JPH11130236A - 移動する物品の検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲の温度よりも高い温度を有する物品の
移動を検出するのに適し、被検出物が仮に決められた通
りの姿勢で移動して来なくとも確実に検出することがで
きる共に、被検出物の凹凸や煙や蒸気などで誤作動する
おそれがないようにする。 【解決手段】 移動する被検出物の通過を検出する検出
部を温度センサで構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンベヤやロボッ
ト等によって運ばれる物品を計数したり物品の通過を検
出して次の動作のスタート信号とするための検出装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種装置では、移動する物品
（被検出物）の通過を検出する検出部として、機械的な
リミットスイッチや可視光線，赤外線，紫外線までを含
んだ「光」を信号の媒体とした光電スイッチを用いてい
た。前者のリミットスイッチを用いた場合、そのスイッ
チ子を物品（被検出物）に直接接触させるため比較的耐
久性に乏しく、また後者の光電スイッチを用いた場合に
は、被検出物ごとに正確な照準調節を必要とするだけで
なく、被検出物の凹凸やセンサ表面の汚れや被検出物以
外の煙や蒸気などで誤作動しやすい等の不具合があっ
た。加えて両者共に、被検出物が決められた通りの姿勢
で移動して来ないと正確な検出ができない不具合があっ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の不具合に鑑みてなされたものであり、特に被検出物
がダイカスト機で鋳造された直後の鋳造品である等、周
囲の温度よりも高い温度を有する物品の移動を検出する
のに適し、被検出物が仮に決められた通りの姿勢で移動
して来なくとも移動する物品（被検出物）を確実に検出
することができると共に、被検出物の凹凸や被検出物以
外の煙や蒸気などで誤作動するおそれがない移動する物
品の検出装置を提供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の移動する物品の検出装置は、移動する被検出物の
通過を検出する検出部が温度センサで構成されている事
を特徴としたものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。図面は、ベルトコンベ
ヤＡに乗って移動している物品（被検出物）Ｂを本装置
Ｃで検出している状態を示している。

【０００６】本装置Ｃは、移動する物品（被検出物）Ｂ
の移動通過を検出する検出部１が温度センサで構成さ
れ、その他の構成、すなわち検出部１から得られた電気
的信号を基に移動する物品（被検出物）Ｂの個数を計数
するための構成や移動する物品（被検出物）Ｂの通過を
検出して次の動作のスタート信号とするための構成等
は、従来から周知の構成を採用することができる。ちな
みに、図示実施例の装置では、検出部１として赤外放射
温度センサを用い、検出部１で検出された移動する物品
（被検出物）Ｂの温度をデジタル表示部２に表示すると
共に、検出温度が予め設定した温度を超えた場合にアラ
ーム出力すると同時に外部出力し、その外部出力信号を
次の動作のスタート信号とするように構成してある。

【０００７】

【発明の効果】本発明に係る移動する物品の検出装置は
斯様に、コンベヤやロボット等によって運ばれ移動する
被検出物の通過を検出する検出部を温度センサで構成し
たので、特に被検出物がダイカスト機で鋳造された直後
の鋳造品である等、周囲の温度よりも高い温度を有する
物品の移動を検出するのに適し、しかも図面に示す通り
測定距離Ｌが離れるほどスポット径φが広がるため、物
品（被検出物）に対する照準調節が容易であるにもかか
わらず被検出物が仮に決められた通りの姿勢で移動して
来なくとも移動する物品（被検出物）を確実に検出する
ことができる。しかも、温度センサによる検出であるの
で、従来の光電スイッチによる検出と異なり物品（被検
出物）の凹凸や被検出物以外の煙や蒸気などで誤作動す
るおそれがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る検出装置を説明する模式図。

【符号の説明】

Ａ：ベルトコンベヤ Ｂ：物品（被検出
物） Ｃ：本装置 １：検出部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 移動する被検出物の通過を検出する検
   出部が温度センサで構成されている事を特徴とする移動
   する物品の検出装置。