JPH11150896A - 液封式モータのロータの構造 - Google Patents
液封式モータのロータの構造Info
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- JPH11150896A JPH11150896A JP9317898A JP31789897A JPH11150896A JP H11150896 A JPH11150896 A JP H11150896A JP 9317898 A JP9317898 A JP 9317898A JP 31789897 A JP31789897 A JP 31789897A JP H11150896 A JPH11150896 A JP H11150896A
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- Japan
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- groove
- grooves
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- Pending
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Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Abstract
ータの効率を高めること。 【解決手段】 モータのロータ(7)と固定外筒(6)
との間に流体が封入されモータのロータ(7)の外表面
(25)に回転方向の溝(G)を形成し、そのロータ
(7)が固定外筒(6)内で回転するときのレイノルズ
数(Re)を100以上3500以下とし、溝(G)の
深さおよびピッチをそれぞれ1.5mm以下とした。
Description
様に液封式モータのロータの構造に関し、特にポンプユ
ニットに用いる液封式モータのロータの構造に関する。
が、本発明をよく理解するために、図1を参照して従来
技術について説明する。図1には液封式モータの一例と
してキャンドモータを有するポンプユニットが示されて
おり、主ケーシング1中にはモータケーシング2とポン
プケーシング3とが収納されている。主ケーシング1の
下部は基部4に支持されており、そして上部には吐出ケ
ーシング5が設けられている。
タ7とが収納されており、そのステータ6の下部は基部
4に固定されており、そしてポンプケーシング3に支持
されたブラケット8に固定されているロータ7の回転軸
9は、その下部が基部4に固定された下部軸受10で、
また上部が前記のブラケット8に固定された上部軸受1
1で回転自在に支承されており、そして軸方向は上下の
スラストベアリング12、13で支承されている。この
回転軸9の上部はポンプケーシング3内に収納されて羽
根車14が固定されている。
給するためのケーブルCを挿通するケーブルカバー20
が設けられている。
車14が回転すると、主ケーシング1の外部の液は主ケ
ーシングの吸込口21から吸込まれ、主ケーシング1と
モータケーシング2との間の通路22を通り、そしてブ
ラケット8に設けた孔23から羽根車14を通り、吐出
口24から吐出される。なお、ロータ7はステータ6と
の間に隔壁25を有している。
損失としては、コイルを流れる電流による銅損と、磁束
による鉄損と、軸受の摩擦による摩擦損と、キャンを流
れる渦電流によるキャン損と、ロータの回転に伴う風損
(ウインデージ パワー ロス)とがあることが知られ
ている。
程度の長手方向(流れ方向)に延びる微細な縞模様であ
るリブレットを形成し、もって乱流に起因する抵抗損失
を減少させる技術は知られている。
ロータの外表面にリブレットを設けることが、風損の減
少に役立つことが解った。一方、キャドモータの場合、
船や航空機の場合とは形状、構造、使用条件、使用環境
その他が異なり、ロータの外表面とステータ又はキャン
の様な固定外筒部分と隙間、ロータの外表面の周速、冷
却流体の動粘度により、風損の減少の度合に影響がある
ことが解った。
的は、効果的に風損を減少することが出来る様な液封式
モータのロータの構造の提供することにある。
ロータの構造は、液封式モータの固定外筒内を回転する
ロータと固定外筒との隙間の半径方向寸法をH(m)と
し、ロータの半径をr(m)とし、ロータの回転角速度
をω(rad/s)とし、ロータと固定外筒との隙間を
満たす液体の動粘度ν(m2 /s)とした場合に、回転
レイノルズ数Re(=rωH/ν)が100以上350
0以下であり、前記ロータの外表面には円周方向に延び
る複数の溝が形成されている事を特徴としている。
しているのが好ましい。
ては、溝の断面形状は任意である。換言すると、本発明
によれば、前記のレイノルズ数になる様に、且つ、加工
上の難易を考慮して、前記溝の断面形状を決定すれば良
いのである。
いて前記ロータの長さの半分以上の領域に形成されてい
るのが好ましい。
m以下であるのが好ましい。
施に際して、前記ロータの外表面の摩擦係数をCf、前
記溝のピッチをs(m)とした場合に、無次元量s
+ (=(Cf/2)1/2 ・srω/ν)が5以上で80
以下となる様に設定されているのが好ましい。
Cf、前記溝の深さをh(mm)とした場合に、無次元
量h+ (=(Cf/2)1/2 ・hrω/ν)が2以上で
40以下となる様に設定されているのが好ましい。
の形態を説明する。前述の毎く、図1は本発明を実施し
たロータを用いたモータポンプユニットを示しており、
図2はそのロータの外観図が示されている。
25には、その円周方向或いは回転方向に延びる複数の
溝Gが形成されている。外周面25で溝Gが形成されて
いる領域の長手方向の寸法lは、ロータ7の実質的部
分、すなわち固定外筒(図示の例ではステータ6)との
間に風損を生ずる部分、の寸法Lに対して半分以上であ
る。溝Gを形成した領域が全体の半分以下であれば溝G
による風損低減の効果が十分に発揮されない。一方、ロ
ータ7の実質的部分の全寸法Lに溝Gを形成しなくて
も、前記のレイノルズ数になる場合には、風損低減の効
果は発揮される。そして、風損低減の効果が発揮される
のであれば、溝Gを形成する領域の長手方向寸法lが短
い方が、加工作業に費される労力が少なくてすむ。そし
てステータ6との間には隙間H(m)が形成されてい
る。
れる種々の断面形状の溝Gの例が示されている。図3
(A)には示す溝G1は谷の断面形状がU字状で山の頂
上は鋭角となっている。図3(B)に示す溝G股は谷の
断面形状がU字状であるか山の頂部が平面状になってい
る例である。図3(C)に示す溝Gは四角形状の山およ
び谷を有している。図3(D)に示す溝G4は3角形状
の山および谷を有しており、ねじ山と同様な断面形状を
有している。図3(E)に示された溝G5は台形すなわ
ち頂部に平坦部を有する山と3角形状の谷とを有してい
る。そして図3(F)に示された溝G6は3角形状の山
を有し、平らな谷の底部を有している。
よび深さが1.5mm以下0.5mm以上である。溝G
(G1〜G6)の深さが1.5mmより深いと乱流を発
生して風損を増加してしまう可能性がある。一方、0.
5mmより小さいと、溝Gとしての作用効果(風損減少
の効果)を発揮しない恐れが存在する。また、溝G(G
1〜G6)のピッチが1.5mmより大きいと、溝G間
の間隔が空き過ぎてしまうので、リブレットとしての機
能を発揮せず、また、乱流を生じる原因となってしま
う。そして、当該ピッチが0.5mmよりも小さい場合
には、特に溝Gの深さが比較的深い場合には加工が非常
に困難となる。以上の理由により、溝G1〜G6はいず
れもピッチおよび深さは、前述の範囲であるのが好まし
い。
参照して、本発明の効果について説明する。
す様に種々の断面形状の溝を有するロータを準備して実
験を行った。図4(A)の溝Gaは断面形状は溝G1と
同じである。そのピッチsは0.4mm、その深さhは
0.2mmである。(図中、符号「U1」で示す。) 図4(B)の溝G6は断面形状が溝G1と同じである
が、そのピッチsは0.8mm、その深さhは0.4m
mである。(図中、符号「U2」で示す。) 図4(C)に示す溝Gcは前記の溝G2と断面形状が同
じであり、山の頂部の平坦部は巾0.1mm、谷の長さ
は0.4mm(すなわちピッチは0.5mm) 高さhは0.2mmである。(図中、符号「U3」で示
す。) そして図4(D)に示す溝Gdは断面形状が溝G4と同
じであり、そのピッチs=0.1、深さh=0.05m
mである。(図中、符号「V」で示す。) かかる4つの断面形状の異なる溝を有するロータを準備
し、種々のレイノルズ数と摩擦係数の低減率との関係を
実験した。その結果が図5に示されている。
縦軸に摩擦係数の低減率αを示している。ここで、摩擦
係数の低減率αは α=(Cf−Cfs)/Cfs であり、Cfsはロータ外周面に溝Gがなく平滑面の場
合(従来例)の摩擦係数(風損に対応する摩擦係数)を
示しており、Cfは溝を設けた場合(本発明に係るロー
タの場合)の摩擦係数(風損に対応する摩擦係数)を示
している。したがって、α=0以下、換言すればαが負
の数値を示す場合は、本発明によって風損が減少したこ
とを示している。そして、図5中の曲線は図4(A)〜
(D)の角溝Ga〜Gdに対応している。
低減率の特性曲線は、その断面形状の相違に起因して差
異が認められる。しかし、該特性曲線の極小値(風損減
少の効果が最も顕著な領域)は、レイノルズ数が100
0ないし1600の領域に概ね存在している。
すなわち、本発明によりロータの風損減少効果が得られ
る領域は、図5においては、レイノルズ数が100ない
し3500の領域である。ここで、特に図4(A)、
(C)の溝Ga、Gcは、寸法をしかるべく設定するこ
とによってかなりの効果が得られることが、図5から明
らかである。
果(Cf−Cfs)/Cfs(=α)と、溝の深さhと
ピッチsの比率h/sとの関係を示している。
場合において、摩擦係数の低減率(=α)と無次元量s
+ との関係を示している。ここで、無次元量s+ は、 (Cf/2)1/2 ・srω/ν なる式で示される。
5以上55以下であれば、ロータの風損減少効果が得ら
れる。
場合において、摩擦係数の低減率(=α)と無次元量h
+ との関係を示している。ここで、無次元量h+ は (Cf/2)1/2 ・hrω/ν なる式で示される。
下の領域で、ロータの風損減少効果が現れている。
V、50Hzのモータの全損失が334wである場合、
その効率は 750/(750+334)=0.692 である。すなわち69.2%であった。このうち摩擦損
失(風損と軸受損)は約100wである。軸受損は比較
的小さいので、摩擦損失の殆どが風損であると推定でき
る。従って、例えば図5の溝Gcの場合は30%近く風
損を減少できる。
ついて、著しい作用効果を奏することが出来るのであ
る。
aの場合には、無次元量h+ が6〜20の領域でロータ
の風損減少効果が現れており、また、無次元量s+ が1
4〜40の領域でロータの風損減少効果が得られる。同
様に、図4(B)の溝Gbの場合には、無次元量h+ が
16〜33の領域でロータの風損減少効果が現れてお
り、また、無次元量s+ が32〜66の領域でロータの
風損減少効果が得られる。さらに、図4(D)の溝Gd
の場合には、無次元量h+ が2.8〜5.2の領域でロ
ータの風損減少効果が現れており、また、無次元量s+
が5.7〜10.2の領域でロータの風損減少効果が得
られる。
図。
れ示す説明図。
面形状をそれぞれ示す説明図。
b、Gc、Gd・・・溝
Claims (6)
- 【請求項1】 液封式モータの固定外筒内を回転するロ
ータと固定外筒との隙間の半径方向寸法をH(m)と
し、ロータの半径をr(m)とし、ロータの回転角速度
をω(rad/s)とし、ロータと固定外筒との隙間を
満たす液体の動粘度ν(m2 /s)とした場合に、回転
レイノルズ数Re(=rωH/ν)が100以上350
0以下であり、前記ロータの外表面には円周方向に延び
る複数の溝が形成されている事を特徴とする液封式モー
タのロータの構造。 - 【請求項2】 前記複数の溝がリブレットを構成してい
る請求項1の液封式モータのロータの構造。 - 【請求項3】 前記溝は、ロータの回転軸方向について
前記ロータの長さの半分以上の領域に形成されている請
求項1または2のいずれかの液封式モータのロータの構
造。 - 【請求項4】 前記溝のピッチ及び深さは1.5mm以
下である請求項1−3のいずれか1項の液封式モータの
ロータの構造。 - 【請求項5】 前記ロータの外表面の摩擦係数をCf、
前記溝のピッチをs(m)とした場合に、無次元量s+
(=(Cf/2)1/2 ・srω/ν)が5以上で80以
下となる様に設定されている請求項1−4のいずれか1
項の液封式モータのロータの構造。 - 【請求項6】 前記ロータの外表面の摩擦係数をCf、
前記溝の深さをh(m)とした場合に、無次元量h
+ (=(Cf/2)1/2 ・hrω/ν)が2以上で40
以下となる様に設定されている請求項1−5のいずれか
1項の液封式モータのロータの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9317898A JPH11150896A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 液封式モータのロータの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9317898A JPH11150896A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 液封式モータのロータの構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11150896A true JPH11150896A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18093293
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9317898A Pending JPH11150896A (ja) | 1997-11-19 | 1997-11-19 | 液封式モータのロータの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11150896A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004357498A (ja) * | 2003-05-29 | 2004-12-16 | General Electric Co <Ge> | 風損を減少させたロータ本体格納シェル |
GB2418787B (en) * | 2003-06-21 | 2008-01-02 | Weatherford Lamb | Drive circuit and electric motor for submersible pumps |
US7603878B2 (en) * | 2002-04-22 | 2009-10-20 | General Electric Company | System and method for improved solvent recovery in a dry cleaning device |
-
1997
- 1997-11-19 JP JP9317898A patent/JPH11150896A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004357498A (ja) * | 2003-05-29 | 2004-12-16 | General Electric Co <Ge> | 風損を減少させたロータ本体格納シェル |
US7057326B2 (en) * | 2003-05-29 | 2006-06-06 | General Electric Company | Rotor body containment shell with reduced windage losses |
JP4578860B2 (ja) * | 2003-05-29 | 2010-11-10 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 風損を減少させたロータ本体格納シェル |
GB2418787B (en) * | 2003-06-21 | 2008-01-02 | Weatherford Lamb | Drive circuit and electric motor for submersible pumps |
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