JPH11142301A - 排ガス中の微量成分捕集装置 - Google Patents

排ガス中の微量成分捕集装置

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JPH11142301A
JPH11142301A JP31041997A JP31041997A JPH11142301A JP H11142301 A JPH11142301 A JP H11142301A JP 31041997 A JP31041997 A JP 31041997A JP 31041997 A JP31041997 A JP 31041997A JP H11142301 A JPH11142301 A JP H11142301A
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浩伸 茂木
Takehito Takahashi
健仁 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薄膜フィルタの損傷を防止することにより、排
ガス中の微量成分を安定した状態で確実に捕集できる。 【解決手段】一端に導入管24が接続されたケース27
の他端に排出管28が接続され、このケースに引出し可
能に保持枠29が収納される。この保持枠上に載せられ
た金網31の外周縁が保持枠に固着され、この金網を排
ガスが通過可能に構成される。金網上に載せられた薄膜
フィルタ32が排ガス中の微量成分を捕集し、保持枠上
に金網の外周縁及び薄膜フィルタの外周縁を挟んだ状態
で押え枠33が載せられる。この押え枠が加圧手段34
により保持枠に圧接される。保持枠内に位置するように
補強用桟29cが保持枠に固着され、金網と薄膜フィル
タとの間に補助枠41が介装され、更にこの補助枠が金
網の外周縁とともに保持枠に固着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの排ガス
中に含まれる微量成分を捕集するための装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、図6及び図7に示すように、アッ
パ角錐部2aと角筒部2bとロア角錐部2cとからなる
ケース2と、このケース2に引出し可能に収納された保
持枠3と、保持枠3上に載せられた金網4と、金網4上
に載せられた薄膜フィルタ5と、保持枠3上に金網4の
外周縁及び薄膜フィルタ5の外周縁を挟んだ状態で載せ
られた押え枠6と、押え枠6を保持枠3に圧接する加圧
手段7とを備えた微量成分捕集装置1が知られている。
上記保持枠3はステンレス製の四角形の枠であり、金網
4はステンレス製の針金を製網することにより排ガスが
通過可能に四角形に形成される。この金網4の外周縁は
保持枠3にスポット溶接により固着される。また薄膜フ
ィルタ5はグラスファイバの不織布をポリテトラフルオ
ロエチレン(商品名:テフロン)にてコーティングする
ことにより金網4とほぼ同一の四角形に形成され、排ガ
ス中の微量成分を捕集するように構成される。押え枠6
はステンレス製の四角形の枠であり、加圧手段7は角筒
部2b上面に取付けられた複数のエアシリンダであり、
これらのシリンダ7のピストン7aは角筒部2b内に鉛
直方向下向きに挿入されて押え枠6の上面に圧接され
る。
【0003】このように構成された微量成分捕集装置の
使用方法は、シリンダ7のピストン7aを引込めた後
に、角筒部2b内の保持枠3を金網4及び押え枠6とと
もに引出す。押え枠6を保持枠3内から取出し、金網4
上に予め重量を測定した薄膜フィルタ5を載せた後に、
再び押え枠6をこのフィルタ5上に載せる。この状態で
保持枠3を角筒部2b内に挿入した後に、シリンダ7の
ピストン7aを突出して押え枠6の上面に圧接する。こ
の状態でエンジン(図示せず)の排ガスをケース2内に
導入し、所定時間経過後にフィルタ5を取出してその重
量を測定し、ソックスレー抽出機(図示せず)にて排ガ
スの微量成分を溶出させ、更にこの微量成分を回収して
分析する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の微
量成分捕集装置では、薄膜フィルタの外周縁が加圧手段
により押え枠及び金網間に強固に挟持されているため、
ケースに導入された排ガスの圧力により金網が下方に湾
曲すると、上記フィルタが金網の湾曲に追従できず、排
ガスの圧力に負けて損傷する場合があった。また、上記
従来の微量成分捕集装置では、薄膜フィルタの外周縁が
金網の外周縁に接触しているため、金網を構成する針金
の端部がフィルタを突き破る場合もあった。
【0005】本発明の目的は、薄膜フィルタの損傷を防
止することにより、排ガス中の微量成分を安定した状態
で確実に捕集できる、排ガス中の微量成分捕集装置を提
供することにある。本発明の別の目的は、薄膜フィルタ
を通過する排ガスの流速を殆ど増大させない、排ガス中
の微量成分捕集装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図2に示すように、一端に排ガスを内部に導く
導入管24が接続され他端に排ガスを排出する排出管2
8が接続されたケース27と、ケース27に引出し可能
に収納された保持枠29と、保持枠29上に載せられ外
周縁が保持枠29に固着されかつ排ガスが通過する金網
31と、金網31上に載せられ排ガス中の微量成分を捕
集する薄膜フィルタ32と、保持枠29上に金網31の
外周縁及び薄膜フィルタ32の外周縁を挟んだ状態で載
せられた押え枠33と、押え枠33を保持枠29に圧接
する加圧手段34とを備えた排ガス中の微量成分捕集装
置の改良である。その特徴ある構成は、保持枠29内に
位置するように補強用桟29cが保持枠29及び金網3
1のいずれか一方又は双方に固着され、金網31と薄膜
フィルタ32との間に補助枠41が介装され、更に補助
枠41が金網31の外周縁とともに保持枠29に固着さ
れたところにある。
【0007】この請求項1に記載された排ガス中の微量
成分捕集装置では、排ガス圧力により金網31が保持枠
29の方向に湾曲しようとしても、補強用桟29cによ
り金網31の湾曲が阻止される。この結果、排ガス圧力
が薄膜フィルタ32に作用しても、このフィルタ32は
略平面状の金網31に当接して殆ど湾曲しないので、破
損することはない。また薄膜フィルタ32の外周縁と金
網31の外周縁との間に補助枠41が介装されるので、
薄膜フィルタ32の外周縁と金網31の外周縁との接触
を防止できる。この結果、金網31を構成する針金の端
部がフィルタ32を突き破ることはない。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1及び図2に示すように、保持枠2
9で囲まれた面積をS0とし、補強用桟29cの投影面
積をS1とするときに、0.85≦(S0−S1)/S0
0.98であることを特徴とする。この請求項2に記載
された排ガス中の微量成分捕集装置では、補強用桟29
cの投影面積が極めて小さいので、薄膜フィルタ32を
通過する排ガスの流速は殆ど増大しない。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図3に示すように、エンジン
11にて発生した排ガスは排気マニホルド12及び排気
管13を介して排ガス分析装置14のダイリューション
トンネル16の上流側に導入される。エンジン11のク
ランク軸11aはカップリング17を介してダイナモメ
ータ18に接続され、このダイナモメータ18によりエ
ンジン11の負荷が調整されるように構成される。また
ダイリューショントンネル16の上流端には第1熱交換
器21が設けられ、下流端には第2熱交換器22及びコ
ンスタントボリュームサンプラ23(以下、CVSとい
う)が設けられる。第1熱交換器21はダイリューショ
ントンネル16に導入される大気の温度を所定の温度に
調整するために設けられ、ダイリューショントンネル1
6内にてこの大気とエンジン11の排ガスとが混合され
るように構成される。エンジン11の排ガスを大気と混
合して希釈排ガスを生成するのは大気中の排ガスを模し
た疑似排ガスを生成するためである。また第2熱交換器
22はCVS23に導入される排ガスの温度を所定の温
度に調整するために設けられる。更に上記CVS23は
定量ポンプであり、ダイリューショントンネル16内の
排ガスを一定流量で吸引してサンプリングするために設
けられる。即ち、エンジン11の運転条件により排ガス
量は変化するけれども、このときCVS23により排ガ
スと大気中の空気の合計が常に同じ流量となるようにサ
ンプリングされる。
【0010】一方、ダイリューショントンネル16の下
流側には導入管24の一端が挿入され、この導入管24
の他端は微量成分捕集装置26のケース27の一端、即
ち上端に接続される(図1及び図3)。このケース27
の他端、即ち下端には排出管28の一端が接続され、排
出管28の他端には上記CVSとは別のCVS(図示せ
ず)が接続される。この別のCVSは定量ポンプであ
り、ダイリューショントンネル16内の排ガスの一部を
一定流量で吸引して微量成分捕集装置26に導入するよ
うに構成される。この微量成分捕集装置26は図1及び
図2に詳しく示すように、上記ケース27と、ケース2
7に引出し可能に収納された保持枠29と、保持枠29
上に載せられた金網31と、金網31上に載せられた薄
膜フィルタ32と、保持枠29上に金網31の外周縁及
び薄膜フィルタ32の外周縁を挟んだ状態で載せられた
押え枠33と、押え枠33を保持枠29に圧接する加圧
手段34とを備える。
【0011】ケース27はステンレス鋼板により形成さ
れ、上端に上記導入管24の他端が接続されたアッパ角
錐部36と、下端に排出管28が接続されたロア角錐部
37と、これらの角錐部36,37間に介装された扁平
の角筒部38とを有する(図1)。アッパ角錐部36の
下端には外方に張り出すアッパフランジ36aが設けら
れ、ロア角錐部37の上端には外方に張り出すロアフラ
ンジ37aが設けられる。角筒部38の上端周縁にはア
ッパフランジ36aに対向する上側フランジ38aが内
方に張り出して設けられ、角筒部38の下端周縁にはロ
アフランジ37aに対向する下側フランジ38bが内方
に張り出して設けられる。このケース27はアングル材
等を溶接することにより形成されたベース39に取付け
られる。角筒部38の一方の側面には開口部38cが形
成され、この開口部38cは蓋38dにより開放可能に
閉止される。
【0012】保持枠29は上記開口部38cから角筒部
38内に挿入可能な四角形の枠であり、外周縁には4つ
の立上がり部29aが設けられる(図1及び図2)。4
つの立上がり部29aのうちの開口部38cに対向する
立上がり部29aには取っ手29bが取付けられる。ま
た金網31はステンレス製の針金を製網することにより
上記保持枠29の立上がり部29a内に挿入可能にかつ
排ガスが通過可能に四角形に形成される。上記針金の線
径は0.3〜2mmの範囲にあることが好ましく、金網
31のメッシュは4〜200(目開きは970〜7.4
μm)の範囲にあることが好ましい。また薄膜フィルタ
32はグラスファイバの不織布をポリテトラフルオロエ
チレン(商品名:テフロン)にてコーティングすること
により金網31とほぼ同一の四角形に形成され、排ガス
中の微量成分、例えば多環芳香族カーボンの1つである
ベンゾαピレンを捕集するように構成される。押え枠3
3は保持枠29の立上がり部29a内に挿入可能な四角
形の枠であり、加圧手段34はアッパフランジ36aの
上面に取付けられた複数のエアシリンダである。これら
のシリンダ34のピストン34aは角筒部38内に鉛直
方向下向きに挿入され、このピストン34aの先端には
押え枠33の上面への圧接面積を大きくするためにナッ
ト34bが溶着される。上記保持枠29及び押え枠33
は厚さが1〜5mmのステンレス鋼の板又はフラットバ
ーによりそれぞれ形成される。
【0013】本実施の形態の特徴ある構成は、保持枠2
9内に位置するように補強用桟29cが保持枠29に固
着され、金網31と薄膜フィルタ32との間に補助枠4
1が介装され、更に補助枠41が金網31の外周縁とと
もに保持枠29に固着されたところにある(図1及び図
2)。補強用桟29cは厚さ及び高さがそれぞれ0.5
〜5mm及び1〜20mmのステンレス鋼の板又はフラ
ットバーにより形成され、保持枠29にこの保持枠29
の対辺中央を連結するように十字状に溶着される。補助
枠41は厚さが1〜5mmのステンレス鋼の板又はフラ
ットバーにより押え枠33とほぼ同一の大きさに形成さ
れ、保持枠29と金網31と補助枠41とはかしめピン
42や頭を潰したビス(図示せず)等を用いて互いに重
ねた状態で固着される。なお、金網31は予め補助枠4
1の下面にスポット溶接により固着される。
【0014】また保持枠29で囲まれた面積をS0
し、補強用桟29cの投影面積をS1とするときに、排
ガス通過面積(S0−S1)/S0が0.85≦(S0−S
1)/S0≦0.98の範囲内、更に0.90≦(S0
1)/S0≦0.95の範囲内に設定されることが好ま
しい。排ガス通過面積を上記範囲に限定したのは、排ガ
ス通過面積を0.85未満にすると薄膜フィルタ32を
通過する排ガスの流速が増大してこのフィルタ32によ
り微量成分を確実に捕集することが困難になる不具合が
あり、排ガス通過面積が0.98を越えると補強用桟2
9cの強度を十分に確保できず金網31が排ガス圧力に
より湾曲する不具合があるからである。
【0015】角筒部38の下側フランジ38b上面には
四角形状のシール部材43が接着され、このシール部材
43により角筒部38の下側フランジ38b及び保持枠
29間がシールされる。また押え枠33の下面には上記
シール部材43と同一形状のシール部材44が接着さ
れ、このシール部材44により押え枠33及び薄膜フィ
ルタ32間がシールされる。これらのシール部材43,
44はシリコーンゴム等により形成されることが好まし
い。更に導入管24及び排出管28には図3に詳しく示
すように、微量成分捕集装置26を迂回するバイパス管
46が接続される。図3の符号47は導入管24を開閉
する導入バルブであり、符号48はバイパス管46を開
閉するバイパスバルブであり、符号49は排出管28を
開閉する排出バルブである。
【0016】このように構成された排ガス中の微量成分
捕集装置の使用方法を説明する。先ず導入バルブ47及
び排出バルブ49を閉じ、バイパスバルブ48を開いて
排ガス分析装置14を作動させる。この状態でエンジン
11を始動し、このエンジン11にダイナモメータ18
により所定の回転負荷をかけて或いは所定の条件で定常
運転させる。次いでエアシリンダ34のピストン34a
を引込めた後に、蓋38dを開いて角筒部38内の保持
枠29を金網31、補助枠41及び押え枠33とともに
開口部38cから引出す。押え枠33を保持枠29内か
ら取出し、補助枠41上に予め重量を測定した薄膜フィ
ルタ32を載せた後に、再び押え枠33をこのフィルタ
32上に載せる。この状態で保持枠29を開口部38c
から角筒部38内に挿入し、シリンダ34のピストン3
4aを突出して押え枠33の上面に圧接した後に、蓋3
8dにより開口部38cを閉止する。
【0017】次に導入バルブ47及び排出バルブ49を
開き、バイパスバルブ48を閉じてダイリューショント
ンネル16で希釈された排ガスの一部をケース27内に
導入する。このとき上記排ガスの圧力により金網31が
保持枠29の方向に湾曲しようとするけれども、補強用
桟29cにより金網31の湾曲が阻止される。この結
果、薄膜フィルタ32が排ガスの圧力により湾曲しよう
としても、このフィルタ32は略平面状の金網31に当
接して殆ど湾曲しないので、破損することはない。また
薄膜フィルタ32の外周縁と金網31の外周縁との間に
補助枠41が介装されているので、フィルタ32の外周
縁と金網31の外周縁との接触を防止できる。この結
果、金網31を構成する針金の端部がフィルタ32を突
き破ることはない。従って、フィルタ32の損傷を防止
できるので、排ガス中の微量成分であるベンゾαピレン
を安定した状態で確実に捕集できる。所定時間経過後、
導入バルブ47を閉じ、バイパスバルブ48を開き、更
に切換バルブ49をバイパス管46及び排出管28を連
通するように切換えた後に、フィルタ32を取出してそ
の重量を測定する。更にソックスレー抽出機(図示せ
ず)にて上記ベンゾαピレンを溶出させた後に、このベ
ンゾαピレンを回収して分析する。
【0018】図4は本発明の第2の実施の形態を示す。
図4において図2と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、補強用桟69cが保持枠29にこの保持
枠29の対角を連結するようにクロスして溶着される。
上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。この
ように構成された排ガス中の微量成分捕集装置の使用方
法は第1の実施の形態の使用方法と略同様であるので、
繰返しの説明を省略する。
【0019】図5は本発明の第3の実施の形態を示す。
図5において図2と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、2本の補強用桟89cが保持枠29に互
いに所定の間隔をあけて平行に溶着される。補強用桟8
9cの本数は1本又は3本以上でもよい。上記以外は第
1の実施の形態と同一に構成される。このように構成さ
れた排ガス中の微量成分捕集装置の使用方法は第1の実
施の形態の使用方法と略同様であるので、繰返しの説明
を省略する。
【0020】なお、補強用桟は保持枠内に位置するよう
に保持枠に固着されることにより金網の湾曲を防止でき
れば、補強用枠を保持枠に上記第1〜第3の実施の形態
以外の形状、例えば格子状に溶着してもよい。また、上
記第1〜第3の実施の形態では、保持枠内に位置するよ
うに補強用桟を保持枠に固着したが、補強用桟が保持枠
内に位置すれば、補強用桟を金網に固着したり或いは保
持枠及び金網の双方に固着したりしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、保
持枠内に位置するように補強用桟を保持枠及び金網のい
ずれか一方又は双方に固着し、金網と薄膜フィルタとの
間に補助枠を介装し、更に補助枠を金網の外周縁ととも
に保持枠に固着したので、排ガス圧力により金網が保持
枠の方向に湾曲しようとしても、補強用桟により金網の
湾曲が阻止される。この結果、薄膜フィルタに排ガス圧
力が作用しても、このフィルタは略平面状の金網に当接
して殆ど湾曲しないので、破損することはない。また薄
膜フィルタの外周縁と金網の外周縁との間に補助枠を介
装することにより、薄膜フィルタの外周縁と金網の外周
縁との接触を防止できる。この結果、金網を構成する針
金の端部がフィルタを突き破ることはない。従って、薄
膜フィルタの損傷を防止できるので、排ガス中の微量成
分を安定した状態で確実に捕集できる。また保持枠で囲
まれた面積をS0とし、補強用桟の投影面積をS1とする
ときに、0.85≦(S0−S1)/S0≦0.98とす
れば、補強用桟の投影面積が極めて小さいので、薄膜フ
ィルタを通過する排ガスの流速は殆ど増大しない。この
結果、薄膜フィルタにより排ガス中の微量成分を確実に
捕集できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の排ガス中の微量成分捕集
装置の縦断面図。
【図2】その微量成分捕集装置の保持枠、金網、補助
枠、薄膜フィルタ及び押え枠の分解斜視図。
【図3】その微量成分捕集装置を含むエンジンの排ガス
分析装置。
【図4】本発明の第2実施形態を示す保持枠の平面図。
【図5】本発明の第3実施形態を示す保持枠の平面図。
【図6】従来を示す図1に対応する縦断面図。
【図7】その従来例の保持枠、金網、薄膜フィルタ及び
押え枠の分解斜視図。
【符号の説明】
24 導入管 26 微量成分捕集装置 27 ケース 28 排出管 29 保持枠 29c,69c,89c 補強用桟 31 金網 32 薄膜フィルタ 33 押え枠 34 エアシリンダ(加圧手段) 41 補助枠

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に排ガスを内部に導く導入管(24)が
    接続され他端に前記排ガスを排出する排出管(28)が接続
    されたケース(27)と、前記ケース(27)に引出し可能に収
    納された保持枠(29)と、前記保持枠(29)上に載せられ外
    周縁が前記保持枠(29)に固着されかつ前記排ガスが通過
    する金網(31)と、前記金網(31)上に載せられ前記排ガス
    中の微量成分を捕集する薄膜フィルタ(32)と、前記保持
    枠(29)上に前記金網(31)の外周縁及び前記薄膜フィルタ
    (32)の外周縁を挟んだ状態で載せられた押え枠(33)と、
    前記押え枠(33)を前記保持枠(29)に圧接する加圧手段(3
    4)とを備えた排ガス中の微量成分捕集装置において、 前記保持枠(29)内に位置するように補強用桟(29c,69c,8
    9c)が前記保持枠(29)及び前記金網(31)のいずれか一方
    又は双方に固着され、前記金網(31)と前記薄膜フィルタ
    (32)との間に補助枠(41)が介装され、更に前記補助枠(4
    1)が前記金網(31)の外周縁とともに前記保持枠(29)に固
    着されたことを特徴とする排ガス中の微量成分捕集装
    置。
  2. 【請求項2】 保持枠(29)で囲まれた面積をS0とし、
    補強用桟(29c,69c,89c)の投影面積をS1とするときに、
    0.85≦(S0−S1)/S0≦0.98である請求項
    1記載の排ガス中の微量成分捕集装置。
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