JPH1114758A - 核医学診断装置 - Google Patents

核医学診断装置

Info

Publication number
JPH1114758A
JPH1114758A JP16583397A JP16583397A JPH1114758A JP H1114758 A JPH1114758 A JP H1114758A JP 16583397 A JP16583397 A JP 16583397A JP 16583397 A JP16583397 A JP 16583397A JP H1114758 A JPH1114758 A JP H1114758A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detector
radiation
subject
imaging
nuclear medicine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16583397A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Yamazaki
敬之 山崎
Seiichi Maeda
清一 前田
Chiyuuichi Kurakake
忠一 蔵掛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP16583397A priority Critical patent/JPH1114758A/ja
Publication of JPH1114758A publication Critical patent/JPH1114758A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nuclear Medicine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は複数種類の核医学画像を同時に収集で
き、診断精度の向上及び撮影時間の短縮が可能な核医学
診断装置の提供を目的とする。 【解決手段】ガントリ1、回転制御部2、画像収集部
3、画像メモリ4、CPU6、そしてCRT7を備え
る。ガントリ1は各々が独立して被検体Mの周囲を回転
可能な如く設けられた検出器A,B,Cを有する。これ
らの検出器はガントリ1のレールに沿って回転移動する
ためのモータからなる駆動手段を備えている。検出器A
と検出器Bは各々の検出面が挟む角度が90゜となるよ
うに配置されておりL型SPECT検出器として用いら
れる。撮影時には回転制御に従い検出器Aと検出器Bは
ガントリ1のレール上をL型を保ったまま一体で回転す
る。一方検出器Cはスタティック画像収集のために用い
られる。撮影時に回転制御部2は検出器Cが不動の状態
を保つように回転制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の核医学
画像を同時に収集可能な核医学診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】核医学画像は、被検体内に投与したRI
(Radioisotope: 放射性同位元素)から放出されるγ線
を検出し、RIの体内分布を画像化することにより体内
臓器の機能を捕らえるものである。これには、ある一方
向からの平面画像を作成するプレナー(planar)像によ
るものと、検出器を被検体の周りに回転させることによ
って断層像を作成するECT(Emission Computed Tomo
graphy)によるものがある。ECT(エミッションC
T)による断層画像は、体内のRI分布をより正確にと
らえられるため核医学診断に必須のものとなっており、
近年では殆どの装置がこのECT機能を装備している。
【0003】このECTには2種類のタイプがあり、そ
の一つは、ポジトロン核種を用い、陽電子が消滅する際
に反対方向に一対のγ線を放出する性質を利用したPE
T(Positron Emission Computed Tomography )であ
る。もう一つは、シングルフォトン核種を用い、RIの
崩壊時の一個のγ線を利用したSPECT(Single Pho
ton Emission Computed Tomography)である。
【0004】また、このようなECTの他に、いわゆる
X線コンピュータ断層撮影装置と同様に、線源と検出器
とを被検体を挟んで対向配置し、これらを一体で回転さ
せて被検体の断層像を得るTCT(Transmission Compu
ted Tomography)もある。
【0005】そして、近年、このTCTにより収集され
たデータ(トランスミッションデータという)を用いる
ことにより、SPECTにおける均一性補正の精度向上
を図るという撮影技法が採られるようになってきた。
【0006】ここで、従来の核医学診断装置には次のよ
うな問題点がある。すなわち、従来の核医学診断装置で
は、先ずTCTによるトランスミッションデータの収集
を行なった後、あらためてSPECT画像の撮影を行う
必要がある。すなわちトランスミッションデータの収集
とSPECT画像の撮影は同時に行えないものとなって
いる。したがって、単にSPECT画像のみを撮影する
場合に比べて撮影時間が伸びてしまう。撮影中において
被検体は不動の状態を維持しなければならないため、撮
影時間が伸びることは多大な負担となる。
【0007】また、スタティック画像(上記「プレナー
画像」のことであり、SPECTやTCTと対比してこ
のように称する)と、SPECT画像あるいはTCT画
像を収集する場合も同様であり、これら種類が異なる核
医学画像を同時に収集することはできなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した事情
に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数種類の
核医学画像を同時に収集でき、診断精度の向上及び撮影
時間の短縮が可能な核医学診断装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために本発明の核医学診断装置は次のように構
成されている。 (1)本発明の核医学診断装置は、各々が独立して被検
体の周囲を回転可能な如く設けられる複数の放射線検出
手段を具備し、前記放射線検出手段の少なくとも一つを
不動とするスタティック撮影と、他の放射線検出器手段
の少なくとも一つを前記被検体の周囲で回転させるエミ
ッション撮影とを同時に行うように構成したことを特徴
とする。この構成によれば、スタティック撮影とエミッ
ション撮影とを同時に行えるため、両者を個別に行う場
合に比べて撮影時間を短縮できる。したがって被検体に
対する負担を軽減できる。 (2)本発明の核医学診断装置は、各々が独立して被検
体の周囲を回転可能な如く設けられる複数の放射線検出
手段と、前記被検体の周囲を回転可能な如く設けられる
ラインソースアダプタと、前記ラインソースアダプタに
取り付けられ、前記放射線検出手段の少なくとも一つに
向けて放射線を照射する線源とを具備し、前記放射線検
出手段の少なくとも一つを前記被検体の周囲で回転させ
るとともに、前記ラインソースアダプタの回転に伴い前
記線源から照射された放射線を検出するトランスミッシ
ョン撮影と、他の放射線検出手段の少なくとも一つを前
記被検体の周囲で回転させるエミッション撮影とを同時
に行うように構成したことを特徴とする。この構成によ
れば、トランスミッション撮影とエミッション撮影とを
同時に行えるため、両者を個別に行う場合に比べて撮影
時間を短縮することができる。したがって、被検体に対
する負担を軽減できる。またトランスミッション撮影に
よればエミッション撮影画像の均一性補正に有効なトラ
ンスミッションデータが得ることができ、当該トランス
ミッションデータに基づく均一性補正を行うように構成
すれば高精度のエミッション撮影画像を得ることが可能
となる。 (3)本発明の核医学診断装置は、各々が独立して被検
体の周囲を回転可能な如く設けられる複数の放射線検出
手段と、前記被検体の周囲を回転可能な如く設けられる
ラインソースアダプタと、前記ラインソースアダプタに
取り付けられ、前記放射線検出手段の少なくとも一つに
向けて放射線を照射する線源とを具備し、前記放射線検
出手段の少なくとも一つを不動とするスタティック撮影
と、他の放射線検出手段の少なくとも一つを前記被検体
の周囲で回転させるとともに、前記ラインソースアダプ
タの回転に伴い前記線源から照射された放射線を検出す
るトランスミッション撮影とを同時に行うように構成し
たことを特徴とする。この構成によれば、スタティック
撮影とトランスミッション撮影とを同時に行えるため、
両者を個別に行う場合に比べて撮影時間を短縮できる。
したがって被検体に対する負担を軽減することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に係る核
医学診断装置の構成を示すブロック図である。本実施形
態の核医学診断装置はスタティック画像及びL型SPE
CT画像の同時収集を可能にした装置に関する。図1に
示すように、本実施形態の核医学診断装置は、ガントリ
1、回転制御部2、画像収集部3、画像メモリ4、CP
U6、そしてCRT7を備えている。回転制御部2、画
像収集部3、画像メモリ4、そしてCRT7はシステム
バス5を介してCPU6に接続されており、これらはC
PU6により一括して制御されるものとなっている。
【0011】ガントリ1は、各々が独立して被検体Mの
体軸方向に沿って移動可能な如く設けられた複数のレー
ル(軌道)Ra,Rbを有している。これらのレールR
a,Rbには、被検体Mの体軸方向に沿って移動するた
めの例えばモータからなる駆動手段が設けられている。
レールRaには被検体Mの周囲を回転可能なように検出
器A,Bが取付けられ、レールRbには被検体Mの周囲
を回転可能なように検出器Cが取付けられる。これらの
検出器は、ガントリ1のレール(軌道)に沿って回転移
動するための例えばモータからなる駆動手段を備えてい
る。回転制御部2は、この駆動手段による回転を検出器
毎に制御する。一の検出器は、例えばコリメータ、シン
チレータ、ライトガイド、フォトマルチプライア等から
構成される。このような検出器の構成は従来から知られ
ている核医学診断装置において公知のものと同様であ
る。上記コリメータは、視野の大きさを限定するととも
に検出器に到達するγ線の方向を限定するためのもので
あり、撮影条件に応じて高分解能型、高感度型など種々
のものがある。ここでは収集する核医学画像の種類(ス
タティック、TCT、SPECT)に応じて、ファンビ
ームコリメータあるいはパラレルコリメータが用いられ
る。
【0012】検出器Aと検出器Bは、各々の検出面が挟
む角度が90゜となるように配置されており、これによ
りL型のSPECT検出器を構成する。この検出器Aと
検出器Bの各々にはパラレルコリメータが装着される。
撮影時においては、回転制御部2からの回転制御に従い
検出器Aと検出器Bはガントリ1のレール上をL型を保
ったまま一体で回転する。一方、検出器Cは、スタティ
ック画像収集のために用いられる。この検出器Cにもパ
ラレルコリメータが装着される。撮影時においては、回
転制御部2は検出器Cが不動の状態を保つように制御を
行う。
【0013】図2は、撮影時における回転制御部2から
の制御に基づく検出器A,B,Cの回転の様子を示す図
である。図2(a)は1回の撮影における撮影開始時点
の検出器の配置を示し、同図(b)は撮影終了直後の検
出器の配置を示している。
【0014】撮影が開始されると、検出器Aと検出器B
は時計周りに90゜回転し、この間にSPECT画像の
収集が行われる。すなわちここでは180゜分の検出器
信号が収集され画像収集部3に対して出力される。一
方、検出器Cは検出器Aと検出器Bが90゜回転する間
において不動の状態を維持し、この間にスタティック画
像の収集が行われ、その検出器信号が画像収集部3に出
力される。
【0015】撮影が終了すると、画像収集部3は、検出
器Aと検出器Bから出力された検出信号(180゜分の
SPECT信号)に基づいてSPECT画像、すなわち
被検体MのRI分布を示す断層像を収集するとともに、
検出器Cから出力された検出信号に基づいてスタティッ
ク画像(被検体の一方向からの平面画像、すなわちプレ
ナー像)を収集する。
【0016】同時に収集されたこれらの画像は、画像メ
モリ4において記憶・保持され、CRT7における表示
処理に供される。本実施形態によれば、上述したように
SPECT画像とスタティック画像とを同時に収集する
ことができる。このため両画像を個別に撮影する場合に
比べて撮影時間を短かくすることができ、撮影時におけ
る被検体への負担を軽減することができる。例えば、両
画像を個別に撮影する場合、3検出器(120゜回転)
によるSPECT撮影に約20分、スタティック撮影に
約15分を要するため、合わせて撮影時間は35分とな
るが、本実施形態では、同時に行われる2検出器L型
(90゜回転)のSPECT撮影およびスタティック撮
影に要する撮影時間は15分となる。これにより約57
%の撮影時間の短縮が達成される。また本実施形態によ
れば、一回の撮影で異なる種類の画像が得られるので、
各々の画像の性質に応じた多面的な診断を行うことが可
能となり、これにより診断精度を向上できる。
【0017】次に、第1実施形態の変形例について説明
する。この変形例は、検出器Bから出力されるデータ
(プレナー像を表す)にROI(関心領域)を設定する
設定手段と、ROI内のRI濃度が所定の閾値以上とな
ったときに検出器A、BによるSPECT収集を開始す
るように、検出器A,Bを制御する制御手段とを付加し
て成る。
【0018】これにより、SPECT画像収集開始の適
切なタイミングが取られることになり、良好な画像を得
ることができる。なお、検出器Cにおいて上述したスタ
ティック収集の代わりに、ダイナミック収集を行なうよ
うに構成しても良い。
【0019】また、本実施の形態は、検出器A,B及び
検出器Cを異なるレールに取り付ける構成としたが、単
一のレール軌道状に検出器A,B,Cを取付ける構成と
しても良い。この場合は、検出器Cを、検出器A、検出
器B、ラインソース9及びラインソースアダプタ8の回
転と干渉しないよう体軸方向に位置をずらして取付ける
ようにすれば良い。
【0020】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を説明する。図3は本発明の第2実施形態に係る核
医学診断装置の構成を示すブロック図である。本実施形
態の核医学診断装置はトランスミッションCT(TC
T)データ及びL型SPECT画像の同時収集を可能に
した装置に関する。図3に示すように、本実施形態の核
医学診断装置は、ガントリ1、回転制御部2、画像収集
部3、画像メモリ4、CPU6、そしてCRT7を備え
ている。回転制御部2、画像収集部3、画像メモリ4、
そしてCRT7はシステムバス5を介してCPU6に接
続されており、これらはCPU6により一括して制御さ
れるものとなっている。
【0021】ガントリ1は、各々が独立して被検体Mの
周囲を回転可能な如く設けられた検出器A,B,Cを有
している。これらの検出器の各々は、ガントリ1のレー
ルに沿って回転移動するための例えばモータからなる駆
動手段を備えている。回転制御部2は、この駆動手段に
よる回転を検出器毎に制御する。一の検出器は、例えば
コリメータ、シンチレータ、ライトガイド、フォトマル
チプライア等から構成される。このような検出器の構成
は従来から知られる核医学診断装置において公知のもの
と同様である。コリメータは、視野の大きさを限定する
とともに検出器に到達するγ線の方向を限定するための
ものであり、撮影条件に応じて高分解能型、高感度型な
ど種々のものがある。ここでは収集する核医学画像の種
類(スタティック、TCT、SPECT)に応じて、フ
ァンビームコリメータあるいはパラレルコリメータが用
いられる。
【0022】またガントリ1は、被検体Mの周囲を回転
可能な如く、検出器Cに対して対向配置されるラインソ
ースアダプタ8と、このアダプタ8の先端に取り付けら
れ、所定方向にγ線を照射するラインソース9とを有し
ている。ラインソースアダプタ8は、ガントリ1のレー
ルに沿って回転移動するための例えばモータからなる駆
動手段を備えている。回転制御部2は、この駆動手段に
よるアダプタ8の回転を制御する。
【0023】検出器Aと検出器Bは、各々の検出面が挟
む角度が90゜となるように配置されており、これによ
りL型のSPECT検出器を構成する。この検出器Aと
検出器Bの各々にはパラレルコリメータが装着される。
撮影時においては、回転制御部2からの回転制御に従い
検出器Aと検出器Bはガントリ1のレール上をL型を保
ったまま一体で回転する。
【0024】一方、検出器Cと、これに対して対向配置
されるラインソース9(及びラインソースアダプタ8)
とは、トランスミッションデータ収集(TCT)のため
に用いられる。そこで検出器Cにはファンビームコリメ
ータが装着される。撮影時においては、回転制御部2か
らの回転制御に従い検出器Cとラインソースアダプタ8
とは対向状態を維持したまま、同一方向に同一角度だけ
回転する。
【0025】図4は、撮影時における回転制御部2から
の制御に基づく検出器A,B,Cおよびラインソース9
(ラインソースアダプタ8)の回転の様子を示す図であ
る。図4(a)は1回の撮影における撮影開始時点の検
出器およびラインソースの配置状態を示し、同図(b)
は撮影終了直後のこれらの配置状態を示している。な
お、図5に示すように検出器およびラインソースを配置
するように構成しても良い。
【0026】撮影が開始されると、検出器Aと検出器B
は時計周りに所定角度(例えば90゜あるいは180
゜)だけ回転し、この間にSPECT画像の収集が行わ
れる。すなわちここでは所定角度分の検出器信号が収集
され、画像収集部3に対して出力される。一方、検出器
Aと検出器Bが回転する間において、検出器Cに向けて
ラインソース9からγ線が放射されることによりトラン
スミッションデータの収集が行われ、その検出器信号が
画像収集部3に対して出力される。
【0027】撮影が終了すると、画像収集部3は、検出
器Aと検出器Bから出力された検出信号(SPECT信
号)に基づいてSPECT画像、すなわち被検体MのR
I分布を示す断層像を作成(再構成)するとともに、検
出器Cから出力されたトランスミッションデータに基づ
き、SPECT画像に対する均一性補正を行う。補正が
なされたSPECT画像は、画像メモリ4において記憶
・保持され、CRT7における表示処理に供される。な
お、トランスミッションデータに基づく断層像を診断に
用いてもよい。
【0028】本実施形態によれば、上述したようにSP
ECT画像とトランスミッションデータとを同時に収集
することができる。このため両者を個別に撮影および収
集する場合に比べて所要時間を短縮できる。例えば、被
写体を心臓とした場合の180°のSPECT画像の撮
影には30分を要し、180°のトランスミッションデ
ータの収集には30分を要する。このため両者を個別に
行なった場合には30分+30分=60分を要する。一
方、本実施形態では、SPECT画像の撮影及びトラン
スミッションデータの収集を同時に行なうことができ、
その所要時間は30分で済む。
【0029】したがって撮影における被検体への負担を
軽減することができる。またトランスミッションデータ
に基づく均一性補正によれば、高精度のSPECT画像
を得ることができ、診断精度を向上することができる。
【0030】なお、本実施形態において検出器Aと検出
器Bは、各々の検出面が挟む角度が90゜となるように
配置されており、これによりL型のSPECT検出器を
構成するものとして説明したが、図5に示すように検出
器Aと検出器Bを対向配置し、これにより対向型SPE
CT検出器を構成するようにしても良い。
【0031】(第3実施形態)次に本発明の第3実施形
態を説明する。図6は本発明の第3実施形態に係る核医
学診断装置の構成を示すブロック図である。本実施形態
の核医学診断装置はスタティック画像及びトランスミッ
ションCT画像の同時収集を可能にした装置に関する。
図6に示すように、本実施形態の核医学診断装置は、ガ
ントリ1、回転制御部2、画像収集部3、画像メモリ
4、CPU6、そしてCRT7を備えている。回転制御
部2、画像収集部3、画像メモリ4、そしてCRT7は
システムバス5を介してCPU6に接続されており、こ
れらはCPU6により一括して制御されるものとなって
いる。
【0032】また、本実施の形態は、検出器A,Bを異
なるレールに取り付ける構成としたが、単一のレール軌
道状に検出器A,Bを取付ける構成としても良い。この
場合は、検出器Bを、検出器A、ラインソース9及びラ
インソースアダプタ8の回転と干渉しないよう体軸方向
に位置をずらして取付けるようにすれば良い。これらの
検出器は、ガントリ1のレール(軌道)に沿って回転移
動するための例えばモータからなる駆動手段を備えてい
る。回転制御部2は、この駆動手段による回転を検出器
毎に制御する。一の検出器は、例えばコリメータ、シン
チレータ、ライトガイド、フォトマルチプライア等から
構成される。このような検出器の構成は従来から知られ
ている核医学診断装置において公知のものと同様であ
る。上記コリメータは、視野の大きさを限定するととも
に検出器に到達するγ線の方向を限定するためのもので
あり、撮影条件に応じて高分解能型、高感度型など種々
のものがある。ここでは収集する核医学画像の種類(ス
タティック、TCT、SPECT)に応じて、ファンビ
ームコリメータあるいはパラレルコリメータが用いられ
る。
【0033】またガントリ1は、被検体Mの周囲を回転
可能な如く検出器Aに対して対向配置されるラインソー
スアダプタ8と、このアダプタ8の先端に取り付けられ
所定方向にγ線を照射するラインソース9とを有してい
る。ラインソースアダプタ8は、ガントリ1のレールに
沿って回転移動するための例えばモータからなる駆動手
段を備えている。回転制御部2は、この駆動手段による
アダプタ8の回転を制御する。
【0034】検出器Aと、これに対向して配置されるラ
インソース9(及びラインソースアダプタ8)とは、ト
ランスミッションデータ収集(TCT)のために用いら
れる。そこで検出器Aにはファンビームコリメータが装
着される。撮影時においては、回転制御部2からの回転
制御に従い検出器Aとラインソースアダプタ8とは対向
状態を維持したまま、同一方向に同一角度だけ回転す
る。
【0035】検出器Bは、スタティック画像収集のため
に用いられる。この検出器Bは図6において紙面方向に
沿って移動するラインソース9(及びラインソースアダ
プタ8)とは干渉しないように固定される。この検出器
Bにはパラレルコリメータが装着される。なお、検出器
Bによりダイナミック収集を行なうようにしても良い。
【0036】図7は、撮影時における回転制御部2から
の制御に基づく検出器A,Bの回転の様子を示す図であ
る。図7(a)は1回の撮影における撮影開始時点の検
出器の配置を示し、同図(b)は撮影終了直後の検出器
の配置を示している。
【0037】撮影が開始されると、まずスタティック画
像の収集が行なわれる。すなわち、検出器Bは不動の状
態を維持し、その検出器信号が画像収集部3に出力され
る。検出器Aは時計周りに所定角度(ここでは180
゜)だけ回転し、この間に検出器Aに向けてラインソー
ス9からγ線が放射されてトランスミッションCT画像
の撮影が行われ、その検出器信号が画像収集部3に出力
される。
【0038】なお、上述したように、回転時においてラ
インソースアダプタ8が検出器Bと接触することがない
ように同ラインソースアダプタ8の回転軌道は設定され
ている。
【0039】撮影が終了すると、画像収集部3は、検出
器Aから出力された検出信号に基づいてトランスミッシ
ョンCT画像を再構成する。また画像収集部3は、検出
器Bから出力された検出信号に基づいてスタティック画
像(被検体の一方向からの平面画像、すなわちプレナー
像)を収集する。
【0040】収集されたこれらの画像は、画像メモリ4
において記憶・保持され、CRT7における表示処理に
供される。本実施形態によれば、一回の撮影においてト
ランスミッションCT画像とスタティック画像とを同時
に得ることができる。このため両画像を個別に撮影する
場合に比べて撮影時間を短かくすることができ、撮影時
における被検体への負担を軽減することができる。また
本実施形態によれば、一回の撮影で異なる種類の画像が
得られるので、各々の画像の性質に応じた多面的な診断
を行うことが可能となり診断精度を向上できる。
【0041】また、本実施の形態は、検出器A,Bを異
なるレールに取り付ける構成としたが、単一のレール軌
道状に検出器A,Bを取付ける構成としても良い。この
場合は、検出器Bを、検出器A、ラインソース9及びラ
インソースアダプタ8の回転と干渉しないよう体軸方向
に位置をずらして取付けるようにすれば良い。なお本発
明は上述した実施形態に限定されず、種々変形して実施
可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数種類の核医学画像を同時に収集でき、診断精度の向上
及び撮影時間の短縮が可能な核医学診断装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る核医学診断装置の
概略構成を示すブロック図。
【図2】第1実施形態に係り、撮影時における回転制御
部2からの制御に基づく検出器A,B,Cの回転の様子
を示す図。
【図3】本発明の第2実施形態に係る核医学診断装置の
概略構成を示すブロック図。
【図4】第2実施形態に係り、撮影時における回転制御
部2からの制御に基づく検出器A,B,Cおよびライン
ソースアダプタ8(ラインソース9)の回転の様子を示
す図。
【図5】第2実施形態の変形例に係り、撮影時における
回転制御部2からの制御に基づく検出器A,B,Cおよ
びラインソースアダプタ8(ラインソース9)の回転の
様子を示す図。
【図6】本発明の第3実施形態に係る核医学診断装置の
概略構成を示すブロック図。
【図7】第3実施形態に係り、撮影時における回転制御
部2からの制御に基づく検出器A,Bおよびラインソー
スアダプタ8(ラインソース9)の回転の様子を示す
図。
【符号の説明】
1…ガントリ 2…回転制御部 3…画像収集部 4…画像メモリ 5…システムバス 6…CPU 7…CRT

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が独立して被検体の周囲を回転可能
    な如く設けられる複数の放射線検出手段を具備し、 前記放射線検出手段の少なくとも一つを不動とするスタ
    ティック撮影と、他の放射線検出器手段の少なくとも一
    つを前記被検体の周囲で回転させるエミッション撮影と
    を同時に行うように構成したことを特徴とする核医学診
    断装置。
  2. 【請求項2】 各々が独立して被検体の周囲を回転可能
    な如く設けられる複数の放射線検出手段と、 前記被検体の周囲を回転可能な如く設けられるラインソ
    ースアダプタと、 前記ラインソースアダプタに取り付けられ、前記放射線
    検出手段の少なくとも一つに向けて放射線を照射する線
    源とを具備し、 前記放射線検出手段の少なくとも一つを前記被検体の周
    囲で回転させるとともに、前記ラインソースアダプタの
    回転に伴い前記線源から照射された放射線を検出するト
    ランスミッション撮影と、他の放射線検出手段の少なく
    とも一つを前記被検体の周囲で回転させるエミッション
    撮影とを同時に行うように構成したことを特徴とする核
    医学診断装置。
  3. 【請求項3】 前記トランスミッション撮影により得ら
    れるトランスミッションデータに基づき、前記エミッシ
    ョン撮影により得られた画像の均一性補正を行う手段を
    さらに具備することを特徴とする請求項2に記載の核医
    学診断装置。
  4. 【請求項4】 各々が独立して被検体の周囲を回転可能
    な如く設けられる複数の放射線検出手段と、 前記被検体の周囲を回転可能な如く設けられるラインソ
    ースアダプタと、 前記ラインソースアダプタに取り付けられ、前記放射線
    検出手段の少なくとも一つに向けて放射線を照射する線
    源とを具備し、 前記放射線検出手段の少なくとも一つを不動とするスタ
    ティック撮影と、他の放射線検出手段の少なくとも一つ
    を前記被検体の周囲で回転させるとともに、前記ライン
    ソースアダプタの回転に伴い前記線源から照射された放
    射線を検出するトランスミッション撮影とを同時に行う
    ように構成したことを特徴とする核医学診断装置。
JP16583397A 1997-06-23 1997-06-23 核医学診断装置 Pending JPH1114758A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16583397A JPH1114758A (ja) 1997-06-23 1997-06-23 核医学診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16583397A JPH1114758A (ja) 1997-06-23 1997-06-23 核医学診断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1114758A true JPH1114758A (ja) 1999-01-22

Family

ID=15819874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16583397A Pending JPH1114758A (ja) 1997-06-23 1997-06-23 核医学診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1114758A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004195235A (ja) * 2002-12-19 2004-07-15 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc Ct検出器用の鋳造コリメータ及びその製作方法
JP2013011509A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Toshiba Corp 核医学診断装置及びspect撮影方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004195235A (ja) * 2002-12-19 2004-07-15 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc Ct検出器用の鋳造コリメータ及びその製作方法
US7609804B2 (en) 2002-12-19 2009-10-27 General Electric Company Cast collimators for CT detectors and methods of making same
US7769127B2 (en) 2002-12-19 2010-08-03 General Electric Company Pre-subject filters for CT detectors and methods of making same
JP4630541B2 (ja) * 2002-12-19 2011-02-09 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー Ct検出器用の鋳造コリメータ及びその製作方法
JP2013011509A (ja) * 2011-06-29 2013-01-17 Toshiba Corp 核医学診断装置及びspect撮影方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7194062B2 (en) Gamma camera and CT system
US6455856B1 (en) Gamma camera gantry and imaging method
US5023894A (en) Data correcting device for use with computed tomography apparatus
US6787777B1 (en) Nuclear imaging system and method using segmented field of view
US20040260176A1 (en) Systems and methods for correcting a positron emission tomography emission image
JP2010151681A (ja) Pet装置
JPH1114756A (ja) 診断像形成方法及びシステム
JP2010501856A (ja) 動きアーティファクト画像についてのアーティファクト補正
CN101094609A (zh) 获取断层摄影和三维表面图像的x射线计算断层摄影装置
US20090225933A1 (en) Gated ct with irregular sampling for slow ct acquisition
JP2009236793A (ja) 画像情報作成方法,断層撮影装置の断層画像情報作成方法及び断層撮影装置
US20080187094A1 (en) Method and system for performing local tomography
US7853314B2 (en) Methods and apparatus for improving image quality
JP2013088386A (ja) 医療用データ処理装置およびそれを備えた放射線断層撮影装置
JP2005291814A (ja) 診断システム
US7412028B2 (en) Methods and system for multi-modality imaging
JP2003010168A (ja) X線ct装置
JPH1114758A (ja) 核医学診断装置
JP3881403B2 (ja) 核医学診断装置
JP2009186315A (ja) 診断システム
JP4071765B2 (ja) 核医学診断装置
JPH11101875A (ja) ポジトロン断層撮像装置
JP2006262963A (ja) 核医学診断装置およびそれに用いられる診断システム
US11944479B2 (en) Medical image diagnosis apparatus, x-ray computed tomography apparatus, and medical image diagnosis assisting method
JP4383610B2 (ja) 核医学診断装置