JPH11141435A - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents
内燃機関の燃料噴射装置Info
- Publication number
- JPH11141435A JPH11141435A JP30182697A JP30182697A JPH11141435A JP H11141435 A JPH11141435 A JP H11141435A JP 30182697 A JP30182697 A JP 30182697A JP 30182697 A JP30182697 A JP 30182697A JP H11141435 A JPH11141435 A JP H11141435A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- fuel injection
- valve
- intake
- injection valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 吸気の流速が小さい場合及び大きい場合に、
燃料噴射弁から噴射された燃料の噴霧が吸気ポートの壁
面に付着するのを防止する。 【解決手段】 吸気ポート７に設けられた燃料噴射弁７
から噴射される燃料の噴霧の上下方向の広がりを、水平
方向の広がりよりも小さし、かつ、燃料噴射弁５から噴
射される燃料の噴霧の上下方向の中心２０を、閉弁時の
吸気弁１の傘部２の中心Ｐと一致させる。その結果、吸
気の流速が小さい場合又は大きい場合であっても、燃料
噴射弁５から噴射された燃料の噴霧が吸気ポート７の壁
面に付着するのを防止でき、それゆえ、燃料の供給の遅
れ、排気中のＨＣの増加及び内燃機関の燃費の低下を防
止できる。
燃料噴射弁から噴射された燃料の噴霧が吸気ポートの壁
面に付着するのを防止する。 【解決手段】 吸気ポート７に設けられた燃料噴射弁７
から噴射される燃料の噴霧の上下方向の広がりを、水平
方向の広がりよりも小さし、かつ、燃料噴射弁５から噴
射される燃料の噴霧の上下方向の中心２０を、閉弁時の
吸気弁１の傘部２の中心Ｐと一致させる。その結果、吸
気の流速が小さい場合又は大きい場合であっても、燃料
噴射弁５から噴射された燃料の噴霧が吸気ポート７の壁
面に付着するのを防止でき、それゆえ、燃料の供給の遅
れ、排気中のＨＣの増加及び内燃機関の燃費の低下を防
止できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の燃料噴射
装置に関する。
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、図３及び図４に示すような、燃料
噴射時に吸気弁に付着する燃料量を減少させるために、
燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧の領域を、吸気弁
の傘部の中心よりも外周側かつ燃料噴射弁側にシフトさ
せた内燃機関の燃料噴射装置が知られている。図３は従
来の内燃機関の燃料噴射装置の部分断面側面図であり、
図４は図３の矢印Ｂ方向から見た概略のＢ矢視図であ
る。図３及び図４において、１０１は吸気弁、１０２は
吸気弁１０１の傘部、１０３は吸気弁１０１のステム、
１０４はバルブガイド、１０５は燃料噴射弁、１０６は
燃料噴射弁１０５の噴孔部である。１０７は吸気ポー
ト、１０８はスロットルバルブ、１０９はシリンダヘッ
ド、１１０はシリンダブロック、１１１は燃焼室、１２
０は燃料噴射弁１０５から噴射される燃料の噴霧の中心
線である。
噴射時に吸気弁に付着する燃料量を減少させるために、
燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧の領域を、吸気弁
の傘部の中心よりも外周側かつ燃料噴射弁側にシフトさ
せた内燃機関の燃料噴射装置が知られている。図３は従
来の内燃機関の燃料噴射装置の部分断面側面図であり、
図４は図３の矢印Ｂ方向から見た概略のＢ矢視図であ
る。図３及び図４において、１０１は吸気弁、１０２は
吸気弁１０１の傘部、１０３は吸気弁１０１のステム、
１０４はバルブガイド、１０５は燃料噴射弁、１０６は
燃料噴射弁１０５の噴孔部である。１０７は吸気ポー
ト、１０８はスロットルバルブ、１０９はシリンダヘッ
ド、１１０はシリンダブロック、１１１は燃焼室、１２
０は燃料噴射弁１０５から噴射される燃料の噴霧の中心
線である。
【０００３】図４に詳細に示すように、従来の内燃機関
の燃料噴射装置では、燃料噴射時に燃料噴射弁から噴射
される燃料の噴霧の領域（斜線部分）は、吸気弁１０１
の傘部１０２の中心Ｐを含むように設定されておらず、
吸気弁１０１の傘部１０２の中心Ｐよりも外周側かつ燃
料噴射弁１０５の側にシフトされて設定されている。そ
のため、燃料噴射弁１０５から噴射された燃料が吸気弁
１０１に、つまり、吸気弁１０１のステム１０３に付着
することが回避される。この種の内燃機関の燃料噴射装
置の例としては、例えば特開平８−２１８９８６号公報
に記載されたものがある。
の燃料噴射装置では、燃料噴射時に燃料噴射弁から噴射
される燃料の噴霧の領域（斜線部分）は、吸気弁１０１
の傘部１０２の中心Ｐを含むように設定されておらず、
吸気弁１０１の傘部１０２の中心Ｐよりも外周側かつ燃
料噴射弁１０５の側にシフトされて設定されている。そ
のため、燃料噴射弁１０５から噴射された燃料が吸気弁
１０１に、つまり、吸気弁１０１のステム１０３に付着
することが回避される。この種の内燃機関の燃料噴射装
置の例としては、例えば特開平８−２１８９８６号公報
に記載されたものがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図３に示す
ように、吸気の流れの方向Ｆと燃料噴射弁１０５から噴
射される燃料の噴霧の中心線１２０とは平行でなく、鉛
直面内において、吸気の流れの方向Ｆと燃料噴射弁１０
５から噴射される燃料の噴霧の中心線１２０との間には
所定の角度α’（＞０）が存在する。そのため、燃料噴
射弁１０５から噴射される燃料の噴霧の領域（斜線部
分）は、例えば内燃機関の加速時のような吸気の流速が
大きい場合、図示されているものよりも右上側に移動さ
れ、一方、例えば内燃機関の減速時のような吸気の流速
が小さい場合、図示されているものよりも左下側に移動
される。その結果、吸気の流速が小さい場合、燃料噴射
弁１０５から噴射された燃料の噴霧は、吸気ポート１０
７の壁面に付着してしまい、燃焼室１１１まで到達でき
なくなるか、噴霧状でない状態で燃焼室１１１に供給さ
れてしまう。それゆえ、燃料の供給が遅れてしまい、更
に、排気中のＨＣが増加してしまい、その上、内燃機関
の燃費が低下してしまう。
ように、吸気の流れの方向Ｆと燃料噴射弁１０５から噴
射される燃料の噴霧の中心線１２０とは平行でなく、鉛
直面内において、吸気の流れの方向Ｆと燃料噴射弁１０
５から噴射される燃料の噴霧の中心線１２０との間には
所定の角度α’（＞０）が存在する。そのため、燃料噴
射弁１０５から噴射される燃料の噴霧の領域（斜線部
分）は、例えば内燃機関の加速時のような吸気の流速が
大きい場合、図示されているものよりも右上側に移動さ
れ、一方、例えば内燃機関の減速時のような吸気の流速
が小さい場合、図示されているものよりも左下側に移動
される。その結果、吸気の流速が小さい場合、燃料噴射
弁１０５から噴射された燃料の噴霧は、吸気ポート１０
７の壁面に付着してしまい、燃焼室１１１まで到達でき
なくなるか、噴霧状でない状態で燃焼室１１１に供給さ
れてしまう。それゆえ、燃料の供給が遅れてしまい、更
に、排気中のＨＣが増加してしまい、その上、内燃機関
の燃費が低下してしまう。
【０００５】前記問題点に鑑み、本発明は、吸気の流速
が小さい場合又は大きい場合であっても、燃料噴射弁か
ら噴射された燃料の噴霧が吸気ポートの壁面に付着する
のを防止することにより、燃料の供給の遅れ、排気中の
ＨＣの増加及び内燃機関の燃費の低下を防止することが
できる内燃機関の燃料噴射装置を提供することを目的と
する。
が小さい場合又は大きい場合であっても、燃料噴射弁か
ら噴射された燃料の噴霧が吸気ポートの壁面に付着する
のを防止することにより、燃料の供給の遅れ、排気中の
ＨＣの増加及び内燃機関の燃費の低下を防止することが
できる内燃機関の燃料噴射装置を提供することを目的と
する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明に
よれば、吸気弁の開弁時に燃焼室に対して燃料を噴霧状
に噴射するために吸気ポートに設けられた燃料噴射弁を
有する内燃機関の燃料噴射装置において、前記燃料噴射
弁から噴射される燃料の噴霧の上下方向の広がりは、水
平方向の広がりよりも小さくなっており、かつ、前記燃
料噴射弁から噴射される燃料の噴霧の上下方向の中心
は、閉弁時の前記吸気弁の傘部の中心と一致しているこ
とを特徴とする内燃機関の燃料噴射装置が提供される。
よれば、吸気弁の開弁時に燃焼室に対して燃料を噴霧状
に噴射するために吸気ポートに設けられた燃料噴射弁を
有する内燃機関の燃料噴射装置において、前記燃料噴射
弁から噴射される燃料の噴霧の上下方向の広がりは、水
平方向の広がりよりも小さくなっており、かつ、前記燃
料噴射弁から噴射される燃料の噴霧の上下方向の中心
は、閉弁時の前記吸気弁の傘部の中心と一致しているこ
とを特徴とする内燃機関の燃料噴射装置が提供される。
【０００７】請求項１に記載の内燃機関の燃料噴射弁で
は、燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧の上下方向の
中心は、閉弁時の吸気弁の傘部の中心よりも外周側にシ
フトされているのではなく、閉弁時の吸気弁の傘部の中
心と一致している。そのため、吸気の流速が小さい場合
及び大きい場合に、燃料噴射弁から噴射された燃料の噴
霧が吸気ポートの壁面に付着するのを防止することがで
き、それゆえ、燃料の供給の遅れ、排気中のＨＣの増加
及び内燃機関の燃費の低下を防止することができる。
は、燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧の上下方向の
中心は、閉弁時の吸気弁の傘部の中心よりも外周側にシ
フトされているのではなく、閉弁時の吸気弁の傘部の中
心と一致している。そのため、吸気の流速が小さい場合
及び大きい場合に、燃料噴射弁から噴射された燃料の噴
霧が吸気ポートの壁面に付着するのを防止することがで
き、それゆえ、燃料の供給の遅れ、排気中のＨＣの増加
及び内燃機関の燃費の低下を防止することができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。
実施形態について説明する。
【０００９】図１は本発明の内燃機関の燃料噴射装置の
一実施形態の部分断面側面図であり、図２は図１の矢印
Ａ方向から見た概略のＡ矢視図である。図１及び図２に
おいて、１は吸気弁、２は吸気弁１の傘部、３は吸気弁
１のステム、４はバルブガイド、５は燃料噴射弁、６は
燃料噴射弁５の噴孔部である。７は吸気ポート、８はス
ロットルバルブ、９はシリンダヘッド、１０はシリンダ
ブロック、１１は燃焼室、２０は燃料噴射弁５から噴射
される燃料の噴霧の中心線である。尚、説明を理解を容
易にするために、図１及び図２において、吸気弁１は閉
弁した状態で示してある。しかしながら、実際には、燃
料噴射弁５から燃焼室１１に対して燃料が噴霧状に噴射
される際、吸気弁１は開弁している。また、図１及び図
２には詳細に示していないが、本実施形態の燃料噴射弁
５は、１２個の噴孔を有する型式である。１２個の噴孔
のうちの一方の側の６個の噴孔を通過した燃料は、一方
の吸気弁１（図２の上側）を介して燃料室に対して噴射
され、他方の側の６個の噴孔を通過した燃料は、他方の
吸気弁１（図２の下側）を介して燃焼室に対して噴射さ
れる。
一実施形態の部分断面側面図であり、図２は図１の矢印
Ａ方向から見た概略のＡ矢視図である。図１及び図２に
おいて、１は吸気弁、２は吸気弁１の傘部、３は吸気弁
１のステム、４はバルブガイド、５は燃料噴射弁、６は
燃料噴射弁５の噴孔部である。７は吸気ポート、８はス
ロットルバルブ、９はシリンダヘッド、１０はシリンダ
ブロック、１１は燃焼室、２０は燃料噴射弁５から噴射
される燃料の噴霧の中心線である。尚、説明を理解を容
易にするために、図１及び図２において、吸気弁１は閉
弁した状態で示してある。しかしながら、実際には、燃
料噴射弁５から燃焼室１１に対して燃料が噴霧状に噴射
される際、吸気弁１は開弁している。また、図１及び図
２には詳細に示していないが、本実施形態の燃料噴射弁
５は、１２個の噴孔を有する型式である。１２個の噴孔
のうちの一方の側の６個の噴孔を通過した燃料は、一方
の吸気弁１（図２の上側）を介して燃料室に対して噴射
され、他方の側の６個の噴孔を通過した燃料は、他方の
吸気弁１（図２の下側）を介して燃焼室に対して噴射さ
れる。
【００１０】例えば内燃機関の加速時のような吸気の流
速が大きい場合、燃料噴射弁５から噴射された燃料の噴
霧の領域は、上下（鉛直）方向に関し、図１に示してあ
る噴霧の領域（斜線部分）から右上側に移動され、水平
方向に関し、図２に示してある噴霧の領域（斜線部分）
から吸気ポート７の中心（線Ｆ）側に移動される（図２
において、上側の噴霧の領域は下側に、下側の噴霧の領
域は上側に移動される）。一方、例えば内燃機関の減速
時のような吸気の流速が小さい場合、燃料噴射弁５から
噴射された燃料の噴霧の領域は、上下方向に関し、図１
に示してある噴霧の領域（斜線部分）から左下側に移動
され、水平方向に関し、図２に示してある噴霧の領域
（斜線部分）から吸気ポート７の中心に対して反対側に
移動される（図２において、上側の噴霧の領域は更に上
側に、下側の噴霧の領域は更に下側に移動される）。
速が大きい場合、燃料噴射弁５から噴射された燃料の噴
霧の領域は、上下（鉛直）方向に関し、図１に示してあ
る噴霧の領域（斜線部分）から右上側に移動され、水平
方向に関し、図２に示してある噴霧の領域（斜線部分）
から吸気ポート７の中心（線Ｆ）側に移動される（図２
において、上側の噴霧の領域は下側に、下側の噴霧の領
域は上側に移動される）。一方、例えば内燃機関の減速
時のような吸気の流速が小さい場合、燃料噴射弁５から
噴射された燃料の噴霧の領域は、上下方向に関し、図１
に示してある噴霧の領域（斜線部分）から左下側に移動
され、水平方向に関し、図２に示してある噴霧の領域
（斜線部分）から吸気ポート７の中心に対して反対側に
移動される（図２において、上側の噴霧の領域は更に上
側に、下側の噴霧の領域は更に下側に移動される）。
【００１１】図１に示すように、燃料噴射弁５は吸気ポ
ート７の壁面内に配置されている。そのため、鉛直面内
において、吸気の流れの方向Ｆと燃料噴射弁５から噴射
される燃料の噴霧の中心線２０とは平行でなく、吸気の
流れの方向Ｆと燃料噴射弁５から噴射される燃料の噴霧
の中心線２０との間には所定の角度α（＞０）が存在す
る。更に、上述したように、燃料は、一方の吸気弁１
（図２の上側）を介して燃焼室に対して噴射されると共
に、他方の吸気弁１（図２の下側）を介して燃焼室に対
して噴射される。そのため、図２に示すように、吸気ポ
ート７は各吸気弁１とそれぞれ連通するために分岐して
いる。それゆえ、水平面内において、吸気の流れの方向
Ｆと燃料噴射弁５から噴射される燃料の噴霧の中心線２
０とは平行でなく、吸気の流れの方向Ｆと燃料噴射弁５
から噴射される燃料の噴霧の中心線２０との間には所定
の角度β（＞０）が存在する。一般に、上述した角度α
は角度βよりも大きくなっている。つまり、吸気ポート
７は、水平方向よりも、上下方向に大きく屈曲してい
る。その結果、吸気の流速が大きい又は小さい場合に、
燃料噴射弁５から噴射された燃料の噴霧の領域が移動す
る移動量は、水平面内においてよりも、鉛直面内におい
ての方が大きくなる。つまり、燃料噴射弁５から噴射さ
れた燃料の噴霧の領域は、水平面内においてよりも鉛直
面内においての方が、吸気の流速の変化に伴って、移動
されやすい。
ート７の壁面内に配置されている。そのため、鉛直面内
において、吸気の流れの方向Ｆと燃料噴射弁５から噴射
される燃料の噴霧の中心線２０とは平行でなく、吸気の
流れの方向Ｆと燃料噴射弁５から噴射される燃料の噴霧
の中心線２０との間には所定の角度α（＞０）が存在す
る。更に、上述したように、燃料は、一方の吸気弁１
（図２の上側）を介して燃焼室に対して噴射されると共
に、他方の吸気弁１（図２の下側）を介して燃焼室に対
して噴射される。そのため、図２に示すように、吸気ポ
ート７は各吸気弁１とそれぞれ連通するために分岐して
いる。それゆえ、水平面内において、吸気の流れの方向
Ｆと燃料噴射弁５から噴射される燃料の噴霧の中心線２
０とは平行でなく、吸気の流れの方向Ｆと燃料噴射弁５
から噴射される燃料の噴霧の中心線２０との間には所定
の角度β（＞０）が存在する。一般に、上述した角度α
は角度βよりも大きくなっている。つまり、吸気ポート
７は、水平方向よりも、上下方向に大きく屈曲してい
る。その結果、吸気の流速が大きい又は小さい場合に、
燃料噴射弁５から噴射された燃料の噴霧の領域が移動す
る移動量は、水平面内においてよりも、鉛直面内におい
ての方が大きくなる。つまり、燃料噴射弁５から噴射さ
れた燃料の噴霧の領域は、水平面内においてよりも鉛直
面内においての方が、吸気の流速の変化に伴って、移動
されやすい。
【００１２】上述した事実に鑑み、本実施形態では、鉛
直面内において、燃料噴射弁５から噴射される燃料の噴
霧の中心線２０は、閉弁時の吸気弁１の傘部２の中心Ｐ
よりも外周側を通過するのではなく、閉弁時の吸気弁１
の傘部２の中心Ｐを通過するように設定されている（図
１）。更に、水平面内においても、燃料噴射弁５から噴
射される燃料の噴霧の中心線２０は、閉弁時の吸気弁１
の傘部２の中心Ｐを通過するように設定されている（図
２）。そのため、図１に示すように、燃料噴射弁５から
噴射される燃料の噴霧の領域は、吸気ポート７の上側の
壁面及び下側の壁面からほぼ均等に離されている。更
に、図２に示すように、燃料噴射弁５から噴射される燃
料の噴霧の領域は、吸気ポート７の両側（図２の上側及
び下側）の壁面からほぼ均等に離されている。その結
果、吸気の流速が小さい又は大きいために、燃料噴射弁
５から噴射される燃料の噴霧の領域が移動される場合で
あっても、燃料の噴霧は吸気ポート７の壁面に付着しな
い。それゆえ、燃料の供給の遅れは生じず、排気中のＨ
Ｃは増加せず、内燃機関の燃費も低下しない。
直面内において、燃料噴射弁５から噴射される燃料の噴
霧の中心線２０は、閉弁時の吸気弁１の傘部２の中心Ｐ
よりも外周側を通過するのではなく、閉弁時の吸気弁１
の傘部２の中心Ｐを通過するように設定されている（図
１）。更に、水平面内においても、燃料噴射弁５から噴
射される燃料の噴霧の中心線２０は、閉弁時の吸気弁１
の傘部２の中心Ｐを通過するように設定されている（図
２）。そのため、図１に示すように、燃料噴射弁５から
噴射される燃料の噴霧の領域は、吸気ポート７の上側の
壁面及び下側の壁面からほぼ均等に離されている。更
に、図２に示すように、燃料噴射弁５から噴射される燃
料の噴霧の領域は、吸気ポート７の両側（図２の上側及
び下側）の壁面からほぼ均等に離されている。その結
果、吸気の流速が小さい又は大きいために、燃料噴射弁
５から噴射される燃料の噴霧の領域が移動される場合で
あっても、燃料の噴霧は吸気ポート７の壁面に付着しな
い。それゆえ、燃料の供給の遅れは生じず、排気中のＨ
Ｃは増加せず、内燃機関の燃費も低下しない。
【００１３】更に本実施形態では、燃料噴射弁５から噴
射される燃料の噴霧の上下方向の広がり角度θｖ（図
１）が水平方向の広がり角度θｈ（図２）よりも小さく
なるように、燃料噴射弁５から噴射される燃料の噴霧の
上下方向の広がり角度θｖ及び水平方向の広がり角度θ
ｈは設定されている。つまり、図１及び図２に示すよう
に、燃料噴射弁５から噴射される燃料の噴霧の領域は、
水平面内よりも垂直面内において、吸気ポート７の壁面
から離されている。そのため、上述したように、吸気の
流速が大きい又は小さい場合に、燃料噴射弁５から噴射
された燃料の噴霧の領域の移動量が水平面内においてよ
りも鉛直面内においての方が大きいにもかかわらず、燃
料の噴霧は吸気ポート７の壁面に付着しない。それゆ
え、燃料の供給の遅れは生じず、排気中のＨＣは増加せ
ず、内燃機関の燃費も低下しない。
射される燃料の噴霧の上下方向の広がり角度θｖ（図
１）が水平方向の広がり角度θｈ（図２）よりも小さく
なるように、燃料噴射弁５から噴射される燃料の噴霧の
上下方向の広がり角度θｖ及び水平方向の広がり角度θ
ｈは設定されている。つまり、図１及び図２に示すよう
に、燃料噴射弁５から噴射される燃料の噴霧の領域は、
水平面内よりも垂直面内において、吸気ポート７の壁面
から離されている。そのため、上述したように、吸気の
流速が大きい又は小さい場合に、燃料噴射弁５から噴射
された燃料の噴霧の領域の移動量が水平面内においてよ
りも鉛直面内においての方が大きいにもかかわらず、燃
料の噴霧は吸気ポート７の壁面に付着しない。それゆ
え、燃料の供給の遅れは生じず、排気中のＨＣは増加せ
ず、内燃機関の燃費も低下しない。
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、吸気の流速が小さい場
合又は大きい場合であっても、燃料噴射弁から噴射され
た燃料の噴霧が吸気ポートの壁面に付着するのを防止す
ることにより、燃料の供給の遅れ、排気中のＨＣの増加
及び内燃機関の燃費の低下を防止することができる。
合又は大きい場合であっても、燃料噴射弁から噴射され
た燃料の噴霧が吸気ポートの壁面に付着するのを防止す
ることにより、燃料の供給の遅れ、排気中のＨＣの増加
及び内燃機関の燃費の低下を防止することができる。
【図１】本発明の内燃機関の燃料噴射装置の一実施形態
の部分断面側面図である。
の部分断面側面図である。
【図２】図１の矢印Ａ方向から見た概略のＡ矢視図であ
る。
る。
【図３】従来の内燃機関の燃料噴射装置の部分断面側面
図である。
図である。
【図４】図３の矢印Ｂ方向から見た概略のＢ矢視図であ
る。
る。
１…吸気弁 ２…傘部 ５…燃料噴射弁 ７…吸気ポート １１…燃焼室 ２０…燃料の噴霧の中心線 Ｐ…傘部の中心
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１０年１１月３０日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００６
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明に
よれば、吸気弁の開弁時に燃焼室に対して燃料を噴霧状
に噴射するために吸気ポートに設けられた燃料噴射弁を
有する内燃機関の燃料噴射装置において、前記燃料噴射
弁から噴射される燃料の噴霧の上下方向の広がりを水平
方向の広がりよりも小さくすると共に、吸気の流速の小
さい時及び吸気の流速の大きい時のいずれの時にも燃料
の噴霧が吸気ポートの壁面に付着しないように、噴霧の
領域を吸気ポートの壁面から離し、かつ、噴霧の中心を
閉弁時の前記吸気弁の傘部の中心に一致せしめたことを
特徴とする内燃機関の燃料噴射装置が提供される。
よれば、吸気弁の開弁時に燃焼室に対して燃料を噴霧状
に噴射するために吸気ポートに設けられた燃料噴射弁を
有する内燃機関の燃料噴射装置において、前記燃料噴射
弁から噴射される燃料の噴霧の上下方向の広がりを水平
方向の広がりよりも小さくすると共に、吸気の流速の小
さい時及び吸気の流速の大きい時のいずれの時にも燃料
の噴霧が吸気ポートの壁面に付着しないように、噴霧の
領域を吸気ポートの壁面から離し、かつ、噴霧の中心を
閉弁時の前記吸気弁の傘部の中心に一致せしめたことを
特徴とする内燃機関の燃料噴射装置が提供される。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００７
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００７】請求項１に記載の内燃機関の燃料噴射弁で
は、吸気の流速の小さい時及び吸気の流速の大きい時の
いずれの時にも燃料の噴霧が吸気ポートの壁面に付着し
ないように、噴霧の領域が吸気ポートの壁面から離され
ると共に、燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧の中心
が、閉弁時の吸気弁の傘部の中心よりも外周側にシフト
されているのではなく、閉弁時の吸気弁の傘部の中心に
一致せしめられる。そのため、吸気の流速が小さい場合
及び大きい場合のいずれの場合にも、燃料噴射弁から噴
射された燃料の噴霧が吸気ポートの壁面に付着するのを
防止することができ、それゆえ、燃料の供給の遅れ、排
気中のＨＣの増加及び内燃機関の燃費の低下を防止する
ことができる。
は、吸気の流速の小さい時及び吸気の流速の大きい時の
いずれの時にも燃料の噴霧が吸気ポートの壁面に付着し
ないように、噴霧の領域が吸気ポートの壁面から離され
ると共に、燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧の中心
が、閉弁時の吸気弁の傘部の中心よりも外周側にシフト
されているのではなく、閉弁時の吸気弁の傘部の中心に
一致せしめられる。そのため、吸気の流速が小さい場合
及び大きい場合のいずれの場合にも、燃料噴射弁から噴
射された燃料の噴霧が吸気ポートの壁面に付着するのを
防止することができ、それゆえ、燃料の供給の遅れ、排
気中のＨＣの増加及び内燃機関の燃費の低下を防止する
ことができる。
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１４
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、吸気の流速が小さい場
合及び大きい場合のいずれの場合であっても、燃料噴射
弁から噴射された燃料の噴霧が吸気ポートの壁面に付着
するのを防止することにより、燃料の供給の遅れ、排気
中のＨＣの増加及び内燃機関の燃費の低下を防止するこ
とができる。
合及び大きい場合のいずれの場合であっても、燃料噴射
弁から噴射された燃料の噴霧が吸気ポートの壁面に付着
するのを防止することにより、燃料の供給の遅れ、排気
中のＨＣの増加及び内燃機関の燃費の低下を防止するこ
とができる。
Claims (1)
- 【請求項１】 吸気弁の開弁時に燃焼室に対して燃料を
噴霧状に噴射するために吸気ポートに設けられた燃料噴
射弁を有する内燃機関の燃料噴射装置において、前記燃
料噴射弁から噴射される燃料の噴霧の上下方向の広がり
は、水平方向の広がりよりも小さくなっており、かつ、
前記燃料噴射弁から噴射される燃料の噴霧の上下方向の
中心は、閉弁時の前記吸気弁の傘部の中心と一致してい
ることを特徴とする内燃機関の燃料噴射装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30182697A JPH11141435A (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | 内燃機関の燃料噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30182697A JPH11141435A (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | 内燃機関の燃料噴射装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11141435A true JPH11141435A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=17901635
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30182697A Pending JPH11141435A (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | 内燃機関の燃料噴射装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11141435A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7565894B2 (en) * | 2005-09-12 | 2009-07-28 | Hitachi, Ltd. | Fuel injection apparatus for and method of internal combustion engine, and fuel injection valve |
| JP2010190224A (ja) * | 2010-05-06 | 2010-09-02 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 燃料噴射弁およびそれを搭載した内燃機関の燃料噴射装置 |
| JP2013015104A (ja) * | 2011-07-05 | 2013-01-24 | Mitsubishi Motors Corp | エンジンの燃料噴射装置 |
| EP1548264B1 (en) * | 2003-12-25 | 2018-10-24 | Nissan Motor Co., Ltd. | Intake port structure for internal combustion engine |
| US10265350B2 (en) | 2012-09-25 | 2019-04-23 | Universidad De Leon | Probiotic and prebiotic compositions |
| JP2020033901A (ja) * | 2018-08-28 | 2020-03-05 | ダイハツ工業株式会社 | シリンダヘッド |
| WO2022059262A1 (ja) | 2020-09-17 | 2022-03-24 | 日立Astemo株式会社 | 内燃機関及び燃料噴射弁 |
-
1997
- 1997-11-04 JP JP30182697A patent/JPH11141435A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1548264B1 (en) * | 2003-12-25 | 2018-10-24 | Nissan Motor Co., Ltd. | Intake port structure for internal combustion engine |
| US7565894B2 (en) * | 2005-09-12 | 2009-07-28 | Hitachi, Ltd. | Fuel injection apparatus for and method of internal combustion engine, and fuel injection valve |
| JP2010190224A (ja) * | 2010-05-06 | 2010-09-02 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 燃料噴射弁およびそれを搭載した内燃機関の燃料噴射装置 |
| JP2013015104A (ja) * | 2011-07-05 | 2013-01-24 | Mitsubishi Motors Corp | エンジンの燃料噴射装置 |
| US10265350B2 (en) | 2012-09-25 | 2019-04-23 | Universidad De Leon | Probiotic and prebiotic compositions |
| JP2020033901A (ja) * | 2018-08-28 | 2020-03-05 | ダイハツ工業株式会社 | シリンダヘッド |
| WO2022059262A1 (ja) | 2020-09-17 | 2022-03-24 | 日立Astemo株式会社 | 内燃機関及び燃料噴射弁 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| USRE40199E1 (en) | Fuel injection valve for an internal combustion engine | |
| WO2003062631A1 (fr) | Soupape d'injection de carburant pour moteur diesel | |
| JPH11141435A (ja) | 内燃機関の燃料噴射装置 | |
| JP2004225598A (ja) | 燃料噴射弁 | |
| US5014662A (en) | Device for controlling the jet of carburetted mixture delivered by a pneumatic injection system | |
| JPH10252477A (ja) | 直接筒内噴射式火花点火機関 | |
| EP1073841B1 (en) | Air shroud for air assist fuel injector | |
| JPH05340326A (ja) | 内燃機関の燃料供給装置 | |
| JP3280431B2 (ja) | 筒内燃料噴射式エンジン | |
| JP2525747Y2 (ja) | 燃料噴射弁 | |
| JPH11343855A (ja) | 筒内噴射式火花点火機関の吸気制御装置 | |
| JPH10103196A (ja) | 多吸気弁式エンジン | |
| JPH08121171A (ja) | 直噴式ディーゼル機関の燃焼室 | |
| JPH09217626A (ja) | 直接噴射式４バルブディーゼルエンジン | |
| JPS603312Y2 (ja) | 直噴式デイ−ゼル機関の燃焼室 | |
| JP2594992Y2 (ja) | エンジンの吸気装置 | |
| JP2500944Y2 (ja) | 直噴式デイ−ゼルエンジンの燃焼室構造 | |
| JPS603311Y2 (ja) | 直噴式デイ−ゼル機関の燃焼室 | |
| JP2539187Y2 (ja) | 気化器のプライマリーチョーク装置 | |
| JPS62162770A (ja) | 内燃機関の燃料供給装置 | |
| JPH048295Y2 (ja) | ||
| JPS58206815A (ja) | 二吸気式内燃機関の吸気ポ−ト開閉制御方法 | |
| JPH03109961A (ja) | 超音波霧化装置 | |
| JPH1077935A (ja) | 内燃機関の燃料噴射通路構造 | |
| JPH06317225A (ja) | ディーゼルエンジン |