JPH1114006A - 給水ポンプ吸い込み圧力制御装置 - Google Patents

給水ポンプ吸い込み圧力制御装置

Info

Publication number
JPH1114006A
JPH1114006A JP16723697A JP16723697A JPH1114006A JP H1114006 A JPH1114006 A JP H1114006A JP 16723697 A JP16723697 A JP 16723697A JP 16723697 A JP16723697 A JP 16723697A JP H1114006 A JPH1114006 A JP H1114006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
condensed water
load
sudden drop
water flow
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16723697A
Other languages
English (en)
Inventor
Yujiro Shimizu
祐次郎 清水
Yuuichi Minote
裕一 箕手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP16723697A priority Critical patent/JPH1114006A/ja
Publication of JPH1114006A publication Critical patent/JPH1114006A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱気器を備えた原子力発電プラント、火力プ
ラント等における給水ポンプに適用される吸い込み圧力
制御装置において、給水ポンプの吸い込み圧力(NSP
H)の余裕を大幅に増大させ、安全余裕を向上させたも
のを提供することを課題とする。 【解決手段】 発電プラントの負荷急減時に、負荷急減
の程度と脱気器入口の復水温度から復水流量の絞り比を
演算して出力する復水流量絞り値演算処理器を備えて給
水ポンプ吸い込み圧力制御装置を構成し、タービンの初
段圧力から負荷急減を判定し、その負荷急減の程度と脱
気器入口の復水温度から復水流量絞り値を演算して求
め、状況に応じて変化する復水流量設定値により復水流
量制御を行う様にしたことにより、給水ポンプの吸い込
み圧力(NSPH)の余裕を増大させ、安全余裕を向上
させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は脱気器を備えた原子
力発電プラント、火力プラント等における給水ポンプに
適用される吸い込み圧力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に給水ポンプ吸い込み圧力制御装置
のシステム構成を示す。
【0003】給水ポンプ吸い込み圧力制御装置は、負荷
急減時に脱気器流入の復水流量が過大となり、脱気器圧
力が低下し、給水ポンプの吸い込み圧力(NSPH)が
不足して給水ポンプがトリップするのを防ぐため、負荷
急減直前の復水流量の一定比率γまで絞り、脱気器圧力
の低下防止を図るものである。
【0004】すなわち、前記の脱気器圧力降下は、負荷
急減に伴い低圧給水加熱器への主蒸気の流入が減少また
は止まるため、冷たいままの復水が脱気器タンクに流入
することにより引き起こされるものである。
【0005】従ってこれを防ぐためには、プラントから
必要情報を脱気器周り制御装置に入力し、制御弁開度指
令を得て復水流量制御弁を操作し、冷たい復水流量を絞
ることが有効になる。
【0006】図3に示した従来の一例では、負荷急減判
定回路10で、タービン初段圧力情報S1 を受け、その
減少量が一定値;α%(αは、0<α<100)を越え
た時、負荷急減を判定する。
【0007】負荷急減と判定されたら負荷急減信号P1
を発生し、これを復水流量設定値回路20のトラックホ
ールド回路70に印加して復水流量情報S3 から負荷急
減直前の復水流量の値;VC をホールドさせる。
【0008】前記復水流量の値;VC は、代表的負荷変
化に対してNSPHが確保できるように定められた定数
である復水流量の一定比率の絞り値;γ(復水流量絞り
値設定器60から発生する)と乗算器80で掛け算さ
れ、γ×VC を復水設定値として出力する。
【0009】30は脱気器水位を制御する経路に配置さ
れた第1のPI制御器、また、40は復水流量を制御す
る経路に配置された第2のPI制御器を示している。
【0010】負荷急減判定回路10において負荷急減と
判定されたら、切り替え兼低値選択回路50により前記
第1のPI制御器30を使用する脱気器水位制御系か
ら、前記第2のPI制御器40を制御する復水流量制御
系に切り替えられる。
【0011】なお、同切り替え兼低値選択回路50は前
記負荷急減により復水流量制御を選択の後、復水流量情
報S3 と給水流量情報S4 を受け、復水絞り後の復水量
と給水量が一致したら第1のPI制御器30を使用する
脱気器水位制御系に切り替えられるようになっているい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記したような従来の
ものにおいては、負荷急減時において、給水ポンプの吸
い込み圧力(NSPH)は一応確保されているが、前記
したように絞り値;γが固定値であるために融通性に欠
け、NSPH量を増やし安全余裕を向上させることに限
度があり、この点からより適切に安全余裕を向上させる
ことのできるものの出現が望まれている。
【0013】本発明はこのようなニーズに対応するべく
なされたもので、給水ポンプの吸い込み圧力(NSP
H)の余裕を大幅に増大させ、安全余裕を向上させたも
のを提供することを課題とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記した課題
を解決すべくなされたもので、蒸気タービン、復水器、
脱気器を有してなる発電プラントの給水ポンプ吸い込み
圧力制御装置において、発電プラントの負荷急減時に、
負荷急減の程度と脱気器入口の復水温度から復水流量の
絞り比を演算して出力する復水流量絞り値演算処理器を
備えた給水ポンプ吸い込み圧力制御装置を提供するもの
である。
【0015】すなわち、たとえばタービンの初段圧力か
ら負荷急減を判定し、その負荷急減の程度と脱気器入口
の復水温度から復水流量絞り値を演算して求め、状況に
応じて変化する復水流量設定値により復水流量制御を行
う様にしたことにより、給水ポンプの吸い込み圧力(N
SPH)の余裕を増大させ、安全余裕を向上させた制御
を行う様にしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1に基
づいて説明する。
【0017】図1は本実施の形態の給水ポンプの吸い込
み圧力(NSPH)の制御回路を示すものである。な
お、前記した従来のものと同一の部分については、図中
同一の符号を付して示し、重複する説明は極力省略す
る。
【0018】原子力、または火力の発電プラントから、
タービン初段圧力情報S1 、ドラム水位情報S2 、復水
流量情報S3 、給水流量情報S4 、復水温度情報S5
の情報信号が送り込まれている。
【0019】10は負荷急減判定回路で、タービン初段
圧力情報S1 を受け、その減少量が一定値;α%(α
は、0<α<100)を越えた時、負荷急減を判定する
ものである。
【0020】負荷急減と判定されたら復水流量設定値回
路120中のトラックホールド回路70に先ず一つの負
荷急減信号P1 が伝えられ、復水流量情報S3 から負荷
急減直前の復水流量の値;VC をホールドする。
【0021】一方、復水流量絞り値演算処理器160で
は復水温度情報S5 を受けており、他の負荷急減信号P
2 を受けて負荷急減巾に応じて復水流量の一定比率の絞
り値;γを可変として出力する。
【0022】この絞り値γと前記トラックホールド回路
70でホールドされた負荷急減直前の復水流量の値;V
C とが乗算器80で掛け算され、その積が復水流量設定
値として出力される。
【0023】負荷急減とともに脱気器に流入する復水の
温度は、復水を加熱する給水加熱器への蒸気供給が止ま
るため温度が低下し、従来はそのために負荷急減ととも
に冷たい復水の脱気器への流入を直ちに制限していた。
【0024】しかしながら、本実施の形態では、負荷急
減後しばらくはまだ加熱された温かい復水が流れるの
で、この復水温度が温かい間は制御せず、ある程度低下
したところで脱気器への流入を制限する。ただし、ここ
での絞り値は流入の制限を開始する時間が遅れた分余計
に絞ることになる。
【0025】なお、30は脱気器水位を制御する系統で
機能する第1のPI制御器、40は復水流量を制御する
系統で機能する第2のPI制御器であり、負荷急減判定
回路10において負荷急減と判定されたら制御系は第1
のPI制御器30を使用する通常の脱気器水位制御系か
ら、第2のPI制御器40を使用する流量制御に切り替
えられる。
【0026】また、50は切り替え兼低値選択回路で、
第1のPI制御器30または第2のPI制御器40の指
令を制御弁開度指令P0 として伝達するが、前記の様に
負荷急減により復水流量制御を選択していても、その後
復水流量情報S3 と給水流量情報S4 とが一致したら前
記した脱気器水位を制御する系統に切り替えられるもの
である。
【0027】このように本実施の形態によれば、復水流
量の一定比率の絞り値;γを固定の設定値とするのでは
なく、これを可変としてきめ細かい制御を行い、以て給
水ポンプの吸い込み圧力(NSPH)の余裕を増大さ
せ、安全余裕を向上させた制御を実行することができた
ものである。
【0028】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上本発明によれば、蒸気タービン、復
水器、脱気器を有してなる発電プラントの給水ポンプ吸
い込み圧力制御装置において、発電プラントの負荷急減
時に、負荷急減の程度と脱気器入口の復水温度から復水
流量の絞り比を演算して出力する復水流量絞り値演算処
理器を備えてこれを構成しているので、たとえばタービ
ンの初段圧力から負荷急減を判定し、その負荷急減の程
度と脱気器入口の復水温度から復水流量絞り値を演算し
て求め、状況に応じて変化する復水流量設定値により復
水流量制御を行う様にしたことにより、給水ポンプの吸
い込み圧力(NSPH)の余裕を増大させ、安全余裕を
向上させた制御を行うことができたものである。
【0030】なお、この余裕を脱気器の設置位置を低く
すること、あるいは脱気器タンクの容量を低減すること
に振り替えることも可能であり、その様な設計上の選択
をした場合には、設備の建設コストを低減することもで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る給水ポンプ吸い込
み圧力制御装置の回路図。
【図2】給水ポンプ吸い込み圧力制御装置のシステム構
成図。
【図3】従来の給水ポンプ吸い込み圧力制御装置の回路
図。
【符号の説明】
10 負荷急減判定回路 20 復水流量設定値回路 30 PI制御器 40 PI制御器 50 切り替え兼低値選択回路 60 復水流量絞り値設定器 70 トラックホールド回路 80 乗算器 90 ドラム水位値設定器 120 復水流量設定値回路 160 復水流量絞り値演算処理器 S1 タービン初段圧力情報 S2 ドラム水位情報 S3 復水流量情報 S4 給水流量情報 S5 復水温度情報 P1 負荷急減信号 P2 負荷急減信号 P0 制御弁開度指令

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気タービン、復水器、脱気器を有して
    なる発電プラントの給水ポンプ吸い込み圧力制御装置に
    おいて、発電プラントの負荷急減時に、負荷急減の程度
    と脱気器入口の復水温度から復水流量の絞り比を演算し
    て出力する復水流量絞り値演算処理器を備えたことを特
    徴とする給水ポンプ吸い込み圧力制御装置。
JP16723697A 1997-06-24 1997-06-24 給水ポンプ吸い込み圧力制御装置 Withdrawn JPH1114006A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16723697A JPH1114006A (ja) 1997-06-24 1997-06-24 給水ポンプ吸い込み圧力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16723697A JPH1114006A (ja) 1997-06-24 1997-06-24 給水ポンプ吸い込み圧力制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1114006A true JPH1114006A (ja) 1999-01-22

Family

ID=15845990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16723697A Withdrawn JPH1114006A (ja) 1997-06-24 1997-06-24 給水ポンプ吸い込み圧力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1114006A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102252312A (zh) * 2011-05-16 2011-11-23 上海发电设备成套设计研究院 一种超临界机组给水系统全程自动控制系统
CN113847230A (zh) * 2021-09-29 2021-12-28 西安热工研究院有限公司 一种凝结水泵深度变频预期效果分析方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102252312A (zh) * 2011-05-16 2011-11-23 上海发电设备成套设计研究院 一种超临界机组给水系统全程自动控制系统
CN113847230A (zh) * 2021-09-29 2021-12-28 西安热工研究院有限公司 一种凝结水泵深度变频预期效果分析方法
CN113847230B (zh) * 2021-09-29 2024-03-26 西安热工研究院有限公司 一种凝结水泵深度变频预期效果分析方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4234738B2 (ja) 連結給湯システム
JP2006153324A (ja) 運転台数制御方法および装置
JPH1114006A (ja) 給水ポンプ吸い込み圧力制御装置
JP2000297608A (ja) 発電所の給水ポンプ制御装置
JP2990861B2 (ja) 給湯機
JP3502425B2 (ja) ボイラの制御方法および制御装置
JP2003269702A (ja) 脱気器水位制御装置
JP3073090B2 (ja) 瞬間式給湯器における再出湯直前の混合比制御方法
JP3862822B2 (ja) 給湯器
JPH108914A (ja) タービン制御装置
JPH0587303A (ja) 変圧運転ボイラの起動方法
JPH0914785A (ja) 吸収冷凍機の入熱制御方法
JPH0722563Y2 (ja) ボイラ装置
JP3973267B2 (ja) 石油給湯機
JPH08338607A (ja) 給水ポンプのキャビテーション防止装置
JP3144602B2 (ja) 給湯装置
JP2509676B2 (ja) 混圧タ―ビン制御装置
JP2894118B2 (ja) ボイラーの蒸気温度制御方法
JP2962164B2 (ja) 湯水混合装置
JPH10267411A (ja) 給湯装置
JPS58216773A (ja) 原子力設備と海水淡水化装置との結合プラント
JPS62129602A (ja) 主蒸気圧力制御装置
JP2000121001A (ja) 脱気器水位制御装置
JPH07295658A (ja) 給湯器
JPH11351503A (ja) ボイラの圧力制御方法とその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040907