JPH11148930A - プレコート金属板の塗膜加工性の評価法 - Google Patents

プレコート金属板の塗膜加工性の評価法

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Publication number
JPH11148930A
JPH11148930A JP9330842A JP33084297A JPH11148930A JP H11148930 A JPH11148930 A JP H11148930A JP 9330842 A JP9330842 A JP 9330842A JP 33084297 A JP33084297 A JP 33084297A JP H11148930 A JPH11148930 A JP H11148930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating film
processing
metal plate
pcm
precoat metal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9330842A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyasu Furukawa
博康 古川
Hiroshi Kanai
洋 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP9330842A priority Critical patent/JPH11148930A/ja
Publication of JPH11148930A publication Critical patent/JPH11148930A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレコート金属板の複雑で厳しい実加工部に
起こる塗膜の亀裂や剥離をラボで再現して評価する。 【解決手段】 プレコート金属板を単軸方向に10%以
上、母材の破断限界未満の伸張率で伸張した後、折り曲
げ部分の稜線が伸張方向と同方向あるいは直角方向とな
るようにT折り曲げする。折り曲げ部分の塗膜の亀裂、
剥離状態を観察し、実加工について結果を正当に評価で
きる加工条件を見いだし、その条件で、実加工における
塗膜加工性を評価する。 【効果】 絞り成形後の折り曲げ加工といった複雑で厳
しい実加工についても、その加工性をラボで正当に評価
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレコート金属板
の塗膜加工性の評価法に関し、詳細には、家電製品や建
材等に使用されるプレコート金属板を成形加工する際の
塗膜の加工性をシミュレートして評価する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建材、家電、雑貨、自動車などの分野に
おいては、金属板を成形加工後に組立・塗装するという
従来のポストコート方式に代わって、あらかじめ塗装さ
れた金属板(プレコート金属板、以下PCMと略す)を
成形加工し、接合して製品とするプレコート方式が多く
採用されるようになってきた。
【0003】しかし、PCMは、樹脂塗膜が後から加工
されるため、成形加工した際に塗膜に亀裂が入ったり原
板から剥離したりしやすい。そこで、PCMの性能のひ
とつとして、塗膜の加工性を評価することが必要とな
る。
【0004】この評価法として通常行われるのは、T折
り曲げ試験である。これは、JISのK5400−6.
16 耐屈曲性試験に準ずる方法であり、PCMを様々
な厚さのスペーサーをはさんで180度折り曲げ、その
ときの塗膜の割れ、はがれを観察する。スペーサーの厚
さをPCMの厚さのn倍にしたときの加工度合いをnT
とよび、n=0のときが最も厳しい加工度合いである。
判定は、塗膜の割れ、はがれを観察し、必要に応じて加
工部塗膜をテープにより剥離させ、その密着性を評価す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このT折り曲
げ試験法では、実際にPCMが複雑な形状に成形加工さ
れる際に起こる塗膜の亀裂や剥離を正当に評価すること
ができない場合があった。具体的には、通常様々な製品
で見られる、筒状の絞り成形加工がなされたPCMの端
部を内側に180度折り曲げた形状では、その折り曲げ
た部分の塗膜は、ちぢみと別方向への伸びという大変厳
しい加工を受けており、T折り曲げ試験では0T折り曲
げに耐えるPCMであっても、亀裂や剥離が発生するこ
とがあった。
【0006】本発明は、PCMにこのような実加工を行
った際に、塗膜がその加工に耐えられるか否かを評価で
きる試験方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、PCMを単軸
方向に10%以上、母材の破断限界未満の伸張率で伸張
した後、折り曲げ部分の稜線が伸張方向と同方向あるい
は直角方向となるようにT折り曲げすることを特徴とす
るPCMの塗膜加工性の評価法である。
【0008】
【発明の実施の形態】前述の目的を達成するためには、
PCM塗膜にちぢみや伸びを複合的に与えたサンプルに
より塗膜の加工性を評価する必要がある。そこで、PC
Mを単軸方向に伸張させることにした。PCMを伸張さ
せると、軸方向には塗膜は伸ばされ、軸と直角方向には
塗膜はちぢみを受ける。このサンプルをT折り曲げ試験
することにより、実加工における加工性が簡便に評価で
きる。
【0009】本発明のPCMの塗膜加工性の評価法にお
いて、伸張する方向は任意の方向で良いが、望ましくは
原板の圧延方向あるいはそれと垂直方向である。これら
の方向に伸張させると、塗膜の伸びやちぢみが伸張方向
と平行あるいは垂直となり、ばらつきのない評価ができ
るためである。
【0010】伸張させるPCMの大きさ及び伸張方法
は、比較するものどうしで条件を合わせておけば任意で
よいが、一例を挙げると、幅30mm*長さ100mm
の短冊状のPCMを長さ方向に、引っ張り試験機により
200mm/分の速度で、中央部分の50mmが所定%
伸張するまで、たとえば20%伸張の場合、60mmに
なるまで伸張させる。この伸張部分を切り出し、T折り
曲げ試験を行う。
【0011】伸張率は、10%以上、母材の破断限界未
満(通常の鋼板の破断限界は30〜40%程度)とする
ことが必要である。10%未満であると、PCM伸張の
効果が現れず、通常のT折り曲げ試験と同様の結果しか
得られない。一方、破断限界を越えると母材が破断する
ため評価できない。この範囲内での伸張率の選択は、実
際に行われる加工の厳しさの程度に応じて行えばよい
が、伸張率は高めに設定しておくほうが便利である。な
ぜなら、高伸張率であるほうが、サンプルの評価を多種
のT(0T、1T、2T、…)で行えるためである。
【0012】PCM伸張後のT折り曲げの方向は、折り
曲げ部分の稜線が伸張方向と同方向あるいは直角方向に
なるようにする。どちらにするかの選択は、評価したい
実加工の形状に従えばよい。
【0013】評価の判定は、折り曲げ部分の塗膜の亀
裂、剥離状態を観察することにより行う。原板との密着
性を評価する場合は、テープによる剥離試験を行っても
よい。
【0014】
【実施例】以下、本発明について、実施例及び比較例で
説明する。
【0015】評価したPCMはすべて、原板として、
0.6mm厚の溶融亜鉛めっき鋼板(破断限界:32
%)に塗布型クロメート処理を施したものとした。塗膜
構成は、プライマーとしてポリエステル系の塗料を、乾
燥膜厚で5μm、その上にトップコートとして、加工性
の異なるA〜Dのポリエステル系塗料を、乾燥膜厚にし
て20μm施した。これらのPCMを、幅30mm*長
さ100mmの短冊状に、原板の圧延方向が長さ方向に
なるように切断し、この方向に、引っ張り試験機により
200mm/分の速度で、中央部分の50mmが表1に
示す所定%伸張するまで伸張させた。この伸張部分を切
り出し、折り曲げ部分の稜線が伸張方向と直角方向にな
るようにT折り曲げ試験を行った結果を表1に示す。判
定は加工部の亀裂の程度によって行った。また、これら
のPCMを円盤状の照明器具に実加工し、端部の折り返
し部分の亀裂の程度を表1に併せて示す。
【0016】この結果、比較例では、PCM間で差が明
確でなく、実加工に合った評価ができていないが、実施
例では、適切な曲げ加工条件を選択することにより、実
加工性の評価が正当にできていることがわかる。
【0017】
【表1】 (注1)加工部の亀裂の程度:良い◎>○>△>×悪い (注2)下線:実加工性を正当に評価できている条件
【0018】
【発明の効果】本発明により、絞り成形後の折り曲げ加
工といった複雑で厳しい実加工についても、その加工性
をラボで正当に評価できる。すなわち、任意の複雑な形
状の加工において、数種類の加工性の異なるサンプルを
実加工し、その結果を正当に評価できる本発明での加工
条件を見いだしておけば、それ以降は様々なPCMの実
加工性をラボで簡便に評価できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレコート金属板を単軸方向に10%以
    上、母材の破断限界未満の伸張率で伸張した後、折り曲
    げ部分の稜線が伸張方向と同方向あるいは直角方向とな
    るようにT折り曲げすることを特徴とするプレコート金
    属板の塗膜加工性の評価法。
JP9330842A 1997-11-17 1997-11-17 プレコート金属板の塗膜加工性の評価法 Withdrawn JPH11148930A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9330842A JPH11148930A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 プレコート金属板の塗膜加工性の評価法

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JP9330842A JPH11148930A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 プレコート金属板の塗膜加工性の評価法

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Publication Number Publication Date
JPH11148930A true JPH11148930A (ja) 1999-06-02

Family

ID=18237153

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JP9330842A Withdrawn JPH11148930A (ja) 1997-11-17 1997-11-17 プレコート金属板の塗膜加工性の評価法

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JP (1) JPH11148930A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110736826A (zh) * 2019-11-27 2020-01-31 北京金隅砂浆有限公司 一种砂浆施工性测试装置与测试方法
CN111650044A (zh) * 2020-05-22 2020-09-11 中国第一汽车股份有限公司 一种金属板材翻边应变极限测试方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110736826A (zh) * 2019-11-27 2020-01-31 北京金隅砂浆有限公司 一种砂浆施工性测试装置与测试方法
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Effective date: 20050201