JPH11150103A - コンタクトホールの形成方法 - Google Patents

コンタクトホールの形成方法

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JPH11150103A
JPH11150103A JP31791697A JP31791697A JPH11150103A JP H11150103 A JPH11150103 A JP H11150103A JP 31791697 A JP31791697 A JP 31791697A JP 31791697 A JP31791697 A JP 31791697A JP H11150103 A JPH11150103 A JP H11150103A
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JP
Japan
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gas
contact hole
film
resist
etching
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JP31791697A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Okuni
充弘 大國
Hideo Nikawa
秀夫 二河
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜厚の薄いレジストパターンを用いて、絶縁
膜に微細で且つアスペクト比の高いコンタクトホールを
形成するにも拘わらず、良好な断面形状を有するコンタ
クトホールが得られるようにする。 【解決手段】 導電膜11の上に形成された絶縁膜12
の上にレジスト膜13を堆積した後、レジスト膜13に
選択的にパターン露光を行なう。パターン露光されたレ
ジスト膜13の表面にシリル化剤15を供給して、レジ
スト膜13の表面部におけるコンタクトホール形成領域
を除く領域に選択的にシリル化層16を形成する。レジ
スト膜13に対してシリル化層16をマスクとしてドラ
イエッチングを行なって、レジスト膜13よりなるレジ
ストパターン17を形成する。絶縁膜12に対してレジ
ストパターン17をマスクとしてエッチングを行なっ
て、絶縁膜12にコンタクトホールを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁膜に対してレ
ジストパターンをマスクとしてエッチングを行なってコ
ンタクトホールを形成する方法に関し、特に、微細な開
口径を持つと共にアスペクト比の高いコンタクトホール
の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路素子の微細化に伴
って、例えば開口径が0.20μm以下で且つアスペク
ト比が7以上であるような、微細で且つアスペクト比の
高いコンタクトホールを形成する必要性が生じてきた。
【0003】このような微細で且つアスペクト比の高い
コンタクトホールを形成するためには、絶縁膜の上に堆
積されたレジスト膜に対して行なうリソグラフィにおけ
る露光光の光源は短波長化が求められ、現在では、露光
光の光源として、ArFエキシマレーザ(波長193n
m)又はKrFエキシマレーザ(波長248nm)等が
用いられている。
【0004】ところが、露光光が短波長化すればするほ
ど、レジスト膜に対する露光の際に基板反射率が増加す
るので、レジスト膜の解像性が悪くなると共に焦点深度
が浅くなる。このため、レジスト膜の強度が十分でない
ので、レジストパターンを形成する際にレジストパター
ン倒れが生じたり、又は、レジスト膜に対するウェット
現像の際にレジスト膜が膨張してレジストパターンのコ
ンタクトホール用開口部にレジスト残りが発生したりす
る問題が起きる。
【0005】そこで、レジスト膜の解像性が悪化したり
焦点深度が浅くなったりする事態を回避するために、レ
ジスト膜の薄膜化が有効であり、最近では、レジスト膜
の膜厚としては、0.7μm程度が要求されるようにな
ってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レジス
ト膜の薄膜化に伴って、以下に説明するような問題が発
生する。すなわち、図8(a)は、図示しない半導体基
板の上に形成されたポリシリコン膜等よりなる導電膜1
01の上に堆積された例えばシリコン酸化膜よりなる絶
縁膜102の上に、膜厚が例えば0.7μm程度であっ
てコンタクトホール形成領域に開口部103aを有する
レジストパターン103を形成し、該レジストパターン
103をマスクとして絶縁膜102に対してドライエッ
チングを行なう状態を示している。図8(b)は、絶縁
膜102に対してレジストパターン103をマスクとし
てC4 8 /O2 /Ar系のガス等のエッチングガスを
用いてドライエッチングを行なうことによりコンタクト
ホール104を形成した後の状態を示しており、図8
(b)に示すように、レジストパターン103の膜厚が
極めて小さくなっていると共に、レジストパターン10
3の開口部103aの径が大きくなっている。このた
め、絶縁膜102に形成されているコンタクトホール1
04の開口径が所定値よりも大きくなってしまうという
問題がある。
【0007】また、絶縁膜102の上に膜厚が0.7μ
m程度のレジストパターン103を形成しても、絶縁膜
102が凸状になっている部分においては、レジストパ
ターン103の膜厚は0.4μm程度に薄くなってしま
うので、絶縁膜102の凸状部にコンタクトホール10
4を形成する場合には、絶縁膜102に形成されている
コンタクトホール104の開口径が所定値よりも大きく
なってしまうという問題が発生する。
【0008】特に、コンタクトホール104は、導電膜
101(膜厚は0.2〜0.3μm程度である)に比べ
て膜厚がかなり大きい絶縁膜102(膜厚は1.0〜
1.5μm程度である)に形成されるため、コンタクト
ホール104を形成するためのエッチング時間は、導電
膜101にラインパターンを形成する場合のエッチング
時間に比べて長くなる。このため、レジストパターン1
03が受けるダメージが大きくなるので、レジストパタ
ーン103の膜厚が小さくなると共にレジストパターン
103の開口部103aの径が大きくなるという問題は
顕著になる。
【0009】また、ポリシリコン膜又はタングステン膜
等よりなる導電膜101をエッチングする際には、エッ
チングガスとしてCl2 ガス又はHBrガス等が用いら
れるのに対して、TEOS膜、BPSG膜又はNSG膜
等よりなる絶縁膜102をエッチングする際には、エッ
チングガスとしてはC2 6 ガス又はC4 8 等のCF
系のガスが用いられるが、CF系のガスに含まれるF
は、プラズマエッチング装置のチャンバー壁面又はチャ
ンバー内の各部材をエッチングしてO2 を発生させ易
い。そして、チャンバー内に発生したO2 ガスはレジス
トパターン103をエッチングするので、レジストパタ
ーン103の膜厚が小さくなると共にレジストパターン
103の開口部103aの径が大きくなるという問題は
顕著に現われる。
【0010】前記に鑑み、本発明は、膜厚の薄いレジス
トパターンを用いて、絶縁膜に微細で且つアスペクト比
の高いコンタクトホールを形成するにも拘わらず、良好
な断面形状を有するコンタクトホールが得られるように
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンタクト
ホールの形成方法は、導電膜の上に形成された絶縁膜の
上にレジスト膜を堆積するレジスト膜堆積工程と、レジ
スト膜に選択的にパターン露光を行なった後、パターン
露光されたレジスト膜の表面にシリル化剤を供給して、
レジスト膜の表面部におけるコンタクトホール形成領域
を除く領域に選択的にシリル化層を形成するシリル化層
形成工程と、レジスト膜に対してシリル化層をマスクと
してドライエッチングを行なって、レジスト膜よりなる
レジストパターンを形成するパターン形成工程と、絶縁
膜に対してレジストパターンをマスクとしてエッチング
を行なって、絶縁膜にコンタクトホールを形成するコン
タクトホール形成工程とを備えている。
【0012】尚、本発明におけるコンタクトホールに
は、下層の配線層と上層の配線層とを接続するために下
層の配線層と上層の配線層との間に形成された層間絶縁
膜に形成される貫通孔、及び半導体基板上に形成された
トランジスタのソース領域、ドレイン領域又はゲート電
極等の導電膜と上層の配線層とを接続するために導電膜
と配線層との間に形成された絶縁膜に形成される貫通孔
の両方が含まれる。
【0013】本発明のコンタクトホールの形成方法によ
ると、レジスト膜の表面部におけるコンタクトホール形
成領域を除く領域に選択的にシリル化層を形成した後、
該シリル化層をマスクとしてレジスト膜に対してドライ
エッチングを行なうため、ArFエキシマレーザ又はK
rFエキシマレーザのような短波長の露光光を用いても
良好な焦点深度及び解像度を得ることができる。
【0014】本発明のコンタクトホール形成方法のパタ
ーン形成工程におけるドライエッチングは、ハロゲン系
のガスよりなるエッチングガスを用いて行なうことが好
ましい。
【0015】この場合、ハロゲン系のガスとしては、C
2 /O2 系のガス、SF6 /O2系のガス、CF4
2 系のガス、CHF3 /O2 系のガス又はHBr/O
2 系のガスが挙げられる。
【0016】また、本発明のコンタクトホール形成方法
のパターン形成工程におけるドライエッチングは、希ガ
ス、S成分を含むガス又はC成分を含むガスよりなるエ
ッチングガスを用いて行なうことが好ましい。
【0017】また、本発明のコンタクトホール形成方法
のパターン形成工程におけるドライエッチングは、Ar
/O2 系のガス、He/O2 系のガス、SO2 /O2
のガス又はCO/O2 系のガスよりなるエッチングガス
を用いて行なうことが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態に係る
コンタクトホールの形成方法について説明するが、その
前提として、各実施形態のドライエッチングに用いられ
るエッチング装置について図1を参照しながら説明す
る。
【0019】図1は、ICP(Inductively Coupled Pl
asma)方式のドライエッチング装置を示しており、図1
に示すように、ドライエッチング装置は、接地されてい
ると共に、内壁面がセラミック、アルミナ又は石英等の
絶縁物で覆われたチャンバー1を備えており、該チャン
バー1の内部には、上部において誘導結合型コイル2が
設けられていると共に、下部において高周波電力が印可
される下部電極としての試料台3がアース電極4の上に
設けられている。誘導結合型コイル2の一端には第1の
高周波電力供給源5から図示しない整合回路を介して4
MHzの高周波電力が印加されると共に、試料台3には
第2の高周波電力供給源6から13.56MHzの高周
波電力が印可される。尚、誘導結合型コイル2の他端は
チャンバー1の側壁に接続されることにより接地されて
いる。また、図示は省略しているが、チャンバー1に
は、エッチングガスをマスフローコントローラを介して
チャンバー1内に導入するためのガス導入部が設けられ
ていると共に、チャンバー1内の圧力を0.1Pa〜1
0Pa程度に制御するターボポンプが設けられている。
【0020】(第1の実施形態)以下、本発明の第1の
実施形態に係るコンタクトホールの形成方法について、
図2〜図4を参照しながら説明する。
【0021】まず、図2(a)に示すように、図示しな
い半導体基板の上に形成された例えばポリシリコンより
なる導電膜11の上に絶縁膜12を堆積した後、該絶縁
膜12の上に、例えば膜厚が0.7μmのレジスト膜1
3を堆積する。
【0022】次に、図2(b)に示すように、レジスト
膜13に対してバイナリーマスク(開口数NA:0.5
5、パーシャルコヒーレンスσ:0.6、倍率X:2
0)14を通して例えばArFエキシマレーザ(波長1
93nm)を照射してパターン露光を行なって、レジス
ト膜13に露光部13a及び未露光部13bを形成した
後、例えば110℃の温度下において90秒のプリベー
クを行なう。尚、レジスト膜13の露光部13aはコン
タクトホール形成領域に相当する。
【0023】次に、図3(a)に示すように、レジスト
膜13の上に全面に亘って気相又は液相でシリル化剤1
5を供給して気相又は液相のシリル化処理を行なう。気
相のシリル化処理の一例を挙げると、例えば、DMSD
MA(ジメチルシリルジメチルアミン)のガスを、70
℃の温度下における10Torrの圧力下で60秒間供
給する。また、液相のシリル化処理の一例を挙げると、
30重量%のB(DMA)DS(ビス(ジメチルアミ
ノ)ジメチルシラン)と、2重量%のNMP(N−メチ
ル−2−ピロソドン)と、68重量%のキシレン溶媒と
の混合液よりなり室温に保持されたシリル化剤に45秒
間浸漬する。
【0024】前記のシリル化処理を行なうと、図3
(b)に示すように、レジスト膜13の未露光部13b
の表面部にシリル化層16が形成される。
【0025】次に、レジスト膜13に対してシリル化層
16をマスクとしてO2 プラズマを用いるドライエッチ
ング現像を行なうと、図3(c)に示すように、コンタ
クトホール形成領域に開口部17aを有するレジストパ
ターン17が形成される。尚、O2 プラズマによるドラ
イエッチングのプロセス条件は[表1]に示す通りであ
る。尚、[表1]において、ICPとは第1の高周波電
力供給源5から誘導結合型コイル2に印加される高周波
電力を示し、RFとは第2の高周波電力供給源6から試
料台3に印加される高周波電力を示しており、ICP及
びRFの意味については、[表2]〜[表4]において
も共通である。
【0026】
【表1】
【0027】次に、図4(a)に示すように、絶縁膜1
2に対してレジストパターン17をマスクとしてドライ
エッチングを行なうと、絶縁膜12にコンタクトホール
18が形成される。その後、レジストパターン17をア
ッシングにより除去すると、図4(b)に示すように、
微細で且つアスペクト比の高いコンタクトホール18が
露出する。
【0028】第1の実施形態に係るパターン形成方法に
よると、レジスト膜13の上における未露光部13bの
表面部にシリル化層16を形成した後、該シリル化層1
6をマスクとしてレジスト膜13に対してドライエッチ
ングを行なうため、ArFエキシマレーザ又はKrFエ
キシマレーザのような短波長の露光光を用いても良好な
焦点深度及び解像度を得ることができる。また、絶縁膜
12に対してレジストパターン17をマスクとしてドラ
イエッチングを行なう際に、シリル化層16がレジスト
パターン17を保護するため、レジストパターン17の
開口部17aの上縁部の形状が乱れ難いので、膜厚の薄
いレジスト膜13よりなるレジストパターン17を用い
ても、絶縁膜12には良好な形状のコンタクトホール1
8が形成される。
【0029】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係るコンタクトホールの形成方法について、
図5及び図6を参照しながら説明する。
【0030】まず、図5(a)に示すように、図示しな
い半導体基板の上に形成された例えばポリシリコンより
なる導電膜21の上に絶縁膜22を堆積した後、該絶縁
膜22の上に、例えば膜厚が0.7μmのレジスト膜2
3を堆積する。
【0031】次に、図5(b)に示すように、レジスト
膜23に対してバイナリーマスク24を通して例えばA
rFエキシマレーザ(波長193nm)を照射してパタ
ーン露光を行なって、レジスト膜23に露光部23a及
び未露光部23bを形成した後、例えば110℃の温度
下において90秒のプリベークを行なう。尚、レジスト
膜23の未露光部23bはコンタクトホール形成領域に
相当する。
【0032】次に、図6(a)に示すように、レジスト
膜23の上に全面に亘って気相又は液相でシリル化剤2
5を供給してシリル化処理を行なう。気相のシリル化処
理の条件及び液相のシリル化処理の条件は第1の実施形
態と同様である。
【0033】前記のシリル化処理を行なうと、図6
(b)に示すように、レジスト膜23の露光部23aの
表面部にシリル化層26が形成される。
【0034】次に、レジスト膜23に対してシリル化層
26をマスクとしてO2 プラズマを用いるドライエッチ
ング現像を行なうと、図6(c)に示すように、コンタ
クトホール形成領域に開口部27aを有するレジストパ
ターン27が形成される。尚、O2 プラズマによるドラ
イエッチングのプロセス条件は第1の実施形態と同様で
ある。
【0035】次に、第1の実施形態と同様にして、絶縁
膜22に対してレジストパターン27をマスクとしてド
ライエッチングを行なうと、絶縁膜22にコンタクトホ
ールが形成される。その後、レジストパターン27をア
ッシングにより除去すると、微細で且つアスペクト比の
高いコンタクトホールが露出する。
【0036】第2の実施形態に係るパターン形成方法に
おいては、レジスト膜23の上における露光部23aの
表面部にシリル化層26を形成した後、該シリル化層2
6をマスクとしてレジスト膜23に対してドライエッチ
ングを行なうため、ArFエキシマレーザ又はKrFエ
キシマレーザのような短波長の露光光を用いても良好な
焦点深度及び解像度を得ることができると共に、シリル
化層26がレジスト膜23を保護するため、レジストパ
ターン27の開口部27aの上縁部の形状が乱れ難いの
で、膜厚の薄いレジスト膜23を用いても、絶縁膜22
には良好な形状のコンタクトホールが形成される。
【0037】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態に係るコンタクトホールの形成方法について説
明する。
【0038】第3の実施形態は、第1又は第2の実施形
態とは、レジスト膜13、23に対するドライエッチン
グのエッチングガス及びエッチングプロセス条件が異な
るのみであるから、以下の説明においては、エッチング
ガス及びエッチングプロセス条件についてのみ説明す
る。
【0039】まず、エッチングガスとしては、ハロゲン
系ガスであるCl2 /O2 系のガスを用い、エッチング
プロセス条件は[表2]に示す通りである。
【0040】
【表2】
【0041】ところで、第1又は第2の実施形態におい
ては、レジストパターン17、27の開口部17a、1
7bの上縁部の形状は乱れないが、図7(a)に示すよ
うに、開口部17a、17bの断面はボーイング形状
(弓形状)になる。このように、レジストパターン1
7、27の開口部17a、17bの断面がボーイング形
状になると、絶縁膜12、22に形成されるコンタクト
ホールの形状が乱れる原因になる。
【0042】そこで、レジストパターンの開口部の断面
がボーイング形状になる原因について検討を行なった結
果、レジスト膜に対するドライエッチングつまりレジス
ト膜に対する異方性エッチングの工程において、レジス
ト膜の開口部の内部に存在しており、該開口部の壁面を
保護する成分が、レジスト膜の開口部のアスペクト比が
増大するにつれて、つまり開口部の深さが大きくなるに
つれて、減少するためであることが分かった。
【0043】ところが、第3の実施形態のように、エッ
チングガスとしてハロゲン系ガスであるCl2 /O2
のガスを用いると、Cl2 /O2 系のガスに含まれる塩
素ラジカルが、レジスト膜の開口部の壁面に堆積物とし
て付着して該壁面を保護するために、図7(b)に示す
ように、レジストパターン37の開口部37の断面がボ
ーイング形状にならず、深さ方向に均一な断面形状にな
る。このため、第3の実施形態により得られるレジスト
パターン37を用いて、導電膜31の上に堆積された絶
縁膜32に対してエッチングを行なうと、図7(c)に
示すような微細で且つアスペクト比の高いコンタクトホ
ール38を形成することができる。
【0044】尚、第3の実施形態においては、エッチン
グガスとして、ハロゲン系のCl2/O2 系のガスを用
いたが、これに代えて、SF6 /O2 系のガス、CF4
/O2 系のガス、CHF3 /O2 系のガス又はHBr/
2 系のガス等のハロゲン系のガスを用いても、レジス
トパターン37の開口部37aの断面がボーイング形状
になる事態を防止できる。
【0045】(第4の実施形態)以下、本発明の第4の
実施形態に係るコンタクトホールの形成方法について説
明する。
【0046】第3の実施形態は、第1又は第2の実施形
態とは、レジスト膜13、23に対するドライエッチン
グのエッチングガス及びエッチングプロセス条件が異な
るのみであるから、以下の説明においては、エッチング
ガス及びエッチングプロセス条件についてのみ説明す
る。
【0047】まず、エッチングガスとしては、S成分を
有するガス系であるSO2 /O2 系のガスを用い、エッ
チングプロセス条件は[表3]に示す通りである。
【0048】
【表3】
【0049】第4の実施形態のように、エッチングガス
としてS成分を有するガス系であるSO2 /O2 系のガ
スを用いると、SO2 /O2 系のガスに含まれる硫黄ラ
ジカルが、レジスト膜に含まれるC成分と反応してCS
2 よりなる堆積物となって開口部の壁面に付着して該壁
面を保護するために、図7(b)に示すように、レジス
トパターン37の開口部37の断面がボーイング形状に
ならず、深さ方向に均一な断面形状になる。このため、
第4の実施形態により得られるレジストパターン37を
用いて、導電膜31の上に堆積された絶縁膜32に対し
てエッチングを行なうと、図7(c)に示すような微細
で且つアスペクト比の高いコンタクトホール38を形成
することができる。
【0050】また、絶縁膜32がSiO2 系の酸化膜で
ある場合に、レジスト膜に対してSO2 /O2 系のエッ
チングガスを用いてドライエッチングを行なうと、絶縁
膜32との選択性も良好になるので、レジスト膜に対し
てドライエッチングを行なってレジストパターン37を
形成する際に、絶縁膜32がエッチングされる恐れも解
消される。すなわち、レジスト膜に対してハロゲン系の
ガス例えばCl2 /O2 系のエッチングガスを用いてエ
ッチングを行なってレジストパターンを形成する場合に
は、レジスト膜の絶縁膜に対する選択比が5程度であっ
て低いが、レジスト膜に対してSO2 /O2 系のエッチ
ングガスを用いてドライエッチングを行なうと、レジス
ト膜の絶縁膜に対する選択比が30程度になる。
【0051】(第5の実施形態)以下、本発明の第5の
実施形態に係るコンタクトホールの形成方法について説
明する。
【0052】第5の実施形態は、第1又は第2の実施形
態とは、レジスト膜13、23に対するドライエッチン
グのエッチングガス及びエッチングプロセス条件が異な
るのみであるから、以下の説明においては、エッチング
ガス及びエッチングプロセス条件についてのみ説明す
る。
【0053】まず、エッチングガスとしては、C成分を
有するガス系であるCO/O2 系のガスを用い、エッチ
ングプロセス条件は[表4]に示す通りである。
【0054】
【表4】
【0055】第5の実施形態のように、エッチングガス
としてC成分を有するガス系であるCO/O2 系のガス
を用いると、COガスに含まれる炭素ラジカルが、単独
で堆積物となって開口部の壁面に付着して該壁面を保護
するために、図7(b)に示すように、レジストパター
ン37の開口部37の断面がボーイング形状にならず、
深さ方向に均一な断面形状になる。このため、第5の実
施形態により得られるレジストパターン37を用いて、
導電膜31の上に堆積された絶縁膜32に対してエッチ
ングを行なうと、図7(c)に示すような微細で且つア
スペクト比の高いコンタクトホール38を形成すること
ができる。
【0056】また、絶縁膜32がSiO2 系の酸化膜で
ある場合に、レジスト膜に対してCO/O2 系のエッチ
ングガスを用いてドライエッチングを行なうと、絶縁膜
32との選択性も良好になるので、レジスト膜に対して
ドライエッチングを行なってレジストパターン37を形
成する際に、絶縁膜32がエッチングされる恐れも解消
される。
【0057】尚、第4の実施形態においては、エッチン
グガスとしてSO2 /O2 系のガスを用い、第5の実施
形態においては、エッチングガスとしてCO/O2 系の
ガスを用いたが、これに代えて、Ar/O2 系のガス又
はHe/O2 系のガス等の希ガスを用いても、レジスト
パターン37の開口部37aの断面がボーイング形状に
なる事態を防止できると共にSiO2 系の酸化膜よりな
る絶縁膜に対する選択性も向上する。
【0058】尚、第1〜第5の実施形態においては、図
1に示すICP方式のドライエッチング装置を用いた
が、これに代えて、例えばRIE(Reactive Ion Etchi
ng)方式、ECR(Electron Cyclotron Resonance)方
式、TCP(Transformor Coupled Plasma)方式、又は
LEP(Lissajous Electron Plasma)方式等のプラズ
マ発生源を有するドライエッチング装置を用いても同様
の効果が得られることは言うまでもない。
【0059】
【発明の効果】本発明のコンタクトホールの形成方法に
よると、レジスト膜の表面部におけるコンタクトホール
形成領域を除く領域に選択的に形成されたシリル化層を
マスクとしてレジスト膜に対してドライエッチングを行
なうため、ArFエキシマレーザ又はKrFエキシマレ
ーザのような短波長の露光光を用いても良好な焦点深度
及び解像度が得られるので、膜厚の薄いレジストパター
ンを用いて、絶縁膜に微細で且つアスペクト比の高いコ
ンタクトホールを形成するにも拘わらず、良好な断面形
状を有するコンタクトホールを得ることができる。
【0060】パターン形成工程におけるドライエッチン
グを、ハロゲン系のガスよりなるエッチングガスを用い
て行なうと、ハロゲン系のガスに含まれる塩素ラジカル
が、レジストパターンの開口部の壁面に堆積物として付
着して該壁面を保護するために、レジストパターンの開
口部の断面がボーイング形状にならず、深さ方向に均一
な断面形状になる。このため、一層良好な断面形状を有
するコンタクトホールを形成することができる。
【0061】パターン形成工程におけるドライエッチン
グを、希ガス、S成分を含むガス又はC成分を含むガス
よりなるエッチングガスを用いて行なうと、レジスト膜
のSiO2 系の酸化膜よりなる絶縁膜に対する選択性が
向上するので、レジスト膜に対してドライエッチングを
行なってレジストパターンを形成する際に、絶縁膜がエ
ッチングされる恐れがなくなる。特に、S成分を含むエ
ッチングガスを用いると、エッチングガスに含まれるS
成分よりなるSラジカルがレジスト膜に含まれるC成分
と反応してCS2 よりなる堆積物となって開口部の壁面
に付着し、また、C成分を含むエッチングガスを用いる
と、エッチングガスに含まれるC成分が堆積物となって
開口部の壁面に付着するため、開口部の壁面が堆積物に
よって保護されるので、レジストパターンの開口部の断
面がボーイング形状にならず、深さ方向に均一な断面形
状になる。このため、一層良好な断面形状を有するコン
タクトホールを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態に係るコンタクトホールの
形成方法に用いるドライエッチング装置の概略斜視図で
ある。
【図2】(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態に
係るコンタクトホールの形成方法の各工程を示す断面図
である。
【図3】(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に
係るコンタクトホールの形成方法の各工程を示す断面図
である。
【図4】(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態に
係るコンタクトホールの形成方法の各工程を示す断面図
である。
【図5】(a)、(b)は、本発明の第2の実施形態に
係るコンタクトホールの形成方法の各工程を示す断面図
である。
【図6】(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に
係るコンタクトホールの形成方法の各工程を示す断面図
である。
【図7】(a)は本発明の第1又は第2の実施形態に係
るコンタクトホールの形成方法の問題点を説明する断面
図であり、(b)、(c)は本発明の第3〜第5の実施
形態に係るコンタクトホールの形成方法の各工程を示す
断面図である。
【図8】(a)、(b)は従来のコンタクトホールの形
成方法及びその問題点を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 チャンバー 2 誘導結合型コイル 3 試料台 4 アース電極 5 第1の高周波電力供給源 6 第2の高周波電力供給源 11 導電膜 12 絶縁膜 13 レジスト膜 13a 露光部 13b 未露光部 14 バイナリーマスク 15 シリル化剤 16 シリル化層 17 レジストパターン 17a 開口部 18 コンタクトホール 21 導電膜 22 絶縁膜 23 レジスト膜 23a 露光部 23b 未露光部 24 バイナリーマスク 25 ArFエキシマレーザ 26 シリル化剤 27 レジストパターン 27a 開口部 31 導電膜 32 絶縁膜 37 レジストパターン 37a 開口部 38 コンタクトホール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電膜の上に形成された絶縁膜の上にレ
    ジスト膜を堆積するレジスト膜堆積工程と、 前記レジスト膜に選択的にパターン露光を行なった後、
    パターン露光された前記レジスト膜の表面にシリル化剤
    を供給して、前記レジスト膜の表面部におけるコンタク
    トホール形成領域を除く領域に選択的にシリル化層を形
    成するシリル化層形成工程と、 前記レジスト膜に対して前記シリル化層をマスクとして
    ドライエッチングを行なって、前記レジスト膜よりなる
    レジストパターンを形成するパターン形成工程と、 前記絶縁膜に対して前記レジストパターンをマスクとし
    てエッチングを行なって、前記絶縁膜にコンタクトホー
    ルを形成するコンタクトホール形成工程とを備えている
    ことを特徴とするコンタクトホールの形成方法。
  2. 【請求項2】 前記パターン形成工程におけるドライエ
    ッチングは、ハロゲン系のガスよりなるエッチングガス
    を用いて行なうことを特徴とする請求項1に記載のコン
    タクトホールの形成方法。
  3. 【請求項3】 前記ハロゲン系のガスはCl2 /O2
    のガス、SF6 /O2系のガス、CF4 /O2 系のガ
    ス、CHF3 /O2 系のガス又はHBr/O2 系のガス
    であることを特徴とする請求項2に記載のコンタクトホ
    ールの形成方法。
  4. 【請求項4】 前記パターン形成工程におけるドライエ
    ッチングは希ガス、S成分を含むガス又はC成分を含む
    ガスよりなるエッチングガスを用いて行なうことを特徴
    とする請求項1に記載のコンタクトホールの形成方法。
  5. 【請求項5】 前記パターン形成工程におけるドライエ
    ッチングはAr/O2系のガス、He/O2 系のガス、
    SO2 /O2 系のガス又はCO/O2 系のガスよりなる
    エッチングガスを用いて行なうことを特徴とする請求項
    1に記載のコンタクトホールの形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004104134A (ja) * 2003-09-12 2004-04-02 Nec Kagoshima Ltd パターン形成方法及び薄膜トランジスタの製造方法
CN114628323A (zh) * 2022-05-05 2022-06-14 长鑫存储技术有限公司 半导体结构的制作方法及半导体结构

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JP2004104134A (ja) * 2003-09-12 2004-04-02 Nec Kagoshima Ltd パターン形成方法及び薄膜トランジスタの製造方法
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