JPH11132215A - 締結具の締結確認装置 - Google Patents

締結具の締結確認装置

Info

Publication number
JPH11132215A
JPH11132215A JP29416497A JP29416497A JPH11132215A JP H11132215 A JPH11132215 A JP H11132215A JP 29416497 A JP29416497 A JP 29416497A JP 29416497 A JP29416497 A JP 29416497A JP H11132215 A JPH11132215 A JP H11132215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fastener
output
coil
level
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29416497A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Morisada
晃 森貞
Toshihito Shirai
白井  稔人
Masayoshi Sakai
坂井  正善
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP29416497A priority Critical patent/JPH11132215A/ja
Publication of JPH11132215A publication Critical patent/JPH11132215A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ボルトの締め付け状態を確認する。 【解決手段】蓋3をボルト締めするチャンバー本体2
に、送信側及び受信側コイル6,7を対向配置し、ボル
ト先端の磁性体5が送受信側コイル6,7間に位置する
か否かを、受信側コイル7の出力レベルのレベル判定に
基づいて判定する。ボルト4aが所定位置までねじ込ま
れて磁性体5が両コイル6,7間に位置すれば、磁気抵
抗が小さくなり受信側コイルの出力レベルが増大してボ
ルト4aの締結正常を示す高レベルの判定出力が発生す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互い部材間を螺合
締結する締結具、例えばボルト等が所定の位置までねじ
込まれていることを確認する締結具の締結確認装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、内部が空洞のチャンバー等の開
口部を蓋で塞いで密閉して作業を行う必要があるような
場合は、蓋が取り付けられていない状態で作業を行う
と、重大な事故に至る虞れがある。従って、蓋が閉じて
いることの確認が従来より行われている。蓋が閉位置に
あることの確認は、例えばリミットスイッチを用いて行
うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え蓋
が所定の閉位置にあることを確認したとしても、蓋の位
置確認だけでは十分ではない。蓋が所定の方法でしっか
りと固定されていないと、例えばチャンバー内部圧力の
増大や、チャンバーの移動、回転、振動等で蓋が作業中
に開いてしまう場合があり、事故に至る虞れがある。従
って、開口部に蓋をボルト等の締結具を用いて固定する
場合、蓋が所定位置に締結具によって固定されているこ
とを確認する必要がある。
【0004】本発明は上記の事情に鑑みななされたもの
で、締結具が正常に締め付けられていることを確認する
ための締結具の締結確認装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の発明では、互いの部材間を螺合締結する締結具が正
常に締め付けられていることを確認する締結具の締結確
認装置であって、締結具の位置を検出する位置検出手段
と、該位置検出手段からの検出出力に基づいて締結具が
所定のねじ込み位置まで到達している時に正常判定出力
を発生する判定手段とを備えて構成した。
【0006】かかる構成では、互いの部材を締結具で締
め付けた時に、位置検出手段が締結具のねじ込み位置を
検出する。締結具が所定のねじ込み位置まで到達すれ
ば、判定手段は位置検出手段の検出出力に基づいて正常
判定出力を発生する。前記位置検出手段としては、請求
項2に記載のように、締結具の位置を直接検出する構成
でもよく、請求項8に記載のように、締結具の位置を間
接的に検出する構成でもよい。
【0007】直接検出する場合、位置検出手段は、例え
ば、請求項3に記載のように、前記締結具側に磁性体を
設ける共に、前記互いの部材のどちらか一方に送信側コ
イルと受信側コイルを設け、締結具が前記所定のねじ込
み位置に到達した時に前記送信側コイルと受信側コイル
との間に前記磁性体を介した磁路が形成される構成とす
る。
【0008】また、請求項4に記載のように、前記位置
検出手段は、前記締結具側に磁性体を設ける共に、前記
互いの部材のどちらか一方にコイルを設け、締結具が前
記所定のねじ込み位置に到達した時に前記コイルのイン
ダクタンスが変化する構成としてもよい。また、請求項
5に記載のように、前記位置検出手段は、前記締結具の
頭部を挟んで互いに対向させて投光手段と受光手段を配
置し、締結具が前記所定のねじ込み位置に到達した時に
前記投光手段からの光ビームが受光手段で受光される構
成としてもよい。
【0009】また、請求項6に記載のように、前記位置
検出手段は、前記締結具の頭部を挟んで互いに対向し締
結具の進退方向に沿って前記頭部上方まで延長して多数
配列される一対の投光素子と受光素子をそれぞれ有する
投光手段と受光手段からなる多光軸光線式センサを備
え、該多光軸光線式センサの受光出力レベルが締結具の
ねじ込み位置に応じて変化する構成としてもよい。
【0010】また、請求項7に記載のように、前記位置
検出手段は、前記締結具の頭部上面に電極板を設け、該
電極板と間隔を有して対向する別の電極板を設け、両電
極板間の距離に対応する静電容量値を検出する構成とし
てもよい。請求項8に記載のように、前記位置検出手段
が、締結具が所定のねじ込み位置に到達した時に位置が
確定する位置確定手段の位置を検出する構成とし、位置
確定手段を介して間接的にボルト位置を検出するように
してもよい。
【0011】前記位置確定手段は、請求項9に記載のよ
うに、締結具取付け部上方に設けられ締結具が前記所定
のねじ込み位置にある時のみ正常な所定位置で閉じて締
結具取付け部を覆うカバーであり、前記位置検出手段
が、前記カバー位置を検出する構成とする。また、請求
項10に記載のように、前記位置検出手段は、前記カバ
ーを支持する支持部と該支持部に開閉可能に支持される
前記カバーのどちらか一方に磁性体を設け、他方に送信
側コイルと受信側コイルを設け、カバーが前記正常な所
定位置で閉じた時に前記送信側コイルと受信側コイルと
の間に前記磁性体を介した磁路が形成される構成として
もよい。
【0012】また、請求項11に記載のように、前記位
置検出手段は、前記カバーを支持する支持部と該支持部
に開閉可能に支持される前記カバーのどちらか一方に磁
性体を設け、他方にコイルを設け、カバーが前記正常な
所定位置で閉じた時に前記コイルのインダクタンスが変
化する構成としてもよい。また、請求項12に記載のよ
うに、前記位置検出手段は、前記投光手段及び該投光手
段からの光ビームを受光する受光手段を備え、前記カバ
ーが前記正常な所定位置で閉じた時に前記投光手段から
の光ビームが受光手段で受光される構成としてもよい。
【0013】請求項13に記載の発明では、前記判定手
段は、所定のねじ込み位置にあった締結具が緩んだこと
を判定可能な構成とした。かかる構成では、締結具の緩
みも検出できるので、締結具の締め付け状態の異常を早
期に知ることができるようちなる。請求項13に記載の
判定手段の具体的な構成としては、請求項14に記載の
ように、予め定められた閾値を有し前記位置検出手段の
出力レベルを前記閾値を比較し位置検出手段出力レベル
が閾値以上の時に高レベルの出力を発生するレベル検定
部と、前記位置検出手段の出力レベルが変化したことを
検出する変化検出部と、前記レベル検定部から高レベル
出力が入力した時に当該高レベル出力を記憶して高レベ
ルの正常判定出力を発生し、高レベル出力記憶後に前記
変化検出部から変化検出出力が発生した時に前記記憶が
消滅して低レベルの異常判定出力を発生する記憶部とを
備える構成とした。
【0014】かかる構成では、締結具が所定のねじ込み
位置に到達して正常な締結状態にあれば、記憶部はこの
状態を記憶保持して高レベルの正常判定出力を発生し続
ける。この状態で、締結具の締め付け状態が緩むと、位
置検出手段の出力が変化し、この変化が変化検出部で検
出され、変化検出部からの出力によって、記憶部の記憶
が消滅すると共に低レベルの異常判定出力が記憶部から
発生するようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1〜図3に、本発明の第1実施形
態を示す。図1において、例えば、チャンバー1は、内
部が空洞で開口部2aを有するチャンバー本体2と前記
開口部2aを塞ぐ蓋3で構成される。蓋3は、チャンバ
ー本体2に例えば4本のボルト4a〜4dで、シール部
材8(図2に示す)を介して固定される。各ボルト4a
〜4dの先端には磁性体5が図2に示すように取り付け
てある。尚、以下の説明はボルト4aについて説明する
が、他のボルト4b〜4dについても同様である。
【0016】ボルト4aが所定位置までねじ込まれた時
に前記磁性体5が位置するチャンバー本体2の位置に、
例えば互いに対向して送信側コイル6と受信側コイル7
が配置される。送信側コイル6の入力端子I1,I2に
は、図3に示すように、抵抗Rを介して交流信号源9が
接続されている。受信側コイル7の出力端子O1,O2
からの出力信号は、ボルト4aの締結状態を判定する判
定手段としての判定部10に入力される。前記判定部1
0は、2つのコンデンサC1,C2と2つのダイオード
D1,D2で構成され整流信号を電源電位VCCに重畳し
て出力する倍電圧整流回路11と、少なくとも下限の閾
値を有し倍電圧整流回路11からの整流出力と前記下限
閾値を比較して整流出力レベルを判定するレベル検定回
路12とを備えている。ここで、磁性体5、送信側コイ
ル6、受信側コイル7及び信号源8によりボルト位置を
検出する位置検出手段が構成される。
【0017】次に、本実施形態の締結確認装置の動作を
説明する。ボルト4aの先端が、正常な締結状態、即
ち、図2に示す所定位置までねじ込まれた場合、送信側
コイル6と受信側コイル7の間に磁性体5が位置するた
め、磁性体5を介した磁気抵抗の小さい磁路が形成さ
れ、信号源9から送信側コイル6に供給された交流信号
が受信側コイル3に伝達される。一方、ボルト4aが所
定位置までねじ込まれず、磁性体5が送信側コイル6と
受信側コイル7の間に到達しない状態では、送信側コイ
ル6と受信側コイル7の間の磁気抵抗は大きく、交流信
号は伝達されない(或いは、受信レベルが小さく受信側
コイル7の交流出力信号レベルは著しく低下する)。
【0018】前述のように、ボルト4aが正常にねじ込
まれ磁性体5が所定位置まで到達した状態では受信側コ
イル7の出力端子01−02間の交流出力レベルは大き
く、磁性体5が所定位置まで到達しない状態では受信側
コイル7の交流出力レべルは小さい。判定部10では、
受信側コイル7からの交流出力を倍電圧整流回路11に
入力し整流して直流信号としてレベル検定回路12に入
力する。レベル検定回路12は、入力する直流信号と下
限閾値を比較し、入力する直流信号レベルが下限閾値以
上である時に出力信号Z1=1の高レベルの正常判定出
力を発生し、下限閾値より小さい時に出力信号Z1=0
の低レベルの異常判定出力となる。これにより、判定部
10の出力信号Z1の出力状態により、ボルト4aが正
常に締結されているか否かを確認することができる。
【0019】上記第1実施形態では、ボルト先端に磁性
体5を設ける構成としたが、図4に示す第2実施形態の
ように、ボルト4a〜4dの各頭部に磁性体5を取り付
けてもよい。この場合、送信側コイル6と受信側コイル
7は、ボルト4a〜4dが所定位置までねじ込まれた時
にボルト頭部が位置する蓋3上面に配置する。尚、第1
実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略す
る。また、ボルトの締結状態が正常か否かの確認動作
は、上記第1実施形態と同様であるので説明を省略す
る。
【0020】第1及び第2実施形態では、送受信側コイ
ル6,7を互いに対向するように配置したが、必ずしも
対向させる必要はなく、磁性体5により磁路が形成され
れば良く、例えば、送受信側コイル6,7が互いに90
°の角度を有するような配置でも構わない。また、図5
(A),(B)に示すように、送信側コイル6と受信側
コイル7の各磁芯部分を略コ字状の磁性体13で一体に
形成して変化に寄与しない磁束の経路を構成すると、磁
性体5の有無による送信側コイル6から受信側コイル7
に向かう磁束の変化が大きくなり、ボルト位置の確認が
容易になり、好ましい。
【0021】次に、第3実施形態について説明する。
尚、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明
を省略する。第3実施形態は、コイルのインダクタンス
変化に基づいてボルト位置を確認する例である。第3実
施形態では、第1及び第2実施形態における受信側コイ
ルを省いて単一のコイルを設け、このコイルのインダク
タンス変化を測定してボルト位置を検出する構成とす
る。図6にその具体的な回路構成例を示す。
【0022】図6において、単一のコイル14を、抵抗
R1〜R4とコンデンサC3を備えたブリッジ回路15
の一辺に、例えば抵抗R2とコンデンサC3と直列に挿
入する。ブリッジ回路15には、信号源9から交流信号
を供給し、抵抗R1とR2の中間点と抵抗R3とR4の
中間点から出力を取り出して図3に示した判定部10に
入力する。尚、コイル13とボルト4a〜4dに設ける
磁性体5との配置関係は、第1実施形態又は第2実施形
態の送信側コイル6と同様とすればよい。
【0023】次に動作を説明する。磁性体5が所定位置
にない状態のコイル14のインダクタンスをL、磁性体
5が所定位置にある状態のコイル14のインダクタンス
をL+ΔLとする。コンデンサC3と磁性体5が所定位
置にない状態のコイル14(インダクタンスL)を信号
源9の交流信号周波数ωで直列共振状態とすると、コイ
ル14が挿入された一辺のインピーダンスはR2とな
る。コイル14のインダクタンスがΔL変化すると、一
辺のインピーダンスはR2+jωΔLとなり、このとき
にブリッジ回路15の出力レベルが増加するように、ブ
リッジ回路15の各定数を設定する。
【0024】例えば、R1=R2=R3=R4=r(r
は抵抗値)に設定すると、コイル14のインダクタンス
がL(即ち、磁性体5が所定位置にない状態)の時、ブ
リッジ回路15の出力は略零になる。コイル13のイン
ダクタンスがΔL変化すると(即ち、磁性体5が所定位
置にある状態)、ブリッジ回路15は不平衡状態になり
交流信号があるレベルで出力される。この時に倍電圧整
流回路11から出力される直流信号がレベル検定回路1
2の下限閾値以上となるように当該下限閾値を設定して
おけば、磁性体5が所定位置まで到達してコイル14の
インダクタンスがL+ΔLに変化した時に、判定部10
のレベル検定回路12から高レベルの出力信号Z1=1
の正常判定信号が生成する。
【0025】尚、第1〜第3実施形態において、ボルト
に4a〜4dに取り付ける磁性体5の形状としては、図
5(A)のような中実形状や(B)のような中空形状等
が考えられる。次に、本発明の第4実施形態として、ボ
ルト位置検出に光線式センサを用いた例を図7及び図8
に示す。尚、ここでは、ボルト4aについて説明する。
【0026】図7において、ボルト4a(ボルト4b〜
4cについても同様)が所定位置にねじ込まれた時に、
投光手段としての投光器21からの光ビームLBが受光
手段としての受光器22に到達し受信されるように、蓋
3上面に、投光器21と受光器22をボルト頭部を挟ん
で配置する。図8に示すように、投光器21は信号源9
に抵抗Rを介して接続し、受光器22は増幅器23を介
して図3の判定部10に接続する。
【0027】次に動作を説明する。投光器1には信号源
9から交流信号が供給され、投光器lからパルス状(即
ち、交流)の光ビームLBが発生する。図7のように、
ボルト4aが所定位置までねじ込まれた時には、投光器
21と受光器22の間の光軸より下方にボルト4a頭部
が位置し、投光器21からの光ビームLBが受光器22
で受信される。受光器2で投光器1からのパルス状の光
ビームLBが受信されると、受光器22で電気信号に変
換され、この電気信号は増幅器23で増増されて判定部
10に入力する。このときの倍電圧整流回路11の整流
出力レべルがレベル検定回路12の下限閾値以上になる
ように設定しておけば、ボルト4aが所定位置までねじ
込まれて受光器22で光ビームLBが受信された時に、
判定部10からZ1=1の正常判定信号が発生する。
【0028】一方、ボルト4aが所定位置までねじ込ま
れていない時には、ボルト4aは蓋3上方に所定長以上
突出しており、投光器21と受光器22の間がボルト4
aで遮断され、投光器21からの光ビームLBが受光器
22で受信されない(或いは大幅に減光される)。この
ため、増幅器23からの交流出力信号レべルは略零にな
り(或いは、大幅に小さくなり)、倍電圧整流回路11
の整流出力レべルは下限閾値より小さくなり、レベル検
定回路12の出力Z1=0となり、ボルトが所定位置ま
でねじ込まれていないことを示す。但し、この構成にお
いてボルトが蓋3から完全に抜け落ちた場合にも、光ビ
ームLBは受信されてしまい、誤りのZ1=1を生成し
てしまう。この事態を防止するためには、例えばボルト
が蓋から抜け落ちないような処置が必要である。
【0029】次に、ボルト位置をボルト自体でなく間接
的に検出する場合の実施形態について説明する。例え
ば、図9に示すように、蓋3を覆うようなカバー31を
支持部32を介してチャンバー1に取付ける。そして、
図10に示すように、例えばカバー31側に磁性体5を
取り付け、支持部32側の対応する位置に送信側コイル
6及び受信側コイル7を取り付ける。ここで、前記カバ
ー31が、ボルトが所定のねじ込み位置に到達した時に
所定位置で閉じてその位置が確定する位置確定手段に相
当する。
【0030】次に動作を説明する。カバー31は、図1
1に実線で示すように、ボルトが所定位置までねじ込ま
れている時には図中のP1の位置まで閉じることが出来
るが、もし、ボルトが所定位置までねじ込まれていない
とボルトが邪魔になり、P1の位置まで閉じることがで
きない。カバー31が所定位置Plまで閉じた時は、図
10のように磁性体5が送信側コイル6と受信側コイル
7に当接して磁路が形成されて両コイル6,7間の磁気
抵抗が小さくなる。従って、カバー31が所定位置Pl
まで閉じると、判定部10から高レベルのZ1=1の正
常判定信号が発生する。一方、カバー31が例えば図1
1中の破線で示すP2の位置までしか閉じることが出来
ない時には、図10の破線で示すように磁性体5は送信
側コイル6及び受信側コイル7から離れており、両コイ
ル6,7間の磁気抵抗は大きく、交流信号は受信側コイ
ル7に伝達されないか、或いは、大幅に減衰するので、
判定部10の出力信号Z1=0となる。
【0031】尚、送信側及び受信側コイル6,7に代え
て単一のコイル14を支持部32側に配置し、図6に示
すブリッジ回路を用いてカバー31の位置をコイル14
のインダクタンス変化から検出する構成とすることがで
きることは言うまでもない。また、図12(A)に示す
ように、カバー31側に反射板33を取り付け、図示し
ない支持部32側に投光器21及び受光器22を設け
る。投光器21及び受光器22の配置は、カバー31が
P1の位置まで閉じた時のみ、投光器21からの光ビー
ムLBの反射板33による反射光が受光器22で受光さ
れるような関係に配置する。
【0032】その動作は、図12(B)に実線で示すよ
うに、カバー31が所定位置Plまで閉じる(ボルトが
所定位置までねじ込まれている)時は、投光器21から
の光ビームLBの反射板33による反射光の経路が図中
となって受光器22で受信される。一方、カバー31
が所定位置P1まで閉じず、図12(B)に破線で示す
P2の位置までしか閉じない時は、反射板33の角度が
正常時と異なるので、投光器21からの光ビームLBの
反射板33による反射光の経路は図中となり受光器2
2で受信されない。従って、図8の回路において判定部
10の出力Z1は、カバー31が所定位置P1まで閉じ
た時はZ1=1となってボルトが正常に所定位置までね
じ込まれていることを示し、カバー31が位置P2まで
しか閉じない時はZ1=0となってボルトが十分にねじ
込まれていないことを示す。
【0033】反射板33を設けず、図13(A)に示す
ように、例えば支持部32側に受光器22(又は投光器
21)を、カバー31側に投光器21(又は受光器2
2)を取り付ける。この場合、図13(B)に示すよう
に、カバー31が所定位置P1まで閉じた時には、カバ
ー31側の投光器21からの光ビームLBの経路が図中
となり受光器22で受信される。一方、カバー31が
所定位置P1まで閉じず、ボルトに当たってP2の位置
まで止まった時は、カバー31側の投光器21の光ビー
ムLBの経路はとなり受光器22で受信されない。
【0034】このように、カバー31の位置を検出する
ことにより、間接的にボルト位置を検出し、ボルトの締
結状態が正常か否かを判定することもできる。尚、上述
した回動式のカバーに代えてスライド式のカバーでも同
様である。図14において、蓋3を囲む支持部32′に
スライド式のカバー31′を設ける。この場合も、図1
5に示すように、例えばボルト4a〜4cが所定位置ま
でねじ込まれているとカバー31′はボルト4a〜4c
に当たることなく所定位置Plまでスライドすることが
出来る。一方、例えばボルト4a〜4dのいずれか1つ
(例えば、ボルト4b位置)でも所定位置までねじ込ま
れていないと、そのボルト位置でカバー31′はつかえ
てしまい所定位置Plまでスライドすることが出来な
い。
【0035】従って、図16に示すように、例えばカバ
ー31′側に磁性体5を設け、支持部32′或いはチャ
ンバー本体2等の所定位置P1に到達した対応する位置
に図示しないブラケット等を介して送信側及び受信側コ
イル6,7を設ければよい。これにより、カバー31′
が所定位置Plに到達した時は、磁性体5が送信側及び
受信側コイル6,7に図16のように当接して送信側及
び受信側コイル6,7間の磁気抵抗が小さくなり判定部
10からZ1=1が出力が発生し、到達しなければ送信
側及び受信側コイル6,7間の磁気抵抗は大きく、Z1
=0となる。
【0036】図17は、カバー31′が所定位置Plま
でスライドされた状態の時のみ投光器21からの光ビー
ムLBの反射光が受光器22で受信される構成とした、
図12と同様の検出原理を用いた実施形態である。この
実施形態では、カバー31′自身を反射体としている。
カバー31′が所定位置Plに至らない時にはカバー3
1′が存在せず、投光器21の光ビームLBは受光器2
2に至らない。
【0037】図18は、カバー31′側に投光器21
(又は受光器22)を、チャンバー本体2側に受光器2
2(又は投光器21)を取り付け、カバー31′が所定
位置Plに至った状態で投光器21からの光ビームLB
が受光器22で受信される、図13と同様の検出原理を
用いた実施形態である。次に、ボルトのねじ込み位置だ
けでなく、ボルトの緩みも検出可能な実施形態について
述べる。
【0038】図19において、ボルト4a(ボルト4b
〜4dについても同様)の頭部を挟んで互いに対向させ
て多数の投光素子を有する投光器41と同数の受光素子
を有する受光器42からなる多光軸光線式センサ40を
設ける。投光器41と受光器42の各投光素子及び受光
素子は、ボルト4aの進退方向(図中矢印方向)に沿っ
てボルト頭部上方まで延長して配列される。多光軸光線
式センサ40は、各投光器41からの光ビームLBによ
り幅Bの光幕を形成している。そして、ボルト4aが所
定位置までねじ込まれている場合には、図中の幅Aの光
幕が受光器42側に到達するよう構成され、残りの幅
(B−A)の光幕が、各ボルト4aの頭部に遮られて受
光器2に到達しない。
【0039】受光器42の出力レべルと光幕幅との関係
は、受光器42の出力レベルが受光量に比例し、且つ、
光ビームLBの光強度が一様であるとすると、図20に
示すような関係になる。図中、縦軸は受光器42の出力
レベルで光幕A=Bの時を1として正規化しており、横
軸は光幕幅で光幕(A/B)で正規化して示している。
【0040】ボルト4aが正規の位置までねじ込まれて
いる時の受光器42に到達する光幕の幅がA1で、その
ときの受光器出力レべルがOP1であったとする。ボル
トが緩むにつれてボルトは所定の位置から上方に迫り出
してくるので、受光器42に到達する光幕の幅は小さく
なる。例えば、光幕幅がA1→A1−ΔAになったとす
る。この光幕幅の変化に応じて、受光器42の出力レべ
ルもOP1→OP1−ΔOPと変化する。この受光器4
2の出力を図3の判定部10に入力する。この場合、判
定部10のレベル検定回路12の下限閾値をOP1とO
P1−ΔOPの間に設定しておけば、受光器42の出力
レベルの低下を検出でき、ボルトの緩みを検出できる。
ただし、受光器42の出力のレベル検定だけでボルトの
緩みを検出することは、下限閾値の設定が難しく、信頼
性の点で問題がある。
【0041】より信頼性のあるボルトの緩み検出可能な
別の実施形態を図21に示す。図21では、受光器42
の出力レベルを検定するレベル検定部43と、受光器4
2の出力変化を検出する変化検出部44と、レベル検定
部43と変化検出部43の各出力Z1,Z2の論理積演
算を行うANDゲート45と、ANDゲート45の出力
を信号T=1の入力で記憶する記憶部46を設ける。こ
れらによって判定手段が構成される。
【0042】前記変化検出部44は、受光器42の出力
eの変化を検出しており、出力eに変化がないことを確
認して出力Z2=1を生成し、出力eに変化が生じると
出力Z2=0となる。記憶部46は、信号T=1でAN
Dゲート45の論理値1の出力を取り込み出力Z=1を
生成し、T=0となった後もANDゲート44の出力が
論理値1である間はこれを記憶保持して論理値1の出力
Z=1を出力する。ANDゲート45の出力が一旦論理
値0になると出力Z=0を生成し、再度ANDゲート4
5の出力が論理値1となっても信号T=1が入力される
までは出力Z=0を記憶保持する。尚、信号Tとして
は、例えば、作業者の手動操作によりONとなる確認動
作開始のためのスイッチ信号等を用いればよい。
【0043】かかる構成では、例えばボルト4aが所定
位置までねじ込まれると、レベル検定部43の出力Z1
及び変化検出部44の出力Z2が共に論理値1となり、
ANDゲート45からの論理値1の出力を、信号T=1
の入力により記憶部46が記憶して出力Z=1を生成
し、ボルト4aが正常であることを示す。この状態にお
いて、ボルト4aに緩みが生じ出力eに変化が生じてレ
ベル検定部43の出力Z1又は変化検出部44の出力Z
2の少なくとも一方が一旦論理値0になると、ANDゲ
ート45の出力が論理値0になり、記憶部46の出力Z
=0となって、再度信号T=1になるまで出力Z=0を
保持する。記憶部46の出力Z=0は、ボルト4aが緩
む等、正常に締結されていないことを示す。
【0044】図22に、図21の具体的回路構成の一例
を示す。図22において、投光器41は、交流信号源4
1Bからの交流信号が抵抗Rを介して各発光素子41A
に供給されて多数の光ビームLBにより光幕を形成す
る。受光器42は、各受光素子42Aからの受光出力を
電気信号に変換し、増幅器42Bで増幅し、平滑用コン
デンサに4端子コンデンサC5を使用し、図3と同様に
2つのコンデンサC4,C5と、2つのダイオードD
3,D4で構成した倍電圧整流回路42Cで整流し受光
量に応じた整流出力レベルの出力eを生成する。また、
この整流出力eに、信号発生器42Dからの高周波信号
が抵抗R5とR6で分圧されて重畳される。尚、この重
畳信号レベルは整流出力信号レベルに比して小さい。受
光器42からの高周波信号の重畳された整流出力信号e
は、図3のレベル検定回路12と同様の構成で下限閾値
を有するレベル検定部43に入力されてレべル検定され
る。また、前記整流出力信号eは、変化検出部44にも
入力される。変化検出部44では、コンデンサC6によ
り整流出力信号eの整流直流分が阻止され、整流出力信
号eに重畳された高周波信号成分のみが増幅器44Aで
増幅され、図3と同様の構成の倍電圧整流回路44Bで
整流される。更に、この整流信号は、レベル検定部43
と同様の構成のレベル検定回路44Cに入力されてレベ
ル検定される。
【0045】記憶部46は、ANDゲート45の出力を
トリガ入力とし、信号Tをホールド入力とする自己保持
回路で構成する。次に動作を説明する。ボルトが正常に
締め付けられ所定位置までねじ込まれている場合は、受
光器42からの整流出力信号eの出力レベルが、レベル
検定部43の下限閾値以上となり、レベル検定部43の
出力Z=1が発生する。また、変化検出部44では、整
流出力信号eに重畳された高周波信号成分の整流出力が
レベル検定回路44Cの下限閾値以上となり変化検出部
44から出力Z2=1が発生する。これにより、AND
ゲート45から論理値1の出力が自己保持回路(記憶
部)46のトリガ端子に入力し、ホールド端子に信号T
=1が入力していれば自己保持回路46からボルトの締
め付け状態が正常であることを示すZ=1の出力が発生
する。
【0046】この状態において、もしボルトに緩みが発
生しボルト位置変化に伴って受光器42の出力信号eの
レべルが変化すると、その変化が変化検出部44のコン
デンサC6を通過して増幅器44Aに伝達され増幅され
て増幅器44Aを飽和させる。その結果、整流出力信号
eに重畳された高周波信号成分は増幅されなくなり、倍
電圧整流回路44Bの整流出力レベルが、レべル検定回
路44Cの下限閾値より小さくなり、変化検出部44か
らの出力はZ2=0となる。これにより、ANDゲート
45の出力が論理値0となり、自己保持回路46の出力
Z=0となり、ボルトの締め付けが正常でないことを示
す。自己保持回路46の出力Z=0の状態は、その後
に、ANDゲート44の出力が論理値1になったとして
も、再度T=1が入力されない限りは継続保持される。
【0047】尚、図22の回路における変化検出原理等
は、例えば国際公開WO94/23303或いは国際公
開WO95/33190等で既に公知である。図23〜
図25に、ボルトの緩み検出可能な別の実施形態を示
す。図23において、ボルと4a(ボルト4b〜4dも
同様)頭部に、絶縁材51を介して電極板52を設け
る。また、例えばカバー31等のボルト4a頭部に対応
する位置にも、絶縁材53を介して電極板54を前記電
極板52に近接させて配置する。この2枚の電極板5
2,54により構成されるコンデンサの容量Cは2枚の
電極間の間隔dに反比例する。ボルト4aが緩んでくる
と、2枚の電極板52,54の間隔dは小さくなり、コ
ンデンサ容量Cは大きくなる。この容量Cの変化を電気
的に検出すれば、電極板間距離の変化、即ち、ボルトの
緩みを検出できる。
【0048】図24に、図23の構成によるボルトの位
置と緩みを検出するための具体的な回路構成例を示す。
尚、本実施形態の回路は、容量測定部からの出力を図2
2のレベル検定部43と変化検出部44に入力する構成
であり、これらは図22と同様であるので、図24では
容量測定部の構成のみを示す。図24において、容量測
定部55は、信号源55Aの一端に抵抗RとコイルL1
を介して電極板54の出力端子03を直列接続し、信号
源55Aの他端に電極板52の出力端子04を接続す
る。電極板52,54でコンデンサCA を構成する。コ
イルL1とコンデンサCA の中間点出力を増幅器55B
で増幅し、図22の倍電圧整流回路42Cと同様の構成
の倍電圧整流回路55Cで整流し、信号発生器55Dか
らの高周波信号を抵抗R7,R8で分圧して重畳して、
容量測定部55の整流出力信号e′を生成する。そし
て、ボルト4aを所定位置までねじ込んだ時のコンデン
サCA の容量C=Coで、信号源周波数でコイルL1と
略直列共振として、容量Cと整流出力eの関係が図25
のグラフのようになるよう設定する。即ち、C=Coで
e′=e1 とする。ボルトが緩むと電極板52,54の
間隔dは小さくなり容量Cは大きくなる。C=Co→C
o+ΔCとなると、e′はe′=e1 →e1 −Δeとな
る。レベル検定部43の下限閾値はe′=e1 より低く
設定する。
【0049】尚、整流出力信号e′のレベル検定及び変
化検出の動作は、図22の回路の場合と同様であるので
回路動作の説明は省略する。図26及び図27は、ボル
トの緩みを検出する更に別の実施形態である。図26及
び図27のボルト位置検出原理は、図2及び図3に示す
送信側及び受信側コイル6,7を用いた第1実施形態と
同様であり、ボルトに設ける磁性体5の形状のみが異な
る。図26の実施形態の磁性体5は、中実で円形の一部
を切り欠いた形状である。
【0050】この場合の動作は、ボルトが所定位置まで
ねじ込まれた時に、図26(A)の位置に磁性体5が位
置するようにする。図(A)の状態では、送信側コイル
6と受信側コイル7の間の磁気抵抗は小さくなり、判定
部10からZ1=1の正常判定信号が発生する。ボルト
が緩んでネジ溝に従って回転し、同図(B)のような状
態に磁性体5が位置すると、送信側及び受信側コイル
6,7間の磁気抵抗は大きく、判定部10の出力はZ1
=0となる。
【0051】尚、コイルのインダクタンス変化に基づい
て磁性体5の位置を検出する、図6に示す第2実施形態
の回路構成としても同様に検出可能である。図27は、
磁性体5が、中空形状の一部を切り欠いた形状であるこ
とを除いては図26と同様である。以上のように、本実
施形態によれば、ボルトが所定位置までしっかりとねじ
込まれているか否か、その締結状態を確認することがで
きる。また、ボルトの緩みも検出可能に構成できるの
で、ボルト締結状態の異常を早期に発見できる。
【0052】尚、図3、図22、図24で用いた倍電圧
整流回路は、例えば、U.S.Patent5,34
5,138号明細書等で従来公知のものである。この倍
電圧整流回路は、図にも示したように、2つのコンデン
サと2つのダイオードで構成され、出力信号が定電圧に
クランプされて出力される構成である。また、図3及び
図22で用いた、レベル検定回路やANDゲートは、例
えば、「Safety Control of Power Press by Using Fai
l-Safe Multiple-Valued Logic」(IEICE Trans. Inf.
& Sust.,Vol.E76-D, No.5 May l993)や、「LSI Impl
ementation and Safety Verification Of Window Compa
rator Used in Fale-Safe Multiple-Valued Logic Oper
ations」(IEICE Trans. Electron., Vo1.E76−C,No.3 M
arch 1993) や、「フェールセーフ・ウィンドウ・コン
パレータ/ANDゲートの開発とその応用」(平成3年
電気学会産業応用部門全国大会)、U.S.Paten
t4,661,880号明細書、U.S.Patent
5,027,114号明細書、特公平1−23006号
公報及び特開平4−36661号公報等で既に公知のフ
ェールセーフ・ウィンドウ・コンパレータを用いて構成
することが出来る。
【0053】このようなフェールセーフ・ウインドウ・
コンパレータの具体的な回路構成例を図28に示す。但
し、図28はフェールセーフ・ウィンドウ・コンパレー
タを2段接続したANDゲートの構成をなっている。図
28において、フェールセーフ・ウィンドウ・コンパレ
ータは、抵抗R11〜R28と、トランジスタTr11
〜Tr17と、整流回路203とを備える。Va,Vb
は入力端子、VCCはウィンドウ・コンパレータの電源電
位である。図中、一点鎖線で囲った部分は、トランジス
タTr11〜Tr13とトランジスタTr15〜Tr1
7を用いた直結の直流増幅回路201,202を構成し
ている。トランジスタTr14は位相反転回路(インバ
ータ)を構成しており、直流増幅回路201の出力信号
の反転増幅機能を持つ。図28の回路は、直流増幅回路
201が直流増幅回路202にトランジスタTr14を
介して直結され、また、直流増幅回路202の出力信号
は抵抗R28を介して直流増幅回路201に直結されて
おり、帰還発振器を構成している。
【0054】図28の回路が発振するための条件は、入
力端子Vaの入力電位をV10、入力端子Vbの入力電位
をV20とすれば、次式で定まる。入力端子Vaについ
て、 (r11+r12+r13) VCC/r13≦V10≦(r16+r17) VCC/r17 ・・・ (1) 入力端子Vbについて、 (r21+r22+r23) VCC/r23≦V20≦(r26+r27) VCC/r27 ・・・ (2) 上の2つの式で、r11〜r27は各抵抗の抵抗値を示す。
【0055】(1)式で、(r11+r12+r13) VCC
r13は入力端子Vaの下限の閾値を表し、(r16+r1
7) VCC/r17は入力端子Vaの上限の閾値を表す。同
様に、(2)式で、(r21+r22+r23) VCC/r23は
入力端子Vbの下限の閾値を表し、(r26+r27) VCC
/r27は入力端子Vbの上限の閾値を表す。入力端子V
aが(1)式を満たす範囲の入力レベルV10であり、且
つ、入力端子Vbが(2)式を満たす範囲の入力レベル
20である時、図28の回路は発振して端子Ufに交流
の出力信号を生じ、整流回路203で整流されて直流の
出力信号となる。
【0056】また、図28の回路は、入力端子Va,V
bに各々(1)式と(2)式を満たす直流の入力電圧が
供給された時、初めて発振して交流の出力信号を生成で
きるので、ANDゲートの機能を持つ。しかも、入力端
子VaとVbのいずれもがウィンドウ・コンパレータの
機能を持つので、2入力ウインドウ・コンパレータ/A
NDゲートと呼ばれる。そして、図28の回路は、回路
を構成するトランジスタと抵抗に短絡若しくは断線の故
障が起こった時に発振できない特性を有し、また、回路
要素が故障しても、入力端子Va,Vbの両方に(1)
式と(2)式で定める入力電圧が供給されない限り発振
できない特性を持つ。このため、図28の回路はフェー
ルセーフなウィンドウ・コンパレータ/ANDゲートと
呼ばれる。図28の回路の入力端子Va,Vbを互いに
接続して共通の入力端子Vcとすれば、レベル検定回路
となる。
【0057】また、図22に示した自己保持回路は、例
えば、「フェールセーフ・ウインドウ・コンパレータ/
ANDゲートの開発とその応用」(平成3年電気学会産
業応用部門全国大会)や特開昭56−125117号公
報等で公知のフェールセーフな自己保持回路を用いるこ
とが出来る。この自己保持回路は、図28に示したフェ
ールセーフ・ウインドウ・コンパレータと、整流回路
と、帰還抵抗とを備えて構成される。ウインドウ・コン
パレータの一方の入力端子をトリガ端子とし、他方の入
力端子をホールド端子とし、ウインドウ・コンパレータ
の発振出力を整流回路で整流して帰還抵抗を介してトリ
ガ端子側にフィードバックする。自己保持回路の出力と
しては、図28に示した整流回路203の整流出力を用
いる。
【0058】そして、両入力端子に共に論理値1の入力
信号が入力すると論理値1の出力を発生し、この論理値
1の出力をトリガ端子側にフィードバックしてトリガ入
力を自己保持する。ホールド端子入力が論理値0になら
ない限り、論理値1の出力は保持され、一旦ホールド端
子入力が論理値0になると、ウィンドウ・コンパレータ
の出力が論理値0となり、再び、トリガ入力が論理値1
となってもホールド端子に論理値1の信号が入力しない
限り、論理値1の出力が発生しない。
【0059】以上のようなフェールセーフな素子・回路
を用い、更に、使用する増幅器を故障時増幅度が増大せ
ず、且つ、自己発振しないように構成することで、フェ
ールセーフなボルトの締結確認装置とすることが出来
る。そのようなフェールセーフな増幅器は、例えば前述
の国際公開WO94/23303等で公知である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜12に
記載の発明によれば、締結具が所定位置までねじ込まれ
ているか否かを確認できるので、締結具によって結合さ
れた互いの部材がしっかりと結合されていることを確認
でき、例えば圧力容器等のような、蓋がはずれた時に危
険を伴う容器を取り扱う作業者等の安全性が向上する。
【0061】また、請求項13及び14に記載の発明に
よれば、締結具の緩みも検出できるので、互いの部材の
結合状態の異常を早期に発見でき、事故等を未然に防止
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するチャンバーの正面図
【図2】本発明の第1実施形態の位置検出部の構成図
【図3】同上第1実施形態の全体回路図
【図4】本発明の第2実施形態の位置検出部の構成図
【図5】(A),(B)磁性体の異なる形状例を示す図
【図6】コイルのインダクタンス変化を用いた実施形態
の全体回路図
【図7】本発明の別の実施形態の位置検出部の構成図
【図8】図7の実施形態の全体回路図
【図9】ボルトを覆うカバーを示す斜視図
【図10】送受信側コイルによりカバー位置を検出する
場合の実施形態を示す図
【図11】図10の実施形態の動作説明図
【図12】(A),(B)カバー位置を検出する別の実
施形態を示す図
【図13】(A),(B)カバー位置を検出する更に別
の実施形態を示す図
【図14】スライド式のカバーの例を示す図
【図15】スライド式カバーによるボルト位置検出原理
の説明図
【図16】スライド式カバー位置を送受信側コイルを用
いて検出する場合の実施形態を示す図
【図17】スライド式カバー位置を検出する別の実施形
態を示す図
【図18】スライド式カバー位置を検出する更に別の実
施形態を示す図
【図19】ボルト緩み検出機能を有する実施形態の位置
検出部の構成図
【図20】図19の受光器出力と光幕幅の関係図
【図21】図19の実施形態の全体回路図
【図22】図21の具体的な回路構成図
【図23】ボルト緩み検出機能を有する別の実施形態の
位置検出部の構成図
【図24】図23の実施形態の容量測定部の回路図
【図25】図24の回路のコンデンサ容量と整流出力レ
ベルの関係図
【図26】(A)ボルト緩み検出機能を有する更に別の
実施形態の位置検出部の構成図、(B)動作説明図
【図27】(A)ボルト緩み検出機能を有する更に別の
実施形態の位置検出部の構成図、(B)動作説明図
【図28】本実施形態に適用するフェールセーフ・ウィ
ンドウ・コンパレータの回路図
【符号の説明】
2 チャンバー本体 3 蓋 4a〜4d ボルト 5 磁性体 6 送信側コイル 7 受信側コイル 10 判定部 14 コイル 15 ブリッジ回路 21 投光器 22 受光器 31,31′ カバー 40 多光軸光線式センサ 43 レベル検定部 44 変化検出部 45 ANDゲート 46 記憶部 52,54 電極板 55 容量測定部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いの部材間を螺合締結する締結具が正常
    に締め付けられていることを確認する締結具の締結確認
    装置であって、締結具の位置を検出する位置検出手段
    と、該位置検出手段からの検出出力に基づいて締結具が
    所定のねじ込み位置まで到達している時に正常判定出力
    を発生する判定手段とを備えて構成したことを特徴とす
    る締結具の締結確認装置。
  2. 【請求項2】前記位置検出手段が、締結具の位置を直接
    検出する構成である請求項1に記載の締結具の締結確認
    装置。
  3. 【請求項3】前記位置検出手段は、前記締結具側に磁性
    体を設ける共に、前記互いの部材のどちらか一方に送信
    側コイルと受信側コイルを設け、締結具が前記所定のね
    じ込み位置に到達した時に前記送信側コイルと受信側コ
    イルとの間に前記磁性体を介した磁路が形成される構成
    である請求項2に記載の締結具の締結確認装置。
  4. 【請求項4】前記位置検出手段は、前記締結具側に磁性
    体を設ける共に、前記互いの部材のどちらか一方にコイ
    ルを設け、締結具が前記所定のねじ込み位置に到達した
    時に前記コイルのインダクタンスが変化する構成である
    請求項2に記載の締結具の締結確認装置。
  5. 【請求項5】前記位置検出手段は、前記締結具の頭部を
    挟んで互いに対向させて投光手段と受光手段を配置し、
    締結具が前記所定のねじ込み位置に到達した時に前記投
    光手段からの光ビームが受光手段で受光される構成であ
    る請求項2に記載の締結具の締結確認装置。
  6. 【請求項6】前記位置検出手段は、前記締結具の頭部を
    挟んで互いに対向し締結具の進退方向に沿って前記頭部
    上方まで延長して多数配列される一対の投光素子と受光
    素子をそれぞれ有する投光手段と受光手段からなる多光
    軸光線式センサを備え、該多光軸光線式センサの受光出
    力レベルが締結具のねじ込み位置に応じて変化する構成
    である請求項2に記載の締結具の締結確認装置。
  7. 【請求項7】前記位置検出手段は、前記締結具の頭部上
    面に電極板を設け、該電極板と間隔を有して対向する別
    の電極板を設け、両電極板間の距離に対応する静電容量
    値を検出する構成である請求項2に記載の締結具の締結
    確認装置。
  8. 【請求項8】前記位置検出手段が、締結具が所定のねじ
    込み位置に到達した時に位置が確定する位置確定手段の
    位置を検出する構成である請求項1に記載の締結具の締
    結確認装置。
  9. 【請求項9】前記位置確定手段が、締結具取付け部上方
    に設けられ締結具が前記所定のねじ込み位置にある時の
    み正常な所定位置で閉じて締結具取付け部を覆うカバー
    であり、前記位置検出手段が、前記カバー位置を検出す
    る構成である請求項8に記載の締結具の締結確認装置。
  10. 【請求項10】前記位置検出手段は、前記カバーを支持
    する支持部と該支持部に開閉可能に支持される前記カバ
    ーのどちらか一方に磁性体を設け、他方に送信側コイル
    と受信側コイルを設け、カバーが前記正常な所定位置で
    閉じた時に前記送信側コイルと受信側コイルとの間に前
    記磁性体を介した磁路が形成される構成である請求項8
    に記載の締結具の締結確認装置。
  11. 【請求項11】前記位置検出手段は、前記カバーを支持
    する支持部と該支持部に開閉可能に支持される前記カバ
    ーのどちらか一方に磁性体を設け、他方にコイルを設
    け、カバーが前記正常な所定位置で閉じた時に前記コイ
    ルのインダクタンスが変化する構成である請求項8に記
    載の締結具の締結確認装置。
  12. 【請求項12】前記位置検出手段は、前記投光手段及び
    該投光手段からの光ビームを受光する受光手段を備え、
    前記カバーが前記正常な所定位置で閉じた時に前記投光
    手段からの光ビームが受光手段で受光される構成である
    請求項8に記載の締結具の締結確認装置。
  13. 【請求項13】前記判定手段は、所定のねじ込み位置に
    あった締結具が緩んだことを判定可能な構成である請求
    項1に記載の締結具の締結確認装置。
  14. 【請求項14】前記判定手段は、予め定められた閾値を
    有し前記位置検出手段の出力レベルを前記閾値を比較し
    位置検出手段出力レベルが閾値以上の時に高レベルの出
    力を発生するレベル検定部と、前記位置検出手段の出力
    レベルが変化したことを検出する変化検出部と、前記レ
    ベル検定部から高レベル出力が入力した時に当該高レベ
    ル出力を記憶して高レベルの正常判定出力を発生し、高
    レベル出力記憶後に前記変化検出部から変化検出出力が
    発生した時に前記記憶が消滅して低レベルの異常判定出
    力を発生する記憶部とを備える構成である請求項13に
    記載の締結具の締結確認装置。
JP29416497A 1997-10-27 1997-10-27 締結具の締結確認装置 Pending JPH11132215A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29416497A JPH11132215A (ja) 1997-10-27 1997-10-27 締結具の締結確認装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29416497A JPH11132215A (ja) 1997-10-27 1997-10-27 締結具の締結確認装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11132215A true JPH11132215A (ja) 1999-05-18

Family

ID=17804149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29416497A Pending JPH11132215A (ja) 1997-10-27 1997-10-27 締結具の締結確認装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11132215A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4920805B1 (ja) * 2011-03-29 2012-04-18 パイオニア株式会社 ヘッドアップディスプレイ及び報知機構
CN108680191A (zh) * 2018-06-27 2018-10-19 南昌大学 一种对螺栓松动进行监测的装置
CN108900072A (zh) * 2018-09-05 2018-11-27 杭州惠威无损探伤设备有限公司 二相电容倍压模块
KR20200062608A (ko) * 2018-11-27 2020-06-04 재단법인한국조선해양기자재연구원 조도센서를 이용한 시험기 고정상태 모니터링 시스템
KR20200062602A (ko) * 2018-11-27 2020-06-04 재단법인한국조선해양기자재연구원 근접센서를 이용한 시험기 고정상태 모니터링 시스템
CN112352148A (zh) * 2018-08-30 2021-02-09 松下知识产权经营株式会社 检查装置以及检查方法
JP2022513261A (ja) * 2018-12-17 2022-02-07 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 高圧アプリケーションを動作させるための高圧デバイス

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4920805B1 (ja) * 2011-03-29 2012-04-18 パイオニア株式会社 ヘッドアップディスプレイ及び報知機構
WO2012131907A1 (ja) * 2011-03-29 2012-10-04 パイオニア株式会社 ヘッドアップディスプレイ及び報知機構
CN108680191A (zh) * 2018-06-27 2018-10-19 南昌大学 一种对螺栓松动进行监测的装置
CN108680191B (zh) * 2018-06-27 2023-10-03 南昌大学 一种对螺栓松动进行监测的装置
CN112352148A (zh) * 2018-08-30 2021-02-09 松下知识产权经营株式会社 检查装置以及检查方法
CN108900072A (zh) * 2018-09-05 2018-11-27 杭州惠威无损探伤设备有限公司 二相电容倍压模块
CN108900072B (zh) * 2018-09-05 2023-09-01 杭州惠威无损探伤设备有限公司 二相电容倍压模块
KR20200062608A (ko) * 2018-11-27 2020-06-04 재단법인한국조선해양기자재연구원 조도센서를 이용한 시험기 고정상태 모니터링 시스템
KR20200062602A (ko) * 2018-11-27 2020-06-04 재단법인한국조선해양기자재연구원 근접센서를 이용한 시험기 고정상태 모니터링 시스템
JP2022513261A (ja) * 2018-12-17 2022-02-07 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 高圧アプリケーションを動作させるための高圧デバイス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR900008300B1 (ko) 각속도센서
US6595544B1 (en) Apparatus for occupant protection in a motor vehicle
US7196553B2 (en) Sensor signal detection device
EP0499265B1 (en) Vibrator-type level sensor
JPH11132215A (ja) 締結具の締結確認装置
JPH08327363A (ja) 角速度センサ
US6628123B2 (en) Method for controlling a transducer device in level sensors and device for carrying out such a method
US6429571B2 (en) Method to control piezoelectric drives
JPH09281138A (ja) 角速度センサ
US20020008527A1 (en) Measuring circuit
JP2000088584A (ja) 角速度センサ
KR960026062A (ko) 레이저장치에 있어서의 이상 검출장치
GB2257524A (en) Device for detecting defects in sensors
JP4421689B2 (ja) 角速度センサの振動子特性検査方法
JP3065114B2 (ja) 渦電流測定法による変位トランスデューサ測定シーケンスを平衡させるための方法および装置
JPH0555435U (ja) 出力スイッチの状態検出回路
KR100369470B1 (ko) 전자렌지
JP3218435B2 (ja) 検知装置
JPH087823A (ja) 集束イオンビーム装置
JP2961183B2 (ja) ガスレートセンサ
JP2002131008A (ja) 静電容量式近接センサ
JP2021118427A (ja) 近接センサ
JP2000065877A (ja) 電位センサ
KR100781199B1 (ko) 진동식 레벨 센서
JPH0229294A (ja) 洗濯機の水位検知装置