JPH11132623A - 冷却ユニット及び冷却ユニットを用いた冷蔵庫 - Google Patents

冷却ユニット及び冷却ユニットを用いた冷蔵庫

Info

Publication number
JPH11132623A
JPH11132623A JP9314289A JP31428997A JPH11132623A JP H11132623 A JPH11132623 A JP H11132623A JP 9314289 A JP9314289 A JP 9314289A JP 31428997 A JP31428997 A JP 31428997A JP H11132623 A JPH11132623 A JP H11132623A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerator
regenerator
cooling unit
cooler
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9314289A
Other languages
English (en)
Inventor
Chuzo Kitajima
忠造 北島
Yoshimichi Onimaru
良道 鬼丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Light Metal Co Ltd filed Critical Nippon Light Metal Co Ltd
Priority to JP9314289A priority Critical patent/JPH11132623A/ja
Publication of JPH11132623A publication Critical patent/JPH11132623A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/06Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation
    • F25D2317/068Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation characterised by the fans
    • F25D2317/0682Two or more fans

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵空間の有効利用及び冷却効率の向上を図
れるようにすること。 【解決手段】 冷却器11と、蓄冷剤を封入する蓄冷体
12と、送風ファン13とを一体的に接続して冷却ユニ
ット10を形成する。この冷却ユニット10を、例えば
断熱性の冷蔵庫本体2の天井3部又は側壁4上部に配設
して冷蔵庫を形成する。これにより、貯蔵空間1aを広
くすることができると共に、冷却効率の向上を図ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は冷却ユニット及び
冷却ユニットを用いた冷蔵庫に関するもので、更に詳細
には、例えば野菜類や鮮魚等の生鮮食品あるいは生花等
を一定の狭い保存最適温度内で保存するための氷温庫、
保冷庫等に用いられる冷却ユニット及びそれを用いた冷
蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の冷蔵庫としては、断熱材
で形成された冷蔵庫本体の天井部及び側壁上部に所定の
間隔をおいてダクトパネルを配置し、これら冷蔵庫本体
の天井部及び側壁上部と上記ダクトパネルとの間にダク
ト部を形成すると共に、このダクト部には、冷凍機に連
結する冷却器を配設して冷蔵庫本体内の貯蔵空間との間
に冷気循環路を形成し、上記冷却器から貯蔵空間に至る
吹出側ダクト部の一部又は全部には内部に蓄冷剤が封入
されてこの吹出側ダクト部を通過する冷気と接触する蓄
冷壁を配設してなる構造のものが知られている(実公平
5−12699号公報、実公平6−18175号公報及
び特公平6−89980号公報参照)。
【0003】このように構成される冷蔵庫は、冷却器の
ON、OFF動作に伴う冷気温度の昇降を冷却器から貯
蔵空間に至る吹出側ダクト部に配設された蓄冷壁で吸収
し、均一な温度の冷気を貯蔵空間に供給できるという利
点があり、また停電等により冷却器の運転が停止した場
合でも蓄冷壁によって所定の時間は保冷が可能である等
の利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の冷蔵庫は、冷蔵庫本体の天井部及び側壁上部と
の間に所定の間隔をおいてダクトパネルを配置してダク
ト部を形成するため、以下のような問題点があった。
【0005】冷蔵庫内の有効スペースが少なくなり、
保冷効率が低下するという問題があった。 ダクト部の一部又は全部を蓄冷壁とするため、冷蔵庫
の構成部材が多くなると共に、冷蔵庫の組立工数も多く
なり、しかも現場施工部分が多いため、部品の在庫管理
が面倒な上、工期が長くなりコストが嵩むという問題が
あった。 長い(狭い)循環空気経路を有するため、冷気の流路
抵抗が多く、所定風量を得るために経路内に大き目の補
助ファン等が必要である。したがって、エネルギーの消
費量が大きくなるため、貯蔵空間内の温度が上昇する虞
れがあった。 また、大型の補助ファンの使用に伴い騒音や振動等が
引き起こされるという問題もあった。 上記補助ファンによる弊害を解消するためには、冷蔵
庫の寸法が限られてしまうという問題があった。 また、冷気の流動範囲が大きいため、温度制御が難し
いという問題もあった。 増設する場合は仕切壁が必要であるため、貯蔵スペー
スの有効利用が図れない上、コストが嵩むという問題が
ある。 更には、仕切壁に蓄冷剤を封入した蓄冷壁を使用する
ため、蓄冷剤の漏れに対するメンテナンスの面で困難度
が大きいという問題もあった。
【0006】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、貯蔵空間の有効利用を図れるようにすると共に、冷
却効率の向上を図れるようにした冷却ユニット及びそれ
を用いた冷蔵庫を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、請求項1記載の発明は、冷却器と、蓄冷剤を
封入する蓄冷体と、送風ファンとを一体的に接続してな
ることを特徴とする。この場合、冷却器と蓄冷体と送風
ファンは一体的に接続されていればその配列は任意であ
るが、好ましくは冷却器の吹出側に蓄冷体を配設し、そ
の吹出側に送風ファンを配設する方がよい。
【0008】請求項1記載の発明において、上記蓄冷体
としては、例えばベースとなる水又は炭酸水と水又は炭
酸水内に混入されるアルコール、グリコール、ポリエチ
レングリコール等の有機又は無機類の融点調整剤及び粘
度調製剤又は必要に応じて防腐剤、染料等で食品添加剤
(天然物、合成物)から選んだものが使用される。この
蓄冷体は凍結温度が同じ蓄冷剤を封入した複数の蓄冷体
単体を使用してもよく、あるいは、凍結温度の異なる蓄
冷剤を封入した複数の蓄冷体単体を使用してもよい(請
求項2)。また、冷却ユニットは、冷却器と蓄冷体と送
風ファンとを一体的に接続してなるものであれば、冷却
器、蓄冷体及び送風ファンの各々の少なくとも1つを接
続してもよく、あるいは1つの冷却器と、複数の蓄冷体
及び送風ファンとを接続してもよい(請求項3)。
【0009】また、請求項4記載の発明は、断熱性の冷
蔵庫本体の天井部又は側壁上部に、冷却器と、蓄冷剤を
封入する蓄冷体と、送風ファンとを一体的に接続してな
る冷却ユニットを配設してなる、ことを特徴とする。
【0010】請求項4記載の冷蔵庫において、上記蓄冷
体は、上記請求項1記載の冷却ユニットと同様であり、
例えばベースとなる水又は炭酸水と水又は炭酸水内に混
入されるアルコール、グリコール、ポリエチレングリコ
ール等の有機又は無機類の融点調整剤及び粘度調製剤又
は必要に応じて防腐剤、染料等で食品添加剤(天然物、
合成物)から選んだものが使用される。この蓄冷体は凍
結温度が同じ蓄冷剤を封入した複数の蓄冷体単体を使用
してもよく、あるいは、凍結温度の異なる蓄冷剤を封入
した複数の蓄冷体単体を使用してもよい(請求項5)。
また、冷却ユニットは、冷却器と蓄冷体と送風ファンと
を一体的に接続してなるものであれば、冷却器、蓄冷体
及び送風ファンの各々の少なくとも1つを接続してもよ
く、あるいは1つの冷却器と、複数の蓄冷体及び送風フ
ァンとを接続してもよい(請求項6)。また、上記冷蔵
庫本体の広さに応じた上記冷却ユニットを複数配設する
ことも可能である(請求項7)。
【0011】また、上記冷却ユニットの冷気吹出口側に
冷気の流速を制御する抵抗体を配設するようにしてもよ
い(請求項8)。この場合、上記抵抗体として網状体を
使用してもよく(請求項9)、あるいは、冷気の吹出し
方向に漸次大径となる多数の小孔を有する多孔板を使用
してもよい(請求項10)。
【0012】また、請求項4記載の冷蔵庫において、上
記冷蔵庫本体の天井面との間に適宜間隔をおいて配置さ
れる通気孔を有する整流板と、冷蔵庫本体の側壁との間
に適宜間隔をおいて配置される側板と、冷蔵庫本体の床
面との間に適宜間隔をおいて配置される通気孔を有する
床板と、冷蔵庫本体内の貯蔵空間とで循環空気経路を形
成し、上記循環空気経路内における天井部又は側壁上部
に冷却ユニットを配設してもよい(請求項11)。
【0013】上記のように構成されるこの発明の冷却ユ
ニットによれば、冷却器と、蓄冷剤を封入する蓄冷体
と、送風ファンとを一体的に接続することにより、流路
抵抗を可及的に少なくすることができ、冷却器から吹出
される冷気の温度の昇降を蓄冷体によって吸収して均一
な温度の冷気を吹出すことができると共に、所望の風量
を得ることができる。したがって、小型で高性能の冷却
機能を有することができる。
【0014】また、この発明の冷蔵庫によれば、上記冷
蔵庫本体の天井部又は側壁上部に上記冷却ユニットを配
設することにより、庫内の貯蔵スペースを広くすること
ができるので、被保冷体を効率良く保冷することができ
る。また、構成部材の削減が図れる上、冷蔵庫の組立工
数を少なくすることができるので、部品の在庫管理が容
易な上、冷蔵庫の組立の工期を短くすることができる。
更には、冷却ユニットを天井部又は側壁上部に取り付け
るだけでよいので、冷蔵庫の増設が容易な上、既存の貯
蔵庫等を容易に冷蔵庫に改装することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施形態につい
て図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】◎第一実施形態 図1はこの発明に係る冷蔵庫の第一実施形態を示す概略
断面図、図2は図1の平断面図である。
【0017】上記冷蔵庫は、断熱性の冷蔵庫本体2の天
井3部及び側壁4部の上部側に、冷却器11と蓄冷体1
2及び送風ファン13を一体的に接続してなる冷却ユニ
ット10を配設してなる。この場合、冷却ユニット10
は、上部に吊り金具17を具備しており、この吊り金具
17を介して冷蔵庫1を収容する躯体の天井6から垂下
され、冷蔵庫1の天井3部を貫通する吊りボルト7によ
って吊持されている。また、冷却ユニット10の冷却器
11は配管8を介して冷蔵庫1の外部に配置される冷凍
機9に接続されている。
【0018】上記冷却ユニット10は、図3ないし図5
に示すように、冷却器11の吹出口にダクト14を介し
て蓄冷体12を接続し、蓄冷体12の吹出口に複数例え
ば5つの送風ファン13を装着したファン筐体15を接
続した構造となっている。この場合、冷却器11とダク
ト14、ダクト14と蓄冷体12、及び蓄冷体12とフ
ァン筐体15との接続は、それぞれに設けられたフラン
ジ部同士を接合してボルト、ナット等にて固定してい
る。また、冷却ユニット10における冷却器11の上面
及び蓄冷体12の上面には吊り金具17が装着されてい
る。また、冷却器11の底部にはドレン受けパン16が
配設されており、冷却器11に生じた結露水を受け止め
るようになっている。なお、ファン筐体15の送風ファ
ン13の前面側にはガード(図示せず)が取り付けられ
ている。
【0019】上記蓄冷体12は、図6(a)及び図7に
示すように、筒状中空部18内に蓄冷剤19を封入した
例えばアルミニウム製押出形材にて形成された蓄冷体単
体20の複数を、矩形筒状の蓄冷体本体21内に仕切板
22を介して段状に配設した構造となっている。この場
合、仕切板22を例えばゴム製部材等にて形成すること
により蓄冷体単体21の蓄冷体本体21内への挿入・取
出し時の衝撃等を吸収することができると共に、冷却運
転時の冷気の送風に伴う騒音等を吸収することができ
る。また、図8に示すように、蓄冷体本体21の両端開
口部にネット23を張設することにより、蓄冷体本体2
1内から蓄冷体単体20が不用意に突出するのを防止す
ることができる。
【0020】この場合、蓄冷体単体20は、図7に示す
ように、筒状中空部18の両端開口部にキャップ24
a,24bを溶接等にて固着してなり、一方のキャップ
24aに設けられた注入口25から蓄冷剤19を注入し
た後、注入口25に蓋26を被せて蓄冷剤を封入する。
なお、キャップ24aには蓄冷剤19を封入する際の空
気抜き用の孔27が設けられており、この孔27には蓋
26aが冠着されるようになっている。なお、蓄冷体単
体20内に封入される蓄冷剤19の量は約80%程度で
ある。その理由は、蓄冷剤19が凍結すると膨脹するた
め、その膨脹分を吸収できるようにするためである。な
お、蓄冷剤19は、例えばベースとなる水又は炭酸水と
水又は炭酸水内に混入されるアルコール、グリコール、
ポリエチレングリコール等の有機又は無機類の融点調整
剤及び粘度調製剤又は必要に応じて防腐剤、染料等で食
品添加剤(天然物、合成物)から選んだものが使用され
る。
【0021】また、蓄冷体単体20は、例えば図6に示
すように、2つの筒状中空部18を水平片20aを介し
て連結すると共に、各筒状中空部18の外周面の放射方
向にそれぞれ冷却用フィン20bが突設され、各筒状中
空部18における水平片20aと反対側端部の一方のフ
ィン20bの先端部には、係合突起28aが、他方のフ
ィン20bの先端部には、係合受部28bが突設されて
いる。この場合、係合突起28aと係合受部28bは互
いに係合し得るように形成されており、隣接する蓄冷体
単体20の係合突起28aと係合受部28bとを係合さ
せることによって複数の蓄冷体単体20が横方向に連結
されている。このように蓄冷体単体20に冷却用フィン
20bを設けることにより、冷却器11から吹出された
冷気との接触面積を増大させることができるので、熱交
換作用の促進が図れる。なお、蓄冷体単体20の形状は
必しもこのような構造のものに限定されるものではな
い。
【0022】また、蓄冷体単体20に封入される蓄冷剤
19は全て同じ凍結温度のものを使用してもよく、ある
いは、異なる凍結温度のものを使用してもよい。例えば
図6(b)に示すように、1段目と3段目に配設される
蓄冷体単体20内に例えば−3℃の凍結点を有する蓄冷
剤19を封入し、2段目に配設される蓄冷体単体20内
に例えば−10℃の凍結点を有する蓄冷剤19aを封入
することにより、蓄冷剤19,19aが溶融する際に周
囲から奪う潜熱差を利用した温度制御を行うことができ
る。なお、凍結温度の異なる蓄冷体単体20の配列は、
上記形態に限定されるものではなく、例えば同列に配設
される蓄冷体単体20の蓄冷剤19,19aの凍結温度
を交互にしてもよく、あるいは、適宜混在させるように
してもよい。
【0023】上記のように構成される冷蔵庫1の貯蔵空
間1a内に例えば野菜類あるいは生鮮食品等の被保冷体
(図示せず)を収容した後、冷却ユニット10の冷却器
11及び送風ファン13を作動すると、冷却器11の吹
出口からダクト14を流れる冷気が蓄冷体12の蓄冷体
単体20に接触しながら貯蔵空間1a内に供給される。
これにより、冷気に蓄冷体12が干渉し、冷却器11
(具体的には冷凍機9)のON、OFF動作に伴う昇降
温度変化が所定の温度範囲に抑制された状態で貯蔵空間
1a内の被保冷体に常時供給されるので、被保冷体は所
望の温度状態で貯蔵される。
【0024】したがって、従来のこの種の冷却システム
に比べて温度幅を少なく制御することができる。つま
り、一般に、従来のこの種の冷却システムでは、温度制
御を冷凍機のON、OFF制御で行っているのが常であ
る。しかしながら、当該制御では何等かの対策を講じな
いと、いくら温度制御幅を厳密に設定しても、制御幅を
オーバーしてしまう。これに対し、この発明では、オー
バーする温度変化を蓄冷剤19,19aにより吸収させ
ることができる。すなわち、制御幅の上限をオーバーす
る範囲は蓄冷剤19,19aの溶融潜熱の「放熱作用」
で、下限をオーバーする範囲は蓄冷剤19,19aの凍
結潜熱の「吸熱作用」でカバー(吸収)することができ
る。これにより、±0.25℃〜±0.5℃の制御範囲
で制御することができる。
【0025】◎第二実施形態 図9はこの発明に係る冷蔵庫の第二実施形態を示す概略
断面図、図10は第二実施形態の別の形態を示す概略断
面図である。
【0026】第二実施形態は、貯蔵空間1a内に供給さ
れる冷気を整流させて均一に供給できるようにした場合
である。すなわち、図9に示すように、冷蔵庫本体2の
天井部における冷却ユニット10の下方側に抵抗体例え
ば網状体29を配設することにより、冷却ユニット10
から吹出される冷気が網状体29の網目を通過する際に
圧力損失を生じると共に整流されて貯蔵空間1a内に供
給されるので、貯蔵空間1a内に均一に冷気を供給する
ことができる。
【0027】また、図10に示すように、冷蔵庫本体2
の天井部における冷却ユニット10の下方側に、上記網
状体29に代えて冷気の吹出し方向に漸次大径となる多
数の小孔30aを有する多孔板30(抵抗体)を配設す
ることにより、冷却ユニット10から吹出される冷気が
多孔板30の小孔30aを通過する際に圧力損失を生じ
ると共に整流されて貯蔵空間1a内に供給されるので、
貯蔵空間1a内に均一に冷気を供給することができる。
この際、小孔30aは冷却ユニット10から吹出される
冷気の吹出し方向に沿って漸次大径となるように形成さ
れているので、吹出側に近い程冷気の供給を少なくし、
吹出側から離れた部位程冷気の供給を多くして全体の供
給量が均一になるように配慮している。したがって、更
に均一に冷気を供給することができる。
【0028】なお、第二実施形態において、その他の部
分は上記第一実施形態と同じであるので、同一部分には
同一符号を付して、その説明は省略する。
【0029】◎第三実施形態 図11はこの発明に係る冷蔵庫の第三実施形態を示す概
略断面図である。
【0030】第三実施形態は、冷気を貯蔵空間1aの床
面から吹出すと共に、天井面から吸込んで循環供給させ
るようにした場合である。すなわち、冷蔵庫本体2の天
井3との間に適宜間隔をおいて配置される通気孔31a
を有する整流板31と、冷蔵庫本体2の側壁4面との間
に適宜間隔をおいて配置される側板32と、冷蔵庫本体
2の床5面との間に適宜間隔をおいて配置される通気孔
33aを有する床板33と、冷蔵庫本体2内の貯蔵空間
1aとで循環空気経路34を形成し、この循環空気経路
34内における天井3部に冷却ユニット10を配設した
場合である。
【0031】なおこの場合、冷却ユニット10の送風フ
ァン13側を側板32側に位置させ、冷却器11側を冷
蔵庫本体2の内方側に位置させることにより、冷却ユニ
ット10から吹出される冷気を冷蔵庫本体2の側壁4と
側板32との間の循環空気経路34に流し、その冷気を
床板33の通気孔33aから貯蔵空間1a内に供給(吹
出)し、保冷に供された冷気を整流板31の通気孔31
aから天井3と整流板31との間の循環空気経路34に
流す(吸込む)ことによって冷気を循環供給することが
できる。したがって、冷気を常時貯蔵空間1a内に循環
供給することができるので、冷気の有効利用が図れると
共に、保冷効率の向上を図ることができる。
【0032】なお、第三実施形態において、その他の部
分は上記第一実施形態と同じであるので、同一部分には
同一符号を付して、その説明は省略する。
【0033】◎第四実施形態 図12はこの発明に係る冷蔵庫の第四実施形態の別の形
態を示す概略平断面図である。
【0034】第四実施形態は、冷蔵庫本体2の天井部又
は側壁上部に複数の冷却ユニット10を配設して、貯蔵
空間1aの増大及び保冷効率の向上を図れるようにした
場合である。この場合、図12(a)に示すように、冷
蔵庫本体2の幅方向に複数例えば3つの冷却ユニット1
0を適宜間隔をおいて配設することにより、冷蔵庫本体
2内の貯蔵空間1aを幅方向に広げることができると共
に、冷気の気流分布を均一にすることができ、保冷効率
の向上を図ることができる。また、図12(b)に示す
ように、冷蔵庫本体2の奥行き方向に対向して冷却ユニ
ット10を配設することにより、冷蔵庫本体2内の貯蔵
空間1aを奥行き方向に増大させることができると共
に、保冷効率の向上を図ることができる。
【0035】なお、図12(a)では冷蔵庫本体2の幅
方向に複数の冷却ユニット10を配設し、図12(b)
では冷蔵庫本体2の奥行き方向に2つの冷却ユニット1
0を対向配置した場合について説明したが、これらを組
み合わせるようにしてもよい。すなわち、図12(b)
のように対向配置された2つの冷却ユニット10を複数
組み配設した構造としてもよい。なお、第四実施形態に
おいて、その他の部分は上記第一実施形態と同じである
ので、同一部分には同一符号を付して、その説明は省略
する。
【0036】◎第五実施形態 図13はこの発明に係る冷蔵庫の第五実施形態を示す概
略断面図である。
【0037】第五実施形態は、1つの冷却器11に複数
の蓄冷体12及び送風ファン13を接続するようにした
場合である。すなわち、冷却器11の吹出口に接続する
ダクト14Aに複数の送風口14aを形成し、各送風口
14aに蓄冷体12を接続すると共に、蓄冷体12の吹
出口に送風ファン13を接続するようにした場合であ
る。
【0038】このように構成することにより、冷却器1
1から吹出された冷気を複数の蓄冷体12に接触させて
複数の送風ファン13から貯蔵空間1a内に供給するこ
とができるので、貯蔵空間1aを増大することができる
と共に、冷気の気流分布を均一にすることができ、保冷
効率の向上が図れる。また、少ない構成部材によって冷
却機能の増大を図ることができるので、コストの低廉化
を図ることができる。
【0039】◎その他の実施形態 上記実施形態では、冷却ユニット10に複数例えば5つ
の送風ファン13が装着される場合について説明した
が、送風ファン13の数は任意でよく、5つ以外に例え
ば1〜4つのいずれかの送風ファン13を装着してもよ
い。因みに、送風ファン13を1つ装着した場合の容量
は2500kcal/Hであり、2つ装着した場合は4
600kcal/H、3つ装着した場合は7100kc
al/H、4つ装着した場合は9200kcal/H、
5つ装着した場合は11500kcal/Hである。な
お、冷蔵庫本体2の高さの限界は5m以内であり、冷却
ユニット10からの吹出し方向の長さは13m以内が限
界である。
【0040】また、上記実施形態では冷却ユニット10
が冷蔵庫本体2の天井3部に取り付けられる場合につい
て説明したが、冷却ユニット10を冷蔵庫本体2の側壁
4上部に取り付けるようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、以下のような優れた効果が得られる。
【0042】この発明の冷却ユニットによれば、冷却器
と、蓄冷剤を封入する蓄冷体と、送風ファンとを一体的
に接続することにより、流路抵抗を可及的に少なくする
ことができ、冷却器から吹出される冷気の温度の昇降を
蓄冷体によって吸収して均一な温度の冷気を吹出すこと
ができると共に、所望の風量を得ることができる。した
がって、小型で高性能の冷却機能を有する冷却ユニット
を提供することができる。
【0043】また、この発明の冷蔵庫によれば、上記冷
蔵庫本体の天井部又は側壁上部に上記冷却ユニットを配
設することにより、庫内の貯蔵スペースを広くすること
ができるので、被貯蔵品を効率良く保冷することができ
る。また、構成部材の削減が図れる上、冷蔵庫の組立工
数を少なくすることができるので、部品の在庫管理が容
易な上、冷蔵庫の組立の工期を短くすることができる。
更には、冷却ユニットを天井部又は側壁上部に取り付け
るだけでよいので、冷蔵庫の増設が容易な上、既存の貯
蔵庫等を容易に冷蔵庫に改装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る冷蔵庫の第一実施形態を示す概
略断面図である。
【図2】図1の平断面図である。
【図3】この発明に係る冷却ユニットの分解斜視図であ
る。
【図4】上記冷却ユニットの平面図である。
【図5】上記冷却ユニットの側面図である。
【図6】この発明における蓄冷体単体の別の形態を示す
断面図である。
【図7】図6(a)のA−A線に沿う拡大断面図(a)
及び蓄冷体単体の端部を示す斜視図(b)である。
【図8】この発明における蓄冷体の別の形態を示す断面
図である。
【図9】この発明に係る冷蔵庫の第二実施形態を示す概
略断面図である。
【図10】この発明に係る冷蔵庫の第二実施形態の別の
形態を示す概略断面図である。
【図11】この発明に係る冷蔵庫の第三実施形態を示す
概略断面図である。
【図12】この発明に係る冷蔵庫の第四実施形態の別の
形態を示す概略平断面図である。
【図13】この発明に係る冷蔵庫の第五実施形態を示す
概略平断面図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫 1a 貯蔵空間 2 冷蔵庫本体 3 天井 4 側壁 5 床面 10 冷却ユニット 11 冷却器 12 蓄冷体 13 送風ファン 19,19a 蓄冷剤 20 蓄冷体単体 29 網状体(抵抗体) 30 多孔板(抵抗体) 30a 小孔 31 整流板 31a 通気孔 32 側板 33 床板 33a 通気孔 34 循環空気経路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却器と、蓄冷剤を封入する蓄冷体と、
    送風ファンとを一体的に接続してなることを特徴とする
    冷却ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の冷却ユニットにおいて、 上記蓄冷体が、凍結温度の異なる蓄冷剤を封入した複数
    の蓄冷体単体からなることを特徴とする冷却ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の冷却ユニットにおいて、 1つの冷却器と、複数の蓄冷体及び送風ファンとを接続
    してなることを特徴とする冷却ユニット。
  4. 【請求項4】 断熱性の冷蔵庫本体の天井部又は側壁上
    部に、冷却器と、蓄冷剤を封入する蓄冷体と、送風ファ
    ンとを一体的に接続してなる冷却ユニットを配設してな
    る、ことを特徴とする冷却ユニットを用いた冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の冷蔵庫において、 上記蓄冷体が、凍結温度の異なる蓄冷剤を封入した複数
    の蓄冷体単体からなることを特徴とする冷却ユニットを
    用いた冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の冷蔵庫において、 1つの冷却器と、複数の蓄冷体及び送風ファンとを接続
    してなることを特徴とする冷却ユニットを用いた冷蔵
    庫。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の冷蔵庫において、 上記冷蔵庫本体の広さに応じた上記冷却ユニットを複数
    配設してなることを特徴とする冷却ユニットを用いた冷
    蔵庫。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の冷蔵庫において、 上記冷却ユニットの冷気吹出口側に冷気の流速を制御す
    る抵抗体を配設してなることを特徴とする冷却ユニット
    を用いた冷蔵庫。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の冷蔵庫において、 上記抵抗体が、網状体であることを特徴とする冷却ユニ
    ットを用いた冷蔵庫。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の冷蔵庫において、 上記抵抗体が、冷気の吹出し方向に漸次大径となる多数
    の小孔を有する多孔板であることを特徴とする冷却ユニ
    ットを用いた冷蔵庫。
  11. 【請求項11】 請求項4記載の冷蔵庫において、 上記冷蔵庫本体の天井面との間に適宜間隔をおいて配置
    される通気孔を有する整流板と、冷蔵庫本体の側壁面と
    の間に適宜間隔をおいて配置される側板と、冷蔵庫本体
    の床面との間に適宜間隔をおいて配置される通気孔を有
    する床板と、冷蔵庫本体内の貯蔵空間とで循環空気経路
    を形成し、上記循環空気経路内における天井部又は側壁
    上部に冷却ユニットを配設してなる、ことを特徴とする
    冷却ユニットを用いた冷蔵庫。
JP9314289A 1997-10-30 1997-10-30 冷却ユニット及び冷却ユニットを用いた冷蔵庫 Pending JPH11132623A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9314289A JPH11132623A (ja) 1997-10-30 1997-10-30 冷却ユニット及び冷却ユニットを用いた冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9314289A JPH11132623A (ja) 1997-10-30 1997-10-30 冷却ユニット及び冷却ユニットを用いた冷蔵庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11132623A true JPH11132623A (ja) 1999-05-21

Family

ID=18051580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9314289A Pending JPH11132623A (ja) 1997-10-30 1997-10-30 冷却ユニット及び冷却ユニットを用いた冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11132623A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002538408A (ja) * 1999-03-03 2002-11-12 バールコール− エール・アクチエンゲゼルシヤフト 空冷要素、空冷作用方法及び空冷装置
JP2011099568A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Hachiyo Engneering Kk 冷蔵庫内空気循環システム
WO2017060760A1 (en) * 2015-10-09 2017-04-13 Innovation Thru Energy Co., Ltd. Cold storage system for transport
JPWO2016067421A1 (ja) * 2014-10-30 2017-04-27 株式会社MARS Company 冷却庫
CN112864493A (zh) * 2021-02-01 2021-05-28 盐城国投中科新能源科技有限公司 一种新型的电池箱风冷系统
CN115183521A (zh) * 2022-07-14 2022-10-14 昆明天策节能科技有限公司 一种用于冷库的冷气均匀输送装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS641378U (ja) * 1987-06-24 1989-01-06
JPH03158681A (ja) * 1989-11-16 1991-07-08 Sanyo Electric Co Ltd 低温庫
JPH07159015A (ja) * 1993-12-09 1995-06-20 Sanyo Electric Co Ltd 低温庫

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS641378U (ja) * 1987-06-24 1989-01-06
JPH03158681A (ja) * 1989-11-16 1991-07-08 Sanyo Electric Co Ltd 低温庫
JPH07159015A (ja) * 1993-12-09 1995-06-20 Sanyo Electric Co Ltd 低温庫

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002538408A (ja) * 1999-03-03 2002-11-12 バールコール− エール・アクチエンゲゼルシヤフト 空冷要素、空冷作用方法及び空冷装置
JP2011099568A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Hachiyo Engneering Kk 冷蔵庫内空気循環システム
JPWO2016067421A1 (ja) * 2014-10-30 2017-04-27 株式会社MARS Company 冷却庫
WO2017060760A1 (en) * 2015-10-09 2017-04-13 Innovation Thru Energy Co., Ltd. Cold storage system for transport
CN106895629A (zh) * 2015-10-09 2017-06-27 Ite株式会社 用于运输的蓄冷系统
US20180283763A1 (en) * 2015-10-09 2018-10-04 Innovation Thru Energy Co., Ltd. Cold storage system for transport
US11536505B2 (en) 2015-10-09 2022-12-27 Innovation Thru Energy Co., Ltd. Cold storage system for transport
CN112864493A (zh) * 2021-02-01 2021-05-28 盐城国投中科新能源科技有限公司 一种新型的电池箱风冷系统
CN115183521A (zh) * 2022-07-14 2022-10-14 昆明天策节能科技有限公司 一种用于冷库的冷气均匀输送装置
CN115183521B (zh) * 2022-07-14 2023-03-31 昆明天策节能科技有限公司 一种用于冷库的冷气均匀输送装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110912009A (zh) 一种保持恒定温度的电控柜
JPH0325274A (ja) 冷蔵庫
KR100481896B1 (ko) 냉장고
JPH11132623A (ja) 冷却ユニット及び冷却ユニットを用いた冷蔵庫
KR850000650A (ko) 냉장고용 열교환기
JP2009002596A (ja) 冷却ユニット
JP2008111664A (ja) 冷蔵庫
JP4087086B2 (ja) 冷蔵庫
JP3807518B2 (ja) 冷蔵倉庫
CN210759990U (zh) 一种雕刻机用主动散热型雕刻机头
CN211372884U (zh) 相对侧壁设置回风口和送风风道的冰箱
CN111442444A (zh) 半导体空调器
JP2008281285A (ja) 空気調和システム及び建物
CN219477991U (zh) 一种散热效果好的路由器
TWI719904B (zh) 可分離的立式製冷裝置
CN219868702U (zh) 一种具有冷热双通道结构的循环冷风机柜
JP7322310B1 (ja) 冷却保湿盆状体、冷却保湿器具、冷却保湿飼育ケース、及び冷却保湿飼育ケースを用いた昆虫の飼育方法。
CN218722514U (zh) 一种冷库制冷设备
CN212778124U (zh) 相对侧壁设置回风口和送风风道的冰箱
CN219037295U (zh) 冰箱
JP2002013863A (ja) 冷却貯蔵庫
CN214731052U (zh) 恒温实验用保鲜箱
CN215002531U (zh) 一种便于散热的垫边
KR200288663Y1 (ko) 반찬 냉장고의 열전소자 냉각 장치
KR200279215Y1 (ko) 저온저장고의 구조

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040303