JPH11151284A - 無煙灸装置 - Google Patents

無煙灸装置

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JPH11151284A
JPH11151284A JP34066797A JP34066797A JPH11151284A JP H11151284 A JPH11151284 A JP H11151284A JP 34066797 A JP34066797 A JP 34066797A JP 34066797 A JP34066797 A JP 34066797A JP H11151284 A JPH11151284 A JP H11151284A
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JP
Japan
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moxibustion
temperature
moxa
skin surface
temperature change
Prior art date
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Pending
Application number
JP34066797A
Other languages
English (en)
Inventor
Yajirou Morita
矢次郎 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAKUSHOKU UNIVERSITY
Original Assignee
TAKUSHOKU UNIVERSITY
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Publication date
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Publication of JPH11151284A publication Critical patent/JPH11151284A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 灸の艾の燃焼に伴う煙と匂いの発生を避け、
皮膚表面に艾の燃焼によって生起する温度変化と同様の
ものを、多人数が室内で同時に施灸を受ける状況下で、
燃焼を用いずに生起させ得る無煙灸装置を提供する。 【解決手段】 温度センサ15の検出温度と、予めコン
トローラ17に入力して記憶させた艾による施灸時の温
度変化に対応する制御内容に応じて、コントローラ17
によりサーボモータ16を駆動制御し、混合バルブ12
の開閉制御により被施灸者18の施灸箇所の皮膚表面上
においた灸バグ13に所望の温度とした温水を供給す
る。排出ポンプ14によって常時温水を吸い出し、熱水
タンク10、冷水タンク11に等分に温水を戻す。灸バ
グ13に供給する温水の温度は、混合バルブ3の開閉を
制御することによって調節し、被施灸者18の施灸箇所
の皮膚表面の温度を艾の場合の温度変化と同様に変化さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】灸は長
い歴史をもつ東洋医学独特の治療方法あるいは保健方法
であり、我が国、中国、韓国等において広く用いられて
いる。灸とは基本的には、艾の燃焼によって人体皮膚上
に温熱刺激を与えるもので、燃焼部が直接皮膚に接触す
る灸と、塩や味噌等を燃焼部と皮膚との間におく灸(隔
物灸)とに分類できる。特に後者の場合、燃焼部には大
きな艾を用い、最高温度は摂氏数百度に達することも珍
しくない。
【0002】いずれにせよ灸は、艾の燃焼による発熱と
燃え尽きによる自然冷却を利用しており、施灸による治
療あるいは保健の効果が温熱刺激のみによってもたらさ
れるか否かは証明されているわけではないものの、少な
くとも温熱刺激が主要な因子であることは断言できるも
のである。伝統的な施灸では一塊の艾(これを1壮と称
する。)に点火して燃え尽きさせ、人体の皮膚表面に温
熱刺激を与える。艾の量はさまざまであるが、図1のよ
うな円筒形の紙筒1に艾2を入れて直接人体3の皮膚に
触れさせる灸では10〜50ミリグラム、図2のような
隔物灸(塩灸)では500〜700ミリグラムが典型的
な例である。図2中の4は塩、5は和紙等からなるケー
スである。
【0003】灸の温度特性について説明すると、図3は
1荘の艾を人体の皮膚表面上で燃え尽きさせたときの皮
膚表面温度の典型的な変化例を示すグラフである。最高
温度は500℃前後、点火前と燃え尽きた後の温度には
かなり大きな差があり、灸の刺激によって人体に持続的
な活動が生起される。また図4は塩灸による人体の皮膚
表面温度の変化を示す例を示すグラフである。この例
は、艾を厚さ20mmほどの塩の層の上に置き、1壮が
燃え尽きると施灸者は塩をかきまぜて2壮めの艾に点火
し、この過程を数回繰り返して施灸を終了した場合のも
のである。この方式では、全過程の終了まで60分前後
必要である。
【0004】ところで、灸療法を病院や老人ホーム等で
実施しようとする場合、多人数に対し同時に施灸しよう
とすることが多いが、あまり広くない室内で一斉に艾を
燃やすため、煙と匂いが充満してしまい、多くは高齢者
である被施灸者にとってとても耐えられない状態になり
やすいという問題がある。無煙灸と称して多くの灸材が
提案され、また市販もされているが、本願発明者等の知
るところでは、いかに無煙と称していても、十分に満足
できる無煙性が達成されているとはいえなかった。さら
に、多くの被施灸者に対して短時間で施灸してまわるの
は、施灸者にとってはかなり大変な労働であり、この点
を軽減できるシステムの開発が望まれていた。
【0005】なお艾による上述のような温熱刺激を生起
させる代替手段としてまず考えられるのは電熱手段であ
る。ところが、ニクロム線を小さく巻いて図1の灸に相
当する皮膚表面温度変化を実現しようとすると、加熱は
できても、燃え尽きによる自然冷却が再現できない。即
ち、ニクロム線の持つ熱容量が放熱を遅らせ、電源を切
ったのちも最高温度に近い温度が長く続くためである。
また図4のような隔物灸による温度変化では更に複雑な
過程を実現しなければならないので、電熱による艾の代
用は非常に困難である。また放射加熱による温熱刺激も
考えられるが、直接の接触がない分だけ熱源のエネルギ
ーが膨大となり、かつ「つぼ」と称される比較的狭い部
位だけを加熱することが困難である。
【0006】そこで本発明は、艾の燃焼に伴う煙と匂い
の発生を避け、灸の持つ温熱刺激だけを人体に与え得る
無煙灸装置を提供することを目的とする。また本発明
は、皮膚表面に艾の燃焼によって生起する温度変化と同
様のものを、多人数が室内で同時に施灸を受ける状況下
でも、燃焼を用いずに生起させ得る無煙灸装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の無煙灸装置のう
ち請求項1に係るものは、上記目的を達成するために、
温液体貯蔵手段、冷液体貯蔵手段、これら貯蔵手段から
供給される温液体と冷液体とを混合させる混合手段、該
混合手段を介して供給される温冷液体を受け入れる皮膚
接触手段、該皮膚接触手段から上記温液体貯蔵手段及び
上記冷液体貯蔵手段へ温冷液体を戻すための循環手段、
上記皮膚接触手段によって外部に与える温熱刺激の温度
動特性を入力する指令入力手段、上記皮膚接触手段の温
度を検出、出力する温度センサ、該温度センサの出力を
上記指令入力手段からの入力に追随させる制御手段を含
むことを特徴とする。
【0008】同請求項2に係るものは、上記指令入力手
段に入力する温度動特性が、艾の燃焼によって生じる皮
膚表面温度変化と同等で、最初急激に温度が上昇し、最
高温度に達した後はなだらかに降下してゆく温度変化、
またはが温度変化を複数回繰り返す温度変化サイクルを
再現可能な特性であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。なお以下では従来と共通する部分に
は共通する符号を付して説明する。図5は本発明に係る
無煙灸装置の一実施形態を概念的に示す部分断面図であ
り、図中10は熱水タンク、11は冷水タンク、12は
混合バルブ、13は灸バグ、14は排出ポンプ、15は
温度センサ、16はサーボモータ、17はコントロー
ラ、18は被施灸者、19は熱水、冷水、温水の配管で
ある。
【0010】本実施形態の加熱と冷却の手段は、液体
(一般的には水、温度によっては油、アルコール等も採
用できる。)との間の伝熱である。熱水タンク10と冷
水タンク11はそれぞれコントローラ10a、11aに
より温度制御され、混合バルブ3で混ぜ合わせて所望の
温度とした温水を灸バグ13に供給する。灸バグ13か
らは排出ポンプ14によって常時温水を吸い出し、熱水
タンク10、冷水タンク11に等分に温水を戻して循環
させている。
【0011】灸バグ13に供給する温水の温度は、混合
バルブ3の開閉を制御することによって調節し、灸バグ
13の温度、即ち被施灸者18の施灸箇所の皮膚表面の
温度を任意に変えられるようにしている。灸バグ13
は、隔物灸の場合、氷嚢のような形のものが適するが、
図1の灸のように限られた局所、即ち「つぼ」への灸に
は薄肉の金属の端部を有する図6のような灸バー20を
用いるとよい。図6において、21は中空円筒、22は
薄肉の金属でできた端部、23は混合バルブ12からの
温水を導く管である。図6の灸バー20を用いる場合
も、混合バルブ12の開閉で「つぼ」の温度変化を任意
に変えられることは同様である。
【0012】混合バルブ12の開閉制御は、艾による施
灸時の温度変化に対応する制御内容を予め入力、記憶さ
せてあるコントローラ17の制御によりサーボモータ1
6を駆動し、混合バルブ12のレバー12aを操作して
行う。図7は本実施形態におけるフィードバック制御の
ための回路を示す。入力は図3または図4の温度変化あ
るいは所望の温度変化を電圧の形でコントローラ17に
与えておき、温度センサ15の検出値から得られる出力
電圧をこれに追随させるものである。図7において30
は入力、31は出力、32は比較器、33は電圧増幅
器、34は混合バルブ12の軸回転角、35は熱水と冷
水の混合プロセス、36は混合流温度、37は流れと伝
熱のダイナミクスである。もちろん、何回かの試行的施
灸の後に、フィードバックをとらずにプログラム制御だ
けで施灸ができる場合も有り得るので、本発明の実施に
このようなフィードバック制御が必ず必要であるという
ことではない。
【0013】なお一人の被施灸者に対して施灸する場合
を図示して説明してきたが、本発明はこれに限定され
ず、複数の灸バグ13とこれらに対する配管系を有する
ようにすれば、多数の被施灸者に対して同時に施灸でき
るし、混合バルブ12、排出ポンプ14、サーボモータ
16及び必要な配管系を備えるようにすれば、1台のコ
ントローラ17でも制御可能であり、同様に多数の被施
灸者に対して同時に施灸できる。なおコントローラ17
としては、パーソナルコンピュータレベルの機器、ソフ
トウェアを採用できるし、その他種々の制御装置を用い
ることも可能である。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る無煙灸装置は、以上説明し
てきたように、被施灸者の皮膚表面の温度変化を艾を用
いずに、艾の場合と同等に発生させることができ、多数
の被施灸者に対して同時に施灸したとしても従来のよう
に煙や匂いに悩まされることがなく、しかも温度変化の
入力のパタンを変えるだけで、種々の施灸を行えるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】被施灸者の皮膚表面に直接加熱刺激を与える形
式の灸を概念的に示す部分断面図である。
【図2】隔物灸の一例を概念的に示す部分断面図であ
る。
【図3】艾1壮を人体表面の上で燃えつきさせた時の皮
膚表面温度の典型的な時間変化を示すグラフ図である。
【図4】温灸による皮膚表面温度の典型的な時間変化を
示すグラフ図である。
【図5】本発明に係る無煙灸装置の一実施形態を概念的
に示す部分断面図である。
【図6】図5の装置と組み合わせて用い得る灸バーを概
念的に示す部分断面図である。
【図7】図5の実施形態装置において用い得るフィード
バック回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 紙筒 2 艾 3 人体 4 塩 5 ケース 10 熱水タンク 11 冷水タンク 10a、11a コントローラ 12 混合バルブ 12a 混合バルブのレバー 13 灸バグ 14 排出ポンプ 15 温度センサ 16 サーボモータ 17 コントローラ 18 被施灸者 19 配管 20 灸バー 21 中空円筒 22 薄肉の金属の端部 23 管 30 入力 31 出力 32 比較器 33 電圧増幅器 34 混合バルブの軸回転角 35 熱水と冷水の混合プロセス 36 混合流温度 37 流れと伝熱のダイナミクス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温液体貯蔵手段、冷液体貯蔵手段、これ
    ら貯蔵手段から供給される温液体と冷液体とを混合させ
    る混合手段、該混合手段を介して供給される温冷液体を
    受け入れる皮膚接触手段、該皮膚接触手段から上記温液
    体貯蔵手段及び上記冷液体貯蔵手段へ温冷液体を戻すた
    めの循環手段、上記皮膚接触手段によって外部に与える
    温熱刺激の温度動特性を入力する指令入力手段、上記皮
    膚接触手段の温度を検出、出力する温度センサ、該温度
    センサの出力を上記指令入力手段からの入力に追随させ
    る制御手段を含むことを特徴とする無煙灸装置。
  2. 【請求項2】 上記指令入力手段に入力する温度動特性
    が、艾の燃焼によって生じる皮膚表面温度変化と同等
    で、最初急激に温度が上昇し、最高温度に達した後はな
    だらかに降下してゆく温度変化、または該温度変化を複
    数回繰り返す温度変化サイクルを再現可能な特性である
    ことを特徴とする請求項1の無煙灸装置。
JP34066797A 1997-11-25 1997-11-25 無煙灸装置 Pending JPH11151284A (ja)

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