JPH1114332A - 変位検出装置、3次元変位検出装置、ホイールアラインメント測定装置、変位検出方法及び3次元変位検出方法 - Google Patents

変位検出装置、3次元変位検出装置、ホイールアラインメント測定装置、変位検出方法及び3次元変位検出方法

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JPH1114332A
JPH1114332A JP16891197A JP16891197A JPH1114332A JP H1114332 A JPH1114332 A JP H1114332A JP 16891197 A JP16891197 A JP 16891197A JP 16891197 A JP16891197 A JP 16891197A JP H1114332 A JPH1114332 A JP H1114332A
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JP
Japan
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distance
axis
plane
distance measuring
signal
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JP16891197A
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English (en)
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Hiroshi Uno
博 宇野
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Saginomiya Seisakusho Inc
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Saginomiya Seisakusho Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動的振動成分を測定するホイールアラインメ
ント測定において、測定装置のコストダウン及び測定精
度の向上を図る。 【解決手段】 駆動検出ユニット6は、測定ユニット4
の出力信号に基づいて反射ユニット5を構成する平面ま
での測定ユニット4の距離がほぼ一定となるように駆動
し、データ処理制御ユニット7は、駆動検出ユニット6
により駆動された反射ユニット4についての反射ユニッ
ト5を構成する平面までの測定ユニット4の距離に基づ
いて、タイヤホイール3の変位量を算出するので、変位
量としては、大振幅、かつ、周波数の低い静的振動成分
及び小振幅、かつ、周波数の高い動的振動成分の双方が
含まれるにもかかわらず、測定ユニット4を構成するレ
ーザ変位計においては、静的振動成分は相殺され、レー
ザ変位計の測距信号としては、動的振動成分のみを検出
することとなり、レーザ変位計の測定可能距離範囲を短
くでき、測定精度を低下させずに、安価な装置を構成で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変位検出装置、3
次元変位検出装置、ホイールアラインメント測定装置、
変位検出方法及び3次元変位検出方法に係り、特に車両
基本特性計測装置において車両駆動時のタイヤホイール
の変位及び角度を3次元的に計測するホイールアライン
メント測定に用いられる変位検出装置、3次元変位検出
装置、ホイールアラインメント測定装置、変位検出方法
及び3次元変位検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のサスペンション特性及びステアリ
ング特性等の車両基本特性を試験室内で測定するための
試験装置として車両基本特性測定装置が知られている。
車両基本特性測定装置においては、試験車両を所定位置
に固定し、タイヤホイールに回転、左右、上下、前後等
の力を印加して、その際に発生する反力を考慮して得ら
れた計測データを処理することにより様々な車両基本特
性を測定することが可能である。
【0003】この車両基本特性測定装置の一部を構成す
るものとして、基準位置からタイヤホイール側面までの
距離に基づいて、キャスタ角、キャンバ角、トー角等の
ホイールアラインメントを測定するホイールアラインメ
ント測定装置がある。従来のホイールアラインメント測
定装置は、タイヤホイールを支持するとともにアクチュ
エータにより駆動されるプラットホーム上に固定される
とともに、タイヤホイールに連結されてタイヤホイール
の動きを機械的に検出するものが一般的であった。この
種の機械的ホイールアラインメント測定装置は、可動部
分の摩擦による計測精度の低下及び構成部品の慣性質量
等に起因する制約により高速度計測を行うことはできな
いという不具合があった。
【0004】この不具合を解決すべく、レーザー変位計
等の非接触の距離センサ等を用いた非接触型ホイールア
ラインメント測定装置が提案されている。この場合にお
いて、実際に行いたいのは、車両ボディーを基準とする
ホイールのアラインメントを測定することであり、より
詳細には、図10に示すように、車両の前後方向におけ
るタイヤホイールの位置X、車両の左右方向におけるタ
イヤホイールの位置Y及び車両の上限方向におけるタイ
ヤホイールの位置Z並びにトー角θtoe、キャンバ角
θcam及びキャスタ角θcasをリアルタイムに測定
することである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、動的ホイー
ルアラインメント測定においては、図11に示すよう
に、ホイールセンタの動きに対応する振動成分は、数
[Hz]〜DC成分で表せるとともに、動的振動成分と
静的振動成分とに分離することが可能である。
【0006】図11からわかるように、動的振動成分
は、周波数は高いが、振幅は小さく、静的振動成分は、
周波数は低いが、振幅は大きい。従って、動的振動成分
を測定する際に動的振動成分を静的振動成分から分離せ
ずに行う場合、距離センサなどの距離測定装置の測定可
能距離範囲を大きなものとする必要があり、コストアッ
プとなるとともに、測定精度が低くなってしまうという
問題点があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、動的振動成分を
測定するホイールアラインメント測定において、コスト
ダウン及び測定精度の向上を図ることが可能な変位検出
装置、3次元変位検出装置、ホイールアラインメント測
定装置、変位検出方法及び3次元変位検出方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、光学的に均一な平面を有す
る反射手段と、前記平面に測距用光を照射し、所定の測
距方向における前記平面までの距離に対応する測距信号
を出力する測距手段と、前記測距信号に基づいて前記平
面までの距離がほぼ一定となるように前記反射手段また
は前記測距手段のうち一方を前記測距方向に沿って駆動
する駆動手段と、前記駆動手段により駆動された前記反
射手段または前記測距手段のうち一方についての前記測
距方向に沿った駆動距離に対応する駆動距離信号を出力
する駆動距離算出手段と、前記測距信号及び前記駆動距
離信号に基づいて前記反射手段あるいは前記測距手段の
いずれか一方の変位量に対応する変位信号を出力する変
位検出手段と、を備えて構成する。
【0009】請求項2記載の発明は、互いに直交するX
軸、Y軸、Z軸方向の変位である3次元変位量を検出す
る3次元変位検出装置において、光学的に均一で前記X
軸方向に垂直な第1平面と、光学的に均一で前記Y軸方
向に垂直な第2平面と、光学的に均一で前記Z軸方向に
垂直な第3平面と、を有する反射手段と、前記第1平面
に測距用光を照射し、前記X軸方向における前記平面ま
での距離に対応する第1測距信号を出力する第1測距
部、前記第2平面に測距用光を照射し、Y軸方向におけ
る前記平面までの距離に対応する第2測距信号を出力す
る第2測距部及び前記第3平面に測距用光を照射し、Z
軸方向における前記平面までの距離に対応する第3測距
信号を出力する第3測距部を有する3次元測距手段と、
前記第1測距信号、前記第2測距信号及び前記第3測距
信号に基づいて前記第1平面〜第3平面までの各距離が
それぞれほぼ一定となるように前記反射手段または前記
3次元測距手段のうち一方を前記X軸方向、前記Y軸方
向あるいは前記Z軸方向に沿って駆動する駆動手段と、
前記駆動手段により駆動された前記反射手段または前記
3次元測距手段のうち一方について駆動した駆動距離に
対応する駆動距離信号を出力する駆動距離算出手段と、
前記第1測距信号、前記第2測距信号、前記第3測距信
号及び前記駆動距離信号に基づいて前記反射手段あるい
は前記3次元測距手段のいずれかの一方の3次元変位量
に対応する3次元変位信号を出力する変位検出手段と、
を備えて構成する。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記第3測距部は、前記第3平面上の三角
形の第1の頂点位置までの距離に対応する第1Z軸測距
信号を出力する第1Z軸測距部、前記三角形の第2の頂
点位置までの距離に対応する第2Z軸測距信号を出力す
る第2Z軸測距部及び前記三角形の第3の頂点位置まで
の距離に対応する第3Z軸測距信号を出力する第3Z軸
測距部を有し、前記第3測距信号は前記第1Z軸測距信
号、前記第2Z軸測距信号及び前記第3Z軸測距信号に
基づいて出力されるように構成する。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項2または請
求項3に記載の発明において、前記第2測距部は、前記
第2平面上の線分の一方の端点までの距離に対応する第
1Y軸測距信号を出力する第1Y軸測距部及び前記線分
の他方の端点までの距離に対応する第2Y軸測距信号を
出力する第2Y軸測距部を有し、前記第2測距信号は前
記第1Y軸測距信号及び前記第2Y軸測距信号に基づい
て出力されるように構成する。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1記載の変
位検出装置を有し、車両のホイールアラインメント測定
を行うホイールアラインメント測定装置であって、前記
反射手段または前記測距手段の一方は、車両のタイヤホ
イール上であって、前記タイヤホイールの回転中心に対
応する位置に取り付けられるとともに、他方は、前記車
両外の所定位置に固定設置されているように構成する。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項2ないし請
求項4記載の3次元変位検出装置を有し、車両のホイー
ルアラインメント測定を行うホイールアラインメント測
定装置であって、前記反射手段または前記3次元測距手
段の一方は、車両のタイヤホイール上であって、前記タ
イヤホイールの回転中心に対応する位置に取り付けられ
るとともに、他方は、前記車両外の所定位置に固定設置
されているように構成する。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明であって、前記車両における前後方向を前記X軸方向
とし、前記車両における左右方向を前記Y軸方向とし、
前記車両の上下方向を前記Z軸方向とするように構成す
る。請求項8記載の発明は、反射手段の光学的に均一な
平面に測距用光を照射し、所定の測距方向における前記
平面までの距離を測定する測距手段を有する変位検出装
置の変位検出方法であって、前記平面までの距離がほぼ
一定となるように前記反射手段または前記測距手段のう
ち一方を前記測距方向に沿って駆動する駆動工程と、前
記駆動された前記反射手段または前記測距手段のうち一
方についての前記測距方向に沿った駆動距離を算出する
駆動距離算出工程と、前記平面までの距離及び前記駆動
距離に基づいて前記反射手段あるいは前記測距手段のい
ずれか一方の前記測距方向における変位量を検出する変
位検出工程と、を備えて構成する。
【0015】請求項9記載の発明は、互いに直交するX
軸、Y軸、Z軸方向の変位である3次元変位量を検出す
るとともに、反射手段における光学的に均一で前記X軸
方向に垂直な第1平面、光学的に均一で前記Y軸方向に
垂直な第2平面あるいは光学的に均一で前記Z軸方向に
垂直な第3平面にそれぞれ測距用光を照射し、X軸方
向、Y軸方向及びZ軸方向における各平面までの距離を
測定する3次元測距手段を有する3次元変位検出装置の
3次元変位検出方法であって、前記第1平面〜第3平面
までの各距離がそれぞれほぼ一定となるように前記反射
手段または前記3次元測距手段のうち一方を前記X軸方
向、前記Y軸方向あるいは前記Z軸方向に沿って駆動す
る駆動工程と、前記駆動された前記反射手段または前記
3次元測距手段のうち一方について駆動した駆動距離を
算出する駆動距離算出工程と、前記第1平面〜第3平面
までの距離及び前記駆動距離に基づいて前記反射手段あ
るいは、前記3次元測距手段のいずれか一方の3次元変
位量を算出する変位検出工程と、を備えて構成する。
【0016】請求項1記載の発明によれば、測距手段
は、反射手段の平面に測距用光を照射し、所定の測距方
向における平面までの距離に対応する測距信号を駆動手
段及び変位検出手段に出力する。駆動手段は、測距信号
に基づいて平面までの距離がほぼ一定となるように反射
手段または測距手段のうち一方を測距方向に沿って駆動
する。
【0017】駆動距離算出手段は、駆動手段により駆動
された反射手段または測距手段のうち一方についての測
距方向に沿った駆動距離に対応する駆動距離信号を変位
検出手段に出力する。これらの結果、変位検出手段は、
測距信号及び駆動距離信号に基づいて反射手段あるいは
測距手段のいずれか一方の変位量に対応する変位信号を
出力する。
【0018】請求項2記載の発明によれば、3次元測距
手段の第1測距部は、反射手段の第1平面に測距用光を
照射し、X軸方向における平面までの距離に対応する第
1測距信号を駆動手段に出力し、第2測距部は、反射手
段の第2平面に測距用光を照射し、Y軸方向における平
面までの距離に対応する第2測距信号を駆動手段に出力
し、第3測距部は、反射手段の第3平面に測距用光を照
射し、Z軸方向における平面までの距離に対応する第3
測距信号を駆動手段及び変位検出手段に出力する。
【0019】駆動手段は、第1測距信号、第2測距信号
及び第3測距信号に基づいて第1平面〜第3平面までの
各距離がそれぞれほぼ一定となるように反射手段または
3次元測距手段のうち一方をX軸方向、Y軸方向あるい
はZ軸方向に沿って駆動する。
【0020】駆動距離算出手段は、駆動手段により駆動
された反射手段または3次元測距手段のうち一方につい
て駆動した駆動距離に対応する駆動距離信号を変位検出
手段に出力する。変位検出手段は、第1測距信号、第2
測距信号、第3測距信号及び駆動距離信号に基づいて反
射手段あるいは3次元測距手段のいずれかの一方の3次
元変位量に対応する3次元変位信号を出力する。
【0021】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の作用に加えて、第3測距部の第1Z軸測距部
は、第3平面上の三角形の第1の頂点位置までの距離に
対応する第1Z軸測距信号を出力し、第2Z軸測距部
は、三角形の第2の頂点位置までの距離に対応する第2
Z軸測距信号を出力し、第3Z軸測距部は、三角形の第
3の頂点位置までの距離に対応する第3Z軸測距信号を
出力するとともに、第3測距信号は第1Z軸測距信号、
第2Z軸測距信号及び第3Z軸測距信号に基づいて出力
される。
【0022】請求項4記載の発明によれば、請求項2ま
たは請求項3に記載の発明の作用に加えて、第2測距部
の第1Y軸測距部は、第2平面上の線分の一方の端点ま
での距離に対応する第1Y軸測距信号を出力し、第2Y
軸測距部は、線分の他方の端点までの距離に対応する第
2Y軸測距信号を出力するとともに、第2測距信号は第
1Y軸測距信号及び第2Y軸測距信号に基づいて出力さ
れる。
【0023】請求項5記載の発明によれば、反射手段ま
たは測距手段の一方は、車両のタイヤホイール上であっ
て、タイヤホイールの回転中心に対応する位置に取り付
けられるとともに、他方は、車両外の所定位置に固定設
置されているので、駆動手段により駆動される側を車両
外に固定設置することにより、高精度のホイールアライ
ンメント測定が行える。
【0024】請求項6記載の発明によれば、反射手段ま
たは3次元測距手段の一方は、車両のタイヤホイール上
であって、タイヤホイールの回転中心に対応する位置に
取り付けられるとともに、他方は、車両外の所定位置に
固定設置されているので、駆動手段により駆動される側
を車両外に固定設置することにより、高精度の3次元ホ
イールアラインメント測定が行える。
【0025】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明であって、車両における前後方向をX軸方向と
し、車両における左右方向をY軸方向とし、車両の上下
方向をZ軸方向とするように構成する。請求項8記載の
発明によれば、駆動工程は、反射手段の平面までの距離
がほぼ一定となるように反射手段または測距手段のうち
一方を測距方向に沿って駆動する。
【0026】駆動距離算出工程は、駆動された反射手段
または測距手段のうち一方についての測距方向に沿った
駆動距離を算出する。変位検出工程は、平面までの距離
及び駆動距離に基づいて反射手段あるいは測距手段のい
ずれか一方の測距方向における変位量を検出する。
【0027】請求項9記載の発明によれば、駆動工程
は、反射手段の第1平面〜第3平面までの各距離がそれ
ぞれほぼ一定となるように反射手段または3次元測距手
段のうち一方をX軸方向、Y軸方向あるいはZ軸方向に
沿って駆動する。駆動距離算出工程は、駆動された反射
手段または3次元測距手段のうち一方について駆動した
駆動距離を算出する。
【0028】変位検出工程は、第1平面〜第3平面まで
の距離及び駆動距離に基づいて反射手段あるいは、3次
元測距手段のいずれか一方の3次元変位量を算出する。
【0029】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態を説明する。アラインメント測定装置の概要構成 図1にホイールアラインメント測定装置の概要構成ブロ
ック図を示す。
【0030】ホイールアラインメント測定装置1は、大
別すると、測定車両2のタイヤホイール3に取り付けら
れるとともに、後述の反射ユニット5までのX方向距
離、Y方向距離、Z方向距離を測定する測定ユニット4
と、反射ユニット5を測定ユニット4の動きに追従して
3次元的に駆動するとともに、反射ユニット5の位置を
検出する駆動検出ユニット6と、測定ユニット4の出力
信号及び駆動検出ユニット6の出力信号に基づいてアラ
インメント演算を行うとともに、駆動検出ユニット6の
制御を行うデータ処理制御ユニット7と、を備えて構成
されている。測定ユニット及び駆動検出ユニットの構成 図2に測定ユニット及び駆動検出ユニットの外観斜視図
を、図3に測定ユニット及び駆動検出ユニットの側面図
を、図4に測定駆動検出ユニットの正面図を示す。
【0031】測定ユニット4は、測定ユニット4を測定
車両2のタイヤホイール3の回転中心に合わせて取り付
けるためのホイールセンタアタッチメント10と、ホイ
ールセンタアタッチメント10に取り付けられ、反射ユ
ニット5におけるX軸方向に垂直な後述の第1平面5-1
に測距用レーザ光を射出し、第1平面5-1(測定点P
X)までの距離を測定するX軸レーザ変位計11と、反
射ユニット5におけるY軸方向に垂直な後述の第2平面
5-2に測距用レーザ光を射出し、第2平面5-2(測定点
PY1)までの距離を測定する第1Y軸レーザ変位計1
2と、反射ユニット5におけるY軸方向に垂直な後述の
第2平面5-2に測距用レーザ光を射出し、第2平面5-2
(測定点PY2)までの距離を測定する第2Y軸レーザ
変位計13と、反射ユニット5におけるZ軸方向に垂直
な後述の第3平面5-3に測距用レーザ光を射出し、第3
平面5-3(測定点PZ1)までの距離を測定する第1Z
軸レーザ変位計14と、反射ユニット5におけるY軸方
向に垂直な後述の第3平面5-3に測距用レーザ光を射出
し、第3平面5-3(測定点PZ2)までの距離を測定す
る第2Z軸レーザ変位計15と、反射ユニット5におけ
るY軸方向に垂直な後述の第3平面5-3に測距用レーザ
光を射出し、第3平面5-3(測定点PZ3)までの距離
を測定する第3Z軸レーザ変位計16と、を備えて構成
されている。
【0032】駆動検出ユニット6の反射ユニット5は、
光学的に均一で、X軸に垂直な第1平面5-1と、光学的
に均一でY軸に垂直な第2平面5-2と、光学的に均一で
Z軸に垂直な第3平面5-3と、を備え、反射ユニットベ
ース5A及び送り用溝が刻まれたZ軸スクリューシャフ
ト7Zを介してZ軸スライダ部6Aに摺動可能に取り付
けられている。
【0033】Z軸スライダ部6Aは、スライダベース6
B及びX軸スクリューシャフト7Xを介してX軸スライ
ダ部6Cに摺動可能に取り付けられている。X軸スライ
ダ部6Cは、送り用溝が刻まれたY軸スクリューシャフ
ト7Yを介してY軸スライダ部6Dに摺動可能に取り付
けられている。
【0034】X軸スクリューシャフト7Xには、X軸ス
クリューシャフト7Xを回転駆動するためのX軸パルス
モータ8Xが取り付けられており、さらにX軸パルスモ
ータ8Xには、X軸スライダ部6BのX軸方向駆動量を
計測するためのX軸パルスエンコーダ9Xが接続されて
いる。
【0035】Y軸スクリューシャフト7Yには、Y軸ス
クリューシャフト7Yを回転駆動するためのY軸パルス
モータ8Yが取り付けられており、さらにY軸パルスモ
ータ8Yには、Y軸スライダ部6DのY軸方向駆動量を
計測するためのY軸パルスエンコーダ9Yが接続されて
いる。
【0036】Z軸スクリューシャフト7Zには、Z軸ス
クリューシャフト7Zを回転駆動するためのZ軸パルス
モータ8Zが取り付けられており、さらにZ軸パルスモ
ータ8Zには、反射ユニットベース5AのZ軸方向駆動
量を計測するためのZ軸パルスエンコーダ9Zが接続さ
れている。
【0037】さらに駆動検出ユニット6は、測定車両2
のボディの位置、傾きを検出する図示しないボディセン
サを有し、プラットホームPHが図示しない加力ヘッド
により上下方向に駆動されることにより変化する所定の
検出点の位置を機械的に検出することにより測定車両2
のボディの位置、傾きを検出し、この検出データに基づ
いてデータ処理制御ユニット7が測定データの補正等を
行っている。データ処理制御ユニットの構成 図5にデータ処理制御ユニット7の概要構成ブロック図
を示す。
【0038】データ処理制御ユニット7は、X軸パルス
モータ8X、Y軸パルスモータ8Y、Z軸パルスモータ
8Zを制御するX、Y、Zパルスモータ制御回路30
と、X軸レーザ変位計11の出力する測距信号XX、第
1Y軸レーザ変位計12の出力する測距信号YY1、第
2Y軸レーザ変位計13の出力する測距信号YY2、第
1Z軸レーザ変位計14の出力する測距信号ZZ1、第
2Z軸レーザ変位計の出力する測距信号ZZ2及び第3
Z軸レーザ変位計16の出力する測距信号ZZ3並びに
X、Y、Zパルスモータ制御回路30に内蔵されたX軸
パルスエンコーダ9X、Y軸パルスエンコーダ9Y及び
Z軸パルスエンコーダ9Zの出力する駆動距離信号DXE
N、DYEN、DZENに基づいて、X軸方向測距データX、
第1Y軸方向測距データY1、第2Y軸方向測距データ
Y2、第1Z軸方向測距データZ1、第2Z軸方向測距デ
ータZ2、第3Z軸方向測距データZ3、X方向平均距離
データDX、Y方向平均距離データDY、Z方向平均距
離データDZ、トー角データθTOE、キャスタ角データ
θCAS及びキャンバ角データθCAMを生成し、出力する演
算処理部31と、を備えて構成されている。Z軸(X軸またはY軸)方向サーボループの構成 本実施形態においては、測定ユニット4に用いるレーザ
変位計11〜16として測定可能距離範囲がそれほど長
くはないものを採用することにより、低コスト、かつ、
高精度の距離測定を行うという目的を達成している。
【0039】ところで、レーザ変位計のレーザ射出面か
ら第1〜第3平面5-1〜5-3間での距離がほぼ一定とな
るように反射ユニット5を駆動するためのX軸方向サー
ボループ、Y軸方向サーボループ、Z軸方向サーボルー
プを構成している。X軸方向サーボループ、Y軸方向サ
ーボループ及びZ軸方向サーボループは同一構成であ
る。
【0040】そこで、以下の説明においては、反射ユニ
ット5の駆動量が最も多い、Z軸方向サーボループにつ
いて、図6を参照して説明する。Z軸方向サーボループ
は、レーザ変位計14の出力である第1測距信号Z1、
レーザ変位計15の出力である第2測距信号Z2及びレ
ーザ変位計16の出力である第3測距信号Z3の単純加
算平均信号の信号レベル調整のためのアンプ20と、レ
ーザ変位計14〜16から第3平面5-3までの距離をほ
ぼ一定とするための基準距離データZREFの差に相当す
る比較結果信号SCMPを出力する減算器21と、比較結
果信号SCMPに基づいてZ軸パルスモータ8Zを駆動す
るための駆動信号SDRZを出力するモータドライバ22
と、を備えて構成されている。
【0041】この結果、第1測距信号Z1、第2測距信
号Z2及び第3測距信号Z3の単純加算平均である測定ユ
ニット4から反射ユニット5の第3平面5-3までの平均
距離が基準距離データZREFに対応する距離に比較して
増加すると、すなわち、 ZREF<(Z1+Z2+Z3)/3 である場合には、モータドライバ22は、Z軸パルスモ
ータ8Zを駆動して、測定ユニット4と、反射ユニット
5との間の距離を縮めるように制御を行う。
【0042】また、第1測距信号Z1、第2測距信号Z2
及び第3測距信号Z3の単純加算平均である測定ユニッ
ト4から反射ユニット5の第3平面5-3までの平均距離
が基準距離データZREFに対応する距離に比較して減少
すると、すなわち、 ZREF>(Z1+Z2+Z3)/3 である場合には、モータドライバ22は、Z軸パルスモ
ータ8Zを駆動して、測定ユニット4と、反射ユニット
5との間の距離を拡げるように制御を行う。
【0043】これらにより、測定ユニット4と反射ユニ
ット5との間の距離はほぼ一定に保たれるため、レーザ
変位計14〜16に要求される測定可能距離範囲は、タ
イヤホイール3の動的振動の振幅をカバーできるだけで
済み、測定精度は高いが、測定距離は短い、安価なレー
ザ変位計を用いることができる。
【0044】このZ軸方向サーボループの動作と並行し
て、Z軸パルスエンコーダ9Zは、Z軸パルスモータ8
Zのパルス数カウントを行い反射ユニット5の駆動距離
に相当する駆動距離信号DZENを加算器23の一方の入
力端子に入力する。また、測定ユニット4から反射ユニ
ット5の第3平面5-3までの平均距離に相当する第1測
距信号Z1、第2測距信号Z2及び第3測距信号Z3の単
純加算平均信号は、加算器23の他方の入力端子に入力
される。
【0045】これにより加算器23は、第1測距信号Z
1、第2測距信号Z2及び第3測距信号Z3の単純加算平
均信号及び駆動距離信号DZENを加算し、測定ユニット
4の実際の変位量に対応するZ方向変位量信号DZを出
力することとなる。レーザ変位計の配置 図7にレーザ変位計の理想的配置概念図を示す。
【0046】X軸レーザ変位計11は、三角形abcの
頂点aに第1平面5-1に射出面が対向するように配置さ
れ、第1Y軸レーザ変位計12は、三角形abcの頂点
aに第2平面5-2に射出面が対向するように配置され、
第2Y軸レーザ変位計13は、三角形abcの頂点bに
第2平面5-2に射出面が対向するように配置され、第1
Z軸レーザ変位計14は、三角形abcの頂点aに第3
平面5-3に射出面が対向するように配置され、第2Z軸
レーザ変位計15は、三角形abcの頂点bに第3平面
5-3に射出面が対向するように配置され、第3Z軸レー
ザ変位計16は、三角形abcの頂点cに第3平面5-3
に射出面が対向するように配置される。
【0047】なお、レーザ変位計の個数は6個に限られ
るものではなく、測定可能距離の異なる複数の組み合わ
せのレーザ変位計を用いることにより様々な動的振動周
波数、範囲に対応するように構成することも可能であ
る。また、X軸方向については、1個のレーザ変位計、
Y軸方向については2個の変位計を用いていたが、より
精度を向上させるためには、レーザ変位計をそれぞれ2
個以上あるいは3個以上用いるようにすればよい。概要
測定動作次に測定動作の概要について、図1、図6、図
8及び図9を参照して説明する。
【0048】この場合において、予め測定車両2のタイ
ヤホール3には、測定ユニット4がタイヤホイール3の
回転中心軸に対応する位置に装着されているものとす
る。まず最初に操作者は、図示しないアクチュエータに
より試験内容に応じて測定車両2のタイヤホイール3を
各タイヤホイール毎に独立して上方向あるいは下方向に
駆動する。
【0049】これと並行して、操作者は、X軸、Y軸、
Z軸方向サーボループを稼働させる。これによりデータ
処理制御ユニット7の演算処理部31は、X軸レーザ変
位計11の出力する測距信号XX、第1Y軸レーザ変位
計12の出力する測距信号YY1、第2Y軸レーザ変位
計13の出力する測距信号YY2、第1Z軸レーザ変位
計14の出力する測距信号ZZ1、第2Z軸レーザ変位
計の出力する測距信号ZZ2及び第3Z軸レーザ変位計
16の出力する測距信号ZZ3並びにX軸パルスモータ
8X、Y軸パルスモータ8Y、Z軸パルスモータ8Zを
制御するX、Y、Zパルスモータ制御回路30に内蔵さ
れたX軸パルスエンコーダ9X、Y軸パルスエンコーダ
9Y及びZ軸パルスエンコーダ9Zの出力する駆動距離
信号DXEN、DYEN、DZENに基づいて、X軸方向測距デ
ータX、第1Y軸方向測距データY1、第2Y軸方向測
距データY2、第1Z軸方向測距データZ1、第2Z軸方
向測距データZ2、第3Z軸方向測距データZ3、X方向
平均距離データDX、Y方向平均距離データDY、Z方
向平均距離データDZ、トー角データθTOE、キャスタ
角データθCAS及びキャンバ角データθCAMを生成し、出
力することとなる。
【0050】この場合において、X方向平均距離データ
DXは、測距信号XXに対応する距離として算出され、
Y方向平均距離データDYは、測距信号YY1に対応す
る距離及び測距信号YY2に対応する距離の単純加算平
均として算出され、Z方向平均距離データDZは、測距
信号ZZ1に対応する距離、測距信号ZZ2に対応する
距離及び測距信号ZZ3に対応する距離の単純加算平均
として算出される。
【0051】ここで、トー角データθTOE、キャスタ角
データθCAS、キャンバ角データθCAMの算出について、
図8及び図9を参照して説明する。トー角データθTOE
は、測距信号YY1及び測距信号YY2に基づいて算出
される。
【0052】より詳細には、第1Y軸レーザ変位計12
と第2Y軸レーザ変位計13の離間距離をΔYとし、測
距信号YY1に対応する距離をLY1とし、測距信号Y
Y2に対応する距離をLY2とし、 LY12=|LY2−LY1| とすると、 θTOE=tan-1(LY12/ΔY) =tan-1(|LY2−LY1|/ΔY) となる。
【0053】一方、キャスタ角データθCAS、キャンバ
角データθCAMは測距信号ZZ1、測距信号ZZ2及び
測距信号ZZ3に基づいて算出される。より詳細には、
第1Z軸レーザ変位計14から第2Z軸レーザ変位計1
5と第3Z軸レーザ変位計16のレーザ射出面を結ぶ線
分におろした垂線の長さをΔZ123とし、第2Z軸レー
ザ変位計15と第3Z軸レーザ変位計16の離間距離を
ΔZ23とし、測距信号ZZ1に対応する距離をLZ1と
し、測距信号ZZ2に対応する距離をLZ2とし、測距
信号ZZ3に対応する距離をLZ3とし、 LZ23=|LZ3−LZ2| とし、 LZD23=(LZ2+LZ3)/2 とし、 LZ123=|LZD23−LZ1| とすると、 θCAM=tan-1(|LZ3−LZ2|/ΔZ23) θCAS=tan-1(|{(LZ2+LZ3)/2}−LZ1
|)/ΔZ123 となる。
【0054】以上の説明のように本実施形態によれば、
静的振動振幅と動的振動振幅とを考慮した場合に、静的
振動振幅に対しては、反射ユニットを駆動することによ
り対応させ、レーザ変位計としては、動的振動振幅をカ
バーできるだけの測定可能範囲を有するものを用いるこ
とができるので、高精度の測定精度を保ちながら、低コ
ストのレーザ変位計を用いることができシステム構築が
容易となる。
【0055】以上の実施形態においては、測定ユニット
を車両のタイヤホイール側に取り付けていたが、逆に車
両のタイヤホイール側に反射ユニットを取り付け、測定
ユニットを3次元駆動するように構成することも可能で
ある。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、測距手段
は、反射手段の平面に測距用光を照射し、所定の測距方
向における平面までの距離に対応する測距信号を駆動手
段及び変位検出手段に出力し、駆動手段は、測距信号に
基づいて平面までの距離がほぼ一定となるように反射手
段または測距手段のうち一方を測距方向に沿って駆動
し、駆動距離算出手段は、駆動手段により駆動された反
射手段または測距手段のうち一方についての測距方向に
沿った駆動距離に対応する駆動距離信号を変位検出手段
に出力し、変位検出手段は、測距信号及び駆動距離信号
に基づいて反射手段あるいは測距手段のいずれか一方の
変位量に対応する変位信号を出力するので、変位信号に
は、大振幅、かつ、周波数の低い静的振動成分及び小振
幅、かつ、周波数の高い動的振動成分の双方が含まれる
にもかかわらず、駆動手段の駆動により測距手段におい
ては、静的振動成分は相殺され、測距信号としては、動
的振動成分のみを検出することとなり、測距手段の測定
可能距離範囲を短くすることができ、測定精度を低下さ
せることなく、安価な変位検出装置を構成することが可
能となる。請求項2記載の発明によれば、3次元測距手
段の第1測距部は、反射手段の第1平面に測距用光を照
射し、X軸方向における平面までの距離に対応する第1
測距信号を駆動手段に出力し、第2測距部は、反射手段
の第2平面に測距用光を照射し、Y軸方向における平面
までの距離に対応する第2測距信号を駆動手段に出力
し、第3測距部は、反射手段の第3平面に測距用光を照
射し、Z軸方向における平面までの距離に対応する第3
測距信号を駆動手段及び変位検出手段に出力し、駆動手
段は、第1測距信号、第2測距信号及び第3測距信号に
基づいて第1平面〜第3平面までの各距離がそれぞれほ
ぼ一定となるように反射手段または3次元測距手段のう
ち一方をX軸方向、Y軸方向あるいはZ軸方向に沿って
駆動し、駆動距離算出手段は、駆動手段により駆動され
た反射手段または3次元測距手段のうち一方について駆
動した駆動距離に対応する駆動距離信号を変位検出手段
に出力し、変位検出手段は、第1測距信号、第2測距信
号、第3測距信号及び駆動距離信号に基づいて反射手段
あるいは3次元測距手段のいずれかの一方の3次元変位
量に対応する3次元変位信号を出力するので、3次元変
位信号には、大振幅、かつ、周波数の低い静的振動成分
及び小振幅、かつ、周波数の高い動的振動成分の双方が
含まれるにもかかわらず、駆動手段の駆動により測距手
段においては、静的振動成分は相殺され、測距信号とし
ては、動的振動成分のみを検出することとなり、測距手
段の測定可能距離範囲を短くすることができ、測定精度
を低下させることなく、安価な3次元変位検出装置を構
成することが可能となる。
【0057】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の作用に加えて、第3測距部の第1Z軸測距部
は、第3平面上の三角形の第1の頂点位置までの距離に
対応する第1Z軸測距信号を出力し、第2Z軸測距部
は、三角形の第2の頂点位置までの距離に対応する第2
Z軸測距信号を出力し、第3Z軸測距部は、三角形の第
3の頂点位置までの距離に対応する第3Z軸測距信号を
出力するとともに、第3測距信号は第1Z軸測距信号、
第2Z軸測距信号及び第3Z軸測距信号に基づいて出力
されるので、Z軸方向についてより高精度な3次元変位
検出を行うことが可能となる。
【0058】請求項4記載の発明によれば、請求項2ま
たは請求項3に記載の発明の作用に加えて、第2測距部
の第1Y軸測距部は、第2平面上の線分の一方の端点ま
での距離に対応する第1Y軸測距信号を出力し、第2Y
軸測距部は、線分の他方の端点までの距離に対応する第
2Y軸測距信号を出力するとともに、第2測距信号は第
1Y軸測距信号及び第2Y軸測距信号に基づいて出力さ
れるので、Y軸方向についてより高精度な3次元変位検
出を行うことができる。
【0059】請求項5記載の発明によれば、反射手段ま
たは測距手段の一方は、車両のタイヤホイール上であっ
て、タイヤホイールの回転中心に対応する位置に取り付
けられるとともに、他方は、車両外の所定位置に固定設
置されているので、駆動手段により駆動される側を車両
外に固定設置することにより、高精度のホイールアライ
ンメント測定が行え、信頼性の高いホイールアラインメ
ント測定が行える。
【0060】請求項6記載の発明によれば、反射手段ま
たは3次元測距手段の一方は、車両のタイヤホイール上
であって、タイヤホイールの回転中心に対応する位置に
取り付けられるとともに、他方は、車両外の所定位置に
固定設置されているので、駆動手段により駆動される側
を車両外に固定設置することにより、高精度の3次元ホ
イールアラインメント測定が行え、信頼性の高いホイー
ルアラインメント測定が行える。
【0061】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載の発明であって、車両における前後方向をX軸方向と
し、車両における左右方向をY軸方向とし、車両の上下
方向をZ軸方向とするように構成するので、より測定範
囲が広く、精度が要求される軸方向について高精度、か
つ、信頼性の高い測定が行える。
【0062】請求項8記載の発明によれば、駆動工程
は、反射手段の平面までの距離がほぼ一定となるように
反射手段または測距手段のうち一方を測距方向に沿って
駆動し、駆動距離算出工程は、駆動された反射手段また
は測距手段のうち一方についての測距方向に沿った駆動
距離を算出し、変位検出工程は、平面までの距離及び駆
動距離に基づいて反射手段あるいは測距手段のいずれか
一方の測距方向における変位量を検出するので、変位量
には、大振幅、かつ、周波数の低い静的振動成分及び小
振幅、かつ、周波数の高い動的振動成分の双方が含まれ
るにもかかわらず、測距手段を駆動することにより、静
的振動成分は相殺され、測距信号としては、動的振動成
分のみを検出することとなり、測距手段の測定可能距離
範囲を短くすることができ、安価な装置で、測定精度を
低下させることなく、変位検出を行うことが可能とな
る。
【0063】請求項9記載の発明によれば、駆動工程
は、反射手段の第1平面〜第3平面までの各距離がそれ
ぞれほぼ一定となるように反射手段または3次元測距手
段のうち一方をX軸方向、Y軸方向あるいはZ軸方向に
沿って駆動し、駆動距離算出工程は、駆動された反射手
段または3次元測距手段のうち一方について駆動した駆
動距離を算出し、変位検出工程は、第1平面〜第3平面
までの距離及び駆動距離に基づいて反射手段あるいは、
3次元測距手段のいずれか一方の3次元変位量を算出す
るので、3次元変位には、大振幅、かつ、周波数の低い
静的振動成分及び小振幅、かつ、周波数の高い動的振動
成分の双方が含まれるにもかかわらず、駆動手段の駆動
により測距手段においては、静的振動成分は相殺され、
測距信号としては、動的振動成分のみを検出することと
なり、測距手段の測定可能距離範囲を短くすることがで
き、安価な装置を用いても、測定精度を低下させること
なく、3次元変位検出を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホイールアラインメント測定装置の概要構成ブ
ロック図である。
【図2】測定ユニット及び駆動検出ユニットの外観斜視
図である。
【図3】測定ユニット及び駆動検出ユニットの側面図で
ある。
【図4】駆動検出ユニットの正面図である。
【図5】データ処理制御ユニットの概要構成ブロック図
である。
【図6】サーボループの構成を説明する図である。
【図7】レーザ変位計の理想的な配置説明図である。
【図8】トー角データθTOEの算出説明図である。
【図9】キャンバ角データθCAM及びキャスタ角θCASの
算出説明図である。
【図10】ホイールアラインメント測定の概要説明図で
ある。
【図11】従来の問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 ホイールアラインメント測定装置 2 測定車両 3 タイヤホイール 4 測定ユニット 5 反射ユニット 5-1 第1平面 5-2 第2平面 5-3 第3平面 6 駆動検出ユニット 7 データ処理制御ユニット 8X X軸パルスモータ 8Y Y軸パルスモータ 8Z Z軸パルスモータ 9X X軸パルスエンコーダ 9Y Y軸パルスエンコーダ 9Z Z軸パルスエンコーダ 20 アンプ 21 減算器 22 モータドライバ 23 加算器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的に均一な平面を有する反射手段
    と、 前記平面に測距用光を照射し、所定の測距方向における
    前記平面までの距離に対応する測距信号を出力する測距
    手段と、 前記測距信号に基づいて前記平面までの距離がほぼ一定
    となるように前記反射手段または前記測距手段のうち一
    方を前記測距方向に沿って駆動する駆動手段と、 前記駆動手段により駆動された前記反射手段または前記
    測距手段のうち一方についての前記測距方向に沿った駆
    動距離に対応する駆動距離信号を出力する駆動距離算出
    手段と、 前記測距信号及び前記駆動距離信号に基づいて前記反射
    手段あるいは前記測距手段のいずれか一方の変位量に対
    応する変位信号を出力する変位検出手段と、 を備えたことを特徴とする変位検出装置。
  2. 【請求項2】 互いに直交するX軸、Y軸、Z軸方向の
    変位である3次元変位量を検出する3次元変位検出装置
    において、 光学的に均一で前記X軸方向に垂直な第1平面と、光学
    的に均一で前記Y軸方向に垂直な第2平面と、光学的に
    均一で前記Z軸方向に垂直な第3平面と、を有する反射
    手段と、 前記第1平面に測距用光を照射し、前記X軸方向におけ
    る前記平面までの距離に対応する第1測距信号を出力す
    る第1測距部、前記第2平面に測距用光を照射し、Y軸
    方向における前記平面までの距離に対応する第2測距信
    号を出力する第2測距部及び前記第3平面に測距用光を
    照射し、Z軸方向における前記平面までの距離に対応す
    る第3測距信号を出力する第3測距部を有する3次元測
    距手段と、 前記第1測距信号、前記第2測距信号及び前記第3測距
    信号に基づいて前記第1平面〜第3平面までの各距離が
    それぞれほぼ一定となるように前記反射手段または前記
    3次元測距手段のうち一方を前記X軸方向、前記Y軸方
    向あるいは前記Z軸方向に沿って駆動する駆動手段と、 前記駆動手段により駆動された前記反射手段または前記
    3次元測距手段のうち一方について駆動した駆動距離に
    対応する駆動距離信号を出力する駆動距離算出手段と、 前記第1測距信号、前記第2測距信号、前記第3測距信
    号及び前記駆動距離信号に基づいて前記反射手段あるい
    は前記3次元測距手段のいずれかの一方の3次元変位量
    に対応する3次元変位信号を出力する変位検出手段と、 を備えたことを特徴とする3次元変位検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の3次元変位検出装置にお
    いて、 前記第3測距部は、前記第3平面上の三角形の第1の頂
    点位置までの距離に対応する第1Z軸測距信号を出力す
    る第1Z軸測距部、前記三角形の第2の頂点位置までの
    距離に対応する第2Z軸測距信号を出力する第2Z軸測
    距部及び前記三角形の第3の頂点位置までの距離に対応
    する第3Z軸測距信号を出力する第3Z軸測距部を有
    し、 前記第3測距信号は前記第1Z軸測距信号、前記第2Z
    軸測距信号及び前記第3Z軸測距信号に基づいて出力さ
    れることを特徴とする3次元変位検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の3次元
    変位検出装置において、 前記第2測距部は、前記第2平面上の線分の一方の端点
    までの距離に対応する第1Y軸測距信号を出力する第1
    Y軸測距部及び前記線分の他方の端点までの距離に対応
    する第2Y軸測距信号を出力する第2Y軸測距部を有
    し、 前記第2測距信号は前記第1Y軸測距信号及び前記第2
    Y軸測距信号に基づいて出力されることを特徴とする3
    次元変位検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の変位検出装置を有し、車
    両のホイールアラインメント測定を行うホイールアライ
    ンメント測定装置であって、 前記反射手段または前記測距手段の一方は、車両のタイ
    ヤホイール上であって、前記タイヤホイールの回転中心
    に対応する位置に取り付けられるとともに、 他方は、前記車両外の所定位置に固定設置されているこ
    とを特徴とするホイールアラインメント測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし請求項4記載の3次元変
    位検出装置を有し、車両のホイールアラインメント測定
    を行うホイールアラインメント測定装置であって、 前記反射手段または前記3次元測距手段の一方は、車両
    のタイヤホイール上であって、前記タイヤホイールの回
    転中心に対応する位置に取り付けられるとともに、 他方は、前記車両外の所定位置に固定設置されているこ
    とをと特徴とするホイールアラインメント測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のホイールアラインメント
    測定装置であって、 前記車両における前後方向を前記X軸方向とし、前記車
    両における左右方向を前記Y軸方向とし、前記車両の上
    下方向を前記Z軸方向とすることを特徴とするホイール
    アラインメント測定装置。
  8. 【請求項8】 反射手段の光学的に均一な平面に測距用
    光を照射し、所定の測距方向における前記平面までの距
    離を測定する測距手段を有する変位検出装置の変位検出
    方法であって、 前記平面までの距離がほぼ一定となるように前記反射手
    段または前記測距手段のうち一方を前記測距方向に沿っ
    て駆動する駆動工程と、 前記駆動された前記反射手段または前記測距手段のうち
    一方についての前記測距方向に沿った駆動距離を算出す
    る駆動距離算出工程と、 前記平面までの距離及び前記駆動距離に基づいて前記反
    射手段あるいは前記測距手段のいずれか一方の前記測距
    方向における変位量を検出する変位検出工程と、 を備えたことを特徴とする変位検出方法。
  9. 【請求項9】 互いに直交するX軸、Y軸、Z軸方向の
    変位である3次元変位量を検出するとともに、反射手段
    における光学的に均一で前記X軸方向に垂直な第1平
    面、光学的に均一で前記Y軸方向に垂直な第2平面ある
    いは光学的に均一で前記Z軸方向に垂直な第3平面にそ
    れぞれ測距用光を照射し、X軸方向、Y軸方向及びZ軸
    方向における各平面までの距離を測定する3次元測距手
    段を有する3次元変位検出装置の3次元変位検出方法で
    あって、 前記第1平面〜第3平面までの各距離がそれぞれほぼ一
    定となるように前記反射手段または前記3次元測距手段
    のうち一方を前記X軸方向、前記Y軸方向あるいは前記
    Z軸方向に沿って駆動する駆動工程と、 前記駆動された前記反射手段または前記3次元測距手段
    のうち一方について駆動した駆動距離を算出する駆動距
    離算出工程と、 前記第1平面〜第3平面までの距離及び前記駆動距離に
    基づいて前記反射手段あるいは、前記3次元測距手段の
    いずれか一方の3次元変位量を算出する変位検出工程
    と、 を備えたことを特徴とする3次元変位検出方法。
JP16891197A 1997-06-25 1997-06-25 変位検出装置、3次元変位検出装置、ホイールアラインメント測定装置、変位検出方法及び3次元変位検出方法 Withdrawn JPH1114332A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011013012A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 A & D Co Ltd 車輪位置計測装置
CN115930842A (zh) * 2023-03-09 2023-04-07 荣成康派斯新能源车辆股份有限公司 一种房车车轮车轴定位仪及其车轮车轴定位检测方法

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