JPH11134652A - 光情報記録再生装置 - Google Patents

光情報記録再生装置

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JPH11134652A
JPH11134652A JP9296527A JP29652797A JPH11134652A JP H11134652 A JPH11134652 A JP H11134652A JP 9296527 A JP9296527 A JP 9296527A JP 29652797 A JP29652797 A JP 29652797A JP H11134652 A JPH11134652 A JP H11134652A
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recording medium
optical
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JP9296527A
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Takashi Kudo
隆至 工藤
Tatsuaki Sakurai
樹明 桜井
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CD‐RW系の光ディスクを対象とした光情
報記録再生装置構成で、2段階のゲイン切換えでCD‐
RW系の光ディスクはもちろん、CD‐RW系以外の光
ディスクに関しても同じ条件で再生を行える互換性を持
たせる。 【解決手段】 レーザ光源1の再生時のレーザパワー
を、反射率の大きく異なるCD‐RW系の光ディスクに
対する場合と、CD‐RW系以外の光ディスクに対する
場合とで異ならせて設定し、結果として、何れの光ディ
スクからの再生用の反射光量もほぼ等しくなるようにす
ることで、電流‐電圧変換増幅器12aのゲインに関し
て再生時のゲインは何れの光ディスクについても共通に
でき、ゲインの切換え数を記録時用と再生時用との2段
階とするだけで全て対処できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトディス
ク関連機器等の分野で利用される光情報記録再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】マルチメディアの普及に伴い、音楽用C
D(CD‐DA)やCD‐ROMなどの再生専用の光デ
ィスクや情報再生装置が実用化されている。特に、CD
‐ROMは大容量のデータ、アプリケーション、OS等
を記録でき、かつ、安価にして大量作成できる光ディス
クとして普及が進んでおり、再生専用光ディスクとして
非常に大きな市場を形成している。このようなCD‐R
OMの長所は、大容量で安価に作成できることにある
が、内容の書換えが不可能であるという大きな欠点を有
している。ここに、既存のデータを書換えできないこと
は、特定の応用分野においては長所となることもある
が、大容量のデータを記録したい、という要望も大き
く、記録可能型のCD‐ROMが要望されていた。
【0003】そこで、1回だけ記録が可能な追記型CD
‐ROMが出現し、CD‐R(CD‐Recordable) と
して普及し始めている。しかし、このCD‐Rにして
も、記録できる回数は1回だけに限られており、一度記
録したデータを書換えることはできない。よって、CD
‐Rにしても、利用できる応用範囲は制限されてしま
い、CD‐Rでは不十分なため、任意の回数の書換え記
録が可能なCD‐ROMフォーマットを有する光ディス
クが望まれている。
【0004】このようなことから、最近では、レーザビ
ームの照射による情報の記録、再生及び消去可能な光デ
ィスク媒体の一つとして、結晶‐非結晶相間、或いは、
結晶‐結晶相間の転移を利用する、所謂、相変化型記録
媒体が注目されている。この相変化型記録媒体による場
合、特に光磁気メモリでは困難な単一ビームによるオー
バライトが可能であり、ドライブ側の光学系もより単純
であることなどから、最近、その研究開発が活発となっ
ている。特に、同一の光学系を用いることができるとい
う利点から、高反射率、高コントラストといった特性を
併せ持った書換え可能なCD‐ROMとして応用できる
ものとなる。このような光ディスクは再書込み可能なC
D‐RW(CD‐Rewritable)と称されている。
【0005】ところで、一般に、この種の光ディスクを
取り扱う光情報記録再生装置では、半導体レーザから出
射された光を照射光学系を介して光ディスク面に集光照
射させ、この光ディスクからの反射光を検出光学系を介
して受光素子に導き受光させるように光ピックアップが
構成されている。この光ピックアップ中の受光素子の検
出信号(電流信号)は、一般に、光ピックアップ中に内
蔵された電流‐電圧変換増幅器を介して電圧信号に変換
した形で信号処理回路に出力される。ここに、電流‐電
圧変換増幅器を経て出力される信号の振幅レベルが低す
ぎると、ノイズに信号が埋もれ、情報の再生等に支障を
来すため、電流‐電圧変換増幅器のゲインはその増幅器
が飽和しない範囲で大きくなるようにその出力振幅レベ
ルが適正範囲となるように設定される。この設定に際し
ては、CD‐ROMの物理規格を規定している仕様書で
あるイエローブックや、CD‐Rの物理規格を規定して
いる仕様書であるオレンジブックなどによる規格を満た
すように考慮される。このとき、規格の異なる各光ディ
スク毎に専用の光情報記録再生装置を構成する場合であ
れば、唯一の仕様を満たすように構成すればよいので特
に問題はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば、C
D‐RW仕様の光ディスクに関して記録、再生、消去可
能に構成された光情報記録再生装置において、同じ条件
でCD‐DA,CD‐ROM,CD‐R等の光ディスク
に関しても再生できるようにする上では、規格ないしは
仕様の違いが支障となる。
【0007】例えば、オレンジブック等の規格によれ
ば、光ディスクの反射率に関して CD‐ROM;0.70(最小値) CD‐R ;0.65(最小値) CD‐RW ;0.15〜0.25 といった違いがある。特に、CD‐RWの場合には相変
化型記録媒体を用いるため反射率が低い特性がある。ま
た、照射光を発するレーザ光源、特に半導体レーザのレ
ーザパワーに関しても記録、再生、消去の3段階のパワ
ーが必要とされており、 記録時パワー;8〜12mW(平均パワー) 再生時パワー;1mW以下 消去時パワー;8〜12mW(平均パワー) のように動作モードによって違いがある。
【0008】このような光ディスク反射率やレーザパワ
ーの違いにより、ゲインが固定された電流‐電圧変換増
幅器を用いた場合には、信号検出系のダイナミックレン
ジが制限されてしまう。即ち、検出信号振幅が飽和しな
いようにゲインを固定すると、高反射率、高パワー用に
適した電流‐電圧変換増幅器となってしまい、反射率の
低い光ディスク(CD‐RW仕様の光ディスク)につい
て再生を行う場合には、ゲインが低すぎて良好なるS/
N(信号成分とノイズ成分との比)が得られなくなって
しまう。このため、CD‐RW仕様の光ディスクの場合
には再生信号がノイズに埋もれてしまい、再生できない
ことになってしまう。
【0009】この点、ディスク反射率とレーザパワーと
を考えると、光ディスクに関して反射率が大きく異なる
CD‐RW系の光ディスクとそれ以外の光ディスク(以
下、CD‐RW系以外の光ディスクと称する)とに大別
し得ることから、電流‐電圧変換増幅器について CD‐RW系以外の光ディスクの再生時用のゲイン CD‐RW系の光ディスクの再生時用のゲイン CD‐RW系以外(CD‐R)の光ディスクの記録
時用のゲイン CD‐RW系の光ディスクの記録、消去時用のゲイ
ン なる4段階のゲイン切換え機能を持たせることが考えら
れている。このように電流‐電圧変換増幅器のゲインを
4段階に切り換えれば、反射率の異なる光ディスクに関
してもCD‐RW対応の光情報記録再生装置で互換性を
もって再生することができる。
【0010】ところが、電流‐電圧変換増幅器に関して
4段階のゲイン切換えを要するため、ゲイン切換部に関
してスペースが足りなくなり、かつ、コスト高となって
しまう。
【0011】そこで、本発明は、CD‐RW系の光情報
記録媒体を対象とした光情報記録再生装置構成で、2段
階なる最低限のゲイン切換えでCD‐RW系の光情報記
録媒体はもちろん、CD‐RW系以外の光情報記録媒体
に関しても同じ条件で再生を行える互換性を備えた安価
で面積をとらない電流‐電圧変換増幅器を備えた光情報
記録再生装置を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、何れの信号についても適
正な振幅の信号を得ることができる光情報記録再生装置
を提供することを目的とする。
【0013】また、本発明は、反射率の低いCD‐RW
系の光情報記録媒体に対する記録時にも、良好なるS/
Nの信号振幅を得ることができる光情報記録再生装置を
提供することを目的とする。
【0014】さらに、本発明は、光情報記録媒体の反射
率に応じた良好なる信号振幅を得ることができる光情報
記録再生装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
レーザ光源から出射された光を光情報記録媒体に集光照
射させ、前記光情報記録媒体からの反射光を受光素子に
より受光し、この受光素子の検出信号を電流‐電圧変換
増幅器により電圧信号に変換して出力させる光情報記録
再生装置において、前記レーザ光源の再生時のレーザパ
ワーを、CD‐RW系の光情報記録媒体に対するパワー
と、CD‐RW系以外の光情報記録媒体に対するパワー
とで、光情報記録媒体からの反射光量がほぼ等しくなる
ように異ならせて設定し、前記電流‐電圧変換増幅器の
ゲインを、光情報記録媒体に対する再生時用の第1のゲ
インと、光情報記録媒体に対する記録時用の第2のゲイ
ンとで2段階に切り換えるようにした。
【0016】従って、レーザ光源の再生時のレーザパワ
ーを、反射率の大きく異なるCD‐RW系の光情報記録
媒体に対する場合と、CD‐RW系以外の光情報記録媒
体に対する場合とで異ならせ、結果として、何れの光情
報記録媒体からの再生用の反射光量がほぼ等しくなるよ
うにしているので、電流‐電圧変換増幅器のゲインに関
しても再生時のゲインは何れの光情報記録媒体について
も共通にできる。この結果、ゲインの切換え数を記録時
用と再生時用との2段階とするだけで全て対処できる。
この結果、安価で面積をとらない電流‐電圧変換増幅器
を備えた構成となる。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
情報記録再生装置において、2段階に切り換えられるゲ
インの比は、再生時における光情報記録媒体からの反射
光量を1としたとき、第1のゲイン:第2のゲイン=
1:1/(記録時におけるCD‐RW系以外の光情報記
録媒体からの反射光量)なる関係に設定されている。本
発明において、「記録時におけるCD‐RW系以外の光
情報記録媒体からの反射光量」とは、(CD‐R仕様の
光情報記録媒体に対する平均記録レーザパワー)×(C
D‐R仕様の光情報記録媒体の反射率)を意味する。従
って、CD‐RW系以外(CD‐R)の光ディスクの記
録時用のゲインと、CD‐RW系の光ディスクの記録、
消去時用のゲインとは第2のゲインとして共通させる必
要があるが、この際、高パワー、高反射率の光情報記録
媒体であっても飽和しないゲインに設定する必要がある
が、再生時における光情報記録媒体からの反射光量を1
としたとき、第1のゲイン:第2のゲイン=1:1/
(記録時におけるCD‐RW系以外の光情報記録媒体か
らの反射光量)なる関係に設定することで、何れの信号
においても、適正な振幅の信号が得られる。
【0018】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の光情報記録再生装置において、電流‐電圧変換増幅
器の後段に、CD‐RW系の光情報記録媒体の記録、消
去時に前記電流‐電圧変換増幅器から出力される電圧信
号を増幅する増幅器を備える。従って、第2のゲインの
値としては反射率の高いCD‐R系の光情報記録媒体の
記録時に飽和しないことを主眼に設定されているので、
反射率の低いCD‐RW系の光情報記録媒体に対する記
録、消去時では良好なる信号振幅が得られないが、電流
‐電圧変換増幅器の後段に増幅器を備えることにより、
CD‐RW系の光情報記録媒体の記録、消去時にも、良
好なるS/Nの信号振幅が得られる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項3記載の光
情報記録再生装置において、増幅器のCD‐RW系の光
情報記録媒体の記録、消去時のゲイン増幅比は、ゲイン
増幅比=(CD‐RW系以外の光情報記録媒体の反射光
量)/(CD‐RW系の光情報記録媒体の反射光量)な
る関係に設定されている。従って、光情報記録媒体の反
射率に応じた良好なる信号振幅が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
に基づいて説明する。本実施の形態における光情報記録
再生装置は、その全体的な構成等については図示を省略
するが、CD‐RW仕様の光ディスクに関して記録、再
生、消去可能な構成を基本としている。使用される光デ
ィスク自体はCD‐RW系に限らず、CD‐DA,CD
‐ROM,CD‐R等のCD‐RW系以外の光ディスク
も装填自在であり、互換性を有している。光情報記録再
生装置の概要として、レーザ光源である半導体レーザ1
から出射された光を照射光学系により光ディスクに集光
照射させ、この光ディスクからの反射光を検出光学系を
介して受光素子2により受光し、この受光素子2の検出
信号(電流信号)を電流‐電圧変換回路3により電圧信
号に変換して出力させるように構成されている。この場
合、本実施の形態では、1ビーム方式で、受光素子2と
して受光素子2a,2b,2c,2dからなる4分割受
光素子が用いられ、各受光素子2a,2b,2c,2d
毎に電流‐電圧変換回路3a,3b,3c,3dが設け
られているが、2分割受光素子を用いる構成や、3ビー
ム方式の場合にも同様に適用し得る。
【0021】まず、受光素子2a,2b,2c,2dは
光ピックアップ(図示せず)に内蔵されており、光ディ
スクからの反射光を受光し、その光量に比例した検出信
号を生成して、対応する電流‐電圧変換回路3a,3
b,3c,3dに出力する。これらの電流‐電圧変換回
路3a,3b,3c,3dでは検出信号を電圧信号なる
電圧値に変換して、RF信号再生手段4やサーボ信号発
生手段5に出力する。RF信号再生手段4では電流‐電
圧変換回路3a,3b,3c,3dから出力される全て
の電圧値の加算を行い、光ディスクに記録された情報の
再生信号(EFM変調された信号であり、受光素子2
a,2b,2c,2dの受光量=検出信号を電圧値に変
換した和信号により求められる。以後、RF信号とい
う)を得る。一方、サーボ信号発生手段5では電流‐電
圧変換回路3a,3b,3c,3dから出力される電圧
値に関してプッシュプル法、非点収差法等に基づき適宜
加減算なる演算処理を行って、光ディスクに対して光ピ
ックアップを所定位置に制御するためのトラッキング
用、フォーカス用のサーボ信号を生成する。
【0022】このような基本的な構成に加え、本実施の
形態では、記録、再生動作を切換えるためのライト/リ
ード信号発生手段6、装填されている光ディスクの種類
を検出する光ディスク種類検出手段7、半導体レーザ1
から出射される光のレーザパワーを切換えるレーザパワ
ー制御手段8、及び、ライト/リード信号発生手段6と
光ディスク種類検出手段7とからの信号に応じて前記レ
ーザパワー制御手段8の動作を切換えるレーザパワー切
換え信号発生手段9が設けられている。ここに、光ディ
スク種類検出手段7は、例えば、光ディスクの反射率を
求める回路によって構成されており、CD‐RW仕様の
光ディスクであるか否かは、このCD‐RW仕様の光デ
ィスクの反射率が他に比べてかなり低いことから(CD
‐ROMの反射率=70%(最小値)、CD‐Rの反射
率=65%(最小値)、CD‐RWの反射率=15%
(最小値))、反射光量の和信号=RF信号を電流‐電
圧変換回路におけるゲイン(後述するように、ゲインを
切換えた場合にはそのゲイン比)で割ることにより、光
ディスクの反射率を示す信号を生成できる。本実施の形
態ではCD‐RW仕様の光ディスクであることが検出さ
れた場合にはHレベルの信号がレーザパワー切換え信号
発生手段9に対して出力されるように設定されている。
レーザパワー切換え信号発生手段9はインバータ10と
ANDゲート11とを有しており、ライト/リード信号
発生手段6からリード信号(再生時)が出力され、光デ
ィスク種類検出手段7からHレベルの信号が出力(CD
‐RW仕様の光ディスクであることを示す信号)されて
いるときのみ、レーザパワー制御手段8を制御して、半
導体レーザ1のレーザパワーが強くなるようにさせる。
【0023】即ち、半導体レーザ1から出射される光の
レーザパワーは切換自在とされており、CD‐RW仕様
の光ディスクに対する再生時のレーザパワーが例えば1
mWに設定されているのに対し、CD‐RW系以外の光
ディスクに対する再生時のレーザパワーは例えば0.4
mW程度に設定されている。また、何れの仕様の光ディ
スクに対しても記録、消去時のレーザパワーはCD‐R
W系以外の光ディスクに対する再生時のレーザパワーと
同じく例えば0.4mW程度に設定されている。このレ
ーザパワーの異ならせ方は、結果として、再生時の光デ
ィスクからの反射光量がほぼ等しくなるように考慮され
ている。
【0024】このようなレーザパワーの設定条件下に、
本実施の形態では、光ピックアップ中に内蔵される電流
‐電圧変換増幅回路3について説明する。ここに、電流
‐電圧変換回路3a,3b,3c,3dに関して、全て
同一構成であるので、ここでは図1に示すように電流‐
電圧変換回路3aを例に採り説明する。電流‐電圧変換
回路3aはOPアンプ構成の電流‐電圧変換増幅器12
aを主要部として構成されており、この電流‐電圧変換
増幅器12aの−入力端子には光ディスクからの反射光
を受光する受光素子2aが接続されている。また、電流
‐電圧変換増幅器12aの+入力端子には基準電圧V
ref なる基準電源が接続されている。この電流‐電圧変
換増幅器12aの出力端子と入力側(−入力端子側)と
の間には、ゲイン切換部13aが接続されている。
【0025】このゲイン切換部13aは2つの抵抗
1,R2の並列回路からなり、抵抗R2にはゲイン切換
手段として機能するスイッチ素子14aが直列に接続さ
れている。スイッチ素子14aとしては、例えばアナロ
グスイッチが用いられている。ここに、電流‐電圧変換
増幅器12aの出力・入力間に常時接続されている抵抗
1 は再生時用の第1のゲインG1 を決める第1の抵抗
であり、比較的、高抵抗なものが用いられている。スイ
ッチ素子14aは光ディスクに対する記録時にのみライ
ト/リード信号発生手段6からの信号に基づき閉じられ
るもので、このスイッチ素子14aが閉じられたときの
抵抗R1,R2の合成抵抗R12=R1・R2/(R1+R2
が光ディスクに対する記録時用の第2のゲインG2 を決
めるように抵抗R2 の抵抗値が設定されている。
【0026】このような構成において、光ディスクの種
別を問わず、再生時にはスイッチ素子14aが開放状態
にあり、電流‐電圧変換増幅器12aの出力・入力間に
は抵抗R1 のみが接続された状態となるので、電流‐電
圧変換増幅器12aとしてのゲインGは抵抗R1 により
規定されるゲインG1 となる。この場合、半導体レーザ
のレーザパワーはCD‐R仕様の光ディスクに対する場
合とCD‐RW系以外の光ディスクに対する場合とで異
なるように切換え制御されるが、光ディスクからの反射
光量はほぼ等しくなるように設定されているので、何れ
の種別の光ディスクの場合にもダイナミックレンジを広
くとれる適正な信号振幅となる電圧信号が電流‐電圧変
換増幅器12aから出力され、反射率の大きな違いによ
る影響を受けることなく情報信号を再生することができ
る。即ち、CD‐RW系の光ディスクの再生時のレーザ
パワーをCD‐ROM、CD‐R等の光ディスクの場合
と同じパワーにしておくと、S/Nが良好でないため、
再生性能が低下してしまうので、再生時に抵抗R1 によ
り決まる同一のゲインG1 でCD‐RW系の光ディスク
の再生を行うには、半導体レーザ1のレーザパワーを変
えてCD‐RW系の光ディスクの再生時の信号振幅を増
幅させる必要がある。そこで、本実施の形態では、図2
に示すように、半導体レーザ1のレーザパワーをCD‐
RW系の光ディスクの再生時のみ大きくするので、抵抗
1 により決まるゲインG1 のままでも、反射率の低い
CD‐RW系の光ディスクに関して良好なる再生が可能
となる。
【0027】次に、CD‐R仕様の光ディスクに対する
記録時、或いは、CD‐RW仕様の光ディスクに対する
記録又は消去時には、スイッチ素子14aが閉じられる
ので、電流‐電圧変換増幅器12aとしてのゲインGは
抵抗R1,R2の合成抵抗R12により規定されるゲインG
2 となる。即ち、上記のような再生時のゲインG1 より
も低めのゲインG2 となっているので、ダイナミックレ
ンジを広くとれる適正な信号振幅となる電圧信号(記録
確認用の信号)が電流‐電圧変換増幅器12aの出力端
子から出力され、情報信号を記録することができる。
【0028】本発明の第二の実施の形態を図3に基づい
て説明する。図1及び図2で示した部分と同一部分は同
一符号を用いて示し、説明も省略する(以降の実施の形
態でも同様とする)。前述した第一の実施の形態によれ
ば、再生時のレーザパワーを切換えることにより、CD
‐RW系とCD‐RW系以外とで再生時用の第1のゲイ
ンG1 を共用させるようにしたが、CD‐RW系とCD
‐RW系以外とで記録時用の第2のゲインG2 も共用さ
せる必要があるが、この際、第2のゲインG2に関して
は、高パワー、高反射率の光ディスクであっても飽和し
ないようなゲインに設定する必要がある。そこで、本実
施の形態では、基本的には、図1に示した電流‐電圧変
換回路3と同様の構成とされているが、各電流‐電圧変
換回路3a,3b,3c,3d中に含まれる電流‐電圧
変換増幅器のゲインの値に特徴がある。ここでは、電流
‐電圧変換増幅器12aを例に採り説明する。ゲイン切
換え部13aの作用により再生時用の第1のゲインG1
は抵抗R1 により決まり、記録時用の第2のゲインG2
は抵抗R1,R2の合成抵抗R12により決まるが、これら
のゲインG1,G2が所定の関係を満たすように設定され
ている。即ち、再生時における光ディスクからの反射光
量(中心値)を1としたとき、 G1 :G2 =1:1/(記録時におけるCD‐RW系以
外の光ディスクからの反射光量) なる関係を満たすように設定されている。具体的には、
1 :R12=1:0.04なる関係を満たすように抵抗
1 ,R2 の抵抗値が設定されている。
【0029】このようなゲイン設定によれば、CD‐R
仕様の光ディスクの記録時が最も信号振幅が大きくなる
が、この時に、飽和しないように第2のゲインG2 が設
定されているので、再生・記録時の全ての信号に対応可
能なゲインG1,G2となる。
【0030】ここで、各種光ディスクの反射率の中心値
で考えた場合の本実施の形態による場合の信号振幅比を
表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】前述したオレンジブック等の規格によれ
ば、 CD‐ROMディスク;0.70(最小値) CD‐Rディスク ;0.65(最小値) CD‐RWディスク ;0.15〜0.25 といった違いがあるが、表1では、CD‐ROM,CD
‐Rディスクの反射率Rを0.8とし、CD‐RWディ
スクの反射率Rを0.2としている。
【0033】レーザパワーとしては、以下のような3段
階のパワー CD‐R,CD‐RWディスクの記録時用パワー ;1
0mW(平均パワー) CD‐RWディスクの再生時用パワー ;
1.0mW CD‐R0M,CD‐Rディスクの再生時用パワー;
0.4mW CD‐RWディスクの消去時用パワー ;1
0mW(平均パワー) を想定した。もっとも、実際には、記録時用パワーは光
ディスクの試し書き領域に試し書きを行って最適に書け
るパワーで記録を行うのでばらつきがあり、再生時用パ
ワーもパワー制御誤差がありばらつきがある。なお、図
3では半導体レーザ1、ディスク種類検出手段7、レー
ザパワー制御手段8等の図示を省略した。
【0034】また、各電流‐電圧変換回路3a,3b,
3c,3dにおける第1,2ゲインG1 ,G2 のゲイン
比は1と0.04との2段階に設定されている。この結
果、ディスク反射率、レーザパワーのばらつきが抑えら
れ、何れの光ディスクに関しても良好なる信号検出が可
能となったものである。
【0035】本発明の第三の実施の形態を図4及び図5
に基づいて説明する。前記第二の実施の形態によれば、
CD‐R,CD‐RWの記録時用に第2のゲインG2
共用させているので、各電流‐電圧変換回路3a,3
b,3c,3dにより電流‐電圧変換した後、CD‐R
Wディスクの場合にはさらに増幅する必要がある。即
ち、記録時用の第2のゲインG2 の値は反射率の高いC
D‐Rディスクの記録時に飽和しないことを主眼に設定
されているので、このようなゲインでは反射率の低いC
D‐RWディスクの記録、消去時には良好なる信号振幅
が得られないからである。そこで、本実施の形態では、
各電流‐電圧変換回路3a,3b,3c,3dの出力側
であってサーボ信号発生手段5の前段に増幅回路(増幅
器)15が付加されている。この増幅回路15はCD‐
RW系の光ディスクの記録、消去時に各電流‐電圧変換
回路3a,3b,3c,3dから出力される電圧信号を
増幅するものであり、ライト/リード信号発生手段6及
びディスク種類検出手段7の出力をANDゲート16を
介して受けることにより、増幅するか否かが切換えられ
る。即ち、ANDゲート16からHレベルの出力が出る
とき(CD‐RWディスクの記録、消去時)には増幅回
路15のゲインが所定ゲインに増幅され、Lレベルの出
力の場合にはゲインが1倍(増幅なし)となる。なお、
CD‐RWディスクの記録、消去時にはRF信号を見な
いので、RF信号発生手段4の前段に対しては増幅回路
が付加されていない。
【0036】このような構成において、増幅回路15の
ゲインの切換え動作を図5のタイムチャートに示す。よ
って、本実施の形態によれば、CD‐RWディスクの記
録、消去時にも良好なるS/Nの信号振幅が得られる。
【0037】ところで、増幅回路15の具体的なゲイン
設定について表2を参照して説明する。
【0038】
【表2】
【0039】増幅回路15のゲインGのゲイン増幅比
は、=(CD‐Rディスク反射光量)/(CD‐RWデ
ィスク反射光量)なる関係に設定されている。具体的に
は、1/4なる関係に設定されており、CD‐RWディ
スクの記録、消去時には4倍のゲインとなる。
【0040】即ち、各電流‐電圧変換回路3a,3b,
3c,3dにおける第1,2ゲインG1 ,G2 のゲイン
比を1と0.04との2段階に設定した後、CD‐RW
ディスクの記録、消去時だけ増幅回路15のゲインG=
0.8×10×0.04/0.2×10×0.04=4
とすることで、CD‐Rディスクの記録時に得られる信
号振幅と同じ信号振幅がCD‐RWディスクの記録、消
去時にも得られることになる。これにより、CD‐RW
ディスク記録、消去時に最適なゲイン設定が可能とな
る。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、レーザ光
源の再生時のレーザパワーを、反射率の大きく異なるC
D‐RW系の光情報記録媒体に対する場合と、CD‐R
W系以外の光情報記録媒体に対する場合とで異ならせ、
結果として、何れの光情報記録媒体からの再生用の反射
光量がほぼ等しくなるようにしているので、電流‐電圧
変換増幅器のゲインに関しても再生時のゲインは何れの
光情報記録媒体についても共通にできる。この結果、ゲ
インの切換え数を記録時用と再生時用との2段階とする
だけで全て対処でき、よって、安価で面積をとらない電
流‐電圧変換増幅器を備えた構成を実現できる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、2段階に切
り換えられるゲインの比に関して、再生時における光情
報記録媒体からの反射光量を1としたとき、第1のゲイ
ン:第2のゲイン=1:1/(記録時におけるCD‐R
W系以外の光情報記録媒体からの反射光量)なる関係に
設定したので、何れの光情報記録媒体に対する何れの信
号においても、適正な振幅の信号を得ることができる。
【0043】また、請求項3記載の発明によれば、電流
‐電圧変換増幅器の後段にCD‐RW系の光情報記録媒
体の記録、消去時のみ増幅作用を示す増幅器を備えたの
で、CD‐RW系の光情報記録媒体の記録、消去時に
も、良好なるS/Nの信号振幅を得ることができる。
【0044】請求項4記載の発明によれば、増幅器のC
D‐RW系の光情報記録媒体の記録、消去時のゲイン増
幅比が、ゲイン増幅比=(CD‐RW系以外の光情報記
録媒体の反射光量)/(CD‐RW系の光情報記録媒体
の反射光量)なる関係に設定されているので、光情報記
録媒体の反射率に応じた良好なる信号振幅を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示すブロック回路
図である。
【図2】レーザパワーの切換えを示すタイムチャートで
ある。
【図3】本発明の第二の実施の形態を示すブロック回路
図である。
【図4】本発明の第三の実施の形態を示すブロック回路
図である。
【図5】増幅回路のゲインの切換えを示すタイムチャー
トである。
【符号の説明】
1 レーザ光源 2 受光素子 12a 電流‐電圧変換増幅器 15 増幅器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源から出射された光を光情報記
    録媒体に集光照射させ、前記光情報記録媒体からの反射
    光を受光素子により受光し、この受光素子の検出信号を
    電流‐電圧変換増幅器により電圧信号に変換して出力さ
    せる光情報記録再生装置において、 前記レーザ光源の再生時のレーザパワーを、CD‐RW
    系の光情報記録媒体に対するパワーと、CD‐RW系以
    外の光情報記録媒体に対するパワーとで、光情報記録媒
    体からの反射光量がほぼ等しくなるように異ならせて設
    定し、 前記電流‐電圧変換増幅器のゲインを、光情報記録媒体
    に対する再生時用の第1のゲインと、光情報記録媒体に
    対する記録時用の第2のゲインとで2段階に切り換える
    ようにしたことを特徴とする光情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 2段階に切り換えられるゲインの比は、
    再生時における光情報記録媒体からの反射光量を1とし
    たとき、 第1のゲイン:第2のゲイン=1:1/(記録時におけ
    るCD‐RW系以外の光情報記録媒体からの反射光量)
    なる関係に設定されていることを特徴とする請求項1記
    載の光情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 電流‐電圧変換増幅器の後段に、CD‐
    RW系の光情報記録媒体の記録、消去時に前記電流‐電
    圧変換増幅器から出力される電圧信号を増幅する増幅器
    を備えることを特徴とする請求項1記載の光情報記録再
    生装置。
  4. 【請求項4】 増幅器のCD‐RW系の光情報記録媒体
    の記録、消去時のゲイン増幅比は、 ゲイン増幅比=(CD‐RW系以外の光情報記録媒体の
    反射光量)/(CD‐RW系の光情報記録媒体の反射光
    量)なる関係に設定されていることを特徴とする請求項
    3記載の光情報記録再生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1087383A2 (en) * 1999-07-05 2001-03-28 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Apparatus for scanning optical recording media
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US8000198B2 (en) 2005-06-06 2011-08-16 Ricoh Company, Ltd. Phase-change type optical recording medium and reproduction method and apparatus for such a recording medium

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