JPH11145033A - 露光方法及び装置 - Google Patents

露光方法及び装置

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JPH11145033A
JPH11145033A JP9305617A JP30561797A JPH11145033A JP H11145033 A JPH11145033 A JP H11145033A JP 9305617 A JP9305617 A JP 9305617A JP 30561797 A JP30561797 A JP 30561797A JP H11145033 A JPH11145033 A JP H11145033A
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JP
Japan
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exposure
optical axis
energy beam
shift
amount
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JP9305617A
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English (en)
Inventor
Ken Ozawa
謙 小澤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光本体部と露光光源とを離して設置してい
るような場合に、露光光源から露光本体部に入射する露
光光の光量の低下を防止する。 【解決手段】 床1上に露光本体部5が設置され、その
階下の床2上に設置されたエキシマレーザ光源33から
の露光光ILが、ビームスプリッタ19、及びミラー1
8等を介して露光本体部5のフライアイレンズユニット
16に供給されている。露光本体部5内のウエハステー
ジ8、及びレチクルステージ13の中心がそれぞれ投影
光学系12の光軸AX上にあるときに、光軸ずれモニタ
ユニット20を介して露光光ILの光軸ずれの量をモニ
タし、このモニタ結果に応じて光軸ずれ補正系35を介
してその露光光ILの光軸ずれを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体デバ
イス、液晶表示素子、又は薄膜磁気ヘッド等をフォトリ
ソグラフィ技術を用いて製造する際に、マスクパターン
を感光性の基板上に転写するための工程で使用される露
光方法、及び露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイス等を製造する際に、従来
は露光光として水銀ランプのg線(波長436nm)、
又はi線(波長365nm)等を用いた一括露光型の投
影露光装置(ステッパー)が多用されていた。また、解
像度は露光波長に比例するため、半導体デバイス等の更
なる微細化に対応すべく、近年では露光光としてKrF
(波長248nm)、又はArF(波長193nm)の
ようなエキシマレーザ光が使用されつつある。これらの
光源としてのエキシマレーザ光源は大型であるため、露
光装置の本体部(露光本体部)から分離して設置されて
いるのが一般的であった。このように露光本体部とエキ
シマレーザ光源とが同一の床上で分離して配置されてい
る構成では、振動等によるエキシマレーザ光の強度分布
の中心(以下、「光軸」と呼ぶ)のずれの影響を軽減す
るために、エキシマレーザ光源の射出面と露光本体部内
のオプティカル・インテグレータとしてのフライアイレ
ンズの入射面とが共役に設定されていた。
【0003】ところで、露光装置は通常クリーンルーム
内に設置されているが、エキシマレーザ光を用いた露光
装置が本格的に半導体デバイスの製造に用いられようと
している現在、そのエキシマレーザ光源のクリーンルー
ム内での大きな占有面積が問題となっている。更に、エ
キシマレーザ光源は、希ガスやハロゲンガスを用いてい
るため、その光源はできれば露光装置のオペレータのい
る環境とは別の環境下に設置することが望ましい。そこ
で、最近では、エキシマレーザ光源を、露光本体部が設
置されているクリーンルームの外部に設置すること、そ
れも主に露光本体部が設置されている床の階下のユーテ
ィリティスペースに設置することに対する要求が高まっ
ている。
【0004】更に、近年では、投影光学系を大型化する
ことなく大面積のチップパターンを高い解像度で露光す
るという要求に応えるために、マスクとしてのレチク
ル、及び基板としてのレジストが塗布されたウエハを投
影倍率比で同期移動することによって、ウエハ上の各シ
ョット領域への露光を行うステップ・アンド・スキャン
方式のような走査露光型の投影露光装置(走査型露光装
置)が開発されている。この走査型露光装置では、ウエ
ハ上の1点のみに着目した露光量制御が適用できないた
め、一括露光型の露光装置で採用されているような所謂
カットオフ制御が使用できない。そこで、従来は例えば
単純なパルス積算によるオープンループ方式の露光量制
御が行われていた。
【0005】但し、このようなオープンループ制御で
は、1枚のウエハへの露光中に露光光源からの露光ビー
ムの光軸が許容範囲を超えてずれると、フライアイレン
ズでの取り込み光量(ウエハに伝搬される露光パワー)
が変動してしまう。そこで、実際にフライアイレンズで
取り込まれる光量をフィードバックするため、本出願人
は、特願平8−132988号において、ウエハ上の一
つのショット領域への露光時に実際に計測された露光量
に基づいて、次のショット領域への露光時の露光量を補
正するショット毎の露光量制御方法を提案している。こ
の方法で露光量の補正を行うには、エネルギー微変調器
での減光率の制御や、露光光源の出力の制御等が行われ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、露光光源
として大型で特別の気体を使用するエキシマレーザ光源
等を使用する場合には、露光本体部に対してその露光光
源を床下に配置するなどして、露光本体部と露光光源と
を互いに完全に独立の系として設置することが望まし
い。ところが、例えば露光光源を露光本体部の床下に設
置した場合、露光光源から露光本体部まで露光光の光路
をいかに引き回すかが問題となる。即ち、従来の通常の
配置のように同一の床上に露光本体部、及び露光光源を
配置した場合には、例えば露光光源の射出面とフライア
イレンズの入射面とが共役になるように光路の引き回し
が行われるが、露光光源が床下にある配置では、その共
役の条件を正確に満たすことは困難である。そこで、そ
の共役の条件を若干緩くして、露光本体部側と露光光源
側とで互いに独立に光学系、及び機構部の設計を一般化
することが検討されている。
【0007】しかしながら、このように共役の条件を緩
くした配置では、露光光としてのレーザビームの光軸の
揺らぎ等による光軸のずれ量が大きくなると共に、異な
る床毎の振動に起因する相対的変動による露光光の光軸
のずれ量も大きくなる。従って、フライアイレンズの入
射面での露光光の位置ずれ量が大きくなって、取り込み
光量の変動量も大きくなる。そのため、例えば一括露光
型の露光装置において、取り込み光量が大きく低下した
ような場合には、露光時間をかなり長くする必要がある
ため、露光工程のスループットが大きく低下するという
不都合がある。
【0008】また、走査型露光装置でショット領域毎に
露光光の光量を補正する場合にフライアイレンズでの取
り込み光量が大きく減少すると、従来のエネルギー微変
調器での減光率の制御、又は露光光源自体の出力の制御
では補正不足となる恐れがある。更に、フライアイレン
ズに入射する露光光の光軸が大きくずれると、結像性能
にも影響が及ぶ恐れがある。
【0009】本発明は斯かる点に鑑み、露光本体部と露
光光源とを離して設置しているような場合に、露光光源
から露光本体部に入射する露光光の光量が大きく低下す
ることが無い露光方法を提供することを第1の目的とす
る。更に本発明は、そのような場合にウエハ毎、又はウ
エハの各ショット領域毎に露光光の光量をスループット
を殆ど低下させることなく補正できる露光方法を提供す
ることを第2の目的とする。
【0010】更に本発明は、露光本体部と露光光源とが
離れて設置されている走査型露光装置において、露光光
源から露光本体部に入射する露光光の光量が大きく低下
することが無い露光方法を提供することを第3の目的と
する。更に本発明は、そのような露光方法を実施できる
露光装置を提供することをも目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の露光
方法は、露光エネルギービームをマスク(R)に照射
し、このマスクのパターンを基板(W)上に転写する露
光方法において、その基板を載置するためのステージ
(8)が所定の基準位置に在るときに、その露光エネル
ギービームのずれ情報(光軸ずれの量)を検出し、この
検出結果に基づいてその露光エネルギービームの調整を
行うものである。
【0012】斯かる本発明によれば、例えば露光装置中
の転写が行われる露光本体部に対して、露光エネルギー
ビーム(露光光)を発生するビーム源(露光光源)が床
下のように離れて設置されている配置において、ビーム
源から射出された露光エネルギービームの強度分布の中
心(光軸)の、露光本体部の例えばオプティカル・イン
テグレータ等の入射面の中心に対する位置ずれ量(以
下、「光軸ずれの量」と呼ぶ)を検出するモニタ系と、
このモニタ系の検出結果に基づいて例えばビーム源側で
露光エネルギービームの光軸のずれを補正する補正系と
が設けられる。その光軸ずれの量は、例えば横シフト
量、及び角度のずれ量を含んでいる。また、露光本体部
のオプティカル・インテグレータ等の位置は、その露光
本体部の重心位置によっても変化してしまう。即ち、そ
の光軸ずれの量は、基板用のステージ(8)がどの位置
に在るかによっても変動するため、そのステージ(8)
が例えば移動ストローク中の中央等の基準位置に在ると
きに、その光軸ずれが最小になるようにしておく。これ
によって、その光軸ずれの量はその基準位置を中心とし
て例えば正負に振り分けられるため、そのステージ
(8)が移動ストローク中でどの位置に移動しても、そ
の光軸ずれの量は小さく抑えられ、ビーム源から露光本
体部に入射する露光エネルギービームの量が大きく低下
することが無い。
【0013】この場合、一例として、そのマスク(R)
のパターンは投影光学系(8)を介してその基板(W)
上に転写され、その基板の中心と投影光学系(8)の光
軸とが実質的に一致するときのそのステージ(8)の位
置をその基準位置として、その露光エネルギービームの
位置を検出してもよい。これによって、その基板の全面
に露光する際に全体としてその露光エネルギービームの
光軸ずれの量が最小に抑えられる。
【0014】また、別の例として、そのステージ(8)
がその基板(W)の受け渡し位置に在るときにその露光
エネルギービームのずれ情報を検出し、ステージ(8)
がその基板の受け渡し位置に在るときと、ステージ
(8)がその基準位置に在るときとのその露光エネルギ
ービームの変位情報、及びその基準位置で検出されたず
れ情報に基づいて、その露光エネルギービームの位置ず
れや角度ずれの調整を行うようにしてもよい。
【0015】そのステージ(8)をその基準位置に移動
して光軸ずれの量を計測するのは、露光工程を中断する
ことになってスループットが低下するため、あまり高頻
度に行うことは望ましくない。一方、そのステージ
(8)が基板の受け渡し位置に在るときに、基板の搬送
待ちの間に、又は基板交換と並列に露光エネルギービー
ムの光軸ずれの量を計測してもスループットは低下しな
い。そこで、予めそのステージ(8)がその基準位置に
在るときの光軸ずれの量と、そのステージ(8)が基板
の交換位置に在るときの光軸ずれの量との差分等を求め
ておき、後は基板交換時に計測される光軸ずれの量に応
じてその基準位置での光軸ずれの量を予測し、例えばこ
の予測される光軸ずれの量が最小になるように露光エネ
ルギービームの調整を行うことで、露光対象の基板毎に
光軸ずれの量を最小にできると共に、スループットは低
下しない。
【0016】次に、本発明による第2の露光方法は、マ
スク(R)と基板(W)とを同期移動しながら露光エネ
ルギービームをそのマスクに照射して、このマスクのパ
ターンをその基板上に転写する露光方法において、マス
ク(R)を載置するためのステージ(13)が所定の基
準位置に在るときに、その露光エネルギービームのずれ
情報を検出し、この検出結果に基づいてその露光エネル
ギービームの調整を行うものである。
【0017】斯かる本発明によれば、例えば露光本体部
に対して、露光エネルギービーム(露光光)を発生する
ビーム源(露光光源)が床下のように離れて設置されて
いる走査型露光装置において、ビーム源から射出された
露光エネルギービームの強度分布の中心(光軸)の、露
光本体部に対するずれ量(光軸ずれの量)が検出され
る。走査型露光装置では、通常、マスク用のステージ
(13)は次のショット領域への露光に移行する毎に走
査方向が反転して大きく移動するため、マスク用のステ
ージ(13)がどの位置に在るかによってもその光軸ず
れの量は変動する。そこで、そのステージ(13)が例
えば移動ストローク中の中央等の基準位置に在るとき
に、その光軸ずれの量が最小になるように振り分けにし
ておく。これによって、走査型露光装置においてそのス
テージ(13)がどの位置に移動しても、その光軸ずれ
の量は小さく抑えられ(振り分けられ)、露光本体部に
入射する露光エネルギービームの量が大きく低下するこ
とが無い。
【0018】この場合、一例として、そのマスク(R)
のパターンは投影光学系(PL)を介してその基板
(W)上に転写され、そのステージ(13)に載置され
たマスク(R)の中心と投影光学系(PL)の光軸とが
実質的に一致するときのステージ(13)の位置をその
基準位置として、その露光エネルギービームのずれ情報
を検出するようにしてもよい。これによって、そのマス
クの全面のパターンを露光する際に、その露光エネルギ
ービームの光軸ずれの量が最小になる。
【0019】また、別の例として、そのステージ(1
3)が所定の待機位置(例えば基板交換時の助走開始位
置等)に在るときにその露光エネルギービームのずれ情
報を検出し、ステージ(13)がその待機位置に在ると
きと、ステージ(13)がその基準位置に在るときとの
その露光エネルギービームの変位情報、及びその基準位
置で検出されたずれ情報に基づいて、その露光エネルギ
ービームの調整を行うようにしてもよい。
【0020】このように、そのマスク側のステージ(1
3)が待機位置にあるときにその露光エネルギービーム
の光軸ずれの量を計測し、この計測結果を用いてそのス
テージ(13)がその基準位置に在るときの光軸ずれの
量を予測し、この予測結果に基づいてその露光エネルギ
ービームの位置を補正することによって、スループット
を低下させることなく、1枚の基板への露光中での露光
エネルギービームの光軸ずれの量を最小限に抑えられ
る。
【0021】次に、本発明による第3の露光方法は、露
光エネルギービームをマスク(R)に照射し、このマス
クのパターンを基板(W)上に転写する露光方法におい
て、その基板上の或る一つのショット領域(SA6)に
対する露光中にその露光エネルギービームのずれ情報を
検出し、この検出結果に基づいてその基板上の次の露光
対象のショット領域(SA7)に対する露光の開始前
に、その露光エネルギービームの調整を行うものであ
る。
【0022】このように、直前のショット領域での露光
エネルギービームのずれ情報(光軸ずれの量等)の計測
結果に基づいて、例えば次のショット領域へのステッピ
ング中、又は助走中にその位置を補正することによっ
て、その基板上の各ショット領域へ露光を行う場合に、
スループットを低下させることなく光軸ずれ等の影響を
小さくできる。
【0023】この場合、次の露光対象のショット領域へ
の露光中にその露光エネルギービームのずれ情報の計
測、及び調整を継続して行うようにしてもよい。このよ
うに、露光エネルギービームのずれの計測及び調整を露
光中も継続して行うことによって、更に光軸ずれの影響
が小さくなる。また、本発明による露光装置は、マスク
(R)に形成されたパターンを基板(W)上に転写する
露光装置において、所定のベース(2)上に設置されて
露光エネルギービームを発生するビーム源(33)と、
このビーム源と異なるベース(1)上に設置され、その
露光エネルギービームのもとでマスク(R)のパターン
を基板(W)上に転写するための露光本体部(5)と、
その露光エネルギービームの露光本体部(5)に対する
ずれ情報を検出する検出装置(20)と、この検出結果
に基づいてその露光エネルギービームを補正する補正装
置(35)と、露光本体部(5)での動作に応じて、検
出装置(20)及び補正装置(35)の動作を制御する
制御システム(6,10,22)と、を有するものであ
る。斯かる本発明の露光装置によれば、本発明の露光方
法が実施できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき図面を参照して説明する。本例は、露光光源が露
光本体部の床下に設置されているステップ・アンド・ス
キャン方式の投影露光装置に本発明を適用したものであ
る。図1は、本例の投影露光装置を示す断面図であり、
この図1において、或る半導体製造工場の所定の階の床
1上に、防振ゴム等の防振部材3A,3Bを介して箱状
のチャンバ4が設置され、チャンバ4内に露光本体部5
が設置されている。また、チャンバ4の外部の床1上に
装置全体の動作を統轄制御するコンピュータよりなる主
制御系6が設置されている。主制御系6には、それぞれ
マイクロプロセッサを含むステージ制御系10、及び光
軸ずれ制御系22が接続されている。そして、床1の階
下の床2上のいわゆる機械室(これは「ユーティリティ
スペース」とも呼ばれている)に防振部材31A,31
Bを介して箱状のカバー32が設置され、カバー32内
に露光光源としてのエキシマレーザ光源33、及び光軸
ずれ補正系35等が設置されている。
【0025】本例では、床1の部屋はクリーンルームで
あり、このクリーンルーム内の空気は清浄化され、且つ
恒温化されている。また、チャンバ4内には不図示の空
調装置からその外部のクリーンルーム内の空気よりも更
に厳密に防塵が行われ、且つ高精度に所定温度に制御さ
れた気体(空気等)が供給され、チャンバ4内を流れた
気体がその空調装置に戻されている。一方、床2上の機
械室内は、非クリーンルームであり、クリーンルーム程
の温度管理等は行われていない。このように本例では、
露光光源がクリーンルームの外部に設置されているた
め、建設コストの高いクリーンルーム内に多くのチャン
バ4を設置でき、全体として設備費用が軽減されてい
る。
【0026】次に、露光本体部5の構成につき説明す
る。本例では投影光学系12が使用されているため、以
下では、投影光学系12の光軸AXに平行にZ軸を取
り、Z軸に垂直な平面(水平面)内で図1の紙面に垂直
にX軸を、図1の紙面に平行にY軸を取って説明する。
本例では、Y軸に平行な方向が走査露光時の移動方向
(走査方向)である。露光本体部5において、チャンバ
4の底面上に定盤7が設置され、定盤7上にウエハステ
ージ8が移動自在に配置され、ウエハステージ8上に不
図示のウエハホルダを介して、フォトレジストが塗布さ
れた露光対象の半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」と
呼ぶ)Wが吸着保持されている。ウエハステージ8は、
例えばリニアモータ方式でY方向にウエハWを連続移動
し、X方向及びY方向にウエハWをステップ移動すると
共に、ウエハWの表面をオートフォーカス方式で投影光
学系12の像面に合焦させるために、ウエハWのフォー
カス位置(Z方向の位置)、及び傾斜角を制御する。ウ
エハステージ8のXY平面内での位置、及び回転角はレ
ーザ干渉計9によって計測され、計測値がステージ制御
系10及び主制御系6に供給され、ステージ制御系10
はその計測値、及び主制御系6からの露光開始コマンド
等に応じてウエハステージ8の動作を制御する。
【0027】また、定盤7上に4本の脚部を有するコラ
ム11が植設され、コラム11の1段目の仕切り板に投
影光学系12が固定され、コラム11の2段目の仕切り
板上にレチクルステージ13が移動自在に配置され、レ
チクルステージ13上に不図示のレチクルホルダを介し
て、露光対象のパターンが形成されたレチクルRが吸着
保持されている。レチクルステージ13は、例えばリニ
アモータ方式でY方向にレチクルRを連続移動し、X方
向、Y方向及び回転方向にレチクルRの位置を微調整す
る。レチクルステージ13のXY平面内での位置、及び
回転角はレーザ干渉計14によって計測され、計測値が
ステージ制御系10及び主制御系6に供給され、ステー
ジ制御系10はその計測値、及び主制御系6からの露光
開始コマンド等に応じてレチクルステージ13の動作を
制御する。
【0028】また、コラム11の最上段の平板上に照明
光学系15が設置され、照明光学系15の入射面にフラ
イアイレンズユニット16が設置され、フライアイレン
ズユニット16の入射面に近接して、下方からの露光光
IL1をその入射面側に折り曲げるためのミラー17が
設置されている。フライアイレンズユニット16は、例
えば、1段目のフライアイレンズに対してリレーレンズ
系を介して2段目のフライアイレンズを配置して構成さ
れ、2段目のフライアイレンズの射出面に可変の開口絞
りが配置されており、フライアイレンズユニット16に
よって照度分布が均一化された露光光ILが照明光学系
15に供給される。
【0029】照明光学系15は、リレーレンズ系、可変
視野絞り、光路を下方に折り曲げるためのミラー、及び
コンデンサレンズ系等から構成され、露光時には照明光
学系15からレチクルRのパターン面(下面)のX方向
に細長い矩形の照明領域(図6(b)の照明領域64に
相当する)に露光光IL1が照射される。そして、露光
光IL1のもとで、レチクルRの照明領域内のパターン
の反転像が投影光学系12を介して所定の投影倍率β
(βは例えば1/4,1/5等)でウエハW上の矩形の
露光領域(図6(a)の露光領域66に対応する)に露
光される。本例では、レチクルR上の照明領域、及びウ
エハW上の露光領域の中心はそれぞれ投影光学系12の
光軸AX上に位置している。
【0030】走査露光時には、その照明領域(投影光学
系12)に対して、レチクルステージ13を介してレチ
クルRが+Y方向(又は−Y方向)に速度VRで移動す
るのに同期して、その露光領域(投影光学系12)に対
して、ウエハステージ8を介してウエハWが−Y方向
(又は+Y方向)に速度β・VR(βは投影倍率)で移
動する。レチクルR及びウエハWはそれぞれ助走開始後
に加速され、所定速度に達して定速移動するようになっ
てから、照明領域への露光光IL1の照射が開始されて
レチクルRのパターン像の転写が行われる。そして、1
つのショット領域への転写が終了すると、露光光IL1
の照射が停止されて、ウエハステージ8のステッピング
によって次のショット領域が助走開始位置に移動し、以
下、ステップ・アンド・スキャン方式で各ショット領域
への転写が順次行われる。
【0031】次に、本例のフライアイレンズユニット1
6から露光光源までの構成につき説明する。露光本体部
5において、コラム11の中段に、上段のミラー17に
平行に、かつ露光光IL1の光軸に45°で交差するよ
うにミラー18が設置され、コラム11の+Y方向の側
面にL字型の筒状の支持部材11dが固定され、支持部
材11dは、チャンバ4の側面の開口部を通して外部に
突き出ている。支持部材11d内には、ミラー18に平
行に反射率が大きく透過率が小さいビームスプリッタ1
9が設置され、ビームスプリッタ19の入射面側の支持
部材11dの底面に光透過性の窓部材21が設置されて
いる。また、窓部材21からビームスプリッタ19にほ
ぼ45°の入射角で入射した光束が、ビームスプリッタ
19を通過した方向に光軸ずれモニタユニット20が設
置されている。また、窓部材21の下方に円筒状のダク
ト23が配置され、ダクト23は床1に形成された貫通
孔1aを通して階下に通じており、ダクト23の底面に
光透過性の窓部材24が固定されている。
【0032】そして、階下の床2上のカバー32内にお
いて、エキシマレーザ光源33からほぼ水平面内のY方
向に射出された紫外パルス光よりなる露光光ILは、レ
ンズ34b及び34aよりなるビームエキスパンダ34
を介して所定の断面形状に整形される。ビームエキスパ
ンダ34を通過した露光光ILは、ミラー36によって
ほぼ上方(+Z方向)に反射された後、それぞれ光透過
性の平行平板ガラスよりなるXハービング40、及びY
ハービング42を経て、カバー32の上面に設けられた
光透過性の窓部材55に入射する。
【0033】本例では、ミラー36、Xハービング4
0、Yハービング42、及びこれらの駆動素子より、光
軸ずれ補正系35が構成されている。即ち、ミラー36
は、支点37と、ムービングコイルモータ等の伸縮自在
の駆動素子からなるY軸アクチュエータ38、及びX軸
アクチュエータ39とに支持されており、Y軸アクチュ
エータ38、及びX軸アクチュエータ39の伸縮量は光
軸ずれ制御系22によって制御される。また、Xハービ
ング40及びYハービング42はそれぞれ回転モータ4
1及び43によって回転され、回転モータ41,43の
回転量も光軸ずれ制御系22によって制御されている。
【0034】図2は、図1中の光軸ずれ補正系35を簡
略化して示す拡大斜視図であり、この図2において、図
1のビームエキスパンダ34からの露光光ILは、ミラ
ー36によってほぼ+Z方向に反射された後、Xハービ
ング40、及びYハービング42を通過している。この
場合、支点37を回転軸としてX軸アクチュエータ3
9、及びY軸アクチュエータ38を所定量伸縮してミラ
ー36を2次元的に走査(ラスタスキャン)することに
よって、それぞれ露光光ILの角度(進行方向)はY軸
に平行な軸を中心としてδθx、及びX軸に平行な軸を
中心としてδθyだけ変化する。更に、Xハービング4
0を図2の回転モータ41によって、Y軸に平行な軸4
1aの周りに所定量回転することによって、露光光IL
の光路はX方向にδdxだけ横シフト(位置ずれ)し、
Yハービング42を図2の回転モータ43によって、X
軸に平行な軸43aの周りに所定量回転することによっ
て、露光光ILの光路はY方向にδdyだけ横シフトす
る。従って、光軸ずれ補正系35によって、露光光IL
の2次元的な角度ずれ、及び2次元的な位置ずれを所定
範囲内で制御できることになる。
【0035】図1に戻り、光軸ずれ補正系35、及び窓
部材55を通過した露光光ILは、ダクト23の底面の
窓部材24、及びダクト23の内部を通過して、床1上
の露光本体部5の支持部材11dの窓部材24に入射す
る。窓部材24を透過した露光光ILは、ビームスプリ
ッタ19に入射し、入射した露光光ILの内の僅かの
(例えば1%程度)の光束は、ビームスプリッタ19を
透過して光軸ずれモニタユニット20に入射し、光軸ず
れモニタユニット20において進行方向(入射角)のず
れ量、及び横シフト量の検出が行われ、検出結果が光軸
ずれ制御系22に供給される。また、入射した露光光I
Lの内の大部分(例えば99%程度)の光束は、ミラー
18の方向(以下、「主光路」と呼ぶ)に向かう。主光
路は、フライアイレンズユニット16に通じている。
【0036】図3(a)は、図1中の光軸ずれモニタユ
ニット20の構成を示し、この図3(a)において、ビ
ームスプリッタ19に入射する露光光ILの内で、ビー
ムスプリッタ19で反射された露光光IL1は、シャッ
タ51の近傍を通過して主光路に向かう。図1の主制御
系6は、駆動モータ52を介してシャッタ51で露光光
IL1の光路を開閉できるように構成されており、例え
ば露光は行わずに露光光IL1の露光本体部5に対する
位置ずれ量、角度ずれ量等をモニタしたい場合等には、
シャッタ51によって露光光IL1が遮断される。
【0037】また、ビームスプリッタ19を透過した露
光光IL2は、ハーフミラー44に入射する。そして、
ハーフミラー44を透過した光束IL2aは、適当な減
光フィルタ45、及び焦点距離fの集光レンズ46を経
て、CCD等からなる2次元の撮像素子47に入射す
る。集光レンズ46、及び撮像素子47より角度ずれモ
ニタが構成されている。撮像素子47の撮像信号を図1
の光軸ずれ制御系22で処理することによって、図3
(c)に示すように、撮像素子47の撮像面47aにお
いて、光束IL2aの中心の所定の基準点に対するX方
向、及びY方向への位置ずれ量Δx2、及びΔy2が検
出される。
【0038】この場合、撮像素子47の撮像面47a
は、図1のフライアイレンズユニット16の入射面に対
してほぼ光学的フーリエ変換面(瞳面)の関係にあり、
露光光ILのY軸の周りの角度ずれをδθx’、X軸の
周りの角度ずれをδθy’とすると、これらと位置ずれ
量Δx2,Δy2との間には次の関係がある。 Δx2=f・δθx’ (1A) Δy2=f・δθy’ (1B) このとき、フライアイレンズユニット16の光軸に対す
る角度ずれ量δθx’,δθy’が0の状態で、位置ず
れ量Δx2,Δy2が0になるように、撮像面47aに
おける基準点が設定されており、光軸ずれ制御系22は
(1A)式、(1B)式より露光光ILの露光本体部5
に対する角度ずれ量δθx’,δθy’を算出する。
【0039】一方、ハーフミラー44で反射された光束
IL2bは、ミラー48、倍率mの縮小光学系49を経
て、CCD等からなる2次元の撮像素子50に入射す
る。縮小光学系49、及び撮像素子50より位置ずれモ
ニタが構成され、不図示であるが縮小光学系49と撮像
素子50との間には、撮像素子50への入射光量調整の
ための適当な減光フィルタが設置されている。撮像素子
50の撮像信号を図1の光軸ずれ制御系22で処理する
ことによって、図3(b)に示すように、撮像素子50
の撮像面50aにおいて、光束IL2bの中心の所定の
基準点に対するX方向、及びY方向への位置ずれ量Δx
1、及びΔy1が検出される。
【0040】この場合、撮像素子50の撮像面50a
は、図1のフライアイレンズユニット16の入射面に対
してほぼ共役であり、露光光ILのX方向の位置ずれ量
をδdx’、Y方向の位置ずれ量をδdy’とすると、
これらと位置ずれ量Δx1,Δy1との間には次の関係
がある。 Δx1=m・δdx’ (2A) Δy1=m・δdy’ (2B) また、フライアイレンズユニット16に対する位置ずれ
量δdx’,δdy’が0の状態で、撮像面50aでの
位置ずれ量Δx2,Δy2が0になるように、撮像面5
0a上での基準点が設定されており、光軸ずれ制御系2
2では(2A)式、(2B)式より露光光ILの露光本
体部5に対する位置ずれ量δdx’,δdy’を算出す
る。
【0041】なお、撮像素子50の撮像面とフライアイ
レンズユニット16の入射面とを共役に配置することが
難しいときには、予め光軸ずれモニタユニット20での
検出結果とフライアイレンズユニット16の入射面での
位置ずれ量との対応関係を求めておき、前者の検出結果
とその対応関係とから実際の位置ずれ量を求めてもよ
い。
【0042】そのように、角度ずれ量δθx’,δθ
y’、及び位置ずれ量δdx’,δdy’を算出した後
に光軸ずれ制御系22は、図2に示すように、光軸ずれ
補正系35での角度ずれの補正量δθx,δθyをそれ
ぞれ−δθx’,−δθy’に設定し、且つ位置ずれの
補正量δdx,δdyをそれぞれ−δdx’,−δd
y’に設定する。実際には、光軸ずれモニタユニット2
0で検出される角度ずれ量δθx’,δθy’、及び位
置ずれ量δdx’,δdy’がそれぞれ0になるよう
に、角度ずれの補正量や位置ずれの補正量を制御しても
よい。これによって、露光光ILの露光本体部5に対す
る角度ずれ量、及び位置ずれ量(以下、まとめて「光軸
ずれの量」と呼ぶ)、ひいては露光光IL1の露光本体
部5のフライアイレンズユニット16に対する光軸ずれ
の量がほぼ0になる。
【0043】但し、図1において、レチクルステージ1
3の位置やウエハステージ8の位置等によって露光本体
部5の重心位置が変化し、これによって露光光IL1の
光軸ずれの量が変化することが考えられる。また、その
光軸ずれの量の計測、及び補正動作はできるだけ露光工
程のスループットを低下させないように行われることが
望ましい。そこで、本例では先ず次のように初期調整を
行う。
【0044】例えば本例の投影露光装置を設置した際の
初期調整時(又はその投影露光装置のメインテナンス時
等でも可)に、ウエハステージ8の中心(ここでは重心
を意味する、以下同様)、及びレチクルステージ13の
中心をそれぞれ投影光学系12の光軸AX上に移動させ
る。その光軸AXは、本例の投影露光装置の両ステージ
8,13を除く機構部の重心をほぼ通過しているため、
その光軸AXの位置を以下では単に「センタ位置」とも
言う。以下、このときの両ステージ8,13の配置を
「光軸観察基準配置」と称する。次に、図1のエキシマ
レーザ光源33を発光させて、光軸ずれ補正系35によ
る光軸ずれの補正量を0にした状態で、ビームスプリッ
タ19、及びミラー17,18の位置や角度等の調整を
行って、露光光IL1のフライアイレンズユニット16
の入射面に対する光軸ずれの量(角度ずれ量、及び位置
ずれ量)を0にする。このためには、一例として、投影
光学系12を通過した光量が最大になるように調整して
もよい。
【0045】更に、光軸ずれモニタユニット20におい
て、図3に示すように、撮像素子47,50の撮像面4
7a,50aに入射する光束IL2a,IL2bの中心
をそれぞれ基準位置として、これらの基準位置を光軸ず
れ制御系22内の記憶部に記憶する。これによって、ウ
エハステージ8、及びレチクルステージ13の中心がセ
ンタ位置に在るときに、露光光IL1のフライアイレン
ズユニット16に対する光軸ずれの量が0になると共
に、光軸ずれモニタユニット20を介してモニタされる
光軸ずれの量も0になる。ところが、ウエハステージ8
の中心、又はレチクルステージ13の中心がそのセンタ
位置からずれると、その光軸ずれの量が変化する。そこ
で、その初期調整時に、ウエハステージ8、又はレチク
ルステージ13の位置を変化させて、光軸ずれモニタユ
ニット20を介して光軸ずれの量をモニタしておく。
【0046】図4(a)〜(c)は、そのようにウエハ
ステージ8、又はレチクルステージ13の位置を変化さ
せた場合にモニタされる光軸ずれの量の変化の一例を示
し、図4(a)はウエハステージ8の中心をセンタ位置
に固定した状態で、レチクルステージ13をY方向(走
査方向)に移動させた場合の露光光IL1の光軸ずれの
量の変化を示す。図4(a)の横軸はレチクルステージ
13のY座標YR(センタ位置を原点としてある)、縦
軸はそのY座標における位置ずれ量δd1、及び角度ず
れ量δθ1を示し、実線の曲線61dが位置ずれ量δd
1に、点線の曲線61θが角度ずれ量δθ1にそれぞれ
対応している。なお、位置ずれ量、及び角度ずれ量は実
際にはベクトル量であるが、図4では例えばX成分、又
はY成分の内のより大きく変化する成分を表している。
【0047】更に、図4(a)において、閾値Vth,
−Vthは、例えばその光軸ずれ量を超えると、フライ
アイレンズユニット16の入射面において、照明されな
いフライアイエレメントが発生するか、又は結像性能に
影響が出てしまうような光軸ずれ量の許容できる上限値
である。閾値Vth,−Vthは、角度ずれ量δθ、及
び位置ずれ量δdのそれぞれについて設定されている
が、図4では便宜上両者を同じレベルで表している。ま
た、+側の閾値Vthの絶対値と、−側の閾値(−Vt
h)の絶対値とは異なる場合も有り得る。また、フライ
アイエレメント、及び結像性能を総合的に考慮して閾値
Vth,−Vthを設定してもよく、閾値Vth,−V
thは予め実験等で求めておくものとする。また、セン
タ閾値Rc,−Rcは、レチクルステージ13の位置が
センタ位置に在るときに検出される光軸ずれの量がこの
レベルを超えると、全走査範囲内の端部において、光軸
ずれの量が閾値Vth,−Vthを超えて良好な露光が
できなくなるレベルを示している。これらは図4
(b),(c)においても共通である。
【0048】また、図4(b)は、レチクルステージ1
3の中心をセンタ位置に固定した状態で、ウエハステー
ジ8をX方向(非走査方向)に移動したときの、ウエハ
ステージ8のX座標XWに対する露光光ILの光軸ずれ
の量(位置ずれ量δd2、及び角度ずれ量δθ2)を示
している。実線の曲線62dが位置ずれ量δd2に、点
線の曲線62θが角度ずれ量δθ2にそれぞれ対応して
いる。なお、図4(b)の横軸の必要ストロークとは、
ウエハステージ8のX方向の移動可能範囲を示してい
る。
【0049】同様に、図4(c)は、レチクルステージ
13の中心をセンタ位置に固定した状態で、ウエハステ
ージ8をセンタ位置からY方向(走査方向)に移動した
ときの、ウエハステージ8のY座標YWに対する露光光
IL1の光軸ずれの量(位置ずれ量δd3、及び角度ず
れ量δθ3)を示している。実線の曲線63dが位置ず
れ量δd3に、点線の曲線63θが角度ずれ量δθ3に
それぞれ対応している。なお、図4(c)の横軸の必要
ストロークとは、ウエハステージ8のY方向の移動可能
範囲を示している。
【0050】実際の露光時には、レチクルステージ13
の位置、及びウエハステージ8の位置は共に投影露光装
置のセンタ位置から外れるため、最悪状態を見積もる場
合は光軸ずれの量は近似的に、図4(a)〜(c)の光
軸ずれの量の和(δd1+δd2+δd3,δθ1+δ
θ2+δθ3)で表される。この後、以下のA〜Dよう
な複数の方法を使い分けることによって、光軸ずれの量
のモニタ及び補正を行う。
【0051】A.ウエハへの露光前にモニタ及び補正を
行う方法 この方法は、図1において、エキシマレーザ光源33の
射出面と、フライアイレンズユニット16の入射面とが
必ずしも共役に設定されていないが、その共役性のずれ
量(共役崩し量)があまり大きくはなく、振動等によっ
て露光光IL1の光軸ずれが或る程度生じる恐れがある
場合に有効な補正方法である。この方法では、ウエハへ
の露光中には光軸ずれの量のモニタ、及び補正は行うこ
となく、例えば1ロット中の各ウエハ、又は1ロットの
先頭のウエハへの露光を行う前に光軸ずれの量のモニ
タ、及び補正を行う。具体的にこの方法では、先ず図1
において主制御系6は、エキシマレーザ光源33の発光
を停止した状態で、ウエハステージ8の中心、及びレチ
クルステージ13の中心をそれぞれ投影光学系12の光
軸AX(投影露光装置のセンタ位置)上に移動させる。
即ち、両ステージ8,13の配置を光軸観察基準配置に
設定する。その後、主制御系6は、図3のシャッタ51
を介して露光光IL1を遮断した状態で、図1のエキシ
マレーザ光源33のパルス発光(ダミー発光)を行わせ
る。
【0052】このときに、光軸ずれ制御系22は、図3
の光軸ずれモニタユニット20からの撮像信号を処理し
て露光光ILの露光本体部5に対する光軸ずれの量(角
度ずれδθx’,δθy’、及び位置ずれδdx’,δ
dy’)を算出する。この光軸ずれの量の算出に用いる
露光光ILのパルス数は、エキシマレーザ光源33の射
出位置での露光光IL(パルス光)の角度のばらつきを
十分平均化できる数以上に設定される。このパルス数に
応じて図3の撮像素子47,50では可能な限りのフレ
ーム数の画像を撮像し、光軸ずれ制御系22では各フレ
ームの撮像信号から得られる光軸ずれの量を平均化す
る。その後、光軸ずれ制御系22は、平均化して得られ
た光軸ずれの量(角度ずれδθx’,δθy’、及び位
置ずれδdx’,δdy’)が、図4(a)〜(c)の
センタ閾値Rc,−Rcの間に収まるように図1の光軸
ずれ補正系35での露光光ILの角度ずれ及び位置ずれ
の補正量を制御する。
【0053】このように、両ステージ8,13がセンタ
位置に在るときに光軸ずれの量をほぼ0にしておく(中
心振り分けにしておく)ことによって、その後の1ロッ
ト、又は1枚のウエハの露光中にウエハステージ8、及
びレチクルステージ13がそのセンタ位置から移動して
も、露光光IL1のフライアイレンズユニット16に対
する光軸ずれの量(角度ずれ量δθ、及び位置ずれ量δ
d)は、閾値Vth,−Vthの間に収まっており、露
光光IL1のウエハW上での照度(パルスエネルギー)
はほぼ最大となっている。従って、ウエハW上のフォト
レジストに対して一定の露光量を得るために、走査露光
時のウエハWの速度を最大にできるため、露光工程のス
ループットを高く維持できる。
【0054】なお、この場合には、図4(a)のレチク
ルステージ13の走査範囲、及び図4(b),(c)の
ウエハステージ8の必要ストローク内での光軸ずれの量
の和(δd1+δd2+δd3,δθ1+δθ2+δθ
3)の最大値が、それぞれ閾値Vth,−Vthの間に
収まっていることが予め確認されているものとする。
【0055】B.ウエハの交換時にモニタ及び補正を行
う方法 この方法も、上記の方法Aと同様にエキシマレーザ光源
33の射出面とフライアイレンズユニット16の入射面
との共役性の崩し量がそれ程大きくない場合に有効な方
法であるが、上記の方法Aは高頻度に実行するとスルー
プットが低下するのに対して、この方法ではスループッ
トの低下を防止できる。
【0056】即ち、この方法では、例えば1ロット中の
各ウエハを露光する前にウエハステージ8はウエハ交換
位置(ウエハのローディングポジション)に移動し、レ
チクルステージ13の中心は投影光学系12の光軸AX
(センタ位置)に移動する。この配置を「ウエハ交換配
置」と称する。ウエハ交換配置でのウエハステージ8の
中心位置を、図4(b),(c)ではウエハ交換位置W
Pで表してある。
【0057】この状態では、方法Aで述べたような光軸
観察基準配置の状態とは、露光本体部5の傾き角、及び
変形量が異なり、光軸ずれモニタユニット20を介して
光軸ずれの発生が検出できる。この状態で、検出された
光軸ずれの補正を行うと、光軸観察基準配置(両ステー
ジ8,13がセンタ位置)では、光軸ずれの量がセンタ
閾値Rc,−Rcの範囲を超えてしまい、1枚のウエハ
への露光中に光軸ずれの量が許容量(閾値Vth,−V
th)を超えて、補正が必要となる場合があり得る。即
ち、例えば照明光学系15内で露光光IL1の照度が大
きく低下していることが検出されたような場合には、露
光動作を停止して、光軸ずれ補正系35を用いて光軸ず
れの補正動作が必要となる。
【0058】これを避けるため、この方法では予め光軸
観察基準配置にて光軸ずれの量をほぼ0に合わせてその
光軸ずれの量(δθ0,δd0)を検出した後、ウエハステ
ージ8の位置をウエハ交換位置WPに移動したウエハ交
換配置の状態で、光軸ずれモニタユニット20を介して
光軸ずれの量(δθW,δdW)を検出し、主制御系6はそ
れらの光軸ずれの量の差分(δθcal,δdcal)をオフセ
ットとして記憶しておく。実際には、そのオフセット
(δθcal,δdcal)は、それぞれX成分δθxca l,δd
cal 、及びY成分δθycal,δdycal よりなる。こ
のようにオフセットを求める動作(キャリブレーショ
ン)は、或る程度の頻度、例えば1ロットのウエハへ露
光する毎等に行えば、露光工程のスループットは殆ど低
下しない。
【0059】その後、この方法ではウエハの交換毎に前
述のウエハ交換配置にて、光軸ずれモニタユニット20
を介して露光光ILの光軸ずれの量をモニタする。この
ようにモニタされる光軸ずれの量の内の、角度ずれ量の
X,Y成分を(δθxmes,δθymes)、位置ずれ量の
X,Y成分を(δdxmes,δdymes)とする。そして、
主制御系6は、そのモニタ結果より、次のように予め求
めておいたオフセットを差し引いて、間接的に光軸観察
基準配置での光軸ずれの量(δθx0',δθy0',δd
0',δdy0')を予測する。
【0060】 δdx0'=δdxmes −δdxcal (3A) δdy0'=δdymes −δdycal (3B) δθx0'=δθxmes −δθxcal (3C) δθy0'=δθymes −δθycal (3D) そして、主制御系6は、このように予測される光軸ずれ
の量(δθx0',δθy0',δdx0',δdy0')のそ
れぞれの絶対値が、図4のセンタ閾値Rcを超えていた
場合には、その光軸ずれの量の予測値がセンタ閾値R
c,−Rc内に収まるように光軸ずれ制御系22、及び
光軸ずれ補正系35を介して露光光ILの光軸ずれの量
を補正する。この補正動作は、ウエハの交換中に実行さ
れる。このようにウエハ交換動作と並列に光軸ずれのモ
ニタ、及び補正を行うことによって、方法Aのように両
ステージ8,13を光軸観察基準配置に移動して光軸ず
れのモニタ、及び補正を行ってから、露光を直列処理と
して行う場合と比べて、露光工程のスループットが向上
する。
【0061】C.ウエハの各ショット領域毎にモニタ及
び補正を行う方法 以下では、ウエハの各ショット領域毎に露光光ILの光
軸ずれの量のモニタ、及び補正を行う方法につき説明す
る。これは、図1において、エキシマレーザ光源33の
射出面とフライアイレンズユニット16の入射面との共
役性のずれ量(共役崩し量)が大きく、振動等によって
大きな光軸ずれが発生する恐れがあり、1ウエハへの露
光中に光軸ずれの量が許容量を超える恐れがある場合に
有効である。この場合は、ウエハW上の各露光位置(各
ショット領域)毎に光軸ずれの量のモニタ、及び補正を
行うものとする。
【0062】図5は、ウエハW上の周辺のショット領域
への露光を行うためにウエハステージ8がセンタ位置か
らずれた状態を示し、この図5において、露光位置が変
わることにより露光本体部5とエキシマレーザ光源33
との相対的な光軸ずれの量(δθ,δd)も変わる。一
般にエキシマレーザ光源のようにレーザビームの射出位
置、及び射出角度が或る範囲で変化する恐れのあるパル
ス光源を用いた場合、そのレーザビームの射出角度等の
ばらつきを十分平均化させて精度よく光軸ずれの量を観
測するためには、その観測だけで多くの計測パルス光が
必要となる。従って、リアルタイムでの補正、即ち光軸
ずれの量を連続的にモニタしてこの結果をサーボ系を介
してフィードバックして補正するのでは、応答遅れとな
り正確な光軸ずれ補正ができない。そこで、この方法で
は以下に述べるように、直前のショット領域への露光中
に、走査露光と並列に光軸ずれの量をモニタして、この
モニタ結果より次のショット領域での光軸ずれの量を予
測し、ウエハステージ8が次のショット領域に対する走
査開始位置(助走開始位置)にステップ移動する間に、
その予測される光軸ずれの量が所定の許容範囲内に収ま
るように、光軸ずれ補正系35を介して光軸ずれの量を
補正するというシーケンスを採用する。
【0063】図6(a)は、ウエハW上の各ショット領
域SA1〜SAN(Nは所定の整数)に対して順次走査
露光を行う場合の、投影光学系12の矩形の露光領域6
6の軌跡67を示し、この図6(a)において、実際に
は静止している露光領域66に対してウエハWが移動す
るが、説明の便宜上、ウエハW上を露光領域66が相対
移動するように表している。また、軌跡67中で実線の
区間では、露光領域66に露光光IL1が照射されてい
るが、点線の区間では露光領域66には露光光IL1は
照射されていない。ここでは、例えばウエハW上のショ
ット領域SA6への露光の次にショット領域SA7への
露光を行う場合を想定する。
【0064】この場合、ショット領域SA6への走査露
光動作と並列に、図1の光軸ずれモニタユニット20を
介して露光光ILの光軸ずれの量をモニタする。この際
の計測対象のパルス光(露光光IL)としては、露光に
要した全パルス光を用いて、1つのショット領域SA6
への露光中の光軸ずれの量の平均値を以て光軸ずれの量
とする。こうすることにより、図4(a),(c)に示
すように、走査露光中の両ステージ8,13の移動(走
査)によって、方向性を持って発生する光軸ずれの量の
平均値に対して次のショット領域での補正をすることが
可能となる。あるいは、両ステージ8,13の中心がほ
ぼセンタ位置を横切る所定範囲での露光パルスを用いて
光軸ずれのモニタをしても同じ効果が得られる。そのシ
ョット領域SA6の中心位置を、図4(b),(c)の
露光位置SPであるとすると、センタ位置に比べて所定
の光軸ずれが発生している。
【0065】また、その光軸ずれのモニタ結果、予め求
めてある図4の光軸ずれの量の特性、及び次の露光対象
のショット領域SA7の中心位置とから、主制御系6
は、次のショット領域SA7での光軸ずれの量を予測す
る。その後、図6(a)において、点線の区間67aで
示すように、ウエハステージ8がショット領域SA6の
走査終了位置からショット領域SA7の走査開始位置ま
でステップ移動する間に、主制御系6は、光軸ずれ制御
系22、及び光軸ずれ補正系35を介してその予測され
るショット領域SA7での光軸ずれの量が所定の許容範
囲(少なくとも図4の閾値Vth,−Vthの範囲内)
に収まるようにする。その後、ショット領域SA7への
走査露光が行われるが、この際には光軸ずれの量は許容
範囲内であり、露光光の照度は高く維持されている。ま
た、ショット領域SA7でも並列に光軸ずれモニタユニ
ット20を介して光軸ずれの量のモニタが行われ、この
モニタ結果に基づいて次のステップ移動時に光軸ずれの
補正が行われる。
【0066】更に、この場合の1番目のショット領域
(図6(a)のショット領域SA1)への露光前には、
上記の方法Bで述べたウエハ交換配置で露光前の露光光
IL1のパワー計測と兼ねて、光軸ずれの量をモニタす
る。更に、レチクルステージ13の位置はセンタ位置に
設定し、ウエハステージ8の中心を1番目のショット領
域の中心位置に設定した状態で光軸ずれの量をモニタ
し、このモニタ結果とウエハ交換配置での光軸ずれの量
とのオフセットを予め求めて記憶しておく。そして、そ
の後の各ウエハの1番目のショット領域への露光時に
は、ウエハ交換配置でモニタされた光軸ずれの量からそ
のオフセットを差し引いた値を以て、1番目のショット
領域の露光位置に対して間接的に求めた光軸ずれの量と
して扱う。以上のような処理シーケンスを採用すること
により、光軸ずれの量の露光位置依存性もリアルタイム
ではないにしても、ショット領域毎に極力相殺された状
態で光軸ずれ補正が可能となる。
【0067】D.ショット領域への露光中もモニタ及び
補正を行う方法 例えば図1の光軸ずれモニタユニット20での光軸ずれ
の量の検出、及び光軸ずれ補正系35での光軸ずれの補
正が高速に実行できる場合には、図6(a)のウエハW
上の各ショット領域への走査露光中にも、例えば所定の
複数パルス毎に光軸ずれの量のモニタ結果を平均化し、
この結果を用いて光軸ずれを補正するようにしてもよ
い。これによって、光軸ずれの量を更に低減できること
がある。
【0068】なお、上記の実施の形態では、ウエハ交換
配置では、レチクルステージ13はセンタ位置にある
が、図6(b)に示すように、レチクルステージ13を
露光光IL1による照明領域64に対する走査開始位置
に設定した状態(即ち、走査露光への待機状態)で、光
軸ずれの量のモニタを行うようにしてもよい。この場合
には、レチクルステージ13を走査開始位置まで戻す必
要が無いため、スループットが更に向上する。
【0069】なお、上記の実施の形態は、本発明をステ
ップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置に適用した
ものであるが、本発明は一括露光型の露光装置(ステッ
パー)で露光本体部と露光光源とが別の床上に設置され
ているような場合にも適用することができる。また、本
発明は、露光本体部と露光光源とが同じ床面であって
も、異なる防振台上に設置されているような場合にも適
用できる。
【0070】更に、本発明は露光エネルギービームとし
て、紫外光のみならず、X線や荷電粒子線等を使用する
露光装置にも適用できるのは明きらかである。このよう
に、本発明は上述の実施の形態に限定されず、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
【0071】
【発明の効果】本発明の第1の露光方法によれば、露光
本体部とビーム源(露光光源)とを離して設置している
ような場合に、ビーム源から露光本体部に入射する露光
エネルギービーム(露光光)の光量が大きく低下するこ
とが無い利点がある。従って、高いスループットが得ら
れる。
【0072】次に、本発明の第2の露光方法によれば、
露光本体部とビーム源とが離れて設置されている走査型
露光装置において、ビーム源から露光本体部に入射する
露光エネルギービームの光量が大きく低下することが無
く、高いスループットが得られる。これらの場合に、マ
スクのパターンは投影光学系を介して基板上に転写さ
れ、基板の中心と投影光学系の光軸とが実質的に一致す
るときのステージの位置を基準位置として、露光エネル
ギービームのずれ情報を検出する場合には、その基板の
全面で露光光の光量が大きく維持される。
【0073】また、ステージが基板の受け渡し位置(又
は待機位置)に在るときに露光エネルギービームのずれ
情報を検出し、ステージが基板の受け渡し位置(又は待
機位置)に在るときとステージが基準位置に在るときと
の露光エネルギービームの変位情報、及び基準位置で検
出されたずれ情報に基づいて、露光エネルギービームの
調整を行うときには、スループットを低下させることな
く、基板(ウエハ)毎に高精度に光軸ずれを補正でき
る。
【0074】次に、本発明の第3の露光方法によれば、
露光本体部とビーム源とが離れて設置されている露光装
置において、基板(ウエハ)の各ショット領域毎に露光
エネルギービーム(露光光)の光量をスループットを殆
ど低下させることなく補正できる利点がある。また、シ
ョット領域の露光中に露光エネルギービームの位置の計
測及び位置調整を継続して行うことによって、露光エネ
ルギービームの光量が更に高く維持できる。
【0075】また、本発明の露光装置によれば、そのよ
うな露光方法を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例で使用される投影露
光装置を示す断面図である、
【図2】図1中の光軸ずれ補正系35を示す拡大斜視図
である。
【図3】(a)は図1中の光軸ずれモニタユニット2
0、及びその周辺の構成を示す拡大図、(b)は撮像素
子50の撮像面を示す図、(c)は撮像素子47の撮像
面を示す図である。
【図4】レチクルステージ、及びウエハステージの位置
による光軸ずれの量の変化を示す図である。
【図5】図1の状態に対してウエハステージ8の位置が
ずれた場合を示す要部の断面図である。
【図6】(a)は露光対象のウエハW上のショット配列
の一例を示す平面図、(b)はレチクルステージが走査
開始位置にある状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1,2 床 4 チャンバ 5 露光本体部 6 主制御系 7 定盤 8 ウエハステージ W ウエハ R レチクル 11 コラム 11d 支持部材 12 投影光学系 13 レチクルステージ 15 照明光学系 16 フライアイレンズユニット 19 ビームスプリッタ 20 光軸ずれモニタユニット 21,24,55 窓部材 22 光軸ずれ制御系 23 ダクト 33 エキシマレーザ光源 35 光軸ずれ補正系 36 ミラー 37 支点 38 Y軸アクチュエータ 39 X軸アクチュエータ 40 Xハービング 41,43 回転モータ 42 Yハービング 47,50 撮像素子 49 縮小光学系 51 シャッタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光エネルギービームをマスクに照射
    し、該マスクのパターンを基板上に転写する露光方法に
    おいて、 前記基板を載置するためのステージが所定の基準位置に
    在るときに、前記露光エネルギービームのずれ情報を検
    出し、 該検出結果に基づいて前記露光エネルギービームの光軸
    調整を行うことを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 前記マスクのパターンは投影光学系を介
    して前記基板上に転写され、 前記基板の中心と前記投影光学系の光軸とが実質的に一
    致するときの前記ステージの位置を前記基準位置とし
    て、前記露光エネルギービームのずれ情報を検出するこ
    とを特徴とする請求項1記載の露光方法。
  3. 【請求項3】 前記ステージが前記基板の受け渡し位置
    に在るときに前記露光エネルギービームのずれ情報を検
    出し、 前記ステージが前記基板の受け渡し位置に在るときと前
    記ステージが前記基準位置に在るときとの前記露光エネ
    ルギービームの変位情報、及び前記基準位置で検出され
    たずれ情報に基づいて、前記露光エネルギービームの光
    軸調整を行うことを特徴とする請求項1記載の露光方
    法。
  4. 【請求項4】 マスクと基板とを同期移動しながら露光
    エネルギービームを前記マスクに照射して、該マスクの
    パターンを前記基板上に転写する露光方法において、 前記マスクを載置するためのステージが所定の基準位置
    に在るときに、前記露光エネルギービームのずれ情報を
    検出し、 該検出結果に基づいて前記露光エネルギービームの光軸
    調整を行うことを特徴とする露光方法。
  5. 【請求項5】 前記マスクのパターンは投影光学系を介
    して前記基板上に転写され、 前記ステージに載置されたマスクの中心と前記投影光学
    系の光軸とが実質的に一致するときの前記ステージの位
    置を前記基準位置として、前記露光エネルギービームの
    ずれ情報を検出することを特徴とする請求項4記載の露
    光方法。
  6. 【請求項6】 前記ステージが所定の待機位置に在ると
    きに前記露光エネルギービームのずれ情報を検出し、 前記ステージが前記待機位置に在るときと前記ステージ
    が前記基準位置に在るときとの前記露光エネルギービー
    ムの変位情報、及び前記基準位置で検出されたずれ情報
    に基づいて、前記露光エネルギービームの光軸調整を行
    うことを特徴とする請求項4記載の露光方法。
  7. 【請求項7】 露光エネルギービームをマスクに照射
    し、該マスクのパターンを基板上に転写する露光方法に
    おいて、 前記基板上の或る一つのショット領域に対する露光中に
    前記露光エネルギービームのずれ情報を検出し、 該検出結果に基づいて前記基板上の次の露光対象のショ
    ット領域に対する露光の開始前に、前記露光エネルギー
    ビームの光軸調整を行うことを特徴とする露光方法。
  8. 【請求項8】 前記次の露光対象のショット領域への露
    光中に前記露光エネルギービームのずれ計測、及び光軸
    調整を継続して行うことを特徴とする請求項7記載の露
    光方法。
  9. 【請求項9】 マスクに形成されたパターンを基板上に
    転写する露光装置において、 露光エネルギービームを発生するビーム源と、 該ビーム源と異なるベース上に設置され、前記露光エネ
    ルギービームのもとで前記マスクのパターンを前記基板
    上に転写するための露光本体部と、 前記露光エネルギービームの前記露光本体部に対するず
    れ情報を検出する検出装置と、 該検出結果に基づいて前記露光エネルギービームの光軸
    を補正する補正装置と、 前記露光本体部での動作に応じて、前記検出装置及び前
    記補正装置の動作を制御する制御システムと、を有する
    ことを特徴とする露光装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6762824B2 (en) 2001-01-26 2004-07-13 Canon Kabushiki Kaisha Correction apparatus that corrects optical shift in two optical units, and exposure apparatus having the same
US8149380B2 (en) 2007-10-10 2012-04-03 Canon Kabushiki Kaisha Exposure apparatus and correction apparatus
US10684550B2 (en) 2017-08-31 2020-06-16 Canon Kabushiki Kaisha Exposure apparatus, adjusting method, and article manufacturing method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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