JPH11140083A - ベンゾフラン誘導体及び除草剤 - Google Patents

ベンゾフラン誘導体及び除草剤

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JPH11140083A
JPH11140083A JP10231113A JP23111398A JPH11140083A JP H11140083 A JPH11140083 A JP H11140083A JP 10231113 A JP10231113 A JP 10231113A JP 23111398 A JP23111398 A JP 23111398A JP H11140083 A JPH11140083 A JP H11140083A
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JP
Japan
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group
compound
atom
hydrogen atom
present
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JP10231113A
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English (en)
Inventor
Masahiro Miyazaki
雅弘 宮崎
Ryohei Ueno
良平 上野
Yoshinori Izuki
義則 伊月
Masatoshi Tamaru
雅敏 田丸
Hiroshi Kawasaki
浩 川崎
Mitsuhiro Yamaji
充洋 山地
Ryo Hanai
涼 花井
Sota Uozu
壮太 魚津
Hideo Sadohara
英雄 佐土原
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Ihara Chemical Industry Co Ltd
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Ihara Chemical Industry Co Ltd
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有害雑草に対して優れた除草効果を有すると
ともに作物に安全性が高い除草剤を提供する。 【解決手段】 一般式[1] (式中、Aは一般式 等で示される基を表し、上記式中、Rは水素原子、ア
ルキル基等を表し、Rはメチル基又はアミノ基等を表
し、X及びYはハロゲン原子等を表す。Bは置換されて
いてもよいアルキル基、置換されていてもよい2−アル
ケニル基等を表す。)で示されるベンゾフラン誘導体及
びこれを有効成分とする除草剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なベンゾフラン
誘導体及びそれを有効成分とする除草剤に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−262765号公報明細書、
特開平5−25165号公報明細書にはある種のベンゾ
フラン誘導体が、特開昭63−156787号公報明細
書にはある種のベンゾピラン誘導体及びベンゾフラン誘
導体が、さらにヨーロッパ特許626962号公報明細
書にはベンゾチオフェン誘導体及びベンゾフラン誘導体
が除草剤の有効成分として用いられることが記載されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】有用作物に対して使用
される除草剤は、土壌又は茎葉に施用し、低薬量で十分
な除草効果を示し、しかも、作物・雑草間の選択性を発
揮する薬剤であることが望まれる。しかしながら、土壌
処理に限らず、除草効果と作物・雑草間の選択性は、土
壌の性質に影響され、施用後に作物に薬害を生ずること
がある。これらの点で、上記特許明細書記載の化合物は
必ずしも満足すべきものとは言い難い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこの様な状
況に鑑み、除草効果と作物・雑草間の選択性を検討した
結果、新規なベンゾフラン誘導体(以下、本発明化合物
という)が、優れた除草効果と作物・雑草間の選択性を
有することを見いだし、本発明を完成した。すなわち、
本発明は一般式[1]
【0005】
【化5】 [式中、Aは一般式
【0006】
【化6】 で示される基を表し、上記式中、Rは水素原子、メチ
ル基又はアミノ基を表し、Rは水素原子又はハロアル
キル基を表し、Uは酸素原子又は硫黄原子を表し、Xは
水素原子、フッ素原子又は塩素原子を表し、Yはフッ素
原子、塩素原子、臭素原子又はシアノ基を表し、R
水素原子、アルキル基、アシル基、ハロアルキルカルボ
ニル基、カルボキシル基又はアルコキシカルボニル基を
表し、Bは一般式
【0007】
【化7】 で示される基を表し、上記式中、R及びRは同一又
は相異なり、水素原子もしくはアルキル基を表すか、あ
るいは、R及びRは一緒になって3〜6員炭素環を
形成してもよく、Rは水素原子、アルキル基、アルコ
キシ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシ
ル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基又はシ
アノ基を表し、Rは水素原子、アルキル基、ハロアル
キル基、アルコキシアルキル基、アルキルチオアルキル
基、アルキルスルホニルアルキル基又はハロゲン原子を
表し、Rは水素原子又はアルキル基を表すか、あるい
は、R及びRは一緒になって3〜6員炭素環を形成
してもよい。
【0008】Eはアシル基、シクロアルキルカルボニル
基、ハロアルキルカルボニル基、アルコキシアルキルカ
ルボニル基、アルキルチオアルキルカルボニル基、アル
キルスルホニルアルキルカルボニル基、アルキルチオカ
ルボニル基、シアノ基、窒素原子に同一又は相異なる水
素原子又はアルキル基が置換したカルバモイル基、カル
ボキシル基、アルコキシカルボニル基、アルケニルオキ
シカルボニル基、アルキニルオキシカルボニル基、シク
ロアルキルアルコキシカルボニル基又はニトロ基を表
し、Gはアルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスル
ホニル基、アシル基、シクロアルキルカルボニル基、ハ
ロアルキルカルボニル基、アルコキシアルキルカルボニ
ル基、アルキルチオアルキルカルボニル基、アルキルス
ルホニルアルキルカルボニル基、アルキルチオカルボニ
ル基、シアノ基、窒素原子に同一又は相異なる水素原子
又はアルキル基が置換したカルバモイル基、カルボキシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アルケニルオキシカル
ボニル基、アルキニルオキシカルボニル基、シクロアル
キルアルコキシカルボニル基又はニトロ基を表し、Jは
アルコキシ基、アルキルチオ基、アシル基、シクロアル
キルカルボニル基、ハロアルキルカルボニル基、アルコ
キシアルキルカルボニル基、アルキルチオアルキルカル
ボニル基、アルキルスルホニルアルキルカルボニル基、
アルキルチオカルボニル基、シアノ基、窒素原子に同一
又は相異なる水素原子又はアルキル基が置換したカルバ
モイル基、カルボキシル基又はアルコキシカルボニル基
を表す。ただし、G及びJが同一又は相異なり、アルコ
キシ基又はアルキルチオ基の場合、Rは水素原子、ア
ルキル基、ハロアルキル基、アルコキシアルキル基、ア
ルキルチオアルキル基又はアルキルスルホニルアルキル
基を表し、Lは水素原子、アルキル基、ハロアルキル
基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキルチ
オ基、アルキルスルホニル基、シアノ基、アシル基、カ
ルボキシル基、アルコキシカルボニル基又はハロゲン原
子を表し、Qはハロアルキル基、アルコキシ基、アルコ
キシアルキル基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル
基、シアノ基、アシル基、カルボキシル基、アルコキシ
カルボニル基、ニトロ基、ジアルキルアミノ基又はハロ
ゲン原子を表す。
【0009】あるいは、G及びJ、又はL及びQは一緒
になって5〜8員環を形成してもよい。
【0010】R及びR10は同一又は相異なり、水素
原子、アルキル基、水酸基又はアミノ基を表し、Wは酸
素原子、硫黄原子又は基−N(R11)−を表し、R
11は水素原子又はアルキル基を表す。]で示されるベ
ンゾフラン誘導体及びこれを有効成分として含有する除
草剤を提供するものである。さらに、一般式[1]で示
される本発明化合物を製造する際に重要な中間体となり
得る一般式[2]
【0011】
【化8】 (式中、A’はニトロ基又はアミノ基を表し、B、X、
Y、Rはそれぞれ前記と同じ意味を表す。)で示され
るベンゾフラン誘導体もまた新規化合物であり、本発明
に含まれる。
【0012】なお、本明細書において、アルキル基、ア
ルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アルコキシアル
キル基、アルキルチオアルキル基、アルキルスルホニル
アルキル基、アルコキシアルキルカルボニル基、アルキ
ルチオアルキルカルボニル基、アルキルスルホニルアル
キルカルボニル基、アルキルチオカルボニル基及びジア
ルキルアミノ基の「アルキル」とは、炭素数1〜6の直
鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、例えばメチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル
基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル
基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、3,3−ジメチ
ルブチル基等を挙げることができる。
【0013】ハロアルキル基及びハロアルキルカルボニ
ル基の「ハロアルキル」とは、ハロゲン原子によって置
換された炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基
を示し、例えばクロロメチル基、ジフルオロメチル基、
トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基等を挙
げることができる。
【0014】ハロゲン原子とはフッ素原子、塩素原子、
臭素原子又はヨウ素原子を示す。
【0015】アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、
アルコキシアルキル基及びアルコキシアルキルカルボニ
ル基の「アルコキシ」とは、炭素数1〜6の直鎖又は分
岐鎖状のアルコキシ基を示し、例えばメトキシ基、エト
キシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブ
トキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−
ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチルオキ
シ基、ネオペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、
イソヘキシルオキシ基、3,3−ジメチルブトキシ基等
を挙げることができる。
【0016】アシル基とは、炭素数1〜6の直鎖又は分
岐鎖状の脂肪族アシル基を示し、例えばホルミル基、ア
セチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ピバロイル基
等を挙げることができる。
【0017】シクロアルキルカルボニル基の「シクロア
ルキル」とは、炭素数3〜8のシクロアルキル基を示
し、例えばシクロプロピル基、シクロヘキシル基等を挙
げることができる。
【0018】アルケニルオキシカルボニル基の「アルケ
ニル」とは、炭素数2〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルケ
ニル基を示し、例えばビニル基、プロペニル基、イソプ
ロペニル基、ブテニル基、 ペンテニル基、ヘキセニル
基等を挙げることができる。
【0019】アルキニルオキシカルボニル基の「アルキ
ニル」とは、炭素数2〜6の直鎖又は分岐鎖状のアルキ
ニル基を示し、例えばエチニル基、プロピニル基、ブチ
ニル基、ペンチニル基、ヘキシニル基、3,3−ジメチ
ル−1−ブチニル基、4−メチル−1−ペンチニル基、
3−メチル−1−ペンチニル基等を挙げることができ
る。
【0020】シクロアルキルアルコキシカルボニル基と
は、例えばシクロプロピルメトキシカルボニル基、シク
ロヘキシルメトキシカルボニル基等を挙げることができ
る。
【0021】G及びJ、又はL及びQが一緒になって形
成する5〜8員環とは、例えば以下に示す環を表す。
【0022】
【化9】 (式中、R及びTは同一又は相異なり、酸素原子、硫黄
原子又はカルボニル基を表す。)
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明化合物の具体例を表
1〜表22に記載する。しかしながら、本発明化合物は
これらの化合物に限定されるものではない。なお、化合
物番号は以後の記載において参照される。
【0024】また、化合物番号1−87及び化合物番号
1−88はそれぞれジアステレオマーの関係にあり、シ
リカゲル薄層クロマトグラフィー(順相)で前者は極性
の低いものであり、後者はより極性の高いものである。
特に明記して無いものはジアステレオマー混合物を表
す。また、二重結合に関して(Z)とはZ体を、(E)
とはE体をそれぞれ表し、特に明記して無いものはEZ
混合物を表す。
【0025】また、カルボニル基を含む化合物のあるも
のには、ケト−エノール互変異性体が存在するが、これ
らの記載にはケト異性体の構造を用いた。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】
【表6】
【0032】
【表7】
【0033】
【表8】
【0034】
【表9】
【0035】
【表10】
【0036】
【表11】
【0037】
【表12】
【0038】
【表13】
【0039】
【表14】
【0040】
【表15】
【0041】
【表16】
【0042】
【表17】
【0043】
【表18】
【0044】
【表19】
【0045】
【表20】
【0046】
【表21】
【0047】
【表22】
【0048】本発明化合物は、例えば以下に示す製造法
に従って製造することができる。しかし、その製造法は
これらの方法に限定されるものではない。
【0049】<製造法1>一般式[1]で示される化合
物中、Aが[A−1]でRが水素原子又はメチル基で
ある本発明化合物(C−5)は以下のようにして製造す
ることができる。
【0050】
【化10】 (式中、X及びYはそれぞれ前記と同じ意味を表し、R
12はカルボキシル基以外のRを表し、Bは前記記
載のE、G、J、L並びにQがカルボキシル基及びアル
キルチオカルボニル基以外のBを表し、R13はアルキ
ル基、置換されていてもよいフェニル基又は置換されて
いてもよいベンジル基を表し、R14は水素原子又はメ
チル基を表し、Lはハロゲン等の脱離基を表す。)。
【0051】本発明化合物(C−1)を特開平5−25
165号公報明細書に記載された方法に準じ、例えばク
ロロ炭酸フェニル等のR13O−CO−Lで示される化
合物と反応させることにより、化合物(C−2)とする
か、本発明化合物(C−1)にホスゲン等を反応させて
化合物(C−3)とした後、これらの化合物をそれぞれ
塩基存在下、化合物(C−4)と反応させて得られる生
成物を酸処理することにより目的の本発明化合物(C−
5)を製造することができる。
【0052】化合物(C−2)の製造は通常、溶媒中で
塩基の存在下、反応温度0〜120℃、好ましくは20
〜80℃で0.5〜24時間反応させる。反応に供され
る試剤の量は本発明化合物(C−1)1当量に対してR
13O−CO−Lで示される化合物は1〜2当量、塩基
は1〜1.5当量である。塩基としては、炭酸カリウ
ム、水素化ナトリウム等の無機塩基、トリエチルアミ
ン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウン
デセン、ピリジン等の有機塩基が挙げられる。溶媒とし
てはジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテ
ル類、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水
素類、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、ジ
メチルスルホキシド、スルホラン等の硫黄化合物、ベン
ゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル
又はそれらの混合物が挙げられる。
【0053】化合物(C−3)の製造は通常、塩基の存
在下にて溶媒中、反応温度0〜120℃、好ましくは2
0〜100℃で0.5〜24時間反応させる。反応に供
される試剤の量は本発明化合物(C−1)1当量に対し
てホスゲン等は2〜10当量、塩基は1〜1.5当量で
ある。溶媒としてはクロロホルム、ジクロロメタン、四
塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪
族炭化水素類又はそれらの混合物が挙げられる。
【0054】化合物(C−2)から本発明化合物(C−
5)の製造は通常、溶媒中で塩基の存在下、反応温度0
〜150℃、好ましくは20〜120℃で0.5〜24
時間反応させる。反応に供される試剤の量は化合物(C
−2)1当量に対して化合物(C−4)1〜10当量、
塩基は1〜10当量である。塩基としては、水素化カリ
ウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、1,8−ジアザ
ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基
が挙げられる。溶媒としてはジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン等の
芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化
水素類、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、
ジメチルスルホキシド、スルホラン等の硫黄化合物、ア
セトニトリル又はそれらの混合物が挙げられる。
【0055】化合物(C−3)から本発明化合物(C−
5)の製造は通常、溶媒中で塩基の存在下、反応温度0
〜150℃、好ましくは20〜120℃で0.5〜24
時間反応させる。反応に供される試剤の量は化合物(C
−3)1当量に対して化合物(C−4)1〜10当量、
塩基は1〜10当量である。塩基としては、水素化カリ
ウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、1,8−ジアザ
ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基
が挙げられる。溶媒としてはジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン等の
芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化
水素類、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、
ジメチルスルホキシド、スルホラン等の硫黄化合物又は
それらの混合物が挙げられる。
【0056】本発明化合物(C−1)を含む本発明化合
物(D−9)は以下のようにして製造することができ
る。
【0057】
【化11】 (式中、B、R、X及びYはそれぞれ前記と同じ意味
を表し、R1’はアシル基、ハロアルキルカルボニル
基、カルボキシル基又はアルコキシカルボニル基を表
し、R1”は水素原子、アシル基、ハロアルキルカルボ
ニル基、カルボキシル基又はアルコキシカルボニル基を
表し、X及びYはそれぞれフッ素原子以外のX及び
Yを表し、Lはハロゲン原子を表し、PNはモノ又は
ジアシルアミノ基、モノ又はジハロアルキルカルボニル
アミノ基、モノ又はジアルキルスルホニルアミノ基、モ
ノ又はジハロアルキルスルホニルアミノ基、又はフタル
イミノ基等の保護基を持つアミノ基を表す。) 化合物(D−1)又は化合物(D−2)を対応するアル
キニルアルコールと塩基存在下で反応させることにより
化合物(D−3)を製造することができる。あるいは、
化合物(D−1)又は化合物(D−2)を塩基存在下で
加水分解することにより化合物(D−4)を製造した
後、プロパルギルアルコール誘導体をアゾ化合物及びト
リフェニルホスフィンの存在下で反応させる公知の方法
(シンセシス Synthesis,1981,1−2
8)によるか、又は脱離基を含んだプロパルギル誘導体
とを塩基存在下で縮合させる通常の方法により化合物
(D−3)を製造することができる。
【0058】なお、例えばXがフッ素原子でYが塩素原
子又は臭素原子である化合物〔(D−1)に相当〕は、
例えば2,6−ジフルオロアニリンをN−クロロコハク
酸イミド(NCS)又はN−ブロモコハク酸イミド(N
BS)等のハロゲン化剤によりフェニル環の4位を塩素
化又は臭素化した後、例えばメタクロロ過安息香酸等の
酸化剤で酸化することにより製造することができる。
【0059】例えばXがフッ素原子でYがシアノ基であ
る化合物〔(D−1)に相当〕は、2,6−ジフルオロ
−4−シアノアニリンを例えばメタクロロ過安息香酸等
の酸化剤で酸化することにより製造することができる。
【0060】次に、得られた化合物(D−3)を例えば
ジエチルアニリン等の溶媒中、フッ化セシウム等の塩基
存在下で環化させることにより化合物(D−5)を製造
した後、溶媒中、触媒の存在下又は非存在下、ハロゲン
化剤と反応させることにより化合物(D−6)を製造す
ることができる。
【0061】次に、化合物(D−6)を以後に述べる製
造法(製造法4〜製造法13)又は従来知られている種
々の方法等に準じて本発明化合物(D−7)に変換し、
さらにベンゾフラン環3位へ、例えばジクロロメタン溶
媒中、ジクロロメチルアルキルエーテルを二塩化スズ等
のルイス酸存在下で反応させる公知の方法[実験化学講
座(第4版)、第21巻、第110頁]あるいは、例え
ばニトロメタン溶媒中、R15COCl(式中、R15
はアシル基又はハロアルキルカルボニル基を表す。)を
塩化アルミニウム等のルイス酸存在下で反応させるフリ
ーデルクラフツ反応等の方法でアシル基及びハロアルキ
ルカルボニル基を、さらに導入されたホルミル基から例
えばアセトン溶媒中、ジョーンズ試薬(三酸化クロム、
硫酸及び水の混合溶液;オルガニック・シンセセス O
rganic Syntheses col.vol.
1参照)等の酸化剤で酸化する方法でカルボキシル基
を、さらにカルボキシル基を例えばN,N−ジメチルホ
ルムアミド等の溶媒中、炭酸カリウム等の塩基存在下、
アルキルハライドと反応する方法等でアルコキシカルボ
ニル基を導入した本発明化合物(D−8)を製造した
後、最後に本発明化合物(D−8)のニトロ基を例えば
酢酸触媒存在下で、トルエン−水の混合溶媒中、鉄粉還
元することにより本発明化合物(D−9)を製造するこ
とができる。
【0062】また、化合物(D−3)を例えば酢酸触媒
存在下で、トルエン−水の混合溶媒中、鉄粉還元するこ
とにより化合物(D−10)を製造した後、窒素原子を
保護基で保護することにより化合物(D−11)を製造
し、例えばジエチルアニリン等の溶媒中、フッ化セシウ
ム等の塩基存在下で環化させることにより化合物(D−
12)を製造することができる。
【0063】次に、化合物(D−12)を溶媒中、触媒
の存在下又は非存在下、ハロゲン化剤と反応させること
により化合物(D−13)を製造した後、以後に述べる
製造法(製造法4〜製造法13)又は従来知られている
種々の方法等に準じて化合物(D−14)に変換し、さ
らにベンゾフラン環3位へ、ジクロロメチルアルキルエ
ーテルをルイス酸存在下で反応させる公知の方法[実験
化学講座(第4版)、第21巻、第110頁]あるい
は、R15COCl(式中、R15は前記と同じ意味を
表す。)をルイス酸存在下で反応させるフリーデルクラ
フツ反応等の方法でアシル基及びハロアルキルカルボニ
ル基を、さらに導入されたホルミル基から例えばジョー
ンズ試薬(三酸化クロム、硫酸及び水の混合溶液;オル
ガニック・シンセセズ Organic Synthe
ses col.vol.1参照)等の酸化剤で酸化す
る方法でカルボキシル基を、さらにカルボキシル基を塩
基存在下、アルキルハライドと反応する方法等でアルコ
キシカルボニル基を導入した化合物(D−15)を製造
した後、最後に、化合物(D−15)の保護基を取り除
くことにより本発明化合物(D−9)を製造することが
できる。
【0064】化合物(D−5)から化合物(D−6)、
又は化合物(D−12)から化合物(D−13)の製造
は通常、溶媒中、触媒の存在下又は非存在下で、反応温
度0〜150℃、好ましくは30〜100℃で0.5〜
24時間反応させる。反応に供される試剤の量は化合物
(D−5)あるいは化合物(D−12)1当量に対して
ハロゲン化剤は1〜10当量であり、触媒は0.01〜
0.5当量である。ハロゲン化剤としては臭素、塩素等
のハロゲン、N−ブロモコハク酸イミド等のN−ハロコ
ハク酸イミド、過臭化ピリジニウム等のピリジン塩等が
挙げられる。溶媒としてはクロロホルム、四塩化炭素等
のハロゲン化炭化水素類、ギ酸、酢酸等のカルボン酸
類、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、ジメ
チルスルホキシド、スルホラン等の硫黄化合物等が挙げ
られる。触媒としては過酸化ベンゾイル、α,α’−ア
ゾビスイソブチロニトリル又はそれらの混合物が挙げら
れる。
【0065】他の化合物の製造は、溶媒としてはトルエ
ン、キシレン、メシチレン等の芳香族炭化水素類、クロ
ロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素等のハロゲン化
炭化水素類、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン
等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等のア
ミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の硫黄化
合物、キノリン、ピリジン等の芳香族含窒素化合物、
N,N−ジエチルアニリン、N,N−ジメチルアニリン
等のアニリン誘導体、酢酸エチル等のエステル類、ニト
ロメタン、アセトニトリル、水又はそれらの混合物が挙
げられる。特に、化合物(D−3)及び化合物(D−1
1)の閉環反応についてはN,N−ジエチルアニリンが
好ましい。
【0066】さらに、アゾ化合物としてはアゾジカルボ
ン酸ジエチルが好ましい。塩基としてはアルカリ金属又
はアルカリ土類金属等の水素化物、水酸化物、炭酸カリ
ウム等の炭酸化合物、炭酸水素化合物又は有機酸塩、フ
ッ化セシウム、フッ化カリウム等のフッ化金属化合物あ
るいはトリエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]−7−ウンデセン、ピリジン等の有機塩
基が挙げられる。反応温度は氷温から溶媒の還流温度ま
でで実施できる。
【0067】保護基Pを取り除く方法は、塩基存在下で
の加水分解によるか、あるいは保護基がフタルイミノ基
の場合にはヒドラジンと反応させることによっても取り
除くことができる。
【0068】前記の本発明化合物(D−7)又は化合物
(D−14)は、前記の化合物(D−6)又は化合物
(D−13)以外の以下の方法a又は方法bで説明する
化合物からも製造することができる。(方法a)
【0069】
【化12】 (式中、L、X及びYはそれぞれ前記と同じ意味を表
し、R16及びR16’はそれぞれ同一又は相異なりア
ルキル基を表し、Aはニトロ基又は前記と同じ意味の
PNを表す。) 化合物(D−17)、化合物(D−18)、化合物(D
−20)、化合物(D−21)、化合物(D−22)、
化合物(D−23)及び化合物(D−24)から、以後
に述べる製造法4〜製造法13又は従来知られている方
法に準じて、本発明化合物(D−7)又は化合物(D−
14)を製造することができる。
【0070】化合物(D−17)は、前記の化合物(D
−5)又は化合物(D−12)中、Rがアルキル基で
ある化合物(D−16)を四塩化炭素等の溶媒中、過酸
化ベンゾイル又はα,α’−アゾビスイソブチロニトリ
ル等の触媒の存在下又は非存在下、N−ハロコハク酸イ
ミド等のハロゲン化剤と反応させることにより製造する
ことができる。
【0071】化合物(D−20)は、化合物(D−1
9)を四塩化炭素等の溶媒中、過酸化ベンゾイル又は
α,α’−アゾビスイソブチロニトリル等の触媒の存在
下又は非存在下、N−ハロコハク酸イミド等のハロゲン
化剤と反応させることにより製造することができる。
【0072】化合物(D−21)は、化合物(D−2
0)を酸又は塩基存在下加水分解する方法、あるいは化
合物(D−6)又は化合物(D−13)中、Rがアル
キル基である化合物(D−25)を、酸もしくは塩基存
在下又は非存在下、加水分解する方法でも製造すること
ができる。
【0073】化合物(D−22)は、化合物(D−2
1)をテトラヒドロフラン等の溶媒中、アルキルグリニ
ヤール試薬と反応させることにより製造することができ
る。
【0074】化合物(D−18)は、化合物(D−1
7)を酸もしくは塩基存在下、加水分解するか又は化合
物(D−22)を、例えばアセトン溶媒中、ジョーンズ
試薬(三酸化クロム、硫酸及び水の混合溶液;オルガニ
ック・シンセセズ Organic Synthese
s col.vol.1参照)等の酸化剤で酸化して製
造することができる。
【0075】化合物(D−23)は、化合物(D−1
8)から例えば、テトラヒドロフラン等の溶媒中、アル
キルグリニヤール試薬と反応させることにより製造する
ことができる。
【0076】化合物(D−24)は、化合物(D−2
3)を、例えば酢酸溶媒中、例えば臭化水素でハロゲン
化することにより製造することができる。(方法b)
【0077】
【化13】 (式中、R、R16、L、A、X及びYはそれぞ
れ前記と同じ意味を表す。) 化合物(D−26)、化合物(D−27)、化合物(D
−28)、化合物(D−29)及び化合物(D−31)
から、以後に述べる製造法4〜製造法13又は従来知ら
れている方法に準じて、本発明化合物(D−7)又は化
合物(D−14)を製造することができる。
【0078】化合物(D−26)は、前記の化合物(D
−6)又は化合物(D−13)からテトラへドロン・レ
ターズ(Tetrahedron Letters)第
3151頁(1971年)記載の方法に準じて製造する
ことができる。
【0079】化合物(D−27)は、化合物(D−6)
又は化合物(D−13)をシアノ化する方法により製造
することができる。
【0080】化合物(D−28)は、化合物(D−2
6)を酸化するか又は化合物(D−27)を酸もしくは
塩基存在下、加水分解することにより製造することがで
きる。
【0081】化合物(D−29)は、化合物(D−2
8)を塩基存在下、アルキルハライドと反応することに
より製造することができる。
【0082】化合物(D−31)は、化合物(D−2
8)をベンゼン等の溶媒中又は無溶媒で、塩化チオニル
と反応することによって化合物(D−30)を製造した
後、ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソ
サイアティー(J.Am.Chem.Soc.)第10
0巻,第3636頁(1978年)記載の方法に準じて
製造することができる。
【0083】R12がアルキル基である本発明化合物
(C−1)は、上記本発明化合物(D−9)の製造法に
準じて製造することができる以下の化合物(D−3
9)、化合物(D−40)又は化合物(D−41)から
製造することができる。
【0084】
【化14】 (式中、R、R16、L、PN、A、X及びYは
それぞれ前記と同じ意味を表す。) 化合物(D−39)は、上記本発明化合物(D−9)の
製造法に準じて得られる化合物(D−33)又は化合物
(D−35)を例えばアセトン溶媒中、過剰量のジョー
ンズ試薬(三酸化クロム、硫酸及び水の混合溶液;オル
ガニック・シンセセズ Organic Synthe
ses col.vol.1参照)等の酸化剤で反応さ
せた後、例えば酢酸−水混合溶媒中、加熱することによ
り製造できる化合物(D−37)を例えばN,N−ジメ
チルホルムアミド等の溶媒中、炭酸カリウム等の塩基存
在下、LCHCOR(式中、L及びRはそれ
ぞれ前記と同じ意味を表す。)と反応させることにより
化合物(D−38)を製造し、次に、化合物(D−3
8)を塩基存在下、例えば、N,N−ジメチルホルムア
ミド等の溶媒中、加熱縮合することによって製造するこ
とができる。化合物(D−40)は、化合物(D−3
9)を例えばテトラヒドロフラン溶媒中、ジイソブチル
アルミニウムヒドリド等の還元剤を用いて還元すること
により製造することができる。化合物(D−41)は、
化合物(D−40)を例えば酢酸溶媒中、臭化水素等の
ハロゲン化剤でハロゲン化することにより製造すること
ができる。
【0085】Aが[A−2]である本発明化合物は、本
発明化合物(C−1)と無水3,4,5,6−テトラヒ
ドロフタル酸とを、適当な温度で融解させるか、又は酢
酸等の不活性溶媒中で反応させることにより製造するこ
とができる。
【0086】Aが[A−3]である本発明化合物は、本
発明化合物(C−1)から製造したイソ(チオ)シアネ
ートに1−(エトキシカルボニル)ピペラジンを処理し
て得られた中間体を適当な塩基(好ましくは水素化ナト
リウム)で処理して環化させるか、又は当該のイソ(チ
オ)シアネートに適当なN−(アルコキシカルボニル)
ヒドラジンを処理して得られた中間体を適当な塩基によ
り環化してウラゾールを製造した後、このウラゾールを
二ナトリウム塩とし、1,4−ジブロモブタンと縮合す
ることにより製造することができる。
【0087】Aが[A−4]である本発明化合物は、本
発明化合物(C−1)から製造したイソ(チオ)シアネ
ートに1−(エトキシカルボニル)ピペラジンを処理し
て得られた中間体をチオホスゲンと処理することにより
製造することができる。
【0088】Aが[A−5]である本発明化合物は、本
発明化合物(C−1)をヒドラジンに変換した後、ピル
ビン酸と縮合しヒドラゾンを製造した後、さらに例えば
トルエン溶媒中、トリエチルアミン存在下、ジフェニル
ホスホリルアジドで処理することによりRが水素原子
である[A−5]を製造することができる。さらに、こ
れら慣用の方法によりNH部位のハロアルキル化を行う
とRがハロアルキル基である[A−5]を製造するこ
とができる。
【0089】Aが[A−6]である本発明化合物は、本
発明化合物(C−1)をヒドラジン塩酸塩に変換し、例
えばテトラヒドロフラン等の不活性溶媒中、環状イミノ
エーテル誘導体と反応させアミドラゾンを製造した後、
例えばジオキサン溶媒中、トリエチルアミン存在下、ホ
スゲンを処理することにより製造することができる。
【0090】<製造法2>一般式[1]で示される化合
物中、Aが[A−1]でRがメチル基である本発明化
合物(E−2)は以下のようにして製造することができ
る。
【0091】
【化15】 (式中、B、R12、L、X及びYはそれぞれ前記と
同じ意味を表す。)前記製造法1で製造される本発明化
合物(C−5)中、R14が水素原子である本発明化合
物(E−1)を化合物CH3Lと反応させることによっ
て本発明化合物(E−2)を製造することができる。
【0092】この反応は通常、溶媒中で塩基の存在下、
反応温度0〜120℃で0.5〜24時間反応させる。
反応に供される試剤の量は本発明化合物(E−1)1当
量に対して化合物CH3Lは1〜10当量、塩基は1〜
3当量である。塩基としては、炭酸カリウム、水素化カ
リウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、ナトリウムエ
トキシド、ナトリウムメトキシド等のアルカリ金属アル
コキシド等が挙げられる。溶媒としてはクロロホルム、
四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ベンゼン、ト
ルエン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の
脂肪族炭化水素類、アセトン、メチルイソブチルケトン
等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類、N,N−ジ
メチルホルムアミド等のアミド類、ジメチルスルホキシ
ド、スルホラン等の硫黄化合物、アセトニトリル又はそ
れらの混合物が挙げられる。
【0093】<製造法3>一般式[1]で示される化合
物中、Aが[A−1]でRがアミノ基である本発明化
合物(E−3)は以下のようにして製造することができ
る。
【0094】
【化16】 (式中、B、R12、X及びYはそれぞれ前記と同じ
意味を表し、R17はメタンスルホニルオキシ基、パラ
トルエンスルホニルオキシ基又は2,4−ジニトロフェ
ノキシ基を表す。) 前記製造法1で製造される本発明化合物(C−5)中、
14が水素原子である本発明化合物(E−1)を化合
物R17−NH(式中、R17は前記と同じ意味を表
す。)と反応させることによって本発明化合物(E−
3)を製造することができる。
【0095】この反応は通常、溶媒中で塩基の存在下、
反応温度0〜100℃で0.5〜24時間反応させる。
反応に供される試剤の量は本発明化合物(E−1)1当
量に対して化合物R17−NH(式中、R17は前記
と同じ意味を表す。)は1〜10当量、塩基は1〜3当
量である。塩基及び溶媒としては製造法2と同様なもの
が挙げられる。
【0096】<製造法4>一般式[1]で示される化合
物の中でBが一般式[B−2]で示される本発明化合物
(F−3)は、以下のようにして製造することができ
る。
【0097】
【化17】 (式中、A、X、Y、R、R、R、R12及びL
はそれぞれ前記と同じ意味を表し、Gは、カルボキ
シル基又はアルキルチオカルボニル基以外のGを表し、
は、アルコキシ基、アルキルチオ基、カルボキシル
基、アルキルチオカルボニル基以外のJを表す。) 化合物(F−1)と化合物(F−2)を反応させること
によって本発明化合物(F−3)を製造することができ
る。
【0098】この反応は通常、溶媒中で塩基の存在下、
反応温度0〜100℃で0.1〜24時間反応させる。
反応に供される試剤の量は化合物(F−1)1当量に対
して化合物(F−2)は1〜20当量、塩基は1〜20
当量である。塩基としては、炭酸カリウム、水素化カリ
ウム、水素化ナトリウム等の無機塩基、ナトリウムエト
キシド、ナトリウムメトキシド等のアルカリ金属アルコ
キシド、リチウムジイソプロピルアミド、ノルマルブチ
ルリチウム等の有機リチウム化合物又は1,8−ジアザ
ビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基
等が挙げられる。溶媒としては製造法2と同様なものが
挙げられる。
【0099】化合物(F−1)は製造法1の方法以外に
も以下の方法により製造することもできる。
【0100】
【化18】 (式中、A、R、R12、R16、A、L、X及
びYはそれぞれ前記と同じ意味を表す。) 製造法1で記載した方法に準じて化合物(G−1)から
化合物(G−2)を経てアミノベンゾフラン誘導体(G
−3)を製造した後、製造法1で記載した方法に準じて
[A−1]、[A−2]、[A−3]、[A−4]、
[A−5]又は[A−6]のヘテロ環を導入した化合物
(G−4)を製造し、次に化合物(G−4)を四塩化炭
素等の溶媒中、過酸化ベンゾイル又はα,α’−アゾビ
スイソブチロニトリル等の触媒の存在下又は非存在下、
N−ハロコハク酸イミド等のハロゲン化剤と反応させる
ことによりRが水素原子である化合物(F−1)すな
わち化合物(G−5)を製造することができる。
【0101】また、化合物(F−1)は、化合物(G−
4)を四塩化炭素等の溶媒中、過酸化ベンゾイル又は
α,α’−アゾビスイソブチロニトリル等の触媒の存在
下又は非存在下、N−ハロコハク酸イミド等のハロゲン
化剤と反応させることにより化合物(G−6)を製造し
た後、酸又は塩基存在下、加水分解して化合物(G−
7)を製造し、次にテトラヒドロフラン等の溶媒中、ア
ルキルグリニヤール試薬と反応させることにより製造で
きる化合物(G−8)を、例えば、酢酸溶媒中、臭化水
素でハロゲン化することにより化合物(G−9)として
製造することができる。
【0102】<製造法5>一般式[1]で示される化合
物の中でBが一般式[B−2]又は[B−6]で示され
る本発明化合物(F−5)及び本発明化合物(F−7)
は、以下のようにして製造することができる。
【0103】
【化19】 (式中、A、X、Y、R、R、R12、L、G
及びJはそれぞれ前記と同じ意味を表し、R18は、
アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシアルキル基、
アルキルチオアルキル基又はアルキルスルホニルアルキ
ル基を表す。) 前記製造法4で製造される本発明化合物(F−3)中、
が水素原子である本発明化合物(F−4)又は前記
製造法1で製造される本発明化合物(F−6)を化合物
18(式中、R18及びLは前記と同じ意味を
表す。)と反応させることによって本発明化合物(F−
5)及び本発明化合物(F−7)を製造することができ
る。
【0104】この反応は通常、溶媒中で塩基の存在下、
反応温度0〜100℃で0.1〜24時間反応させる。
反応に供される試剤の量は本発明化合物(F−4)及び
本発明化合物(F−6)1当量に対して化合物R18
は1〜3当量、塩基は1〜3当量である。塩基として
は、製造法4と同様なものが挙げられる。溶媒としては
製造法2と同様なものが挙げられる。
【0105】<製造法6>一般式[1]で示される化合
物の中でBが一般式[B−1]で示される本発明化合物
(F−9)、本発明化合物(F−10)、本発明化合物
(F−11)及び本発明化合物(F−13)は、以下の
ようにして製造することができる。
【0106】
【化20】 (式中、A、X、Y、R、R、R、R12、R
16及びLはそれぞれ前記と同じ意味を表し、nは1
〜4の整数を表し、nは2〜5の整数を表し、E
アルキルチオカルボニル基以外のEを表す。) 前記製造法4又は製造法5で製造される本発明化合物
(F−8)を例えば溶媒中又は無溶媒で、トリフルオロ
酢酸等の酸で処理することによって本発明化合物(F−
9)を製造することができる。さらに、本発明化合物
(F−9)を例えばキノリン等の溶媒中又は無溶媒で、
例えば銅触媒の存在下又は非存在下、加熱することによ
って本発明化合物(F−10)を製造することができ
る。さらに、本発明化合物(F−10)を化合物R16
(式中、R16は前記と同じ意味を表す。)と反応
させることによって本発明化合物(F−11)を製造す
ることができる。
【0107】また、本発明化合物(F−13)は、本発
明化合物(F−10)中、Rが水素原子である本発明
化合物(F−12)を化合物L−(CH −L
(式中、L及びnは前記と同じ意味を表す。)と
反応させることによって製造することができる。
【0108】本発明化合物(F−10)から本発明化合
物(F−11)、及び本発明化合物(F−12)から本
発明化合物(F−13)の反応は通常、溶媒中で塩基の
存在下、反応温度0〜100℃で0.5〜24時間反応
させる。反応に供される試剤の量は本発明化合物(F−
10)及び本発明化合物(F−12)1当量に対して化
合物R16又は化合物L−(CH −L
(式中、R16及びL及びnは前記と同じ意味を表
す。)は1〜3当量、塩基は1〜3当量である。塩基と
しては製造法4と同様なものが挙げられる。溶媒として
は製造法2と同様なものが挙げられる。
【0109】<製造法7>一般式[1]で示される化合
物の中でBが一般式[B−1]、[B−2]、[B−
5]又は[B−6]で示される本発明化合物(F−1
4)、本発明化合物(F−16)、本発明化合物(F−
18)及び本発明化合物(F−20)は、以下のように
して製造することができる。
【0110】
【化21】 (式中、A、X、Y、R、R、R、L及びJ
はそれぞれ前記と同じ意味を表し、Gはアルケニルオ
キシカルボニル基、アルキニルオキシカルボニル基以外
のGを表し、Eはアルケニルオキシカルボニル基、
アルキニルオキシカルボニル基以外のEを表し、R
12’はカルボキシル基及びホルミル基以外のR(R
は前記と同じ意味を表す。)を表す。) 本発明化合物(F−4)、前記製造法6で製造される本
発明化合物(F−10)中Rが水素原子もしくはアル
キル基である本発明化合物(F−15)、前記製造法1
で製造される本発明化合物(F−17)又は本発明化合
物(F−19)を、ハロゲン化剤と反応させることによ
って本発明化合物(F−14)、本発明化合物(F−1
6)、本発明化合物(F−18)及び本発明化合物(F
−20)を製造することができる。
【0111】この反応は通常、溶媒中、塩基存在下又は
非存在下、反応温度−70〜150℃、好ましくは−7
0〜100℃で0.1〜48時間反応させる。反応に供
される試剤の量は本発明化合物(F−4)、本発明化合
物(F−15)、本発明化合物(F−17)及び本発明
化合物(F−19)1当量に対してハロゲン化剤は1〜
20当量用い、ここでハロゲン化剤としては臭素、塩素
等のハロゲン、塩化スルフリル、N−ブロモコハク酸イ
ミド等のN−ハロコハク酸イミド及び四塩化炭素等のハ
ロゲン化炭化水素類等が挙げられる。溶媒としてはジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ク
ロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ヘ
キサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、ギ酸、酢酸等
のカルボン酸類、N,N−ジメチルホルムアミド等のア
ミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の硫黄化
合物等が挙げられる。塩基としては、製造法4と同様な
ものが挙げられる。
【0112】<製造法8>一般式[1]で示される化合
物の中でBが一般式[B−1]、[B−2]、[B−
5]又は[B−6]で示される本発明化合物(F−2
2)、本発明化合物(F−24)、本発明化合物(F−
26)及び本発明化合物(F−28)は、以下のように
して製造することができる。
【0113】
【化22】 (式中、A、X、Y、R、R、R、R、R
12’、R16及びUはそれぞれ前記と同じ意味を表
し、R19はアルキル基を表す。) 本発明化合物(F−21)、本発明化合物(F−2
3)、本発明化合物(F−25)又は本発明化合物(F
−27)を例えば五硫化リン又はローソン試薬〔2,4
−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−
2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド〕等の
チオカルボニル化試薬と反応させることによって本発明
化合物(F−22)、本発明化合物(F−24)、本発
明化合物(F−26)及び本発明化合物(F−28)を
製造することができる。
【0114】<製造法9>一般式[1]で示される化合
物の中でBが一般式[B−4]又は[B−8]で示され
る本発明化合物(F−30)及び本発明化合物(F−3
2)は、以下のようにして製造することができる。
【0115】
【化23】 (式中、A、X、Y、R、R、R、R11及びR
12’はそれぞれ前記と同じ意味を表し、Qはハロア
ルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アル
キルチオ基、アルキルスルホニル基、シアノ基、アシル
基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、ニトロ
基又はハロゲン原子を表す。) 化合物(F−31)又は前記製造法1で製造される本発
明化合物(F−29)を塩基存在下、ホスホニウム試薬
〔PhCHR11〕L (式中、R11
及びQはそれぞれ前記と同じ意味を表す。)と反
応させることによって本発明化合物(F−30)及び本
発明化合物(F−32)を製造することができる。
【0116】この反応は通常、溶媒中、塩基存在下、反
応温度−70〜150℃、好ましくは−70〜100℃
で1〜48時間反応させる。また、この反応は、場合に
より触媒量の水により反応が促進される。反応に供され
る試剤の量は本発明化合物(F−29)及び化合物(F
−31)1当量に対してホスホニウム試薬は1〜3当
量、塩基は1〜3当量である。溶媒としては製造法2と
同様なものが挙げられる。塩基としては、製造法4と同
様なものが挙げられる。
【0117】<製造法10>一般式[1]で示される化
合物の中でBが一般式[B−1]又は[B−5]で示さ
れる本発明化合物(F−33)及び本発明化合物(F−
34)は、以下のようにして製造することができる。
【0118】
【化24】 (式中、A、X、Y、R、R、R、R12’及び
はそれぞれ前記と同じ意味を表し、R19’は同一
又は相異なるアルキル基を表し、Zは同一又は相異な
り酸素原子又は硫黄原子を表し、Z19’は互いに
結合してこれと隣り合う炭素原子と共に5〜8員環を形
成してもよい。) 化合物(F−31)あるいは前記製造法1で製造される
本発明化合物(F−29)を化合物HZ19’又は
化合物HZ(CH)nHと酸存在下又は非存
在下で反応させることによって本発明化合物(F−3
3)及び本発明化合物(F−34)を製造することがで
きる。
【0119】この反応は通常、溶媒中又は無溶媒で、触
媒量の酸存在下、反応温度0〜150℃、好ましくは0
〜100℃で0.5〜48時間反応させる。反応に供さ
れる試剤の量は本発明化合物(F−29)及び化合物
(F−31)1当量に対して化合物HZ19’又は
化合物HZ(CH)nHは1〜40当量であ
る。溶媒としてはジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン等のエーテル類、クロロホルム、ジクロロメタン、四
塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエ
ン等の芳香族炭化水素類及びヘキサン、ヘプタン等の脂
肪族炭化水素類が挙げられる。酸としては、パラトルエ
ンスルホン酸、塩化アンモニウム、塩酸又はトリフルオ
ロボロンエーテラート等が挙げられる。
【0120】<製造法11>一般式[1]で示される化
合物の中でBが一般式[B−4]又は[B−8]で示さ
れる本発明化合物(F−36)及び本発明化合物(F−
38)は、以下のようにして製造することができる。
【0121】
【化25】 (式中、A、X、Y、R、R、R、R12’、R
16及びR19はそれぞれ前記と同じ意味を表し、R
20はアルキルスルホニル基、アシル基、カルボキシル
基、アルコキシカルボニル基又はシアノ基を表し、R
21はアルキル基を表す。) 化合物(F−35)又は化合物(F−37)を、例えば
N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中又は非溶媒
中、化合物(R16O)C(R)N(R19)(R
21)(式中、R、R16、R19及びR21は前記
と同じ意味を表す。)を表す。と反応させることによっ
て本発明化合物(F−36)及び本発明化合物(F−3
8)を製造することができる。
【0122】<製造法12>一般式[1]で示される化
合物の中でBが一般式[B−3]又は[B−7]で示さ
れる本発明化合物(F−40)及び本発明化合物(F−
42)は、以下のようにして製造することができる。
【0123】
【化26】 (式中、A、X、Y、R、R、R、R10、R
11及びR12’はそれぞれ前記と同じ意味を表し、W
は酸素原子又は基−N(R11)−を表し、G及び
は同一又は相異なりアシル基、アルコキシカルボニ
ル基又はシアノ基を表す。) 本発明化合物(F−39)又は本発明化合物(F−4
1)を溶媒中、HONH 又はR11NHNH(式
中、R11は前記と同じ意味を表す。)と反応させるこ
とによって本発明化合物(F−40)又は本発明化合物
(F−42)を製造することができる。
【0124】この反応は通常、塩基存在下もしくは非存
在下、溶媒中、反応温度0〜150℃、好ましくは0〜
100℃で0.1〜24時間反応させる。反応に供され
る試剤の量は本発明化合物(F−39)又は本発明化合
物(F−41)1当量に対して化合物HONH又は化
合物R11NHNH(式中、R11は前記と同じ意味
を表す。)は1〜3当量である。溶媒としてはジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、メタノ
ール等のアルコール類、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、
トルエン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等
の脂肪族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド等
のアミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の硫
黄化合物等が挙げられる。塩基としては製造法2と同様
なものが挙げられる。
【0125】<製造法13>本発明化合物(F−44)
は、以下のようにして製造することができる。
【0126】
【化27】 (式中、A、X、Y、R、R及びRはそれぞれ前
記と同じ意味を表し、R22は水素原子、アルキル基、
アルケニル基、アルキニル基又はシクロアルキルアルキ
ル基を表す。) 本発明化合物(F−44)は、本発明化合物(F−4
3)を溶媒中、三臭化ホウ素と反応させた後、水で処理
することによって製造することができる。
【0127】この反応は通常、溶媒中、反応温度−40
〜60℃、好ましくは−20〜30℃で0.1〜24時
間反応させる。反応に供される試剤の量は本発明化合物
(F−43)1当量に対して三臭化ホウ素は1〜3当量
が望ましいが、反応の状況に応じて任意に変化させるこ
とができる。溶媒としてはクロロホルム、ジクロロメタ
ン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類が挙げられ
る。
【0128】<製造法14>一般式[1]で示される化
合物の中で、Bに窒素原子に同一又は相異なる水素原子
もしくはアルキル基が置換したカルバモイル基を持つ本
発明化合物は、カルボキシル基を持つ本発明化合物を、
例えばベンゼン等の溶媒中、塩化チオニルと反応させる
ことによって製造できる酸クロリドに例えばテトラヒド
ロフラン等の溶媒中、過剰量のアミン誘導体HN
(R)(R)(式中、R及びRはそれぞれ前記
と同じ意味を表す。)を反応させるか、カルボキシル基
を持つ本発明化合物を、例えばアセトン中、アシルジイ
ミダゾールと反応させることによって製造できるアシル
イミダゾールに、例えばN,N−ジメチルホルムアミド
等の溶媒中、過剰量のアミン誘導体HN(R
(R)(式中、R及びRはそれぞれ前記と同じ意
味を表す。)を反応させることによって製造することが
できる。
【0129】なお、B又はRにカルボン酸を持つ本発
明化合物は、B又はRにアルコキシカルボニル基を持
つ本発明化合物を酸又は塩基で処理することによって製
造することができる。
【0130】また、ベンゾフラン環の3位は、製造法1
の原料合成の項で示した様に求電子置換反応が進行す
る。よって、種々のRを持つ本発明化合物は、Aが
[A−1]、[A−2]、[A−3]、[A−4]、
[A−5]又は[A−6]でRが水素原子である本発
明化合物から、製造法1に記載の方法に準じて製造する
ことができる。
【0131】
【実施例】以下に具体的製造例を示す。 製造例1 3−[2−(2−アセチル−2−クロロ−1−メチル−
3−オキソブチル)−4−クロロ−6−フルオロベンゾ
フラン−7−イル]−1−メチル−6−トリフルオロメ
チル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2,
4−ジオン(化合物番号1−113)の製造 3−クロロ−2,4−ペンタンジオン1.5g(11.
0mmol)を50mlに溶解し、10℃で1,8−ジ
アザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン1.7g
(11.0mmol)を滴下した。室温下10分間撹拌
し、反応液にN,N−ジメチルホルムアミド10mlに
溶解した3−[2−(1−ブロモエチル)−4−クロロ
−6−フルオロベンゾフラン−7−イル]−1−メチル
−6−トリフルオロメチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロピリミジン−2,4−ジオン1.0g(2.1mm
ol)を10℃で滴下した。室温下で10分間撹拌後、
反応液を氷水にあけ、酢酸エチル100mlで抽出し
た。有機層をクエン酸で中和し、水及び飽和食塩水の順
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下で溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにて精製し目的物0.8g(収率
73.0%)を得た。
【0132】製造例2 3−[2−(2−アセチル−1−メチル−3−オキソブ
チル)−4−クロロ−6−フルオロベンゾフラン−7−
イル]−1−メチル−6−トリフルオロメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2,4−ジオン
(化合物番号1−67)の製造 2,4−ペンタジオン2.1g(21.3mmol)を
50mlに溶解し、10℃で1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]−7−ウンデセン3.2g(21.3m
mol)を滴下した。室温下10分間撹拌し、これに
N,N−ジメチルホルムアミド10mlに溶解した3−
[2−(1−ブロモエチル)−4−クロロ−6−フルオ
ロベンゾフラン−7−イル]−1−メチル−6−トリフ
ルオロメチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジ
ン−2,4−ジオン1.0g(2.1mmol)を10
℃で滴下した。室温下10分間撹拌後、反応液を氷水に
あけ、酢酸エチル100mlで抽出した。有機層をクエ
ン酸で中和した後、水及び飽和食塩水の順で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を
留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し目的物0.5g(収率48.1
%)を得た。
【0133】製造例3 3−[2−(2−アセチル−1,2−ジメチル−3−オ
キソブチル)−4−クロロ−6−フルオロベンゾフラン
−7−イル]−1−メチル−6−トリフルオロメチル−
1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2,4−ジ
オン(化合物番号1−109)の製造 1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセ
ン0.4g(2.6mmol)のN,N−ジメチルホル
ムアミド50ml溶液に、N,N−ジメチルホルムアミ
ド10mlに溶解した3−[2−(2−アセチル−1−
メチル−3−オキソブチル)−4−クロロ−6−フルオ
ロベンゾフラン−7−イル]−1−メチル−6−トリフ
ルオロメチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジ
ン−2,4−ジオン1.0g(2.0mmol)を10
℃で滴下した。室温下10分間撹拌し、ヨウ化メチル
0.3g(2.2mmol)を室温下で滴下した。室温
下1時間撹拌後、反応液を氷水にあけ、酢酸エチル10
0mlで抽出した。有機層をクエン酸で中和した後、水
及び飽和食塩水の順で洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去した後、得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し目
的物0.6g(収率59.8%)を得た。
【0134】製造例4 3−[4−クロロ−6−フルオロ−7−(1−メチル−
6−トリフルオロメチル−2,4−ジオキソ−1,2,
3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル)ベンゾフ
ラン−2−イル]−2−エトキシカルボニル酪酸(化合
物番号1−56)の製造 3−[4−クロロ−6−フルオロ−7−(1−メチル−
6−トリフルオロメチル−2,4−ジオキソ−1,2,
3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル)ベンゾフ
ラン−2−イル]−2−エトキシカルボニル酪酸t−ブ
チル1.0g(1.7mmol)をトリフルオロ酢酸を
50mlに溶解し、室温下20分間撹拌した。反応液を
減圧濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて
精製し目的物0.6g(収率67.8%)を得た。
【0135】製造例5 3−[4−クロロ−6−フルオロ−7−(1−メチル−
6−トリフルオロメチル−2,4−ジオキソ−1,2,
3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル)ベンゾフ
ラン−2−イル]酪酸エチル(化合物番号1−14)の
製造 3−[4−クロロ−6−フルオロ−7−(1−メチル−
6−トリフルオロメチル−2,4−ジオキソ−1,2,
3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル)ベンゾフ
ラン−2−イル]−2−エトキシカルボニル酪酸1.0
g(1.9mmol)をキノリン50mlに溶解し、触
媒の銅1gを加え、120℃で1時間撹拌した。反応液
を氷水にあけ、希塩酸及び水、飽和食塩水の順で洗浄し
た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒
を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて精製し目的物を0.7g(収率77.
5%)を得た。
【0136】製造例6 3−[4−クロロ−6−フルオロ−7−(1−メチル−
6−トリフルオロメチル−2,4−ジオキソ−1,2,
3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル)ベンゾフ
ラン−2−イル]−2−メチル酪酸メチル(化合物番号
1−30)の合成 窒素気流下、テトラヒドロフラン50ml中にリチウム
ジイソプロピルアミド0.3g(2.8mmol)を溶
解し、−60℃で3−[4−クロロ−6−フルオロ−7
−(1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−ジ
オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−3
−イル)ベンゾフラン−2−イル]酪酸メチル0.8g
(1.7mmol)を滴下した。10分間撹拌後、−6
0℃でヨウ化メチル0.4g(2.8mmol)を滴下
し、−60℃で1時間撹拌後、反応液を、反応液を氷水
(0.1N塩酸)にあけ、酢酸エチル100mlで抽出
した。有機層を水及び飽和食塩水の順で洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し
た後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて精製し目的物0.45g(収率56.0%)を
得た。
【0137】製造例7 3−[4−クロロ−2−(2−クロロ−1−メチル−3
−オキソブチル)−6−フルオロベンゾフラン−7−イ
ル]−1−メチル−6−トリフルオロメチル−1,2,
3,4−テトラヒドロピリミジン−2,4−ジオン(化
合物番号1−87)の製造 窒素気流下、テトラヒドロフラン50ml中にリチウム
ジイソプロピルアミド0.4g(3.7mmol)を溶
解し、−60℃でメチル 3−[7−クロロ−5−フル
オロ−2−(1−メチル−3−オキソブチル)ベンゾフ
ラン−7−イル]−1−メチル−6−トリフルオロメチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2,4
−ジオン1.0g(2.2mmol)を滴下した。10
分間撹拌後、−60℃で四塩化炭素0.5g(3.2m
mol)を滴下し、−60℃で1時間撹拌後、反応液を
氷水(0.1N塩酸)にあけ、酢酸エチル100mlで
抽出した。有機層を水及び飽和食塩水の順で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を
留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し目的物0.53g(収率50.0
%)を得た。
【0138】製造例8 3−[4−クロロ−6−フルオロ−2−(2−メトキシ
ビニル)ベンゾフラン−7−イル]−1−メチル−6−
トリフルオロメチル−1,2,3,4−テトラヒドロピ
リミジン−2,4−ジオン(化合物番号1−319,1
−320)の合成 テトラヒドロフラン50ml中にt−ブトキシカリウム
0.6g(5.1mmol)を懸濁させ、窒素気流下、
−40℃でメトキシメチルトリフェニルホスホニウムク
ロライド1.8g(5.3mmol)を加えた。反応液
を−40℃で1時間撹拌した後、−70℃でテトラヒド
ロフラン10mlに溶解した3−(4−クロロ−6−フ
ルオロ−2−ホルミルベンゾフラン−7−イル)−1−
メチル−6−トリフルオロメチル−1,2,3,4−テ
トラヒドロピリミジン−2,4−ジオン1.0g(2.
5mmol)を滴下した。窒素気流下、−70℃で1時
間撹拌後、反応液を氷水にあけ、酢酸エチル100ml
で抽出した。有機層をクエン酸で中和した後、水及び飽
和食塩水の順で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下で溶媒を留去した後、得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、目的物
E体0.24g(収率22.4%)及び、目的物Z体
0.19g(収率17.7%)を得た。E体融点159
〜160℃、Z体融点141〜144℃
【0139】製造例9 3−[4−クロロ−6−フルオロ−7−(1−メチル−
6−トリフルオロメチル−2,4−ジオキソ−1,2,
3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル)ベンゾフ
ラン−2−イル]−3−メチルアクリル酸メチル(化合
物番号1−325,1−326)の合成 ベンゼン50ml中にメチル(トリフェニルホスホラニ
リデン)アセテート1.2g(3.7mmol)及び3
−(2−アセチル−4−クロロ−6−フルオロベンゾフ
ラン−7−イル)−1−メチル−6−トリフルオロメチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2,4
−ジオン1.0g(2.5mmol)、触媒となる安息
香酸0.01g(0.1mmol)を溶解し、加熱環流
下で6時間撹拌した。減圧下で溶媒を留去した後、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し目的物E体0.1g(収率8.8%)及び、目的物
Z体0.6g(収率52.6%)を得た。E体融点16
8〜170℃、Z体融点133〜135℃
【0140】製造例10 3−[4−クロロ−6−フルオロ−2−(1,1−ジ
(メチルチオ)エチル)ベンゾフラン−7−イル]−1
−メチル−6−トリフルオロメチル−1,2,3,4−
テトラヒドロピリミジン−2,4−ジオン(化合物番号
1−233)の製造 3−[2−アセチル−4−クロロ−6−フルオロベンゾ
フラン−7−イル]−1−メチル−6−トリフルオロメ
チル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2,
4−ジオン1.0g(2.5mmol)を塩化メチレン
50mlに溶解し、メタンチオール(30%メタノール
溶液)1.0g(6.2mmol)加えた。混合溶液に
触媒量の三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体を加え、
室温下で60分間撹拌後、反応液を氷水にあけ、塩化メ
チレン100mlで抽出した。有機層を水及び飽和食塩
水の順で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下で溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し目的物1.0
g(収率83.3%)を得た。
【0141】製造例11 3−[4−クロロ−6−フルオロ−2−(2−メチル−
1,3−オキサチオラン−2−イル)ベンゾフラン−7
−イル]−1−メチル−6−トリフルオロメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2,4−ジオン
(化合物番号1−234)の製造 3−[2−アセチル−4−クロロ−6−フルオロベンゾ
フラン−7−イル]−1−メチル−6−トリフルオロメ
チル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2,
4−ジオン1.0g(2.5mmol)をベンゼン50
mlに溶解し、2−メルカプトエタノール0.2g
(2.6mmol)加えた。混合溶液に触媒量のパラト
ルエンスルホン酸を加え、加熱環流下で10時間撹拌
後、反応液を氷水にあけ、酢酸エチル100mlで抽出
した。有機層を水及び飽和食塩水の順で洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し
た後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて精製し目的物0.3g(収率26.3%)を得
た。
【0142】製造例12 3−[4−クロロ−2−(2−ジメチルアミノ−1−メ
タンスルホニル)ビニル−6−フルオロベンゾフラン−
7−イル]−1−メチル−6−トリフルオロメチル−
1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2,4−ジ
オン(化合物番号1−332)の合成 メタノール50ml中に、3−(4−クロロ−6−フル
オロ−2−メタンスルホニルメチルベンゾフラン−7−
イル)−1−メチル−6−トリフルオロメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロピリミジン−2,4−ジオン
0.5g(1.1mmol)及び、N,N−ジメチルホ
ルムアミドジメチルアセタール1.36g(11.0m
mol)を溶解し、加熱環流下で5時間撹拌後、減圧下
で溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し目的物0.4g(収率7
1.0%)を得た。融点215〜216℃
【0143】製造例13 3−{4−クロロ−6−フルオロ−2−[1−(1,
3,5−トリメチルピラゾール−4−イル)エチル]ベ
ンゾフラン−7−イル}−1−メチル−6−トリフルオ
ロメチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−
2,4−ジオン(化合物番号1−261)の製造 エタノール50ml中に、3−[2−(2−アセチル−
1−メチル−3−オキソブチル)−4−クロロ−6−フ
ルオロベンゾフラン−7−イル]−1−メチル−6−ト
リフルオロメチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリ
ミジン−2,4−ジオン0.55g(1.1mmol)
を溶解し、0℃以下でメチルヒドラジン0.5g(1
0.8mmol)を滴下した。0℃以下で1時間撹拌
後、反応液を氷水にあけ、酢酸エチル100mlで抽出
した。有機層を飽和クエン酸溶液、水及び飽和食塩水の
順で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下で溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し目的物0.2g(収
率40.9%)を得た。
【0144】製造例14 3−[4−クロロ−6−フルオロ−7−(1−メチル−
6−トリフルオロメチル−2,4−ジオキソ−1,2,
3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル)ベンゾフ
ラン−2−イル]酪酸アミド(化合物番号1−24)の
合成 3−[4−クロロ−6−フルオロ−7−(1−メチル−
6−トリフルオロメチル−2,4−ジオキソ−1,2,
3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル)ベンゾフ
ラン−2−イル]酪酸1.0g(2.5mmol)を塩
化チオニル50mlに溶解した。80℃で1時間撹拌
後、減圧下で塩化チオニルを留去し、残渣にアセトニト
リル50mlを加えた。これに10℃で28%アンモニ
ア水0.3g(5.0mmol)を滴下した。室温下で
0.5時間撹拌後、反応液を氷冷下で0.1N塩酸にあ
け、酢酸エチル100mlで抽出した。有機層を水及び
飽和食塩水の順で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下で溶媒を留去した後、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し目的物
1.0g(収率90.2%)を得た。融点61〜62℃
【0145】製造例15 3−[4−クロロ−6−フルオロ−7−(1−メチル−
6−トリフルオロメチル−2,4−ジオキソ−1,2,
3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル)ベンゾフ
ラン−2−イル]ブチロニトリル(化合物番号1−2
3)の合成 3−[4−クロロ−6−フルオロ−7−(1−メチル−
6−トリフルオロメチル−2,4−ジオキソ−1,2,
3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル)ベンゾフ
ラン−2−イル]酪酸アミド0.8g(1.8mmo
l)及び、四塩化炭素2.8g(18.0mmol)、
トリフェニルホスフィン0.9g(3.6mmol)を
テトラヒドロフラン中に溶解し、50℃で2時間撹拌し
た。反応液を氷水にあけ、クロロホルム100mlで抽
出した。有機層を水及び飽和食塩水の順で洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去
した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製し目的物0.18g(収率23.3%)
を得た。
【0146】製造例16 3−[4−クロロ−6−フルオロ−7−(3,4,5,
6−テトラヒドロフタルイミド−1−イル)ベンゾフラ
ン−2−イル]−2−メトキシカルボニル酪酸メチル
(化合物番号2−20)の合成 ジメチルマロネート3.2g(24mmol)及び1,
8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン3.6g
(24mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド50
mlに溶解し、室温下、N−(4−クロロ−6−フルオ
ロ−2−ブロモメチルベンゾフラン−7−イル)−3,
4,5,6−テトラヒドロフタルイミド1.0g(2.
4mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応液
を氷水にあけ、希塩酸にてPH=1としたの後、酢酸エ
チル100mlで抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウ
ムで中和後、水及び飽和食塩水の順で洗浄した後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去した
後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し目的物0.52g(収率45.0%)を得
た。
【0147】製造例17 3−{4−クロロ−6−フルオロ−7−(1,6,8−
トリアザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オン−9
−チオン−1−イル)ベンゾフラン−2−イル}−2−
t−ブトキシカルボニルプロピオン酸エチル(化合物番
号3−23)の合成 エチル t−ブチルマロネート4.0g(21mmo
l)及び炭酸カリウム3.2g(21mmol)をN,
N−ジメチルホルムアミド50mlに溶解し、室温下、
8−(4−クロロ−6−フルオロ−2−ブロモメチルベ
ンゾフラン−7−イル)−1,6,8−トリアザビシク
ロ[4.3.0]ノナン−7−オン−9−チオン1.0
g(2.4mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し
た。反応液を氷水にあけ、希塩酸にてPH=1としたの
後、酢酸エチル100mlで抽出した。有機層を炭酸水
素ナトリウムで中和後、水及び飽和食塩水の順で洗浄し
た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒
を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて精製し目的物0.79g(収率61.
0%)を得た。
【0148】製造例18 9−[2−(2−カルボキシ−2−エトキシカルボニル
エチル)−4−クロロ−6−フルオロベンゾフラン−7
−イルイミノ]−8−チア−1,6−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノナン−7−オン(化合物番号4−2
1)の合成 9−[2−(2−t−ブトキシカルボニル−2−エトキ
シカルボニルエチル)−4−クロロ−6−フルオロベン
ゾフラン−7−イルイミノ]−8−チア−1,6−ジア
ザビシクロ[4.3.0]ノナン−7−オン1.2g
(2.2mmol)をトリフルオロ酢酸50mlに溶解
し、室温で0.5時間撹拌した。反応液を氷水にあけ、
酢酸エチル100mlで抽出した。有機層を炭酸水素ナ
トリウムで中和後、水及び飽和食塩水の順で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を
留去した後、目的物0.76g(収率71.0%)を得
た。
【0149】製造例19 3−[4−クロロ−7−(4−ジフルオロメチル−5−
メチル−2H−1,2,4−トリアゾール−3(4H)
−オン−2−イル)−6−フルオロベンゾフラン−2−
イル]−2−メトキシカルボニルプロピオン酸メチル
(化合物番号5−24)の合成 ジメチルマロネート1.6g(12mmol)及び1,
8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン1.8g
(12mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド50
mlに溶解し、室温下、2−(2−ブロモメチル−4−
クロロ−6−フルオロベンゾフラン−7−イル)−4−
ジフルオロメチル−5−メチル−2H−1,2,4−ト
リアゾール−3(4H)−オン0.5g(1.2mmo
l)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応液を氷水に
あけ、希塩酸にてPH=1としたの後、酢酸エチル10
0mlで抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウムで中和
後、水及び飽和食塩水の順で洗浄した後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去した後、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し目的物0.39g(収率71.0%)を得た。
【0150】参考例1 3−(4−クロル−2−フルオロ−6−ヒドロキシフェ
ニル)−1−メチル−6−トリフルオロメチルウラシル
の合成 3−(4−クロル−2−フルオロ−6−メトキシフェニ
ル)−1−メチル−6−トリフルオロメチルウラシル
5.7g(16mmol)をジクロロメタン100ml
に溶解し、0℃で三臭化ホウ素(3.0Mジクロロメタ
ン溶液)27ml(80mmol)を滴下した。室温で
3時間撹拌後、反応混合物を氷水にあけ、炭酸水素ナト
リウムで中和した。ジクロロメタンで抽出し、有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下溶媒を留去後、残渣の粗結晶をイソプロピ
ルエーテルで洗浄し、白色結晶の目的物5.4g(収率
98.2%)を得た。融点143〜144℃
【0151】参考例2 3−(4−クロル−2−フルオロ−6−プロパルギルオ
キシフェニル)−1−メチル−6−トリフルオロメチル
ウラシルの合成 3−(4−クロル−2−フルオロ−6−ヒドロキシフェ
ニル)−1−メチル−6−トリフルオロメチルウラシル
5.4g(16mmol)、炭酸カリウム3.3g(2
4mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド50ml
に懸濁し、室温で臭化プロパルギル2.7g(22mm
ol)を滴下した。60〜70℃で5時間撹拌した後、
反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下溶媒を留去後、残渣の粗結晶をイソプロ
ピルエーテルで洗浄し、白色結晶の目的物5.2g(収
率86.7%)を得た。融点150〜152℃
【0152】参考例3 3−(4−クロル−2−ヒドロキシフェニル)−1−メ
チル−6−トリフルオロメチルウラシルの合成 3−(4−クロル−2−メトキシフェニル)−1−メチ
ル−6−トリフルオロメチルウラシル41.0g(12
2.5mmol)をジクロロメタン1000mlに溶解
し、−10℃〜−5℃で三臭化ホウ素(1.0Mジクロ
ロメタン溶液)470ml(470.8mmol)を滴
下した。室温で3時間撹拌後、反応混合物を氷水にあ
け、炭酸水素ナトリウムで中和した。ジクロロメタンで
抽出し有機層を水、飽和食塩水で洗浄後無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去後、残渣の粗結晶
をイソプロピルエーテルで洗浄し、白色結晶の目的物2
7.6g(収率70.3%)を得た。融点198〜20
2℃
【0153】参考例4 3−(4−クロル−2−プロパルギルオキシフェニル)
−1−メチル−6−トリフルオロメチルウラシルの合成 3−(4−クロル−2−ヒドロキシフェニル)−1−メ
チル−6−トリフルオロメチルウラシル22.6g(7
0.5mmol)と炭酸カリウム14.5g(105.
1mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド150m
lに懸濁し、室温で臭化プロパルギル11.2g(9
4.1mmol)を滴下した。70℃で2時間撹拌した
後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。減圧下溶媒を留去後、残渣の粗結晶をイソ
プロピルエーテルで洗浄し淡茶色粉末の目的物22.5
g(収率89.0%)を得た。融点147〜148℃
【0154】参考例5 3−(2,4−ジフルオロ−6−ヒドロキシフェニル)
−1−メチル−6−トリフルオロメチルウラシルの合成 3−(2,4−ジフルオロ−6−メトキシフェニル)−
1−メチル−6−トリフルオロメチルウラシル13.6
g(40mmol)をジクロロメタン150mlに溶解
し、0℃で三臭化ホウ素(3.0Mジクロロメタン溶
液)66.7ml(200mmol)を滴下した。室温
で3時間撹拌後、反応混合物を氷水にあけ、炭酸水素ナ
トリウムで中和した。ジクロロメタンで抽出し、有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。減圧下溶媒を留去後、残渣の粗結晶をイソプロ
ピルエーテルで洗浄し、白色結晶の目的物9.8g(収
率75.4%)を得た。融点195〜196℃
【0155】参考例6 3−(2,4−ジフルオロ−6−プロパルギルオキシフ
ェニル)−1−メチル−6−トリフルオロメチルウラシ
ルの合成 3−(2,4−ジフルオロ−6−ヒドロキシフェニル)
−1−メチル−6−トリフルオロメチルウラシル4.8
g(15mmol)、炭酸カリウム3.2g(23mm
ol)をN,N−ジメチルホルムアミド50mlに懸濁
し、室温で臭化プロパルギル2.5g(21mmol)
を滴下した。60〜70℃で5時間撹拌した後、反応混
合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去後、残渣の粗結晶をイソプロピル
エーテルで洗浄し、黄土色粉末の目的物5.0g(収率
92.63%)を得た。融点159〜162℃
【0156】参考例7 3−[4−クロル−2−(1−メチル−2−プロピニル
オキシ)フェニル]−1−メチル−6−トリフルオロメ
チルウラシルの合成 3−(4−クロル−2−ヒドロキシフェニル)−1−メ
チル−6−トリフルオロメチルウラシル1.7g(5.
3mmol)、1−ブチン−3−オール0.63g
(9.0mmol)及びトリフェニルホスフィン1.5
7g(6.0mmol)をテトラヒドロフラン100m
lに溶解し、氷冷下アゾジカルボン酸ジエチル1.0g
(6.0mmol)を滴下した。滴下終了後、室温で1
時間撹拌後、溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し、白色結晶の目的物1.8
6g(収率93.9%)を得た。融点96〜99℃ 次に、本発明化合物のいくつかについてH−NMRデ
ータを以下に示す。
【0157】
【表23】
【0158】
【表24】
【0159】
【表25】
【0160】
【表26】
【0161】
【表27】
【0162】
【表28】
【0163】
【表29】
【0164】
【表30】
【0165】
【表31】
【0166】本発明の除草剤は、一般式[1]で示され
るベンゾフラン誘導体を有効成分としてなる。
【0167】本発明化合物を除草剤として使用するには
本発明化合物それ自体で用いてもよいが、製剤化に一般
的に用いられる担体、界面活性剤、分散剤又は補助剤等
を配合して、粉剤、水和剤、乳剤、微粒剤又は粒剤等に
製剤して使用することもできる。
【0168】製剤化に際して用いられる担体としては、
例えばタルク、ベントナイト、クレー、カオリン、珪藻
土、ホワイトカーボン、バーミキュライト、炭酸カルシ
ウム、消石灰、珪砂、硫安、尿素等の固体担体、イソプ
ロピルアルコール、キシレン、シクロヘキサン、メチル
ナフタレン等の液体担体等が挙げられる。
【0169】界面活性剤及び分散剤としては、例えばア
ルキルベンゼンスルホン酸金属塩、ジナフチルメタンジ
スルホン酸金属塩、アルコール硫酸エステル塩、アルキ
ルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリ
オキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノアルキレート等が挙げられる。補助剤として
は、例えばカルボキシメチルセルロース、ポリエチレン
グリコール、アラビアゴム等が挙げられる。使用に際し
ては適当な濃度に希釈して散布するか又は直接施用す
る。
【0170】本発明の除草剤は茎葉散布、土壌施用又は
水面施用等により使用することができる。有効成分の配
合割合については必要に応じて適宜選ばれるが、粉剤又
は粒剤とする場合は0.01〜10%(重量)、好まし
くは0.05〜5%(重量)の範囲から適宜選ぶのがよ
い。また、乳剤及び水和剤とする場合は1〜50%(重
量)、好ましくは5〜30%(重量)の範囲から適宜選
ぶのがよい。
【0171】本発明の除草剤の施用量は使用される化合
物の種類、対象雑草、発生傾向、環境条件ならびに使用
する剤型等によってかわるが、粉剤及び粒剤のようにそ
のまま使用する場合は、有効成分として10アール当り
0.1g〜5kg、好ましくは1g〜1kgの範囲から
適宜選ぶのがよい。また、乳剤及び水和剤とする場合の
ように液状で使用する場合は、0.1〜50,000p
pm、好ましくは10〜10,000ppmの範囲から
適宜選ぶのがよい。
【0172】また、本発明の化合物は必要に応じて殺虫
剤、殺菌剤、他の除草剤、植物生長調節剤、肥料等と混
用してもよい。
【0173】次に代表的な製剤例を挙げて製剤方法を具
体的に説明する。化合物、添加剤の種類及び配合比率
は、これのみに限定されることなく広い範囲で変更可能
である。以下の説明において「部」は重量部を意味す
る。
【0174】〈製剤例1〉 水和剤 化合物(1−1)の10部にポリオキシエチレンオクチ
ルフェニルエーテルの0.5部、β−ナフタレンスルホ
ン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩の0.5部、珪藻土
の20部、クレーの69部を混合粉砕し、水和剤を得
る。
【0175】〈製剤例2〉 水和剤 化合物(1−1)の10部にポリオキシエチレンオクチ
ルフェニルエーテルの0.5部、β−ナフタレンスルホ
ン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩の0.5部、珪藻土
の20部、ホワイトカーボンの5部、クレーの64部を
混合粉砕し、水和剤を得る。
【0176】〈製剤例3〉 水和剤 化合物(1−1)の10部にポリオキシエチレンオクチ
ルフェニルエーテルの0.5部、β−ナフタレンスルホ
ン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩の0.5部、珪藻土
の20部、ホワイトカーボンの5部、炭酸カルシウムの
64部を混合粉砕し、水和剤を得る。
【0177】〈製剤例4〉 乳剤 化合物(1−1)の30部にキシレンとイソホロンの等
量混合物60部、界面活性剤ポリオキシエチレンソルビ
タンアルキレート、ポリオキシエチレンアルキルアリー
ルポリマー及びアルキルアリールスルホネートの混合物
の10部を加え、これらをよくかきまぜることによって
乳剤を得る。
【0178】〈製剤例5〉 粒剤 化合物(1−1)の10部、タルクとベントナイトを
1:3の割合の混合した増量剤の80部、ホワイトカー
ボンの5部、界面活性剤ポリオキシエチレンソルビタン
アルキレート、ポリオキシエチレンアルキルアリールポ
リマー及びアルキルアリールスルホネートの混合物の5
部に水10部を加え、よく練ってペースト状としたもの
を直径0.7mmのふるい穴から押し出して乾燥した後
に0.5〜1mmの長さに切断し、粒剤を得る。
【0179】次に試験例を挙げて本発明化合物の奏する
効果を説明する。
【0180】〈試験例1〉 水田土壌処理による除草効
果試験 100cmのプラスチックポットに水田土壌を充填
し、入水、代掻後、タイヌビエ(Ec)、コナギ(M
o)及びホタルイ(Sc)の各種子を播種し、水深3c
mに湛水した。翌日、製剤例1に準じて調製した水和剤
を水で希釈し、水面滴下した。施用量は、有効成分を1
0アール当り100gとした。その後、温室内で育成
し、処理後21日目に表32の基準に従って除草効果を
調査した。結果を表33〜表35に示す。
【0181】
【表32】
【0182】
【表33】
【0183】
【表34】
【0184】
【表35】
【0185】〈試験例2〉 畑地土壌処理による除草効
果試験 120cmプラスチックポットに砂を充填し、オオイ
ヌタデ(Po)、アオビユ(Am)、シロザ(Ch)、
コゴメガヤツリ(Ci)の各種子を播種して覆土した。
製剤例1に準じて調製した水和剤を水で希釈し、10ア
ール当り有効成分が100gになる様に、10アール当
り100lを小型噴霧器で土壌表面に均一に散布した。
その後、温室内で育成し、処理21日目に表32の基準
に従って、除草効果を調査した。その結果を表36〜表
38に示す。なお、−は未試験を表す。
【0186】
【表36】
【0187】
【表37】
【0188】
【表38】
【0189】〈試験例3〉 畑地土壌処理による除草効
果試験 80cmプラスチックポットに畑土壌を充填し、イチ
ビ(Ab)、アオビユ(Am)の各種子を播種して覆土
した。製剤例1に準じて調製した水和剤を水で希釈し、
10アール当り有効成分が6.3gになる様に、10ア
ール当り100lを小型噴霧器で土壌表面に均一に散布
した。その後、温室内で育成し、処理21日目に表32
の基準に従って、除草効果を調査した。その結果を表3
9に示す。なお、−は未試験を表す。
【0190】
【表39】 〈試験例4〉 畑地茎葉処理による除草効果試験 120cmプラスチックポットに砂を充填し、オオイ
ヌタデ(Po)、アオビユ(Am)、シロザ(Ch)、
コゴメガヤツリ(Ci)の各種子を播種し、温室内で2
週間育成後、製剤例1に準じて調製した水和剤を水に希
釈し、10アール当り有効成分が100gになる様に、
10アール当り100lを小型噴霧器で植物体の上方か
ら全体に茎葉散布処理した。その後、温室内で育成し、
処理14日目に表32の基準に従って、除草効果を調査
した。その結果を表40〜表42に示す。
【0191】
【表40】
【0192】
【表41】
【0193】
【表42】 〈試験例5〉 畑地茎葉処理による除草効果試験 80cmプラスチックポットに畑土壌を充填し、イチ
ビ(Ab)、アオビユ(Am)の各種子を播種して覆土
した。製剤例1に準じて調製した水和剤を水で希釈し、
10アール当り有効成分が6.3gになる様に、10ア
ール当り100lを小型噴霧器で植物体の上方から全体
に茎葉散布処理した。その後、温室内で育成し、処理1
4日目に表32の基準に従って、除草効果を調査した。
その結果を表43に示す。
【0194】
【表43】
【0195】
【発明の効果】一般式[1]で表される本発明の化合物
は、畑地において問題となる種々の雑草、例えばオオイ
ヌタデ、アオビユ、シロザ、ハコベ、イチビ、アメリカ
キンゴジカ、アメリカツノクサネム、アサガオ、オナモ
ミ等の広葉雑草をはじめ、ハマスゲ、キハマスゲ、ヒメ
クグ、カヤツリグサ、コゴメガヤツリ等の多年生および
1年生カヤツリグサ科雑草、ヒエ、メヒシバ、エノコロ
グサ、スズメノカタビラ、ジョンソングラス、ノスズメ
ノテッポウ、野生エンバク等のイネ科雑草の発芽前から
生育期の広い範囲にわたって優れた除草効果を発揮す
る。また、水田に発生するタイヌビエ、タマガヤツリ、
コナギ等の一年生雑草及びウリカワ、オモダカ、ミズガ
ヤツリ、クログワイ、ホタルイ、ヘラオモダカ等の多年
生雑草を防除することもできる。
【0196】一方、本発明の除草剤は作物に対する安全
性も高く、中でもイネ、コムギ、オオムギ、トウモロコ
シ、グレインソルガム、ダイズ、ワタ、テンサイ等に対
して高い安全性を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01N 43/824 C07D 405/14 231 C07D 405/14 231 239 239 409/14 239 409/14 239 411/14 411/14 413/14 239 413/14 239 417/14 239 417/14 239 471/04 101 471/04 101 487/04 145 487/04 145 513/04 351 513/04 351 A01N 43/82 101 (72)発明者 伊月 義則 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内 (72)発明者 田丸 雅敏 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内 (72)発明者 川崎 浩 静岡県小笠郡菊川町加茂1809番地 (72)発明者 山地 充洋 静岡県小笠郡菊川町加茂1809番地 (72)発明者 花井 涼 広島県広島市安佐南区西原2丁目26番35号 −103 (72)発明者 魚津 壮太 静岡県小笠郡菊川町加茂3353番地 (72)発明者 佐土原 英雄 埼玉県新座市堀ノ内2丁目9番地の3

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[1] 【化1】 [式中、Aは一般式 【化2】 で示される基を表し、上記式中、Rは水素原子、メチ
    ル基又はアミノ基を表し、Rは水素原子又はハロアル
    キル基を表し、Uは酸素原子又は硫黄原子を表し、Xは
    水素原子、フッ素原子又は塩素原子を表し、Yはフッ素
    原子、塩素原子、臭素原子又はシアノ基を表し、R
    水素原子、アルキル基、アシル基、ハロアルキルカルボ
    ニル基、カルボキシル基又はアルコキシカルボニル基を
    表し、Bは一般式、 【化3】 で示される基を表し、上記式中、R及びRは同一又
    は相異なり、水素原子又はアルキル基を表すか、あるい
    は、R及びRは一緒になって3〜6員炭素環を形成
    してもよく、Rは水素原子、アルキル基、アルコキシ
    基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、アシル
    基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基又はシア
    ノ基を表し、Rは水素原子、アルキル基、ハロアルキ
    ル基、アルコキシアルキル基、アルキルチオアルキル
    基、アルキルスルホニルアルキル基又はハロゲン原子を
    表し、Rは水素原子又はアルキル基を表すか、あるい
    は、R及びRは一緒になって3〜6員炭素環を形成
    してもよい。Eはアシル基、シクロアルキルカルボニル
    基、ハロアルキルカルボニル基、アルコキシアルキルカ
    ルボニル基、アルキルチオアルキルカルボニル基、アル
    キルスルホニルアルキルカルボニル基、アルキルチオカ
    ルボニル基、シアノ基、窒素原子に同一又は相異なる水
    素原子又はアルキル基が置換したカルバモイル基、カル
    ボキシル基、アルコキシカルボニル基、アルケニルオキ
    シカルボニル基、アルキニルオキシカルボニル基、シク
    ロアルキルアルコキシカルボニル基又はニトロ基を表
    し、Gはアルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルスル
    ホニル基、アシル基、シクロアルキルカルボニル基、ハ
    ロアルキルカルボニル基、アルコキシアルキルカルボニ
    ル基、アルキルチオアルキルカルボニル基、アルキルス
    ルホニルアルキルカルボニル基、アルキルチオカルボニ
    ル基、シアノ基、窒素原子に同一又は相異なる水素原子
    又はアルキル基が置換したカルバモイル基、カルボキシ
    ル基、アルコキシカルボニル基、アルケニルオキシカル
    ボニル基、アルキニルオキシカルボニル基、シクロアル
    キルアルコキシカルボニル基又はニトロ基を表し、Jは
    アルコキシ基、アルキルチオ基、アシル基、シクロアル
    キルカルボニル基、ハロアルキルカルボニル基、アルコ
    キシアルキルカルボニル基、アルキルチオアルキルカル
    ボニル基、アルキルスルホニルアルキルカルボニル基、
    アルキルチオカルボニル基、シアノ基、窒素原子に同一
    又は相異なる水素原子又はアルキル基が置換したカルバ
    モイル基、カルボキシル基又はアルコキシカルボニル基
    を表す。ただし、G及びJが同一又は相異なり、アルコ
    キシ基又はアルキルチオ基の場合、Rは水素原子、ア
    ルキル基、ハロアルキル基、アルコキシアルキル基、ア
    ルキルチオアルキル基又はアルキルスルホニルアルキル
    基を表し、Lは水素原子、アルキル基、ハロアルキル
    基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキルチ
    オ基、アルキルスルホニル基、シアノ基、アシル基、カ
    ルボキシル基、アルコキシカルボニル基又はハロゲン原
    子を表し、Qはハロアルキル基、アルコキシ基、アルコ
    キシアルキル基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル
    基、シアノ基、アシル基、カルボキシル基、アルコキシ
    カルボニル基、ニトロ基、ジアルキルアミノ基又はハロ
    ゲン原子を表す。あるいは、G及びJ、又はL及びQは
    一緒になって5〜8員環を形成してもよい。R及びR
    10は同一又は相異なり、水素原子、アルキル基、水酸
    基又はアミノ基を表し、Wは酸素原子、硫黄原子又は基
    −N(R11)−を表し、R11は水素原子又はアルキ
    ル基を表す。]で示されるベンゾフラン誘導体。
  2. 【請求項2】Rが水素原子である請求項1に記載のベ
    ンゾフラン誘導体
  3. 【請求項3】BがB−1,B−2,B−5,B−6であ
    る請求項1又は請求項2に記載のベンゾフラン誘導体
  4. 【請求項4】BがB−1,B−2である請求項1又は請
    求項2に記載のベンゾフラン誘導体
  5. 【請求項5】AがA−1である請求項1、2、3又は請
    求項4に記載のベンゾフラン誘導体
  6. 【請求項6】AがA−2である請求項1、2、3又は請
    求項4に記載のベンゾフラン誘導体
  7. 【請求項7】AがA−3である請求項1、2、3又は請
    求項4に記載のベンゾフラン誘導体
  8. 【請求項8】AがA−4である請求項1、2、3又は請
    求項4に記載のベンゾフラン誘導体
  9. 【請求項9】AがA−5である請求項1、2、3又は請
    求項4に記載のベンゾフラン誘導体
  10. 【請求項10】AがA−6である請求項1、2、3又は
    請求項4に記載のベンゾフラン誘導体
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれかに記載のベン
    ゾフラン誘導体を有効成分として含有する除草剤。
  12. 【請求項12】一般式[2] 【化4】 (式中、A’はニトロ基又はアミノ基を表し、B、X、
    Y、Rはそれぞれ前記と同じ意味を表す。)で示され
    るベンゾフラン誘導体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3798221A4 (en) * 2018-05-18 2022-07-06 Fluorescence Diagnosis (shanghai) Biotech Company Ltd. FLUORESCENT PROBE AND METHOD OF MANUFACTURE AND USE THEREOF

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