JPH11151293A - カテーテル用チューブ及びそれを用いたカテーテル - Google Patents

カテーテル用チューブ及びそれを用いたカテーテル

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JPH11151293A
JPH11151293A JP9318500A JP31850097A JPH11151293A JP H11151293 A JPH11151293 A JP H11151293A JP 9318500 A JP9318500 A JP 9318500A JP 31850097 A JP31850097 A JP 31850097A JP H11151293 A JPH11151293 A JP H11151293A
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tube
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catheter tube
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改善された抗キンク性、形状保持性、特に形
状復元性を有し、操縦性の低下が起こらない優れたカテ
ーテル用チューブ及びそれを用いたカテーテルを提供す
る。 【解決手段】 管の外側部11をポリオレフィンと相溶
性の良い高分子材料により構成し、内側部12をポリオ
レフィン材料により構成したものであり、管の外側部を
構成する前記高分子材料が、その成分の少なくとも1つ
がポリオレフィンと相溶性の良い成分から成るブロック
コポリマー又はグラフトコポリマーであること、又は管
の外側部を構成する前記高分子材料が、ポリオレフィン
より大きい溶解度パラメーターを有する高分子材料と、
該材料のポリオレフィン相溶性を高める作用を有する相
溶化材料とのブレンドから成るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療外科に用いるカ
テーテル用チューブ及びそれを用いたカテーテルに関
し、更に詳しくは内部にガイドワイヤーを通過させるた
めの通路を有し、ガイドワイヤー先導の基に病変部に挿
入され、病変部位の診断、治療に用いられるカテーテル
に関する。
【0002】
【従来の技術】カテーテルは診断、及び治療用の目的で
人体に挿入される医療用具である。多くの場合におい
て、特に血管系において拡張カテーテルのその目的のた
め挿入口から病変部、所定部位まで血管に沿って挿入す
ることが必要であり拡張カテーテルの操作性、形状保持
性が重要である。この操作性、形状保持性について詳し
く述べると、カテーテルは一般に筒状の細長い部材から
構成されており、挿入口より体外側からカテーテルを操
作して体内の屈曲した部位や、狭窄して狭くなった部位
を通過させねばならなく、そのためにカテーテル体外側
から加えた軸方向の力、回転させる力が先端部まで効果
的に伝達されなければならなく、かつ屈曲部に対応でき
るような柔軟性、屈曲部でも折れ曲がらないような抗キ
ンク性が必要である。
【0003】また、カテーテルに求められる高度な操作
性はその形状が変形すると極端に低下する。つまりカテ
ーテルのチューブ状部材は術者による手元の操作をカテ
ーテル先端に伝えるのに重要であるが、一旦折れた場合
はその断面形状が円状から変形し力の伝達性が低下する
ことは明白である。チューブ状部材内部は治療時にガイ
ドワイヤーを通して使用する場合が多いが、屈曲部位に
カテーテルが進入した場合にガイドワイヤーの通ってい
るチューブ状部材が屈曲変形し、カテーテルとガイドワ
イヤーとの摩擦が増大し操作性が低下することがあっ
た。また体外において止血コネクターでカテーテルのチ
ューブ状部材が締め付けられた場合、取り扱いのミスに
よって内側管状部材が圧迫変形されガイドワイヤーの操
作性が低下する現象が観られた。更に、これらの例のよ
うに極端な変形を受けないまでも小さな変形が積み重な
り、術中徐々に操作性が低下していくことはカテーテル
が長時間の使用に耐えないことの一因となっていると考
えられている。
【0004】以上のようにカテーテル術においてカテー
テルが変形しないこと、つまりその形状保持性が重要で
あることは明らかである。問題となるのは、これまでの
カテーテルに使用されているチューブ状部材は、一度変
形すると変形がもとに戻らず操作性が低下したままであ
り、それらが甚だしい場合は術者はカテーテルの交換を
やむなくされていた。その原因はカテーテル部材の弾性
回復性が悪く永久歪みが残りやすい為である。弾性回復
率性が良い材料としてはエラストマー材料があげられる
がエラストマー単独では柔らか過ぎたり、エラストマー
と体外組織、ガイドカテーテル、ガイドワイヤーとの摩
擦が大きく拡張カテーテルへの適用は難しかった。
【0005】これらの課題を解決するため本発明者は、
特開平9−75443号公報に示されるように熱可塑性
エラストマーとその他の高分子材料材から形成される二
層以上の層構造を取るチューブ状部材をカテーテルチュ
ーブとして用い、熱可塑性エラストマーの引張弾性率と
熱可塑性エラストマー部分の断面2次モーメントの積で
表される曲げ剛性が、熱可塑性エラストマー以外の高分
子材料の引張弾性率と断面2次モーメントの積で表され
る曲げ剛性以上であるように構成することで、又は、熱
可塑性エラストマー層の肉厚がカテーテルチューブを構
成しているその他の高分子材料の肉厚より厚く構成する
ことで課題の解決を図っている。
【0006】この方法は極めて効果があるが、熱可塑性
エラストマーと他種高分子材料、特にガイドワイヤーと
の摺動性に優れるポリオレフィンとの溶着性、接着性が
あまり良くないことから、ポリオレフィンを最内層に配
置する場合には密着性を保持するためにポリオレフィン
層にある程度の形状保持性、つまりある程度の肉厚があ
るようにしないといけないという寸法形状的制限があっ
た。即ち、前述の公報記載の発明の主旨からすると熱可
塑性エラストマー層が厚い方が有利であるが、内層の密
着性が劣る場合、剥がれや変形を防止するため内層自身
を厚肉にする必要が生じその結果、熱可塑性エラストマ
ー層の厚さが制限される現象である。また、各層間の変
形、破壊をきたさないように押し出し成形から組立加工
まで全工程を通じて注意を払う必要があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のカテーテルは種
々の原因によってカテーテルが変形、折れ曲がった場
合、カテーテルが変形したままになり力の伝達性が低下
したり、ガイドワイヤー通過用内管が変形したままにな
りガイドワイヤーとの摩擦抵抗が増大したりする理由で
操作性が低下した。それらの課題を解決するため、従来
は熱可塑性エラストマーとその他の高分子材料材から形
成される二層以上の層構造を取る管状部材をカテーテル
チューブとして用いることが提唱されているが、最内層
にポリオレフィンを用いた場合、相互溶着性が良くない
ために寸法形状的な制限、作製の困難さが存在した。そ
こで、本発明は、改善された、抗キンク性、形状保持
性、特に形状復元性を有し、操縦性の低下が起こらない
優れたカテーテル用チューブ及びそれを用いたカテーテ
ルを提供することを目的とする。また、特開平9−75
443号記載の発明を発展させ、より効果のある、製造
工程的に安定したカテーテル用チューブ及びそれを用い
たカテーテルを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のカテーテル用チ
ューブは、管の外側部をポリオレフィンと相溶性の良い
高分子材料により構成し、内側部をポリオレフィン材料
により構成したことを特徴とするものであり、上記目的
を達成するものである。
【0009】また、管の外側部を構成する前記高分子材
料が、その成分の少なくとも1つがポリオレフィンと相
溶性の良い成分から成るブロックコポリマー又はグラフ
トコポリマーであることが好ましく、特にこの場合に
は、前記ブロックコポリマー又はグラフトコポリマーの
溶解度パラメーターが、7.7〜9.4(cal/cm
3 1/2 であることが更に好ましく、また前記ブロック
コポリマーがスチレン系熱可塑性エラストマーであるこ
とも好ましい。
【0010】また、管の外側部を構成する前記高分子材
料が、ポリオレフィンより大きい溶解度パラメーター
(SP値)を有する高分子材料と、該材料のポリオレフ
ィン相溶性を高める作用を有する相溶化材料とのブレン
ドから成ることが好ましく、特にこの場合には、前記相
溶化材料が、官能基付与型スチレン系熱可塑性エラスト
マーであることが特に好ましく、更に前記ポリオレフィ
ンより大きい溶解度パラメーターを有する高分子材料
が、ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマ
ー、ポリウレタンエラストマー、ポリアミド樹脂、ポリ
エステル樹脂の中から選択される少なくとも1成分であ
り、前記相溶化材料がスチレン系熱可塑性エラストマー
であることが更に好ましい。
【0011】更に、上記の場合に、放射線照射によって
ポリオレフィン部分に架橋を導入することも好ましい。
【0012】また、本発明のカテーテルは、前述のカテ
ーテル用チューブを用いて、従来公知の構造、例えば内
外二重管構造のシャフトの先端に拡張体を接続し、該シ
ャフトに拡張体の膨張、収縮用ルーメンとガイドワイヤ
ー通過用ルーメンを形成した構造の拡張カテーテルを構
成するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を更に詳
細に説明する。ポリオレフィンと相溶性の良い成分を含
むブロックコポリマー材料、グラフトコポリマー材料、
又は溶解度パラメーター(SP値)が7.7〜9.4
(cal/cm3 1/2 であるような材料としては、押
出成形でチューブ状に加工可能な熱可塑性樹脂が好まし
く、それらはブロックコポリマー構造、グラフトコポリ
マー構造を有している為に優れたクリープ特性、弾性回
復特性を有している場合が多く、これらの材料でカテー
テル用チューブの外側部を構成した場合、カテーテルに
抗キンク性、形状保持性、特に形状復元性を付与するこ
とから好ましい。またそれらのブロックコポリマー材
料、グラフトコポリマー材料がエラストマー特性を有し
ていることが上記の理由から特に好ましく、例えばスチ
レン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性
エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリ
アミド系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可
塑性エラストマー等が挙げられる。
【0014】それらの熱可塑性エラストマーは、少なく
とも一つのポリオレフィンと相溶性の良い成分を含むブ
ロックコポリマー材料又はグラフトコポリマー材料であ
り、又は溶解度パラメーター(SP値)が7.7〜9.
4(cal/cm3 1/2 であるような熱可塑性高分子
材料であれば特に種類は制限されなく、適用するカテー
テルに求められる性質に応じて決定すれば良く、例え
ば、スチレン−ブタジエン系のスチレン熱可塑性エラス
トマー、脂肪族系のポリオール成分を多く含むウレタン
系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン成分を分子構
造内に含むポリアミド系熱可塑性エラストマー又はポリ
エステル系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱
可塑性エラストマー等が挙げられる。
【0015】ポリオレフィンより大きい溶解度パラメー
ターを有する高分子材料と、該材料とポリオレフィンを
相溶化させる作用を有した相溶化材料とのブレンドから
成る材料は、そのブレンド材料が押出成形でチューブ状
に加工可能であることが好ましく、カテーテル用チュー
ブの外側部を構成した場合、カテーテルに抗キンク性、
形状保持性、特に形状復元性を付与するような物理特性
を有していることが好ましい。ポリオレフィンより大き
い溶解度パラメーターを有する高分子材料としては、通
常、相溶化剤とブレンドされるとエラストマー性が増
し、弾性回復性、低クリープ性が向上するため特に制限
されないが、もとからエラストマー特性に優れ、また機
械的特性に優れたポリアミドエラストマー、ポリエステ
ルエラストマー、ポリウレタンエラストマー、ポリアミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。
【0016】前記相溶化材料は、ポリオレフィンより大
きい溶解度パラメーターを有する高分子材料とポリオレ
フィンを相溶化させる作用を有した相溶化材料であれば
良く、特に限定はされないが、例としては酸変性された
スチレン系熱可塑性エラストマー(f−SEBS)、ポ
リエチレンとポリスチレンのグラフト共重合体、ポリプ
ロピレンとポリスチレンのグラフト共重合体、エチレン
−グリシジルメタクリレート共重合体とポリスチレンの
グラフト共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合体とポリ
スチレンのグラフト共重合体、ポリエチレンとポリメチ
ルメタクリレートのグラフト共重合体、ポリプロピレン
とポリメチルメタクリレートのグラフト共重合体、エチ
レン−グリシジルメタクリレート共重合体とポリメチル
メタクリレートのグラフト共重合体、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体とポリメチルメタクリレートのグラフト共重
合体、ポリエチレンとアクリルニトリル−スチレン共重
合体のグラフト共重合体、ポリプロピレンとアクリルニ
トリル−スチレン共重合体のグラフト共重合体、エチレ
ン−グリシジルメタクリレート共重合体とアクリルニト
リル−スチレン共重合体のグラフト共重合体、エチレン
酢酸ビニル共重合体とアクリルニトリル−スチレン共重
合体のグラフト共重合体、エチレン−エチルアクリレー
ト−無水マレイン酸共重合体とポリスチレンのグラフト
共重合体、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイ
ン酸共重合体とポリメチルメタクリレートのグラフト共
重合体、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン
酸共重合体とアクリルニトリル−スチレン共重合体のグ
ラフト共重合体、等が挙げられる。
【0017】以下に本発明の好ましい実施形態を示す。
本実施形態は本発明のカテーテル用チューブを体内通路
拡張用の拡張カテーテルのガイドワイヤー通過用チュー
ブに適用した例である。図1は本実施形態の拡張カテー
テルの概略図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図
1のB−B線断面図をそれぞれ示し、図4及び図5はガ
イドワイヤー通過用チューブの拡大断面図を示してい
る。本発明は図面を参照することによって更に理解され
る。
【0018】図1は拡張体が膨張した状態の本実施例の
拡張カテーテルを示す。図1において拡張カテーテル
は、外側チューブ状部材近位側(外管)1、外側チュー
ブ状部材遠位側(外管)2とその内側に配置された内側
チューブ状部材(内管)3を有しており、外管2は拡張
体近位部4で拡張体5と接続している。ここで、近位側
の外管1は、遠位側の外管2よりも内径、外径とも大き
く設定しているが、特にこの構造に限定されるものでは
ない。また、前記内管3は、拡張体5の内部を貫通し拡
張体遠位部6で拡張体5と接続している。そして、前記
内管3の円周上であって拡張体5の中央部に対応する位
置にはX線不透マーカー7が付いている。このX線不透
マーカー7は、X線不透物質、例えば金、白金、タング
ステン及びそれらの合金によって構成される。
【0019】また、前記内管3は、カテーテル近位部に
配置されたマニホールド8のワイヤーポート9とつなが
っており、実際の使用に際してはワイヤーポート9から
ガイドワイヤーを挿入してカテーテル中を貫通し、カテ
ーテル先端より先行させてカテーテルを治療目的病変部
まで導くのである。内外管間の空間はカテーテル近位部
ではマニホールドの拡張ポート10とつながっており、
該拡張ポート10から導入された拡張体5を膨張させる
液体(生理食塩水、造影液)が内外管の空間、連通性を
有する構造物を通って拡張体5内に圧力を伝達する。上
記のPTCAの実施におけるガイドワイヤー及び拡張カ
テーテルの使用方法は当業者にはよく知られている。使
用の際、カテーテルはガイドワイヤーの先導のもとに血
管中を目的病変部まで挿入される。
【0020】本発明における特徴的なカテーテル用チュ
ーブの構造は、図4、図5に示されるようにガイドワイ
ヤーを通過させるためのチューブ状部材、実施例中では
内管3の構造が、その外側部11が少なくとも一つのポ
リオレフィンと相溶性の良い成分を含むブロックコポリ
マー材料又はグラフトコポリマー材料、又は、溶解度パ
ラメーター(SP値)が7.7〜9.4(cal/cm
3 1/2 であるような熱可塑性高分子材料、又は、ポリ
オレフィンより大きい溶解度パラメーターを有する高分
子材料と、該材料とポリオレフィンを相溶化させる作用
を有した相溶化材料とのブレンドから成る材料により構
成されており、その内側部12がポリオレフィン材料に
より構成されている。外側部11と内側部12の各材料
間の界面は、図4に示されるように界面が認識できない
ものもあれば、図5に示されるように目視上比較的界面
がはっきり認識できる場合があった。これらは各材料間
の溶解度特性、チューブ成型条件、によるものであり、
外側部11を構成する材料とポリオレフィン製の内側部
12を構成する材料間の接着性向上がその手段の一つで
ある本発明の目的からは特に区別はされない。
【0021】また、前述の実施形態では、本発明のカテ
ーテルのシャフト構造として、内外二重管構造の例を示
したが、ガイドワイヤー通過用チューブと拡張体の膨
張、収縮用チューブとを並べて束ねた並軸構造のもので
も良いのである。
【0022】
【実施例】(実施例1)溶解度パラメーター(SP値)
8.2(cal/cm3 1/2 、密度(比重)0.9
3、メルトフローレート(MFR)1.0、である水添
飽和型ポリスチレン−ポリブタジエンタイプのスチレン
系熱可塑性エラストマー(SEBS)と、密度0.9
6、MFR0.7、であるポリエチレンを、共押出装置
を用いて外側部がSEBS、内側部がポリエチレンとな
るような配置でチューブ状に、計算上の肉厚比が、ほぼ
外側部:内側部=1:1になるように成形した。両材料
間の境界は図4に示されるように明確ではなかった。そ
のチューブを図1に示されるようなカテーテルの内管3
として組み立てた。この場合、本発明であるところのカ
テーテル用チューブ、即ち内管3は外側部11を構成す
る材料と内側部12を構成するポリエチレンが複合化さ
れた構造をとっているため、優れた抗キンク性、形状保
持性、形状復元性がみられた。また、内側部12はポリ
エチレンなので摺動性が良く、ガイドワイヤーの操作性
が良好な内側チューブ状部材となった。また、外側部1
1を構成する材料と内側部12を構成するポリエチレン
が複合化された構造をとっているため、組立途中、使用
時の両材料間の剥離などは全く起こらなかった。
【0023】(実施例2)溶解度パラメーター(SP
値)8.2(cal/cm3 1/2 、密度0.92、M
FR2.2、である酸変性された水添飽和型ポリスチレ
ン−ポリブタジエンタイプのスチレン系熱可塑性エラス
トマー(SEBS)と、密度0.96、MFR0.7、
であるポリエチレンを、共押出装置を用いて外側部がS
EBS、内側部がポリエチレンとなるような配置でチュ
ーブ状に、計算上の肉厚比が、ほぼ外側部:内側部=
5:1になるように成形した。両材料間の境界は図4に
示されるように明確ではなかった。そのチューブを図1
に示されるようなカテーテルの内管3として組み立て
た。この場合、本発明であるところのカテーテル用チュ
ーブ、即ち内管3は外側部11を構成する材料と内側部
12を構成するポリエチレンが完全に結合した、複合化
された構造をとっているため、優れた抗キンク性、形状
保持性、形状復元性がみられた。また、内側部12はポ
リエチレンなので摺動性が良く、ガイドワイヤーの操作
性が良好な内側チューブ状部材となった。また、外側部
11を構成する材料と内側部12を構成するポリエチレ
ンが複合化された構造をとっているため、組立途中、使
用時の両材料間の剥離などは全く起こらなかった。
【0024】(実施例3)溶解度パラメーター(SP
値)8.2(cal/cm3 1/2 、密度0.92、M
FR2.2、である酸変性された水添飽和型ポリスチレ
ン−ポリブタジエンタイプのスチレン系熱可塑性エラス
トマー(SEBS)と、密度0.96、MFR0.7、
であるポリエチレンを、共押出装置を用いて外側部がS
EBS、内側部がポリエチレンとなるような配置でチュ
ーブ状に、計算上の肉厚比が、ほぼ外側部:内側部=
5:1になるように成形した。両材料間の境界は図4に
示されるように明確ではなかった。そのチューブに線量
50kGyの電子線照射を行った後、図1に示されるよ
うなカテーテルの内管3として組み立てた。この場合、
本発明であるところのカテーテル用チューブ、即ち内管
3は外側部11を構成する材料と内側部12を構成する
ポリエチレンが複合化された構造をとっているため、優
れた抗キンク性、形状保持性、形状復元性がみられた。
また、内側部12はポリエチレンなので摺動性が良く、
ガイドワイヤーの操作性が良好な内側チューブ状部材と
なった。また、外側部11を構成する材料と内側部12
を構成するポリエチレンが複合化された構造をとってい
るため、組立途中、使用時の両材料間の剥離などは全く
起こらなかった。更に、実施例3の場合電子線照射によ
りポリエチレン部分に架橋が導入されたことにより、カ
テーテル組立行程中の加熱を経てもポリエチレン部分の
編在化が抑制され、加工性の向上が見られた場合があっ
た。
【0025】(実施例4)溶解度パラメーター(SP
値)8.2(cal/cm3 1/2 、密度0.92、M
FR2.2、である酸変性された水添飽和型ポリスチレ
ン−ポリブタジエンタイプのスチレン系熱可塑性エラス
トマー(SEBS)と固有粘度1.17、密度1.34
のポリエチレンテレフタレート樹脂をそれぞれ50重量
%配合したポリマーアロイと、密度0.96、MFR
0.7、であるポリエチレンを、共押出装置を用いて外
側部がポリマーアロイ、内側部がポリエチレンとなるよ
うな配置でチューブ状に、計算上の肉厚比が、ほぼ外側
部:内側部=1:1になるように成形した。両材料間の
境界は図4に示されるように明確ではなかった。そのチ
ューブを図1に示されるようなカテーテルの内管3とし
て組み立てた。この場合、本発明であるところのカテー
テル用チューブ、即ち内管3は外側部11を構成する材
料と内側部12を構成するポリエチレンが複合化された
構造をとっているため、優れた抗キンク性、形状保持
性、形状復元性がみられた。また、内側部12はポリエ
チレンなので摺動性が良く、ガイドワイヤーの操作性が
良好な内側チューブ状部材となった。また、外側部11
を構成する材料と内側部12を構成するポリエチレンが
複合化された構造をとっているため、組立途中、使用時
の両材料間の剥離などは全く起こらなかった。
【0026】(実施例5)溶解度パラメーター(SP
値)8.2(cal/cm3 1/2 、密度0.92、M
FR2.2、である酸変性された水添飽和型ポリスチレ
ン−ポリブタジエンタイプのスチレン系熱可塑性エラス
トマー(SEBS)と密度1.26、MFR13のポリ
エステル系熱可塑性エラストマーをそれぞれ50重量%
配合したポリマーアロイと、密度0.96、MFR0.
7、であるポリエチレンを、共押出装置を用いて外側部
がポリマーアロイ、内側部がポリエチレンとなるような
配置でチューブ状に、計算上の肉厚比が、ほぼ外側部:
内側部=1:1になるように成形した。両材料間の境界
は図5に示されるようにかなり明確であったが、両材料
は強固な溶着状態にあった。そのチューブを図1に示さ
れるようなカテーテルの内管3として組み立てた。この
場合、本発明であるところのカテーテル用チューブ、即
ち内管3は外側部11を構成する材料と内側部12を構
成するポリエチレンが完全に結合した構造をとっている
ため、優れた抗キンク性、形状保持性、形状復元性がみ
られた。また、内側部12はポリエチレンなので摺動性
が良く、ガイドワイヤーの操作性が良好な内側チューブ
状部材となった。また、外側部11を構成する材料と内
側部12を構成するポリエチレンが完全に結合した構造
であるため、組立途中、使用時の両材料間の剥離などは
全く起こらなかった。
【0027】実施例中に示すように本発明のカテーテル
用チューブ及びそれを用いたカテーテルは、外側部11
を構成する材料と内側部12を構成するポリオレフィン
が複合化された構造をとっているため、変形が加えられ
ても内側部12を構成するポリオレフィン部分の形状が
カテーテルチューブの形状回復性により保持されやす
い。つまり、ガイドワイヤー通過用チューブの形状が保
持されることから、力の伝達性が低下せず、ガイドワイ
ヤーとの摩擦抵抗が増えないことから操作性が向上し
た。また、その形状回復性により一般のカテーテルにみ
られる経時的な操作性の低下が全くなかった。
【0028】
【発明の効果】以上の内容からなる本発明によれば、ガ
イドワイヤー通過用チューブの形状保持性に優れている
ことから力の伝達性が低下せず、ガイドワイヤーとの摩
擦抵抗が増えることがない、操作性が向上した、経時的
な操作性低下がないカテーテルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す拡張カテーテルの全体概略
図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】本発明のカテーテル用チューブ、あるいはカテ
ーテルの内管を示す説明用断面図である。
【図5】同じくカテーテル用チューブ、あるいはカテー
テルの内管を示す説明用断面図である。
【符号の説明】
1 外側チューブ状部材近位側(外管) 2 外側チューブ状部材遠位側(外管) 3 内側チューブ状部材(内管) 4 拡張体近位部 5 拡張体 6 拡張体遠位部 7 X線不透マーカー 8 マニホールド 9 ワイヤーポート 10 拡張ポート 11 外側部 12 内側部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管の外側部をポリオレフィンと相溶性の
    良い高分子材料により構成し、内側部をポリオレフィン
    材料により構成したことを特徴とするカテーテル用チュ
    ーブ。
  2. 【請求項2】 管の外側部を構成する前記高分子材料
    が、その成分の少なくとも1つがポリオレフィンと相溶
    性の良い成分から成るブロックコポリマー又はグラフト
    コポリマーである請求項1記載のカテーテル用チュー
    ブ。
  3. 【請求項3】 管の外側部を構成する前記高分子材料
    が、ポリオレフィンより大きい溶解度パラメーターを有
    する高分子材料と、該材料のポリオレフィン相溶性を高
    める作用を有する相溶化材料とのブレンドから成る請求
    項1記載のカテーテル用チューブ。
  4. 【請求項4】 前記ブロックコポリマー又はグラフトコ
    ポリマーの溶解度パラメーターが、7.7〜9.4(c
    al/cm3 1/2 である請求項2記載のカテーテル用
    チューブ。
  5. 【請求項5】 前記ブロックコポリマーがスチレン系熱
    可塑性エラストマーである請求項2記載のカテーテル用
    チューブ。
  6. 【請求項6】 前記相溶化材料が、官能基付与型スチレ
    ン系熱可塑性エラストマーである請求項3記載のカテー
    テル用チューブ。
  7. 【請求項7】 前記ポリオレフィンより大きい溶解度パ
    ラメーターを有する高分子材料が、ポリアミドエラスト
    マー、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエラス
    トマー、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂の中から選
    択される少なくとも1成分であり、前記相溶化材料がス
    チレン系熱可塑性エラストマーである請求項3記載のカ
    テーテル用チューブ。
  8. 【請求項8】 放射線照射によってポリオレフィン部分
    に架橋を導入したことを特徴とする請求項1〜7何れか
    に記載のカテーテル用チューブ。
  9. 【請求項9】 前記請求項1〜8何れかに記載のカテー
    テル用チューブを用いて構成したことを特徴とするカテ
    ーテル。
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