JPH11138189A - 水浄化装置 - Google Patents
水浄化装置Info
- Publication number
- JPH11138189A JPH11138189A JP30720297A JP30720297A JPH11138189A JP H11138189 A JPH11138189 A JP H11138189A JP 30720297 A JP30720297 A JP 30720297A JP 30720297 A JP30720297 A JP 30720297A JP H11138189 A JPH11138189 A JP H11138189A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- concentration
- biological treatment
- flotation
- concn
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
- Physical Water Treatments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 原水のSS濃度や水温の変化があっても、生物
処理装置を効率よく動作させ、また生物処理装置で溶存
酸素不足が生じないようにする。 【解決手段】 制御部300は、水温計9で検出した水
温に対して生物処理装置200が効率よく動作する浮遊
物質濃度を求め、この濃度のオーバーフロー水が浮上分
離装置100からオーバーフロー水として送水されるよ
うに気泡発生装置13による気泡注入量を制御する。
処理装置を効率よく動作させ、また生物処理装置で溶存
酸素不足が生じないようにする。 【解決手段】 制御部300は、水温計9で検出した水
温に対して生物処理装置200が効率よく動作する浮遊
物質濃度を求め、この濃度のオーバーフロー水が浮上分
離装置100からオーバーフロー水として送水されるよ
うに気泡発生装置13による気泡注入量を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水浄化装置に係わ
り、特に浮遊物質の濃度や水温が大きく変化する汚水の
処理に適した水浄化装置に関する。
り、特に浮遊物質の濃度や水温が大きく変化する汚水の
処理に適した水浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】汚濁した水から浮遊物質(以下、SSとい
う)を除去する固液分離技術として、従来より各種の手
法が提案・実施されている。その主要な技術の1つとし
て、気泡を利用した加圧浮上分離装置がある。これは、
気泡の付着力によりSSを捕獲し、浮力により水面に浮上
させて分離する装置である。また、固液分離技術とは別
の方法を用いた水浄化装置として、微生物を利用した生
物処理装置がある。これは、微生物が汚水中のSSを捕獲
・分解し、さらに汚水中に溶解するリンや窒素を消化す
ることにより、水を浄化する装置である。また、浄化性
能を向上させる技術としては、生物処理槽を多段にする
技術が公知である。さらにこれらの加圧浮上分離装置と
生物処理装置を組み合わせた装置として、特開平5-1771
99号が公知である。これは、装置の小型化と処理時間短
縮を目的としており、加圧浮上分離装置でSSを浮上分離
したのち、その処理水を生物処理装置に送水する構造を
有している。
う)を除去する固液分離技術として、従来より各種の手
法が提案・実施されている。その主要な技術の1つとし
て、気泡を利用した加圧浮上分離装置がある。これは、
気泡の付着力によりSSを捕獲し、浮力により水面に浮上
させて分離する装置である。また、固液分離技術とは別
の方法を用いた水浄化装置として、微生物を利用した生
物処理装置がある。これは、微生物が汚水中のSSを捕獲
・分解し、さらに汚水中に溶解するリンや窒素を消化す
ることにより、水を浄化する装置である。また、浄化性
能を向上させる技術としては、生物処理槽を多段にする
技術が公知である。さらにこれらの加圧浮上分離装置と
生物処理装置を組み合わせた装置として、特開平5-1771
99号が公知である。これは、装置の小型化と処理時間短
縮を目的としており、加圧浮上分離装置でSSを浮上分離
したのち、その処理水を生物処理装置に送水する構造を
有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水浄化装置の浄化対象
となる汚水としては、湖沼水や生活下水等、種々のもの
がある。このうち、湖沼水の場合には、SSの濃度や水温
は時間・季節によって大きく変化しうる。例えば、湖沼
汚染の代表的原因であるアオコが夏期のある期間だけ大
発生する場合には、その間だけSSの濃度が特に大きくな
る。この変化は、浮遊物質濃度(以下、SS濃度という)
にして数〜数100mg/Lの範囲にわたる。また、水温の変
化例としては、例えば霞ヶ浦の場合には、年間を通じて
数〜約30℃の範囲にわたる。また、降水等により水温が
一時的に数℃低下する場合もあり得る。
となる汚水としては、湖沼水や生活下水等、種々のもの
がある。このうち、湖沼水の場合には、SSの濃度や水温
は時間・季節によって大きく変化しうる。例えば、湖沼
汚染の代表的原因であるアオコが夏期のある期間だけ大
発生する場合には、その間だけSSの濃度が特に大きくな
る。この変化は、浮遊物質濃度(以下、SS濃度という)
にして数〜数100mg/Lの範囲にわたる。また、水温の変
化例としては、例えば霞ヶ浦の場合には、年間を通じて
数〜約30℃の範囲にわたる。また、降水等により水温が
一時的に数℃低下する場合もあり得る。
【0004】このようにSS濃度及び水温が大きく変化す
る汚水を、加圧浮上分離装置と生物処理装置の組み合せ
で処理しようとすると、生物処理装置の次の点が問題と
なる。まず、生物処理装置は、水温やSS濃度等の因子が
その性能に支配的な影響をもつことである。即ち、生物
処理装置の処理性能(除去率)が水温とSS濃度により大
きく変化する。従って、特開平5-177199号のように、対
象としているのは下水であり、その水温やSS濃度の広範
囲な変化はない場合はよいが、これらの因子が広範囲に
変化する場合については十分に機能しないことがある。
また、生物処理装置は、水浄化行程で水中に溶存した酸
素を消費する。よって、浄化能力を向上させるために生
物処理槽を直列多段にした場合、後段の生物処理槽に送
水される水は、1段目の生物処理槽で溶存酸素を消費す
る分だけ溶存酸素の濃度が低い。1段目で消費する溶存
酸素が多いと、2段目で必要な溶存酸素に満たないとき
がある。この場合、2段目以降の生物処理槽はその性能
を十分に発揮できないという課題がある。
る汚水を、加圧浮上分離装置と生物処理装置の組み合せ
で処理しようとすると、生物処理装置の次の点が問題と
なる。まず、生物処理装置は、水温やSS濃度等の因子が
その性能に支配的な影響をもつことである。即ち、生物
処理装置の処理性能(除去率)が水温とSS濃度により大
きく変化する。従って、特開平5-177199号のように、対
象としているのは下水であり、その水温やSS濃度の広範
囲な変化はない場合はよいが、これらの因子が広範囲に
変化する場合については十分に機能しないことがある。
また、生物処理装置は、水浄化行程で水中に溶存した酸
素を消費する。よって、浄化能力を向上させるために生
物処理槽を直列多段にした場合、後段の生物処理槽に送
水される水は、1段目の生物処理槽で溶存酸素を消費す
る分だけ溶存酸素の濃度が低い。1段目で消費する溶存
酸素が多いと、2段目で必要な溶存酸素に満たないとき
がある。この場合、2段目以降の生物処理槽はその性能
を十分に発揮できないという課題がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、湖沼水のように
水温やSS濃度が広範囲に変化する場合や溶存酸素量が多
量に消費される場合でも、高い除去率で運転することの
できるようにした、加圧浮上分離技術と生物処理技術を
併用した水浄化装置を提供することにある。
水温やSS濃度が広範囲に変化する場合や溶存酸素量が多
量に消費される場合でも、高い除去率で運転することの
できるようにした、加圧浮上分離技術と生物処理技術を
併用した水浄化装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、浮上分離槽内を流れる原水に気泡注入
手段で微細な気泡を注入し、原水中に含まれる浮遊物質
に気泡を付着させて浮遊物質を浮上させ、浮遊物質の濃
度の高いオーバーフロー水と濃度の低い希釈水とに分離
するための浮上分離装置と、該浮上分離装置からのオー
バーフロー水を生物処理するための生物処理装置と、
原水中の浮遊物質濃度を検出するための濃度検出手段
と、原水の水温を検出するための温度検出手段と、前記
濃度検出手段及び温度検出手段の検出結果に応じて前記
生物処理装置に送水する水の送水濃度を制御する制御手
段と、を備えたことを特徴とする水浄化装置を開示す
る。
めに、本発明は、浮上分離槽内を流れる原水に気泡注入
手段で微細な気泡を注入し、原水中に含まれる浮遊物質
に気泡を付着させて浮遊物質を浮上させ、浮遊物質の濃
度の高いオーバーフロー水と濃度の低い希釈水とに分離
するための浮上分離装置と、該浮上分離装置からのオー
バーフロー水を生物処理するための生物処理装置と、
原水中の浮遊物質濃度を検出するための濃度検出手段
と、原水の水温を検出するための温度検出手段と、前記
濃度検出手段及び温度検出手段の検出結果に応じて前記
生物処理装置に送水する水の送水濃度を制御する制御手
段と、を備えたことを特徴とする水浄化装置を開示す
る。
【0007】また、本発明は、前記制御手段が、前記濃
度検出手段及び前記温度検出手段により検出された原水
の浮遊物質濃度及び水温から、予め用意された前記生物
処理装置の特性データを参照して当該生物処理装置の処
理に適した前記送水濃度を決定することを特徴とする水
浄化装置を開示する。
度検出手段及び前記温度検出手段により検出された原水
の浮遊物質濃度及び水温から、予め用意された前記生物
処理装置の特性データを参照して当該生物処理装置の処
理に適した前記送水濃度を決定することを特徴とする水
浄化装置を開示する。
【0008】また、本発明は、前記制御手段が、前記温
度検出手段により検出された原水の水温と前記生物処理
装置の特性から、計算により、当該生物処理装置の処理
に適した前記送水濃度を決定することを特徴とする水浄
化装置を開示する。
度検出手段により検出された原水の水温と前記生物処理
装置の特性から、計算により、当該生物処理装置の処理
に適した前記送水濃度を決定することを特徴とする水浄
化装置を開示する。
【0009】また、本発明は、前記制御手段が、前記生
物処理装置に送水する水の送水濃度を、前記浮上分離装
置への気泡注入量を制御することにより前記決定した送
水濃度とするように制御することを特徴とする水浄化装
置を開示する。
物処理装置に送水する水の送水濃度を、前記浮上分離装
置への気泡注入量を制御することにより前記決定した送
水濃度とするように制御することを特徴とする水浄化装
置を開示する。
【0010】また、本発明は、前記制御手段が、前記生
物処理装置に送水する水の送水濃度を、前記オーバーフ
ロー水の流量を制御することにより前記決定した送水濃
度とするように制御することを特徴とする水浄化装置を
開示する。
物処理装置に送水する水の送水濃度を、前記オーバーフ
ロー水の流量を制御することにより前記決定した送水濃
度とするように制御することを特徴とする水浄化装置を
開示する。
【0011】また、本発明は、前記浮上分離装置で分離
された希釈水を前記生物処理装置へ導くための希釈水パ
イプと、該希釈水の浮遊物質濃度を検出するための希釈
水濃度検出手段と、前記希釈水を前記生物処理装置へ送
るか送らないかを切り換えるための第1の切り換え手段
と、前記浮上分離装置からのオーバーフロー水を前記生
物処理装置へ送るか送らないかを切り換えるための第2
の切り換え手段とを付加するとともに、前記制御手段
は、前記濃度検出手段により検出した原水の浮遊物質濃
度が前記原水の検出温度から決定した送水濃度よりも大
きいときは、前記第2の切り換え手段により前記オーバ
ーフロー水の前記生物処理装置への送水を止め、かつ前
記第1の切り換え手段により前記希釈水を前記生物処理
装置へ送水し、さらに前記希釈水濃度検出手段による検
出値を用いて前記希釈水の濃度が前記決定した送水濃度
となるように前記浮上分離装置への気泡注入量を制御す
ることを特徴とする水浄化装置を開示する。
された希釈水を前記生物処理装置へ導くための希釈水パ
イプと、該希釈水の浮遊物質濃度を検出するための希釈
水濃度検出手段と、前記希釈水を前記生物処理装置へ送
るか送らないかを切り換えるための第1の切り換え手段
と、前記浮上分離装置からのオーバーフロー水を前記生
物処理装置へ送るか送らないかを切り換えるための第2
の切り換え手段とを付加するとともに、前記制御手段
は、前記濃度検出手段により検出した原水の浮遊物質濃
度が前記原水の検出温度から決定した送水濃度よりも大
きいときは、前記第2の切り換え手段により前記オーバ
ーフロー水の前記生物処理装置への送水を止め、かつ前
記第1の切り換え手段により前記希釈水を前記生物処理
装置へ送水し、さらに前記希釈水濃度検出手段による検
出値を用いて前記希釈水の濃度が前記決定した送水濃度
となるように前記浮上分離装置への気泡注入量を制御す
ることを特徴とする水浄化装置を開示する。
【0012】さらに、本発明は、前記生物処理装置が直
列に接続された複数の装置から成っている場合に、前記
希釈水を2段目以降の生物処理装置の各々へ送水する送
水手段を付加したことを特徴とする水浄化装置を開示す
る。
列に接続された複数の装置から成っている場合に、前記
希釈水を2段目以降の生物処理装置の各々へ送水する送
水手段を付加したことを特徴とする水浄化装置を開示す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1及び図2は、本発明になる水
浄化装置の構成例を示すもので、図1は断面図、図2は
上面図であり、この水浄化装置は、浮上分離装置10
0、生物処理装置200、及び制御部300により構成
されている。浮上分離装置100は、一端が水源から原
水を送水するポンプ2にパイプ8を介して接続された浮
上分離槽1と、浮上分離槽1内の水面の水をオーバーフ
ローさせる堰部5と、堰部5からオーバーフローした水
を浮上分離装置200に送水するパイプ6と、パイプ8
にその吐き出し口が接続された気泡発生装置13と、浮
上分離槽1の下部の水をバルブ39を通して排出するパ
イプ11と、浮上分離槽1の底部に沈殿した汚泥を排出
するドレンバルブ12と、パイプ8に取り付けられたバ
ルブ3、水温計9、パイプ内を流れる水のSS濃度を測定
するセンサー10等から成っている。センサー10とし
ては、例えば、原水中の光の吸光度から水の濁りの程度
を測定する公知の濁度計や水中に浮遊する粒子の個数や
粒径を測定する粒度分布測定装置を用いればよい。生物
処理装置200は、生物処理槽4と、生物処理槽4内に
収納されるろ材38と、浮上分離装置100からパイプ
6を介して送水される水を受けるロート7と、生物処理
槽4より水を排出するパイプ14から構成されている。
制御部300は、原水の水温、SS濃度に応じて気泡発生
装置13の気泡量を制御する。
を参照して説明する。図1及び図2は、本発明になる水
浄化装置の構成例を示すもので、図1は断面図、図2は
上面図であり、この水浄化装置は、浮上分離装置10
0、生物処理装置200、及び制御部300により構成
されている。浮上分離装置100は、一端が水源から原
水を送水するポンプ2にパイプ8を介して接続された浮
上分離槽1と、浮上分離槽1内の水面の水をオーバーフ
ローさせる堰部5と、堰部5からオーバーフローした水
を浮上分離装置200に送水するパイプ6と、パイプ8
にその吐き出し口が接続された気泡発生装置13と、浮
上分離槽1の下部の水をバルブ39を通して排出するパ
イプ11と、浮上分離槽1の底部に沈殿した汚泥を排出
するドレンバルブ12と、パイプ8に取り付けられたバ
ルブ3、水温計9、パイプ内を流れる水のSS濃度を測定
するセンサー10等から成っている。センサー10とし
ては、例えば、原水中の光の吸光度から水の濁りの程度
を測定する公知の濁度計や水中に浮遊する粒子の個数や
粒径を測定する粒度分布測定装置を用いればよい。生物
処理装置200は、生物処理槽4と、生物処理槽4内に
収納されるろ材38と、浮上分離装置100からパイプ
6を介して送水される水を受けるロート7と、生物処理
槽4より水を排出するパイプ14から構成されている。
制御部300は、原水の水温、SS濃度に応じて気泡発生
装置13の気泡量を制御する。
【0014】浮上分離装置100は、一般的に、図3に
示すように、注入する気泡量と水面付近のSS濃度と原水
濃度の比(以下、濃縮度という)の関係を有する。気泡
注入量が大きいほど、濃縮度が大きいのはSSと気泡との
接触する確率が大きいからである。一方、生物処理装置
200は、図4に示す如く、その性能(除去率)は、水
温とSS濃度により大きく変化する。水温の低下に伴い、
生物処理槽4内の活動が低下し、除去率は低下する傾向
にある。また、SS濃度は所定の濃度になると除去率の上
限値を迎え、それ以上の濃度になると低下傾向を示す。
これは、生物処理装置内の生物処理活動により汚水中の
溶存酸素が枯渇するためであると考えられる。
示すように、注入する気泡量と水面付近のSS濃度と原水
濃度の比(以下、濃縮度という)の関係を有する。気泡
注入量が大きいほど、濃縮度が大きいのはSSと気泡との
接触する確率が大きいからである。一方、生物処理装置
200は、図4に示す如く、その性能(除去率)は、水
温とSS濃度により大きく変化する。水温の低下に伴い、
生物処理槽4内の活動が低下し、除去率は低下する傾向
にある。また、SS濃度は所定の濃度になると除去率の上
限値を迎え、それ以上の濃度になると低下傾向を示す。
これは、生物処理装置内の生物処理活動により汚水中の
溶存酸素が枯渇するためであると考えられる。
【0015】次に、上記構成の水浄化装置による原水の
浄化行程および作用を、図1〜図4とともに、図5に示
した運転方法のフローチャートを用いて説明する。図5
のフローチャートにおいて、図4に示した生物処理装置
200の性能は既知であり、制御部300内のデータベ
ースに、検索可能なようにして格納されているものとす
る。また同様に、図3の特性もデータベースに格納され
ているものとする。このフローチャートは制御部300
により周期的に実行される。まず、原水ポンプ2が駆動
して原水の取水が開始されると、水温計9、濁度計10
により、配管8内を流れる原水の水温TとSS濃度Aがそれ
ぞれ検出される(501)。次にこの検出結果の内の水
温Tと生物処理装置の性能を示す図4の特性より、水温T
での最大除去率が得られるSS濃度Sが検索される(ステ
ップ502)。次に濁度計10により、検出された原水
のSS濃度Aが、ステップ502で決定されたSS濃度S以上
であるかどうかが判定され(ステップ503)、判定が
満たされない場合には、濃縮度S/Aを演算し、浮上分離
装置の性能を示す図3の特性より、濃縮度S/Aを達成す
る気泡注入量Bを決定する(ステップ505)。また、
ステップ503で最適なSS濃度Sよりも検出されたSS濃
度Aが大きかったときは、気泡注入量Bを0とする(ステ
ップ504)。こうして、ステップ505または504
で気泡量Bが決定されると、それに見合った制御信号を
気泡発生装置13に出力する(ステップ506)。こう
して気泡量Bに調整された気泡水が生成され、濃縮度S/A
であるオーバーフロー水ができる。なお、ステップ50
4へ進んだときには、気泡発生装置13を停止し、気泡
を発生させないようにしているが、これはこの場合、SS
濃度を原水より大きくするとますます生物処理装置の性
能が低下するからである。そして、このときは浮上分離
装置100は機能しないこととなるので、原水は浮上分
離槽1内を通り抜け、後段の生物処理装置200に送水
される。
浄化行程および作用を、図1〜図4とともに、図5に示
した運転方法のフローチャートを用いて説明する。図5
のフローチャートにおいて、図4に示した生物処理装置
200の性能は既知であり、制御部300内のデータベ
ースに、検索可能なようにして格納されているものとす
る。また同様に、図3の特性もデータベースに格納され
ているものとする。このフローチャートは制御部300
により周期的に実行される。まず、原水ポンプ2が駆動
して原水の取水が開始されると、水温計9、濁度計10
により、配管8内を流れる原水の水温TとSS濃度Aがそれ
ぞれ検出される(501)。次にこの検出結果の内の水
温Tと生物処理装置の性能を示す図4の特性より、水温T
での最大除去率が得られるSS濃度Sが検索される(ステ
ップ502)。次に濁度計10により、検出された原水
のSS濃度Aが、ステップ502で決定されたSS濃度S以上
であるかどうかが判定され(ステップ503)、判定が
満たされない場合には、濃縮度S/Aを演算し、浮上分離
装置の性能を示す図3の特性より、濃縮度S/Aを達成す
る気泡注入量Bを決定する(ステップ505)。また、
ステップ503で最適なSS濃度Sよりも検出されたSS濃
度Aが大きかったときは、気泡注入量Bを0とする(ステ
ップ504)。こうして、ステップ505または504
で気泡量Bが決定されると、それに見合った制御信号を
気泡発生装置13に出力する(ステップ506)。こう
して気泡量Bに調整された気泡水が生成され、濃縮度S/A
であるオーバーフロー水ができる。なお、ステップ50
4へ進んだときには、気泡発生装置13を停止し、気泡
を発生させないようにしているが、これはこの場合、SS
濃度を原水より大きくするとますます生物処理装置の性
能が低下するからである。そして、このときは浮上分離
装置100は機能しないこととなるので、原水は浮上分
離槽1内を通り抜け、後段の生物処理装置200に送水
される。
【0016】以上のようにして気泡発生装置13の気泡
発生量が決定されるが、この気泡発生装置13は、気泡
量Bが0でないときは、供給される原水に多量の空気を
溶解し、気泡発生装置13内と吐き出し口の圧力差によ
り、溶解した空気が微細な気泡として析出し、気泡量B
を含んだ気泡水を生成する。こうして気泡量Bに調整さ
れた気泡水は、パイプ8から流れてきた原水と混合し、
浮上分離槽1中に供給される。この気泡は浮上分離槽1
内で、原水に含まれるSSに付着し、気泡の付着したSS
は、気泡の浮力により浮上分離槽1の水面付近に浮上す
る。水面に浮上したSSにより、水面付近の水はSS濃度が
上昇し、生物処理装置200の除去率が検出温水温度T
で最大となるSS濃度Sとなる。SS濃度Sとなった水面の水
は、堰部5からオーバーフローする(以下、適宜オーバ
ーフロー水という)。オーバーフロー水はパイプ6、ロ
ート7を介して生物処理槽4に供給される。濃縮された
オーバーフロー水は、生物処理槽4内に収納されたろ材
38に形成された微生物の作用により、浄化されるが、
このときのSSの除去率は極めてよい値となっている。こ
うして浄化された水は、パイプ14より排出され、一
方、浮上分離槽1内で水面付近の水を濃縮したことによ
り、SS濃度の低下した浮上分離槽1内下部の水は、パイ
プ11より排出される。また、浮上分離槽1で浮上分離
せずに沈殿した比重の大きいSSは、適宜ドレンバルブ1
2より排出される。
発生量が決定されるが、この気泡発生装置13は、気泡
量Bが0でないときは、供給される原水に多量の空気を
溶解し、気泡発生装置13内と吐き出し口の圧力差によ
り、溶解した空気が微細な気泡として析出し、気泡量B
を含んだ気泡水を生成する。こうして気泡量Bに調整さ
れた気泡水は、パイプ8から流れてきた原水と混合し、
浮上分離槽1中に供給される。この気泡は浮上分離槽1
内で、原水に含まれるSSに付着し、気泡の付着したSS
は、気泡の浮力により浮上分離槽1の水面付近に浮上す
る。水面に浮上したSSにより、水面付近の水はSS濃度が
上昇し、生物処理装置200の除去率が検出温水温度T
で最大となるSS濃度Sとなる。SS濃度Sとなった水面の水
は、堰部5からオーバーフローする(以下、適宜オーバ
ーフロー水という)。オーバーフロー水はパイプ6、ロ
ート7を介して生物処理槽4に供給される。濃縮された
オーバーフロー水は、生物処理槽4内に収納されたろ材
38に形成された微生物の作用により、浄化されるが、
このときのSSの除去率は極めてよい値となっている。こ
うして浄化された水は、パイプ14より排出され、一
方、浮上分離槽1内で水面付近の水を濃縮したことによ
り、SS濃度の低下した浮上分離槽1内下部の水は、パイ
プ11より排出される。また、浮上分離槽1で浮上分離
せずに沈殿した比重の大きいSSは、適宜ドレンバルブ1
2より排出される。
【0017】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、原水のSS濃度や水温が変化しても、これに応じて気
泡発生装置13の発生する気泡量を自動的に調整し、後
段の生物処理装置200にとって最大除去率を達成でき
るSS濃度の水を送水することができる。したがって、原
水のSS濃度や水温の変化に対応した水浄化装置を提供で
きる。また、浮上分離槽1を、図1の如く底部を逆円錐
形とすれば、旋回の効果により比重の大きい粒子は中心
に集まりつつ沈降し底部に集積させることができる。従
って図1の浮上分離装置100を用いれば、上述の効果
にさらに加えて、生物処理装置200の目詰まりの原因
のひとつである大粒子を除去することができる。但し、
底部の形状は単純な逆円錐形ではなくなるが、浮上分離
装置100として円筒形状ではなく、箱形の形状の装置
とすることもできる。
ば、原水のSS濃度や水温が変化しても、これに応じて気
泡発生装置13の発生する気泡量を自動的に調整し、後
段の生物処理装置200にとって最大除去率を達成でき
るSS濃度の水を送水することができる。したがって、原
水のSS濃度や水温の変化に対応した水浄化装置を提供で
きる。また、浮上分離槽1を、図1の如く底部を逆円錐
形とすれば、旋回の効果により比重の大きい粒子は中心
に集まりつつ沈降し底部に集積させることができる。従
って図1の浮上分離装置100を用いれば、上述の効果
にさらに加えて、生物処理装置200の目詰まりの原因
のひとつである大粒子を除去することができる。但し、
底部の形状は単純な逆円錐形ではなくなるが、浮上分離
装置100として円筒形状ではなく、箱形の形状の装置
とすることもできる。
【0018】図6は、本発明になる水浄化装置の別の構
成例を示したもので、全体の構成は図1、図2と同様で
あるが、浮上分離装置100の堰部5の構成に特徴があ
り、図6はその特徴とする部分のみを図示している。同
図において、堰部5は、円筒型のみね28と、みねの底
板29と、オーバーフローした水を送水するパイプ31
と、パイプ31と底板29をシールするシール部材30
と、底板29に接続するネジ棒25と、ネジ棒25を上
下に駆動する駆動部26と、駆動部26を支える支え部
材27により構成される。支え部材27は、浮上分離装
置100の浮上分離槽1に接続し固定されている。Wは
浮上分離槽1内の水面を示す。
成例を示したもので、全体の構成は図1、図2と同様で
あるが、浮上分離装置100の堰部5の構成に特徴があ
り、図6はその特徴とする部分のみを図示している。同
図において、堰部5は、円筒型のみね28と、みねの底
板29と、オーバーフローした水を送水するパイプ31
と、パイプ31と底板29をシールするシール部材30
と、底板29に接続するネジ棒25と、ネジ棒25を上
下に駆動する駆動部26と、駆動部26を支える支え部
材27により構成される。支え部材27は、浮上分離装
置100の浮上分離槽1に接続し固定されている。Wは
浮上分離槽1内の水面を示す。
【0019】浮上分離槽1内のSS濃度は、前述したよう
に水深方向のSS濃度分布を有する。図7はその様子を図
示したもので、水面に近いほどSS濃度が高い。従って、
水面部分をオーバーフローさせればSS濃度の低い部分が
水面になる。水面の水のオーバーフロー流量が大きい程
濃縮度は図8に示すように低下する。そこで図6に示し
た構造において、みね28の高さを可変とすることによ
り、水面の水のオーバーフロー量を制御することができ
るので、例えばみね28の高さが高く、みね28と水面
Wとの間隔を小さくすると、水面付近の水だけをオーバ
ーフローすることとなり、オーバーフロー流量は小さ
い。したがってこのときは図8より、濃縮度の大きい水
が生物処理装置へ送られる。逆にみね28の高さが低
く、みね28と水面Wとの間隔が大きいと、オーバーフ
ロー流量は大きいので、図8より生物処理装置へ送られ
る水の濃縮度は小さくなる。よって、オーバーフロー流
量を制御することにより、濃度の調節が可能である。
に水深方向のSS濃度分布を有する。図7はその様子を図
示したもので、水面に近いほどSS濃度が高い。従って、
水面部分をオーバーフローさせればSS濃度の低い部分が
水面になる。水面の水のオーバーフロー流量が大きい程
濃縮度は図8に示すように低下する。そこで図6に示し
た構造において、みね28の高さを可変とすることによ
り、水面の水のオーバーフロー量を制御することができ
るので、例えばみね28の高さが高く、みね28と水面
Wとの間隔を小さくすると、水面付近の水だけをオーバ
ーフローすることとなり、オーバーフロー流量は小さ
い。したがってこのときは図8より、濃縮度の大きい水
が生物処理装置へ送られる。逆にみね28の高さが低
く、みね28と水面Wとの間隔が大きいと、オーバーフ
ロー流量は大きいので、図8より生物処理装置へ送られ
る水の濃縮度は小さくなる。よって、オーバーフロー流
量を制御することにより、濃度の調節が可能である。
【0020】みね28の高さの位置決めは、駆動部26
がネジ棒25を上下に移動させることにより行う。駆動
部26は、例えば、モーターとギアが収納され、モータ
ーの回転によりネジ棒25のネジ部にギアをかませてネ
ジ棒25を上下に移動する形式にすればよい。ネジ棒2
5が上下に移動することにより、ネジ棒25に固定され
た底板29、みね28も上下に移動する。水面Wからオ
ーバーフローした水は、一端、底板29とみね28によ
り構成される桶型の部分に収納され、パイプ31に流入
する。シール部材30により、収納したオーバーフロー
水が浮上分離槽1に漏洩することはない。パイプ31よ
り送水されたオーバーフロー水は、図1のパイプ6を介
して、生物処理装置200へと送水される。
がネジ棒25を上下に移動させることにより行う。駆動
部26は、例えば、モーターとギアが収納され、モータ
ーの回転によりネジ棒25のネジ部にギアをかませてネ
ジ棒25を上下に移動する形式にすればよい。ネジ棒2
5が上下に移動することにより、ネジ棒25に固定され
た底板29、みね28も上下に移動する。水面Wからオ
ーバーフローした水は、一端、底板29とみね28によ
り構成される桶型の部分に収納され、パイプ31に流入
する。シール部材30により、収納したオーバーフロー
水が浮上分離槽1に漏洩することはない。パイプ31よ
り送水されたオーバーフロー水は、図1のパイプ6を介
して、生物処理装置200へと送水される。
【0021】図9は、図6に示した構成例の運転方法を
示すフローチャートである。このフローチャートに従っ
た制御は、やはり図1の制御部300により周期的に実
行される。但しここでは、生物処理装置200の性能を
示す図4の特性が未知であるものとする。また図8の特
性は、制御部300内のデータベースに格納されている
ものとする。まず、原水ポンプ2が駆動して原水の取水
が開始されると、水温計9、濁度計10により、配管8
内を流れる原水の水温TとSS濃度Aがそれぞれ検出される
(ステップ901)。次に、この検出結果の内の、原水
の水温Tと生物処理装置固有の既知なる因子(例えば、
大きさ、保有生物量等)とから、水温Tにおいて最大除
去率を得られるSS濃度Sが演算される(ステップ90
2)。ここでの演算方法としては、例えばTOC(全有
機濃度)に対する処理性能の計算方法として示された豊
田、神吉、「担体流動床法による排水処理過程の動力学
的考察」、環境技術vol.23,No.7(1994)に示された方法
を利用すればよい。次に、濁度計10によって検出され
た原水のSS濃度Aが、ステップ902で決定されたSS濃
度S以上であるかどうかが判定され(ステップ90
3)、判定が満たされない場合には、濃縮度S/Aを演算
し、浮上分離装置の性能を示す特性図8より濃縮度S/A
を達成するオーバーフロー流量qを決定し、これに対応
するみね28の高さを決定する(ステップ905)。水
面Wとみね28の位置関係により、水面の水のオーバー
フロー流量が決まり、濃縮度S/Aのオーバーフロー水が
得られる。またステップ903の判定が満たされる場合
には、気泡注入量Bをゼロ、すなわち、気泡を注入しな
いように設定する(ステップ904)。上記ステップ9
04、905が終了すると、ステップ906に移り、み
ね28の高さを制御する信号あるいは気泡発生装置のon
/offを制御する信号を出力し、このフローを終了する。
示すフローチャートである。このフローチャートに従っ
た制御は、やはり図1の制御部300により周期的に実
行される。但しここでは、生物処理装置200の性能を
示す図4の特性が未知であるものとする。また図8の特
性は、制御部300内のデータベースに格納されている
ものとする。まず、原水ポンプ2が駆動して原水の取水
が開始されると、水温計9、濁度計10により、配管8
内を流れる原水の水温TとSS濃度Aがそれぞれ検出される
(ステップ901)。次に、この検出結果の内の、原水
の水温Tと生物処理装置固有の既知なる因子(例えば、
大きさ、保有生物量等)とから、水温Tにおいて最大除
去率を得られるSS濃度Sが演算される(ステップ90
2)。ここでの演算方法としては、例えばTOC(全有
機濃度)に対する処理性能の計算方法として示された豊
田、神吉、「担体流動床法による排水処理過程の動力学
的考察」、環境技術vol.23,No.7(1994)に示された方法
を利用すればよい。次に、濁度計10によって検出され
た原水のSS濃度Aが、ステップ902で決定されたSS濃
度S以上であるかどうかが判定され(ステップ90
3)、判定が満たされない場合には、濃縮度S/Aを演算
し、浮上分離装置の性能を示す特性図8より濃縮度S/A
を達成するオーバーフロー流量qを決定し、これに対応
するみね28の高さを決定する(ステップ905)。水
面Wとみね28の位置関係により、水面の水のオーバー
フロー流量が決まり、濃縮度S/Aのオーバーフロー水が
得られる。またステップ903の判定が満たされる場合
には、気泡注入量Bをゼロ、すなわち、気泡を注入しな
いように設定する(ステップ904)。上記ステップ9
04、905が終了すると、ステップ906に移り、み
ね28の高さを制御する信号あるいは気泡発生装置のon
/offを制御する信号を出力し、このフローを終了する。
【0022】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、原水のSS濃度や水温がある範囲で変化しても、これ
に応じてみね28の位置決めをすることにより、後段の
生物処理装置200にとって最大除去率を達成できるSS
濃度の水を送水することができる。したがって、原水の
SS濃度や水温の変化に対応した水浄化装置を提供でき
る。
ば、原水のSS濃度や水温がある範囲で変化しても、これ
に応じてみね28の位置決めをすることにより、後段の
生物処理装置200にとって最大除去率を達成できるSS
濃度の水を送水することができる。したがって、原水の
SS濃度や水温の変化に対応した水浄化装置を提供でき
る。
【0023】なお、図1、図2に示した構成例の場合に
も、浮上分離槽1内に供給される水の流量を一定とすれ
ば、バルブ39の開度によりオーバーフロー流量を制御
することが可能である。あるいはバルブ39をポンプに
置き換えれば、このポンプとポンプ2との流量差がオー
バーフロー水の流量となる。したがって、図8に示した
特性に従ってこれらのポンプの流量差による流量制御を
行っても図6、図9の構成例と同様の効果を得ることが
できる。図10は、この実施の形態における運転方法を
示すフローチャートで、ここでは生物処理装置200の
性能を示す図6のデータがあらかじめデータベースとし
て既知であるものとする。図10のステップ1001〜
1003までの処理は図5のステップ501〜503と
同じである。ステップ1103において判定が満たされ
ない場合には、濃縮度S/Aを演算し、浮上分離装置の性
能を示す特性図8のデータより濃縮度S/Aを達成するオ
ーバーフロー流量qを決定し、バルブ39の開度を決定
する(ステップ1105)。浮上分離槽1内に供給され
る水の流量が一定であれば、バルブ39の開度によりオ
ーバーフロー水の流量を制御することができる。また、
ステップ1103にて判定が満たされる場合には、気泡
注入量Bをゼロ、すなわち、気泡を注入しないように設
定する(ステップ1104)。そして上記ステップ11
04または1105が終了すると、ステップ1106に
移り、バルブ39の開度を制御する信号あるいは気泡発
生装置のon/offを制御する信号を出力し、このフローを
終了する。以下、同じ処理を繰り返すことにより生物処
理装置200にオーバーフロー水が送水され、効率のよ
い浄化処理が行われる。以上説明したように、本実施の
形態によれば、原水のSS濃度や水温がある範囲で変化し
ても、これに応じてバルブ39の開度および気泡発生装
置13のon/offを制御することにより、後段の生物処理
装置200にとって最大除去率を達成できるSS濃度の水
を送水することができる。したがって、原水のSS濃度や
水温の変化に対応した水浄化装置を提供できる。また、
前述したように、バルブ39をポンプに置き換えた形式
の場合には、バルブ39の開度による流量制御を、ポン
プの流量制御に置き換えれば、同様の効果を得ることが
できる。
も、浮上分離槽1内に供給される水の流量を一定とすれ
ば、バルブ39の開度によりオーバーフロー流量を制御
することが可能である。あるいはバルブ39をポンプに
置き換えれば、このポンプとポンプ2との流量差がオー
バーフロー水の流量となる。したがって、図8に示した
特性に従ってこれらのポンプの流量差による流量制御を
行っても図6、図9の構成例と同様の効果を得ることが
できる。図10は、この実施の形態における運転方法を
示すフローチャートで、ここでは生物処理装置200の
性能を示す図6のデータがあらかじめデータベースとし
て既知であるものとする。図10のステップ1001〜
1003までの処理は図5のステップ501〜503と
同じである。ステップ1103において判定が満たされ
ない場合には、濃縮度S/Aを演算し、浮上分離装置の性
能を示す特性図8のデータより濃縮度S/Aを達成するオ
ーバーフロー流量qを決定し、バルブ39の開度を決定
する(ステップ1105)。浮上分離槽1内に供給され
る水の流量が一定であれば、バルブ39の開度によりオ
ーバーフロー水の流量を制御することができる。また、
ステップ1103にて判定が満たされる場合には、気泡
注入量Bをゼロ、すなわち、気泡を注入しないように設
定する(ステップ1104)。そして上記ステップ11
04または1105が終了すると、ステップ1106に
移り、バルブ39の開度を制御する信号あるいは気泡発
生装置のon/offを制御する信号を出力し、このフローを
終了する。以下、同じ処理を繰り返すことにより生物処
理装置200にオーバーフロー水が送水され、効率のよ
い浄化処理が行われる。以上説明したように、本実施の
形態によれば、原水のSS濃度や水温がある範囲で変化し
ても、これに応じてバルブ39の開度および気泡発生装
置13のon/offを制御することにより、後段の生物処理
装置200にとって最大除去率を達成できるSS濃度の水
を送水することができる。したがって、原水のSS濃度や
水温の変化に対応した水浄化装置を提供できる。また、
前述したように、バルブ39をポンプに置き換えた形式
の場合には、バルブ39の開度による流量制御を、ポン
プの流量制御に置き換えれば、同様の効果を得ることが
できる。
【0024】図11は、本発明になる水浄化装置のさら
に別の構成例を示すもので、浮上分離装置100と、3
個の生物処理装置210、220、230、及び制御部
300から構成されている。生物処理装置210、22
0、230は、それぞれ生物処理槽15、16、17及
び、ロート7、21、24から成っており、生物処理装
置210、220はパイプ22で接続され、生物処理装
置220、230はパイプ23で接続され、浄化された
水は生物処理装置230に接続されたパイプ14から排
出される。また、浮上分離装置100のパイプ11とパ
イプ22とはパイプ18及びバルブ40を備えたパイプ
19を介して接続され、さらにパイプ11とパイプ23
とはパイプ18及びバルブ41を備えたパイプ20を介
して接続されている。さらにパイプ22、23は、それ
ぞれ溶存酸素計42、43を備えており、これらは市販
のものでよい。本構成例の動作概要は次のとおりであ
る。まず、浮上分離装置100で浮上分離される水は、
気泡発生装置13の効果により、空気を多量に溶解して
いる。さらに、浮上分離槽1で浮上しきれない気泡は、
パイプ11から排出される希釈水に残留する。したがっ
て、この希釈水は溶存酸素に富んでいる。一方、生物処
理装置210から排出される水は、生物処理槽15内に
収納されているろ材に付着した微生物の活動により、ロ
ート7より流入するオーバーフロー水中の溶存酸素を消
費する。このオーバーフロー水のSS濃度が高いほど、溶
存酸素の消耗は大きい。したがって、パイプ22より排
出する水は、生物活動で消費された分だけ、溶存酸素が
少ない。これは生物処理装置220から排出される水に
ついても同様である。そこで本構成例では、溶存酸素に
富んだパイプ11の希釈水を、パイプ18、19、20
を介してパイプ22、23へ送って、パイプ22、23
内の水と混合してその溶存酸素量を回復させ、こうして
後段の生物処理装置220、230の処理性能を向上さ
せるようにしている。
に別の構成例を示すもので、浮上分離装置100と、3
個の生物処理装置210、220、230、及び制御部
300から構成されている。生物処理装置210、22
0、230は、それぞれ生物処理槽15、16、17及
び、ロート7、21、24から成っており、生物処理装
置210、220はパイプ22で接続され、生物処理装
置220、230はパイプ23で接続され、浄化された
水は生物処理装置230に接続されたパイプ14から排
出される。また、浮上分離装置100のパイプ11とパ
イプ22とはパイプ18及びバルブ40を備えたパイプ
19を介して接続され、さらにパイプ11とパイプ23
とはパイプ18及びバルブ41を備えたパイプ20を介
して接続されている。さらにパイプ22、23は、それ
ぞれ溶存酸素計42、43を備えており、これらは市販
のものでよい。本構成例の動作概要は次のとおりであ
る。まず、浮上分離装置100で浮上分離される水は、
気泡発生装置13の効果により、空気を多量に溶解して
いる。さらに、浮上分離槽1で浮上しきれない気泡は、
パイプ11から排出される希釈水に残留する。したがっ
て、この希釈水は溶存酸素に富んでいる。一方、生物処
理装置210から排出される水は、生物処理槽15内に
収納されているろ材に付着した微生物の活動により、ロ
ート7より流入するオーバーフロー水中の溶存酸素を消
費する。このオーバーフロー水のSS濃度が高いほど、溶
存酸素の消耗は大きい。したがって、パイプ22より排
出する水は、生物活動で消費された分だけ、溶存酸素が
少ない。これは生物処理装置220から排出される水に
ついても同様である。そこで本構成例では、溶存酸素に
富んだパイプ11の希釈水を、パイプ18、19、20
を介してパイプ22、23へ送って、パイプ22、23
内の水と混合してその溶存酸素量を回復させ、こうして
後段の生物処理装置220、230の処理性能を向上さ
せるようにしている。
【0025】図12は、図11の構成例の運転方法を示
すフローチャートで、とくに生物処理装置220へ流入
する水にパイプ19を介して混合する希釈水の量をバル
ブ40の開閉により制御する方法を示している。この制
御はやはり制御部300により実行され、まず、生物処
理装置220に流入する水に必要な溶存酸素量D1と、
バルブ40の開度xを設定する(ステップ1101)。
D1は、手入力により設定してもよいし、またその大き
さは例えば、水の飽和溶存酸素量に設定する。次に溶存
酸素計42からパイプ22内を流れる溶存酸素量Dを検
知し(ステップ1102)、検知した値が設定値D1以
上であるかどうか判定する(ステップ1103)。判定
が満たされない場合には、バルブ40の開度を△xだけ
大きくし、パイプ11よりパイプ18を介して分岐した
希釈水が、パイプ19よりパイプ22に流入する水の流
量が増加するようにする(ステップ1105)。また、
判定が満たされる場合には、バルブ40の開度を△xだ
け小さくし、パイプ22に流入する水の流量が減少する
ようにする(ステップ1104)。そしてステップ11
02以下を繰り返すことにより、生物処理装置220へ
流入する水には生物活動に必要とする十分な量の溶存酸
素が含まれ、処理効果を高く維持することができる。生
物処理装置230へ流入する水についても、バルブ41
に対して図11と同様な制御を行うことで、やはり処理
効果を高く維持することができる。なお、図11では制
御部100は、図12に関わる制御のみを行うように図
示しているが、これは図1、2と同様に気泡発生装置1
3等の制御も行うことはいうまでもない。
すフローチャートで、とくに生物処理装置220へ流入
する水にパイプ19を介して混合する希釈水の量をバル
ブ40の開閉により制御する方法を示している。この制
御はやはり制御部300により実行され、まず、生物処
理装置220に流入する水に必要な溶存酸素量D1と、
バルブ40の開度xを設定する(ステップ1101)。
D1は、手入力により設定してもよいし、またその大き
さは例えば、水の飽和溶存酸素量に設定する。次に溶存
酸素計42からパイプ22内を流れる溶存酸素量Dを検
知し(ステップ1102)、検知した値が設定値D1以
上であるかどうか判定する(ステップ1103)。判定
が満たされない場合には、バルブ40の開度を△xだけ
大きくし、パイプ11よりパイプ18を介して分岐した
希釈水が、パイプ19よりパイプ22に流入する水の流
量が増加するようにする(ステップ1105)。また、
判定が満たされる場合には、バルブ40の開度を△xだ
け小さくし、パイプ22に流入する水の流量が減少する
ようにする(ステップ1104)。そしてステップ11
02以下を繰り返すことにより、生物処理装置220へ
流入する水には生物活動に必要とする十分な量の溶存酸
素が含まれ、処理効果を高く維持することができる。生
物処理装置230へ流入する水についても、バルブ41
に対して図11と同様な制御を行うことで、やはり処理
効果を高く維持することができる。なお、図11では制
御部100は、図12に関わる制御のみを行うように図
示しているが、これは図1、2と同様に気泡発生装置1
3等の制御も行うことはいうまでもない。
【0026】図13は、本発明になる水浄化装置のさら
に別の構成例を上から見た図として示すものである。こ
れは図1、図2で示した構成例と類似しているが、さら
にバルブ34を備えパイプ11から分岐するパイプ3
3、及びバルブ36を備えパイプ6から分岐するパイプ
37とを付加した構成となっている。この構成におい
て、浮上分離装置100は濃縮水を生成すると同時に、
希釈水も生成している。図11に示した構成例では、こ
の希釈水に含まれる豊富な溶存酸素を多段接続された生
物処理装置の二段目とそれ以降で利用するものであった
が、本構成例では原水のSS濃度Aがその時の原水温度Tに
対する最適なSS濃度より大きいときに、図5、図9のよ
うに気泡注入量Bを0とするのではなく、上記希釈水を
利用してより効率よく生物処理装置200が動作するよ
うにしたものである。このために、制御部300内のデ
ータベースには、図14に示したような希釈水のSS濃度
の原水SS濃度Aに対する比(以後、適宜、希釈度とい
う)と気泡注入量との関係を格納しておく。また図3、
図4の特性も格納しておく。
に別の構成例を上から見た図として示すものである。こ
れは図1、図2で示した構成例と類似しているが、さら
にバルブ34を備えパイプ11から分岐するパイプ3
3、及びバルブ36を備えパイプ6から分岐するパイプ
37とを付加した構成となっている。この構成におい
て、浮上分離装置100は濃縮水を生成すると同時に、
希釈水も生成している。図11に示した構成例では、こ
の希釈水に含まれる豊富な溶存酸素を多段接続された生
物処理装置の二段目とそれ以降で利用するものであった
が、本構成例では原水のSS濃度Aがその時の原水温度Tに
対する最適なSS濃度より大きいときに、図5、図9のよ
うに気泡注入量Bを0とするのではなく、上記希釈水を
利用してより効率よく生物処理装置200が動作するよ
うにしたものである。このために、制御部300内のデ
ータベースには、図14に示したような希釈水のSS濃度
の原水SS濃度Aに対する比(以後、適宜、希釈度とい
う)と気泡注入量との関係を格納しておく。また図3、
図4の特性も格納しておく。
【0027】図15は、この構成例における運転方法の
フローチャートで、やはり制御部300により周期的に
実行される。まずステップ1501〜1503までの処
理は、図5のステップ501〜503と同じである。ス
テップ1503において、判定が満たされない場合に
は、バルブ34、36を閉め、バルブ39、35を開け
る(ステップ1504)。そうすると浮上分離槽1の水
面の水がオーバーフローし、パイプ6を介して生物処理
装置200に送水され、浮上分離槽1内下部の希釈水が
パイプ11から排出される。そこで濃縮度S/Aを演算
し、浮上分離装置の性能を示す図3より、濃縮度S/Aを
達成する気泡注入量Bを決定する(ステップ150
5)。この場合の動作は図5と同様となる。ステップ1
503の判定が満たされる場合には、バルブ34、36
を開け、バルブ39、35を閉める(ステップ150
6)。これによってオーバーフロー水はパイプ37より
排出される。この水は水源に戻してもよいし、タンク等
に収納して別途処理してもよい。一方、希釈水はパイプ
33を介して生物処理装置200に送水される。この希
釈水に要求されるSS濃度Sはステップ1502で決定さ
れているから、それと原水のSS濃度の検出値Aから、希
釈水の希釈度S/Aが算出され、浮上分離装置の性能を示
す図14のデータより希釈度S/Aを達成する気泡注入量B
が決定される(ステップ1507)。こうして上記ステ
ップ1505または1507が終了すると、気泡量Bの
気泡を注入する制御信号が気泡発生装置13へ出力され
(ステップ1508)、この処理が以下繰り返される。
フローチャートで、やはり制御部300により周期的に
実行される。まずステップ1501〜1503までの処
理は、図5のステップ501〜503と同じである。ス
テップ1503において、判定が満たされない場合に
は、バルブ34、36を閉め、バルブ39、35を開け
る(ステップ1504)。そうすると浮上分離槽1の水
面の水がオーバーフローし、パイプ6を介して生物処理
装置200に送水され、浮上分離槽1内下部の希釈水が
パイプ11から排出される。そこで濃縮度S/Aを演算
し、浮上分離装置の性能を示す図3より、濃縮度S/Aを
達成する気泡注入量Bを決定する(ステップ150
5)。この場合の動作は図5と同様となる。ステップ1
503の判定が満たされる場合には、バルブ34、36
を開け、バルブ39、35を閉める(ステップ150
6)。これによってオーバーフロー水はパイプ37より
排出される。この水は水源に戻してもよいし、タンク等
に収納して別途処理してもよい。一方、希釈水はパイプ
33を介して生物処理装置200に送水される。この希
釈水に要求されるSS濃度Sはステップ1502で決定さ
れているから、それと原水のSS濃度の検出値Aから、希
釈水の希釈度S/Aが算出され、浮上分離装置の性能を示
す図14のデータより希釈度S/Aを達成する気泡注入量B
が決定される(ステップ1507)。こうして上記ステ
ップ1505または1507が終了すると、気泡量Bの
気泡を注入する制御信号が気泡発生装置13へ出力され
(ステップ1508)、この処理が以下繰り返される。
【0028】以上に説明したように図13の構成例によ
れば、図1、図6の場合の効果に加えて、原水SS濃度が
高い場合でも、希釈水を送水し、気泡発生装置13から
の気泡量を調整することにより、後段の生物処理装置2
00にとって最大除去率を達成できるSS濃度の水を送水
することができる。したがって、さらに広い範囲で原水
のSS濃度や水温の変化に対応した水浄化装置を提供でき
る。
れば、図1、図6の場合の効果に加えて、原水SS濃度が
高い場合でも、希釈水を送水し、気泡発生装置13から
の気泡量を調整することにより、後段の生物処理装置2
00にとって最大除去率を達成できるSS濃度の水を送水
することができる。したがって、さらに広い範囲で原水
のSS濃度や水温の変化に対応した水浄化装置を提供でき
る。
【0029】なお、以上の説明した構成例では、生物処
理装置の除去率を示す図4の特性のデータベースを用い
る場合と、それを用いないで計算により求める場合を示
したが、これはどちらを用いてもよいことは明らかであ
る。
理装置の除去率を示す図4の特性のデータベースを用い
る場合と、それを用いないで計算により求める場合を示
したが、これはどちらを用いてもよいことは明らかであ
る。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、原水の濃度や水温が広
範囲に変化した場合でも有効な水浄化処理が可能であ
り、生物処理装置単独での処理よりも高除去率で運転で
きる。さらに、浮上分離装置で生成される溶存酸素に富
んだ水を使用することにより、生物処理装置での溶存酸
素の消費による不足が起こることなく、浄化処理が可能
である。
範囲に変化した場合でも有効な水浄化処理が可能であ
り、生物処理装置単独での処理よりも高除去率で運転で
きる。さらに、浮上分離装置で生成される溶存酸素に富
んだ水を使用することにより、生物処理装置での溶存酸
素の消費による不足が起こることなく、浄化処理が可能
である。
【図1】本発明になる水浄化装置の構成例を示す図であ
る。
る。
【図2】図1の構成例を上から見た図である。
【図3】浮上分離装置の気泡注入量に対する濃縮度の関
係を示す定性的グラフである。
係を示す定性的グラフである。
【図4】生物処理装置のSS濃度と水温に対するSS除去率
を示す定性的グラフである。
を示す定性的グラフである。
【図5】図1の構成例の運転方法を示すフローチャート
である。
である。
【図6】本発明になる水浄化装置の別の構成例を示す図
である。
である。
【図7】浮上分離装置のSS濃度と水底からの距離の関係
を示す定性的グラフである。
を示す定性的グラフである。
【図8】浮上分離装置のオーバーフロー流量とSS濃縮度
の関係を示す定性的グラフである。
の関係を示す定性的グラフである。
【図9】図6の構成例の運転方法を示すフローチャート
である。
である。
【図10】図1の構成例の別の運転方法を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図11】本発明になる水浄化装置の別の構成例を示す
図である。
図である。
【図12】図11の構成例の運転方法を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図13】本発明になる水浄化装置のさらに別の構成例
を示す図である。
を示す図である。
【図14】浮上分離装置の気泡注入量と希釈水の希釈度
の関係を示す定性的グラフである。
の関係を示す定性的グラフである。
【図15】図13の構成例の運転方法を示すフローチャ
ートである。
ートである。
1 浮上分離槽 2 ポンプ 3 バルブ 4 生物処理槽 5 堰部 6 パイプ 7 ロート 8 パイプ 9 水温計 10 濁度計 11 パイプ 12 ドレンバルブ 13 気泡発生装置 14 パイプ、 15〜17 生物処理槽 18〜20 パイプ 21 ロート 22 パイプ 23 パイプ 24 ロート 25 ネジ棒 26 駆動部 27 支え部材 28 みね 29 底板 30 シール部材 31 パイプ 33 パイプ 34〜36 バルブ 37 パイプ 38 ろ材 39 バルブ 40、41 バルブ 42、43 溶存酸素計 100 浮上分離装置 200 生物処理装置 210 生物処理装置 220 生物処理装置 230 生物処理装置 300 制御部
Claims (7)
- 【請求項1】 浮上分離槽内を流れる原水に気泡注入手
段で微細な気泡を注入し、原水中に含まれる浮遊物質に
気泡を付着させて浮遊物質を浮上させ、浮遊物質の濃度
の高いオーバーフロー水と濃度の低い希釈水とに分離す
るための浮上分離装置と、 該浮上分離装置からのオーバーフロー水を生物処理する
ための生物処理装置と、 原水中の浮遊物質濃度を検出するための濃度検出手段
と、 原水の水温を検出するための温度検出手段と、 前記濃度検出手段及び温度検出手段の検出結果に応じて
前記生物処理装置に送水する水の送水濃度を制御する制
御手段と、 を備えたことを特徴とする水浄化装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の水浄化装置において、
前記制御手段は、前記濃度検出手段及び前記温度検出手
段により検出された原水の浮遊物質濃度及び水温から、
予め用意された前記生物処理装置の特性データを参照し
て当該生物処理装置の処理に適した前記送水濃度を決定
することを特徴とする水浄化装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の水浄化装置において、
前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された原
水の水温と前記生物処理装置の特性から、計算により、
当該生物処理装置の処理に適した前記送水濃度を決定す
ることを特徴とする水浄化装置。 - 【請求項4】 請求項2または3に記載の水浄化装置に
おいて、前記制御手段は、前記生物処理装置に送水する
水の送水濃度を、前記浮上分離装置への気泡注入量を制
御することにより前記決定した送水濃度とするように制
御することを特徴とする水浄化装置。 - 【請求項5】 請求項2または3に記載の水浄化装置に
おいて、前記制御手段は、前記生物処理装置に送水する
水の送水濃度を、前記オーバーフロー水の流量を制御す
ることにより前記決定した送水濃度とするように制御す
ることを特徴とする水浄化装置。 - 【請求項6】 請求項2または3記載の水浄化装置にお
いて、 前記浮上分離装置で分離された希釈水を前記生物処理装
置へ導くための希釈水パイプと、前記希釈水を前記生物
処理装置へ送るか送らないかを切り換えるための第1の
切り換え手段と、前記浮上分離装置からのオーバーフロ
ー水を前記生物処理装置へ送るか送らないかを切り換え
るための第2の切り換え手段とを付加するとともに、 前記制御手段は、前記濃度検出手段により検出した原水
の浮遊物質濃度が前記原水の検出温度から決定した送水
濃度よりも大きいときは、前記第2の切り換え手段によ
り前記オーバーフロー水の前記生物処理装置への送水を
止め、かつ前記第1の切り換え手段により前記希釈水を
前記生物処理装置へ送水し、さらに前記希釈水の濃度が
前記決定した送水濃度となるように前記浮上分離装置へ
の気泡注入量を制御することを特徴とする水浄化装置。 - 【請求項7】 請求項2または3の水浄化装置におい
て、前記生物処理装置が直列に接続された複数の装置か
ら成っている場合に、前記希釈水を2段目以降の生物処
理装置の各々へ送水する送水手段を付加したことを特徴
とする水浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30720297A JPH11138189A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 水浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30720297A JPH11138189A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 水浄化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11138189A true JPH11138189A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=17966278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30720297A Pending JPH11138189A (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | 水浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11138189A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013005952A2 (ko) * | 2011-07-01 | 2013-01-10 | 서울시립대학교 산학협력단 | 수질자동측정기기 및 가압부상을 이용한 하수 월류수 처리시스템 |
JP2014100618A (ja) * | 2012-11-16 | 2014-06-05 | Fuji Electric Co Ltd | 排水処理装置 |
JP2017039103A (ja) * | 2015-08-21 | 2017-02-23 | 株式会社日立製作所 | 微細気泡を用いた水処理プロセスの制御方法及び水処理システム |
CN109205777A (zh) * | 2018-10-31 | 2019-01-15 | 河南省图天新能源科技有限公司 | 一种曝气浓稀粪污自动分离的厌氧发酵进料方法 |
-
1997
- 1997-11-10 JP JP30720297A patent/JPH11138189A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013005952A2 (ko) * | 2011-07-01 | 2013-01-10 | 서울시립대학교 산학협력단 | 수질자동측정기기 및 가압부상을 이용한 하수 월류수 처리시스템 |
WO2013005952A3 (ko) * | 2011-07-01 | 2013-03-14 | 서울시립대학교 산학협력단 | 수질자동측정기기 및 가압부상을 이용한 하수 월류수 처리시스템 |
JP2014100618A (ja) * | 2012-11-16 | 2014-06-05 | Fuji Electric Co Ltd | 排水処理装置 |
JP2017039103A (ja) * | 2015-08-21 | 2017-02-23 | 株式会社日立製作所 | 微細気泡を用いた水処理プロセスの制御方法及び水処理システム |
CN109205777A (zh) * | 2018-10-31 | 2019-01-15 | 河南省图天新能源科技有限公司 | 一种曝气浓稀粪污自动分离的厌氧发酵进料方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102910786B (zh) | 高浓度酒精废水处理方法及设备 | |
RU2765375C2 (ru) | Анаэробный реактор циклического действия с одновременно функционирующими фазами | |
RU2522105C2 (ru) | Реактор с восходящим потоком и с управляемой рециркуляцией биомассы | |
CN102056673A (zh) | 旋流浮选系统和配备有该旋流浮选系统的水污染防治系统 | |
JP6725538B2 (ja) | 生活用水又は工業用水を浄化する方法及び装置 | |
CN109133510A (zh) | 高浓度大蒜废水处理装置 | |
JP5064338B2 (ja) | 排水処理装置 | |
US4250033A (en) | Excess-growth control system for fluidized-bed reactor | |
CN2786096Y (zh) | 溶气气浮装置 | |
JPH11138189A (ja) | 水浄化装置 | |
JP2000061491A (ja) | 嫌気性水処理装置 | |
JP3111846B2 (ja) | 浄化装置 | |
CN215387744U (zh) | 一种用于处理生活污水液的沉淀设备 | |
CN108996663A (zh) | 用于动态调节污水处理策略的污水处理设备 | |
JP2004050085A (ja) | 閉鎖水域の水質改善システム | |
US20060118484A1 (en) | Process and device for biological treatment of a suspension in a bioreactor | |
CN201553670U (zh) | 反渗透脱盐多级预处理的垃圾渗滤液回用设备 | |
CN2194357Y (zh) | 废水综合净化处理设备 | |
CN113716827A (zh) | 一种适用于寒冷地区排泥水处理集成系统 | |
CN201424417Y (zh) | 微污染水的大型处理系统 | |
WO2018021169A1 (ja) | 有機性排水の処理方法及び装置 | |
KR101347049B1 (ko) | 가변형 고액분리장치 및 수질정화장치 | |
JP2020018966A (ja) | 水処理方法及び水処理装置 | |
CN218539472U (zh) | 玉米深加工废水再利用系统 | |
CN209872587U (zh) | 一种高浊度、高磷污水快速净化设备 |