JPH11134985A - 転倒スイッチ - Google Patents
転倒スイッチInfo
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- JPH11134985A JPH11134985A JP9296084A JP29608497A JPH11134985A JP H11134985 A JPH11134985 A JP H11134985A JP 9296084 A JP9296084 A JP 9296084A JP 29608497 A JP29608497 A JP 29608497A JP H11134985 A JPH11134985 A JP H11134985A
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- switch
- weight
- lever
- piston
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Abstract
(57)【要約】
【課題】電気ストーブ、ファンヒータ、遠赤外線ストー
ブ等の電気機器が地震等によって転倒した時に、自動的
に電気回路を遮断することができる転倒スイッチを提供
する。 【解決手段】電流遮断スイッチ5と、該スイッチのスイ
ッチ部に当接しスイッチ部の近傍に支点を有する所定の
長さからなるレバー4と、前記レバーの端部を押圧する
ことができる重錘2とを備え、前記電流遮断スイッチは
前記重錘がレバーを押圧することにより通電状態を維持
し、転倒時に、重錘が転動してレバーへの押圧力がなく
なると電流遮断状態に切り替わることを特徴とする転倒
スイッチ。
ブ等の電気機器が地震等によって転倒した時に、自動的
に電気回路を遮断することができる転倒スイッチを提供
する。 【解決手段】電流遮断スイッチ5と、該スイッチのスイ
ッチ部に当接しスイッチ部の近傍に支点を有する所定の
長さからなるレバー4と、前記レバーの端部を押圧する
ことができる重錘2とを備え、前記電流遮断スイッチは
前記重錘がレバーを押圧することにより通電状態を維持
し、転倒時に、重錘が転動してレバーへの押圧力がなく
なると電流遮断状態に切り替わることを特徴とする転倒
スイッチ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転倒スイッチに関
するものであり、さらに詳細には、電気ストーブ、ファ
ンヒータ、遠赤外線ストーブ等の電気機器が地震等によ
って転倒した時に、自動的に電気回路を遮断することが
できる転倒スイッチに関するものである。
するものであり、さらに詳細には、電気ストーブ、ファ
ンヒータ、遠赤外線ストーブ等の電気機器が地震等によ
って転倒した時に、自動的に電気回路を遮断することが
できる転倒スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から電気ストーブ、ファンヒータ、
遠赤外線ストーブ等の家庭用電気機器には、何らかの原
因で機器が転倒した時に自動的に電気回路を遮断し火災
等の発生を未然に防ぐ転倒スイッチが使用されている。
こうした転倒スイッチには、電気機器を制御する回路内
を流れる微弱な電流(100mA程度)を遮断できるマ
イクロスイッチが多用されており、正立状態と転倒状態
を検知する手段として水銀や鋼球を使用したもの等が良
く知られている。
遠赤外線ストーブ等の家庭用電気機器には、何らかの原
因で機器が転倒した時に自動的に電気回路を遮断し火災
等の発生を未然に防ぐ転倒スイッチが使用されている。
こうした転倒スイッチには、電気機器を制御する回路内
を流れる微弱な電流(100mA程度)を遮断できるマ
イクロスイッチが多用されており、正立状態と転倒状態
を検知する手段として水銀や鋼球を使用したもの等が良
く知られている。
【0003】しかし、上記のようなマイクロスイッチは
性能面では特に問題はないものの、価格が高い上に、制
御回路内の微弱電流(数十mA程度)を遮断する機構と
なっているため、10A程度の大きな電流を遮断できる
安価なマイクロスイッチ(以下電流遮断スイッチとい
う)をそのまま使用することができず、製品のコストア
ップの要因となっている。また、現在市販されている比
較的大きな電流(10A程度)用の電流遮断スイッチ
は、一般的に大きなスイッチ操作力を必要とするため、
従来の水銀の移動や鋼球を単純に移動させてスイッチ操
作することは出来ず、転倒スイッチに即利用することは
困難である。さらに水銀等を利用した現在の転倒スイッ
チは倒れる方向によっては、感度が鈍くなり、全方向の
転倒には対応できないという問題もある。
性能面では特に問題はないものの、価格が高い上に、制
御回路内の微弱電流(数十mA程度)を遮断する機構と
なっているため、10A程度の大きな電流を遮断できる
安価なマイクロスイッチ(以下電流遮断スイッチとい
う)をそのまま使用することができず、製品のコストア
ップの要因となっている。また、現在市販されている比
較的大きな電流(10A程度)用の電流遮断スイッチ
は、一般的に大きなスイッチ操作力を必要とするため、
従来の水銀の移動や鋼球を単純に移動させてスイッチ操
作することは出来ず、転倒スイッチに即利用することは
困難である。さらに水銀等を利用した現在の転倒スイッ
チは倒れる方向によっては、感度が鈍くなり、全方向の
転倒には対応できないという問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、市
販されている安価な電流遮断スイッチを、重錘を利用し
て簡単にON、OFFでき、さらに、転倒後再び正立状
態に復帰した時には、リセット部材を操作しない限り通
電状態とならない、安全性に優れた安価な転倒スイッチ
を提供することにより、上記問題点を解決することを目
的とする。
販されている安価な電流遮断スイッチを、重錘を利用し
て簡単にON、OFFでき、さらに、転倒後再び正立状
態に復帰した時には、リセット部材を操作しない限り通
電状態とならない、安全性に優れた安価な転倒スイッチ
を提供することにより、上記問題点を解決することを目
的とする。
【0005】本発明は、常時は梃子の原理を利用して重
錘によって電流遮断スイッチの操作部を直接的に操作し
て通電状態を維持し、転倒した後は、リセット部材を操
作しない限り重錘が初期状態に復帰できない構成とした
ため、転倒時に電気回路を自動的に遮断するだけでな
く、無意識に電気機器を正立させた時にも自動的に通電
状態となることはなく、極めて安全性が高く、かつ安価
な転倒スイッチを構成することができる。また梃子とし
て利用するレバーのレバー比を変えることで、重錘の重
量や大きさも自由に変更でき、種々の電気機器に適した
転倒スイッチを容易に制作することが可能である。
錘によって電流遮断スイッチの操作部を直接的に操作し
て通電状態を維持し、転倒した後は、リセット部材を操
作しない限り重錘が初期状態に復帰できない構成とした
ため、転倒時に電気回路を自動的に遮断するだけでな
く、無意識に電気機器を正立させた時にも自動的に通電
状態となることはなく、極めて安全性が高く、かつ安価
な転倒スイッチを構成することができる。また梃子とし
て利用するレバーのレバー比を変えることで、重錘の重
量や大きさも自由に変更でき、種々の電気機器に適した
転倒スイッチを容易に制作することが可能である。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明の採用し
た技術解決手段は、電流遮断スイッチと、該スイッチの
スイッチ部に当接しスイッチ部の近傍に支点を有する所
定の長さからなるレバーと、前記レバーの端部を押圧す
ることができる重錘とを備え、前記電流遮断スイッチは
前記重錘がレバーを押圧することにより通電状態を維持
し、転倒時に、重錘が転動してレバーへの押圧力がなく
なると電流遮断状態に切り替わることを特徴とする転倒
スイッチであり、
た技術解決手段は、電流遮断スイッチと、該スイッチの
スイッチ部に当接しスイッチ部の近傍に支点を有する所
定の長さからなるレバーと、前記レバーの端部を押圧す
ることができる重錘とを備え、前記電流遮断スイッチは
前記重錘がレバーを押圧することにより通電状態を維持
し、転倒時に、重錘が転動してレバーへの押圧力がなく
なると電流遮断状態に切り替わることを特徴とする転倒
スイッチであり、
【0007】漏斗状の底部に形成したシリンダを備えた
ケースと、該ケースの拡大部に収納した重錘と、前記シ
リンダ部に摺動自在に配置し前記重錘の自重により下方
に押されるピストンと、前記ピストンに一端が当接し、
かつ、他端が電流遮断スイッチの操作部材の近傍の支点
によって保持されているレバーと、前記レバーのピスト
ンとの当接部が下方へ移動することにより通電状態とな
り、レバーのピストンとの当接部が上方へ移動すること
により断電状態となる電流遮断スイッチとからなり、正
立時には、前記重錘により、前記レバーのピストンとの
当接端を下方に移動することで前記スイッチを通電状態
とし、転倒時には、重錘がケースの拡大部に移動して前
記レバーのピストンとの当接端が前記スイッチの操作部
材の復帰スプリングの付勢力により移動して、断電状態
とするべく構成したことを特徴とする転倒スイッチであ
る。
ケースと、該ケースの拡大部に収納した重錘と、前記シ
リンダ部に摺動自在に配置し前記重錘の自重により下方
に押されるピストンと、前記ピストンに一端が当接し、
かつ、他端が電流遮断スイッチの操作部材の近傍の支点
によって保持されているレバーと、前記レバーのピスト
ンとの当接部が下方へ移動することにより通電状態とな
り、レバーのピストンとの当接部が上方へ移動すること
により断電状態となる電流遮断スイッチとからなり、正
立時には、前記重錘により、前記レバーのピストンとの
当接端を下方に移動することで前記スイッチを通電状態
とし、転倒時には、重錘がケースの拡大部に移動して前
記レバーのピストンとの当接端が前記スイッチの操作部
材の復帰スプリングの付勢力により移動して、断電状態
とするべく構成したことを特徴とする転倒スイッチであ
る。
【0008】
【実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明する。図1は、本発明の実施形態に係わる転倒ス
イッチの平面図および正面断面図、図2は側面図であ
る。
て説明する。図1は、本発明の実施形態に係わる転倒ス
イッチの平面図および正面断面図、図2は側面図であ
る。
【0009】図において100は本発明に係わる転倒ス
イッチ100であり、この転倒スイッチ100は、漏斗
状のケースを備えた本体1、前記ケース1a内に収容し
た重錘2としてのボール、前記重錘2の自重により下方
に押し出されるピストン3、該ピストン3によって揺動
されるレバー4、さらに、該レバー4の揺動によってO
N、OFFする電源遮断スイッチ5等を備えている。転
倒スイッチの本体1は、図示の如く漏斗状のケース1a
と該ケース1aと一体に形成された平板部1bとを備え
ており、これらケース1aと平板部1bは本例では樹
脂、金属等の適宜材料により一体に形成されている。な
お、平板部1bとケース1aとは別々に構成することも
可能である。
イッチ100であり、この転倒スイッチ100は、漏斗
状のケースを備えた本体1、前記ケース1a内に収容し
た重錘2としてのボール、前記重錘2の自重により下方
に押し出されるピストン3、該ピストン3によって揺動
されるレバー4、さらに、該レバー4の揺動によってO
N、OFFする電源遮断スイッチ5等を備えている。転
倒スイッチの本体1は、図示の如く漏斗状のケース1a
と該ケース1aと一体に形成された平板部1bとを備え
ており、これらケース1aと平板部1bは本例では樹
脂、金属等の適宜材料により一体に形成されている。な
お、平板部1bとケース1aとは別々に構成することも
可能である。
【0010】漏斗状のケース1aの底部にはガイド部1
cが形成され、このガイド部1cにピストン3が摺動自
在に配置されており、このピストン3は、それぞれの端
面が曲面で形成され、重錘2あるいはレバー4と一点で
接触される構成となっている。漏斗状のケース1a内に
は重錘2が収容され、さらに同ケース1aの蓋8にはリ
セット部材としてのリセットシャフト6がスプリング7
によって下方に付勢され、図示の如き正立時にはリセッ
トシャフト6の先端が重錘2と当接し、ピスト3を下方
に押し出している。このリセットシャフト6は重錘2が
同シャフトの作用線から外れた位置に移動した時には
(後述する図5参照)、スプリング7の付勢力によって
ピストン3側に移動し、この状態の時には転倒スイッチ
100を正立状態に戻したとしても重錘2がピストン3
上面に位置することを防止している。即ち、前記リセッ
トシャフト6は転倒状態から正立状態に復帰しただけで
は、転倒スイッチ100が直ちに通電状態とはならない
ようにする機能を果している。
cが形成され、このガイド部1cにピストン3が摺動自
在に配置されており、このピストン3は、それぞれの端
面が曲面で形成され、重錘2あるいはレバー4と一点で
接触される構成となっている。漏斗状のケース1a内に
は重錘2が収容され、さらに同ケース1aの蓋8にはリ
セット部材としてのリセットシャフト6がスプリング7
によって下方に付勢され、図示の如き正立時にはリセッ
トシャフト6の先端が重錘2と当接し、ピスト3を下方
に押し出している。このリセットシャフト6は重錘2が
同シャフトの作用線から外れた位置に移動した時には
(後述する図5参照)、スプリング7の付勢力によって
ピストン3側に移動し、この状態の時には転倒スイッチ
100を正立状態に戻したとしても重錘2がピストン3
上面に位置することを防止している。即ち、前記リセッ
トシャフト6は転倒状態から正立状態に復帰しただけで
は、転倒スイッチ100が直ちに通電状態とはならない
ようにする機能を果している。
【0011】転倒スイッチの本体1のケース1aに形成
したガイド部1cの下方の平板部1bにはストッパー9
が形成されており、このストッパー9とガイド部1c下
端との間には操作部材としてのレバー4の一端が配置さ
れている。前記ストッパー9はレバー4が必要以上に下
方側に揺動するのを防止する機能を果している。レバー
4の他端はレバー4揺動時に、電流遮断スイッチ5との
干渉を回避するために図1(ロ)に示す如くU字状に折
り曲げられており、その折り曲げ部において、前記平板
部1bに軸10により回転自在に取り付けられている。
なおレバー4の形状は同じ機能を奏するものであれば、
この形状に限定されることはない。
したガイド部1cの下方の平板部1bにはストッパー9
が形成されており、このストッパー9とガイド部1c下
端との間には操作部材としてのレバー4の一端が配置さ
れている。前記ストッパー9はレバー4が必要以上に下
方側に揺動するのを防止する機能を果している。レバー
4の他端はレバー4揺動時に、電流遮断スイッチ5との
干渉を回避するために図1(ロ)に示す如くU字状に折
り曲げられており、その折り曲げ部において、前記平板
部1bに軸10により回転自在に取り付けられている。
なおレバー4の形状は同じ機能を奏するものであれば、
この形状に限定されることはない。
【0012】前記レバー4の折り曲げた短辺側の端部4
aは、平板部1bに固定した電流遮断スイッチ5のスイ
ッチ部と当接すべく配置され、図示の如く重錘2によっ
てレバー4が下方に揺動している時は、レバー4短辺に
より電流遮断スイッチ5のスイッチ部が押されて通電状
態となっている。転倒スイッチに使用する電流遮断スイ
ッチ5は、市販されている10A程度の許容電流を持つ
スイッチであり、このスイッチの形態あるいは取り付け
型によって、レバー4との関係を図3のごとく、種々変
更することができる。即ち、図3(イ)は電流遮断スイ
ッチをレバー5の上方に配置した例、図3(ロ)は電流
遮断スイッチをレバー5の側方に配置した例である。な
お、レバー4は重錘2の重さと、電流遮断スイッチ5の
スイッチ操作力との関係でその支点位置を設定する必要
があるが、基本的には梃子の原理を利用し、大きな作用
力を発揮できるものであれば、どのようなものでも利用
することが可能である。
aは、平板部1bに固定した電流遮断スイッチ5のスイ
ッチ部と当接すべく配置され、図示の如く重錘2によっ
てレバー4が下方に揺動している時は、レバー4短辺に
より電流遮断スイッチ5のスイッチ部が押されて通電状
態となっている。転倒スイッチに使用する電流遮断スイ
ッチ5は、市販されている10A程度の許容電流を持つ
スイッチであり、このスイッチの形態あるいは取り付け
型によって、レバー4との関係を図3のごとく、種々変
更することができる。即ち、図3(イ)は電流遮断スイ
ッチをレバー5の上方に配置した例、図3(ロ)は電流
遮断スイッチをレバー5の側方に配置した例である。な
お、レバー4は重錘2の重さと、電流遮断スイッチ5の
スイッチ操作力との関係でその支点位置を設定する必要
があるが、基本的には梃子の原理を利用し、大きな作用
力を発揮できるものであれば、どのようなものでも利用
することが可能である。
【0013】次に上記構成からなる転倒スイッチ100
の作動を説明する。転倒スイッチ100は、その平板部
1bが電気機器等に螺子で固定され取り付けられてお
り、電流遮断スイッチ5は図示せぬ電気機器にコード1
1で接続されている。転倒スイッチ100は電気機器を
正立させた時には、図1(ロ)に示す状態となってお
り、この結果、ケース1a内では、重錘2の重さでピス
トン3を図中下方に押し出し、さらにピストン3の移動
によって、レバー4の端部を支点を中心に下方に揺動さ
せ、レバー4の短辺側端部4aにより、電流遮断スイッ
チ5のスイッチ部を押圧し通電状態とする。この状態
で、図示せぬ電気機器の電源スイッチをONにすると電
気機器が作動することになる。
の作動を説明する。転倒スイッチ100は、その平板部
1bが電気機器等に螺子で固定され取り付けられてお
り、電流遮断スイッチ5は図示せぬ電気機器にコード1
1で接続されている。転倒スイッチ100は電気機器を
正立させた時には、図1(ロ)に示す状態となってお
り、この結果、ケース1a内では、重錘2の重さでピス
トン3を図中下方に押し出し、さらにピストン3の移動
によって、レバー4の端部を支点を中心に下方に揺動さ
せ、レバー4の短辺側端部4aにより、電流遮断スイッ
チ5のスイッチ部を押圧し通電状態とする。この状態
で、図示せぬ電気機器の電源スイッチをONにすると電
気機器が作動することになる。
【0014】また、何らかの原因により電気機器が転倒
すると、転倒スイッチは図4状態となり、重錘2がケー
ス1a内を移動し、さらにリセットシャフト6がスプリ
ング7の付勢力でピストン3側に移動する。重錘2の重
さがピストン3に対して作用しない状態になると電流遮
断スイッチ5のスイッチ部のリターンスプリング(不図
示)の付勢力でスイッチがOFFとなり、これと同時に
レバー4は図中矢印方向に揺動し、電流遮断スイッチ5
はオフ状態となる。
すると、転倒スイッチは図4状態となり、重錘2がケー
ス1a内を移動し、さらにリセットシャフト6がスプリ
ング7の付勢力でピストン3側に移動する。重錘2の重
さがピストン3に対して作用しない状態になると電流遮
断スイッチ5のスイッチ部のリターンスプリング(不図
示)の付勢力でスイッチがOFFとなり、これと同時に
レバー4は図中矢印方向に揺動し、電流遮断スイッチ5
はオフ状態となる。
【0015】転倒状態から電気機器を正立状態に復帰す
ると、図5に示す如くリセットシャフト6に邪魔されて
重錘2がピストン3側への移動することができず、この
状態では電気機器は作動しない。即ち、リセットシャフ
トによって無意識の状態で電気機器を正立させても電気
機器には電流が流れることが防止される。その後、意識
的にリセットシャフト6をスプリング7の付勢力に抗し
て上方に引き上げると、図6に示す如く重錘2がピスト
ン3上に移動し、再び、重錘2の重さで電流遮断スイッ
チ5をONにすることができる。また、本転倒スイッチ
100はケース1aを漏斗状とし、その内部にボールを
収納したため、転倒方向を選ばずあらゆる方向の転倒で
あっても確実に通電状態を遮断することができる。
ると、図5に示す如くリセットシャフト6に邪魔されて
重錘2がピストン3側への移動することができず、この
状態では電気機器は作動しない。即ち、リセットシャフ
トによって無意識の状態で電気機器を正立させても電気
機器には電流が流れることが防止される。その後、意識
的にリセットシャフト6をスプリング7の付勢力に抗し
て上方に引き上げると、図6に示す如く重錘2がピスト
ン3上に移動し、再び、重錘2の重さで電流遮断スイッ
チ5をONにすることができる。また、本転倒スイッチ
100はケース1aを漏斗状とし、その内部にボールを
収納したため、転倒方向を選ばずあらゆる方向の転倒で
あっても確実に通電状態を遮断することができる。
【0016】つづいて上記転倒スイッチ100を遠赤外
線ヒータに使用した例を説明すると、図7は遠赤外線ヒ
ータの一部正面図、図8は同側面図である。転倒スイッ
チ100は、遠赤外線ヒータの適宜位置に取り付けるこ
とが可能であるが、図の場合には転倒スイッチは遠赤外
線ヒータの片側下部に取り付けてある。取り付け状態に
おいて、転倒スイッチ100のリセットシャフト6上端
には、転倒スイッチを再作動するための紐20、あるい
はロッドが接続されており、その端部が遠赤外線ヒータ
の上部に設けられている。前記紐やロッドは転倒スイッ
チ100が作動した後、再び初期状態にセットするため
にリセットシャフト6を引き上げるためのものであり、
転倒スイッチ100内のリセットシャフト6のスプリン
グ7の付勢力に対して影響を与えない構成となってい
る。即ち、紐の場合にはやや弛ませた状態としてあり、
またロッドの場合には中間部に軸方向に移動を許容する
機構を取り入れてある。
線ヒータに使用した例を説明すると、図7は遠赤外線ヒ
ータの一部正面図、図8は同側面図である。転倒スイッ
チ100は、遠赤外線ヒータの適宜位置に取り付けるこ
とが可能であるが、図の場合には転倒スイッチは遠赤外
線ヒータの片側下部に取り付けてある。取り付け状態に
おいて、転倒スイッチ100のリセットシャフト6上端
には、転倒スイッチを再作動するための紐20、あるい
はロッドが接続されており、その端部が遠赤外線ヒータ
の上部に設けられている。前記紐やロッドは転倒スイッ
チ100が作動した後、再び初期状態にセットするため
にリセットシャフト6を引き上げるためのものであり、
転倒スイッチ100内のリセットシャフト6のスプリン
グ7の付勢力に対して影響を与えない構成となってい
る。即ち、紐の場合にはやや弛ませた状態としてあり、
またロッドの場合には中間部に軸方向に移動を許容する
機構を取り入れてある。
【0017】上記遠赤外線ヒータにおいて、使用中に何
等かの原因で遠赤外線ヒータが転倒すると、前述した作
動状態によって転倒スイッチが働き遠赤外線ヒータへの
通電を遮断し、また、転倒後、正立させた状態で、前記
紐あるいはロッドを引き上げると、前述した転倒スイッ
チの作動原理により、再び重錘の重さで自動的に遠赤外
線ヒータへの通電がなされる。
等かの原因で遠赤外線ヒータが転倒すると、前述した作
動状態によって転倒スイッチが働き遠赤外線ヒータへの
通電を遮断し、また、転倒後、正立させた状態で、前記
紐あるいはロッドを引き上げると、前述した転倒スイッ
チの作動原理により、再び重錘の重さで自動的に遠赤外
線ヒータへの通電がなされる。
【0018】本発明の実施の形態について説明したが、
本発明の趣旨の範囲内で種々の形態を実施することが可
能である。たとえば、転倒後に通電を開始するためのリ
セット部材(リセットシャフト)は、必ずしも本例のよ
うにケースに取り付ける必要はなく、たとえば、転倒
後、レバー4の初期状態への復帰を規制する機構とした
り、あるいは、ピストンの初期状態への復帰を規制する
機構を採用するなど種々の形態を採用することができ
る。また、レバーの形状は自由に変更することが可能で
あり、また、電流遮断スイッチ5も梃子によって作動さ
れるものであれば、種々のものを使用することができ
る。
本発明の趣旨の範囲内で種々の形態を実施することが可
能である。たとえば、転倒後に通電を開始するためのリ
セット部材(リセットシャフト)は、必ずしも本例のよ
うにケースに取り付ける必要はなく、たとえば、転倒
後、レバー4の初期状態への復帰を規制する機構とした
り、あるいは、ピストンの初期状態への復帰を規制する
機構を採用するなど種々の形態を採用することができ
る。また、レバーの形状は自由に変更することが可能で
あり、また、電流遮断スイッチ5も梃子によって作動さ
れるものであれば、種々のものを使用することができ
る。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、梃子の原理を利用して重錘によって電流遮断スイ
ッチのスイッチ部を直接的に操作して通電状態を維持
し、転倒した後はリセット部材を操作しない限り通電状
態とならない構成であるため、極めて安全性が高く、か
つ安価な転倒スイッチを構成することができる。また梃
子として利用するレバーのレバー比を変えることで、重
錘の重量や大きさも自由に変更でき、種々の電気機器に
適した転倒スイッチを容易に制作することが可能であ
る、等の優れた効果を奏することができる。
れば、梃子の原理を利用して重錘によって電流遮断スイ
ッチのスイッチ部を直接的に操作して通電状態を維持
し、転倒した後はリセット部材を操作しない限り通電状
態とならない構成であるため、極めて安全性が高く、か
つ安価な転倒スイッチを構成することができる。また梃
子として利用するレバーのレバー比を変えることで、重
錘の重量や大きさも自由に変更でき、種々の電気機器に
適した転倒スイッチを容易に制作することが可能であ
る、等の優れた効果を奏することができる。
【図1】 本発明の実施形態に係わる転倒スイッチの平
面図および正面断面図である。
面図および正面断面図である。
【図2】 図1の側面図である
【図3】 レバーとスイッチの配置形態を示す図であ
る。
る。
【図4】 転倒状態の転倒スイッチの断面図である。
【図5】 転倒後、正立状態に戻した状態の転倒スイッ
チの断面図である。
チの断面図である。
【図6】 転倒後、リセットシャフトを操作したときの
状態を示す断面図である。
状態を示す断面図である。
【図7】 本発明の実施形態に係わる転倒スイッチを遠
赤外線ヒータに利用した一部正面図である。
赤外線ヒータに利用した一部正面図である。
【図8】 図7の側面図である
1 転倒スイッチの本体 1a ケース 1b 平板部 1c ガイド部 2 重錘 3 ピストン 4 レバー 5 電流遮断スイッチ 6 リセットシャフト 7 スプリング 8 蓋 9 ストッパー 10 軸 11 コード
Claims (4)
- 【請求項1】電流遮断スイッチと、該スイッチのスイッ
チ部に当接しスイッチ部の近傍に支点を有する所定の長
さからなるレバーと、前記レバーの端部を押圧すること
ができる重錘とを備え、前記電流遮断スイッチは前記重
錘がレバーを押圧することにより通電状態を維持し、転
倒時に、重錘が転動してレバーへの押圧力がなくなると
電流遮断状態に切り替わることを特徴とする転倒スイッ
チ。 - 【請求項2】漏斗状の底部に形成したシリンダを備えた
ケースと、該ケースの拡大部に収納した重錘と、前記シ
リンダ部に摺動自在に配置し前記重錘の自重により下方
に押されるピストンと、前記ピストンに一端が当接し、
かつ、他端が電流遮断スイッチの操作部材の近傍の支点
によって保持されているレバーと、前記レバーのピスト
ンとの当接部が下方へ移動することにより通電状態とな
り、レバーのピストンとの当接部が上方へ移動すること
により断電状態となる電流遮断スイッチとからなり、正
立時には、前記重錘により、前記レバーのピストンとの
当接端を下方に移動することで前記スイッチを通電状態
とし、転倒時には、重錘がケースの拡大部に移動して前
記レバーのピストンとの当接端が前記スイッチの操作部
材の復帰スプリングの付勢力により移動して、断電状態
とするべく構成したことを特徴とする転倒スイッチ。 - 【請求項3】前記転倒スイッチは、転倒後再び正立状態
に復帰した時にリセット部材を操作しない限り通電状態
と成らないようにしたリセット部材を備えていることを
特徴とする請求項2に記載の転倒スイッチ。 - 【請求項4】 前記リセット部材はケースに備えられて
おり、該リセットシャフトは常時ケース底部に向けて付
勢されており、正立状態の時にはリセットシャフトによ
って重錘をピストンに当接し、転倒時にはリセットシャ
フトがピストン側に移動して、重錘とピストンとの当接
状態を禁止すべく構成したことを特徴とする請求項3に
記載の転倒スイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9296084A JPH11134985A (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | 転倒スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9296084A JPH11134985A (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | 転倒スイッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11134985A true JPH11134985A (ja) | 1999-05-21 |
Family
ID=17828917
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9296084A Withdrawn JPH11134985A (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | 転倒スイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11134985A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101083592B1 (ko) | 2009-11-14 | 2011-11-18 | 손종범 | 무게추의 원리를 이용한 가로등 전원 차단 장치 |
JP2015113202A (ja) * | 2013-12-12 | 2015-06-22 | 株式会社タダノ | アウトリガを有する作業機の転倒防止装置 |
CN104875620A (zh) * | 2015-04-07 | 2015-09-02 | 浙江海洋学院 | 侧翻自断电式电动汽车 |
-
1997
- 1997-10-29 JP JP9296084A patent/JPH11134985A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101083592B1 (ko) | 2009-11-14 | 2011-11-18 | 손종범 | 무게추의 원리를 이용한 가로등 전원 차단 장치 |
JP2015113202A (ja) * | 2013-12-12 | 2015-06-22 | 株式会社タダノ | アウトリガを有する作業機の転倒防止装置 |
CN104875620A (zh) * | 2015-04-07 | 2015-09-02 | 浙江海洋学院 | 侧翻自断电式电动汽车 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050104 |