JPH11139228A - 異常接近警告表示装置 - Google Patents

異常接近警告表示装置

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JPH11139228A
JPH11139228A JP9313932A JP31393297A JPH11139228A JP H11139228 A JPH11139228 A JP H11139228A JP 9313932 A JP9313932 A JP 9313932A JP 31393297 A JP31393297 A JP 31393297A JP H11139228 A JPH11139228 A JP H11139228A
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distance
vehicle
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sound
display device
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Application number
JP9313932A
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English (en)
Inventor
Takao Mukogawa
隆夫 向川
Hiroshi Ito
浩史 伊藤
Kazuji Noda
和司 野田
Tadanobu Iwasa
忠信 岩佐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
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  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両とその周囲の物体との距離が車両にとっ
て注意する必要があるときにのみ、それを警告するこ
と。 【解決手段】 車両CAの先端付近に配設され、車両C
Aの付近の物体との距離Xを計測する距離センサ10
と、距離センサ10の車両CAと物体との距離Xを計測
した出力に応じて鳴動する周波数を変化させ、複数の警
告音を発生させるブザー50と、距離センサ10の車両
CAと物体との距離Xを計測した出力に応じて色彩を変
更する可視表示を行うLED22とを具備し、車両CA
と物体との距離Xを計測した出力が、車両CAと物体と
の距離Xを拡大する方向のとき、ブザー50の出力を遮
断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両(車体)のフ
ロントバンパ、リヤバンパに距離センサが取付けられ、
車体と物体(障害物)との距離を検出し、運転者の車幅
感覚を向上させる異常接近警告表示装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の車両前方の左右両側に位
置するフェンダの先端付近には、運転者の車幅感覚を向
上させる目的で、フェンダマーカ、コーナポール等が取
付けられることがある。かかるフェンダマーカ、コーナ
ポール等は、透明または半透明の樹脂からなる本体に小
型電球等の光源を内蔵し、または、車幅灯の電球から採
光し、光ファイバで導光点灯させるようになっている。
そして、夜間には、これらの光源を利用して、運転者の
車幅感覚を向上させている。
【0003】また、本出願人は、車両の先端付近に取付
けられたコーナポール本体内に配設され、車両の付近の
物体との距離を計測する距離センサと、コーナポール本
体の端部に配設され、コーナポール本体内に配設された
発光ダイオードの発光を受光して可視表示を行う表示部
とを具備し、距離センサの出力でコーナポール本体に収
容された発光ダイオードを発光制御する技術を特開平9
−263181号公報で開示した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のフェン
ダマーカ、コーナポールは、車両とその周囲の物体との
距離を計測する距離センサによって、車両とその周囲の
物体との距離情報を運転者に可聴及び可視的に報知し、
運転者の車幅感覚をより向上させることができるよう
に、車両とその周囲の物体との距離を計測する機能を有
する。しかし、運転者または駐車、車庫入れ等の条件等
によっては、車両とその周囲の物体との距離情報が所定
の距離になり、可聴的及び可視的に報知されても、駐
車、車庫入れ等の環境に気を取られていて、報知情報を
得ることができないことも想定される。
【0005】その要因としては、所定の距離以下であれ
ば、可聴的及び可視的に警告され、その距離を短くする
か否かは無関係であったため、警告音を人為的に無視す
ることがあり、結果的にそれが習慣となり、必要な情報
を人為的に選択できない可能性があった。
【0006】そこで、本発明は、車両とその周囲の物体
との距離が車両にとって注意する必要があるときのみ、
それを警告する異常接近警告表示装置の提供を課題とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる異常接
近警告表示装置は、車両の先端付近に配設され、前記車
両の付近の物体との距離を計測する距離センサと、前記
距離センサの前記車両と物体との距離を計測した出力に
応じて複数の警告音を発生させる報知手段と、前記距離
センサの前記車両と物体との距離を計測した出力に応じ
て色彩を変更する可視表示を行う可視表示部と、前記車
両と物体との距離を計測した出力が、前記車両と物体と
の距離を拡大する方向のとき、前記報知手段の出力を遮
断する音声遮断制御回路とを具備するものである。
【0008】請求項2にかかる異常接近警告表示装置の
前記車両と物体との距離を計測した出力に応じて色彩を
変更する可視表示を行う可視表示部は、複数色の発光ダ
イオードによる発光としたものである。
【0009】請求項3にかかる異常接近警告表示装置
は、車両の先端付近に配設され、前記車両の付近の物体
との距離を計測する距離センサと、前記距離センサの前
記車両と物体との距離を計測した出力に応じて複数の警
告音を発生させる報知手段と、前記車両と物体との距離
を計測した出力が、前記車両と物体との距離を拡大する
方向のとき、前記報知手段の出力を遮断する音声遮断制
御回路とを具備するものである。
【0010】請求項4にかかる異常接近警告表示装置の
前記車両と物体との距離を拡大する方向のとき、前記報
知手段の出力を遮断する音声遮断制御回路は、前記車両
と物体との距離を拡大する方向であるか否かを、変速機
のギャ位置によって決定するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0012】[実施の形態1]図1は本発明の実施の形
態1の異常接近警告表示装置を取付けた状態の斜視図で
ある。また、図2は本発明の実施の形態1の異常接近警
告表示装置を示す断面図(a)及びその上端部の要部正
面図(b)である。
【0013】図1において、車両CAのフロントバンパ
FBの左隅には、本実施の形態の異常接近警告表示装置
が配設されている。運転者はステアリングホイールST
を握りながら、フロントガラスFGを介して異常接近警
告表示装置の使用状態で上部が確認できるようになって
いる。
【0014】図1及び図2において、本実施の形態にお
いては、所定の高さ(長さ)を設定したり、必要に応じ
て旗等を取付ける部位に相当し、3段に摺動自在となっ
ているコーナポール本体1は、最上段に伸張される一端
が封止された筒状の上筒体1a、中段に伸張される両端
が開口された筒状の中筒体1b、最下段に位置する下端
が後述する構成により封止された筒状の下筒体1cから
なっている。この上筒体1a、中筒体1b、下筒体1c
の構成は、公知の構造を有している。下筒体1cの基部
は、距離センサ10を収容する容器となっており、特
に、本実施の形態においては、後述するように、距離セ
ンサ10及びその出力を表示制御する発光制御回路20
を収容するために下筒体1cの下端部を太く形成してい
る。距離センサ10は、超音波振動子11及びその超音
波振動子11により物体までの距離を測定する計測回路
12とを具備している。計測回路12の出力は、その測
定結果を三原色の発光ダイオード(以下、単に『LE
D』という)チップを1つのハウジングに収容してなる
LED22の発光として制御する電子部品を実装したプ
リント基板16で構成される制御回路20に入力してい
る。
【0015】LED22は下筒体1cの基部の断面円形
の略中心に発光部が配置されている。また、LED22
に対向して凸レンズ14が配設されており、LED22
の発光光を、伸張された上筒体1aの先端まで平行光線
または平行光線よりも収光させた光束として入射するよ
うになっている。このように、LED22を下筒体1c
の基部の略中心とし、かつ、LED22に対向する凸レ
ンズ14を配設することにより、後述する伸張された上
筒体1aの先端まで平行光線または平行光線よりも収光
させた光束とし、光結合の損失を少なくし、コーナポー
ル本体1の伸縮自在に対応している。なお、本実施の形
態における距離センサ10は、車両CAの左側の物体と
の間の距離を検出するように配設されるものとする。
【0016】これら距離センサ10を構成する超音波振
動子11及び計測回路12並びに制御回路20を構成し
たプリント基板16、LED22、凸レンズ14等は、
一体に合成樹脂でモールドされ、気密性及び一体化して
いる。その外形は太く形成した下筒体1cの基部に、密
に挿着自在になっている。
【0017】なお、超音波振動子11は、下筒体1cの
開口1Aに一面が面し、その他は図示しない緩衝部材に
よって包まれ、プリント基板16、LED22等に印加
される超音波振動を極端に低減している。
【0018】上筒体1aの上端は、上筒体1aの側面と
一体に形成して封止されている。その上端から10mm
程度下方には20〜30mm程度の上下に長い長円孔1
B(図2(b)参照)が形成されている。この長円孔1
Bは車両CAに取付けられた状態で運転手側に向くよう
に設置される。上筒体1aの長円孔1Bに対向する内部
位置には、略円筒状の一端を斜めに切断した形状からな
る拡散レンズ30の周面が配設されている。拡散レンズ
30は合成樹脂からなり、LED22の発光光を長円孔
1Bに導くようになっている。拡散レンズ30の一端を
斜めに切断してなる面は、シボ加工または切削加工によ
る粗面が形成されており、白色塗料或いは乱反射面等の
反射面31を形成した面となっており、LED22の発
光光を長円孔1B側に反射させている。拡散レンズ30
の下部の略円形面には、その中央部に凹部孔32が形成
されている。この凹部孔32は、LED22に対向する
凸レンズ14がLED22の発光光を平行光線または平
行光線としたものを、発散光とすべく広げるものであ
り、かつ、大気と屈折率の異なる拡散レンズ30に対す
る入光を容易にしている。また、本実施の形態の白色塗
料或いは乱反射面等からなる反射面31は平面である
が、本発明を実施する場合には、曲面として長円孔1B
からの光に広がりを持たせることもできる。ここで、長
円孔1Bは、他の部分からの光が発散されることがない
から、指向性を持つことになる。
【0019】なお、本実施の形態の下筒体1cの下端部
には、車両CAに取付ける台座40及び捩子部41、捩
子部41に螺合するナット42、更に、台座40とナッ
ト42との間には、車両CAの上部彎曲面にも安定した
取付け状態となるように緩衝板43及び車両CAの裏面
でナット42の回動を拘束するスプリングワッシャ44
等が配設されている。捩子部41を貫通して複数本のリ
ード線15が導出されている。リード線15は、図3に
示すブザー50及び電源線、車速が所定の車速以下にな
ったときの信号を入力する信号線からなっている。
【0020】また、長円孔1Bの下部に位置する凹部溝
1Dは、旗等の取付けを行う紐の巻き付け用であり、図
示しないが、台座40にも旗等の取付けを行う紐を通す
リングが配設されている。
【0021】ここで、本実施の形態の拡散レンズ30
は、コーナポール本体1の上筒体1aの端部に配設さ
れ、LED22の発光を受光して可視表示を行う表示部
を構成している。
【0022】図3は本発明の実施の形態1の異常接近警
告表示装置の全体の制御を行う制御回路である。
【0023】図3に示すように、図2に示した本実施の
形態の異常接近警告表示装置は、コーナポール本体1の
内部に、距離センサ10、LED22及び制御回路20
等を内蔵している。また、LED22は赤色LEDチッ
プ22Rと緑色LEDチップ22Gと青色LEDチップ
22Bからなる3原色の出力を得るものである。
【0024】プリント基板16には、一方の面にLED
22の制御及びブザー50の制御を行う制御回路20及
びその他の必要な回路が実装されている。他方の面には
LED22が実装されている。また、超音波振動子11
は、超音波振動子11を駆動制御する計測回路12と対
をなし、距離センサ10を構成している。計測回路12
は、超音波振動子11から超音波を送信及び受信するの
に必要な回路及びその出力回路からなる。制御回路20
は1チップマイクロコンピュータからなり、CPU、R
OM、RAMを有する。その出力側にはLED22及び
ブザー50を接続している。LED22は制御回路20
により、これら異色のLEDチップ22R,22G,2
2Bを適宜選択的に組合わせる電流値制御またはデュー
ティ比制御等により発光制御し、所望の色彩の光を発生
するようになっており、その色彩の光を拡散レンズ30
を通して上筒体1aの長円孔1Bから外部に出射し、長
円孔1Bが所望の色彩に発光乃至点滅、点灯するように
なっている。
【0025】更に、本実施の形態1の異常接近警告表示
装置は、制御回路20の入力側に距離センサ10として
の超音波振動子11を接続し、所定の車両CAとその側
面の障害物との距離を検出し、その距離に対応してLE
D22を所定の色彩に発光制御して警告発光させるよう
になっている。この距離センサ10は、運転者に認識さ
せる必要がある車庫入れ、駐車等の際に車両CAと側部
の障害物と距離を計測する超音波センサであり、本実施
の形態で使用していないが、スピードメータからの情報
を入力し、車速が所定の車速以下、例えば、10km/
h以下になったとき、制御回路20を動作状態とするこ
とができる。
【0026】本実施の形態1においては、図示していな
いが、リード線15からの電源の供給を、車速が所定の
車速以下、例えば、10km/h以下になったときで、
イグニッションスイッチが投入されているときとしてい
る。即ち、本実施の形態では、図示しないがスピードセ
ンサの出力が10km/h以下になったとき、制御回路
20に電源を供給するようになっている。
【0027】次に、図1乃至図3に示した本実施の形態
1の異常接近警告表示装置の動作を説明する。
【0028】図4は本発明の実施の形態1の異常接近警
告表示装置の全体動作を示すフローチャートである。
【0029】本実施の形態においては、スピードセンサ
の出力が10km/h以下になったとき、制御回路20
に電源が供給され、このプログラムが実行される。
【0030】スピードセンサの出力が10km/h以下
になり、LED22及び制御回路20、距離センサ10
等に電源が供給されると、まず、ステップS1でメモリ
mに「0」を設定する等の初期化が行われ、ステップS
2で所定の時間(数μs以下)だけ超音波が送信され、
ステップS3で所定時間の後、前記出力した超音波の反
射波を検出し、ステップS4で送受信した超音波信号の
受信遅れから距離Xを演算し、ステップS5で演算した
距離Xが所定の距離閾値HT 以上、例えば、1m以上で
あるか判定し、所定の距離閾値HT 以上のとき、ステッ
プS2乃至ステップS5のルーチンを繰返し実行する。
【0031】所定の距離閾値HT 以上にないと判定した
とき、ステップS6で前回格納したメモリmに格納され
ている値と、ステップS4で演算した距離Xとを比較
し、メモリmに格納した値が演算した距離X以上でない
とき、車両CAが所定の障害物から遠のくことを意味す
るから、ステップS7でブザー50をオフとし、ステッ
プS8でメモリmにステップS4で演算した距離Xを格
納する。
【0032】そして、ステップS9で距離Xが所定の最
小距離閾値L以上でないと判定されると、ステップS1
0で赤色LEDチップ22Rにより赤色を点滅する。ス
テップS9で距離Xが所定の最小距離閾値L以上と確認
されると、ステップS11で距離Xが所定の中距離閾値
M以上であるか判定し、所定の中距離閾値M以上にない
と判定したとき、ステップS12で赤色LEDチップ2
2R及び緑色LEDチップ22Gの供給電流値またはデ
ューティ比を調整して橙色の点滅とする。ステップS1
1で距離Xが所定の中距離閾値M以上と確認されると、
ステップS13で距離Xが所定の最大距離閾値H以上で
あるか判定し、所定の最大距離閾値H以上にないと判定
したとき、ステップS14で赤色LEDチップ22R及
び緑色LEDチップ22Gの供給電流値またはデューテ
ィ比を調整して黄色の点滅とする。また、ステップS1
3で距離Xが所定の最大距離閾値H以上であると判定し
たとき、ステップS15で緑色LEDチップ22Gによ
り緑色の連続点灯とする。
【0033】即ち、車両CAが所定の障害物から遠のく
とき、ステップS7でブザー50をオフとし、ステップ
S9からステップS15でLED22による危険色によ
る車両CAの位置(HT >H>M>L)の表示に留め
る。
【0034】更に、ステップS6でメモリmに格納され
ている値と、ステップS4で演算した距離Xとを比較
し、メモリmに格納した値が距離X以上のとき、車両C
Aが所定の障害物に近付くことを意味するから、まず、
ステップS16でメモリmにステップS4で演算した距
離Xを格納する。
【0035】そして、ステップS17で距離Xが所定の
最小距離閾値L以上でないと判定されると、ステップS
18で赤色LEDチップ22Rにより赤色を点滅し、同
時に、ステップS19でブザー50の音声を高音で鳴動
させる。ステップS17で距離Xが所定の最小距離閾値
L以上と確認されると、ステップS20で距離Xが所定
の中距離閾値M以上であるか判定し、所定の中距離閾値
M以上にないと判定したとき、ステップS21で赤色L
EDチップ22R及び緑色LEDチップ22Gの供給電
流値またはデューティ比を調整して橙色の点滅とし、同
時に、ステップS22でブザー50の音声を中音で鳴動
させる。ステップS20で距離Xが所定の中距離閾値M
以上と確認されると、ステップS23で距離Xが所定の
最大距離閾値H以上であるか判定し、所定の最大距離閾
値H以上にないと判定したとき、ステップS24で赤色
LEDチップ22R及び緑色LEDチップ22Gの供給
電流値またはデューティ比を調整して黄色の点滅とし、
同時に、ステップS25でブザー50の音声を低音で鳴
動させる。また、ステップS23で演算した距離が所定
の最大距離閾値H以上であると判定したとき、ステップ
S26で緑色LEDチップ22Gにより緑色の連続点灯
とする。このときには、ブザー50は鳴動させない。
【0036】即ち、車両CAが所定の障害物に近付くと
き、ステップS19、ステップS22、ステップS25
でブザー50を所定の周波数で鳴動させ、車両CAの位
置(HT >H>M>L)を報知し、同時に、ステップS
18、ステップS21、ステップS24でLED22に
よる危険色による車両CAの位置(HT >H>M>L)
の表示に留める。
【0037】このように、本実施の形態1の異常接近警
告表示装置は、車両CAの先端付近に配設され、車両C
Aの付近の物体との距離Xを計測する距離センサ10
と、距離センサ10の車両CAと物体との距離Xを計測
した出力に応じて、ステップS19、ステップS22、
ステップS25のように鳴動する周波数を変化させ、複
数の警告音を発生させるブザー50からなる報知手段
と、距離センサ10の車両CAと物体との距離Xを計測
した出力に応じて色彩を変更する可視表示を行う赤色L
EDチップ22Rと緑色LEDチップ22Gと青色LE
Dチップ22Bからなる可視表示部と、車両CAと物体
との距離Xを計測した出力が、車両CAと物体との距離
Xを拡大する方向のとき、ブザー50からなる報知手段
の出力を遮断するステップS4乃至ステップS7からな
る音声遮断制御回路とを具備するものである。
【0038】斯の如く構成することにより、車両CAに
取付けた距離センサ10の出力が、車両CAが障害物に
近付くとき音声でブザー50の音で報知し、同時に、そ
の距離Xの間隔については、可視表示を行う赤色LED
チップ22Rと緑色LEDチップ22Gと青色LEDチ
ップ22Bの色彩によっても表示するものであるから、
音声及び可視光によって車両CAと物体との距離Xを把
握することができる。
【0039】また、車両CAに取付けた距離センサ10
の出力が、車両CAが障害物から遠のくときには、ブザ
ー50の音を遮断し、その距離Xの間隔については、可
視表示を行う赤色LEDチップ22Rと緑色LEDチッ
プ22Gと青色LEDチップ22Bの色彩のみで表示す
るものであるから、可視光によって車両CAと物体との
距離Xを把握することができる。しかし、車両CAの進
行方向からして障害物が邪魔にならないことから、その
距離情報のみを表示するものである。
【0040】したがって、本実施の形態1の異常接近警
告表示装置は、車両CAと付近の物体との距離Xが所定
の距離以内にあっても、車両CAの動きによって警告音
を発生するものであるから、人為的に警告音を無視して
車両CAを操作する機会がなくなり、慣れによって、警
告音が発生しているときでも、その音声を聞えなくなる
ように無視することがない。即ち、警告音が発生してい
るときに、その音声を無視する習慣が身に付かない。
【0041】また、音声及び可視光に距離情報を持たせ
ているから、車両CAを不用意に操作することが回避さ
れ、しかも、特に、注意を喚起する必要があるときに
は、音声のみでも、障害物との距離X間隔が把握でき
る。
【0042】そして、本実施の形態1の異常接近警告表
示装置は、車両CAの左先端付近に取付けられたコーナ
ポール本体1の内部に、距離センサ10、LED22、
制御回路20を収容したものであり、ブザー50を設置
し、外部電源を接続するだけで動作可能となり、異常接
近警告表示装置のコンパクト化、独立化が図れ、取付け
及びメンテナンスに好適である。勿論、本発明を実施す
る場合には、コーナポール本体1の内部に、距離センサ
10、LED22、制御回路20を収容したものに限定
されるものではなく、コーナポール本体1を距離センサ
10の専用のハウジングとすることもできる。
【0043】よって、車両CAが車庫入れまたは駐車さ
れるために所定速度以下の低車速になったとき、距離セ
ンサ10によって車両CAの側部の物体との距離Xを計
測し、その距離Xに応じてLED22の発光色出力を変
更し、及び必要に応じてブザー50によって音声で距離
Xを報知することから、運転者はLED22の出力及び
ブザー50の音声を確認することにより、車両CAの左
側部の物体との距離Xを計測することができ、素人でも
車寄せを正確に、かつ、素早く行うことができる。
【0044】[実施の形態2]図5は本発明の実施の形
態2の異常接近警告表示装置の全体動作を示すフローチ
ャートである。なお、全体の構成は、図1乃至図3に示
した本実施の形態1の異常接近警告表示装置の全体構成
と同一であるから、その説明を省略する。
【0045】本実施の形態においては、スピードセンサ
の出力が10km/h以下になったとき、制御回路20
に電源が供給され、このプログラムが実行される。
【0046】スピードセンサの出力が10km/h以下
になり、LED22及び制御回路20、距離センサ10
等に電源が供給されると、まず、ステップS31で初期
化が行われ、ステップS32で所定の時間だけ超音波が
送信され、ステップS33で所定時間の後、前記出力し
た超音波の反射波を検出し、ステップS34で送受信し
た超音波信号の受信遅れから距離Xを演算し、ステップ
S35で演算した距離Xが所定の距離閾値HT 以上であ
るか判定し、所定の距離閾値HT 以上のとき、ステップ
S32乃至ステップS35のルーチンを繰返し実行す
る。
【0047】ステップS35で所定の距離閾値HT 以上
にないと判定したとき、ステップS36で前回に格納し
ておいたメモリmの値と、ステップS34で演算した距
離Xとを比較し、メモリmに格納した値が距離X以上で
ないとき、車両CAが所定の障害物から遠のくことを意
味するから、ステップS37でブザー50をオフとし、
ステップS38でメモリmにステップS34で演算した
距離Xを格納する。
【0048】また、ステップS36で前回格納したメモ
リmの値と、ステップS34で演算した距離Xとを比較
し、メモリmに格納した値が距離X以上と判定したと
き、車両CAが所定の障害物に近付くことを意味するか
ら、まず、ステップS39でメモリmにステップS34
で演算した距離Xを格納し、ステップS40でブザー5
0の入力周波数をKX(但し、Kは定数)倍(整数倍)
に分周し、ステップS41で距離に反比例した周波数に
よってブザー50を鳴動させる。したがって、車両CA
の扱いになれた運転者は、ブザー50の音声のみで車両
CAと障害物との距離Xを鳴動する周波数によって把握
することができる。
【0049】そして、ステップS42で距離Xが所定の
最小距離閾値L以上でないと判定されると、ステップS
43で赤色LEDチップ22Rにより赤色を点滅する。
ステップS42で距離Xが所定の最小距離閾値L以上と
確認されると、ステップS44で距離Xが所定の中距離
閾値M以上であるか判定し、所定の中距離閾値M以上に
ないと判定したとき、ステップS45で赤色LEDチッ
プ22R及び緑色LEDチップ22Gの供給電流値また
はデューティ比を調整して橙色の点滅とする。ステップ
S44で距離Xが所定の中距離閾値M以上と確認される
と、ステップS46で距離Xが所定の最大距離閾値H以
上であるか判定し、所定の最大距離閾値H以上にないと
判定したとき、ステップS47で赤色LEDチップ22
R及び緑色LEDチップ22Gの供給電流値またはデュ
ーティ比を調整して黄色の点滅とする。また、ステップ
S46で演算した距離が所定の最大距離閾値H以上であ
ると判定したとき、ステップS48で緑色LEDチップ
22Gにより緑色の連続点灯とする。
【0050】この種の実施の形態2の異常接近警告表示
装置は、車両CAの先端付近に配設され、車両CAの付
近の物体との距離Xを計測する距離センサ10と、距離
センサ10の車両CAと物体との距離Xを計測した出力
に応じて、ステップS40、ステップS41のように鳴
動する周波数を変化させ、複数の警告音を発生させるブ
ザー50からなる報知手段と、距離センサ10の車両C
Aと物体との距離Xを計測した出力に応じて色彩を変更
する可視表示を行う赤色LEDチップ22Rと緑色LE
Dチップ22Gと青色LEDチップ22Bからなる可視
表示部と、車両CAと物体との距離Xを計測した出力
が、車両CAと物体との距離Xを拡大する方向のとき、
ブザー50からなる報知手段の出力を遮断するステップ
S34乃至ステップS37からなる音声遮断制御回路と
を具備するものである。
【0051】斯の如く構成することにより、車両CAに
取付けた距離センサ10の出力が、車両CAが障害物に
近付くとき音声でブザー50の音で報知し、かつ、その
距離Xについては、可視表示を行う赤色LEDチップ2
2Rと緑色LEDチップ22Gと青色LEDチップ22
Bの色彩によって表示するものであるから、音声及び可
視光によって車両CAと物体との距離Xを把握すること
ができる。
【0052】また、車両CAが障害物から遠のくときに
は、ブザー50の音を遮断し、車両CAと物体との距離
Xについては、可視表示を行う赤色LEDチップ22R
と緑色LEDチップ22Gと青色LEDチップ22Bの
色彩のみで表示するものであるから、可視光によって車
両CAと物体との距離Xを把握することができる。特
に、車両CAの進行方向からして障害物が邪魔にならな
いことから、その距離情報のみを表示するものである。
【0053】したがって、本実施の形態2の異常接近警
告表示装置は、車両CAと付近の物体との距離Xが所定
の距離以内にあっても、車両CAの動きによって警告音
を発生するものであるから、人為的に警告音を無視して
車両CAを操作する機会がなくなり、慣れによって、警
告音が発生しているときでも、その音声を聞えなくなる
ように無視することがない。即ち、警告音が発生してい
るときに、その音声を無視する習慣が身に付かない。
【0054】また、音声及び可視光に距離情報を持たせ
ているから、車両CAを不用意に操作することが回避さ
れ、しかも、特に、注意を喚起する必要があるときに
は、音声のみでも、障害物との距離X間隔が把握でき
る。
【0055】そして、本実施の形態2の異常接近警告表
示装置は、車両CAの左先端付近に取付けられたコーナ
ポール本体1の内部に、距離センサ10、LED22、
制御回路20を収容したものであり、ブザー50を設置
し、外部電源を接続するだけで動作可能となり、異常接
近警告表示装置のコンパクト化、独立化が図れ、取付け
及びメンテナンスに好適である。勿論、本発明を実施す
る場合には、コーナポール本体1の内部に、距離センサ
10、LED22、制御回路20を収容したものに限定
されるものではなく、コーナポール本体1を距離センサ
10の専用のハウジングとすることもできる。
【0056】よって、車両CAが車庫入れまたは駐車さ
れるために所定速度以下の低車速になったとき、距離セ
ンサ10によって車両CAの側部の物体との距離Xを計
測し、その距離Xに応じてLED22の発光色出力を変
更し、及び必要に応じてブザー50によって音声で距離
Xを報知することから、運転者はLED22の出力及び
ブザー50の音声を確認することにより、車両CA10
の左側部の物体との距離Xを計測することができ、素人
でも車寄せを正確に、かつ、素早く行うことができる。
【0057】[実施の形態3]図6は本発明の実施の形
態3の異常接近警告表示装置の全体の制御を行う制御回
路で、図7は本発明の実施の形態3の異常接近警告表示
装置の全体動作を示すフローチャートである。なお、全
体の構成は、図1及び図2に示した本実施の形態1の異
常接近警告表示装置の全体構成と相違するものではない
ので、その説明を省略する。また、図6は実施の形態3
の異常接近警告表示装置の全体の制御を行う制御回路で
あるが、基本的には、図1乃至図3の実施の形態1の異
常接近警告表示装置の全体の制御を行う制御回路と共通
するので、ここでは、両者の相違点のみ説明する。
【0058】チェンジレバーの『R』位置を検出する検
出スイッチ60は、変速機のギヤ位置を検出するもの
で、オートマチックトランスミッションのチェンジレバ
ーの位置を検出するスイッチであり、当然、マニュアル
トランスミッションのシフトレバーの位置を検出するス
イッチとしてもよい。また、本実施の形態では、距離セ
ンサ10を車両CAの前方に配設した事例で説明する
が、本発明を実施する場合には、距離センサ10を車両
CAの後方に配設したものでは、前進する『D』レンジ
または『1』レンジにあることを確認できるスイッチで
あればよい。図2に示すリード線15には、ブザー50
及び変速機のギヤ位置を検出するのに使用されるチェン
ジレバーの『R』位置を検出する検出スイッチ60(破
線)の信号線が加わることになる。
【0059】また、図2に示した本実施の形態1のよう
に、コーナポール本体1の内部に、距離センサ10、L
ED22及び制御回路20等を内蔵している。また、L
ED22は赤色LEDチップ22Rと緑色LEDチップ
22Gと青色LEDチップ22Bからなる3原色の出力
を得るものである。
【0060】本実施の形態においては、スピードセンサ
の出力が10km/h以下になったとき、制御回路20
に電源が供給され、図7に示すプログラムが実行され
る。
【0061】スピードセンサの出力が10km/h以下
になり、LED22及び制御回路20、距離センサ10
等に電源が供給されると、まず、ステップS51で初期
化が行われ、ステップS52で所定の時間だけ超音波が
送信され、ステップS53で所定時間の後、前記出力し
た超音波の反射波を検出し、ステップS54で送受信し
た超音波信号の受信遅れから距離Xを演算し、ステップ
S55で演算した距離Xが所定の距離閾値HT 以上であ
るか判定し、所定の距離閾値HT 以上のとき、ステップ
S52乃至ステップS55のルーチンを繰返し実行す
る。
【0062】所定の距離閾値HT 以上にないと判定した
とき、ステップS56でチェンジレバーが『R』位置に
あるか判定し、チェンジレバーが『R』位置にあると
き、距離Xが所定の障害物から遠のくことを意味するか
ら、ステップS57でブザー50をオフとする。
【0063】また、ステップS58で距離Xが所定の最
小距離閾値L以上でないと判定されると、ステップS5
9で赤色LEDチップ22Rにより赤色を点滅する。ス
テップS58で距離Xが所定の最小距離閾値L以上と確
認されると、ステップS60で距離Xが所定の中距離閾
値M以上であるか判定し、所定の中距離閾値M以上にな
いと判定したとき、ステップS61で赤色LEDチップ
22R及び緑色LEDチップ22Gの供給電流値または
デューティ比を調整して橙色の点滅とする。ステップS
60で距離Xが所定の中距離閾値M以上と確認される
と、ステップS62で距離Xが所定の最大距離閾値H以
上であるか判定し、所定の最大距離閾値H以上にないと
判定したとき、ステップS63で赤色LEDチップ22
R及び緑色LEDチップ22Gの供給電流値またはデュ
ーティ比を調整して黄色の点滅とする。また、ステップ
S62で演算した距離が所定の最大距離閾値H以上であ
ると判定したとき、ステップS64で緑色LEDチップ
22Gにより緑色の連続点灯とする。
【0064】更に、ステップS56でチェンジレバーが
『R』位置にあるか判定し、チェンジレバーが『R』位
置にないとき、距離Xが所定の障害物に近付くことを意
味するから、ステップS65で距離Xが所定の最小距離
閾値L以上であるか判定し、所定の最小距離閾値L以上
でないと判定されると、ステップS66で赤色LEDチ
ップ22Rにより赤色を点滅し、同時に、ステップS6
7でブザー50の音声を高音で鳴動させる。ステップS
65で距離Xが所定の最小距離閾値L以上と確認される
と、ステップS68で距離Xが所定の中距離閾値M以上
であるか判定し、所定の中距離閾値M以上にないと判定
したとき、ステップS69で赤色LEDチップ22R及
び緑色LEDチップ22Gの供給電流値またはデューテ
ィ比を調整して橙色の点滅とし、同時に、ステップS7
0でブザー50の音声を中音で鳴動させる。ステップS
68で距離Xが所定の中距離閾値M以上と確認される
と、ステップS71で距離Xが所定の最大距離閾値H以
上であるか判定し、所定の最大距離閾値H以上にないと
判定したとき、ステップS72で赤色LEDチップ22
R及び緑色LEDチップ22Gの供給電流値またはデュ
ーティ比を調整して黄色の点滅とし、同時に、ステップ
S73でブザー50の音声を低音で鳴動させる。また、
ステップS71で演算した距離が所定の最大距離閾値H
以上であると判定したとき、ステップS74で緑色LE
Dチップ22Gにより緑色の連続点灯とし、このとき、
ブザー50は動作させない。
【0065】この種の実施の形態3の異常接近警告表示
装置は、車両CAの先端付近に配設され、車両CAの付
近の物体との距離Xを計測する距離センサ10と、距離
センサ10の車両CAと物体との距離Xを計測した出力
に応じて、ステップS67、ステップS70、ステップ
S73のように鳴動する周波数を変化させ、複数の警告
音を発生させるブザー50からなる報知手段と、距離セ
ンサ10の車両CAと物体との距離Xを計測した出力に
応じて色彩を変更する可視表示を行う赤色LEDチップ
22Rと緑色LEDチップ22Gと青色LEDチップ2
2Bからなる可視表示部と、車両CAと物体との距離X
を計測した出力が、車両CAと物体との距離Xを拡大す
る進行方向に変速されているとき、ブザー50からなる
報知手段の出力を遮断するステップS54乃至ステップ
S57からなる音声遮断制御回路とを具備するものであ
る。
【0066】斯の如く構成することにより、車両CAに
取付けた距離センサ10の出力が、車両CAが障害物に
近付くとき音声でブザー50の音で報知し、同時に、そ
の距離Xについては、可視表示を行う赤色LEDチップ
22Rと緑色LEDチップ22Gと青色LEDチップ2
2Bの色彩によって表示するものであるから、音声及び
可視光によって車両CAと物体との距離Xを把握するこ
とができる。
【0067】また、車両CAに取付けた距離センサ10
の出力が、車両CAが障害物から遠のくときには、ブザ
ー50の音を遮断し、その距離Xについては、可視表示
を行う赤色LEDチップ22Rと緑色LEDチップ22
Gと青色LEDチップ22Bの色彩のみで表示するもの
であるから、可視光によって車両CAと物体との距離X
を把握することができる。特に、車両CAの進行方向か
らして障害物が邪魔にならないことから、その距離情報
のみを表示するものである。
【0068】したがって、本実施の形態3の異常接近警
告表示装置は、車両CAと付近の物体との距離Xが所定
の距離以内にあっても、車両CAの動きによって警告音
を発生するものであるから、人為的に警告音を無視して
車両CAを操作する機会がなくなり、その慣れによっ
て、警告音が発生しているときでも、その音声を聞えな
くなるように無視することがない。即ち、警告音が発生
しているときに、その音声を無視する習慣が身に付かな
い。
【0069】また、音声及び可視光に距離情報を持たせ
ているから、車両CAを不用意に操作することが回避さ
れ、しかも、特に、注意を喚起する必要があるときに
は、音声のみでも、障害物までの距離Xが把握できる。
【0070】そして、本実施の形態3の異常接近警告表
示装置は、車両CAの左先端付近に取付けられたコーナ
ポール本体1の内部に、距離センサ10、LED22、
制御回路20を収容したものであり、ブザー50を設置
し、外部電源を接続するだけで動作可能となり、異常接
近警告表示装置のコンパクト化、独立化が図れ、取付け
及びメンテナンスに好適である。勿論、本発明を実施す
る場合には、コーナポール本体1の内部に、距離センサ
10、LED22、制御回路20を収容したものに限定
されるものではなく、コーナポール本体1を距離センサ
10の専用のハウジングとすることもできる。
【0071】よって、車両CAが車庫入れまたは駐車さ
れるために所定速度以下の低車速になったとき、距離セ
ンサ10によって車両CAの側部の物体との距離Xを計
測し、その距離Xに応じてLED22の発光色出力を変
更し、及び必要に応じてブザー50によって音声で距離
Xを報知することから、運転者はLED22の出力及び
ブザー50の音声を確認することにより、車両CAの左
側部の物体との距離Xを計測することができ、素人でも
車寄せを正確に、かつ、素早く行うことができる。
【0072】ところで、上記各実施の形態の、LED2
2の光量値は、公知のプルキンエ効果による視覚度曲線
に基づき、昼間時における光量と夜間時における光量と
の中間値程度、例えば、薄暮時等の光量に相当する値に
設定することができる。このために昼夜を判定するセン
サを内蔵させることもできる。特にこの光量検出は、車
外に位置する異常接近警告表示装置の視認性を高める目
的に照らし、車外の光量を検出する構成とすることが好
ましい。勿論、LED22をコーナポール本体1とは別
体に設け、車両CA内とすることもできる。特に、この
ような構成を追加した場合、昼夜等の光量の相違に応じ
て、異常接近警告表示装置の発光色が青系または赤系に
自動的に設定できる。即ち、夜間及びトンネル内等、光
量が少ないときには、異常接近警告表示装置は、プルキ
ンエ効果により見えやすい色であるとされる青系の色に
発光設定される一方、昼間等、光量が多いときには、異
常接近警告表示装置は、プルキンエ効果により見えやす
い色であるとされる赤系の色に発光設定される。その結
果、外部環境としての光量に応じて、異常接近警告表示
装置の発光色を好ましい色に設定でき、運転者は、光量
の変化にかかわらず、常に、異常接近警告表示装置を明
瞭に視認することができる。
【0073】また、上記各実施の形態の距離センサ10
は、車両CAの前方及び側方の障害物を検出するように
1以上の距離センサ10を配設することができる。ま
た、複数のセンサ類を組み合わせたり、コーナポール本
体1とは別体に設けることも可能である。そして、コー
ナポール本体1の内部に配設された距離センサ21は、
超音波センサ、光センサまたは他の近接スイッチのうち
の1つとすることができ、検出対象の距離に合致した特
性のセンサが使用でき、検出の信頼性を向上させること
ができる。更に、車両CAの先端付近に配設され、車両
CAの付近の物体との距離を計測する距離センサ10
は、上記実施の形態ではコーナポール本体1に組込んだ
が、本発明を実施する場合には、コーナポール本体1と
は無関係なハウジングに収納し、車両CAの前方または
後方または側方に配設することができる。
【0074】そして、上記各実施の形態は、LED22
を赤色、緑色及び青色の3色のLED22R,22G,
22Bより構成したが、異色のLED22を使用して警
告等の意味を付与するのに必要な複数色を発生可能な限
りにおいて、必ずしもこれら3色のLED22R,22
G,22Bを使用する必要はなく、これら3色のうちの
任意の1色または2色とすることができ、この場合も、
発光できる色の種類は限定されるものの、同様の効果を
奏することができる。しかし、3色のLED22R,2
2G,22Bを使用した場合は、あらゆる色を発生可能
となり、利用範囲が広がるという効果が得られる。
【0075】更に、上記各実施の形態は、ブザー50の
鳴動周波数を距離センサ10の出力に対応付けている
が、本発明を実施する場合には、常に、同一周波数の音
出力するものであっても、その断続する周期を速い断続
音から遅い断続音に変更することによってブザー50の
鳴動を変化させることができる。また、本発明を実施す
る場合には、常に、可視表示部を有するものにおいて
は、同一周波数の音出力するものであってもよい。しか
し、音声に車両CAと障害物との距離情報を乗せること
により、特に、その音声に慣れると、可視表示部を確認
する必要がなくなる。また、特に、報知手段の音声に車
両CAと障害物との距離情報を乗せるものにおいては、
重複する情報を出力する可視表示部を省略することがで
きる。
【0076】なお、上記実施の形態では、車両CAと物
体との距離を計測した出力が、車両CAと物体との距離
を拡大する方向の判断を、車両の前回処理した距離と今
回処理した距離との比較によって行ったり、変速機のギ
ヤ位置によって決定しているが、本発明を実施する場合
には、車両の前回処理した距離と今回処理した距離との
比較によって行うことは、車両の進行距離の微分値とし
て表現することもできる。
【0077】また、上記実施の形態では、距離センサ1
0の車両CAと物体との距離を計測した出力に応じて複
数の警告音を発生させる報知手段として、ブザー50を
用いる説明をしたが、本発明を実施する場合の報知手段
としては、スピーカ等の音声発生手段であればよい。
【0078】
【発明の効果】以上のように、請求項1にかかる異常接
近警告表示装置は、距離センサからの車両と物体との距
離を計測した出力に応じて複数の警告音を発生させる報
知手段と、前記距離センサの前記車両と物体との距離を
計測した出力に応じて色彩を変更する可視表示を行う可
視表示部と、前記車両と物体との距離を計測した出力
が、前記車両と物体との距離を拡大する方向のとき、前
記報知手段の出力を遮断する音声遮断制御回路とを具備
するものである。
【0079】したがって、車両が車庫入れまたは駐車さ
れるとき、距離センサによって車両付近の物体との距離
を計測し、その距離に応じて報知手段及び可視表示部の
発光出力を変更するから、運転者は報知手段及び可視表
示部の出力を確認することにより、車両の付近の物体と
の距離を計測することができ、素人でも車寄せを正確
に、かつ、素早く行うことができる。特に、車両が障害
物から遠のくときには、報知手段の音を遮断し、その距
離については、可視表示のみで表示するものである。故
に、従来のように、車両の動きによって警告音を発生す
るものでないから、人為的に警告音を無視して車両を操
作する必要がなくなり、その慣れによって、報知手段に
より警告音が発生しているときでも、その音声が聞えな
くなるという事態が発生しない。即ち、報知手段の警告
音が発生しているときに、その音声を無視する習慣が身
に付かないから、報知手段に対する反応速度が速くな
る。
【0080】よって、車両とその周囲の物体との距離が
車両にとって注意する必要があるときのみ、それを警告
するものであり、報知手段による報知音の信頼性を高め
ることができる。
【0081】請求項2にかかる異常接近警告表示装置の
前記車両と物体との距離を計測した出力に応じて色彩を
変更する可視表示を行う可視表示部は、複数色の発光ダ
イオードによる発光としたものであるから、請求項1に
記載の効果に加えて、電力消費が少なく、任意の色彩及
び明度表現を行うことができ、また、文字表現、図形表
現の何れせを選択することもできる。
【0082】請求項3にかかる異常接近警告表示装置
は、距離センサからの車両と物体との距離を計測した出
力に応じて複数の警告音を発生させる報知手段と、前記
車両と物体との距離を計測した出力が、前記車両と物体
との距離を拡大する方向のとき、前記報知手段の出力を
遮断する音声遮断制御回路とを具備するものである。
【0083】したがって、車両が車庫入れまたは駐車さ
れるとき、距離センサによって車両付近の物体との距離
を計測し、その距離に応じた報知手段の報知出力から、
運転者は車両の付近の物体との距離を計測することがで
き、素人でも車寄せを正確に、かつ、素早く行うことが
できる。特に、車両が障害物から遠のくときには、報知
手段の音を遮断するものであるから、車両とその周囲の
物体との距離が車両にとって注意する必要があるときの
み、それを警告するものであり、報知手段による報知音
の信頼性を高めることができる。
【0084】請求項4にかかる異常接近警告表示装置の
前記車両と物体との距離を拡大する方向のとき、前記報
知手段の出力を遮断する音声遮断制御回路は、前記車両
と物体との距離を拡大する方向であるか否かを、変速機
のギヤ位置によって決定するものであるから、請求項1
乃至請求項3の何れか1つに記載の効果に加えて、過去
の動きを検出し、それによって、次の動きを判断するも
のではなく、変速機の変速位置から車両の進行を判断す
るものであるから、エンジン停止、バッテリーの取替え
等の後でも、車両が動く前に車両と物体との距離を拡大
するか否かの判断が可能であり、直に機能させることが
できる。また、車庫等から出車するときの変速機のギヤ
位置の確認にも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1の異常接近警告
表示装置を取付けた状態の斜視図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態1の異常接近警告
表示装置を示す断面図(a)及びその上端部の要部正面
図(b)である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態1の異常接近警告
表示装置の全体の制御を行う制御回路である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態1の異常接近警告
表示装置の全体動作を示すフローチャートである。
【図5】 図5は本発明の実施の形態2の異常接近警告
表示装置の全体動作を示すフローチャートである。
【図6】 図6は本発明の実施の形態3の異常接近警告
表示装置の全体の制御を行う制御回路である。
【図7】 図7は本発明の実施の形態3の異常接近警告
表示装置の全体動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
CA 車両 10 距離センサ 20 制御回路 22 LED 22R 赤色LEDチップ 22G 緑色LEDチップ 22B 青色LEDチップ 50 ブザー 60 チェンジレバーの『R』位置を検出する検出
スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 和司 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 岩佐 忠信 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の先端付近に配設され、前記車両の
    付近の物体との距離を計測する距離センサと、 前記距離センサの前記車両と物体との距離を計測した出
    力に応じて複数の警告音を発生させる報知手段と、 前記距離センサの前記車両と物体との距離を計測した出
    力に応じて色彩を変更する可視表示を行う可視表示部
    と、 前記車両と物体との距離を計測した出力が、前記車両と
    物体との距離を拡大する方向のとき、前記報知手段の出
    力を遮断する音声遮断制御回路とを具備することを特徴
    とする異常接近警告表示装置。
  2. 【請求項2】 前記車両と物体との距離を計測した出力
    に応じて色彩を変更する可視表示を行う可視表示部は、
    複数色の発光ダイオードによる発光としたことを特徴と
    する請求項1に記載の異常接近警告表示装置。
  3. 【請求項3】 車両の先端付近に配設され、前記車両の
    付近の物体との距離を計測する距離センサと、 前記距離センサの前記車両と物体との距離を計測した出
    力に応じて複数の警告音を発生させる報知手段と、 前記車両と物体との距離を計測した出力が、前記車両と
    物体との距離を拡大する方向のとき、前記報知手段の出
    力を遮断する音声遮断制御回路とを具備することを特徴
    とする異常接近警告表示装置。
  4. 【請求項4】 前記車両と物体との距離を拡大する方向
    のとき、前記報知手段の出力を遮断する音声遮断制御回
    路は、前記車両と物体との距離を拡大する方向であるか
    否かを、変速機のギヤ位置によって決定することを特徴
    とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の異常
    接近警告表示装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003300442A (ja) * 2002-04-11 2003-10-21 Mitsubishi Motors Corp 車両の後方映像表示装置
JP2003300441A (ja) * 2002-04-11 2003-10-21 Mitsubishi Motors Corp 車両の後方映像表示装置
KR20040035149A (ko) * 2002-10-18 2004-04-29 현대모비스 주식회사 차량의 전방 장애물 식별장치
CN100439938C (zh) * 2004-11-16 2008-12-03 株式会社本田阿克塞斯 障碍物探测装置

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