JPH11147535A - トレイ - Google Patents

トレイ

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JPH11147535A
JPH11147535A JP9310214A JP31021497A JPH11147535A JP H11147535 A JPH11147535 A JP H11147535A JP 9310214 A JP9310214 A JP 9310214A JP 31021497 A JP31021497 A JP 31021497A JP H11147535 A JPH11147535 A JP H11147535A
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JP
Japan
Prior art keywords
tray
trays
side wall
stacked
case
Prior art date
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Pending
Application number
JP9310214A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsugumasa Niwa
伝昌 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RISU KK
Gifu Plastic Industry Co Ltd
Original Assignee
RISU KK
Gifu Plastic Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by RISU KK, Gifu Plastic Industry Co Ltd filed Critical RISU KK
Priority to JP9310214A priority Critical patent/JPH11147535A/ja
Publication of JPH11147535A publication Critical patent/JPH11147535A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多段に積み重ねても離間性に優れるとともに、
洗浄がし易く、しかも効率良く製造し得るトレイを提供
すること。 【解決手段】トレイ1は合成樹脂よりなり、公知の射出
成形技術によって、ほぼ均一な肉厚を有する有底四角容
器に形成させる。底部11の裏面には、トレイ1の安定
性を向上させるための突起14がほぼ四隅に形成させ
る。側壁12の内面側の隅角部15には、内側段差16
を形成させる。また、側壁12の外面側の隅角部15に
は、外側段差17を形成させる。トレイ1を積み重ねた
場合には、下側トレイ1の内側段差16と上側トレイ1
の外側段差17とが当接する。このため、上側トレイ1
を把持して取るとき、下側トレイ1が上側トレイ1に面
密着するおそれを防止することができる。従って、トレ
イ1を積み重ねた場合であっても、トレイ1の離間性を
好適に維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば調理等に使
用されるトレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば調理等に使用されるトレイ
の一種として、合成樹脂製四角トレイが知られている。
これらのトレイは、一般に四角環状をなす側壁が外方へ
傾斜するように立ち上がっている。このトレイの保管時
や搬送時または店頭陳列時等において、トレイを多段に
積み重ねた場合、上側トレイの側壁外面と下側トレイの
側壁内面とが面密着される。このため、上側トレイのフ
ランジ等を把持して、上側トレイ1枚のみを取ろうとし
た場合、下側トレイまでも上側トレイに面密着されて、
上下2枚のトレイが同時に取れてしまうことがある。す
なわち、上側トレイが下側トレイ内へ、いわば楔のよう
に作用して食い込んでしまうことがあった。
【0003】そこで、従来においては、このような問題
を解決するために、図7に示すように、トレイ51の四
隅外側に突出部52を形成している。そして、トレイ5
1を多段に積み重ねる場合には、この突出部52を下側
トレイ51のフランジ53に当接させて、トレイ51同
士が面密着するのを防止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
合成樹脂製のトレイ51においては、側壁54における
四隅の突出部52が、肉厚またはリブ状に形成されてい
た。このため、肉厚に形成されていたものは製造後にお
けるトレイ51の冷却に時間を要していた。加えて、突
出部52のため、トレイ51全体の肉厚を均一に形成す
ることができず、その結果、突出部52の部分において
「ひけ」が発生することがあった。また、リブ状に形成
されたものは、本来板状の突状であるため、安全性に問
題があったり、多段に積み重ねられた場合には、トレイ
51の荷重により白化・変形する場合が発生することも
あった。そして、このトレイ51を調理トレイ(調理用
バットともいう。)として使用した場合には、突出部5
2が邪魔となり、洗浄しにくいこともあった。さらに、
トレイ51の洗浄後、トレイ51の側壁54の外面と突
出部52の側面との間の隅角部に洗浄後の水が残り、汚
れやすいこともあった。
【0005】本発明は上記各問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、多段に積み重ねても
離間性に優れるとともに、洗浄がし易く、しかも効率良
く製造し得るトレイを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明においては、底部とその底
部の縁部から立ち上がる環状側壁とを有するトレイにお
いて、側壁の内面側に設けられた内側段差と、側壁の外
面側に設けられた外側段差とを備え、トレイを積み重ね
たとき、下側トレイの内側段差と上側トレイの外側段差
とが当接する。
【0007】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載のトレイにおいて、前記側壁の非直線部分に内
側段差と外側段差とを設けた。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を調理用トレイに
具体化した一実施形態を図面を用いて説明する。
【0009】図1〜図3に示すように、本実施形態に係
るトレイ1は合成樹脂よりなり、公知の射出成形技術に
よって、ほぼ均一な肉厚(本実施形態では、ほぼ2m
m)を有する有底四角容器に形成されている。そして、
トレイ1は、長方形状の底部11、四角環状をなす側壁
12及び側壁12の上端部から外方へ略水平方向に延出
されたフランジ13から構成されている。底部11の裏
面には、トレイ1の安定性を向上させるための突起14
が、ほぼ四隅に形成されている。側壁12は、その断面
形状がテーパ状に形成されている。すなわち、側壁12
は、上端部が下端部よりも外方へ位置するように傾斜し
ている。また、側壁12における内面側の非直線部分と
しての隅角部15には、内側段差16が形成されてい
る。また、側壁12における外面側の隅角部15には、
外側段差17が形成されている。
【0010】図4に示すように、内側段差16及び外側
段差17は、内側段差16の方が外側段差17よりも上
方に位置する水平段差である。また、各段差16,17
の奥行きは、側壁12の肉厚に対して僅かであり(本実
施形態では、ほぼ0.5mm)、側壁12の内外各面側
から突出している。
【0011】そして、図5に示すように、複数のトレイ
1を多段に積み重ねた場合には、下側トレイ1の内側段
差16に、上側トレイ1の外側段差17が当接する。こ
の各段差16,17の当接によって、上側トレイ1と下
側トレイ1とがそれ以上、積み重ねても、面密着しない
構造となる。従って、上側トレイ1が下側トレイ1に対
して、いわば楔のように作用することはない。なお、こ
のとき、底部11の裏面に形成した突起14は、下側ト
レイ1の底部11の表面に到達せず、上側トレイ1の底
部11の裏面と下側トレイ1の底部11の表面との間に
は、空間Sが形成される。
【0012】本実施形態に係る調理用トレイの作用及び
効果について記載する。 ・トレイ1を多段に積み重ねた場合には、下側トレイ1
の内側段差16と上側トレイ1の外側段差17とが当接
する。このとき、上側トレイ1が、それ以上下側トレイ
1に圧入されて面密着することがない。従って、上側ト
レイ1のフランジ13を把持して取り上げた場合であっ
ても、下側トレイ1が上側トレイ1に面密着されて、上
下2枚のトレイ1を取ることにはならない。換言すれ
ば、上側トレイ1から確実に必ず1枚ずつトレイ1を取
ることができる。よって、複数のトレイ1を多段に積み
重ねた場合であっても、各トレイ1の離間性を好適に維
持することができる。加えて、製造時の効率も良くする
ことができる。
【0013】・また、内側段差16及び外側段差17
は、側壁12の内外各面側からほぼ0.5mmだけ突出
する僅かな段差である。このため、トレイ1の洗浄時に
内側段差16及び外側段差17が洗浄時に引っ掛かった
りして洗浄の邪魔になることはない。加えて、各段差1
6,17は、水平段差であることから型抜き時における
アンダカットを考慮する必要もない。
【0014】・さらに、ほぼ0.5mmという僅かな段
差を側壁12に形成するのみであるため、トレイ1の肉
厚がほぼ均一にできる。このため、側壁12に「ひけ」
が発生するおそれもない。
【0015】・加えて、複数のトレイ1を多段に積み重
ねた場合には、上側トレイ1の底部11の裏面に形成し
た突起14が、下側トレイ1の底部11の表面に接触す
ることがないため衛生的である。
【0016】・また、内側段差16及び外側段差17
は、トレイ1の四角環状をなす側壁12において剛性が
高く変形しにくい隅角部15に設けられている。このた
め、ほぼ0.5mmという僅かな段差であっても、トレ
イ1を確実に積み重ねることができる。しかも、積み重
ねられたトレイ1の自重によって、最下部のトレイ1が
変形することもない。
【0017】・さらに、トレイ1が合成樹脂であるた
め、軽くて丈夫である。 ・加えて、側壁12は上方に向かって拡大開口するとと
もに、側壁12とフランジ13とのなすコーナ部の断面
形状がほぼ円弧である。また、底部11と側壁12との
なすコーナ部の断面形状もほぼ円弧である。このため、
トレイ1を多段に積み重ねる際、上側トレイ1の底部1
1と側壁12とのなすコーナ部が、フランジ13と側壁
12とのなすコーナ部に当接する。このとき、上側トレ
イ1が下側トレイ1の内側に案内される。従って、トレ
イ1を多段に積み重ねる際、トレイ1のスタック性が向
上される。
【0018】なお、前記実施形態は以下のように変更し
てもよく、その場合でも前記実施形態と同様の作用及び
効果を得ることができる。 ・トレイ1の形状は、長方形状以外の三角形状、六角形
状などの多角形状及び花びら形状、星型形状等に代表さ
れるキャラクタ形状であっても良い。また、円形状であ
っても良い。
【0019】・図6に示すように、側壁12の内外両面
の全周にわたって、内側段差16及び外側段差17を設
けても良い。なお、この図6では、円形状トレイの全周
にわたって各段差16,17を設けているが、多角形状
のトレイの場合も同様に全周にわたって各段差16,1
7を設けても良い。このように構成すれば、上側トレイ
の自重を下側トレイの内側段差全体で支えることができ
る。このため、下側トレイの一部に上側トレイの自重が
かかることはない。従って、多数のトレイを積み重ねて
も、最下部のトレイが変形されるおそれを抑制すること
ができる。
【0020】・また、内側段差16を側壁12の内面側
の全周にわたって設けるとともに、側壁12の外面側の
一部に複数(例えば2ヶ所)の僅かに突出させた外側段
差17を設けた構成であっても良い。加えて、側壁12
の外面側に設ける外側段差17の数は、3ヶ所以上であ
っても良い。
【0021】・さらに、前記構成とは逆に、外側段差1
7を側壁12の外面側の全周にわたって設けるととも
に、側壁12の内面側の一部に複数(例えば2ヶ所)の
僅かに突出させた内側段差16を設けた構成であっても
良い。加えて、側壁12の内面側に設ける内側段差16
の数は、3ヶ所以上であっても良い。
【0022】・内側段差16及び外側段差17を側壁1
2の内外面側の隅角部15以外の直線部に設けても良
い。 ・側壁12の断面形状は外方に傾斜するテーパ状ではな
く、左右の側壁12が平行であるトレイであっても良
い。
【0023】・各段差16,17は、底部11に対して
平行でなく、トレイ1の内側に傾く段差であっても良
い。 ・合成樹脂に代えて、金属(例えばアルミニウム)で構
成しても良い。
【0024】・トレイ1の成形方法は、シート成形また
は粉末成形であっても良い。さらに、上記実施形態より
把握される請求項以外の技術的思想について、以下にそ
れらの効果と共に記載する。
【0025】〔1〕請求項1または請求項2に記載のト
レイにおいて、少なくとも側壁はほぼ均一な肉厚である
トレイ。このように構成すれば、「ひけ」が発生するお
それを防止することができる。
【0026】〔2〕請求項1、請求項2、前記〔1〕の
いずれか1項に記載のトレイにおいて、内側段差及び外
側段差のうち、少なくともいずれか一方の段差が側壁の
全周にわたって設けられたトレイ。
【0027】このように構成すれば、側壁の内外両面の
一方には全周にわたって、他方には隅角部に段差が形成
される。このため、多段に積み重ねた場合には、内側段
差と外側段差との当接部分の面積が小さい。従って、ト
レイ同士の離間性をさらに好適に維持することができ
る。
【0028】〔3〕請求項1、請求項2、前記〔2〕の
いずれか1項に記載のトレイにおいて、合成樹脂からな
るトレイ。このように構成すれば、軽くて丈夫なトレイ
となる。
【0029】〔4〕請求項1、請求項2、前記〔1〕〜
〔3〕のいずれか1項に記載のトレイにおいて、内側段
差及び外側段差の奥行きが僅かであるトレイ。このよう
に構成すれば、トレイの洗浄時に内側段差及び外側段差
が邪魔になることがなく、容易にトレイを洗浄すること
ができる。
【0030】ところで、前記実施形態において、合成樹
脂とは、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネー
ト、ポリアセタール、ポリスチレン、これらを含む共重
合体(例えばアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン
共重合体、アイオノマー樹脂)、及び、これらの変性物
を含むものである。
【0031】また、前記合成樹脂にて成形する際に、例
えばタルク、クレー、マイカ、ガラス繊維、ガラスビー
ズなどの充填剤を添加してもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
によれば、多段に積み重ねても離間性に優れるととも
に、洗浄がし易く、しかも効率良く製造し得る。
【0033】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、僅かな段差であっても、
トレイを多数積み重ねることができる。しかも、積み重
ねられたトレイの自重によって、最下部のトレイが変形
することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態におけるトレイの斜視図。
【図2】トレイの平面図。
【図3】トレイの底面図。
【図4】トレイにおける隅角部の要部縦断面図。
【図5】トレイを積み重ねた状態における隅角部の要部
縦断面図。
【図6】別の実施形態を説明するための説明図。
【図7】従来技術におけるトレイの要部縦断面図。
【符号の説明】
1…トレイ、11…底部、12…側壁、15…非直線部
分としての隅角部、16…内側段差、17…外側段差。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部とその底部の縁部から立ち上がる環
    状側壁とを有するトレイにおいて、 側壁の内面側に設けられた内側段差と、側壁の外面側に
    設けられた外側段差とを備え、トレイを積み重ねたと
    き、下側トレイの内側段差と上側トレイの外側段差とが
    当接するトレイ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のトレイにおいて、前記
    側壁の非直線部分に内側段差と外側段差とを設けたトレ
    イ。
JP9310214A 1997-11-12 1997-11-12 トレイ Pending JPH11147535A (ja)

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JP9310214A JPH11147535A (ja) 1997-11-12 1997-11-12 トレイ

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Effective date: 20011016