JPH11143789A - バストレース装置 - Google Patents

バストレース装置

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JPH11143789A
JPH11143789A JP9317730A JP31773097A JPH11143789A JP H11143789 A JPH11143789 A JP H11143789A JP 9317730 A JP9317730 A JP 9317730A JP 31773097 A JP31773097 A JP 31773097A JP H11143789 A JPH11143789 A JP H11143789A
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JP
Japan
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bus
error
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JP9317730A
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Inventor
Jiro Kinoshita
次朗 木下
Kazunari Aoyama
一成 青山
Yukio Okamura
幸雄 岡村
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エラー要因を特定することができ、又、エラ
ー要因を解析するデータを記憶することができ、又、エ
ラーの解析用のデータを連続して記憶するバストレース
装置を提供する。 【解決手段】 バスサイクルの取り込みの条件を限定す
ることにより、エラー要因を特定や特定のエラー要因を
解析するデータの記憶を可能とし、又、バスサイクルの
取り込みによって得たデータを、任意のメモリに転送し
て記憶することによって、エラーの解析用のデータを連
続して記憶する。バストレース装置は、プロセッサを用
いた処理におけるエラー要因の探索を、バス3中のデー
タを監視することによってバストレースを行い、プロセ
ッサ1と接続するバス3に複数のデータ格納手段13を
含むエラーデータ取り込み手段10を接続し、このエラ
ーデータ取り込み手段13は、設定した取り込み条件を
満たすバスサイクルのデータのみをデータ格納手段13
内に順次取り込む構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロセッサを備え
た装置において、正常な動作を阻害する障害の要因及び
発生場所を探索する障害要因探索装置に関し、特にプロ
セッサに接続されたバスを監視するバストレース装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】数値制御装置やロボット装置に使用され
る制御装置では、プロセッサによる制御システムが採用
されている。このプロセッサには、バスを介して記憶手
段や周辺機器が接続され、さらに、複雑化する制御に対
応するために他のプロセッサも接続される場合がある。
このようなシステムで発生するシステムエラーは、バス
エラーやパリティエラーの監視により検出することがで
きる。このシステムエラーの発生時には、プロセッサに
割り込み信号が送られ、プロセッサは実行中のプログラ
ムを中断して割り込み処理ルーチンを実行する。割り込
み処理ルーチンは、エラーの表示処理や、エラー処理プ
ログラムによるフェイルセーフ処理を行う。この処理の
後、サービスマンによって、制御装置にエミュレータや
ロジックアナライザ等の外部装置を接続し、これによっ
てエラー解析を行っている図6は、従来のエミュレータ
を用いたエラー解析を説明するための概略ブロック図で
ある。図6において、バス3に対してCPU1や周辺機
器5が接続された制御システムのエラー解析は、CPU
1にエミュレータを接続し、RAM等の記憶手段に格納
したエミュレータ用ソフトを用いて動作させて行う。
【0003】又、図7は、従来のロジックアナライザを
用いたエラー解析を説明するための概略ブロック図であ
る。図7において、バス3に対してCPU1や周辺機器
5が接続された制御システムのエラー解析は、CPU1
に通じるバスにロジックアナライザを接続し、バス内を
流れるデータを解析するものである。なお、図6ではバ
スに周辺機器を接続した構成例を示し、図7ではバスに
他のCPU2接続した構成例を示しているが、接続する
構成要素は任意である。
【0004】しかしながら、プロセッサが行うエラーの
表示処理やフェイルセーフ処理は、エラー発生時点に行
われるのではなく、エラー発生時におけるプロセッサの
処理が完了した後に行われる。従って、エミュレータや
ロジックアナライザを用いたエラー解析では、エラー発
生時のデータを解析して、エラー及びエラー発生要因の
特定を行うことが困難であるという問題点がある。
【0005】しかも、複数のプロセッサを用いるマルチ
プロセッサシステムでは、バスサイクルを発生し得るプ
ロセッサが複数個存在するため、プロセッサとバスサイ
クルを特定して、エラー要因を探索することはできない
という問題点がある。又、発生するエラーは不連続であ
り、その発生はシステム構成や環境により影響されるた
め、特定エラーを再現性良く発生させることは困難であ
り、この点からも、エラー及びエラー発生個所の特定を
行うことが困難であるという問題点がある。
【0006】上記のような問題点を解決する一つとし
て、エラー解析に用いるデータをバスサイクル毎に記憶
更新し、エラー発生時にこの更新動作を停止して、エラ
ー発生時のデータを記憶するシステムが提案されてい
る。図8は上記データ記憶を行うエラー探索システムを
説明するための概略ブロック図である。図8において、
CPU1にはバス3を介して、エラーを検出してCPU
1によるエラー要因の検索を開始させるエラー検出装置
31と、エラー解析に用いるデータをバスサイクル毎に
レジスタに記憶更新するフェッチ装置33と、エラー検
出時にバスサイクル同期用のクロック信号を停止してレ
ジスタへの記憶更新を停止を行うクロック停止装置3
2、及び周辺機器5や他のCPU2が接続されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】プロセッサを用いた処
理の障害の多くはソフトウエアのバグによるものであ
り、上記したエミュレータやロジックアナライザを用い
たエラー解析では、障害の要因がメモリ上にあるデータ
の異常であることまでは特定可能である。しかしなが
ら、エミュレータやロジックアナライザによるエラー解
析では、異常データがどのようなタスクで書かれたもの
であるのか、あるいは他のプロセッサ(CPU)で書か
れたものであるのか、又、ハードウエア障害によるもの
であるのかといった、エラー発生の要因を特定すること
が困難であり、障害解析の支障となっているという問題
点がある。
【0008】又、エラー発生時のデータをレジスタに記
憶する装置では、エラー発生時点のデータのみ記憶する
ものであって、特定のエラー要因によるエラーの解析を
行うことができないという問題点があり、又、複数のエ
ラー間の相互関係についても知ることができないという
問題点がある。
【0009】そこで、本発明は前記した従来の問題点を
解決し、エラー要因を特定することができるバストレー
ス装置を提供することを目的とし、又、特定のエラー要
因を解析するデータを記憶することができるバストレー
ス装置を提供することを目的とし、又、エラーの解析用
のデータを連続して記憶することができるバストレース
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のバストレース装
置は、バスサイクルの取り込み条件を限定することによ
り、エラー要因を特定し、又、特定のエラー要因を解析
するデータの記憶を可能とするものであり、又、バスサ
イクルの取り込みによって得たデータを、任意のメモリ
に転送して記憶することによって、エラーの解析用のデ
ータを連続して記憶するものである。
【0011】本発明のバストレース装置は、プロセッサ
を用いた処理におけるエラー要因の探索を、バス中のデ
ータを監視することによって行うバストレース装置にお
いて、プロセッサと接続するバスに複数のデータ格納手
段を含むエラーデータ取り込み手段を接続し、このエラ
ーデータ取り込み手段は、設定した取り込み条件を満た
すバスサイクルのデータのみをデータ格納手段内に順次
取り込む構成とするものである。
【0012】このバストレース装置によれば、エラーデ
ータ取り込み手段はバス中のバスサイクルを常時監視
し、バスサイクルが設定された取り込み条件を満たす場
合には、このバスサイクルのデータをデータ格納手段内
に格納する。データは複数のデータ格納手段に順次格納
される。データの取り込みアドレスや取り込み方法は任
意に設定することができる。
【0013】このデータ格納手段に格納されたデータ
は、設定された取り込み条件で取り込まれているため、
エラー要因の特定を行うことができる。又、データ格納
手段に格納されたデータを解析することによって、特定
のエラー要因についてより詳細な解析を行うことができ
る(請求項1に対応)。
【0014】本発明のバストレース装置は、プロセッサ
を用いた処理におけるエラー要因の探索を、バス中のデ
ータを監視することによって行うバストレース装置にお
いて、プロセッサと接続するバスに単数又は複数のデー
タ格納手段を含むエラーデータ取り込み手段を接続し、
このエラーデータ取り込み手段は、設定した取り込み条
件を満たすバスサイクルのデータのデータ格納手段内へ
の取り込み、及びデータ格納手段内のデータを内部記憶
手段あるいは外部記憶手段への転送を行う構成とするも
のである。
【0015】このバストレース装置によれば、エラーデ
ータ取り込み手段はバス中のバスサイクルを常時監視
し、バスサイクルが設定された取り込み条件を満たす場
合には、このバスサイクルのデータをデータ格納手段内
に格納する。単数又は複数のデータ格納手段がデータで
満たされた場合には、エラーデータ取り込み手段はデー
タ格納手段内に格納されているデータを内部記憶手段あ
るいは外部記憶手段に転送する。転送処理後のデータ格
納手段はクリアされ、次のデータの取り込みを行う。こ
れによって、エラー解析用のデータの取り込みを連続し
て行うことができ、又、データ格納手段の容量に制限さ
れることなくデータの取り込みを行うことができる(請
求項2に対応)。
【0016】本発明のバストレース装置において、取り
込み手段によるバスサイクルの取り込み条件は、プロセ
ッサの割り込み処理要求を含むものであり、これによれ
ば、エラーデータ取り込み手段はバス中のバスサイクル
を常時監視し、プロセッサが割り込み処理要求を行う場
合には、この割り込み処理要求時のバスサイクルのデー
タを取り込む。これによって、このバスサイクル時に障
害が発生した場合には、割り込みコントローラへのアク
セスというタスクレベルにエラー要因があることを特定
することができる(請求項3に対応)。
【0017】本発明のバストレース装置において、取り
込み手段によるバスサイクルの取り込み条件は、プロセ
ッサの異常なデータアドレスへのアクセス要求を含むも
のであり、これによれば、エラーデータ取り込み手段は
バス中のバスサイクルを常時監視し、プロセッサが異常
なデータアドレスへのアクセスを行う場合には、このア
クセス時のバスサイクルのデータを取り込む。一般に
は、周辺デバイスが反応しないアドレスに対するアクセ
ス(バスエラー)や、あらかじめアクセス可能と定義さ
れた以外の領域へのアクセスや、あるいは、データサイ
ズとアドレス境界のサイズが合致していないミスアライ
ンドアクセス等のアクセスによって、データの取り込み
を行う。
【0018】これによって、このバスサイクル時に障害
が発生した場合には、特定のアドレスへのアクセスにエ
ラー要因があることを特定することができる(請求項4
に対応)。
【0019】本発明のバストレース装置において、デー
タ格納手段から内部記憶手段あるいは外部記憶手段への
データの転送は、エラーデータ取り込み手段が備えるD
MA機能により行うものであり、DMA機能はプロセッ
サに依存することなくデータ転送を行う。これによっ
て、プロセッサはデータ転送による処理負担を避けるこ
とができ、負担軽減とデータ処理の高速化を行うことが
できる(請求項5に対応)。
【0020】本発明のバストレース装置において、エラ
ーデータ取り込み手段は、ゲートアレーで構成すること
ができ、少ない物理的容積により適用する装置に対する
実装を容易とし、消費電力を低減させることができる
(請求項6に対応)。
【0021】本発明のバストレース装置において、デー
タ格納手段は、レジスタにより構成することができ、複
数のデータ格納手段を用いる場合には、複数のレジスタ
を用いることができる(請求項7に対応)。
【0022】本発明のバストレース装置において、エラ
ーデータ取り込み手段は、バスサイクルのデータと共に
該取り込みバスサイクルの発生時間を取り込むことがで
き、バスサイクルの発生時間を解析データとして用いる
ことができる(請求項8に対応)。
【0023】本発明のバストレース装置において、取り
込み条件は、電話回線又はネットワークにて設定するこ
とができるため、本装置から離れた所から取り込み条件
を設定することができる。又、内部記憶手段又は外部記
憶手段に格納されたデータを電話回線又はネットワーク
によって遠隔地に転送することにより、遠隔地よりエラ
ー要因の探索が可能となる(請求項9に対応)。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。本発明の実施の形態の構
成例について、図1の本発明のバストレース装置を説明
するための概略ブロック図を用いて説明する。図1にお
いて、プロセッサ(CPU)1は、エラーデータ取り込
み手段10を介してバス3に接続され、このバス3には
メモリカードやハードディスク等のエラーデータを転送
して記憶する記憶手段4,4’や他のCPU2が接続さ
れる。なお、バス3には、この他にシステムソフトを格
納する記憶装置や、演算データ等を一時記憶するための
一時記憶装置や、入出力装置や、種々の周辺機器等の装
置、及び必要に応じてI/0が接続されるが、図1では
省略し、本発明のバストレースに必要な構成のみを示し
ている。又、エラーデータ取り込み手段10から転送さ
れるエラーデータを受けて記憶するローカルRAM等の
内部の記憶手段20を接続する構成とすることもでき
る。図1はこの記憶手段20を接続した状態を示してい
る。従って、図1では、外部記憶手段として記憶手段
4,4’を示し、内部記憶手段として記憶手段20を示
している。
【0025】又、バス3に複数のプロセッサを接続した
マルチプロセッサシステムに適用することもできる。図
1はプロセッサとしてCPU1の加えてCPU2を接続
したマルチプロセッサシステムの構成を示している。
【0026】エラーデータ取り込み手段10は、処理コ
ントローラ11と、割り込みコントローラ12と、デー
タ格納手段13の各機能を実現する部分であり、LSI
及びソフトウエアによる構成、又はロジック回路等のハ
ードウエアによる構成で実現することができる。又、デ
ータ格納手段13は、レジスタにより構成することがで
き、単数のレジスタあるいは複数のレジスタにより構成
することができる。複数のレジスタにより構成する場合
には、その個数分のデータを格納することができる。
又、複数のレジスタはシフトレジスタにより構成するこ
ともできる。
【0027】処理コントローラ11は、バス3を流れる
データを、取り込み条件を満たしたバスサイクルのみを
バスサイクルを単位としてレジスタに取り込む機能、及
び取り込んだデータを内部記憶手段あるいは外部記憶手
段に転送する機能を備える。バスサイクルの取り込みを
開始する取り込み条件は、アクセスの種類及びデータに
応じて任意に設定することができる。
【0028】以下に、取り込み条件の一例を示す。取り
込み条件の第1の例は、プロセッサ1が、エラーデータ
取り込み手段10内の割り込みコントローラ12に割り
込み処理要求を行うアクセスを条件とするものである。
図1中では、符号Aの破線の矢印で示している。処理コ
ントローラ11は、この割り込みコントローラ12への
アクセスを検出するか、あるいは割り込みコントローラ
12から割り込みアクセスを受けたことを検出し、この
ときのデータをレジスタ等のデータ格納手段13に格納
する。
【0029】取り込み条件の第2の例は、プロセッサが
異常なデータアドレスへのアクセス要求を条件とするも
のである。図1中では、符号Bの破線の矢印で示してい
る。処理コントローラ11は、ローカルRAM等の記憶
手段20中に格納されているデータにアクセスする場
合、異常なデータアドレスへのアクセスを検出し、この
ときのデータをレジスタ等のデータ格納手段13に格納
する。
【0030】取り込み条件の第3の例は、マルチプロセ
ッサシステムにおいて、他のプロセッサ(CPU2)か
らのデータアドレスへのアクセス要求を条件とするもの
である。図1中では、符号Cの破線の矢印で示してい
る。処理コントローラ11は、他のプロセッサ(CPU
2)がローカルRAM等の記憶手段20中に格納されて
いるデータにアクセスする場合、データアドレスへのア
クセスを検出し、このときのデータをレジスタ等のデー
タ格納手段13に格納する。又、特定のデータアドレス
に対するアクセスを取り込み条件とすることもできる。
【0031】上記の取り込み条件の他に、データの書き
換えサイクルやデータの読み出しサイクル等のバスを流
れる各種バスサイクルの中から任意に選択することがで
きる。
【0032】処理コントローラ11は、上記取り込み機
能に加えて、データ格納手段13に格納した取り込みデ
ータを内部記憶手段あるいは外部記憶手段の任意の記憶
手段に転送する転送機能を備える。この転送機能は、エ
ラーデータ取り込み手段10中のデータ格納手段13の
データ格納容量以上のデータを記憶するために、データ
格納手段13に格納するデータ量や限界に達した時点で
他の記憶手段に転送し、データの記憶容量を拡大するも
のである。転送機能はDMA(ダイレクトメモリアクセ
ス)機能によって行うことができる。DMA機能は、デ
ータ格納手段の格納データがいっぱいになったときに、
データ格納手段に格納する全データを所定の記憶手段に
転送処理を行うものであり、プロセッサと独立して処理
を行うことによって、プロセッサへの負担を軽減するこ
とができる。
【0033】なお、転送機能はDMAに限らず、他のハ
ードウエア構成により実現することができる。例えば、
データ格納手段に格納したデータの個数をシフトレジス
タやフリップフロップでカウントし、所定数を格納した
段階で所定の記憶手段へのゲートを開けて、転送処理を
行うハードウエア構成とすることもできる。
【0034】転送先の記憶手段は、図1においてローカ
ルRAM等の記憶手段20やメモリカードやハードディ
スク等の記憶手段4,4’とすることができ、いずれの
記憶手段に転送するかは任意に設定することができる。
又、取り込み条件と転送先の記憶手段とを対応付け、特
定の取り込み条件のデータを特定の記憶手段に転送する
ことができる。
【0035】次に、本発明のバストレース装置の動作を
図2のフローチャートを用いて説明する。なお、図2に
示すフローチャートは、エラーデータ取り込み手段10
の処理を示している。処理コントローラ11は、バスを
流れるデータをバスサイクルを単位として監視し、該バ
スサイクルが設定された取り込み条件を満たすか否かを
判定する(ステップS1)。バスサイクルが取り込み条
件を満足し、データ格納手段内の格納領域に空きがある
場合には(ステップS2)、取り込んだデータをデータ
格納手段に格納していく(ステップS3)。
【0036】前記ステップS2において、データ格納手
段内の格納領域が取り込んだデータで満たされ、空き領
域が無い場合には、DMA等の転送機能によって、デー
タ格納手段中に格納されているデータを内部記憶手段あ
るいは外部記憶手段に転送し(ステップS4)、データ
格納手段を空にする(ステップS5)。上記ステップを
繰り返すことによって、データの採取を行う。内部記憶
手段あるいは外部記憶手段に記憶したデータは、図示し
ない読み出し手段によってデータを読み出して解析する
ことができる。内部記憶手段あるいは外部記憶手段の記
憶容量はデータ格納手段の格納容量より充分に大きいた
め、データ格納手段の格納容量に制限されることなくデ
ータの採取を行うことができる。
【0037】図3,4は、バスサイクルデータの取り込
みと転送を説明するための図であり、図3はCPU1の
プロセッサによる割り込み処理要求を取り込み条件とす
る場合を示し、図4はCPU2のプロセッサによるアク
セスを取り込み条件とする場合である。
【0038】図3において、図中の符号Aの破線の矢印
で示すように、プロセッサ(CPU1)が割り込みコン
トローラ12に対して割り込み処理要求のアクセスを行
うと、処理コントローラ11はこのアクセスを監視し
て、取り込み条件を満たしたものと判定し、このバスサ
イクルのデータをレジスタ等のデータ格納手段13に格
納する。データ格納手段13内に格納されたデータは、
処理コントローラ11が備えるDMA機能によって、図
中の符号aの一点鎖線の矢印で示すように、プロセッサ
(CPU1)を経ずに直接に記憶手段20に転送され
る。
【0039】又、図4において、図中の符号Cの破線の
矢印で示すように、プロセッサ(CPU2)がアクセス
を行うと、処理コントローラ11はこのアクセスを監視
して、取り込み条件を満たしたものと判定し、このバス
サイクルのデータをレジスタ等のデータ格納手段13に
格納する。データ格納手段13内に格納されたデータ
は、処理コントローラ11が備えるDMA機能によっ
て、図中の符号bの一点鎖線の矢印で示すように、プロ
セッサ(CPU1)を経ずに直接に記憶手段4(4’)
に転送される。転送先の記憶手段はあらかじめ選択して
設定しておく。
【0040】なお、データ格納手段から記憶手段への転
送は、必ずしもデータ格納手段の格納領域がいっぱいに
なることを条件とするものではなく、格納したデータ量
が設定量となったことを転送条件とすることもできる。
【0041】図5はデータ格納手段中の格納データを説
明するためのデータ概念図である。図3(a)では、格
納データ手段としてレジスタを用いた例を示している。
レジスタが格納するデータは、取り込み条件と取り込ん
だデータを含む。図3(a)の例は、プロセッサがアク
セスするアクセス先、マクロ命令、割り込みの有無を取
り込み条件の一例として、その取り込み条件を満たすバ
スサイクルのデータをデータ内容として格納する。な
お、この取り込み条件は任意に設定することができる。
【0042】図5(b)は、N個のレジスタを備えるデ
ータ格納手段において、レジスタ4までデータを取り込
んだ状態を示している。例えば、レジスタ1にはHDD
に対する読み出し命令のアクセスを取り込み条件として
データ内容1を格納し、レジスタ2にはメモリカードに
対する書き込み命令のアクセスを取り込み条件としてデ
ータ内容2を格納している。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバストレ
ース装置によれば、エラー要因を特定することができ
る。又、特定のエラー要因を解析するデータを記憶する
ことができる。又、エラーの解析用のデータを連続して
記憶することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバストレース装置を説明するための概
略ブロック図である。
【図2】本発明のバストレース装置の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図3】本発明のバストレース装置のバスサイクルデー
タの取り込みと転送を説明するための図である。
【図4】本発明のバストレース装置のバスサイクルデー
タの取り込みと転送を説明するための図である。
【図5】本発明のバストレース装置のデータ格納手段中
の格納データを説明するためのデータ概念図である。
【図6】従来のエミュレータを用いたエラー解析を説明
するための概略ブロック図である。
【図7】従来のロジックアナライザを用いたエラー解析
を説明するための概略ブロック図である。
【図8】データ記憶を行うエラー探索システムを説明す
るための概略ブロック図である。
【符号の説明】
1,2 プロセッサ(CPU) 3 バス 4,4’,20 記憶手段 10 エラーデータ取り込み手段 11 処理コントローラ 12 割り込みコントローラ 13 データ格納手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセッサを用いた処理におけるエラー
    要因の探索を、バス中のデータを監視することによって
    行うバストレース装置において、プロセッサと接続する
    バスに複数のデータ格納手段を含むエラーデータ取り込
    み手段を接続し、前記エラーデータ取り込み手段は、設
    定した取り込み条件を満たすバスサイクルのデータのみ
    をデータ格納手段内に順次取り込むバストレース装置。
  2. 【請求項2】 プロセッサを用いた処理におけるエラー
    要因の探索を、バス中のデータを監視することによって
    行うバストレース装置において、プロセッサと接続する
    バスに、記憶単位が単数又は複数のデータ格納手段を含
    むエラーデータ取り込み手段を接続し、前記エラーデー
    タ取り込み手段は、設定した取り込み条件を満たすバス
    サイクルのデータのデータ格納手段内への取り込み、及
    びデータ格納手段内のデータの内部記憶手段あるいは外
    部記憶手段への転送を行うバストレース装置。
  3. 【請求項3】 前記取り込み条件は、プロセッサの割り
    込み処理要求を含む請求項1、又は2記載のバストレー
    ス装置。
  4. 【請求項4】 前記取り込み条件は、プロセッサの異常
    なデータアドレスへのアクセス要求を含む請求項1、又
    は2記載のバストレース装置。
  5. 【請求項5】 データ格納手段から内部記憶手段あるい
    は外部記憶手段へのデータの転送は、エラーデータ取り
    込み手段が備えるDMA機能により、プロセッサに依存
    することなく行う請求項2記載のバストレース装置。
  6. 【請求項6】 前記エラーデータ取り込み手段は、ゲー
    トアレーで構成する請求項1,2,3,4,又は5記載
    のバストレース装置。
  7. 【請求項7】 前記データ格納手段はレジスタを含む構
    成である請求項1,2,3,4,又は5記載のバストレ
    ース装置。
  8. 【請求項8】 前記エラーデータ取り込み手段は、バス
    サイクルのデータと共に該取り込みバスサイクルの発生
    時間を取り込む請求項1、又は2記載のバストレース装
    置。
  9. 【請求項9】 前記取り込み条件は、電話回線又はネッ
    トワークから設定することができる請求項1、又は2記
    載のバストレース装置。
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