JPH11144177A - 機器別検針システム - Google Patents
機器別検針システムInfo
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- JPH11144177A JPH11144177A JP9304193A JP30419397A JPH11144177A JP H11144177 A JPH11144177 A JP H11144177A JP 9304193 A JP9304193 A JP 9304193A JP 30419397 A JP30419397 A JP 30419397A JP H11144177 A JPH11144177 A JP H11144177A
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Abstract
ントを利用して場所を移動し使用する機器について、機
器を隣家など他人の家に貸し出して使用したときに機器
の持ち主のメータに計量されることを防ぐ。また、夜間
電力使用制度などを併用するときにエネルギー使用料金
の安い時間あるいは高い時間に、契約範囲を超えて使用
者が使用料金の有利な方を選択して利用することを防
ぐ。 【解決手段】 時間帯別エネルギー使用料金制度や機器
別エネルギー使用料金制度の契約時などに対象機器の識
別符号12を子メータ5に予め登録しておき、子メータ
5はエネルギー使用量の計測時に機器2がもっている識
別符号10から契約の対象機器であることを確認する。
以上によって時間帯別エネルギー使用料金制度や機器別
エネルギー使用料金制度の対象である機器/対象でない
機器を判別してエネルギー使用量を測定する。
Description
燃料などのエネルギー使用量を1家庭でまとめて検針す
るだけでなく使用した機器別に検針するシステムに関す
るものである。
ー、省資源が急速に要望されている。そこで時間帯別の
エネルギー使用料金制度や機器別エネルギー使用料金制
度が考えられる。
間に集中するエネルギー需要を夜間にシフトさせエネル
ギー供給施設の利用の効率化があげられる。たとえば電
力では昼間と夜間とでエネルギー需要に大きな波がある
ことが知られている。昼間におこる最大需要にあわせて
発電能力を設計するために夜間はその半分程度しか利用
されない。そのため電力会社は昼間の需要だけのための
発電施設を用意しなければならない。
電力使用料金を低く設定することで昼間の電力需要の何
割かを夜間にシフトさせる。これには新しい発電施設の
建設を減らすとともに既存の発電施設の稼働率を高めよ
うという意図がある。このような料金制度は家庭内の機
器では電気温水器など一部に限って実施されておりその
効果は上がってきている。将来はさらに細かい料金体
制、たとえば季節別の料金制度が複合されることが予想
される。
ことで不必要なエネルギー使用の削減させる。たとえば
電力では生活必需品である機器(たとえば冷蔵庫)と娯
楽品や贅沢品(たとえばテレビジョンやゲーム)とで同
じ電力を消費したときのエネルギー使用料金を前者は安
くし後者を高くする。またエネルギー供給者の施策とし
て他のエネルギー利用と競合するものについて安くす
る。たとえばエアコンや炊飯器ではガス利用を睨んで電
力使用料金を安くするなどである。
器を対象に時間帯別使用料金制度を活用し、また24時
間ほぼ使用する機器やリアルタイムに使用する機器を対
象に機器別使用料金制度を活用することが望ましい。し
たがって時間帯別料金制度は家庭内の機器すべてを対象
にするよりも、予め契約した機器にのみ対象とすること
が考えられる。すわなち家庭内に契約した機器とそうで
ない機器とが存在し、時間帯別使用料金制度でも機器別
使用料金制度でもそのような機器の判別・識別が前提と
なる。
省エネルギー・省資源の観点からみればガスや水道、燃
料について同じことがいえる。
ルギー使用料金制度をとるためにはそれに応じた使用量
計測が要求される。たとえば電気温水器ではそれ専用に
電力メータを設け、時計手段をもって時間帯毎の電力使
用量を計測している。対象となる機器がさらに増えれ
ば、その機器毎にメータを設けることになる。
がある。これはガス機器の場合を示したものであるが電
力でも水道でも基本的に同じであるのでこれで説明す
る。図7に示すように機器113−1〜113−n毎の
ガス使用量を子メータ(図示せず)にて計測し無線機1
17−1〜113−nと115とを用いてを親メータで
あるマイコンメータ103に送信するものである。マイ
コンメータ103は公衆回線107を利用して検針セン
ター111に各機器のガスの使用量ならびにこの需要家
101全体でのガス使用量を送信する。なおT−NCU
105、C−NCU109は公衆回線107を使用して
通信するためのデータ変換機器である。
考えられる。機器群にはエアコン201、テレビジョン
202、冷蔵庫203があり、それらは発電所・給電設
備204から電力供給されて動作する。電力供給ライン
上には途中、親メータ205や子メータ206,20
7,208があり親メータ205はこの家庭全体の電力
使用量を、子メータ206はエアコン201の電力使用
量を、子メータ207はテレビジョン202の電力使用
量を、子メータ208は冷蔵庫203の電力使用量を計
測する。子メータ206〜208には無線通信機能を備
えており計測した電力使用量を無線通信で親メータ20
5に送信する。親メータ205は無線通信機能とともに
電話通信機能を備えており親メータ205で計測した電
力使用量と各子メータ206〜208から受信した電力
使用量とを検針センター209に電話回線210を利用
して送信する。なお、無線通信には各家庭毎、各機器毎
の識別符号を用いており混信しないようにしている。
ント211,212,213が設けられ、これを利用す
ることで機器の配電工事が不要で使用場所を移動させる
ことができる。ガスであればガス栓であり、水道であれ
ば蛇口にあたる。
との間に子メータを挿入することも考えられる(各構成
要素の符号と同じ)。この場合は機器とそれを使用する
コンセントを事前に決めておき、そのコンセントに子メ
ータを設置する。たとえばエアコン201は寝室の壁の
コンセント、テレビジョン202は居間の片隅のコンセ
ントなどである。
機器を持ち運んで使用するときに課題が生じる。従来例
ではこの点が考慮されておらず、設置工事後は使用者の
手では移動させないことが前提となる。このような考え
方は設備機器といわれる電気温水器や給湯機など一部の
機器に限り、電気店で販売する一般の家電機器にはなじ
まない。今後、時間帯別使用料金制度、機器別使用料金
制度を様々な機器に普及させることを考えたときこの課
題は無視できない。
される図8の課題は機器を隣家など他人の家に貸し出し
て使用したときに発生する。例えばテレビを隣家に貸し
出し使用した。このとき子メータから親メータへの送信
は各家庭毎の識別符号を用いるため、無線信号の届く範
囲であればテレビの電力使用量が持ち主の親メータに送
信され課金される。また無線信号の届かない範囲である
とき、計測値を一時的に子メータに保存しておき、後に
通信が復帰した時点で親メータに送信する構成では持ち
主のメータに送信され課金される。
の間に子メータを挿入した場合、上述のように他人宅で
使用したエネルギー使用量が課金されることはない。し
かし、契約時にコンセントと機器を決めておくことが前
提となっているところに課題がある。子メータはそのコ
ンセントを通して接続された機器に関わらずエネルギー
使用量を計測するため、使用者はエネルギー使用料金が
安いときには他の機器もこのコンセントを利用する、エ
ネルギー使用料金が高いときにはこのコンセントを使用
せず他のコンセントを利用するような意識が働く。たと
えば、乾燥機を夜間電力料金(夜間は電気代が安く、昼
間は高い)で契約したとき、昼間に使うときは通常料金
のコンセント(1日中電気代が同じ)を利用する。また
洗濯機は夜間電力料金の契約をしていないが夜間に使う
ときは乾燥機用のコンセント(夜間は安い)を利用す
る。
器別使用料金制度の対象とする機器は、コンセント形状
を通常のものと変えて普通のコンセントでは使用できな
くする考えがある。しかしながら、異形のコンセントを
通常のコンセントで使用できるようにする変換プラグな
るものが出現することは容易に想像される。
作できない特別仕様品、たとえば異なる動作電圧で動作
するもの、であると住宅側に電圧変換機などを用意する
などの大掛かりな工事が必要となる。また特別仕様品は
そのような環境を備えた住宅でしか使えないので引越し
時に使用者に負担となり、製造者には通常コンセント用
とは別の機器を製造しなければならず負担が大きい。す
なわちメリットが小さい。
するために、家庭に供給されたエネルギー使用量を計測
する親メータと、親メータと通信回線で接続してエネル
ギー使用量を集計する検針センターとからなるシステム
において、家庭には親メータと機器との間に機器単独の
エネルギー使用量を計測する子メータを挿入し、子メー
タは機器が持つ識別符号と子メータが持つ予め登録した
計測すべき機器の識別符号とを照合して計測を行ない親
メータに送信するシステムである。
器固有の識別符号の照合を行ない計測すべき機器を判別
する。たとえば時間帯別エネルギー使用料金制度や機器
別エネルギー使用料金制度の契約時に対象機器の識別符
号を子メータに予め登録しておく。子メータはエネルギ
ー使用量の計測時に機器がもっている識別符号が契約の
対象機器であることを確認する。以上によって時間帯別
エネルギー使用料金制度や機器別エネルギー使用料金制
度の対象である機器/対象でない機器を判別してエネル
ギー使用量が測定できる。
施することができるものである。
家庭に供給されたエネルギー使用量を計測する親メータ
と、親メータと通信回線で接続してエネルギー使用量を
集計する検針センターとからなるシステムにおいて、家
庭には親メータと機器との間に機器単独のエネルギー使
用量を計測する子メータを挿入し、子メータは機器が持
つ識別符号と子メータが持つ予め登録した計測すべき機
器の識別符号とを照合して計測を行ない親メータに送信
するものである。
や機器別エネルギー使用料金制度の契約時に対象機器の
識別符号を子メータに予め登録しておき、子メータはエ
ネルギー使用量の計測時に機器がもっている識別符号か
ら契約の対象機器であることを確認する。以上によって
時間帯別エネルギー使用料金制度や機器別エネルギー使
用料金制度の対象である機器/対象でない機器を判別し
てエネルギー使用量が測定できる。
メータから機器へのエネルギー供給ライン途中にコンセ
ントを備え、親メータとコンセントとの間に子メータを
挿入したものである。
め機器の使用場所の移動と関係しない。したがって機器
を隣家に貸し出して使用されると持ち主にそのエネルギ
ー使用量が課金される課題に対して根本的に解決するこ
とができる。加えて、最初に住宅に子メータを設けてお
けば対象機器が増えても子メータは増えないので、今後
対象機器を増やしていく際に使用者の負担が小さい。
することが少ないので必要となる子メータは最小数で済
む。これも機器それぞれに子メータを備える方法にはな
いメリットである。
と同じくエネルギー供給者からの貸与という形にできる
利点がある。たとえば機器それぞれに子メータを備える
方法のように、エネルギー供給者は機器にとりつける子
メーターの信頼性管理を機器製造者に対して行なう必要
がなく、壁に埋め込むなどして使用者に子メータの存在
を見えにくくすることで子メータの不法改造を防ぐこと
ができる。あるいは、請求項3記載の発明のように、コ
ンセントと機器との間に子メータを挿入し、子メータは
親メータとの通信をエネルギー供給ライン上で行なうも
のである。
ネルギー供給ライン上で行なうものとしたので、エネル
ギー供給ラインでつながった子メータと親メータとでの
み通信できエネルギー使用量が正当な親メータに確実に
伝わる。これによって契約者宅での使用か隣家に貸し出
しての使用かというようにその課金相手を考慮する必要
がなくなりシンプルに構成できる。
を挿入したので子メータは機器側に設置され、子メータ
は機器を購入した使用者の所有物という形にできるメリ
ットがある。たとえば機器側に子メータを設けることに
より既設住宅においては子メータの設置工事なしに対応
できるし、転居した先で再契約する際に今までの機器を
引き続き使えば新たに子メータを用意する必要がなく使
用者の負担が小さくできる。
コンセントと機器との間に子メータを挿入し、子メータ
はコンセントが持つ識別符号と子メータが持つ予め登録
した計測すべき家庭の識別符号と照合して計測を行ない
親メータに無線で送信するものである。
や機器別エネルギー使用料金制度の契約時に対象家庭の
識別符号をコンセントに予め登録しておき、子メータは
エネルギー使用量の計測時にコンセントがもっている家
庭の識別符号から対象家庭であることを確認する。以上
によって契約者宅での使用か隣家に貸し出しての使用か
というようにその課金相手を考慮することができ、機器
を隣家に貸し出して使用しても当家にエネルギー使用量
が課金されることを防ぐことができる。
と機器との間に子メータを挿入し、子メータはコンセン
トが持つ家庭の識別符号と同じ識別符号を備えた親メー
タに無線で送信するものである。
や機器別エネルギー使用料金制度の契約時に対象家庭の
識別符号をコンセントに予め登録しておき、子メータは
コンセントがもっている家庭の識別符号の親メータ、す
なわちその使用家庭に課金する。以上によって時間帯別
エネルギー使用料金制度や機器別エネルギー使用料金制
度の契約をしている家庭においては他人の機器を借用し
て使用しても使用者宅に課金することができる。
は機器や家庭の識別符号の照合が行なえないとき、ある
いは行なっても合わないときは機器へのエネルギー供給
を制限したり子メータでの計測を行なわないものであ
る。
なえないとき、あるいは行なっても合わないときはでき
ないときは契約時に定めた機器・コンセントを使用して
いないということである。たとえば、乾燥機を対象に夜
間電力利用を契約した。夜間電力利用契約で電気代が安
くなる時間に、乾燥機のコンセントに契約した洗濯機な
ど契約対象外の機器を使用して電気代を安くする。逆に
電気代が高くなる時間に、乾燥機を洗濯機などの通常の
コンセントで使用して電気代を安くするなどが考えられ
る。このようなときにエネルギー供給を制限して機器が
満足に使用できないようにすることで契約違反に対して
警告することができる。あるいはまた、子メータでの計
測をやめることで使用者に有利な使用料金を適用せず契
約違反を阻止することができる。
ータと識別符号の通信が行なえないとき機器動作を制限
するものである。
いときは契約時に定めたコンセントを使用していないと
いうことである。たとえば、乾燥機を対象に夜間電力利
用を契約した。昼間、電気代が高くなる時間に、乾燥機
を洗濯機などの通常のコンセントで使用して電気代を安
くするなどが考えられる。このようなときに機器の動作
を制限して機器が満足に使用できないようにすることで
契約違反に対して警告することができる。
機器へのエネルギー供給中に供給量や供給時間を見て定
期的に親メータとの通信を行ない、通信異常があったと
きはエネルギー供給を制限したり子メータでの計測を行
なわないものである。
はその使用量を親メータに送信するのが原則であるが、
これでは24時間連続使用のような場合には親メータに
送信できない。また親メータか子メータのいずれかの通
信装置が故障した場合、それまでのエネルギー使用量を
親メータに伝えられず、課金に反映させることができな
い。これでは故障時に使用者からのクレームが大きくな
る可能性がある。
給時間を見て定期的に親メータとの通信を行ない、通信
異常があったときはエネルギー供給を制限したり子メー
タでの計測を行なわない。したがって、24時間連続使
用のような長時間の使用でも、短時間での大きなエネル
ギー使用でも使用中のある時点毎に定期的に通信を行な
い、通信装置が故障したときでもその直前までの計測値
が得られるので使用者からのクレームを最小限に抑える
ことができる。
時計手段を有し計測値とともに時計手段が持つ時間情報
を親メータと通信し、時計手段ならびに計測値について
親メータが持つ時計情報との時差調整をするものであ
る。
合、親メータ、子メータが持つ時計を正確に合わせる必
要がある。機器にエネルギーを供給する直前に時計あわ
せのための通信を行なってもよいが、機器を頻繁にオン
したり一斉同時にオンすると通信頻度が増大し無線通信
の場合は周辺機器に混信妨害を与える。結果、機器にエ
ネルギー供給を開始する時間が遅れる。
報を親メータと通信し、このときに親メータとの時差を
測り、子メータの時計手段が持つ時計情報を修正する。
そしていま受け取った計測値の時間情報を修正する。こ
れで機器を頻繁にオンしたり一斉同時にオンしても時計
あわせのための通信が衝突することがなく、また今まで
の計測値を正確なものに修正することができる。
に存在する子メータで計測したエネルギー使用量の合計
と親メータで計測したエネルギー使用量とを比較し、同
じ時間内において子メータの計測値の合計が親メータで
の計測値を超えたときに報知したりエネルギー供給を制
限するものである。
合計が親メータの計測値を超えることはないので、次の
ような異常使用を警告し阻止することができる。たとえ
ば、子メータが他の家で使用した計測値を親メータに送
信しているなどがわかる。
に存在する複数の子メータでエネルギーを使用した機器
の識別符号を比較し、同じ時間内において識別符号が重
複したときに報知したりエネルギー供給を制限するもの
である。
が複数の子メータにて使用されることはないので、次の
ような異常使用を警告し阻止することができる。たとえ
ば、機器が持つ識別符号の設定が誤っていたり、使用者
が識別符号をコピーして他の機器に用いたなどでがわか
る。機器別使用料金制度では、娯楽機器や贅沢機器など
エネルギー使用料金が高い機器を冷蔵庫などの生活必需
品として偽り使用料金を下げることが考えられる。
別符号別にエネルギー使用パターンを予め登録して、実
際の機器のエネルギー使用量が識別符号別のエネルギー
使用パターンを外れたときに報知したりエネルギー供給
を制限するものである。そして、通常の使用で予め登録
した使用パターンを超えることはないので、次のような
異常使用を警告し阻止することができる。たとえば、機
器が故障して異常動作したとか、識別符号から判別され
る機器と実際の機器とが異なっているなどがわかる。
説明する。
る機器別検針システムの概念を電力で示した図である。
ある家庭1において、機器2がありコンセント3を通じ
て電灯線(エネルギー供給ライン)4と接続し動作して
いる。子メータ5は機器2が使用した電力量(エネルギ
ー量)を計測する。夜間電力利用料金など時間帯別使用
料金制度の場合には子メータ5には時計手段(図示せ
ず)を備えて使用量とともに使用時刻もあわせて計測す
る。
在し、たとえばコンセント6と子メータ7である。複数
のコンセントがあれば部屋など使用場所を移動して機器
2を使うことができる。もちろん子メータを備えていな
いコンセントも存在してよいが、機器別の使用電力量を
計測するためには子メータを備えたコンセントで使用す
る必要がある。
ータから計測値を定期的に集めるとともに、家庭1全体
で使用した電力量を測定する。そして定期的に(たとえ
ば月1回)検針センター9に電話回線を利用して知らせ
る。検針センター9ではこの計測値をもとにして電力使
用料金を家庭1に請求する。機器別の使用料金制度や時
間帯別の使用料金制度を契約している機器については子
メータで測定した計測値から計算でき、それ以外の通常
の使用料金制度については親メータの計測値から子メー
タの計測値すべてを差し引いた残りから計算できる。以
上が機器別検針システムの概要である。
別の使用電力量を計測するためには子メータを備えたコ
ンセントで使用することが前提であり、そうでないとき
をどのように判断し、どう処理するかを説明する。
いは機器2の電源を入れようとしたときに機器2と子メ
ータ5とで機器の確認を行なう。すなわち、各機器は固
有の識別符号を持っておりこれを子メータに送信する。
たとえば、機器2は識別符号10を記憶して近距離通信
機11から送信する。また各子メーターは機器別の電力
使用量を計測すべき機器の識別符号、すなわち機器別料
金や時間帯別料金を契約した機器の識別符号を持ってお
り、機器から送られてきた識別符号と照合確認する。た
とえば、子メータ5は契約した機器の識別符号12を記
憶している。そして近距離通信機13で受信した識別符
号がこの識別符号12に含まれていれば「正常」、含ま
れていなければ「異常」と判断する。
力供給を許可しその使用量を計測する。「異常」のとき
は契約対象外の機器なので子メータは計測をしない。た
とえば、乾燥機を夜間電力料金(夜間は電気代が安く、
昼間は高い)で契約して、洗濯機を夜間に使うときに乾
燥機用のコンセントを利用しても安くならない。
子メータ5から応答信号を返送する。子メータ5から
「正常」が帰ってきたときは機器2の表示部やLED部
に「機器別料金対応中」と表示する。なお、子メータの
備えていないコンセントで機器2を使用したときはこの
応答信号が帰ってこない。このときは機器別料金対応の
コンセント以外を使おうとしたということで機器2は動
作させない。たとえば、乾燥機を夜間電力料金(夜間は
電気代が安く、昼間は高い)で契約して、昼間に使うと
きに通常料金のコンセント(1日中電気代が同じ)を利
用しても乾燥機は動作しない。
は時間帯別料金の条件によって対応が異なる。たとえ
ば、契約した機器に限り電気料金が通常よりも安くなる
時間帯にID確認できなければ子メータでの計測をせず
通常料金とし、高くなる時間帯にID確認できなければ
機器の動作を制限して通常料金での使用を認めない。
手順として機器2から先に送信したが子メータ5から先
に送信してもよい。子メータ5から機器2の識別符号の
要求信号を送信し応答信号として識別符号を送信しても
らう。
1の近距離なのでたとえば赤外線を用いることができ
る。ただし電波のように通信範囲が広いもの、通信距離
が長いものは他の機器や他の子メータと混信する可能性
があるので用いない。またそれ専用の信号ラインを設け
ても有線通信としてもよい。コンセント3と子メータ5
とを一体型とすれば特に有効である。これに対して子メ
ータ5と親メータ8との通信はN:1の遠距離通信とな
るので電波を用いる。他の家の子メータや親メータとの
混信問題に対しては後述のように家庭固有の識別符号を
設ける。
器2には電灯線4より電力供給を受ける電源部51、機
器2固有の識別符号を記憶する機器識別符号記憶手段5
2、機器識別符号を子メータ5に送信して応答信号を受
信する近距離通信手段53を備える。なお所定時間を待
って応答信号がないときは電源部51を遮断する。
プラグとを接続する接合部61を備える。
71、コンセント3を通じて供給した電力量および時間
を計測する計測部72を備える。加えて、機器2と識別
符号を通信するために、機器識別符号を受信して応答信
号を送信する近距離通信手段73、契約した機器の識別
符号を登録した機器識別符号記憶手段74、受信した識
別符号と契約した識別符号とを照合する識別符号照合手
段75とを備える。識別符号照合手段75は照合結果に
よって計測部72を動作させたり、非動作状態にさせた
りエネルギー供給路を遮断する。
してその電力使用量を計測する。次に計測した電力使用
量を親メータ8に送信するため、子メータ5には遠距離
通信手段76と家庭識別符号記憶手段77を備える。遠
距離通信手段76はたとえば電波を利用したもので、自
宅の親メータと隣家の親メータとを区別するため家庭識
別符号を用いる。これは子メータ5の設置時に家庭識別
符号記憶手段77に記憶させる。
力使用量を受信して記憶するための遠距離通信手段8
1、データ記憶部82を備える。自宅の子メータと隣家
の子メータとを区別するため家庭識別符号を用い、これ
は子メータ5の設置時に家庭識別符号記憶手段83に記
憶させ、識別符号照合手段84によって自宅の子メータ
だけを選別して通信する。
タ5識別してその電力使用量を受信する。
を計測部85で計測する。子メータ5での計測値と時間
軸を合わせるため、親メータ8にも時計手段86を備え
て時間情報とともに電力量を計測する。計測した電力量
はデータ記憶部82で記憶され、公衆回線通信手段87
によって検針センター9に送信する。
ネルギー使用料金制度や機器別エネルギー使用料金制度
の対象である機器/対象でない機器を判別してエネルギ
ー使用量が測定できる。また子メータは住宅に設置され
るので、機器を隣家に貸し出して使用されても持ち主に
そのエネルギー使用量が課金される課題に対して根本的
に解決できる。加えて、最初に住宅に子メータを設けて
おけば対象機器が増えても子メータは増えないので、今
後対象機器を増やしていく際に使用者の負担が小さい。
また、対象機器が複数あっても同時に使用することが少
ないので必要となる子メータは最小数で済む。
と同じくエネルギー供給者からの貸与という形にできる
利点がある。たとえばエネルギー供給者は機器にとりつ
ける子メーターの信頼性管理を機器製造者に対して行な
う必要がなく、壁に埋め込むなどして使用者に子メータ
の存在を見えにくくすることで子メータの不法改造を防
ぐことができる。これらは機器それぞれに子メータを備
える方法にはないメリットである。
る機器別検針システムの概念を電力で示した図である。
図1と異なる点として機器2とコンセント3との間に子
メータ5を挿入している。なお図1と同じものには同じ
番号を付し、詳細な説明を省く。
ない構成にしており図1のように機器2と子メータ5と
で機器の確認を行なう必要がない。すなわち、機器の識
別符号は機器自身ではなく子メータ5が備えることがで
きる。
ると使用される家庭を判断しなければならない。つま
り、機器2および子メータ5を隣家に貸し出し使用する
と、子メータ5から電力使用量が送信される親メータは
借りた家(電力を使用した家)にではなく、貸し出した
家(機器の所有している家)になる。したがって、この
システムでは機器を所有している家(機器別電力使用量
の契約をした家)で使用することが前提であるが、そう
でないときをどのように判断し、どう処理するかを説明
する。
いは機器2が電力供給を要求したときに子メータ5とコ
ンセント3とで家庭の確認を行なう。すなわち、各コン
セントは家庭固有の識別符号を持っておりこれを子メー
タに送信する。たとえば、コンセント3は識別符号14
を記憶して近距離通信機15から送信する。また各子メ
ーターは機器別の電力使用量を計測すべき家庭の識別符
号、すなわち機器別料金や時間帯別料金を契約した家庭
の識別符号を持っており、機器から送られてきた識別符
号と照合確認する。たとえば、子メータ5は契約した家
庭の識別符号16を記憶している。そして近距離通信機
17で受信した識別符号がこの識別符号と合致していれ
ば「正常」、含まれていなければ「異常」と判断する。
電力供給を許可しその使用量を計測する。「異常」のと
きは契約対象外の家庭なので子メータ5は計測をしな
い。たとえば、契約した家以外で機器を使用しても子メ
ータは計測せず、夜間電力料金などの対象とはならな
い。
対して子メータ5から応答信号を返送する。子メータ5
から「正常」が帰ってきたときはコンセント3の表示部
やLED部に「機器別料金対応中」と表示する。なお、
子メータの備えていない機器でコンセント3を使用した
ときはこの応答信号が帰ってこない。このときは機器別
料金対応の機器以外を使おうとしたということであり、
コンセント3は電力供給を行なう。たとえば、掃除機を
機器別電力料金(掃除機は生活必需品で電気代が安い)
で契約したが、故障したため隣家から代わりの掃除機を
借りて使ったときには機器別料金の対象とならないが掃
除機は使用できる。
契約した家以外で機器を使用しても機器別電力料金など
の対象とはならないし、故障したため隣家から代わりの
掃除機を借りて使ったときには機器別電力料金の対象と
ならない。すなわち、契約した家庭において契約した機
器を使用したのみに機器別電力料金が適用される。次
に、契約した家庭であれば借用した機器でも機器別料金
の対象となる方法を説明する。
家庭の識別符号と、子メータと親メータとの通信に用い
る家庭の識別符号とを共用させることである。そして、
機器をコンセントに接続したときにコンセントから子メ
ータに家庭の識別符号のコピーを行ない、子メータはこ
の識別符号を持った親メータに送信する。以上によっ
て、子メータは電力を使用した家庭の親メータへ確実に
電力使用量を送信できるので、隣家から機器を借用して
使用したときでも機器別電力使用量が有効になる。
図2と異なる点は子メータ5とコンセント3との位置関
係であり、識別符号が機器別ではなく家庭別になること
である。なお図2と同じものには同じ番号を付し、詳細
な説明を省く。
電源部51があるが、図2のような機器識別符号記憶手
段、近距離通信手段はない。これらはコンセント3にあ
る。
プラグとを接続する接合部61を備える。そして、家庭
1固有の識別符号を記憶する家庭識別符号記憶手段6
2、家庭識別符号を子メータ5に送信して応答信号を受
信する近距離通信手段63を備える。
71、コンセント3を通じて供給した電力量および時間
を計測する計測部72を備える。加えて、コンセント3
と識別符号を通信するために、家庭識別符号を受信して
応答信号を送信する近距離通信手段73を備える。近距
離通信手段73は受信した家庭識別符号を遠距離通信手
段76に出力する。なお、契約した機器の識別符号を記
憶した機器識別符号記憶手段や受信した識別符号と契約
した識別符号とを照合する識別符号照合手段は不要であ
る。
から家庭識別符号を受信する。次に計測した電力使用量
を親メータ8に送信するため、子メータ5には遠距離通
信手段76を備える。遠距離通信手段76はたとえば電
波を利用したもので、自宅の親メータと隣家の親メータ
とを区別するため家庭識別符号を用いる。ここでは近距
離通信手段73で受信した家庭識別符号を用いるため家
庭識別符号記憶手段は不要である。
の子メータと隣家の子メータとを区別するための家庭識
別符号は、コンセント3の家庭識別符号記憶手段62に
記憶された識別符号と同一である。
た子メータ5と通信して電力使用量を受信する。
と機器との間に子メータを挿入したので子メータは機器
に設置され、子メータは機器を購入した使用者の所有物
という形にできる。たとえば機器側に子メータを設ける
ことにより既設住宅においては子メータの設置工事なし
に対応できるし、転居した先で再契約する際に今までの
機器をそのまま使用することで新たに子メータを用意す
る必要がなく使用者の負担が少なくできる。
号と予め登録した計測すべき家庭の識別符号と照合して
計測を行ない親メータに無線で送信するので、契約者宅
での使用か隣家に貸し出しての使用かというようにその
課金相手を考慮することができる。機器を隣家に貸し出
して使用しても当家にエネルギー使用量が課金されるこ
とを防ぐことができる。
庭の識別符号と同じ識別符号を備えた親メータに無線で
送信するので、時間帯別エネルギー使用料金制度や機器
別エネルギー使用料金制度の契約をしている家庭におい
ては他人の機器を借用して使用しても使用者宅に課金す
ることができる。
る機器別検針システムの概念を電力で示した図である。
図3と異なる点として機器2とコンセント3との間に子
メータ5を挿入している。なお図3と同じものには同じ
番号を付し、詳細な説明を省く。
にエネルギー供給ラインである電灯線4を利用する。子
メータ5に電灯線利用通信機器18、親メータ8に電灯
線利用通信機器19を備えて電灯線上に信号を重畳して
機器別エネルギー使用量を伝送する。たとえばスペクト
ラム拡散方式の電力線搬送である。子メータ5と親メー
タ8とを線で結んで通信するため図3と比較して家庭の
識別符号の確認が不要となり、コンセントや子メータ、
親メータに家庭識別符号を備える必要がない。
異なる点はコンセント3と子メータ5との通信部が不要
になること、子メータ5と親メータ8との通信手段が電
灯線利用に代わることである。なお図2と同じものには
同じ番号を付し、詳細な説明を省く。
プラグとを接続する接合部61を備える。図4のよう
な、家庭固有の識別符号を記憶する家庭識別符号記憶手
段、家庭識別符号を子メータに送信する近距離通信手段
は不要である。
71、コンセント3を通じて供給した電力量および時間
を計測する計測部72を備える。コンセント3と識別符
号を通信するための近距離通信手段は不要である。
信するため、子メータ5には電灯線利用通信手段78を
備える。
電灯線利用通信手段88を備える。なお家庭識別符号を
必要としないので、図4にある家庭識別符号記憶手段や
識別符号照合手段は不要である。
た子メータ5と通信して電力使用量を受信し公衆回線通
信手段87から検針センター9へ送信する。
親メータとの通信をエネルギー供給ライン上で行なうも
のとしたので、子メータで計測したエネルギー使用量が
正当な親メータに確実に伝わる。これによって契約者宅
での使用か隣家に貸し出しての使用かというようにその
課金相手を考慮する必要がなくなりシンプルに構成でき
る。契約時に識別符号の登録を行なうことがなくなるの
で、子メータを備えた機器を購入した時点で契約したこ
とになる。
あわせについて考える。子メータで時間帯別エネルギー
使用料金制度や機器別エネルギー使用料金制度の対象と
なる機器で使用したエネルギー使用量を計測し、親メー
タは子メータの上流にあって前述の機器を含めて家庭全
体で使用したエネルギー使用量を計測する。したがっ
て、時間帯別や機器別の対象外であるエネルギー使用量
は親メータから子メータと差し引いた計測量である。実
際には複数のメータでの計測時間のずれ、子メータから
親メータへの通信時間のずれがあってリアルタイムに差
し引きできるわけではない。そこで各メータは時計情報
をあわせて計測し、あとで時間のずれを考慮する。その
ために時計合わせが重要となる。あるいはまた時間別の
エネルギー使用量を計測する場合、子メータが持つ時計
を正確に合わせる必要がある。そのため親メータと子メ
ータとで通信を行って時計情報を交換する。
を行なってもよいが、機器を頻繁にオンしたり一斉同時
にオンすると通信頻度が増大し周辺機器に混信妨害を与
える。これは電波でも電灯線利用でも同じで、その結
果、機器にエネルギー供給を開始する時間が遅れる。
に時間情報をあわせて親メータに送信する。親メータは
子メータとの時差を算出し子メータに送信することで子
メータの時計手段が持つ時計情報を修正する。またいま
受け取った計測値については算出した時差値を追加し、
あとで検針センターにてこれを最終的に修正する。これ
で機器を頻繁にオンしたり一斉同時にオンしても時計あ
わせのための通信が衝突することがなく、また今までの
計測した値の時間を正確なものに修正することができ
る。
基準にして子メータの時計手段71を時計あわせする。
すなわち、子メータ5から計測値を送信するときに、あ
わせて時計手段71の時計情報を親メータ8に送信す
る。親メータ8は受信した時計情報と時計手段86が持
つ時計情報とを時計情報調整手段89にて比較し時間差
を算出、これを子メータ3に返信する。子メータ3では
時間差を時計手段71に伝えて時間あわせを行なう。ま
たこのときに子メータ3から受信した計測値については
時間差情報を付け加えてデータ記憶部82に保存する。
なお、親メータの時計については検針センターの時計を
基準にして定期的に時刻あわせを行なえばよい。
度を検討する。機器の1回使用が終わる毎に子メータは
その使用量を親メータに送信するのが原則であるが、こ
れでは24時間連続使用のような場合には親メータに送
信できない。また親メータか子メータのいずれかの通信
装置が故障した場合、それまでのエネルギー使用量を親
メータに伝えられず、課金に反映させることができな
い。これでは故障時に使用者からのクレームが大きくな
る可能性がある。
給時間を見て定期的に親メータとの通信を行なう。たと
えば、電力供給量が1kWを超えたら計測値が5kW増
える毎に計測値を送信する。電力供給時間が5分を超え
たら以後に15分毎に計測値を送信する。これにより2
4時間連続使用のような長時間の使用でも、短時間での
大きなエネルギー使用でも使用中のある時点で通信確認
を行なうことができる。
までの計測値が得られるので使用者からのクレームを最
小限に抑えることができる。通信異常が長時間続くとき
は通信部が故障し、以後計測しても通信できないとして
子メータでの計測を行なわない。あるいは電灯線利用通
信などは電力供給に安全が確認されるまで電源供給を制
限する。
について説明する。子メータ、親メータの計測値はエネ
ルギー使用料金として使用者に請求されるので誤課金な
どを防ぐ意味から、システムの異常を早期に検知し通報
するチェックシステムが重要である。
タに送信した場合に備える。その理由として、他の家庭
の子メータの計測値を自身の親メータに集めることで自
身の電気使用料金を安くすることができる。そこである
家庭内に存在する子メータで計測したエネルギー使用量
の合計と親メータで計測したエネルギー使用量とを比較
しチェックする。もし子メータで計測したエネルギー使
用量の合計に他の家庭の使用量が含まれることがあれば
親メータで計測したエネルギー使用量よりも多くなると
きがある。またどれかのメータの時計が大きく狂ってい
ることが考えられる。そこで同じ時間において子メータ
の計測値の合計が親メータでの計測値を超えることがあ
れば検針センターに報知して詳しく調査してもらった
り、それまでのあいだエネルギー供給を制限する。
り、他の機器の識別符号を不正にコピーして他の機器で
使用した場合に備える。特定の機器、たとえば乾燥機に
限って時間帯別料金を認めた場合に、乾燥機の識別符号
を利用して他の機器の電力使用を子メータに計測させれ
ば電力使用料金を安くすることができる。そこで、ある
家庭内に存在する複数の子メータでエネルギーを使用し
た機器の識別符号を比較しチェックする。もし同じ時間
において識別符号が重複することがあれば検針センター
に報知して詳しく調査してもらったり、それまでのあい
だエネルギー供給を制限する。
場合に備える。機器によってエネルギーの最大使用量、
使用時間などの使用パターンが予めわかる。そこで、機
器の識別符号別に時間軸とエネルギー使用量とからなる
使用パターンデータを予め登録しておく。実際に機器が
使用しているエネルギー使用量と機器識別符号から判定
したエネルギー使用パターンとを比較し、使用時間が長
いとか最大使用量が多いなど使用パターンから外れるこ
とがあれば検針センターに報知して詳しく調査してもら
ったり、それまでのあいだエネルギー供給を制限する。
機器が故障して異常動作した場合にも検知でき、事故を
防止することができる。
子メータ単独で行なう、親メータが計測値を集めたとき
に行なう、あるいは検針センターで行なうと、どのレベ
ルでも行なうことができる。
検針センターに送信するだけでなく使用者本人に知らせ
てもよい。使用エネルギーモニタ装置が家庭にあって各
メータと通信を行ない、いつ、その機器で、どのくらい
の電力を使用したことを表示する。また時間帯別電力使
用料金制度が適用される時間、機器別電力使用料金制度
の対象となる機器などの外部から受信した情報をあわせ
て表示すれば、使用者に賢い機器の使用方法をアドバイ
スできる。
ガスや水道、燃料でも同じである。たとえば、コンセン
トはガス栓であり水道蛇口であり機器接続口である。電
灯線はガス管であり水道管であり燃料供給管である。
機器別検針システムによれば次の効果が得られる。
機器別エネルギー使用料金制度の契約時に対象機器の識
別符号を子メータに予め登録しておき、子メータはエネ
ルギー使用量の計測時に機器がもっている識別符号から
契約の対象機器であることを確認する。以上によって時
間帯別エネルギー使用料金制度や機器別エネルギー使用
料金制度の対象である機器/対象でない機器を判別して
エネルギー使用量が測定できる。
ータを挿入したので子メータは住宅に設置される。その
ため、機器を隣家に貸し出して使用されても当家にその
エネルギー使用量が課金される課題に対して根本的に解
決することができる。加えて、最初に住宅に子メータを
設けておけば対象機器が増えても子メータは増えないの
で、今後対象機器を増やしていく際に使用者の負担が小
さい。
することが少ないので必要となる子メータは最小数で済
む。たとえば子メータをコンセント1台に設置すればそ
のコンセントを使いこなすことで有効に活用できる。こ
れは機器それぞれに子メータを備える方法ではできない
メリットである。そして、子メータは従来の電力メータ
などと同じくエネルギー供給者からの貸与という形にで
きるメリットがある。たとえばエネルギー供給者は機器
にとりつける子メーターの信頼性管理を機器製造者に対
して行なう必要がなく、壁に埋め込むなどして使用者に
子メータの存在を見えにくくすることで子メータの不法
改造を防ぐことができる。
ルギー供給ライン上で行なうものとしたので、子メータ
で計測したエネルギー使用量が正当な親メータに確実に
伝わる。これによって契約者宅での使用か隣家に貸し出
しての使用かというようにその課金相手を考慮する必要
がなくなりシンプルに構成できる。
を挿入したので子メータは機器に設置され、子メータは
機器を購入した使用者の所有物という形にできるメリッ
トがある。たとえば機器側に子メータを設けることによ
り既設住宅においては子メータの設置工事なしに対応で
きるし、転居した先で再契約する際に新たに子メータを
用意する必要がなく使用者の負担が少なくできる。
機器別エネルギー使用料金制度の契約時に対象家庭の識
別符号をコンセントに予め登録しておき、子メータはエ
ネルギー使用量の計測時にコンセントがもっている家庭
の識別符号から対象家庭であることを確認する。以上に
よって契約者宅での使用か隣家に貸し出しての使用かと
いうようにその課金相手を考慮することができる。機器
を隣家に貸し出して使用しても当家にエネルギー使用量
が課金されることを防ぐことができる。
機器別エネルギー使用料金制度の契約時に対象家庭の識
別符号をコンセントに予め登録しておき、子メータはコ
ンセントがもっている家庭の識別符号の親メータ、すな
わちその使用家庭に課金する。以上によって時間帯別エ
ネルギー使用料金制度や機器別エネルギー使用料金制度
の契約をしている家庭においては他人の機器を借用して
使用しても使用者宅に課金することができる。
えないとき、あるいは行なっも合わないときはできない
ときは契約時に定めたコンセントを使用していないとい
うことである。例えば、乾燥機を対象に夜間電力利用を
契約した。夜間電力利用契約で電気代が安くなる時間
に、乾燥機のコンセントに洗濯機など契約対象外の機器
を使用して電気代を安くする。逆に電気代が高くなる時
間に、契約対象である乾燥機を洗濯機などの通常のコン
セントで使用して電気代を安くするなどが考えられる。
このようなときにエネルギー供給を制限して機器が満足
に使用できないようにすることで契約違反に対して警告
することができる。あるいはまた、子メータでの計測を
やめることで使用者に有利な使用料金を適用せず契約違
反を阻止することができる。
ときは契約時に定めたコンセントを使用していないとい
うことである。たとえば、乾燥機を対象に夜間電力利用
を契約した。昼間、電気代が高くなる時間に、乾燥機を
洗濯機などの通常のコンセントで使用して電気代を安く
するなどが考えられる。このようなときに機器の動作を
制限して機器が満足に使用できないようにすることで契
約違反に対して警告することができる。
時間を見て定期的に親メータとの通信を行ない、通信異
常があったときはエネルギー供給を制限したり子メータ
での計測を行なわない。したがって、24時間連続使用
のような長時間の使用でも、短時間での大きなエネルギ
ー使用でも使用中のある時点で通信確認を行ない、通信
装置が故障したときでもその直前までの計測値が得られ
るので使用者からのクレームを最小限に抑えることがで
きる。
を親メータと通信し、このときに親メータとの時差を測
り、子メータの時計手段が持つ時計情報を修正する。そ
していま受け取った計測値の時間情報を修正する。これ
で機器を頻繁にオンしたり一斉同時にオンしても時計あ
わせのための通信が衝突することがなく、また今までの
計測値を正確なものに修正することができる。
合計が親メータの計測値を超えることはないので、次の
ような異常使用を警告し阻止することができる。たとえ
ば、子メータが他の家で使用した計測値を親メータに送
信しているなどがわかる。
が複数の子メータにて使用されることはないので、次の
ような異常使用を警告し阻止することができる。たとえ
ば、機器が持つ識別符号の設定が誤っていたり、使用者
が識別符号をコピーしたなどでがわかる。
ターンを超えることはないので、次のような異常使用を
警告し阻止することができる。たとえば、機器が故障し
て異常動作したとか、識別符号から判別される機器と実
際の機器とが異なっているなどがわかる。
の構成概念図
の機能ブロック図
の構成概念図
の機能ブロック図
の構成概念図
の機能ブロック図
Claims (12)
- 【請求項1】家庭に供給されたエネルギー使用量を計測
する親メータと、前記親メータと通信回線で接続してエ
ネルギー使用量を集計する検針センターとからなるシス
テムにおいて、家庭には前記親メータと機器との間に機
器単独のエネルギー使用量を計測する子メータを挿入
し、前記子メータは前記機器が持つ識別符号と子メータ
が持つ予め登録した計測すべき機器の識別符号とを照合
して計測を行ない前記親メータに送信する機器別検針シ
ステム。 - 【請求項2】親メータから機器へのエネルギー供給ライ
ン途中にコンセントを備え、前記親メータと前記コンセ
ントとの間に子メータを挿入した請求項1記載の機器別
検針システム。 - 【請求項3】家庭に供給されたエネルギー使用量を計測
する親メータと、前記親メータと通信回線で接続してエ
ネルギー使用量を集計する検針センターとからなるシス
テムにおいて、家庭には前記親メータから機器へのエネ
ルギー供給ライン途中にコンセントを備え、機器単独の
エネルギー使用量を計測するために前記コンセントと前
記機器との間に挿入した子メータは、前記親メータとの
通信を前記エネルギー供給ライン上で行なう機器別検針
システム。 - 【請求項4】家庭に供給されたエネルギー使用量を計測
する親メータと、前記親メータと通信回線で接続してエ
ネルギー使用量を集計する検針センターとからなるシス
テムにおいて、家庭には前記親メータから機器へのエネ
ルギー供給ライン途中にコンセントを備え、機器単独の
エネルギー使用量を計測するために前記コンセントと前
記機器との間に挿入した子メータは、前記コンセントが
持つ識別符号と子メータが持つ予め登録した計測すべき
家庭の識別符号と照合して計測を行ない前記親メータに
無線で送信する機器別検針システム。 - 【請求項5】家庭に供給されたエネルギー使用量を計測
する親メータと、前記親メータと通信回線で接続してエ
ネルギー使用量を集計する検針センターとからなるシス
テムにおいて、家庭には前記親メータから機器へのエネ
ルギー供給ライン途中にコンセントを備え、機器単独の
エネルギー使用量を計測するために前記コンセントと前
記機器との間に挿入した子メータは、前記コンセントが
持つ家庭の識別符号と同じ識別符号を備えた親メータに
無線で送信する機器別検針システム。 - 【請求項6】子メータは機器や家庭の識別符号の照合が
行なえないとき、あるいは行なっても合わないときは機
器へのエネルギー供給を制限したり子メータでの計測を
行なわない請求項1〜5記載の機器別検針システム。 - 【請求項7】機器は子メータと識別符号の通信が行なえ
ないとき機器動作を制限する請求項1、2記載の機器別
検針システム。 - 【請求項8】子メータは機器へのエネルギー供給中に供
給量や供給時間を見て定期的に親メータとの通信を行な
い、通信異常があったときはエネルギー供給を制限した
り子メータでの計測を行なわない請求項1ないし5のい
ずれか1項記載の機器別検針システム。 - 【請求項9】子メータは時計手段を有し、計測値ととも
に時計手段が持つ時間情報を親メータと通信し、前記時
計手段ならびに前記計測値について前記親メータが持つ
時計情報との時差調整をする請求項8記載の機器別検針
システム。 - 【請求項10】1家庭内に存在する子メータで計測した
エネルギー使用量の合計と親メータで計測したエネルギ
ー使用量とを比較し、同じ時間内において子メータの計
測値の合計が親メータでの計測値を超えたときに報知し
たりエネルギー供給を制限する請求項1〜9記載の機器
別検針システム。 - 【請求項11】1家庭内に存在する複数の子メータでエ
ネルギーを使用した機器の識別符号を比較し、同じ時間
内において前記識別符号が重複したときに報知したりエ
ネルギー供給を制限する請求項1ないし9のいずれか1
項記載の機器別検針システム。 - 【請求項12】機器の識別符号別にエネルギー使用パタ
ーンを予め登録して、実際の機器のエネルギー使用量が
前記識別符号別のエネルギー使用パターンを外れたとき
に報知したりエネルギー供給を制限する請求項1ないし
9のいずれか1項記載の機器別検針システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP30419397A JP3861414B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 機器別検針システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30419397A JP3861414B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 機器別検針システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11144177A true JPH11144177A (ja) | 1999-05-28 |
JP3861414B2 JP3861414B2 (ja) | 2006-12-20 |
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ID=17930149
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP30419397A Expired - Fee Related JP3861414B2 (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | 機器別検針システム |
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JP (1) | JP3861414B2 (ja) |
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JP2008130049A (ja) * | 2006-11-24 | 2008-06-05 | Ribasuto:Kk | 電力量自動ロードサーベイシステム |
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- 1997-11-06 JP JP30419397A patent/JP3861414B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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JP3861414B2 (ja) | 2006-12-20 |
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JP5473370B2 (ja) | 電気供給システム | |
Padmakshi et al. | Internet of Things (IoT) Based Smart Energy Metering |
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