JPH11130333A - シート状物排出装置およびその排出方法 - Google Patents

シート状物排出装置およびその排出方法

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JPH11130333A
JPH11130333A JP29537197A JP29537197A JPH11130333A JP H11130333 A JPH11130333 A JP H11130333A JP 29537197 A JP29537197 A JP 29537197A JP 29537197 A JP29537197 A JP 29537197A JP H11130333 A JPH11130333 A JP H11130333A
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Kazuhiko Kato
和彦 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排紙状態の適、不適の判定を可能にするとと
もに、シート状物の巻き上げやこすれを防止する。 【解決手段】 排紙チェーン5に支架された爪竿のくわ
え爪装置8にくわえられた紙は、解放カム20の作用に
より解放され、当板9に当接し積載紙10上に積載され
る。そして、当板9には、紙が当板9に当接する際に、
排紙状態の良、不良の基準となる位置に対応して、当接
位置検出手段15が設けられている。この当接位置検出
手段15の検出に基づいて、解放カム20を当板9から
遠近させる解放カム移動手段25が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枚葉輪転印刷機に
おける排紙装置等に関し、特に、枚葉紙等のシート状物
を1枚ずつ排出しこれを積載するシート状物排出装置お
よびその排出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、枚葉輪転印刷機における排紙装
置においては、走行する排紙チェーンに支架された爪竿
のくわえ爪装置によって紙がくわえられて搬送され、解
放カムのカム作用によってくわえ爪装置のくわえを解除
することによって紙が紙積台上に落下して積載されるよ
うに構成されている。紙積台上に積載される紙は、当板
および横当てによって天地方向および左右方向が揃えら
れる。しかしながら、印刷速度が変化すると、排紙チェ
ーンの搬送速度が変わり、これにともなって排紙状態や
紙揃え条件が変化してしまい、排紙状態および紙の揃え
が悪くなる。図16は一般的な枚葉輪転印刷機における
排紙装置のモデル図であって、同図に基づいてこれを説
明する。
【0003】同図において、図示を省略した排紙チェー
ンに支架されたくわえ爪装置8にくわえられて搬送され
る紙10Aは、解放カム20のカム作用により、くわえ
爪装置8から解放されて落下する。落下する紙10A
は、積載紙10上に落下する前に、その走行慣性によっ
て、図中破線で示す落下軌跡60により、その先端が当
板9に当接し、天地方向が揃えられて積載紙10上に積
載される。ここで、印刷速度が速くなり、くわえ爪装置
8の走行速度が速くなると、くわえ爪装置8から解放さ
れた紙10Aは、その走行慣性が大きくなることにより
図中二点鎖線で示す落下軌跡60aにより当板9を乗り
越えるため、紙の先端部が折曲げられる紙の巻き上げが
発生する。一方、印刷速度が遅くなり、くわえ爪装置8
の走行速度が遅くなると、くわえ爪装置8から解放され
た紙10Aは、その走行慣性が小さくなることにより図
中一点鎖線で示す落下軌跡60bにより当板9に当接す
る前に積載紙10上に落下する。落下した紙10Aは、
積載紙10上を当板9方向側に摺動するので、いわゆる
こすれが発生し印刷面に傷が付く。
【0004】これら巻き上げやこすれを防止するものと
して、実開平4−137843号公報に提案されたもの
がある。ここに提案されたものは、解放カムを紙の搬送
方向に移動自在とし、印刷速度に応じてあらかじめ記憶
されているデータから解放カムの位置を決めるものであ
る。また、特開平5−51161号公報に提案されたも
のは、排紙の状態として当板に当接する紙の衝撃力を測
定し、紙に傷が付かない範囲内に衝撃力が収まるよう
に、解放カムの位置、吸引車の速度、吸引車による吸引
圧、ファンの風量を制御するものである。また、実公平
6−137843号公報に提案されたものは、あらかじ
め設定された回転速度を境界とし解放カムの位置を低速
側と高速側の2段階で制御するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たもののうち、第1のものは、あらかじめ記憶するデー
タが多種にわたり実現がきわめて困難である。すなわち
実際の印刷物は、紙寸法、紙厚、紙重量、印刷の絵柄等
多種にわたり、これらの条件を網羅した上で解放カムの
位置のデータをあらかじめ求めておくことは、すべての
使用条件でのデータが必要であり、実現がきわめて困難
となる。しかも、仮にすべてのデータが揃い、このデー
タに基づいて解放カムの位置を制御したとしても、制御
された解放カムによって排紙された紙の実際の排紙状態
が適か不適かの判定手段を備えていないため、操作者は
常に排紙状態を監視する必要がある。また、第2のもの
は、紙の条件、すなわち紙の寸法、紙厚、紙の重量等に
より傷の発生する衝撃力が異なるため、紙の条件によっ
ては排紙状態の判定となる基準が異なり、基準の設定が
難しい。さらに、傷が発生しないことは良好な排紙状態
の一つの条件ではあるが、これによって必ずしも紙揃え
が良好と判断することはできない。また、第3のもの
は、解放カムの位置をあらかじめ排紙状態が良好な状態
となるように位置付けておく必要があるとともに、装置
自体に適、不適の判定の機能がないので、印刷紙、印刷
の絵柄条件で設定を変更する必要がある。さらに、印刷
紙によっては、2段階での切替えでは、紙揃えの状態を
充分に制御できないといった問題もある。
【0006】本発明は上記した従来の問題に鑑みなされ
たものであり、第1の目的は、シート状物の寸法や重量
等の条件に影響を受けず、かつシート状物の排出速度の
如何にかかわらず、排紙状態の適、不適の判定を可能に
することにある。その第2の目的は、シート状物の排出
状態が良好となるように制御し、シート状物の巻き上げ
やこすれを防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係るシート状物排出装置は、排出されたシ
ート状物の先端を当接させる当板と、この当板に当接し
たシート状物が積載される積載装置とを備えたシート状
物排出装置であって、前記シート状物の前記当板に対す
る当接位置を検出し、検出信号を送出する当接位置検出
手段と、前記シート状物の前記当板に対する当接位置を
調整する調整手段とを備えたものである。したがって、
当接位置検出手段の検出に基づき、シート状物の排出状
態の適、不適が判定でき、紙揃えを良好に行える位置に
調整手段によって調整することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1(a)は本発明に係るシート状
物排出装置を適用した枚葉輪転印刷機の排紙装置の要部
を示す側面図、(b)は(a)におけるI(b)-I
(b) 線断面図、図2は同じく要部を拡大して示す側
面図、図3は同じく背面図、図4は同じく構成を示すブ
ロック図、図5は同じく動作を説明するモデル図、図6
は同じく動作を説明するためのフローチャートである。
図1において、全体を符号2で示すものは枚葉輪転印刷
機の排紙装置であって、左右一対の排紙フレーム3,3
(一方は図示を省略)を備えており、これら左右の排紙
フレーム3,3の後部に軸支された軸4aに左右一対の
スプロケット4,4(一方は図示を省略)が軸着されて
いる。
【0009】このスプロケット4と図示を省略した最終
印刷胴に対接する排紙胴と同軸上に設けられたスプロケ
ット(図示せず)との間には、左右一対の排紙チェーン
5,5(一方は図示を省略)が上下のチェーンガイド6
a,6bに案内されるようにして張架されている。これ
ら左右の排紙チェーン5,5は、原動側からの駆動でス
プロケット4が回転することによって図中矢印A方向に
走行し、左右の排紙チェーン5,5間には、紙をくわえ
て搬送する従来から広く知られている爪と爪台からなる
くわえ爪装置8が、紙搬送方向A方向に一定の間隔で支
架されている(図中には1個のみ図示)。
【0010】9は当板であって、くわえ爪装置8のくわ
えから解放され落下する紙が、積載紙10上に落下する
ときにその先端が当接されて紙の天地方向を揃えるもの
である。11は左右一対の横当てであって、積載紙10
の幅方向に揺動駆動され、積載紙10上に落下する紙の
両側端に当接して紙の幅方向を揃えるものである。この
ような構成において、排紙胴のくわえ爪からくわえ爪装
置8にくわえ替えられた紙は、排紙チェーン5の矢印A
方向の走行にともなって搬送される。搬送された紙は、
くわえ爪装置8が後述する解放カム20のカム作用によ
りくわえ爪装置8のくわえから解放されて落下し、先端
が当板9に当接することにより天地方向が揃えられ、横
当て11によって幅方向が揃えられて、積載紙10上に
積載される。以上説明した排紙装置については、従来か
ら広く使用されている枚葉印刷機の排紙装置と特別変わ
るところはない。
【0011】次に、図2および図3に基づき、当接位置
検出手段15について説明する。当接位置検出手段15
には、ホルダ16を介して当板9に取り付けられた反射
型の光電センサ19が備えられている。すなわち、当板
9の背面部には雌ねじ部9aが形成され、断面が略コ字
状に形成されたホルダ16の背面板には、上下方向に延
在する長孔16aが形成され、この長孔16aを挿通さ
せ雌ねじ部9aに螺合させたボルト17によって、ホル
ダ16が当板9の背面部に取り付けられている。このホ
ルダ16の一方の側板の下部は、側方に折り曲げられる
ようにして延設され、側面視略逆L字状の取付板16b
が形成され、この取付板16bの傾斜した取付面部16
cには、上下方向に延在する長孔16dが形成されてい
る。18は中空状の細長いボルトであって、中空部には
反射型の光電センサ19が嵌装されている。このボルト
18は長孔16dに嵌挿され、ボルト18の両端から螺
合された一対の調整ナット18a,18aによって取付
面部16cに、水平面に対して角度αだけ傾けられるよ
うにして取り付けられている。
【0012】ここで、図5に基づいて、光電センサ19
の検出位置と紙くわえ装置8から解放される紙10Aの
当板9に対する当接位置との関係について説明する。く
わえ爪装置8から解放された紙10Aの前端が当板9の
根本部に当接すれば紙揃えが良好に行われる。一方、紙
10Aの前端が当板9の上部側に当接した場合には、紙
揃えが悪るくなるか、当板9の上方を乗り越えるおそれ
がある。光電センサ19はその上限位置を検出するもの
であって、光電センサ19は紙10Aの当板9に当接す
る高さを検知し、排紙状態の適、不適を判定するもので
ある。すなわち、光電センサ19の高さよりも低い位置
で紙10Aが当板9に当接すれば適と判定し、光電セン
サ19の高さよりも高い位置で紙10Aが当板9に当接
すれば不適と判定する。したがって、紙10Aが一点鎖
線で示す落下軌跡43により落下する場合には、光電セ
ンサ19によって検出され、後述する調整手段によって
紙10Aの落下が、二点鎖線で示す落下軌跡42になる
ように調整される。すなわち、解放カム20を矢印B方
向に距離Lだけ移動させ、紙10Aの解放位置を当板9
に対して離間させることにより調整されるように構成さ
れている。
【0013】次に、図1に基づいて、解放カム20を当
板9に対して遠近方向に移動させる調整手段としての解
放カム移動手段25について説明する。解放カム20は
可動板21に固定され、可動板21には傾斜して形成さ
れた長孔21aと水平に形成された長孔21bが穿設さ
れている。可動板21は、スプロケット軸4aに長孔2
1aが係入され、排紙フレーム3に植設されたピン22
に長孔21bが係入されることにより、スプロケット軸
4aとピン22とによって、図中矢印A−B方向に移動
自在に支持される。したがって、解放カム20もA−B
方向、すなわち当板9に対して遠近方向に移動自在に支
持されている。
【0014】解放カム移動手段25には、排紙フレーム
3にブラケット27a、ディスタンスロッド27b、ブ
ラケット27cを介して固定された正、逆方向に回転可
能なカム移動用モータ26が備えられている。このカム
移動用モータ26の出力軸26aには、カップリングを
介して駆動軸28が連結され、この駆動軸28はその両
端部において、排紙フレーム3に取り付けられた一対の
軸支承部材29a,29bによって、矢印A−B方向の
移動が規制され、かつ回転自在に支承されている。この
駆動軸28の一端側にはねじ部28aが形成され、この
ねじ部28aには移動子30が螺合し、駆動軸28の
正、逆方向の回転にともなって移動子30が矢印A−B
方向に移動するように構成されている。この移動子30
には、ピン31を介して上述した可動板21が枢着さ
れ、この可動板21は移動子30の移動にともなって矢
印A−B方向に移動する。したがって、解放カム20も
矢印A−B方向、すなわち当板9に対して接近、あるい
は離間するように移動する。33はポテンションメータ
であって、モータギア26bに噛合する中間ギア32を
介して、カム移動用モータ26の回転が伝達される。
【0015】図4において、35は上述した排紙チェー
ン5の走行速度を検出する速度センサ、36はリミット
スイッチであって、解放カム20が矢印A方向に移動し
た際の移動端限を検出するものである。37は第1のタ
イマであって、排紙チェーン5の走行速度が所定の走行
速度より速くなったときに作動を開始し、一定時間の計
時を行うものである。38は第2のタイマであって、排
紙チェーン5の走行速度が上昇中において、光電センサ
19によって紙10Aを検出した際に、逆転駆動される
カム移動用モータ26を一定の時間だけ駆動させるもの
である。40は制御装置であって、速度センサ35によ
って排紙チェーン5の走行が停止状態であると検出され
ると、カム移動用モータ26を正方向に回転させ、解放
カム20を当板9側に移動させ、リミットスイッチ36
がONしたらカム移動用モータ26を停止するように制
御する。また、制御装置40は、速度センサ35によっ
て排紙チェーン5の走行速度が上昇していると検出され
ているときに、光電センサ19がONすると、カム移動
用モータ26を逆方向に回転させるように制御する。さ
らに、制御装置40は、速度センサ35によって排紙チ
ェーン5の速度が下降していると検出されると、カム移
動用モータ26を、光電センサ19がONするまで正方
向に回転させる制御をする。
【0016】次に、このような構成の枚葉輪転印刷機の
排出装置の紙排出動作を図6に基づいて説明する。S1
において速度センサ35によって排紙チェーン5の走行
速度V1を検出する。検出した結果、S2においてV1
=0、すなわち排紙チェーン5が停止状態にあるとき
に、S3においてカム移動用モータ26が正方向に回転
し、S4においてリミットスイッチ36がONすると、
S5においてカム移動用モータ26が停止し、解放カム
20は当板9に最も近接した初期位置に位置付けられ
る。また、S2においてV1≠0、すなわち排紙チェー
ン5が走行している場合には、S6においてその走行速
度V1が所定の走行速度V0と比較し、V0より遅い場
合には、S1に戻り光電センサ19による検出は行われ
ない。
【0017】なお、本実施例の場合V0=3500rp
mとしており、排紙チェーン5の走行速度V1が350
0rpm以下の微動または低速時においては、解放カム
20は最も当板9に近接して位置付けられ、かつ光電セ
ンサ19は作動しないように制御されている。換言すれ
ば、排紙チェーン5の走行が微動または低速時において
は、紙10Aの解放位置は当板9に最も近接した位置に
固定され、この位置を変えなくても、解放された紙10
Aの排紙状態は常に良好に保たれている。
【0018】S6において排紙チェーン5の走行速度V
1がV0より速い場合には、S7において第1のタイマ
37がONになり、S8において第1のタイマ37によ
って一定時間の計時が行われると、S9において第1の
タイマ37がリセットされる。S10において、第1の
タイマ37による計時後における排紙チェーン5の走行
速度V2を速度センサ35によって検出する。S11に
おいて、V2=V1、すなわち排紙チェーン5の走行速
度が一定の場合には、S1に戻り、光電センサ19は作
動しないように制御されている。換言すれば、排紙チェ
ーン5の走行速度が一定の場合には、紙10Aの解放位
置は当板9に最も近接した位置に固定されたままの状態
を保持され、この状態を変えなくても、解放された紙1
0Aの排紙状態は良好に保たれる。
【0019】S11においてV2≠V1の場合には、S
12において、V2とV1とを比較し、V2>V1の場
合、すなわち排紙チェーン5の速度が増速されていて
も、S13において光電センサ19がONしない場合
は、紙10Aの排紙状態が良好であると判断し、S1に
戻る。一方、S13において光電センサ19がONした
ときには、図5中紙10Aが符号43で示す落下軌跡、
すなわち当板9の光電センサ19の上方に当接している
ので、紙10Aの排紙状態が不適と判断する。S14に
おいてカム移動用モータ26を逆転させ解放カム20を
図5中矢印B方向、すなわち当板9から離間する方向に
移動させ、紙10Aの解放位置を当板9から離間させ
る。したがって、紙10Aの当板9への当接位置が下方
にずれるので、紙10Aが当板9を乗り越えたり、排紙
状態の不適が是正される。S15において、第2のタイ
マ38がONし、S16において、この第2のタイマ3
8が一定時間の計時を終了したら、S17において第2
のタイマ38がリセットすると、S18においてカム移
動用モータ26が停止しS1に戻る。
【0020】一方、S12においてV2<V1の場合、
すなわち排紙チェーン5の走行速度が下降しているとき
は、上述したように、紙10Aの先端が当板9に当接す
る前に積載紙10上に落下するために、紙揃えが悪くな
るとともに紙10Aにこすれが発生する。これを防止す
るために、S19においてカム移動用モータ26を正方
向に回転させ、解放カム20を当板9側に移動させ、紙
10Aの解放位置を当板9に接近させる。この解放カム
20の移動は、S20において光電センサ19がONす
るまで行われ、ONすると、紙10Aの先端が当板9に
当接する前に積載紙10上に落下しているようなことが
確認されるので、S21においてカム移動用モータ26
が停止する。
【0021】このように、排紙状態の適、不適の判定基
準として紙10Aの当板9への当接位置を決め、この位
置に光電センサ19を配置して、この光電センサ19の
検出に基づいて、排紙状態を適とするように制御したも
のである。したがって、印刷紙の条件に影響されず、か
つすべての排紙速度に対応して、紙の排紙状態および紙
揃えを良好に制御することができるので、シート状物の
巻き上げやこすれを防止することができる。また、光電
センサ19が角度αだけ水平面から傾斜して配設されて
いるので、光電センサ19の取付位置よりも上方におい
て当板9に当接する紙10Aの検出が正確に行える。換
言すれば、光電センサ19の取付位置よりも下方におい
て当板9に当接する紙10Aの誤検出が防止される。さ
らに、ボルト17,18が挿通される孔16a,16d
を長孔としたことにより、光電センサ19の上下方向の
位置を調整することができる。このため、紙10Aのサ
イズ、紙厚、紙質等によって基準となる当板9への当接
位置を変える必要がある場合に、光電センサ19の位置
を変えることによって、基準となる排紙状態を作業者が
選択して決めることができる。
【0022】図7は本発明の第2の実施の形態を示すモ
デル図である。この第2の実施の形態においては、複数
の光電センサ19aないし19cを上下方向に配設した
ものである。このような構成とすることにより、紙10
Aのサイズ、紙厚、紙質等によって基準となる当板9へ
の当接位置を変える必要がある場合に、光電センサ19
の位置を変えることなく、これら複数の光電センサ19
aないし19cから選択することができる。なお、光電
センサの個数は、3個に限定されない。
【0023】図8は本発明の第3の実施の形態を示すモ
デル図である。この第3の実施の形態においては、光電
センサを投光型のセンサ50とこれに対向するように配
設した受光型のセンサ51としたものであり、このよう
な構成とすることにより、上述した反射型のセンサ19
と同等の作用効果が得られる。
【0024】図9は本発明の第4の実施の形態を示すモ
デル図である。この第4の実施の形態においては、反射
型のセンサ19に対向するように反射板52を配設した
ものであり、このような構成とすることにより、上述し
た反射型のセンサ19と同等の作用効果が得られる。
【0025】図10は本発明の第5の実施の形態を示す
モデル図である。この第5の実施の形態においては、良
好な排紙状態が得られる紙10Aの当板9への当接位置
の上限位置と下限位置に対応して一対の光電センサ19
A,19Bを配設したものである。このように良好な排
紙状態が得られる範囲を設けたことにより、より正確に
排紙状態を制御することができる。
【0026】図11は本発明の第6の実施の形態を示す
モデル図である。この第6の実施の形態においては、紙
10Aの当板9に対する当接位置を調整する調整手段と
して、上述した解放カムの位置を調節する方法以外のも
のを提案したものである。すなわち、吸引車54の回転
速度、吸引圧あるいは積載紙10の上方に設けたファン
55の回転速度、風量またはエアノズル56からの風量
等を光電センサ19の検出に基づいて制御するようにし
たものである。例えば、排紙チェーン5の走行速度が上
昇中に光電センサ19によって紙10Aを検出した場合
には、吸引車54の回転速度を遅くするか、あるいは吸
引車54の吸引圧またはファン55の回転速度、風量の
少なくともいずれか1つを上げるように制御する。この
制御によって、くわえ爪装置8から解放された紙10A
は、当板9へ当接する位置が下がり、良好な排紙状態の
制御を行うことができる。
【0027】図12は本発明の第7の実施の形態を示す
モデル図である。この第7の実施の形態では、光電セン
サ19を複数個設け、これらを積載紙10の左右に配置
するとともに、これに対応して図示を省略したファンを
左右に配置したものである。このような構成において、
左右の光電センサ19により紙10Aを個別に検出し、
これに対応して左右のファンの風量等を個別に制御する
ことにより、紙10Aの左右の当板9への当接位置を個
別に調整することができるので、より適正な制御が可能
になり、特に、サイズの大きい紙の場合に有効になる。
なお、光電センサ19を、当板9側と、積載紙10の左
右両側との両位置に設けているが、いずれか一方の位置
に設けるようにしてもよい。
【0028】図13ないし図15は本発明の第8の実施
の形態を示し、図13は構成図、図14および図15は
フローチャートである。上述した実施例では、排紙チェ
ーン5が一定の速度で走行しているときには、光電セン
サ19を作動させずに紙放しカム20を移動させていな
い。これに対してこの第8の実施の形態においては、排
紙チェーン5が一定の速度で走行しているときでも、光
電センサ19の検出により紙放しカム20を移動させる
ようにするとともに、突発的な要因によって発生した少
数枚の排紙不適には、制御装置が過敏に反応しないよう
にしたものである。
【0029】これらの図において、上述した図4、図6
に示す従来技術において説明した同一または同等の部材
については同一の符号を付し詳細な説明は適宜省略す
る。図13において、45は第3のタイマであって、排
紙チェーン5の排紙速度が一定の速度、すなわちV2=
V1のときに、一定時間計時するものである。46はカ
ウンタであって、光電センサ19の検出回数を計数する
ものである。
【0030】次に、このような構成の枚葉輪転印刷機の
排出装置の紙排出動作を図14および図15に基づいて
説明する。図14において、S1〜S21までは、上述
した第1の実施の形態と同じ動作を行い、本実施の形態
では、S11においてV2=V1のときに異なった動作
を行う。すなわち、図15のS30において第3のタイ
マ45がONして計時を開始し、S31において第3の
タイマ45が設定された一定時間の計時が終了していな
いと、S33において、排紙状態が適であれば光電セン
サ19はONしない。したがって、S31において第3
のタイマ45によって一定時間の計時が終了すると、S
32においてカウンタ46がリセットされ、この場合に
は解放カム20を移動させることはない。
【0031】一方、S33において光電センサ19がO
Nした場合には、S34において、カウンタ46によっ
てその回数が計数され、S35においてその回数が設定
した回数i0と同数でない場合には、突発的な要因によ
って排紙不適が発生したものと判定し、解放カム20を
移動させることはない。このように、突発的な要因によ
る排紙不適の場合には、制御装置40が必要以上に過敏
に反応しないように制御する。
【0032】S35において光電センサ19のONの回
数iがi0に達しているときに、S13において光電セ
ンサ19がONした場合には、排紙不適と判定し、S1
4〜S18において上述した第1の実施の形態と同様
に、解放カム20を当板9から離間する方向に移動さ
せ、排紙状態の不適が是正される。このように、排紙チ
ェーン5の排紙速度が一定の速度の場合にも、排紙状態
を監視し、しかも突発的な要因によるものなのかどうか
を判別するようにしたので、より確実に排紙状態の適、
不適を判定することが可能になる。
【0033】なお、本実施の形態では、解放カム20を
定量的に移動させるのに、第2のタイマ38によって行
ったが、ポテンションメータ33によってカム移動用モ
ータ26の回転角を制御するようにしてもよく、種々の
設計変更が可能である。また、解放カム20を当板9側
に近接させる際の端限位置を検出する手段としてリミッ
トスイッチ36を用いたが、ポテンションメータ33に
よって行ってもよい。また、解放カム20の位置を任意
に可変できるようにしたが、あらかじめ2位置あるいは
3位置に決めておくことも可能であり、その場合には、
構造が簡易になる。さらに、単に、排紙状態を監視する
だけのチェックモニター用として使用するのであれば、
解放カム20を移動させるための制御装置40や調整手
段は必ずしも必要とせず、光電センサ19によって検出
された結果をランプ等を点灯することにより、作業者に
報知するようにしてもよい。また、当接位置検出手段と
しては、光電センサ19に限定されず、静電容量型セン
サ、レーザによる光電センサあるいは接触型のリミット
スイッチでもよく、種々の設計変更が可能である。ま
た、枚葉輪転印刷機の排紙装置に適用した例を示した
が、これに限定されず、各種のシート状物の排出装置に
適用可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、印
刷紙の条件に影響されず、かつすべての排紙速度に対応
して排紙状態の適、不適を判定することができる。ま
た、これに基づいて、紙の排紙状態および紙揃えを良好
に調整することができるので、シート状物の巻き上げや
こすれを防止することができる。
【0035】また、第2の発明によれば、紙の排紙状態
および紙揃えを自動的に良好に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明に係るシート状物排紙装置を
枚葉輪転印刷機に適用し、その排紙装置の要部を示す側
面図、(b)は(a)における I(b)-I(b)線断面
図である。
【図2】 本発明に係るシート状物排紙装置の要部を拡
大して示す側面図である。
【図3】 本発明に係るシート状物排紙装置の要部を拡
大して示す背面図である。
【図4】 本発明に係るシート状物排紙装置の構成図で
ある。
【図5】 本発明に係るシート状物排紙装置の動作を説
明するモデル図である。
【図6】 本発明に係るシート状物排紙装置の動作を説
明するフローチャートである。
【図7】 本発明に係るシート状物排紙装置の第2の実
施の形態を示すモデル図である。
【図8】 本発明に係るシート状物排紙装置の第3の実
施の形態を示すモデル図である。
【図9】 本発明に係るシート状物排紙装置の第4の実
施の形態を示すモデル図である。
【図10】 本発明に係るシート状物排紙装置の第5の
実施の形態を示すモデル図である。
【図11】 本発明に係るシート状物排紙装置の第6の
実施の形態を示すモデル図である。
【図12】 本発明に係るシート状物排紙装置の第7の
実施の形態を示すモデル図である。
【図13】 本発明に係るシート状物排紙装置の第8の
実施の形態を示す構成図である。
【図14】 本発明に係るシート状物排紙装置の第8の
実施の形態を示すフローチャートの前半部分である。
【図15】 本発明に係るシート状物排紙装置の第8の
実施の形態を示すフローチャートの後半部分である。
【図16】 従来のシート状物排紙装置のモデル図であ
る。
【符号の説明】
2…排紙装置、5…排紙チェーン、8…くわえ爪装置、
9…当板、10…積載紙、15…当接位置検出手段、1
9,19a,19b,19c,19A,19B…光電セ
ンサ、20…解放カム、21…可動板、25…解放カム
移動手段、26…カム移動用モータ、28…駆動軸、4
0…制御装置、54…吸引車、55…ファン、56…エ
アノズル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排出されたシート状物の先端を当接させ
    る当板と、この当板に当接したシート状物が積載される
    積載装置とを備えたシート状物排出装置において、前記
    シート状物の前記当板に対する当接位置を検出し、検出
    信号を送出する当接位置検出手段と、前記シート状物の
    前記当板に対する当接位置を調整する調整手段とを備え
    たことを特徴とするシート状物排出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシート状物排出装置にお
    いて、調整手段は当接位置検出手段により送出される検
    出信号により制御されることを特徴とするシート状物排
    出装置。
  3. 【請求項3】 シート状物の先端をくわえるくわえ爪装
    置が一定間隔で配設され走行する搬送チェーンと、この
    搬送チェーンのくわえ爪装置に当接しシート状物のくわ
    えを解放する解放カムと、この解放カムによって解放さ
    れたシート状物の先端を当接させる当板と、この当板に
    当接したシート状物が積載される積載装置とを備えたシ
    ート状物排出装置において、前記シート状物の前記当板
    に対する当接位置を検出する当接位置検出手段と、前記
    解放カムを前記当板に対して遠近方向に移動させる解放
    カム移動手段と、前記当接位置検出手段による検出に基
    づき前記シート状物の前記当板に対する当接位置を調整
    するように前記解放カム移動手段を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とするシート状物排出装置。
  4. 【請求項4】 走行する搬送チェーンに一定間隔で配設
    されたくわえ爪装置に先端がくわえられて搬送されるシ
    ート状物を、前記くわえ爪装置が解放カムに当接するこ
    とにより解放し、解放されたシート状物を当板に当接さ
    せることにより前記搬送チェーンの下方に配設された積
    載装置に積載させるシート状物積載方法において、前記
    搬送チェーンの走行速度を検出する速度検出手段と、前
    記シート状物の前記当板に対する当接位置を検出する当
    接位置検出手段と、前記当板に対して遠近方向に前記解
    放カムを移動させる解放カム移動手段とを備え、前記搬
    送チェーン停止時に前記くわえ爪装置がシート状物を解
    放する位置が前記当板に最も近づいた位置へ前記解放カ
    ムを位置させ、前記搬送チェーンの走行速度が上昇して
    いるときには前記当接位置検出手段によりシート状物が
    検出されたら前記くわえ爪装置のシート状物を解放する
    位置が前記当板から遠ざかるように前記解放カムを移動
    させ、前記搬送チェーンの走行速度が下降しているとき
    に前記当接位置検出手段によりシート状物が検出される
    まで前記くわえ爪装置のシート状物を解放する位置が前
    記当板に近づくように前記解放カムを移動させることを
    特徴とするシート状物排出方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3077307B1 (de) 2013-12-04 2017-11-22 Koenig & Bauer AG Ausleger einer bogenverarbeitenden maschine und verfahren zum betrieb einer bogenverarbeitenden maschine

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