JPH11138454A - ラチェット工具 - Google Patents
ラチェット工具Info
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- JPH11138454A JPH11138454A JP10181393A JP18139398A JPH11138454A JP H11138454 A JPH11138454 A JP H11138454A JP 10181393 A JP10181393 A JP 10181393A JP 18139398 A JP18139398 A JP 18139398A JP H11138454 A JPH11138454 A JP H11138454A
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- JP
- Japan
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- ratchet
- handle
- handles
- ratchet tool
- tool
- Prior art date
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- Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボルト・ナットが被取付部材に対してフリー
な状態にあるときにも工具を使用して回転させ続けるこ
とができる工具を提供して、作業効率を改善する。 【解決手段】 締結部材と嵌合するソケット部を少なく
とも一方の端部に有する回転体と、前記回転体の回転方
向を制限するように作用する第1のラチェット機構と、
この第1のラチェット機構と平行に設けられ、同じく前
記回転体の回転方向を制限するように作用する第2のラ
チェット機構と、前記第1のラチェット機構を動作させ
る第1のハンドルと、前記第2のラチェット機構を動作
させる第2のハンドルとを具えるようにラチェット工具
を構成した。
な状態にあるときにも工具を使用して回転させ続けるこ
とができる工具を提供して、作業効率を改善する。 【解決手段】 締結部材と嵌合するソケット部を少なく
とも一方の端部に有する回転体と、前記回転体の回転方
向を制限するように作用する第1のラチェット機構と、
この第1のラチェット機構と平行に設けられ、同じく前
記回転体の回転方向を制限するように作用する第2のラ
チェット機構と、前記第1のラチェット機構を動作させ
る第1のハンドルと、前記第2のラチェット機構を動作
させる第2のハンドルとを具えるようにラチェット工具
を構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボルト・ナット等の
締結部材を被取付部材に取付けるのに使用する工具に関
するものであり、特に、ラチェット機構を具えるラチェ
ット工具に関するものである。
締結部材を被取付部材に取付けるのに使用する工具に関
するものであり、特に、ラチェット機構を具えるラチェ
ット工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボルト・ナット等の締結部材は、その作
業性の簡便さと構造強度の確実性から、列挙するにつき
ないほど多種多様な構造物に適用されている。このボル
ト・ナットを締め付けるあるいは緩めるために使用され
る工具も数多く、ドライバー類やペンチ類、またはスパ
ナ・レンチ類が好適に用いられている。そのなかで六角
ボルトのような多角形ヘッドを有するボルトやナットを
回転させるために、スパナ、メガネレンチ、モンキーレ
ンチ、ソケットレンチ等がその作業の内容や環境に応じ
て使い分けられているが、特にラチェット機構付のレン
チは、その作業性の良さから広く普及している。図10
はそのような従来のラチェット機構付レンチの構成を示
す斜視図である。
業性の簡便さと構造強度の確実性から、列挙するにつき
ないほど多種多様な構造物に適用されている。このボル
ト・ナットを締め付けるあるいは緩めるために使用され
る工具も数多く、ドライバー類やペンチ類、またはスパ
ナ・レンチ類が好適に用いられている。そのなかで六角
ボルトのような多角形ヘッドを有するボルトやナットを
回転させるために、スパナ、メガネレンチ、モンキーレ
ンチ、ソケットレンチ等がその作業の内容や環境に応じ
て使い分けられているが、特にラチェット機構付のレン
チは、その作業性の良さから広く普及している。図10
はそのような従来のラチェット機構付レンチの構成を示
す斜視図である。
【0003】図10に示すように、従来のラチェットレ
ンチはハンドル100と、ハンドル100の端部に内蔵
されたラチェット機構110と、このラチェット機構1
10のつめ歯111と一体的に構成され、両端部をハン
ドル100の上下に突出した回転部材120とを具えて
いる。
ンチはハンドル100と、ハンドル100の端部に内蔵
されたラチェット機構110と、このラチェット機構1
10のつめ歯111と一体的に構成され、両端部をハン
ドル100の上下に突出した回転部材120とを具えて
いる。
【0004】回転部材120の両端部には、ボルトやナ
ットに嵌合するソケット部121が設けられており、こ
のソケット部121にボルトまたはナットを嵌合させ
て、ハンドル100をボルト・ナットの周囲で連続的に
往復させることによって、ラチェット機構110の作用
により、ボルト・ナットを所望する一方向にのみ回転さ
せることができる。このようなレンチは、作業中にボル
ト・ナットからレンチを一旦外して、ハンドルを戻して
から再度ソケット部を嵌合し直して作業を行わなければ
ならない通常のレンチ(ラチェット機構を有しないレン
チ)に比べて、極めて作業性が良い。
ットに嵌合するソケット部121が設けられており、こ
のソケット部121にボルトまたはナットを嵌合させ
て、ハンドル100をボルト・ナットの周囲で連続的に
往復させることによって、ラチェット機構110の作用
により、ボルト・ナットを所望する一方向にのみ回転さ
せることができる。このようなレンチは、作業中にボル
ト・ナットからレンチを一旦外して、ハンドルを戻して
から再度ソケット部を嵌合し直して作業を行わなければ
ならない通常のレンチ(ラチェット機構を有しないレン
チ)に比べて、極めて作業性が良い。
【0005】図10に示すラチェット付レンチの回転部
材120は両端にソケット部121が設けられており、
裏返して使用すればボルト・ナットを逆方向にのみ回転
させることができ、ボルト・ナットの取り外し作業に好
適に使用できるように構成されている。この他、ラチェ
ット機構の動作の正逆を切り替える切替手段を設けたラ
チェット工具も広く使用されている。
材120は両端にソケット部121が設けられており、
裏返して使用すればボルト・ナットを逆方向にのみ回転
させることができ、ボルト・ナットの取り外し作業に好
適に使用できるように構成されている。この他、ラチェ
ット機構の動作の正逆を切り替える切替手段を設けたラ
チェット工具も広く使用されている。
【0006】
【発明が解決すべき課題】いずれのラチェット工具で
も、板ばね等の弾性部材を使用してつめ歯につめを付勢
するようにしているため、回転部材が回動可能な方向
(以下、「正方向」という)へ回るときには常にラチェ
ット機構自体の摩擦抵抗がかかっている。一方、ボルト
・ナットの取付け工程における初期段階や、取外し工程
における後期段階では、ボルト・ナットと被取付部材と
の間に回転摩擦抵抗がほとんどなくなり、ボルト・ナッ
トはフリーな状態になる。従って、このような段階でラ
チェット工具を使用すると、ラチェット機構自体の摩擦
抵抗によってボルト・ナットがラチェット工具のハンド
ルの動きと同じ反復動作をしてしまうため、工具が役に
立たず、ボルト・ナットの取付け作業中であれば、ボル
ト・ナットと被結合部材とがある程度密着するまでボル
ト・ナットを手で回してからラチェット工具を用いるよ
うにするか、取り外し作業中であれば、ある程度ボルト
・ナットが緩んだ後は工具を外して手でボルト・ナット
を外す作業を行うことを強いられていた。
も、板ばね等の弾性部材を使用してつめ歯につめを付勢
するようにしているため、回転部材が回動可能な方向
(以下、「正方向」という)へ回るときには常にラチェ
ット機構自体の摩擦抵抗がかかっている。一方、ボルト
・ナットの取付け工程における初期段階や、取外し工程
における後期段階では、ボルト・ナットと被取付部材と
の間に回転摩擦抵抗がほとんどなくなり、ボルト・ナッ
トはフリーな状態になる。従って、このような段階でラ
チェット工具を使用すると、ラチェット機構自体の摩擦
抵抗によってボルト・ナットがラチェット工具のハンド
ルの動きと同じ反復動作をしてしまうため、工具が役に
立たず、ボルト・ナットの取付け作業中であれば、ボル
ト・ナットと被結合部材とがある程度密着するまでボル
ト・ナットを手で回してからラチェット工具を用いるよ
うにするか、取り外し作業中であれば、ある程度ボルト
・ナットが緩んだ後は工具を外して手でボルト・ナット
を外す作業を行うことを強いられていた。
【0007】このようにボルト・ナットを取付ける際に
ボルト・ナットをある程度締まった状態まで手で回した
後にラチェット工具を取り出して使用する、あるいはラ
チェット工具を使用してボルト・ナットをある程度緩め
て、工具を外してから直接手でボルト・ナットを取り外
す工程は作業者にとって面倒な工程であり、作業が繁雑
になり効率が悪いという問題があった。
ボルト・ナットをある程度締まった状態まで手で回した
後にラチェット工具を取り出して使用する、あるいはラ
チェット工具を使用してボルト・ナットをある程度緩め
て、工具を外してから直接手でボルト・ナットを取り外
す工程は作業者にとって面倒な工程であり、作業が繁雑
になり効率が悪いという問題があった。
【0008】又、建築/建設現場の足場の上などで作業
を行うときはラチェット工具を置く場所が制限されてい
るため、しばしばラチェット工具を持ったまま空いた指
をのばしてボルト・ナットを回す場合もあり、非常に危
険な作業となる。本発明はこのような問題を解決するべ
くなされたものであり、ボルト・ナットが被取付部材に
対してフリーな状態にあるときにも工具を使用して回転
させ続けることができ、上述したような余分な工程をな
くして作業効率を改善することができるラチェット工具
を提供することを目的とする。
を行うときはラチェット工具を置く場所が制限されてい
るため、しばしばラチェット工具を持ったまま空いた指
をのばしてボルト・ナットを回す場合もあり、非常に危
険な作業となる。本発明はこのような問題を解決するべ
くなされたものであり、ボルト・ナットが被取付部材に
対してフリーな状態にあるときにも工具を使用して回転
させ続けることができ、上述したような余分な工程をな
くして作業効率を改善することができるラチェット工具
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のラチェット工具は、締結部材と嵌合するソ
ケット部を少なくとも一方の端部に有する回転体と、前
記回転体の回転方向を制限するように作用する第1のラ
チェット機構と、この第1のラチェット機構と平行に設
けられ、同じく前記回転体の回転方向を制限するように
作用する第2のラチェット機構と、前記第1のラチェッ
ト機構を動作させる第1のハンドルと、前記第2のラチ
ェット機構を動作させる第2のハンドルとを具えること
を特徴とする。
に、本発明のラチェット工具は、締結部材と嵌合するソ
ケット部を少なくとも一方の端部に有する回転体と、前
記回転体の回転方向を制限するように作用する第1のラ
チェット機構と、この第1のラチェット機構と平行に設
けられ、同じく前記回転体の回転方向を制限するように
作用する第2のラチェット機構と、前記第1のラチェッ
ト機構を動作させる第1のハンドルと、前記第2のラチ
ェット機構を動作させる第2のハンドルとを具えること
を特徴とする。
【0010】本発明のラチェット工具は、回転体のソケ
ット部にボルト・ナット等の締結部材を嵌合させ、第1
及び第2のハンドルを互いに開閉するように連続操作し
て、締結部材の締緩作業に使用する。上述したとおり、
締結部材と嵌合する回転体に2つのラチェット機構を取
付けるように構成すると、一方のハンドルが戻し行程
(ハンドルを逆方向に回転させる行程)にあるときには
必ず他方のハンドルのラチェット機構の止め作用が働い
て、回転体が所望する方向と逆に回転することがない。
又、一方のハンドルが所望する回転方向(正方向)に回
動しているときには他方のハンドルのラチェット機構は
空転して、回転体は必ず正方向に回転する。このように
本発明のラチェット工具では、回転体が一定の方向にの
み回転するように構成されているため、ボルト・ナット
が被取付部材に対してフリーな状態にあるときのラチェ
ット工具のハンドルを逆方向に回しても、回転体がハン
ドルの動きに追随することがない。従って、ボルト・ナ
ットが被取付け部材に対してフリーな状態にあるときの
ボルト・ナットの空転を防ぐことができる。
ット部にボルト・ナット等の締結部材を嵌合させ、第1
及び第2のハンドルを互いに開閉するように連続操作し
て、締結部材の締緩作業に使用する。上述したとおり、
締結部材と嵌合する回転体に2つのラチェット機構を取
付けるように構成すると、一方のハンドルが戻し行程
(ハンドルを逆方向に回転させる行程)にあるときには
必ず他方のハンドルのラチェット機構の止め作用が働い
て、回転体が所望する方向と逆に回転することがない。
又、一方のハンドルが所望する回転方向(正方向)に回
動しているときには他方のハンドルのラチェット機構は
空転して、回転体は必ず正方向に回転する。このように
本発明のラチェット工具では、回転体が一定の方向にの
み回転するように構成されているため、ボルト・ナット
が被取付部材に対してフリーな状態にあるときのラチェ
ット工具のハンドルを逆方向に回しても、回転体がハン
ドルの動きに追随することがない。従って、ボルト・ナ
ットが被取付け部材に対してフリーな状態にあるときの
ボルト・ナットの空転を防ぐことができる。
【0011】このラチェット工具は、前記回転体と、第
1及び第2のラチェット機構、および、第1及び第2の
ハンドルが同軸上で回転するように構成することが好ま
しい。このように回転体と、第1及び第2のラチェット
機構と、第1及び第2のハンドルとがすべて同軸上で回
転するように工具を構成すると、ラチェット工具の構造
を簡単化・小型化することができ、製造コストを抑える
ことができる。
1及び第2のラチェット機構、および、第1及び第2の
ハンドルが同軸上で回転するように構成することが好ま
しい。このように回転体と、第1及び第2のラチェット
機構と、第1及び第2のハンドルとがすべて同軸上で回
転するように工具を構成すると、ラチェット工具の構造
を簡単化・小型化することができ、製造コストを抑える
ことができる。
【0012】又、このように構成する他、回転体と、第
1及び第2のラチェット機構、および、第1及び第2の
ハンドルを複数の回転軸上に別々に配置して、これらの
回転軸をギヤ等の伝達手段で接続するよう構成すること
ができる。この場合は、前記ハンドル側のギヤの径が前
記回転体側のギヤの径より大きくなるように構成するの
が好ましい。
1及び第2のラチェット機構、および、第1及び第2の
ハンドルを複数の回転軸上に別々に配置して、これらの
回転軸をギヤ等の伝達手段で接続するよう構成すること
ができる。この場合は、前記ハンドル側のギヤの径が前
記回転体側のギヤの径より大きくなるように構成するの
が好ましい。
【0013】このように、回転体と、第1及び第2のラ
チェット機構、および、第1及び第2のハンドルを複数
の回転軸上で回転するように配置すると共に、各回転軸
をギヤで接続し、更に、ハンドル側(第2の回転軸側)
のギヤの径が回転体側(第1の回転軸側)のギヤの径よ
り大きくなるように構成することにより、ハンドルの操
作量(回転量)に比して回転体の回転量が大きくなり、
作業能率を向上させることができる。
チェット機構、および、第1及び第2のハンドルを複数
の回転軸上で回転するように配置すると共に、各回転軸
をギヤで接続し、更に、ハンドル側(第2の回転軸側)
のギヤの径が回転体側(第1の回転軸側)のギヤの径よ
り大きくなるように構成することにより、ハンドルの操
作量(回転量)に比して回転体の回転量が大きくなり、
作業能率を向上させることができる。
【0014】更に、本発明のラチェット工具は、その回
転方向を正逆反転させる回転方向切換手段を具えること
が好ましい。このようにラチェット工具に回転方向切換
手段を設けることにより、ラチェット機構の表裏と無関
係に同じ側を用いてボルト・ナットの取付け及び取外し
の両方の作業を行うことができる。
転方向を正逆反転させる回転方向切換手段を具えること
が好ましい。このようにラチェット工具に回転方向切換
手段を設けることにより、ラチェット機構の表裏と無関
係に同じ側を用いてボルト・ナットの取付け及び取外し
の両方の作業を行うことができる。
【0015】又、本発明のラチェット工具は、前記回転
体と前記第1のラチェット機構と第2のラチェット機構
と同相に配置するのが好ましい。このように第1及び第
2のラチェット機構を同相に配設すると、工具の構成を
簡略化できると共に、第1のラチェット機構と第2のラ
チェット機構のずれによる締緩作業中のずれや不具合を
生じることがない。又、両ハンドルを重ねて(両ハンド
ルの成す角度を約0°にして)持ち、従来のラチェット
工具を操作するように両ハンドルを同一方向に回転させ
て作業を行うときに、第1及び第2のラチェット機構が
同時に同方向に作用するため、より確実にボルト・ナッ
トを正方向に回転させることができる。
体と前記第1のラチェット機構と第2のラチェット機構
と同相に配置するのが好ましい。このように第1及び第
2のラチェット機構を同相に配設すると、工具の構成を
簡略化できると共に、第1のラチェット機構と第2のラ
チェット機構のずれによる締緩作業中のずれや不具合を
生じることがない。又、両ハンドルを重ねて(両ハンド
ルの成す角度を約0°にして)持ち、従来のラチェット
工具を操作するように両ハンドルを同一方向に回転させ
て作業を行うときに、第1及び第2のラチェット機構が
同時に同方向に作用するため、より確実にボルト・ナッ
トを正方向に回転させることができる。
【0016】又、本発明のラチェット工具は、前記第1
のハンドルと第2のハンドルの長さが異なることを特徴
とする。このように、一方のハンドルを短く構成するこ
とによって、狭い場所等で作業する場合でも、ハンドル
の拡開角度を大きくとることができ、作業効率を上げる
ことができる。
のハンドルと第2のハンドルの長さが異なることを特徴
とする。このように、一方のハンドルを短く構成するこ
とによって、狭い場所等で作業する場合でも、ハンドル
の拡開角度を大きくとることができ、作業効率を上げる
ことができる。
【0017】又、本発明のラチェット工具は、前記第1
及び第2のハンドルを互いに拡開する方向に付勢するば
ね部材と、この第1及び第2のハンドルの拡開量を制限
する制限手段とを更に具えることが望ましい。このよう
に両ハンドルを拡開するばね部材を設けることにより、
ボルト・ナットの締緩作業において両ハンドルを接近さ
せた後に放せば自然にハンドルが開くため、作業の労力
を軽減させることができる。更に両ハンドルの拡開量を
制限する手段を設けることによって、片手で工具を握っ
て操作することも可能になり、空いた手を自由に使うこ
とができる。
及び第2のハンドルを互いに拡開する方向に付勢するば
ね部材と、この第1及び第2のハンドルの拡開量を制限
する制限手段とを更に具えることが望ましい。このよう
に両ハンドルを拡開するばね部材を設けることにより、
ボルト・ナットの締緩作業において両ハンドルを接近さ
せた後に放せば自然にハンドルが開くため、作業の労力
を軽減させることができる。更に両ハンドルの拡開量を
制限する手段を設けることによって、片手で工具を握っ
て操作することも可能になり、空いた手を自由に使うこ
とができる。
【0018】又、前記第1のハンドルと第2のハンドル
の交差を防止するストッパ手段を具えるようにしても良
い。このようにすれば、両ハンドルの開閉操作を行って
いるときに一方のハンドルが他方のハンドルを越えて回
転することがなくなり、使用勝手が良くなる。このスト
ッパ手段には、一方のハンドルに他方のハンドルと当接
する当接部材を設けたり、一方あるいは両方のハンドル
を屈曲させて、少なくとも両ハンドルの一部が同一平面
上を回転するように構成してハンドルの交差を防止する
方法などが考えられる。
の交差を防止するストッパ手段を具えるようにしても良
い。このようにすれば、両ハンドルの開閉操作を行って
いるときに一方のハンドルが他方のハンドルを越えて回
転することがなくなり、使用勝手が良くなる。このスト
ッパ手段には、一方のハンドルに他方のハンドルと当接
する当接部材を設けたり、一方あるいは両方のハンドル
を屈曲させて、少なくとも両ハンドルの一部が同一平面
上を回転するように構成してハンドルの交差を防止する
方法などが考えられる。
【0019】又、本発明のラチェット工具は、前記第1
及び第2のハンドル同士が成す角度を固定する係止手段
を設けると共に、前記第1及び第2のハンドルの手元側
端部の少なくとも一方に締結部材と嵌合するソケット部
を設けるようにしても良い。例えば、両ハンドルを18
0°開いた状態で固定すれば、工具を一本の長いレンチ
として使用することができ、大きなトルクが必要な際に
好適に使用することができる。
及び第2のハンドル同士が成す角度を固定する係止手段
を設けると共に、前記第1及び第2のハンドルの手元側
端部の少なくとも一方に締結部材と嵌合するソケット部
を設けるようにしても良い。例えば、両ハンドルを18
0°開いた状態で固定すれば、工具を一本の長いレンチ
として使用することができ、大きなトルクが必要な際に
好適に使用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明のラチェット工具の実施の
形態を、図面を参照しながら以下に説明する。図1
(a)は本発明のラチェット工具の第1の実施形態の構
成を示す斜視図であり、図1(b)はこのラチェット工
具の平面図である。図1に示す通り、本実施形態のラチ
ェット工具1は、ボルト・ナットにトルクを伝える円筒
形の回転部材10と、この回転部材10の外周に設けら
れた第1のラチェット機構20(つめ歯20a、つめ2
0b)と、回転部材10と第1のラチェット機構20と
を支持する第1のハンドル30と、回転部材10の外周
に前記第1のラチェット機構20と重ねて、かつ、第1
のラチェット機構20と同方向に作用するように設けら
れた第2のラチェット機構40(つめ歯40a、つめ4
0b)と、第1のハンドル30と平行に設けられ、回転
部材10と第2のラチェット機構40とを支持する第2
のハンドル50とを具えている。すなわち、図6に示す
従来のラチェットレンチを縦に2つ重ねて回転部材を固
着したように構成されている。
形態を、図面を参照しながら以下に説明する。図1
(a)は本発明のラチェット工具の第1の実施形態の構
成を示す斜視図であり、図1(b)はこのラチェット工
具の平面図である。図1に示す通り、本実施形態のラチ
ェット工具1は、ボルト・ナットにトルクを伝える円筒
形の回転部材10と、この回転部材10の外周に設けら
れた第1のラチェット機構20(つめ歯20a、つめ2
0b)と、回転部材10と第1のラチェット機構20と
を支持する第1のハンドル30と、回転部材10の外周
に前記第1のラチェット機構20と重ねて、かつ、第1
のラチェット機構20と同方向に作用するように設けら
れた第2のラチェット機構40(つめ歯40a、つめ4
0b)と、第1のハンドル30と平行に設けられ、回転
部材10と第2のラチェット機構40とを支持する第2
のハンドル50とを具えている。すなわち、図6に示す
従来のラチェットレンチを縦に2つ重ねて回転部材を固
着したように構成されている。
【0021】第1のラチェット機構20は、つめ歯20
aと、このつめ歯20aに係合するつめ20bとから、
又、第2のラチェット機構40はつめ歯40aと、この
つめ歯40aに係合するつめ40bとから成り、これら
のつめ歯20aと40aは回転体10と一体的に回転す
る。図1(b)に示すように、第1のラチェット機構2
0のつめ20bはばね部材20cによって、つめ歯20
aに接するように付勢されており、又、同一の機構を持
つ第2のラチェット機構40もばね部材40cによって
つめ40bがつめ歯40aに接するように付勢されてい
る。従って回転部材10はいずれのハンドル30,50
によっても同一方向(時計回り方向)にのみ回動するよ
うに構成されている。
aと、このつめ歯20aに係合するつめ20bとから、
又、第2のラチェット機構40はつめ歯40aと、この
つめ歯40aに係合するつめ40bとから成り、これら
のつめ歯20aと40aは回転体10と一体的に回転す
る。図1(b)に示すように、第1のラチェット機構2
0のつめ20bはばね部材20cによって、つめ歯20
aに接するように付勢されており、又、同一の機構を持
つ第2のラチェット機構40もばね部材40cによって
つめ40bがつめ歯40aに接するように付勢されてい
る。従って回転部材10はいずれのハンドル30,50
によっても同一方向(時計回り方向)にのみ回動するよ
うに構成されている。
【0022】尚、回転体10の上下の端部には、ソケッ
ト部10aが設けられており、このソケット部にボルト
ヘッド(又は、ナット)を嵌合させて、ハンドル30と
50を回転操作してボルト・ナットの締め付け動作を行
う。本実施形態のラチェット工具では、第2のハンドル
50を固定にして第1のハンドル30を反時計方向に回
動させたとき、回転部材10は第2のラチェット機構4
0の止めの作用により動かず、又、第1のハンドル30
を固定にして第2のハンドル50を反時計方向に回動さ
せたときは、第1のラチェット機構20の止めの作用に
よりやはり回転部材10は動かない。逆に、第2のハン
ドル50を固定にして、第1のハンドル30を時計方向
に回転させると第1のラチェット機構20が作用すると
共に第2のラチェット機構40が空転して、回転部材1
0は時計方向に回転し、又、第1のハンドル30を固定
にして第2のハンドル50を時計方向に回転させると第
2のラチェット機構40が作用すると共に第1のラチェ
ット機構20が空転して、回転部材10はハンドル50
の動作に応じて時計方向に回転する。
ト部10aが設けられており、このソケット部にボルト
ヘッド(又は、ナット)を嵌合させて、ハンドル30と
50を回転操作してボルト・ナットの締め付け動作を行
う。本実施形態のラチェット工具では、第2のハンドル
50を固定にして第1のハンドル30を反時計方向に回
動させたとき、回転部材10は第2のラチェット機構4
0の止めの作用により動かず、又、第1のハンドル30
を固定にして第2のハンドル50を反時計方向に回動さ
せたときは、第1のラチェット機構20の止めの作用に
よりやはり回転部材10は動かない。逆に、第2のハン
ドル50を固定にして、第1のハンドル30を時計方向
に回転させると第1のラチェット機構20が作用すると
共に第2のラチェット機構40が空転して、回転部材1
0は時計方向に回転し、又、第1のハンドル30を固定
にして第2のハンドル50を時計方向に回転させると第
2のラチェット機構40が作用すると共に第1のラチェ
ット機構20が空転して、回転部材10はハンドル50
の動作に応じて時計方向に回転する。
【0023】更に、第1のハンドル30と第2のハンド
ル50を相対的に逆方向に回転させた場合は、時計方向
に回動しているいずれかのハンドルに応じて回転部材1
0は常に時計方向に回動する。又、第1のハンドル30
と第2のハンドル50の成す角度を約0°にして、両ハ
ンドルを一緒に持って同一方向に回転させた場合は、両
ラチェット機構20,40は同一の機構を有するので、
回転部材10は時計方向にのみ回動する。このように、
両ハンドルをどのように作動させても、ボルト・ナット
にトルクを伝える回転部材10は正方向にのみ回転する
ことになるため、従来のラチェット工具のように、戻し
動作のときにボルト・ナットがラチェット機構自体の摩
擦抵抗につられて逆方向に回転してしまうことがない。
従って、ボルト・ナットが被取付部材に対してフリーな
状態にあるときにハンドルを回転させても、回転材10
は常に正方向にしか動かないので、ボルトやナットに工
具をつけたままで締め付け作業を行って正方向にのみ回
転を与えることができる。
ル50を相対的に逆方向に回転させた場合は、時計方向
に回動しているいずれかのハンドルに応じて回転部材1
0は常に時計方向に回動する。又、第1のハンドル30
と第2のハンドル50の成す角度を約0°にして、両ハ
ンドルを一緒に持って同一方向に回転させた場合は、両
ラチェット機構20,40は同一の機構を有するので、
回転部材10は時計方向にのみ回動する。このように、
両ハンドルをどのように作動させても、ボルト・ナット
にトルクを伝える回転部材10は正方向にのみ回転する
ことになるため、従来のラチェット工具のように、戻し
動作のときにボルト・ナットがラチェット機構自体の摩
擦抵抗につられて逆方向に回転してしまうことがない。
従って、ボルト・ナットが被取付部材に対してフリーな
状態にあるときにハンドルを回転させても、回転材10
は常に正方向にしか動かないので、ボルトやナットに工
具をつけたままで締め付け作業を行って正方向にのみ回
転を与えることができる。
【0024】尚、本実施形態のラチェット工具1では更
に、第1のハンドル30を第2のハンドル50よりも短
く構成している。このように、一方のハンドルを短くす
ることによって、狭い場所等で作業する際に、短い方の
ハンドル30の拡開角度を大きくとることができ、作業
効率を上げることができる。この場合、第1及び第2の
ラチェット機構20,40のつめ歯20a,40aを同
相に構成するようにすれば、両ハンドル30,50を重
ねて同一方向に回転させた場合に、両ラチェット機構2
0,40が同時に同方向に作用するため、より確実にボ
ルト・ナットを正方向に回転させることができると共
に、作業工程においてハンドルを折り返すときにずれが
生じたりする不具合が起こることがない。
に、第1のハンドル30を第2のハンドル50よりも短
く構成している。このように、一方のハンドルを短くす
ることによって、狭い場所等で作業する際に、短い方の
ハンドル30の拡開角度を大きくとることができ、作業
効率を上げることができる。この場合、第1及び第2の
ラチェット機構20,40のつめ歯20a,40aを同
相に構成するようにすれば、両ハンドル30,50を重
ねて同一方向に回転させた場合に、両ラチェット機構2
0,40が同時に同方向に作用するため、より確実にボ
ルト・ナットを正方向に回転させることができると共
に、作業工程においてハンドルを折り返すときにずれが
生じたりする不具合が起こることがない。
【0025】又、回転部材10は上下両端部に、ボルト
・ナットと嵌合するソケット部10aが設けられている
ため、このラチェット工具1を裏返して使用すれば回転
部材10を反時計回りに回転させることができ、ボルト
・ナットを緩める作業に好適に使用できる。
・ナットと嵌合するソケット部10aが設けられている
ため、このラチェット工具1を裏返して使用すれば回転
部材10を反時計回りに回転させることができ、ボルト
・ナットを緩める作業に好適に使用できる。
【0026】このように、本実施形態では両方のハンド
ル30,50のラチェット機構20,40をそれぞれ同
一である一方向にのみ回動可能に構成して、工具1自体
を裏返して使用することによってボルト・ナットを正逆
のどちらにも回転させることができるようにしている
が、図7を説明において後述するように、ラチェット機
構20,40に正逆切替手段を設けて、この切替手段を
作動させることで回転部材10の回動方向を切り替える
ようにしても良い。
ル30,50のラチェット機構20,40をそれぞれ同
一である一方向にのみ回動可能に構成して、工具1自体
を裏返して使用することによってボルト・ナットを正逆
のどちらにも回転させることができるようにしている
が、図7を説明において後述するように、ラチェット機
構20,40に正逆切替手段を設けて、この切替手段を
作動させることで回転部材10の回動方向を切り替える
ようにしても良い。
【0027】図2は、本発明のラチェット工具の第2の
実施の形態の構成を示す斜視図である。尚、以下の実施
形態の説明において、図1に示す構成要素と同じものに
ついては同じ符号を付して、その説明は省略する。本実
施形態のラチェット工具2は、図1に示すラチェット工
具1の各要素に加えて、両方のハンドル30,50を互
いに拡開させる方向に付勢する拡開ばね60と、ハンド
ル30及び50の拡開範囲を制限するピン61及びスリ
ット62とを具えている。図2に示すように、拡開ばね
60は棒状弾性部材を回転部材10の周囲に数回巻きつ
けて、両端をそれぞれハンドル30及び50に固定して
配設されており、両ハンドルを拡開させる方向に負荷が
生じる。又、ピン61はハンドル30側に設けられ、そ
の下端はハンドル50側に設けたスリット62の中に延
在している。両ハンドルが重なる位置(両ハンドルの成
す角度が0°のとき)でピン61はスリット62の一方
の端部に当接し、両ハンドルが約70°に開いたときに
ピン61がスリット62の他方の端部に当接して、両ハ
ンドルがそれ以上開閉しないように構成されている。
実施の形態の構成を示す斜視図である。尚、以下の実施
形態の説明において、図1に示す構成要素と同じものに
ついては同じ符号を付して、その説明は省略する。本実
施形態のラチェット工具2は、図1に示すラチェット工
具1の各要素に加えて、両方のハンドル30,50を互
いに拡開させる方向に付勢する拡開ばね60と、ハンド
ル30及び50の拡開範囲を制限するピン61及びスリ
ット62とを具えている。図2に示すように、拡開ばね
60は棒状弾性部材を回転部材10の周囲に数回巻きつ
けて、両端をそれぞれハンドル30及び50に固定して
配設されており、両ハンドルを拡開させる方向に負荷が
生じる。又、ピン61はハンドル30側に設けられ、そ
の下端はハンドル50側に設けたスリット62の中に延
在している。両ハンドルが重なる位置(両ハンドルの成
す角度が0°のとき)でピン61はスリット62の一方
の端部に当接し、両ハンドルが約70°に開いたときに
ピン61がスリット62の他方の端部に当接して、両ハ
ンドルがそれ以上開閉しないように構成されている。
【0028】ラチェット工具2をこのように構成する
と、拡開ばね60の応力で開いている両ハンドル30,
50を握ることによって右側のハンドルが時計方向に回
転し、回転部材10が回転してボルトを締め付けると共
に、手を放すとばね60の力で両ハンドルが再度拡開す
るため、ハンドルを握ったり放したりする動作を繰り返
すだけでボルト・ナットを正方向にのみ回転させること
ができる。従って片手で楽に工具を操作できるので空い
た方の手を自由に使うことができ、作業の安全性や作業
性が向上する。
と、拡開ばね60の応力で開いている両ハンドル30,
50を握ることによって右側のハンドルが時計方向に回
転し、回転部材10が回転してボルトを締め付けると共
に、手を放すとばね60の力で両ハンドルが再度拡開す
るため、ハンドルを握ったり放したりする動作を繰り返
すだけでボルト・ナットを正方向にのみ回転させること
ができる。従って片手で楽に工具を操作できるので空い
た方の手を自由に使うことができ、作業の安全性や作業
性が向上する。
【0029】なお、拡開ばね60の構成は本実施形態の
ものに限るものではなく、両ハンドルを反発させる作用
を有するものであれば、板ばね状のものや、圧縮スプリ
ング等の様々なばね部材を適用することができる。又、
本実施形態ではピン61とスリット62で両ハンドル3
0,50の拡開角度を制限するようにしているが、他の
機械的要素を適用してハンドルの拡開角度を制限するよ
うにしても良い。
ものに限るものではなく、両ハンドルを反発させる作用
を有するものであれば、板ばね状のものや、圧縮スプリ
ング等の様々なばね部材を適用することができる。又、
本実施形態ではピン61とスリット62で両ハンドル3
0,50の拡開角度を制限するようにしているが、他の
機械的要素を適用してハンドルの拡開角度を制限するよ
うにしても良い。
【0030】図3は、本発明のラチェット工具の第3の
実施形態の構成を示す図である。本例のラチェット工具
3ではピン61及びスリット62に加えて、第1のハン
ドル30と第2のハンドル50の交差を防ぐためのスト
ッパ63を設けている。第2のハンドル50に、回転部
材10の軸方向において第1のハンドル30と同じ高さ
まで突出させた突出部を設け、これをストッパ63とし
て作用させている。すなわち、第1のハンドル30と第
2のハンドル50とが重なるときに、このストッパ63
によって第1のハンドル30が第2のハンドル50を越
えて回動しないように構成されているため、例えば片手
で握って使用する際の使い勝手が向上する。
実施形態の構成を示す図である。本例のラチェット工具
3ではピン61及びスリット62に加えて、第1のハン
ドル30と第2のハンドル50の交差を防ぐためのスト
ッパ63を設けている。第2のハンドル50に、回転部
材10の軸方向において第1のハンドル30と同じ高さ
まで突出させた突出部を設け、これをストッパ63とし
て作用させている。すなわち、第1のハンドル30と第
2のハンドル50とが重なるときに、このストッパ63
によって第1のハンドル30が第2のハンドル50を越
えて回動しないように構成されているため、例えば片手
で握って使用する際の使い勝手が向上する。
【0031】又、このようにラチェット工具3を構成す
る他、第1及び第2のハンドル30,50の一方あるい
は両方を上下方向に屈曲させ、両ハンドルの手元側の少
なくとも一部を同一平面上に位置させて、両ハンドルが
交差するのを防ぐようにしても良い。図4はこのように
構成したラチェット工具の構成を示す図である(第4実
施形態)。図4に示すように、第4の実施形態のラチェ
ット工具4では、両ハンドルの中央部を上下方向に屈曲
させて、両ハンドル30、50の手元側が重なるように
すると共に、各ハンドルの手元側端部にリング部65
a、65bを設けて、使用者が工具を鋏のように操作で
きるように構成した。このように両ハンドルの手元側を
同一平面上に位置させて交差を防ぐと共に、両ハンドル
の先端にリング部65a、65bを設けて握りやすくす
ることにより、作業性を向上させることができる。尚、
ハンドルの握り部分はリング形状に限るものではなく、
作業者の使用状況等に応じた様々な形状が考えられる。
る他、第1及び第2のハンドル30,50の一方あるい
は両方を上下方向に屈曲させ、両ハンドルの手元側の少
なくとも一部を同一平面上に位置させて、両ハンドルが
交差するのを防ぐようにしても良い。図4はこのように
構成したラチェット工具の構成を示す図である(第4実
施形態)。図4に示すように、第4の実施形態のラチェ
ット工具4では、両ハンドルの中央部を上下方向に屈曲
させて、両ハンドル30、50の手元側が重なるように
すると共に、各ハンドルの手元側端部にリング部65
a、65bを設けて、使用者が工具を鋏のように操作で
きるように構成した。このように両ハンドルの手元側を
同一平面上に位置させて交差を防ぐと共に、両ハンドル
の先端にリング部65a、65bを設けて握りやすくす
ることにより、作業性を向上させることができる。尚、
ハンドルの握り部分はリング形状に限るものではなく、
作業者の使用状況等に応じた様々な形状が考えられる。
【0032】図5(a)及び(b)は、本発明のラチェ
ット工具の第5の実施の形態の構成を示す図である。図
5に示すラチェット工具5では、ハンドル30に設けた
ピン61を上下に移動可能に構成すると共に、ハンドル
50に両ハンドル30,50が180°をなすときにピ
ン61の真下にくる箇所にピンホール90を設け、更
に、両ハンドル30,50の手元側(回転部材10を有
する端部と反対側)の端部にそれぞれボルト・ナットと
係合するソケット部31,51を設けている。
ット工具の第5の実施の形態の構成を示す図である。図
5に示すラチェット工具5では、ハンドル30に設けた
ピン61を上下に移動可能に構成すると共に、ハンドル
50に両ハンドル30,50が180°をなすときにピ
ン61の真下にくる箇所にピンホール90を設け、更
に、両ハンドル30,50の手元側(回転部材10を有
する端部と反対側)の端部にそれぞれボルト・ナットと
係合するソケット部31,51を設けている。
【0033】このラチェット工具5は、通常の締結動作
を行う際には図2に示す第2の実施形態と同様に使用す
る一方、両ハンドル30,50を一直線に固定して伸張
レンチとしても使用することができる。すなわち、ピン
61をスリット62から外して、両ハンドル30,50
を180°に広げ、ピン61を第2のハンドル50に設
けたピンホール90に挿入して両ハンドルが一直線上に
なった状態で固定する。図5(b)はこのラチェット工
具5の両ハンドルを180°広げて固定した状態を示す
図である。このようにラチェット工具5を固定して使用
形態を変化させると、比較的長いハンドル長を持つメガ
ネレンチとして使用することができ、例えば締め付け行
程の最終段階や緩め行程の初期段階に、締結具に大きな
トルクを伝える必要があるときに有効に利用することが
できる。
を行う際には図2に示す第2の実施形態と同様に使用す
る一方、両ハンドル30,50を一直線に固定して伸張
レンチとしても使用することができる。すなわち、ピン
61をスリット62から外して、両ハンドル30,50
を180°に広げ、ピン61を第2のハンドル50に設
けたピンホール90に挿入して両ハンドルが一直線上に
なった状態で固定する。図5(b)はこのラチェット工
具5の両ハンドルを180°広げて固定した状態を示す
図である。このようにラチェット工具5を固定して使用
形態を変化させると、比較的長いハンドル長を持つメガ
ネレンチとして使用することができ、例えば締め付け行
程の最終段階や緩め行程の初期段階に、締結具に大きな
トルクを伝える必要があるときに有効に利用することが
できる。
【0034】なお、本実施形態において両ハンドルを広
げて固定する要素はピン61及びピンホール90に限る
ものではなく、他の様々な機械的要素を用いることがで
きる。又、本実施形態では第1及び第2のハンドル3
0,50を180°広げて固定するようにしているが、
第2のハンドル50に複数のピンホール90を設けて、
両ハンドルが所望の角度を成す位置で固定できるように
構成しても良い。両ハンドルを任意の角度で固定できる
ように構成すると、ラチェット工具4を180°広げて
固定した状態では工具の回転作業半径を確保できない狭
い場所などでも、工具4の回転半径を任意に設定するこ
とができる。
げて固定する要素はピン61及びピンホール90に限る
ものではなく、他の様々な機械的要素を用いることがで
きる。又、本実施形態では第1及び第2のハンドル3
0,50を180°広げて固定するようにしているが、
第2のハンドル50に複数のピンホール90を設けて、
両ハンドルが所望の角度を成す位置で固定できるように
構成しても良い。両ハンドルを任意の角度で固定できる
ように構成すると、ラチェット工具4を180°広げて
固定した状態では工具の回転作業半径を確保できない狭
い場所などでも、工具4の回転半径を任意に設定するこ
とができる。
【0035】図6は、本発明のラチェット工具の第6の
実施形態を示す図である。上述した実施形態ではいずれ
も回転部材10の上下端部に締結部材と嵌合するソケッ
ト部10aを直接形成するようにしているが、本実施形
態ではソケット15を別部材として設け、回転部材11
に着脱自在に取り付けられるようにした。従って、口径
又は形状の異なるソケット15をいくつか用意してお
き、用途に応じてソケット15を交換することによっ
て、ラチェット工具5は様々なサイズ及び/又は形状の
ヘッドを有するボルトに対応することができる。又、回
転部材の端部自体の形状を、トルクス(商標名)レンチ
と呼ばれる曲線で構成された角部を有する嵌合凹部に対
応するように形成しても良いし、クロスビット、マイナ
スビット、又は六角棒といった様々な形状の突出部を具
えるように構成しても良い。
実施形態を示す図である。上述した実施形態ではいずれ
も回転部材10の上下端部に締結部材と嵌合するソケッ
ト部10aを直接形成するようにしているが、本実施形
態ではソケット15を別部材として設け、回転部材11
に着脱自在に取り付けられるようにした。従って、口径
又は形状の異なるソケット15をいくつか用意してお
き、用途に応じてソケット15を交換することによっ
て、ラチェット工具5は様々なサイズ及び/又は形状の
ヘッドを有するボルトに対応することができる。又、回
転部材の端部自体の形状を、トルクス(商標名)レンチ
と呼ばれる曲線で構成された角部を有する嵌合凹部に対
応するように形成しても良いし、クロスビット、マイナ
スビット、又は六角棒といった様々な形状の突出部を具
えるように構成しても良い。
【0036】図7は、本発明の第7の実施形態の構成を
示す図である。本実施形態のラチェット工具7では、第
1及び第2のラチェット機構70a、70bの動作方向
を正逆切り替え可能に構成している。ラチェット機構の
正逆回転を切り替える機構には、周知の技術を利用する
ことができる。このように第1及び第2のラチェット機
構70a、70bの動作方向を正逆切り替え可能に構成
すると、工具を裏返すことなくボルト・ナットの締緩両
方の作業を行うことができる。又、上下のソケット部7
3a、73bにサイズや形状を異なるものを設定する
と、サイズ又は形状を工具を裏返すことにより選択し
て、ラチェットの回転方向を切り替え用のつまみ71
a、71bで切り換えることにより、2種類のボルト・
ナットの締緩に対応できる。なお、上述した第1〜第6
の実施形態のラチェット工具の両ラチェット機構にも正
逆切り替え機能を持たせるようにしても良い。
示す図である。本実施形態のラチェット工具7では、第
1及び第2のラチェット機構70a、70bの動作方向
を正逆切り替え可能に構成している。ラチェット機構の
正逆回転を切り替える機構には、周知の技術を利用する
ことができる。このように第1及び第2のラチェット機
構70a、70bの動作方向を正逆切り替え可能に構成
すると、工具を裏返すことなくボルト・ナットの締緩両
方の作業を行うことができる。又、上下のソケット部7
3a、73bにサイズや形状を異なるものを設定する
と、サイズ又は形状を工具を裏返すことにより選択し
て、ラチェットの回転方向を切り替え用のつまみ71
a、71bで切り換えることにより、2種類のボルト・
ナットの締緩に対応できる。なお、上述した第1〜第6
の実施形態のラチェット工具の両ラチェット機構にも正
逆切り替え機能を持たせるようにしても良い。
【0037】図8は、本発明のラチェット工具の、第8
の実施形態の構成を示す図である。図8に示すラチェッ
ト工具8では、回転部材10、第1及び第2のラチェッ
ト機構70a、70b、及び第2のハンドル50の回転
軸Xと、第1のハンドル30の回転軸Yが別軸になるよ
うにすると共に、第1のラチェット機構70aと第1の
ハンドル30とをギヤ75、77で連結するようにして
いる。ギヤ75、77は共に歯車部分を半円形状とし、
第1のギヤ75は第1のラチェット機構70aの下側外
周部に、第2のギヤ77は第1のハンドル30と一体に
設けられている。第1のハンドル30の回転軸77aは
第2のハンドル50から抜去することなく、かつ回転自
在に取付けられている。従って、第1のハンドル30は
この回転軸77aを中心に、第2のハンドル50に対し
て自在に回転する。第1のハンドル30の回転はギヤ7
7を介してギヤ75に伝達され、ギヤ75が固定されて
いるラチェット機構70aを回転部材10の周囲で回転
させて、ボルト・ナットの締緩作業を行う。なお、2つ
のラチェット機構70a、70bは、第7の実施形態の
ラチェット工具7と同様に、それぞれ正逆切り替え機能
を有している。
の実施形態の構成を示す図である。図8に示すラチェッ
ト工具8では、回転部材10、第1及び第2のラチェッ
ト機構70a、70b、及び第2のハンドル50の回転
軸Xと、第1のハンドル30の回転軸Yが別軸になるよ
うにすると共に、第1のラチェット機構70aと第1の
ハンドル30とをギヤ75、77で連結するようにして
いる。ギヤ75、77は共に歯車部分を半円形状とし、
第1のギヤ75は第1のラチェット機構70aの下側外
周部に、第2のギヤ77は第1のハンドル30と一体に
設けられている。第1のハンドル30の回転軸77aは
第2のハンドル50から抜去することなく、かつ回転自
在に取付けられている。従って、第1のハンドル30は
この回転軸77aを中心に、第2のハンドル50に対し
て自在に回転する。第1のハンドル30の回転はギヤ7
7を介してギヤ75に伝達され、ギヤ75が固定されて
いるラチェット機構70aを回転部材10の周囲で回転
させて、ボルト・ナットの締緩作業を行う。なお、2つ
のラチェット機構70a、70bは、第7の実施形態の
ラチェット工具7と同様に、それぞれ正逆切り替え機能
を有している。
【0038】このように回転部材10、第1のラチェッ
ト機構70a、第2のラチェット機構70b、第2のハ
ンドル50の回転軸Xと、第1のハンドル30の回転軸
Yを異軸として、第1の回転軸Xと第2の回転軸Yをギ
ヤ75、77で連結しているので、第1のハンドル30
側のギヤ77の径を第1のラチェット機構70a側のギ
ヤ75の径より大きくすることにより、少ないハンドル
30の動きで回転部材10を大きく回転させることがで
き、ボルト・ナットの締緩作業効率を向上させることが
できる。なお、本例ではギヤ75、77を共に半円形状
としたが、これを3/4形状、正円形などに形成しても
良い。
ト機構70a、第2のラチェット機構70b、第2のハ
ンドル50の回転軸Xと、第1のハンドル30の回転軸
Yを異軸として、第1の回転軸Xと第2の回転軸Yをギ
ヤ75、77で連結しているので、第1のハンドル30
側のギヤ77の径を第1のラチェット機構70a側のギ
ヤ75の径より大きくすることにより、少ないハンドル
30の動きで回転部材10を大きく回転させることがで
き、ボルト・ナットの締緩作業効率を向上させることが
できる。なお、本例ではギヤ75、77を共に半円形状
としたが、これを3/4形状、正円形などに形成しても
良い。
【0039】図9は、本発明の第9の実施形態の構成を
示す図である。図9に示すラチェット工具9では、第1
のラチェット機構70aと第1のハンドル30とを同軸
(軸Y)上に、又、第2のラチェット機構70bと第2
のハンドル50と、回転部材10とを軸Yと平行に設け
た軸X上に設け、第1の回転軸Xと第2の回転軸Yとを
ギヤ78、79を介して連結するようにしている。第1
のラチェット機構70aは第1のハンドル30に保持さ
れており、その回転軸80は抜去することなくかつ回転
自在に第2のハンドル50に組み込まれている。回転軸
80の上端には第1のギヤ78が配設されており、この
ギヤ78は回転部材10に一体的に設けられている第2
のギヤ79と噛合している。第8実施例と同様に、両方
のラチェット機構70a、70bに正逆切換機能を持た
せると共に、第1のハンドル30側のギヤ78の径を第
2のラチェット機構70b側のギヤ79より大きくする
ことによって、ハンドル30の動作量に比して回転部材
10の回転量を多くすることができる。
示す図である。図9に示すラチェット工具9では、第1
のラチェット機構70aと第1のハンドル30とを同軸
(軸Y)上に、又、第2のラチェット機構70bと第2
のハンドル50と、回転部材10とを軸Yと平行に設け
た軸X上に設け、第1の回転軸Xと第2の回転軸Yとを
ギヤ78、79を介して連結するようにしている。第1
のラチェット機構70aは第1のハンドル30に保持さ
れており、その回転軸80は抜去することなくかつ回転
自在に第2のハンドル50に組み込まれている。回転軸
80の上端には第1のギヤ78が配設されており、この
ギヤ78は回転部材10に一体的に設けられている第2
のギヤ79と噛合している。第8実施例と同様に、両方
のラチェット機構70a、70bに正逆切換機能を持た
せると共に、第1のハンドル30側のギヤ78の径を第
2のラチェット機構70b側のギヤ79より大きくする
ことによって、ハンドル30の動作量に比して回転部材
10の回転量を多くすることができる。
【0040】なお、上述した第8及び第9の実施形態に
おいて、ハンドル30と回転部材10を連結するギヤの
数は2枚に限るものではなく、工具の大きさ等に応じて
増やすようにしても良い。また、これらの実施形態では
回転体、第1及び第2のラチェット機構、第1及び第2
のハンドルが、第1及び第2の回転軸X、Yのいずれか
を軸として回転するようにしているが、これら各構成要
素が回転する回転軸を更に増やして、各回転軸をそれぞ
れギヤ等の伝達手段で連結するようにしても良い。
おいて、ハンドル30と回転部材10を連結するギヤの
数は2枚に限るものではなく、工具の大きさ等に応じて
増やすようにしても良い。また、これらの実施形態では
回転体、第1及び第2のラチェット機構、第1及び第2
のハンドルが、第1及び第2の回転軸X、Yのいずれか
を軸として回転するようにしているが、これら各構成要
素が回転する回転軸を更に増やして、各回転軸をそれぞ
れギヤ等の伝達手段で連結するようにしても良い。
【0041】
【発明の効果】上記に詳細に示すように、本発明のラチ
ェット工具によれば、一の回転部材に対して2つのラチ
ェット機構を設けると共に、これらラチェット機構の動
作方向が同じになるように設定しており、両ハンドルを
どのように回動させても回転部材10が逆方向に回転す
ることがないため、従来のラチェットレンチのように戻
し動作のときにボルト・ナットがラチェット機構の摩擦
抵抗につられて逆方向に回転してしまうことがない。従
って、ボルト・ナットが被取付部材に対してフリーな状
態のときでもこの工具を使用して回転させ続けることが
できるため、工具を外して手で回す作業が必要なくなり
作業効率を及び作業の安全性を向上させることができ
る。
ェット工具によれば、一の回転部材に対して2つのラチ
ェット機構を設けると共に、これらラチェット機構の動
作方向が同じになるように設定しており、両ハンドルを
どのように回動させても回転部材10が逆方向に回転す
ることがないため、従来のラチェットレンチのように戻
し動作のときにボルト・ナットがラチェット機構の摩擦
抵抗につられて逆方向に回転してしまうことがない。従
って、ボルト・ナットが被取付部材に対してフリーな状
態のときでもこの工具を使用して回転させ続けることが
できるため、工具を外して手で回す作業が必要なくなり
作業効率を及び作業の安全性を向上させることができ
る。
【図1】図1は、本発明のラチェット工具の第1の実施
形態の構成を示す図である。
形態の構成を示す図である。
【図2】図2は、本発明のラチェット工具の第2の実施
形態の構成を示す図である。
形態の構成を示す図である。
【図3】図3は、本発明のラチェット工具の第3の実施
形態の構成を示す図である。
形態の構成を示す図である。
【図4】図4は、本発明のラチェット工具の第4の実施
形態の構成を示す図である。
形態の構成を示す図である。
【図5】図5は、本発明のラチェット工具の第5の実施
形態の構成を示す図である。
形態の構成を示す図である。
【図6】図6は、本発明のラチェット工具の第6の実施
形態の構成を示す図である。
形態の構成を示す図である。
【図7】図7は、本発明のラチェット工具の第7の実施
形態の構成を示す図である。
形態の構成を示す図である。
【図8】図8は、本発明のラチェット工具の第8の実施
形態の構成を示す図である。
形態の構成を示す図である。
【図9】図9は、本発明のラチェット工具の第9の実施
形態の構成を示す図である。
形態の構成を示す図である。
【図10】図10は、従来のラチェットレンチの構成を
示す図である。
示す図である。
1〜9 ラチェット工具 10 回転部材 15 ソケット 20,40,70 ラチェット機構 30,50 ハンドル 31,51 ソケット部 60 拡開ばね 61 ピン 62 スリット 63 ストッパ 90 ピンホール
Claims (12)
- 【請求項1】 締結部材と嵌合するソケット部を少なく
とも一方の端部に有する回転体と、前記回転体の回転方
向を制限するように作用する第1のラチェット機構と、
この第1のラチェット機構と平行に設けられ、同じく前
記回転体の回転方向を制限するように作用する第2のラ
チェット機構と、前記第1のラチェット機構を動作させ
る第1のハンドルと、前記第2のラチェット機構を動作
させる第2のハンドルとを具えることを特徴とするラチ
ェット工具。 - 【請求項2】 請求項1に記載のラチェット工具におい
て、前記回転体と、前記第1及び第2のラチェット機構
と、前記第1及び第2のハンドルとがすべて同軸上で回
転することを特徴とするラチェット工具。 - 【請求項3】 請求項1に記載のラチェット工具におい
て、前記回転体と、第1及び第2のラチェット機構と、
第1及び第2のハンドルのいずれか一方とが第1の回転
軸を中心に回転し、前記第1及び第2のハンドルの他方
が、前記第1の回転軸と平行に延在する第2の回転軸を
中心に回転することを特徴とするラチェット工具。 - 【請求項4】 請求項1に記載のラチェット工具におい
て、前記回転体と、第1のラチェット機構とこれを動作
させる第1のハンドル、または、前記第2のラチェット
機構とこれを動作させる第2のハンドルのいずれか一方
とが第1の回転軸を中心に回転し、前記第1のラチェッ
ト機構とこれを動作させる第1のハンドル、または、前
記第2のラチェット機構とこれを動作させる第2のハン
ドルの他方が前記第1の回転軸と平行に延在する第2の
回転軸を中心に回転することを特徴とするラチェット工
具。 - 【請求項5】 請求項3又は4に記載のラチェット工具
において、前記第1の回転軸と前記第2の回転軸とがギ
ヤを介して連結されており、前記第2の回転軸側のギヤ
の径が前記第1の回転軸側のギヤの径より大きいことを
特徴とするラチェット工具。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のラ
チェット工具において、前記第1及び第2のラチェット
機構が、その回転方向を正逆反転させる回転方向切換手
段を具えることを特徴とするラチェット工具。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載のラ
チェット工具において、前記第1及び第2のラチェット
機構が同相であることを特徴とするラチェット工具。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載のラ
チェット工具において、前記第1のハンドルと第2のハ
ンドルの長さが異なることを特徴とするラチェット工
具。 - 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載のラ
チェット工具において、前記第1及び第2のハンドルを
互いに拡開する方向に付勢するばね部材と、第1及び第
2のハンドルの拡開量を制限する制限手段とを更に具え
ることを特徴とするラチェット工具。 - 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
ラチェット工具において、前記第1又は第2のハンドル
の交差を防止するストッパ手段を具えることを特徴とす
るラチェット工具。 - 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
のラチェット工具において、前記第1及び第2のハンド
ル同士が成す角度を固定する係止手段を具えると共に、
前記第1及び第2のハンドルの手元側端部の少なくとも
一方に前記締結部材と嵌合するソケット部を設けたこと
を特徴とするラチェット工具。 - 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
のラチェット工具において、前記回転部材の端部に設け
たソケット部を前記回転体から着脱自在として、サイズ
または形状の異なるソケット部を交換して使用できるよ
うに構成したことを特徴とするラチェット工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10181393A JPH11138454A (ja) | 1997-09-02 | 1998-06-15 | ラチェット工具 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25140997 | 1997-09-02 | ||
JP9-251409 | 1997-09-02 | ||
JP10181393A JPH11138454A (ja) | 1997-09-02 | 1998-06-15 | ラチェット工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11138454A true JPH11138454A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=26500596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10181393A Pending JPH11138454A (ja) | 1997-09-02 | 1998-06-15 | ラチェット工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11138454A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013049095A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Yoshihiro Senda | 複数のハンドルを有するレンチ |
CN110450087A (zh) * | 2019-07-05 | 2019-11-15 | 江苏省徐州华泰工具有限责任公司 | 适用于螺丝紧固的手工工具 |
JP2020171984A (ja) * | 2019-04-09 | 2020-10-22 | 株式会社Tok | レンチ |
-
1998
- 1998-06-15 JP JP10181393A patent/JPH11138454A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013049095A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Yoshihiro Senda | 複数のハンドルを有するレンチ |
JP2020171984A (ja) * | 2019-04-09 | 2020-10-22 | 株式会社Tok | レンチ |
CN110450087A (zh) * | 2019-07-05 | 2019-11-15 | 江苏省徐州华泰工具有限责任公司 | 适用于螺丝紧固的手工工具 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |