JPH11146361A - 付加情報の重畳伝送方法、付加情報重畳伝送システムおよび重畳付加情報検出装置 - Google Patents

付加情報の重畳伝送方法、付加情報重畳伝送システムおよび重畳付加情報検出装置

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JPH11146361A
JPH11146361A JP9311874A JP31187497A JPH11146361A JP H11146361 A JPH11146361 A JP H11146361A JP 9311874 A JP9311874 A JP 9311874A JP 31187497 A JP31187497 A JP 31187497A JP H11146361 A JPH11146361 A JP H11146361A
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JP9311874A
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English (en)
Inventor
Akira Ogino
晃 荻野
Hisayoshi Moriwaki
久芳 森脇
Takashi Kobashi
貴志 小橋
Yuji Kimura
裕司 木村
Nozomi Ikeda
望 池田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報信号に対し、参照情報と比較することに
より検出可能な付加情報を重畳した場合に、重畳側での
情報信号処理により、付加情報の検出用の参照情報に補
正が必要な場合に対応して、付加情報の検出確率を向上
させる。 【解決手段】 伝送情報には、付加情報重畳側での所定
の処理に関する情報を含ませるようにする。この所定の
処理に関する情報により、付加情報の検出時に、伝送情
報の送出側において施された処理を予測して、付加情報
検出用の参照情報を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば映像信号
に、その再生画像にできるだけ影響のないように付加情
報を重畳して伝送し、受信側で受信信号から付加情報を
検出して、利用するようにする付加情報の重畳伝送方
法、システム、並びに、重畳付加情報の検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタルVTRやMD(ミニディスク)
記録再生装置などのデジタル情報記録装置が普及してお
り、さらには、記録機能を備えたDVD(デジタルビデ
オディスクあるいはデジタルバーサタイルディスク)装
置も登場するようになってきている。これらのデジタル
情報記録装置においては、主情報信号としてのデジタル
映像信号やデジタルオーディオ信号、さらにはコンピュ
ータ等用のデータに付随して、種々の付加情報信号が記
録可能とされる。
【0003】この場合、この付加情報信号はデジタル信
号であり、例えばデジタル情報信号のブロック単位のデ
ータに付加されるヘッダ部や、その他のTOC(Tab
leof Contents)のエリアなど、デジタル
情報信号とは領域的に区別されるようなエリアに記録さ
れるものとして、デジタル情報信号に対して付加され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
主情報信号に付加情報を重畳して記録するなどして伝送
するシステムの場合、付加情報信号はヘッダ部などのデ
ジタル情報信号に直接的に重畳するのではなく、間接的
な部分に付加するようにしている。このため、フィルタ
リングや改ざんにより、比較的容易に付加情報信号が欠
落してしまい、記録装置や再生装置で、必要な付加情報
信号を検出することが不可能になる場合を生じる。特
に、付加情報信号として、不正な複製を防止するための
制御情報や、著作権情報などが付加される場合、このよ
うな付加情報信号の欠落のため、当初の目的を達成でき
ない状態を現出しまうことになる。
【0005】また、上述のような間接的な部分への付加
情報信号の付加の場合には、デジタル情報信号をアナロ
グ信号に変換したときには、主情報信号しか得られない
ため、付加情報信号は欠落してしまうことになる。この
ことは、付加情報信号として上述のような複製防止制御
信号を重畳して、不正なデジタル情報信号の複製が防止
できるような施策が施されていても、アナログ信号に変
換されたときには、もはや複製防止施策は全く意味を成
さなくなってしまう状態になることを意味している。
【0006】以上のような付加情報信号の欠落の問題点
およびアナログ信号に変換したときの問題点を解決する
付加情報信号の重畳方式として、本出願人は、先に、複
製防止制御信号などの付加情報信号をスペクトラム拡散
し、このスペクトラム拡散した付加情報信号を映像信号
に重畳して、映像信号をデジタル記録あるいはアナログ
記録する方式を提案している(特願平7−339959
号参照)。
【0007】この方式においては、拡散符号として用い
る、例えばPN(Pseudorandom Nois
e)系列の符号(以下、PN符号という)を十分に早い
周期で発生させて、これを付加情報信号に対して掛け合
わせることによりスペクトラム拡散し、狭帯域、高レベ
ルの複製防止制御信号などの付加情報信号を、映像信号
には影響を与えることのない広帯域、微小レベルの信号
に変換させる。そして、このスペクトラム拡散された付
加情報信号、すなわち、スペクトラム拡散信号をアナロ
グ映像信号に重畳して記録媒体に記録するようにする。
この場合、記録媒体に記録する映像信号は、アナログ、
デジタルのどちらでも可能である。
【0008】この方式においては、複製防止制御信号な
どの付加情報信号は、映像信号と同一時間、同一周波数
内に重畳されるため、例えば違法に複製しようとする者
が、重畳された複製防止制御信号を映像信号から取り除
くことは難しい。一方、逆スペクトラム拡散することに
より重畳された複製防止制御信号などの付加情報信号を
検出して、利用することは可能である。
【0009】この場合に、上述のように、映像信号に、
付加情報を重畳する場合に、映像信号から付加情報を除
去するわけではないので、前述もしたように、映像信号
の再生画像に影響を与えることのない微小レベルで、付
加情報を映像信号に重畳する必要がある。しかし、微小
レベルとはいっても、付加情報は検出できるレベルであ
る必要はある。
【0010】以上のようにして、映像信号とともに複製
防止制御信号を確実に記録装置側に提供することができ
ると共に、この記録装置側において、この複製防止制御
信号を検出し、検出した複製防止制御信号に応じた複製
制御を確実に行うことができる。
【0011】ところで、映像信号などの画像情報を、特
にデジタル信号として記録する場合には、複数画素単位
でブロック化し、そのブロック単位で圧縮処理を施すよ
うにする。この圧縮技術としては、MPEG2方式等が
一般に用いられている。このMPEG2では、映像信号
は、ブロック単位のDCT処理により、時間軸領域の信
号から、周波数領域のDCT係数に変換して圧縮するこ
とと、映像のフレーム(あるいはフィールド、以下同
じ)間相関性を利用して動きを考慮したフレーム間予測
符号化処理によりフレーム間の映像の差分のみを伝送す
るようにしてデータ圧縮することとを併用する。
【0012】すなわち、例えば特定フレーム数の映像信
号のうちの最初の1フレームは、デジタル映像信号をブ
ロック分割し、その分割ブロックをすべてDCT処理
し、その処理により得られたDCT係数をエントルピー
符号化して伝送する。このような符号化をフレーム内符
号化と呼び、フレーム内符号化処理のみを行うフレーム
は、Iピクチャと呼ばれる。
【0013】そして、Iピクチャの後の複数フレームの
データは、このIピクチャのフレームを基準にしてフレ
ーム間予測符号化を行い、フレーム間の差分演算を、動
き補償を伴って行う。ここで、動き補償とは、フレーム
間の差分を取る時に、画像の動きを考慮することで、一
般に動きベクトルを検出することにより行う。動きベク
トルは、DCT処理単位であるブロックよりも大きいマ
クロブロックと呼ばれる単位で行われる。そして、前の
フレームのみを考慮して差分をとるPピクチャと、前後
のフレームを考慮してフレーム間の差分を取るようにす
るBピクチャとが存在する。これらのPピクチャ,Bピ
クチャの伝送データには、マクロブロック単位で動きベ
クトルの情報が付加され、デコード時に使用される。
【0014】そして、再生デコード側では、逆DCT変
換を行って、DCT係数のデータを時間軸領域のデジタ
ル映像信号に戻すとともに、PピクチャおよびBピクチ
ャでは動きベクトルを用いて動き補償を行いながら、デ
コードすべきフレームについて、既にデコードされた前
フレームあるいは前後フレームとの差分から元の映像信
号を復元するようにする。
【0015】このようなデータ圧縮を伴って伝送される
映像信号にも、前記のスペクトラム拡散された付加情報
を重畳することは勿論可能である。この場合に、通常、
スペクトラム拡散された付加情報は、MPEG2方式に
よる圧縮処理が施される前の映像情報に重畳される。そ
して、伝送情報の受信側で、重畳された付加情報は、デ
コードされて、DCT係数から時間軸領域の信号に戻さ
れた後に、検出するようにするのが一般的である。
【0016】しかしながら、このMPEG2方式による
圧縮処理の場合、スペクトラム拡散された付加情報の検
出に当たって、1フレームの映像成分をすべてDCT圧
縮するIピクチャでは問題はないが、映像のフレーム間
の画像の動き成分を伝送するPピクチャやBピクチャで
は、逆拡散のPN系列が動き補償のために変化してしま
い、付加情報の検出が困難になるという問題がある。
【0017】この問題を図7を参照しながら説明する。
例えば1ビットの付加情報を、映像信号の同期信号に同
期したPN符号によりスペクトラム拡散し、そのスペク
トラム拡散信号を映像信号に重畳する場合を考える。こ
の場合、PN符号列は、1フレーム毎にリセットされる
ものとする。そして、例えばDCT処理単位の1ブロッ
クにPN系列の符号の1チップを割り当てるようにする
場合を考える。
【0018】このようにした場合、例えば図7(A)に
示す、あるフレームFAがイントラフレームとして伝送
される場合、このフレームFAの、ブロック単位のデー
タA,B,C…はフレーム内符号化され、そのブロック
単位のデータに対してスペクトラム拡散された付加情報
のチップWa,Wb,Wc,…が1チップ毎に重畳され
る。
【0019】この1フレームFAが、MPEGデコード
された場合には、図7(B)に示すように、元のデータ
に付加情報のチップWa,Wb,Wc,…が重畳された
ものが得られる。したがって、この場合には、スペクト
ラム拡散時のPN符号列とまったく等しいPN符号列が
逆拡散用(付加情報検出用の参照情報)として同期して
発生させることができれば、重畳されている付加情報は
容易に検出できる。
【0020】しかしながら、前、後のフレームとの差分
を伝送するインターフレーム(PピクチャおよびBピク
チャ)の場合には、デコード処理が以前のデータに対し
て動きベクトルを考慮して差分を加えることによりなさ
れるため、PN符号列がスペクトラム拡散時のPN符号
列とは異なってしまう。
【0021】すなわち、図7(C)に示すように、フレ
ームFBがインターフレームであって、フレームFAと
の間の予測符号化を行うものである場合を考える。今、
ブロックA,B,Cのデータは、動きベクトルVCに示
すような画像の動きのために、画面上、図7(B)のフ
レームFBのブロックA*,B*,C*,…の位置にな
ったとする。
【0022】この場合、フレームFBについての圧縮処
理の際には、例えばブロックE,F,Gのデータはフレ
ーム内符号化をし、そのブロックデータに付加情報のチ
ップWa,Wb,Wc,…が重畳されるが、ブロックA
*,B*,C*,…は、フレーム間予測により差分(A
*−A),(B*−B),(C*−C)が演算され、そ
の差分に、付加情報のチップWx,Wy,Wz,…が重
畳される。そして、フレーム間予測により求められたデ
ータについては動きベクトルVCが付随して伝送され
る。
【0023】そして、デコードに際しては、フレームF
BのブロックE,F,Gのデータは、フレーム内符号化
に対応した圧縮解凍処理がなされて、図7(D)に示す
ように、元のブロックE,F,Gのデータに、付加情報
のチップWa,Wb,Wcがそれぞれ重畳されたデータ
として復元される。また、フレームFBのブロックA
*,B*,C*のデータは、前のフレームFAのブロッ
クA,B,Cのデータに、圧縮解凍された差分情報が加
算されたものとなる。
【0024】すなわち、例えばブロックA*のデータに
ついて見ると、そのデコード出力DA*は、 DA*=A+Wa+ΔA+ΔW …(1) ただし、ΔA=A−A* ΔW=Wa−Wx ここで、ΔWは十分に小さいので、(1)式は、 DA*≒A*+Wa となる。
【0025】一方、復元されるべき元のデータは、A*
+Wxである。このため、このフレーム間予測符号化が
行われたブロックA*,B*,C*…の付加情報は、本
来のチップデータとは異なってしまうことになる。した
がって、単に、拡散時のPN符号列と、同期を合わせた
同じPN符号列を発生させて、それを逆拡散用として用
いただけでは、PピクチャやBピクチャでの付加情報の
検出が困難になるという問題がある。
【0026】この発明は、以上のような問題点を解消す
ることができる付加情報の重畳伝送方法、付加情報重畳
伝送システムおよび重畳付加情報検出装置を提供するこ
とを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明による付加情報の重畳伝送方法は、
情報信号に付加情報を重畳し、所定の処理を施した後に
伝送し、この伝送情報の受信側において、前情報信号に
重畳された付加情報を、参照情報と比較することにより
検出するようにする付加情報の重畳伝送方法であって、
前記伝送情報には、前記所定の処理に関する情報を含ま
せるようにすると共に、前記所定の処理に関する情報に
より、前記付加情報の検出時に、前記伝送情報の送出側
において施された処理を予測して、前記参照情報を補正
するようにしたことを特徴とする。
【0028】この請求項1の発明によれば、付加情報の
重畳後の情報信号についての所定の処理により、付加情
報に影響があったとしても、伝送情報に含まれる前記所
定の処理に関する情報により、付加情報検出用の参照情
報が補正される。したがって、付加情報の検出精度が向
上する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、この発
明の実施の形態について説明する。以下に説明する実施
の形態は、MPEG2方式などのDCTを用いた圧縮方
式により映像信号をデジタル圧縮し、その圧縮映像信号
をネットワークを通じて伝送する、あるいは記録媒体に
記録するなどの方法により伝送する場合である。
【0030】この実施の形態においては、図2(A)に
示すように、映像信号は、その1フレーム(あるいは1
フィールド)の1画面分を、例えば水平方向×垂直方向
=8画素×8画素からなる矩形領域毎のブロックBLに
分割し、そのブロックBL単位でDCT処理して圧縮す
るようにする。そして、付加情報はスペクトラム拡散信
号として、拡散符号の1チップが1ブロックBLに割り
付けられるようにして、映像信号に重畳する。
【0031】そして、この実施の形態では、映像信号に
対して、スペクトラム拡散信号の1チップの値が「0」
のときには正の一定レベルを重畳し、「1」のときには
負の一定レベルとして、付加情報としてのスペクトラム
拡散信号を映像信号に重畳するものである。そして、1
チップとして重畳するレベルは、映像信号の再生映像に
対する影響が最小限に押さえられる微小レベルとされ
る。
【0032】なお、この実施の形態は、付加情報として
複製防止制御信号を重畳するものであり、伝送されたデ
ジタル映像信号についての複製防止制御を行うことがで
きるようにする場合である。この複製防止制御信号は、
例えば第1世代の複製のみは許可するなどの世代制限を
内容とするものでもよいし、映像信号の複製の禁止また
は許可を示す信号でもよく、1ビットあるいは数ビット
で構成されるものである。
【0033】また、以下の実施の形態では、スペクトラ
ム拡散信号は、映像信号のうちの輝度信号Yに重畳さ
れ、色信号Cには、重畳しない。色信号Cにもスペクト
ラム拡散信号を重畳することも勿論可能である。しか
し、映像信号の色信号の伝送には、例えば色差信号など
の2つの位相軸の成分により行って、これら2軸の位相
により色を再現するようにするため、スペクトラム拡散
信号を色信号に重畳すると、微小レベルであっても、色
相の変化となってしまうので、比較的目立ちやすく、色
相変化に影響なくスペクトラム拡散信号を重畳すること
が困難である。このため、この実施の形態では、輝度信
号にのみスペクトラム拡散信号を重畳するものとする。
ただし、説明の簡単のため、以下の説明においては、輝
度信号Yと色信号Cとを区別することなく、映像信号と
いう表現を用いる。
【0034】図3は、この実施の形態の場合の付加情報
の重畳側の装置の例を示すブロック図である。
【0035】入力されたアナログ映像信号Viは、A/
D変換部11でデジタル信号に変換され、有効画面切り
出し部12に供給されて、同期信号部分が除去された後
に、ブロック分割部13に供給される。
【0036】ブロック分割部13では、デジタル映像信
号は、図2Aに示したように、この実施の形態では、水
平×垂直=8画素×8画素のブロックBL単位に分割さ
れる。そして、このブロック分割部13からのブロック
単位のデータが、付加情報の重畳部14に供給される。
そして、後述するように、スペクトラム拡散信号からな
る付加情報が、この重畳部14に供給されて、スペクト
ラム拡散信号の1チップがブロック単位のデータに丁度
割り当てられるように重畳される。
【0037】この重畳部14からの付加情報が重畳され
たデジタル映像信号は、フレーム間予測符号化処理の差
分演算のための減算部15を通じてDCT処理部16に
供給される。このDCT処理部16では、ブロックBL
単位のデータ(フレーム間予測符号化するPピクチャお
よびBピクチャではフレーム間差分)について時間軸領
域の信号を周波数領域のDCT係数に変換するDCT演
算処理を行う(図2(B),(C)参照)。
【0038】DCT処理部16からの演算処理結果は、
量子化部17に供給されて量子化される。量子化部17
の出力は、可変長符号化部18で例えばハフマン符号を
用いた可変長符号化が行われて、例えば記録などの伝送
のために出力データDvとして出力される。
【0039】また、量子化部17の出力は、動き補償回
路部20に供給される。すなわち、量子化部17の出力
は、逆量子化部21および逆DCT処理部22により、
元の差分情報に戻され、加算部23に供給される。この
加算部23には、スイッチ回路25からの前フレーム
の、対応するブロックの予測データが供給されて、現フ
レームの予測データが得られる。そして、この加算部2
3の出力データが動き補償予測器24に供給される。
【0040】この動き補償予測器24は、2フレームメ
モリを備え、予測された現フレームのデータと前フレー
ムのデータとから動きベクトルVCを検出し、それを伝
送情報として出力すると共に、フレーム間差分を求める
ための前フレームの対応ブロックデータをスイッチ回路
25に出力する。動きベクトルVCは、符号化出力デー
タDvと共に、伝送される。
【0041】スイッチ回路25は、符号化制御部19か
らの切り換え制御信号により、フレーム間予測符号化処
理をする場合には端子a側に接続されて、動き補償予測
器24の出力を減算部15に供給する。
【0042】また、フレーム内符号化処理をするブロッ
クではスイッチ回路25は端子b側に切り換えられて、
減算部15に供給されるデータは零とされる。つまり、
このときは減算部15では差分演算は行われない。
【0043】符号化制御部19は、スイッチ回路25だ
けでなく、DCT処理部16、量子化部17、逆量子化
部21、逆DCT処理部22、動き補償予測器24など
も制御する。
【0044】付加情報は次のようにして生成されて、重
畳される。すなわち、入力アナログ映像信号Viは、同
期分離部31に供給される。この同期分離部31は、ア
ナログ映像信号Viから、水平同期信号Hおよび垂直同
期信号Vを分離し、分離した水平同期信号Hおよび垂直
同期信号Vは、タイミング信号発生部32に供給する。
【0045】タイミング信号発生部32は、水平同期信
号Hおよび垂直同期信号Vを基準信号として用いて、映
像信号をデジタル化して圧縮処理を施すためのタイミン
グ信号を生成する。タイミング信号発生部32は、ま
た、後述するように、スペクトラム拡散信号を生成する
ための拡散符号としてのPN符号を発生させる区間を示
すPN発生イネーブル信号ENや、PN符号の発生開始
タイミングを示すPN符号リセットタイミング信号RE
(以下、リセット信号REと略称する)や、PNクロッ
ク信号PNCLKを生成する。
【0046】図4は、この実施の形態のタイミング信号
発生部32を説明するためのブロック図である。この図
4に示すように、この実施の形態のタイミング信号発生
部32は、PN発生タイミング信号生成部321、PL
LからなるPNクロック生成部322、タイミング信号
生成部323を備え、PN発生タイミング信号生成部3
21およびタイミング信号生成部323には、同期分離
部31からの水平同期信号Hおよび垂直同期信号Vが供
給され、PNクロック生成部322には同期分離部31
からの水平同期信号Hが供給される。
【0047】PN発生タイミング信号生成部321は、
垂直同期信号Vを基準信号として用いて、スペクトラム
拡散に用いる拡散用のPN符号列の繰り返し周期を決め
る垂直周期のリセット信号REを生成する。PN発生タ
イミング信号生成部321は、また、PN発生イネーブ
ル信号ENを生成する。
【0048】PNクロック生成部322は、PLL回路
を用いて、水平同期信号Hに同期し、かつ、ブロック周
期のPNクロックPNCLKを生成する。すなわち、P
NクロックPNCLKは、1ブロックBL分のデータ毎
の周期、この例では、8×8=64画素周期のクロック
信号である。このPNクロックPNCLKは、拡散符号
のチップ周期を決めるものである。
【0049】また、タイミング信号生成部323は、垂
直同期信号Vおよび水平同期信号Hに基づいて、前述し
たように、この図3の装置において、映像信号のデジタ
ル化および圧縮処理で用いられる各種のタイミング信号
を生成する。このタイミング信号生成部323からのタ
イミング信号には画素単位のクロックを含む。
【0050】タイミング信号発生部32からのPN発生
イネーブル信号ENおよびリセット信号RE並びにPN
クロックPNCLKは、PN発生部33に供給される。
【0051】PN発生部33は、クロック信号PNCL
Kと、イネーブル信号ENと、リセット信号REとに応
じてPN符号を発生する。すなわち、PN発生部33
は、リセット信号REにより、この例では、垂直周期で
リセットされ、予め決められた符号パターンのPN符号
列PSをその先頭から生成する。そして、PN発生部3
3は、イネーブル信号ENによりPN符号発生可能状態
(イネーブル状態)とされるときにのみ、クロック信号
PNCLKに応じて、PN符号列PSを発生する。
【0052】図5は、PN発生部33の構成例を示す図
である。この例のPN発生部33は、15段のシフトレ
ジスタを構成する15個のDフリップフロップREG1
〜REG15と、このシフトレジスタの適宜のタップ出
力を演算するイクスクルーシブオア回路EX−OR1〜
EX−OR3とからなっている。そして、図5に示すP
N発生部33は、上述したように、イネーブル信号E
N、PNクロック信号PNCLK、PN符号リセットタ
イミング信号REに基づいて、M系列のPN符号列PS
を発生する。
【0053】こうして得られたPN発生部33からのP
N符号列PSは、SS(この明細書において、SSはス
ペクトラム拡散の略である。以下同じ)付加情報生成部
34に供給される。SS付加情報生成部34は、前述し
た複製防止制御信号と、PN発生部33からのPN符号
列PSとを乗算してスペクトラム拡散する乗算部を備
え、SS付加情報として、SS複製防止制御信号を生成
する。この場合、このSS付加情報生成部34に供給さ
れる、あるいはこの生成部34で発生する複製防止制御
信号は、少なくとも、各1ブロックBL内においては、
同じ情報ビット内容となるようにされている。
【0054】そして、SS付加情報生成部34は、生成
したSS複製防止制御信号を、重畳レベル設定部35を
通じて重畳部14に供給する。
【0055】この場合、重畳レベル設定部35は、SS
複製防止制御信号のチップの値に応じたデジタルレベル
であって、SS複製防止制御信号のチップの値が「0」
のときには正の一定の微小レベルを、「1」のときには
負の一定の微小レベルを、出力するものである。すなわ
ち、図2(B)で網点を付して示すように、1ブロック
BL内のすべての画素に均等にチップ値に応じた信号が
重畳されることになる。
【0056】したがって、重畳部14からの信号をDC
T変換したときには、図2(C)に示すように、重畳さ
れたスペクトラム拡散信号の付加情報成分は、すべてD
CT係数の直流成分である係数DCに集中することにな
る。
【0057】こうして伝送される映像データは、復号化
を行ったときには、逆DCT演算の際に、係数DCにS
S複製防止制御信号が含まれるため、このSS複製防止
制御信号は映像信号にほぼ劣化なく重畳されて復元され
る。周波数の高い成分の場合には、圧縮により、消失し
まうことがあるが、直流成分である係数DCは、必ず、
圧縮信号中に含まれるからである。したがって、SS複
製防止制御信号は確実に伝送され、複製制御が確実に実
施される。
【0058】図6は、以上のように微小レベルで重畳さ
れるスペクトラム拡散信号と、映像信号との関係をスペ
クトルで示したものである。スペクトラム拡散される付
加情報信号は、これに含まれる情報量は少なく、低ビッ
トレートの信号であり、図6(a)に示されるように狭
帯域の信号である。これにスペクトラム拡散を施すと、
図6(b)に示すような広帯域幅の信号となる。このと
きに、スペクトラム拡散信号レベルは帯域の拡大比に反
比例して小さくなる。
【0059】このスペクトラム拡散信号を、重畳部14
で映像信号に重畳させるのであるが、この場合に、図6
(c)に示すように、映像信号などの情報信号のダイナ
ミックレンジより小さいレベルで、スペクトラム拡散信
号を重畳させる。このように重畳することにより映像信
号などの情報信号の劣化がほとんど生じないようにする
ことができる。したがって、スペクトラム拡散信号が重
畳された映像信号がモニター受像機に供給されて、映像
が再生された場合に、スペクトラム拡散信号の影響はほ
とんどなく、良好な再生映像が得られるものである。
【0060】しかし、後述するように、重畳されたスペ
クトラム拡散信号を検出するために、スペクトラム逆拡
散を行うと、図6(d)に示すように、スペクトラム拡
散信号が再び狭帯域の信号として復元される。十分な帯
域拡散率を与えることにより、逆拡散後の付加情報信号
の電力が情報信号を上回り、検出可能となる。
【0061】この場合、映像信号等の情報信号に重畳さ
れた付加情報信号は、映像信号等の情報信号と同一時
間、同一周波数内に重畳されるため、周波数フィルタや
単純な情報の置き換えでは削除および修正が不可能であ
る。
【0062】したがって、必要な付加情報信号を映像信
号等に重畳して記録することにより、映像信号等に付随
して、上述のような複製防止制御信号のような付加情報
信号を確実に伝送することができる。しかも、上述の実
施の形態のように、映像信号などの情報信号に比べて低
い信号電力でスペクトラム拡散された付加情報信号を情
報信号に重畳するようにした場合には、情報信号の劣化
を最小にすることができる。
【0063】したがって、付加情報信号として、例えば
複製防止用信号を映像信号に重畳した場合には、複製防
止用信号の改ざんや除去が上述のように困難であるの
で、不正な複製を確実に防止することができる複製防止
制御が可能になる。
【0064】また、上述の構成においては、垂直同期信
号を基準信号とした、垂直周期のPN符号列を用いてス
ペクトラム拡散を行うようにしたので、このスペクトラ
ム拡散信号を映像信号から検出する場合に必要となる逆
スペクトラム拡散用のPN符号列は、映像信号から検出
した垂直同期信号に同期した信号に基づき容易に生成す
ることができる。すなわち、例えばスライディング相関
器などを用いた逆拡散のためのPN符号の同期制御は不
要となる。このように、容易に逆拡散用のPN符号列を
生成することができるので、逆スペクトラム拡散を迅速
に実行し、迅速にスペクトラム拡散されて映像信号に重
畳されている複製防止制御信号などの付加情報信号を検
出することができる。
【0065】なお、図3の例では、SS複製防止制御信
号は、デジタル映像信号に重畳するようにしたが、A/
D変換前のアナログ映像信号に対して、ブロックBL単
位のデータに対応する複数画素に、スペクトラム拡散信
号の1チップが対応するようにして重畳することも、も
ちろん可能である。
【0066】[付加情報の検出装置部]図1は、以上の
ようにして、SS付加情報が重畳された圧縮映像信号デ
ータから、付加情報である複製防止制御信号を検出する
装置の実施の形態を示すものである。
【0067】すなわち、圧縮映像信号データDvは、M
PEGデコーダ40に供給されて圧縮解凍され、復号化
される。すなわち、データDvは可変長復号化部41に
供給されて、復号化され、逆量子化部42に供給され
る。そして、この逆量子化部42で逆量子化処理される
ことにより、DCT係数からなるビットストリームのデ
ータに戻される。この逆量子化部42からのデータは、
逆DCT処理部43に供給されて、周波数領域のデータ
が元の時間領域のデータに変換される。
【0068】この逆DCT処理部43からのデータは、
フレーム内符号化されたデータの場合には、復元された
元のデータであり、フレーム間予測符号化されたデータ
の場合には、動き補償付きのフレーム間差分である。こ
の逆DCT処理部43の出力データは加算部44を通じ
て動き補償処理部45に供給される。
【0069】この動き補償処理部45は、可変長復号化
部41における入力デジタル圧縮データ中のヘッダ情報
に含まれる符号化に関する情報に応じて、処理すべきデ
ータがフレーム内符号化されたデータの場合には、逆D
CT処理部43からのデータをそのまま出力すると共
に、内蔵する予測メモリに蓄える。そして、動き補償処
理部45は、処理すべきデータがフレーム間予測符号化
されたデータであって、逆DCT処理部43から差分情
報が出力される場合には、予測メモリに記憶されている
データの中から、動きベクトル検出部46で検出された
動きベクトルVCを用いて、前記差分情報に加算して元
のデータを復元すべきデータを抽出し、それを加算部4
4に供給する。
【0070】こうして、動き補償処理部45からは、復
元されたデジタル映像信号が得られる。この復元された
デジタル映像信号には、スペクトラム拡散された付加情
報が重畳されている。ただし、図7を用いて説明したよ
うに、フレーム間予測符号化されたものが圧縮解凍さ
れ、復号化されたデータ部分では、PN符号系列が、付
加情報重畳側とは異なってしまっている。
【0071】重畳されている付加情報を検出するため
に、MPEGデコーダ40の出力データは、付加情報検
出部としての逆拡散部51に供給される。そして、重畳
側のPN符号と同期するPN符号列が供給されて、逆拡
散が施され、重畳されている付加情報が検出される。検
出された付加情報は、付加情報判定部52に供給され
て、付加情報のビットが判定される。
【0072】ところで、前述したように、逆拡散用のP
N符号列は、重畳側のPN符号列とまったく同一のもの
であると、上述したフレーム間予測符号化のためのPN
符号系列の変化に対応できず、付加情報の検出確率が低
くなる。
【0073】この実施の形態では、動きベクトルを用い
て、参照情報としての逆拡散用のPN符号列を補正し
て、動きベクトルを用いたフレーム間予測符号化に対す
るデコーダ処理に対応するようにする。
【0074】逆拡散用のPN符号列は、次のようにし
て、重畳側に対して、同期して発生する。すなわち、圧
縮映像信号データDvは、同期タイミング抽出部61に
供給されて、同期タイミング信号が生成される。この同
期タイミング信号は、ブロック同期タイミング信号やフ
レーム単位のデータの同期タイミング信号を含む。この
同期タイミング抽出部61からの同期タイミング信号
は、タイミング信号生成部62に供給され、これにおい
て、圧縮を解凍するために使用するクロックなどのタイ
ミング信号や、逆拡散用の拡散符号を発生させるための
タイミング信号が生成される。
【0075】逆拡散用の拡散符号は、PN発生部63か
ら発生する。このPN発生部63は、前述した図4に示
したPN発生部とまったく同一の構成を有するものであ
る。そして、タイミング信号生成部62は、同期タイミ
ング抽出部61からの同期タイミング信号に基づいて、
SS付加情報の重畳側で用いられたタイミング信号と同
期するリセット信号RE、イネーブル信号EN、クロッ
ク信号PNCLKを生成し、それらをPN発生部63に
供給する。
【0076】したがって、PN発生部63からは、重畳
側のPN符号列と同期するPN符号列が発生する。この
PN発生部63からのPN符号列は、バッファメモリ6
4を通じて逆拡散部51に供給される。このバッファメ
モリ64は、MPEGデコーダ40でのデコード処理で
の遅延分の補償と、逆拡散部51に供給するPN符号列
の補正を行うためのものである。
【0077】一方、入力データ中の動きベクトルが、動
きベクトル検出部65で検出され、参照情報動き補正部
66に供給される。参照情報動き補正部66は、検出さ
れた動きベクトルに応じてバッファメモリ64から読み
出すPN符号列の補正を行うようにする。
【0078】この実施の形態の場合、PN発生部63か
らのPN符号列は、映像信号の垂直同期信号に同期した
垂直周期の繰り返し符号列である。バッファメモリ64
は、フィールドメモリあるいはフレームメモリの構成と
され、それにデジタル映像データの分割ブロックに対応
したPN符号列が書き込まれる。
【0079】そして、参照情報動き補正部66は、検出
された動きベクトルに応じて、当該ブロックデータに対
して、バッファメモリ64から、いずれのチップを読み
出すかを決定することによりPN符号列の補正を行う。
【0080】例えば、図7に示した例の場合には、フレ
ームFBのブロックA*,B*,C*のデータ部分につ
いては、PN発生部63からのそのままのPN符号列の
場合には、チップWx,Wy,Wzとなるのを、検出し
た動きベクトルVC(図7(C)参照)に基づいて、チ
ップWx,Wy,Wzの代わりに、チップWa,Wb,
Wcをバッファメモリ64から読み出すように補正す
る。
【0081】検出された動きベクトルが零(あるいは動
きベクトルなし)の場合には、元のPN符号列の順序の
ままのチップデータを読み出すようにする。
【0082】以上のように、逆拡散用のPN符号列を補
正すれば、逆拡散用のPN符号列による逆拡散部51で
の付加情報の検出確率が向上し、付加情報を容易に検出
することができるようになる。
【0083】以上のようにして検出され、判定された付
加情報としての複製防止制御信号により、この実施の形
態では、デジタル圧縮映像データについての複製が可能
であるか否かを検出することができる。例えば、複製禁
止であれば、MPEGデコーダ40からデータを出力せ
ずに廃棄してしまう等の処理を行うようにすることがで
きる。
【0084】そして、この実施の形態の場合には、参照
情報としての逆拡散用PN符号列の補正のためには、動
きベクトル検出部65および参照情報動き補正部66を
設ければよく、付加情報検出装置としての構成がそれほ
ど複雑にならないというメリットがある。
【0085】なお、以上の説明では、SS付加情報は、
1ブロックに1チップを対応させて映像信号に重畳する
ようにしたが、1ブロック以上の複数ブロック毎に1チ
ップを割り当ててもよく、例えば4ブロック分であるマ
クロブロックが1チップに対応するように重畳してもよ
い。また、1ブロック以下、例えば1画素ごとに1チッ
プを割り当てて重畳するようにしてもよい。
【0086】また、水平および垂直の両方向の複数画素
からなるブロックではなく、水平方向または垂直方向の
一方向の複数画素からなるブロック毎に、あるいは、複
数ブロック毎に1チップを割り当てて重畳するようにす
ることもできる。
【0087】また、スペクトラム拡散のための拡散符号
のリセット周期は、1垂直周期ではなく、複数垂直周期
であってもよい。さらに、拡散符号のリセット周期は、
1水平周期または複数水平周期であってもよい。
【0088】また、上述の例では、拡散符号のチップの
「0」「1」に応じて、重畳レベルを正、負に設定する
ようにしたが、一方が零レベルで、他方が正または負の
レベルとして重畳するようにしてもよい。
【0089】また、上述の説明では、スペクトラム拡散
して重畳する付加情報信号は、複製防止制御信号の場合
であったが、この付加情報信号としては、複製防止制御
信号に限らず、例えばデジタル映像信号に関連する情
報、例えば各フィールドを識別するためのタイムコード
情報、著作権情報などとすることもできる。著作権情報
としては、例えば当該記録装置を特定する装置番号を用
いることができる。この装置番号がデジタル映像信号V
iに重畳して記録されていれば、複製された履歴を追跡
することが容易にできるものである。
【0090】また、上述の説明では、デジタル映像信号
にスペクトラム拡散信号を重畳する場合として説明した
が、アナログ映像信号にスペクトラム拡散信号を重畳す
るようにすることも、もちろん可能であり、その場合に
も、この発明は適用できることは言うまでもない。
【0091】また、上述の説明では、付加情報ビットを
PN符号によりスペクトラム拡散するようにしたが、付
加情報ビットに応じて系列の異なるPN符号を重畳し、
それらのPN符号を検出することにより、スペクトラム
拡散信号を検出する場合にももちろん適用できる。
【0092】また、例えば、PN符号を重畳した場合に
は「1」、重畳しない場合には「0」をそれぞれ伝送し
たものとすると言うように定めて、スペクトラム拡散信
号としてPN符号そのものを映像信号に重畳する場合に
も、この発明は適用可能である。
【0093】また、拡散符号としては、PN符号に限ら
れるものではなく、ゴールド符号など、その他の符号を
用いることもできることは言うまでもない。
【0094】なお、以上の実施の形態では、付加情報を
重畳する対象は、映像情報としたが、付加情報を重畳す
る対象は、映像情報に限らないことはいうまでもない。
【0095】また、以上の実施の形態では、付加情報を
スペクトラム拡散信号として情報信号に重畳するように
したが、付加情報としては、これを、重畳する情報信号
に与える影響をできるだけ排除する状態で重畳し、参照
情報を用いて重畳された付加情報を検出することができ
る場合であれば、この発明は適用可能である。
【0096】また、この発明による方法および装置は、
上述したような記録再生システムではなく、種々の伝送
媒体、例えば電波、ケーブル、赤外線などにより、情報
信号を伝送する場合のいずれにも適用可能である。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、映像信号などの情報信号に、参照情報と比較するこ
とにより検出可能な付加情報を重畳した場合に、重畳側
での情報信号処理により、付加情報の検出用の参照情報
に補正が必要な場合に対応して、付加情報の検出確率を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による付加情報の重畳伝送方法の実施
の形態が適用された付加情報検出装置の例を示すブロッ
ク図である。
【図2】この発明による付加情報の重畳方法の実施の形
態の主要な説明のための図である。
【図3】この発明による付加情報の重畳伝送方法の実施
の形態が適用された付加情報重畳側の装置の例を示すブ
ロック図である。
【図4】図1の装置の一部の構成例を示す図である。
【図5】図1の装置の一部の構成例を示す図である。
【図6】情報信号と、スペクトラム拡散信号の重畳レベ
ルとの関係を説明するための図である。
【図7】付加情報の重畳側における所定の処理により、
付加情報検出用の参照情報を補正する必要性の例を説明
するための図である。
【符号の説明】
11…A/D変換器、12…有効画面切り出し部、13
…ブロック分割部、14…重畳部、15…減算部、16
…DCT処理部、17…量子化部、18…可変長符号化
部、19…符号化制御部、20…動き補償回路、24…
動き補償予測器、31…同期分離部、32…タイミング
信号発生部、33…PN発生部、34…SS付加情報生
成部、35…重畳レベル設定部、40…MPEGデコー
ダ、45…動き補償処理部、51…逆拡散部、52…付
加情報判定部、63…PN発生部、64…バッファメモ
リ、65…動きベクトル検出部、66…参照情報動き補
正部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 裕司 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 池田 望 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報信号に付加情報を重畳し、所定の処理
    を施した後に伝送し、この伝送情報の受信側において、
    前記情報信号に重畳された付加情報を、参照情報と比較
    することにより検出するようにする付加情報の重畳伝送
    方法であって、 前記伝送情報には、前記所定の処理に関する情報を含ま
    せるようにすると共に、 前記所定の処理に関する情報により、前記付加情報の検
    出時に、前記伝送情報の送出側において施された処理を
    予測して、前記参照情報を補正するようにしたことを特
    徴とする付加情報の重畳伝送方法。
  2. 【請求項2】前記情報信号は映像信号であり、 前記付加情報が重畳された情報信号に施される処理は、
    映像情報のフレームまたはフィールド単位に、前記フレ
    ームまたはフィールド間の映像の動きを考慮した圧縮処
    理であり、 前記所定の処理に関する情報は、前記フレームまたはフ
    ィールド間の映像の動きに関する情報であり、 前記参照情報は、前記フレームまたはフィールド間の映
    像の動きに関する情報に基づいて、補正することを特徴
    とする請求項1に記載の付加情報の重畳伝送方法。
  3. 【請求項3】前記情報信号に重畳される前記付加情報
    は、前記映像信号の同期信号に同期して生成された拡散
    符号によるスペクトラム拡散信号であり、 前記参照情報は、前記映像信号の同期信号に同期するス
    ペクトラム逆拡散用の符号列であり、 前記フレームまたはフィールド間の映像の動きに関する
    情報により、前記スペクトラム逆拡散用の符号列が補正
    制御されるようにされることを特徴とする請求項2に記
    載の付加情報の重畳伝送方法。
  4. 【請求項4】前記付加情報は、前記映像情報の複製防止
    に関する情報であることを特徴とする請求項2または請
    求項3に記載の付加情報の重畳伝送方法。
  5. 【請求項5】情報信号に付加情報を重畳し、所定の処理
    を施した後に送出する情報出力装置と、 前記情報出力装置からの前記付加情報が重畳された情報
    信号を受信し、この情報信号に重畳された前記付加情報
    を、参照情報と比較することにより検出するようにする
    付加情報検出装置とからなる付加情報重畳伝送システム
    であって、 前記情報出力装置は、前記送出する情報に、前記所定の
    処理に関する情報を含ませる手段を備え、 前記付加情報検出装置は、前記所定の処理に関する情報
    により、前記付加情報の検出時に、前記伝送情報の送出
    側において施された処理を予測して、前記参照情報を補
    正する補正手段を備えることを特徴とする付加情報重畳
    伝送システム。
  6. 【請求項6】前記情報信号は、映像信号であり、 前記情報出力装置において、前記付加情報が重畳された
    情報信号に施される処理は、映像情報のフレームまたは
    フィールド単位に、前記フレームまたはフィールド間の
    映像の動き成分をも用いる圧縮処理であると共に、前記
    所定の処理に関する情報は、前記フレームまたはフィー
    ルド間の映像の動きに関する情報であり、 前記付加情報検出装置の前記補正手段は、前記参照情報
    を、前記フレームまたはフィールド間の映像の動きに関
    する情報に基づいて補正する手段であることを特徴とす
    る請求項5に記載の付加情報重畳伝送システム。
  7. 【請求項7】前記情報信号に重畳される前記付加情報
    は、前記映像信号の同期信号に同期して生成された拡散
    符号によるスペクトラム拡散信号であり、 前記参照情報は、前記映像信号の同期信号に同期するス
    ペクトラム逆拡散用の符号列であり、 前記フレームまたはフィールド間の映像の動きに関する
    情報により、前記スペクトラム逆拡散用の符号列が補正
    制御されるようにされることを特徴とする請求項6に記
    載の付加情報重畳伝送システム。
  8. 【請求項8】前記付加情報は、前記映像情報の複製防止
    に関する情報であることを特徴とする請求項6または請
    求項7に記載の付加情報重畳伝送システム。
  9. 【請求項9】情報出力装置からの付加情報が重畳された
    情報信号を受信し、この情報信号に重畳された前記付加
    情報を、参照情報と比較することにより検出するように
    する重畳付加情報検出装置であって、 前記情報出力装置からの情報に含まれる前記情報出力装
    置での所定の処理に関する情報により、前記付加情報の
    検出時に、前記伝送情報の送出側において施された処理
    を予測して、前記参照情報を補正する補正手段を備える
    ことを特徴とする重畳付加情報検出装置。
  10. 【請求項10】前記情報信号は、映像信号であり、 前記情報出力装置において、前記付加情報が重畳された
    情報信号に施される処理は、映像情報のフレームまたは
    フィールド単位に、前記フレームまたはフィールド間の
    映像の動きを考慮した圧縮処理であると共に、前記所定
    の処理に関する情報は、前記フレームまたはフィールド
    間の映像の動きに関する情報であり、 前記補正手段は、前記参照情報を、前記フレームまたは
    フィールド間の映像の動きに関する情報により、補正す
    る手段であることを特徴とする請求項9に記載の重畳付
    加情報検出装置。
  11. 【請求項11】前記情報信号に重畳される前記付加情報
    は、前記映像信号の同期信号に同期して生成された拡散
    符号によるスペクトラム拡散信号であり、 前記参照情報は、前記映像信号の同期信号に同期するス
    ペクトラム逆拡散用の符号列であり、 前記フレームまたはフィールド間の映像の動きに関する
    情報により、前記スペクトラム逆拡散用の符号列が補正
    制御されるようにされることを特徴とする請求項10に
    記載の重畳付加情報検出装置。
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