および開口部
は、例えば、構造材の室外部を円筒状や角筒状に形成す
るとともに、その室外面に開口を一定間隔毎にあるいは
連続して形成することで構成してもよいし、チャンネル
材のように凹溝状に形成された部材を用い、その凹溝部
分を中空部とし、開口部分を開口部として構成してもよ
く、これらは実施にあたって適宜選択すればよい。
【0038】前記実施形態では、突出壁7により区画壁
を形成していたが、中空部6の対向する内壁に連続して
形成されて中空部6を完全に区画するような区画壁を設
けてもよい。この場合、区画壁の室内側に配置される駆
動ロッド21に駆動アーム60を連結するため、駆動ア
ーム60が配置される部分の区画壁には孔を形成してお
けばよい。
【0039】前記実施形態の庇部材30は、隣接する方
立3間に跨って配置してもよいし、より幅寸法の大きな
庇部材30を形成し、1本以上の方立3を挟んで配置さ
れる方立3間に跨らせて配置してもよい。1本以上の方
立3を挟んで配置される方立3間に跨らせて配置した場
合には、庇部材30の両側面部分のみで庇部材30を支
持してもよいが、中間部に配置される方立3には固定部
材11のみを取り付けておき、庇部材30の幅方向中間
部を固定部材11で支持するように構成してもよい。
【0040】さらに、庇部材30としては、太陽電池4
3が組み込まれたものに限らず、庇機能のみを有するも
のでもよい。さらに、庇部材30の具体的な構造も、例
えば、ハニカムパネルやアルミ形材等で構成されたもの
でもよく、その具体的な材質、形状等は実施にあたって
適宜設定すればよい。また、固定部材11、駆動ロッド
21、軸部材72等の形状、構成、材質などは、前述の
ものに限らず、実施にあたって適宜設定すればよい。
【0041】さらに、固定部材11の固定手段として
は、前述の構成に限らず、例えば、溶接等で中空部6に
固定してもよい。溶接した場合でも、その溶接ラインが
方立3の中空部6内に形成されて方立3の外部に露出し
ないため、カーテンウォール1の外観を低下させないと
いう効果がある。
【0042】進退駆動手段としては、エアシリンダや油
圧シリンダのほか、ラック及びピニオン等を用いてもよ
い。さらに、駆動手段としては、前記実施形態のような
駆動アーム60を用いたものに限らず、例えば、支持ア
ーム51の中空部6内に配置された部分を歯車状に形成
し、駆動ロッド21にこの歯車部分と噛み合うラック状
の歯を形成し、駆動ロッド21の上下動によって支持ア
ーム51を直接回動させるように構成されたものなどで
もよく、要するに庇部材30を揺動できるものであれば
よい。
【0043】方立3部分に駆動手段を設ける場合には、
通常、庇部材30の両側面にそれぞれ設けられるが、庇
部材30の幅寸法が小さい場合等には、庇部材30の一
方の側面側のみに駆動手段を設け、他方の側面側は庇部
材30を揺動自在に支持するように構成してもよい。
【0044】さらに、本発明の可動庇は、カーテンウォ
ールで構成された建物の外壁部分に設けられるものに限
らず、耐力壁などで構成された外壁部分などに設けても
よく、要するに建物の構造材に取り付けばよい。
【0045】
【発明の効果】このような本発明によれば、庇の傾斜角
度を可変できかつ建物の外観を低下させることがないと
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る可動庇の要部を示す
斜視図である。
【図2】前記実施形態の可動庇の要部を示す横断面図で
ある。
【図3】前記実施形態の可動庇の要部を示す縦断面図で
ある。
【図4】前記実施形態の可動庇の要部を示す分解斜視図
である。
【図5】本発明の変形例の可動庇の要部を示す概略斜視
図である。
【符号の説明】
1…カーテンウォール、2…可動庇、3…方立、3A…
室外部、3B…開口部である溝、4…無目、4A…室外
部、6…中空部、6A,6B…中空空間、7…区画壁で
ある突出壁、11…固定部材、11A…長穴、12…固
定手段、21…駆動ロッド、21A…長穴、22…シリ
ンダ、23…ピストンロッド、30…庇部材、40…面
材ユニット、42…太陽電池パネル、50…連結手段、
51…支持アーム、52…連結部材、60…駆動アー
ム、70…中空部、71…開口部、72…軸部材。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の構造材の室外部に構造材の長手方
    向に沿って形成された中空部と、前記構造材の室外部に
    おける室外面の少なくとも一部に形成されて前記中空部
    を室外側に連通する開口部と、前記中空部内に配置され
    た固定部材と、この固定部材に前記開口部を介して揺動
    自在に取り付けられた庇部材と、前記中空部内に配置さ
    れて前記庇部材を揺動させる駆動手段とを備えて構成さ
    れている可動庇。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の可動庇において、前記
    駆動手段は、一端が庇部材に回動自在に取り付けられた
    駆動アームと、この駆動アームの他端が前記開口部を介
    して連結されかつ前記構造材の中空部内に挿通された駆
    動ロッドと、この駆動ロッドを前記中空部の長手方向に
    沿って進退駆動させる進退駆動装置とを備えて構成され
    ている可動庇。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の可動庇におい
    て、前記構造材内の中空部は、長手方向に沿って連続す
    る区画壁によって区画された2つの中空空間で形成され
    ており、一方の中空空間は駆動ロッドが配置され、他方
    の中空空間には固定部材が配置されている可動庇。
  4. 【請求項4】 建物の構造材の室外部に構造材の長手方
    向に沿って形成された中空部と、前記構造材の室外部の
    室外面の少なくとも一部に形成されて前記中空部を室外
    側に連通する開口部と、前記中空部内に回動自在に配置
    された軸部材と、この軸部材に前記開口部を介して取り
    付けられた庇部材と、前記軸部材を回動させて庇部材を
    揺動させる駆動手段とを備えることを特徴とする可動
    庇。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の可動庇
    において、前記庇部材には太陽電池が設けられ、前記構
    造材の中空部には太陽電池からの配線が配置されている
    可動庇。
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