JPH11137857A - ドーム形の気室を備えた遊具 - Google Patents
ドーム形の気室を備えた遊具Info
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- JPH11137857A JPH11137857A JP33120297A JP33120297A JPH11137857A JP H11137857 A JPH11137857 A JP H11137857A JP 33120297 A JP33120297 A JP 33120297A JP 33120297 A JP33120297 A JP 33120297A JP H11137857 A JPH11137857 A JP H11137857A
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- air chamber
- sheet
- peripheral
- dome
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 任意の場所に随時簡単に設置、解体ができる
とともに運搬、保管が容易なドーム形の気室を備えた遊
具を提供する。 【解決手段】 空気不透過性のシートを山形に成形した
上面シート5と下面シート7とを対向配置して周縁部を
接着した本体気室2、下面シート7と本体気室2の下面
の周縁部に設けられた環状の周辺気室3と周辺気室3の
下側に張り渡された底面シート8とで形成される下部気
室4を備え、本体気室2、周辺気室3、下部気室4のそ
れぞれにバルブ11を具えたホース10が取り付けら
れ、周辺気室3の接地面にずれ防止パット12が貼着さ
れ、周辺気室3の周囲にアンカー用ライフライン13が
吊着されたドーム形の気室を備えた遊具。
とともに運搬、保管が容易なドーム形の気室を備えた遊
具を提供する。 【解決手段】 空気不透過性のシートを山形に成形した
上面シート5と下面シート7とを対向配置して周縁部を
接着した本体気室2、下面シート7と本体気室2の下面
の周縁部に設けられた環状の周辺気室3と周辺気室3の
下側に張り渡された底面シート8とで形成される下部気
室4を備え、本体気室2、周辺気室3、下部気室4のそ
れぞれにバルブ11を具えたホース10が取り付けら
れ、周辺気室3の接地面にずれ防止パット12が貼着さ
れ、周辺気室3の周囲にアンカー用ライフライン13が
吊着されたドーム形の気室を備えた遊具。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気室に空気を充填
してドーム形状に膨脹させ、子供が上り下りして遊ぶ遊
具に関する。
してドーム形状に膨脹させ、子供が上り下りして遊ぶ遊
具に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴム被覆布、ターポリンなどの空気不透
過の可撓性シートをドーム形状に成形して底を付けた気
室に内圧空気を充填し、その上に子供を上り下りさせて
遊ばせる遊具は、気室を形成する膜のドーム部分と底部
分に同種のシートが使用されていた。そのため、ドーム
に多数の子供が上ったとき、気室を形成する膜の子供が
踏んだ部分とその近傍は窪むが、膜の他の部分は子供の
荷重で内圧が高くなって偏平に変形するともに、平面に
形成されていた底は中央部が膨出して球面になろうとす
る。底が中央部を地面に当接して球面になれば、底の周
縁部は地面から持ち上げられて地面から浮いた状態にな
り、それにつまずく危険が生じる。従来のこの種の遊具
は、底の膨出によって周縁部が持ち上げられるのを防止
するため、図5に示すように気室21の外側をプロテク
タータープ22で包囲し、プロテクタータープの端を地
中に埋められたタープアンカー23に固定して底の周縁
部が地面から離隔しないようにされていた。従って、上
記遊具の設営に当たって、まず地面に穴を掘ってタープ
アンカーを埋設し、つぎに気室に空気を充填してドーム
形状に膨脹させ、膨脹した気室をプロテクタータープで
覆い、プロテクタータープの端をタープアンカーに固定
して穴に沈めた状態で穴の埋め戻し作業が行われ、大掛
かりな工事を必要とした。
過の可撓性シートをドーム形状に成形して底を付けた気
室に内圧空気を充填し、その上に子供を上り下りさせて
遊ばせる遊具は、気室を形成する膜のドーム部分と底部
分に同種のシートが使用されていた。そのため、ドーム
に多数の子供が上ったとき、気室を形成する膜の子供が
踏んだ部分とその近傍は窪むが、膜の他の部分は子供の
荷重で内圧が高くなって偏平に変形するともに、平面に
形成されていた底は中央部が膨出して球面になろうとす
る。底が中央部を地面に当接して球面になれば、底の周
縁部は地面から持ち上げられて地面から浮いた状態にな
り、それにつまずく危険が生じる。従来のこの種の遊具
は、底の膨出によって周縁部が持ち上げられるのを防止
するため、図5に示すように気室21の外側をプロテク
タータープ22で包囲し、プロテクタータープの端を地
中に埋められたタープアンカー23に固定して底の周縁
部が地面から離隔しないようにされていた。従って、上
記遊具の設営に当たって、まず地面に穴を掘ってタープ
アンカーを埋設し、つぎに気室に空気を充填してドーム
形状に膨脹させ、膨脹した気室をプロテクタータープで
覆い、プロテクタータープの端をタープアンカーに固定
して穴に沈めた状態で穴の埋め戻し作業が行われ、大掛
かりな工事を必要とした。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】子供は小高いところを
上ったり下ったりする遊びを好むので、場所的にゆとり
のある遊園地などに上記のドーム形遊具が半恒久的に設
置されている。しかし、幼稚園、催し会場などでもドー
ム形遊具の設置の希望はあるが、これらの場所には、各
種の遊具を同時に設営する場所的ゆとりがないので、必
要に応じて各種遊具を順次取り換えて設置、撤去が行わ
れており、ドーム形の遊具は大掛かりな工事を必要とす
るので設置できなかった。
上ったり下ったりする遊びを好むので、場所的にゆとり
のある遊園地などに上記のドーム形遊具が半恒久的に設
置されている。しかし、幼稚園、催し会場などでもドー
ム形遊具の設置の希望はあるが、これらの場所には、各
種の遊具を同時に設営する場所的ゆとりがないので、必
要に応じて各種遊具を順次取り換えて設置、撤去が行わ
れており、ドーム形の遊具は大掛かりな工事を必要とす
るので設置できなかった。
【0004】本発明は、任意の場所に随時簡単に設置、
解体ができるともに運搬、保管が容易なドーム形の遊具
を提供することを目的にしたものである。
解体ができるともに運搬、保管が容易なドーム形の遊具
を提供することを目的にしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】気室を形成する膜のドー
ム部を底部より伸びやすくして、子供が上がって気室内
圧が高くなれば、ドーム部が大きく膨脹して内圧が低下
するようにさせ、底部の膨出を抑制させるとともに、膨
出しても地面に当接しないようにさせれば、膨出によっ
てドーム周縁部が上昇して、地面から離隔することがな
くなり、離隔防止の工事が不要となる。
ム部を底部より伸びやすくして、子供が上がって気室内
圧が高くなれば、ドーム部が大きく膨脹して内圧が低下
するようにさせ、底部の膨出を抑制させるとともに、膨
出しても地面に当接しないようにさせれば、膨出によっ
てドーム周縁部が上昇して、地面から離隔することがな
くなり、離隔防止の工事が不要となる。
【0006】請求項1のドーム形の気室を備えた遊具
は、空気不透過性シートを山形に成形した上面シート5
を上面シート5の垂直方向の投影と同形の平坦な下面シ
ート7に対向配置し、両者の周縁部9を接着してなるド
ーム形状の本体気室2と、本体気室2の下側周縁部に隣
接配置する環状の周辺気室3と、周辺気室3の下側に底
面シート8が張り渡されて形成される下部気室4を備
え、本体気室2、周辺気室3及び下部気室4のそれぞれ
にバルブ11を具えたホース10が取り付けられ、周辺
気室3の下面にずれ防止パット12が貼着され、周辺気
室3の周囲にアンカー用ライフライン13が吊着された
ことを特徴とし、本体気室に荷重が負荷されて内圧が増
加したとき、下面シート7が下部気室4内に進入するよ
うにしたものである。
は、空気不透過性シートを山形に成形した上面シート5
を上面シート5の垂直方向の投影と同形の平坦な下面シ
ート7に対向配置し、両者の周縁部9を接着してなるド
ーム形状の本体気室2と、本体気室2の下側周縁部に隣
接配置する環状の周辺気室3と、周辺気室3の下側に底
面シート8が張り渡されて形成される下部気室4を備
え、本体気室2、周辺気室3及び下部気室4のそれぞれ
にバルブ11を具えたホース10が取り付けられ、周辺
気室3の下面にずれ防止パット12が貼着され、周辺気
室3の周囲にアンカー用ライフライン13が吊着された
ことを特徴とし、本体気室に荷重が負荷されて内圧が増
加したとき、下面シート7が下部気室4内に進入するよ
うにしたものである。
【0007】請求項4及び5のドーム形の気室を備えた
遊具は、空気不透過性のシートを裁断して山形に成形し
た上面シート5を上面シート5の垂直方向の投影と同形
の下面シート7に対向配置し、両者の周縁部9を接着し
てなるドーム形状の本体気室2を備え、下面シートに分
割可能な底板14が隣接し取り付けられ、本体気室2の
下部にバルブ11を具えたホース10が取り付けられ、
底板14の周囲にアンカー用ライフライン13が吊着さ
れたことを特徴とし、本体気室2に荷重が負荷されても
下面シート7が膨出しないようにされたものである。
遊具は、空気不透過性のシートを裁断して山形に成形し
た上面シート5を上面シート5の垂直方向の投影と同形
の下面シート7に対向配置し、両者の周縁部9を接着し
てなるドーム形状の本体気室2を備え、下面シートに分
割可能な底板14が隣接し取り付けられ、本体気室2の
下部にバルブ11を具えたホース10が取り付けられ、
底板14の周囲にアンカー用ライフライン13が吊着さ
れたことを特徴とし、本体気室2に荷重が負荷されても
下面シート7が膨出しないようにされたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に関わ
るドーム形の気室を備えた遊具の断面図、図2は図1に
示す遊具の上面シートに用いるゴム被覆布裁断片の形状
を示す図、図7は他の実施形態に関わるドーム形の気室
を備えた遊具の断面図である。請求項1のドーム形の気
室を備えた遊具の主要部は本体気室2、周辺気室3及び
下部気室4である。本体気室は、ゴム被覆布を扇形、3
角形または多角形に裁断したパネル6の多数を接合して
山形に成形した上面シート5を、上面シート5の垂直方
向の投影とほぼ同形状の上面シート5より伸びにくい下
面シート7上に載置して両者の周縁部9を接着すること
により形成される。本体気室2の下側周縁部に設けられ
た周辺気室3は、ゴム被覆布でなる筒状体の両端を接合
して外周の輪郭が円形または多角形の環状に成形したも
のである。下部気室4は、下面シート7と環状の周辺気
室3と周辺気室3の下側に張り渡された底面シート8で
囲まれて形成される。各気室には、圧搾空気配管の端に
着脱自在にしたバルブ11を具えた内圧空気の充填、排
気を行うホース10が取り付けられ、下部気室2の周囲
に遊具1を床に固定するアンカー用ライフライン13が
吊着され、底面シート8の接地面にずれ防止パット12
が固着されている。各気室に内圧を充填したときの遊具
の高さHと幅Wの比H/Wは1/5〜1/10の範囲に
されれる。H/Wが1/5より大きい場合は斜面の勾配
が大きくなって危険であり、1/10より小さい場合
は、低すぎて遊ぶには面白くない。
基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に関わ
るドーム形の気室を備えた遊具の断面図、図2は図1に
示す遊具の上面シートに用いるゴム被覆布裁断片の形状
を示す図、図7は他の実施形態に関わるドーム形の気室
を備えた遊具の断面図である。請求項1のドーム形の気
室を備えた遊具の主要部は本体気室2、周辺気室3及び
下部気室4である。本体気室は、ゴム被覆布を扇形、3
角形または多角形に裁断したパネル6の多数を接合して
山形に成形した上面シート5を、上面シート5の垂直方
向の投影とほぼ同形状の上面シート5より伸びにくい下
面シート7上に載置して両者の周縁部9を接着すること
により形成される。本体気室2の下側周縁部に設けられ
た周辺気室3は、ゴム被覆布でなる筒状体の両端を接合
して外周の輪郭が円形または多角形の環状に成形したも
のである。下部気室4は、下面シート7と環状の周辺気
室3と周辺気室3の下側に張り渡された底面シート8で
囲まれて形成される。各気室には、圧搾空気配管の端に
着脱自在にしたバルブ11を具えた内圧空気の充填、排
気を行うホース10が取り付けられ、下部気室2の周囲
に遊具1を床に固定するアンカー用ライフライン13が
吊着され、底面シート8の接地面にずれ防止パット12
が固着されている。各気室に内圧を充填したときの遊具
の高さHと幅Wの比H/Wは1/5〜1/10の範囲に
されれる。H/Wが1/5より大きい場合は斜面の勾配
が大きくなって危険であり、1/10より小さい場合
は、低すぎて遊ぶには面白くない。
【0009】上記の上面シート、下面シート及び底面シ
ートとしては、ゴムまたは合成樹脂で被覆した布、合成
樹脂弾性フイルムなどの可撓性シートが用いられる。そ
れらの中でも、基布の片面または両面にゴム被覆した強
度が大きく、加工が容易で、滑りにくいゴム被覆布が好
適である。下面シート及び底面シートは一定の荷重が負
荷されたときの伸び、所謂定荷重伸びを上面シートより
小さくして伸ばされにくくされている。下面シート及び
底面シートの定荷重伸びを上面シートより小さくするに
は、次の方法が単独または組み合わせで行われる。すな
わち、上面シートに用いる基布と比較して、基布を成
織する糸に定荷重伸張率が小さいものを使用する。糸
の太さと基布の単位幅当たりの糸の打ち込み本数の積で
表される糸使用量を多くする。デニールで表した糸の
太さの平方根と糸の長さ10cm当たりの撚数の積で定義
される撚係数を小さくして撚構造の螺旋ピッチ数を少な
くする。また、基布の枚数を上面シートより多くす
る。補強布を貼付する方法も用いられる。
ートとしては、ゴムまたは合成樹脂で被覆した布、合成
樹脂弾性フイルムなどの可撓性シートが用いられる。そ
れらの中でも、基布の片面または両面にゴム被覆した強
度が大きく、加工が容易で、滑りにくいゴム被覆布が好
適である。下面シート及び底面シートは一定の荷重が負
荷されたときの伸び、所謂定荷重伸びを上面シートより
小さくして伸ばされにくくされている。下面シート及び
底面シートの定荷重伸びを上面シートより小さくするに
は、次の方法が単独または組み合わせで行われる。すな
わち、上面シートに用いる基布と比較して、基布を成
織する糸に定荷重伸張率が小さいものを使用する。糸
の太さと基布の単位幅当たりの糸の打ち込み本数の積で
表される糸使用量を多くする。デニールで表した糸の
太さの平方根と糸の長さ10cm当たりの撚数の積で定義
される撚係数を小さくして撚構造の螺旋ピッチ数を少な
くする。また、基布の枚数を上面シートより多くす
る。補強布を貼付する方法も用いられる。
【0010】つぎに本発明の作用を説明する。図3及び
図4に示すように、気室に内圧空気を充填して設営され
た本発明の遊具に子供が上ったとき、子供の荷重によっ
て、子供が載つている部分とその近傍が窪むとともに本
体気室2の内圧が上昇して、本体気室は偏平になって周
縁部が上昇しょうとするが、周辺気室3がフレームの役
割をして偏平化を制限し、下部気室が下記作用を演じて
周縁部の上昇を防止する。すなわち、子供が載ることに
よって、図4に二点鎖線で示す形状から実線で示す下面
シート7の中央部が膨出した形状に変形する。気室の数
が1つの従来の遊具においては、気室の底が地面に接し
ているので、底の中央部が膨出すれば、周縁部は膨出部
の先端位置から後退して地面から離隔する。これに対
し、下部気室4を有する本発明においては、本体気室2
の下に位置する下部気室4に本体気室の底中央部、言い
換えれば下面シート中央部7の膨出先端が進入し得る空
間すなわち下部気室を有するので、下面シート周縁部が
内圧上昇前の位置に止まった状態で下面シート中央部が
膨出しながら下部気室4に進入することができ、周縁部
の上昇が生じない。尚、本体気室の内圧が上昇して下面
シートが下部気室に陥没し、それによって下部気室の内
圧が上昇して下部気室の底面シートが膨出するのを防止
するため、一定荷重が作用したときの各シートの伸びの
大きさは、上面シート>下面シート≧ト底面シートの関
係にされ、それによって、本体気室の内圧が上昇すれ
ば、主として上面シートが伸びて本体気室の容積が増大
するとともに圧力増加が抑制され、下面シート及び底面
シートが変形しないようにされている。
図4に示すように、気室に内圧空気を充填して設営され
た本発明の遊具に子供が上ったとき、子供の荷重によっ
て、子供が載つている部分とその近傍が窪むとともに本
体気室2の内圧が上昇して、本体気室は偏平になって周
縁部が上昇しょうとするが、周辺気室3がフレームの役
割をして偏平化を制限し、下部気室が下記作用を演じて
周縁部の上昇を防止する。すなわち、子供が載ることに
よって、図4に二点鎖線で示す形状から実線で示す下面
シート7の中央部が膨出した形状に変形する。気室の数
が1つの従来の遊具においては、気室の底が地面に接し
ているので、底の中央部が膨出すれば、周縁部は膨出部
の先端位置から後退して地面から離隔する。これに対
し、下部気室4を有する本発明においては、本体気室2
の下に位置する下部気室4に本体気室の底中央部、言い
換えれば下面シート中央部7の膨出先端が進入し得る空
間すなわち下部気室を有するので、下面シート周縁部が
内圧上昇前の位置に止まった状態で下面シート中央部が
膨出しながら下部気室4に進入することができ、周縁部
の上昇が生じない。尚、本体気室の内圧が上昇して下面
シートが下部気室に陥没し、それによって下部気室の内
圧が上昇して下部気室の底面シートが膨出するのを防止
するため、一定荷重が作用したときの各シートの伸びの
大きさは、上面シート>下面シート≧ト底面シートの関
係にされ、それによって、本体気室の内圧が上昇すれ
ば、主として上面シートが伸びて本体気室の容積が増大
するとともに圧力増加が抑制され、下面シート及び底面
シートが変形しないようにされている。
【0011】図7に断面が示される請求項5の実施形態
は、剛性の大きい分割可能な底板14が本体気室2の下
面シート7に隣接して配置されることにより本体気室の
底が撓みにくくなり、下部気室が設けられていないもの
である。
は、剛性の大きい分割可能な底板14が本体気室2の下
面シート7に隣接して配置されることにより本体気室の
底が撓みにくくなり、下部気室が設けられていないもの
である。
【0012】
【実施例】以下、本発明のドーム形の気室を備えた遊具
の実施例を図面に基づいて詳説する。 実施例1 35デニールのナイロンストランドの2本を撚係数29
28で撚合わせた糸を2.5cm幅当たり経、緯とも50
本の打ち込みで成織した基布の両面にゴム被覆したゴム
被覆布が、中心角αが55°の扇形のパネル6に裁断さ
れ、図2に示すように、色を異にしたパネル6a、6b
の各3枚が交互に直線部6sで接ぎ合わされて投影面が
2点鎖線で示される円錐形状の上面シート5に成形され
る。尚、本文中において記載する各シートの形状は、糊
代、成型時の変形を見越した形状修正を含まない形状で
ある。一方、210デニールのナイロンストランド2本
を撚係数1640で撚合わせた糸を2.5cm幅当たりの
打ち込みを経、緯とも40本にした基布の両面にゴム被
覆したゴム被覆布を上面シートの投影と同形に裁断した
下面シート7に、図1に示すように、上面シート5を対
向配置し、両者の周縁部9を接着して山形の本体気室2
が形成される。本体気室2の下面周縁部にゴム被覆布で
なる断面が円形で外周輪郭が円形の環状周辺気室3が設
けられ、上記下面シート7に用いたゴム被覆布を2枚張
り合わせた底面シート8が周辺気室3の下側に張り渡さ
れて下部気室4が形成される。本体気室2、周辺気室
3、下部気室4のそれぞれにバルブ11を具えたホース
10が取り付けられ、周辺気室3の下面にずれ防止パッ
ト12が貼着され、遊具を床に固定するためのアンカー
用ライフライン13が周辺気室3に吊着されている。
の実施例を図面に基づいて詳説する。 実施例1 35デニールのナイロンストランドの2本を撚係数29
28で撚合わせた糸を2.5cm幅当たり経、緯とも50
本の打ち込みで成織した基布の両面にゴム被覆したゴム
被覆布が、中心角αが55°の扇形のパネル6に裁断さ
れ、図2に示すように、色を異にしたパネル6a、6b
の各3枚が交互に直線部6sで接ぎ合わされて投影面が
2点鎖線で示される円錐形状の上面シート5に成形され
る。尚、本文中において記載する各シートの形状は、糊
代、成型時の変形を見越した形状修正を含まない形状で
ある。一方、210デニールのナイロンストランド2本
を撚係数1640で撚合わせた糸を2.5cm幅当たりの
打ち込みを経、緯とも40本にした基布の両面にゴム被
覆したゴム被覆布を上面シートの投影と同形に裁断した
下面シート7に、図1に示すように、上面シート5を対
向配置し、両者の周縁部9を接着して山形の本体気室2
が形成される。本体気室2の下面周縁部にゴム被覆布で
なる断面が円形で外周輪郭が円形の環状周辺気室3が設
けられ、上記下面シート7に用いたゴム被覆布を2枚張
り合わせた底面シート8が周辺気室3の下側に張り渡さ
れて下部気室4が形成される。本体気室2、周辺気室
3、下部気室4のそれぞれにバルブ11を具えたホース
10が取り付けられ、周辺気室3の下面にずれ防止パッ
ト12が貼着され、遊具を床に固定するためのアンカー
用ライフライン13が周辺気室3に吊着されている。
【0013】実施例2 図6に示す実施例は、実施例1と同様に、ゴム被覆布を
山形に成形した上面シート5と下面シート7とで本体気
室2が形成され、本体気室2の下面外縁部にゴム被覆布
でなる環状の周辺気室3が設けられ、周辺気室3の下側
に底面シート8が張り渡され、さらに、周辺気室3の下
に周辺気室3の外径より内径が小さく、外径が大きい転
落防止チューブ16が設けられ、転落防止チューブ16
の下側に第2底面シート17が張り渡されて第2下部気
室15が形成された構造になっている。第2下部気室1
5が設けられることにより、本体気室2の内圧が増加し
て下面シート7が下部気室に進入したために、下部気室
の内圧も上昇して底面シートの中央部が膨出し、周縁部
が反対方向に相対移動するが、底面シートの膨出部が第
2下部気室に進入して移動するので、相対移動する周縁
部は元の位置に止まることができ、周縁部の上昇が生じ
なくなる。子供が誤って滑り落ちたとき、転落防止チュ
ーブ16で受け止められ、怪我が防止される。
山形に成形した上面シート5と下面シート7とで本体気
室2が形成され、本体気室2の下面外縁部にゴム被覆布
でなる環状の周辺気室3が設けられ、周辺気室3の下側
に底面シート8が張り渡され、さらに、周辺気室3の下
に周辺気室3の外径より内径が小さく、外径が大きい転
落防止チューブ16が設けられ、転落防止チューブ16
の下側に第2底面シート17が張り渡されて第2下部気
室15が形成された構造になっている。第2下部気室1
5が設けられることにより、本体気室2の内圧が増加し
て下面シート7が下部気室に進入したために、下部気室
の内圧も上昇して底面シートの中央部が膨出し、周縁部
が反対方向に相対移動するが、底面シートの膨出部が第
2下部気室に進入して移動するので、相対移動する周縁
部は元の位置に止まることができ、周縁部の上昇が生じ
なくなる。子供が誤って滑り落ちたとき、転落防止チュ
ーブ16で受け止められ、怪我が防止される。
【0014】実施例3 図7に示す実施例は、ゴム被覆布を山形に成形した上面
シート5と下面シート7とで本体気室2が形成され、本
体気室2の下側に分割可能な剛性体でなる底板14が貼
着された構造を有し、本体気室2の下部にバルブ11を
具えたホース10が底板14を貫通して取り付けられ、
底板14の周囲にアンカー用ライフライン13が吊着さ
ている。
シート5と下面シート7とで本体気室2が形成され、本
体気室2の下側に分割可能な剛性体でなる底板14が貼
着された構造を有し、本体気室2の下部にバルブ11を
具えたホース10が底板14を貫通して取り付けられ、
底板14の周囲にアンカー用ライフライン13が吊着さ
ている。
【0015】実施例4 図8に示す実施例は、ゴム被覆布を山形に成形した上面
シート5と下面シート7とで本体気室2が形成され、下
面シート7の上側に分割可能な剛性体でなる底板14が
貼着された構造を有し、本体気室2の下部にバルブ11
を具えたホース10が設けられ、本体気室2の下部の周
囲にアンカー用ライフライン13が吊着さている。
シート5と下面シート7とで本体気室2が形成され、下
面シート7の上側に分割可能な剛性体でなる底板14が
貼着された構造を有し、本体気室2の下部にバルブ11
を具えたホース10が設けられ、本体気室2の下部の周
囲にアンカー用ライフライン13が吊着さている。
【0016】
【発明の効果】ドーム形の本体気室の下に下部気室を設
けたことにより、子供が載ったために本体気室の内圧が
増加して底を膨出させ、下部周縁を持ち上げることがな
くなった。その結果、従来行われていた内圧増加によっ
て気室の周縁部が持ち上げられるのを防止する装置を設
置するための大掛かりな工事が不要となり、任意の場所
に随時設営でき、設置、解体が簡単になり、輸送、保管
が容易に行えるようになる。
けたことにより、子供が載ったために本体気室の内圧が
増加して底を膨出させ、下部周縁を持ち上げることがな
くなった。その結果、従来行われていた内圧増加によっ
て気室の周縁部が持ち上げられるのを防止する装置を設
置するための大掛かりな工事が不要となり、任意の場所
に随時設営でき、設置、解体が簡単になり、輸送、保管
が容易に行えるようになる。
【図1】本発明の一実施形態に関わるドーム形の気室を
備えた遊具の断面図である。
備えた遊具の断面図である。
【図2】図1に示す遊具の上面シートに用いるゴム被覆
布裁断片の形状を示す正面図である。
布裁断片の形状を示す正面図である。
【図3】本発明の遊具の使用状態を表す一部欠截斜視図
である。
である。
【図4】本発明の遊具の使用状態を表す断面図である。
【図5】従来のドーム形の気室を備えた遊具の断面図で
ある。
ある。
【図6】本発明の第2実施例のドーム形の気室を備えた
遊具の断面図である。
遊具の断面図である。
【図7】本発明の第3実施例のドーム形の気室を備えた
遊具の断面図である。
遊具の断面図である。
【図8】本発明の第3実施例のドーム形の気室を備えた
遊具の断面図である。
遊具の断面図である。
2 本体気室 3 周辺気室 4 下部気室 5 上面シート 6 パネル 7 下面シート 8 底面シート 9 周縁部 10 ホース 11 バルブ 12 ずれ防止パット 13 アンカー用ライフライン 14 底板
Claims (5)
- 【請求項1】 空気が充填されてドーム形状に膨脹する
気室を備え、該気室を膨脹してその上を子供が上り下り
して遊ぶ遊具において、空気不透過性のシートを山形に
成形した上面シート5と下面シート7を対向配置し、両
者の周縁部9を相互に接着して形成された本体気室2
と、本体気室2の下側周縁部に設けられた環状の周辺気
室3と、周辺気室3の下側に底面シート8が張り渡され
て形成される下部気室4を備え、本体気室2、周辺気室
3及び下部気室4のそれぞれにバルブ11を具えたホー
ス10が取り付けられ、周辺気室3の接地面にずれ防止
パット12が貼着され、周辺気室3の周囲に多数のアン
カー用ライフライン13が吊着されたことを特徴とする
ドーム形の気室を備えた遊具。 - 【請求項2】 上面シート5は多数のパネル6が接合さ
れた山形の立体構造を有し、下面シート7は上面シート
5の垂直方向投影と同形状を有する水平シートである請
求項1記載のドーム形の気室を備えた遊具。 - 【請求項3】 同じ荷重が負荷されたときの前記3つの
シートの伸びが、上面シート>下面シート≧底面シート
の関係にある請求項1、2記載のドーム形の気室を備え
た遊具。 - 【請求項4】 空気不透過性のシートを裁断した上面シ
ート5と下面シート7を対向させて両者の周縁部を接着
した本体気室2を備え、気室2の下面外側に分割可能な
底板12が取り付けられ、気室2の下部にバルブを具え
たホース9が底板を貫通して設けられたことを特徴とす
るドーム形の気室を備えた遊具。 - 【請求項5】 空気不透過性のシートを裁断した上面シ
ート5と下面シート7を対向させて両者の周縁部を接着
した本体気室2を備え、下面シート7の上に分割可能な
底板12が載置され、気室2の下部にバルブを具えたホ
ース9が取り付けられたことを特徴とするドーム形の気
室を備えた遊具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33120297A JPH11137857A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | ドーム形の気室を備えた遊具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33120297A JPH11137857A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | ドーム形の気室を備えた遊具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11137857A true JPH11137857A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=18241042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33120297A Pending JPH11137857A (ja) | 1997-11-14 | 1997-11-14 | ドーム形の気室を備えた遊具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11137857A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013069219A1 (ja) * | 2011-11-09 | 2013-05-16 | ビーエルデーオリエンタル株式会社 | 遊戯装置用床機構及び、当該遊戯装置用床機構を使用した遊戯装置。 |
JP2014239843A (ja) * | 2013-06-12 | 2014-12-25 | 太陽工業株式会社 | 遊具、及びその設置方法 |
KR20230061988A (ko) * | 2021-10-29 | 2023-05-09 | 세세건설 주식회사 | 이중막 구조의 바운싱 돔 |
-
1997
- 1997-11-14 JP JP33120297A patent/JPH11137857A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013069219A1 (ja) * | 2011-11-09 | 2013-05-16 | ビーエルデーオリエンタル株式会社 | 遊戯装置用床機構及び、当該遊戯装置用床機構を使用した遊戯装置。 |
JPWO2013069219A1 (ja) * | 2011-11-09 | 2015-04-02 | ビーエルデーオリエンタル株式会社 | 遊戯装置用床機構及び、当該遊戯装置用床機構を使用した遊戯装置。 |
US9089752B2 (en) | 2011-11-09 | 2015-07-28 | Bld Oriental Co., Ltd. | Floor mechanism for game device and game device using said floor mechanism for game device |
JP2014239843A (ja) * | 2013-06-12 | 2014-12-25 | 太陽工業株式会社 | 遊具、及びその設置方法 |
KR20230061988A (ko) * | 2021-10-29 | 2023-05-09 | 세세건설 주식회사 | 이중막 구조의 바운싱 돔 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20041013 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070227 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070626 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |