JPH11138846A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11138846A
JPH11138846A JP30248297A JP30248297A JPH11138846A JP H11138846 A JPH11138846 A JP H11138846A JP 30248297 A JP30248297 A JP 30248297A JP 30248297 A JP30248297 A JP 30248297A JP H11138846 A JPH11138846 A JP H11138846A
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JP
Japan
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print head
cartridge
carriage
pressing
image forming
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JP30248297A
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English (en)
Inventor
Takamitsu Kawai
貴光 河合
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置本体から取り外されたカートリッジ内に
おける印字ヘッドの往復移動を防止することができると
ともに、カートリッジが装置本体に装着された場合に
は、印字ヘッドを往復移動させることができる画像形成
装置を提供すること。 【解決手段】 プリンタカートリッジ3を持ち上げてイ
ンクジェットプリンタ1の上方へ移動させると、フレー
ム20のリンク押し部20aおよびリンク部材18を介
して押圧バネ部材16の押圧部16aが下降し、かかる
押圧部16aにより印字ヘッド10の上端を下方へ押圧
され、印字ヘッド10がプリンタカートリッジ3の各保
持部材15に押止される。また、プリンタカートリッジ
3を下方へ移動させると、リンク押し部20aおよびリ
ンク部材18を介して押圧部16aが印字ヘッド10の
上方へ押し上げられ、押圧バネ部材16による印字ヘッ
ド10の押止が解除されて、インクジェットプリンタ1
内で印字ヘッド10が往復移動可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装置本体から取り
外されたカートリッジ内における印字ヘッドの往復移動
を防止することができるとともに、カートリッジが装置
本体に装着された場合には、印字ヘッドを往復移動させ
ることができる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印字ヘッドからインクを吐出して印刷を
行うインクジェットプリンタについては、従来より種々
の提案がなされている。例えば、特願平9−26146
0号(未公知)に記載されたインクジェットプリンタで
は、印字ヘッドを搭載するキャリッジやキャリッジモー
タ等の駆動装置を搭載したプリンタ本体と、そのプリン
タ本体に着脱自在に形成され印字ヘッドやインクが充填
されたインクカートリッジが配設されたプリンタカート
リッジとを備えている。このインクジェットプリンタに
よれば、プリンタカートリッジに配設された印字ヘッド
は、インク供給チューブを介して、プリンタカートリッ
ジの所定位置に配設されたインクカートリッジに可動自
在に連結されている。このため、プリンタカートリッジ
がプリンタ本体に装着された場合に、キャリッジには印
字ヘッドのみが搭載され、キャリッジを駆動するキャリ
ッジモータに加わる負荷(駆動負荷)の増大が防止され
るので、キャリッジモータの消費電力の低減を図ること
ができる。また、インクカートリッジはプリンタカート
リッジの所定位置に配設されているので、インクの消費
量に拘わらずキャリッジの重量は一定となっている。よ
って、インクカートリッジ内のインク消費量の変化に応
じてキャリッジの移動速度を制御する制御手段が不要と
なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
インクジェットプリンタでは、プリンタカートリッジが
プリンタ本体から取り外されてキャリッジから印字ヘッ
ドが取り外された場合には、インク供給チューブを介し
てインクカートリッジに連結された印字ヘッドをプリン
タカートリッジに留めることができず、プリンタカート
リッジを持ち運んだりする際に、印字ヘッドが移動して
しまうという問題点があった。また、かかる印字ヘッド
をキャリッジに装着する場合には、予め操作者が印字ヘ
ッドを手で持って所定の位置に移動させて、キャリッジ
に装着する必要があり、印字ヘッドの装着時に操作者の
手がインクで汚れてしまうという問題点があった。
【0004】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、装置本体から取り外されたカート
リッジ内における印字ヘッドの往復移動を防止すること
ができるとともに、カートリッジが装置本体に装着され
た場合には、印字ヘッドを往復移動させることができる
画像形成装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1に記載の画像形成装置は、インクを印刷用紙
に吐出して印刷を行う印字ヘッドと、その印字ヘッドを
着脱自在に搭載して往復移動するキャリッジと、そのキ
ャリッジに搭載された前記印字ヘッドへインクを供給す
るインク供給装置とを備え、前記キャリッジの配設され
た装置本体と、その装置本体に着脱自在に形成されると
ともに、前記インク供給装置が所定位置に配設され、か
つ、前記印字ヘッドが往復移動可能に配設されたカート
リッジと、そのカートリッジが前記装置本体から取り外
され前記キャリッジから前記印字ヘッドが取り外される
場合に、その印字ヘッドを前記カートリッジの所定位置
に押止する押止部材と、前記カートリッジが前記装置本
体に装着され前記印字ヘッドが前記キャリッジに装着さ
れた場合に、前記押止部材による前記印字ヘッドの押止
を解除する押止解除部材とを備えている。
【0006】この請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、キャリッジに搭載された印字ヘッドは、そのキャリ
ッジと共に往復移動可能となっている。このキャリッジ
が往復移動されつつ、インク供給装置によってインクが
印字ヘッドへ供給され、そのインクが印字ヘッドによっ
て印刷用紙に吐出されて印刷が行われる。このインク供
給装置および印字ヘッドが配設されたカートリッジが装
置本体から取り外されると、印字ヘッドはキャリッジか
ら取り外され、押止部材によってカートリッジの所定位
置に押止される。一方、カートリッジが装置本体に装着
され、印字ヘッドがキャリッジに装着されると、押止部
材による印字ヘッドの押止が押止解除部材によって解除
され、印字ヘッドはキャリッジと共に往復移動可能とな
る。
【0007】請求項2に記載の画像形成装置は、請求項
1に記載の画像形成装置において、前記カートリッジは
前記装置本体の略垂直方向に着脱自在に形成され、前記
押止部材は、前記カートリッジに取着されるとともに、
前記印字ヘッドの上下方へ向けて揺動可能に延出された
延在部と、その延在部を下方へ向けて付勢する付勢部と
を備え、前記押止解除部材は、前記カートリッジの着脱
方向へスライド可能に前記カートリッジに配設され前記
押止部材の延在部を上方へ押し上げるリンク部材と、そ
のリンク部材の下端に当接しつつ押し上げるため前記装
置本体から略垂直方向へ向けて立設された支持部材とを
備えている。
【0008】この請求項2に記載の画像形成装置によれ
ば、請求項1に記載の画像形成装置と同様に作用する
上、カートリッジを装置本体の上方へ移動させると、支
持部材によって上方へ押し上げられていたリンク部材が
カートリッジに対して下方へスライドし、そのリンク部
材により印字ヘッドの上方へ押し上げられていた押止部
材の延在部が押止部材の付勢部の付勢によって押し下げ
られる。その後、カートリッジを更に上方へ向けて移動
させると、印字ヘッドが押止部材の延在部によって下方
へ押さえ付けられ、印字ヘッドがカートリッジの所定位
置に押止される。印字ヘッドの押止後、カートリッジを
更に上方へ移動させると、カートリッジのリンク部材が
装置本体の支持部材から離れて、カートリッジの装置本
体からの取り外しが完了する。
【0009】一方、カートリッジを下方へ移動させる
と、カートリッジのリンク部材と装置本体の支持部材と
が当接し、支持部材によってリンク部材が押し上げられ
て、リンク部材がカートリッジに対して上方へスライド
される。リンク部材の上方へのスライドにより、リンク
部材の上端が押止部材の延在部に当接し、その延在部が
印字ヘッドの上方へ押し上げられることにより、印字ヘ
ッドの押止が解除されて、カートリッジの装置本体への
装着が完了する。
【0010】請求項3に記載の画像形成装置は、請求項
2に記載の画像形成装置において、前記リンク部材は、
前記押止部材の取着位置付近の下方に配設されている。
即ち、押止部材の延在部とリンク部材との当接位置は、
押止部材の延在部と印字ヘッドとの当接位置に比べて、
押止部材の取付位置側に位置されている。
【0011】請求項4に記載の画像形成装置は、請求項
2または3に記載の画像形成装置において、前記支持部
材は、前記キャリッジの往復移動を案内するガイドバー
等が横架されるフレーム体に形成されている。
【0012】請求項5に記載の画像形成装置は、請求項
1から4のいずれかに記載の画像形成装置おいて、前記
印字ヘッドは外方へ向けて突設された突起部材を備え、
前記カートリッジは、前記装置本体の略垂直方向に着脱
自在に形成されるとともに、前記突起部材の下端より下
方に配設された係合溝を備えている。
【0013】この請求項5に記載の画像形成装置によれ
ば、請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置と
同様に作用する上、カートリッジを装置本体の上方へ向
けて移動させると、カートリッジに形成された係合溝は
上方向へ移動される。この上方への移動により、係合溝
は、印字ヘッドに突設された突起部材と係合される。よ
って、印字ヘッドは、キャリッジから取り外された場合
に、突起部材および係合溝によってカートリッジに掛止
されつつ、押止部材によってカートリッジの所定位置に
押止される。一方、カートリッジを装置本体の下方へ向
けて移動させると、まず、印字ヘッドがキャリッジに装
着される。カートリッジを更に下方へ向けて移動させる
と、カートリッジの係合溝が印字ヘッドの突起部材の下
端より下方位置に到り、両者の係合が解除されるととも
に、押止解除部材によって押止部材よる印字ヘッドの押
止が解除され、カートリッジの装置本体への装着が完了
する。
【0014】請求項6に記載の画像形成装置は、請求項
5に記載の画像形成装置において、前記突起部材は、そ
の縁部分のうち前記係合溝に対向する部分に、曲面また
は面取りが形成されている。
【0015】請求項7に記載の画像形成装置は、請求項
5または6に記載の画像形成装置において、前記突起部
材は、前記係止溝と略等しい大きさに形成されている。
【0016】請求項8に記載の画像形成装置は、請求項
1から7のいずれかに記載の画像形成装置において、前
記印字ヘッドまたはキャリッジの一方に配設され弾性材
料で形成された係止爪と、前記印字ヘッドまたはキャリ
ッジの他方に配設され前記係止爪が係止される係止溝と
を備えている。
【0017】この請求項8に記載の画像形成装置によれ
ば、請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置と
同様に作用する上、印字ヘッドをキャリッジへ押し込む
と、係止爪が弾性変形して係止溝に係止され、印字ヘッ
ドがキャリッジに固定されつつ装着される。一方、印字
ヘッドをキャリッジから引き抜くと、係止爪が弾性変形
して係止溝から外れ、印字ヘッドがキャリッジから取り
外される。
【0018】請求項9に記載の画像形成装置は、請求項
8に記載の画像形成装置において、前記印字ヘッドまた
はキャリッジの一方であって前記係止爪の反対側の略同
一位置に配設された第2係止爪と、前記印字ヘッドまた
はキャリッジの他方に配設され前記第2係止爪が係止さ
れる第2係止溝とを備えている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
の一実施例であるインクジェットプリンタ1の正面図で
ある。このインクジェットプリンタ1は、プリンタカー
トリッジ3の所定位置に配設されたインクカートリッジ
12からキャリッジ11に装着された印字ヘッド10へ
インクを供給して、かかるインクを印字ヘッド10の各
ノズル10aから印刷用紙Pへ吐出して印刷(印字)を
行うものである。図1に示すように、このインクジェッ
トプリンタ1は、略箱状体に形成されたプリンタ本体2
と、そのプリンタ本体2の上部に着脱自在に形成され装
着されたプリンタカートリッジ3とを備えている。ま
た、プリンタカートリッジ3の下方であって、プリンタ
本体2の前面には、印刷済みの印刷用紙Pを排出するた
めの矩形状の開口部である排紙口4が穿設されている。
【0020】図2は、図1のII−II線におけるイン
クジェットプリンタ1の内部構造を概略的に示した側断
面図であり、図中の矢印Aは印刷用紙Pの搬送方向を図
示している。図2に示すように、プリンタ本体2の右側
下方(図2右側)には、未使用の印刷用紙Pを挿入する
挿入口5が穿設されている。この挿入口5から挿入され
た印刷用紙Pの搬送方向(矢印A方向)における下流側
には、印刷用紙Pを搬送するための搬送ローラ6と、そ
の搬送ローラ6へ印刷用紙Pを押圧するための押さえロ
ーラ7とが配設されており、かかる両者が共働して印刷
用紙Pを押圧し挟持しつつ搬送している。
【0021】搬送ローラ6および押さえローラ7の下流
側には、搬送ローラ6から排出された印刷用紙Pをプリ
ンタ本体2外へ排出するための排紙ローラ8と、その排
紙ローラ8へ印刷用紙Pを押圧するための押さえローラ
9とが配設されている。また、搬送ローラ6および排紙
ローラ8の間に位置する印刷用紙Pの上方には、キャリ
ッジ11に着脱自在に装着された印字ヘッド10が配設
されている。
【0022】印字ヘッド10は、プリンタ本体2のフレ
ーム20に横架されたガイドバー14に沿って図2の前
後方向(図3の左右方向、即ち、図3の矢印K1,K2
方向)に往復移動可能なキャリッジ11に着脱自在に装
着されている。この印字ヘッド10の印刷用紙P側に
は、搬送ローラ6等に挟持された印刷用紙Pへインクの
吐出を行うためのノズル10aが形成されている。ま
た、印字ヘッド10の上端両側部には、プリンタカート
リッジ3がプリンタ本体2から取り外された場合に、プ
リンタカートリッジ3の所定位置に印字ヘッド10を掛
止するための矩形状の突起部材10bがそれぞれ突設さ
れている。
【0023】各突起部材10bの下方には、各突起部材
10bを保持するための保持部材15がそれぞれ隣接し
て形成されており、各保持部材15は、プリンタカート
リッジ3にそれぞれ一体形成されている。また、各保持
部材15の上面には、各突起部材10bに対向して、各
突起部材10bが填め込まれる矩形状の係合溝15aが
それぞれ凹設されている。よって、プリンタカートリッ
ジ3がプリンタ本体2から取り外される場合に、プリン
タカートリッジ3を上方へ持ち上げ各保持部材15を上
昇させることにより、各突起部材10bが各係合溝15
aにそれぞれ填り込み、印字ヘッド10をプリンタカー
トリッジ3に掛止することができる。
【0024】このようにして、印字ヘッド10は、各突
起部材10bおよび各係止溝15aによってプリンタカ
ートリッジ3の各保持部材15に掛止されつつ、後述す
る押圧バネ部材16によって押止されるので、プリンタ
カートリッジ3が落下して大きな衝撃が加わった場合に
も、印字ヘッド10の位置がズレて、押圧バネ部材16
によるに押止が不用意に解除されてしまうことを防止す
ることができる。
【0025】印字ヘッド10の上方には、4つのインク
カートリッジ12が積層状態でプリンタカートリッジ3
に着脱自在に装着されており、各インクカートリッジ1
2には、その上方から順にブラック、イエロー、シアン
およびマゼンタの色のインクが充填されている。各イン
クカートリッジ12には、印字ヘッド10へインク供給
するためのインク供給チューブ13の一端が継合されて
おり、これらのインク供給チューブ13の他端は、イン
クカートリッジ12の下方に配設された印字ヘッド10
の上部にそれぞれ継合されている。このように各インク
供給チューブ13を介して、印字ヘッド10と各インク
カートリッジ12とを継合することにより、プリンタカ
ートリッジ3の所定位置に配設されたインクカートリッ
ジ12から、キャリッジ11に装着されて図2の前後方
向(図3の左右方向)へインクジェットプリンタ1内を
往復移動する印字ヘッド10へインクを供給することが
できる。
【0026】図3は、図2のIII−III線における
インクジェットプリンタ1の内部構成を概略的に示した
正面図であり、図中の矢印K1,K2はキャリッジ11
の移動方向を示している。図3に示すように、上述した
保持部材15は略平板状に形成されており、その上面で
あって、印字ヘッド10の突起部材10bに対向する部
分には上述した係合溝15aが凹設されている。この係
合溝15aは、その深さが突起部材10bの厚さと略等
しく形成されており、また、係合溝15aの長手方向幅
が印字ヘッド10の突起部材10bの長手方向幅と略等
しく形成されている。よって、各突起部材10bが各係
合溝15aにそれぞれ填め込まれた場合に、プリンタカ
ートリッジ3に掛止された印字ヘッド10がガタつくこ
とを防止することができる。また、突起部材10bの長
手方向両端部分であって、保持部材15の係合溝15a
に対向する側は曲面状に形成されているので、突起部材
10bを係合溝15aに填め込む場合に、かかる曲面に
形成された突起部材10bの両端部分を介して容易に填
め込むことができる。
【0027】また、プリンタ本体2の右側部分に配設さ
れたフレーム20の上部には、キャリッジ11を図3の
左右方向(矢印K1,K2方向)へ往復移動させる駆動
力を供給するCRモータ21が配設されており、その下
方には搬送ローラ6や排紙ローラ8を回動させるLFモ
ータ22が配設されている。
【0028】図4は、図2のインクジェットプリンタ1
の左側部分を拡大した概略的な側断面図である。図4に
示すように、上述した印字ヘッド10の右側面には矩形
状の係止溝10cが凹設されており、この係止溝10c
の反対側、即ち、印字ヘッド10の左側面には略台形状
の凹部10dが凹設されている。また、これらの係止溝
10cおよび凹部10dの上方には、印字ヘッド10の
外方へ向けて、突出部10eがそれぞれ突設されてお
り、これらの突出部10eをキャリッジ11の上面にそ
れぞれ当接して横架させることにより、印字ヘッド10
がキャリッジ11から抜け落ちることを防止することが
できる。
【0029】キャリッジ11は、上下面が開放された中
空箱状体に形成されており、その内部に印字ヘッド10
が挿入され装着されている。このキャリッジ11の右側
部分には、印字ヘッド10をキャリッジ11に係止する
ための係止爪11aが固着されている。この係止爪11
aの上端部分は、略く字形に屈曲して形成されており、
印字ヘッド10の係止溝10cに填り込んで印字ヘッド
10をキャリッジ11に係止している。また、係止爪1
1aは、バネ鋼材等の弾性材料で構成されているので弾
性変形することが可能である。よって、印字ヘッド10
をキャリッジ11へ着脱する場合に、係止爪11aを印
字ヘッド10の係止溝10cに填め込んだり、または、
係止爪11aを係止溝10cから外したりすることがで
きるのである。尚、この係止爪11aを弾性変形させ
て、印字ヘッド10をキャリッジ11に装着するために
は、略1kgfの押圧力で印字ヘッド10をキャリッジ
11へ押し込む必要がある。
【0030】キャリッジ11の左側部分には、印字ヘッ
ド10の凹部10dに嵌合可能な略台形状の凸部11b
がキャリッジ11の内方へ向けて突設されており、この
凸部11bおよび係止爪11aが凹部10dおよび係止
溝10cに填り込むことにより、印字ヘッド10をキャ
リッジ11に固定することができるのである。この係止
爪11aの屈曲した上端部分および凸部11bは、キャ
リッジ11の対向する位置にそれぞれ設けられているの
で、係止溝10cに係止爪11aが填り込むのと、ほぼ
同時に、凹部10dに凸部11bを填め込むことができ
る。よって、係止爪11aまたは凸部11bのいずれか
一方が係止溝10cまたは凹部10dに先に填め込まれ
ることによる印字ヘッド10の傾きが防止されるので、
印字ヘッド10が傾いた状態でキャリッジ11に無理に
装着されることを防止することができる。即ち、プリン
タ本体2とプリンタカートリッジ3との着脱が繰り返し
て行われる場合にも、その耐久性を向上させることがで
きる。
【0031】尚、図4に示すように、プリンタカートリ
ッジ3がプリンタ本体2に装着された場合、印字ヘッド
10の上端に突設された突起部材10bの下面は、プリ
ンタカートリッジ3に配設された保持部材15の係合溝
15aの上端より上方に位置している。よって、キャリ
ッジ11に装着された印字ヘッド10は、突起部材10
bが保持部材15の係合溝15aに引っかかることな
く、図4の左右方向へ往復移動して印刷用紙Pに印刷を
行うことができる。
【0032】印字ヘッド10の左側上方であって、プリ
ンタカートリッジ3の左側下方には、印字ヘッド10の
上端を押圧するための押圧バネ部材16が配設されてい
る。この押圧バネ部材16は、バネ鋼等の弾性材料で構
成された略く字形のコイルバネであり、その略中央部分
に設けられた取着部16cがプリンタカートリッジ3に
形成された支軸17に巻回されて支持されている。この
押圧バネ部材16は、その一端に設けられた当接部16
bがプリンタカートリッジ3の左内壁に当接されてお
り、その他端に設けられた押圧部16aが印字ヘッド1
0の上方に延出されている。
【0033】この押圧部16aは、取着部16cを介し
て支軸17に上下方向へ揺動可能に取着されるととも
に、当接部16bを介して下方へ付勢されている。この
印字ヘッド10の上方に延出された押圧部16aの先端
部分は略く字形に折り曲げられており、かかる屈曲部分
が印字ヘッド10の上端に当接して印字ヘッド10を下
方へ押圧して、印字ヘッド10を押止するのである。
尚、押圧部16aの屈曲部分は、支軸17の軸心から距
離L1の位置に形成されている。
【0034】また、後述するように、印字ヘッド10を
キャリッジ11に装着するためには、印字ヘッド10を
略1kgfの押圧力でキャリッジ11へ押し込む必要が
あるため、押圧バネ部材16は、略1kgf以上の押圧
力で印字ヘッド10の上端を押圧することができるよう
に形成されている。
【0035】押圧バネ部材16の下方には、押圧バネ部
材16を上方へ押し上げるリンク部材18が配設されて
いる。このリンク部材18は、略棒状に形成されてお
り、プリンタカートリッジ3に形成された矩形状のガイ
ド部材19にスライド可能に挿設されている。リンク部
材18の下端には、矩形状の被押圧部18aが固着され
ており、リンク部材18の上端側には、リンク部材18
がガイド部材から抜け落ちることを防止するためのスト
ッパ部18bが固着されている。
【0036】このリンク部材18の被押圧部18aの下
方には、板状体のフレーム20がプリンタ本体2に立設
されており、その上端には上方へ向けて延出されリンク
押し部20aが一体成形されている。このリンク押し部
20aは、リンク部材18を上方へ押し上げるためのも
のであり、フレーム20に一体成形されている。よっ
て、リンク部材18を押し上げる部材をプリンタ本体2
に別途設ける必要がないので、インクジェットプリンタ
1の部品点数を減少させることができる。
【0037】このリンク部材18の上端は、押圧バネ部
材16における押圧部16aの取着部16c側の下面に
当接している。具体的には、リンク部材18の上端は、
支軸17の軸心から距離L2の位置で、押圧バネ部材1
6に当接して上方へ押し上げている。このリンク部材1
8は、距離L2に対して距離L1が大きくなるようにプ
リンタカートリッジ3のガイド部材19に挿設されてい
る。よって、押圧部16aとリンク部材18との当接位
置は押圧部16aと印字ヘッド10との当接位置に対し
て取着部16c側に位置しているので、リンク部材18
の僅かな下降により、押圧部16aを大きく下降させる
ことができる。リンク部材18の上昇量(下降量)に比
べて、押圧バネ部材16の押圧部16aの上昇量(下降
量)を大きくすることができる。従って、リンク部材1
8を押圧バネ部材16に対して僅かに上下移動させるこ
とにより、押圧バネ部材16の押圧部16aを大きく上
下移動(揺動)させることができるのである。
【0038】例えば、本実施例では、距離L2が距離L
1の略1/3となるように、プリンタカートリッジ3の
ガイド部材19に挿設されている。よって、リンク部材
18上端によって押圧部材16が略3mm押し上げられ
た場合には、押圧部材16の押圧部16aを略3倍の略
9mm上方へ押し上げることができる。従って、印字ヘ
ッド10がキャリッジ11に装着され矢印K1,K2方
向へ往復移動して印刷を行う場合に、押圧バネ部材16
が印字ヘッド10に当接して、印字ヘッド10の移動を
阻害することを防止することができる。
【0039】次に、図5を参照して、プリンタカートリ
ッジ3のプリンタ本体2からの取り外し動作について説
明する。図5は、印字ヘッド10がキャリッジ11に装
着され、かつ、印字ヘッド10が押圧バネ部材16によ
り押止された状態を示したインクジェットプリンタ1の
側断面図である。図5に示すように、プリンタ本体2か
らプリンタカートリッジ3を取り外す場合、まず、プリ
ンタカートリッジ3を持ち上げてインクジェットプリン
タ1の上方へ僅かに移動させる。即ち、図4に示すプリ
ンタカートリッジ3を図5に示すプリンタカートリッジ
3の位置へ持ち上げて移動させる。
【0040】プリンタカートリッジ3が上方へ僅かに移
動すると、かかるプリンタカートリッジ3と共に保持部
材15が上方へ移動して、保持部材15の係合溝15a
に印字ヘッド10の突起部材10bが填め込まれる。こ
れと同時に、プリンタカートリッジ3の僅かな上昇によ
ってリンク部材18が相対的に僅かに下降されるので、
リンク部材18を介して上方に押し上げられていた押圧
バネ部材16の押圧部16aが下降して印字ヘッド10
の上端に当接して、印字ヘッド10の上端が下方へ向け
て押圧(押さえ付け)される。
【0041】この場合、押圧部16aとリンク部材18
との当接位置は、押圧部16aと印字ヘッド10との当
接位置に対して、取着部16c側に位置しているので、
リンク部材18の僅かな下降により、押圧部16aを大
きく下降させることができる。よって、プリンタカート
リッジ3を僅かに持ち上げるだけで、押圧バネ部材16
によって印字ヘッド10が即座に押圧されるので、プリ
ンタカートリッジ3を取り外す際に、印字ヘッド10が
移動してしまうことを防止することができる。
【0042】その後、更に、プリンタカートリッジ3を
上方へ持ち上げると、保持部材15により掛止されると
共に押圧バネ部材16により押止された印字ヘッド10
は、プリンタカートリッジ3と共に持ち上げられる。印
字ヘッド10が持ち上げられると、キャリッジ11の係
止爪11aが弾性変形して印字ヘッド10の係止溝10
cから外れるとともに、キャリッジ11の凸部11bが
印字ヘッド10の凹部10dから外れて、印字ヘッド1
0がキャリッジ11から取り外される。
【0043】このように、印字ヘッド10がキャリッジ
11から取り外され、プリンタカートリッジ3がプリン
タ本体2から取り外されると、リンク部材18の被押圧
部18aがフレーム20のリンク押し部20aから離れ
る。被押圧部18aがリンク押し部20aの上端から離
れると、ガイド部材19を介してリンク部材18が下方
へスライドしてリンク部材18の上端が押圧バネ部材1
6から離れて、押圧バネ部材16による印字ヘッド10
の押圧が完了し、印字ヘッド10がプリンタカートリッ
ジ3の左側部分に押止される。
【0044】次に、図5および図6を参照して、プリン
タカートリッジ3のプリンタ本体2への装着動作につい
て説明する。図6は、図4におけるインクジェットプリ
ンタ1の部分的な分解断面図である。プリンタカートリ
ッジ3の装着動作は、上述したプリンタカートリッジ3
の取り外し動作の逆手順で行われる。即ち、図6に示す
ように、キャリッジ11と印字ヘッド10を対向させつ
つ、プリンタ本体2の上部にプリンタカートリッジ3を
合致させる。
【0045】プリンタカートリッジ3が合致されると、
押圧バネ部材16によって下方へ押圧された印字ヘッド
10がキャリッジ11へ挿入されて、印字ヘッド10の
係止溝10cおよび凹部10dにキャリッジ11の係止
爪11aおよび凸部11bが填め込まれ、印字ヘッド1
0の各突出部10eがキャリッジ11の上端に当接して
横架され、印字ヘッド10の装着が完了する(図5参
照)。このように印字ヘッド10をキャリッジ11へ挿
入する場合、略1kgfの押圧力で印字ヘッド10を押
し込む必要があるが、印字ヘッド10は押圧バネ部材1
6によって略1kgf以上の押圧力で下方へ押圧されて
いるので、印字ヘッド10のキャリッジ11への挿入は
容易に行うことができる。
【0046】図5に示すように、印字ヘッド10がキャ
リッジ11へ装着されるのと、同時に、プリンタ本体2
の左側部分に配設されたフレーム20のリンク押し部2
0aとリンク部材18の被押圧部18aとが当接され、
リンク部材18がガイド部材19を介して上方へ押し上
げられる。リンク部材18が上方へ押し上げられると、
リンク部材18の上端が押圧バネ部材16に当接して、
リンク部材18による押圧バネ部材16の押圧部16a
の上方への押し上げが開始される。
【0047】その後、更に、プリンタカートリッジ3を
プリンタ本体2へ押し込み、プリンタカートリッジ3を
僅かに下降させると、プリンタ本体2のフレーム20の
リンク押し部20aを介して、リンク部材18が僅かに
押し上げられ、かかるリンク部材18の上端により押圧
バネ部材16の押圧部16aが印字ヘッド10の上方へ
押し上げられる。この場合、押圧部16aとリンク部材
18との当接位置は、押圧部16aと印字ヘッド10と
の当接位置に対して、取着部16c側に位置しているの
で、リンク部材18の僅かな上昇により、押圧部16a
を大きく上昇させることができる。即ち、リンク部材1
8の上昇量に比べて、押圧部16aの上昇量を大きくす
ることができるので、プリンタカートリッジ3をプリン
タ本体2へ僅かに押し込み下降させることにより、押圧
バネ部材16の押圧部16aを印字ヘッド10の上方へ
確実に押し上げることができる。尚、本実施例では、リ
ンク部材18がリンク押し部20aを介して略3mm上
昇すると、押圧バネ部材16の押圧部16aは略9mm
上方へ押し上げられる。
【0048】このようにプリンタカートリッジ3が更に
下降し、リンク部材18により押圧バネ部材16の押圧
部16aが印字ヘッド10の上方へ押し上げられ、プリ
ンタカートリッジ3の各保持部材15が下降すると、印
字ヘッド10の突起部材10bが保持部材15の係合溝
15aに対して相対的に上昇して、突起部材10bが係
合溝15aから外れる。突起部材10bが係合溝15a
から外れると、押圧バネ部材16による印字ヘッド10
の押止が解除され、プリンタカートリッジ3のプリンタ
本体2への装着が完了する。
【0049】このようにプリンタカートリッジ3の装着
されたインクジェットプリンタ1によれば、未使用の印
刷用紙Pが挿入口5へ挿入されると、印刷用紙Pは、L
Fモータ22により回動される搬送ローラ6および押さ
えローラ7によって、印字ヘッド10の下方へ搬送され
る。搬送された印刷用紙Pは、印字ヘッド10の下方を
通過する際に、CRモータ21により駆動されるキャリ
ッジ11に搭載された印字ヘッド10のノズル10aか
ら吐出されるインクによって印刷され、印刷済みの印刷
用紙Pは、LFモータ22により回動される排紙ローラ
8および押さえローラ9によって、排紙口4から排紙さ
れる。尚、各インクカートリッジ12に充填されたイン
クは各インク供給チューブ13を介して印字ヘッド10
へ供給され、印字ヘッド10のノズル10aから吐出さ
れる。
【0050】このように本実施例のインクジェットプリ
ンタ1によれば、キャリッジ11と共にインクジェット
プリンタ1内を往復移動可能な印字ヘッド10は、プリ
ンタカートリッジ3がプリンタ本体2から取り外される
場合に、突起部材10bおよび係合溝15aによってプ
リンタカートリッジ3の所定位置に掛止されるととも
に、押圧バネ部材16によってプリンタカートリッジの
所定位置に押止される。よって、プリンタ本体2から取
り外されたプリンタカートリッジ3を持ち運んだりする
場合、そのプリンタカートリッジ3内で印字ヘッド10
が移動してしまうことを防止することができる。
【0051】また、このようにして、印字ヘッド10は
プリンタカートリッジ3の所定位置に掛止されると共に
押止されているので、プリンタカートリッジ3をプリン
タ本体2に装着して印字ヘッド10をキャリッジ11に
装着する場合に、前もって、操作者が印字ヘッド10を
手で持って所定の位置に移動する必要がなく、インクに
よる手の汚れを防止することができる。
【0052】更に、プリンタカートリッジ3がプリンタ
本体2に装着され印字ヘッド10がキャリッジ11に装
着された場合に、リンク部材およびフレーム20のリン
ク押し部20aによって印字ヘッド10の押圧バネ部材
16による押圧が解除される。よって、押圧バネ部材1
6によって妨害されることなく、キャリッジ11に搭載
された印字ヘッド10をインクジェットプリンタ1内で
往復移動させることができる。
【0053】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変
更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0054】本実施例では、リンク部材18を上方へ押
し上げるため、フレーム20の上端にリンク押し部20
aを形成した。しかし、リンク部材18を上方へ押し上
げる方法は、必ずしもこれに限られるものではなく、例
えば、リンク部材を押し上げる部材をプリンタ本体に別
途設けても良い。即ち、プリンタカートリッジがプリン
タ本体2に装着された場合に、リンク部材によって、押
圧バネ部材が印字ヘッドの上方へ押し上げられれば良
い。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載の画像形成装置によれ
ば、カートリッジに往復移動可能に配設された印字ヘッ
ドは、カートリッジが装置本体から取り外される場合
に、押止部材によってカートリッジの所定位置に押止さ
れる。よって、装置本体から取り外されたカートリッジ
を持ち運んだりする場合、そのカートリッジ内で印字ヘ
ッドが移動してしまうことを防止することができるとい
う効果がある。また、印字ヘッドは押止部材によってカ
ートリッジの所定位置に押止されているので、カートリ
ッジを装置本体に装着して印字ヘッドをキャリッジに装
着する場合に、前もって、操作者が印字ヘッドを手で持
って所定の位置に移動する必要がなく、インクによる手
の汚れを防止することができるという効果がある。
【0056】更に、カートリッジが装置本体に装着され
印字ヘッドがキャリッジに装着された場合に、押止解除
部材によって、印字ヘッドの押止部材による押止が解除
される。よって、押止部材によって妨害されることな
く、キャリッジに搭載された印字ヘッドを画像形成装置
内で往復移動させることができるという効果がある。
【0057】請求項2に記載の画像形成装置によれば、
請求項1に記載の画像形成装置の奏する効果に加え、カ
ートリッジを装置本体の上方へ向けて移動させることに
より、リンク部材および支持部材による押止部材の延在
部の押し上げが解除されて、延在部が付勢部により下方
へ付勢され、印字ヘッドがカートリッジの下方へ向けて
押し付けるられる。よって、カートリッジに往復移動可
能に配設された印字ヘッドをカートリッジの所定位置に
押止することができるという効果がある。
【0058】一方、カートリッジを装置本体に装着する
と、支持部材およびリンク部材によって、押止部材の付
勢部により下方へ付勢された延在部は上方へ向けて押し
上げられ、押止部材による印字ヘッドの押止が解除され
る。よって、押止部材に妨害されることなく、キャリッ
ジに搭載された印字ヘッドを画像形成装置内で往復移動
させることができるという効果がある。
【0059】請求項3に記載の画像形成装置によれば、
請求項2に記載の画像形成装置の奏する効果に加え、押
止部材の延在部は、押止部材の取着位置付近に当接する
リンク部材によって上方へ押し上げられる。よって、押
止部材の取着位置付近における延在部の上方への移動量
に対して、延在部の先端側の上方への移動量を大きくす
ることができる。よって、リンク部材の略垂直方向への
僅かなスライドで、押止部材の延在部を印字ヘッドの上
方へ確実に押し上げることができるという効果がある。
【0060】請求項4に記載の画像形成装置によれば、
請求項2または3に記載の画像形成装置の奏する効果に
加え、装置本体に立設された支持部材は、フレーム体に
形成されている。よって、支持部材を別途設ける必要が
なく、画像形成装置の部品点数を減少させることができ
るという効果がある。
【0061】請求項5に記載の画像形成装置によれば、
請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置の奏す
る効果に加え、カーリッジを装置本体の上方へ向けて移
動させることにより、印字ヘッドに突設された突起部材
とカートリッジに形成された係合溝とを係合させること
ができる。よって、カートリッジに往復移動可能に配設
された印字ヘッドは、カートリッジの係合溝によって掛
止されつつ、押止部材によってカートリッジの所定位置
に押止されるので、カートリッジが落下して大きな衝撃
が加わった場合にも、印字ヘッドの位置がズレて、押止
部材による押止が不用意に解除されてしまうことを防止
することができるという効果がある。
【0062】一方、カートリッジを装置本体に装着する
と、係合溝は印字ヘッドの突起部材の下端より下方に配
設されて、両者の係合は解除される。よって、係合溝に
よって妨害されることなく、キャリッジに搭載された印
字ヘッドを画像形成装置内で往復移動させることができ
るという効果がある。
【0063】請求項6に記載の画像形成装置によれば、
請求項5に記載の画像形成装置の奏する効果に加え、突
起部材の縁部分のうち係合溝に対向する部分には、曲面
または面取りが形成されているので、かかる曲面または
面取りを介して、印字ヘッドの突起部材をカートリッジ
の係合溝へ容易に係合させることができるという効果が
ある。
【0064】請求項7に記載の画像形成装置によれば、
請求項5または6に記載の画像形成装置の奏する効果に
加え、印字ヘッドの突起部材はカートリッジの係合溝と
略等しい大きさに形成されているので、突起部材を係合
溝にガタつかせることなく填め込むことができるという
効果がある。
【0065】請求項8に記載の画像形成装置によれば、
請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置の奏す
る効果に加え、係止爪および係止溝によって、カートリ
ッジに往復移動可能に配設された印字ヘッドを装置本体
に配設されたキャリッジへ固定することができるという
効果がある。また、印字ヘッドをキャリッジに押し込ん
で係止爪を係止溝に係止させる場合、押止部材の付勢部
により下方へ向けて付勢された押止部材の延在部によっ
て、印字ヘッドは下方へ向けて押さえ付けられているの
で、係止爪を容易に弾性変形させて係止溝に係止させる
ことができるという効果がある。
【0066】請求項9に記載の画像形成装置によれば、
請求項8に記載の画像形成装置の奏する効果に加え、第
2係止爪は、印字ヘッドまたはキャリッジの一方に配設
された係止爪の反対側の略同一位置に配設され、印字ヘ
ッドまたはキャリッジの他方に配設された第2係止溝に
係止されるので、係止爪および係止溝が係止されるの
と、略同時に、第2係止溝により第2係止爪を係止する
ことができる。よって、係止爪または第2係止爪のいず
れか一方が係止溝または第2係止溝によって先に係止さ
れることによる印字ヘッドの傾きを防止することができ
る。従って、印字ヘッドがキャリッジに装着される場合
に、印字ヘッドが傾いた状態でキャリッジへ無理に装着
されることを防止することができるという効果がある。
即ち、装置本体とカートリッジとの装着が繰り返し行わ
れる場合にも、その耐久性を向上させることができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるインクジェットプリン
タの正面図である。
【図2】図1のII−II線におけるインクジェットプ
リンタの内部構造を概略的に示した側断面図である。
【図3】図2のIII−III線におけるインクジェッ
トプリンタの内部構成を概略的に示した正面図である。
【図4】インクジェットプリンタの左側部分を拡大した
概略的な側断面図である。
【図5】印字ヘッドがキャリッジに装着され、かつ、印
字ヘッドが押圧バネ部材により押圧された状態を示した
インクジェットプリンタの側断面図である。
【図6】インクジェットプリンタの部分的な分解断面図
である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ(画
像形成装置) 2 プリンタ本体(装置本体) 3 プリンタカートリッジ(カー
トリッジ) 10 印字ヘッド 10b 突起部材 10c 係止溝 10d 凹部(第2係止溝) 10e 突出部 11 キャリッジ 11a 係止爪 11b 凸部(第2係止爪) 12 インクカートリッジ(インク
供給装置の一部) 13 インク供給チューブ(インク
供給装置の一部) 14 ガイドバー 15 保持部材 15a 係合溝 16 押圧バネ部材(押止部材) 16a 押圧部(延在部) 16b 当接部(付勢部) 16c 取着部 18 リンク部材(押止解除部材の
一部) 19 ガイド部材(押止解除部材の
一部) 20 フレーム(フレーム体) 20a リンク押し部(押止解除部材
の一部、支持部材) P 印刷用紙

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを印刷用紙に吐出して印刷を行う
    印字ヘッドと、その印字ヘッドを着脱自在に搭載して往
    復移動するキャリッジと、そのキャリッジに搭載された
    前記印字ヘッドへインクを供給するインク供給装置とを
    備え、 前記キャリッジの配設された装置本体と、 その装置本体に着脱自在に形成されるとともに、前記イ
    ンク供給装置が所定位置に配設され、かつ、前記印字ヘ
    ッドが往復移動可能に配設されたカートリッジと、 そのカートリッジが前記装置本体から取り外され前記キ
    ャリッジから前記印字ヘッドが取り外される場合に、そ
    の印字ヘッドを前記カートリッジの所定位置に押止する
    押止部材と、 前記カートリッジが前記装置本体に装着され前記印字ヘ
    ッドが前記キャリッジに装着された場合に、前記押止部
    材による前記印字ヘッドの押止を解除する押止解除部材
    とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記カートリッジは前記装置本体の略垂
    直方向に着脱自在に形成され、 前記押止部材は、前記カートリッジに取着されるととも
    に、前記印字ヘッドの上下方へ向けて揺動可能に延出さ
    れた延在部と、その延在部を下方へ向けて付勢する付勢
    部とを備え、 前記押止解除部材は、前記カートリッジの着脱方向へス
    ライド可能に前記カートリッジに配設され前記押止部材
    の延在部を上方へ押し上げるリンク部材と、そのリンク
    部材の下端に当接しつつ押し上げるため前記装置本体か
    ら略垂直方向へ向けて立設された支持部材とを備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記リンク部材は、前記押止部材の取着
    位置付近の下方に配設されていることを特徴とする請求
    項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部材は、前記キャリッジの往復
    移動を案内するガイドバー等が横架されるフレーム体に
    形成されていることを特徴とする請求項2または3に記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記印字ヘッドは外方へ向けて突設され
    た突起部材を備え、前記カートリッジは、前記装置本体
    の略垂直方向に着脱自在に形成されるとともに、前記突
    起部材の下端より下方に配設された係合溝を備えている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記突起部材は、その縁部分のうち前記
    係合溝に対向する部分に、曲面または面取りが形成され
    ていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記突起部材は、前記係止溝と略等しい
    大きさに形成されていることを特徴とする請求項5また
    は6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記印字ヘッドまたはキャリッジの一方
    に配設され弾性材料で形成された係止爪と、前記印字ヘ
    ッドまたはキャリッジの他方に配設され前記係止爪が係
    止される係止溝とを備えていることを特徴とする請求項
    1から7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記印字ヘッドまたはキャリッジの一方
    であって前記係止爪の反対側の略同一位置に配設された
    第2係止爪と、前記印字ヘッドまたはキャリッジの他方
    に配設され前記第2係止爪が係止される第2係止溝とを
    備えていることを特徴とする請求項8に記載の画像形成
    装置。
JP30248297A 1997-09-26 1997-11-05 画像形成装置 Pending JPH11138846A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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