JPH10267411A - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

Info

Publication number
JPH10267411A
JPH10267411A JP9091518A JP9151897A JPH10267411A JP H10267411 A JPH10267411 A JP H10267411A JP 9091518 A JP9091518 A JP 9091518A JP 9151897 A JP9151897 A JP 9151897A JP H10267411 A JPH10267411 A JP H10267411A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
temperature
water supply
combustion
burner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9091518A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Tanaka
良彦 田中
Yasuo Nakanishi
康雄 中西
Nobuyuki Emoto
信之 江本
Masaaki Asano
公明 朝野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP9091518A priority Critical patent/JPH10267411A/ja
Publication of JPH10267411A publication Critical patent/JPH10267411A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定温度以上の高温度が給湯設定され、且つ
バーナが比例燃焼制御される場合に、原則として給湯温
度の調節がバーナの燃焼量制御のみで行われる場合であ
っても、実際の給湯温度が設定給湯温度を大きく越えて
しまうことのない給湯装置の提供を課題とする。 【解決手段】 一定温度以上の高温度が給湯設定され且
つバーナが比例燃焼制御運転される場合には、給湯温度
の調節を原則としてバーナの燃焼量制御のみで行い、そ
れ以外の場合には、瞬間式熱交換器からの出湯にバイパ
ス管からの水を混水して行うようにした給湯装置におい
て、前記一定温度以上の高温度が給湯設定され且つ比例
燃焼制御である場合に、原則として給湯温度の調節をバ
ーナの燃焼量制御のみで行う場合でも、瞬間式熱交換器
からの出湯温度が、設定給湯温度よりも一定温度以上高
い場合には、バイパス管の調節弁による混水調節を行わ
せる制御構成としたコントローラを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、必要燃焼熱量に応
じて、必要燃焼熱量が大きい領域では比例燃焼制御モー
ドによるバーナの燃焼運転を行い、必要燃焼熱量が小さ
い領域ではオンオフサイクル燃焼制御モードによるバー
ナの燃焼運転を行う給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、瞬間式熱交換器を用いて温水給湯
を行うのに、必要燃焼熱量が大きい領域では比例燃焼制
御モードにより、また必要燃焼熱量が小さい領域ではオ
ンオフサイクル燃焼制御モードによりバーナの燃焼運転
を行い、前記瞬間式熱交換器からの出湯に対して、必要
に応じてバイパス管からの水を混水して、最終給湯温度
を設定給湯温度に調節する石油給湯装置やガス給湯装置
が提供されている。そして上記のような給湯装置におい
て、設定給湯温度を最高設定給湯温度である77℃にする
場合において、且つバーナの燃焼制御モードが比例燃焼
制御モードとなる場合には、バイパス管の比例調節弁を
全閉状態に固定して混水を行うことなく、バーナの燃焼
量の調節だけで給湯温度調節を行うようにする装置も提
供されている。前記設定給湯温度が高温度で且つバーナ
の燃焼が比例燃焼制御で行われる場合には混水を行わな
い構成とする理由は、このような高温給湯時の条件下に
ある場合にバイパス管の比例調節弁を用いて混水調節す
る場合には、この混水比が比例調節弁の僅かな変化によ
って大きく変化する場合が多く、その結果、全体の水量
の変動が大きくなり、下流側に配置された過流出防止器
が作動する場合には、流量ハンチングが生じやすくなる
問題があることによる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
給湯装置においては、経年変化によって、バーナの燃焼
における入力変化が大きくなる場合があり、その場合に
はバーナの燃焼量(バーナ入力)の制御のみでは、給湯
温度を設定給湯温度に調節するのが不十分となることも
あり得る。従って、設定給湯温度として高温度を設定し
た場合に、前記バーナの燃焼制御のみで給湯温度を前記
高温度の設定給湯温度に制御しようとする場合には、前
記経年変化等による影響によって、給湯される温水が設
定給湯温度を越えて好ましくない高温となってしまうこ
とも考えられる。
【0004】そこで本発明は、上記従来の給湯装置の問
題点を解消し、給湯温度として一定温度以上の高温度を
設定し、且つその場合のバーナの燃焼運転が比例燃焼制
御である場合に、原則として給湯温度の調節をバーナの
燃焼量の制御のみで行う場合であっても、給湯される温
水の温度が設定給湯温度を大きく越えてしまうといった
ことがないようにすることができる給湯装置の提供を課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明の給湯装置は、必要燃焼熱量に応じて、必要
燃焼熱量が大きい領域では比例燃焼制御モードで、また
必要燃焼熱量が小さい領域ではオンオフサイクル燃焼制
御モードでバーナの燃焼運転を行い、これによって瞬間
式熱交換器内を通る水を熱交換加熱して出湯すると共
に、最終的な給湯温度の調節については、一定温度以上
の高温度が設定給湯温度として設定され且つそのときの
燃焼制御モードが比例燃焼制御モードにある場合には、
前記給湯温度の調節は原則として前記比例燃焼制御され
るバーナの燃焼量の制御のみで行い、それ以外の場合に
は、前記給湯温度の調節は原則として前記瞬間式熱交換
器からの出湯にバイパス管からの水を調節弁により調節
しながら混水することで行うようにした給湯装置におい
て、一定温度以上の高温度が設定給湯温度として設定さ
れ且つその場合のバーナの燃焼運転が比例燃焼制御であ
る場合に、原則として給湯温度の調節をバーナの燃焼量
の制御のみで行う場合であっても、前記瞬間式熱交換器
からの出湯温度が、設定給湯温度よりも一定温度以上高
い場合には、前記バイパス管の調節弁による混水調節を
行わせる制御構成としたコントローラを設けたことを特
徴としている。
【0006】上記本発明の第1の特徴において、一定温
度以上の高温度が設定給湯温度として設定される場合の
「一定温度以上」とは、例えば、最高設定給湯温度を77
℃とした場合に、その最高設定給湯温度である77℃とす
ることもできるが、より一般的には、例えば65℃以上と
することができる。が、前記一定温度とは、その温度以
上である高温度が給湯温度として設定されている場合
に、瞬間式熱交換器から出湯される高温水(少なくとも
前記65℃以上)をバイパス管からの混水により給湯温度
調節をしようとすると、バイパス管の調節弁の制御によ
る水量変動が大きくなりやすくなるという温度である。
給湯流量の変動が大きいと、下流に設けられる過流出防
止器の作動との関係において、流量ハンチングが生じや
すくなる。よって前記「一定温度」はバイパス管の調節
弁の制御による水量変動が大きくなりやすくなる温度と
して、予め実験により定めておくことができる。前記設
定給湯温度が一定温度以上では、比例燃焼制御する場合
に原則としてバイパス管によく混水を行わないこととす
ることで、給湯運転中に流量ハンチングが生じるのを予
防することができる。また第1の特徴において、瞬間式
熱交換器からの出湯温度が設定給湯温度よりも一定温度
以上高い場合にはという場合の「一定温度」とは、例え
ば、設定給湯温度を最高設定給湯温度である77℃とした
場合には、前記「一定温度」を8℃とし、瞬間式熱交換
器からの出湯温度が85℃以上となると、バイパス管によ
る混水を開始させるようにすることができる。が、前記
「一定温度」は通常においてバーナの比例燃焼制御によ
る燃焼量調節により制御できる温度誤差範囲の上限温度
としてとらえることができる。この「一定温度」につい
ても予め実験によって定めておくことができるが、例え
ば、数℃とすることができる。このようにして、前記バ
イパス管からの混水を行わないという原則に対する例外
を設けることで、原則に従って比例燃焼制御だけで瞬間
式熱交換器からの出湯温度を設定給湯温度になるように
調節がなされている場合に、経年変化等によりバーナの
燃焼の入力が大入力側に変化した結果、前記出湯温度が
設定給湯温度よりも高温側にずれた場合でも、その場合
には例外としてバイパス管による混水が開始されること
になるので、給湯温度が設定給湯温度よりも大きく高温
側にずれる不都合が解消される。よって予期しない高温
が出湯され、そのまま給湯される不都合が解消される。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の給湯装置の実施の
形態例を示す全体構成図、図2は本発明装置におけるコ
ントローラによる給湯運転の制御例を示すフローチャー
ト、図3は本発明装置において、給湯温度として最高設
定給湯温度を設定した場合のコントローラによる給湯運
転の制御例を示すフローチャートである。
【0008】図1において、熱交換缶体10には、その上
部にバーナ20を備え、またバーナ20の燃焼用空気を供給
する送風機30を備えている。また熱交換缶体10に対して
は給湯用配管40と風呂追い焚き用配管50とが配管されて
いる。
【0009】前記バーナ20は、例えば本例においては石
油バーナとし、リターン式ノズル等の石油噴霧ノズル21
と該石油噴霧ノズル21に対して石油を供給する石油供給
管22、及び戻り管26、及び前記石油供給管22に設けられ
る電磁ポンプ等からなる供給ポンプ23、電磁弁24、石油
温度センサ25等が設けられている。前記送風機30には回
転数センサ31等が設けられている。前記バーナ20による
石油噴霧量は、原則としてフィーフォワード制御(以下
FF制御)されると共にフィードバック制御(以下FB
制御)される。また前記送風機30による送風量は、原則
としてFF制御で行われる。
【0010】前記給湯用配管40は、上水道と直結する入
水管41と、瞬間式熱交換器42と、出湯管43とを有し、前
記入水管41からはバイパス管44が分岐し、該バイパス管
44と前記出湯管43とが合流して給湯管45となっている。
給湯管45は途中で一般給湯管45a と風呂自動給湯管45b
とに分かれている。一般給湯管45a は一般給湯カラン46
に接続する。給湯用配管40には、その入水管41に入水温
度センサ41a や入水流量センサ41bが設けられ、前記瞬
間式熱交換器42にはその途中で熱交換缶体10から出た場
所に沸騰防止サーミスタ42a が設けられている。また出
湯管43には出湯温度センサ43a が設けられている。また
バイパス管44には流量比例調節弁44a が設けられてい
る。また給湯管45には過流出防止器45c と給湯温度セン
サ45d とが設けられている。前記一般給湯管45a は台所
や洗面所等に温水を供給するための給湯管である。また
前記風呂自動給湯管45b は前記風呂追い焚き用配管50を
介して浴槽へ温水を自動給湯して湯張りをしたり、注ぎ
湯をするための給湯管である。
【0011】前記風呂追い焚き用配管50は、浴槽から浴
槽水を熱交換缶体10に導く戻り管51と、風呂用熱交換器
52と、熱交換缶体10で熱交換された浴槽水を浴槽へ導く
往き管53等を有する。54は循環ポンプである。戻り管51
には浴槽温度センサ51a 、水流スイッチ51b 等が設けら
れている。
【0012】給湯装置全体の制御はマイコンを内蔵のコ
ントローラ60により行われる。今、給湯運転のメインの
スイッチがオンしている状態で、例えば、一般給湯管45
a の一般給湯カラン46が開放され、入水管41の入水流量
センサ41b が最低作動流量以上を検出すると、バーナ20
による燃焼が開始される。コントローラ60は、設定給湯
温度と、入水温度と、入水流量等の情報を入力して、必
要燃焼熱量である出湯号数を演算する。前記出湯号数と
は、1リットルの水を一分間に25℃上昇させるのに必要
な熱量である。前記コントローラ60によるバーナ20の燃
焼運転は、前記必要燃焼熱量である出湯号数が一定以上
の大きい領域では、バーナ20を連続燃焼させながらFF
制御とFB制御を行う比例燃焼制御モードによる燃焼運
転を行い、FF出湯号数が小さい領域では、FF制御を
行うオンオフサイクル燃焼制御モードによるバーナ20の
燃焼運転を行う。オンオフサイクル燃焼制御モードは燃
焼オンと燃焼オフとからなる1サイクルを比較的短時間
で繰り返すことで、必要な出湯号数を得るモードであ
る。1サイクルを構成する燃焼オン時間と燃焼オフ時間
の比率は出湯号数に応じて演算される。
【0013】前記バーナ20を比例燃焼制御モードで燃焼
運転するか、オンオフサイクル燃焼制御モードで燃焼運
転するかについては、前記必要燃焼熱量である出湯号数
によって、予めその給湯器の能力やその他の特性に応じ
て定めることができる。例えば、バーナ20の燃焼運転を
比例燃焼制御モードからオンオフサイクル燃焼制御モー
ドに切り換え移行するFF出湯号数を6.7 号とし、また
オンオフサイクル燃焼制御モードから比例燃焼制御モー
ドに切り換え移行するFF出湯号数を7.2 号とし、切り
換え移行のヒステリシスを設けるようにしてもよい。
【0014】今、装置の図示しないリモコン等において
給湯運転スイッチがオンされている状態で、一般給湯カ
ラン46が開放されて、最低作動水量以上が入水管41を流
れると、バーナ20による燃焼運転が開始される。コント
ローラ60は、設定給湯温度と入水流量と入水温度とから
必要燃焼熱量を演算し、必要燃焼熱量が一定値を越える
場合には比例燃焼制御モードによる燃焼運転を開始す
る。また、一定値以下の場合にはオンオフサイクル燃焼
制御モードによる燃焼運転を開始する。入水管41から瞬
間式熱交換器42に入った水はそこで熱交換加熱され、出
湯管43に出湯し、さらに一般給湯管45a を通って一般給
湯カラン46から給湯される。前記バイパス管44の流量比
例調節弁44a は、設定給湯温度が何度であるか、及びバ
ーナ20の燃焼運転が比例燃焼制御モードで行われている
かオンオフサイクル燃焼制御モードで行われているか等
によって、作動の有無が異なってくる。流量比例調節弁
44a が作動する場合には、瞬間式熱交換器42から出湯し
た温水がバイパス管44からの水によって混水され、所定
の設定給湯温度に調節される。また流量比例調節弁44a
が閉止状態に固定される場合には、バーナ20の燃焼量そ
のものを制御することで瞬間式熱交換器42からの出湯温
水そのものを設定給湯温度になるように制御する。
【0015】次に、図2のフローチャートを参照して、
給湯運転を行う場合に、前記バイパス管44の流量比例調
節弁44a を作動させて給湯温度調節を行うのか、或いは
流量比例調節弁44a を閉止状態にして燃焼制御だけで給
湯温度調節を行うのかについてのコントローラ60による
制御例を説明する。今、既述したように、図示しないリ
モコン等において給湯運転スイッチがオンされている状
態で、一般給湯カラン46が開放されて、最低作動水量以
上が入水管41を流れると、バーナ20による燃焼運転が開
始される。コントローラ60は、設定給湯温度TS が一定
温度T0 以上、例えば65℃以上であるか否かを判定し
(ステップS1)、また設定給湯温度と入水流量と入水
温度とから演算された必要燃焼熱量により、バーナ20の
燃焼制御を比例燃焼制御で行うか否かを判定する(ステ
ップS2)。そして設定給湯温度TS が一定温度T0
満の場合(ステップS1でノー)には、コントローラ60
は、前記流量比例調節弁44a を用いた混水調節により給
湯温度調節を行わせる(ステップS3)。また前記ステ
ップS1で設定給湯温度TSが一定温度T0 以上(ステ
ップS1でイエス)の場合でも、バーナ20の運転が比例
燃焼制御運転で行われない(ステップS2でノー)場
合、即ちオンオフサイクル燃焼制御運転で行われる場合
には、流量比例調節弁44a を用いた混水調節により給湯
温度調節を行わせる(ステップS3)。この場合には、
瞬間式熱交換器42から出湯された温水がバイパス管44か
らの水によって混水され、設定給湯温度に調節される。
前記流量比例調節弁44a は給湯温度センサ45d によって
検出される給湯温度と設定給湯温度との差に応じて、瞬
間式熱交換器42へ供給される水とバイパス管44を通って
混水される水の比率を変更調節し、これによって混水後
の温水が設定給湯温度になるようにする。
【0016】前記ステップS1でイエス、ステップ2で
イエスの場合、即ち、設定給湯温度TS が一定温度T0
以上の場合で、且つバーナ20が比例燃焼制御運転される
場合には、コントローラ60は、バイパス管44の流量比例
調節弁44a をバイパス管44全閉状態に保持させる(ステ
ップS4)。これにより、給湯温度の設定給湯温度への
調節を、原則として、比例燃焼制御されるバーナ20の燃
焼量の調節のみで行わせる。この場合には、瞬間式熱交
換器42から出湯された温水の温度が出湯温度センサ43a
で検出され、この検出出湯温度と設定給湯温度TS とが
比較され、バーナ20の燃焼量が調節されることで、出湯
温度が設定給湯温度TS になるようになされる。
【0017】そして、コントローラ60は前記バイパス管
44の流量比例調節弁44a を閉止状態に固定した運転中に
おいて、前記出湯温度センサ43a が検出する出湯温度
が、設定給湯温度TS よりも一定温度α以上高くなって
いるか否かを監視する(ステップS5)。この一定温度
は、既述したようにバーナ20の比例燃焼制御により制御
できる温度誤差範囲の上限温度としてとらえることがで
きる。そしてステップS5における監視中において、検
出出湯温度が設定給湯温度TS よりも一定温度α以上高
くなった場合には(ステップS5でイエス)、コントロ
ーラ60は、前記バイパス管44の流量比例調節弁44a の閉
止状態での固定を解き、流量比例調節弁44a による混水
調節を行わせる(ステップS6)。前記一定温度αを比
例燃焼制御による出湯温度調節の誤差範囲の上限値とし
て設定している限りにおいて、又バーナ20が正常に作動
している限りは、前記一定温度αを越えて出湯温度が熱
くなることはないが、バーナ20の経年変化による性能劣
化や、バーナ20が故障等した場合には、設定給湯温度T
S よりも一定温度α以上高い出湯がなされ、そのまま給
湯されることが生じる。本発明では、そのような場合に
は、例外的に混水制御を開始するようにしたので、予期
しない高温が給湯されることが防止され、設定給湯温度
S の給湯を得ることができる。これらのことは特に、
設定給湯温度TS を最高設定給湯温度(本実施の形態例
では77℃)やその付近の温度に設定している場合に、そ
れ以上の非常に高温度の温水が出湯されるのを防止する
上で重要である。
【0018】図3のフローチャートを参照して、上記一
定温度T0 を最高設定給湯温度(77℃)とした場合のコ
ントローラ60によるバーナ20の燃焼制御と流量比例調節
弁44a の制御の例を説明する。今、既述したように、図
示しないリモコン等において給湯運転スイッチがオンさ
れている状態で、一般給湯カラン46が開放されて、最低
作動水量以上が入水管41を流れると、バーナ20による燃
焼運転が開始される。コントローラ60は、設定給湯温度
S が最高設定給湯温度(77℃)であるか否かを判定し
(ステップS11)、また設定給湯温度と入水流量と入水
温度とから演算された必要燃焼熱量により、バーナ20の
燃焼制御を比例燃焼制御で行うか否かを判定する(ステ
ップS12)。そして設定給湯温度TS が最高設定給湯温
度(77℃)未満の場合(ステップS11でノー)には、コ
ントローラ60は、前記流量比例調節弁44a を用いた混水
調節により給湯温度調節を行わせる(ステップS13)。
また前記ステップS11で設定給湯温度TS が最高設定給
湯温度(77℃)(ステップS11でイエス)の場合でも、
バーナ20の運転が比例燃焼制御運転で行われない(ステ
ップS12でノー)場合、即ちオンオフサイクル燃焼制御
運転で行われる場合には、流量比例調節弁44aを用いた
混水調節により給湯温度調節を行わせる(ステップS1
3)。前記ステップS11でイエス、ステップ12でイエス
の場合、即ち、設定給湯温度TS が最高設定給湯温度
(77℃)で、且つバーナ20が比例燃焼制御運転される場
合には、コントローラ60は、バイパス管44の流量比例調
節弁44a をバイパス管44全閉状態に保持させる(ステッ
プS14)。これにより、給湯温度の設定給湯温度への調
節を、原則として、比例燃焼制御されるバーナ20の燃焼
量の調節のみで行わせる。そして、コントローラは前記
バイパス管44の流量比例調節弁44a を閉止状態に固定し
た運転中において、前記出湯温度センサ43a が検出する
出湯温度が、設定給湯温度TS よりも、一定温度αであ
る7℃以上、即ち検出出湯温度が85℃以上になっている
か否かを監視する(ステップS15)。そしてステップS
15における監視中において、検出出湯温度が85℃以上の
場合には(ステップS15でイエス)、コントローラ60
は、前記バイパス管44の流量比例調節弁44a の閉止状態
での固定を解き、流量比例調節弁44a による混水調節を
行わせる(ステップS16)。なお、前記において一定温
度αは7℃である必要はなく、温度誤差範囲の上限温度
を予め実験による得ておき、その値を採用することがで
きる。以上のようにすることで、設定給湯温度TS を最
高設定給湯温度或いはその近傍付近に設定した場合に
も、その設定温度を越えて、好ましくない異常高温が給
湯されるのを防止することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上の構成よりなり、請求項1
に記載の給湯装置によれば、一定温度以上の高温度が設
定給湯温度として設定され且つその場合のバーナの燃焼
運転が比例燃焼制御である場合に、原則として給湯温度
の調節をバーナの燃焼量の制御のみで行う場合であって
も、前記瞬間式熱交換器からの出湯温度が、設定給湯温
度よりも一定温度以上高い場合には、前記バイパス管の
調節弁による混水調節を行わせる制御構成としたコント
ローラを設けたので、設定給湯温度が一定温度以上の高
温度で且つ比例燃焼制御が行われている場合に、原則と
してバイパス管の調節弁による混水調節を行わないの
で、混水比調節による大きな流量変動の発生や流量ハン
チングの発生をなくすことができる。しかも、前記原則
に対する例外として、瞬間式熱交換器からの出湯温度が
設定給湯温度よりも一定温度以上高い場合には、バイパ
ス管の調節弁による混水調節を行わせるようにしたの
で、経年変化等によるバーナ性能の変化等が生じた場合
でも、給湯温度が設定給湯温度よりも大きく高温側にず
れてしまうといった不都合の発生を防止することができ
る。よってまた予期しない高温が出湯され、そのまま給
湯されるといったことも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給湯装置の実施の形態例を示す全体構
成図である。
【図2】本発明装置におけるコントローラによる給湯運
転の制御例を示すフローチャートである。
【図3】本発明装置において、給湯温度として最高設定
給湯温度を設定した場合のコントローラによる給湯運転
の制御例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 熱交換缶体 20 バーナ 40 給湯用配管 41 入水管 42 瞬間式熱交換器 43 出湯管 43a 出湯温度センサ 44 バイパス管 44a 流量比例調節弁 45 給湯管 45a 一般給湯管 45c 過流出防止器 45d 給湯温度センサ 50 風呂追い焚き用配管 60 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝野 公明 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 必要燃焼熱量に応じて、必要燃焼熱量が
    大きい領域では比例燃焼制御モードで、また必要燃焼熱
    量が小さい領域ではオンオフサイクル燃焼制御モードで
    バーナの燃焼運転を行い、これによって瞬間式熱交換器
    内を通る水を熱交換加熱して出湯すると共に、最終的な
    給湯温度の調節については、一定温度以上の高温度が設
    定給湯温度として設定され且つそのときの燃焼制御モー
    ドが比例燃焼制御モードにある場合には、前記給湯温度
    の調節は原則として前記比例燃焼制御されるバーナの燃
    焼量の制御のみで行い、それ以外の場合には、前記給湯
    温度の調節は原則として前記瞬間式熱交換器からの出湯
    にバイパス管からの水を調節弁により調節しながら混水
    することで行うようにした給湯装置において、一定温度
    以上の高温度が設定給湯温度として設定され且つその場
    合のバーナの燃焼運転が比例燃焼制御である場合に、原
    則として給湯温度の調節をバーナの燃焼量の制御のみで
    行う場合であっても、前記瞬間式熱交換器からの出湯温
    度が、設定給湯温度よりも一定温度以上高い場合には、
    前記バイパス管の調節弁による混水調節を行わせる制御
    構成としたコントローラを設けたことを特徴とする給湯
    装置。
JP9091518A 1997-03-25 1997-03-25 給湯装置 Pending JPH10267411A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9091518A JPH10267411A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 給湯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9091518A JPH10267411A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 給湯装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10267411A true JPH10267411A (ja) 1998-10-09

Family

ID=14028643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9091518A Pending JPH10267411A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 給湯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10267411A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114294817A (zh) * 2021-12-03 2022-04-08 华帝股份有限公司 一种电热水器及其控制方法
CN114636248A (zh) * 2020-12-01 2022-06-17 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 具有防烫功能的燃气热水器及其控制方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63213747A (ja) * 1987-03-02 1988-09-06 Noritsu Co Ltd 温水給湯器
JPH06249504A (ja) * 1993-02-24 1994-09-06 Noritz Corp 給湯装置
JPH07269947A (ja) * 1994-03-30 1995-10-20 Noritz Corp 給湯装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63213747A (ja) * 1987-03-02 1988-09-06 Noritsu Co Ltd 温水給湯器
JPH06249504A (ja) * 1993-02-24 1994-09-06 Noritz Corp 給湯装置
JPH07269947A (ja) * 1994-03-30 1995-10-20 Noritz Corp 給湯装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114636248A (zh) * 2020-12-01 2022-06-17 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 具有防烫功能的燃气热水器及其控制方法
CN114636248B (zh) * 2020-12-01 2023-10-20 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 具有防烫功能的燃气热水器及其控制方法
CN114294817A (zh) * 2021-12-03 2022-04-08 华帝股份有限公司 一种电热水器及其控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10267411A (ja) 給湯装置
JP4547975B2 (ja) 給湯機の給湯温度制御装置
JPH08247547A (ja) 給湯装置
JP2814744B2 (ja) 自動給湯装置
JP3458644B2 (ja) 給湯装置
JP3854700B2 (ja) バイパスミキシング方式の給湯器における出湯制御装置
JP3735891B2 (ja) 1缶2水路式風呂釜装置
JP3845099B2 (ja) 給湯器の加熱制御装置
JP3551498B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP3310065B2 (ja) 給湯装置
JPH08100950A (ja) 貯湯式給湯装置
JPH07269947A (ja) 給湯装置
JP3152011B2 (ja) 自動給湯風呂装置
JP4029249B2 (ja) 循環水加熱制御方法及び循環水加熱制御装置
JP3584572B2 (ja) 給湯機能付風呂釜装置
JP3155401B2 (ja) 給湯装置
JPH06174303A (ja) 給湯器
JPH0416690B2 (ja)
JPH04233609A (ja) 湯水混合装置
JPH07295658A (ja) 給湯器
JP3147619B2 (ja) 自動給湯風呂装置
JP2616694B2 (ja) 給湯器の過流出防止装置
JP3144602B2 (ja) 給湯装置
JP2001343117A (ja) 燃焼装置の燃焼異常検出装置
JP2019015419A (ja) 給湯装置