JPH11135482A - 半導体装置の製造方法およびドライエッチング装置の反応室環境制御方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法およびドライエッチング装置の反応室環境制御方法Info
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- JPH11135482A JPH11135482A JP29692397A JP29692397A JPH11135482A JP H11135482 A JPH11135482 A JP H11135482A JP 29692397 A JP29692397 A JP 29692397A JP 29692397 A JP29692397 A JP 29692397A JP H11135482 A JPH11135482 A JP H11135482A
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Abstract
用いたプラズマエッチング工程において安定したエッチ
ング特性を実現する。 【解決手段】 エッチング装置の反応室内で炭素に対す
るフッ素の比が2以下のガスのプラズマを用いて酸化シ
リコン膜のエッチングを行う工程の後、反応室内の内壁
に形成されたポリマー膜を酸素プラズマによって酸化・
除去する反応室環境制御工程を行う。
Description
方法およびドライエッチング装置の反応室環境制御方法
に関する。
めざましいものがある。デバイスの高集積化の原動力と
なっているリソグラフィー技術においては、集積度を向
上させるために、より微細なパターンを形成する必要が
ある。このために、光源の波長を短くして対応してい
る。現在は、フッ化クリプトン(KrF)を用いたエキ
シマレーザーによるリソグラフィープロセスが主流とな
っている。このようなにフォトリソグラフィ工程におい
て高解像度を得るためには、被加工基板上に形成するフ
ォトレジスト膜を薄くする必要がある。
する場合、酸化シリコン膜上にフォトレジストパターン
を形成した状態で、部分的に露出する酸化シリコン膜を
選択的にエッチングする必要がある。高解像度を実現す
る目的のもと、フォトレジストパターンとして薄いフォ
トレジスト膜を使用する場合、酸化シリコン膜をエッチ
ングするためのプラズマが薄いフォトレジスト膜をもエ
ッチングしてしまわないようにする必要がある。酸化シ
リコン膜のエッチングに使用されるフルオロカーボンガ
ス(炭素とフッ素を含むガス)には、フォトレジスト膜
のエッチングに寄与するフッ素が含まれている。このた
め、例えば、一分子中に含まれる炭素に対するフッ素の
比率が比較的に低いフルオロカーボンガス(例えばC4
F8)がエッチングガスとして注目されている。
等のフルオロカーボンガスを用いて酸化シリコン膜にコ
ンタクトホールを形成する場合、同じエッチング条件の
もとで形成できるコンタクトホールの深さ(以下、「エ
ッチング深さ」と称する。)がエッチング処理数の増加
にもなって浅くなるという問題がある。
であり、その主な目的は、再現性良く安定的にコンタク
トホールを開口できる工程を包含した半導体装置の製造
方法、および、そのために必要なドライエッチング装置
の反応室環境制御方法を提供することにある。
造方法は、基板上に半導体素子を形成する工程と、前記
基板上に酸化シリコン膜を堆積する工程と、前記酸化シ
リコン膜上にフォトレジストパターンを形成する工程
と、エッチング装置の反応室内で炭素に対するフッ素の
比が2以下のガスのプラズマを用いて前記酸化シリコン
膜のエッチングを行う工程と、前記反応室内の内壁に形
成されたポリマー膜を酸化する反応室環境制御工程とを
包含する。
処理を行う工程を含むことが好ましい。
波電力を供給しない状態で実行することが好ましい。
後、エッチング終端面上に形成されたポリマー膜を除去
する工程を行ってもよい。
後、前記反応室環境制御工程の前に、エッチング終端面
上に形成されたポリマー膜を除去する工程を行ってもよ
い。
後、前記反応室環境制御工程の後に、エッチング終端面
上に形成されたポリマー膜を除去する工程を行ってもよ
い。
マー膜を除去する工程は、前記基板に高周波電力を供給
しながら実行することが好ましい。
ccm以上の酸素を前記反応室内に供給し、前記反応室
内のガス圧力をを20mTorr以上にして実行するこ
とが好ましい。
00sccm以上の一酸化炭素および酸素を前記反応室
内に供給し、前記反応室内のガス圧力を20mTorr
以上にして実行することが好ましい。
スは、C4F8、C5F8、C3F6O、及びC4F6からなる
群から選択された分子を含むことが好ましい。
C2、酸素またはフッ素の発光を用いてモニターするモ
ニター工程を含むことが好ましい。
発光を用いてもよい。
光を用いてもよい。
または685nmの発光を用いてもよい。
グ処理終了後に行っても良い。
グ処理の前に行ってもよい。
するフッ素の比が2以下のガスのプラズマを用いて反応
室内で酸化シリコン膜のエッチング工程を行うドライエ
ッチング装置の反応室環境制御方法であって、前記ドラ
イエッチング工程が行われていない間に、前記反応室内
の内壁に形成されたポリマー膜に対して酸素プラズマ処
理を行う。
グ選択比を向上させる目的で、炭素に対するフッ素の比
が2または2未満のプラズマ(以下、「カーボンリッチ
なプラズマ」と称する。)を用いると、反応室の内壁に
ポリマー膜が堆積しやすくなる。これに対して、従来の
炭素に対するフッ素の比が2を越えるフルオロカーボン
ガスのプラズマを用いた場合でも、反応室の内壁にポリ
マー膜が形成される可能性はあるが、そのことが特にエ
ッチングプロセスに影響を与えることは無い。
に炭素(C)およびフッ素(F)から形成されている。
酸化シリコンのエッチングに用いるフルオロカーボン中
の炭素の割合が増加すると、ポリマー膜の堆積レートは
増加する。炭素に対するフッ素の比が2以下のフルオロ
カーボンガスを使用して酸化シリコン膜のエッチング処
理を行うと、エッチング処理の回数(エッチング処理が
施されるウェハの枚数)とともに反応室内に堆積するポ
リマー膜の厚さが増大する。本願発明者は、炭素に対す
るフッ素の比が2以下のガスのプラズマを用いてエッチ
ング処理を繰り返すとき、反応室内壁上のポリマー膜に
含まれる炭素が、エッチング処理中にプラズマ内へ供給
され、その結果、プラズマ中の炭素の量が増加すること
を見いだした。また、本願発明者は、このようにしてプ
ラズマ中の炭素の量が増加すると、エッチングが進行し
つつあるコンタクトホール底部に堆積するポリマー膜が
厚くなるため、従来のドライエッチング方法では、エッ
チング深さがエッチング処理回数の増加に伴って徐々に
浅くなる傾向があることを実験により観察した。
堆積が反応室内の環境を変化させることを防止し、安定
したエッチング処理を実現する。
導体装置の製造方法の第1の実施形態を説明する。
るドライエッチング装置を説明する。
イエッチング装置の概略図を示している。図1のドライ
エッチング装置は、内部でドライエッチング処理を行う
反応室7を備えている。反応室7の外側壁は、反応室7
内にプラズマを形成するための誘導コイル1で囲まれて
いる。誘導コイル1は高周波電源2に接続され、高周波
電源2から高周波電力(周波数1.8MHz)の供給を
受ける。
ン基板)6を支持する下部電極3が設けられ、下部電極
3はマッチャー14を介して高周波電源4に接続され、
高周波電源4から高周波電流の供給を受ける。下部電極
3の上面周辺領域には、石英リング12が配置されてい
る。反応室7の上部には上部シリコン電極5が設けられ
ている。また、反応室7の上部には、必要に応じて反応
室を加熱することのできるヒータ11が設けられてい
る。
制御バルブ8および排気ポンプ9が挿入されている。フ
ルオロカーボンガスであるC4F8およびCH2F2にCO
およびArを加えた混合ガス(C4F8/CH2F2/CO/
Ar)がマスフローコントローラー13を介して反応室
7に導入される。エッチングガスを構成する各種のガス
は、複数のボンベ15〜17内に収納されている。エッ
チングガスは、排気口から圧力制御バルブ8および排気
ポンプ9を介して装置外へ排気される。圧力制御バルブ
8は、例えば、反応室7内の圧力を1mTorrから5
00mTorrの範囲内の設定された一定値に維持する
よう動作する。
しながら、上記装置を用いて行うドライエッチング工程
を含む半導体装置の製造方法を説明する。図3は工程手
順を示している。
スタなどの半導体素子(不図示)が形成されたシリコン
基板20、または半導体素子が形成されつつあるシリコ
ン基板20を用意する。次に、公知の薄膜堆積技術を用
いて、シリコン基板20の上に酸化シリコン(Si
O2)膜21を堆積する。この後、フォトリソグラフィ
技術によって、図2(b)に示すように、酸化シリコン
膜21上にフォトレジストパターン22を形成する。高
解像度を得るために、フォトレジストパターン22の厚
さは、0.5μm〜1.0μmと比較的に薄くする。こ
のフォトレジストパターン22は、これから形成するコ
ンタクトホールの位置の形状を規定する開口部23を有
している。
が形成された状態のシリコン基板20を、図1に示すド
ライエッチング装置の反応室7内にセットする。その
後、C4F8/CH2F2/CO/Arの混合ガスを反応室7
に導入し(図3のステップS1)、ガス圧力を1mTor
rから50mTorrまでの間に制御する(ステップS
2)。
(W)から3000Wまでの間の大きさの高周波電力を
印加して、プラズマを生成する(ステップS3)。プラズ
マ中には、上記混合ガスから形成された他種類の分子、
励起原子およびイオンが含まれている。本実施形態で
は、プラズマの密度が1011cm-3以上の高密度プラズ
マが形成される。
Wまでの間の高周波電力を印加し、それによって自己負
バイアスを基板6(図2のシリコン基板20)に与え、
酸化シリコン膜21のエッチングを行う(ステップS
4)。こうして、図2(c)に示すように、酸化シリコ
ン膜21中にコンタクトホール24を形成する。コンタ
クトホール24は、シリコン基板20中に形成された不
図示の不純物拡散層に達しており、酸化シリコン膜21
上に形成される配線とシリコン基板20中の不純物拡散
層との電気的コンタクトを可能にする。なお、不純物拡
散層は、シリサイド層などあってもよい。
室7内に酸素ガスを導入する(ステップS5)。導入する
酸素ガスの流量は、ポリマー除去効率を高くする観点か
ら、100sccm以上にすることが好ましい。実用的
には、200sccm以上にすることが更に好ましい。
ガス圧力を20mTorr以上に制御しながら(ステッ
プS6)、誘導コイル1に1000Wから3000Wま
での間の高周波電力を印加し、酸素プラズマを生成する
(ステップS7)。ガス圧力を20mTorr以上にする
のは、放電の安定とポリマー除去効率向上のためであ
る。そして、酸素プラズマによって反応室7の内壁に付
着したポリマー膜を酸化し、除去する(ステップS8)。
酸素プラズマが形成されている間、下部電極3には高周
波電力を供給しない。もし、下部電極3に高周波電力を
供給すると、酸素プラズマ中に正電荷イオンがシリコン
基板を照射することになる。本実施形態では、酸素プラ
ズマは反応室7の内壁上のポリマー膜を分解するために
機能するものであるため、正電荷イオンをシリコン基板
に供給させる必要はない。なお、ポリマー膜は一様な厚
さを持ち連続した膜である必要はなく、反応室内壁上に
付着したポリマーであれば、不連続またはポーラス(多
孔質)な状態にあるポリマーであっても、本願明細書で
は「ポリマー膜」と称することとする。
環境を制御する工程である。
ジストパターン22を除去する。フォトレジストパター
ン22の除去は、反応室7内で酸素プラズマを用いて行
っても良い。その場合、下部電極3に高周波電力を供給
することにによって、基板に負バイアスを印可すること
が好ましい。フォトレジストパターンの除去に必要な時
間をイオン照射によって短縮できるからである。この
後、公知の製造プロセスを経て、半導体装置が製造され
る。
従ってドライエッチング処理を行ったときの、反応室環
境制御工程におけるC2(波長516nm)の発光強度を
示している。図4のグラフの横軸は、反応室環境制御工
程における放電時間を示している。酸素流量が80sc
cmの場合、C2の発光強度が十分低いレベルに低下す
るまでの時間が80秒程度必要であることが図4からわ
かる。発光強度が十分低いレベルに下がった時が反応室
壁面に堆積したポリマー膜が実質的に除去された時に対
応する。
得るために行ったドライエッチングの各条件のうち、酸
素流量のみを80sccmから300sccmに変更し
たときの、反応室環境制御工程におけるC2(発光波長5
16nm)の発光強度を示している。図5のグラフの横
軸は、反応室環境制御工程における放電時間を示してい
る。
ていることが図5からわかる。また、酸素流量の増加に
よって、環境制御に要する時間が図2の場合の約1/2
に低減したことがわかる。酸素流量を増加することは反
応室内の環境制御に効果的である。酸素流量としては、
300sccm以上にすることが特に好ましいが、20
0sccm以上でも充分な効率でポリマー膜を除去でき
る。
た厚さ2.0μmの酸化シリコン膜に直径0.2μm程
度のコンタクトホールを形成する場合におけるエッチン
グ特性(エッチング深さのウェハ処理枚数依存性)を示
す。図6のグラフには、反応室環境制御工程を行った場
合(実施例)と行わない場合(比較例)の両方について
のデータが示されている。ウエハ25枚のエッチングを
実施した場合、比較例では、処理枚数の増加に伴ってエ
ッチング深さが浅くなり、コンタクトがオープン不良を
引き起こしている。しかし、反応室環境制御の工程を行
った実施例では、各エッチング処理時のプラズマ内のカ
ーボン量が一定に保たれるので、安定したエッチング深
さが得られている。
り大きいフルオロカーボンガス(低炭素含有比率ガス)
を用いた場合(従来例)の、酸素プラズマ処理時のC2
の発光強度の時間変化を示す。
酸化膜のエッチングを行い、引き続き同一反応室で酸素
流量を300sccm導入して、酸素プラズマを生成し
た。図5からわかるように、最初から炭素の発光は検出
されておらず、環境制御工程が必要ないことがわかる。
これは、炭素に対するフッ素の比率が2より大きいガス
(C2F6の場合、比率は3)なので、プラズマがカーボ
ンリッチになっていないためである。したがって、本発
明は炭素に対するフッ素の比率が2以上のガスを用いた
プラズマエッチングに極めて有効である。
ポリマーの除去を、コンタクトエッチングの終了後に行
っている。しかし、反応室の内壁に堆積したポリマーの
除去は、次のウェハに対してコンタクトエッチング処理
を行う前に行えばよい。
後、図2(c)に示すコンタクトホール24の底部(エ
ッチング終端面)に形成されているポリマー膜(不図
示)を除去する工程を特別に行っても良い。この工程
は、例えば、酸素プラズマを形成しながら下部電極3に
高周波電力を供給することによって実施できる。下部電
極3に高周波電力を供給することによって、基板に負バ
イアスが印加され、酸素プラズマ中の正電荷イオンがコ
ンタクトホール24の底部にまで充分に供給され、その
結果、底部のポリマー膜が円滑に除去される。このよう
なポリマー膜の除去は、コンタクト不良を防止する上で
極めて有効である。この工程は、反応室環境制御工程の
前に行っても良いし、後に行っても良い。ただし、コン
タクトホール24の底部のポリマー膜を除去することに
よってシリコン基板20の表面の一部を露出させる工程
は、反応室環境制御工程によって反応室内の環境を一定
の水準に制御した後に行うことが好ましい。
マー膜を除去する工程の後に反応室環境制御工程を行う
場合は、シリコン基板を反応室から除去した後に反応室
環境制御工程を行っても良い。また、反応室環境制御工
程は、コンタクトエッチング工程の後に必ず行うことが
好ましいが、複数のエッチング処理に対して一回の割合
で反応室環境制御工程を行うようにしてもよい。反応室
環境制御工程を行う目的は、反応室内壁に形成されつつ
あるポリマー膜がエッチング処理時のプラズマに影響を
及ぼす厚さに成長する前に、そのポリマー膜を分解・除
去することにある。そのため、反応室環境制御工程を行
うタイミングは、必ずしも、コンタクトエッチングが終
了した直後に限定されるわけではない。ただし、エッチ
ング処理および反応室環境制御処理などの一連の処理を
連続して行うようにプログラム化しておくことが好まし
いことは言うまでもない。
置の製造方法の第2の実施の形態を説明する。
製造方法を実施する場合の工程手順を示している。本実
施形態で行うドライエッチングは、図1に示す装置を用
いて行うことができる。
(a)に示すように、トランジスタ素子などの半導体素
子が形成されたシリコン基板、または半導体素子が形成
されつつあるシリコン基板を用意する。
コン基板20上に酸化シリコン膜21を形成する。この
後、フォトリソグラフイ技術により、酸化シリコン膜2
1上にフォトレジストパターン22を形成する。
が形成された基板20を、図1に示すドライエッチング
装置の反応室7内にセットする。その後、C4F8/CH2
F2/CO/Arの混合ガスを反応室に導入し(図8のステ
ップS1)、ガス圧力を1mTorrから50mTor
rまでの間に制御する(ステップS2)。
00Wまでの間で高周波電力を印加して、プラズマを生
成する(ステップS3)。そして下部電極3に100Wか
ら2000Wまでの間で高周波電力を印加してエッチン
グを行う(ステップS4)。エッチングが終了した後で反
応室7内に一酸化炭素を20sccm以上と酸素ガスを
80sccm以上導入する(ステップS15)。ガス圧力
を20mTorr以上に制御して(ステップS6)、誘導
コイルに1000Wから3000Wまでの間で高周波電
力を印加して、酸素プラズマを生成する(ステップS
7)。そして、反応室壁に付着したポリマー膜を除去す
る(ステップS8)。
からS8が反応室内部の環境を制御する工程である。
と反応し、ポリマー膜の分解に寄与する。その反応は以
下の反応式に従う。
造方法の第3の実施形態を説明する。
ター方法を示す。
エッチング装置は、基本的には、図1の装置と同様の構
成を備えており、図1の構成要素と同じ構成要素につい
ては、同一の参照符号を付加している。
ライエッチング処理を行う反応室7を備えている。反応
室7の外側側壁は、反応室7内にプラズマを形成するた
めの誘導コイル1で囲まれている。誘導コイル1は高周
波電源2に接続され、高周波電源2から高周波電力の供
給を受ける。
ン基板6)を支持する下部電極3が設けられ、下部電極
3はマッチャー4を介して高周波電源4に接続され、高
周波電源4から高周波電流の供給を受ける。下部電極3
の上面周辺領域には、石英リング12が配置されてい
る。反応室7の上部には上部シリコン電極5が設けられ
ている。
制御バルブ8および排気ポンプ9が挿入されている。フ
ルオロカーボンガスであるC4F8およびCH2F2にC
OおよびArを加えた混合ガス(C4F8/CH2F2/CO
/Ar)がマスフローコントローラー11を介して反応
室7に導入される。エッチングガスは排気口4から圧力
制御バルブ8および排気ポンプ9を介して装置外へ排気
される。圧力制御バルブ8は、例えば、反応室7内の圧
力を1mTorrから500mTorrの範囲範囲内の
一定値に維持するように動作する。
り、受光窓15を通してプラズマ中のC2、酸素および
フッ素の発光を含む光が受光部16から分光器17へ導
入される。分光器17によって、C2、酸素およびフッ
素の発光が分離され、各発光の強度が測定される。発光
高度の測定値は、コンピュータ18で処理される。発光
強度があらかじめ設定されたレベルによりも低下する
と、コンピュータ18はオフ信号を高周波電源2および
4に送って反応室環境制御工程を終了させる。
の環境を常にモニターできるとともに、反応室環境制御
工程の時間を最適化できる。
炭素に対するフッ素の比が2以下のガスとしてC4F8を
用いたが、C5F8、C3F6OもしくはC4F6またはこれ
らの混合ガスを用いても良い。
酸化シリコン膜が形成される被加工基板としてシリコン
基板を使用しているが、他の基板(例えばガラス基板)
用いても良い。ただし、ガラス基板を使用する場合、ガ
ラス基板自体も主成分が酸化シリコンであるためエッチ
ングを被ることになる。ガラス基板上に多結晶シリコン
膜または非晶質シリコン膜を形成した後、それらを覆う
ように酸化シリコン膜を形成し、酸化シリコン膜の所定
領域をレジスト膜で覆えば、ガラス基板を用いて本発明
を実施することは充分に可能である。ガラス基板やその
他の基板上に薄膜トランジスタを形成した半導体装置
も、今後、ますます集積化される可能性がある。そのよ
うな半導体装置の製造に本発明を適用することは非常に
好ましい効果をもたらすと期待される。
対するフッ素の比が2以下のガスを用いたプラズマエッ
チングにおいて、反応室内壁に形成されたポリマー膜を
酸化する工程を備えたことにより、ポリマー膜の炭素が
酸素と反応して内壁から除去・排気される結果、安定し
たコンタクトエッチングが可能となり、エッチング処理
の回数が増えてもオープン不良の発生を防止することが
できる。
素の発光またはフッ素の発光を用いてモニターすれば、
反応室内壁のポリマーの堆積状況を把握できるるととも
に、ポリマー除去または低減のため反応室環境制御工程
に要する時間を最適化できる。
ドライエッチング装置の概略図。
の製造方法の途中の工程を示す工程断面図。
化を表す図(酸素流量80sccm)。
化を表す図(酸素流量300sccm)。
さの変化を表す図。
光強度の変化を示す図。
を示す概略図。
Claims (17)
- 【請求項1】 基板上に半導体素子を形成する工程と、 前記基板上に酸化シリコン膜を堆積する工程と、 前記酸化シリコン膜上にフォトレジストパターンを形成
する工程と、 エッチング装置の反応室内で炭素に対するフッ素の比が
2以下のガスのプラズマを用いて前記酸化シリコン膜の
エッチングを行う工程と、 前記反応室内の内壁に形成されたポリマー膜を酸化する
反応室環境制御工程と、を包含することを特徴とする半
導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記反応室環境制御工程は、酸素プラズ
マ処理を行う工程を含むことを特徴とする請求項1記載
の半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記酸素プラズマ処理は、前記基板に高
周波電力を供給しない状態で実行することを特徴とする
請求項2記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記酸化シリコン膜のエッチング工程の
後、エッチング終端面上に形成されたポリマー膜を除去
する工程を行うことを特徴とする請求項1記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項5】 前記酸化シリコン膜のエッチング工程の
後、前記反応室環境制御工程の前に、エッチング終端面
上に形成されたポリマー膜を除去する工程を行うことを
特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記酸化シリコン膜のエッチング工程の
後、前記反応室環境制御工程の後に、エッチング終端面
上に形成されたポリマー膜を除去する工程を行うことを
特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 前記エッチング終端面上に形成されたポ
リマー膜を除去する工程は、前記基板に高周波電力を供
給しながら実行することを特徴とする請求項4から6の
何れかに記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記酸素プラズマ処理は、流量が200
sccm以上の酸素を前記反応室内に供給し、前記反応
室内のガス圧力をを20mTorr以上にして実行する
ことを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項9】 前記酸素プラズマ処理は、合計の流量が
200sccm以上の一酸化炭素および酸素を前記反応
室内に供給し、前記反応室内のガス圧力を20mTor
r以上にして実行することを特徴とする請求項2または
3に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項10】 前記炭素に対するフッ素の比が2以下
のガスは、C4F8、C5F8、C3F6O、及びC4F6から
なる群から選択された分子を含むことを特徴とする請求
項1から9の何れかに記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項11】 前記反応室内の環境を前記反応室内の
C2、酸素またはフッ素の発光を用いてモニターするモ
ニター工程を含むことを特徴とする請求項1から10の
何れかに記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項12】 前記C2の発光として、波長516n
mの発光を用いることを特徴とする請求項11に記載の
半導体装置の製造方法。 - 【請求項13】 前記酸素の発光して、波長777nm
の発光を用いることを特徴とする請求項11に記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項14】 前記フッ素の発光として、波長704
nmまたは685nmの発光を用いることを特徴とする
請求項11に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項15】 前記反応室環境制御工程は、前記エッ
チング処理終了後に行うことを特徴とする請求項1記載
の半導体装置の製造方法。 - 【請求項16】 前記反応室環境制御工程は、前記エッ
チング処理の前に行うことを特徴とする請求項1記載の
半導体装置の製造方法。 - 【請求項17】 炭素に対するフッ素の比が2以下のガ
スのプラズマを用いて反応室内で酸化シリコン膜のエッ
チング工程を行うドライエッチング装置の反応室環境制
御方法であって、 前記ドライエッチング工程が行われていない間に、前記
反応室内の内壁に形成されたポリマー膜に対して酸素プ
ラズマ処理を行うことを特徴とする反応室環境制御方
法。
Priority Applications (4)
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---|---|---|---|
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