JPH0951953A - ダイレーターおよびイントロデューサー - Google Patents

ダイレーターおよびイントロデューサー

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JPH0951953A
JPH0951953A JP7205766A JP20576695A JPH0951953A JP H0951953 A JPH0951953 A JP H0951953A JP 7205766 A JP7205766 A JP 7205766A JP 20576695 A JP20576695 A JP 20576695A JP H0951953 A JPH0951953 A JP H0951953A
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JP
Japan
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joint surface
dilator
tip
shaft portion
peripheral surface
Prior art date
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Application number
JP7205766A
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English (en)
Inventor
Maki Sekino
真樹 関野
Toshihiko Osada
敏彦 長田
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】柔軟な先端部を有するダイレーターにおいて、
物性のばらつきを抑えることができ、チューブ表面が滑
らかであり外観のばらつきの少ないダイレーターを提供
する。 【解決手段】シースの内腔に挿入して用いられるダイレ
ーター1’において、シャフト部2と中間部3と先端部
4の各々の接合面21、31、32、41をテーパー状
に形成する。中間部3はシャフト部2よりも、先端部4
は中間部3よりも柔軟に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は心臓、血管、消化
管、腹腔等の身体腔内に挿入して用いるカテーテルチュ
ーブ、特に先端湾曲機能を有するカテーテルチューブを
使用する際に用いるダイレーターおよびイントロデュー
サーに関する。
【0002】
【従来の技術】シースは体内臓器や管腔内にカテーテル
を挿入する際に、体表面から身体腔内までのカテーテル
進入路を確保するために用いられる器具であり、熱可塑
性樹脂などを管状に成形したシースチューブと、基部側
のハウジングと、該ハウジングに組み込まれ、体液の逆
流を防止する逆止弁よりなる。ダイレーターはシースの
内腔にセットして用い、挿入時にシースの挿入を可能に
すると共に、挿入時にシース内腔が潰れるのを防ぐため
の管状の器具であり、その内腔にはガイドワイヤーを挿
通して用いることができる。ダイレーターシャフトはシ
ースチューブより肉厚に構成されており、その挿入抵抗
を減少させるために先端部はテーパー状に細径化され、
シース内に隙間なくセットできる外径となっている。一
般にイントロデューサーはそのシース管状部にダイレー
ターをセットした形で、体表面の穿刺孔などからガイド
ワイヤーに沿わせて体内に挿入し、目的部位に到達後ダ
イレーターを抜去することでカテーテル用の進入路を作
ることができる。
【0003】このようなダイレーターは、全長に渡って
同一の材料で形成され、イントロデューサーを体表面に
刺入し易い点から、比較的硬質となっている。このた
め、イントロデューサーの挿入時に、術者の押し込み操
作でダイレーターの先端部が臓器および体内管腔の壁を
損傷したり、ときには穿孔させてしまう等の虞れがあっ
た。これに対して、本出願人は、ダイレーターの先端部
をダイレータのシャフト部よりも柔軟に形成したイント
ロデューサーを発明し出願した(特願平6−21679
9号)。
【0004】しかしながら、上記出願のダイレーターに
おいては、シャフト部の先端のみをテーパー状に加工し
た後、適当な長さに切断した先端部とともに型内で加熱
加工することにより接続していた。従って、先端部は溶
融してから型内を流動して、目的とする形状に変形され
ることとなり、先端部とシャフト部との境界が乱れやす
く、物性のばらつきや外観不良等が起きやすかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の問題点に鑑みてなされたものであって、境界が乱れ
難いため物性のばらつきが少なく、外観のばらつきも少
なく、さらに、加工の時間が短く、チューブ表面が滑ら
かであるダイレーターを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記(1)
ないし(9)の本発明により達成される。
【0007】(1) シースの内腔に挿入して用いられ
るダイレーターであって、シャフト部と、該シャフト部
の先端側に接続された先端部とを有し、前記シャフト部
と前記先端部とは別々に形成され、前記シャフト部は先
端側に第1の接合面を有し、かつ、前記先端部は基端側
に前記第1の接合面と接合される第2の接合面を有して
おり、前記第1の接合面は、前記シャフト部の内周面側
から外周面側に向かって傾斜し、前記第2の接合面は前
記先端部の内周面側から外周面側に向かって傾斜してい
ることを特徴とするダイレーター。
【0008】(2) 前記第1の接合面は前記シャフト
部の外周面側に形成され、先端に向かって先細りの形状
をなし、前記第2の接合面は前記シャフト部の内周面側
に形成され、先端に向かって先細りの形状をなしている
請求項1に記載のダイレーター。
【0009】(3) 前記第1の接合面および前記第2
の接合面は、それぞれテーパー形状をなしている請求項
1又は2に記載のダイレーター。
【0010】(4) 前記先端部は、前記シャフト部よ
りも柔軟な材料で構成されていることを特徴とする請求
項1ないし3のいずれかに記載のダイレーター。
【0011】(5) シースの内腔に挿入して用いられ
るダイレーターであって、シャフト部と、該シャフト部
の先端側に接続された中間部と、該中間部の先端側に接
続された先端部とを有し、前記シャフト部と前記中間部
と前記先端部とは別々に形成され、前記シャフト部は、
その先端側に第1の接合面を有し、前記中間部は、その
基端側に形成され前記第1の接合面と接合される第2の
接合面と、先端側に形成された第3の接合面を有し、前
記先端部は、その基端側に前記第3の接合面と接合され
る第4の接合面を有しており、前記第1の接合面は前記
シャフト部の内周面側から外周面側に向かって傾斜し、
前記第2の接合面は前記中間部の内周面側から外周面側
に向かって傾斜し、前記第3の接合面は前記中間部の内
周面側から外周面側に向かって傾斜し、前記第4の接合
面は前記先端部の内周面側から外周面側に向かって傾斜
していることを特徴とするダイレーター。
【0012】(6) 前記第1の接合面および前記第3
の接合面は、それぞれ前記シャフト部の外周面側に形成
され、先端に向かって先細りの形状をなし、前記第2の
接合面および前記第4の接合面は、それぞれ前記シャフ
ト部の内周面側に形成され、先端に向かって先細りの形
状をなしている請求項5に記載のダイレーター。
【0013】(7) 前記第1の接合面、前記第2の接
合面、前記第3の接合面および前記第2の接合面は、そ
れぞれテーパー形状をなしている請求項5又は6に記載
のダイレーター。
【0014】(8) 前記中間部は、前記シャフト部よ
りも柔軟な材料で構成され、前記先端部は前記中間部よ
りも柔軟な材料で構成されていることを特徴とする請求
項5ないし7のいずれかに記載のダイレーター。
【0015】(9) 内腔を有するシースと、該内腔に
挿入して用いられる請求項1ないし8のいずれかに記載
のダイレーターとを有しているイントロデューサー。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施例に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明のダイレーターの第1の実
施例を示す全体側面図、図2は、図1に示すダイレータ
ーを形成するシャフト部の接続前の縦断面図、図3は、
図1に示すダイレーターを形成する先端部の接続前の縦
断面図、図4は、図1に示すダイレーターの部分縦断面
図、図5および図6は、図1ないし図4に示すダイレー
ターの変形例、図7は、図1に示すダイレーターを挿入
して用いられるシースの全体側面図、図8は、図5に示
すシースの基端側の縦断面図、図9は、図5に示すシー
スおよび図1に示すダイレーターを組み合わせたイント
ロデューサーの構成図である。なお、以下、図1ないし
図9における左側を「基端」側、右側を「先端」側とす
る。
【0018】これらの図面に示すように、本発明のダイ
レーター1は、シースの内腔に挿入して用いられるダイ
レーターであって、シャフト部2と、シャフト部2の先
端側に接続された先端部4とを有し、シャフト部2と先
端部4とは別々に形成され、シャフト部2は先端側に第
1の接合面21を有し、かつ、先端部4は基端側に第1
の接合面21と接合される第2の接合面41を有してお
り、第1の接合面21はシャフト部41の内周面側から
外周面側に向かって傾斜し、第2の接合面41は先端部
4の外周面側から内周面側に向かって傾斜していること
を特徴とするものである。
【0019】図1に示すように、ダイレーター1は、シ
ャフト部2と、このシャフト部2の先端側に接続された
先端部4とを有している。先端部4の外周面は、体内へ
の挿入を容易に行えるように、先端に向かって徐々に細
径化し、テーパー状を成している。
【0020】図2および図3に示すように、シャフト2
および先端部4は、それぞれ別々に形成され、熱加工に
よる融着固定により確実に接続されるものである。さら
に、所定形状を有する型内で先端部4を熱加工すること
により、図4に示すように、先端部4がテーパー状に成
形される。
【0021】図示の例において、先端部4は、シャフト
部2よりも柔軟に形成されている。このように構成する
ことにより、ダイレーター1を体内に挿入した際に、体
内管腔壁の損傷を起こし難くなる。
【0022】シャフト部2の構成材料としては、例えば
ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン等のウレタン系樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体等のオレフィン系樹脂、ポリアミド、テフ
ロン(登録商標)等のフッ素系樹脂、エチレン−酢酸ビ
ニル系共重合体、等の各種合成樹脂材料が挙げられる。
また、熱加工できる点から、熱可塑性材料が好ましい。
【0023】また、先端部4の構成材料としては、例え
ばポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン等のウレタン系
樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体等のオレフィン系樹脂、ポリアミド、テ
フロン(登録商標)等のフッ素系樹脂、エチレン−酢酸
ビニル系共重合体、等の各種合成樹脂材料、シリコーン
ゴム、ラテックスゴム等の各種ゴム材料、ポリイレフィ
ン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリ
アミド系エラストマー等の各種エラストマー、或いはこ
れらの材料に改質材等を配合して柔軟としたものが挙げ
られる。また、熱加工できる点から、熱可塑性材料が好
ましい。
【0024】例えば、先端部4を上記オレフィン系樹脂
により構成した場合には、改質材としては、エチレン−
α−オレフィン共重合体や各種可塑剤が好ましい。ま
た、この改質材の配合は、元の材料を100重量部とし
たとき、100〜600重量部程度とすることが好まし
い。
【0025】図2に示すように、シャフト部2の先端側
の外周面側には、シャフト部2の内周面側へ向かって傾
斜し、シャフト部2の先端に向かって先細りの形状を成
す接合面21が形成されている。
【0026】また、図3に示すように、先端部4の基端
側の内周面側には、先端部4の外周面側へ向かって傾斜
し、先端部4の先端へ向かって先細りの形状を成す接合
面41が形成されている。この接合面41と、シャフト
部2の接合面21とが接合されて、シャフト部2と先端
部4とが接続される。
【0027】接合面21の先端と基端とを結ぶ線分の傾
斜角度αと、接合面41の先端と基端とを結ぶ線分の傾
斜角度βは、ほぼ一致している。このため、シャフト部
2と先端部4とを組み合わせ、熱をかけて融着固定する
際に、二つの接合面21、41において材料の移動(流
動)が少なく、両者の境界線が乱れにくい。したがっ
て、得られるダイレーターの物性のばらつきや、外観の
ばらつきを少なくでき、品質の安定性に優れたダイレー
ターの製造が可能となる。また、材料の移動(流動)が
少ないため、加工時間を短くすることができ、加工後の
シャフト部2および先端部4の表面を滑らかにすること
ができる。
【0028】また、これらの接合面21、41が傾斜し
ていることにより、シャフト部2と先端部4との接合面
積が大きくなり、接合強度を増大できる。さらに、シャ
フト部2と先端部4との境界部分において、ダイレータ
ー1の物性が徐々に変化することとなり、急激な物性の
変化に起因するキンクの発生を防止できる。
【0029】また、接合面21および接合面41は、図
示のように徐々に径が変化するテーパー形状を成してい
ることが好ましい。これにより、シャフト部2と先端部
4とを容易に組み合わせることができ、接合面21、4
1が確実に密着し極めて簡単に接合を行うことができ
る。また、シャフト部2と先端部4との境界部分におい
て、ダイレーター1の物性が連続的に変化することとな
り、急激な物性の変化に起因するキンクの発生を有効に
防止できる。
【0030】なお、接合面21および接合面41の形状
は、それぞれ、テーパー状に傾斜するものに限定され
ず、例えば、図5(a)に示すように、部分的に径が一
定に形成されたものや、図5(b)に示すように、先端
に向かって傾斜角度が段階的に変化するもの、あるい
は、図5(c)に示すように、円弧状若しくは放物線状
に傾斜するものであってもよい。また、接合面21およ
び接合面41の形状は、シャフト部2および先端部4の
接合前において、完全に一致したものに限定されず、接
合が可能であれば若干異なっていてもよい。
【0031】また、図6に示すように、シャフト部2の
接合面21が、シャフト部2の内周面側に形成され、先
端部4の接合面41が、先端部4の外周面側に形成され
ていてもよい。この図における接合面21は、ダイレー
ター1の先端に向かって先太りの形状(基端に向かって
先細りの形状)を成しており、一方、接合面41も、ダ
イレーター1の先端に向かって先太りの形状(基端に向
かって先細りの形状)を成している。すなわち、接合面
21、41の傾斜の方向が、図1ないし図4に示す例と
反対となっている。このようにしても、接合面21の傾
斜角度αおよび接合面41の傾斜角度βをほぼ一致させ
ることにより、図1ないし図4に示す例と同様に、二つ
の接合面21、41において材料の移動(流動)が少な
く、両者の境界線が乱れにくい。したがって、得られる
ダイレーターの物性のばらつきや、外観のばらつきが少
なくなり、品質の安定性に優れたダイレーターの製造が
可能となる。また、材料の移動(流動)が少ないため、
加工時間を短くすることができ、加工後のシャフト部2
および先端部4の表面が滑らかになる。
【0032】ダイレーター1は、内腔6を有しており、
この内腔6にはガイドワイヤーなどを挿入することがで
きる。具体的には、まずガイドワイヤーを身体腔内に挿
入し、そのガイドワイヤーに沿わせてダイレーター1を
身体腔内へと進めることができる。
【0033】また、ダイレーター1の基端側には、ダイ
レーターハウジング5がシャフト部2の基端に接続して
設けられている。このダイレーターハウジング5は、内
腔11と連通する開口部を有しており、この開口部を介
してガイドワイヤーなどを内腔11に挿入することがで
きる。
【0034】図7に示すように、シース8は、シースチ
ューブ81とシースハウジング82により構成されてお
り、シースチューブ81とシースハウジング82は接着
剤による接着固定、または溶剤による接着固定により接
続されている。図8に示すように、シースハウジング8
2内には、流体の逆流を防止する逆止弁83が設けら
れ、また逆止弁83よりもシースチューブ81側には、
液体注入用チューブ84が接合部85に接合され、その
先にはルアーテーパー付き活栓86が取り付けられてい
る。
【0035】このようなシースチューブ81を構成する
材料としては、柔軟な材料、例えばポリ塩化ビニル系樹
脂、ポリウレタン等のウレタン系樹脂、ポリエチレン等
のオレフィン系樹脂、ポリアミド、テフロン(登録商
標)、エチレン−酢酸ビニル系共重合体等の各種合成樹
脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等のゴム材料、各
種エラストマー、あるいはこれらの材料に改質剤等を配
合して柔軟とした材料の中から選択することが好まし
い。
【0036】図9(A)は、シース8にダイレーター1
を挿入する前の状態を示す構成図、図9(B)は、シー
ス8にダイレーター1を挿入した状態を示す本発明のイ
ントロデューサー9の構成図である。ダイレーター1
は、シースハウジング82の開口部よりシースチューブ
81内に挿入でき、シースハウジング82とダイレータ
ーハウジング5で、嵌め合いにより組み合わせることが
できる。この状態で、本発明のイントロデューサー9は
身体腔内に挿入されるが、ダイレーター1の先端部4は
シースチューブ2の先端より完全に露出しており、挿入
時の抵抗を低減させるために、シャフト部2はシースチ
ューブ81の内腔に隙間無くセットされ、かつ、シース
チューブ81の先端はテーパー状に加工されている。身
体腔内への挿入時には、ガイドワイヤーに沿わせるなど
によりダイレーター1が目的部位まで到達するが、この
時シース8がその外径よりも細い管腔路を通過する必要
がある場合でも、テーパー状をなすダイレーター先端部
4およびダイレーターシャフト部2により、管腔路の径
を押し広げながら進ませることが可能である。体内管腔
路の形状によっては、ダイレーター1の先端が管腔壁と
接触しながら進む場合があるが、ダイレーター1の先端
部4が柔軟であるために、体内管腔路の損傷を起こし難
い。
【0037】目的部位に到達した後は、ダイレーター1
を体腔内から抜去し、シースハウジング82より例えば
湾曲機能付きカテーテルや内視鏡等を挿入し、体内病変
部の診断および治療を行う。
【0038】また、シースハウジング82に接続した液
体注入用チューブ84およびルアーテーパー付き活栓8
6により、液体の注入が可能である。液体としては、X
線造影剤、生理食塩水、薬液等が挙げられる。注入され
たこれらの液体はシースチューブ81の内腔と、この内
腔に挿入されたカテーテル等との隙間よりシースチュー
ブ81の先端の体内病変部付近に放出される。
【0039】図10は、本発明のダイレーターの第2の
実施例を示す全体側面図、図11は、図10に示すダイ
レーターを形成するシャフト部の接続前の縦断面図、図
12は、図10に示すダイレーターを形成する中間部の
接続前の縦断面図、図13は、図10に示すダイレータ
ーを形成する先端部の接続前の縦断面図、図14は、図
10に示すダイレーターの部分縦断面図、図15は、図
10ないし図14に示すダイレーターの変形例を示す図
面である。なお、本実施例において、前述した第1の実
施例と同様の構成については、同一の符号を付して説明
は省略する。
【0040】これらの図面に示すように、本発明のダイ
レーター1’は、シースの内腔に挿入して用いられるダ
イレーターであって、シャフト部2と、シャフト部2の
先端側に接続された中間部3と、中間部3の先端側に接
続された先端部4とを有し、シャフト部2と中間部3と
先端部4とは別々に形成され、シャフト部2は、その先
端側に第1の接合面21を有し、中間部3は、その基端
側に形成され第1の接合面21と接合される第2の接合
面31と、先端側に形成された第3の接合面32を有
し、先端部4は、その基端側に第3の接合面32と接合
される第4の接合面41を有しており、第1の接合面2
1はシャフト部2の内周面側から外周面側に向かって傾
斜し、第2の接合面31は中間部3の外周面側から内周
面側に向かって傾斜し、第3の接合面32は中間部3の
内周面側から外周面側に向かって傾斜し、第4の接合面
41は先端部4の外周面側から内周面側に向かって傾斜
していることを特徴とするものである。
【0041】図10に示すように、ダイレーター1’
は、シャフト部2と、このシャフト部2の先端側に接続
された中間部3と、中間部3の先端側に接続された先端
部4とを有している。この中間部3と先端部4の外周面
は、体内への挿入を容易に行えるように、先端方向に向
かって徐々に細径化し、テーパー状を成している。
【0042】図11、図12および図13に示すよう
に、シャフト部2、中間部3および先端部4は、それぞ
れ別々に形成され、熱加工による融着固定により確実に
接続されるものである。さらに、所定形状を有する型内
で中間部3および先端部4を熱加工することにより、図
14に示すように、中間部3および先端部4がテーパー
状に成形される。
【0043】図示の例において、中間部3は、シャフト
部2よりも柔軟に形成されている。また、先端部4は、
中間部3よりも柔軟に形成されている。このように構成
することにより、ダイレーター1’を体内に挿入した際
に、体内管腔壁の損傷を起こし難くなる。また、中間部
3が存在するため、図1ないし図4に示す実施例と比較
して、ダイレーター1’が先端に向かって徐々に柔軟と
なり、剛性の急激な変化に起因するキンクの発生が防止
される。
【0044】シャフト部2および先端部4の構成材料と
しては、前述した実施例と同様のものを用いることがで
きる。
【0045】また、中間部3の構成材料としては、例え
ばポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン等のウレタン系
樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体等のオレフィン系樹脂、ポリアミド、テ
フロン(登録商標)等のフッ素系樹脂、エチレン−酢酸
ビニル系共重合体、等の各種合成樹脂材料、シリコーン
ゴム、ラテックスゴム等の各種ゴム材料、ポリオレフィ
ン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリ
アミド系エラストマー等の各種エラストマー、或いはこ
れらの材料に改質材等を配合して柔軟としたが挙げられ
る。また、熱加工できる点から、熱可塑性材料が好まし
い。
【0046】例えば、中間部3を上記オレフィン系樹脂
により構成した場合には、改質材としては、エチレン−
α−オレフィン共重合体や各種可塑剤が好ましい。ま
た、この改質材の配合は、元の材料を100重量部とし
たとき、100〜600重量部程度とすることが好まし
い。
【0047】図11に示すように、シャフト部2の先端
側の外周面側には、シャフト部2の内周面側へ向かって
傾斜し、シャフト部2の先端に向かって先細りの形状を
成す接合面21が形成されている。
【0048】また、図12に示すように、中間部3の基
端側の内周面側には、中間部3の外周面側へ向かって傾
斜し、中間部3の先端へ向かって先細りの形状を成す接
合面31が形成されている。この接合面31と、シャフ
ト部2の接合面21とが接合されて、シャフト部2と中
間部3とが接続される。
【0049】また、中間部3の先端側の外周面側には、
中間部3の内周面側へ向かって傾斜し、中間部3の先端
へ向かって先細りの形状を成す接合面32が形成されて
いる。
【0050】図13に示すように、先端部4の内周面側
には、先端部4の外周面側へ向かって傾斜し、先端部4
の先端へ向かって先細りの形状を成す接合面41が形成
されている。この接合面41と、中間部3の接合面32
とが接合されて、シャフト部2と中間部3とが接続され
る。
【0051】接合面21の先端と基端とを結ぶ線分の傾
斜角度αと、接合面31の先端と基端とを結ぶ線分の傾
斜角度βは、ほぼ一致している。また、接合面32の先
端と基端とを結ぶ線分の傾斜角度γと、接合面41の先
端と基端とを結ぶ線分の傾斜角度δもほぼ一致してい
る。このため、シャフト部2、中間部3および先端部4
とを組み合わせ、熱をかけて融着固定する際に、接合面
21、31および接合面32、41において材料の移動
(流動)が少なく、両者の境界線が乱れにくい。したが
って、得られるダイレーターの物性のばらつきや、外観
のばらつきを少なくでき、品質の安定性に優れたダイレ
ーターの製造が可能となる。また、材料の移動(流動)
が少ないため、加工時間を短くすることができ、加工後
のシャフト部2、中間部3および先端部4の表面を滑ら
かにすることができる。
【0052】また、これらの接合面21、31および接
合面32、41が傾斜していることにより、シャフト部
2と中間部3、および中間部3と先端部4との接合面積
が大きくなり、接合強度を増大できる。さらに、シャフ
ト部2と中間部3、中間部3と先端部4との境界部分に
おいて、ダイレーター1の物性が徐々に変化することと
なり、急激な物性の変化に起因するキンクの発生を防止
できる。
【0053】また、接合面21、接合面31、接合面3
2および接合面41は、図示のように徐々に径が変化す
るテーパー状を成していることが好ましい。これによ
り、シャフト部2と中間部3、中間部3と先端部4とを
容易に組み合わせることができ、接合面21と接合面3
1、接合面32と接合面41とが確実に密着し、極めて
簡単に接合を行うことができる。また、シャフト部2と
中間部3、中間部3と先端部4との境界部分において、
ダイレーター1の物性が連続的に変化することとなり、
急激な物性の変化に起因するキンクの発生を有効に防止
できる。
【0054】なお、接合面21、接合面31、接合面3
2および接合面41は、それぞれ、テーパー状に傾斜す
るものに限定されず、例えば、前述した図5(a)ない
し図5(c)に示す形状と同様の形状であってもよい。
【0055】また、図15に示すように、接合面21
が、シャフト部2の内周面側に形成され、接合面31
が、中間部3の外周面側に形成され、接合面32が、中
間部3の内周面側に形成され、接合面41が、先端部4
の外周面側に形成されていてもよい。この図における接
合面21および接合面32は、それぞれダイレーター1
の先端に向かって先太りの形状(基端に向かって先細り
の形状)を成しており、一方、接合面31および接合面
41も、ダイレーター1の先端に向かって先太りの形状
(基端に向かって先細りの形状)を成している。すなわ
ち、接合面21、31、32、41の傾斜の方向が、図
10ないし図13に示す例と反対となっている。このよ
うにしても、接合面21の傾斜角度αと接合面31の傾
斜角度βをほぼ一致させ、かつ、接合面32の傾斜角度
γと接合面41の傾斜角度δをほぼ一致させることによ
り、図1ないし図4に示す例と同様に、接合面21、3
1および接合面32、41において材料の移動(流動)
が少なく、両者の境界線が乱れにくい。したがって、得
られるダイレーターの物性のばらつきや、外観のばらつ
きが少なくなり、品質の安定性に優れたダイレーターの
製造が可能となる。また、材料の移動(流動)が少ない
ため、加工時間を短くすることができ、加工後のシャフ
ト部2、中間部3および先端部4の表面が滑らかにな
る。
【0056】なお、図15に示す変形例では、接合面2
1、31、32、41の傾斜方向を全て図14に示す例
と反対としているが、接合面21、31を図15に示す
ようにし、接合面32、41を図14に示すようにして
もよく、あるいは、その反対としてもよい。
【0057】上記した構成においては、シャフト部、中
間部および先端部をそれぞれ単一の部材で構成したが、
本発明はこれに限定されず、これらのうち少なくともい
ずれかが二以上の部材を接合等により一体化したもので
あってもよい。例えば、先端部および中間部の少なくと
もいずれかにおいて、複数の柔軟性の異なる部材を用
い、先端側を柔軟性の高い部材で形成し、基端側を剛性
の高い部材で形成することにより、ダイレーターの剛性
を先端に向かってより連続的に変化させることができ
る。
【0058】
【実施例】以下、本発明を具体的実施例に基づきさらに
詳細に説明する。
【0059】(実施例1)図1から図4に示す構造のダ
イレーターを製造した。
【0060】このダイレーターの諸条件は次の通りであ
る。
【0061】<シャフト部> 形状:図2に示す通り 材質:ポリエチレン(硫酸バリウム配合) 外径:φ3.15mm 内径:φ1.0mm 全長:380mm 接合面21の長さ(シャフト部長手方向の長さ):8m
m 接合面21の傾斜角度α:8° <先端部> 形状:図3に示す通り 材質:ポリエチレン(硫酸バリウム配合)100重量部
+柔軟改質剤(エチレン−α−オレフィン共重合体)1
50重量部 外径:φ3.15mm 内径:φ1.0mm 全長:10mm 接合面41の長さ(先端部長手方向の長さ):8mm 接合面41の傾斜角度β:8° 押出成形したチューブを所定の長さに切断し、その内腔
に芯金を挿入して、所定の形状の金型に入れて熱成形
し、このチューブの先端部をテーパー加工して、接合面
21を有する図2に示す形状のシャフト部2を得た。
【0062】一方、シャフト部2と同じ材料に、柔軟改
質剤を一定比率で混ぜて押出成形したチューブを用意し
チューブを所定の長さに切断し、その内腔に芯金を挿入
して、所定の形状の金型に入れて熱成形し、このチュー
ブの基端部をテーパー加工して、接合面41を有する図
2に示す形状の先端部4を得た。
【0063】これらのシャフト部2および先端部4の内
腔に芯金を挿入し、シャフト部2及び先端部4を所定の
形状の金型に入れて、これらを熱融着すると共に、先端
部4の外周面をテーパー加工した。
【0064】得られたダイレーターは、外観が良く、シ
ャフト部2と先端部4の表面はいずれも滑らかに形成さ
れていた。また、シャフト部2と先端部4の接続の際の
加工時間は短く、短時間で簡単にダイレーターを製造す
ることができた。
【0065】また、上記と同様にして、ダイレーターを
複数個製造したところ、ダイレーター間の物性のばらつ
きは少なく、再現性良くダイレーターを製造することが
できた。
【0066】(実施例2)図7および図8に示すシース
を製造し、実施例1のダイレーターと組み合わせて、図
9に示す構造のイントロデューサーを製造した。このイ
ントロデューサーの諸条件は次の通りである。
【0067】<ダイレーター>実施例1に同じ。
【0068】<シースチューブ> 材質:ポリ塩化ビニル(タングステン配合) 外径:φ3.5mm 内径:φ3.0mm 全長:350mm <シースハウジング> 形状:図8に示す通り 材質:ポリカーボネート <逆流防止弁> 材質:シリコーンゴム 厚さ:1.5mm シースハウジングには、ルアーテーパー受け口を持つ活
栓を接続したチューブを装着し、これをシリンジに接続
して、生理食塩水を供給可能とした。
【0069】これにより、内径10mmの透明樹脂製チ
ューブよりなる屈曲管(最大曲げ半径:約50mm)内
に実施例2のシースおよびダイレーターを、屈曲管末端
付近の壁に開けた小孔より挿入した(挿入長さ:約30
0mm)。この挿入操作において、シースおよびダイレ
ーターは、屈曲管壁の小孔を押し広げて容易に管内に挿
入でき、さらに管の屈曲部も極めて円滑に通り抜けるこ
とができた。
【0070】(実施例3)図10から図13に示す構造
のダイレーターを製作した。
【0071】このダイレーターの諸条件は次の通りであ
る。
【0072】<シャフト部> 形状:図11に示す通り 材質:ポリエチレン(硫酸バリウム配合) 外径:φ3.15mm 内径:φ1.0mm 全長:380mm 接合面21の長さ(シャフト部長手方向の長さ):8m
m 接合面21の傾斜角度α:8° <中間部> 形状:図12に示す通り 材質:ポリエチレン(硫酸バリウム配合)100重量部
+柔軟改質剤(エチレン−α−オレフィン共重合体)1
50重量部 外径:φ3.15mm 内径:φ1.0mm 全長:9.0mm 接合面31の長さ(中間部長手方向の長さ):8mm 接合面31の傾斜角度β:8° 接合面32の長さ(中間部長手方向の長さ):1mm 接合面32の傾斜角度γ:47° <先端部> 形状:図13に示す通り 材質:ポリエチレン(硫酸バリウム配合)100重量部
+柔軟改質剤(エチレン−α−オレフィン共重合体)4
00重量部 外径:φ3.15mm 内径:φ1.0mm 全長:2.0mm 接合面41の長さ(先端部長手方向の長さ):1mm 接合面41の傾斜角度δ:47° 押出成形したチューブを所定の長さに切断し、その内腔
に芯金を挿入して、所定の形状の金型に入れて熱成形
し、このチューブの先端部をテーパー加工して、接合面
21を有する図11に示す形状のシャフト部2を得た。
【0073】一方、シャフト部2と同じ材料に、柔軟改
質剤を一定比率で混ぜて押出成形したチューブを用意し
チューブを所定の長さに切断し、その内腔に芯金を挿入
して、所定の形状の金型に入れて熱成形し、このチュー
ブの先端部および基端部をそれぞれテーパー加工して、
接合面31、32を有する図12に示す形状の中間部3
を得た。
【0074】さらに、シャフト部2と同じ材料に、柔軟
改質剤を一定比率で混ぜて押出成形したチューブを用意
しチューブを所定の長さに切断し、その内腔に芯金を挿
入して、所定の形状の金型に入れて熱成形し、このチュ
ーブの基端部をテーパー加工して、接合面41を有する
図13に示す形状の先端部4を得た。
【0075】これらのシャフト部2、中間部3および先
端部4の内腔に芯金を挿入し、シャフト部2、中間部3
及び先端部4を所定の形状の金型に入れて、これらを熱
融着すると共に、中間部3および先端部4の外周面をテ
ーパー加工した。
【0076】得られたダイレーターは、外観が良く、シ
ャフト部2、中間部3および先端部4の表面はいずれも
滑らかに形成されていた。また、シャフト部2と中間部
3、中間部3と先端部4の接続の際の加工時間は短く、
短時間で簡単にダイレーターを製造することができた。
【0077】また、上記と同様にして、ダイレーターを
複数個製造したところ、ダイレーター間の物性のばらつ
きは少なく、再現性良くダイレーターを製造することが
できた。
【0078】(実施例4)実施例3のダイレーターと、
実施例2で製造したシースとを組み合わせて、図9に示
す構造のイントロデューサーを製造した。
【0079】このイントロデューサーについて、実施例
2と同様の操作を行ったところ、実施例2と同様の評価
が得られた。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のダイレー
ターは、シースの内腔に挿入して用いられるダイレータ
ーであって、シャフト部と、該シャフト部の先端側に接
続された先端部とを有し、前記シャフト部と前記先端部
とは別々に形成され、前記シャフト部は先端側に第1の
接合面を有し、かつ、前記先端部は基端側に前記第1の
接合面と接合される第2の接合面を有しており、前記第
1の接合面は前記シャフト部の内周面側から外周面側に
向かって傾斜し、前記第2の接合面は前記先端部の外周
面側から内周面側に向かって傾斜していることを特徴と
するため、外観のばらつきが少なく、物性のばらつきも
少なく、また、加工時間が短く、先端部の表面が滑らか
なダイレーターを得ることができる。さらに、シャフト
部と先端部との接合強度が大きく、かつ、シャフト部と
先端部との境界部分における耐キンク性に優れたダイレ
ーターを得ることができる。
【0081】また、前記第1の接合面および前記第2の
接合面がそれぞれテーパー形状をなしている場合には、
シャフト部と先端部とを容易に組み合わせることがで
き、極めて簡単に接合を行うことができ、また、シャフ
ト部と先端部との境界部分におけるキンクの発生を有効
に防止できる。
【0082】さらに、前記先端部が、前記シャフト部よ
りも柔軟な材料で構成されている場合には、ダイレータ
ーを体内に挿入した際に、体内管腔壁の損傷を起こし難
い。
【0083】また、本発明のダイレーターは、シースの
内腔に挿入して用いられるダイレーターであって、シャ
フト部と、該シャフト部の先端側に接続された中間部
と、該中間部の先端側に接続された先端部とを有し、前
記シャフト部と前記中間部と前記先端部とは別々に形成
され、前記シャフト部は、その先端側に第1の接合面を
有し、前記中間部は、その基端側に形成され前記第1の
接合面と接合される第2の接合面と、先端側に形成され
た第3の接合面を有し、前記先端部は、その基端側に前
記第3の接合面と接合される第4の接合面を有してお
り、前記第1の接合面は前記シャフト部の内周面側から
外周面側に向かって傾斜し、前記第2の接合面は前記中
間部の外周面側から内周面側に向かって傾斜し、前記第
3の接合面は前記中間部の内周面側から外周面側に向か
って傾斜し、前記第4の接合面は前記先端部の外周面側
から内周面側に向かって傾斜していることを特徴とする
ため、外観のばらつきが少なく、物性のばらつきも少な
く、さらに、加工時間が短く、先端部の表面が滑らかな
ダイレーターを得ることができる。さらに、シャフト部
と先端部との接合強度が大きく、かつ、シャフト部と先
端部との境界部分における耐キンク性に優れたダイレー
ターを得ることができる。
【0084】また、前記第1の接合面、前記第2の接合
面、前記第3の接合面および前記第2の接合面が、それ
ぞれテーパー形状をなしている場合には、シャフト部と
中間部、中間部と先端部とを容易に組み合わせることが
でき、極めて簡単に接合を行うことができ、また、シャ
フト部と中間部、中間部と先端部との境界部分における
キンクの発生を有効に防止できる。
【0085】さらに、前記中間部が、前記シャフト部よ
りも柔軟な材料で構成され、前記先端部が前記中間部よ
りも柔軟な材料で構成されている場合には、ダイレータ
ーを体内に挿入した際に、体内管腔壁の損傷を起こし難
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダイレーターの第1の実施例の全体側
面図である。
【図2】図1に示すダイレーターを形成するシャフト部
の接続前の縦断面図である。
【図3】図1に示すダイレーターを形成する先端部の接
続前の縦断面図である。
【図4】図1に示すダイレーターの部分縦断面図であ
る。
【図5】図1ないし図4に示すダイレーターの変形例で
ある。
【図6】図1ないし図4に示すダイレーターの変形例で
ある。
【図7】図1に示すダイレーターを挿入して用いられる
シースの全体側面図である。
【図8】図5に示すシースの基端側の縦断面図である。
【図9】図5に示すシースおよび図1に示すダイレータ
ーを組み合わせたイントロデューサーの構成図である。
【図10】本発明のダイレーターの第2の実施例を示す
全体側面図である。
【図11】図10に示すダイレーターを形成するシャフ
ト部の接続前の縦断面図である。
【図12】図10に示すダイレーターを形成する中間部
の接続前の縦断面図である。
【図13】図10に示すダイレーターを形成する先端部
の接続前の縦断面図である。
【図14】図10に示すダイレーターの部分縦断面図で
ある。
【図15】図10ないし図14に示すダイレーターの変
形例を示す図面である。
【符号の説明】
1、1’ ダイレーター 2 シャフト部 21 接合面 3 中間部 31 接合面 32 接合面 4 先端部 41 接合面 5 ダイレーターハウジング 6 内腔 8 シース 81 シースチューブ 82 シースハウジング 83 逆止弁 84 薬液注入用チューブ 85 接合部 86 活栓 9 イントロデューサー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シースの内腔に挿入して用いられるダイ
    レーターであって、 シャフト部と、該シャフト部の先端側に接続された先端
    部とを有し、 前記シャフト部と前記先端部とは別々に形成され、 前記シャフト部は先端側に第1の接合面を有し、かつ、
    前記先端部は基端側に前記第1の接合面と接合される第
    2の接合面を有しており、 前記第1の接合面は、前記シャフト部の内周面側から外
    周面側に向かって傾斜し、前記第2の接合面は前記先端
    部の内周面側から外周面側に向かって傾斜していること
    を特徴とするダイレーター。
  2. 【請求項2】 前記第1の接合面は前記シャフト部の外
    周面側に形成され、先端に向かって先細りの形状をな
    し、前記第2の接合面は前記シャフト部の内周面側に形
    成され、先端に向かって先細りの形状をなしている請求
    項1に記載のダイレーター。
  3. 【請求項3】 前記第1の接合面および前記第2の接合
    面は、それぞれテーパー形状をなしている請求項1又は
    2に記載のダイレーター。
  4. 【請求項4】 前記先端部は、前記シャフト部よりも柔
    軟な材料で構成されていることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載のダイレーター。
  5. 【請求項5】 シースの内腔に挿入して用いられるダイ
    レーターであって、 シャフト部と、該シャフト部の先端側に接続された中間
    部と、該中間部の先端側に接続された先端部とを有し、 前記シャフト部と前記中間部と前記先端部とは別々に形
    成され、 前記シャフト部は、その先端側に第1の接合面を有し、
    前記中間部は、その基端側に形成され前記第1の接合面
    と接合される第2の接合面と、先端側に形成された第3
    の接合面を有し、前記先端部は、その基端側に前記第3
    の接合面と接合される第4の接合面を有しており、 前記第1の接合面は前記シャフト部の内周面側から外周
    面側に向かって傾斜し、前記第2の接合面は前記中間部
    の内周面側から外周面側に向かって傾斜し、前記第3の
    接合面は前記中間部の内周面側から外周面側に向かって
    傾斜し、前記第4の接合面は前記先端部の内周面側から
    外周面側に向かって傾斜していることを特徴とするダイ
    レーター。
  6. 【請求項6】 前記第1の接合面および前記第3の接合
    面は、それぞれ前記シャフト部の外周面側に形成され、
    先端に向かって先細りの形状をなし、前記第2の接合面
    および前記第4の接合面は、それぞれ前記シャフト部の
    内周面側に形成され、先端に向かって先細りの形状をな
    している請求項5に記載のダイレーター。
  7. 【請求項7】 前記第1の接合面、前記第2の接合面、
    前記第3の接合面および前記第2の接合面は、それぞれ
    テーパー形状をなしている請求項5又は6に記載のダイ
    レーター。
  8. 【請求項8】 前記中間部は、前記シャフト部よりも柔
    軟な材料で構成され、前記先端部は前記中間部よりも柔
    軟な材料で構成されていることを特徴とする請求項5な
    いし7のいずれかに記載のダイレーター。
  9. 【請求項9】 内腔を有するシースと、該内腔に挿入し
    て用いられる請求項1ないし8のいずれかに記載のダイ
    レーターとを有しているイントロデューサー。
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