JPH11150824A - ケーブルシースカッター - Google Patents

ケーブルシースカッター

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JPH11150824A
JPH11150824A JP9313734A JP31373497A JPH11150824A JP H11150824 A JPH11150824 A JP H11150824A JP 9313734 A JP9313734 A JP 9313734A JP 31373497 A JP31373497 A JP 31373497A JP H11150824 A JPH11150824 A JP H11150824A
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JP
Japan
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cable
blade
sheath cutter
holding
movable
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JP9313734A
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English (en)
Inventor
正明 ▲高柳▼
Masaaki Takayanagi
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PFU Ltd
Original Assignee
PFU Ltd
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  • Removal Of Insulation Or Armoring From Wires Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種のケーブル太さや被覆厚さに対応してケ
ーブルの所定位置の被覆に切り込みを形成することがで
きる、ケーブルシースカッターを提供する。 【解決手段】 第一のレバーとケーブルの被覆部に切り
込みを形成する交換可能なブレードとケーブル被覆の食
い込み量を規制するケーブル押え部とを備える可動部
と、第二のレバーとケーブルを載置するケーブル受け部
とを備える固定部と、可動部と固定部とを連結する支点
部と、ケーブルをケーブル押え部とケーブル受け部とで
挟んでケーブル保持部を形成するように可動部と固定部
とを付勢する付勢要素とを備え、ケーブルの被覆部に周
方向に沿って切り込みを形成するケーブルシースカッタ
ーであって、ケーブル保持部を形成するに際してケーブ
ル直径または/および被覆の厚さに応じて調節可能とす
る調整手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ケーブル端末処
理として、ケーブルの被覆を剥ぎ取る際に好適なケーブ
ルシースカッターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、通信用ケーブル等は端末処理と
して被覆(以下、シースと称することもある。)を剥ぎ
取り、芯線を所定の長さに切断して各種コネクタを圧着
またははんだ付けする。ケーブルの被覆を剥ぎ取るため
の工具は、各種のケーブルシースカッターが知られてい
る。
【0003】図8は従来技術の図を示すものである。同
図において、ケーブルシースカッターは、フレーム10
1と、フレーム102と、ゴムベルト106とで構成さ
れている。フレーム101は、作業対象となるケーブル
を挿入するケーブル挿入穴103を形成している。ま
た、フレーム102は、ケーブル挿入穴103に突出し
てケーブルの被覆部に切り込みを形成するブレード10
5と、ケーブルの被覆部に切り込みを形成するために、
指を挿入してケーブルシースカッターを所定方向に回転
させる指挿入穴104とを形成している。
【0004】ケーブルをケーブル挿入穴103に挿入す
る際は、同図(b)に示すように、フレーム101とフ
レーム102とに間隔を設けることで、ケーブル挿入穴
103にケーブルを挿入することができる。
【0005】図9は従来技術の図を示すものである。同
図において、ケーブルシースカッターは、フレーム本体
121と、ケーブル押え部材125とで構成されてい
る。フレーム本体121は、複数のケーブル挿入口12
3a,123b,123cと、前記の複数のケーブル挿
入口123a,123b,123cに突出してケーブル
の被覆部に切り込みを形成するブレード122と、ケー
ブルの被覆部に切り込みを形成するために、指を掛けて
ケーブルシースカッターを所定方向に回転させる指掛け
部124とを形成している。
【0006】ケーブル押え部材125は、支点部126
を中心に回転自在にしてフレーム本体121に装着され
ている。また、ケーブルを挿入口123a,123b,
123cの何れかに装着した後は、フレーム本体121
の所定位置に係止してケーブルを固定するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとく、従来の
技術によるケーブルシースカッターでは次のような問題
点がある。
【0008】1)ブレードはケーブルシースカッターに
固定されており、ブレードを交換することができないの
で、ブレードの刃先が摩耗してくればケーブルシースカ
ッター自体を新規に購入する必要がある。
【0009】2)ブレードの露出量が一定に固定されて
おり、被覆厚さに対応したブレードの露出量を調整でき
ないので、ケーブルの被覆部に切り込みを形成するに際
して、芯線を傷付けたり、被覆部への切り込みが不足し
てケーブルの被覆を剥ぎ取ることができなくなることが
ある。
【0010】3)以上より、ケーブルの被覆を剥ぎ取る
に当たり、ケーブルの直径や被覆の厚みといった各種の
ケーブルに適用できるように汎用性があり、操作性の良
好なケーブルシースカッターが望まれる。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、この発明では次のような手段を取る。
【0012】ケーブルの被覆部に周方向に沿って切り込
みを形成するケーブルシースカッタにおいて、可動部に
ケーブルの被覆部に切り込みを形成するブレードとケー
ブル被覆の食い込み量を規制するケーブル押え部とを備
え、固定部にケーブルを載置するケーブル受け部を備
え、両者によってケーブル保持部を形成するようにし、
さらに、ケーブル保持部をケーブルの直径や被覆の厚さ
に応じて調節できるようにする。
【0013】上記の手段をとることにより、各種のケー
ブルに対応してケーブル保持部を調節するので、各種の
ケーブル太さや被覆厚さに対応してケーブルの被覆に切
り込みを形成するように働く。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明は、次に示したような実
施の形態をとる。
【0015】図1に示すように、第一のレバー11とケ
ーブルの被覆部に切り込みを形成する交換可能なブレー
ド12とケーブル被覆の食い込み量を規制するケーブル
押え部13とを備える可動部2と、第二のレバー15と
ケーブルを載置するケーブル受け部16とを備える固定
部3と、前記可動部2と固定部3とを連結する支点部4
と、ケーブルをケーブル押え部13とケーブル受け部1
6とで挟んでケーブル保持部5を形成するように前記可
動部2と固定部3とを付勢する付勢要素6とを備え、ケ
ーブルの被覆部に周方向に沿って切り込みを形成するケ
ーブルシースカッターであって、前記のケーブル保持部
5を形成するに際してケーブルの直径または/および被
覆の厚さに応じて調節可能とする調整手段を備える。
【0016】上記の形態をとることにより、各種のケー
ブルに対応してケーブル保持部を形成するので、各種の
ケーブル太さや被覆厚さに対応してケーブルの所定位置
の被覆に切り込みを形成する。
【0017】さらに、図1に示すように、前記固定部3
は、可動部2がケーブル受け部16側に付勢された時に
可動部2の横壁を規正するガイド部7を備えることが好
ましい。
【0018】上記の形態をとることにより、可動部の横
ブレが抑制されるので、ブレードの刃先がケーブルに対
して常に垂直方向から押圧するようになる。従って、被
覆が螺旋状に切り込まれることを防止する。
【0019】さらに、図2に示すように、前記固定部3
は、可動部2に当接して所定のケーブル保持部5を形成
するように上下移動が可能な調整ネジ部20を備えるこ
とが好ましい。
【0020】上記の形態をとることにより、各種のケー
ブル直径に対応して調整ネジ部を上下移動させること
で、特にケーブル太さに対応したケーブル保持部を形成
する。
【0021】さらに、図3に示すように、前記固定部3
は、可動部2に当接して所定のケーブル保持部5を形成
する偏心カム31と、当該偏心カム31に回転動力を伝
達する回転駆動要素32とからなるカム調整部30を備
えることも有効な手段である。
【0022】上記の形態をとることにより、各種のケー
ブル直径に対応して偏心カムを回転動作させることで、
特にケーブル太さに対応するケーブル保持部を形成す
る。
【0023】さらに、図4に示すように、前記可動部2
は、前記ケーブル保持部5側に付勢されたケーブル押え
部材45を備えることが好ましい。さらに、前記ケーブ
ル押え部材45は、前記支点部4を基点にして付勢要素
46によって前記ケーブル保持部5側に付勢することが
望ましい。
【0024】上記の形態をとることにより、ブレードが
ケーブルに接触する前にケーブル押え部材でケーブルを
押圧して保持するので、シースカットにおいてケーブル
のねじれを防止する。
【0025】さらに、図5に示すように、前記ケーブル
受け部16は、ケーブルを保持する溝部55を備えるこ
とが好ましい。なお、溝部はV字、またはU字、あるい
は半円形状に形成することが望ましい。
【0026】上記の形態をとることにより、各種のケー
ブル直径に対してもケーブル周方向を2点で保持する。
また、ケーブル押え部やケーブル押え部材と溝部とでケ
ーブル周方向を3点で保持するので、シースカットにお
いてケーブルのねじれを防止する。
【0027】さらに、図6に示すように、前記可動部2
は、前記ブレード12の側面を押圧して固定するととも
にケーブルの被覆部に切り込みを形成する刃先の反対側
を覆う取外し可能なブレード押え部材61を備えること
が好ましい。
【0028】上記の形態をとることにより、ブレード押
え部材を取外すことで、ブレードを交換可能とする。ま
た、装置の表面にブレードを露出させないので、使用時
の安全性を図る。
【0029】さらに、図6に示すように、前記ブレード
押え部材61は、ケーブルの被覆部に切り込みを形成す
る刃先の反対側を押圧可能とする穴部62を備えること
が好ましい。
【0030】上記の形態をとることにより、被覆の厚さ
に対応して穴部からブレードを押圧することでケーブル
保持部側にブレードを押し出す。また、ケーブル保持部
側からブレードを押し込むときはケーブルの被覆部に切
り込みを形成する刃先を押し込む。従って、被覆厚さに
対応してブレードをケーブル保持部から露出させる量を
調整するに際して、刃先を装置表面に露出させないの
で、刃の出し入れ調節作業を安全に行う。
【0031】さらに、図6に示すように、前記可動部2
は、前記ブレード12を吸着して仮固定するマグネット
63を備えることが好ましい。なお、マグネットは弾性
を有するラバー状の部材を埋め込むことが望ましい。
【0032】上記の形態をとることにより、マグネット
によってブレードを仮固定できるので、ブレードの交換
作業においてブレードの位置を調節しやすくするので、
ブレードの交換作業を容易にする。
【0033】さらに、図7に示すように、前記可動部2
は、ケーブル保持部5に露出させるブレード12の突出
量を調節可能とするブレード調整機構部71を備えるこ
とが好ましい。なお、前記ブレード調整機構部71は、
ブレードの一端に設けた支点部72と、ブレードを回転
動作させるブレードの他端に設けたレバー73と、前記
レバー73を係止する複数の係着部74とからなること
が望ましい。
【0034】上記の形態をとることにより、ケーブル保
持部に露出させるブレードの突出量は、レバーを所望の
係着部に係止することでブレードの出し入れ調節を行
う。即ち、被覆の厚さに対応してブレードをケーブル保
持部から露出させる量を調整するに際して、ブレード調
整機構部によってブレードの出し入れ調節を可能とす
る。従って、ケーブルの被覆厚みに対応して調整可能と
なる。
【0035】
【実施例】この発明による代表的な実施例を図1ないし
図7によって説明する。なお、以下において、同じ箇所
は同一の符号を付して有り、詳細な説明を省略すること
がある。
【0036】図1は本発明の実施例の図を示す。
【0037】同図において、ケーブルシースカッター1
は可動部2と、固定部3と、前記可動部2と固定部3と
を連結する支点部4と、さらに前記可動部2と固定部3
とを付勢する付勢要素6とを主構成としている。
【0038】可動部2は、一端に可動部を押圧する第一
のレバー11を形成し、他端にケーブルの被覆部に切り
込みを形成する交換可能なブレード12と、ケーブル被
覆の食い込み量を規制するケーブル押え部13とを形成
している。
【0039】固定部3は、一端にケーブルの被覆部に切
り込みを形成するために、指を掛けてケーブルシースカ
ッター1を所定方向に回転させるレバー15を形成し、
他端にケーブルを載置するケーブル受け部16を形成し
ている。また、付勢要素6は、ケーブルをケーブル押え
部13とケーブル受け部16とで挟んでケーブル保持部
5を形成するように付勢している。
【0040】さらに、ケーブル保持部5は、ケーブルの
直径やケーブル被覆の厚さに応じて、ケーブル押え部1
3とケーブル受け部16との間隔を調整したり、ブレー
ド12の露出量を調整したりすることができるように構
成している。
【0041】また、同図(b)および同図(c)に示す
ように、前記固定部3は、可動部2がケーブル受け部1
6側に付勢された時に可動部2の横壁を規正して可動部
2の横ブレを抑制して、ブレード12の刃先がケーブル
に対して常に垂直方向から押圧するように作用するガイ
ド部7を形成したガイド部材17を備えている。
【0042】以上の構成において、ケーブルシースカッ
ター1の使用手順を説明する。先ず、レバー11,15
を押圧してレーブル保持部5を開放し、所定のケーブル
を挟む。次に、一方の手でケーブルを持ち、他方の手の
指をレバー15に当てて1〜2度ケーブルシースカッタ
ー1を回す。次に、ケーブルからケーブルシースカッタ
ー1を外し、ケーブル被覆をねじり抜くことで、ケーブ
ルの被覆を剥ぎ取る。
【0043】図2は本発明の実施例の図を示す。
【0044】同図において、固定部3は、可動部2の底
部に当接して各種のケーブル直径や被覆厚みに対応した
ケーブル保持部5を形成できるように、上下移動が可能
な調整ネジ部20を備えている。また、調整ネジ部20
の上下移動によって調整されたケーブル保持部5を一定
に保持するために、調整ネジ部20を固定するロックナ
ット21を備えている。なお、ロックナット21は特別
の工具を必要としない蝶ナットにする。
【0045】図3は本発明の実施例の図を示す。
【0046】同図において、固定部3は、可動部2の底
部に当接して各種のケーブル直径や被覆厚みに対応した
ケーブル保持部5を形成できるように、カム調整部30
を備えている。カム調整部30は可動部2の底部に当接
される回転自在な偏心カム31と、当該偏心カム31に
回転動力を伝達する回転駆動要素32と、偏心カム31
によって調整されたケーブル保持部5を一定に保持する
ために、偏心カム31を固定する回転抑止要素33とを
主構成としている。
【0047】同図(a)および同図(b)に示すよう
に、支点部34には偏心カム31と、回転駆動要素32
と、回転抑止要素33の一部を構成する歯車35とを備
えている。回転駆動要素32はレバー39を回動させる
ことで、前記の歯車35と偏心カム31とが同期して回
転動作を行う。これによって、同図(c)に示すよう
に、偏心カム31は可動部2の底部に当接されて可動部
2の位置を保持する。
【0048】また、同図(d)に示すように、回転抑止
要素33は、前述の支点部4に回動自在に装着されてお
り、一端には前記の歯車35に係着する係止部37を形
成し、他端にはレバー36を形成している。さらに、付
勢要素38によって歯車35と係止部37との係着を保
持している。なお、歯車35と係止部37との係着を解
除する場合は、前記のレバー36を下方に押圧する。
【0049】また、同図(e)に示すように、回転駆動
要素32は、所望のケーブル保持部5を予め形成できる
ように、レバー39の回動位置を示す目盛り板40を固
定部3に形成することが望ましい。
【0050】図4は本発明の実施例の図を示す。
【0051】同図において、可動部2は、ブレードがケ
ーブルに接触する前にケーブルを押圧して保持するケー
ブル押え部材45を備えるものである。ケーブル押え部
材45は、前述の支点部4を基点にして回動自在に装着
されており、一端にケーブル押え部49を形成し、他端
は付勢要素46によってケーブル保持部5側に付勢する
ように構成している。なお、同図(b)に示すように、
付勢要素46は固定部3の内側に装着する形態を取って
もよい。
【0052】また、可動部2に形成した基点部47と、
ケーブル押え部材45に形成した長穴部48とによっ
て、ケーブル押え部材45の回転動作を一定範囲内に限
定するようにしている。
【0053】図5は本発明の実施例の図を示す。
【0054】同図において、前記のケーブル受け部16
にケーブルを保持する溝部55を形成したケーブル受け
部材56を備えるものである。なお、溝部55はV字型
やU字型あるいは半円形状等、各種のケーブル直径に対
してケーブル周方向を2点で保持できるような形状とす
る。また、同図(b)に示すように、溝部55の周囲に
回動自在なローラ57を設けることもできる。
【0055】図6は本発明の実施例の図を示す。
【0056】同図において、ブレード12の取付け構造
を示す。可動部2は、ブレード12の側面を押圧して固
定するとともにケーブルの被覆部に切り込みを形成する
刃先の反対側を覆う取外し可能なブレード押え部材61
を備える。即ち、同図(b)に示すように、装置の表面
にブレード12を露出させないようにブレード押え部材
61はL字型に形成する。また、同図(a)に示すよう
に、ブレード押え部材61は、ケーブルの被覆部に切り
込みを形成する刃先の反対側を押圧可能とする穴部62
を形成する。
【0057】ブレード押え部材61は、例えばネジ64
によって可動部2に固定される。即ち、可動部2はネジ
64を挿入する取付け穴66を形成し、ブレード押え部
材61に対向して前記のネジ64に対応するネジを形成
した当て部材65に締結することでブレード12を固定
するものである。
【0058】ブレード12をケーブル保持部から露出さ
せる量を調整する際は、ブレード12が穴部62からの
押圧力、あるいはケーブル保持部側からの押圧力で移動
が可能なようにネジ64を適度に緩めるものである。
【0059】また、同図(d)に示すように、可動部2
は、前記のブレード12を吸着して仮固定するマグネッ
ト63を備えるものである。マグネット63は弾性を有
するラバー状の部材を可動部2に埋め込むことが望まし
い。
【0060】また、同図(c)に示すように、ブレード
12は一般に市販されている、例えば折り取り型のカッ
タ・ナイフを使用することができる。さらに、ブレード
12は、ケーブル67の被覆部に切り込みを形成するに
必要な刃先の2倍以上の横幅寸法を持ち、ケーブル保持
部から露出させる刃先は左右何れかにずらして取付け
る。これによって、刃先が摩耗した場合は、左右方向を
反転させて再度取付けることで新規な刃先を形成するこ
とができる。
【0061】図7は本発明の実施例の図を示す。
【0062】同図において、可動部2は、ケーブル保持
部5に露出させるブレード12の突出量を調節可能とす
るブレード調整機構部71を備えるものである。ブレー
ド調整機構部71は、例えばブレード12を収納するブ
レードフレーム75の一端に回動自在な支点部72を形
成し、他端にレバー73を形成する。また、可動部2は
前記のレバー73を係止する複数の係着部74を形成し
ている。なお、前述のブレードフレーム75を削除し
て、ブレード12自身に支点部72とレバー73とを形
成してもよい。
【0063】ケーブル保持部に露出させるブレード12
の突出量は、レバー73を所望の係着部74に係止する
ことでブレード12の出し入れ調節を行う。なお、同図
(a)に示すように、ブレード調整機構部71は、ブレ
ード12の突出量を予め設定できるように、レバー73
の係止位置を示す目盛り部76を可動部2に形成するこ
とが望ましい。
【0064】なお、同図(b)に示すように、前述の係
着部74は係着部材77に形成して、係着部材77を可
動部2に取付けてもよい。また、係着部74はレバー7
3との係止においてブレード12の横ブレが抑制される
ようにすることが望ましい。
【0065】なお、図6および図7において、シースを
カットした状態では被覆が僅かに残る程度に被覆をカッ
トできるように調整するとよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
に示すような効果が期待できる。
【0067】ケーブルの被覆部に切り込みを形成する交
換可能なブレードとケーブル被覆の食い込み量を規制す
るケーブル押え部とを備える可動部と、ケーブルを載置
するケーブル受け部を備える固定部とを支点部で連結
し、付勢要素によってケーブルをケーブル押え部とケー
ブル受け部とで挟んでケーブル保持部を形成するように
して、ケーブルの被覆部に周方向に沿って切り込みを形
成するケーブルシースカッターに、前記のケーブル保持
部を形成するに際してケーブルの直径または/および被
覆の厚さに応じて調節可能とする調整手段を備える。
【0068】上記の手段をとることにより、各種のケー
ブルに対応してケーブル保持部を形成するので、各種の
ケーブル太さや被覆厚さに対応してケーブルの所定位置
の被覆に切り込みを形成することができる。従って、ケ
ーブルの被覆を剥ぎ取るに当たり、汎用性があり操作性
の良好なケーブルシースカッターを提供することができ
る。
【0069】さらに、前記固定部は、可動部がケーブル
受け部側に付勢された時に可動部の横壁を規正するガイ
ド部を備える。
【0070】上記の手段をとることにより、可動部の横
ブレが抑制されるので、ブレードの刃先がケーブルに対
して常に垂直方向から押圧するようになる。従って、被
覆が螺旋状に切り込まれることを防止することができ
る。
【0071】さらに、前記可動部は、前記ケーブル保持
部側に付勢されたケーブル押え部材を備える。
【0072】上記の手段をとることにより、ブレードが
ケーブルに接触する前にケーブル押え部材でケーブルを
押圧して保持するので、シースカットにおいてケーブル
のねじれを防止することができる。
【0073】さらに、ケーブル受け部は、ケーブルを保
持する溝部を備える。
【0074】上記の手段をとることにより、各種のケー
ブル直径に対してもケーブル周方向を2点で保持する。
また、ケーブル押え部やケーブル押え部材と溝部とでケ
ーブル周方向を3点で保持するので、シースカットにお
いてケーブルのねじれを防止することができる。
【0075】さらに、前記可動部は、前記ブレードの側
面を押圧して固定するとともにケーブルの被覆部に切り
込みを形成する刃先の反対側を覆う取外し可能なブレー
ド押え部材を備える。なお、ブレード押え部材は、ケー
ブルの被覆部に切り込みを形成する刃先の反対側を押圧
可能とする穴部を備える。また、前記可動部は、前記ブ
レードを吸着して仮固定するマグネットを備える。
【0076】上記の手段をとることにより、ブレード押
え部材を取外すことで、ブレードを交換可能とする。ま
た、装置の表面にブレードを露出させないので、使用時
の安全性を図る。また、被覆の厚さに対応して穴部から
ブレードを押すことでケーブル保持部側にブレードを押
し出す。また、ケーブル保持部側からブレードを押し込
むときはケーブルの被覆部に切り込みを形成する刃先を
押し込む。従って、被覆厚さに対応してブレードをケー
ブル保持部から露出させる量を調整するに際して、刃先
を装置表面に露出させないので、刃の出し入れ調節作業
を安全に行うことができる。また、マグネットによって
ブレードを仮固定できるので、ブレードの交換作業にお
いてブレードの位置を調節しやすくするので、ブレード
の交換作業を容易にすることができる。
【0077】さらに、前記可動部は、ケーブル保持部側
に露出させるブレードの突出量を調節可能とするブレー
ド調整機構部を備える。
【0078】上記の手段をとることにより、被覆の厚さ
に対応してブレードをケーブル保持部から露出させる量
を調整するに際して、ブレード調整機構部によってブレ
ードの出し入れ調節を可能とする。従って、ケーブルの
被覆厚みに対応して調整可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の図である。
【図2】本発明の実施例の図である。
【図3】本発明の実施例の図である。
【図4】本発明の実施例の図である。
【図5】本発明の実施例の図である。
【図6】本発明の実施例の図である。
【図7】本発明の実施例の図である。
【図8】従来技術の図である。
【図9】従来技術の図である。
【符号の説明】
1:ケーブルシースカッター 2:可動部 3:固定部 4:支点部 5:ケーブル保持部 6:付勢要素 7:ガイド部 11:レバー 12:ブレード 13:ケーブル押え部 15:レバー 16:ケーブル受け部 20:調整ネジ部 30:カム調整部 31:偏心カム 32:回転駆動要素 45:ケーブル押え部材 46:付勢要素 55:溝部 61:ブレード押え部材 62:穴部 63:マグネット 71:ブレード調整機構部 73:レバー 74:係着部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一のレバー(11)とケーブルの被覆部
    に切り込みを形成する交換可能なブレード(12)とケ
    ーブル被覆の食い込み量を規制するケーブル押え部(1
    3)とを備える可動部(2)と、 第二のレバー(15)とケーブルを載置するケーブル受
    け部(16)とを備える固定部(3)と、 前記可動部(2)と固定部(3)とを連結する支点部
    (4)と、 ケーブルをケーブル押え部(13)とケーブル受け部
    (16)とで挟んでケーブル保持部(5)を形成するよ
    うに前記可動部(2)と固定部(3)とを付勢する付勢
    要素(6)とを備え、 ケーブルの被覆部に周方向に沿って切り込みを形成する
    ケーブルシースカッターであって、 前記のケーブル保持部(5)を形成するに際してケーブ
    ルの直径または/および被覆の厚さに応じて調節可能と
    する調整手段を備える、ことを特徴とするケーブルシー
    スカッター。
  2. 【請求項2】前記固定部(3)は、可動部(2)がケー
    ブル受け部(16)側に付勢された時に可動部(2)の
    横壁を規正するガイド部(7)を備える、 ことを特徴とする請求項1に記載のケーブルシースカッ
    ター。
  3. 【請求項3】前記固定部(3)は、可動部(2)に当接
    して所定のケーブル保持部(5)を形成するように上下
    移動が可能な調整ネジ部(20)を備える、 ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のケー
    ブルシースカッター。
  4. 【請求項4】前記固定部(3)は、可動部(2)に当接
    して所定のケーブル保持部(5)を形成する偏心カム
    (31)と、当該偏心カム(31)に回転動力を伝達す
    る回転駆動要素(32)とからなるカム調整部(30)
    を備える、 ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のケー
    ブルシースカッター。
  5. 【請求項5】前記可動部(2)は、前記ケーブル保持部
    (5)側に付勢されたケーブル押え部材(45)を備え
    る、 ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のケー
    ブルシースカッター。
  6. 【請求項6】前記ケーブル押え部材(45)は、前記支
    点部(4)を基点にして付勢要素(46)によって前記
    ケーブル保持部(5)側に付勢する、 ことを特徴とする請求項5に記載のケーブルシースカッ
    ター。
  7. 【請求項7】前記ケーブル受け部(16)は、ケーブル
    を保持する溝部(55)を備える、ことを特徴とする請
    求項1に記載のケーブルシースカッター。
  8. 【請求項8】前記可動部(2)は、前記ブレード(1
    2)の側面を押圧して固定するとともにケーブルの被覆
    部に切り込みを形成する刃先の反対側を覆う取外し可能
    なブレード押え部材(61)を備える、 ことを特徴とする請求項1または請求項5に記載のケー
    ブルシースカッター。
  9. 【請求項9】前記ブレード押え部材(61)は、ケーブ
    ルの被覆部に切り込みを形成する刃先の反対側を押圧可
    能とする穴部(62)を備える、 ことを特徴とする請求項8に記載のケーブルシースカッ
    ター。
  10. 【請求項10】前記可動部(2)は、前記ブレード(1
    2)を吸着して仮固定するマグネット(63)を備え
    る、 ことを特徴とする請求項1,5または8に記載のケーブ
    ルシースカッター。
  11. 【請求項11】前記可動部(2)は、ケーブル保持部
    (5)に露出させるブレード(12)の突出量を調節可
    能とするブレード調整機構部(71)を備える、 ことを特徴とする請求項1または請求項5に記載のケー
    ブルシースカッター。
  12. 【請求項12】前記ブレード調整機構部(71)は、 ブレードの一端に設けた支点部(72)と、 ブレードを回転動作させるブレードの他端に設けたレバ
    ー(73)と、 前記レバー(73)を係止する複数の係着部(74)と
    からなる、 ことを特徴とする請求項11に記載のケーブルシースカ
    ッター。
JP9313734A 1997-11-14 1997-11-14 ケーブルシースカッター Pending JPH11150824A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112152154A (zh) * 2019-06-27 2020-12-29 泰科电子(上海)有限公司 电缆切割工具

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