JP3784527B2 - ルーバーシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ルーバーシステムに係り、特にビル等のペリメーターゾーン(外周部分)に設けられて建物内への日射量を調整するルーバーシステムに関する。
【0002】
【背景技術】
近年、カーテンウォール等からなるビルの外壁の外側に様々な機能を有する機能空間を設け、この機能空間を利用して建物の遮光性、遮音性、断熱性(ペリメーターゾーンの熱環境のコントロール)、あるいは外壁のメンテナンス性を高めることが提案されている。
【0003】
そのような空間に付与される機能のうち、例えばメンテナンス性については、外壁の各階に対応した位置にキャットウォークと呼ばれる歩行可能な作業エリアを設けることで実現可能であり、外壁の補修作業や外壁に組み込まれたガラス窓の清掃が容易に行われるようになる。
また、他の機能としては、空間内に日除け用のルーバーを設け、建物内への日射をコントロールして遮光性を向上させることも考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、機能空間を利用してルーバーを設ける場合、ルーバーの取付軸を支持するブラケット等の多くの構成部材が空間内に配置されると、例えば前述の作業エリアが狭くなって作業性が悪化するという問題が生じる。
【0005】
また、ルーバー自身についても、実際に製作するにあたっては、より安価なものが求められ、コストの削減を図る必要がある。
【0006】
本発明の目的は、機能空間の本来の広さを確保できるルーバーシステムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のルーバーシステムは、建物の外壁と当該外壁の外側に立設された支柱との間に形成される歩行可能な機能空間を有するとともに、この機能空間に設けられたルーバーを含んで構成され、外壁には外側に向けてブラケットを突設し、このブラケットに支柱を立設し、水平方向に間隔を空けて設けられたブラケット間の空間を前記歩行可能な機能空間とし、かつルーバーの取付軸を、水平方向に間隔を空けて立設された二本の支柱よりも機能空間側にはみ出ない位置で支持することを特徴とするものである。
【0008】
このような本発明においては、ルーバーの取付軸を各支柱の出入り方向(建物の内外方向)の寸法内に支持させたり、支柱から外側に張り出したブラケット等に支持させることにより、その取付軸を機能空間内に出ないようにするため、機能空間内には取付軸を支持するための多くの構成部材を配置する必要がなくなり、機能空間本来の広さが確保されるようになる。これにより、前記第1の目的が達成される。
【0009】
以上において、ルーバーとしては、鉛直方向に複数段または水平方向に複数並設するとともに、各ルーバーを連動して回動させてもよい。
【0010】
また、本発明のルーバーシステムでは、ルーバーを少なくとも鉛直方向に複数段設け、これらのルーバーで機能空間を建物の内外方向に遮蔽してもよい。
このような場合には、各ルーバーを全閉状態にして機能空間を遮蔽すれば、それらのルーバーによって外壁の外側に別の外壁が形成されることになり、いわゆるダブルスキン構造が実現可能になる。
【0011】
この際、複数段のルーバーのうちの少なくとも一部のルーバーを構成するパネル体に略全域にわたって透光性を付与することが好ましい。
このような場合には、透光性が付与されたルーバー(パネル体)を例えば建物のガラス開口部等からなるビジョン部、すなわち建物内から外側を眺望できる部分に配置することにより、ダブルスキン構造とした場合でも視界が確実に確保されるようになる。
【0012】
さらに、本発明のルーバーシステムでは、ルーバーを外壁のガラス開口部等への日射を遮る位置に設ける他、建物内からの眺望を妨げない位置に太陽電池パネルを取り付けてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るルーバーシステム1を示す全体斜視図、図2は、その縦断面図、図3は、ルーバーシステム1を建物A側から見た斜視図である。
【0017】
ルーバーシステム1は、建物Aの外側に形成された機能空間10に複数のルーバー20を備えた構成である。
建物Aの外壁Bであって、各階の図示しない床(天井)スラブに対応した位置には、外側に向けてブラケット11が突設されている。また、水平方向に間隔を空けて突設されたブラケット11間にはグレーチング12が架設され、上下のブラケット11には支柱13が立設支持されている。そして、上下のグレーチング12、外壁B、および支柱13で区画された領域で前記機能空間10が形成されている。
【0018】
このような機能空間10では、グレーチング12上が歩行可能ないわゆるキャットウォークになっており、この場所を利用して外壁Bの補修や清掃など、種々の作業が行えるようになっている。
ここで、外壁Bはカーテンウォールで形成されており、各階においては、上部側が上階の床スラブを覆うアルミパネル等が配置されたスパンドレル部Cとされ、その下方からフロアレベルまでがガラス開口等からなるビジョン部Dになっている。
【0019】
ルーバー20は、斜め上方からビジョン部Dを通って建物A内へ入りむ日射のを遮るものであり、ビジョン部Dの上部側に回動自在に配置されているとともに、支柱13間毎に鉛直方向に3段設けられている。また、ルーバー20がビジョン部Dの上方側に設けられることで、その下方側では、建物A内からの眺望が確保されている。なお、床スラブから立ち上がった腰壁E(図2中の一点鎖線)を設けてスパンドレル部Cを大きくすることにより、日射角度が小さい時でも建物A内への日射を完全に遮るように構成してもよい。
【0020】
このようなルーバー20は、例えば熱線反射ガラスや、ガラスの表面に粉体セラミック等が含まれた塗料を間隔を空けて線状に印刷したもの、あるいはパンチングメタル、アルミパネルなど、熱線や日射そのものを遮るのに用いられるパネル体21を備えている。このパネル体21は、図4中の2点鎖線で示すように、矩形状であり、対向する長辺側の辺縁の一部分が三本の支持部材22で支持され、各支持部材22が取付軸としての軸材23に固定されている。
【0021】
支持部材22は、例えばアルミの鋳物からなる弓形状の部材であり、その両端側には、図5に示すように、パネル体21を載置する載置部24が設けられている。この載置部24の外側(パネル体21が載置される箇所から外れた位置)にはボルト穴25を有する螺合部26が設けられ、螺合部26の鉛直面でパネル体21の長辺側の端面が受けられるようになっている。そして、螺合部26のボルト穴25周りは縁部分よりも一段高い非円形の凸部26Aとなっており、この凸部26A側から挟持部材27がボルト28で固定されるようになっている。
【0022】
挟持部材27は、支持部材22との間でパネル体21を挟持するための部材であり、同様にアルミ製とされている。挟持部材27には螺合部26の凸部26Aと対応した位置に凹部27Aが設けられ、この凹部27Aと凸部26Aとを凹凸嵌合させることでボルト28を軸とした挟持部材27の回転を防止している。また、パネル体21にはゴム製等のコ字形のクッション材29が取り付けられ、パネル体21の挟持部分での損傷を防止するとともに、その大きな摩擦抵抗によってパネル体21が長辺方向へずれるのを防止している。
【0023】
一方、軸材23は、図6に示すように、支持部材22との固定がボルト31によって行われている。なお、図中の二点鎖線で示すように、軸材23および支持部材22のボルト31と対向した位置にキー溝を設けてキー32を挿入したり、他方から別のボルト33を螺設することにより、ボルト31に加わる負荷の一部をキー32や別のボルト33に負わせてもよい。
【0024】
図7には、異なる軸材23の対向端部に取り付けられるジョイント部材40、および各軸材23が支持される支柱13が示されている。なお、本実施形態では、一本の軸材23の両端を二本の支柱13に軸支する場合も同じジョイント部材40を用いるため、以下には図中の各軸材23が一本の軸材23の一端側および他端側であると見なして説明する。
【0025】
ジョイント部材40は、軸材23内に挿入されてボルト41で固定されるものであり、軸材23側と支柱13側とで内径寸法の異なる段付きの挿通孔42を有している。
【0026】
両端のジョイント部材40のうち、一方のジョイント部材40の挿通孔42内には、軸材23側から挿通されたボルト部材43が配置されている。このボルト部材43は、頭部分が挿通孔42の段差部分に係止されて回転可能とされ、切欠部43Aをレンチで回転させることにより、支柱13の出入り方向(建物Aの内外方向)の中央に設けられた縦溝13A内に螺合するようになっている。
【0027】
また、他方のジョイント部材40側において、支柱13の縦溝13A内にはプレート50がボルト51によって固定されており、このプレート50にはジョイント部材40の挿通孔42に挿通される芯材52が設けられている。従って、このジョイント部材40内には前述したボルト部材43が設けられていない。
【0028】
これらのジョイント部材40を備えた軸材23は、先ず、前記他方のジョイント部材40を芯材52に貫挿させ、次いで、前記一方のジョイント部材40のボルト部材43を支柱13に螺合することで、その両端がボルト部材43および芯材52に軸支されて回動可能となり、ルーバー20全体が回動するようになる。
【0029】
また、ルーバー20の回動は、図2、図3に示すように、連杆60を介して行われる。つまり、水平方向に隣設された一対のルーバー20において、互いに近接対向する支持部材22には機能空間10側に延出した腕部22A(図4にも図示)が設けられ、連杆60が各ルーバー20の両方の腕部22Aに連結されている。さらに、連杆60は上下三段に配置されたルーバー20おける各段の腕部22Aに連結されており、その下端を図示しない油圧あるいは電動シリンダ等に連結し、連杆60を上下に移動させることで、計六枚のルーバー20を同時に回動させることが可能である。
【0030】
さらに、本実施形態では、ブラケット11の先端間、および支柱13間には建物A内からの眺望を妨げない高さ位置に太陽電池パネル70が取り付けられている。この太陽電池パネル70は、複数の太陽電池セルを二枚のガラス板で挟み込んで構成したパネル体71を有している。パネル体71の支持構造はルーバー20のパネル体21と略同じである。また、太陽電池パネル70は回動しない固定式であが、その構造は、例えばブラケット11や支柱13に太陽電池パネル70の回動を止める把持部材等を設ければよく、ここでの詳説を省略する。
【0031】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
▲1▼ ルーバーシステム1では、ルーバー20を構成する軸材23が支柱13の出入り方向の中央に軸支されているため、機能空間10内に配置される部材を少なくでき、機能空間10の本来の広さを十分に確保できる。
【0032】
▲2▼ 複数のルーバー20が連杆60によって同時に回動するため、各ルーバー20の角度調整を容易に行え、変化する日射角度に迅速に対応できる。
【0033】
▲3▼ ルーバー20のパネル体21は、単に支持部材22の載置部24と挟持部材27とで挟持されているだけなので、パネル体21に特別な形状の固定部分を設けたり、パネル体21の四周をエッジ部材(枠部材)等で囲う必要がなく、パネル体21を簡単な構造にでき、ルーバー20を安価に製作してコストを削減できる。
【0034】
▲4▼ 螺合部26の凸部26Aと挟持部材27の凹部27Aとを凹凸嵌合させることにより、挟持部材27がボルト28周りで回転しないようになっているため、挟持部材27のボルト止めを簡単かつ確実に行うことができる。
また、挟持部材27の取付後においても回転するおそれがないため、パネル体21が長辺方向へずれるのを確実に防止できる。
【0035】
▲5▼ パネル体21にはゴム製等のクッション材29が取り付けられるため、挟持部分でのパネル体21の損傷を防止できるとともに、その大きな摩擦抵抗によってパネル体21が滑るのを防止でき、長辺方向へずれるのをより確実に防止できる。
【0036】
▲6▼ ルーバー20は建物A内への日射を確実に遮る位置に設けられているため、建物A内へ入り込む日射量を調整でき、機能空間10に遮光性を付与できる。
【0037】
▲7▼ ルーバーシステム1は太陽電池パネル70を含んで構成されているため、太陽光を利用しての発電を行うことができ、省エネルギー化を促進できる。この際、太陽電池パネル70は建物A内からの眺望を妨げない高さ位置に設けられているため、良好な眺めを確実に確保できる。
【0038】
〔第2実施形態〕
図8、図9には、本発明の第2実施形態に係るルーバーシステム2が示されている。なお、本実施形態では、前記第1実施形態で説明した構成部材と同様な部材には同一符号を付し、ここでのそれらの説明を省略または簡略化する。
【0039】
ルーバーシステム2では、ルーバー20が各階の上下方向にわたって六段に等間隔で設けられている。
このルーバー20の支持部材22は、軸材23に対して片持ち状態に取り付けられ、軸材23が柱13よりも外側の位置で軸支されている。これにより、全てのルーバー20を下方に回動させれば、各ルーバー20のパネル体21が面一になって壁面が形成され、機能空間10を建物Aの内外方向に完全に遮蔽することが可能である。
【0040】
そして、六段に設けられたルーバー20のうち、上部側三段のルーバー20Aに取り付けられたパネル体21は、第1実施形態と同様に熱線や日射そのものを遮るもので構成され、下部側三段のルーバー20Bのパネル体21は、透明なガラス板等からなり、全域にわたって良好な透光性を有している。すなわち、上部側のルーバー20Aで建物A内へ入り込む日射量を調整し、下部側のルーバー20Bにより、機能空間10が遮蔽された場合でも建物A内から外側を眺望できるようになっている。
【0041】
図10、図11には、このようなルーバー20が拡大して示されている。
ルーバー20の支持部材22は板状とされ、その上部両端側にはナット部材81が設けられている。ナット部材81上に配置されたパネル体21は、これを貫通するボルト82によって固定されている(Dot Point Grazing System)。
【0042】
また、パネル体21の四周縁には、図12にも示すように、シリコンゴム等からなる連続した中空のガスケット83が設けられており、機能空間10を遮蔽した際にパネル体21間の隙間をなくしてシール性を確保するとともに、パネル体21の四周縁を確実に保護している。なお、ガスケット83の形状は任意であり、例えば図13に示すような二重のヒレ状タイプでもよい。
【0043】
ルーバー20の軸材23は、支柱13の外側にボルト84で固定されたギアボックス85で軸支されている。軸材23の一端側には傘歯歯車86が設けられ、この傘歯歯車86が上下のギアボックス85を貫通するシャフト87の傘歯歯車88と噛み合っている。シャフト87は、図9に示すように、下方の別のギアボックス89に設けられたハンドル91を回すことで回転し、この回転が各傘歯歯車86,88を介して軸材23に伝達され、上下六段のルーバー20が同時に回動するようになっている。
【0044】
このような実施形態では、前記▲1▼、▲6▼の効果を同様に得ることができる。また、構成は異なるが、前記▲2▼の効果も同様に得ることができる。加えて、本実施形態の特有の構成により以下の効果がある
▲8▼ 各ルーバー20の軸材23が支柱13の外側で軸支されているため、軸材23を回動させるシャフト87も機能空間10の外側に容易に配置することができる。従って、連杆60が機能空間10内に配置されていた第1実施形態に比し、機能空間10内をより広くできる。また、このルーバー20は、回動角度に関係なくパネル体21が支柱13よりも機能空間10内にはみ出ない構造であるから、この点からも機能空間10内を広くできるという効果がある。
【0045】
▲9▼ 軸材23が支柱13の外側で軸支されていることにより、全パネル体21によって機能空間10を遮蔽可能な外壁を形成することができ、いわゆるダブルスキン構造を実現できる。従って、ペリメータゾーンの熱負荷をより軽減させて熱環境をさらに向上させることができる。
【0046】
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではない。
例えば、前記第1実施形態のルーバー20では、軸材23が支柱13の出入り方向の中央位置に軸支されていたが、そのようなルーバー20においても、第2実施形態同様、軸材23を支柱13の外側で軸支させてもよい。また、この際、支柱13に外側に張り出したブラケット設け、このブラケットに軸材23を軸支させてもよい。こうすることにより、前記▲8▼の効果を同様に得ることができるようになる。
【0047】
反対に、第2実施形態でのルーバー20を支柱13の中央位置で軸支させた場合でも本発明に含まれる。そして、このような場合には、各ルーバー20を全閉状態にすると、水平方向に隣り合うパネル体21間に支柱13が介在するようになるため、この支柱13とパネル体21間のシール性を確保する必要がある。
【0048】
さらに、第2実施形態では、各ルーバー20を全閉した際にパネル体21同士が面一になるが、このようなルーバー20の構造としては、支持部材22が軸材23に片持ち状態に取り付けられているものに限らず、第1実施形態のような支持部材22を有するものであってもよい。そして、このような場合にも、例えば支持部材22とパネル体21とをDPGS方式で結合し、パネル体21の四周にガスケット83を取り付けることができる。
【0049】
第2実施形態では、ルーバー20が機能空間10の上下の全域にわたって設けられ、機能空間10が建物の内外方向に完全に遮蔽されていたが、例えばルーバー20を第1実施形態のように配置して機能空間10の一部を遮蔽してもよい。
【0050】
また、第2実施形態では、上部側のルーバー20が遮光性を有し、下部側のルーバー20が透光性を有していたが、全てのルーバー20に遮光性を付与したり、透光性を付与してもよく、これらの組み合わせは、その実施にあたって自由に決められてよい。この際、遮光性を有するルーバーとしては、第1実施形態で示した太陽電池パネルを用いてもよい。
【0051】
そして、ルーバー20を回動させる機構は、第1、第2実施形態のような連杆60やシャフト87を用いたものに限定されず、例えば軸材23をモータ等で回動させたり、ルーバー20自身を油圧シリンダー等で直に回動させてもよく、任意である。また、各ルーバー20を互いに連動させる必要はなく、個別に回動させてもよい。
さらに、本発明に係るルーバーとしては、固定式のものも含まれる。
【0052】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のルーバーシステムによれば、ルーバーの取付軸が機能空間側にはみ出ない位置で支持されているため、機能空間内には取付軸を支持するための多くの構成部材を配置する必要がなくなり、機能空間本来の広さを確保できるという効果がある。
【0053】
また、本発明のルーバーシステムに用いられるルーバーによれば、パネル体が単に支持部材の載置部と挟持部材とで挟持されているだけなので、パネル体の固定箇所を特別な形状にする必要がないなど、構造を簡単にでき、ルーバーを安価に製作してコストを削減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るルーバーシステムを示す全体斜視図である。
【図2】第1実施形態のルーバーシステムを示す縦断面図である。
【図3】第1実施形態のルーバーシステムを建物側から見た斜視図である。
【図4】第1実施形態の構成部材を示す斜視図である。
【図5】前記構成部材の要部を示す分解斜視図である。
【図6】前記構成部材の別の要部を示す断面図である。
【図7】前記構成部材の取付構造を示す分解斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るルーバーシステムを示す正面図である。
【図9】第2実施形態のルーバーシステムを示す縦断面図である。
【図10】 第2実施形態を拡大して示す縦断面図である。
【図11】第2実施形態を拡大して示す横断面図である。
【図12】第2実施形態の構成部材を示す断面図である。
【図13】第2実施形態の前記構成部材の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,2…ルーバーシステム、10…機能空間、13…支柱、20…ルーバー、21…パネル体、22…支持部材、23…取付軸としての軸材、24…載置部、27…挟持部材、70…太陽電池パネル、A…建物、B…外壁、D…開口部としてのビジョン部。

Claims (6)

  1. 建物の外壁と当該外壁の外側に立設された支柱との間に形成される歩行可能な機能空間を有するとともに、この機能空間に設けられたルーバーを含んで構成され、前記外壁には外側に向けてブラケットが突設され、このブラケットに前記支柱が立設され、水平方向に間隔を空けて設けられたブラケット間の空間が前記歩行可能な機能空間とされ、かつ前記ルーバーの取付軸は、水平方向に間隔を空けて立設された二本の前記支柱よりも前記機能空間側にはみ出ない位置で支持されているルーバーシステム。
  2. 請求項1に記載のルーバーシステムにおいて、前記ルーバーは少なくとも鉛直方向に複数段設けられ、これらのルーバーが連動して回動するように構成されているルーバーシステム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のルーバーシステムにおいて、前記ルーバーは少なくとも鉛直方向に複数段設けられて回動自在とされ、これらのルーバーで前記機能空間を建物の内外方向に遮蔽可能に構成されているルーバーシステム。
  4. 請求項3に記載のルーバーシステムにおいて、前記複数段のルーバーのうちの少なくとも一部のルーバーを構成するパネル体には、略全域にわたって透光性が付与されているルーバーシステム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のルーバーシステムにおいて、前記ルーバーは少なくとも前記外壁に設けられた開口部への日射を遮る位置に設けられているルーバーシステム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のルーバーシステムにおいて、前記建物内からの眺望を妨げない位置には太陽電池パネルが設けられているルーバーシステム。
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