JPH11141707A - ロータリ式流路切換弁 - Google Patents

ロータリ式流路切換弁

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JPH11141707A
JPH11141707A JP30293397A JP30293397A JPH11141707A JP H11141707 A JPH11141707 A JP H11141707A JP 30293397 A JP30293397 A JP 30293397A JP 30293397 A JP30293397 A JP 30293397A JP H11141707 A JPH11141707 A JP H11141707A
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JP
Japan
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valve
port
switching
pressure side
valve body
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Application number
JP30293397A
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English (en)
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Michiaki Ono
道明 大野
Kazuo Hirata
和夫 平田
Mitsuo Sugita
三男 杉田
Mitsuaki Noda
光昭 野田
Kazuto Aihara
一登 相原
Noboru Nakagawa
昇 中川
Kazue Suzuki
和重 鈴木
Toshihiro Teranishi
敏博 寺西
Fumio Kanezaki
文雄 金崎
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Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニードル弁部の弁ポートに対する方向姿勢位
置精度を適正にし、ニードル弁部による弁ポートの締め
切りが確実に行われようにすると共に、パイロット弁の
閉弁時に弁ポートにニードル弁部が当たる際の両者の衝
撃を低減し、摩耗や欠け等に対する耐久性を向上させる
こと。 【解決手段】 パイロット弁9のステム部10と、弁ポ
ート55を開閉するニードル弁部53とを別体構成し、
ニードル弁部53をステム部10に対して主弁体3の径
方向及び回転軸方向に各々シフト可能に接続して、ステ
ム部10に対するニードル弁部53のチルトを可能に構
成すると共に、ニードル弁部53とステム部10との間
に圧縮コイルばね60を設けて、パイロット弁9の閉弁
時に弁ポート55にニードル弁部53が当たる際の両者
の衝撃を、圧縮コイルばね60の弾発力によるダンパ作
用で吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロータリ式流路
切換弁に関し、特にヒートポンプシステムで使用される
パイロット弁付きの四方弁や三方弁に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】四方弁や三方弁として使用されるロータ
リ式流路切換弁として、円筒状の弁ハウジングと、前記
弁ハウジングに回転変位可能に且つ回転軸方向に移動可
能に設けられた主弁体と、前記弁ハウジングに固定され
低圧側配管を接続される低圧側ポート、高圧側配管を接
続される高圧側ポート、及び、少なくとも一つの切換ポ
ートを有する弁座板と、前記主弁体に形成された弁保持
孔に回転軸方向に移動可能に係合して前記主弁体より支
持され、前記主弁体に形成された弁ポートを開閉するこ
とにより前記主弁体の一方の端面側に画定されて高圧側
ポートの圧力を導入される圧力室と前記低圧側ポートと
を選択的に連通接続するパイロット弁と、前記主弁体を
回転駆動すると共に前記パイロット弁の開閉駆動を行う
電磁ソレノイドとを有し、前記主弁体は、前記圧力室と
は反対の側の端面にて前記弁座板と接触し、回転変位に
より前記切換ポートを前記低圧側ポートと前記高圧側ポ
ートのいずれか一方に選択的に連通接続するように構成
されたパイロット弁付きのロータリ式流路切換弁が知ら
れている。
【0003】このロータリ式流路切換弁では、定常状態
では、圧力室に高圧側ポートの圧力を導入されているこ
とにより主弁体は弁座板に押し付けられ、各ポート間の
気密性を保ち、流路切換時には主弁体の回転変位に先だ
ってパイロット弁を開き、圧力室と低圧側ポートとを連
通接続して圧力室の高圧状態を解除し、圧力室と高圧側
ポートとの圧力差で主弁体を弁座板より浮上させ、低抵
抗で主弁体を回転変位させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のロータリ式流路
切換弁においては、パイロット弁は、弁保持孔に回転軸
方向に移動可能に係合し前記電磁ソレノイドに吸着され
るプランジャをなすステム部の先端に弁ポートを開閉す
るニードル弁部が一体形成されているため、弁ポートに
対するステム部の支持精度がニードル弁部の径方向の位
置精度や方向姿勢に直接影響し、ニードル弁部による弁
ポートの締め切りが確実に行われないことがある。
【0005】特に、弁ポートと圧力室との連通通路を、
パイロット弁をステム部を受け入れる主弁体の弁保持孔
とステム部との間隙により確保する場合には、ステム部
の支持は、がた付きがあるものになり、このがた付きに
よって弁ポートに対するニードル弁部の径方向位置や方
向姿勢が安定せず、ニードル弁部による弁ポートの締め
切り性が悪化する。
【0006】また、ステム部とニードル弁部との同心加
工精度、弁保持孔と弁ポートとの同心加工精度も弁ポー
トの締め切り性に影響を与え、これらの加工精度が高く
ないと、所要の弁ポート締め切り精度が得られない。
【0007】また、パイロット弁のステム部が、電磁ソ
レノイドを有する弁ハウジングに形成されたパイロット
弁案内筒部と、弁ポートを有する主弁体の弁保持孔の両
方に係合し、弁ハウジングと主弁体の両方より支持され
る場合には、弁ハウジングに形成されるパイロット弁案
内筒部の位置精度、弁ハウジングに対する主弁体の組み
付け精度も、ニードル弁部の弁ポートに対する径方向の
位置精度や方向姿勢に直接影響し、ニードル弁部による
弁ポートの締め切りが確実に行われないことがある。
【0008】また、弁ハウジングのパイロット弁案内筒
部にパイロット弁のステム部の端面と対向する電磁ソレ
ノイドの固定吸引子が設けられ、パイロット弁案内筒部
においてステム部と固定吸引子との間に室が画定される
構造の場合、ステム部とパイロット弁案内筒部との間隙
よりその室に潤滑油や冷媒等の流通流体が侵入し、この
室に溜まることにより、パイロット弁の開閉移動が円滑
に行われなくなる虞れがある。
【0009】この発明は、上述の如き問題点に着目して
なされたものであり、この発明の第1の目的は、弁ポー
トに対するステム部の支持精度、ステム部とニードル弁
部との同心加工精度、弁保持孔と弁ポートとの同心加工
精度、パイロット弁案内筒部の位置精度、弁ハウジング
に対する主弁体の組み付け精度が多少悪くても、ニード
ル弁部の弁ポートに対する径方向の位置精度や方向姿勢
を適正にし、ニードル弁部による弁ポートの締め切りが
確実に行われると共に、パイロット弁の閉弁の際におけ
る弁ポートやニードル弁部の受ける衝撃を低減できるよ
うに改良されたロータリ式流路切換弁を提供することに
ある。
【0010】また、この発明の第2の目的は、パイロッ
ト弁案内筒部においてステム部と固定吸引子との間に画
定される室に潤滑油や冷媒等の流通流体が侵入しても、
これらがその室に溜まることがなく、長期間に亘ってパ
イロット弁の円滑な開閉移動を保証できるロータリ式流
路切換弁を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の第1の目的を達成
するために、請求項1に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁は、円筒状の弁ハウジングと、前記弁ハウジン
グに回転変位可能に且つ回転軸方向に移動可能に設けら
れた主弁体と、前記弁ハウジングに固定され低圧側配管
を接続される低圧側ポート、高圧側配管を接続される高
圧側ポート、及び、少なくとも一つの切換ポートを有す
る弁座板と、前記主弁体に形成された弁保持孔に前記回
転軸方向に移動可能に係合して前記主弁体より支持さ
れ、前記主弁体に形成された弁ポートを開閉することに
より前記主弁体の一方の端面側に画定されて高圧側ポー
トの圧力を導入される圧力室と前記低圧側ポートとを選
択的に連通接続するパイロット弁と、前記主弁体を回転
駆動すると共に前記パイロット弁の開閉駆動を行う電磁
ソレノイドとを有し、前記主弁体は、前記圧力室とは反
対の側の端面にて前記弁座板と接触し、回転変位により
前記切換ポートを前記低圧側ポートと前記高圧側ポート
のいずれか一方に選択的に連通接続するように構成され
たロータリ式流路切換弁において、前記パイロット弁
は、前記弁保持孔に前記回転軸方向に移動可能に係合し
前記電磁ソレノイドに吸着されるプランジャをなすステ
ム部と、前記弁ポートを開閉するニードル弁部とが別体
構成され、前記ニードル弁部は前記ステム部に対して前
記主弁体の径方向及び前記回転軸方向に各々シフト可能
に接続されているものである。
【0012】請求項2に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁は、前記ニードル弁部は、球面部によって前記
ステム部に当接し、前記ステム部に対してチルト可能で
あるものである。
【0013】請求項3に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁は、前記球面部と前記ステム部との当接面に高
滑性樹脂層が設けられているものである。
【0014】請求項4に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁は、前記ニードル弁部と前記ステム部との間に
圧縮ばねが介在しているものである。
【0015】また、上述の第2の目的を達成するため
に、請求項5に記載の発明によるロータリ式流路切換弁
は、円筒状の弁ハウジングと、前記弁ハウジングに回転
変位可能に且つ回転軸方向に移動可能に設けられた主弁
体と、前記弁ハウジングに固定され低圧側配管を接続さ
れる低圧側ポート、高圧側配管を接続される高圧側ポー
ト、及び、少なくとも一つの切換ポートを有する弁座板
と、前記主弁体に形成された弁保持孔に前記回転軸方向
に移動可能に係合して前記主弁体より支持され、前記主
弁体に形成された弁ポートを開閉することにより前記主
弁体の一方の端面側に画定されて高圧側ポートの圧力を
導入される圧力室と前記低圧側ポートとを選択的に連通
接続するパイロット弁と、前記主弁体を回転駆動すると
共に前記パイロット弁の開閉駆動を行う電磁ソレノイド
とを有し、前記主弁体は、前記圧力室とは反対の側の端
面にて前記弁座板と接触し、回転変位により前記切換ポ
ートを前記低圧側ポートと前記高圧側ポートのいずれか
一方に選択的に連通接続するように構成されたロータリ
式流路切換弁において、前記弁ハウジングは前記パイロ
ット弁のステム部を前記回転軸方向に移動可能に受け入
れるパイロット弁案内筒部を有していて当該パイロット
弁案内筒部に前記ステム部の端面と対向する前記電磁ソ
レノイドの固定吸引子を有し、前記ステム部には前記パ
イロット弁案内筒部において前記ステム部と前記固定吸
引子との間に画定される室を前記圧力室に開放するブリ
ード通路が形成されているものである。
【0016】請求項6に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁は、前記弁座板は切換ポートとして第一の切換
ポートと第二の切換ポートの二つの切換ポートを有し、
前記主弁体は、前記低圧側ポートと前記第一の切換ポー
トとを連通接続すると共に前記高圧側ポートと前記第二
の切換ポートとを連通接続する第一の回転位置と、前記
低圧側ポートと前記第二の切換ポートとを連通接続する
と共に前記高圧側ポートと前記第一の切換ポートとを連
通接続する第二の回転位置との間に回転変位するように
設けられ、ヒートポンプシステムで使用される四方弁で
あるものである。
【0017】請求項1に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁によれば、パイロット弁のステム部とニードル
弁部とが別体構成され、ニードル弁部がステム部に主弁
体の径方向と回転軸方向とに各々シフト可能に接続され
ているから、弁ポートに対するニードル弁部の径方向や
回転軸方向へのシフト(変位)により、ニードル弁部が
ステム部に対してチルト(傾斜)し、この自動調心式構
造によって、ニードル弁部の弁ポートに対する方向姿勢
が修正される。
【0018】また、ニードル弁部がステム部に対して主
弁体の回転軸方向にシフト可能であることから、パイロ
ット弁の閉弁時にニードル弁が弁ポートに当たる際の両
者が受ける衝撃が低減され、摩耗、欠け等に対する耐久
性が向上する。
【0019】請求項2に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁によれば、ニードル弁部が球面部によってステ
ム部に当接することで、ニードル弁部が自動求心式にス
テム部に対してチルト(傾斜)して、ニードル弁部の弁
ポートに対する方向姿勢が修正される。
【0020】請求項3に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁によれば、球面部とステム部との当接面に高滑
性樹脂層が設けられていることにより、ニードル弁部の
自動求心式のチルトが低抵抗で確実に行われる。
【0021】請求項4に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁によれば、ニードル弁部とステム部とに間に圧
縮ばねが介在していることにより、開弁状態時にニード
ル弁部がステム部に対してがた付くことがなく、また、
圧縮ばねの撓みにより閉弁圧も調整される。
【0022】その上、圧縮ばねの弾発力が所謂ダンパ作
用を発揮して、パイロット弁の閉弁時にニードル弁が弁
ポートに当たる際の両者が受ける衝撃を吸収するので、
衝撃低減効果が増して、摩耗、欠け等に対する耐久性が
より一層向上する。
【0023】請求項5に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁によれば、パイロット弁案内筒部においてステ
ム部と固定吸引子との間に画定される室がブリード通路
によって圧力室に開放され、その室に潤滑油や冷媒等の
流通流体が溜まることがない。
【0024】請求項6に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁によれば、弁座板が切換ポートとして第一の切
換ポートと第二の切換ポートの二つの切換ポートを有
し、主弁体が、前記低圧側ポートと前記第一の切換ポー
トとを連通接続すると共に前記高圧側ポートと前記第二
の切換ポートとを連通接続する第一の回転位置と、前記
低圧側ポートと前記第二の切換ポートとを連通接続する
と共に前記高圧側ポートと前記第一の切換ポートとを連
通接続する第二の回転位置との間に回転変位することに
より、ロータリ式流路切換弁がヒートポンプシステムで
使用される四方弁になる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。
【0026】図1〜図7はこの発明によるロータリ式流
路切換弁の実施の形態を示している。ロータリ式流路切
換弁は、円筒状の弁ハウジング1と、弁ハウジング1内
に回転変位可能に且つ回転軸方向に移動可能に設けられ
た主弁体3と、弁ハウジング1の底部に固定された弁座
板5と、主弁体3に設けられたパイロット弁9と、弁ハ
ウジング1の上部に取り付けられた電磁ソレノイド11
とを有している。
【0027】このロータリ式流路切換弁は、図5及び図
6に示されているように、ヒートポンプシステムで使用
される四方弁100として構成され、弁座板5には、ヒ
ートポンプシステムにおけるコンプレッサPの吸入側か
らの低圧側配管13を接続される低圧側ポート15と、
コンプレッサPの吐出側からの高圧側配管17を接続さ
れる高圧側ポート19と、エバポレータ(室内熱交換
器)Eの配管21を接続される第一の切換ポート23
と、コンデンサ(室外熱交換器)Cの配管25を接続さ
れる第二の切換ポート27とを、弁座板5の中心から径
方向にずれた箇所に有している。
【0028】主弁体3は、図1に示されているように、
底部に設けられた中心ガイト孔29にて弁座板5に固定
されたセンタピン31に嵌合していると共に、上部に舌
片状に突出形成されたガイド部4にて、弁ハウジング1
の上部に大径円筒部2と同心に設けられた主弁体案内筒
部6に軸線方向に移動可能に嵌合し、これらの嵌合ガイ
ドにより自身の中心軸線の周りに第一の回転位置と第二
の回転位置との間に回転変位し、軸線方向に直線的に上
昇位置と降下位置との間に上下変位する。
【0029】なお、ガイド部4は後述する高圧側連絡溝
37の側とは反対側に形成され、主弁体案内筒部6との
当接関係により、高圧側の流入圧力による主弁体3の傾
き偏倚を抑制する。
【0030】主弁体3は降下位置においては、底面(圧
力室41とは反対の側の端面)33にて弁座板5と接触
しており、その底面部の中心から径方向にずれた箇所
に、互いに独立した低圧側連絡溝35と高圧側連絡溝3
7とを有している。
【0031】主弁体3は、第一の回転位置では、図5に
示されているように、低圧側連絡溝35により低圧側ポ
ート15と第一の切換ポート23とを連通接続すると共
に高圧側連絡溝37によって高圧側ポート19と第二の
切換ポート27とを連通接続し、第二の回転位置では、
図6に示されているように、低圧側連絡溝35により低
圧側ポート15と第二の切換ポート27とを連通接続す
ると共に高圧側連絡溝37によって高圧側ポート19と
第一の切換ポート23とを連通接続する。
【0032】これにより、主弁体3が第一の回転位置で
ある切換状態では、図5に示されているように、コンプ
レッサP→四方弁100→コンデンサC→絞りD→エバ
ポレータE→四方弁100→コンプレッサPと云う冷媒
循環路が確立し、ヒートポンプシステムは冷房モードに
なる。
【0033】これに対し、主弁体3が第二の回転位置で
ある切換状態では、図6に示されているように、コンプ
レッサP→四方弁100→エバポレータE→絞りD→コ
ンデンサC→四方弁100→コンプレッサPと云う冷媒
循環路が確立し、ヒートポンプシステムは暖房モードに
なる。
【0034】なお、高圧側配管17の先端は、高圧側ポ
ート19を貫通して高圧側連絡溝37内に突出してお
り、高圧側連絡溝37の内壁面との当接により、主弁体
3の回動変位範囲を第一の回転位置と第二の回転位置と
の間の往復回動範囲に制限するストッパを兼ねている。
【0035】主弁体3の上側(一方の端面側)には、図
1に示されているように、弁ハウジング1と、弁ハウジ
ング1の上部に形成されているパイロット弁案内筒部3
9に嵌合しているパイロット弁9とによって圧力室41
が画定されている。圧力室41は、パイロット弁9と主
弁体3との間のバイパス間隙43や、主弁体3のピスト
ンリング溝45に嵌め込まれている略C字状のピストン
リング47の両端部間の連通用間隙(図示せず)を経
て、高圧側連絡溝37、高圧側ポート19と連通してお
り、高圧側ポート19の圧力を導入される。
【0036】パイロット弁案内筒部39は大径円筒部2
や主弁体案内筒部6と同心に設けられており、パイロッ
ト弁9のステム部10は、パイロット弁案内筒部39
や、主弁体3の中心部に形成された円形横断面の弁保持
孔51に、軸線方向に移動可能に嵌合しており、ニード
ル弁部53にて主弁体3に形成された弁ポート55を開
閉する。
【0037】この構造により、パイロット弁9は、弁ハ
ウジング1側のパイロット弁案内筒部39と主弁体3側
の弁保持孔51に軸線方向に移動可能に嵌合し、弁ハウ
ジング1と主弁体3の両方より個別に支持されているこ
とになる。
【0038】弁ポート55は、弁保持孔51の底部中央
にあり、一方でステム部10と弁保持孔51との間隙
(図示省略)を介して圧力室41に連通し、他方で主弁
体3に形成されている連通孔57によって低圧側連絡溝
35に連通している。すなわち、弁ポート55と圧力室
41との連通通路はパイロット弁9のステム部10を受
け入れる主弁体3の弁保持孔51とステム部10との間
隙により確保されている。
【0039】パイロット弁9のステム部10と、ニード
ル弁部53とは別体構成されており、ニードル弁部53
はステム部10に径方向にシフト可能に接続されてい
る。
【0040】図7によく示されているように、ニードル
弁部53は、ステム部10の先端に形成されたニードル
弁支持孔10aに遊嵌合状態で挿入された頭部54を有
し、ステム部10の先端部にかしめ固定された固定リン
グ56により、所定量のみ、ステム部10に対して径方
向と回転軸線方向に変位可能になっている。
【0041】頭部54は、球状頭面54aを有し、球状
頭面54aによってニードル弁支持孔10aの底面(天
井面)10bに当接するようになっている。これによ
り、ニードル弁部53は、ステム部10に対して2度程
度、チルト(首振り)可能になっている。
【0042】また、弁ハウジング1は主弁体を受け入れ
る円筒部である大径円筒部2と主弁体案内筒部6とパイ
ロット弁案内筒部39とを互いに同心にプレス深絞り加
工により一体成形されている。
【0043】パイロット弁9のステム部10は、電磁ソ
レノイド11のプランジャをなし、定吸引子59との間
に設けられたばね61により閉弁方向に付勢され、電磁
ソレノイド11の電磁コイル63に通電が行われること
により、ばね61のばね力に抗して固定吸引子59に吸
着し、弁ポート55を開放、すなわち開弁する。
【0044】固定吸引子59はパイロット弁案内筒部3
9にステム部10の端面と対向配置されている。これに
よりパイロット弁案内筒部39においてステム部10と
固定吸引子59との間に室(ばね室)62が画定され
る。ステム部10には室62を圧力室41に開放するた
めのブリード通路9aが形成されている。
【0045】主弁体3の上部にはプラスチックスマグネ
ットによる多極マグネット71がインサート成形により
一体的に設けられている。多極マグネット71は、主弁
体3と同心のリング状をなし、主弁体3の回転方向にN
極部とS極部とを交互に2個ずつ有している。
【0046】電磁ソレノイド11には、電磁コイル63
の上側の一方の磁極と磁気的に連結されているステープ
ル形状の主磁極部材65がボルト67により固定されて
おり、また電磁コイル63の下側の他方の磁極と磁気的
に連結されて、主磁極部材65とは弁ハウジング1の中
心軸線周りに90度回転変位した位置に、ステープル形
状の副磁極部材69が固定されている。
【0047】上述のような電磁ソレノイド11と多極マ
グネット71による電磁アクチュエータ構造では、電磁
ソレノイド11に対し通電する電流の方向により主磁極
部材65がN極、副磁極部材69がS極に帯磁、あるい
はその反対の極性に帯磁し、多極マグネット71との磁
気作用により、主弁体3を第一の回転位置より第二の回
転位置へ回転変位、あるいはその反対に回転変位させ
る。
【0048】上述のような構成による四方弁100で
は、図1に示されているような状態において、電磁ソレ
ノイド11の電磁コイル63に通電が行われると、固定
吸引子59が励磁し、パイロット弁9がばね61のばね
力に抗して上昇変位して固定吸引子59に吸着し、弁ポ
ート55が開放される。
【0049】これにより圧力室41が低圧側連絡溝3
5、低圧側ポート15と連通し、コンプレッサPの吸入
圧により、圧力室41の内圧が高圧側ポート19と同じ
高圧から低圧側ポート15と同じ低圧に向かって低下す
る。これにより主弁体3の下側に比べて主弁体3の上側
が低圧になり、圧力差で主弁体3が上昇変位して弁座板
5より離れ、弁ハウジング1の主弁体案内筒部6に当接
したままガイド部4の側部が上方に摺動する。この主弁
体3の上昇は、弁ポート55がニードル弁部53に当接
して閉塞されることで制限され、これにより、主弁体3
の上下の圧力がバランスして主弁体3が低抵抗で回転変
位し得る状態になる。
【0050】なお、パイロット弁9が開弁すれば、圧力
室41の内圧が低下するのは、ピストンリング47の連
通用間隙によって圧力室41と高圧側連絡溝37、高圧
側ポート19との連通度が絞られてあり、この連通度が
パイロット弁9が開弁した時の圧力室41と低圧側連絡
溝35との連通度より低い値に設定されているからであ
る。
【0051】上述の状態になると、主磁極部材65、副
磁極部材69の帯磁と多極マグネット71との磁気作用
により、主弁体3が第一の回転位置より第二の回転位置
へ回転変位、あるいはその反対に回転変位し、ヒートポ
ンプサイクルが冷房モードあるいは暖房モードに切り換
えられる。
【0052】この後に、電磁コイル63に対する通電を
停止すると、ばね61のばね力によりパイロット弁9が
降下して閉弁し、圧力室41と低圧側連絡溝35との連
通が遮断され、バイパス用間隙43やピストンリング4
7の連通用間隙を経て、高圧側連絡溝37、高圧側ポー
ト19の圧力が圧力室41に導入され、圧力室41が主
弁体3の下部の圧力と同圧になり、ばね61のばね力と
主弁体3の自重とによって主弁体3が元の降下位置に戻
り、弁座板5と密着する。
【0053】上述のような弁動作において、パイロット
弁9のニードル弁部53が、ステム部10とは別体構成
され、ステム部10に径方向にシフト可能に接続されて
いることから、ニードル弁部53が弁ポート55に係合
して閉弁する過程で、ニードル弁部53が弁ポート55
に対して自動調心式の径方向シフトし、ニードル弁部5
3の弁ポート55に対する径方向の位置精度が自動的に
修正される。
【0054】また、ニードル弁部53が球状頭面54a
によってニードル弁支持孔10aの底面10bに当接す
ることにより、ニードル弁部53が自動求心式にステム
部10に対してチルトし、ニードル弁部53の弁ポート
55に対する方向姿勢が自動修正される。
【0055】これらのことにより、弁ポート55に対す
るステム部10の支持精度、ステム部10とニードル弁
部53との同心度、弁保持孔51と弁ポート55との同
心加工精度、パイロット弁案内筒部39の位置精度、弁
ハウジング1に対する主弁体3の組み付け精度が多少悪
くても、ニードル弁部53の弁ポート55に対する径方
向の位置精度や方向姿勢が適正になり、ニードル弁部5
3による弁ポート55の締め切りが確実に行われるよう
になる。
【0056】また、パイロット弁案内筒部39において
ステム部10と固定吸引子59との間に画定される室6
2がブリード通路9aによって圧力室41に開放されて
いるから、室62に潤滑油や冷媒等の流通流体が侵入し
ても、それらはブリード通路9aによって圧力室41へ
流出し、それらが室62に溜まることがない。これによ
り、長期間に亘ってパイロット弁9の円滑な開閉移動が
保証される。
【0057】しかも、ニードル弁部53とステム部10
とが主弁体3の回転軸方向に移動可能に連結されている
ことから、パイロット弁9の閉弁時にニードル弁部53
が弁ポート55に当たる際の衝撃が、ステム部10に対
するニードル弁部53の回転軸方向への移動により低減
されることから、ニードル弁部53や弁ポート55の摩
耗や欠け等に対する耐久性が向上する。
【0058】図8〜図11は各々この発明によるロータ
リ式流路切換弁に組み込まれるパイロット弁9の他の実
施の形態を示している。なお、図8〜図11において、
図7に対応する部分は、図7に付した符号と同一の符号
を付けて、その説明を省略する。
【0059】図8に示されている実施の形態では、ニー
ドル弁支持孔10aの底部に、高い弾性を有するフッ素
系樹脂による高滑性樹脂板58が配置され、ニードル弁
部53の球状頭面54aは高滑性樹脂板58を介してス
テム部10と当接している。
【0060】これにより、ニードル弁部53のステム部
10に対する自動求心式のチルトが、低抵抗で、確実に
行われるようになる。
【0061】図9に示されている実施の形態では、ニー
ドル弁部53とステム部10との間に圧縮コイルばね6
0が所定の予荷重を与えられた状態で組み込まれてい
る。
【0062】この実施の形態では、圧縮コイルばね60
のばね力によってニードル弁部53がステム部10に押
し付けられるから、開弁状態時にニードル弁部53がス
テム部10に対してがた付くことがなく、また、圧縮コ
イルばね60の撓みにより閉弁圧も調整される。
【0063】しかも、ニードル弁部53とステム部10
との間に圧縮コイルばね60が介設されていることか
ら、パイロット弁9の閉弁時にニードル弁部53が弁ポ
ート55に当たる際の衝撃が、この圧縮コイルばね60
の弾発力により吸収され、これにより、ニードル弁部5
3や弁ポート55の摩耗や欠け等に対する耐久性がより
一層向上する。
【0064】図10に示されている実施の形態では、球
面部64aを有するばねリテーナ64が設けられ、圧縮
コイルばね60のばね力により球面部64aがニードル
弁部53に押し付けられている。
【0065】これにより、開弁状態時にニードル弁部5
3がステム部10に対してがた付くことがなく、また、
圧縮コイルばね60の撓みにより閉弁圧も調整され、し
かも球面部64aがニードル弁部53に押し付けられて
いるから、閉弁時には、ニードル弁部53が自動求心式
にステム部10に対してチルトし、ニードル弁部53の
弁ポート55に対する方向姿勢が自動修正される。
【0066】図11(a)、(b)に示されている実施
の形態では、圧縮コイルばね60に代えて、中心部に球
面部66aを有する十文字形状の板ばね66がニードル
弁部53とステム部10とに間に所定の予荷重を与えら
れた状態で組み込まれている。板ばね66は球面部66
aによってニードル弁部53に当接している。
【0067】これにより、開弁状態時にニードル弁部5
3がステム部10に対してがた付くことがなく、また、
板ばね66の撓みにより閉弁圧も調整され、しかも球面
部66aによってニードル弁部53が押し付けられるか
ら、閉弁時には、ニードル弁部53が自動求心式にステ
ム部10に対してチルトし、ニードル弁部53の弁ポー
ト55に対する方向姿勢が自動修正される。なお、本実
施形態では四方弁を例に取って説明したが、本発明はロ
ータリ式の三方弁においても同様に適用可能であること
は言うまでもない。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1に記載の発明によるロータリ式流路切換弁によれば、
円筒状の弁ハウジングと、前記弁ハウジングに回転変位
可能に且つ回転軸方向に移動可能に設けられた主弁体
と、前記弁ハウジングに固定され低圧側配管を接続され
る低圧側ポート、高圧側配管を接続される高圧側ポー
ト、及び、少なくとも一つの切換ポートを有する弁座板
と、前記主弁体に形成された弁保持孔に前記回転軸方向
に移動可能に係合して前記主弁体より支持され、前記主
弁体に形成された弁ポートを開閉することにより前記主
弁体の一方の端面側に画定されて高圧側ポートの圧力を
導入される圧力室と前記低圧側ポートとを選択的に連通
接続するパイロット弁と、前記主弁体を回転駆動すると
共に前記パイロット弁の開閉駆動を行う電磁ソレノイド
とを有し、前記主弁体は、前記圧力室とは反対の側の端
面にて前記弁座板と接触し、回転変位により前記切換ポ
ートを前記低圧側ポートと前記高圧側ポートのいずれか
一方に選択的に連通接続するように構成されたロータリ
式流路切換弁において、前記パイロット弁は、前記弁保
持孔に前記回転軸方向に移動可能に係合し前記電磁ソレ
ノイドに吸着されるプランジャをなすステム部と、前記
弁ポートを開閉するニードル弁部とが別体構成され、前
記ニードル弁部は前記ステム部に対して前記主弁体の径
方向及び前記回転軸方向に各々シフト可能に接続されて
いるものとした。
【0069】このため、パイロット弁のステム部とニー
ドル弁部とが別体構成され、ニードル弁部がステム部に
主弁体の径方向と回転軸方向とに各々シフト可能に接続
されているから、弁ポートに対するニードル弁部の径方
向や回転軸方向へのシフト(変位)により、ニードル弁
部がステム部に対してチルト(傾斜)し、この自動調心
式構造によって、ニードル弁部の弁ポートに対する位置
精度が修正され、弁ポートに対するステム部の支持精
度、ステム部とニードル弁部との同心度、弁保持孔と弁
ポートとの同心加工精度、パイロット弁案内筒部の位置
精度、弁ハウジングに対する主弁体の組み付け精度が多
少悪くても、ニードル弁部の弁ポートに対する方向姿勢
が適正になり、ニードル弁部による弁ポートの締め切り
が確実に行われるようになる。
【0070】また、ニードル弁部がステム部に対して主
弁体の回転軸方向にシフト可能であることから、パイロ
ット弁の閉弁時にニードル弁が弁ポートに当たる際の両
者が受ける衝撃が低減され、摩耗、欠け等に対する耐久
性が向上する。
【0071】請求項2に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁によれば、前記ニードル弁部は、球面部によっ
て前記ステム部に当接し、前記ステム部に対してチルト
可能であるものとした。
【0072】このため、ニードル弁部が球面部によって
ステム部に当接することで、ニードル弁部が自動求心式
にステム部に対してチルト(傾斜)して、ニードル弁部
の弁ポートに対する方向姿勢が修正され、弁ポートに対
するステム部の支持精度、ステム部とニードル弁部との
同心度、弁保持孔と弁ポートとの同心加工精度、パイロ
ット弁案内筒部の位置精度、弁ハウジングに対する主弁
体の組み付け精度が多少悪くても、ニードル弁部の弁ポ
ートに対する方向姿勢が適正になり、ニードル弁部によ
る弁ポートの締め切りが確実に行われるようになる。
【0073】請求項3に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁によれば、前記球面部と前記ステム部との当接
面に高滑性樹脂層が設けられているものとした。
【0074】このため、球面部とステム部との当接面に
高滑性樹脂層が設けられていることにより、ニードル弁
部の自動求心式のチルトが低抵抗で確実に行われ、ニー
ドル弁部の弁ポートに対する方向姿勢が適正になり、ニ
ードル弁部による弁ポートの締め切りが確実に行われる
ようになる。
【0075】請求項4に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁によれば、前記ニードル弁部と前記ステム部と
の間に圧縮ばねが介在しているものとした。
【0076】このため、ニードル弁部とステム部とに間
に圧縮ばねが介在していることにより、開弁状態時にニ
ードル弁部がステム部に対してがた付くことがなく、ま
た、圧縮ばねの撓みにより閉弁圧も調整される。
【0077】その上、圧縮ばねの弾発力が所謂ダンパ作
用を発揮して、パイロット弁の閉弁時にニードル弁が弁
ポートに当たる際の両者が受ける衝撃を吸収するので、
衝撃低減効果が増して、摩耗、欠け等に対する耐久性が
より一層向上する。
【0078】請求項5に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁によれば、円筒状の弁ハウジングと、前記弁ハ
ウジングに回転変位可能に且つ回転軸方向に移動可能に
設けられた主弁体と、前記弁ハウジングに固定され低圧
側配管を接続される低圧側ポート、高圧側配管を接続さ
れる高圧側ポート、及び、少なくとも一つの切換ポート
を有する弁座板と、前記主弁体に形成された弁保持孔に
前記回転軸方向に移動可能に係合して前記主弁体より支
持され、前記主弁体に形成された弁ポートを開閉するこ
とにより前記主弁体の一方の端面側に画定されて高圧側
ポートの圧力を導入される圧力室と前記低圧側ポートと
を選択的に連通接続するパイロット弁と、前記主弁体を
回転駆動すると共に前記パイロット弁の開閉駆動を行う
電磁ソレノイドとを有し、前記主弁体は、前記圧力室と
は反対の側の端面にて前記弁座板と接触し、回転変位に
より前記切換ポートを前記低圧側ポートと前記高圧側ポ
ートのいずれか一方に選択的に連通接続するように構成
されたロータリ式流路切換弁において、前記弁ハウジン
グは前記パイロット弁のステム部を前記回転軸方向に移
動可能に受け入れるパイロット弁案内筒部を有していて
当該パイロット弁案内筒部に前記ステム部の端面と対向
する前記電磁ソレノイドの固定吸引子を有し、前記ステ
ム部には前記パイロット弁案内筒部において前記ステム
部と前記固定吸引子との間に画定される室を前記圧力室
に開放するブリード通路が形成されているものとした。
【0079】このため、パイロット弁案内筒部において
ステム部と固定吸引子との間に画定される室がブリード
通路によって圧力室に開放され、その室に潤滑油や冷媒
等の流通流体が溜まることがないから、長期間に亘って
パイロット弁の円滑な開閉移動が保証される。
【0080】請求項6に記載の発明によるロータリ式流
路切換弁は、前記弁座板は切換ポートとして第一の切換
ポートと第二の切換ポートの二つの切換ポートを有し、
前記主弁体は、前記低圧側ポートと前記第一の切換ポー
トとを連通接続すると共に前記高圧側ポートと前記第二
の切換ポートとを連通接続する第一の回転位置と、前記
低圧側ポートと前記第二の切換ポートとを連通接続する
と共に前記高圧側ポートと前記第一の切換ポートとを連
通接続する第二の回転位置との間に回転変位するように
設けられ、ヒートポンプシステムで使用される四方弁で
あるものである。
【0081】このため、主弁体が、前記低圧側ポートと
前記第一の切換ポートとを連通接続すると共に前記高圧
側ポートと前記第二の切換ポートとを連通接続する第一
の回転位置と、前記低圧側ポートと前記第二の切換ポー
トとを連通接続すると共に前記高圧側ポートと前記第一
の切換ポートとを連通接続する第二の回転位置との間に
回転変位することにより、ロータリ式流路切換弁がヒー
トポンプシステムで使用される四方弁になり、四方弁に
おいて、ニードル弁部による弁ポートの締め切りが確実
に行われるようになり、また、長期間に亘ってパイロッ
ト弁の円滑な開閉移動が保証される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるロータリ式流路切換弁の実施の
形態を示す縦断面図である。
【図2】図1のロータリ式流路切換弁の平面図である。
【図3】図1のロータリ式流路切換弁の底面図である。
【図4】図1のロータリ式流路切換弁の側面図である。
【図5】図1のロータリ式流路切換弁をヒートポンプシ
ステムに組み込んだ際の冷房運転時における冷媒回路構
成を示す説明図である。
【図6】図1のロータリ式流路切換弁をヒートポンプシ
ステムに組み込んだ際の暖房運転時における冷媒回路構
成を示す説明図である。
【図7】図1のパイロット弁の断面図である。
【図8】この発明によるロータリ式流路切換弁で使用さ
れるパイロット弁の他の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図9】この発明によるロータリ式流路切換弁で使用さ
れるパイロット弁の他の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図10】この発明によるロータリ式流路切換弁で使用
されるパイロット弁の他の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図11】(a)はこの発明によるロータリ式流路切換
弁で使用されるパイロット弁の他の実施の形態を示す断
面図、(b)は板ばねの平面図である。
【符号の説明】
1 弁ハウジング 2 大径円筒部 3 主弁体 4 ガイド部 5 弁座板 6 主弁体案内筒部 9 パイロット弁 9a フリード通路 10 ステム部 11 電磁ソレノイド 15 低圧側ポート 19 高圧側ポート 23 第一の切換ポート 27 第二の切換ポート 35 低圧側連絡溝 37 高圧側連絡溝 41 圧力室 53 ニードル弁部 54 頭部 54a 球状頭面 55 弁ポート 58 高滑性樹脂板 59 固定吸引子 60 圧縮コイルばね 63 電磁コイル 64 ばねリテーナ 66 板ばね 65 主磁極部材 69 副磁極部材 71 多極マグネット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 光昭 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 相原 一登 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 中川 昇 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 鈴木 和重 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 寺西 敏博 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 金崎 文雄 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の弁ハウジングと、 前記弁ハウジングに回転変位可能に且つ回転軸方向に移
    動可能に設けられた主弁体と、 前記弁ハウジングに固定され低圧側配管を接続される低
    圧側ポート、高圧側配管を接続される高圧側ポート、及
    び、少なくとも一つの切換ポートを有する弁座板と、 前記主弁体に形成された弁保持孔に前記回転軸方向に移
    動可能に係合して前記主弁体より支持され、前記主弁体
    に形成された弁ポートを開閉することにより前記主弁体
    の一方の端面側に画定されて高圧側ポートの圧力を導入
    される圧力室と前記低圧側ポートとを選択的に連通接続
    するパイロット弁と、 前記主弁体を回転駆動すると共に前記パイロット弁の開
    閉駆動を行う電磁ソレノイドとを有し、 前記主弁体は、前記圧力室とは反対の側の端面にて前記
    弁座板と接触し、回転変位により前記切換ポートを前記
    低圧側ポートと前記高圧側ポートのいずれか一方に選択
    的に連通接続するように構成されたロータリ式流路切換
    弁において、 前記パイロット弁は、前記弁保持孔に前記回転軸方向に
    移動可能に係合し前記電磁ソレノイドに吸着されるプラ
    ンジャをなすステム部と、前記弁ポートを開閉するニー
    ドル弁部とが別体構成され、前記ニードル弁部は前記ス
    テム部に対して前記主弁体の径方向及び前記回転軸方向
    に各々シフト可能に接続されていることを特徴とするロ
    ータリ式流路切換弁。
  2. 【請求項2】 前記ニードル弁部は、球面部によって前
    記ステム部に当接し、前記ステム部に対してチルト可能
    であることを特徴とする請求項1記載のロータリ式流路
    切換弁。
  3. 【請求項3】 前記球面部と前記ステム部との当接面に
    高滑性樹脂層が設けられていることを特徴とする請求項
    2に記載のロータリ式流路切換弁。
  4. 【請求項4】 前記ニードル弁部と前記ステム部との間
    に圧縮ばねが介在していることを特徴とする請求項1、
    2又は3記載のロータリ式流路切換弁。
  5. 【請求項5】 円筒状の弁ハウジングと、 前記弁ハウジングに回転変位可能に且つ回転軸方向に移
    動可能に設けられた主弁体と、 前記弁ハウジングに固定され低圧側配管を接続される低
    圧側ポート、高圧側配管を接続される高圧側ポート、及
    び、少なくとも一つの切換ポートを有する弁座板と、 前記主弁体に形成された弁保持孔に前記回転軸方向に移
    動可能に係合して前記主弁体より支持され、前記主弁体
    に形成された弁ポートを開閉することにより前記主弁体
    の一方の端面側に画定されて高圧側ポートの圧力を導入
    される圧力室と前記低圧側ポートとを選択的に連通接続
    するパイロット弁と、 前記主弁体を回転駆動すると共に前記パイロット弁の開
    閉駆動を行う電磁ソレノイドとを有し、 前記主弁体は、前記圧力室とは反対の側の端面にて前記
    弁座板と接触し、回転変位により前記切換ポートを前記
    低圧側ポートと前記高圧側ポートのいずれか一方に選択
    的に連通接続するように構成されたロータリ式流路切換
    弁において、 前記弁ハウジングは前記パイロット弁のステム部を前記
    回転軸方向に移動可能に受け入れるパイロット弁案内筒
    部を有していて当該パイロット弁案内筒部に前記ステム
    部の端面と対向する前記電磁ソレノイドの固定吸引子を
    有し、 前記ステム部には前記パイロット弁案内筒部において前
    記ステム部と前記固定吸引子との間に画定される室を前
    記圧力室に開放するブリード通路が形成されていること
    を特徴とするロータリ式流路切換弁。
  6. 【請求項6】 前記弁座板は切換ポートとして第一の切
    換ポートと第二の切換ポートの二つの切換ポートを有
    し、前記主弁体は、前記低圧側ポートと前記第一の切換
    ポートとを連通接続すると共に前記高圧側ポートと前記
    第二の切換ポートとを連通接続する第一の回転位置と、
    前記低圧側ポートと前記第二の切換ポートとを連通接続
    すると共に前記高圧側ポートと前記第一の切換ポートと
    を連通接続する第二の回転位置との間に回転変位するよ
    うに設けられ、ヒートポンプシステムで使用される四方
    弁であることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5
    記載のロータリ式流路切換弁。
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Cited By (3)

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CN103769320A (zh) * 2013-04-27 2014-05-07 广州海鸥卫浴用品股份有限公司 可调射流淋浴设备
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