JPH11147882A - ベンゾピラン酢酸誘導体 - Google Patents

ベンゾピラン酢酸誘導体

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JPH11147882A
JPH11147882A JP31378397A JP31378397A JPH11147882A JP H11147882 A JPH11147882 A JP H11147882A JP 31378397 A JP31378397 A JP 31378397A JP 31378397 A JP31378397 A JP 31378397A JP H11147882 A JPH11147882 A JP H11147882A
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JP
Japan
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benzopyran
dihydro
acetic acid
tert
methyl
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JP31378397A
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English (en)
Inventor
Hiroichi Awano
博ー 粟野
Kengo Ootsuka
健悟 大塚
Toshiyuki Shimazaki
島崎  敏幸
Kunio Okumura
邦雄 奥村
Hiroyuki Yamashita
博之 山下
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医薬品等の製造中間体として有用なベンゾピ
ラン酢酸誘導体の提供。 【解決手段】一般式(1)で表されるベンゾピラン酢酸
誘導体。 (式中、Rはtert−ブトキシカルボニル基、ベンジ
ルオキシカルボニル基を表す) 【効果】 医薬品等の製造中間体として保存安定性に優
れ有用な新規ベンゾピラン酢酸誘導体が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品等の製造中
間体として有用な新規ベンゾピラン酢酸誘導体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】(6−アミノ−3,4−ジヒドロ−2H
−1−ベンゾピラン−3−イル)酢酸エステルは特開平
8-231486号公報及び特開平9-124581号公報において抗血
小板薬の製造中間体として知られ、また特開平9-059234
号公報にはその簡便な製造法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記の
抗血小板薬の製造法を検討する中で、(6−アミノ−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イ
ル)酢酸およびそのエステル誘導体はアニリン様塩基性
物質のため空気酸化による着色、純度低下を起こし易
く、保存安定性のよい製造中間体を必要としていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、(6−アミノ−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イ
ル)酢酸のアミノ基をtert−ブトキシカルボニル基また
はベンジルオキシカルボニル基で保護した新規誘導体が
保存安定性に優れ、しかも容易に脱保護できる有用な製
造中間体となることを見出し、本発明を完成した。すな
わち本発明は、一般式(1)[化2]
【0005】
【化2】 (式中、Rはtert−ブトキシカルボニル基またはベンジ
ルオキシカルボニル基を表す)で表されるベンゾピラン
酢酸誘導体であり、ラセミ体のみならず光学活性体を含
むものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
一般式(1)で表されるベンゾピラン酢酸誘導体は具体
的に以下の化合物である。 (1)[6−(tert−ブトキシカルボキサミド)−3,
4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イル]酢
酸 (2)[6−(ベンジルオキシカルボキサミド)−3,
4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イル]酢
酸 および、これら化合物の3−位の不斉炭素がR配置、S
配置である光学活性体。
【0007】次に本発明の化合物の製造方法を述べる。
一般式(1)で示されるベンゾピラン酢酸誘導体のラセ
ミ体は、特開平9-059234号公報に記載された製造法等に
より得られる(6−アミノ−3,4−ジヒドロ−2H−
1−ベンゾピラン−3−イル)酢酸のメチルエステルま
たはエチルエステルをジ−tert−ブチルジカーボネート
による一般的なアミノ基のtert−ブトキシカルボニル化
またはベンジルオキシカルボニルクロリドによる一般的
なアミノ基のベンジルオキシカルボニル化により一般式
(1)で表されるベンゾピラン酢酸誘導体のメチルエス
テルまたはエチルエステルとした後、一般的な塩基によ
るエステル加水分解により得ることができる。
【0008】一般式(1)で表されるベンゾピラン酢酸
誘導体の光学活性体は、上記方法で得られる一般式
(1)で表されるベンゾピラン酢酸誘導体のメチルエス
テルまたはエチルエステルをCHIRALCEL−OD
(ダイセル化学工業株式会社製)等のキラルカラムクロ
マトグラフィーにより光学分割し、それぞれをエステル
加水分解することにより製造される。
【0009】かくして得られる本発明の一般式(1)で
表されるベンゾピラン酢酸誘導体は、通常の分離精製手
段、例えば抽出、濃縮、中和、濾過、再結晶、カラムク
ロマトグラフィーなどの手段を用いることによって単離
精製できる。
【0010】なお、一般式(1)で表されるベンゾピラ
ン酢酸誘導体のtert−ブトキシカルボニル基の脱保護
は、塩酸または硫酸等での酸処理による通常手段で容易
に実施され、ベンジルオキシカルボニル基の脱保護はパ
ラジウム等の水素化触媒の存在下に水素化分解する通常
手段により容易に実施される。
【0011】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。 [実施例1]ラセミ体[6−(tert−ブトキシカルボキサミド)−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イ
ル]酢酸の製造 (1−1) 6−ニトロ−4−オキソ−3,4−ジヒド
ロ−2H−1−ベンゾピラン(200g)を97%硫酸(920
g)に加え、氷冷下70℃以下に内温を保ちながら40%グリ
オキシル酸水溶液(300g)を滴下しながら加えた。滴下
終了後、加熱昇温し60〜70℃で3時間撹拌した。反応液
を一旦冷却した後、メタノール(600ml)を加え、再び6
0〜70℃で5時間加熱撹拌した。反応液を氷水(600ml)
に注ぎ、析出固体を濾取し、水(200ml)で4回洗浄し
た。これを50℃、1mmHgで10時間乾燥し、(6−ニトロ
−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピ
ラン−3−イリデン)酢酸メチル(246g、収率90.3%)
を淡黄色結晶として得た。
【0012】(1−2)(1−1)で得た化合物(100
g)をメタノール(1000ml)に懸濁し、濃硫酸(24ml)
と10%Pd/C(5g)を加え、50〜60℃、水素圧10kg/cm
2で20時間撹拌した。触媒を濾別後、濾液を減圧濃縮し
油状物を得た。この油状物をクロロホルム(300ml)に
溶解し、7.5%炭酸カリウム水溶液(1000ml)、飽和食塩
水(500ml)で洗浄し、(6−アミノ−3,4−ジヒド
ロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イル)酢酸メチルの
クロロホルム溶液を得た。このクロロホルム溶液に、ジ
−tert−ブチルジカーボネート(85g)を加え窒素雰囲
気下25℃前後で6時間撹拌した。反応液を10%クエン酸水
溶液(100ml)で2回、飽和食塩水(50ml)で1回洗浄し
た。溶媒を減圧下濃縮し、濃縮残渣をn−ヘプタン(12
00ml)とイソプロピルエーテル(70ml)の混合溶媒から
再結晶後、濾過、乾燥することにより、[6−(tert−
ブトキシカルボキサミド)−3,4−ジヒドロ−2H−
1−ベンゾピラン−3−イル]酢酸メチル(84g、収率6
8.8%)を白色結晶として得た。
【0013】(1−3)(1−2)で得た[6−(tert
−ブトキシカルボキサミド)−3,4−ジヒドロ−2H
−1−ベンゾピラン−3−イル]酢酸メチル(3.21g)
をメタノール(20ml)に溶かし、2N水酸化ナトリウム
水溶液(5.5ml)を加え室温で撹拌した。反応終了後、
大部分のメタノールを減圧下に濃縮し、濃縮残渣に水
(10ml)を加え飽和クエン酸水溶液で酸性にした。生成
した油状物を酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、減圧下濃縮、乾燥することにより[6−(te
rt−ブトキシカルボキサミド)−3,4−ジヒドロ−2
H−1−ベンゾピラン−3−イル]酢酸(2.96g、収率9
6.4%)を白色結晶として得た。 融点:140〜142℃1 H-NMR(270MHz,DMSO-d6)δ:9.01(s,1H)、7.15-7.06(m,2
H)、6.62(d,1H,J=8.8Hz)、4.14-4.10(m,1H)、3.78-3.72
(m,1H)、2.84-2.78(m,1H)、2.51-2.18(m,4H)、1.45(s,9
H).
【0014】[実施例2]光学活性体[6−(tert−ブトキシカルボキサミド)−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イ
ル]酢酸の製造 (2−1) 実施例1の(1−2)で得たラセミ体の
[6−(tert−ブトキシカルボキサミド)−3,4−ジ
ヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イル]酢酸メチ
ル(10g)をエタノール/n−ヘキサン=1/5の混合溶
媒(500ml)に溶かし、以下の条件で25mlずつ20回注入
して光学分割した。 カラム:CHIRALCEL−OD 20mmΦx250mm
(ダイセル化学工業株式会社製) 移動相:エタノール/n−ヘキサン=1/5 流速 :20ml/min. 温度 :室温 (+)体:収量4.63 g、(−)体:収量4.60 g
【0015】(2−2)(2−1)で得た(+)−[6
−(tert−ブトキシカルボキサミド)−3,4−ジヒド
ロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イル]酢酸メチル
(3.21g)をメタノール(20ml)に溶かし、2N水酸化ナ
トリウム水溶液(5.5ml)を加え室温で撹拌した。反応
終了後、大部分のメタノールを減圧下に濃縮し、濃縮残
渣に水(10ml)を加え飽和クエン酸水溶液で酸性にし
た。生成した油状物を酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧下濃縮、乾燥することにより
(+)−[6−(tert−ブトキシカルボキサミド)−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イ
ル]酢酸(2.90g、収率94.3%)を白色結晶として得た。 融点:156〜158℃1 H-NMR(270MHz,DMSO-d6)δ:9.01(s,1H)、7.15-7.06(m,
2H)、6.62(d,1H,J=8.8Hz)、4.14-4.10(m,1H)、3.78-3.7
2(m,1H)、2.84-2.78(m,1H)、2.51-2.18(m,4H)、1.45(s,
9H). [α]D 25 +24.8゜(c 1.01、MeOH)
【0016】(2−3) (2−1)で得た(−)−
[6−(tert−ブトキシカルボキサミド)−3,4−ジ
ヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イル]酢酸メチ
ル(3.21g)を(2−2)と同様に加水分解することに
より、(−)−[6−(tert−ブトキシカルボキサミ
ド)−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3
−イル]酢酸(2.93g、収率95.3%)を白色結晶として得
た。 融点:156〜158℃1 H-NMR(270MHz,DMSO-d6)δ:9.01(s,1H)、7.15-7.06(m,2
H)、6.62(d,1H,J=8.8Hz)、4.14-4.10(m,1H)、3.78-3.72
(m,1H)、2.84-2.78(m,1H)、2.51-2.18(m,4H)、1.45(s,9
H). [α]D 25−24.5゜(c 1.04、MeOH)
【0017】[実施例3]ラセミ体[6−(ベンジルオキシカルボキサミド)−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イ
ル]酢酸の製造 (3−1) 実施例1の(1−1)で得た化合物(100
g)をメタノール(1000ml)に懸濁し、濃硫酸(24ml)
と10%Pd/C(5g)を加え、50〜60℃、水素圧10kg/cm
2で20時間撹拌した。触媒を濾別後、濾液を減圧下に濃
縮し油状物を得た。この油状物をクロロホルム(300m
l)に溶解し、7.5%炭酸カリウム水溶液(1000ml)、飽
和食塩水(500ml)で洗浄し(6−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イル)酢酸メチ
ルのクロロホルム溶液を得た。この溶液にトリエチルア
ミン(39g)を加え、氷冷下25℃以下に保ちながら、ベ
ンジルオキシカルボニルクロリド(65g)を滴下し、さ
らに0.5時間撹拌した。反応液を2%塩酸水溶液(100m
l)、水(100ml)、2%炭酸水素ナトリウム水溶液(100m
l)、飽和食塩水(100ml)で順次洗浄した。クロロホル
ム層を減圧濃縮し、濃縮残渣をトルエン(330ml)とn
−ヘキサン(220ml)の混合溶媒から再結晶後、濾過、
乾燥することにより、[6−(ベンジルオキシカルボキ
サミド)−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン
−3−イル]酢酸メチル(97.1g、収率71.9%)を白色結
晶として得た。
【0018】(3−2) (3−1)で得た[6−(ベ
ンジルオキシカルボキサミド)−3,4−ジヒドロ−2
H−1−ベンゾピラン−3−イル]酢酸メチル(3.55
g)をメタノール(20ml)に溶かし、2N水酸化ナトリウ
ム水溶液(5.5ml)を加え室温で撹拌した。反応終了
後、大部分のメタノールを減圧下に濃縮し、濃縮残渣に
水(10ml)を加え2N塩酸水溶液で酸性にした。生成し
た油状物を酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、減圧下濃縮、乾燥することにより[6−(ベン
ジルオキシカルボキサミド)−3,4−ジヒドロ−2H
−1−ベンゾピラン−3−イル]酢酸(3.23g、収率94.
6%)を白色結晶として得た。 融点:145〜147℃1 H-NMR(270MHz,DMSO-d6)δ:9.47(s,1H)、7.42-7.26(m,5
H)、7.23-7.21(m,2H)、6.66(d,1H,J=8.1Hz)、5.11(s,2
H)、4.15-4.11(m,1H)、3.79-3.73(m,1H)、2.85-2.79(m,
1H)、2.51-2.19(m,4H).
【0019】[実施例4]光学活性体[6−(ベンジルオキシカルボキサミド)−
3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イ
ル]酢酸の製造 (4−1) 実施例3の(3−1)で得たラセミ体[6
−(ベンジルオキシカルボキサミド)−3,4−ジヒド
ロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イル]酢酸メチル
(10g)をエタノール(500ml)に溶解し、以下の条件で
25mlずつ20回注入して光学分割した。 カラム:CHIRALCEL−OD 20mmΦx250mm
(ダイセル化学工業株式会社製) 移動相:エタノール 流速 :20ml/min. 温度 :室温 (+)体:収量4.54 g、(−)体:収量4.23 g
【0020】(4−2) (4−1)で得た(+)−
[6−(ベンジルオキシカルボキサミド)−3,4−ジ
ヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イル]酢酸メチ
ル(3.55g)をメタノール(20ml)に溶かし、2N水酸化
ナトリウム水溶液(5.5ml)を加え室温で撹拌した。反
応終了後、大部分のメタノールを減圧下に濃縮し、濃縮
残渣に水(10ml)を加え2N塩酸水溶液で酸性にした。
生成した油状物を酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧下濃縮、乾燥することにより(+)
−[6−(ベンジルオキシカルボキサミド)−3,4−
ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イル]酢酸
(3.29g、収率96.4%)を白色結晶として得た。 融点:139〜141℃1 H-NMR(270MHz,DMSO-d6)δ:9.47(s,1H)、7.42-7.26(m,5
H)、7.23-7.21(m,2H)、6.66(d,1H,J=8.1Hz)、5.11(s,2
H)、4.15-4.11(m,1H)、3.79-3.73(m,1H)、2.85-2.79(m,
1H)、2.51-2.19(m,4H). [α]D 25+21.6゜(c 1.03、MeOH)
【0021】(4−3) (4−1)で得た(−)−
[6−(ベンジルオキシカルボキサミド)−3,4−ジ
ヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3−イル]酢酸メチ
ル(3.55g)を(4−2)と同様に加水分解することに
より、(−)−[6−(ベンジルオキシカルボキサミ
ド)−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−3
−イル]酢酸(3.34g、収率98.4%)を白色結晶として得
た。 融点:139〜141℃1 H-NMR(270MHz,DMSO-d6)δ:9.47(s,1H)、7.42-7.26(m,5
H)、7.23-7.21(m,2H)、6.66(d,1H,J=8.1Hz)、5.11(s,2
H)、4.15-4.11(m,1H)、3.79-3.73(m,1H)、2.85-2.79(m,
1H)、2.51-2.19(m,4H). [α]D 25−21.4゜(c 1.06、MeOH)
【0022】[参考例1](6−アミノ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピ
ラン−3−イル)酢酸メチルの製造 (6−ニトロ−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−
1−ベンゾピラン−3−イリデン)酢酸メチル(100g)
をメタノール(1000ml)に懸濁し、濃硫酸(24ml)と10
%Pd/C(5g)を加え、50〜60℃、水素圧10kg/cm2で2
0時間撹拌した。触媒を濾別後、濾液を減圧濃縮し油状
物を得た。この油状物をクロロホルム(300ml)に溶解
し、7.5%炭酸カリウム水溶液(1000ml)、飽和食塩水
(500ml)で洗浄後、減圧濃縮し、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)により精
製し、(6−アミノ−3,4−ジヒドロ−2H−1−ベ
ンゾピラン−3−イル)酢酸メチル58g(収率69%)を淡
黄色結晶として得た。 融点:104〜106℃ 安定性試験:実施例1と3および参考例1の化合物を、
1gずつ10cm径のガラス製シャーレに広げ、室温、大気下
に1ヶ月放置した。 参考例1の化合物は赤く変色し、純度は95.3%から83.6%
まで低下した。一方、実施例1と3の化合物は共に純度
99.8%から変化せず、着色も全く認められなかった。
【0023】
【発明の効果】本発明により、医薬品等の製造中間体と
して、特に特開平8-231486号公報及び特開平9-124581号
公報に示される抗血小板薬の製造中間体として保存安定
性に優れ有用な新規ベンゾピラン酢酸誘導体が提供され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 邦雄 千葉県茂原市東郷1144番地 三井化学株式 会社内 (72)発明者 山下 博之 千葉県茂原市東郷1144番地 三井化学株式 会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)[化1] 【化1】 (式中、Rはtert−ブトキシカルボニル基またはベンジ
    ルオキシカルボニル基を表す)で表されるベンゾピラン
    酢酸誘導体。
JP31378397A 1997-11-14 1997-11-14 ベンゾピラン酢酸誘導体 Pending JPH11147882A (ja)

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