JPH11152639A - ゴム紐とその製造方法並びに衣服 - Google Patents

ゴム紐とその製造方法並びに衣服

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JPH11152639A
JPH11152639A JP9333654A JP33365497A JPH11152639A JP H11152639 A JPH11152639 A JP H11152639A JP 9333654 A JP9333654 A JP 9333654A JP 33365497 A JP33365497 A JP 33365497A JP H11152639 A JPH11152639 A JP H11152639A
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thin
woven
cord
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Kenji Mizukoshi
賢治 水越
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性、耐久性の高いゴム紐とその製造方法
並びにそのゴム紐を用いた衣服を提供すること。 【解決手段】 細い糸ゴム12と細い織糸14,16で
織られ、長手方向に伸縮性を有する帯状のゴム紐10
で、糸ゴム12がシリコンゴムまたはフッ素ゴム製であ
る。糸ゴム12は、直径0.5mm以上2.0mm以下
の丸形断面あるいはその径相当の異形断面である。糸ゴ
ム12には、レーヨン等の糸のカバーリングがなく、ゴ
ム糸の表面に直接織り糸16が接触している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体、薬品、
食料品、生物関係等のクリーンルームで着用する衣服の
袖口等の締付部に使用されるゴム紐とその製造方法並び
に衣服に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クリーンルームで使用されるクリ
ーンルーム用衣服は、袖口や裾等の締付部に帯状のゴム
紐が挿通され、このゴム紐には、天然ゴム等のゴム糸と
レーヨン等の織糸で織られた織りゴムが使用されてい
る。これにより、袖口や裾が伸縮性を有し、身体に密着
して動きやすいと同時に、ほこりや細菌が衣服の内側か
らクリーンルーム内に出ることを防いでいる。そしてこ
のようなクリーンルーム用衣服は、薬品や食品、微生物
等を扱う場合、減菌のため高温によるオートクレーブ処
理が行なわれる。このオートクレーブ処理は、通常12
1℃で30分間処理するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の場
合、クリーンルーム用衣服に使用されているゴム紐は、
熱によって劣化しやすい天然ゴムが使用されているた
め、洗濯の度に繰り返し高温のオートクレーブ処理が行
なわれると、弾力性が損なわれ、袖口や裾が伸びきって
しまい、身体との間に隙間が生じることがあった。そし
て、この隙間からほこりや細菌が衣服の内側からクリー
ンルーム内に出てしまう恐れがあり、衛生上及びクリー
ン度の維持のためにも好ましくない上、耐久性がないこ
とから衣服の寿命が短いものであった。
【0004】また、耐熱性を有し高い伸縮性を維持する
ゴム紐としては、耐熱性ゴムであるシリコンゴム等をテ
ープ状に形成したものも考えられるが、帯状シリコンゴ
ムは引き裂き強度が弱く、袖口や裾にあわせてリング状
に縫製する際に形成される針穴からそのゴムが容易に裂
けてしまうものであった。
【0005】この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑
みてなされたもので、耐熱性、耐久性の高いゴム紐とそ
の製造方法並びに衣服を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、細い糸ゴム
と細い織糸で織られ、長手方向に伸縮性を有する帯状の
ゴム紐で、上記糸ゴムがシリコンゴム製のシリコンゴム
糸が使用されている。上記糸ゴムは、シリコンゴム以外
にフッ素ゴム等でもよい。上記シリコンゴム糸またはフ
ッ素ゴム糸は、直径0.5mm以上2.0mm以下の丸
形断面あるいはその径相当の異形断面である。そして上
記シリコンゴム糸またはフッ素ゴム糸はレーヨン等の糸
のカバーリングがなく、ゴム糸の表面に直接上記織り糸
が接触した状態で織られている。
【0007】また、この発明はシリコンゴムまたはフッ
素ゴムで作られた細いゴム糸を、長手方向に適度な引張
力を加えて伸ばし、この状態で細い織糸で織り上げるゴ
ム紐の製造方法である。
【0008】また、この発明は細い糸ゴムと細い織り糸
で織られ長手方向に伸縮性を有し、上記糸ゴムがシリコ
ンゴムまたはフッ素ゴム製のゴム糸である帯状のゴム紐
を備え、このゴム紐を開口部又は生地の途中に設けた衣
服である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。図1、図2はこの発明の
一実施形態を示すもので、この実施形態のゴム紐10
は、長手方向に伸縮性を有する帯状で、長手方向に対し
て直角な方向の幅は例えば20mmである。そして、長
手方向に沿って8本のシリコンゴム糸12が一列に約
3.0mmの等間隔に設けられている。そして、シリコ
ンゴム糸12は耐熱性を有するシリコンゴムで作られ、
断面形状は直径が例えば1.0mm±0.1mmの円形
である。そして一対のシリコンゴム糸12の間には12
本のポリエステル製の経糸14がシリコンゴム糸12に
沿って一列に設けられ、経糸14とシリコンゴム糸12
は、ポリエステル製の緯糸16で織られている。
【0010】経糸14と緯糸16は例えば300デニー
ルで、経糸14は150デニールを2本束ねて使用して
も良い。ゴム紐10は、シリコンゴム糸12をレーヨン
繊維等のカバーリングなしで用いるため、緯糸16はシ
リコンゴム糸12の逃げが出ないように、450デニー
ル以下の細いものを使用する。ただし、150デニール
以下では、ねじれや波打った状態が発生し、外観不良と
なる。
【0011】ゴム紐10は、適度な伸縮性を維持するた
めに、例えばゴム紐10の幅が30mmのときシリコン
ゴム糸12を12本使用し、また15mm幅のとき6
本、6mm幅のときは3本使用する。また、20mm幅
のときシリコンゴム糸12を10本、12本と増やすと
強いゴム紐となり、引張り強さを調節することができ
る。しかし、20mm幅で6本以下の場合は、紐の伸縮
が安定せず、いわゆる糸が笑う現象が起き、平ゴム紐と
して適当ではない。
【0012】次にこの実施形態のゴム紐10の製造方法
について説明する。まず、シリコンゴム糸12に滑剤を
塗布し、経糸14、緯糸16との摩擦を少なくし滑りを
よくする。次にシリコンゴム糸12を所定長伸ばした状
態でシリコンゴム糸12間の経糸14とともに、緯糸1
6による緯入れが行われ、ゴム紐10が織られる。この
後、製品となった状態で、張力が解除され、シリコンゴ
ム糸12を縮める。このとき経糸14は伸縮性を有さな
いため、細かく波打った状態となるが、外観上は平なゴ
ム紐10となる。そして、ゴム紐10が使用時に長手方
向に引っ張られたときにゴム紐10の伸びの支障となら
ない。
【0013】この実施形態のゴム紐10によれば、シリ
コンゴム糸12は耐熱性があるため高温の滅菌処理が施
されても高い伸縮性が保持される。そしてゴム紐10を
袖口や裾に使用したクリーンルーム用衣服は、オートク
レーブ処理後も身体に隙間なく着用されほこりや細菌が
袖口から出る恐れがなく衛生的である。
【0014】なお、この発明のゴム紐は、上記実施の形
態に限定されるものではなく、ゴム糸や織り糸の素材な
ど適宜変更可能で、耐熱性ゴムの素材はシリコンゴム以
外にフッ素ゴム等、熱によって伸縮性が損なわれないも
のであれば良い。このフッ素ゴムはシリコンゴムよりも
耐熱性が高いものである。また、ゴム紐の形状は帯状以
外に丸紐状等でも良い。
【0015】
【発明の効果】この発明のゴム紐とその製造方法並びに
衣服は、加熱後も高い伸縮性を維持することができる。
そして、このゴム紐を袖口や裾に使用したクリーンルー
ム用衣服は、高温によるオートクレープ処理後も袖口や
裾が伸縮性を維持し身体に密着し、衛生的である。ま
た、オートクレー部処理に対する耐久性があり、ゴム紐
及びそれを用いた衣服も長持ちする。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態のゴム紐の拡大斜視図で
ある。
【図2】この実施形態のゴム紐の斜視図である。
【符号の説明】
10 ゴム紐 12 シリコンゴム糸 14 経糸 16 緯糸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細い糸ゴムと細い織糸で織られ、長手方
    向に伸縮性を有する帯状のゴム紐において、上記糸ゴム
    がシリコンまたはフッ素を含有するゴムにより形成され
    たゴム糸であることを特徴とするゴム紐。
  2. 【請求項2】 上記ゴム糸は、直径0.5mm以上2.
    0mm以下の断面形状であることを特徴とする請求項1
    記載のゴム紐。
  3. 【請求項3】 上記ゴム糸の表面に直接上記織り糸が
    接触した状態で織られていることを特徴とする請求項1
    または2記載のゴム紐。
  4. 【請求項4】 シリコンまたはフッ素を含有するゴム
    で作られた細いゴム糸を、長手方向に適度な引張力を加
    えて伸ばし、この状態で上記ゴム糸間に平行に細い経糸
    を複数本配置し、上記ゴム糸と上記経糸に対して細い緯
    糸を緯入れして織り上げることを特徴とするゴム紐の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 シリコンまたはフッ素を含有したゴム
    糸と細い織り糸で織られ長手方向に伸縮性を有する帯状
    のゴム紐を備え、このゴム紐を開口部又は生地の途中に
    設けた衣服。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012127035A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Shindo:Kk 伸縮性テープおよびその製造方法
KR20230018963A (ko) * 2021-07-30 2023-02-07 서은희 파이핑 원단 제조방법

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