JPH1114336A - 厚さ及び厚さ換算単重測定方法 - Google Patents

厚さ及び厚さ換算単重測定方法

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JPH1114336A
JPH1114336A JP9196291A JP19629197A JPH1114336A JP H1114336 A JPH1114336 A JP H1114336A JP 9196291 A JP9196291 A JP 9196291A JP 19629197 A JP19629197 A JP 19629197A JP H1114336 A JPH1114336 A JP H1114336A
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JP
Japan
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thickness
layer
ray
scattering
redundancy
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JP9196291A
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Toshiaki Mihara
俊朗 三原
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Futec Inc
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Futec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多層シート材の厚さあるいは厚さ換算単重を
精度良く測定する方法を提供する。 【構成】 正透過X線用検出器、散乱X線用検出器を配
設し、線質を可変する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行する多層シート状
物の多層厚さ、あるいは厚さ換算単重を測定する厚さ測
定方法に関する。ここで多層シート状物とは例えばラミ
ネートシート材、塗工層のあるシート材であり、単重と
は例えば紙シート材中の無機質の単位面積当りの重量、
プラスチックシート上の糊の単位面積当り重量などであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の多層シート状物の多層厚さ、ある
いは厚さ換算単重の測定方法はベータ線または、ガンマ
線透過線量または反射線量を測定し厚さ、あるいは厚さ
換算単重の測定をする方法である。
【0003】例えば2層から成るラミネートシート材の
各層の厚さを測定する方法として、ベータ線とガンマ線
両者の透過線量を測定して各層の厚さを算出するもので
ある。図2に於て1−1がベータ線源、3−1がベータ
線検出器、1−Aがガンマ線源、3−Aがガンマ線検出
器、4がベータ線、5がガンマ線、4−1が透過ベータ
線、4−Aが透過ガンマ線、2が多層の被検査材であ
る。
【0004】数学的にこれを解釈すれば未知の厚さ(例
えばT1,T2と記する)を決定するためには、測定デ
ータ(例えばX1,X2と記する)が2ケあれば良い。
即ち、 A×(T1)+B×(T2)=(X1) C×(T1)+D×(T2)=(X2) に於て、A,Bはベータ線の吸収係数でそれぞれ1,2
番目の層の物質で特有に決る物性量に関する。C,Dは
ガンマ線の吸収係数でそれぞれ1,2番目の層の物質で
特有に決る物性量に関する。
【0005】前述の数式に於て未知数はT1とT2の2
個であり、数式は2個であるので、数学的にはT1とT
2は決定される。(即ち測定可能である。)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】測定の精度を向上させ
るには前述の測定データ(例えばX1,X2)の精度を
向上させれば良い。しかしながらベータ線は放射性同位
元素から放射される電子であり、透過する空気層の温
度、空気層の厚さの影響をうける。従って測定精度もこ
れらの影響をうけ、精度の低下を来す可能性がある。
【0007】更に前述の数式に於て、未知数は2個、数
式は2個であり必要最少限の数式の数である。測定の精
度を向上させるためには更に数式の数(即ち独立の測定
方式の数)が多く、冗長度の多い法が良いのは当然であ
る。
【0008】本発明は前述の厚さあるいは厚さ換算単重
の測定精度を向上させることを課題とする。また気温、
空気層の厚さの影響を受けにくい測定方法を提供するこ
とを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに本発明に於ては、気温変動の影響および透過空気層
の厚さの影響が微小なX線を線源として用いる。
【0010】更にX線の線質を陽極電圧を可変にして、
線質を変更する。これにより例えば線質を4段階に変え
れば A×(T1)+B×(T2)=(X1) C×(T1)+D×(T2)=(X2) E×(T1)+F×(T2)=(X3) G×(T1)+H×(T2)=(X4) の数式が成立する。ここでA,C,E,Gは第1番目の
層の各々の線質に於る吸収係数であり、B,D,F,H
は第2番目の層の各々の線質に於る吸収係数である。ま
たX1,X2,X3,X4はそれぞれ測定値であり、T
1,T2はそれぞれ第1層目の厚さ、第2層目の厚さで
ある。
【0011】前述の数式は4個であり、未知数は2個で
あるので、冗長度は4−2=2で、2個である。この冗
長度2は加算平均するなどの手法で測定精度の向上のた
めに利用する。なを厳密には、前述の数式はI=I
exp(−MT)から導出されるべきものであるが、説
明の判りやすさのため前述の数式とする。ここでI
Iは透過あるいは散乱前後のX線線量、Mは透過あるい
は散乱係数、Tは厚さである。
【0012】更に図1に示すように、X線4の正透過線
量4−1を検出する正透過検出器3A−1以外に前方散
乱線量4−2を検出する前方散乱検出器3B−1、また
後方散乱線量4−3を検出する後方散乱検出器3C−1
を配設し、それぞれ厚さ測定に利用する。
【0013】前述の方法は次のように数式表現される。 a×(T1)+b×(T2)=(x1) c×(T1)+d×(T2)=(x2), e×(T1)+f×(T2)=(x3) ここでa,c,e,は第1層の物質の吸収あるいは散乱
係数であり、b,d,fは第2層の物質の吸収あるいは
散乱係数であり、x1〜3は測定データである。
【0014】前述の数式に於ては、未知数はT1,T2
の2個、数式は3個であるので、冗長度は3−2=1、
即ち1個である。この冗長度は平均化または相関などの
の手法により精度向上に役立たすことができる。
【0015】更に線質数と前述の前方散乱、後方散乱、
正透過を組合せると、例えば (線質数) =4個 (透過、散乱数)=3通り となり、4×3=12個となり、例えば2層フィルムの
場合には未知の量2個(即ち第1層目の厚さT1,第2
層目の厚さT2の合計2個)に対して、数式の数(即ち
測定値)が12個あるので冗長度は、12−2=10個
となり、測定精度の向上が図れる。
【0016】更に前方散乱、後方散乱に於ては、物質に
よっては固有の散乱角度特性(散乱線量の角度分布特
性)を持つので、検出器の配設角度を可変にして、冗長
度を更に増加させても良いことは明らかである。
【0017】また図4に示すように多数組のX線源1−
1,1−2,1−3,1−4・・・1−Nと検出器3−
1,3−2,3−3,3−4・・・3−Nの組でシート
状物の厚さまたは厚さ換算単重を測定する場合に於て
は、相互に隣接する(X線源)と(検出器)の組で、各
々の厚さ測定感度のバラツキを較正する。
【0018】図4に於て、X線源1−1〜と検出器3−
1〜の組が距離Pの等ピッチで配設されている。矢印W
Dと図示してある被検材の幅方向に距離P以上(Pと図
示されている)でWD方向に揺動させ、各々隣接組の厚
さ感度のバラツキを較正する。
【0019】連続生産されるシート材に於ては通常、走
行方向の厚さの変動はゆるやかである。従って図4に於
て(1−2,3−2)の組がシート状のある点の厚さを
測定し、同じ点(但しシートは走行しているので幅方向
では同じ点で走行方向では異る点)を隣の(1−3,3
−3)の組が距離Pだけ揺動されて測定する。前述の連
続生産されるシート材の基本的性質により、短時間内で
は(1−2,3−2)と距離Pだけ揺動後の(1−3,
3−3)の組は同一厚さを測定しており、従って(1−
2,3−2)の組と(1−3,3−3)の組の厚さ感度
のバラツキは較正される。
【0020】同様にして、隣接の組の較正を順次繰り返
せば全組(X線源と検出器の組)の厚さ感度のバラツキ
が較正される。
【0021】
【作用】以上説明したように、本発明に於てはX線を線
源として使用するので空気層の温度、層の厚さの影響を
受けずに多層シート材の厚さあるいは厚さ換算単重が精
度良く測定可能になる。
【0022】更にX線の線質を図6に示すように連続的
に可変して測定の冗長度を増やすので、測定精度が向上
する。図6に於ては横軸HVはX線の線質を変える高電
圧であり陽極電圧に相当する。縦軸DVは検出器出力で
あり、被検査材の物質により例えば実線および破線の特
性を示す。一例を示せば、被検査材の第1層が実線、第
2層が破線である。
【0023】また図6に於てはX線の線質を連続的に可
変したが、離散的に可変しても良いのは当然であり、更
に図7に示すように、三層の被検査材の散乱出力に適用
すれば、例えば第3層の特性が2点鎖線でそのHV−D
V特性が示される。
【0024】このようにして図3−1に示す多層の検査
材の第一層2−1の層の厚さ、または第二層2−2の厚
さがそれぞれ測定される。また、厚さは重量換算して単
位面積当りの重量即ち単重として表現することも出来
る。更に図3−2に示すようにシート材の内部に均質に
分布している別種の物質の単重も測定できるのは明らか
である。即ち図3−2と図3−1の対比に於て第一層目
が図3−1の2−1,図3−2の2−1に相当し、第二
層目が図3−1の2−2,図3−2の2−3に相当する
と考えれば良いことは明らかである。
【0025】
【実施例】本発明の一実施例を図1,図6を参照して説
明する。図1に於てX線源1から放射されるX線4は多
層の被検査材2を透過、散乱し、その正透過X線4−1
は正透過用検出器3A−1に入射する。また前方散乱し
たX線4−2は前方散乱用検出器3B−1に入射する。
後方散乱したX線4−3は後方散乱用検出器3C−1に
入射する。
【0026】このようにして厚さ測定の冗長度を増やし
ているが、更に図1に図示されていない可変高電圧電源
でX線源の線質を変え更に冗長度を増やしている。
【0027】図1に於るX線源と検出器の組は図5に示
すように複数組並置され、図5に示すように被検査シー
ト材2を囲む揺動フレーム6内に配設される。揺動フレ
ームは揺動機構7によって、(X線源1−1〜),(正
透過検出器3A−1〜),(後方散乱線検出器3C−1
〜),(図示されていない前方散乱線測定器)の組の相
互組間距離以上のストロークで揺動装置7により揺動さ
れ、相互間の厚さ測定感度の較正が行われる。
【0028】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば多層
の被検査材の各層の厚さ、或いは厚さ換算の単重を、気
温、変動の影響を受けずに精度良く測定することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図。
【図2】従来技術を示す図。
【図3】多層の被検査材の説明図。
【図4】X線源と検出器の組を複数組並置した図。
【図5】信号処理及び揺動を示す図。
【図6】X線質と検出器出力と被検査シート材質の相関
を示す図。
【図7】X線質と検出器出力と被検査シート材質の相関
を示す図。
【符号の説明】
1……X線源 2……被検査シート材 3……検出器 4……X線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正透過量、前方散乱量、後方散乱量の各X
    線量および各X線量の比率から、被検査材の厚さ及び換
    算単重を測定することを特徴とする、厚さ測定方法。
  2. 【請求項2】前記請求項1に於て、X線質を可変するこ
    とを特徴とする、厚さ及び厚さ換算単重測定方法。
  3. 【請求項3】前記請求項1に於て、複数のX線源とX線
    検出器の組を被検査材の幅方向に等間隔に並置し、揺動
    させ、各々のX線源とX線検出器の組の厚さ及び厚さ換
    算単重測定値を、隣接組の相互間で較正させることを特
    徴とする厚さ及び厚さ換算単重測定方法。
JP9196291A 1997-06-18 1997-06-18 厚さ及び厚さ換算単重測定方法 Pending JPH1114336A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001011315A1 (en) * 1999-08-10 2001-02-15 Corus Aluminium Walzprodukte Gmbh X-ray fluorescence analysis of multilayered samples
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