JPH11138375A - 工作機械の自動工具交換装置 - Google Patents

工作機械の自動工具交換装置

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JPH11138375A
JPH11138375A JP30438397A JP30438397A JPH11138375A JP H11138375 A JPH11138375 A JP H11138375A JP 30438397 A JP30438397 A JP 30438397A JP 30438397 A JP30438397 A JP 30438397A JP H11138375 A JPH11138375 A JP H11138375A
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JP
Japan
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tool
pots
pot
positions
magazine
Prior art date
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Application number
JP30438397A
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English (en)
Inventor
Narimitsu Nakaminami
成光 中南
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DMG Mori Co Ltd
Original Assignee
Mori Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の工具受け渡し位置を設ける場合の、ソ
フトウェア作成にかかる手間やコスト上昇を抑制でき、
工具のセット作業が容易でありかつ工具の割り出し時間
を短縮できる工作機械の自動工具交換装置を提供する。 【解決手段】 第1,第2工具受渡し位置A1,A2を
設け、工具マガジン8を所定方向に移動させたとき、上
記第1工具受渡し位置A1を奇数番号の工具ポットが小
さい番号順(1,3,5・・・)に通過し、上記第2工
具受渡し位置A2を偶数番号の工具ポットが小さい番号
順(2,4,6,・・・)に通過するように上記工具ポ
ットを配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め設定された加
工順番に基づいて所要の工具を工具受渡し位置に割り出
し位置決めし、該工具を主軸に装着するとともに、主軸
に装着されていた工具を工具ポット内に収納するように
した工作機械の自動工具交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の自動工具交換装置として、環
状の搬送チェンに工具を保持する多数の工具ポットを取
り付け、該搬送チェンを一方向に移動させることによ
り、所要の工具を1つの工具受渡し位置に割り出し位置
決めする工具マガジンを備えたものがある。
【0003】このような連続した環状の工具マガジンを
備えた自動工具交換装置では、上記多数の工具ポットに
1番から順番にポット番号を付与するのが一般的であ
る。そのため、例えば、センタードリル、ドリル、タッ
プといった順番で加工を行う場合、オペレータは1番ポ
ットにセンタードリルを、2番ポットにドリルを、3番
ポットにタップをというように、加工する順番通りに工
具を取り付ければよかった。
【0004】一方、最近の工作機械では、多種多様の加
工に対応するために工具マガジンの工具ポット数をでき
るだけ増加し、また割り出し時間を短縮するために工具
受渡し位置を複数箇所設け、該複数の受渡し位置から工
具を取り出し、かつ該複数の受渡し位置に工具を戻すよ
うにしたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記複数の工
具受渡し位置を設けた工具交換装置の場合、オペレータ
はどの工具ポットにどのような順で工具を取り付けるの
がアイドルタイムを短縮するのに効率的であるのか直ち
に判断することはできない。仮に上記従来装置のように
1番から順番にポット番号を付し、該工具ポットに加工
順に従って工具をセットした場合、いたずらに搬送距離
が大きくなって割り出し時間が増加し、アイドルタイム
が増大する。
【0006】なお、工具並び替えのソフトウェアを使用
することも考えられるが、そのためのソフトウェアの作
成に手間とコストがかかるという問題があり、またこの
ようにした場合にもオペレータは効率的な配置が直感的
には判り難いという点では変わらない。
【0007】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、複数の工具受渡し位置を設ける場合に、ソフトウェ
ア作成にかかる手間やコスト上昇を抑制でき、かつ簡単
な方法でオペレータが各工具を割り出し時間が短くなる
よう取り付けることができる工作機械の自動工具交換装
置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、多数
の工具ポットを等ピッチで連結し、該工具ポットに保持
された工具を加工順番に従って工具受渡し位置に割り出
し位置決めする環状の工具マガジンを備えた工作機械の
自動工具交換装置において、上記工具受渡し位置を複数
設け、上記工具ポットを小さい番号順に交互に上記各工
具受渡し位置に位置決めした場合に、毎回の工具マガジ
ンの移動ピッチ数が、1ピッチ以上でかつ上記各工具受
渡し位置間の最大ポット数と最小ポット数との差のピッ
チ数以下となるように上記工具ポットを配置したことを
特徴としている。
【0009】請求項2の発明は、多数の工具ポットを等
ピッチで連結し、該工具ポットに保持された工具を加工
順番に従って工具受渡し位置に割り出し位置決めする環
状の工具マガジンを備えた工作機械の自動工具交換装置
において、上記工具受渡し位置をN箇所設け、上記工具
マガジンを特定の一方向に移動させた場合に、上記各工
具受渡し位置を順次通過する工具ポットの番号が、不連
続で、かつ(N−1)番飛びとなるように工具ポットを
配置したことを特徴としている。
【0010】請求項3の発明は、M個の工具ポットを等
ピッチで連結し、該工具ポットに保持された工具を加工
順番に従って工具受渡し位置に割り出し位置決めする環
状の工具マガジンを備えた工作機械の自動工具交換装置
において、上記工具受渡し位置をN箇所設け、上記工具
ポットの番号が不連続であり、かつn番と(n+1)番
又は(n−1)番との間に位置する工具ポットの数が工
具受渡し位置間のポット数又はM/Nの整数部分と同数
となるように上記工具ポットを配置したことを特徴とし
ている。
【0011】
【発明の作用効果】請求項1の発明に係る工作機械の自
動工具交換装置によれば、工具ポットを小さい番号順に
交互に上記各工具受渡し位置に位置決めした場合に、毎
回の工具マガジンの移動ピッチ数が、1ピッチ以上でか
つ上記各工具受渡し位置間の最大ポット数と最小ポット
数との差のピッチ数以下となるように上記工具ポットを
配置したので、オペレータは工具ポットの番号に合わせ
て加工順番通りに工具をセットすればよく、工具セット
作業を容易にできる効果があり、また各工具受渡し位置
に工具を割り出す際の移送距離を短縮でき、工具本数を
増加しながら割り出し時間の増大を防止できる効果があ
る。
【0012】また工具の選択や並び替えにかかるソフト
ウェアが非常に簡単であり、ソフトウェア開発の手間と
コスト上昇を抑制できる。
【0013】請求項2の発明によれば、上記工具受渡し
位置をN箇所設け、上記工具マガジンを特定の一方向に
移動させた場合に、上記各工具受渡し位置を順次通過す
る工具ポットの番号が、不連続で、かつ(N−1)番飛
びとなるように工具ポットを配置したので、工具セット
作業を容易にでき、工具本数を増加しながら割り出し時
間の増大を防止できるという請求項1の作用効果を実現
できる具体的な工具ポットの配置順序を提供できる。
【0014】請求項3の発明によれば、M個の工具ポッ
トを備え、上記工具受渡し位置をN箇所設け、上記工具
ポットの番号が不連続であり、かつn番と(n+1)番
又は(n−1)番との間に位置する工具ポットの数が工
具受渡し位置間のポット数又はM/Nの整数部分と同数
となるように上記工具ポットを配置したので、工具セッ
ト作業を容易にでき、工具本数を増加しながら割り出し
時間の増大を防止できるという請求項1の作用効果を実
現できる具体的な工具ポットの配置順序を提供できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1ないし図5は請求項1,
2の発明の一実施形態による立型マシニングセンタの自
動工具交換装置を説明するための図であり、図1,図2
は該立型マシニングセンタの左側面図,正面図、図3は
該自動工具交換装置の平面構成図、図4は工具ポット及
び工具の番号を説明するための平面図、図5は動作説明
図である。なお、本実施形態において、前後,左右,上
下とは、該立型マシニングセンタの正面に立って見た場
合を意味している。
【0016】図において、1は立型マシニングセンタ、
2は該マシニングセンタ1のベース、3は該ベース2上
にX軸(正面から見て左右軸)方向にスライド自在に配
設されたコラム台、4は該コラム台3上にY軸(正面か
ら見て前後軸)方向にスライド自在に配設されたコラ
ム、5は該コラム4の前面(正面から見て手前面)にZ
軸(上下軸)方向にスライド自在に配設され、送りモー
タ5bでZ軸方向に駆動される主軸頭である。また6は
上記ベース2上に旋回可能に配設された旋回テーブルで
ある。
【0017】上記主軸頭5の先端部にはZ軸と平行に主
軸50が回転自在に挿入配置されている。該主軸50の
下端部には工具ホルダをクランプするクランプ機構が設
けられており、また主軸頭5の上部には上記クランプ機
構によるクランプを解除するためのアンクランプ機構が
設けられている。
【0018】そして自動工具交換装置(ATC)7が上
記コラム4及び主軸頭5の周囲を囲むように設けられて
いる。この工具交換装置7は、上記コラム4の上部の
左, 右側方及び後方を囲むように配置され、多数の工具
Tを工具ポット14内に収納保持し、所要の工具Tをコ
ラム4の左, 右側方に設定された左, 右の第1,第2工
具受渡し位置A1,A2に割り出し位置決めする工具マ
ガジン8と、上記第1,第2工具受渡し位置A1,A2
と主軸頭5の主軸左, 右側方に設定された左, 右の第
1,第2待機位置B1,B2との間で工具Tを移送ライ
ンLに沿って移送する左, 右の工具移送装置9,9と、
該第1,第2待機位置B1,B2の工具TをラインMに
沿って主軸50の下端に装着するとともに該主軸50に
装着されている工具Tを上記第1,第2待機位置B1,
B2に戻す工具着脱装置10とを備えている。
【0019】上記左,右の工具移送装置9,9は、それ
ぞれ主軸頭5の左,右側方に配設された上,下一対のガ
イドレール24,24と、該上,下のガイドレール2
4,24により水平方向にスライド自在に支持された工
具保持機構25と、該工具保持機構25を進退させる移
送シリンダ26とを備えている。
【0020】上記ガイドレール24,24は、上記工具
保持機構25を上記工具受渡し位置A1,A2から待機
位置B1,B2に移送するのに充分な長さを有し、フレ
ームプレート24aの外面に上下に所定間隔を空けて互
いに平行にかつ水平に配置固定されている。このフレー
ムプレート24aは、側面視略長方形の板状体であり、
その基端部が上記コラム4の左, 右側面に固定され、そ
の先端部は主軸頭5の先端部の左, 右側方付近に位置し
ている。
【0021】上記工具着脱装置10は、上記主軸頭5の
前面に設けられた支持プレート29と、該支持プレート
29の前面及び裏面(後面)に接するように配置され、
かつY軸と直角の面内で旋回自在に支持された前,後一
対の旋回アーム30,31と、該前,後旋回アーム3
0,31の駆動端部が回動可能に連結された駆動プレー
ト32と、該駆動プレート32を左右方向に進退させる
旋回シリンダ33と、上記前,後旋回アーム30,31
同士を連結する第1,第2工具グリッパ34,35とを
備えている。
【0022】上記工具マガジン8は全体的に見て平面視
略U字形状に形成され、コラム4を後方から左, 右側方
に渡って囲むように配置されており、25個の工具ポッ
ト14を備え、従って25本の工具をセット可能となっ
ている。
【0023】そして上記工具マガジン8の基本骨格をな
すマガジンベース11は上記略U字形状をなしており、
その幅方向の中央部11aが上記コラム4の後部に形成
された取付台4a上に固定されている。また該マガジン
ベース11の左, 右辺の先端部11b,11bはコラム
4と主軸頭5との摺動部の左, 右側方に位置しており、
また該左, 右辺の前後方向略中央部付近は上記コラム4
の左, 右側面に固定された支持ブラケット4bによって
支持されている。
【0024】そして上記マガジンベース11の左, 右先
端部11b,11bに左, 右のスプロケット12,12
が配置されており、該スプロケット12の回転軸12a
は上下方向(主軸50と平行な方向)に向けて配置さ
れ、該回転軸12aは上記左,右先端部11bに回転自
在に軸支されている。該回転軸12aは左, 右先端部1
1bの上方に突出しており、該突出部には歯付スプロケ
ットプーリ20bが固着されている。
【0025】また上記マガジンベース11の中央部11
aにはマガジン駆動用のサーボモータ17が出力軸を下
方に向けて配置されている。また該サーボモータ17の
左,右両側には駆動軸18,18が左, 右対称に上下方
向に向けて配置され、上,下両端部が軸受を介して上記
中央部11aに支持されている。
【0026】上記サーボモータ17の出力軸には出力ギ
ヤ19aが固定され、上記駆動軸18,18には上記出
力ギヤ19aに噛合する駆動ギヤ19b,19bが固定
され、さらに該各駆動軸18の駆動ギヤ下側には歯付駆
動プーリ20a,20aが固定されている。そして該各
駆動プーリ20a,20aと上記先端部のスプロケット
軸12aに固定されたスプロケットプーリ20b,20
bとはそれぞれ歯付駆動ベルト21,21で連結されて
いる。上記サーボモータ17が図3の反時計廻りに回転
すると上記両スプロケット12,12は時計廻りに回転
する。
【0027】上記左, 右のスプロケット12,12は無
終端形(エンドレス)の搬送チェン13で連結されてお
り、該搬送チェン13は上記U字形状のマガジンベース
11の外側周面及び内側周面に沿って配設されている。
この搬送チェン13は、チェンリンク13aにより工具
ポット14を上記スプロケット12の駆動歯12bと同
じピッチになるように連結してなるものであり、上記サ
ーボモータ17により時計廻りにあるいは反時計回りに
回転駆動される。
【0028】ここで本実施形態の工具マガジン8は上述
のように25個の工具ポット14を備えており、該各工
具ポット14には図4に示すようにポット番号が付され
ている。なお、図4において破線で示す工具ポットは工
具が取り外されて空になっていることを示し、また図5
においてT1,T2・・は工具がセットされていること
を、P1,P2・・は工具が取り外されて空になってい
ることを示す。
【0029】上記ポット番号は、請求項1の発明の一実
施形態としての以下の方法で設定されている。即ち、各
工具ポットを小さい番号順に交互に上記第1,第2工具
受渡し位置A1,A2に位置決めした場合に、毎回の工
具マガジンの移動ピッチ数が、1ピッチ以上でかつ上記
第1,第2工具受渡し位置A1,A2間の外側に配置さ
れた最大ポット数14と内側に配置された最小ポット数
9との差のピッチ数5以下となるように設定されてい
る。本実施形態では具体的には毎回の移動ピッチ数は1
〜2ピッチとなる。
【0030】また上記ポット番号は、請求項2の発明の
一実施形態としての以下の方法で設定されたと言うこと
もできる。即ち、工具受渡し位置をN箇所設け、上記工
具マガジンを特定の一方向に移動させた場合に、上記各
工具受渡し位置を順次通過する工具ポットの番号が、不
連続で、かつ(N−1)番飛びとなるように設定されて
いる。具体的には、第1,第2工具受渡し位置A1,A
2を設け、工具マガジンを図4矢印方向に回転させた場
合に、第1工具受渡し位置A1を工具番号1,3,5・
・(奇数=1番飛び)の工具ポットが通過し、第2工具
受渡し位置A2を工具番号2,4,6・・(偶数=1番
飛び)の工具ポットが通過する。
【0031】なお、図4において25番の工具ポットを
23番と2番との間にセットしても良いが、あえて同図
の配置としたのは、割り出し時の搬送チェンの移動距離
をより一層短くするためである。
【0032】次に本実施形態装置の動作を説明する。本
実施形態装置では、工具マガジン8が所要の工具を上記
第1,第2工具受渡し位置A1,A2に割り出し位置決
めし、左,右の工具移送装置9,9が上記位置決めされ
た工具を左, 右の第1,第2待機位置B1,B2に移送
するとともに該待機位置の工具を工具マガジンの空きポ
ットに収納し、工具着脱装置10が上記待機位置の工具
を主軸50の下端に装着された工具と交換する。
【0033】上記工具マガジン8では、サーボモータ1
7が駆動ベルト21を介してスプロケット12を回転駆
動し、該スプロケット12が搬送チェン13を時計廻り
に又は反時計回りに移動させることにより所要の工具T
又は空の工具ポット14(P)が上記第1又は第2工具
受渡し位置A1又はA2に割り出し位置決めされる。
【0034】本実施形態では、上記割り出し動作におい
て、共通のサーボモータ17で第1,第2スプロケット
12,12のそれぞれを独立して駆動し、スプロケット
12の駆動歯12bと工具ポット14に形成された被駆
動歯とを噛合させるように構成するとともに、該各スプ
ロケット12の角度位置によって割り出しを行うように
構成したので、第1,第2工具受渡し位置A1,A2の
何れにおいても搬送チェン13の延びによる位置決め誤
差を吸収でき、割り出し精度を高めることができる。
【0035】ちなみに、何れか一方のスプロケットのみ
を回転駆動するように構成した場合には、他方のスプロ
ケットの回転角度に搬送チェン13の伸びの分だけ誤差
が生じ、該他方のスプロケット側の位置決め精度は低下
する。
【0036】また上記割り出し位置決め動作では、サー
ボモータ17は正逆何れにも回転可能であり、次に位置
決めされるべき工具又は工具ポットの現在位置に応じて
搬送距離が最小となる方向に回転方向が選択され、これ
により割り出し時間が短縮される。
【0037】次に図4及び図5を参照して上記工具割り
出し動作及び工具交換動作の具体例を説明する。 1.工具T1が主軸に装着されて加工が行われており、
工具T2が第2待機位置B2に待機しており、さらに空
の工具ポットP1が第1工具受渡し位置A1に割り出し
位置決めされている状態(図4及び図5のI参照)から
の動作を考える。
【0038】2.上記工具T1による加工が終了する
と、工具T2が主軸50に装着されるとともに、該主軸
の工具T1が第1待機位置B1に返送され(図5のI
I)、続いて第1工具受渡し位置A1の空の工具ポット
P1に収納される(図5のIII )。
【0039】3.上記工具T2による加工が行われてい
る間に、搬送チェンを1ピッチ時計回りに移送すること
により工具T3が第1工具受渡し位置A1に割り出し位
置決めされ(図5のIV)、続いて該工具T3が第1待機
位置B1に移送され、該位置に待機する(図5のV )。
【0040】4.上記工具T2による加工が継続されて
いる間に、搬送チェンを1ピッチ時計回りに移送するこ
とにより空の工具ポットP2が第2工具受渡し位置A2
に位置決めされ、また上記工具T2による加工が終了す
ると上記工具T3が主軸に装着されるとともに主軸の工
具T2が第2待機位置B2に返送され(図5のVI)、続
いて該第2待機位置B2の工具T2が上記空の工具ポッ
トP2に収納される( 図5 のVII)。
【0041】5.上記工具T3による加工が継続されて
いる間に、搬送チェンを1ピッチ時計回りに移送するこ
とにより工具T4が第2工具受渡し位置A2に位置決め
され(図5のVIII) 、続いて該工具T4が第2待機位置
B2に移送され、該位置に待機する(図5のIX) 。
【0042】6.上記工具T3による加工が継続してい
る間に、搬送チェンを2ピッチ反時計回りに移動させる
ことにより空の工具ポットP3が第1工具受渡し位置A
1に位置決めされ、上記工具T3による加工が終了する
と上記工具T4が主軸に装着されるとともに主軸の工具
T3が第1待機位置B1に返送され(図5のX )、続い
て該第1待機位置B1の工具T3が上記空の工具ポット
P3に収納される( 図5のXI) 。
【0043】7.上記工具T4による加工が継続されて
いる間に、搬送チェンを1ピッチ時計回りに移動させる
ことにより工具T5が第1工具受渡し位置A1に位置決
めされ(図5のXII)、続いて該工具T5が第1待機位置
B1に移送され、該位置に待機し、以下順次繰り返され
る。
【0044】このように本実施形態によれば、工具マガ
ジン8の左右先端部に第1,第2工具受渡し位置A1,
A2を設け、各工具ポットを小さい番号順に交互に上記
第1,第2工具受渡し位置A1,A2に位置決めした場
合に、毎回の工具マガジンの移動ピッチ数が、1〜2ピ
ッチとなるようにポット番号を設定したので、換言すれ
ば第1工具受渡し位置A1には奇数番号の工具ポットが
小さい番号順に位置決めされ、第2工具受渡し位置A2
には偶数番号の工具ポットが小さい番号順に位置決めさ
れるように工具ポットを配置したので、上記各工具ポッ
トにポット番号と加工番号とが一致するように工具をセ
ットすればよく、工具のセット作業が極めて容易であ
り、また各工具受け渡し位置A1,A2に工具や空の工
具ポットを割り出す際の搬送チェン13の移動距離を1
〜2ピッチと最小にでき、工具本数を増大しながら割り
出し時間の増加を回避できる。
【0045】また工具の選択や並び替えのソフトウェア
が簡単であり、ソフトウェアの開発にかかる手間を最小
限に抑えることができコスト上昇を抑制できる。
【0046】図6は請求項1〜3の発明の第2実施形態
を示す。上記第1実施形態では第1,第2工具受渡し位
置A1,A2の内側と外側とで工具ポット数が異なる場
合を説明したが、本第2実施形態では、第1工具受渡し
位置A1,第2工具受渡し位置A2の内側と外側とで同
数の工具ポットを配置している。
【0047】そして本第2実施形態における工具ポット
番号は、上記第1実施形態における両設定方法を満足
し、かつ以下の設定方法で設定されていると言うことも
できる。即ち、工具受渡し位置をN箇所設け、工具ポッ
ト番号が不連続であり、かつn番と(n+1)番との
間、又はn番と(n−1)番との間に配置された工具ポ
ットの数が工具受渡し位置間に配置されたポット数、又
は全工具ポット数M/Nの整数部分と同数となるように
設定されている。
【0048】具体的には、第1,第2工具受渡し位置A
1,A2間の工具ポット数を16とし、全工具ポット数
を34である場合には、例えば3番ポットと4番ポット
との間には、両工具受渡し位置間のポット数16と同数
の工具ポット(5,7,9・・・31,33,2)が設
けられ、3番ポットと2番ポットとの間には34/2
(=M/N)と同数の17の工具ポット(1,34,3
2・・・8,6,4)が設けられている。なお、M/N
が割り切れない場合にはその整数部分と同数の工具ポッ
トを設ければ良い。
【0049】このように工具受渡し位置A1,A2間の
内側,外側に同数の工具ポットを設け、かつ工具ポット
番号を不連続で、かつn番と(n+1)番又は(n−
1)番との間に位置する工具ポットの数が工具受渡し位
置間のポット数又は全工具ポット数M/Nの整数部分と
同数となるように設定したので、毎回の移動ピッチ数は
1ピッチとなり、各工具や空きポットの割り出しに要す
る搬送チェンの移動距離を最小限にすることができる。
【0050】なお、上記各実施形態では、工具受渡し位
置が2箇所の場合を説明したが、本発明は工具受渡し位
置が3箇所以上の場合にも適用できる。例えば第1〜第
3工具受渡し位置を設けた場合には、搬送チェンの移動
に伴って、第1工具受渡し位置をポット番号1,4,
7,10・・が、第2工具受渡し位置をポット番号2,
5,8,11・・が、第3工具受渡し位置をポット番号
3,6,9,12・・が通過するように工具ポットを配
置すれば良く、また各工具受渡し位置間の工具ポット数
を同数とすることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2の発明に係る第1実施形態の自動
工具交換装置を備えた立型マシニングセンタの左側面図
である。
【図2】上記マシニングセンタの正面図である。
【図3】上記自動工具交換装置の平面構成図である。
【図4】上記自動工具交換装置の工具ポットの配置図で
ある。
【図5】上記自動工具交換装置の動作説明図である。
【図6】請求項3の発明に係る第2実施形態における工
具ポットの配置状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 工作機械 8 工具マガジン 14(P) 工具ポット T 工具 A1,A2 第1,第2工具受渡し位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の工具ポットを等ピッチで連結し、
    該工具ポットに保持された工具を加工順番に従って工具
    受渡し位置に割り出し位置決めする環状の工具マガジン
    を備えた工作機械の自動工具交換装置において、上記工
    具受渡し位置を複数設け、上記工具ポットを小さい番号
    順に交互に上記各工具受渡し位置に位置決めした場合
    に、毎回の工具マガジンの移動ピッチ数が、1ピッチ以
    上でかつ上記各工具受渡し位置間の最大ポット数と最小
    ポット数との差のピッチ数以下となるように上記工具ポ
    ットを配置したことを特徴とする自動工具交換装置。
  2. 【請求項2】 多数の工具ポットを等ピッチで連結し、
    該工具ポットに保持された工具を加工順番に従って工具
    受渡し位置に割り出し位置決めする環状の工具マガジン
    を備えた工作機械の自動工具交換装置において、上記工
    具受渡し位置をN箇所設け、上記工具マガジンを特定の
    一方向に移動させた場合に、上記各工具受渡し位置を順
    次通過する工具ポットの番号が、不連続で、かつ(N−
    1)番飛びとなるように工具ポットを配置したことを特
    徴とする自動工具交換装置。
  3. 【請求項3】 M個の工具ポットを等ピッチで連結し、
    該工具ポットに保持された工具を加工順番に従って工具
    受渡し位置に割り出し位置決めする環状の工具マガジン
    を備えた工作機械の自動工具交換装置において、上記工
    具受渡し位置をN箇所設け、上記工具ポットの番号が不
    連続であり、かつn番と(n+1)番又は(n−1)番
    との間に位置する工具ポットの数が工具受渡し位置間の
    ポット数又はM/Nの整数部分と同数となるように上記
    工具ポットを配置したことを特徴とする自動工具交換装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020050523A1 (ko) * 2018-09-03 2020-03-12 주식회사 성림엔지니어링 수평형 멀티스핀들 가공센터

Cited By (2)

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