JPH11152407A - ポリエーテルイミド樹脂/ポリエステル樹脂ブレンド - Google Patents

ポリエーテルイミド樹脂/ポリエステル樹脂ブレンド

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JPH11152407A
JPH11152407A JP10250607A JP25060798A JPH11152407A JP H11152407 A JPH11152407 A JP H11152407A JP 10250607 A JP10250607 A JP 10250607A JP 25060798 A JP25060798 A JP 25060798A JP H11152407 A JPH11152407 A JP H11152407A
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JP
Japan
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structural unit
polyester resin
resin
group
mol
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Withdrawn
Application number
JP10250607A
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English (en)
Inventor
Jun Liao
ジュン・リャオ
Darryl Nazareth
ダリル・ナザレス
Yimin Jin
イミン・ジン
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General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L79/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon only, not provided for in groups C08L61/00 - C08L77/00
    • C08L79/04Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain; Polyhydrazides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • C08L79/08Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性及び耐衝撃性に優れたポリエーテルイ
ミド組成物。 【解決手段】 (a)ポリエーテルイミド樹脂50〜9
6重量部、(b)構造単位の50〜100モル%が二価
脂環式炭化水素基をジオール残基とする第一ポリエステ
ル樹脂2〜35重量部及び(c)構造単位の0〜50モ
ル%未満が二価脂環式炭化水素基をジオール残基とする
第二ポリエステル樹脂2〜48重量部を含む透明熱可塑
性樹脂組成物。樹脂(b)は二価脂環式炭化水素基をジ
オール残基とする構造単位の割合が90〜100モル%
のときは2〜15重量部、50〜90モル%のときは2
〜35重量部の量で存在し、樹脂(c)はジオール残基
がジメチレン基である構造単位を含むときは2,6−ナ
フタレンジカルボン酸残基の構造単位を含まず、樹脂
(b)の構造単位の60モル%以下が二価脂環式基をジ
オール残基とするときは樹脂(a)は65重量部以上で
存在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性樹脂ブレン
ド、より具体的にはポリエーテルイミド樹脂とポリエス
テル樹脂との視覚的に透明なある種のブレンドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】米国特許第5439987号には、シク
ロヘキサンジメタノールと炭素環式ジカルボン酸から誘
導されるポリ(シクロヘキサン−ジメタノールテレフタ
レート)のようなポリエステル樹脂とポリエーテルイミ
ド樹脂との改善された衝撃強さを有するブレンドが開示
されている。米国特許第5439987号には、テレフ
タル酸及び/又はイソテレフタル酸と1,4−シクロヘ
キサン−ジメタノールとエチレングリコールのコポリエ
ステル、すなわちある種のポリ(シクロヘキサン−1,
4−ジメチレン−コ−エチレンテレフタレート)とポリ
エーテルイミド樹脂とのブレンドが開示されており、高
い曲げ弾性率を示すと記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】視覚的透明性、高温耐
性を示し、耐衝撃性がさらに改善されたポリエーテルイ
ミドブレンドが望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】第一の実施形態では、本
発明は、視覚的に透明な熱可塑性樹脂組成物に関する
が、当該熱可塑性樹脂組成物は当該組成物100重量部
(「pbw」)を基準にして、(a)ポリエーテルイミ
ド樹脂50〜96pbw、(b)各構造単位がジオール
残基と二酸残基とを含む複数の繰返し構造単位を含んで
なる第一のポリエステル樹脂であって、第一ポリエステ
ル樹脂の構造単位の50〜100モル%が二価脂環式炭
化水素基を該構造単位のジオール残基として含む第一ポ
リエステル樹脂2〜35pbw[ただし、当該第一ポリ
エステル樹脂は(i)第一ポリエステル樹脂の構造単位
の90〜100モル%が二価脂環式炭化水素基を該構造
単位のジオール残基として含む場合には2〜15pb
w、又は(ii)第一ポリエステル樹脂の構造単位の50
モル%以上90モル%未満が二価脂環式炭化水素基を該
構造単位のジオール残基として含む場合には2〜35p
bwの量で存在する]、及び(c)各構造単位がジオー
ル残基と二酸残基とを含む複数の繰返し構造単位を含ん
でなる第二のポリエステル樹脂であって、第二ポリエス
テル樹脂の構造単位の0〜50モル%未満が二価脂環式
炭化水素基を該構造単位のジオール残基として含む第二
ポリエステル樹脂2〜48pbwの混合物を含んでな
り、ジオール残基がジメチレン基である構造単位を第二
ポリエステル樹脂が含んでなるときは、該第二ポリエス
テル樹脂は二酸残基が2,6−ナフタレンジカルボン酸
残基である構造単位を含まないことを条件とし、かつ第
一ポリエステル樹脂の構造単位の60モル%以下が二価
脂環式基を構造単位のジオール残基として含んでなると
きは、ポリエーテルイミド樹脂が65pbwを上回る量
で存在することを条件とする。
【0005】好ましい実施形態では、本発明は、熱可塑
性樹脂組成物100pbwを基準にして、(a)次式の
構造単位を含んでなるポリエーテルイミド樹脂50〜9
6pbw、
【0006】
【化6】
【0007】式中、各Rは独立にパラフェニレン又はメ
タフェニレン基であり、Tは次式の二価基である
【0008】
【化7】
【0009】(b)ポリ(シクロヘキサン−1,4−ジ
メチレンテレフタレート)樹脂2〜15pbw、及び
(c)コポリエステル樹脂[ただし、当該コポリエステ
ル樹脂は各構造単位がジオール残基と二酸残基とを含む
複数の繰返し構造単位を含んでなり、個々の構造単位は
1,4−フェニレン又は1,3−フェニレン基を構造単
位の二酸残基として含んでいて、構造単位の50〜90
モル%はジメチレン基を該構造単位のジオール残基とし
て含み、かつ構造単位の10〜50モル%はシクロヘキ
サン−1,4−ジメチレン基を該構造単位のジオール残
基として含んでなる]及びポリ(エチレンテレフタレー
ト)樹脂から選択される1又はそれ以上の第二ポリエス
テル樹脂2〜48pbwの混合物を含んでなる熱可塑性
樹脂組成物に関する。
【0010】別の実施形態では、本発明は、熱可塑性樹
脂組成物100pbwを基準にして、(a)ポリエーテ
ルイミド樹脂50〜96pbw、(b)各構造単位がジ
オール残基と二酸残基とを含む複数の繰返し構造単位を
含んでなる第一のポリエステル樹脂であって、第一ポリ
エステル樹脂の構造単位の90〜100モル%が二価脂
環式炭化水素基を該構造単位のジオール残基として含む
第一ポリエステル樹脂2〜15pbw、及び(c)各構
造単位がジオール残基と二酸残基とを含む複数の繰返し
構造単位を含んでなる第三のポリエステル樹脂2〜48
pbw[ただし、第三ポリエステル樹脂の構造単位の0
〜90モル%未満は二価脂環式炭化水素基を該構造単位
のジオール残基として含んでなるが、ジオール残基がジ
メチレン基である構造単位を第三ポリエステル樹脂が含
んでなるときは、該第三ポリエステル樹脂は二酸残基が
2,6−ナフタレンジカルボン酸残基である構造単位を
含まないことを条件とする]の混合物を含んでなる視覚
的に透明な熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0011】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、高温での
耐性、視覚的透明性及び改善された衝撃強さを呈する。
【0012】
【発明の実施の形態】好ましい実施形態では、本発明の
熱可塑性樹脂組成物は、当該熱可塑性樹脂組成物100
pbwを基準にして、(a)60〜90pbw、さらに
好ましくは75〜90pbwのポリエーテルイミド樹
脂、(b)(i)第一ポリエステル樹脂の構造単位の9
0〜100モル%が二価脂環式炭化水素基を該構造単位
のジオール残基として含んでなる場合には2〜15pb
w、さらに好ましくは5〜12pbwの第一ポリエステ
ル樹脂又は(b)(ii)第一ポリエステル樹脂の構造単
位の50モル%以上90モル%未満が二価脂環式炭化水
素基を該構造単位のジオール残基として含んでなる場合
には5〜25pbw、さらに好ましくは5〜20pbw
の第一ポリエステル樹脂、及び(c)2〜35pbw、
さらに好ましくは2〜20pbwの第二ポリエステル樹
脂の混合物を含んでなる。
【0013】別の好ましい実施形態では、本発明の熱可
塑性樹脂組成物は、当該熱可塑性樹脂組成物100pb
wを基準にして、60〜90pbwのポリエーテルイミ
ド樹脂、5〜12pbwの第一ポリエステル樹脂及び2
〜35pbwの第三ポリエステル樹脂の混合物を含んで
なる。好ましい実施形態では、本発明の熱可塑性樹脂組
成物には、第一ポリエステル樹脂重量/第二ポリエステ
ル樹脂重量比0.5:1〜1:4、さらに好ましくは
1:1〜1:3、さらに一段と好ましくは1:1〜1:
2の第一及び第二ポリエステルが存在する。
【0014】別の好ましい実施形態では、本発明の熱可
塑性樹脂組成物には、第一ポリエステル樹脂重量/第三
ポリエステル樹脂重量比1:1〜1:3、さらに好まし
くは1:1〜1:2の第一及び第三ポリエステルが存在
する。ポリエーテルイミド樹脂 本発明の組成物におけるポリエーテルイミド樹脂(PE
Iと略す)は公知の化合物であり、その製造方法及び特
性は米国特許第3803085号及び同第390594
2号に記載されている。これらの米国特許の開示内容は
援用によって本明細書の内容の一部をなす。
【0015】本発明のブレンドの製造に使用されるPE
Iは、次式(I)の繰返し単位を複数、通例10〜10
00もしくはそれ以上、好ましくは約10〜約500含
んでいる。
【0016】
【化8】
【0017】上記式中、Tは−O−又は式−O−Z−O
−の基であって、当該−O−又は−O−Z−O−基の二
価結合は3,3′位、3,4′位、4,3′位又は4,
4′位にあり、Zは以下の式(II)からなる群から選択
される二価基である。
【0018】
【化9】
【0019】ただし、Xは以下の式(III) の二価基か
らなる群から選択されるものであり、qは0又は1であ
る。
【0020】
【化10】
【0021】ただし、yは1〜約5の整数である。ま
た、上記式(I)中のRは、(a)炭素原子数6〜約2
0の芳香族炭化水素基及びそのハロゲン化誘導体、
(b)炭素原子数2〜約20のアルキレン基、(c)炭
素原子数3〜約20のシクロアルキレン基、及び(d)
次の一般式(IV)の二価基、からなる群から選択される
二価有機基である。
【0022】
【化11】
【0023】ただし、Qは次の式(V)からなる群から
選択されるものである。
【0024】
【化12】
【0025】ただし、yは約1〜約5の整数である。あ
る実施形態では、PEIは上記のエーテルイミド単位に
加えて次の式(VI)のポリイミド単位もさらに含んだコ
ポリマーであってもよい。
【0026】
【化13】
【0027】上記式(VI)中、Rは上記の式(I)で定
義した通りであり、Mは以下に示す式(VII)、式(VII
I)及び式(IX)からなる群から選択される。
【0028】
【化14】
【0029】
【化15】
【0030】
【化16】
【0031】PEIは当業者に周知の方法で製造するこ
とができ、その一例を挙げると、下記の式(X)の芳香
族ビス(エーテル無水物)を下記の式(XI)の有機ジア
ミンと反応させる。
【0032】
【化17】
【0033】(XI) H2N−R−NH2 上記式中、T及びRは上記の式(I)で定義した通りで
ある。一般に、反応は、約100℃〜約250℃の温度
で式(X)の無水物と式(XI)のジアミンが相互作用を
起こすようにo−ジクロロベンゼン、m−クレゾール/
トルエンなどの周知の溶剤を用いて実施される。別法と
して、PEIは芳香族ビス(エーテル無水物)とジアミ
ンとの溶融重合によっても製造でき、成分混合物を撹拌
しながら高温で加熱することによってなされる。一般に
溶融重合では約200℃〜400℃の温度を用いる。反
応に連鎖停止剤及び枝分れ剤を使用してもよい。PEI
及びその製造方法は、米国特許第3983093号に記
載されており、その開示内容は援用によって本明細書の
内容の一部をなす。
【0034】芳香族ビス(エーテル無水物)と有機ジア
ミンの具体例は例えば米国特許第3972902号及び
同第4455410号に開示されており、その開示内容
は援用によって本明細書の内容の一部をなす。式(X)
の芳香族ビス(エーテル無水物)の具体例としては、
2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノキ
シ)フェニル]プロパン二無水物、4,4′−ビス
(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルエーテ
ル二無水物、4,4′−ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェノキシ)ジフェニルスルフィド二無水物、4,4′−
ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ベンゾフェノ
ン二無水物、4,4′−ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェノキシ)ジフェニルスルホン二無水物、2,2−ビス
[4−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]
プロパン二無水物、4,4′−ビス(2,3−ジカルボ
キシフェノキシ)ジフェニルエーテル二無水物、4,
4′−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ジフェ
ニルスルフィド二無水物、4,4′−ビス(2,3−ジ
カルボキシフェノキシ)ベンゾフェノン二無水物、4,
4′−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ジフェ
ニルスルホン二無水物、4−(2,3−ジカルボキシフ
ェノキシ)−4′−(3,4−ジカルボキシフェノキ
シ)ジフェニル−2,2−プロパン二無水物、4−
(2,3−ジカルボキシフェノキシ)−4′−(3,4
−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルエーテル二無水
物、4−(2,3−ジカルボキシフェノキシ)−4′−
(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルフ
ィド二無水物、4−(2,3−ジカルボキシフェノキ
シ)−4′−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ベン
ゾフェノン二無水物、及び4−(2,3−ジカルボキシ
フェノキシ)−4′−(3,4−ジカルボキシフェノキ
シ)ジフェニルスルホン二無水物、並びにこれらの各種
混合物が挙げられる。
【0035】上記の式(X)に包含される芳香族ビス
(エーテル無水物)の好ましいクラスには、Tが次の式
(XII) のもので、そのエーテル結合が3,3′位、
3,4′位、4,3′位又は4,4′位にあるか或いは
それらの混在型である化合物がある。
【0036】
【化18】
【0037】ただし、Yは以下の式(XIII)からなる群
から選択される。
【0038】
【化19】
【0039】PEI/ポリイミドコポリマーを用いる場
合、ピロメリト酸無水物のような二無水物をビス(エー
テル無水物)と組合せて使用する。ビス(エーテル無水
物)はニトロ置換フェニルジニトリルと二価フェノール
化合物の金属塩との反応生成物の双極性非プロトン溶媒
存在下での加水分解及びその後での脱水反応によって製
造することができる。
【0040】式(XI)の好適な有機ジアミンには、m−
フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、4,
4′−ジアミノジフェニルプロパン、4,4′−ジアミ
ノジフェニルメタン(慣用名「4,4′−メチレンジア
ニリン」)、4,4′−ジアミノジフェニルスルフィ
ド、4,4′−ジアミノジフェニルスルホン、4,4′
−ジアミノジフェニルエーテル(慣用名「4,4′−オ
キシジアニリン」)、1,5−ジアミノナフタレン、
3,3−ジメチルベンジジン、3,3−ジメトキシベン
ジジン、2,4−ビス(β−アミノ−t−ブチル)トル
エン、ビス(p−β−アミノ−t−ブチルフェニル)エ
ーテル、ビス(p−β−メチル−o−アミノフェニル)
ベンゼン、1,3−ジアミノ−4−イソプロピルベンゼ
ン、1,2−ビス(3−アミノプロポキシ)エタン、ベ
ンジジン、m−キシリレンジアミン、2,4−ジアミノ
トルエン、2,6−ジアミノトルエン、ビス(4−アミ
ノシクロヘキシル)メタン、3−メチルヘプタメチレン
ジアミン、4,4−ジメチルヘプタメチレンジアミン、
2,11−ドデカンジアミン、2,2−ジメチルプロピ
レンジアミン、1,18−オクタメチレンジアミン、3
−メトキシヘキサメチレンジアミン、2,5−ジメチル
ヘキサメチレンジアミン、2,5−ジメチルヘプタメチ
レンジアミン、3−メチルヘプタメチレンジアミン、5
−メチルノナメチレンジアミン、1,4−シクロヘキサ
ンジアミン、1,18−オクタデカンジアミン、ビス
(3−アミノプロピル)スルフィド、N−メチル−ビス
(3−アミノプロピル)アミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、ヘプタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、
デカメチレンジアミン及びこれらのジアミンの混合物が
ある。
【0041】一般に、有用なPEIは、ASTM D1
238に準拠して6.6kgの荷重を用いて337℃で
測定して、0.5〜2.5g/min(グラム毎分)の
メルトインデックスを有する。好ましい実施形態では、
本発明樹脂のポリエーテルイミド樹脂は、ポリスチレン
標準を用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー
で測定して、10000〜150000の重量平均分子
量を有する。
【0042】PEIの数多くの製造方法には、米国特許
第3847867号、同第3814869号、同第38
50885号、同第3852242号及び同第3855
178号に開示されているものがある。これらの開示内
容は、本発明のブレンドに使用するPEIの一般的及び
特殊な製造法を例示として教示するため援用によって本
明細書の内容の一部をなす。
【0043】好ましい実施形態では、ポリエーテルイミ
ド樹脂は式(I)において各Rが独立にパラフェニレン
又はメタフェニレンであってTが次の式(XIV) の二価
基である構造単位を含んでなる。
【0044】
【化20】
【0045】ポリエステル樹脂 本発明の組成物の第一、第二及び第三ポリエステル樹脂
は各々典型的にはジオール又はジオール等価物と二酸又
は二酸等価物との縮合又はエステル交換重合で得られ、
各々次式(XV)の繰返し構造単位を含んでなる。
【0046】
【化21】
【0047】式中、R1 はジオール又はジオール等価物
の残基(「ジオール残基」)を表し、R2 は二酸又は二
酸等価物の残基(「二酸残基」)を表すもので、R1
びR 2 は各々独立に二価非環式炭化水素基、二価脂環式
炭化水素基又は二価芳香族炭化水素基である。本明細書
中において、「非環式炭化水素基」という用語は直鎖又
は枝分れ飽和炭化水素基で、好ましくは基1個当たりの
炭素原子数が2〜12のものを意味し、例えばジメチレ
ン、トリメチレン、テトラメチレン、ヘキサメチレン及
びオクタメチレンなどである。
【0048】本明細書中において、「脂環式炭化水素
基」という用語は基1個当たり1又はそれ以上の飽和炭
化水素環を含んだ炭化水素基で、好ましくは環1個当た
りの炭素原子数が4〜10のものを意味し、任意事項と
して1又はそれ以上の環が1又はそれ以上のアルキル又
はアルキレン基(各々好ましくは基1個当たりの炭素原
子数が2〜6のもの)で置換されていてもよく、2又は
それ以上の環の場合には縮合環であってもよく、例えば
2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブチレ
ン、1,4−シクロへキシレン、シクロへキシレン−
1,4−ジメチレン、1,4−シクロオクチレンなどで
ある。
【0049】本明細書中において、「芳香族炭化水素
基」という用語は基1個当たり1又はそれ以上の芳香族
環を含んだ炭化水素基を意味し、任意事項として1又は
それ以上の環が1又はそれ以上のアルキル又はアルキレ
ン基(各々好ましくは基1個当たりの炭素原子数が2〜
6のもの)で置換されていてもよく、2又はそれ以上の
環の場合には縮合環であってもよく、例えば1,2−フ
ェニレン、1,3−フェニレン、1,4−フェニレン、
2,6−ナフタレン、2,7−フェナントリレンなどで
ある。
【0050】好ましいジオールには、例えばエチレング
リコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブ
タングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8
−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,1
0−デカンジオール、1,12−ドデカンジオールなど
の非環式ジオール類;例えば2,2,4,4−テトラメ
チル−1,3−シクロブタンジオール、3,4−シクロ
ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル(cis−1,4−シクロヘキサンジメタノール及び
trans−1,4−シクロヘキサンジメタノールを含
む)などの脂環式ジオール類;並びに例えばビスフェノ
ールA及びヒドロキノンのような芳香族ジオール類があ
る。好適なジオール等価物には、例えばジアルキルエス
テルやジアリールエステルのような対応エステル及びエ
ーテルがある。
【0051】好適な二酸には、例えばフタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、ジメチルテレフタル酸、シュウ
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピ
メリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ジ
メチルマロン酸、1,12−ドデカン酸、cis−1,
4−シクロヘキサンジカルボン酸、trans−1,4
−シクロヘキサンジカルボン酸、4,4′−ビス安息香
酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸などのジカルボ
ン酸がある。好適な二酸等価物には、例えば無水フタル
酸、テレフタル酸ジメチル、塩化スクシニルのような対
応酸無水物、エステル、酸ハロゲン化物誘導体がある。
【0052】好ましい実施形態では、第一及び第二ポリ
エステル樹脂は各々、ポリスチレン標準を用いたゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィーで測定して、100
00〜100000、さらに好ましくは15000〜5
0000の数平均分子量を有する。ポリエステル樹脂の
製造方法は周知であり、例えばKirk−Othmer
Encyclopedia of Chemical
Technology,第4版,第19巻,609〜6
53頁(John Wiley & Sons発行)
(1996)を参照されたい。
【0053】第一ポリエステル樹脂 好ましい実施形態では、第一ポリエステル樹脂の構造単
位の90〜100モル%、さらに好ましくは略100モ
ル%、最も好ましくは100モル%は二価脂環式炭化水
素基、最も好ましくはシクロヘキサン−1,4−ジメチ
レン基を該構造単位のジオール残基として含んでいて、
第一ポリエステル樹脂の残りの構造単位は好ましくは二
価非環式炭化水素基、最も好ましくはジメチレン基を該
構造単位のジオール残基として含んでいる。
【0054】別の好ましい実施形態では、第一ポリエス
テル樹脂の構造単位の50モル%以上90モル%未満、
さらに好ましくは60〜85モル%が二価脂環式炭化水
素基、最も好ましくはシクロヘキサン−1,4−ジメチ
レン基を該構造単位のジオール残基として含んでいて、
第一ポリエステル樹脂の残りの構造単位は好ましくは二
価非環式炭化水素基、最も好ましくはジメチレン基を該
構造単位のジオール残基として含んでいる。
【0055】好ましい実施形態では、第一ポリエステル
樹脂は、二価芳香族炭化水素基、好ましくは1,4−フ
ェニレン又は1,3−フェニレン基、最も好ましくは
1,4−フェニレン基が構造単位の二酸残基であるよう
な構造単位を含んでなる。非常に好ましい実施形態で
は、第一ポリエステル樹脂の構造単位の各々が二価芳香
族炭化水素基を該構造単位の二酸残基として含んでな
り、これらの二価芳香族炭化水素基は各々独立に1,4
−フェニレン又は1,3−フェニレン基、最も好ましく
は1,4−フェニレン基である。
【0056】非常に好ましい実施形態では、第一ポリエ
ステル樹脂はポリ(シクロヘキサン−1,4−ジメチレ
ンテレフタレート)樹脂である。好適なポリエステル樹
脂は、例えば1,4−シクロヘキサンジメタノールとテ
レフタル酸との重合によって製造される。第二ポリエステル樹脂 第一の好ましい実施形態では、第二ポリエステル樹脂の
構造単位の10モル%以上50モル%未満、さらに好ま
しくは20〜40モルが二価脂環式炭化水素基、最も好
ましくはシクロヘキサン−1,4−ジメチレン基を該構
造単位のジオール残基として含んでいて、第二ポリエス
テル樹脂の構造単位の50〜90モル%、さらに好まし
くは60〜80モル%が二価非環式炭化水素基、最も好
ましくはジメチレン基を該構造単位のジオール残基とし
て含んでいる。
【0057】第二の好ましい実施形態では、第二ポリエ
ステル樹脂の構造単位の100モル%が二価非環式炭化
水素基、最も好ましくはジメチレン基を該構造単位のジ
オール残基として含んでいる。好ましい実施形態では、
第二ポリエステル樹脂は、二価芳香族炭化水素基、好ま
しくは1,4−フェニレン又は1,3−フェニレン基、
最も好ましくは1,4−フェニレン基が構造単位の二酸
残基であるような構造単位を含んでなる。非常に好まし
い実施形態では、第二ポリエステル樹脂の構造単位の各
々が二価芳香族炭化水素基を該構造単位の二酸残基とし
て含んでなり、これらの二価芳香族炭化水素基は各々独
立に1,4−フェニレン又は1,3−フェニレン基、最
も好ましくは1,4−フェニレン基である。
【0058】第一の非常に好ましい実施形態では、第二
ポリエステル樹脂はポリ(エチレン−コ−シクロヘキサ
ン−1,4−ジメチレンテレフタレート)共重合体であ
る。好適なポリエステル樹脂は、例えばエチレングリコ
ールと1,4−シクロヘキサンジメタノールとテレフタ
ル酸との重合によって製造される。第二の非常に好まし
い実施形態では、第二ポリエステル樹脂はポリ(エチレ
ンテレフタレート)樹脂である。好適なポリエステル樹
脂は、例えばエチレングリコールとテレフタル酸との重
合によって製造される。
【0059】第三ポリエステル樹脂 第一の好ましい実施形態では、第三ポリエステル樹脂の
構造単位の50モル%以上90モル%未満が二価脂環式
炭化水素基、最も好ましくはシクロヘキサン−1,4−
ジメチレン基を該構造単位のジオール残基として含んで
いて、第三ポリエステル樹脂の構造単位の10〜50モ
ル%が二価非環式炭化水素基、最も好ましくはジメチレ
ン基を該構造単位のジオール残基として含んでいる。非
常に好ましい実施形態では、第三ポリエステル樹脂はポ
リ(シクロヘキサン−1,4−ジメチレン−コ−ジメチ
レンテレフタレート)共重合体である。好適なポリエス
テル樹脂は、例えば1,4−シクロヘキサンジメタノー
ルとエチレングリコールとテレフタル酸との重合によっ
て製造される。
【0060】第二の好ましい実施形態では、第三ポリエ
ステル樹脂の構造単位の10モル%以上50モル%未満
が二価脂環式炭化水素基、最も好ましくはシクロヘキサ
ン−1,4−ジメチレン基を該構造単位のジオール残基
として含んでいて、第三ポリエステル樹脂の構造単位の
50〜90モル%が二価非環式炭化水素基、最も好まし
くはジメチレン基を該構造単位のジオール残基として含
んでいる。非常に好ましい実施形態では、第三ポリエス
テル樹脂はポリ(エチレン−コ−シクロヘキサン−1,
4−ジメチレンテレフタレート)共重合体である。好適
なポリエステル樹脂は、例えばエチレングリコールと
1,4−シクロヘキサンジメタノールとテレフタル酸と
の重合によって製造される。
【0061】第三の好ましい実施形態では、第三ポリエ
ステル樹脂の構造単位の100モル%が二価非環式炭化
水素基、最も好ましくはジメチレン基を該構造単位のジ
オール残基として含んでいる。非常に好ましい実施形態
では、第三ポリエステル樹脂はポリ(エチレンテレフタ
レート)樹脂である。好適なポリエステル樹脂は、例え
ばエチレングリコールとテレフタル酸との重合によって
製造される。
【0062】好ましい実施形態では、第三ポリエステル
樹脂は二価芳香族炭化水素基、好ましくは1,4−フェ
ニレン又は1,3−フェニレン基、最も好ましくは1,
4−フェニレン基が構造単位の二酸残基であるような構
造単位を含んでなる。非常に好ましい実施形態では、第
三ポリエステル樹脂の構造単位の各々が二価芳香族炭化
水素基を該構造単位の二酸残基として含んでなり、これ
らの二価芳香族炭化水素基は各々独立に1,4−フェニ
レン又は1,3−フェニレン基、最も好ましくは1,4
−フェニレン基である。
【0063】その他の添加剤 本発明の熱可塑性樹脂組成物は任意成分として以下に挙
げるような各種の添加剤を含んでいてもよい。酸化防止
剤:例えば有機ホスファイト類、具体的にはトリス(ノ
ニル−フェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−
t−ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフ
ァイト又はジステアリルペンタエリトリトールジホスフ
ァイトなど、並びにアルキル化モノフェノール類、ポリ
フェノール類、ポリフェノールとジエンのアルキル化反
応生成物、例えばテトラcis(メチレン)−3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシシンナメート、p−ク
レゾールとジシクロペンタジエンのブチル化反応生成
物、アルキル化ヒドロキノン類、ヒドロキシル化チオジ
フェニルエーテル類、アルキリデン−ビスフェノール
類、ベンジル化合物、アシルアミノフェノール類、β−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノー
ル)プロピオン酸と一価又は多価アルコールとのエステ
ル、β−(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチ
ルフェニル)プロピオン酸と一価又は多価アルコールと
のエステル、β−(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−
3−メチルフェニル)プロピオン酸と一価又は多価アル
コールとのエステル、チオアルキル又はチオアリール化
合物、例えばジステアリルチオプロピオネート、ジラウ
リルチオプロピオネート、ジトリデシルチオジプロピオ
ネート、β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェノール)プロピオン酸のアミドなど;充填剤及び
強化材:例えばケイ酸塩、TiO2 、ガラス繊維、カー
ボンブラック、グラファイト、炭酸カルシウム、タル
ク、マイカなど;その他の添加剤、例えばUV吸収剤、
光安定剤、滑剤、可塑剤、顔料、染料、着色剤、帯電防
止剤、発泡剤など。
【0064】本発明の組成物の調製は典型的には均質ブ
レンドを形成するための条件下で成分を単にブレンディ
ングすることによってなされる。かかる条件には、一軸
又は二軸押出機、ミキシングボール又は成分に剪断を加
えることのできる同様の混合装置での溶液ブレンディン
グ又は溶融ブレンディングが包含される。二軸押出機が
一軸押出機に比べて混合能力に優れているので好ましい
ことが多い。組成物中の揮発性不純物を除去するため押
出機の少なくとも1箇所のガス抜き口を介してメルトを
減圧するのが好都合なことが多い。
【0065】本発明の組成物は、例えば射出成形や押出
などの様々な手段によって例えば耐熱容器などの有用な
製品に成形することができる。
【0066】
【実施例】比較例C1〜C4及び実施例1〜11 比較例C1〜C2及び実施例1〜11の熱可塑性樹脂組
成物を、表1〜表3に相対量(各熱可塑性樹脂組成物の
総重量を基準にした重量%で表示)で示した成分を混ぜ
合わせて製造した。熱可塑性樹脂組成物に使用した成分
は以下の通りであった。
【0067】PEI−1 2,2−ビス[4−(3,
4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無
水物とメタフェニレンジアミンとの縮合によって製造し
たメルトインデックス0.9g/minのポリエーテル
イミド樹脂、 PEI−2 2,2−ビス[4−(3,4−ジカルボ
キシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物とメタフ
ェニレンジアミンとの縮合によって製造したメルトイン
デックス1.8g/minのポリエーテルイミド樹脂、 PET 固有粘度0.820のポリ(エチレンテレフ
タレート)樹脂(ICI社製Laser(商標)B−9
5A樹脂)、 PCT 公称固有粘度0.77のポリ(シクロヘキサ
ンジメタノールテレフタレート)樹脂(Eastman
Chemical Company製Ektar(商
標)PCT13787樹脂)、及び PETG 公称固有粘度0.75のポリ(エチレン−
コ−シクロヘキサン−1,4−ジメチレンテレフタレー
ト)樹脂(Eastman ChemicalComp
any製Eastar(商標)PETG6763樹
脂)。
【0068】比較例C1〜C2及び実施例1〜11の熱
可塑性樹脂組成物の試験片を成形して以下の測定に付し
た。試験片は目視により検査し視覚的透明度について定
性的に評価した。加熱撓み温度はASTM D648に
準拠して264ポンド/平方インチ(psi)の荷重下
0.25インチ厚の非アニール試験片で測定した。黄色
度指数はASTM D1925に準拠して0.125イ
ンチ厚の試験片について測定した。降伏点引張強さ、破
断点引張強さ、引張伸び及び引張弾性率はASTM 6
38に準拠して0.125インチ厚の試験片を用いて測
定した。曲げ弾性率及び曲げ強さはASTM D790
に準拠して6インチ×0.5インチ×0.25インチの
試験片を用いて測定した。逆ノッチ付アイゾット衝撃強
さはASTM D256に準拠して73°Fで2.5イ
ンチ×0.5インチ×0.125インチの試験片を用い
て測定した。ダート衝撃強さはASTM D3763に
準拠して73°Fで4インチ直径×0.125インチ厚
の試験片を用いて測定した。各試料組成物のメルトイン
デックス(MI)はASTM D1238に準拠して
6.6kgの荷重を用いて295℃で測定した。
【0069】比較例C1〜C2及び実施例1〜11につ
いての試験の結果は以下の表1〜表3に次のように記載
した。視覚的透明性の評価は透明(CLR)、半透明
(TL)、不透明(OP)として表示;加熱撓み温度は
摂氏温度(HDT,℃)で表示(HDT,℃);黄色度
指数は(YI);降伏点引張強さ、破断点引張強さ及び
引張弾性率は各々キロポンド/平方インチ(kpsi)
で表示;引張伸びは試験片の原長の百分率(%)で表
示;曲げ強さ及び曲げ弾性率は各々kpsiで表示;ノ
ッチ付アイゾット衝撃強さ及び逆ノッチ付アイゾット衝
撃強さはフートポンド/インチ(ft−lb/in)で
表示;比重及びダート衝撃強さはフートポンド(ft−
lb)で表示;並びに295℃でのメルトインデックス
はグラム/分(g/min)で表示した。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】本発明の実施例1〜6の組成物は比較例C
1及びC2の組成物に比べて改善された視覚的透明性を
呈し、HDT値をさほど低下させることなく比較例C1
〜C4の各類似組成物に比べて改善された衝撃性能を示
した。特に実施例1〜5の組成物で各類似組成物比較例
C1〜C4に比してダート衝撃性能が劇的に向上してい
ることに注目されたい。実施例3〜6の組成物は比較例
C1〜C4の組成物に比べ改善されたメルトフロー、す
なわち増大したメルトインデックス値を示す。
【0073】
【表3】
【0074】本発明の実施例7及び8の組成物は比較例
C1の組成物に比べて改善された視覚的透明性を呈し、
同等のHDT値及び衝撃性能を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダリル・ナザレス アメリカ合衆国、ニュージャージィ州、ラ ンドルフ、アパートメント・28、ブルクサ イド・ロード、21番 (72)発明者 イミン・ジン アメリカ合衆国、インディアナ州、ニュー バーグ、ディアー・ポイント・ドライブ、 3022番

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 視覚的に透明な熱可塑性樹脂組成物であ
    って、当該熱可塑性樹脂組成物は当該組成物100重量
    部を基準にして(a)ポリエーテルイミド樹脂50〜9
    6重量部、(b)各構造単位がジオール残基と二酸残基
    とを含む複数の繰返し構造単位を含んでなる第一のポリ
    エステル樹脂であって、第一ポリエステル樹脂の構造単
    位の50〜100モル%が二価脂環式炭化水素基を該構
    造単位のジオール残基として含む第一ポリエステル樹脂
    2〜35重量、ただし、当該第一ポリエステル樹脂は
    (i)第一ポリエステル樹脂の構造単位の90〜100
    モル%が二価脂環式炭化水素基を該構造単位のジオール
    残基として含む場合には2〜15重量部、又は(ii)第
    一ポリエステル樹脂の構造単位の50モル%以上90モ
    ル%未満が二価脂環式炭化水素基を該構造単位のジオー
    ル残基として含む場合には2〜35重量部の量で存在す
    る、及び(c)各構造単位がジオール残基と二酸残基と
    を含む複数の繰返し構造単位を含んでなる第二のポリエ
    ステル樹脂であって、第二ポリエステル樹脂の構造単位
    の0〜50モル%未満が二価脂環式炭化水素基を該構造
    単位のジオール残基として含む第二ポリエステル樹脂2
    〜48重量部、の混合物を含んでなり、ジオール残基が
    ジメチレン基である構造単位を第二ポリエステル樹脂が
    含むときは、該第二ポリエステル樹脂は二酸残基が2,
    6−ナフタレンジカルボン酸残基である構造単位を含ま
    ないことを条件とし、かつ第一ポリエステル樹脂の構造
    単位の60モル%以下が二価脂環式基を構造単位のジオ
    ール残基として含むときは、ポリエーテルイミド樹脂が
    65重量部を上回る量で存在することを条件とする、熱
    可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 当該組成物が60〜90重量部のポリエ
    ーテルイミド樹脂、2〜15重量部の第一ポリエステル
    樹脂及び2〜35重量部の第二ポリエステル樹脂を含ん
    でなる、請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 ポリエーテルイミド樹脂が次の式(I)
    の構造単位を含んでなる、請求項1記載の組成物。 【化1】 式中、Tは−O−又は式−O−Z−O−の基であって、
    当該−O−又は−O−Z−O−基の二価結合は3,3′
    位、3,4′位、4,3′位又は4,4′位にあり、Z
    は以下の式(II) 【化2】 からなる群から選択される二価基であり、Xは以下の式
    (III) 【化3】 の二価基からなる群から選択されるものであり、yは1
    〜約5の整数であり、qは0又は1であり、Rは(a)
    炭素原子数6〜約20の芳香族炭化水素基及びそのハロ
    ゲン化誘導体、(b)炭素原子数2〜約20のアルキレ
    ン基、(c)炭素原子数3〜約20のシクロアルキレン
    基、及び(d)次の式(IV) 【化4】 の二価基から選択される二価有機基であって、Qは式
    (V) 【化5】 からなる群から選択されるもので、yは約1〜約5の整
    数である。
  4. 【請求項4】 ポリエーテルイミド樹脂が2,2−ビス
    [4−(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]
    プロパン二無水物とメタフェニレンジアミンとの溶融重
    合で形成された反応生成物である、請求項1記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】 第一ポリエステル樹脂の構造単位の各々
    が1,4−フェニレン又は1,3−フェニレン基を該構
    造単位の二酸残基として含んでなり、第二ポリエステル
    樹脂の構造単位の各々が1,4−フェニレン又は1,3
    −フェニレン基を該構造単位の二酸残基として含んでな
    る、請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 第一ポリエステル樹脂の構造単位の10
    0モル%がシクロヘキサン−1,4−ジメチレン基を該
    構造単位のジオール残基として含んでなる、請求項1記
    載の組成物。
  7. 【請求項7】 第一ポリエステル樹脂がポリ(シクロヘ
    キサン−1,4−ジメチレンテレフタレート)樹脂であ
    る、請求項1記載の組成物。
  8. 【請求項8】 第二ポリエステル樹脂の構造単位の50
    モル%超90モル%以下がジメチレン基を該構造単位の
    ジオール残基として含み、第二ポリエステル樹脂の構造
    単位の10モル%以上50モル%未満がシクロヘキサン
    −1,4−ジメチレン基を該構造単位のジオール残基と
    して含んでなる、請求項1記載の組成物。
  9. 【請求項9】 第二ポリエステル樹脂の構造単位の10
    0モル%がジメチレン基を該構造単位のジオール残基と
    して含んでなる、請求項1記載の組成物。
  10. 【請求項10】 第二ポリエステル樹脂がポリ(エチレ
    ン−コ−シクロヘキサン−1,4−ジメチレンテレフタ
    レート)樹脂又はポリ(エチレンテレフタレート)樹脂
    である、請求項1記載の組成物。
JP10250607A 1997-09-05 1998-09-04 ポリエーテルイミド樹脂/ポリエステル樹脂ブレンド Withdrawn JPH11152407A (ja)

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