JPH11133700A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11133700A
JPH11133700A JP9314323A JP31432397A JPH11133700A JP H11133700 A JPH11133700 A JP H11133700A JP 9314323 A JP9314323 A JP 9314323A JP 31432397 A JP31432397 A JP 31432397A JP H11133700 A JPH11133700 A JP H11133700A
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toner
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JP9314323A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Ochiai
俊彦 落合
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒画像の高濃度側で濃度センサーの暗電流値
とその補正式を適正に選び、また高濃度での濃度差を
0.2以内に抑えることにより、均一なラインと濃度差
のない鮮明な多色画像が得ることを可能とした画像形成
装置を提供することである。 【解決手段】 複数色のトナー像が順次重ねられる移動
可能な中間転写ドラム51と、トナー像と同じ色のトナ
ーで形成された各色の濃度検知用の画像の濃度を検知す
る濃度センサー81と、濃度検知出力に基づいて画像形
成条件を変更して、トナー像の濃度を調整する制御装置
82とを備えた画像形成装置において、黒トナー像の高
濃度検出時に、センサー81の出力と濃度の関係が読み
取り可能な傾きを持つとともに、黒トナー像の最大濃度
読みとり時のセンサー出力値がセンサー81自体の持つ
暗電流値より大きい値である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザビ
ームプリンター等のカラーの画像形成装置に関し、特に
その濃度制御および検知方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、中間転写体(たとえば中間転写ド
ラム)を使用した4色のフルカラー画像形成装置におい
ては、画像形成に先立ち、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの各色について、中間転写体上にたとえば
14mm×16mmの大きさの濃度制御用のトナー像
(パッチパターン)を、濃度を変えて何種類か印字す
る。このパッチパターンの濃度を中間転写体近傍に設け
た濃度センサーで検知し、検知した濃度の中で目標とす
る濃度に近い値、または目標とする濃度に近い大小の値
の平均値を計算して、適正濃度となるように、たとえば
現像バイアスやドラム電位にフィードバックを行う。
【0003】このようにして印字濃度の適正条件が得ら
れた後、画像データ信号に基づき感光ドラム上にイエロ
ーのトナー像を形成し、このトナー像を中間転写体上に
一次転写する。これを他の3色、すなわちマゼンタ、シ
アン、ブラックについても行い、中間転写体上に4色の
トナー像を重ねる。その後、4色のトナー像は二次転写
ローラによって紙などの転写材上に一括して二次転写さ
れ、中間転写体の方は、クリーニング装置によって二次
転写残りのトナーが除去される。
【0004】上述の画像濃度は、画像形成装置を使用す
る環境、プリント枚数等の諸条件によって中間転写体が
汚れると変化し、本来の色調が得られなくなる。そこ
で、装置の電源ON時、感光ドラム交換時、所定枚数印
字後あるいは環境変化時等に、正しい色調を得るため
に、中間転写体上に各色ごとに濃度検知用のパッチパタ
ーンを形成し、その濃度を濃度センサーによって自動的
に検知し、検知結果を露光量、現像バイアスなどの画像
形成条件にフィードバックし、本来のカラー画像を形成
すべく濃度制御を行っている。
【0005】上記の濃度センサーは、中間転写体上の表
面濃度について、発光部(赤外光波長950nmのスポ
ット光を発光)と受光部とによって検知される出力値が
2.0Vとなるように設定されている。この設定による
と、純白(キヤノン(株)の推奨カラーレーザコピーC
LC用紙5枚以上重ね)での出力値は5.0Vである。
この中間転写体上に黒トナーでパッチパターンが印字さ
れると、トナー濃度が濃くなるにつれて出力値が2.0
Vから低下し、ベタ黒画像では0Vに近づく。また色ト
ナーにおいては、トナー濃度が上がるにつれ反射光量が
多くなり、受光部での出力値は5.0Vに近づく。
【0006】具体的な濃度制御方法の概略を説明する
と、濃度検知用のパッチパターンとして、図7に示すよ
うな4×4のマトリクスに対して3×3 の領域を埋めた
もの(本例では600dpiの解像度に対し1×1が1
ドット)により、14mm×16mmに形成したパッチ
パターンを使用している。
【0007】図8に示すように、予め現像バイアスとセ
ンサー出力とマクベス濃度の関係を求めておき(機械本
体内ではテーブルまたは数式で3者の関係が求まるよう
になっている)、たとえば黒トナーの適正現像バイアス
を決めたい場合は、現像バイアスを4種類に変えて現像
した黒トナーのパッチパターンを中間転写体上に印字す
る。このときの現像バイアスはー310V、−330
V、−350V、−370Vで、それに対するパッチパ
ターンの濃度センサー出力は、それぞれ0.5V、0.
4V、0.3V、0.2Vであった。
【0008】従って、センサー出力と転写材上の黒トナ
ー濃度との間に、図8のような関係があり、目標とする
濃度として1.4を求めたい場合には、図8から現像バ
イアスー340Vを選択して現像し、画像を印字すれ
ば、適正な濃度の黒画像が得られる。
【0009】さらに、中間転写体の長期間の使用による
表面の汚れによる影響を補正するように措置している。
中間転写体は、使用頻度が多くなると表面が汚れて、特
に黒トナー濃度とのコントラストが十分に得られなくな
る。
【0010】図9に示すセンサー出力と濃度の関係にお
いて、初期の中間転写体(初期ITD)の場合のセンサ
ー出力を曲線Aで、長期使用の中間転写体(耐久IT
D)の場合のセンサー出力を曲線Bで示す。
【0011】初期ITD表面のセンサー出力(下地出
力)=2.0Vとし、耐久ITD表面のセンサー出力b
=1.5V、耐久ITD上パッチのセンサー出力=aと
し、センサーの暗電流=cとすると、初期ITD上での
補正後センサー出力Xは、縦軸を底辺とし、曲線A、B
を斜辺とする三角形に見立てた比例計算から、 X=(aーc)×(2.0−c)/(1.5−c)+c ・・・(1) となる。
【0012】たとえば、耐久ITD上パッチのセンサー
出力a=0.5V、暗電流値c=0.2Vのとき、初期
ITD上での補正センサー出力X=0.615Vとな
り、長期使用により中間転写体の表面が汚れても、黒ト
ナー像と中間転写体との間に、初期中間転写体と同様な
コントラストを得られるよう、補正できるようになって
いる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、濃度セ
ンサーが、図10に示すような検知センサー81、つま
り、発光素子(発光部)81aからの光を中間転写体1
1の表面またはその上のパッチパターン12で反射し
て、受光素子(受光部)81bに入れるという構成の検
知センサーでは、黒トナーの場合、発光素子81aから
の光を吸収した残りの光が受光素子で検知されることか
ら、その特性として高濃度側でセンサーの分解能が低下
し、正確な濃度検知ができず、不均一なライン画像にな
ったり、高濃度側が不安定で、鮮明な画像が得られない
という問題があった。
【0014】さらに、センサーの検出回路上の定数誤差
や迷光などにより、中間転写体の表面からだけの必要な
光以外の光も受光部10b側で検知されるため、初期中
間転写体の表面に最大量の黒トナーを印字して、表面を
十分に覆った場合でも、センサー出力が0Vになること
はなく、たとえば図11のように、高濃度側でサチッテ
(飽和)しまい、全く解像でない場合もあった。
【0015】これは、濃度センサー自体の暗電流値が黒
の最大濃度よりも大きい場合に起きる現象である。たと
えばセンサーの暗電流が0.3Vで、黒トナーの最大濃
度が0.2Vの場合、このセンサーは0.3V以下の検
出ができないから、最大濃度が0.2Vに相当する黒ト
ナーは検出されない。図11からは、0.3Vに相当す
る1.3以上の濃度は測定不可能である。
【0016】また濃度センサーの特性から、図3に示さ
れるように、センサー出力と濃度の傾きが個々のセンサ
ーによりばらばらで、高濃度側でのばらつきが異なるた
め、画像形成装置ごとに色味が異なっり、濃淡むらが生
じるという問題があった。これは、センサーの量産によ
り暗電流値のセンサー間のばらつきが大きい場合に生じ
る。
【0017】以上の問題は、補正式が適正でなかった
り、センサー特性(特に暗電流)と補正式がマッチして
いないために生じる問題である。
【0018】本発明の目的は、黒画像の高濃度側で濃度
センサーの暗電流値とその補正式を適正に選び、また高
濃度での濃度差を0.2以内に抑えることにより、均一
なラインと濃度差のない鮮明な多色画像が得ることを可
能とした画像形成装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にか
かる画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明
は、複数色のトナー像が順次重ねられる移動可能な像担
持体と、この像担持体上に前記トナー像と同じ色のトナ
ーで形成された各色の濃度検知用の画像の濃度を検知す
る濃度検知手段と、該濃度検知手段の濃度検知出力に基
づいて画像形成条件を変更して、トナー像の濃度を調整
する制御手段とを備えた画像形成装置において、黒トナ
ー像の高濃度検出時にセンサー出力と濃度の関係が読み
取り可能な傾きを持つとともに、黒トナー像の最大濃度
読みとり時のセンサー出力値がセンサー自体の持つ暗電
流値より大きい値であることを特徴とする画像形成装置
である。
【0020】本発明の他の態様は、複数色のトナー像が
順次重ねられる移動可能な像担持体と、この像担持体上
に前記トナー像と同じ色のトナーで形成された各色の濃
度検知用の画像の濃度を検知する濃度検知手段と、該濃
度検知手段の濃度検知出力に基づいて画像形成条件を変
更して、トナー像の濃度を調整する制御手段とを備えた
画像形成装置において、黒トナー像の高濃度の制御時、
濃度検知手段の暗電流値の上限値と下限値の際に対応す
る転写材上の濃度差の振れが、0.2以内であることを
特徴とする画像形成装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0022】実施例1 図1に、本発明の画像形成装置の一実施例を模式的に示
す概略構成図である。本画像形成装置は、4色のフルカ
ラーレーザビームプリンタを示す。
【0023】図1において、画像形成装置は、電子写真
方式のドラム型感光体、つまり感光ドラム1を備えてい
る。感光ドラム1は、金属製のドラム基体の外周面に、
OPC(有機光半導体)等による感光層を設けて構成さ
れ、表面はトナー像が形成される画像形成面となってい
る。感光ドラム1は、駆動手段(図示せず)によって矢
印方向に回転駆動される。感光ドラム1 の周囲には、そ
の回転方向にそってほぼ順に帯電手段2、露光手段3、
現像手段4、転写手段5、クリーニング手段6などが配
設されている。
【0024】帯電手段2は、感光ドラム1 の表面に接触
配置された帯電ローラ(帯電部材)21と、これに帯電
バイアスを印加宇する帯電バイアス電源(図示せず)と
を有し、感光ドラム1 の表面を所定の極性、所定の電位
に一様に帯電する。
【0025】露光手段3は、レーザ発振器、ポリゴンミ
ラー(いずれも図示せず)等を有し、画像情報に基づい
て感光ドラム1 の表面を光照射し、感光ドラム表面に静
電潜像を形成する。
【0026】現像手段4は、固定的に配置されたブラッ
ク用の現像器4Kと、ロータリー4Aに搭載された移動
可能な3個の現像器、すなわちイエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)用の現像器4Y、4M、4Cと
を有する。これら移動可能な3個の現像器4Y〜4C
は、ロータリー4Aの回転によって移動され、感光ドラ
ム1上の静電潜像の現像に供される現像器が、感光ドラ
ム1に対向する現像位置に配置される。現像器4K〜4
Cは、感光ドラム1上の静電潜像にトナー像を付着させ
て、潜像をトナー像として現像する。
【0027】転写手段5は、円筒状に形成された中間転
写ドラム(像担持体)51を備えている。この中間転写
ドラム51は、感光ドラム1からの各色のトナー像を中
間的に保持する像担持体であり、接地されるとともに回
転駆動される。中間転写ドラム51には、一次転写バイ
アス電源52によって一次転写バイアスが印加され、こ
れにより感光ドラム1上のトナー像が中間転写ドラム5
1上に一次転写される。
【0028】クリーニング手段6は、感光ドラム1 の表
面に接触配置したクリーニングブレード(図示せず)を
有し、中間転写ドラム51に一次転写されないで感光ド
ラム1上に残った一次転写残りのトナーを除去する。
【0029】中間転写ドラム51の下方には、二次転写
ローラ53と駆動ローラ54とに掛け渡された二次転写
ベルト55が配置されている。二次転写ローラ53に
は、二次転写バイアス電源(図示せず)から二次転写バ
イアスが印加され、これによりレジストローラ71を介
して給送された紙などの転写材Sに、中間転写ドラム5
1上の4色のトナー像が一括して二次転写される。トナ
ー像を二次転写した転写材Sは、定着装置72によって
加熱加圧されて、表面にトナー像が定着される。
【0030】一方、二次転写後の中間転写ドラム51
は、転写材Sに転写されないで表面に残った二次転写残
りのトナーが、クリーニング装置56等によって除去さ
れる。クリーニング装置56は、中間転写ドラム51上
の二次転写残りトナーを逆極性に帯電するものであり、
この逆極性に帯電された二次転写残りトナーは、感光ド
ラム1上のトナー像の中間転写ドラム51上への一次転
写と同時に、逆に中間転写ドラム51から感光ドラム1
に移送されて、上述のクリーニング手段6によって除去
される。
【0031】さらに、中間転写ドラム51の表面に対向
するようにして、濃度制御用の濃度センサー81が配設
されている。濃度センサー81は、発光部と受光部(図
10参照)とを備えた光学センサーで、中間転写ドラム
51の表面上に形成されたパッチパターンに対して発光
部からスポット光を照射し、その反射光を受光部で受光
し、このときの光量によって濃度を検知する。濃度セン
サー81は、制御装置82に接続されており、制御装置
82は、濃度センサー81の出力に基づいて、露光手段
3 の露光量、現像手段4の現像バイアス等の画像形成条
件を変更して、画像濃度が適切になるように制御する。
【0032】上記構成の画像形成装置においては、ま
ず、感光ドラム1を矢印方向に回転させ、帯電ローラ2
1によって感光ドラム1 の表面を所定の極性、所定の電
位に一様に帯電する。つぎに、露光手段3によってイエ
ローの画像情報に基づいた露光を行い、感光ドラム1上
にイエロー用の静電潜像を形成する。一方、現像手段4
のロータリー4Aを回転させて、イエローの現像器4Y
を現像位置に配置する。現像器4Yは、イエローのトナ
ーを感光ドラム1上の静電潜像に付着させて、潜像をイ
エローのトナー像として現像する。
【0033】このイエロートナー像を、一次転写バイア
ス電源52によって中間転写ドラム51に一次転写バイ
アスを印加することにより、中間転写ドラム51上に一
次転写する。トナー像の一次転写後の感光ドラム1は、
クリーニング手段6によって一次転写残りトナーが除去
された後、つぎの色のトナー像の形成に供される。
【0034】上述の一連の動作を他のシアン、マゼン
タ、ブラックの3色についても行い、中間転写ドラム5
1上に4色トナー像を重ねる。この4色のトナー像は、
二次転写ローラ53に二次転写バイアスを印加すること
により、転写材S上に一括して二次転写され、その後、
定着装置72によって転写材S上に定着される。
【0035】中間転写ドラム51上の二次転写残りのト
ナーは、クリーニング装置56によって逆極性に帯電さ
れ、感光ドラム1上に転移された後、クリーニング装置
56によって除去される。以上により、転写材S上に4
色フルカラーの画像が形成される。
【0036】以上、構成および動作の概略を説明した画
像形成装置において、装置本体の電源がONされると、
中間転写ドラム51と感光ドラム1とのクリーニング動
作を行う。その後、中間転写ドラム51上に前述のパッ
チパターンを印字する。本実施例では、現像バイアスD
C成分を−200Vから−340Vまで20Vづつ変化
させてパッチパターンを現像して、中間転写ドラム41
上に濃度を変えた8個のイエローのパッチパターンを形
成した。パターンは、図7で記した4×4のマトリクス
に3×3 の領域を塗りつぶしたパターンになっている。
【0037】以下同様に、それぞれ現像バイアスを変え
ながら、マゼンタ、シアンの順に各色のパッチパターン
を中間転写ドラム51に印字する。そして、濃度センサ
ー81で各色のパッチパターンの濃度を検知し、予め目
標値として設定された濃度に対応するセンサー出力値を
求め、画像形成時にフィードバックして適正な現像バイ
アスに制御する。
【0038】またブラックは、−310Vから−370
Vまで20Vの間隔で4個のパッチパターンを印字し、
以下、イエロー、マゼンタ、シアンのときと同じ動作を
行う(従来例の図8と同様)。
【0039】図2は、暗電流0.18Vのセンサーを使
用して、センサー出力とマクベス濃度計の出力との間の
変換式(式(2))の補正値cを、0〜80mVの間で
変化させたときのグラフである。式(2)は、従来例で
の式1と同様のものである。初期中間転写ドラム(初期
ITD)上での補正後センサー出力Xは、 補正後センサー出力X=(a−c)×(2.0−c)/(b−c)+c ・・・(2) ただし、a:耐久ITD上パッチのセンサー出力、b:
耐久ITD下地センサー出力(耐久ITD表面のセンサ
ー出力)、2.0V:初期ITD下地センサー出力
【0040】上記において、a、bは測定値を入力す
る。本実施例でのITD(中間転写ベルト)は使用頻度
の多い比較的表面が汚れたものを使った。このITD下
地センサー出力bは約1.0V程度である。
【0041】図2において、補正値cの値が小さいと、
センサー出力は高濃度側でも暗電流値=0.18Vより
大きい値が出力されるが、センサー出力の傾きが小さい
ため濃度が読みづらくなる。これが、補正値c=65m
V(0.065V)のときは、センサー出力は、マクベ
ス濃度1.6に対し暗電流0.18Vを超えた値で、か
つある程度の傾きが得られている。従って、本実施例の
ITD下地センサー出力b=1.0Vで、補正値c=6
5mVの条件では、暗電流0.18V以下のセンサーで
あれば、高濃度側でも検出可能となる。
【0042】このように、本実施例では、濃度に対する
センサー出力の傾きがとれる範囲内で、かつセンサー自
体の持つ暗電流値と干渉しない、暗電流値による影響が
ない条件を選ぶので、黒画像の高濃度側のライン幅と濃
度が均一で鮮明な多色画像が得られる。
【0043】実施例2 図3は、暗電流が異なるセンサーを使用し、前述の式
(2)において、暗電流の補正値c=65mVとしてパ
ッチ濃度を測定したときのセンサー出力の変化で、セン
サー自体の暗電流がふれた場合に、高濃度側でどの程度
の濃度差が生じるかを調べている。マクベス濃度が1.
2以上ある場合は、実際に濃度差があっても、目視では
極端に濃度差として認識できないが、しかし、その濃度
差が0.2以上にもなると、目視である程度認識される
ようになる。
【0044】図3において、暗電流値50mVのセンサ
ーと80mVのセンサーとでは、マクベス濃度が1.4
(センサー出力値が略0.3V)以上で0.2の濃度差
がある。このレベルでは、目視により濃度差として容易
に認識されないため、両方のセンサーを使った高濃度側
での画像は、ほぼ均一に見える。ところが、暗電流値8
0mVと35mVのセンサーとでは、センサー出力が略
0.3Vのときそれぞれ濃度1.3と1.6で、0.3
程度の濃度差が生じており、これらのセンサーによる高
濃度側での画像を比較すると、濃度とラインの太さに両
者で差が見られる。
【0045】たとえば、図4を用いて説明すると、暗電
流35mVのセンサーで濃度1.4に制御しようとした
ときに、本実施例では、センサー出力が0.22Vで、
このときの現像バイアスを−370Vに変更する。暗電
流50mVと80mVのセンサーのときもこれに準じて
同様に行う。これらセンサーの暗電流、センサー出力、
現像バイアスの関係をまとめると、表1のようになる。
【0046】
【表1】
【0047】表1に示されるように、暗電流35mVの
センサーと80mVのセンサーとでは、現像バイアスに
30Vの差がある。本実施例で用いた感光ドラムの暗電
位(ダーク電位、Vd)は−550Vであり、露光装置
3 のレーザをフル点灯したときの感光ドラムの表面電位
(明部電位)VL は−160V程度であった。従って、
暗電流35mVのセンサーでは、他のセンサーに比べて
濃度が濃く、ラインが太くなる。
【0048】そこで、本実施例では、65mv±15m
Vの範囲内の暗電流値を有するセンサーを使用した。こ
れにより、黒画像の高濃度側のライン幅と濃度が均一で
鮮明な多色画像が安定して得られる。
【0049】実施例3 本実施例では、さらに濃度センサー81の検知精度を上
げるため、先の補正式(1)での暗電流補正値cを変え
たときに、センサーとしての暗電流値がどこまで許容で
きるかを検討した。
【0050】図5および表2は、補正値cの違いによる
濃度とセンサー出力の関係を示す。補正値cが大きい値
になると、濃度に対するセンサー出力の傾きが大とな
り、より精度が向上することを示している。
【0051】
【表2】
【0052】たとえば高濃度側でのセンサー出力0.1
25Vの公差(設定の振れによる誤差、電気的誤差など
も含む)による濃度変化量は、たとえば補正値c=0、
65、85mVのとき、図5から計算すると、以下の表
3のようになっている。実施例2で述べたが、本実施例
でも、高濃度側での目視で濃度差が認識できない濃度不
均一性は0.2以内を目安とした。
【0053】
【表3】
【0054】図5での濃度に対するセンサー出力は、濃
度変化量が少ない方が傾きが大となり、検出精度が上が
る、すなわちセンサー出力に対し濃度変動の幅が小さい
ことになる。しかしながら、従来例でも述べたように、
高濃度側での精度が上がり、センサー出力値がゼロに近
づくと、センサー自体の暗電流値が問題になってくる。
従って、センサーの暗電流値に規制をかける必要があ
る。
【0055】図6と表4はその関係を示すもので、たと
えば補正値c=85mVを採用したときは、センサーの
暗電流値c′を20mV以下にする必要があることを示
す。補正値c=65mVでは、センサーの暗電流値c′
を180mV以下、補正値が0のときは、本実施例で
は、470mVまでセンサー自体が暗電流値c′を持っ
ていてもよいことになるが、この場合は、濃度変化が大
きく実用的でない。
【0056】
【表4】
【0057】本実施例では、高濃度側で濃度変動が0.
2以内で収まるようにセンサー出力の振れを0.125
Vに許容した上で、表4に示すように、センサーの暗電
流値c′をそれぞれ65、70、80、85mVにして
濃度制御を行い、その結果、鮮明な画像を得た。
【0058】本発明者が見出したところによると、セン
サー自体の暗電流値c′と補正値cとの間には、以下の
式(3)ような関係がある。
【0059】 センサー暗電流値c′≦−0.038×c2 −2.0×c+467 ・・・(3)
【0060】従って、一般にセンサーの暗電流値c′を
式(3)に従い設定して、濃度制御に用いればよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
黒画像の高濃度側で濃度センサーの暗電流値とその補正
式を適正に選び、また高濃度での濃度差を0.2以内に
抑えるようにしたので、黒画像の高濃度側でのライン幅
と濃度が均一で鮮明な多色画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例を示す概略構
成図である。
【図2】本発明による濃度センサー出力と濃度の関係を
暗電流の補正値をパラメータとして示すグラフである。
【図3】本発明による濃度センサー出力と濃度の関係を
暗電流をパラメータとして示すグラフである。
【図4】本発明による濃度、センサー出力および現像バ
イアスの関係を示すグラフである。
【図5】本発明による濃度センサーの暗電流補正値cの
違いによる濃度とセンサー出力の関係を示すグラフであ
る。
【図6】本発明による濃度センサーの暗電流補正値cと
センサー暗電流値との関係を示すグラフである。
【図7】パッチパターンを示す模式図である。
【図8】従来例による濃度、センサー出力および現像バ
イアスの関係を示すグラフである。
【図9】パッチパターンによる濃度の補正法を示す説明
図である。
【図10】濃度センサーを示す断面図である。
【図11】濃度とセンサー出力の関係を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 帯電ローラ 3 レーザユニット 4 現像装置 5 転写手段 51 中間転写体(ITD) 81 濃度センサー 82 制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のトナー像が順次重ねられる移動
    可能な像担持体と、この像担持体上に前記トナー像と同
    じ色のトナーで形成された各色の濃度検知用の画像の濃
    度を検知する濃度検知手段と、該濃度検知手段の濃度検
    知出力に基づいて画像形成条件を変更して、トナー像の
    濃度を調整する制御手段とを備えた画像形成装置におい
    て、黒トナー像の高濃度検出時にセンサー出力と濃度の
    関係が読み取り可能な傾きを持つとともに、黒トナー像
    の最大濃度読みとり時のセンサー出力値がセンサー自体
    の持つ暗電流値より大きい値であることを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 複数色のトナー像が順次重ねられる移動
    可能な像担持体と、この像担持体上に前記トナー像と同
    じ色のトナーで形成された各色の濃度検知用の画像の濃
    度を検知する濃度検知手段と、該濃度検知手段の濃度検
    知出力に基づいて画像形成条件を変更して、トナー像の
    濃度を調整する制御手段とを備えた画像形成装置におい
    て、黒トナー像の高濃度の制御時、濃度検知手段の暗電
    流値の上限値と下限値の際に対応する転写材上の濃度差
    の振れが、0.2以内であることを特徴とする画像形成
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8045873B2 (en) * 2007-08-02 2011-10-25 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus and image density adjusting method
CN108671561A (zh) * 2018-05-18 2018-10-19 深圳市爱特康科技有限公司 一种儿童玩具及颜色检测组件的开启方法

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US8045873B2 (en) * 2007-08-02 2011-10-25 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus and image density adjusting method
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