JPH11137830A - パチンコ遊技機設置島 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でパチンコ球に付着した汚れを水
洗いによって除去しながら循環使用することができるよ
うなパチンコ遊技機設置島を提供する。 【解決手段】 パチンコ遊技機１から排出される使用済
みのパチンコ球を回収径路４で回収すると共に、その回
収したパチンコ球を揚送装置２により上方に揚送して再
度各パチンコ遊技機１に補給するようにしたパチンコ遊
技機設置島Ａにおいて、前記揚送装置２は、上下に配設
した回転ローラー９，１０間にモーターの駆動で周回さ
れる無端状の揚送ベルト１１を張架し、該揚送ベルト１
１の上昇側にガイドレール１２を対向状に設けて揚送ベ
ルト１１とガイドレール１２との間にパチンコ球の揚送
通路１３を設けると共に、前記回収径路４で回収された
パチンコ球を揚送通路１３に連続して送る球誘導通路１
７と除湿器２２と水洗研磨機２３とを設けて構成し、前
記除湿器２２から排出される水を水洗研磨機２３に供給
すると共に、球誘導通路１７を流下するパチンコ球を水
洗研磨機２３により水洗いしながら揚送装置２の揚送通
路１３に導くようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数のパチンコ遊
技機が列設されたパチンコ遊技機設置島に関し、特に各
パチンコ遊技機から排出される使用済のパチンコ球の汚
れを水洗いにより除去しながら上方に揚送し、その揚送
されたパチンコ球を再度各パチンコ遊技機に補給するよ
うにしたパチンコ遊技機設置島に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、複数のパチンコ遊技機が列設され
たパチンコ遊技機設置島において、各パチンコ遊技機で
使用されるパチンコ球の表面に付着した汚れを除去する
方法として、研磨布間を強制的に通過させることにより
研磨布で汚れを擦りとるようにしたものや、合成樹脂か
らなる研磨ペレットを利用するものが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術で
述べたもののうち前者においては、研磨布が摩耗して短
期間で切損するような事故が多発したり、研磨布を定期
的に取外して洗濯しなければならず、その研磨布の取外
し又は装着作業が非常に面倒で手間が掛かるという問題
点を有していた。

【０００４】また、後者においては研磨ペレットをパチ
ンコ球に混入し、研磨筒内で攪拌混合しながら揚送する
間に汚れを研磨ペレットに付着させることによって除去
するものであるから、大量の研磨ペレットを使用する必
要があり、しかも短期間で汚れた研磨ペレットを交換し
たり研磨ペレットの清浄装置を別に設けたりして非常に
コストが掛かるという問題点を有していた。

【０００５】さらに、従来の研磨ペレットの清浄装置
は、その大部分が研磨ペレットに付着した汚れを切削に
よって除去するものであるから、研磨ペレットの消耗が
激しく短期間で交換を余儀なくされて非常に不経済であ
るという問題点も併せ有していた。

【０００６】一方、このような問題点の解決策として、
研磨布や研磨ペレットを使用しないでパチンコ球に付着
した汚れを水洗いによって除去する方法が考えられる。
この水洗いによる方法では、油脂を含む汚れも容易に除
去できて最も効果的である反面、洗浄水の供給等に大掛
かりな配管設備が必要とされることからコストが嵩みこ
れまで実用化が困難とされていた。

【０００７】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、簡単な構成で
パチンコ球に付着した汚れを水洗いによって除去しなが
ら循環使用することができるようなパチンコ遊技機設置
島を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明は、複数のパチンコ遊技機が列設され、該
各パチンコ遊技機から排出される使用済みのパチンコ球
を回収径路で回収すると共に、その回収したパチンコ球
を揚送装置により上方の補給径路に揚送し、その揚送し
たパチンコ球を再度各パチンコ遊技機に補給するように
したパチンコ遊技機設置島において、前記揚送装置は、
上下に配設した回転ローラー間にモーターの駆動で周回
される無端状の揚送ベルトを張架し、該揚送ベルトの上
昇側にガイドレールを対向状に設けて揚送ベルトとガイ
ドレールとの間にパチンコ球の揚送通路を設けると共
に、前記回収径路で回収されたパチンコ球を揚送通路に
連続して送る球誘導通路と除湿器と水洗研磨機とを設け
て構成し、前記除湿器から排出される水を水洗研磨機に
供給すると共に、球誘導通路を流下するパチンコ球を水
洗研磨機により水洗いしながら揚送装置の揚送通路に導
くようにしたものである。

【０００９】上記のように構成されたパチンコ遊技機設
置島は、各パチンコ遊技機から排出される使用済のパチ
ンコ球が回収径路で回収されて球誘導通路に導かれ、該
球誘導通路を流下しながら水洗研磨機により水洗いされ
て表面に付着した汚れが除去される。そして、水洗いさ
れたパチンコ球は揚送装置の揚送通路に導かれて上方の
補給径路に揚送されるもので、パチンコ球に付着した汚
れを水洗いによって除去しながら再度各パチンコ遊技機
に循環補給することが可能となる。

【００１０】また、除湿器から排出される水を水洗研磨
機に導いて水洗い用の水として利用することにより、水
道管の配管等大掛かりな設備工事を一切不要とすること
が可能となる。

【００１１】前記水洗研磨機は、除湿器から排出される
水を貯める貯水タンクと、該貯水タンクの水で球誘導通
路を流下するパチンコ球を水洗いするための洗浄手段
と、パチンコ球に付着した水滴を除去する吸水ローラー
と、パチンコ球を水洗いした後の水を集める受水タンク
とにより構成するとよい。

【００１２】また、前記洗浄手段は、パチンコ球の表面
に付着した汚れを効果的に除去するために、球誘導通路
の上方に配設され、貯水タンクに連通するスプレーノズ
ルと、モーターにより駆動される電動ポンプとからな
り、貯水タンクの水を電動ポンプによりスプレーノズル
に圧送すると共に、球誘導通路を流下するパチンコ球に
向けて吹きつけるように構成するとよい。

【００１３】さらに、洗浄用の水を有効に利用するため
に、受水タンクに集められた水を汲上ポンプにより貯水
タンクに環流するようにすることが好ましい。

【００１４】また、吸水ローラーにより表面に付着した
水滴を除去した後のパチンコ球の湿りを拭き取るため
に、揚送装置の揚送ベルトと対向するガイドレールの内
側面に吸水材を重合状に配設することが効果的である。

【００１５】

【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図１はパチンコ遊技機設置
島Ａの内部構造を示す正面断面図、図２はその要部の断
面図である。パチンコ遊技機設置島Ａは、複数のパチン
コ遊技機１が背向きして列設され、その一端に揚送装置
２が設けられている。またパチンコ遊技機設置島Ａの内
部下方にはパチンコ球を貯留するプールタンク３と各パ
チンコ遊技機１から排出される使用済みのアウト球を揚
送装置２に導くアウト球回収樋４が配設されている。

【００１６】なお、プールタンク３には図示しないがパ
チンコ遊技機設置島Ａに設けられる景品球交換器に投入
された交換球がプールされるようになっている。また、
前記アウト球回収樋４はプールタンク３を貫通する部分
が断面長方形の角パイプ状として形成されており、その
内部に各パチンコ遊技機１のアウト球タンク５から排出
される使用済みのパチンコ球が排出パイプ６を介して導
かれるようになっている。

【００１７】前記揚送装置２は、基台７上に垂直状に起
立する装置枠８を有し、該装置枠８の上部と下部に回転
ローラー９，１０が設けられ、両回転ローラー９，１０
間に無端状の揚送ベルト１１が張架されている。また、
装置枠８には揚送ベルト１１の上昇側に対向して樋状の
ガイドレール１２が装着されており、該揚送ベルト１１
とガイドレール１２の内側面との間にパチンコ球を適圧
挟持しながら上方へ揚送する揚送通路１３が設けられて
いる。なお、前記ガイドレール１２は、装置枠８に対し
て一側が開閉自在に蝶着されており、その自由端側が開
閉フック１４によって閉止されている。そして、開閉フ
ック１４を外すことによってガイドレール１２をほぼ１
８０度開放することができるようになっている。

【００１８】一方、装置枠８の下部には図２及び図３に
示すように下部の回転ローラー９の外周のほぼ半分を囲
うように円弧状のガイド枠１５が設けられており、該ガ
イド枠１５によって揚送通路１３に連通する流入通路１
６が形成されている。また、流入通路１６と連通状に下
り傾斜状の球誘導通路１７が設けられており、アウト球
回収樋４の流下端がプールタンク３の内部を貫通するよ
うにして球誘導通路１７に連通されている。

【００１９】前記球誘導通路１７は、薄帯板状の通路壁
によりパチンコ球の球径よりも若干広い間隔とした複数
の球通路１７ａを有するスノコ状に形成されており、ア
ウト球回収樋４により回収されるパチンコ球を球誘導通
路１７のいずれかの球通路１７ａに振分けながら流入通
路１６に導いて揚送通路１３に送り込むようになってい
る。

【００２０】また、装置枠８の上端には島タンク１８が
設けられており、該島タンク１８に揚送されたパチンコ
球は補給樋１９を介して再び各パチンコ遊技機１に補給
されるようになっている。また、島タンク１８には還流
パイプ２０が接続されており、該島タンク１８からオー
バーフローするパチンコ球が還流パイプ２０を介してプ
ールタンク３に還流されるようになっている。また、前
記プールタンク３には、シャッター機構２１が設けられ
ており、各パチンコ遊技機１の出球が多くなって補給が
間に合わなくなるとシャッター機構２１を開いてプール
タンク３にプールされているパチンコ球を球誘導通路１
７を介して揚送通路１３に送り込むようになっている。

【００２１】一方、球誘導通路１７が設けられた装置枠
８の下部に除湿器２２と水洗研磨機２３とが配設されて
いる。この水洗研磨機２３は、図２及び図３に示すよう
に除湿器２２の排水管２４から排出される水を貯める貯
水タンク２５と、該貯水タンク２５の水で球誘導通路１
７を流下するパチンコ球を水洗いするための洗浄手段
と、パチンコ球に付着した水滴を除去する吸水ローラー
２６と、パチンコ球を水洗いした後の水を貯める受水タ
ンク２７とを備えている。

【００２２】前記洗浄手段は、球誘導通路１７の上方に
配設され、かつ貯水タンク２５と連通状に設けられるス
プレーノズル２８とモーターにより駆動される電動ポン
プ２９とによって構成されており、電動ポンプ２９によ
って貯水タンク２５の水を洗剤と一緒にスプレーノズル
２８に圧送して球誘導通路１７を流下するパチンコ球に
吹き付け、これによってパチンコ球の表面に付着した汚
れを除去するようになっている。なお、洗浄手段とし
て、例えば球誘導通路１７を流下するパチンコ球と接触
状にモーターによって回転する洗浄ブラシを設けること
も考えられる。

【００２３】前記吸水ローラー２６は、球誘導通路１７
の上方に回転自在に設けられており、モーター３０の駆
動によって揚送装置２の下部の回転ローラー９と連動し
て回転されるようになっている。このため、球誘導通路
１７を流下する過程で汚れが除去されたパチンコ球は吸
水ローラー２６に接触して表面に付着した水滴が拭き取
られると共に、流入通路１６から揚送通路１３に連続し
て送り込まれながら上方に揚送される。また、パチンコ
球に吹き付けられた水と洗剤は球誘導通路１７の下方に
配設された受水タンク２７に集められて汲上ポンプ３１
により瀘過器３２を介して貯水タンク２５に環流される
ようになっている。

【００２４】なお、前記貯水タンク２５には水位スイッ
チ３３が設けられており、貯水タンク２５に貯められる
水が規定水位に達すると除湿器２２の運転を停止するよ
うになっている。また、揚送装置２のガイドレール１２
の内側面に吸水材としての布３４が重合状に設けてあ
り、揚送通路を揚送する間にパチンコ球の表面の湿りを
完全に拭き取るようになっている。

【００２５】上記のように構成されたパチンコ遊技機設
置島Ａは、各パチンコ遊技機１から排出される使用済み
のパチンコ球を水洗研磨機２３に導いて表面に付着した
汚れを水洗いにより除去しながら揚送装置２により連続
して上方に揚送し、再び各パチンコ遊技機１に循環補給
するようにしたものである。このため、パチンコ球の表
面に付着した油脂性の汚れも容易に除去できると共に、
除湿器２２から排出される水を水洗研磨機２３の貯水タ
ンク２５に常時貯水して水洗い用の水として確保するよ
うにしたので、水洗研磨機２３に水を供給するための水
道管の配管等大掛かりな設備工事を一切行わなくても済
み、設備コストを著しく軽減することができる。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したところから明らかなよう
に、本発明に係るパチンコ遊技機設置島によれば、各パ
チンコ遊技機から排出されるパチンコ球の表面に付着し
た汚れを水洗いによって除去しながら循環使用すること
ができると共に、除湿器から排出される水をパチンコ球
の洗浄水として利用するようにしたものであるから、水
道管の配管等大掛かりな設備工事を一切行うことなくパ
チンコ球に付着した汚れを水洗いによりきれいに除去す
ることができる。

【００２７】また、従来のように研磨布や合成樹脂から
なる大量の研磨ペレットを使用した研磨装置を不要とし
て設備コストを著しく軽減し得るパチンコ遊技機設置島
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るパチンコ遊技機設置
島の正面断面図である。

【図２】図１の要部拡大断面図である。

【図３】揚送装置の下部部分の斜視図である。

【符号の説明】

Ａ 遊技機設置島 １ パチンコ遊技機 ２ 揚送装置 ４ アウト球回収樋（回収径路） ９，１０ 回転ローラー １１ 揚送ベルト １２ ガイドレール １３ 揚送通路 １７ 球誘導通路 １９ 補給樋（補給径路） ２２ 除湿器 ２３ 水洗研磨機 ２５ 貯水タンク ２６ 吸水ローラー ２７ 受水タンク ２８ スプレーノズル ２９ 電動ポンプ ３１ 汲上ポンプ ３４ 布（吸水材）

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のパチンコ遊技機が列設され、該各
   パチンコ遊技機から排出される使用済みのパチンコ球を
   回収径路で回収すると共に、その回収したパチンコ球を
   揚送装置により上方の補給径路に揚送し、その揚送した
   パチンコ球を再度各パチンコ遊技機に補給するようにし
   たパチンコ遊技機設置島において、 前記揚送装置は、上下に配設した回転ローラー間にモー
   ターの駆動で周回される無端状の揚送ベルトを張架し、
   該揚送ベルトの上昇側にガイドレールを対向状に設けて
   揚送ベルトとガイドレールとの間にパチンコ球の揚送通
   路を設けると共に、前記回収径路で回収されたパチンコ
   球を揚送通路に連続して送る球誘導通路と除湿器と水洗
   研磨機とを設けて構成し、 前記除湿器から排出される水を水洗研磨機に供給すると
   共に、球誘導通路を流下するパチンコ球を水洗研磨機に
   より水洗いしながら揚送装置の揚送通路に導くようにし
   たことを特徴とするパチンコ遊技機設置島。
2. 【請求項２】 前記水洗研磨機は、除湿器から排出され
   る水を貯める貯水タンクと、該貯水タンクの水で球誘導
   通路を流下するパチンコ球を水洗いするための洗浄手段
   と、パチンコ球に付着した水滴を除去する吸水ローラー
   と、パチンコ球を水洗いした後の水を集める受水タンク
   と、からなることを特徴とする請求項１記載のパチンコ
   遊技機設置島。
3. 【請求項３】 前記洗浄手段は、球誘導通路の上方に配
   設され、貯水タンクに連通するスプレーノズルと、モー
   ターにより駆動される電動ポンプとからなり、貯水タン
   クの水を電動ポンプによりスプレーノズルに圧送すると
   共に、球誘導通路を流下するパチンコ球に向けて吹きつ
   けるように構成されていることを特徴とする請求項２記
   載のパチンコ遊技機設置島。
4. 【請求項４】 前記受水タンクに集められた水を汲上ポ
   ンプにより貯水タンクに環流するようにしたことを特徴
   とする請求項２記載のパチンコ遊技機設置島。
5. 【請求項５】 前記揚送装置の揚送ベルトと対向するガ
   イドレールの内側面に吸水材を重合状に配設したことを
   特徴とする請求項１記載のパチンコ遊技機設置島。