JPH11150172A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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Publication number
JPH11150172A
JPH11150172A JP31710197A JP31710197A JPH11150172A JP H11150172 A JPH11150172 A JP H11150172A JP 31710197 A JP31710197 A JP 31710197A JP 31710197 A JP31710197 A JP 31710197A JP H11150172 A JPH11150172 A JP H11150172A
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JP
Japan
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unit
wafer
sensor
hand
carrier
Prior art date
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Application number
JP31710197A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenobu Shirai
秀信 白井
Hodaka Yamamoto
穂高 山本
Katsuhiro Nakajima
勝弘 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Publication date
Application filed by Fujitsu VLSI Ltd, Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu VLSI Ltd
Priority to JP31710197A priority Critical patent/JPH11150172A/ja
Publication of JPH11150172A publication Critical patent/JPH11150172A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で精度の高い相対位置を求め、高精
度の搬送を可能にするととも搬送作業の効率を向上させ
ることができる搬送装置を提供する。 【解決手段】駆動制御回路部42は搬送アーム部20の
各アーム23,25,27を回動させて、ハンド部28
を回転ステージ部30のウェハ検出装置35の検出範囲
まで案内する。その時のウェハ検出装置35からの検出
信号SGに基づいて演算制御回路部41はハンド部内端
距離を演算する。ハンド部内端距離に基づいて駆動制御
回路部42は、ハンド部28の保持中心Pが回転テーブ
ル33の回転中心と一致するための各アーム23,2
5,27を回動角を求めその回動角を補正回動角として
記憶する。回転テーブル32にウェハWを載置する場
合、各アーム23,25,27を補正回動角にするとハ
ンド部28の保持中心Pと回転テーブル33の回転中心
を一致させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送装置に係り、
詳しくは半導体ウェハを搬送するのに好適な搬送装置に
関するものである。
【0002】近年、半導体製造装置は、生産量及び高品
質のさらなる向上が求められている。そのため、半導体
製造装置における搬送系においても高精度及び高処理量
が可能な搬送系が求められている。
【0003】
【従来の技術】半導体製造装置において、搬送装置にて
キャリアユニットからウェハを取り出し他の回転ステー
ジ部に搬送する場合、搬送装置のハンド部をキャリアユ
ニット及び回転ステージ部の所定の位置に案内させるた
めに、位置合わせを行う必要がある。
【0004】例えば、キャリア内に収納された複数のウ
ェハを取り出したり、反対にキャリア内にウェハを収納
する方法が種々提案されている。例えば、特開平4−1
07841号公報においては、光透過式センサによりキ
ャリアに収納されたウェハの間隔及びウェハの厚みを検
出し、その中間位置に搬送装置のハンド部を挿入して取
り出すようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−107841号公報においては、キャリア内のウェ
ハと光透過式センサとの相対位置は認識できるが、搬送
装置のハンド部と光透過式センサとの相対位置は認識で
きない。従って、手作業で一義的に決めてやる必要があ
り、そのための作業は長時間を要していた。しかも、キ
ャリアユニットが新たなものに交換されると、そのたび
ごとにしなければならず作業効率が非常に悪かった。
【0006】又、搬送装置側にウェハ有無検出センサを
取り付けることが考えられるが、キャリア内の多数のウ
ェハを取り出す場合、そのウェハ毎に相対位置を検出し
ながら行われるため1つの搬送に時間を要し搬送効率を
低下させる。
【0007】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は簡単な構成で精度の高い
相対位置を求め、高精度の搬送を可能にするととも搬送
作業の効率を向上させることができる搬送装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被搬送物のステージ部への載置及び前記ステージ部
から被搬送物の取り出しを搬送アーム部のハンド部を用
いて行う搬送装置において、前記ステージ部に設けられ
そのステージ部に載置される前記被搬送物の位置を検出
する第1のセンサと、前記ステージ部に設けられ前記搬
送アーム部のハンド部の位置を検出する第2のセンサ
と、前記第1センサからの前記ステージ部に対する前記
被搬送物の位置情報と、前記第2センサからの前記ステ
ージ部に対する前記ハンド部の位置情報とに基づいて前
記搬送アーム部と前記ステージ部との間の相対位置情報
を演算する演算制御部と、前記演算制御部からの相対位
置情報に基づいて前記搬送アーム部のハンド部を制御し
て該ハンド部の位置決めを行う駆動制御部とを備えた。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の搬送装置において、前記被搬送物はウェハであり、前
記ステージ部は回転テーブルを備え、その回転テーブル
にウェハを載置し回転させることにより向きを調整する
回転ステージであり、前記第1センサは前記回転テーブ
ルに載置されたウェハのオリフラを検知するウェハ検出
装置であり、そのウェハ検出装置は前記第2センサを兼
用するものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、ウェハのキャリ
アユニットに設置したキャリアへの収納及び前記キャリ
アからウェハの取り出しを搬送アーム部のハンド部を用
いて行う搬送装置において、前記キャリアユニットに設
けられ、前記キャリア内のウェハの位置を検出する第1
のセンサと、前記キャリアユニットに設けられ前記搬送
アーム部のハンド部の位置を検出する第2のセンサと、
前記第1センサからの前記キャリアユニットに対する前
記被搬送物の位置情報と、前記第2センサからの前記キ
ャリアユニットに対する前記ハンド部の位置情報とに基
づいて前記搬送アーム部と前記キャリアユニットとの間
の相対位置情報を演算する演算制御部と、前記演算制御
部からの相対位置情報に基づいて前記搬送アーム部のハ
ンド部を制御してハンド部の位置決めを行う駆動制御部
とを備えた。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の搬送装置において、前記第1センサは光透過式センサ
であって、上下動して前記キャリア内に上下方向に配設
されたウェハを検知するものであり、その光透過式セン
サは前記第2センサを兼用する。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の搬送装置において、前記第1センサ及び第2センサは
3次元の相対位置情報を求めるために3個の光反射式測
長センサにて構成した。
【0013】(作用)請求項1の発明によれば、演算制
御部は第1センサからのステージ部に対する被搬送物の
位置情報と、第2センサからのステージ部に対するハン
ド部の位置情報とに基づいて搬送アーム部とステージ部
との間の相対位置情報を演算する。駆動制御部は搬送ア
ーム部のハンド部を制御して載置又は取り出しを行う時
も前記演算制御部にて求めた相対位置情報に基づいてハ
ンド部の位置決めを行う。従って、ステージ部のユニッ
トが新たなものに交換されて、ステージ部と搬送アーム
部の相対位置が変更されても相対位置情報を事前に求め
るだけで、すぐに載置及び取り出しができる。相対位置
情報は演算制御部にて演算するだけなので短時間で求め
ることができる。
【0014】請求項2の発明によれば、ウェハの向きを
調整する回転ステージとのあいだでのウェハの載置及び
取り出しについても相対位置情報を事前に求めるだけ
で、すぐに載置及び取り出しができる。相対位置情報は
演算制御部にて演算するだけなので短時間で求めること
ができる。しかも、第1及び第2センサはウェハのオリ
フラを検知する1つのウェハ検出装置で兼用したため、
検出装置の数が削減されるとともに実際に即した位置の
検出が可能となる。
【0015】請求項3の発明によれば、演算制御部は第
1センサからのキャリアユニットに対するウェハの位置
情報と、第2センサからのキャリアユニットに対するハ
ンド部の位置情報とに基づいて搬送アーム部とキャリア
ユニットとの間の相対位置情報を演算する。駆動制御部
は搬送アーム部のハンド部を制御して載置又は取り出し
を行う時も演算制御部にて求めた相対位置情報に基づい
てハンド部の位置決めを行う。従って、キャリアユニッ
トが新たなものに交換されて、キャリアユニットと搬送
アーム部の相対位置が変更されても相対位置情報を事前
に求めるだけで、すぐに載置及び取り出しができる。相
対位置情報は演算制御部にて演算するだけなので短時間
で求めることができる。
【0016】請求項4の発明によれば、第1及び第2セ
ンサは1つの光透過式センサで兼用したので検出装置の
数が削減されるとともに実際に即した位置の検出が可能
となる。
【0017】請求項5の発明によれば、搬送アーム部と
キャリアユニットとの3次元の相対位置情報が求めるこ
とができることから、ハンド部の保持中心をウェハの中
心に合わせて取り出すことができる。その結果、より精
度の高い相対位置を求めることができ高精度の搬送を可
能にし、しかも、搬送作業の効率を向上させることがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
【0019】図1はウェハ搬送装置の要部平面を示す。
図2は搬送装置の要部正面を示す。搬送装置10は、搬
送アーム部20と回転ステージ部30を備えている。搬
送アーム部20は、基台21から上方に向かって第1駆
動軸22が突出している。第1駆動軸22は同基台21
に対して回転可能にかつ軸線方向に移動可能に支持され
ている。第1駆動軸22の先端部は、第1アーム部23
が連結されている。従って、第1アーム23は、第1駆
動軸22が回転すると、同駆動軸22を回動中心として
回動する。又、第1アーム23は第1駆動軸22が上下
動すると、同駆動軸22とともに上下動する。
【0020】第1アーム23の先端部には、第2駆動軸
24が回動可能に支持されている。第2駆動軸24は第
2アーム25の基端部と連結固定されている。従って、
第2駆動軸24が回転すると、同駆動軸24を回動中心
として第2アーム25は回動する。
【0021】第2アーム25の先端部には、第3駆動軸
26が回動可能に支持されている。第3駆動軸26は、
第3アーム27の基端部と連結固定されている。従っ
て、第3駆動軸26が回転すると、同駆動軸26を回動
中心として第3アーム27は回動する。第3アーム27
の先端部には、二股状のハンド部28が連結固定されて
いる。ハンド部28は、被搬送物としての半導体ウェハ
Wを載置する。二股状のハンド部28は基端側が円弧状
に形成され、その円弧の内周面の半径中心を保持中心P
としている。
【0022】前記回転ステージ部30は、図2に示すよ
うに固設された基台31の固定テーブル31aから上方
に向かって回転軸32が突出している。回転軸32は同
基台31に対して回転可能に支持されている。回転軸3
2の先端部は、円盤状の回転テーブル33が連結されて
いる。従って、回転テーブル33は、回転軸32が回転
すると、同回転軸32を回動中心として回転する。回転
テーブル33は、その上面にウェハWが載置され、同ウ
ェハWは回転テーブル33の回転とともに回転する。そ
して、回転することによりウェハWはその向きが調整さ
れる。向きが調整されたウェハWは、前記した搬送アー
ム部20のハンド部28にすくい上げられてそのハンド
部28の上面に保持され搬送される。
【0023】尚、ハンド部28にてウェハWを回転テー
ブル33に載置する場合、及び、ウェハWをすくい上げ
る場合は、ハンド部28の保持中心Pと回転テーブル3
3の回転中心が上方からみて一致した状態で行うように
なっている。
【0024】前記基台31の固定テーブル31aには、
スリット34が形成され、そのスリット34の形成方向
は前記回転軸32の軸芯方向に向かっている。回転ステ
ージ部30には、第1及び第2センサとしてのウェハ検
出装置35が備えられている。ウェハ検出装置35は光
透過式センサであって、発光部35aと受光部35bを
有している。発光部35aは前記固定テーブル31aの
上方に配置され、前記固定テーブル31aに形成したス
リット34を介してテーブル31aの下方に設置された
受光部35bに光を照射する。前記発光部35aは前記
スリット34の長さ方向に所定の幅を持った光(以下、
検出光という)を発するようになっていて、その幅を持
った検出光がスリット34を通過して受光部35bに照
射される。前記受光部35bは、前記スリット34と対
向するようにスリット34の長さ方向に光検知部が形成
され、前記スリット34を介して発光部35aからの検
出光を受光し、その受光量に相対したレベルを示す検出
信号SGを出力する。
【0025】即ち、検出光を遮るものが無いときには、
発光部35aから照射される光は全て受光部35bにて
検知されその受光量は最大となる。その結果、受光部3
5bから出力される検出信号SGのレベルは最大(=V
max )となる。反対に、検出光が完全に遮られると、ス
リット34に向かって照射される光は全て受光部35b
にて検知されずその受光量は最低(ゼロ)となる。その
結果、受光部35bから出力される検出信号SGのレベ
ルは最小(=Vmin )となる。又、検出光が回転テーブ
ル33側から半分のところまで遮られると、スリット3
4に向かって照射される光の1/2が受光部35bにて
検知されその受光量は最大の時の半分となる。その結
果、受光部35bから出力される検出信号SGのレベル
は半分(=(Vmax +Vmin )/2)となる。
【0026】つまり、受光部35bは、検出光が回転テ
ーブル33側から遮られる位置に相対したレベルの検出
信号SGを出力する。従って、検出信号SGのレベルに
よってスリット34の回転テーブル33側開口端34a
からどの位置まで遮られているか演算することができ
る。
【0027】次に、上記のように構成した搬送装置10
の電気的構成について説明する。図1において、演算制
御回路部41は前記ウェハ検出装置35からの検出信号
SGを入力する。演算制御回路部41はその検出信号S
Gのレベルに基づいてスリット34がその開口端34a
からウェハWにて遮られている位置までの距離(遮蔽距
離)を演算する。演算制御回路部41は、回転軸32の
軸芯(回転テーブル33の回転中心)から前記スリット
34の開口端34aまでの距離(スリット離間距離)の
データが予め記憶されている。そして、演算制御回路部
41は、このスリット離間距離と前記遮蔽距離を加算す
ることにより、回転軸32の軸芯からウェハWがスリッ
ト34を遮蔽している外端までの距離(ウェハ外端距
離)を演算する。演算制御回路部41はこのウェハ外端
距離を次段の駆動制御回路部42に出力する。
【0028】又、演算制御回路部41は、ハンド部内端
距離を演算する。つまり、搬送アーム部20の各アーム
23,25,27を回動させて、第3アーム27に連結
したハンド部28を前記スリット34を遮るまで案内す
る。この時、本実施形態では第3アーム27の長手方向
の中心軸線L1と前記スリット34の長手方向の中心軸
線L2が一致するように案内し、そのアーム部27の中
心軸線L1と交差するハンド部28の内端28aがスリ
ット34を遮るように同ハンド部28を案内する。この
時、ウェハ検出装置35の受光部35bは、ハンド部2
8によってスリット34が開口端34aから遮られる位
置に相対したレベルの検出信号SGを出力する。尚、こ
の中心軸線L2は上方からみてハンド部28の保持中心
Pと交差する。
【0029】そして、演算制御回路部41はその検出信
号SGのレベルに基づいてスリット34がその開口端3
4aからハンド部28にて遮られている位置までの距離
(遮蔽距離)を演算する。演算制御回路部41は、この
遮蔽距離をハンド部内端距離として次段の駆動制御回路
部42に出力する。
【0030】駆動制御回路部42は、前記搬送アーム部
20と回転ステージ部30を駆動制御する。駆動制御回
路部42は、搬送アーム部20の各アーム23,25,
27を回動及び上下動させるための図示しない搬送アー
ム部20に設けた各駆動モータを駆動制御する。又、駆
動制御回路部42は、各アーム23,25,27の回動
角及び高さ位置を検出するための図示しない搬送アーム
部20に設けられた各検出器からの検出信号を入力して
いる。そして、駆動制御回路部42は、前記回転ステー
ジ部30の回転テーブル33にウェハWを載置する載置
モード、回転テーブル33に載置されたウェハWを取り
出す取り出しモードを実行する。又、駆動制御回路部4
2は、前記回転ステージ部30に対する搬送アーム部2
0の相対位置を演算する相対位置情報算出モードを実行
する。
【0031】さらに、駆動制御回路部42は、回転ステ
ージ部30の回転テーブル33を回動させるための図示
しない回転ステージ部30に設けられた駆動モータを回
動制御する。又、駆動制御回路部42は、回転テーブル
33の回動角を検出するための図示しない回転ステージ
部30に設けられて検出器からの検出信号を入力してい
る。そして、駆動制御回路部42は、回転テーブル33
に載置されたウェハWの向きを調整する位置合わせモー
ドを実行する。
【0032】次に、駆動制御回路部42の各モードにつ
いて説明する。 [相対位置情報算出モード]相対位置情報算出モードに
おいて、駆動制御回路部42は搬送アーム部20の各ア
ーム23,25,27を回動させて、第3アーム27に
連結したハンド部28が回転ステージ部30に設けたウ
ェハ検出装置35の検出光を遮る位置まで案内する。こ
の時、駆動制御回路部42は、第3アーム27と前記ス
リット34の長手方向の中心軸線L1,L2が一致する
ように案内する。
【0033】ハンド部28の案内が終了すると、その時
のウェハ検出装置35の受光部35bからのレベルの検
出信号SGに基づいて演算制御回路部41は回転テーブ
ル33の回動中心からハンド部28の内端部28aにて
遮られている位置までの距離を演算する。演算制御回路
部41は、この距離をハンド部内端距離として駆動制御
回路部42に出力する。
【0034】駆動制御回路部42は、この時の第1駆動
軸22の回動中心からハンド部28の内端部28aまで
の距離を算出する。まず、駆動回路部42は、予め記憶
した第1〜第3アーム23,25,27の長さデータ及
び第3アーム27の先端からハンド部28の内端部28
aまでの長さデータを読み出すとともに、各アーム2
3,25,27を回動角及び高さ位置を検出する各検出
器からのその時の検出信号を入力する。そして、駆動制
御回路部42は、前記ハンド部内端距離、各データ及び
検出信号に基づいて第1駆動軸22の回動中心からハン
ド部28の内端部28aまでの距離を特定する。
【0035】次に、ハンド部28の保持中心Pが前記回
転テーブル33の回転中心と一致するための各アーム2
3,25,27を回動角を求める。前記保持中心Pは、
ハンド部28の内周面の半径中心であってその半径は予
めデータとして記憶されている。従って、内端部28a
から保持中心Pまでの回転ステージ部30における位置
が特定できる。そして、回転テーブル33の回転中心は
スリット34の長手方向の線L2上、即ち保持中心Pと
内端部28aを結ぶ線L1上にあり、回転テーブル33
の回転中心まで距離がわかっているため、各回動角は容
易に求めることができる。
【0036】駆動制御回路部42は、演算して求めた各
アーム23,25,27を回動角を補正回動角として記
憶する。補正回動角を記憶した後、駆動制御回路部42
は元の状態に各アーム23,25,27を復帰させる。
【0037】以後、載置モードで回転テーブル33にウ
ェハWを載置する載置モードや、テーブル32に載置さ
れたウェハWを取り出す取り出しモードにおいて、各ア
ーム23,25,27を補正回動角にするように制御す
ることで確実にハンド部28の保持中心Pを回転テーブ
ル33の回転中心に一致させることができ、載置及び取
り出しが正確に行える。
【0038】特に、搬送アーム部20の各アーム23,
25,27、ハンド部28を取り替えた場合、搬送アー
ム部20と回転ステージ部30との相対位置を変更した
場合には、ハンド部28をウェハ検出装置35の検出光
を遮る位置まで案内するだけで、ハンド部28の保持中
心Pを回転テーブル33の回転中心に一致させるための
各アーム23,25,27を補正回動角を簡単に求める
ことができる。
【0039】[載置モード]載置モードにおいて、駆動
制御回路部42はハンド部28にウェハWを載置した状
態で、ハンド部28を上動させた後、前記求めた各アー
ム23,25,27を補正回動角を読み出し、それぞれ
補正回動角になるように各アーム23,25,27を回
動させる。従って、ハンド部28は、回転テーブル33
の上方位置に案内されるとともに、上方からみてハンド
部28の保持中心Pと回転テーブル33の回転中心が一
致した位置に配置される。この状態から、駆動制御回路
部42はハンド部28を下動させれば、ウェハWは回転
テーブル33に載置される。この時、ハンド部28に保
持されていたウェハWの中心が保持中心Pと一致してい
る時には、回転テーブル33に載置されたウェハWはそ
の中心は回転テーブルの回転中心と一致する。
【0040】載置が終了すると、駆動制御回路部42は
その下動した位置から各アーム23,25,27を前記
とは逆の順序で逆方向に回動させて元の状態に各アーム
23,25,27を復帰させる。
【0041】[取り出しモード]取り出しモードにおい
は、駆動制御回路部42は前記載置モードの動作と逆の
動作を各アーム23,25,27が行うように制御す
る。従って、その詳細は載置モードから容易に理解でき
るためその説明は省略する。
【0042】[位置合わせモード]位置合わせモードに
おいて、駆動制御回路部42は回転テーブル33を回転
させて同テーブル33に載置されたウェハWを回転させ
る。ウェハWはテーブル33の回転中心を中心に回転す
る。ウェハWの外周はウェハ検出装置35の検出光の一
部を遮る。ウェハ検出装置35は検出光の一部を遮るウ
ェハWの外周形状に応じたレベルの検出信号SGを出力
する。そして、演算制御回路部41はウェハ外端距離を
演算し駆動制御回路部42に出力する。駆動演算回路部
42は、このウェハ外端距離に基づいてウェハWの外周
を直線状に切り欠いたオリフラ(オリエンテーションフ
ラット)の位置(角度)を割り出す。
【0043】次に、駆動制御回路部42はオリフラが所
定の向きに向くように、回転テーブル33を回転させて
位置合わせを終了する。従って、回転テーブル33に載
置されるウェハWは所定の向きに位置合わせすることが
できるため、搬送アーム部20で該ウェハWを取り出す
時、オリフラが常に同じ向きとなる状態でウェハWを取
り出し搬送することができる。
【0044】以上記述したように、本実施形態は以下の
効果を奏する。 (1)搬送アーム部20のハンド部28を回転ステージ
部30のスリット34上に案内する。そして、その時の
回転ステージ部30上のハンド部28の内端部28aを
同ステージ部30に設けたウェハ検出装置35にて検出
し、その検出結果に基づいて演算制御回路部41にてハ
ンド部28の保持中心Pの位置を特定する。ハンド部2
8の保持中心Pの位置を特定した後、該保持中心Pが回
転テーブル33の中心と一致するための第1〜第3アー
ム23,25,27のそれぞれの回動角(補正回動角)
を求めた。そして、回転ステージ部30の回転テーブル
33にウェハWを載置するとき、駆動制御回路部42は
搬送アーム部20の第1〜第3アーム23,25,27
がそれぞれ前記補正回動角となるように制御する。従っ
て、ハンド部28はその保持中心位置Pが回転テーブル
33の中心と一致する位置に案内されるため、ウェハW
は正確にテーブル33に載置される。
【0045】(2)回転テーブル33上のウェハWを取
り出すとき、駆動制御回路部42は搬送アーム部20の
第1〜第3アーム23,25,27がそれぞれ前記補正
回動角となるように制御する。従って、ハンド部28は
その保持中心位置Pが回転テーブル33の中心と一致す
る位置に案内されるため、ウェハWを正確にテーブル3
3から取り出すことができる。その結果、例えば回転ス
テージ部30のユニットが新たなものに交換されて、回
転ステージ部30と搬送アーム部20の相対位置が変更
されても前記相対位置情報算出モードを事前に実行する
だけで相対位置を容易に補正することができ、すぐに載
置モードや取り出しモードに移ることができる。
【0046】(3)搬送アーム部20と回転ステージ部
30の相対位置を求め補正回動角を演算するのに、特別
な検出装置を用いずに回転ステージ部30に設けられた
既存のウェハ検出装置35を用いた。従って、実際に即
した検出に基づいて補正値が求められるため精度の高い
補正回動角を得ることができるとともに、コスト的にも
安価となる。
【0047】(第2実施形態)次に、本発明を第2実施
形態を図面に従って説明する。本実施形態はキャリアと
の間でのウェハの搬送を行う搬送装置であって、図5は
ウェハ搬送装置の要部平面、図6は搬送装置の要部正面
を示す。尚、本実施形態の搬送装置は、前記第1実施形
態と同じ構成の搬送アーム部を備えている。従って、説
明の便宜上本実施形態の搬送アーム部について第1実施
形態と符号を同じにして詳細な説明は省略する。
【0048】搬送装置50は、搬送アーム部20とキャ
リアユニット60を備えている。キャリアユニット60
は、図6に示すように固設された基台61の固定テーブ
ル61aの上には補助テーブル61bが設けられ、その
補助テーブル61bには2点鎖線で示すようにキャリア
62が載置される。キャリア62はウェハWを所定の間
隔で上下方向に並べて収容するケースであって、その両
側内側面にウェハWの周縁を支持する棚62aが上下方
向に等間隔に併設されている。そして、両側内側面に形
成した棚62a間にウェハWを差し渡すことにより、該
ウェハWはキャリア62に収容される。キャリア62は
そのウェハWを出し入れする出し入れ口62bと反対側
の側面も開口部62cが形成され、該開口部62cから
出し入れ口62bが見通せるようになっている。
【0049】基台61内には昇降用モータ63が設けら
れている。昇降用モータ63は上下方向に配設支持され
たスクリュウネジ64を回転させるようになっている。
又、基台61内には図6において前後一対のガイドバー
65が前記スクリュウネジ64と平行に配設されてい
る。
【0050】前記スクリュウネジ64には、スクリュウ
ナット66が螺合されている。そのスクリュウナット6
6は前記ガイドバー65に沿って摺動可能に支持されて
いる昇降ブロック67に固設されている。従って、スク
リュウネジ64が正逆回転すると、スクリュウナット6
6、即ち昇降ブロック67はガイドバー65に沿って上
下動する。本実施形態では、昇降用モータ63が正回転
するとき昇降ブロック67は上動し、逆回転するとき昇
降ブロック67は下動する。
【0051】前記昇降ブロック67は、ウェハ検出装置
68を支持する。ウェハ検出装置68の基板69は、前
記昇降ブロック67に固設され、同ブロック67ととも
に上下動する。基板69は前後方向にのび、その両端部
には上方に向かって支柱70が立設している。そして、
基板69が図6実線で示す最下位置に位置していると
き、支柱70の先端部はテーブル61aより下側に位置
する。基板69が図6に二点鎖線で示す最上位置に位置
しているとき、支柱70の先端部は補助テーブル61b
に設置したキャリア62の上部に位置する。
【0052】前側の支柱70の先端部には光透過式セン
サ71を構成する発光部71aが設置されている。又、
後側の支柱70の先端部には光透過式センサ71を構成
する受光部71bが設置されている。発光部71aは受
光部71bに光を照射するようになっている。この時、
光透過式センサ71の位置が補助テーブル61bより上
方に位置するとき、発光部71aからの光はキャリア6
2の出し入れ口62b及び開口部62cを介して受光部
71bに受光される。尚、発光部71aから受光部71
bに向かって照射される光の光軸は水平である。
【0053】受光部71bは、発光部71aからの光を
受光すると、Hレベル(高電位)の検出信号SG1を出
力し、発光部71aからの光を受光しないと、Lレベル
(低電位)の検出信号SG1を出力する。従って、ウェ
ハWを収納したキャリア62が補助テーブル61bに設
置された状態で、光透過式センサ71を上動させると、
その上動の時々でを発光部71aから照射さた光は、キ
ャリア62内に所定の間隔で上下方向に収容されている
各ウェハWにて遮られ、受光部71bにて受光されな
い。そして、上動時において、収容されているウェハW
の下面を通過する時、検出信号SG1はHレベルからL
レベルに変化し、ウェハWの上面を通過する時、検出信
号SG1はLレベルからHレベルに変化する。反対に下
動時において、ウェハWの上面を通過する時、検出信号
SG1はHレベルからLレベルに変化し、ウェハWの下
面を通過する時、検出信号SG1はLレベルからHレベ
ルに変化する。尚、受光部71bが出力する検出信号S
G1のレベルは、逆であってもよい。
【0054】又、光透過式センサ71は、搬送アーム部
20のハンド部28を検出する。即ち、搬送アーム部2
0の第1〜第3アーム23,25,27を回動制御する
と共に上下方向に昇降制御してハンド部28を図7に示
すように前記補助テーブル61bの上方に案内する。こ
の時、発光部71aからの光が上からみて前記ハンド部
28の内端部28aと交差するように案内する。この状
態から光透過式センサ71を上動させるようにしてい
る。すると、発光部71aから照射される光は、ハンド
部28にて遮られる。そして、ハンド部28の下面を通
過する時、検出信号SG1はHレベルからLレベルに変
化し、ハンド部28の上面を通過する時、検出信号SG
1はLレベルからHレベルに変化する。
【0055】前記昇降用モータ63に隣接した位置には
ロータリエンコーダよりなる昇降位置検出センサ72が
設けられている。昇降位置検出センサ72はモータ63
と駆動連結されていて、その時の光透過式センサ71の
高さ位置(正確には発光部71aが光を発光する高さ位
置)を算出するためのモータ63の回転方向と回転量と
からなる検出信号SG2を出力する。
【0056】次に、上記のように構成した搬送装置50
の電気的構成について説明する。図5において、演算制
御回路部51は前記光透過式センサ71からの検出信号
SG1及び昇降位置検出センサ72からの検出信号SG
2が入力さる。
【0057】演算制御回路部51は検出信号SG2に基
づいてその時の光透過式センサ71の高さ位置(正確に
は発光部71aが発する光の光軸の水平高さ位置)を演
算する。そして、演算制御回路部51は検出信号SG1
のレベルが変化した時の光透過式センサ71の高さ(正
確には発光部71aが光を発光する高さ)を割り出し駆
動制御回路部52に出力する。
【0058】つまり、演算制御回路部51は光透過式セ
ンサ71がウェハWを検出する目的で上動した場合、そ
の時々で同光透過式センサ71から出力される検出信号
SG1に基づいてキャリア62に収容されている各ウェ
ハWの高さ割り出し駆動制御回路部52に出力する。
【0059】又、演算制御回路部51は、搬送アーム部
20に設けられたアーム23の昇降位置を検出するため
の図示しない昇降位置センサからの検出信号SG3を入
力している。この昇降位置検出センサは図示しない昇降
用のモータと駆動連結されていて、その時のハンド部2
8の高さ位置に対応した検出信号SG3を出力する。そ
して、演算制御回路部51は光透過式センサ71がハン
ド部28を検出する目的で上動した場合、その時の同光
透過式センサ71から出力される検出信号SG1と搬送
アーム部20の昇降位置センサからの検出信号SG3に
基づいてハンド部28の高さ割り出し駆動制御回路部5
2に出力する。
【0060】駆動制御回路部52は、搬送アーム部20
の各アーム23,25,27を回動及び上下動させるた
めの図示しない搬送アーム部20に設けた各モータを駆
動制御する。又、駆動制御回路部52は、各アーム2
3,25,27の回動角及び高さ位置を検出するための
図示しない搬送アーム部20に設けられた各検出センサ
からの検出信号を入力している。そして、駆動制御回路
部52は、前記キャリア62内のウェハWを所定の棚6
2aと取り出す取り出しモードを実行する。又、駆動制
御回路52は、前記キャリアユニット60に対する搬送
アーム部20の相対高さ位置を演算する相対位置情報算
出モードを実行する。
【0061】さらに、駆動制御回路部52は、キャリア
ユニット60のウェハ検出装置68を昇降させるための
昇降用モータ63を駆動制御する。つまり、駆動制御回
路部52は、前記各モードを実行するために前記昇降位
置検出センサ72からの検出信号SG2を入力し前記昇
降位置検出センサ72からの検出信号SG2を入力し昇
降用モータ63を駆動制御する。
【0062】次に、駆動制御回路部52の各モードにつ
いて説明する。 [相対位置情報算出モード]相対位置情報算出モードに
おいて、駆動制御回路部52は搬送アーム部20の各ア
ーム23,25,27を回動させて、第3アーム27に
連結したハンド部28をキャリアユニット60の図7に
示す補助テーブル61b上に案内する。このとき、キャ
リアユニット60にはキャリア62は補助テーブル61
b上にはない。ハンド部28の案内が終了すると、駆動
制御回路部52は同アーム部20の昇降位置検出センサ
からの検出信号SG3に基づき同アーム部20に対する
ハンド部28の上面の高さha を演算し記憶する。
【0063】同アーム部20に対するハンド部28の上
面の高さの演算及び記憶が終了すると、駆動制御回路部
52は図6実線で示す位置からウェハ検出装置68(光
透過式センサ71)を上動させる。やがて、発光部71
aから受光部71bに照射していた光はハンド部28に
遮られ、光透過式センサ71からの検出信号SG1はH
レベルからLレベルとなる。つまり、HレベルからLレ
ベルに検出信号SG1が反転した時、光透過式センサ7
1はハンド28の下面に到達したことになる。
【0064】さらに上動が続いて、光透過式センサ71
からの検出信号SG1はLレベルからHレベルとなる
と、光透過式センサ71はハンド部28の上面に到達し
たことになる。この時、演算制御回路部52は昇降位置
検出センサ72からの検出信号SG2に基づきキャリア
ユニット60に対するハンド部28の上面の高さhu を
演算し駆動制御回路部52に出力する。
【0065】駆動制御回路部52は前記搬送アーム部2
0に対するハンド部28の上面の高さha とこのキャリ
アユニット60に対するハンド部28の上面の高さhu
との偏差(=ha −hu )を求める。駆動制御回路部5
2はこの偏差を高さ補正値として記憶する。高さ補正値
を記憶した後、駆動制御回路部52は元の状態に各アー
ム23,25,27を復帰させるとともに、ウェハ検出
装置68(光透過式センサ71)を図6実線で示す位置
まで復帰させて相対位置情報算出モードの処理動作は終
了する。
【0066】[取り出しモード]取り出しモードにおい
て、駆動制御回路部52は、図6実線で示す位置からウ
ェハ検出装置68(光透過式センサ71)を上動させ
る。従って、補助テーブル61bに設置されたキャリア
62内のウェハWの検出が開始される。
【0067】そして、光透過式センサ71からの検出信
号SG1はLレベルからHレベルとなると、光透過式セ
ンサ71は最下段のウェハWの下面に到達したことにな
る。この時、演算制御回路部52は昇降位置検出センサ
72からの検出信号SG2に基づきキャリアユニット6
0に対するウェハWの下面の高さを演算し駆動制御回路
部52に出力する。又、このとき、駆動制御回路部52
はウェハ検出装置68(光透過式センサ71)を上動を
一旦停止させる。
【0068】駆動制御回路52は、ハンド部28を駆動
させて前記下面を検出したウェハWを棚62aからすく
い上げキャリア62から引き抜く取り出し動作を行う。
まず、駆動制御回路部52は演算制御回路部52が求め
たウェハWの下面の高さと前記相対位置情報算出モード
で求めた高さ補正値を加算する。つまり、このウェハW
の下面の高さは、キャリアユニット60に対する高さで
あって、搬送アーム部20を基準とした高さでない。そ
こで、ウェハWの下面の高さを搬送アーム部20を基準
とした高さに補正する必要がある。従って、搬送アーム
部20の昇降センサに基づいて求めたハンド部28高さ
がこの加算値に一致するまでハンド部28を上動制御さ
せた時、該ハンド部28の上面はウェハWの下面と一致
した高さとなる。
【0069】駆動制御回路部52は、求めた加算値に対
して予め定めた若干低い高さに設定し、その設定した高
さまでハンド部28を上動させる。続いて、駆動制御回
路部52は、ハンド部28をその設定された高さを維持
しつつキャリア62内に案内する。この時、ハンド部2
8の上面は取り出すウェハWの下面より若干低い位置に
あるため、ハンド部28が該ウェハWと衝突することは
ない。
【0070】ハンド部28がウェハWの下方位置まで案
内されると、駆動制御回路部52は前記加算値に対して
予め定めた若干高い高さに設定し、その設定した高さま
でハンド部28を上動させる。従って、ウェハWはハン
ド部28の上面に載置され持ち上げられる。持ち上げら
れた状態で、駆動制御回路部52は、ハンド部28をそ
の設定された高さを維持しつつ元の位置まで復帰させて
1枚目のウェハWの取り出しは終了する。
【0071】以後、同様にウェハ検出装置68(光透過
式センサ71)を上動させてその時々のウェハWの下面
の高さを求め、その高さを搬送アーム部20を基準にし
た高さに補正してハンド部28の高さ制御を行ことによ
り、キャリア62内のウェハWを確実に取り出すことが
できる。
【0072】尚、駆動制御回路部52は、相対位置情報
検出モードのときに予め設定した基準位置にハンド部2
8を移動させる。そして、駆動制御回路部52は、相対
位置情報算出モードにて求めた補正値により駆動制御回
路部52にて移動させるハンド部28の位置を補正した
値をハンド部28の新たな基準位置として記憶するよう
にしてもよい。この場合、駆動制御回路部52は、ウェ
ハ検出装置28にて検出下ウェハの高さに対して記憶し
た基準位置に基づく高さにハンド部28を移動させる。
これにより、ハンド部28を移動させるときの演算量が
少なくなる。
【0073】以上記述したように、本実施形態は以下の
効果を奏する。 (1)搬送アーム部20のハンド部28をキャリアユニ
ット60に案内する。そして、その時のハンド部28の
高さについて、キャリアユニット60に設けた昇降セン
サ72にて求めるとともに、搬送アーム部の昇降センサ
にて求めた。このキャリアユニット60に設けた昇降セ
ンサ72にて求めた高さhu と、搬送アーム部の昇降セ
ンサにて求めた高さha とから高さ補正値(=ha −h
u )を求めた。そして、キャリアユニット60に設けた
昇降センサ72に基づいて支持される高さにハンド部2
8を案内するとき、前記高さ補正値を用いて搬送アーム
部20の昇降センサに基づいてハンド部28を高さ制御
できるようにした。従って、例えばキャリアユニット6
0が新たなものに交換されて、キャリアユニット62と
搬送アーム部20の相対高さが変更されても前記相対位
置情報算出モードを事前に実行するだけで、すぐに取り
出しモードに移ることができる。
【0074】(2)搬送アーム部20とキャリアユニッ
ト60の相対位置、即ち相対高さを求め補正値を演算す
るのに、特別な検出装置を用いずにキャリアユニット6
0に設けられた既存のウェハ検出装置68を用いた。従
って、実際に即した検出に基づいて補正値が求められる
ため精度の高い補正値を得ることができるとともに、コ
スト的にも安価となる。
【0075】(3)ウェハ検出装置68を上下動させて
ウェハW及びハンド部28を検出するようにしたので、
ウェハ検出装置68自体の重量は軽量であるため、上下
動作を高速に行えることから、相対位置情報算出モード
及び取り出しモードが短時間で行える。又、軽量なた
め、検出装置が例えば傾いて検出誤差を発生するといっ
た問題はない。
【0076】(4)キャリア62は補助テーブル61b
に固定しウェハ検出装置68を上下動させるようにした
ため、キャリア62内のウェハWは静止状態が保持され
ている。従って、キャリア62が上下動することによっ
てウェハWを振動させてパーティクルを発生させるとい
った問題はない。
【0077】尚、本発明は上記各実施形態の他、以下の
ように実施してもよい。 ○上記第1実施形態では、第1及び第2センサを光透過
式センサにて構成されたウェハ検出装置35であった
が、こり光透過式センサに変えて図8に示すようにCC
D(固体撮像素子;イメージセンサ)75を用いて実施
してもよい。この場合、上方からウェハW及びハンド部
28を撮像して画像認識処理することによって位置検出
が行われる。備えられいる。ウェハ検出装置35は光透
過式センサであって、発光部35aと受光部35bを有
している。
【0078】○上記第1実施形態において、図2に破線
で示すように発光部35aの先端部中央位置に光反射式
の測長センサ76を設け、下方を通過するハンド部28
の上面に光を照射することによってハンド部28までの
距離、即ち回転ステージ部30に対する高さを検出す
る。そして、搬送アーム部20と回転ステージ部30と
の高さ方向の相対位置情報を合わせて、即ち3次元の相
対位置情報を求めるようにしてもよい。この場合、より
精度の高い相対位置を求めることができ高精度の搬送を
可能にし、しかも、搬送作業の効率を向上させることが
できる。尚、前記CCD(固体撮像素子;イメージセン
サ)75にフォーカス機能を持たせることにより、搬送
アーム部20と回転ステージ部30との高さ方向の相対
位置情報も合わせて求めることができ、ウェハ検出装置
35が不要となる。
【0079】○上記第1実施形態では、ユニット等の交
換がある毎に、搬送アーム部20のハンド部28を回転
ステージ部30のスリット34上に案内し、演算制御回
路部41にてハンド部28の保持中心Pの位置を特定す
る。そして、該保持中心Pが回転テーブル33の中心と
一致するための第1〜第3アーム23,25,27のそ
れぞれの回動角(補正回動角)を求めるようにした。こ
れを、以下のように変更してもよい。
【0080】つまり、先の回動角(補正回動角)を保持
しておき、ユニット等の交換があった時、一旦先の回動
角(補正回動角)にて第1〜第3アーム23,25,2
7を回動制御する。そして、先の回動角(補正回動角)
にて制御された時のハンド部28の保持中心Pの位置を
演算で求める。そして、その時の保持中心Pの位置と交
換後の回転テーブル33の回転中心との偏差を求める。
この偏差に基づいて保持中心Pが回転テーブル33の中
心と一致するための第1〜第3アーム23,25,27
のそれぞれの新たな回動角(補正回動角)を求めるよう
にしてもよい。
【0081】この場合、ハンド部28をウェハ検出装置
35の検出範囲に案内する再ティーチング作業は不要と
なるため、相対位置情報モードの作業時間がより簡略且
つ短時間で完了する。
【0082】○上記第2実施形態では、第1及び第2セ
ンサを光透過式センサ71にて構成したが、こり光透過
式センサ71に代えて図9に示すように3個の光反射式
の測長センサ77a,77b,77cを設ける。そし
て、3個の光反射式の測長センサ77a,77b,77
cにてウェハWの外周面の3箇所についてそれぞれ測長
センサ77a,77b,77cまでの距離を測長する。
そして、この測長にてウェハWの位置及び高さ(上面及
び下面の高さ)を求める。
【0083】又、3個の光反射式の測長センサ77a,
77b,77cにて第3アーム27及びハンド部28の
3箇所についてそれぞれ測長センサ77a,77b,7
7cまでの距離を測長する。そして、この測長にてハン
ド部28の保持中心Pの位置及び上面の高さを求める。
【0084】このように構成することによって、搬送ア
ーム部20とキャリアユニット60との高さ方向の相対
位置情報の他に水平方向の相対位置情報が合わせて、即
ち3次元の相対位置情報が求めることができる。従っ
て、ウェハWを取り出す時、ハンド部28の保持中心P
をウェハWの中心に合わせて取り出すことができる。そ
の結果、より精度の高い相対位置を求めることができ高
精度の搬送を可能にし、しかも、搬送作業の効率を向上
させることができる。尚、第3アーム27の側面は光反
射式の測長センサ77b,77cからの光が同センサに
向かっては反射するような形状にする必要がある。
【0085】○上記第2実施形態では、1つのキャリア
ユニット60に対して搬送アーム部20がウェハWの取
り出しを行うようにしたが、1つの搬送アーム部20に
対して複数個のキャリアユニット60を設置して実施し
てもよい。この場合、より効率のよい搬送作業が行うこ
とができる。
【0086】○上記各実施形態では、半導体ウェハWを
搬送する搬送ロボット10に具体化したが、それ以外の
例えば半導体チップ等の被搬送物を搬送する搬送ロボッ
トに応用してもよい。
【0087】○上記各実施形態では、2関節型の搬送ロ
ボット10に具体化したが、例えは、3関節以上の多関
節型、フロッグレッグ型、リンク型等のロボットに応用
してもよい。
【0088】
【発明の効果】請求項1〜5に記載の発明によれば、簡
単な構成で精度の高い相対位置を求め、高精度の搬送を
可能にするととも搬送作業の効率を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態を説明するための搬送装置の要
部平面図。
【図2】 第1実施形態を説明するための搬送装置の要
部正面図。
【図3】 搬送アーム部の動きを説明するための要部平
面図。
【図4】 スリットとハンド部の関係を示す平面図。
【図5】 第2実施形態を説明するための搬送装置の要
部平面図。
【図6】 第2実施形態を説明するための搬送装置の要
部正面図。
【図7】 ハンド部と光透過式センサの位置関係を示す
要部平面図。
【図8】 CCDを用いた別例を説明するための要部平
面図。
【図9】 3個の測長センサを用いた別例を説明するた
めの要部平面図。
【符号の説明】
10,50 搬送装置 20 搬送アーム部 28 ハンド部 30 ステージ部としての回転ステージ部 35 第1,第2センサとしてのウェハ検出装置 41,51 演算制御回路部 42,52 駆動制御回路部 60 キャリアユニット 62 キャリア 71 第1,第2センサとしての光透過式センサ W 非搬送物としてのウェハ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B65H 1/28 320 B65H 1/28 320 (72)発明者 山本 穂高 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 (72)発明者 中島 勝弘 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被搬送物のステージ部への載置及び前記
    ステージ部から被搬送物の取り出しを搬送アーム部のハ
    ンド部を用いて行う搬送装置において、 前記ステージ部に設けられそのステージ部に載置される
    前記被搬送物の位置を検出する第1のセンサと、 前記ステージ部に設けられ前記搬送アーム部のハンド部
    の位置を検出する第2のセンサと、 前記第1センサからの前記ステージ部に対する前記被搬
    送物の位置情報と、前記第2センサからの前記ステージ
    部に対する前記ハンド部の位置情報とに基づいて前記搬
    送アーム部と前記ステージ部との間の相対位置情報を演
    算する演算制御部と、 前記演算制御部からの相対位置情報に基づいて前記搬送
    アーム部のハンド部を制御して該ハンド部の位置決めを
    行う駆動制御部とを備えた搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の搬送装置において、 前記被搬送物はウェハであり、前記ステージ部は回転テ
    ーブルを備え、その回転テーブルにウェハを載置し回転
    させることにより向きを調整する回転ステージであり、 前記第1センサは前記回転テーブルに載置されたウェハ
    のオリフラを検知するウェハ検出装置であり、そのウェ
    ハ検出装置は前記第2センサを兼用するものである搬送
    装置。
  3. 【請求項3】 ウェハのキャリアユニットに設置したキ
    ャリアへの収納及び前記キャリアからウェハの取り出し
    を搬送アーム部のハンド部を用いて行う搬送装置におい
    て、 前記キャリアユニットに設けられ、前記キャリア内のウ
    ェハの位置を検出する第1のセンサと、 前記キャリアユニットに設けられ前記搬送アーム部のハ
    ンド部の位置を検出する第2のセンサと、 前記第1センサからの前記キャリアユニットに対する前
    記被搬送物の位置情報と、前記第2センサからの前記キ
    ャリアユニットに対する前記ハンド部の位置情報とに基
    づいて前記搬送アーム部と前記キャリアユニットとの間
    の相対位置情報を演算する演算制御部と、 前記演算制御部からの相対位置情報に基づいて前記搬送
    アーム部のハンド部を制御してハンド部の位置決めを行
    う駆動制御部とを備えた搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の搬送装置において、 前記第1センサは光透過式センサであって、上下動して
    前記キャリア内に上下方向に配設されたウェハを検知す
    るものであり、その光透過式センサは前記第2センサを
    兼用するものである搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の搬送装置において、 前記第1センサ及び第2センサは3次元の相対位置情報
    を求めるために3個の光反射式測長センサにて構成した
    搬送装置。
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