JPH11132861A - 食品温度管理装置 - Google Patents

食品温度管理装置

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JPH11132861A
JPH11132861A JP9301290A JP30129097A JPH11132861A JP H11132861 A JPH11132861 A JP H11132861A JP 9301290 A JP9301290 A JP 9301290A JP 30129097 A JP30129097 A JP 30129097A JP H11132861 A JPH11132861 A JP H11132861A
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food
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Katsuya Kobayashi
克也 小林
Katsumi Maekawa
勝美 前川
Kazuya Imamura
和哉 今村
Masakazu Kurihara
正和 栗原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品温度の管理を効率的に行うことができる
食品温度管理装置を提供する。 【解決手段】 温度記録装置13、17は、食品温度、
若しくは、当該食品周囲の温度を測定する温度センサー
14、18などを備え、当該温度センサー14、18の
測定に基づく温度データを時間経過に関連付けて記録
し、表示するものであって、温度データが所定の管理基
準を逸脱する可能性があるか否かを判断する判断手段
と、逸脱する場合の対処方法を保持する保持手段と、温
度データが管理基準を逸脱する可能性があると判断手段
が判断した場合に、保持手段に保持された対処方法を表
示する手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品の加工調理に
おける温度記録・管理などに用いられる食品温度管理装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりスープやカレー、シチューなど
の食品を比較的大量に加熱調理する場合には、例えば特
開平7−8379号公報(A47J27/17)に示さ
れる如きケトル(蒸気加熱式ジャケット釜)を用いて作
業を行っている。そして、調理された食品は充填装置に
より所定量ずつ袋に充填すると共に、袋詰めされた食品
は、冷却装置に冷却する方法が採られていた。
【0003】ところで、例えばコンテナなどにおいて
は、例えば特開平9−96566号公報(G01K1/
02)に示される如き温度記録装置が開発され、輸送物
品の温度管理を行うようにしているが、近年調理食品に
よる細菌感染が問題とされ、係る調理装置においても調
理からの一環した食品の温度管理が重要視されるに至っ
ている。
【0004】また、宇宙食などの場合の如く、食品の温
度管理は温度と時間が重要とされており(NASAで開
発されたHACCP方式など)、一般的には食品の芯温
を+70℃以上で2分間以上加熱した後、90分以内に
0℃〜+3℃に下げることによって、細菌の繁殖が抑え
られることも知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
ケトルにおける調理加熱が作業者の感に頼って行ってお
り、調理完了から充填−冷却に渡る作業中の食品の温度
記録・管理などは実質的に成されていないのが実状であ
った。
【0006】一方で、従来の温度記録装置は、一定の速
度で移動するチャート紙の上にペンによって温度変化を
記録していくものが一般的であるため、このような記録
装置を用いて温度管理を行う場合には、毎日の記録の保
管・管理や分析作業が煩雑となる。
【0007】これを解決するために近年では、時間経過
による温度変化を表示可能な表示装置を持ち、記録をフ
ロッピーディスクなどの外部の記憶媒体に記録すること
ができる高機能の記録装置も開発されて来ているが、こ
れらの機器では食品を管理するために必要な管理基準の
設定や操作ができず、若しくは極めて困難な上に、前述
の如き基準に適合するか否かの判断を行おうとしても、
冷却を終えた90分後に初めて適合するか否かが分かる
ため、非効率的なものであった。
【0008】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、食品温度の管理を効率的
に行うことができる食品温度管理装置を提供するもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の食品温度管理装
置は、食品温度、若しくは、当該食品周囲の温度を測定
する温度測定手段を備え、当該温度測定手段の測定に基
づく温度データを時間経過に関連付けて記録し、表示す
るものであって、温度データが所定の管理基準を逸脱す
る可能性があるか否かを判断する判断手段と、逸脱する
場合の対処方法を保持する保持手段と、温度データが管
理基準を逸脱する可能性があると判断手段が判断した場
合に、保持手段に保持された対処方法を表示する手段と
を備えているものである。
【0010】本発明によれば、食品温度、若しくは、当
該食品周囲の温度を測定する温度測定手段を備え、当該
温度測定手段の測定に基づく温度データを時間経過に関
連付けて記録し、表示する食品温度管理装置であって、
温度データが所定の管理基準を逸脱する可能性があるか
否かを判断する判断手段と、逸脱する場合の対処方法を
保持する保持手段と、温度データが管理基準を逸脱する
可能性があると判断手段が判断した場合に、保持手段に
保持された対処方法を表示する手段とを備えているの
で、温度データが管理基準を逸脱する以前に当該事態を
予測して適切な対処方法を表示させることができるよう
になる。
【0011】これにより、食品が管理基準を逸脱する以
前に対処し、適合させることが可能となるので効率的な
食品管理を実現することができるようになるものであ
る。
【0012】請求項2の発明の食品温度管理装置は、上
記において温度データが管理基準を逸脱する可能性があ
ると判断手段が判断した場合に、連携する他の機器にそ
の旨通報する通信手段を備えているものである。
【0013】請求項2の発明によれば、上記に加えて温
度データが管理基準を逸脱する可能性があると判断手段
が判断した場合に、連携する他の機器にその旨通報する
通信手段を備えているので、複数の装置により連携して
食品の管理を行う場合にも、円滑な情報伝達を実現し、
的確な対処を促すことが可能となるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の食品温度管理装置を適
用する調理装置1のシステム構成図を示している。実施
例の調理装置1は、病院や食堂の厨房などに設置される
ものであり、流動性の食品、例えばスープやカレー、シ
チューなどを加熱調理するための蒸気式ジャケット釜で
あるケトル2と、このケトルにて調理された食品をポリ
エチレンなどの樹脂製袋Bに充填する充填装置としての
パッキングステーション3と、このパッキングステーシ
ョン3にて袋詰めされた食品を冷却する冷却装置として
の冷水式の氷水冷却機4とから構成されている。
【0015】前記ケトル2は、内釜と外釜から成る二重
構造とされており、内釜内部には図示しない攪拌器が挿
脱可能に挿入される。そして、内外釜間に加熱蒸気を供
給することにより、内釜内にて攪拌器により攪拌しなが
ら食品の加熱調理を行うものである。
【0016】このケトル2の底部にはフレキシブルホー
ス7の一端が接続されており、このフレキシブルホース
7の他端は、前記パッキングステーション3に設けられ
たポンプ装置8に接続されている。このポンプ装置8は
モータにて駆動され、フレキシブルホース7を介してケ
トル2から調理済みの食品を吸引し、充填パイプ9を介
して充填バルブ11に搬送するものである。
【0017】このパッキングステーション3の上面は作
業台とされており、この作業台上にはベルトコンベア
(図示せず)が配設され、更にこのコンベア上方には前
記袋の口を封止し、食品名などを印字するためのシール
・印字装置が内蔵されたパネル12が設けられている。
【0018】また、このパッキングステーション3のパ
ネル12の前面には、本発明の食品温度管理装置を構成
する温度記録装置13が設けられており、この温度記録
装置13には前記ケトル2内の食品温度(ケトル内食品
芯温)を検出(測定)する白金や熱電対などから成る温
度センサー14(温度測定手段)がチャンネル(Ch)
1として、また、前記充填パイプ9を通過する食品温度
(充填直前の食品芯温)を検出する同様の温度センサー
16がチャンネル(Ch)2として接続されている。
【0019】更に、温度記録装置13には袋Bへの充填
量が設定されると共に、この設定充填量に応じて温度記
録装置13は前記ポンプ装置8のモータを制御する。こ
の場合、温度記録装置13はインバータ(回転数調整手
段)によりポンプ装置8のモータを回転数(周波数)制
御するものである。
【0020】一方、前記氷水冷却機4は図4に示す如く
上面に開口し、氷水が貯留される冷却槽としての断熱水
槽15と、この水槽15内にチップ状の氷を生成する所
謂オーガ式の製氷装置25と、水槽15内の氷水を循環
させる循環ポンプ20とから構成されている。この製氷
装置25の前面にも同様の温度記録装置17が設けられ
ており、この温度記録装置17には水槽15内に投入さ
れた袋B内の食品温度(食品芯温)を検出する同様の温
度センサー18がチャンネル(Ch)1として、また、
前記水槽15内の水温を検出する同様の温度センサー1
9がチャンネル(Ch)2として接続されている。
【0021】そして、これらパッキングステーション3
の温度記録装置13と氷水冷却機4の温度記録装置17
とは通信回線21にて接続され、相互にデータを送受信
することができるように構成されている。
【0022】ここまでの構成で、調理装置1を用いた食
品の調理・充填・冷却作業の流れを説明する。ケトル2
内には料理の材料となる水や食材、調味料などが投入さ
れ、前述の如く内外釜間に加熱蒸気を供給することによ
り、内釜内にて前記攪拌器により攪拌しながら食品の加
熱調理を行う。ここでは、少なくとも+70℃以上で2
分以上の加熱を行うことにより、食品の衛生を維持する
ことができる。
【0023】食品の調理が終了したら、ケトル2の底部
に設けられた弁装置(図示せず)を開放し、フレキシブ
ルホース7とケトル2の内釜内部を連通させる。この状
態で温度記録装置13によりポンプ装置8のモータを制
御し、ポンプ装置8を駆動してケトル2からフレキシブ
ルホース7内に食品を吸引し、充填パイプ9から充填バ
ルブ11に搬送する。ポンプ装置8のモータの始動はパ
ッキングステーション3の底部に設けられたフットスイ
ッチ(図示せず)にて行われる。
【0024】一方、充填バルブ11には前記袋Bを宛
い、バルブ先端を袋B内に挿入して置く。これにより、
ポンプ装置8から搬送された食品は充填バルブ11から
袋B内に充填される。
【0025】食品を袋B内に一定量充填したら、続いて
パッキングステーション3のパネル12内のシール・印
字装置にて袋Bの口を封止(シール)し、所定の印字を
行う。そして、前記ベルトコンベアによって図示しない
搬送台車に袋Bを次々に積載して行く。
【0026】搬送台車に袋Bが所定数積載されたら、氷
水冷却機4に移動して、袋Bを水槽15内の氷水中に投
入する。これによって、袋詰めされた食品を当初の+7
0℃〜+80℃以上の温度から90分以内に0℃〜+3
℃の温度に冷却する。これによって、食品内の細菌の繁
殖を防止するものである。
【0027】前記温度記録装置13は後に詳述する如く
温度センサー14が検出(測定)する上記調理中の食品
温度と、温度センサー16が検出する充填パイプ9を通
る充填直前の食品温度を入力し、記録保持する。また、
温度記録装置17は温度センサー18が検出する投入さ
れた袋B内の食品温度と、水槽15内の水温を入力し、
記録保持するものである。
【0028】次ぎに、図2を用いて前記温度記録装置1
3の構成を説明する。尚、温度記録装置17についても
基本的に同様であるので、説明を省略する。温度記録装
置13の本体22には各種温度やその時間表示をグラフ
ィック表示し、或いは、メッセージを表示可能とされた
液晶式の表示装置23が取り付けられており、この表示
装置23の右側には各種スイッチF1(チェック)、F
2(表示)、F3(保存)、F4(設定)、F5(変
更)が上下に配設されている。
【0029】また、表示装置23の下側にはチェック時
に用いるチェンネル(Ch)別のスイッチ24、26が
配設されており、更に、本体22の右側部には外部記憶
媒体であるフロッピーディスクにデータを書き込み、或
いは、それからデータを読み込むためのフロッピーディ
スクドライブ装置27が設けられている。そして、前述
の如く温度記録装置13の本体22には温度センサー1
4、16が接続されている。
【0030】次ぎに、図3の電気回路ブロックを用いて
温度記録装置13の回路構成を説明する。28はCPU
(中央演算処理装置)であり、29はプログラムなどが
書き込まれたROMである。また、31は温度−時間デ
ータと食品名、作業者名、機器名などと、それらを関連
付ける情報、各種設定情報、処理状態情報などが格納さ
れる読み書き可能なRAMであり、32は表示装置23
に表示する文字の構成情報を格納するFONT−ROM
である。
【0031】また、33は表示装置23に表示するため
のデータを格納するVIDEO−RAMであり、34は
日付や時間のデータを管理する時計ICである。更に、
36は前記各スイッチF1〜F5、24、26が接続さ
れるスイッチ入力回路であり、37は前記表示装置23
が接続される表示装置制御回路である。
【0032】更にまた、38は前記フロッピーディスク
ドライブ装置27が接続されるフロッピーディスク制御
回路であり、39は前記各温度センサー14、16が接
続されるA/D変換回路である。また、41はブザー4
3が接続されるブザー制御回路であり、42は前記通信
回線21などを介して温度記録装置17や他の外部機器
との間で通信を行うためのトランシーバー44が接続さ
れる通信制御回路である。
【0033】そして、これらはデータバスを介して接続
されている。尚、使用するCPUによっては、前記RO
M29やRAM31、FONT−ROM32やVIDE
O−RAM33、A/D変換回路39は、それらの一部
若しくは全部がCPU自体に組み込まれる場合もある。
また、ここには図示しないが、温度記録装置13には前
記ポンプ装置8のモータを制御する回路や、ケトル2に
おける調理中の温度制御を行う回路も備えられる。
【0034】更に、前記RAM31には前述の如き管理
基準「+70℃以上で2分以上加熱した後、90分以内
に0℃〜+3℃に下げる」が記録されている。
【0035】ここで、氷水冷却機4の水槽15には作業
が行われない夜間などに予め製氷装置25で氷を貯めて
おく。これによって、単位時間当たりの製氷装置25の
製氷能力以上の熱負荷をもった調理直後の熱い食品が投
入されても、短時間で冷やせるように企図している。
【0036】このような方式によれば、製氷装置25の
能力が限られていても使用可能となると共に、夜間の安
価な電力を使用できる利点があるものの、予め蓄積され
た氷が融けてしまうため、管理基準内にて冷やすことが
できる食品の量にも自ずと制限がある。
【0037】そこで、通常は例えば「40Kgの食品を
90分以内に0℃〜+3℃以下に冷却する処理を1日に
4回可能である」などの処理能力を機器毎に予め確認し
て置き、この能力基準内で作業を行うように指定するも
のであるが、実際には使用環境などの条件や指定された
以上の調理を行ってしまった場合などに、指定能力以上
の量の食品が付加として投入されてしまう場合がある。
【0038】図5は係る氷水冷却機4に袋詰め食品(1
回の総量は40kg)を投入し、+70℃から規定の温
度(0℃〜+3℃)に下がるまでの特性を示したもので
ある。尚、図中横軸は時間tを、縦軸は食品の温度Tを
示している。
【0039】このうち、図中の曲線Aは初回投入時の特
性を示し、以下、Bは2回目、Cは3回目、Dは4回
目、Eは5回目を示している。この図からも明らかな如
く投入回数を重ねる従って温度Tが低下する傾きが緩慢
となっていくのが分かる。そして、氷水冷却機4の前述
の指定能力以上である5回目(E)では規定温度である
+3℃まで低下しない。
【0040】このような事実から図4の曲線DとEの間
に図6の如く投入限界曲線Fを定め、この限界Fを越え
た食品投入時の温度Tの推移をEと、E1〜E5まで想
定する。そして、温度Tが+70℃を下回ってから時間
t1経過後のこれら曲線E、E1〜E5の温度をT0、
T1〜T5とする。
【0041】次ぎに、E、E1〜E5の場合に、氷を追
加投入してDの特性と同一の傾き特性にするのに必要な
氷の投入量をそれぞれM0、M1〜M5とし、これらを
計算若しくは実測によって求め、予めRAM31上又は
ROM29上に図8の如きファイルを作成して格納して
置く。
【0042】また、RAM31には前記限界曲線Fの時
間t1における温度Tfも記憶設定されている。
【0043】以上の構成で、温度記録装置13(17)
による調理装置1の食品の温度記録・管理動作を説明す
る。温度記録装置13(17)に電源が投入されると、
CPU28はROM29に書き込まれたプログラムに従
って各種の初期化処理を実行する。
【0044】次ぎに、温度測定動作(サンプリング)を
開始し、前記温度センサー14、16からのアナログ電
圧入力をA/D変換回路39でデジタルデータに変換す
ると共に、これをCPU28において温度データに変換
する。
【0045】更に、CPU28はこの時(サンプリング
時)の日付と時間のデータを時計IC34から読み出
し、RAM31上にあるファイル(図7)の日付の位置
(最上段)に日付のデータを書き込む。
【0046】また、CPU28は温度をサンプリングし
た温度センサー14、16、18、或いは19のチャン
ネル(Ch)の番号Ch1或いはCh2を図7のファイ
ルのチャンネル番号の位置(上から二段目)に書き込
む。次ぎに、図7のファイルの時間1の位置に温度をサ
ンプリングした時間のデータを書き込み、この時の温度
データを温度1の位置に書き込む。
【0047】以下、同様にして温度をサンプリングした
時間とその時の温度データを順次ファイル(図7)上の
次のエリアに書き込んで行く。
【0048】CPU28は係る時間と温度データに基づ
き、表示用にデータを加工すると共に、加工されたデー
タを表示装置制御回路37に渡して、表示装置23に温
度データの数値とグラブを表示する(図2)。また、複
数の温度データとサンプリング時間とに基づき、CPU
28は同様の処理を行うことにより、温度データの変化
を時間の経過に応じ、リアルタイムでグラフィカルに表
示装置23に表示するものである。
【0049】図2は前記管理基準に適合しているか否か
のチェック中の表示装置23の表示例を示しており、表
示装置23の下部には加熱調理(加工)を担当している
作業者の名称と、調理を行っている食品の名称が表示さ
れている。また、図9は温度測定中の表示装置23の表
示例を示している。ここで、スイッチF1〜F5の機能
はその左側に表示される文字によって表される。
【0050】次ぎに、温度記録装置17において測定し
た温度データが管理基準に適合するか否かをチェックす
る操作を説明する。測定状態を表示している図9の状態
からスイッチ24を押すと、CPU28は表示装置23
の表示を図10に切り換え、チェックを開始する(チェ
ック中が表示される)。この例では所定の上限温度+7
0℃から下限温度+3℃まで90分以内に下がることを
管理基準としており、画面上の上下の線が上限温度と下
限温度を示し、右下がりの曲線が温度センサー18によ
る食品温度の実測値を示している。
【0051】CPU28は、温度データに基づく上記食
品温度が+70℃を下回ってから時間t1経過後、前記
限界曲線Fの温度Tfを上回っていた場合、図8のファ
イル中の温度データ(T:T0、T1・・・Tn)中か
ら、そのときの温度に最も近く、且つ、それよりも上の
温度データを検索し、それに対応する氷投入量(M:M
0、M1・・・Mn)を読み込む。
【0052】そして、表示装置23を図11の表示と
し、表示装置23の下部に警報「氷をMkg投入して下
さい。」の対処方法に関するメッセージを表示し、ブザ
ー43を鳴動させる。作業者は係る表示を見て製氷装置
25により水槽15内にMkgの氷を追加投入する。こ
れにより、食品温度が管理基準から逸脱してしまうこと
を未然に回避し、再加熱などの無駄な作業を回避するこ
とができるようになる。
【0053】また、この情報は温度記録装置13にも送
信され、温度記録装置13はその旨のデータを受信する
と表示装置23に図11と同様の表示を行い、且つ、ブ
ザー43を鳴動させる。これによって、パッキングステ
ーション3で作業中の作業者にも警告することができ
る。
【0054】尚、上記実施例では図8のファイルのデー
タの何れかを選択して氷投入量を決定したが、それに限
らず、二点(例えばM1とM2)間のデータの比率で投
入量を計算するようにしても良い。また、実施例では製
氷装置25を用いた氷水冷却機4を採用したが、それに
限らず、他の方式の冷却機であっても良い。
【0055】更に、実施例では調理装置に本発明を適用
したが、それに限らず、あらゆる状況における食品温度
の管理に本発明は有効である。また、実施例に示した各
数値はそれに限られるものでは無く、適宜設定可能であ
る。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、食品
温度、若しくは、当該食品周囲の温度を測定する温度測
定手段を備え、当該温度測定手段の測定に基づく温度デ
ータを時間経過に関連付けて記録し、表示する食品温度
管理装置であって、温度データが所定の管理基準を逸脱
する可能性があるか否かを判断する判断手段と、逸脱す
る場合の対処方法を保持する保持手段と、温度データが
管理基準を逸脱する可能性があると判断手段が判断した
場合に、保持手段に保持された対処方法を表示する手段
とを備えているので、温度データが管理基準を逸脱する
以前に当該事態を予測して適切な対処方法を表示させる
ことができるようになる。
【0057】これにより、食品が管理基準を逸脱する以
前に対処し、適合させることが可能となるので効率的な
食品管理を実現することができるようになるものであ
る。
【0058】請求項2の発明によれば、上記に加えて温
度データが管理基準を逸脱する可能性があると判断手段
が判断した場合に、連携する他の機器にその旨通報する
通信手段を備えているので、複数の装置により連携して
食品の管理を行う場合にも、円滑な情報伝達を実現し、
的確な対処を促すことが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する調理装置のシステム構成図で
ある。
【図2】本発明の食品温度管理装置を構成する温度記録
装置の正面図である。
【図3】温度記録装置の電気回路のブロック図である。
【図4】調理装置の氷水冷却機の正面図である。
【図5】氷水冷却機に食品を投入した際の温度推移を示
す図である。
【図6】同じく氷水冷却機に食品を投入した際の温度推
移を示す図である。
【図7】温度記録装置のRAMが保有する温度・日付デ
ータファイルの構成を示す図である。
【図8】温度記録装置のRAMが保有する氷投入量マス
ターファイルの構成を示す図である。
【図9】温度記録装置の表示装置の表示例を示す図であ
る。
【図10】同じく温度記録装置の表示装置の表示例を示
す図である。
【図11】同じく温度記録装置の表示装置の表示例を示
す図である。
【符号の説明】
1 調理装置 2 ケトル 3 パッキングステーション 4 氷水冷却機 7 フレキシブルホース 8 ポンプ装置 13、17 温度記録装置 14、16、18、19 温度センサー 23 表示装置 25 製氷装置 28 CPU 29 ROM 31 RAM 34 時計IC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 正和 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品温度、若しくは、当該食品周囲の温
    度を測定する温度測定手段を備え、当該温度測定手段の
    測定に基づく温度データを時間経過に関連付けて記録
    し、表示する食品温度管理装置において、 前記温度データが所定の管理基準を逸脱する可能性があ
    るか否かを判断する判断手段と、逸脱する場合の対処方
    法を保持する保持手段と、前記温度データが管理基準を
    逸脱する可能性があると前記判断手段が判断した場合
    に、前記保持手段に保持された対処方法を表示する手段
    とを備えたことを特徴とする食品温度管理装置。
  2. 【請求項2】 温度データが管理基準を逸脱する可能性
    があると判断手段が判断した場合に、連携する他の機器
    にその旨通報する通信手段を備えたことを特徴とする請
    求項1の食品温度管理装置。
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JP2017176124A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 三浦工業株式会社 レトルト装置
JP2020157302A (ja) * 2020-06-30 2020-10-01 倉敷紡績株式会社 攪拌装置システム

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